(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-05
(45)【発行日】2024-07-16
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
F21V 33/00 20060101AFI20240708BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20240708BHJP
G10L 15/00 20130101ALI20240708BHJP
G10L 15/28 20130101ALI20240708BHJP
G10L 15/10 20060101ALI20240708BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240708BHJP
【FI】
F21V33/00 400
F21V23/00 120
F21V23/00 140
G10L15/00 200N
G10L15/28 400
G10L15/28 230K
G10L15/10 200W
F21Y115:10
(21)【出願番号】P 2023089078
(22)【出願日】2023-05-30
(62)【分割の表示】P 2022114364の分割
【原出願日】2019-08-08
【審査請求日】2023-05-30
(73)【特許権者】
【識別番号】391001457
【氏名又は名称】アイリスオーヤマ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167438
【氏名又は名称】原田 淳司
(74)【代理人】
【識別番号】100166800
【氏名又は名称】奥山 裕治
(72)【発明者】
【氏名】奥村 明彦
(72)【発明者】
【氏名】立花 光哉
【審査官】山崎 晶
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-286275(JP,A)
【文献】特開昭56-153604(JP,A)
【文献】実開平07-043015(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 33/00
F21V 23/00
G10L 15/00
G10L 15/28
G10L 15/10
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
点灯電力生成部が光源ユニットに供給する点灯電力を使用者の音声にしたがって制御する点灯制御部を備える照明装置において、
前記音声が入力される音声入力体は、ケースの開口から集音面が露出する状態で前記ケースに設けられ、
前記集音面は、前記ケースの外面の開口縁と同じ位置又は前記開口縁よりも内側に位置
し、
前記ケースは、前記音声入力体を支持する支持部と、前記支持部を有するベースと、前記ベースを覆い且つ前記支持部に支持された前記音声入力体を収容する貫通孔を有するカバーとを備え、
前記貫通孔は、前記ケースの開口であり、前記音声入力体と前記支持部の一部と嵌合する
照明装置。
【請求項2】
点灯電力生成部が光源ユニットに供給する点灯電力を使用者の音声にしたがって制御する点灯制御部を備える照明装置において、
前記音声が入力される音声入力体は、ケースの開口から集音面が露出する状態で前記ケースに設けられ、前記集音面において、重力が作用する重力方向の下流側端が、前記重力方向の上流側端を通り前記重力方向と平行な仮想線上又は
前記仮想線より前記ケースの内側に位置
し、
前記ケースは、前記音声入力体を支持する支持部と、前記支持部を有するベースと、前記ベースを覆い且つ前記支持部に支持された前記音声入力体を収容する貫通孔を有するカバーとを備え、
前記貫通孔は、前記ケースの開口であり、前記音声入力体と前記支持部の一部と嵌合する
照明装置。
【請求項3】
前記音声入力体は、前
記支持部に弾性接着剤により固定されている
請求項1又は2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記ケースは、前記点灯電力生成部と前記点灯制御部とを有する電源回路を収容する電源ケースであり、
前記ベースは、電源ベース
であり、
前記カバーは、電源カバー
であり、
前記貫通孔は、前記電源ケースの開口であ
る
請求項
1~3の何れか1項に記載の照明装置。
【請求項5】
前記音声を認識する音声認識回路は前記電源ケースに収容され、
前記音声認識回路は、前記音声入力体と前記電源回路の間に配される
請求項4に記載の照明装置。
【請求項6】
前記音声認識回路は、ウェイクアップワードを認識後、制御ワードを所定時間受け付ける
請求項5に記載の照明装置。
【請求項7】
前記音声認識回路は、ウェイクアップワード又は制御ワードを認識した場合に、アラート音を音声出力体に出力させる
請求項5又は6に記載の照明装置。
【請求項8】
前記音声認識回路は、ウェイクアップワードを認識後に、制御ワードを認識できない場合に、アラート音を音声出力体に出力させる
請求項5~7の何れか1項に記載の照明装置。
【請求項9】
前記点灯制御部又は前記音声認識回路は、ウェイクアップワードを認識後に受け付けた制御ワードが前記点灯制御部で制御を行うことができない指示である場合に、アラート音を音声出力体に出力させる
請求項5~8の何れか1項に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声認識機能付き照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
音声認識機能付き照明装置として、例えば、「天井面に設置される吊持基部と、吊持基部から昇降可能に吊り下げられて吊持基部と電気的に接続される器具本体とを具備し、器具本体の水平投影面積が吊持基部の水平投影面積よりも大きくなるように形成された吊下昇降式照明器具において、上記吊持基部にマイクと音声認識部とを具備する音声制御手段が設けられ、この音声制御手段が、人の声による点消灯及び昇降動作の命令音声を認識して器具本体の点消灯及び昇降動作を制御することを特徴とする吊下昇降式照明器具」が提案されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、「音声制御手段が、人の声による点消灯及び昇降動作の命令音声を認識して器具本体の点消灯及び昇降動作を制御する」とされているだけである。
本発明は、音声による指示を使用者に適切に通知することができる照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る照明装置は、光源ユニットと、前記光源ユニットに供給する点灯電力を生成する点灯電力生成部と、音声が入力される音声入力体と、前記音声入力体から入力された使用者の音声に基づいて前記点灯電力を制御する点灯制御部と、ウェイクアップワード又は制御ワードを認識する音声認識回路と、アラート音を出力する音声出力体とを備え、前記音声認識回路は、前記使用者の音声から前記ウェイクアップワード又は前記制御ワードを認識した場合に、第1のアラート音を前記音声出力体から出力させ、前記光源ユニットが点灯している状態で、前記光源ユニットを点灯させる指示が行われた場合に、前記第1のアラート音と異なる第2のアラート音を、又は前記光源ユニットを点灯させることを示す使用者の音声を、又は前記光源ユニットを点灯させることができないことを示す使用者の音声を、前記音声出力体から出力させる。
【発明の効果】
【0006】
