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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-05
(45)【発行日】2024-07-16
(54)【発明の名称】モーター
(51)【国際特許分類】
   H02K 3/50 20060101AFI20240708BHJP
   H02K 3/38 20060101ALI20240708BHJP
【FI】
H02K3/50 A
H02K3/38 A
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021540221
(86)(22)【出願日】2020-01-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-09
(86)【国際出願番号】 KR2020000309
(87)【国際公開番号】W WO2020145645
(87)【国際公開日】2020-07-16
【審査請求日】2022-12-21
(31)【優先権主張番号】10-2019-0003798
(32)【優先日】2019-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】ホン フン キ
【審査官】服部 俊樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-223293(JP,A)
【文献】特開2004-194367(JP,A)
【文献】特開2014-064361(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 3/50
H02K 3/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジング内に配置されるステーターと、
前記ステーター内に配置されるローターと、
前記ローターと結合するシャフトと、
前記ステーターの上側に配置されるバスバーと、を含み、
前記ステーターは、ステーターコアと、コイルと、前記コイルと前記ステーターとの間に配置されるインシュレーターと、を含み、
前記バスバーは、バスバーボディーと、前記バスバーボディーに配置される複数のターミナルと、を含み、
前記バスバーボディーと前記ターミナルのターミナルボディーは、半径方向に前記インシュレーターの外側ガイドと前記ハウジングの内周面との間に配置され、
前記バスバーボディーは、
環状のベースと、半径方向に前記ベースの外周面に向かって配置される複数のカバーと、を含み
前記カバーは、内周面に配置され、前記カバーの円周方向に沿って配置される第1スロットを含み、
複数の前記第1スロットは、上下方向に配置され、
前記複数のターミナルは、それぞれ前記第1スロットに配置される、モーター。
【請求項2】
前記カバーは、内周面で凹状に形成され、上下方向に沿って配置され、前記第1スロットと交差配置される第2スロットを含む、請求項に記載のモーター。
【請求項3】
前記ベースは、外周面から半径方向に突出する第1突起と、内周面から半径方向に突出する第2突起と、を含み、
円周方向に、前記第1突起は、前記カバーと前記カバーとの間に配置され、
円周方向に、前記第2突起は、互いに隣接する前記インシュレーターと前記インシュレーターとの間に配置される、請求項に記載のモーター。
【請求項4】
前記バスバーボディーは、前記ステーターコアの上面に接触する、請求項1に記載のモーター。
【請求項5】
前記ターミナルは、ターミナルボディーと前記ターミナルボディーから延長されてコイルと接続される接続端を含み、
複数のターミナルボディーは、軸方向にオーバーラップされるように配置され、
複数の前記ターミナルボディーのうち、少なくとも一部は、前記インシュレーターの上端よりも低く配置され、
前記接続端は、前記インシュレーターの上端よりも高く配置される、請求項1に記載のモーター。
【請求項6】
前記ベースは、外側に延長されるフランジを含み、
前記フランジは、前記カバーの下面と接触する、請求項に記載のモーター。
【請求項7】
前記ベースの内周面は、前記インシュレーターの外周面と接触する、請求項に記載のモーター。
【請求項8】
前記ハウジングの内周面は、前記ステーターコアの外周面と接触する第1面と、前記第1面の上側に配置される第2面と、を含み、
前記第2面の内径は、前記第1面の内径よりも大きい、請求項1に記載のモーター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は、モーターに関する。
【背景技術】
【0002】
