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<図1>
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-05
(45)【発行日】2024-07-16
(54)【発明の名称】棒状体繰出容器
(51)【国際特許分類】
   A45D 40/20 20060101AFI20240708BHJP
   A45D 40/18 20060101ALI20240708BHJP
【FI】
A45D40/20 G
A45D40/18 A
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020082664
(22)【出願日】2020-05-08
(65)【公開番号】P2021176433
(43)【公開日】2021-11-11
【審査請求日】2023-04-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000005957
【氏名又は名称】三菱鉛筆株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101878
【弁理士】
【氏名又は名称】木下 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100187506
【弁理士】
【氏名又は名称】澤田 優子
(72)【発明者】
【氏名】川端 慎大
【審査官】遠藤 邦喜
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-066234(JP,A)
【文献】特開2019-171582(JP,A)
【文献】特開2005-034230(JP,A)
【文献】特許第4265705(JP,B2)
【文献】特開2006-095754(JP,A)
【文献】特開2005-014997(JP,A)
【文献】特開2003-009944(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0008027(US,A1)
【文献】韓国登録特許第10-1594319(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 40/20
A45D 40/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体軸を中央にして、本体軸の前後に第1塗布ユニットと第2塗布ユニットが着脱可能に装着され、前記第1塗布ユニットもしくは第2塗布ユニットの少なくとも一方に、棒状体の繰出し機能を備えた棒状体繰出容器であって、
前記本体軸は円筒状に形成されて、軸方向中央部の内周面に螺旋状に連続する雌ねじが施されると共に、前記雌ねじの形成位置を避けた軸方向前後のいずれかの内周面に、本体軸成形時のパーティングラインを位置させて構成され、
前記第1塗布ユニットと第2塗布ユニットを本体軸の前後からそれぞれ挿入して、前記第1塗布ユニットと第2塗布ユニットのそれぞれに形成した各雄ねじを、本体軸の内周面に施された前記雌ねじにそれぞれ螺合させることで、本体軸に対して前記第1塗布ユニットおよび第2塗布ユニットをそれぞれ装着し
前記棒状体の繰出し機能を備えた塗布ユニットには、前記本体軸に施された雌ねじに螺合する雄ねじを有する中軸と、前記中軸に対して相対回転可能に取り付けられると共に、相対回転に伴って前記棒状体を先端部から繰り出す先軸が備えられ、
前記中軸の雄ねじが本体軸に施された雌ねじに螺合し終えるねじ込みの終期において、本体軸側と中軸側にそれぞれ軸線方向に沿って形成した互いのリブが乗り越えるように構成されており、
前記互いのリブが乗り越えるに要するトルクが、前記中軸と先軸の相対回転により前記棒状体を繰り出すに要するトルクに対して、5倍以上に設定されており、
前記中軸内には、棒状体を繰り出す繰り出し機構に、前記棒状体を支持するチャックのねじ棒と、ねじ棒の雄ねじに螺合する筒状のねじ体が収容されており、前記ねじ体の前端部を構成する円筒部の180度対向する位置には、2本の等しい長さを有するスリットが施され、円筒部が二分されていることを特徴とする棒状体繰出容器。
【請求項2】
前記ねじ体の前端部を構成する円筒部の各スリット末端部には、円形状の開口が形成されており、棒状体の軸方向に過度な圧力が加わった場合には、ねじ体の雌ねじ部が両外側に退避することでねじ棒が後退し、棒状体が前記先軸内に戻されるカップダウンが生ずるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の棒状体繰出容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、棒状化粧料、棒状塗布体、棒状筆記体などの棒状体を容器から繰り出して使用する棒状化粧料容器、塗布具、筆記具などに利用可能な棒状体繰出容器に関する。