上述の構成によれば、指示が誤りであることを使用者に通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施形態に係る照明装置の斜視図であり、(a)は表側から見た図であり、(b)は裏側から見た図である。
【
図2】照明装置の分解状態を表側から見た斜視図である。
【
図3】照明装置の分解状態を裏側から見た斜視図である。
【
図5】
図4のA-A線断面を矢印方向から見た図である。
【
図8】電源ユニットの分解状態を表側から見た斜視図である。
【
図9】電源ユニットの分解状態を裏側から見た斜視図である。
【
図10】(a)は電源ユニットにおけるマイク配置部位での断面図であり、(b)は断面を裏側から見た拡大斜視図である。
【
図11】電源ユニットと音声認識ユニットのブロック図である。
【
図12】実施形態の例1の音声認識部のフローチャートである。
【
図13】実施形態の例2の音声認識部のフローチャートである。
【
図14】第2実施形態の例2の音声認識部のフローチャートである。
【
図15】第2実施形態の例3の音声認識部のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<概要>
特許文献1では、「マイク11は、吊持基部2の側面適所に集音面を露出して取り付けられている。」とされており、集音面に埃が堆積する等の使用上の問題があった。
以下の照明装置は、音声入力体の集音面への埃の堆積を防止できる。
実施形態の別態様に係る照明装置は、点灯電力生成部が光源ユニットに供給する点灯電力を使用者の音声にしたがって制御する点灯制御部を備える照明装置において、前記音声が入力される音声入力体は、ケースの開口から集音面が露出する状態で前記ケースに設けられ、前記集音面は、前記ケースの外面の開口縁と同じ位置又は前記開口縁よりも内側に位置する。
実施形態の別態様に係る照明装置は、点灯電力生成部が光源ユニットに供給する点灯電力を使用者の音声にしたがって制御する点灯制御部を備える照明装置において、前記音声が入力される音声入力体は、ケースの開口から集音面が露出する状態で前記ケースに設けられ、前記集音面において、重力が作用する重力方向の下流側端が、前記重力方向の上流側端を通り前記重力方向と平行な仮想線上又は仮想線より前記ケースの内側に位置する。
実施形態の別態様に係る照明装置において、前記音声入力体は、当該音声入力体を支持する支持部に弾性接着剤により固定されている。これにより、振動を集音し難い構造で音声入力体を固定できる。
実施形態の別態様に係る照明装置において、前記ケースは、前記点灯電力生成部と前記点灯制御部とを有する電源回路を収容する電源ケースであり、前記支持部を有する電源ベースと、前記電源ベースを覆い且つ前記支持部に支持された前記音声入力体を収容する貫通孔を有する電源カバーとを備え、前記貫通孔は、前記電源ケースの開口であり、前記音声入力体と前記支持部の一部と嵌合する。これにより、音声入力体用のケースを設けることなく、音声入力体を支持・収容できる。
実施形態の別態様に係る照明装置において、前記音声を認識する音声認識回路は前記電源ケースに収容され、前記音声認識回路は、前記音声入力体と前記電源回路の間に配される。これにより、音声認識回路用のケースを設けることなく、音声人sh器回路を収容できる。また、音声入力体を電源回路から離間させた状態で配置できる。
【0009】
実施形態の別態様に係る照明装置において、前記音声認識回路は、ウェイクアップワードを認識後、制御ワードを所定時間受け付ける。制御する都度、ウェイクアップワードを発音する必要がないので、利便性を高めることができる。
実施形態の別態様に係る照明装置において、前記音声認識回路は、ウェイクアップワード又は制御ワードを認識した場合に、アラート音を音声出力体に出力させる。これにより、照明装置が音声を認識できたことを使用者に通知できる。
実施形態の別態様に係る照明装置において、前記音声認識回路は、ウェイクアップワードを認識後に、制御ワードを認識できない場合に、アラート音を音声出力体に出力させる。これにより、照明装置が音声を認識できなかったことを使用者に通知できる。
実施形態の別態様に係る照明装置において、前記点灯制御部又は前記音声認識回路は、ウェイクアップワードを認識後に受け付けた制御ワードが前記点灯制御部で制御を行うことができない指示である場合に、アラート音を音声出力体に出力させる。これにより、指示が間違っていることを使用者が認識できる。したがって、例えば、明るさの上限に達した後に、更に明るさを上げるような指示を使用者が行わなくてすむ。
【0010】
<実施形態>
実施形態では、天井等の被取付面に取付部材(引掛刃)を介して取り付けられる、所謂シーリングライトを例にして説明する。照明装置は、天井等に設けられている引掛シーリング等の取付溝に引掛刃が挿入・回転させることで、天井等に取り付けられると共に商用電源と電気的に接続される。
ここで、天井等がある側を裏側とし、照明装置Xから主出射方向に光が出射される側を表側とする。
【0011】
1.全体
照明装置Xは、
図1に示すように、器具本体1及び透光性カバー8を備える。なお、引掛刃49は器具本体1に設けられている。
図2及び
図3を用いて説明する。
器具本体1は、少なくとも、ベース樹脂材2と光源ユニット3と音声認識ユニット7とを備える。器具本体1は、光源ユニット3に電力を供給するための電源ユニット4を備える。透光性カバー8を器具本体1に対して着脱可能とする場合は、器具本体1は、光源ユニット3を表側から覆う保護カバー5を備えてもよい。
本実施形態では、音声認識ユニット7は電源ユニット4に組込まれ、保護カバー5を備える照明装置Xについて説明する。
以下、各ユニット・部材等について説明する。
【0012】
2.器具本体
(1)ベース樹脂材
ベース樹脂材2は、少なくとも、光源ユニット3を表側に保持する機能と、引掛刃49を裏側に保持する機能とを有している。ここでは、照明装置Xは電源ユニット4及び保護カバー5を備えるため、ベース樹脂材2は、電源ユニット4を保持する機能及び保護カバー5を保持する機能を有している。
ベース樹脂材2は、
図2又は
図3に示すように、少なくとも、裏側に有蓋筒状に突出する有蓋筒状部21と、有蓋筒状部21の開口縁から径方向に板状に延伸する平坦状部23とを有する。ここでのベース樹脂材2は、裏側に凹入する溝状部25を平坦状部23の外周に有する。
ベース樹脂材2は、樹脂材料により構成され、有蓋筒状部21、平坦状部23及び溝状部25を一体に成形してなる一体成形品で構成される。
図5に示すように、有蓋筒状部21は、引掛刃49を保持し、取付部材保持部を構成する。平坦状部23は、表面に光源ユニット3を保持(搭載)し、光源保持部を構成する。平坦状部23は、裏面に電源ユニット4を保持(搭載)し、電源保持部を構成する。平坦状部23は、保護カバー5を保持し、保護カバー保持部を構成する。
以下、主に、
図6又は
図7を用いて各部説明する。
【0013】
(1-1)有蓋筒状部
有蓋筒状部21は筒部分211と蓋部分213と外鍔部分215を有する。
筒部分211は、ここでは、横断面形状が円形状をしている。筒部分211は、保護カバー5の内側筒部52の突部分52a(
図5の拡大図参照)が係合する凹み又は貫通孔211aを有している。筒部分211の表側部分に保護カバー5の内側筒部52が嵌合する(
図3参照)。なお、有蓋筒状部21の筒軸は、照明装置Xの中心軸と略一致する。
蓋部分213は、表側に凹入する凹入領域213aを有している。凹入領域213aを利用して、引掛シーリングの取付溝に取り付けられる引掛刃49や、引掛刃49の引掛シーリングの取付溝への取り付けをロックするロック機構27が(
図7参照)設けられる。