電動式操向装置(EPS)は、車両の旋回安全性を保障し、迅速な復元力を提供することによって、ドライバーにとって安全な走行を可能とする装置である。このような電動式操向装置は、車速センサー、トルクアングルセンサーおよびトルクセンサーなどで感知した運行条件に応じて電子制御装置(Electronic Control Unit:ECU)を介してモーターを駆動して車両の操向軸の駆動を制御する。
【0003】
モーターは、ローターとステーターを含む。ローターは、シャフトと結合する。ローターが回転すると、シャフトが連動して回転する。ステーターは、コイルを含み得る。分割されたコイルは、バスバーによって接続される。
【0004】
バスバーは、ステーターの上側に配置される。したがって、軸方向にバスバーの配置空間が必要である。しかし、このような構成は、軸方向にモーターのサイズを増加させる問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
実施例は、バスバーの配置空間を確保しながらも、軸方向にサイズを減らせるモーターを提供することをその目的とする。
【0006】
実施例が解決しようとする課題は、以上で述べた課題に限定されず、ここで言及されていないまた他の課題は、以下の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施例は、ハウジングと、前記ハウジング内に配置されるステーターと、前記ステーター内に配置されるローターと、前記ローターと結合するシャフトと、前記ステーターの上側に配置されるバスバーと、を含み、前記ステーターは、ステーターコアと、コイルと、前記コイルと前記ステーターとの間に配置されるインシュレーターと、を含み、前記バスバーは、バスバーボディーと、前記バスバーボディーに配置される複数のターミナルと、を含み、前記バスバーボディーの少なくとも一部と、前記ターミナルの少なくとも一部は、半径方向に前記インシュレーターとオーバーラップされて配置されるモーターを提供し得る。
【0008】
実施例は、ハウジングと、前記ハウジング内に配置されるステーターと、前記ステーター内に配置されるローターと、前記ローターと結合するシャフトと、前記ステーターの上側に配置されるバスバーと、を含み、前記ステーターは、ステーターコアと、コイルと、前記コイルと前記ステーターとの間に配置されるインシュレーターと、を含み、前記バスバーは、バスバーボディーと、前記バスバーボディーに配置される複数のターミナルと、を含み、前記バスバーボディーと前記ターミナルのターミナルボディーは、半径方向に前記インシュレーターの外側ガイドと前記ハウジングの内周面との間に配置されるモーターを提供し得る。
【0009】
好ましくは、前記バスバーボディーは、環状のベースと、半径方向に前記ベースの外周面に向かって配置される複数のカバーと、を含み、前記カバーは、内周面に配置され、前記カバーの円周方向に沿って配置される第1スロットを含み、複数の前記第1スロットは、上下方向に配置され、前記複数のターミナルは、それぞれ前記第1スロットに配置され得る。
【0010】
好ましくは、前記カバーは、内周面で凹状に形成され、上下方向に沿って配置され、前記第1スロットと交差配置される第2スロットを含み得る。
【0011】
好ましくは、前記ベースは、外周面から半径方向に突出する第1突起と、内周面から半径方向に突出する第2突起を含み、円周方向に前記第1突起は、前記カバーと前記カバーとの間に配置され、円周方向に前記第2突起は、互いに隣接する前記インシュレーターと前記インシュレーターとの間に配置され得る。
【0012】
好ましくは、前記バスバーボディーは、前記ステーターコアの上面に接触し得る。
【0013】
好ましくは、前記ターミナルは、ターミナルボディーと前記ターミナルボディーから延長されてコイルと接続される接続端を含み、複数のターミナルボディーは、軸方向にオーバーラップされるように配置され、複数の前記ターミナルボディーのうち、少なくとも一部は、前記インシュレーターの上端よりも低く配置され、前記接続端は、前記インシュレーターの上端よりも高く配置され得る。
【0014】
好ましくは、前記ベースは、外側へ延長されるフランジを含み、前記フランジは、前記カバーの下面と接触し得る。
【0015】
好ましくは、前記ベースの内周面は、前記インシュレーターの外周面と接触し得る。
【0016】
好ましくは、前記ハウジングの内周面は、前記ステーターコアの外周面と接触する第1面と、前記第1面の上側に配置される第2面と、を含み、前記第2面の内径は、前記第1面の内径よりも大きいことができる。
【発明の効果】
【0017】
実施例によると、バスバーの配置空間を確保しながらも、軸方向にサイズを減らせる有利な効果を提供する。
【0018】
実施例によると、バスバーの構造がシンプルで、製造コストを削減できる有利な効果を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】実施例によるモーターを示した図面、
