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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-05
(45)【発行日】2024-07-16
(54)【発明の名称】透明表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20240708BHJP
   H10K 59/121 20230101ALI20240708BHJP
   H10K 59/131 20230101ALI20240708BHJP
【FI】
G09F9/30 339Z
G09F9/30 365
G09F9/30 338
G09F9/30 349A
H10K59/121
H10K59/131
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2022180093
(22)【出願日】2022-11-10
(65)【公開番号】P2023098618
(43)【公開日】2023-07-10
【審査請求日】2022-11-11
(31)【優先権主張番号】10-2021-0189818
(32)【優先日】2021-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】チョ, ソンハク
(72)【発明者】
【氏名】パク, ソニョン
(72)【発明者】
【氏名】キム, ビン
【審査官】渡邊 吉喜
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2021/0399081(US,A1)
【文献】特開2012-209504(JP,A)
【文献】特開2014-186258(JP,A)
【文献】特開2011-129510(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0054563(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0212131(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/30
H10K 59/10
H10K 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
透過部と互いに異なる色を発光する複数の発光部のそれぞれを有する複数の画素を具備した基板、および
前記基板上に前記透過部と前記複数の発光部の間、及び前記複数の発光部の間に具備した非透過部を含み、
前記複数の発光部のそれぞれが、同じ形態と大きさを有し、互いに離隔して配置された第1サブ発光部と第2サブ発光部を含み、
前記非透過部は、前記第1サブ発光部及び前記第2サブ発光部のそれぞれにおいて第1方向に配置された複数の短辺に隣接する第1非透過部と前記第1方向と交差する第2方向に配置された複数の長辺に隣接する第2非透過部を含み、
前記第1サブ発光部及び前記第2サブ発光部のそれぞれの短辺は、前記長辺の一方側に連結した第1短辺と前記長辺の他方側に連結した第2短辺とを含み、
前記第1サブ発光部の長辺は、前記第1サブ発光部の第1短辺と前記第1サブ発光部の第2短辺のそれぞれの一方側を連結する第1長辺、前記第1サブ発光部の第1短辺と前記第1サブ発光部の第2短辺のそれぞれの他方側を連結する第2長辺を含み、
前記第2サブ発光部の長辺は、前記第2サブ発光部の第1短辺と前記第2サブ発光部の第2短辺のそれぞれの一方側を連結する第1長辺と、前記第2サブ発光部の第1短辺と前記第2サブ発光部の第2短辺のそれぞれの他方側を連結する第2長辺を含み、
前記複数の発光部が、白色発光部及び有色発光部を含み、
前記有色発光部が、赤色発光部、緑色発光部、青色発光部を含み、
前記赤色発光部と前記透過部の間に具備された補助透過部を含み、
前記補助透過部に配置された補助電極を含み、
前記補助電極が、前記第1方向及び/又は前記第2方向に配置された複数の画素に交互に配置されており、
前記第1非透過部と前記第2非透過部は、
A:2B=(a+b):(c+d+e)
を満足するように具備され、
前記Aは前記第1サブ発光部の長辺の長さであり、前記Bは前記第1サブ発光部の短辺の長さであり、前記aは前記第1サブ発光部の第1短辺に隣接する前記第1非透過部の前記第2方向の長さであり、前記bは前記第1サブ発光部の第2短辺に隣接する前記第1非透過部の前記第2方向の長さであり、前記cは前記第1サブ発光部の第1長辺に隣接する前記第2非透過部の前記第1方向の長さであり、前記dは前記第1サブ発光部の第2長辺または前記第2サブ発光部の第1長辺に隣接する前記第2非透過部の前記第1方向の長さであり、前記eは前記第2サブ発光部の第2長辺に隣接する前記第2非透過部の前記第1方向の長さである透明表示装置。
【請求項2】
前記複数の発光部が、第1発光部、第2発光部、第3発光部、及び第4発光部を含み、
前記第1発光部は、前記第2発光部、前記第3発光部、及び前記第4発光部のそれぞれの面積よりもさらに大きい面積を具備した、請求項1に記載の透明表示装置。
【請求項3】
前記第1発光部が、赤色光を発光するように具備された赤色発光部である、請求項2に記載の透明表示装置。
【請求項4】
前記非透過部が、
前記複数の発光部の間に配置された共有非透過部、および
前記複数の発光部と前記透過部の間に配置された非共有非透過部を含み、
前記第1非透過部及び前記第2非透過部のそれぞれは、前記共有非透過部又は前記非共有非透過部であり、
前記共有非透過部の幅は、前記非共有非透過部の幅よりも広い、請求項1に記載の透明表示装置。
【請求項5】
前記非共有非透過部は、
前記白色発光部と前記透過部の間に配置された第1非共有非透過部、および
前記有色発光部のそれぞれと前記透過部の間に配置された第2非共有非透過部を含み、
前記第2非共有非透過部の幅は、前記第1非共有非透過部の幅よりも広い、請求項4に記載の透明表示装置。
【請求項6】
前記共有非透過部は、
前記有色発光部の間に配置された第1共有非透過部、および
前記有色発光部の一つと前記白色発光部の間に配置された第2共有非透過部を含み、
前記第1共有非透過部の幅は、前記第2共有非透過部の幅と同じである、請求項4に記載の透明表示装置。
【請求項7】
前記赤色発光部の少なくとも一部は、前記第1方向に前記緑色発光部と前記青色発光部のそれぞれと重畳し、
前記白色発光部は、前記第2方向に前記緑色発光部に隣接して配置され、前記第1方向に前記透過部に隣接して配置された、請求項5に記載の透明表示装置。
【請求項8】
前記赤色発光部の幅は、前記緑色発光部の幅と前記青色発光部の幅を合計した幅と同じか又は狭い、請求項5に記載の透明表示装置。
【請求項9】
前記赤色発光部と前記透過部の間に配置された第2非共有非透過部の幅が、前記緑色発光部と前記青色発光部の間に配置された第1共有非透過部の幅より狭い、請求項7に記載の透明表示装置。
【請求項10】
前記赤色発光部と重畳し、前記第1方向に配置された共通電源ラインを含み、
前記補助電極は、前記共通電源ラインと連結している、請求項1に記載の透明表示装置。
【請求項11】
前記複数の発光部のそれぞれが、
前記基板上に配置された画素電極、
前記画素電極上に配置された有機発光層、および
前記有機発光層上に配置された対向電極を含み、
前記対向電極は、前記補助透過部において前記補助電極と電気的に連結した、請求項10に記載の透明表示装置。
【請求項12】
前記補助電極が、前記第1方向及び/又は前記第2方向にジグザグ形態に配置された、請求項1に記載の透明表示装置。
【請求項13】
前記複数の発光部が、前記透過部に隣接する白色発光部及び有色発光部を含み、
前記白色発光部と前記有色発光部のそれぞれは、前記第1サブ発光部と前記第2サブ発光部を含み、
前記第1サブ発光部と前記第2サブ発光部は、リペア配線を介して互いに連結した、請求項1に記載の透明表示装置。
【請求項14】
前記透過部が、互いに異なる位置で前記白色発光部及び前記有色発光部のそれぞれに隣接して配置され、
前記リペア配線は、前記透過部に配置された、請求項13に記載の透明表示装置。
【請求項15】
透過部と複数の発光部のそれぞれを有する複数の画素を具備した基板、および
前記基板上に前記透過部と前記複数の発光部との間、及び前記複数の発光部の間に具備された非透過部を含み、
前記複数の発光部のそれぞれが、同じ形態と大きさを有し、互いに離隔して配置された第1サブ発光部と第2サブ発光部を含み、
前記発光部のそれぞれが、平行に配置された複数の第1発光辺と前記第1発光辺のそれぞれに連結した複数の第2発光辺とを含み、
前記非透過部は、前記第1発光辺のそれぞれに隣接する複数の第1非透過部と、前記第2発光辺のそれぞれに隣接する複数の第2非透過部とを含み、
前記複数の発光部が、白色発光部及び有色発光部を含み、
前記有色発光部が、赤色発光部、緑色発光部、青色発光部を含み、
前記透過部と前記赤色発光部の間に具備された補助透過部、および前記補助透過部に配置された補助電極を含み、
前記補助電極が、第1方向及び/又は第2方向に配置された複数の画素に交互に配置されており、
前記第2発光辺の長さに対する前記第1発光辺の合計の長さの比率は、前記第1非透過部の合計の長さに対する前記第2非透過部の合計の長さの比率と同じ、透明表示装置。
【請求項16】
前記複数の発光部が、第1発光部、第2発光部、第3発光部、及び第4発光部を含み、
前記第1発光部は、前記第2発光部、前記第3発光部、及び前記第4発光部のそれぞれの面積よりもさらに大きい面積を具備し、
前記第1発光部は、赤色光を発光するように具備された赤色発光部である、請求項15に記載の透明表示装置。
【請求項17】
前記非透過部が、
前記複数の発光部の間に配置された共有非透過部、および
前記複数の発光部と前記透過部の間に配置された非共有非透過部を含み、
前記第1非透過部及び前記第2非透過部のそれぞれは、前記共有非透過部又は前記非共有非透過部であり、
前記共有非透過部の幅は、前記非共有非透過部の幅よりも広い、請求項15に記載の透明表示装置。
【請求項18】
前記非共有非透過部は、
前記白色発光部と前記透過部の間に配置された第1非共有非透過部、および
前記有色発光部と前記透過部の間に配置された第2非共有非透過部を含み、
前記第2非共有非透過部の幅は、前記第1非共有非透過部の幅よりも広い、請求項17に記載の透明表示装置。
【請求項19】
前記共有非透過部は、
複数の有色発光部の間に配置された第1共有非透過部、および
前記有色発光部と前記白色発光部の間に配置された第2共有非透過部を含み、
前記第1共有非透過部の幅は、前記第2共有非透過部の幅と同じ、請求項17に記載の透明表示装置。
【請求項20】
前記赤色発光部の少なくとも一部は、第1方向に前記緑色発光部と前記青色発光部のそれぞれと重畳し、
前記白色発光部は、第2方向において前記緑色発光部に隣接して配置され、前記第1方向において前記透過部に隣接して配置された、請求項18に記載の透明表示装置。
【請求項21】
前記赤色発光部の幅は、前記緑色発光部の幅と前記青色発光部の幅とを合計した幅と同じか又は狭い、請求項18に記載の透明表示装置。
【請求項22】
前記赤色発光部と重畳し、第1方向に配置された共通電源ラインをさらに含み、
前記補助電極は、前記共通電源ラインと連結している、請求項21に記載の透明表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、透明表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
情報化社会が発展するにつれて、映像を表示するための表示装置に対する要求が多様な形態に増加している。これにより、最近では液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)、プラズマ表示装置(PDP:Plasma Display Panel)、有機発光表示装置(OLED:Organic Light Emitting Display)、量子ドット発光表示装置(QLED:Quantum dot Light Emitting Display)などのさまざまな表示装置が活用されている。
【0003】
近年、使用者が表示装置を透過して反対側に位置する事物またはイメージを見ることができる透明表示装置に対する研究が盛んに行われている。
【0004】
透明表示装置は、基板に画像が表示される表示領域を含み、表示領域は、外部光を透過させることができる透過領域と、光を透過させない非透過領域とを含むことができる。非透過領域は、光が発光する発光領域、および透過領域と発光領域の間に具備された非発光領域を含むことができる。
【0005】
一方、限られた大きさを有する基板内で、発光領域と透過領域のそれぞれの大きさは互いにトレードオフ(Trade off)関係を有する。したがって、発光領域の大きさが大きくなると透過領域の大きさが小さくなり、透過領域の大きさが大きくなると発光領域の大きさが小さくなる。すなわち、光効率が高くなると透過率が低くなり、透過率が高くなると光効率が低くなる。したがって、非発光領域の大きさを最小限に抑えて光効率および/または透過率を向上させることができる透明表示装置の研究が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本明細書は、光効率および/または透過率が向上した透明表示装置を提供することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書の一実施例に係る透明表示装置は、透過部と互いに異なる色を発光する複数の発光部それぞれを有する複数の画素を具備した基板、および基板上で透過部と複数の発光部の間及び複数の発光部の間に具備された非透過部を含み、複数の発光部のそれぞれは、同じ形態と大きさを有し、互いに離隔して配置された第1サブ発光部と第2サブ発光部とを含み、非透過部は、第1サブ発光部と第2サブ発光部のそれぞれにおいて、第1方向に配置された短辺に隣接する第1非透過部と、第1方向と交差する第2方向に配置された長辺に隣接する第2非透過部とを含み、第1サブ発光部と第2サブ発光部のそれぞれの短辺は、長辺の一方側に連結した第1短辺と、長辺の他方側に連結した第2短辺とを含み、第1サブ発光部の長辺は、第1サブ発光部の第1短辺と第1サブ発光部の第2短辺のそれぞれの一方側を連結する第1長辺、第1サブ発光部の第1短辺と第1サブ発光部の第2短辺それぞれの他方側を連結する第2長辺とを含み、第2サブ発光部の長辺は、第2サブ発光部の第1短辺と第2サブ発光部の第2短辺のそれぞれの一方側を連結する第1長辺、第2サブ発光部の第1短辺と第2サブ発光部の第2短辺のそれぞれの他方側を連結する第2長辺を含み、第1非透過部と第2非透過部は、A:2B=(a+b):(c+d+e)を満足するように具備され、Aは第1サブ発光部の長辺の長さ、Bは第1サブ発光部の短辺の長さであり、aは第1サブ発光部の第1短辺に隣接する第1非透過部の第2方向の長さであり、bは第1サブ発光部の第2短辺に隣接する第1非透過部の第2方向の長さであり、cは第1サブ発光部の第1長辺に隣接する前記第2非透過部の前記第1方向の長さであり、dは前記第1サブ発光部の第2長辺または第2サブ発光部の第1長辺に隣接する第2非透過部の第1方向の長さであり、eは第2サブ発光部の第2長辺に隣接する第2非透過部の第1方向の長さである。