有蓋筒状部21は、引掛刃49と接続するケーブル48を配置するため、
図7に示すように、蓋部分213には溝213dを、筒部分211に一対の縦リブ211dをそれぞれ有する。
有蓋筒状部21は、筒部分211の開口側端(表側端)から径方向の外方へと張り出す外鍔部分215を有する。ここでの外鍔部分215は、その表面の一部が平坦状部23の表当接部分241(
図6参照)と結合し、その裏面の一部は平坦状部23の裏当接部分243(
図7参照)と結合する。
【0014】
(1-2)平坦状部
平坦状部23は、
図6及び
図7に示すように、全体として円形状をしている。
平坦状部23は、裏側に凹入する凹入部分を複数個有している。凹入部分は平坦状部23(ベース樹脂材2)を補強する機能を有する。ここでの凹入部分は、内側の仮想円上に「C」字状に設けられた内凹入部分231と、内凹入部分231の外側であって内凹入部分231の仮想円と同心の仮想円上に全体として「C」字状に設けられた外凹入部分232と、内凹入部分231と外凹入部分232とを径方向に連結するように設けられた連結凹入部分233とがある。
平坦状部23における凹入していない部分234は、光源ユニット3と対向し、表側に突出して光源ユニット3の裏面を支持すると共に位置決めする突条部分235,237とを有する。
平坦状部23は、光源モジュール31の貫通孔や隙間等を挿通して光源ユニット3(光源モジュール31)を固定するピン状部分238を表面に複数個有する。
平坦状部23は、
図7に示すように、電源ユニット4を固定するねじが螺合するためのねじ部分239を裏面に有する。なお、ねじ部分239には、インサートねじ等が一体成形されている。
平坦状部23は、有蓋筒状部21の外鍔部分215の表面に当接する表当接部分241(
図6参照)と、外鍔部分215の裏面に当接する裏当接部分243(
図7参照)とを内周側に有する。表当接部分241及び裏当接部分243は、平坦状部23(及び溝状部25)の一体成形により外鍔部分215と結合する。
【0015】
(1-3)溝状部
溝状部25は、
図6及び
図7に示すように、内周壁部分251、外周壁部分252及び底部分253により構成され、溝状部25内に、
図5に示すように、保護カバー5の外側筒部53や保護カバー側装着部54、透光性カバー8の透光性カバー側装着部813が収容される。
図6及び
図7に戻って、溝状部25は、外周壁部分252の表側端から径方向の外方へ延伸した後に裏側に屈曲するL字部分254を有している。L字部分254は、
図5に示すように、透光性カバー8の溝状部812に嵌る。
溝状部25は、
図6に示すように、保護カバー5を固定するためのねじが螺合するねじ孔部分255を内周壁部分251と底部分253とに跨る状態で周方向に複数個有する。
【0016】
(2)光源ユニット
主に、
図2又は
図3を用いて説明する。
光源ユニット3は、円環状をし、3つの円弧状の光源モジュール31A、31B,31Cを備える。なお、光源モジュールを区別する必要がない場合、符号を単に「31」として説明する。
光源モジュール31は、
図2の拡大図のように、発光素子の一例であるLED素子33と、複数個のLED素子33を実装する配線体35とを備える。ここでは、複数個のLED素子33は、複数種類(例えば2種類)あり、種類ごとに独立した(個別の)導電路に接続されている。つまり、光源モジュール31は、第1発光色を発する第1発光部311と、第1発光色と異なる第2発光色を発する第2発光部313とを独立して有し(
図11参照)、これにより、調色可能とされている。
配線体35は、離間する複数個の導電片37から構成され、隣接する導電片37にLED素子33が跨るように実装されている。なお、導電片37は、金属板、絶縁板の面に導電処理した板材等を利用できる。
配線体35は、離間する複数個の導電片37を補強する補強部39を表裏にそれぞれ備える。
光源ユニット3は、ベース樹脂材2のピン状部分238(
図6参照)が、配線体35を構成する導電片37の間、導電片37に形成された貫通孔又は欠け部を挿通した後に溶融されることで、ベース樹脂材2の平坦状部23に固定される。
【0017】
(3)電源ユニット
電源ユニット4は、
図9に示すように、電源ケース41内に電源回路42を収容してなる。なお、電源ケース41の裏面には、
図1に示すように、ガタツキ防止用の弾性部材(スポンジ等)29が設けられ、弾性部材29は、
図4に示すように、ベース樹脂材2の外凹入部分232における連結凹入部分233との連結部分にも設けられている。
【0018】
(3-1)電源回路
電源回路42は、
図11に示すように、リモコン78からの無線信号を受信する無線通信部421と、商業電源であるAC100Vから光源ユニット3を点灯させるための点灯電力を生成する点灯電力生成部423と、無線通信部421が受信した無線信号や音声認識ユニット7が認識した音声信号に基づいて点灯電力生成部423を制御する点灯制御部425と、記憶部427とを有する。
無線通信部421は、リモコン78との通信に例えば赤外線を利用し、赤外線用の受光素子441(
図8参照)により構成される。受光素子441は電源基板44の表面に実装されている。
点灯電力生成部423は、点灯制御部425が指示する点灯電力(直流電力)を交流電力から例えば、PWM制御により生成する。点灯電力生成部423は、第1発光部311用の第1生成部と、第2発光部313用の第2生成部とを独立で有する。これにより、調光点灯、調色点灯が可能となる。点灯電力生成部423は、ダイオード、コンデンサ431、トランス432、スイッチング素子433等の複数の電子部品43により回路構成されている。なお、電子部品43は、電源基板44に実装されている。
点灯制御部425は、例えば、CPUおよび作業用のRAM等で構成され、第1生成部と第2生成部とに対応したデューティ比を出力する。
記憶部427は、EEPROM、RAM等を含む。記憶部427は、無線信号や音声信号に対応した点灯を行うためのコンピュータプログラム、コンピュータプログラムの実行に用いられる各種パラメータ等を記憶する。なお、デューティ比等は、無線信号や音声信号に関連付けて記憶部427に記憶されている。
【0019】
(3-2)電源ケース
電源ケース41は、電源ベース46と、電源ベース46を覆う電源カバー47とから構成される。
(3-2-1)電源ベース
電源ベース46は、ベース樹脂材2側に位置し、底板部460と、底板部460の周縁部から裏側へと立設するベース側板部461とを有する。
電源ベース46は、
図9に示すように、電源基板44を支持する電源基板支持部462と、電源基板44を位置決めする電源基板位置決め部463と、後述の音声基板74を支持すると共に位置決めする音声基板支持位置決め部464,465と、支持・位置決めされた音声基板74を固定する音声基板固定部466と、マイクロフォン75を支持するマイクロフォン支持部467とを底板部460又はベース側板部461に有する。
【0020】
(3-2-1-1)底板部
底板部460は、電源基板44の表面に設けられた常夜灯442とリモコン78の無線信号用の受光素子441を収容する凹入部分460aを有する。ここでは、電源回路42と光源モジュール31との電気的接続に導電ピン443を利用しており、導電ピン443用の貫通孔460bが底板部460に設けられている。
(3-2-1-2)ベース側板部
ベース側板部461は、電源回路42のコネクタ444と接続して、光源ユニット3と電気的に接続するケーブル(
図7参照)48用の欠け部分461aを有している。
(3-2-1-3)電源基板支持部
電源基板支持部462は、