【背景技術】
【0002】
細長い容器内に、例えば棒状化粧料を収容し、必要量の棒状化粧料を容器の前端部から繰り出して利用すると共に、容器の後端部側には、ブラシや筆などによる塗布部を取り付けた両頭式化粧具が知られている。
この両頭式化粧具によると、容器前端部から繰り出される棒状化粧料を、例えば眉毛などに塗布した後に、容器の後端部側に取り付けたブラシや筆などの塗布部を利用して、好みに応じたぼかしなどのメイクアップ処理を加えることができる。
【0003】
従来の前記した両頭式化粧具の一例として、特許文献1に記載された化粧材塗布具を挙げることができる。
この化粧材塗布具によると、中央のジョイント部に取り付けられて、前端部側に向かって繰り出すことができる棒状化粧料を有するユニット(第1塗布ユニットと言う。)と、ジョイント部の後部側に取り付けられて、例えば植毛材などによる塗布具を含むユニット(第2塗布ユニットと言う。)とが備えられる。
【0004】
そして、前記した第1塗布ユニットと第2塗布ユニットは、中央のジョイント部に対して、軸方向に嵌合させるなどの手段を用いて、それぞれ連結されている。
これにより、第1塗布ユニットを利用することで、容器前端部から繰り出される棒状化粧料を、例えばアイライナーとして利用した化粧を行い、第2塗布ユニットを利用することで、塗布した化粧料を適切に広げるなどのぼかし操作などを行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2008-148905号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1に開示された両頭式化粧具においては、第1塗布ユニットと第2塗布ユニットを含む全体の長さ寸法を短縮させることを、発明の解決課題としている。
したがって、第1塗布ユニットと第2塗布ユニットの交換に際して、ジョイント部を中央にしたそれぞれの着脱の容易性についての格別な配慮はなされていない。
【0007】
しかし、この種の化粧具においては、第1塗布ユニットと第2塗布ユニットは化粧料の消費などに伴って、交換をする必要がある。
このために、一般的には中央の本体軸(前記ジョイント部)の前後両端部の内面には、それぞれ雌ねじが施され、第1塗布ユニットおよび第2塗布ユニットにそれぞれ施された雄ねじを、前後の各雌ねじに螺合させることで、本体軸の両側に各塗布ユニットを個別に装着することができるように構成される。
【0008】
この場合、中央の本体軸を射出成形するに際しては、一般に本体軸の内面のほぼ中央部を、前後のコアピンのパーティングライン(コア突き当て面)とする金型構成が採用される。これによると、前後のコアピンのそれぞれに、本体軸に対して雌ねじを成形するための加工を予め施すことが必要であり、また前後のコアピンの離型に際して、成形された本体軸の雌ねじ部分を無理に広げてコアピンを軸方向に引き抜く、いわゆる無理抜きの離型操作を、前後のコアピンごとに行う必要がある。
【0009】
この発明は、前記した両頭式化粧具などに用いられる特に中央の本体軸について、この本体軸に施される雌ねじとパーティングラインを含めた配置構成について配慮することで、本体軸の成形の容易性を確保すると共に、本体軸に対する第1と第2塗布ユニットの着脱の操作性を改善することができる棒状体繰出容器を提供することを主要な目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記した課題を解決するためになされたこの発明に係る棒状体繰出容器は、本体軸を中央にして、本体軸の前後に第1塗布ユニットと第2塗布ユニットが着脱可能に装着され、前記第1塗布ユニットもしくは第2塗布ユニットの少なくとも一方に、棒状体の繰出し機能を備えた棒状体繰出容器であって、前記本体軸は円筒状に形成されて、軸方向中央部の内周面に螺旋状に連続する雌ねじが施されると共に、前記雌ねじの形成位置を避けた軸方向前後のいずれかの内周面に、本体軸成形時のパーティングラインを位置させて構成され、前記第1塗布ユニットと第2塗布ユニットを本体軸の前後からそれぞれ挿入して、前記第1塗布ユニットと第2塗布ユニットのそれぞれに形成した各雄ねじを、本体軸の内周面に施された前記雌ねじにそれぞれ螺合させることで、本体軸に対して前記第1塗布ユニットおよび第2塗布ユニットをそれぞれ装着し、前記棒状体の繰出し機能を備えた塗布ユニットには、前記本体軸に施された雌ねじに螺合する雄ねじを有する中軸と、前記中軸に対して相対回転可能に取り付けられると共に、相対回転に伴って前記棒状体を先端部から繰り出す先軸が備えられ、前記中軸の雄ねじが本体軸に施された雌ねじに螺合し終えるねじ込みの終期において、本体軸側と中軸側にそれぞれ軸線方向に沿って形成した互いのリブが乗り越えるように構成されており、前記互いのリブが乗り越えるに要するトルクが、前記中軸と先軸の相対回転により前記棒状体を繰り出すに要するトルクに対して、5倍以上に設定されており、前記中軸内には、棒状体を繰り出す繰り出し機構に、前記棒状体を支持するチャックのねじ棒と、ねじ棒の雄ねじに螺合する筒状のねじ体が収容されており、前記ねじ体の前端部を構成する円筒部の180度対向する位置には、2本の等しい長さを有するスリットが施され、円筒部が二分されていることを特徴とする。