図2】ステーターの上側に配置されるバスバーを示した斜視図、
図3】バスバーの位置を示したモーターの側断面図、
図4図2で示したバスバーの分解図、
図5】ベースを示した図面、
図6】カバーを示した図面、
図7】単位カバーと単位カバーとの間に配置される第1突起を示した図面、
図8】インシュレーターとインシュレーターとの間に配置される第2突起を示した図面、
図9】インシュレーターとバスバーの側断面図、
図10】ハウジングの側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施例を具体的に説明する。
【0021】
ただし、本発明の技術思想は、説明される一部の実施例に限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態として具現でき、本発明の技術思想の範囲内であれば、実施例間のその構成要素のうち、1つ以上を選択的に結合、置換して使用できる。
【0022】
また、本発明の実施例で使用される用語(技術および科学的用語を含む)は、明らかに、特に定義されて記述されない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に一般的に理解できる意味として解釈されることができ、辞書に定義された用語のように一般的に使用される用語は、関連技術の文脈上の意味を考慮してその意味を解釈することができるであろう。
【0023】
また、本発明の実施例で使用される用語は、実施例を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。
【0024】
本明細書において、単数形は、言句で特に言及しない限り、複数形も含み得、「Aおよび(と)B、Cのうち、少なくとも1つ(または1つ以上)」として記載される場合に、A、B、Cで組み合わせられるすべての組み合わせのうち、1つ以上を含み得る。
【0025】
また、本発明の実施例の構成要素を説明するにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用できる。
【0026】
これらの用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語によって当該構成要素の本質や順番または手順などに限定されない。
【0027】
そして、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載される場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接的に連結、結合または接続される場合だけでなく、その構成要素とその他の構成要素との間にあるまた他の構成要素によって「連結」、「結合」または「接続」される場合も含み得る。
【0028】
また、各構成要素の「上(うえ)または下(した)」に形成または配置されるものとして記載される場合、上(うえ)または下(した)は、2つの構成要素が互いに直接接触する場合だけでなく、1つ以上のまた他の構成要素が2つの構成要素の間に形成または配置される場合も含む。また、「上(うえ)または下(した)」で表現される場合、1つの構成要素を基準に上側方向だけでなく、下側方向の意味も含み得る。
【0029】
図1は、実施例によるモーターを示した図面である。図1を参照すると、実施例によるモーターは、シャフト100と、ローター200と、ステーター300と、ハウジング400と、バスバー500と、を含み得る。以下、内側とは、モーターのシャフト100に向かう方向を示し、外側とは、シャフト100からハウジング400に向かう方向である内側の反対方向を示す。以下、図面でz軸は、モーターの軸方向を示し、y軸は、モーターの半径方向を示す。
【0030】
シャフト100は、ローター200に結合され得る。電流供給を通じてローター200とステーター300に電磁気的相互作用が発生すると、ローター200が回転し、これに連動してシャフト100が回転する。シャフト100は、車両の操向装置と連結されて動力を伝達し得る。
【0031】
ローター200は、ステーター300と電気的相互作用を通じて回転する。ローター200は、ステーター300の内側に配置され得る。ローター200は、ローターコアとローターコアに配置されるマグネットを含み得る。
【0032】
ステーター300は、ローター200の外側に配置される。ステーター300は、ステーターコア310と、コイル320と、ステーターコア310に装着されるインシュレーター330と、を含み得る。コイル320は、インシュレーター330に巻かれ得る。インシュレーター330は、コイル320とステーターコア310との間に配置される。コイル320は、ローター200のマグネットと電気的相互作用を誘発する。