図9に示すように、底板部460から裏側に突出する複数個の突出部分により構成される。突出部分は、底板部460とベース側板部461とに設けられたリブにより構成される。
(3-2-1-4)電源基板位置決め部
電源基板位置決め部463は、底板部460から裏側に延伸して、電源基板44の貫通孔44aに嵌合する突出部分により構成される。
(3-2-1-5)音声基板支持位置決め部
音声基板支持位置決め部464は、底板部460から裏側に突出する複数個の第1突出部分464aと、第1突出部分464aの突出先端からさらに裏側に突出して音声基板74の貫通孔74aに嵌合する第2突出部分464bとを有する。第1突出部分464aは音声基板74の貫通孔74aよりも大きい。これにより、音声基板74を表側から支持すると共に位置決めできる。
音声基板支持位置決め部465は、底板部460から裏側に突出する複数個の第1突出部分465aと、第1突出部分465aの突出先端からさらに裏側に突出する第2突出部分465bとを有する。第1突出部分465aは音声基板74の端部に表側から当接し、第2突出部分465bは音声基板74の端面と当接する。これにより、音声基板74を表側から支持すると共に位置決めできる。
【0021】
(3-2-1-6)音声基板固定部
音声基板固定部466は、底板部460から裏側に延伸して音声基板74の裏面に係合する複数個(例えば2個)の係合片部分により構成される。
(3-2-1-7)マイクロフォン支持部
マイクロフォン支持部467は、ベース側板部461から裏側に延伸するように設けられている。なお、マイクロフォン支持部は、音声入力体の集音面への埃の堆積に着目した発明の「支持部」の一例に相当する。マイクロフォン支持部467は、
図8の拡大図及び
図9の拡大図に示すように、外側延伸部分467aと、外側延伸部分467aの裏側の内側延伸部分467bと、外側延伸部分467aと内側延伸部分467bとの延伸先端部分にマイクロフォン75の形状に合わせた凹入部分467cとを有している。
外側延伸部分467aは、内側延伸部分467bよりも幅が狭く、電源カバー47のマイクロフォン収容部474の開口に嵌合する。ここでは、マイクロフォン収容部474の開口は貫通孔474aにより構成される。外側延伸部分467aの外面は、マイクロフォン収容部474の外面から外側に張り出さないように、構成されている。また、凹入部分467cは、マイクロフォン75がマイクロフォン収容部474の外面から外側に張り出さないように、構成されている。
マイクロフォン支持部467は、マイクロフォン収容部474との間に、マイクロフォン75のリード線753(
図10の(a)の拡大図参照)用の空間が形成されるように構成されている。
【0022】
(3-2-2)電源カバー
電源カバー47は、
図8及び
図9に示すように、電源ベース46の底板部460と対向する天板部470と、天板部470の周縁部から表側に延伸するカバー側板部471とを有する。ここでは、天板部470は、底板部460と平行な部分とし、底板部460と対向する部分であっても湾曲している部分はカバー側板部471とする。
電源カバー47は、
図8に示すように、電源基板44を支持する電源基板支持部472と、後述の音声基板74を支持する音声基板支持部473と、マイクロフォン75を収容するマイクロフォン収容部474とを有する。
【0023】
(3-2-2-1)カバー側板部
カバー側板部471は、天板部470側に位置するカバー側板本体部分471aと、電源カバー47の開口側に位置するカバー側板端部分471bとを有する。カバー側板端部分471bは、カバー側板本体部分471aよりも外側に張り出し、電源ベース46のベース側板部461の外側に嵌合する。
電源カバー47は、主に、電源ケース41の内部と外部とを連通可能とする連通口471cをカバー側板本体部分471aに有している。連通口471cは、周方向に沿って間隔をおいて複数個設けられている。これにより、電源回路42や音声認識回路72を冷却できる。
電源カバー47は、カバー側板端部分471bに、電源回路42と光源ユニット3とを電気的に接続するケーブル48用の導入口部471dを有している。電源カバー47は、ケーブル48を押さえるための押圧片471eを導入口部471dに有している。これにより、ケーブル48が抜けるような負荷が作用しても、電源回路42から抜けるのを防止できる。
【0024】
(3-2-2-2)電源基板支持部
電源基板支持部472は、
図8に示すように、表側に延伸する複数個の延伸部分により構成される。突出部分は、カバー側板本体部分471aに、周方向に間隔をおいて設けられたリブにより構成される。
(3-2-2-3)音声基板支持部
音声基板支持部473は、天板部470から表側に延伸して音声基板74の裏面に当接又は近接する突出部分により構成される。
(3-2-2-4)マイクロフォン収容部
マイクロフォン収容部474は、
図8及び
図9に示すように、電源ケース41の角部分に設けられている。マイクロフォン収容部474は、カバー側板本体部分471aに設けられた貫通孔474aにより構成され、当該貫通孔474a内にマイクロフォン75の集音面751を露出する状態で収容する。
貫通孔474aは、電源ベース46の外側延伸部分467aとマイクロフォン75との全体の周縁形状と略一致する。換言すると、貫通孔474aは、外側延伸部分467aとマイクロフォン75とが嵌合するように構成されている。これにより、マイクロフォン75をしっかりと支持した状態で収容できる。
なお、マイクロフォン収容部474が形成されている部分では、
図9の拡大図に示すように、貫通孔474aの上部側が平坦状となっている(カバー側板平坦部分474b)。
マイクロフォン収容部474は、後述のカバー張出部475が形成されている部分に設けられている。
【0025】
(3-2-3)組み立て
電源ベース46と電源カバー47との結合(組み立て)は、電源カバー47のカバー側板端部分471bの係合部分471fが、電源ベース46のベース側板部461の被係合部分461bに係合することで行われる。ここでは、係合部分471fは凸部分により構成され、被係合部分461bは貫通孔により構成されている。
電源ケース41のベース樹脂材2への固定は、電源ベース46と電源カバー47とが結合した状態において、電源ケース41から表裏方向と直交する方向に張り出して重なりあうベース張出部468とカバー張出部475を挿通するねじ419(
図2及び
図3参照)が、ベース樹脂材2のねじ部分239(
図7参照)に螺合することで行われる。
【0026】
(4)音声認識ニット
音声認識ユニット7は、
図9に示すように、電源ケース41内に収容される音声認識回路72と、電源ケース41に設けられる音声入力体75とを備え、入力された音声を認識して、電源回路42の点灯制御部425に出力する。
(4-1)音声認識回路
音声認識回路72は、
図9に示すように、複数の電子部品73により回路構成され、複数の電子部品73は音声基板74に実装されている。音声認識回路72は、
図10に示すように、電源回路42に間隔をおいて配され、一方のマイクロフォン75と電源回路42との間に配されている。これにより、スイッチング素子433、トランス432、コンデンサ431等のノイズ音がマイクロフォン75に入力するのを防止できる。
音声基板74は、図示省略のケーブルを介して電源基板44と接続される。なお、ケーブルは、音声基板74と電源基板44に設けられたコネクタ733、445に接続される。
音声認識回路72は、