【0011】
この場合、一つの好ましい形態においては、前記ねじ体の前端部を構成する円筒部の各スリット末端部には、円形状の開口が形成されており、棒状体の軸方向に過度な圧力が加わった場合には、ねじ体の雌ねじ部が両外側に退避することでねじ棒が後退し、棒状体が前記先軸内に戻されるカップダウンが生ずるように構成されていることが望ましい。
【発明の効果】
【0012】
この発明に係る棒状体繰出容器によると、円筒状に形成された本体軸中央の内周面に、螺旋状に連続する雌ねじが施される。したがって、本体軸は前後方向に関係なく、その両側に対して、雌ねじの前半部および後半部を利用して、それぞれ第1および第2塗布ユニットを取り付けることができる。
【0013】
また、本体軸成形時のパーティングラインを、雌ねじの形成位置を避けた軸方向前後のいずれかの内周面に位置させるものであるため、一方のコアピンのみに雌ねじ成形型を施すことで、本体軸を成形することができるものとなる。また同様に、コアピンの離型における前記した無理抜きも、一方のコアピンのみにおいて対応することで、本体軸の離型が可能となる。
【0014】
さらに、棒状体の繰出し機能を備えた塗布ユニットを、本体軸に取り付ける際の互いのリブが乗り越えるに要するトルクが、棒状体を繰り出すに要するトルクに対して、5倍以上に設定されている。
これにより、相対回転する二か所の部位を、手の感触で即座に判断することが可能な好ましい操作性を備えた棒状体繰出容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】この発明に係る棒状体繰出容器の第1の実施形態の全体構成を示し、(A)は軸方向に沿った断面図、(B)は(A)に対して90度軸回転させた状態の断面図である。
図2】キャップを外した状態の全体構成を示し、(A)は正面図、(B)は図1(B)と同様の切断面で示した軸方向に沿った断面図である。
図3】中央の本体軸から第1と第2の塗布ユニットを分離した状態を示し、(A)は正面図、(B)は斜視図である。
図4】本体軸の単品構成を示し、(A)は斜視図、(B)は軸方向に沿った断面図、(C)は射出成型後に離型する状態を示した模式図である。
図5】第1塗布ユニットを構成する中軸の単品構成を示し、(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)は軸方向に沿った断面図である。
図6】第1塗布ユニットを構成するねじ体の単品構成を示し、(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)は軸方向に沿った断面図である。
図7】第1塗布ユニットを構成するチャックの単品構成を示し、(A)は正面図、(B)は斜視図、(C)は拡大して示した側面図である。
図8】第1塗布ユニット側のキャップの単品構成を示し、(A)は斜視図、(B)は軸方向に沿った断面図である。
図9】第2の実施形態の全体構成を示し、(A)は軸方向に沿った断面図、(B)は(A)に対して90度軸回転させた状態の断面図である。
図10】第2実施例における第2塗布ユニットの組み立て図を示し、(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)は軸方向に沿った断面図である。
図11】第2実施例における第2塗布ユニットを構成する中軸の単品構成を示し、(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)は軸方向に沿った断面図である。
図12】第2実施例における第2塗布ユニットを構成する先軸の単品構成を示し、(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)は軸方向に沿った断面図である。
図13】第3の実施形態の全体構成を示し、(A)は軸方向に沿った断面図、(B)は(A)に対して90度軸回転させた状態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
この発明に係る棒状体繰出容器について、容器内に収容される棒状体として、固形芯アイライナーを用いた化粧具の実施例に基づいて説明する。