【0033】
ハウジング400内にステーター300が配置される。ステーター300内にローター200が配置される。また、ローター200は、シャフト100の外側に配置される。
【0034】
バスバー500は、ステーター300の上側に配置される。バスバー500は、ステーター300に巻かれたコイル320を連結する。
【0035】
図面には図示していないが、センシングマグネットがシャフト100に結合され得る。センシングマグネットは、ローター200の位置を検出するためのものである。基板も配置され得る。基板には、センシングマグネットの磁気力を感知するセンサーが配置され得る。このとき、センサーは、ホールIC(Hall IC)であり得る。
【0036】
図2は、ステーターの上側に配置されるバスバーを示した斜視図であり、図3は、バスバーの位置を示したモーターの側断面図である。
【0037】
図2および図3を参照すると、バスバー500は、バスバーボディー510とバスバーボディー510に配置される複数のターミナル520を含む。ターミナル520は、コイル320と接続される。インシュレーター330は、ボディー331と外側ガイド332を含み得る。ボディー331には、コイル320が巻線される。
【0038】
バスバー500の一部は、半径方向にインシュレーター330の一部とオーバーラップ領域Oを形成するように配置される。バスバーボディー510の一部とターミナル520の一部が半径方向にインシュレーター330の外側ガイド332とオーバーラップされるように配置され得る。
【0039】
また、半径方向を基準にバスバー500は、インシュレーター330とハウジング400の内周面410との間に配置され得る。軸中心Cから半径方向に、バスバー500は、第1基準線C1と第2基準線C2との間に配置され得る。第1基準線は、インシュレーター330の外側ガイド332の外周面の境界を示し、第2基準線は、ハウジング400の内周面410の境界を示す。
【0040】
これは、インシュレーター330の外側空間をバスバー500の配置空間として活用することによって、モーターの軸方向の長さを減らそうとするものである。
【0041】
図4は、図2で示したバスバーの分解図である。
【0042】
図4を参照すると、バスバー500は、バスバーボディー510と複数のターミナル520を含む。
【0043】
バスバーボディー510は、ベース511とカバー512を含み得る。ベース511とカバー512は、環状部材であり得る。カバー512は、ベース511の外側に配置される。カバー512は、ベース511の外周面に向かって配置され得る。複数のターミナル520は、上下方向に沿って配置される。それぞれのターミナル520は、ターミナルボディー521とターミナルボディー521から延長される接続端522を含み得る。
【0044】
接続端522は、コイル320と接続される。ターミナルボディー521は、ベース511の外周面に沿って配置され得る。ターミナル520は、U、V、Wの相ターミナルまたは中性ターミナルであり得る。ターミナルボディー521は、弧形部材であり得る。接続端522は、ターミナルボディー521から分岐して折曲して配置され得る。
【0045】
複数のターミナルボディー521は、軸方向にオーバーラップされるように配置され、複数の接続端522は、軸方向にオーバーラップされないように配置され得る。このようなバスバー500の構造は、ターミナル520が密集して配置され得、バスバーボディー510の構造がシンプルで、バスバー500が占める空間を最小化できる。
【0046】
図5は、ベースを示した図面である。
【0047】
図5を参照すると、ベース511は、環状のボディー511aとボディー511aから外側に延長されるフランジ511bが配置され得る。フランジ511bは、ベース511の下部に配置される。ボディー511aの外周面に沿ってターミナルボディー521が配置される。ボディー511aは、第1突起511cと第2突起511dを含み得る。第1突起511cは、ボディー511aの外周面から突出する。
【0048】
第1突起511cは、複数であり得る。複数の第1突起511cは、ベース511の円周方向に沿って一定間隔ごとに配置され得る。第1突起511cは、ボディー511aの外周面に沿って上下方向に長く配置され得る。第2突起511dは、ボディー511aの内周面に突出する。第2突起511dは、複数であり得る。複数の第2突起511dは、ベース511の円周方向に沿って一定間隔ごとに配置され得る。ベース511の円周方向を基準に、第1突起511cと第2突起511dは、整列して配置され得る。
【0049】
図6は、カバーを示した図面である。
【0050】