図11に示すように、照明装置Xの周辺にいる使用者の音声をマイクロフォン75により収集(集音)された音声に基づいて生成した制御信号を電源回路42に出力する音声認識部721と、時間を計測するタイマ723と、ワードテーブルが記憶されている記憶部725とを有する。ワードテーブルには、制御ワード及びウェイクアップワードが例えばテキストの形で登録されている。
【0027】
制御ワードは、照明装置Xに対する使用者の指示を示す言葉であり、複数存在する。例えば、制御ワード「あかるく」は、照明装置Xの光量をデフォルト又は現在のものから所定の量だけ増加させる指示を示す。制御ワード「くらく」は、光量をデフォルト又は現在のものから所定の量だけ減少させる指示を示す。
制御ワード「あたたかい」は、照明装置Xの色温度をデフォルト又は現在のものから所定の量だけ高くさせる指示を示す。制御ワード「しろい」は、色温度をデフォルト又は現在のものから所定の量だけ低くさせる指示を示す。
制御ワード「つけて」(点けて)は、照明装置Xを点灯させる指示を示す。制御ワード「けして」(消して)は、照明装置Xを消灯させる指示を示す。
【0028】
ウェイクアップワードは、収集された音声を使用者の指示として識別するための言葉であり、1つ以上存在する。
ウェイクアップワードは、そのウェイクアップワードの音声に続く音声(言葉)が使用者の指示であることを示すものである。ウェイクアップワードは、通常の会話における出現頻度が低い言葉(例えば「アイリス」)であればよい。
具体的には、マイクロフォン75によって収集された音声が、ウェイクアップワード「アイリス」の音声に続けて収集された「あかるく」であれば、音声「あかるく」は、使用者の指示として識別される。
【0029】
図11に戻り、マイクロフォン75は、照明装置X周辺の使用者の音声を収集し、収集した音声を音声信号に変換して出力する。
音声認識部721は、CPUおよび作業用のRAM等で構成されている。音声認識部721は、マイクロフォン75から音声信号が入力されると、次のような動作を行う。
すなわち、音声認識部721は、入力された音声信号に含まれる使用者の音声をテキスト化する。音声の認識には、音声信号から音素を切り出して音響モデルと比較する公知の音響分析手法を用いることができる。
次に、音声認識部721は、認識した音声のテキストとワードテーブルに登録されているウェイクアップワードとを照合する。例えば音声認識部721は、認識した音声のテキストとウェイクアップワードとが外観において同一であるか否かの観点で、照合する。
認識した音声のテキストがウェイクアップワードと一致する場合すなわち音声のテキストからウェイクアップワードを抽出できる場合、音声認識部721は、続けてマイクロフォン75から入力された音声信号を使用者の指示として識別する。使用者の指示として識別した音声信号に含まれる音声をテキスト化し、そのテキストとワードテーブルに示される複数の制御ワードとを、ウェイクアップワードのときと同様に照合する。
認識した音声のテキストが複数の制御ワードのいずれかと一致する場合すなわち音声のテキストから制御ワードを抽出できる場合、音声認識部721は、その制御ワード示す制御信号を電源回路42の点灯制御部425に出力する。これを受けて、点灯制御部425は、制御信号に対応したデューティ比を点灯電力生成部423に指示する。
タイマ723は、CPUの指令に応じて、音声認識部721がウェイクアップワードを抽出してから経過した時間(以下、「経過時間」と記載する場合がある)を計測する。
記憶部725はROMを含む。記憶部725には、上述のワードテーブルの他、音声認識部721が動作を行うためのコンピュータプログラムなどが記憶されている。
【0030】
音声認識回路72は、
図8及び
図9に示すように、電源ベース46の音声基板支持位置決め部465の第2突出部分465bに音声基板74の端面が当接するようにして、電源ベース46の音声基板支持位置決め部464の第2突出部分464bに音声基板74の貫通孔74aを嵌合させる。これに伴って、音声基板74の端部が電源ベース46の音声基板固定部466により係止される。これによって、電源ベース46に固定される。
【0031】
(4-2)マイクロフォン
マイクロフォン75は、例えば、電源ケース41の2箇所に設けられる。マイクロフォン75は、電源ケース41の長手方向の両端に設けられている。これにより、広い範囲で使用者の音声を入力(集音)できる。また、2個のマイクロフォン75が収集した音声信号の差分を取るなどの演算処理することによりノイズ音をキャンセルすることができる。
マイクロフォン75のリード線753は、音声基板74のコネクタ731に接続されている。なお、コネクタ731は、電源基板44と反対側に端部近傍に設けられている。これにより、リード線753の配線を容易にできる。
マイクロフォン75は、
図10に示すように、電源ベース46のマイクロフォン支持部467(
図9参照)により支持された状態で電源カバー47のマイクロフォン収容部474に嵌合することで、電源ケース41に装着される。
マイクロフォン75は、電源カバー47のカバー側板部471に配されるため、電源回路42や音声認識回路72と離間することとなる。これにより、電源回路42を構成するトランス432、コンデンサ431、スイッチング素子433(
図9参照)等の電子部品から発せられるノイズ音がマイクロフォン75に伝わるのを防止できる。特に、マイクロフォン75を1つだけ設ける場合は、前述のようなノイズ音のキャンセルができないため、電源回路42から離間した位置に設けることが有効である。
具体的には、
図9で示すマイクロフォン支持部467Aにより支持されるのが好ましい。なお、
図9では、マイクロフォン支持部467Aの位置を明確に特定できるように、マイクロフォンの符号を「467A」、「467B」としている。
マイクロフォン75は、
図10に示すように、集音面751を電源ケース41の外側に向けた状態で装着されている。これにより、電源ケース41内の電子部品43からのノイズ音の影響を受け難くできる。
マイクロフォン75は、電源カバー47のマイクロフォン支持部467に対して弾性接着剤77により固定されている。弾性接着剤77は、ゴム系やポリオレフィン系など常温でも弾性を有する接着剤であり、ホットメルト等により供給(塗布)される。これにより、弾性接着剤77が設置面や照明装置Xの振動を吸収し、マイクロフォン75が受ける電源ケース41の振動の影響を小さくできる。
電源ケース41に組み込まれた状態では、マイクロフォン75の集音面751は、
図10の拡大図に示すように、カバー側板本体部分471aの貫通孔474aの外面の開口縁と同じ位置(面一状)又は開口縁よりも内側に位置する。換言すると、集音面751において、重力が作用する重力方向の下流側端が、重力方向の上流側端を通り、重力方向と平行な仮想線上又は仮想線より電源ケース41の内側に位置する。これにより、マイクロフォン75の集音面751に埃が付着するのを抑制できる。
マイクロフォン75は、その集音面751が垂直又は表向きになるように、マイクロフォン支持部467により支持される。ここでの垂直は表裏方向と平行な方向であり、表向きとは、表側に向かうにしたがって電源ケース41の内側に移る向きである。これにより、マイクロフォン75の集音面に埃が付着するのを抑制できる。
【0032】
(5)保護カバー
主に、
図2又は
図3を用いて説明する。
保護カバー5は透光性樹脂により構成されている。保護カバー5は光源ユニット3を覆う状態でベース樹脂材2にねじや係合構造で取り付けられる。
保護カバー5は、表側から見ると円環状をし且つ表側に膨出する円環膨出部51と、円環膨出部51の内周縁から裏側に延伸する内側筒部52と、円環膨出部51の外周縁から裏側に延伸する外側筒部53とを有する。