なお、以下に示す各図においては、同一部分を同一符号で示すが、棒状体繰出容器の全体構成を示す断面図においては、紙面の都合により代表的な部分に符号を付けて、各部の詳細については各部品の単品ごとの図面に付けた符号を引用して説明する場合もある。
【0017】
この発明に係る棒状体繰出容器の第1の実施形態を図1図8に示す。その全体構成が図1図3に示されており、円筒状に形成された中央の本体軸1の前後に、第1塗布ユニットU1と第2塗布ユニットU2が、それぞれ着脱可能に装着されている。
図示例においては第1塗布ユニットU1に、棒状体としての固形芯アイライナーの繰り出し機構を備えたユニットが用いられ、第2塗布ユニットU2に、ブラシを備えたユニットが用いられており、これにより両頭式化粧具を構成している。
【0018】
また、第1塗布ユニットU1と、第2塗布ユニットU2には、それぞれ有底筒状に形成されたキャップ2,3が、それぞれ軸方向に着脱可能に取り付けられて、図1に示すように中央の本体軸1を含めた外観は、長さ方向の径がほぼ等しい円柱体を形成するように構成されている。
【0019】
第1塗布ユニットU1には、図3に示すように本体軸1に対して着脱可能に螺合される雄ねじ4aを備えた中軸4が備えられる。この中軸4は後端部が閉塞されており、その前端部には中軸4に対して回動可能に装着された先軸5が備えられる。
そして、先軸5に形成された軸孔内には、棒状体としての前記した固形芯アイライナー6(以下、単に固形芯6と標記する場合もある。)が収容されている。
なお、先軸5と固形芯6、および固形芯6を支持する後述するチャック7は、図1(A)および(B)の比較で明らかなとおり直交する径が異なり、断面が楕円形状になされている。これにより、固形芯6の向きを変えることにより、一度に塗布される固形芯6によるラインの太さを、好みに応じて選択することができる。
【0020】
第1塗布ユニットU1に備えられる固形芯6を支持するチャック7には、ねじ棒7Aがチャック7と一体に成形されており、このねじ棒7Aは中軸4内に収容された筒状のねじ体8内に収容される。この筒状のねじ体8の前端部開口内には、前記ねじ棒7Aに螺合する短小な雌ねじ部8eが形成されている。
なお、前記した先軸5の後端部と、ねじ体8の周面に形成された後述する鍔部8bとの間には、コイルスプリング9が配置されており、このコイルスプリング9により、前記ねじ体8を中軸4の後端面(底面)に向かって付勢するように構成されている。
【0021】
したがって、第1塗布ユニットU1の先軸5を一方の手で把持し、中央の本体軸1を他方の手で相対的に軸回転させると、本体軸1と共に中軸4とねじ体8が軸回転する。
これにより、ねじ体8の雌ねじ部8aが、前記したチャック7と一体のねじ棒7Aを軸方向に押し出し、チャック7に把持された固形芯6は、先軸5の先口5bより繰り出される。すなわち、第1塗布ユニットU1に備えた固形芯の繰り出し機構は、主にチャック7と一体に形成されたねじ棒7Aと、このねじ棒7Aに螺合する雌ねじ部8aを備えたねじ体8との相対回転により実現している。
【0022】
一方、第2塗布ユニットU2には、図3に示すように前記した本体軸1に対して着脱可能に螺合される雄ねじ11aを備えた先軸11と、この先軸11の前端部に、2本以上の金属製の線材12aを捻り、金属製の線材12a間に挟まれた合成樹脂製繊維束により成形されたブラシ12が備えられる。
このブラシ12は、前記線材12aの長手方向に沿って径方向に放射状に伸びた放射状塗布部12bと長手方向に伸びた筆状の筆状塗布部12cからなり、固形芯6で塗布した後に異なる二箇所の塗布部12b,12cを選択的に利用することで、ぼかし具として使い分けをすることができる。
また、前記ブラシ12は、先端部に円錐状のテーパ面が形成された複数本の繊維束で構成され、前記繊維束は、ストレート繊維と非ストレート繊維が混在することが望ましい。尚、ストレート繊維とは繊維の軸線が直線状の繊維をいい、非ストレート繊維とは繊維の軸線が湾曲した繊維、例えば、クリンプ加工した繊維等をいう。
このように、ストレート繊維と非ストレート繊維とを混在させることにより、ぼかし作業時のブラシの剛性と地肌の痛みの抑制を兼ねることができる。
【0023】
図4(A)および(B)は、棒状体繰出容器の中央に位置する本体軸1の単品構成を示している。
この本体軸1は、すでに説明したとおり円筒状に成形されており、軸方向中央部の内周面には、螺旋状に連続する雌ねじ1aが施されている。そして、雌ねじ1aの形成位置を避けた軸方向前後いずれかの内周面に、本体軸1の射出成形時のパーティングライン1bを位置させて構成される。
また、本体軸1の前後の各開口縁には、内径を僅かに広げた円環状の段部1c,1dが形成されており、それぞれの段部1c,1dにおける180度対向する内面には、それぞれ軸方向に沿った短小な一対のリブ1e,1fが形成されている。
【0024】