【0008】
本明細書の一実施例に係る透明表示装置は、透過部と複数の発光部のそれぞれを有する複数の画素を具備した基板、および基板上で透過部と複数の発光部の間及び複数の発光部の間に具備された非透過部を含み、発光部のそれぞれは、平行に配置された複数の第1発光辺と、第1発光辺のそれぞれに連結した複数の第2発光辺を含み、非透過部は、第1発光辺のそれぞれに隣接する複数の第1非透過部と、前記第2発光辺の各々に隣接する複数の第2非透過部を含み、第2発光辺の各々に対する第1発光辺のそれぞれの長さの比率は、第1非透過部の合計の長さに対する第2非透過部の合計の長さの比率と同じになるように具備される。
【発明の効果】
【0009】
本明細書は、表示領域において透過部と複数の発光部の間、及び複数の発光部の間に具備された非透過部を含むことができる。本明細書は、非透過部が含む第1非透過部と第2非透過部が、A:2B=(a+b):(c+d+e)の数式を満足するように具備されることで、非発光領域(または非透過部)の大きさを最小化することができ、光効率および/または透過率を向上させることができる。
【0010】
また、本明細書は、非発光領域(または非透過部)の大きさが最小になるように複数の発光部と透過部を配置することにより、各画素に追加的に透過領域(または補助透過部)をさらに具備することができ、透過率をさらに改善することができる。
【0011】
また、本明細書は、赤色発光部の大きさを、他の色の発光部に比べて大きく具備することにより、相対的に青色光の輝度低減に対する使用者の認識を下げることができ、青色光の輝度低減による映像の異質感を解消することができる。
【0012】
また、本明細書は、赤色発光部の大きさを、他の色の発光部に比べて大きく具備することにより、低電圧でも赤色発光部を駆動させることができ、これにより他の色の発光部に比べて相対的に使用の寿命が短い赤色発光部の寿命を延ばすことができる。
【0013】
また、本明細書は、一般的なOLEDに比べて赤色発光部を含む有色発光部の大きさをより大きくすることができるので、映像の輝度を向上させることができ、これにより背面背景が透過部を介して使用者に見えるにも関わらず、映像の視認性を改善することができる。
【0014】
また、本明細書は、共通電圧降下を防止するための補助電極を補助透過部に具備することができるので、透過部の透過率をさらに向上させることができる。
【0015】
また、本明細書は、補助電極を具備した補助電極コンタクト部を、2つの画素に1つずつ配置されるように具備することにより、補助電極コンタクト部が画素毎に配置される場合に比べて透過率を向上させることができる。
【0016】
また、本明細書は、複数の補助電極コンタクト部をジグザグ形態に配置することにより、複数の補助電極コンタクト部が一列に配置される場合に比べて、背景および/またはイメージに対する視認性を向上させることができる。
【0017】
本明細書で得られる効果は、以上で言及した効果に限定されず、言及していないまた他の効果は、以下の記載から本明細書が属する技術分野において通常の知識を有する者に明確に理解され得るだろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本明細書の一実施例による透明表示装置を示す平面図である。
図2図1のF部分の概略的な拡大図である。
図3図2のG部分の概略的な拡大図である。
図4】非透過部の大きさを最小化するための有色発光部配置の様々な例を示す図である。
図5図2のH部分の概略的な拡大図である。
図6図5のJ部分の概略的な拡大図である。
図7】複数の信号ラインと複数の駆動トランジスタが配置された一例を示す図である。
図8図7に示す線I-I’の概略的な断面図である。
図9図7に示す線II-II’の概略的な断面図である。
図10】補助電極コンタクト部がジグザグ形態に配置された一例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本明細書の利点および特徴、ならびにそれらを達成する方法は、添付の図と共に詳細に後述される実施例を参照することによって明らかになるであろう。しかしながら、本明細書は、以下に開示される実施例に限定されるものではなく、様々な形態で具現されるものであり、単に本実施例は、本明細書の開示が完全になるようにし、本明細書が属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を知らせるために提供されるものである。
【0020】
本明細書の実施例を説明するための図に開示された形状、大きさ、比率、角度、個数などは例示的なものであるため、本明細書が図に示された事項に限定されるものではない。明細書全体に渡って、同じ参照番号は同じ構成要素を指称する。また、本明細書の説明において、関連する公知技術に対する具体的な説明が、本明細書の要旨を不必要に曖昧にし得ると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0021】
本明細書で言及される「含む」、「有する」、「からなる」などが使用される場合、「~のみ」という表現が使用されない限り、他の部分を追加することができる。構成要素が単数で表される場合、特に明示的な記載がない限り複数を含む。
【0022】
構成要素を解釈する際には、別途明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0023】
位置関係の説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~横に」などで2つの部分の位置関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」という表現が使用されていない場合は、2つの部分の間に1つ以上の他の部分が位置することができる。
【0024】
時間関係の説明である場合、例えば、「~後に」、「~に続き」、「~次に」、「~前に」などで時間的先後関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」という表現が使用されない限り、連続的でない場合も含むことができる。
【0025】
第1、第2などは様々な構成要素を説明するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって限定されない。これらの用語は、1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるだけである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本明細書の技術的思想内で第2構成要素であり得る。
【0026】
「X軸方向」、「Y軸方向」及び「Z軸方向」は、互いの間の関係が垂直からなる幾何学的関係のみと解釈されるべきではなく、本明細書の構成が機能的に作用し得る範囲内より広い方向性を有することを意味することができる。
【0027】
「少なくとも1つ」という用語は、1つ以上の関連項目から提示可能なすべての組み合わせを含むことを理解しなければならない。例えば、「第1項目、第2項目および第3項目の中の少なくとも1つ」の意味は、第1項目、第2項目または第3項目のそれぞれ、ならびに第1項目、第2項目および第3項目の中の2つ以上から提示できるすべての項目の組み合わせを意味することができる。
【0028】
本明細書の様々な実施例のそれぞれの特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に様々な連動および駆動が可能であり、各実施例は互いに独立して実施可能であり、関連して一緒に実施することもできる。
【0029】
以下、添付の図を参照して、本明細書の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0030】
図1は、本明細書の一実施例による透明表示装置を示す平面図であり、図2は、図1のF部分の概略的な拡大図であり、図3は、図2のG部分の概略的な拡大図である。図4は、非透過部の大きさを最小化するための有色発光部配置の様々な例を示す図であり、図5は、図2のH部分の概略的な拡大図であり、図6は、図5のJ部分の概略的な拡大図である。
【0031】
以下、X軸はゲートラインと平行な方向を示し、Y軸はデータラインと平行な方向を示し、Z軸は透明表示装置100の厚さ方向を示す。
【0032】
本明細書の一実施例に係る透明表示装置100は、有機発光表示装置(Organic Light Emitting Display)で具現されたことを中心に説明したが、液晶表示装置(Liquid Crystal Display)、電界放出表示装置(Field Emission Display)、量子ドット発光表示装置(Quantum dot Lighting Emitting Diode)および電気泳動表示装置(Electrophoresis display)で具現することもできる。
【0033】
図1図6を参照すると、本明細書の一実施例による透明表示装置100は、ゲート駆動部(GD)を含む表示パネル、ソースドライブ集積回路(integrated circuit、以下「IC」と呼ぶ)130、軟性フィルム140、回路ボード150、およびタイミング制御部160を含むことができる。
【0034】
表示パネルは、互いに接合された基板110と対向基板120(図8に示す)を含むことができる。
【0035】
基板110は、薄膜トランジスタを含むものであり、トランジスタアレイ基板、下部基板、ベース基板、または第1基板であり得る。基板110は、透明ガラス基板または透明プラスチック基板であり得る。以下では、基板110を第1基板と定義する。
【0036】
対向基板120は、接着部材を介して、第1基板110と対向して合着することができる。例えば、対向基板120は、第1基板110より小さい大きさを有し、第1基板110のパッド部を除いた残りの部分と対向して合着することができる。対向基板120は、上部基板、第2基板、または封止基板であり得る。以下では、対向基板120を第2基板と定義する。
【0037】
ゲート駆動部(GD)は、タイミング制御部160から入力するゲート制御信号によってゲートラインにゲート信号を供給することができる。ソースドライブIC130が駆動チップとして製造される場合、ソースドライブIC130は、COF(チップオンフィルム)またはCOP(チップオンパネル)方式で軟性フィルム140に実装され得る。
【0038】
表示パネルの非表示領域には、電源パッド、データパッドなどのパッドを形成することができる。軟性フィルム140には、パッドとソースドライブIC130を連結する配線、パッドと回路ボード150の配線とを連結する配線を形成することができる。軟性フィルム140は、異方性導電フィルム(antisotropic conducting film)を用いてパッド上に付着され、それによってパッドと軟性フィルム140の配線とを連結することができる。
【0039】
図1を参照すると、一例による第1基板110は、表示領域(DA)と非表示領域(NDA)を含むことができる。
【0040】
表示領域(DA)は、映像が表示される領域であり、画素アレイ領域、活性領域、画素アレイ部、表示部、または画面であり得る。例えば、表示領域(DA)を表示パネルの中央部分に配置することができる。
【0041】
一例に係る表示領域(DA)は、ゲートライン、データライン、画素駆動電源ライン、及び複数の画素(P、図2に示す)を含むことができる。複数の画素(P)の各々は、ゲートラインとデータラインによって定義され得る複数の発光部(SP)、及び複数の発光部(SP)の一部又は全部と隣接するように配置された透過部(TA1)を含むことができる。前記透過部(TA1)は、表示パネルの前面と背面を光が透過できるように具備された領域である。したがって、表示パネルの前面側に位置する使用者は、透過部(TA1)を介して、表示パネルの背面側に位置するイメージや背景などを見ることができる。
【0042】
複数の発光部(SP)のそれぞれは、実際の光が発光する最小単位の領域として定義することができる。
【0043】
一例によれば、複数の発光部(SP)のうち、互いに異なる色を発光するように具備され、隣接して配置された少なくとも4つの発光部、及び1つの透過部(TA1)は、1つの単位画素(P)を構成する。前記単位画素に含まれる1つの透過部(TA1)は、複数に分けて配置することもできる。一つの単位画素は、赤色発光部、緑色発光部、青色発光部、白色発光部、及び透過部(TA1)を含むことができるが、これらに限定されない。他の例によれば、複数の発光部(SP)のうち、互いに異なる色を発光するように具備され、隣接して配置された3つの発光部(SP)、及び1つの透過部(TA1)は、1つの単位画素を構成する。1つの単位画素は、少なくとも1つの赤色発光部、少なくとも1つの緑色発光部、少なくとも1つの青色発光部、および1つの透過部(TA1)を含むことができるが、これに限定されない。
【0044】
複数の発光部(SP)のそれぞれは、薄膜トランジスタ、および薄膜トランジスタに連結した発光素子を含むことができる。発光部は、第1電極と第2電極の間に介在した発光層(または有機発光層)を含むことができる。