円環膨出部51は、周方向に間隔をおいて裏側に凹入する凹入部分511を有し、保護カバー5がベース樹脂材2に取り付けられた際に光源ユニット3を表側から支持する。
保護カバー5がベース樹脂材2に取り付けられた際、内側筒部52はベース樹脂材2の筒部分211の内側に嵌合し、
図5に示すように、内側筒部52の突部分52a(
図3参照)がベース樹脂材2の筒部分211の貫通孔211aに係合する。
保護カバー5は、透光性カバー8を装着するための装着部を有している。ここでは、装着部は、器具本体1(照明装置X)の中心軸(以下、単に「中心軸」ともいう)回りに透光性カバー8を回転させた際に、透光性カバー8の透光性カバー側装着部813が係合する保護カバー側装着部54により構成されている。
保護カバー側装着部54は、外側筒部53の外周面に周方向に等間隔をおいて複数個(ここでは3個である)ある。
保護カバー5は、当該保護カバー5をベース樹脂材2に固定するための固定部56を有している。固定部56は、外側筒部53の外周面であって保護カバー側装着部54と周方向に隣接(接続)する状態で、周方向に等間隔をおいて複数個(ここでは3個である)ある。
図2に示すように、固定にはねじ59が利用され、ベース樹脂材2のねじ孔部分255に螺合するねじが挿通する挿通孔により構成されている。
【0033】
3.透光性カバー
主に、
図2、
図3及び
図5を用いて説明する。
透光性カバー8は、透光性の樹脂材料により構成され、保護カバー5に装着される裏カバー81と、裏カバー81に着脱自在に取り付けられる表カバー83とを有する。裏カバー81及び表カバー83は、拡散粒子等を含んだ、所謂、乳白色カバーである。
裏カバー81は、表側拡がりの環状の裏カバー本体部811と、裏カバー本体部811の内側に設けられた溝状部812と、溝状部812に対して中心軸側の溝壁に設けられた透光性カバー側装着部813と、裏カバー本体部811の表側端部に設けられ且つ表カバー83の表カバー側装着部835に装着する裏カバー側装着部814とを有する。
透光性カバー側装着部813は、例えば、裏カバー81の中心軸回りの相対的な回転により、保護カバー側装着部54に係合する。なお、透光性カバー側装着部813は周方向に間隔をおいて複数個(例えば6個)ある。
表カバー83は、表側から見たときに円形状で且つ全体としてドーム状をするドーム部831と、ドーム部831の開口側に設けられた筒部833と、筒部833に設けられた表カバー側装着部835とを有する。
表カバー側装着部835は、周方向に間隔をおいて複数個(例えば8個)ある。表カバー側装着部835と裏カバー81の裏カバー側装着部814とは、互いに係合する凸部又は凹部(貫通孔を含む)を有している(図示省略)。
【0034】
4.音声認識部の制御内容
音声認識回路72は、マイクロフォン75に入力した音声信号がウェイクアップワードか否かを判定する工程と、音声信号がウェイクアップワードである場合に、所定時間内に入力された音声信号が制御ワードであるか否かを判定する工程とを有する。つまり、音声認識回路72は、ウェイクアップワードを認識後に、制御ワードを所定時間受け付けるように構成されている。これにより、所定時間内であれば、改めてウェイクアップワードを入力しなくても、複数の制御ワードを受け付けることができ、利便性を向上できる。
(1)例1
図12は、本実施形態に係る音声認識部721のフローチャートである。
例1では、所定時間の起点をウェイクアップワードの認識(抽出)時としている。
音声認識部721は、マイクロフォン75から音声信号が入力されるまで待機する(ステップS101でN)。音声信号が入力されると(ステップS101でY)、入力された音声信号の音声をテキスト化し、音声のテキストからウェイクアップワードを抽出することを試みる(ステップS102)。抽出できる場合(ステップS103でY)、経過時間をリセットするとともに、経過時間を計測することを開始する(ステップS104)。ウェイクアップワードを抽出できない場合(ステップS103でN)、音声信号が再び入力されるまで待機する。
音声認識部721は、ウェイクアップワードを抽出した後にマイクロフォン75から続けて音声信号が入力されると(ステップS105でY)、入力された音声信号を使用者の指示として識別し、その音声信号の音声のテキストから制御ワードを抽出することを試みる(ステップS106)。抽出できる場合(ステップS107でY)、制御信号を生成し、生成した制御信号を電源回路42に与える(ステップS108)。
音声認識部721は、経過時間が所定の時間(例えば、5秒)に達するまで(ステップS109でN)、上述のステップS105からステップS108の処理を行う。
【0035】
(2)例2
例1では、経過時間を、音声認識部721がウェイクアップワードを抽出してから経過した時間とした。しかしながら、さらに、音声認識部721が制御ワードを抽出してから経過した時間を、経過時間としてもよい。つまり、例2では、所定時間の起点を制御ワードの認識(抽出)時としている。これにより、使用者は、照明装置Xに指示を行ってから所定の時間が経過するまで(すなわち経過時間が所定の時間に達するまで)であれば、ウェイクアップワードの音声を発音することなく照明装置Xに指示を行うことができる。
このときの音声認識部721のフローチャートを
図13に示す。
音声認識部721は、上述のステップS101~S104と同様の処理を行う。すなわち、音声信号が入力されると、その音声信号に基づいてウェイクアップワードを抽出し、経過時間をリセットし、計測することを開始する(ステップS201~S204)。
音声認識部721は続けて、上述のステップS105~S108と同様の処理を行う。すなわち、ウェイクアップワードを抽出した後に音声信号が入力されると、その音声信号に基づいて制御ワードを抽出し、制御信号を生成して電源回路42に与える(ステップS205~S208)。
音声認識部721は、制御信号を電源回路42に与えると(ステップS208)、経過時間をリセットし、経過時間を計測することを開始する(ステップS209)。そして、経過時間が所定の時間に達するまで(ステップS210でN)、上述のステップS205~S209の処理を行う。
なお、ステップS209の経過時間の計測は、制御信号を電源回路42に与える前であってもよい。
<第2実施形態>
第1実施形態では、音声認識ユニット7は音声出力体を備えていないが、音声出力体を備えてもよい。音声出力体の一例であるスピーカは、例えば、電源ユニット4に配することで実施できる。
1.例1
音声認識回路は、音声のテキストからウェイクアップワード又は制御ワードを抽出するごとに第一のアラート音(例えば、「ピッ」という音)をスピーカに出力させてもよい。これにより、音声認識部がウェイクアップワードなどを抽出することができたこと、すなわち照明装置Xが使用者の音声を認識できたことを、使用者に通知することができる。
具体的には、例えば、
図12において、ステップS203のウェイクアップワードを抽出した後やS207の制御ワードを抽出した後に、第一のアラート音をスピーカに出力させればよい。
【0036】
2.例2
音声認識回路は、経過時間が所定の時間に達するまでに制御ワードが抽出されない場合、音声認識部は、第一のアラート音とは異なる第二のアラート音(例えば、「ピッピッ」という音)をスピーカに出力させてもよい。これにより、音声認識部が制御ワードを抽出できなかったことすなわち使用者の指示の音声を照明装置Xが認識できなかったことを使用者に通知することができ、照明装置Xに対して改めて指示を使用者に行わせることができる。
このときの音声認識部721のフローチャートを
図14に示す。