図4(C)は、前記した本体軸1を射出成型した後において、離型する状態を示している。なお、本体軸1の射出成型にあたっては、上下の金型M1,M2と、前後から突き合わされるコアピンM3,M4との間に形成された空間(キャビティ)内に、ゲートG1から溶融状態の樹脂が注入される。このときコアピンM3とM4の突き合わせ面が、パーティングライン1bとなる。
離型にあたっては、一例としてゲート側の一方のコアピンM4を白抜きの矢印で示す方向に離型させた後に、上下の金型M1,M2を白抜きの矢印で示すように上下に離し、他方のコアピンM3も白抜きの矢印で示す方向に離型させることで、本体軸1が取り出される。
【0025】
前記したようにコアピンM3,M4の突き合わせ面によるパーティングライン1bを、中央部の雌ねじ1aの形成部分を避けた位置に設定したことで、すでに説明したとおり、一方のコアピンM3のみに雌ねじ1aの成形型を施すことで、本体軸1を成形することができるものとなる。また同様に、コアピンM3の離型における雌ねじ1a部分の無理抜きも、一方のコアピンM3のみにおいて対応することで、本体軸の離型が可能となる。
【0026】
図5は、第1塗布ユニットU1を構成する中軸4の単品構成を示している。
この中軸4は、後端部側が有底筒状に形成されて、後端部外周面にはすでに説明した雄ねじ4aが形成されている。この雄ねじ4aは、前記した本体軸1の中央内周面に施された雌ねじ1aの前半部に螺合することで、中軸4は本体軸1の前端部に取り付けられる。 この中軸4の外周面には環状の鍔部4bが形成されており、前記鍔部4bの直後にはその後方よりも僅かに径を太くした大径部4cが形成され、この大径部4cの周方向に沿った一か所に小突起状のリブ4dが、鍔部4bに接した状態で形成されている。
なお、前記した環状の鍔部4bは、中軸4が本体軸1に装着された場合に、本体軸1の前端部に当接することで、本体軸1に対する中軸4の位置決めを果たすものであり、これは小突起状のリブ4dの作用と共に、後で説明する。
【0027】
中軸4の前端部付近には、環状の溝部4eが形成されると共に、この溝部4eの後部には、中軸4の周に沿って90度の間隔をおいて、軸方向に若干長くなされた4本のリブ4fが、突出して形成されている。
この環状の溝部4eと、4本のリブ4fについては、第1塗布ユニットU1に前記したキャップ2を装着する場合に利用されるものであり、これは後述するキャップ2の構成と共に、後で説明する。
【0028】
また、中軸4の前端部の内周面には、図5(C)に示すように径の外側に向かって凹んだ環状の溝部4gが形成されており、この環状の溝部4gには、図2(B)に示すように、先軸5に形成された環状の突起5aが嵌まり込むことで、先軸5を中軸4に対して相対回転が可能に支持すると共に、中軸4に対する先軸5の抜け止めとしての機能を果たすものとなる。
また、中軸4の内底部には、中軸4の全長のほぼ三分の一を占める長さの範囲にわたって複数本のリブ4hが、内周に沿って等間隔に形成されている。この複数本のリブ4hは、後述する筒状のねじ体8を中軸4内に収容した場合に、ねじ体8を中軸4と共に同方向に回動できるように作用させるものとなる。
【0029】
図6は、前記した中軸4内に収容される筒状のねじ体8を示しており、このねじ体8の後半部の外周には、軸方向に沿った複数本のリブ8aが周方向に等間隔に配列されている。この複数本の各リブ8aが前記中軸4の内底部に形成された複数本のリブ4hの間に挿入されることで、両者間の回り止めとしての機能を果たす。
そして、ねじ体8の長手方向の中央部から僅かに前方寄りに、鍔部8bが形成されており、この鍔部8bは、図2に示したコイルスプリング9のばね受け部として機能する。
【0030】
また、前記ねじ体8の前端部を構成する円筒部の180度対向する位置には、2本の等しい長さを有するスリット8cが施されて、円筒部が二分されており、各スリット8cの末端部には、円形状の開口8dが形成されている。
そして、円筒部が二分されたねじ体8の前端部内面には、図2(B)にも示した短小な雌ねじ部8eが対向して形成されており、この対向する一対の雌ねじ部8eが、チャック7と一体成形されたねじ棒7Aに螺合される。
【0031】
図7は、ねじ棒7Aを一体に備えたチャック7の単品構成を示している。
このチャック7には、前端部側に楕円状の軸部7aが形成されて、この軸部7aを囲むようにして、4本の芯把持体7bが軸部7aから前方に向かって突出して形成されている。前記4本の芯把持体7bは、軸に直交する断面が楕円形状に成形された固形芯6の尾端部を、その周側面に沿って支持するものであり、4本の芯把持体7bの軸部7aからの長さ寸法(前方への突出寸法)は、それぞれ同一となるように成形されている。
そして、各芯把持体7bのそれぞれの内側には、各芯把持体7bに対して三角状に立ち上がるリブ7cが、軸部7aから前方に向かってそれぞれ直線状に形成されている。