【0045】
複数の発光部(SP)のそれぞれに配置された発光層は、それぞれ異なる色の光を個別に放出したり、白色光を共通に放出したりすることができる。一例によれば、複数の発光部(SP)のそれぞれの発光層が白色光を共通に発光する場合、赤色発光部と緑色発光部および青色発光部のそれぞれは、白色光を異なる色の光に変換する各カラーフィルタ(または波長変換部材)を含むことができる。この場合、一例に係る白色発光部は、カラーフィルタを具備しなくてもよい。本明細書の一実施例による透明表示装置100において、赤色カラーフィルタが具備された領域は、赤色発光部(SP1)であり得、緑色カラーフィルタが具備された領域は、緑色発光部(SP2)であり得る。青色カラーフィルタが具備された領域は、青色発光部(SP3)であり得、カラーフィルタが具備されない領域は、白色発光部(SP4)であり得る。本明細書において、前記赤色発光部(SP1)は、赤色光を発光するように具備された第1発光部で表すことができ、前記緑色発光部(SP2)は、緑色光を発光するように具備された第2発光部で表すことができる。青色発光部(SP3)は、青色光を発光するように具備された第3発光部で表すことができ、白色発光部(SP4)は、白色光を発光するように具備された第4発光部で表すことができる。
【0046】
各発光部(SP)は、薄膜トランジスタを用いてゲートラインからゲート信号が入力すると、データラインのデータ電圧によって有機発光素子に所定の電流を供給する。これにより、各発光部の発光層は、所定の電流によって所定の明るさで発光することができる。
【0047】
一方、異なる色を発光する複数の発光部(SP)のそれぞれは、図2のように同じ形態と大きさを有し、互いに離隔して配置された2つのサブ発光部、例えば、第1サブ発光部、および第2サブ発光部を含むことができる。具体的には、前記複数の発光部(SP)は、赤色発光部、緑色発光部、青色発光部、および白色発光部を含むことができる。前記赤色発光部、前記緑色発光部および前記青色発光部のそれぞれは、前記非透過部(NTA)によって分離され、前記第1方向(Y軸方向)に互いに対して位置する2つのサブ発光部を含むことができる。前記白色発光部は、前記非透過部によって分離され、前記第2方向(X軸方向)に互いに対して位置する2つのサブ発光部を含むことができる。各発光部(SP)の構造に対する説明は、図7を参照して後述する。
【0048】
表示領域(DA)は、図2に示すように、透過部(TA1)と非透過部(NTA)を含む。透過部(TA1)は、外部から入射する光の大部分を通過させる領域であり、非透過部(NTA)は、外部から入射する光の大部分を透過させない領域である。
【0049】
非透過部(NTA)には、複数の画素(P)及び複数の画素(P)のそれぞれに信号を供給するための複数の第1信号ライン(SL1)及び複数の第2信号ライン(SL2)を具備することができる。
【0050】
複数の第1信号ライン(SL1)は、第2方向(X軸方向)に延長することができる。複数の第1信号ライン(SL1)のそれぞれは、少なくとも1つのスキャンラインを含むことができる。
【0051】
以下では、第1信号ライン(SL1)が複数のラインを含む場合、1つの第1信号ライン(SL1)は、複数のラインからなる信号ライン群を意味することができる。例えば、第1信号ライン(SL1)が2本のスキャンラインを含む場合、1つの第1信号ライン(SL1)は、2本のスキャンラインからなる信号ライン群を意味することができる。
【0052】
複数の第2信号ライン(SL2)は、第1方向(Y軸方向)に延長することができる。複数の第2信号ライン(SL2)は、複数の第1信号ライン(SL1)と交差することができる。複数の第2信号ライン(SL2)の各々は、画素電源ライン(VDDL)及び共通電源ライン(VSSL)を含むことができる。一実施例において、複数の第2信号ライン(SL2)のそれぞれは、第1データライン(DL1)、リファレンスライン(REFL)、第2データライン(DL2)、第3データライン(DL3)、第4データライン(DL4)をさらに含むことができる。
【0053】
以下では、第2信号ライン(SL2)が複数のラインを含む場合、1つの第2信号ライン(SL2)は、複数のラインからなる信号ライン群を意味することができる。例えば、第2信号ライン(SL2)が、4本のデータライン、画素電源ライン、共通電源ライン、およびリファレンスラインを含む場合、1つの第2信号ライン(SL2)は、4本のデータライン、画素電源ライン、共通電源ラインおよびリファレンスラインからなる信号ライン群を意味することができる。
【0054】
隣接する第1信号ライン(SL1)の間には、少なくとも1つ以上の透過部(TA1)を配置することができる。また、隣接する第2信号ライン(SL2)の間には、少なくとも1つ以上の透過部(TA1)を配置することができる。すなわち、透過部(TA1)は、2本の第1信号ライン(SL1)および2本の第2信号ライン(SL2)によって囲まれ得る。
【0055】
非表示領域(NDA)は、映像が表示されない領域であり、周辺回路領域、信号供給領域、不活性領域、またはベゼル領域であり得る。非表示領域(NDA)は、表示領域(DA)の周囲に位置するように構成され得る。すなわち、非表示領域(NDA)は、表示領域(DA)を囲むように配置することができる。
【0056】
本明細書の一実施例による透明表示装置100は、非表示領域(NDA)にパッド部(PA)を配置することができる。パッド部(PA)は、表示領域(DA)に具備された画素(P)が映像を出力するための電源及び/又は信号を供給することができる。非表示領域(NDA)は、第1非表示領域(NDA1)、第2非表示領域(NDA2)、第3非表示領域(NDA3)、及び第4非表示領域(NDA4)を含むことができる。前記パッド部(PA)が具備された領域は、第1非表示領域(NDA1)であり得る。
【0057】
ゲート駆動部(GD)は、タイミング制御部160から入力するゲート制御信号によってゲートラインにゲート信号を供給する。ゲート駆動部(GD)は、表示パネルの表示領域(DA)の一方側または図1のように、表示領域(DA)の両側の外側の非表示領域(NDA)にGIP(gate driver in panel)方式で形成することができる。あるいは、ゲート駆動部(GD)は、駆動チップに作製し、軟性フィルムに実装して、TAB(tape automated bonding)方式で表示パネルの表示領域(DA)の一方側または両側の外側の非表示領域(NDA)に付着することもできる。
【0058】
複数のゲート駆動部(GD)は、表示領域(DA)の左側、すなわち第2非表示領域(NDA2)と表示領域(DA)の右側、すなわち第3非表示領域(NDA3)それぞれに分けて配置することができる。一例によれば、複数のゲート駆動部(GD)は、複数の画素(P)及び複数の画素(P)のそれぞれに信号を供給するための複数の第1信号ライン(SL1)に連結することができる。複数の第1信号ライン(SL1)は、画素(P)を駆動するための信号を供給するための少なくとも1つの信号ラインを含むことができる。
【0059】
複数の第2信号ライン(SL2)は、第1方向(Y軸方向)に延長することができる。複数の第2信号ライン(SL2)は、複数の第1信号ライン(SL1)と交差することができる。複数の第2の信号ラインは、画素(P)にデータ電圧を供給するための画素電源ライン(VDDL)および少なくとも1つのデータラインを含むことができる。複数の第2信号ライン(SL2)のそれぞれは、複数のパッド、画素電源ショートバー(VDD)、および共通電源ショートバー(VSS)のうちの少なくとも1つに連結することができる。画素電源ショートバー(VDD)と共通電源ショットバー(VSS)は、表示領域(DA)を基準に、パッド部(PA)と対向して配置された第4非表示領域(NDA4)に配置され得る。
【0060】
画素(P)は、第1信号ライン(SL1)及び第2信号ライン(SL2)の少なくとも一方と重畳するように具備され、所定の光を出して画像を表示する。発光領域(EA)は、画素(P)から光を発光する領域に該当することができる。
【0061】
画素(P)の各々は、赤色発光部(SP1又はEA1)、緑色発光部(SP2又はEA2)、青色発光部(SP3又はEA3)及び白色発光部(SP4又はEA4)のうち少なくとも一つを含むことができる。赤色発光部(SP1)は、赤色光を発する第1発光領域(EA1)を含み、緑色発光部(SP2)は、緑色光を発する第2発光領域(EA2)を含み、青色発光部(SP3)は、青色光を発する第3発光領域(EA3)を含み、白色発光部(SP4)は、白色光を発する第4発光領域(EA4)を含むように具備することができるが、必ずしもこれに限定されるものではない。画素(P)のそれぞれは、赤色、緑色、青色、白色以外の色の光で発光する発光部を含むこともできる。また、各発光部(SP1、SP2、SP3、SP4)の配列順序は、様々に変更することができる。
【0062】
赤色発光部(SP1)、緑色発光部(SP2)、青色発光部(SP3)、及び白色発光部(SP4)は、少なくとも1つ以上のサブ発光部(又は発光領域)を具備することができる。前記発光部(SP1、SP2、SP3、SP4)のそれぞれが有する1つ以上のサブ発光部は、同じ形態と大きさを有することができる。例えば、図5に示すように、赤色発光部(SP1又はEA1)は、第1方向(Y軸方向)に離隔して配置された第1赤色サブ発光部(EA1-1)及び第2赤色サブ発光部(EA1-2)からなり得る。緑色発光部(SP2またはEA2)は、第1方向(Y軸方向)に離隔して配置された第1緑色サブ発光部(EA2-1)と第2緑色サブ発光部(EA2-2)とからなり得る。青色発光部(SP3またはEA3)は、第1方向(Y軸方向)に離隔して配置された第1青色サブ発光部(EA3-1)と第2青色サブ発光部(EA3-2)とからなり得る。白色発光部(SP4またはEA4)は、第2方向(X軸方向)に離隔して配置された第1白色サブ発光部(EA4-1)と第2白色サブ発光部(EA4-2)とからなり得る。上記のように各発光部が、2つの発光部(または発光領域)を含むように具備した理由は、1つの発光部(または発光領域)からなる場合、製造工程において異物が発光部に蒸着すると、異物によるショートなどにより、発光部全体が発光しないためである。したがって、本明細書の一実施例による透明表示装置100は、1つの発光部に少なくとも2つ以上の発光部(または発光領域)を具備し、複数の発光部(または発光領域)を複数のリペア配線(R、図5に示す)各々を介して、駆動トランジスタに互いに連結することにより、1つの発光領域に異常がある場合、異常のある発光領域に連結したリペア配線を切断して、残りの1つの発光領域が発光するようにすることで、光効率を向上させることができる。すなわち、前記赤色発光部、前記緑色発光部、前記青色発光部、前記白色発光部の2つのサブ発光部は、複数のリペア配線のうちの1つのリペア配線によって互いに接続されてもよい。例えば、2つの赤色サブ発光部(EA1-1、EA1-2)は、第1リペア配線(R1)を介して、赤色発光部(SP1)に具備された駆動トランジスタに連結することができる。2つの緑色サブ発光部(EA2-1、EA2-2)は、第2リペア配線(R2)を介して、緑色発光部(SP2)に具備された駆動トランジスタに連結することができる。2つの青色サブ発光部(EA3-1、EA3-2)は、第3リペア配線(R3)を介して、青色発光部(SP3)に具備された駆動トランジスタに連結することができる。2つの白色サブ発光部(EA4-1、EA4-2)は、第4リペア配線(R4)を介して、白色発光部(SP4)に具備された駆動トランジスタに連結することができる。前記リペア配線(R1、R2、R3、R4)のそれぞれの少なくとも一部は、図5のように透過部(TA1)に配置することができる。
【0063】
再び、図2及び図3を参照すると、本明細書の一実施例による透明表示装置100は、非透過部(NTA)を、第1基板110上で透過部(TA1)と複数の発光部(SP1、SP2、SP3、SP4)間、及び複数の発光部(SP1、SP2、SP3、SP4)の間に具備することができる。前記複数の発光部のそれぞれは、第1サブ発光部と第2サブ発光部を含むので、非透過部(NTA)は、透過部(TA1)と第1サブ発光部の間、透過部(TA1)と第2サブ発光部の間、第1サブ発光部と第2サブ発光部の間にも具備することができる。
【0064】
前記非透過部(NTA)は、表示領域(DA)に具備されながら光を発光しない領域を意味することができ、光を発光しないためデッドゾーンという用語で表現することができる。一例によるデッドゾーンは、ブラックマトリックスおよび/またはバンクが具備された領域であり得るが、これらに限定されず、光を発光しない領域を意味することもできる。
【0065】
非透過部(NTA)は、発光部(EA1)(又は発光領域)それぞれの短辺に隣接する第1非透過部(NTA1)、及び発光部(EA1)(又は発光領域)それぞれの長辺に隣接する第2非透過部(NTA2)を含むことができる。第1非透過部(NTA1)は、第1サブ発光部および第2サブ発光部のそれぞれにおいて、第1方向(Y軸方向)に配置された短辺に隣接して配置することができる。第2非透過部(NTA2)は、第1方向(Y軸方向)と交差する第2方向(X軸方向)に配置された長辺に隣接して配置することができる。
【0066】
第1サブ発光部及び第2サブ発光部それぞれの短辺(L1)は、第1サブ発光部及び第2サブ発光部それぞれの長辺の一方側に連結した第1短辺(L1-1)、及び前記第1サブ発光部と第2サブ発光部のそれぞれの長辺の他方側に連結した第2短辺(L1-2)を含むことができる。ここで、第1サブ発光部と第2サブ発光部のそれぞれの長辺の一方側は、図3を基準に、第2方向(X軸方向)の左側方向を意味し、第1サブ発光部と第2サブ発光部それぞれの長辺の他方側は、図3を基準に第2方向(X軸方向)の右側方向を意味することができる。
【0067】