図6を参照すると、カバー512は、複数の単位カバー512A、512B、512Cを組み合わせて環状の部材を成し得る。それぞれの単位カバー512A、512B、512Cは、ベース511に順次に結合され得る。カバー512は、第1スロット512aと第2スロット512bを含み得る。第1スロット512aは、カバー512の内周面に配置され、カバー512の円周方向に沿って配置され得る。複数の第1スロット512aは、上下方向に配置され得る。第1スロット512aは、ターミナル520のターミナルボディー521が配置されるところである。カバー512の側面において、それぞれの第1スロット512aごとにターミナルボディー521が挿入され得る。ターミナル520が装着されたカバー512は、ベース511に結合する。
【0051】
第2スロット512bは、カバー512の内周面に配置され、カバー512の上下方向に沿って配置され得る。複数の第2スロット512bは、カバー512の円周方向に沿って一定間隔を置いて配置され得る。第2スロット512bは、第1スロット512aと交差するように配置される。第2スロット512bは、ターミナル520の接続端522が配置されるところである。
【0052】
図7は、単位カバーと単位カバーとの間に配置される第1突起を示した図面である。
【0053】
図7を参照すると、ベース511の円周方向を基準に、第1突起511cは、単位カバー(例えば、512A)と単位カバー(例えば、512C)との間に配置され得る。第1突起511cは、ベース511の円周方向を基準に、単位カバー512A、512B、512Cの位置を整列し、ベース511についての単位カバー512A、512B、512Cの装着空間を確保する役割をする。
【0054】
図8は、インシュレーターとインシュレーターとの間に配置される第2突起を示した図面である。
【0055】
図8を参照すると、ベース511の円周方向を基準に、第2突起511dは、互いに隣接するインシュレーター330A、330Bの外側ガイド332A、332Bの間に配置され得る。第2突起511dは、ベース511の円周方向を基準に、コイル320の位置対比バスバー500の位置を整列させる。
【0056】
図9は、インシュレーターとバスバーの側断面図である。
【0057】
図9を参照すると、複数のターミナルボディー521は、軸方向に沿ってバスバーボディー510に配列される。それぞれのターミナルボディー521は、カバー512に収容されて軸方向にオーバーラップされるように配置され得る。このような構造のバスバー500は、バスバー500の半径方向の長さを減らせるため、インシュレーター330とハウジング400の内周面410との間でバスバー500の配置空間を確保することが可能である。
【0058】
複数のターミナルボディー521のうち、少なくとも1つは、インシュレーター330の外側ガイド332の上端よりも低く配置される。コイル320と接続される接続端522の一領域は、外側ガイド332よりも高く配置される。
【0059】
バスバーボディー510の下面は、ステーターコアの上面311と接触し得る。軸方向にバスバー500は、ステーターコア310によって支持され得る。ベース511の内周面は、外側ガイド332の外周面と接触し得る。一方、フランジ511bの上面は、カバー512の下面と接触し得る。
【0060】
図10は、ハウジングの側断面図である。
【0061】
図10を参照すると、ハウジング400の内周面410は、第1面401と第2面402を含む。第1面401は、ステーターコア310の外周面と接触する部分である。第2面402は、第1面401の上側に配置される部分である。モーターの半径方向を基準に、第2面402は、インシュレーター330の外周面とともにバスバー500が配置される空間を形成する。
【0062】
第2面402の内径D2は、第1面401の内径D1よりも大きい。これは、バスバー500とハウジング400の内周面410との間に離隔を確保してバスバー500の組立性を確保するためである。
【0063】
以上、本発明の好ましい1つの実施例によるモーターについて、添付された図面を参照して具体的に説明した。
【0064】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎないものであって、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲内で様々な修正、変更および置換が可能であろう。したがって、本発明に開示された実施例および添付された図面は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、これらの実施例および添付された図面によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護の範囲は、以下の請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10