この三角状に立ち上がるリブ7cの長さ寸法は、好ましくは軸部7aから芯把持体7bの先端部までの長さ寸法の50~70%になされる。
【0032】
また、軸部7aの後端部には、前記したねじ棒7Aがチャック7と一体に成形されており、このねじ棒7Aは直線状に成形されると共に、長手方向に沿って連続した雄ねじ7dが形成されている。
このねじ棒7Aは、前記したねじ体8内に収容されて、ねじ体8に形成された前記した雌ねじ部8eに、ねじ棒7Aの雄ねじ7dが螺合される。したがって、ねじ棒7Aに対するねじ体8の相対回転により、チャック7が前方に移動し、これに伴って先軸5内の固形芯6は、先軸5の先口5bより繰り出されることになる。
【0033】
図8は、第1塗布ユニットU1側に取り付けられるキャップ2の単品構成を示している。このキャップ2は、好ましくは透明な樹脂素材を用いて有底筒状に成形されており、このキャップ2の開口部付近の内面には、軸方向に沿って複数のリブ2aが内周面に沿ってほぼ等間隔に形成されている。そして、リブ2aの形成位置のさらに奥側には、内側に向かって突出する小突起2bが、内周面に沿って90度間隔で形成されている。
【0034】
このキャップ2を第1塗布ユニットU1に装着した場合には、前記複数のリブ2aの間に、中軸4に形成されたリブ4fが挿入されることで、キャップ2は中軸4に対して軸回転が阻止される。そして、キャップ2内に突出する小突起2bが、溝部4eに入り込むことで、キャップ2は中軸4に対して、クリック感を持って嵌め込まれて装着される。
前記小突起2bにおける溝部4eへの嵌合力は、比較的弱く構成されており、したがって、キャップ2を軸方向に引き抜くことで、その嵌合を容易に解除することができる。これにより、キャップ2は第1塗布ユニットU1から取り外すことができる。
【0035】
なお、前記キャップ2の開口部内面に複数のリブ2aを設けて、第1塗布ユニットU1側の中軸4との間の軸回転を阻止する構成としたことで、キャップ2を第1塗布ユニットU1に装着した状態でキャップ2を回動させることで、キャップ2と共に第1塗布ユニットU1を、中央の本体軸1から取り外すことができる。
【0036】
したがって、第1塗布ユニットU1の固形芯6の消費に伴い、これを交換しようとする際には、第1塗布ユニットU1を素手で触ることで手を汚す問題を、最小限にとどめることができる。
これは、新たな第1塗布ユニットU1を中軸4に装着する場合においても、キャップ2を装着した状態で第1塗布ユニットU1を中央の本体軸1にねじ込むことが望ましく、これにより、誤って先軸5を回動させることで、固形芯6を不要に繰り出させる問題を避けることができる。
【0037】
なお、第2塗布ユニットU2側に取り付けられるキャップ3ついては、その単品構成について図示していないが、その基本構成は図8に示す例と同様であり、第2塗布ユニットU2の長さ寸法に対応して、図示例においてはキャップ3の長さも僅かに短かく成形されている。
そして、図2(A)に示す第2塗布ユニットU2側の先軸11に形成された溝部11cおよびリブ11dを利用して、キャップ3を第2塗布ユニットU2側に取り付けることができる。この構成は前記した第1塗布ユニットU1側のキャップ2と、このキャップ2を装着する中軸4に形成された溝部4eおよびリブ4fの構成と同様である。
【0038】
以上のように構成された棒状体繰出容器の第1の実施形態においては、本体軸1に対して第1塗布ユニットU1を装着するには、本体軸1に中軸4の後端部を挿入して相対回転させることで、中軸4に形成された雄ねじ4aが、本体軸1内の中央部に形成された雌ねじ1aに螺合する。
この螺合により、中軸4に形成された鍔部4bは本体軸1の前端部に接近し、そのねじ込みの終期において、中軸4に施された小突起状リブ4dが、本体軸1の開口内に施されたリブ1eを乗り越える。
この乗り越えた時点において、中軸4の前記鍔部4bが本体軸1の前端部に当接して、本体軸1に対して第1塗布ユニットU1が装着される。
【0039】
前記したように中軸4側の小突起状リブ4dが、本体軸1側のリブ1eを乗り越えて装着状態になされる乗り越え係止を実現させたことで、本体軸1に対して第1塗布ユニットU1が確実に装着されたことを、手の感触で判別することができる。
また、第1塗布ユニットU1における中軸4と先軸5との相対回転により、固形芯6を先軸5から繰り出させるに要する回転トルクは、0.1~0.5〔N・cm〕程度であるのに対して、前記した乗り越え係止において要する締め込みトルクを、2.3~3.8〔N・cm〕程度に設定することができる。
このようにトルク差を5倍以上に設定することで、相対回転する二か所の部位を、手の感触で即座に判別することが可能な好ましい操作性を備えた棒状体繰出容器を提供することが可能となる。
【0040】