第1サブ発光部の長辺は、第1サブ発光部の第1短辺(L1-1)と第1サブ発光部の第2短辺(L1-2)のそれぞれの一方側を連結する第1長辺(L2-1)、前記第1サブ発光部の第1短辺(L1-1)と第1サブ発光部の第2短辺(L1-2)のそれぞれの他方側を連結する第2長辺(L2-2)とを含むことができる。第2サブ発光部の長辺は、第2サブ発光部の第1短辺(L1-1)と第2サブ発光部の第2短辺(L1-2)のそれぞれの一方側を連結する第1長辺(L2-1)、第2サブ発光部の第1短辺(L1-1)と第2サブ発光部の第2短辺(L1-2)のそれぞれの他方側を連結する第2長辺(L2-2)とを含むことができる。ここで、第1サブ発光部と第2サブ発光部のそれぞれの短辺の一方側は、図3を基準に第1方向(Y軸方向)の上側方向を意味し、第1サブ発光部と第2サブ発光部各短辺の他方側は、図3を基準にして第1方向(Y軸方向)の下側方向を意味することができる。
【0068】
より詳細には、図3の赤色発光部(SP1)を例に説明すると、第1非透過部(NTA1)は、第1赤色サブ発光部(EA1-1)の第1短辺(L1-1)に隣接する第1左側非透過部(NTA1-1)と第1赤色サブ発光部(EA1-1)の第2短辺(L1-2)に隣接する第2右側非透過部(NTA1-2)、及び第2赤色サブ発光部(EA1-2)の第1短辺(L1-1)に隣接する第3左側非透過部(NTA1-3)と第2赤色サブ発光部(EA1-2)の第2短辺(L1-2)に隣接する第4右側非透過部(NTA1-4)を含むことができる。
【0069】
第2非透過部(NTA2)は、第1赤色サブ発光部(EA1-1)の第1長辺(L2-1)に隣接する第1上側非透過部(NTA2-1)と第1赤色サブ発光部(EA1-1)の第2長辺(L2-2)に隣接する第2下側非透過部、第2赤色サブ発光部(EA1-2)の第1長辺(L2-1)に隣接する第3上側非透過部と第2赤色サブ発光部(EA1-2)の第2長辺(L2-2)に隣接する第4下側非透過部(NTA2-3)を含むことができる。第1赤色サブ発光部(EA1-1)の第2長辺(L2-2)に隣接する第2下側非透過部と第2赤色サブ発光部(EA1-2)の第1長辺(L2-1)に隣接する第3上側非透過部は、第1赤色サブ発光部(EA1-1)と第2赤色サブ発光部(EA1-2)の間で互いに接触するように具備されて1つの領域をなすので、中間非透過部(NTA2-2)で表すことができる。
【0070】
本明細書の一実施例に係る透明表示装置100において、第1非透過部(NTA1)と前記第2非透過部(NTA2)は、以下の式を満足するように具備され得る。
【0071】
A:2B=(a+b):(c+d+e)
【0072】
ここで、Aは、第1サブ発光部、例えば、第1赤色サブ発光部(EA1-1)が有する第1長辺(L2-1)の長さであり得る。Bは、第1サブ発光部、例えば、第1赤色サブ発光部(EA1-1)が有する第1短辺(L1-1)の長さであり得る。aは、第1サブ発光部の第1短辺に隣接する第1非透過部(NTA1)の第2方向(X軸方向)の長さであり得る。例えば、aは、第1赤色サブ発光部(EA1-1)の第1短辺(L1-1)に隣接する第1左側非透過部(NTA1-1)の第2方向(X軸方向)の長さであり得る。bは、第1サブ発光部の第2短辺(L1-2)に隣接する第1非透過部(NTA1)の第2方向(X軸方向)の長さであり得る。例えば、bは、第1赤色サブ発光部(EA1-1)の第2短辺(L1-2)に隣接する第2右側非透過部(NTA1-2)の第2方向(X軸方向)の長さであり得る。cは、第1サブ発光部の第1長辺に隣接する第2非透過部(NTA2)の第1方向(Y軸方向)の長さであり得る。例えば、cは、第1赤色サブ発光部(EA1-1)の第1長辺(L2-1)に隣接する第1上側非透過部(NTA2-1)の第1方向(Y軸方向)の長さであり得る。dは、第1サブ発光部の第2長辺または前記第2サブ発光部の第1長辺に隣接する第2非透過部の前記第1方向の長さであり得る。例えば、dは、第1赤色サブ発光部(EA1-1)の第2長辺(L2-2)に隣接する第2下側非透過部の第1方向(Y軸方向)の長さであり得る。または、dは、第2赤色サブ発光部(EA1-2)の第1長辺(L2-1)に隣接する第3上側非透過部の第1方向(Y軸方向)の長さであり得る。または、dは、中間非透過部(NTA2-2)の第1方向(Y軸方向)の長さであり得る。eは、第2サブ発光部の第2長辺に隣接する第2非透過部の第1方向の長さであり得る。例えば、eは、第2赤色サブ発光部(EA1-2)の第2長辺(L2-2)に隣接する第4下側非透過部(NTA2-3)の第1方向(Y軸方向)の長さであり得る。
【0073】
本明細書の一実施例に係る透明表示装置100は、第1非透過部(NTA1)と第2非透過部(NTA2)を、A:2B=(a+b):(c+d+e)のような式を満足するように具備することにより、デッドゾーンの大きさが最小化され得る。これにより、相対的に発光部の大きさを広げたり、透過部(または補助透過部)をさらに具備することができる。したがって、本明細書の一実施例による透明表示装置100は、光効率および/または透過率を向上させることができる。
【0074】
一方、上記のような式は、第1非透過部(NTA1)と第2非透過部(NTA2)の面積に関するものとも表現することができる。例えば、本明細書の一実施例による透明表示装置100において、前記第1非透過部(NTA1)の面積は、前記第2非透過部(NTA2)の面積と同様に具備することができる。すなわち、第1左側非透過部(NTA1-1)、第2右側非透過部(NTA1-2)、第3左側非透過部(NTA1-3)、及び第4右側非透過部(NTA1-4)のそれぞれの面積の合計は、第1上側非透過部(NTA2-1)、中間非透過部(NTA2-2)、及び第4下側非透過部(NTA2-3)のそれぞれの面積の合計と同様に具備することができる。これは、発光部(または発光領域)に対する非透過部(NTA)、すなわちデッドゾーンの大きさ(または面積)を最小にするためである。
【0075】
発光部(又は発光領域)に対する非透過部(NTA)すなわち、デッドゾーンの大きさ(又は面積)を最小にするために、発光部(又は発光領域)の面積と発光部に隣接する非透過部(NTA)の面積は、(a+b)×(2B)=A×(c+d+e)のような関係式を満足するように具備することができる。図3を参照すると、aは、第1左側非透過部(NTA1-1)または第3左側非透過部(NTA1-3)の第2方向(X軸方向)の長さを意味することができる。bは、第2右側非透過部(NTA1-2)または第4右側非透過部(NTA1-4)の第2方向(X軸方向)の長さを意味することができる。cは、第1上側非透過部(NTA2-1)の第1方向(Y軸方向)の長さを意味することができる。dは、中間非透過部(NTA2-2)の第1方向(Y軸方向)の長さを意味することができる。eは、第4下側非透過部(NTA2-3)の第1方向(Y軸方向)の長さを意味することができる。Aは、第1赤色サブ発光部(EA1-1)または第2赤色サブ発光部(EA1-2)の第2方向(X軸方向)の長さを意味することができる。Bは、第1赤色サブ発光部(EA1-1)または第2赤色サブ発光部(EA1-2)の第1方向(Y軸方向)の長さを意味することができる。図3に示すように、Aは、第1赤色サブ発光部(EA1-1)または第2赤色サブ発光部(EA1-2)のそれぞれの長辺L2(または第2発光辺)の長さであり得、Bは、第1赤色サブ発光部(EA1-1)または第2赤色サブ発光部(EA1-2)のそれぞれの短辺(L1)(または第1発光辺)の長さであり得る。前記長さは、幅、高さ、厚さ、横の長さ、縦の長さの中のいずれか一つで表現することができる。
【0076】
上記のような数式によれば、第1非透過部(NTA1)の面積、例えば、第1左側非透過部(NTA1-1)、第2右側非透過部(NTA1-2)、第3左側非透過部(NTA1-3)、及び第4右側非透過部(NTA1-4)の各面積の合計は、第2非透過部(NTA2)の面積、例えば、第1上側非透過部(NTA2-1)、中間非透過部(NTA2-2)、及び第4下側非透過部(NTA2-3)のそれぞれの面積の合計と同じにすることができる。
【0077】
このような数式により、本明細書の一実施例による透明表示装置100は、非透過部(NTA)の大きさを最小に具備することができ、これにより発光部(又は発光領域)及び/又は透過部(TA1)の大きさを増加させることができ、光効率および/または透過率を向上させることができる。
【0078】
一方、上記のような発光部の面積と発光部に隣接する非透過部の面積に対する数式は、A:2B=(a+b):(c+d+e)のように長さの比で表すこともできる。したがって、第2発光辺(L2)の長さに対する第1発光辺(L1)の合計長さの比は、第1非透過部(NTA1-1、NTA1-2)の合計長さに対する第2非透過部(NTA2-1、NTA2-2、NTA2-3)の合計の長さの比と同じであり得る。
【0079】
例えば、第1赤色サブ発光部(EA1-1)又は第2赤色サブ発光部(EA1-2)それぞれが有する第2発光辺の長さ(A)に対する第1赤色サブ発光部(EA1-1)または第2赤色サブ発光部(EA1-2)のそれぞれが有する第1発光辺の長さ(B)を合計した長さ(2B)の比は、第1左側非透過部(NTA1-1)または第3左側非透過部(NTA1-3)の長さ(a)と第2右側非透過部(NTA1-2)又は第4右側非透過部(NTA1-4)の長さ(b)を合計した長さに対する、第1上側非透過部(NTA2-1)の長さ(c)と中間非透過部(NTA2-2)の長さ(d)と第4下側非透過部(NTA2-3)の長さ(e)とを合計した長さの比と同じであり得る。したがって、本明細書の一実施例による透明表示装置100は、非透過部(NTA)の大きさを最小にすることができ、光効率および/または透過率を向上させることができる。
【0080】
前記第1左側非透過部(NTA1-1)又は第3左側非透過部(NTA1-3)の長さ(a)は、第1発光辺(L1)の第1方向(Y軸方向)の長さに対して垂直な第2方向(X軸方向)の長さを意味し、第1左側非透過部(NTA1-1)または第3左側非透過部(NTA1-3)の幅で表すことができる。前記第2右側非透過部(NTA1-2)または第4右側非透過部(NTA1-4)の長さ(b)は、第1発光辺(L1)の第1方向(Y軸方向)の長さに対して垂直な第2方向(X軸方向)の長さを意味し、第2右側非透過部(NTA1-2)または第4右側非透過部(NTA1-4)の幅で表すことができる。前記第1上側非透過部(NTA2-1)の長さ(c)は、第2発光辺(L2)の第2方向(X軸方向)の長さに対して垂直な第1方向(Y軸方向)の長さを意味し、第1上側非透過部(NTA2-1)の幅で表すことができる。前記中間非透過部(NTA2-2)の長さ(d)は、第2発光辺(L2)の第2方向(X軸方向)の長さに対して垂直な第1方向(Y軸方向)の長さを意味し、中間非透過部(NTA2-2)の幅で表すことができる。前記第4下側非透過部(NTA2-3)の長さ(e)は、第2発光辺(L2)の第2方向(X軸方向)の長さに対して垂直な第1方向(Y軸方向)の長さを意味し、第4下側非透過部(NTA2-3)の幅で表すことができる。
【0081】
本明細書の一実施例による透明表示装置100は、非透過部(NTA)、すなわちデッドゾーンの大きさを最小化するため、以下のような条件を満足することができる。
【0082】
まず、白色発光部(SP4)を除いた有色発光部すなわち、赤色発光部(SP1)、緑色発光部(SP2)、及び青色発光部(SP3)は、できるかぎり隣接して配置されることにより、共有する非透過部(NTA)の長さが長くなり得る。これは、有色発光部が互いに隣接して配置される場合、有色発光部間の混色および光漏れを防ぐために、発光部の外郭に広い幅を有する非透過部(NTA)(またはブラックマトリックス)が必要であるためである。したがって、有色発光部間に配置される非透過部(NTA)の幅は、有色発光部と透過部(TA1)の間に配置される非透過部(NTA)の幅および/または白色発光部と透過部(TA1)の間に配置される非透過部(NTA)の幅に比べてより広く具備することができる。例えば、有色発光部の間に配置される非透過部(NTA)の幅は、約24μmであり得、有色発光部と透過部(TA1)の間に配置される非透過部(NTA)の幅は、約19μmであり得、白色発光部と透過部(TA1)の間に配置される非透過部(NTA)の幅は、約4.5μmであり得る。一方、有色発光部と白色発光部の間でも、混色及び光漏れを防止しなければならないため、有色発光部と白色発光部との間に配置される非透過部(NTA)の幅は、有色発光部の間に配置される非透過部(NTA)の幅と同じであり得る。
【0083】
本明細書の一実施例による透明表示装置100は、複数の発光部間に配置された共有非透過部(SNTA)、及び複数の発光部と透過部(TA1)の間に配置された非共有非透過部(NNTA)を含むことができる。したがって、有色発光部間に配置される非透過部(NTA)(または第1共有非透過部(SNTA1))、および有色発光部と白色発光部の間に配置される非透過部(NTA)(または第2共有非透過部(SNTA2))は、共有非透過部(SNTA)に含まれ得る。そして、白色発光部と透過部(TA1)の間に配置される非透過部(NTA)(または第1非共有非透過部(NNTA1))と有色発光部と透過部(TA1)の間に配置される非透過部(NTA)(または第2非共有非透過部(NNTA2))は、非共有非透過部(NNTA)に含まれ得る。上述したように、共有非透過部(SNTA)は、発光部間の混色および/または光漏れを防止しなければならないため、共有非透過部(SNTA)の幅は、非共有非透過部(NNTA)の幅より広く具備することができる。同様に、発光部の短辺に隣接する第1非透過部(NTA1)と発光部の長辺に隣接する第2非透過部(NTA2)のそれぞれは、配置される位置によって共有非透過部(SNTA)または非共有非透過部(NNTA)に含まれ得る。
【0084】
一方、複数の発光部のそれぞれは、第1サブ発光部と第2サブ発光部を含むことができる。例えば、赤色発光部(SP1)は、第1赤色サブ発光部(EA1-1)と第2赤色サブ発光部(EA1-2)を含むことができる。したがって、共有非透過部(SNTA)は、第1サブ発光部と第2サブ発光部の間に配置される非透過部(NTA)も含むことができる。同様に、非共有非透過部(NNTA)は、第1サブ発光部と透過部の間、第2サブ発光部と透過部の間に配置される非透過部(NTA)も含むことができる。
【0085】