音声認識部721は、上述のステップS101~S104と同様に、音声信号が入力されると、その音声信号に基づいてウェイクアップワードを抽出し、経過時間をリセットしまた測定することを開始する(ステップS301~S304)。
音声認識部721は、経過時間をリセットして、経過時間を測定することを開始すると(ステップS304)、制御ワードが抽出されたことを示す制御ワード認識フラグをオフ(すなわち「0」)に設定する(ステップS305)。
音声認識部721は続けて、上述のステップS105~S108と同様に、ウェイクアップワードを抽出した後に音声信号が入力されると、その音声信号に基づいて制御ワードを抽出し、制御信号を生成して電源回路42に与える(ステップS306~S309)。
音声認識部721は、制御信号を電源回路42に与えると(ステップS309)、制御ワード認識フラグをオン(すなわち「1」)に設定する(ステップS310)。なお、抽出できない場合(ステップS308でN)、制御ワード認識フラグはオフのままである。
音声認識部721は、経過時間が所定の時間に達するまで(ステップS311でN)、上述のステップS306~S310の処理を行う。経過時間が所定の時間に達したときに(ステップS311でY)、制御ワード認識フラグがオフであれば(ステップS312でY)、第二のアラート音をスピーカに出力させる(ステップS313)。
【0037】
3.例3
音声認識回路は、使用者の指示が照明装置Xが行うことができない指示である場合、第一のアラート音および第二のアラート音とは異なる第三のアラート音(例えば、「ピッピッピッ」という音)をスピーカに出力させてもよい。
例えば、すでに点灯している照明装置Xに対して点灯させる指示が行われたときや、光量又は色温度を調整できる上限(又は下限)に達している状態で、更にそれらを上げる(又は下げる)よう指示が行われたときなどに、第三のアラート音がスピーカから出力されることにより、指示が誤りであることを使用者に通知することができ、そのような誤った指示を使用者に何度も行わせないようにできる。
【0038】
このときの音声認識部721のフローチャートを
図15に示す。
なお、ここでは、点灯制御部425(
図11参照)は、出力したデューティ比に基づいて点灯電力生成部423が調光点灯又は調色点灯を行うことができなかった場合に、その旨(すなわち調光点灯などを行うことができなかった旨)を示す失敗信号を音声認識回路72(音声認識部721)に与える。
音声認識部721は、上述のステップS101~S108と同様の処理を行う(ステップS401~S408)。
音声認識部721は、制御信号を電源回路42に与えた後に(ステップS408)、電源回路42(点灯制御部425)から失敗信号を与えられた場合(ステップS409でY)、第三のアラート音をスピーカに出力させる(ステップS410)。そして、経過時間が所定の時間に達するまで(ステップS411でN)、上述のステップS405~S410の処理を行う。
【0039】
ここでの点灯制御部425は、出力したデューティ比に基づいて点灯電力生成部423が調光点灯又は調色点灯を行うことができなかった場合に、その旨を示す失敗信号を音声認識回路72(音声認識部721)に与えていたが、調光点灯又は調色点灯を行うことができない場合、失敗信号を音声認識回路72に与えずに、自ら第三のアラート音をスピーカに出力させてもよい。
【0040】
以上、実施形態を説明したが、この実施形態に限られるものではなく、例えば、以下のような変形例であってもよい。また、実施形態と変形例、変形例同士を組み合わせたものであってもよい。
また、実施形態や変形例に記載していない例や、要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。
【0041】
<変形例>
1.照明装置
照明装置X(器具本体1)は、取付部材の一例として引掛刃49を備えているが、他の取付部材を備えてもよい。他の取付部材としては、吊り下げ部材等があり、この場合、吊り下げ部材を介して被取付面に取り付けられる、所謂、吊り下げタイプの照明装置である。
照明装置Xは、取付部材として引掛刃49を利用したが、タップねじ等を取付部材としてもよい。
照明装置Xは、電源ユニット4を備えているが、電源ユニットを備えていなくてもよい。このような照明装置としては、例えば、照明装置と別体の電源ユニットから取付部材を介して光源ユニットが受電するような装置等がある。この場合、音声認識ユニットを音声認識ケースに収容してベース樹脂材等に装着してもよいし、照明装置と別体の電源ユニットに装着してもよい。
照明装置Xは、自装置の被取付面設置時の安全のために、保護カバー5を備えているが、構造によっては保護カバーを備えていなくてもよい。このような照明装置としては、例えば、使用者の通常の操作では透光性カバーが器具本体から外れないように固定された装置等がある。
照明装置は、リモコン操作可能に構成されていたが、リモコン78で操作できない構成としてもよい。
【0042】
2.透光性カバー
透光性カバーの形状は、表側から見たときに、円形状であるが、正方形、長方形等の他の形状であってもよい。
透光性カバー8は、裏カバー81と表カバー83との二部材により構成されているが、例えば、一部材で構成してもよいし、三部材以上で構成してもよい。
透光性カバー8は、保護カバー5に着脱自在に装着されているが、ベース樹脂材に着脱自在に装着されてもよいし、ベース樹脂材に固定されてもよいし、保護カバー以外の別部材を介してベース樹脂材に着脱自在に装着されてもよいし、保護カバー以外の別部材を介してベース樹脂材に固定されてもよい。
【0043】
3.器具本体
(1)ベース樹脂材
ベース樹脂材2は、樹脂材料で構成された一体成形品であったが、有蓋筒状部と平坦状部とを別体で構成した後に組み立ててもよいし、引掛刃を備えるアダプタに、ベース部材が装着するような構造であってもよい。
(1-1)光源保持部
光源保持部の一例である平坦状部23は、凹入部分231,232,233を有しているが、平坦部分を補強できれば、他の構造であってもよいし、他の形状であってもよいし、補強する必要がなければ凹入部分を有していなくてもよい。
光源保持部の一例である平坦状部23は、水平方向に平行な部分を有しているが、水平方向に対して傾斜する部分を有してもよいし、水平方向に平行な部分と水平方向に対して傾斜する部分との両方を有してもよい。
【0044】
(1-2)取付部材保持部
取付部材保持部の一例である有蓋筒状部21は、凹入領域213aに引掛刃49を取り付けていたが、凹入領域を設けずに他の部位に引掛刃49を取り付けてもよい。
取付部材保持部は、一例として有蓋筒状部21により構成されているが、例えば、有蓋筒状部21の蓋部分213に相当する板状部により取付部材保持部を構成し、有蓋筒状部21の筒部分211に相当する筒状部分を光源保持部(上記の「(1-1)光源保持部」で説明した変形を含む)の一例である平坦状部(23)に含まれる構造としてもよい。
【0045】
(1-3)有蓋筒状部
有蓋筒状部21は、ロック機構27を凹入領域213aに備えているが、他の部位にロック機構を備えてもよいし、ロックする必要がなければロック機構を備えていなくてもよい。
(1-4)平坦状部
平坦状部23の形状は、表側から見たときに、円形状であるが、正方形、長方形等の他の形状であってもよい。
平坦状部23の裏面の一部が電源ユニット4を保持する電源保持部となっているが、平坦部分の表面の一部が電源ユニットを保持する電源保持部であってもよい。
照明装置が電源ユニットを備えない場合(電源ユニット別体構造等)、平坦状部23の内凹入部分231と外凹入部分232は、全体として円環状をしてもよい。