なお、前記した本体軸1に対して、第2塗布ユニットU2を装着する際においても、第1塗布ユニットU1の例と同様に、乗り越え係止が採用されており、これにより、本体軸1に対して第2塗布ユニットU2が確実に装着されたことを、同様に手の感触で判別することができる。
【0041】
また、前記した実施の形態においては、先軸5から固形芯6を繰り出す繰り出し機構に、チャック7のねじ棒7Aと、ねじ棒7Aの雄ねじ7dに螺合するねじ体8の雌ねじ部8eが備えられる。そして、ねじ体8の雌ねじ部8eは、等しい長さを有する2本のスリット8cにより二分されたねじ体8の前端部内面に施されている。
したがって、先軸5から繰り出された固形芯6の軸方向に、過度な圧力が加わった場合には、ねじ体8の雌ねじ部8eが、両外側に退避することでねじ棒7Aが後退し、固形芯6が先軸5内に戻されるカップダウンが生ずるように構成されている。
【0042】
この場合、前記したカップダウンが頻繁に発生する場合には、商品としての使い勝手が悪いために、その値は適切に管理する必要がある。
この実施の形態においては、ねじ体8の前端部に施される各スリット8cの深さは、5.8mmに設定されている。これにより、ねじ体8側の雌ねじ部8eに対するねじ棒7A側の雄ねじ7dの乗り越え荷重が、1.1~1.5〔N〕に設定され、前記したカップダウンが頻繁に発生することのない好ましい結果を得ている。
【0043】
さらに、前記した実施の形態においては、固形芯6を後端部において支持するチャック7には、固形芯6の尾端部を支持する4本の芯把持体7bが備えられる。
そして、各芯把持体7bのそれぞれの内側には、各芯把持体7bに対して三角状に立ち上がるリブ7cが施されており、この三角状に立ち上がるリブ7cの長さ寸法は、前記したとおり、軸部7aから芯把持体7bの先端部までの長さ寸法の50~70%に設定されている。
したがって、芯把持体7bのみで固形芯6を把持する場合において、固形芯6により芯把持体7bは押し広げられ接触面積は少なくなり把持力を大きくすることは困難であるが、芯把持体7bの内面にリブ7cがあることで、そのリブ7cが固形芯6に刺さりこみ接触面積が大きくなり把持力を大きくすることができ、落下時などの芯抜けを防止することが出来る。
【0044】
図9図12は、この発明に係る棒状体繰出容器の第2の実施形態を示しており、その全体構成が図9に示されている。
この第2の実施形態における中央の本体軸1と、その前端部側に装着された第1塗布ユニットU1の構成は、図1図11に基づいて説明した第1の実施形態と同一である。したがって、図9には図1に示した各部に相当する部分を同一符号で示しており、その詳細な説明は省略する。
図9に示す第2塗布ユニットU2の構成は、植毛体による塗布部を備え、これが固形芯アイライナーの繰り出し機構を備えた第1塗布ユニットU1と共に、両頭式化粧具を構成している。
【0045】
図10は、植毛体による塗布部を備えた第2塗布ユニットU2の組み立て構成を示しており、円筒状に成形された中軸13の前半部を覆うようにして、先軸14が取り付けられている。そして、中軸13の前端部と先軸14との間に形成された隙間に、植毛体15の鍔部15aが挿入されて、円柱状に成形された植毛体15が先軸14から突出するようにして取り付けられている。
この植毛体15は、例えば静電植毛処理(フロッキー処理など)により、円柱状に成形された基材面に微細毛を植毛することで得ることができる。この静電植毛処理により得られる植毛体15は、表面の植毛部分の毛細管力の作用により、広範囲にわたり自然なぼかし処理を施すことが期待できる。
【0046】
図11は、第2塗布ユニットU2を構成する中軸13の単品構成を示している。
この中軸13の後端部外周面には雄ねじ13aが形成されており、この雄ねじ13aが中央の本体軸1内に形成された雌ねじ4aの後半部に螺合することで、第2塗布ユニットU2が本体軸1に取り付けられる。
この中軸13の前半部は後半部に比べて若干外径が細く形成されており、前端部に近い周側面には外向きに一対の係止凸部13bが形成されている。
【0047】
図12は、第2塗布ユニットU2を構成する先軸14の単品構成を示している。
この先軸14は円筒状に形成されると共に、軸方向のほぼ中央部には一対の窓孔14aが形成されている。この窓孔14aは、中軸13と先軸14の連結に利用されるものであり、先軸14の後部より中軸13の前端部が挿入されて、中軸13の係止凸部13bが嵌まり込むことで、中軸13に対して先軸14が連結される。
【0048】
なお、前記先軸14の内径は先端部に向かって若干絞られて形成され、かつ軸に沿って複数の支持リブ14gが、先端開口部の内周面に形成されている。
前記した植毛体15の鍔部15aは、前記支持リブ14gに当接した状態で、中軸13と先軸14との間の隙間で支持され、また植毛体15の周側面は先軸14に形成された支持リブ14gによって支持された状態で取り付けられる。