結果的に、本明細書の一実施例による透明表示装置100は、有色発光部が共有する幅が最も広い(または厚い)共有非透過部(SNTA)の長さが長くなるように、有色発光部をできる限り隣接して配置することにより、相対的に白色発光部と透過部(TA1)の間に配置される非共有非透過部(NNTA)の長さ、および有色発光部と透過部(TA1)の間に配置される非共有非透過部(NNTA)の長さを増加させることができ、それによって発光部(または発光領域)および/または透過部(TA1)の面積を増加させることができる。
【0086】
第2に、白色発光部(SP4)を、有色発光部に隣接することが最小になるように独立して配置することにより、有色発光部と共有する非透過部(NTA)の長さを最小化することができる。上述したように、白色発光部と透過部(TA1)の間に配置される非透過部(NTA)(または第1非共有非透過部(NNTA1))の幅は、有色発光部の間に配置される非透過部(NTA)(または第1共有非透過部(SNTA1))の幅、有色発光部と透過部(TA1)の間に配置される非透過部(NTA)(または第2非共有非透過部(NNTA2))の幅、および有色発光部と白色発光部の間に配置される非透過部(NTA)(または第2共有非透過部(SNTA2))の幅より狭く具備することができる。したがって、白色発光部(SP4)が、有色発光部にできる限り隣接しないように配置するほど、非透過部(NTA)全体の幅(または大きさ)を小さくすることができる。したがって、本明細書の一実施例による透明表示装置100は、図2及び図5のように、白色発光部(SP4)を、赤色発光部(SP1)と緑色発光部(SP2)と青色発光部(SP3)を含む有色発光部の間にブリッジ形態に配置することができる。
【0087】
一方、図2に示すように、白色発光部(SP4)を有色発光部間にブリッジ形態に配置することにより、白色発光部(SP4)を、透過部(TA1)に隣接して配置することができる。白色発光部(SP4)と透過部(TA1)の間に具備される非透過部(NTA)(または第1非共有非透過部(NNTA1))の長さは、4.5μmで、最も短いため、本明細書の一実施例による透明表示装置100は、発光部(又は発光領域)を囲む非透過部(NTA)の幅(又は大きさ)を最小化することができ、相対的に発光部(又は発光領域)及び/又は透過部(TA1)の大きさを増加させることができる。
【0088】
第3に、発光部(又は発光領域)の面積と発光部に隣接する非透過部(NTA)の面積は、(a+b)×(2B)=A×(c+d+e)のような関係式を満足するように具備することができる。すなわち、図3に示すように、第1非透過部(NTA1)の面積は、前記第2非透過部(NTA2)の面積と同様に具備することができる。詳細には、第1左側非透過部(NTA1-1)、第2右側非透過部(NTA1-2)、第3左側非透過部(NTA1-3)、及び第4右側非透過部(NTA1-4)のそれぞれ面積の合計は、第1上側非透過部(NTA2-1)、中間非透過部(NTA2-2)、及び第4下側非透過部(NTA2-3)のそれぞれの面積の合計と同様に具備することができる。
【0089】
本明細書の一実施例に係る透明表示装置100は、複数の発光部(又は発光領域)、透過部(TA1)、及び非透過部(NTA)が上記のような3つの条件を満足するように具備されることで、非透過部(NTA)の面積を最小限に抑えることができ、それにより相対的に発光部(または発光領域)および/または透過部(TA1)の大きさを増加させることができ、光効率および/または透過率を向上させることができる。
【0090】
一方、上記第1条件に関して、有色発光部すなわち、赤色発光部(SP1)、緑色発光部(SP2)、及び青色発光部(SP3)を最大限に隣接して配置する場合は、図4の(a)、(b)、(c)、(d)のように具現することができる。ここで、(a)と(c)の場合には、赤色発光部(SP1)の横の長さが縦の長さより非常に長く形成されるため、2つの赤色発光部の間に配置される非透過部(NTA)、すなわち、24μmの幅を有する共有非透過部の長さが長すぎるため、非透過部(NTA)の幅(または大きさ)が最小化され難い。
【0091】
(b)の場合には、2つの緑色発光部(SP2)が、それぞれ赤色発光部(SP1)と青色発光部(SP3)の間に配置されるので、2つの緑色発光部を連結するリペア配線(R)を赤色発光部(SP1)または青色発光部(SP3)に配置するしかない。この場合、リペア配線(R)が赤色発光部(SP1)または青色発光部(SP3)に重畳し、赤色発光部(SP1)または青色発光部(SP3)のそれぞれに具備された回路と寄生キャパシタンスが発生して、信号が干渉し得、それによって発光が正常に行われないことが起こり得る。したがって、非透過部(NTA)の面積を最小化するための有色発光部は、(d)のように配置することができる。本明細書の一実施例に係る透明表示装置100は、有色発光部すなわち赤色発光部(SP1)、緑色発光部(SP2)、及び青色発光部(SP3)の配置が、(d)のように具現されることで、有色発光部に隣接する非透過部(NTA)の面積を最小化することができる。一方、図5のように、白色発光部(SP4)は、透過部(TA1)に隣接して配置される場合、4.5μmの最小幅のデッドゾーンを有するため、独立して配置することが、非透過部(NTA)の幅(または大きさ)を最小限に抑えることができる。そのため、白色発光部(SP4)を緑色発光部(SP2)の一方側(または青色発光部(SP3)の他方側)に、ブリッジ形態に配置することができる。
【0092】
より詳細には、図5に示すように、赤色発光部(SP1)は、2つの赤色発光部(EA1-1、EA1-2)が、第2方向(X軸方向)に長辺(又は第2発光辺(L2))を有し、第1方向(Y軸方向)に短辺(または第1発光辺(L1))を有し、第1方向(Y軸方向)に互いに離隔して配置することができる。したがって、2つの赤色発光部(EA1-1、EA1-2)の両側には、透過部(TA1)及び補助透過部(STA)を配置することができる。補助透過部(STA)は、非透過部(NTA)の幅(または大きさ、面積)を最小化するための3つの条件を満足することによって、発生する空間であり得る。一例に係る補助透過部(STA)は、赤色発光部(SP1)の一方側と透過部(TA1)の間に具備され得る。
【0093】
緑色発光部(SP2)と青色発光部(SP3)は、第1方向(Y軸方向)に赤色発光部(SP1)の下に配置することができる。緑色発光部(SP2)は、2つの緑色発光部(EA2-1、EA2-2)が、第2方向(X軸方向)に短辺を有し、第1方向(Y軸方向)に長辺を有しながら、第1方向(Y軸方向)に互いに離隔して配置することができる。したがって、2つの緑色発光部(EA2-1、EA2-2)のうち、第1緑色発光部(EA2-1)の一方側には、白色発光部(SP4)の第2白色サブ発光部(EA4-2)と透過部(TA1)を配置することができ、第2緑色発光部(EA2-2)の一方側には、透過部(TA1)のみを配置することができる。そして、2つの緑色発光部(EA2-1、EA2-2)の他方側には、青色発光部(SP3)を配置することができる。
【0094】
青色発光部(SP3)は、2つの青色発光部(EA3-1、EA3-2)が第2方向(X軸方向)に短辺を有し、第1方向(Y軸方向)に長辺を有しながら、第1方向(Y軸方向)に互いに離隔して配置することができる。したがって、2つの青色発光部(EA3-1、EA3-2)の一方側には、緑色発光部(SP2)を配置することができ、2つの青色発光部(EA3-1、EA3-2)のうち、第1青色発光部(EA3-1)の他方側には、他の画素(P)の白色発光部(SP4)の第1白色サブ発光部(EA4-1)と透過部(TA1)を配置することができ、第2青色サブ発光部(EA3-2)の他方側には、他の画素(P)の透過部(TA1)のみを配置することができる。
【0095】
白色発光部(SP4)は、有色発光部間で2つの白色発光部(EA4-1、EA4-2)のそれぞれがほぼ正方形に具備され、第2方向(X軸方向)に互いに離隔して配置することができる。したがって、第1白色サブ発光部(EA4-1)の一方側には、また他の画素(P)の第1青色サブ発光部を配置することができ、第2白色サブ発光部(EA4-2)の他方側には、第1緑色サブ発光部(EA2-1)を配置することができる。
【0096】
結果的に、2つの発光部(又は発光領域)を有する赤色発光部(SP1)、緑色発光部(SP2)、青色発光部(SP3)、及び白色発光部(SP4)のそれぞれは、透過部(TA1)または補助透過部(STA)に隣接して配置することができる。これにより、各発光部(SP1、SP2、SP3、SP4)が有する2つの発光部(または発光領域)を連結するリペア配線(R)は、透過部(TA1)に配置することができる。ここで、リペア配線(R)が透過部(TA1)に配置されることは、リペア配線(R)の少なくとも一部が配置されることを意味することができる。したがって、リペア配線を発光部(または発光領域)に重畳して配置した場合に発生し得る寄生キャパシタンスまたは信号干渉を防止することができる。
【0097】
図5を再び参照すると、第1発光部は、第2発光部、第3発光部、及び第4発光部のそれぞれの面積よりも大きい面積を具備することができる。すなわち、赤色発光部(SP1)は、緑色発光部(SP2)、青色発光部(SP3)、及び白色発光部(SP4)のそれぞれの面積よりも大きな面積を具備することができる。
【0098】
これについて詳細にみると、発光部の大きさは、寿命と効率の観点から決定することができる。より詳細には、発光部の大きさは、発光部の寿命が長いほど、そして発光効率が高いほど小さく具備することができる。逆に、発光部の大きさは、発光部の寿命が短いほど、そして発光効率が低いほど大きく具備することができる。
【0099】
まず、寿命の観点から、一般的なOLEDの場合、発光部の明るさすなわち、輝度が約5~10%低下した場合、使用者が輝度低減を認知し得る。より詳細には、使用者は、白色光と比較して、有色光、すなわち赤色光、青色光、緑色光の輝度低減をよりよく認知することができる。これに対して、透明OLEDすなわち、本明細書の透明表示装置100の場合、使用者が背面背景とともに発光部の明るさ(輝度)を認知するため、発光部の明るさが約7~30%低下した場合に、使用者が輝度低減を認知することができる。より詳細には、使用者は、赤色光に比べて青色光の輝度の低減をよりよく認知することができ、白色光に比べて緑色光の輝度低減をより良く認知することができる。これは、相対的に青色光に比べて赤色光の輝度が低く、緑色光に比べて白色光の輝度が低いことを意味することができる。一方、輝度が低いとは、同じ電圧を継続的に印加したとき、明るさがより速く低下することを意味し、これは寿命が短いことを意味することができる。したがって、赤色発光部の大きさを青色発光部の大きさより大きくすることで、低電圧でも赤色発光部の輝度を向上させることができ、これによって赤色発光部の寿命を延ばすことができる。
【0100】
また、赤色発光部の大きさを青色発光部の大きさより大きく具備することにより、相対的に青色光の輝度低減に対する使用者の認知を下げることができ、青色光の輝度低減に伴う映像の異質感を解消することができる。
【0101】
また、一般的なOLEDの場合に、赤色発光部の輝度が約5%だけ低下しても使用者が認知できる一方、透明OLEDの場合には、透過部を通じて使用者が背面背景を見ることができるため赤色発光部の輝度が約7%減少するまで認知できないことがあり得る。したがって、本明細書の透明表示装置100は、一般的なOLEDの場合に比べて、赤色発光部を含む有色発光部の大きさをより大きくすることができる。したがって、本明細書の透明表示装置100は、一般的なOLEDの場合に比べて発光部の大きさをより大きくすることができるので、映像の輝度を向上させることができ、これにより背面背景があるにもかかわらず、使用者に対する映像の視認性をさらに向上させることができる。
【0102】
次に、発光効率の観点から、発光効率が低いほど同一電圧で明るさ(輝度)が低いため、大きく設計をしなければならない。一般に青色光の発光効率が最も低いため、緑色発光部<赤色発光部<青色発光部の順序で大きさを大きくしなければならない。しかしながら、上述したように、使用者は、赤色光に比べて青色光の輝度低減をよりよく認知することができるので、赤色発光部の大きさを青色発光部の大きさよりも大きく具備することで、青色光の輝度低減に対する使用者の認知を下げることができる。また、赤色発光部の寿命が青色発光部の寿命よりも短いため、青色発光部よりも赤色発光部の大きさを大きく具備することで、赤色光の輝度と赤色発光部の寿命を増加させることができる。
【0103】
結果的に、本明細書の一実施例に係る透明表示装置100は、寿命と効率の観点から、赤色発光部の輝度と寿命が、他の色の発光部に比べて低いため、赤色発光部(SP1)の大きさを他の色の発光部の大きさに比べて大型化することができ、これによって赤色発光部の寿命を延ばし、赤色光の輝度を向上させることができる。
【0104】
また、赤色発光部の大きさが大きくなるにつれて赤色光の輝度を向上させることができるので、相対的に青色光の輝度低減に対する使用者の認知を下げることができる。したがって、本明細書の一実施例による透明表示装置100は、使用者が効率の低い青色光の輝度低減による映像の異質感を持たないようにすることができ、発光部の全体的な使用寿命を延ばすことができる。
【0105】
図6を参照すると、共有非透過部(SNTA)は、第1共有非透過部(SNTA1)と第2共有非透過部(SNTA2)を含むことができる。
【0106】
第1共有非透過部(SNTA1)は、複数の有色発光部(SP1、SP2、SP3)(またはEA1、EA2、EA3)の間に配置された非透過部(NTA)を意味することができる。例えば、第1共有非透過部(SNTA1)は、図6において、第1緑色サブ発光部(EA2-1)と第1青色サブ発光部(EA3-1)の間に配置された非透過部(NTA)であり得る。
【0107】
第2共有非透過部(SNTA2)は、複数の有色発光部(SP1、SP2、SP3)(またはEA1、EA2、EA3)それぞれと、白色発光部(EA4)の間に配置された非透過部を意味することができる。例えば、第2共有非透過部(SNTA2)は、図6において、第1緑色サブ発光部(EA2-1)と第2白色サブ発光部(EA4-2)の間に配置された非透過部(NTA)であり得る。
【0108】