(1-5)溝状部
ベース樹脂材2は、溝状部25を有しているが、溝状部を有していなくてもよい。この場合、平坦状部23の表側で保護カバー側装着部54と透光性カバー側装着部813とを係合させることで実施できる。
【0046】
(2)光源ユニット
光源ユニット3の形状は、表側から見たときに、円形状であるが、照明装置の形状に合わせて、正方形、長方形等の他の形状であってもよい。光源ユニット3は、3個の光源モジュール31A,31B,31Cを備えているが、1個、2個又は4個以上の光源モジュールにより構成してもよい。
光源モジュール31は、複数の離間する導電片37により基板に相当する配線体35を備えているが、配線体に換えて、絶縁材料により構成され且つ配線パターンを備える基板を備えてもよい。
光源ユニット3は、LED素子33を備えているが、他の発光素子を備えてもよい。
【0047】
(3)電源ユニット
電源ユニット4は、電源回路42を構成する複数個の電子部品(43)を実装する電源基板44を電源ケース41内に収容していたが、例えば、電源基板をベース樹脂材に直接配置し、電源基板を電源カバーで覆うようにしてもよい。この場合、音声入力体を電源カバーに設けてもよいし、他のユニット、例えば、光源ユニットに設けてもよいし、電源ケースから独立して設けた音声認識ユニット専用のケースに音声入力体を設けてもよい。
電源基板44は、1枚又は複数枚であってもよい。例えば、調光回路を実装する基板と、調色回路を実装する基板とを電源基板と別に設けてもよい。電源ユニット4と光源ユニット3との電気接続は、電源基板44からベース樹脂材2の貫通孔234a(
図6参照)を挿通する導電ピン443を光源ユニット3の配線体(又は基板)に接触させていたが、例えば、電源基板と配線体(又は基板)に設けられたコネクタ同士をケーブルで接続してもよい。
【0048】
(4)音声認識ユニット
(4-1)音声認識ユニット7は、音声入力体75を2個備えていたが、1個でもよいし、3個以上でもよい。
(4-2)音声認識ユニット7は、電源回路42の電源基板44とは別に音声基板74を備えていたが、例えば、電源基板に音声認識ユニット用の電子部品を実装してもよい。逆に、電源回路の一部、例えば、点灯制御部を音声基板に実装してもよい。
(4-3)音声認識ユニット7の音声入力体75は、電源ケース41に設けられていたが、他の部材、例えばベース樹脂材、光源ユニット等に設けてもよい。
(4-4)音声認識部721は、ウェイクアップワードおよび制御ワードと、認識した音声のテキストとを外観において同一であるか否かの観点で照合した。
しかしながら、認識した音声のテキストとウェイクアップワードなどとが部分的に共通するか否かの観点で照合してもよいし、認識した音声のテキストの観念とウェイクアップワードなどの概念とが共通するか否かの観点で照合してもよい。
(4-5)制御ワードは、本実施形態で説明したワード以外に、例えば、光量および色温度がどの程度、変化するのかを示す言葉を含めてもよい。そして、音声認識部721は、その制御ワードを用いて制御信号を生成してもよい。
例えば、音声認識部721は、音声のテキストから制御ワード「90%」及び「あかるく」を抽出できた場合、光量を最大時の90%にする制御信号を点灯制御部425に与えればよい。
【0049】
(4-6)音声認識部721は、ウェイクアップワードを抽出した後に、音声信号が入力されたときに(
図12のステップS105でY)、その音声信号から制御ワードを抽出することを試みているが、制御ワードだけでなくウェイクアップワードも含めて抽出することを試みてもよい。
この際、制御ワードでなくウェイクアップワードを抽出できた場合、経過時間をリセットしまた経過時間を計測することを開始してもよい(ステップS104に戻って処理を継続する)し、制御ワードを抽出できない場合(ステップS107でN)と同様の処理を行ってもよいし、使用者に改めて指示を行わせるために所定のアラート音などをスピーカから出力してもよい。
【0050】
(4-7)音声認識部721は、音声の認識に際して、音声信号をテキスト化しているが、例えば、入力された音声信号を音声のトーンの判別を追加してもよい。この場合、判別した音声のトーンと、照明装置Xに登録された使用者(以下、「登録使用者」と記載する。)の音声のトーンとが一致した場合に、その音声(すなわちトーンを判別した音声)のテキストとウェイクアップワードなどとを照合するようにしてもよい。
例えば、音声認識部721は、フーリエ変換などの公知の周波数解析手法を用いて、入力された音声信号の音声のトーンを判別し、判別した音声のトーンと、記憶部434に予め記憶されている登録使用者の音声のトーンと、を照合し、両者が一致したときに、その音声のテキストとウェイクアップワードなどとを照合することで実施できる。
【0051】
(4-8)第2実施形態の例1では、音声認識部721は、ウェイクアップワードなどを抽出するごとにスピーカに第一のアラート音を出力させた。しかしながら、第一のアラート音に代えて、ウェイクアップワードなどが抽出されたテキストの音声をスピーカに出力させてもよい。すなわち使用者の音声をオウム返ししてもよい。
例えば、音声認識部721は、入力された音声信号の音声のテキストからウェイクアップワードなどを抽出するごとに、その音声のテキストを、公知の技術(例えば波形接続合成など)を用いて音声に変換してスピーカに出力させることで実施できる。
また、抽出されたウェイクアップワードなどを予め音声に変換して(記憶して)おいて出力させてもよい。
【0052】
(4-9)第2の実施形態の例3では、照明装置Xが行うことができない指示が行われた場合に、音声認識部721は第三のアラート音を出力していたが、第三のアラート音に代えて、その指示の音声をスピーカに出力させてもよいし、その指示の音声に「できません」等の否定的な音声を追加したものをスピーカに出力させてもよい。
【0053】
(5)保護カバー
保護カバー5は、中心軸方向に延伸する内側筒部52と外側筒部53とを有し、内側筒部52がベース樹脂材2の有蓋筒状部21に、外側筒部53がベース樹脂材2の溝状部25にそれぞれ嵌合する状態でベース樹脂材2に固定されている。
しかしながら、例えば、保護カバーは、円環膨出部51の内周縁から径方向の内方側へ張り出す内鍔部と、円環膨出部51の外周縁から径方向の外方側へと張り出す外鍔部とを有し、内鍔部が平坦状部の内周部に、外鍔部が平坦状部の外周部にそれぞれ当接する状態でベース樹脂材に固定されてもよい。また、円環膨出部51がベース樹脂材2に直接固定できる構造であれば、保護カバーは内側筒部52及び/又は外側筒部53を有しない構造であってもよい。
円環膨出部51は、3つの光源モジュール31A,31B,31Cの周方向に隣接(対向)する部分を表側から支持する凹入部分511を有しているが、他の構造で光源ユニットを平坦状部分に押圧できれば、凹入部分は有していなくてもよい。
保護カバー5をねじでベース樹脂材2に固定するための保護カバー5の固定部56は、保護カバー側装着部54と周方向に隣接(接続)する状態で設けられているが、保護カバー側装着部54と周方向に離間する状態で設けられてもよい。この場合、ベース樹脂材2のねじ孔部分255も固定部56に対応した部位に設けられる必要がある。
【符号の説明】
【0054】
X 照明装置
1 器具本体
2 ベース樹脂材
3 光源ユニット
4 電源ユニット
5 保護カバー
7 音声認識ユニット
8 透光性カバー
41 電源ケース
72 音声認識回路
75 マイクロフォン(音声入力体)
423 点灯電力生成部
425 点灯制御部
751 集音面