【0049】
さらに、先軸14のほぼ中央部には、環状の鍔部14bが形成されており、前記鍔部14bの直後にはその後方よりも僅かに径を太くした大径部14cが形成され、この大径部14cの周方向に沿った一か所に小突起状のリブ14dが、鍔部14bに接した状態で形成されている。
また、先軸14の前端部付近には、環状の溝部14eが形成されると共に、この溝部14eの後部には、中軸14の周に沿って90度の間隔をおいて、軸方向に若干長くなされた4本のリブ14fが、突出して形成されている。
【0050】
以上のように構成された棒状体繰出容器の第2の実施形態は、第2塗布ユニットU2として、例えば静電植毛処理が施された植毛体15が用いられている点で、第1の実施形態と異なる。
一方、第2塗布ユニットU2の先軸14には、溝部14eおよびリブ14fが形成されており、キャップ3は先軸14に対して軸回転が阻止され、かつキャップ3はクリック感をもって先軸14に嵌め込まれる点において、第1塗布ユニットU1と同様である。
さらに、第2塗布ユニットU2の先軸14には、小突起状のリブ14dが、鍔部14bに接した状態で形成されている。したがって、本体軸1のリブ1fに対して、小突起状のリブ14dが、前記した乗り越え係止により第2塗布ユニットU2が装着される点において、第1塗布ユニットU1と同様である。
【0051】
図13は、この発明に係る棒状体繰出容器の第3の実施形態について、その全体構成を示している。
この第3の実施形態における中央の本体軸1と、その前端部側に装着された第1塗布ユニットU1の構成は、図1図11に基づいて説明した第1の実施形態と同一である。したがって、図13には図1に示した各部に相当する部分を同一符号で示しており、その詳細な説明は省略する。
【0052】
図13に示す第2塗布ユニットU2の構成は、化粧筆による塗布部を備え、これが固形芯アイライナーの繰り出し機構を備えた第1塗布ユニットU1と共に、両頭式化粧具を構成している。
すなわち、図13に示す第2塗布ユニットU2には、円筒状に形成された中軸17と、その後端部を塞ぐ尾栓18が備えられ、中軸17内には液体化粧料を収蔵する塗布液収蔵体19が収容されている。また、図13に示す断面図においては明確ではないが、中軸17の後端部外周には、中央の本体軸1内に形成された前記した雌ねじ1aに螺合する雄ねじが備えられ、これにより第2塗布ユニットU2は、本体軸1に着脱可能に取り付けられる。
【0053】
前記塗布液収蔵体19の前端部には中継芯21が埋設されており、この中継芯21の前端部を囲むようにして化粧筆としての筆穂23が配置されている。この筆穂23は、前記した中軸17の前端部に取り付けられた先軸22によって支持されている。
そして、中軸17の前端部外周に対して、キャップ3が着脱可能に装着され、このキャップ3の装着により、前記化粧筆としての筆穂23がキャップ3により覆われて、保護されるように構成されている。
【0054】
図13に示した第3の実施形態においては、第2塗布ユニットU2に化粧筆としての筆穂23が用いられている点で、第1および第2の実施形態と異なる。
一方、第2塗布ユニットU2におけるキャップ3の取り付け手段および第2塗布ユニットU2を本体軸1に装着する際の前記した乗り越え係止が採用されている点については、すでに説明した第1塗布ユニットU1の例と同様である。
【0055】
以上説明した実施の形態は、第1塗布ユニットU1に棒状体としての固形芯アイライナーの繰り出し機構を備えたユニットを用い、第2塗布ユニットU2にブラシ等を備えたユニットを用いて、両頭式化粧具を構成した例について示しているが、この発明に係る棒状体繰出容器は、第1塗布ユニットU1として、化粧品のアイブロウ、アイライナー、リップライナーなどの固形化粧料や、色鉛筆、鉛筆などの筆記具、或いは口角、唇などの保湿を目的とした医薬部外品など用途を選ばず対応可能であり、これらを収容し適宜使用可能な回転繰出容器として利用することができる。
【符号の説明】
【0056】
1 本体軸
1a 雌ねじ
1b パーティングライン
1c,1d 円環状段部
1e,1f リブ
2 第1塗布ユニット側キャップ
3 第2塗布ユニット側キャップ
4 中軸
4a 雄ねじ
4b 鍔部
4d 小突起状リブ
4f リブ
5 先軸
6 固形芯
7 チャック
7A ねじ棒(固形芯繰り出し機構)
8 ねじ体(固形芯繰り出し機構)
8c スリット
8e 雌ねじ部
9 コイルスプリング
11 先軸
12 ブラシ
13 中軸
14 先軸
15 植毛体
17 中軸
19 塗布液収蔵体
22 先軸
23 筆穂(化粧筆)
U1 第1塗布ユニット
U2 第2塗布ユニット
M1,M2 上下金型
M3,M4 コアピン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13