第1共有非透過部(SNTA1)と第2共有非透過部(SNTA2)は、それぞれ発光部(EA1、EA2、EA3、EA4)間の混色及び/又は光漏れを防止するために同じ幅で具備することができる。例えば、図6に示すように、第1共有非透過部(SNTA1)の幅(W1-1)は、第2共有非透過部(SNTA2)の幅(W1-2)と等しく具備することができる。例えば、第1共有非透過部(SNTA1)の幅(W1-1)は、24μmであり得る。
【0109】
再び図6を参照すると、非共有非透過部(NNTA)は、第1非共有非透過部(NNTA1)と第2非共有非透過部(NNTA2)を含むことができる。
【0110】
第1非共有非透過部(NNTA1)は、白色発光部(EA4)と透過部(TA1)の間に配置された非透過部を意味することができる。例えば、第1非共有非透過部(NNTA1)は、図6において、第2白色サブ発光部(EA4-2)と透過部(TA1)の間に配置された非透過部(NTA)であり得る。
【0111】
第2非共有非透過部(NNTA2)は、有色発光部(EA1、EA2、EA3)のそれぞれと、透過部(TA1)の間に配置された非透過部を意味することができる。例えば、第2非共有非透過部(NNTA2)は、図6において、第2赤色サブ発光部(EA1-2)と透過部(TA1)(または補助透過部(STA))の間に配置された非透過部(NTA)であり得る。
【0112】
第2非共有非透過部(NNTA2)は、有色発光部と透過部の間に配置されるため、有色発光部の有色光(赤色、緑色、青色)を透過部側に出光することができる。これに対して、第1非共有非透過部(NNTA1)は、白色発光部と透過部の間に配置されるため、白色光を透過部側に出光することができる。この場合、使用者は、白色光よりも有色光をよりよく認知することができる。したがって、本明細書の一実施例による透明表示装置100は、第2非共有非透過部(NNTA2)の幅(W2-2)が、第1非共有非透過部(NNTA1)の幅(W2-1)よりも広く具備されることで、着色光(赤、緑、青)が透過部(TA1)を介して出光することを防止して、表示パネルの背面にある背景またはイメージに対する視認性の低下を防止することができる。
【0113】
図5を参照すると、本明細書の一実施例による透明表示装置100は、有色発光部が赤色発光部(EA1)、緑色発光部(EA2)、青色発光部(EA3)を含むことができる。図5に示すように、赤色発光部(EA1)の少なくとも一部は、第1方向(Y軸方向)に緑色発光部(EA2)と青色発光部(EA3)に重畳し得る。そして、白色発光部(EA4)は、第2方向(X軸方向)に、緑色発光部(EA2)に隣接して配置され、第1方向(Y軸方向)に、透過部(TA1)に隣接して配置され得る。例えば、前記赤色発光部(SP1)は、前記緑色発光部(SP2)と前記青色発光部(SP3)の両方に第1方向(Y軸方向)に隣接してもよい。前記緑色発光部(SP2)と前記青色発光部(SP3)は、前記第1方向(Y軸方向)と交差する第2方向(X軸方向)に互いに隣接してもよい。前記白色発光部(SP4)は、前記第2方向(X軸方向)に前記緑色発光部(SP2)または前記緑色発光部(SP2)のいずれかに隣接してもよい。これは、発光部(EA1、EA2、EA3、EA4)のそれぞれに隣接する非透過部(NTA)の幅(または大きさ)を最小化するためである。
【0114】
一方、上述したように、寿命と効率の観点から、赤色発光部(EA1)が他の発光部(EA2、EA3、EA4)に比べて低いため、赤色発光部(EA1)の大きさは、他の発光部(EA2、EA3、EA4)のそれぞれの大きさに比べて大きく具備することができる。しかし、図5に示すように、赤色発光部(EA1)は、第2方向(X軸方向)に長辺(L2)が配置され、第1方向(Y軸方向)に短辺(L1)が配置されるため、図5を基準として、横方向に長さが長い長方形の形態で具備することができる。これに対して、緑色発光部(EA2)は、第2方向(X軸方向)に短辺が配置され、第1方向(Y軸方向)に長辺が配置されるため、図5を基準として、縦方向に長さが長い長方形の形態で具備することができる。したがって、図6に示すように、赤色発光部(EA1)の幅(SP1W)は、緑色発光部(EA2)の幅(SP2W)と青色発光部(EA3)の幅(SP3W)とを合計した幅と等しいか狭く具備することができる。
【0115】
図6を例にすると、赤色発光部(EA1)の幅(SP1W)が、緑色発光部(EA2)の幅(SP2W)と青色発光部(EA3)の幅(SP3W)を合算した幅と同じ場合、緑色発光部(EA2)と青色発光部(EA3)の間に非透過部、すなわち第1共有非透過部(SNTA1)が配置されるため、緑色発光部(EA2)は、赤色発光部(EA1)より左側により突出するように配置することができる。
【0116】
一方、赤色発光部(EA1)の幅(SP1W)が、緑色発光部(EA2)の幅(SP2W)と青色発光部(EA3)の幅(SP3W)を合算した幅と同じであっても、緑色発光部(EA2)と青色発光部(EA3)の間の第1共有非透過部(SNTA1)の幅(W1-1)よりも、第2赤色サブ発光部(EA1-2)と透過部(TA1)の間の第2非共有非透過部(NNTA2)の幅(W2-2)が、より狭いので、赤色発光部(EA1)の一方側の例として、赤色発光部(EA1)の左側には、所定の空間をさらに発生させることができる。したがって、赤色発光部(EA1)の左側に形成された空間には、補助透過部(STA)を具備することができる。
【0117】
他の例として、赤色発光部(EA1)の幅(SP1W)が、緑色発光部(EA2)の幅(SP2W)と青色発光部(EA3)の幅(SP3W)を合算した幅より狭い場合、前記の例よりも、緑色発光部(EA2)を赤色発光部(EA1)の左側にさらに突出させて配置することができる。したがって、赤色発光部(EA1)の左側に発生する空間の大きさをさらに大きくすることができる。
【0118】
本明細書の一実施例による透明表示装置100は、前記赤色発光部(EA1)の左側に発生した空間を、補助透過部(STA)として利用することができる。図5に示すように、補助透過部(STA)は、透過部(TA1)と赤色発光部(EA1)の間に具備することもできる。補助透過部(STA)は、発光部に隣接する非透過部(NTA)の幅(または大きさ)を最小化するための3つの条件を満足することによって発生したものであり得る。補助透過部(STA)は、赤色発光部と透過部(TA1)の間に所定の幅(STAW、図6に示す)を有するように具備することができる。より詳細には、図6を参照すると、補助透過部(STA)は、第1緑色サブ発光部(EA2-1)の幅(SP2W)、第1青色サブ発光部(EA3-1)の幅(SP3W)、第1緑サブ発光部(EA2-1)の左側に隣接する第2共有非透過部(SNTA2)の幅(W1-2)、第1緑色サブ発光部(EA2-1)と第1青色サブ発光部(EA3-1)の間に配置された第1共有非透過部(SNTA1)の幅(W1-1)を合計した幅から、第2赤色サブ発光部(EA1-2)の幅(SP1W)と第2赤色サブ発光部(EA1-2)の左側に隣接する第2非共有非透過部(NNTA2)の幅(W2-2またはa)を合計した幅を減算した幅(STAW)で具備することができる。したがって、本明細書の一実施例による透明表示装置100は、発光部に隣接する透過部(TA1)に所定の幅(STAW)を有する補助透過部(STA)をさらに具備することで、透過率を向上させることができる。
【0119】
前記補助透過部(STA)は、隣接する透過部(TA1)と一体に形成することもでき、透過部(TA1)と分離して形成することもできる。補助透過部(STA)を隣接する透過部(TA1)と一体に形成すると、透過部の面積が大きくなるため、透過率を向上させることができる。一方、補助透過部(STA)は、赤色発光部(EA1)(または赤色発光部(EA1)の左側)に隣接して具備されるので、本透明表示装置100は、赤色発光部(EA1)(または赤色発光部(EA1)の左側)に隣接する透過部の面積が、他の発光部に隣接する透過部の面積よりも大きく具備される構造的特徴を有することができる。
【0120】
上記例では、赤色発光部(EA1)と透過部(TA1)の間に発生した空間を補助透過部(STA)として用いて透過率を向上させることを説明したが、前記空間に赤色発光部(EA1)及び/あるいは、緑色発光部(EA2)が配置されるように、赤色発光部(EA1)および/または緑色発光部(EA2)の大きさを大きくすることもできる。この場合、透過部(TA1)の大きさは変わらず、透過率を低下させることなく赤色光および/または緑色光の発光効率をさらに向上させることができる。他の例として、前記空間に青色発光部(EA3)および/または白色発光部(EA4)をさらに具備することで、透過率を低下させることなく青色光および/または白色光の発光効率を向上させることができる。
【0121】
以下では、図7及び図8を参照して、第1信号ライン(SL1)、第2信号ライン(SL2)及び駆動トランジスタを配置した一例について具体的に説明する。
【0122】
図7は、複数の信号ラインと複数の駆動トランジスタが配置された一例を示す図であり、図8は、図7に示す線I-I'の概略断面図である。
【0123】
前述したように、表示領域(DA)は、発光部(EAまたはSP)と透過部(TA1)と非透過部(NTA)と補助透過部(STA)を含む。非透過部(NTA)は、隣接する透過部(TA1)間で第1方向(Y軸方向)に延長するか、隣接する透過領域(TA1)間で第2方向(X軸方向)に延長することができる。
【0124】
非透過部(NTA)には、第2信号ライン(SL2)及び第2信号ライン(SL2)と重畳するように配置された発光部(SP1、SP2、SP3)それぞれの駆動トランジスタ(TR1、TR2、TR3)を配置することができる。一例として、第1発光部(EA1またはSP1)、第2発光部(EA2またはSP2)、および第3発光部(EA3またはSP3)の少なくとも一部は、第2信号ライン(SL2)と重畳するように具備され、第2信号ライン(SL2)に沿って交互に配置することができる。図7を基準にして、縦方向の非透過部(NTA)には、第2信号ライン(SL2)、第1発光部(SP1)の第1駆動トランジスタ(TR1)、第2発光部(SP2)の第2駆動トランジスタ(TR2)及び第3発光部(SP3)の第3駆動トランジスタ(TR3)を配置することができる。図7を基準にして、横方向の非透過部(NTA)には、第1信号ライン(SL2)、第4発光部(SP4)の第4駆動トランジスタ(TR4)を配置することができる。
【0125】
第2信号ライン(SL2)は、非透過部(NTA)に具備され、第1方向(Y軸方向)に延長することができる。第2信号ライン(SL2)は、複数の信号ラインを含むことができ、一例として、電源ラインを含むことができる。電源ラインは、第1電源ラインおよび第2電源ラインを含むことができる。
【0126】
第1電源ラインは、非透過部(NTA)に具備され、第1方向(Y軸方向)に延長することができる。一実施例において、第1電源ラインは、発光部(SP1、SP2、SP3、SP4)のそれぞれの第1電極114に第1電源を供給する画素電源ライン(VDDL)であり得る。
【0127】
第2電源ラインは、非透過部(NTA)に具備され、第1電源ラインと平行に第1方向(Y軸方向)に延長することができる。一実施例において、第2電源ラインは、発光部(SP1、SP2、SP3、SP4)のそれぞれの第2電極117に第2電源を供給する共通電源ライン(VSSL)であり得る。
【0128】
一例として、第2信号ライン(SL2)は、第1データライン(DL1)、リファレンスライン(REFL)、第2データライン(DL2)、第3データライン(DL3)、及び第4データライン(DL4)をさらに含むことができる。
【0129】
詳細には、リファレンスライン(REFL)は、非透過部(NTA)に具備され、第1方向(Y軸方向)に延長することができる。リファレンスライン(REFL)は、表示領域(DA)に具備された発光部(SP1、SP2、SP3、SP4)のそれぞれの駆動トランジスタに基準電圧(または初期化電圧、センシング電圧)を供給することができる。
【0130】
第1データライン(DL1)は、非透過部(NTA)に具備され、リファレンスライン(REFL)の第1側に配置され、第1方向(Y軸方向)に延長することができる。第1データライン(DL1)は、表示領域(DA)に具備された発光部(SP1、SP2、SP3、SP4)の中の少なくとも一部にデータ電圧を供給することができる。
【0131】
一例として、第1データライン(DL1)は、リファレンスライン(REFL)の第1側に配置された第2発光部(SP2)の第2駆動トランジスタ(TR2)に第1データ電圧を供給することができる。
【0132】
第2データライン(DL2)は、非透過部(NTA)に具備され、リファレンスライン(REFL)の第2側に配置され、第1方向(Y軸方向)に延長することができる。ここで、リファレンスライン(REFL)の第2側は、第1側と向かい合う側であり得る。例えば、第1側がリファレンスライン(REFL)の左側である場合、第2側はリファレンスライン(REFL)の右側であり得る。第2データライン(DL2)は、表示領域(DA)に具備された発光部(SP1、SP2、SP3、SP4)のうち、第1データライン(DL1)に連結した発光部を除く残りの発光部の中の1つにデータ電圧を供給することができる。
【0133】
一例として、第2データライン(DL2)は、リファレンスライン(REFL)の第2側に配置された第1発光部(SP1)の第1駆動トランジスタ(TR1)に、第2データ電圧を供給することができる。
【0134】
第3データライン(DL3)は、非透過部(NTA)に具備され、第2データライン(DL2)の一方側、例として、第2データライン(DL2)の右側に配置され、第1方向(Y軸方向)に延長することができる。第3データライン(DL3)は、表示領域(DA)に具備された発光部(SP1、SP2、SP3、SP4)のうち、第1データライン(DL1)及び第2データライン(DL2)それぞれに連結した発光部を除いた残りの発光部の中の1つにデータ電圧を供給することができる。
【0135】
一例として、第3データライン(DL3)は、第1駆動トランジスタ(TR1)の下に配置された第3発光部(SP3)の第3駆動トランジスタ(TR3)に第3データ電圧を供給することができる。
【0136】
第4データライン(DL4)は、非透過部(NTA)に具備され、第3データライン(DL3)の一方側、例として、第3データライン(DL3)の右側に配置され、第1方向(Y軸方向)に延長することができる。第4データライン(DL4)は、表示領域(DA)に具備された発光部(SP1、SP2、SP3、SP4)のうち、第1データライン(DL1)、第2データライン(DL2)、及び第3データライン(DL3)のそれぞれに連結した発光部を除いた残りの発光部にデータ電圧を供給することができる。
【0137】
一例として、第4データライン(DL4)は、第1駆動トランジスタ(TR1)と第3駆動トランジスタ(TR3)の間に第2方向(X軸方向)に配置された第4発光部(SP4)の第4駆動トランジスタ(TR4)に、第4データ電圧を供給することができる。
【0138】
本明細書の一実施例による透明表示装置100は、リファレンスライン(REFL)を第1~第4データライン(DL1、DL2、DL3、DL4)に隣接して配置しなくてもよい。リファレンスライン(REFL)は、一定の電圧が印加されるのに対し、データライン(DL1、DL2、DL3、DL4)には、データ電圧がパルス形態で印加され得る。リファレンスライン(REFL)が、データライン(DL1、DL2、DL3、DL4)に隣接して配置されると、データライン(DL1、DL2、DL3、DL4)に電圧変動が生じたときに、リファレンスライン(REFL)及びデータライン(DL1、DL2、DL3、DL4)間にカップリング(capacitive coupling)によるクロストーク現象が発生し得る。このような場合、リファレンスライン(REFL)の電圧が変動し得、さらに、発光部(SP1、SP2、SP3、SP4)の輝度が変更され得る。これにより、暗線または輝線が発生し得る。
【0139】
本明細書の透明表示装置100が有する表示パネル(又は透明表示パネル)は、光透過率を確保するために広い面積の透過部(TA1)を具備し、相対的に狭い面積の非透過部(NTA)を具備することができる。複数の信号ラインは、透過性を有さないので、非透過部(NTA)に配置することができる。ここで、表示パネル(または透明表示パネル)は、一般の表示パネルと比較して、狭い面積の非透過部(NTA)に複数の信号ラインが配置されるため、信号ライン間の離隔距離が小さくなるしかない。このような理由で、透明表示パネルでは、リファレンスライン(REFL)とデータライン(DL1、DL2、DL3、DL4)の間の寄生キャパシタンスが増加し、カップリングによるクロストーク現象がより深刻に発生し得る。
【0140】
本発明の一実施例による透明表示装置100は、限られた空間において、リファレンスライン(REFL)とデータライン(DL1、DL2、DL3、DL4)の間の寄生キャパシタンスを最小化するために、リファレンスライン(REFL)とデータライン(DL1、DL2、DL3、DL4)を隣接して配置しなくてもよい。
【0141】
詳細には、本発明の一実施例による透明表示装置100は、リファレンスライン(REFL)と第1データライン(DL1)の間に画素電源ライン(VDDL)または共通電源ライン(VSSL)が配置され、リファレンスライン(REFL)と第1データライン(DL1)を隣接して配置しなくてもよい。また、本発明の一実施例による透明表示装置100は、リファレンスライン(REFL)と第2データライン(DL2)の間に画素電源ライン(VDDL)または共通電源ライン(VSSL)が配置され、リファレンスライン(REFL)と第2データライン(DL2)は、隣接して配置しなくてもよい。画素電源ライン(VDDL)または共通電源ライン(VSSL)は、パルス形態ではなく一定の電源電圧が印加されるため、リファレンスライン(REFL)に及ぼす影響が非常に少なくなり得る。
【0142】
すなわち、本発明の一実施例に係る透明表示装置100は、リファレンスライン(REFL)とデータライン(DL1、DL2)の間に異なる信号ラインを配置することにより、リファレンスライン(REFL)とデータライン(DL1、DL2)間の離隔距離を増加させることができる。これにより、本発明の一実施例による透明表示装置100は、リファレンスライン(REFL)とデータライン(DL1、DL2)の間の寄生キャパシタンスを低減することができる。
【0143】
第3データライン(DL3)と第4データライン(DL4)は、第2データライン(DL2)よりもリファレンスライン(REFL)と離隔して配置されるので、リファレンスライン(REFL)とデータライン(DL3、DL4)間の寄生キャパシタンスをさらに減らすことができる。
【0144】
一方、本発明の一実施例による透明表示装置100は、リファレンスライン(REFL)とデータライン(DL1、DL2、DL3、DL4)を互いに異なる層に具備することもできる。詳細には、リファレンスライン(REFL)は、第1層、例えば、層間絶縁膜111bとバッファ層(BL)の間に具備し、データライン(DL1、DL2、DL3、DL4)は、第1層とは異なる第2層、例えば、バッファ層(BL)と第1基板110の間に具備することができる。
【0145】
一実施例では、リファレンスライン(REFL)は、駆動トランジスタ(TRまたは112)をなす構成のうちの1つと同じ層に具備することができる。詳細には、リファレンスライン(REFL)は、駆動トランジスタ112のアクティブ層112a、ゲート電極112b、ソース電極112c、ドレイン電極112dの中のいずれか一つと同じ層に具備することもできる。一例として、リファレンスライン(REFL)は、図8に示すように、ゲート電極112bと同じ層に具備することができる。
【0146】
一実施例において、データライン(DL1、DL2、DL3、DL4)は、駆動トランジスタ112および第1基板110の間に具備することができる。一例として、データライン(DL1、DL2、DL3、DL4)は、図8に示すように遮光層(LS)と同じ層に具備することができる。
【0147】
本発明の一実施例に係る透明表示装置100は、リファレンスライン(REFL)とデータライン(DL1、DL2、DL3、DL4)を異なる層に具備することにより、限られた空間で、リファレンスライン(REFL)とデータライン(DL1、DL2、DL3、DL4)の間の離隔距離を最大化することができる。したがって、本発明の一実施例による透明表示装置100は、リファレンスライン(REFL)とデータライン(DL1、DL2、DL3、DL4)の間の寄生キャパシタンスを最小化することができる。
【0148】
一方、図7を基準にして、横方向すなわち、第2方向(X軸方向)の非透過部(NTA)には、第1信号ライン(SL1)および第1信号ライン(SL1)と重畳するように配置される第4発光部(SP4)の駆動トランジスタ(TR4)を配置することができる。
【0149】
第1信号ライン(SL1)は、非透過部(NTA)に具備され、第2方向(X軸方向)に延長することができる。第1信号ライン(SL1)は、複数の信号ラインを含むことができ、一例として、少なくとも1つのスキャンライン(SCANL)を含むことができる。
【0150】
以下では、非透過部(NTA)に1本のスキャンライン(SCANL)が具備されることを例として説明しているが、必ずしもこれに限定されない。非透過部(NTA)には、2本以上のスキャンラインを具備することもできる。
【0151】
詳細には、スキャンライン(SCANL)は、非透過部(NTA)に具備され、第2方向(X軸方向)に延長することができる。スキャンライン(SCANL)は、表示領域(DA)に具備された発光部(SP1、SP2、SP3、SP4)の少なくとも一部にスキャン信号を供給することができる。
【0152】
一例として、スキャンライン(SCANL)は、第1発光部(SP1)の第1駆動トランジスタ(TR1)、第2発光部(SP2)の第2駆動トランジスタ(TR2)、第3発光部(SP3)の第3駆動トランジスタ(TR3)および第4発光部(SP4)の第4駆動トランジスタ(TR4)にスキャン信号を供給することができる。
【0153】
スキャンライン(SCANL)は、第2信号ライン(SL2)とは異なる層に形成することができる。詳細には、スキャンライン(SCANL)は、第1データライン(DL1)、リファレンスライン(REFL)、第2データライン(DL2)、第3データライン(DL3)、及び第4データライン(DL4)とは異なる層に形成することができる。
【0154】
一実施例において、スキャンライン(SCANL)は、駆動トランジスタ112をなす構成の中の1つと同じ層に具備することができる。詳細には、スキャンライン(SCANL)は、駆動トランジスタ112のアクティブ層112a、ゲート電極112b、ソース電極112c、およびドレイン電極112dの中のいずれか一つと同じ層に具備することができる。一例として、スキャンライン(SCANL)は、ソース電極112cおよびドレイン電極112dと同じ層に具備することができる。
【0155】
再び図1を参照すると、非表示領域(NDA)は、パッドが配置されたパッド部(PA)及び少なくとも1つのゲート駆動部(GD)を具備することができる。
【0156】
詳細には、非表示領域(NDA)は、表示領域(DA)の一方側に配置された第1非表示領域(NDA1)、表示領域(DA)の一方側と垂直な他方側に配置された第2非表示領域(NDA2)、表示領域(DA)を挟んで第2非表示領域(NDA2)と平行に配置された第3非表示領域(NDA3)、及び表示領域(DA)を挟んで第1非表示領域(NDA1)と平行に配置された第4非表示領域(NDA4)を含むことができる。ここで、パッド部(PA)は、第1非表示領域(NDA1)に配置することができる。
【0157】
第4非表示領域(NDA4)には、表示領域(DA)に具備された複数の画素電源ライン(VDDL)と連結した画素電源ショートバー(shorting bar)(VDD)及び表示領域(DA)に具備された複数の共通電源ライン(VSSL)に連結した共通電源ショートバー(VSS)を具備することができる。
【0158】
第2非表示領域(NDA2)及び第3非表示領域(NDA3)の中のいずれか一つにゲート駆動部(GD)を具備することができる。ゲート駆動部(GD)は、スキャンラインに接続してスキャン信号を供給する。このようなゲート駆動部(GD)は、ゲートドライブインパネル(gate driver in panel,GAP)方式で、表示領域(DA)の一方側または両側に配置することができる。一例として、図1に示すように、一方のゲート駆動部(GD)は、第2非表示領域(NDA3)に形成し、他方のゲート駆動部(GD)は、第3非表示領域(NDA3)に形成することができるが、必ずしもこれに限定されない。ゲート駆動部(GD)は、第2非表示領域(NDA2)及び第3非表示領域(NDA3)の中のいずれか一つにのみ形成することもできる。
【0159】
以下では、図2及び図5図8を参照して、本明細書の一実施例による透明表示装置100が有する画素(P)について説明する。
【0160】
図2、及び図5図8を参照すると、表示領域(DA)に具備された複数の画素(P)のそれぞれは、複数の発光部(SP又はEA)と透過部(TA1)を含むことができる。また、複数の画素(P)のそれぞれは、補助透過部(STA)をさらに含むことができる。透過部(TA1)は、図2に示すように、複数の発光部(SP)の中の少なくとも一部に隣接して配置することができる。一例に係る補助透過部(STA)は、透過部(TA1)と赤色発光部(SP1)の間に配置することができる。図8を参照すると、複数の発光部(SP)のそれぞれは第1基板110上に具備され、薄膜トランジスタ112に対する水分浸透を防止するために、バッファ層(BL)を含むことができる。
【0161】
また、本明細書の一実施例による発光部(SP)のそれぞれは、バッファ層(BL)の上面に具備され、ゲート絶縁膜111a、層間絶縁膜111b、保護膜111cを含む無機膜層111、無機膜層111上に具備された平坦化層113、平坦化層113上に具備された第1電極114、バンク115、有機発光層116、第2電極117、および封止層118を含むことができる。
【0162】
無機膜層111には、発光部(SP)を駆動するための薄膜トランジスタ112を配置することができる。無機膜層111は、回路素子層の用語で表すこともできる。バッファ層(BL)は、ゲート絶縁膜111a、層間絶縁膜111b、保護膜111cとともに無機膜層111に含まれ得る。第1電極114、有機発光層116、及び第2電極117は、発光素子に含まれ得る。
【0163】
前記バッファ層(BL)は、薄膜トランジスタ112を保護するために第1基板110とゲート絶縁膜111aの間に形成され得る。バッファ層(BL)は、第1基板110の一面(または前面)全体に配置することができる。バッファ層(BL)は、薄膜トランジスタの製造工程中、高温工程で第1基板110に含まれる物質がトランジスタ層に拡散することを遮断する役割を兼ねることができる。選択的に、バッファ層(BL)は、場合によっては省略することもできる。
【0164】
一例に係る薄膜トランジスタ(又は駆動トランジスタ)112は、アクティブ層112a、ゲート電極112b、ソース電極112c、及びドレイン電極112dを含むことができる。
【0165】
アクティブ層112aは、画素(P)の回路領域の薄膜トランジスタ領域に形成されたチャネル領域とドレイン領域及びソース領域を含むことができる。ドレイン領域とソース領域は、チャネル領域を挟んで互いに平行になるように離隔することができる。
【0166】
アクティブ層112aは、アモルファスシリコン、多結晶シリコン、酸化物、有機物の中のいずれか一つをベースとする半導体物質で構成することができる。
【0167】
ゲート絶縁膜111aは、アクティブ層112aのチャネル領域上に形成することができる。一例として、ゲート絶縁膜111aは、アクティブ層112aのチャネル領域上にのみ島形態に形成するか、アクティブ層112aを含む第1基板110またはバッファ層(BL)の前面全体に形成することができる。
【0168】
ゲート電極112bは、アクティブ層112aのチャネル領域111cと重畳するようにゲート絶縁膜111a上に形成することができる。
【0169】
層間絶縁膜111bは、ゲート電極112bとアクティブ層112aのドレイン領域及びソース領域上に形成することができる。層間絶縁膜111bは、回路領域及び画素(P)で光が発光する発光領域全体に形成することができる。例えば、層間絶縁膜111bは、無機物質からなり得る。しかし、必ずしもこれに限定されない。
【0170】
ソース電極112cは、アクティブ層112aのソース領域と重畳する層間絶縁膜111bに具備されたソースコンタクトホールを介して、アクティブ層112aのソース領域と電気的に接続する。
【0171】
ドレイン電極112dは、アクティブ層112aのドレイン領域と重畳する層間絶縁膜111bに設けられたドレインコンタクトホールを介して、アクティブ層112aのドレイン領域と電気的に接続する。
【0172】
ドレイン電極112dとソース電極112cのそれぞれは、同一の金属物質からなり得る。例えば、ドレイン電極112dおよびソース電極112cのそれぞれは、ゲート電極と同一かまたは異なる単一金属層、合金の単一層、または2層以上の多重層からなり得る。
【0173】
追加的に、回路領域は、薄膜トランジスタ112と共に配置された第1および第2スイッチング薄膜トランジスタ、およびキャパシタをさらに含むことができる。第1及び第2スイッチング薄膜トランジスタの各々は、薄膜トランジスタ112と同じ構造を有するように、画素(P)の回路領域上に設けられるので、これについての説明は省略する。キャパシタは、層間絶縁膜111bを挟んで互いに重畳する薄膜トランジスタ112のゲート電極112bとソース電極112cの間の重畳領域に設けることができる。
【0174】
付加的に、画素領域に設けられた薄膜トランジスタは、光によってしきい値電圧がシフトする特性を有することができるが、これを防止するために、表示パネルまたは第1基板110は、薄膜トランジスタ112、第1スイッチング薄膜トランジスタ、および第2スイッチング薄膜トランジスタの中の少なくとも1つのアクティブ層112aの下に設けられる遮光層(LS)をさらに含むことができる。遮光層(LS)は、第1基板110とアクティブ層112aの間に設けられ、第1基板110を介してアクティブ層112a側に入射する光を遮断することにより、外部光によるトランジスタのしきい値電圧変化を最小限に抑えることができる。
【0175】
保護層111cは、画素領域を覆うように第1基板110上に設けることができる。保護層111cは、薄膜トランジスタ112のドレイン電極112d、ソース電極112c及び層間絶縁膜111bを覆う。保護層111cは、回路領域及び発光領域全体に形成することができる。例えば、保護層111cは、パッシベーション層の用語で表すこともできる。このような保護層111cは、省略することもできる。
【0176】
平坦化層113は、保護層111cを覆うように第1基板110上に設けることができる。保護層111cを省略すると、平坦化層113は、回路領域を覆うように第1基板110上に設けることができる。平坦化層113は、回路領域及び発光領域全体に形成することができる。また、平坦化層113は、非表示領域(NDA)のうち、パッド部(PA)を除いた残りの領域及び表示領域(DA)全体に形成することができる。例えば、平坦化層113は、表示領域(DA)からパッド部(PA)を除いた残りの非表示領域(NDA)の方に延長または拡張された延長部(または拡張部)を含むことができる。したがって、平坦化層113は、表示領域(DA)よりも相対的に広い大きさを有することができる。
【0177】
一例に係る平坦化層113は、相対的に厚い厚さを有するように形成され、表示領域(DA)及び非表示領域(NDA)上に平坦面を提供することができる。例えば、平坦化層113は、フォトアクリル、ベンゾシクロブテン、ポリイミド、およびフッ素樹脂などの有機物質からなり得る。
【0178】
発光部(SP)の第1電極114は、平坦化層113上に形成することができる。第1電極114は、平坦化層113と保護膜111cを貫通するコンタクトホールを介して、薄膜トランジスタ112のドレイン電極またはソース電極に接続する。図8の断面図では、第1電極114が、ドレイン電極またはソース電極に接続しないことが示されているが、これは、図7の断面位置で薄膜トランジスタ112が、ドレイン電極またはソース電極に接続しないためである。第1電極114は、コンタクトホールを介して、薄膜トランジスタ112のドレイン電極またはソース電極に接続することができる。
【0179】
第1電極114は、透明な金属物質、半透過金属物質及び反射率の高い金属物質の中の少なくとも一つからなり得る。
【0180】
透明表示装置100が上部発光方式で構成される場合、第1電極114は、反射率の高い金属物質または反射率の高い金属物質と透明な金属物質の積層構造からなり得る。例えば、第1電極114は、アルミニウムとチタンの積層構造(Ti/Al/Ti)、アルミニウムとITOの積層構造(ITO/Al/ITO)、Ag合金、Ag合金とITOの積層構造(ITO)/Ag合金/ITO)のような反射率の高い金属物質で形成することができる。Ag合金は、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、および銅(Cu)などの合金であり得る。
【0181】
透明表示装置100が下部発光方式で構成される場合、第1電極114は、光を透過させることができるITO、IZOのような透明金属物質(TCO、Transparent Conductive Material)、又はマグネシウム(Mg)、銀(Ag)、またはマグネシウム(Mg)と銀(Ag)の合金などの半透過金属物質(Semi-transmissive Conductive Material)で形成することができる。
【0182】
一方、第1電極114をなす物質には、MoTiを含むことができる。このような第1電極114は、アノード電極または画素電極であり得る。
【0183】
バンク115は、光を発光しない非発光領域であり、複数の発光部(SP)のそれぞれが有する発光領域(または発光部)のそれぞれを囲むように具備され得る。すなわち、バンク115は、発光領域(または発光部)のそれぞれを区画(または定義)することができる。
【0184】
前記バンク115は、平坦化膜113上で第1電極114の端を覆うように形成することにより、複数の発光部(SP)のそれぞれが有する発光領域(又は発光部)を区画(または定義)することができる。
【0185】
バンク115は、発光部(SP)のそれぞれが有する第1電極114のそれぞれの端を覆い、第1電極114のそれぞれの一部が露出するように形成され得る。これにより、バンク115は、第1電極114のそれぞれの先端に電流が集中して発光効率が低下するという問題が発生することを防止することができる。前記バンク115によって覆われない第1電極114の露出部分は、発光領域(または発光部)であり得る。
【0186】
バンク115は、アクリル樹脂(acryl resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノール樹脂(phenolic resin)、ポリアミド樹脂(polyamide resin)、ポリイミド樹脂(polyimide resin)などの有機膜で形成することができる。しかし、これに限定されない。
【0187】
第1電極114及びバンク115上には、有機発光層116が形成される。有機発光層116は、第1電極114と第2電極117に電圧が印加されると、正孔と電子がそれぞれ有機発光層116に移動し、有機発光層116で互いに結合して発光するようになる。
【0188】
有機発光層116は、複数の発光部(SP)、及びバンク115上に具備される共通層で形成することができる。この場合、有機発光層116は、複数の発光層、例えば、黄緑色発光層と青色発光層が積層されるタンデム構造で具備され得、第1電極114と第2電極117の間に電界が形成されると、白色の光を放出することができる。
【0189】
第2基板120上には、該当する発光部(SP)の色に符号するカラーフィルタ119を形成することができる。例えば、赤色サブ画素には赤色カラーフィルタが具備され、緑色サブ画素には緑色カラーフィルタが具備され、青色サブ画素には青色カラーフィルタが具備され得る。白色サブ画素には、有機発光層116が白色光を発光するため、カラーフィルタを具備しなくてもよい。
【0190】
第2電極117は、有機発光層116上に形成される。第2電極117は、発光部(SP)に共通に形成される共通層であり得る。このような第2電極117は、透明金属物質、半透過金属物質、または反射率の高い金属物質からなり得る。
【0191】
透明表示装置100が上部発光方式で構成される場合、第2電極117は、光を透過させることができるITO、IZOのような透明な金属物質(TCO、Transparent Conductive Material)、又はマグネシウム(Mg)、銀(Ag)、またはマグネシウム(Mg)と銀(Ag)の合金などの半透過金属物質(Semi-transmissive Conductive Material)で形成することができる。
【0192】
透明表示装置100が下部発光方式で構成される場合、第2電極117は、アルミニウムとチタンの積層構造(Ti/Al/Ti)、アルミニウムとITOの積層構造(ITO/Al/ITO)、Ag合金、Ag合金とITOの積層構造(ITO/Ag合金/ITO)などの反射率の高い金属物質で形成することができる。Ag合金は、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、銅(Cu)などの合金であり得る。このような第2電極117は、対向電極またはカソード電極であり得る。
【0193】
第2電極117上には、封止層118が形成される。封止層118は、有機発光層116と第2電極117に酸素または水分が浸透するのを防止する役割をする。このために、封止層118は、少なくとも1つの無機膜を含むことができる。
【0194】
本明細書の一実施例による透明表示装置100において、封止層118は、表示領域(DA)だけでなく非表示領域(NDA)にも配置することができる。一例による封止層118は、第2電極117と第2基板120の間に配置され得る。
【0195】
再び図8を参照すると、封止層118と第2基板120の間には、カラーフィルタ119とブラックマトリックス(BM)が配置され得る。上述したように、白色発光部(SP4)は、有機発光層116が白色光を放出するため、カラーフィルタを具備しなくてもよい。一方、赤色発光部(SP1)には、赤色カラーフィルタを封止層118と第2基板120の間に具備することができる。
【0196】
図8に示すように、赤色発光部(SP1)と透過部(TA1)の間、及び赤色発光部(SP1)と補助透過部(STA)の間には、混色及び/又は光漏れを防止するためのブラックマトリックス(BM)を具備することができる。ブラックマトリックス(BM)は、ブラック系の物質で具備され、バンク115と重畳するように配置され得る。ブラックマトリックス(BM)および/またはバンク115が具備された領域は、デッドゾーンまたは非発光領域であり得る。一例に係るブラックマトリックス(BM)は、バンク115と少なくとも一部が重畳するように第2基板120上に形成されることにより、有機発光層116と第2基板120の間のセルギャップを低減して、発光部(SP)間の混色を防止することができる。
【0197】
一方、封止層118を具備した第1基板110とカラーフィルタ119を具備した第2基板120は、別途の接着層(AL)によって合着することができる。ここで、接着層(AL)は、透明な接着レジン層(optically clear resin layer,OCR)または透明な接着レジンフィルム(optically clear adhesive film,OCC)であり得る。
【0198】
以下では、図9及び図10を参照して、本明細書の一実施例による透明表示装置100が有する補助電極(SE)について具体的に説明する。
【0199】
図9は、図7に示す線II-II'の概略断面図であり、図10は、補助電極コンタクト部がジグザグ形態に配置された一例を示す平面図である。
【0200】
図7図10を参照すると、本明細書の一実施例による透明表示装置100は、補助電極(SE)をさらに含むことができる。
【0201】
補助電極(SE)は、表示領域(DA)の端及び/又は中心に配置された画素(P)に共通電圧を印加するためのものである。透明表示装置100が大面積からなる場合、表示領域(DA)の端部分から印加される共通電圧は、表示領域(DA)の中心部分に向かうにつれて、内部配線の抵抗または複数の画素(P)による電圧降下が発生し得る。これにより、表示領域(DA)の端部分と表示領域(DA)の中心部分の間の輝度ムラが発生し得る。本明細書の一実施例による透明表示装置100は、補助電極(SE)を具備することにより、上記のような輝度ムラが発生しないことがあり得る。一例に係る補助電極(SE)は、表示領域(DA)に具備された複数の画素(P)のそれぞれに具備することができる。例えば、図7に示すように、補助電極(SE)は、補助透過部(STA)に配置することができる。補助電極(SE)は、補助透過部(STA)に配置され、共通電源ライン(VSSL)に連結することができる。補助電極(SE)は、補助透過部(STA)に具備された補助電極コンタクト部(CNT)を介して、第2電極(または対向電極)117と接触することができる。したがって、補助電極(SE)は、共通電源ライン(VSSL)を介して印加される共通電源を、各画素(P)の第2電極117に印加することができるので、表示領域(DA)における輝度ムラを防止することができる。
【0202】
以下では、図9を参照して、補助電極コンタクト部(CNT)について具体的に説明する。補助電極コンタクト部(CNT)は、補助透過部(STA)に具備され得る。補助電極コンタクト部(CNT)が、補助透過部(STA)に具備されることにより、透過部(TA1)に補助電極コンタクト部(CNT)が配置される場合に比べて、透過部(TA1)の透過率を向上させることができる。
【0203】
一例に係る補助電極コンタクト部(CNT)は、バッファ層(BL)、層間絶縁層111b、保護層111c、平坦化層113、バンク115を含むことができる。補助電極コンタクト部(CNT)に具備されたバンク115と平坦化層113と保護層111cの一部は、フォト工程及びエッチング工程によりパターン化することができる。この場合、有機物質からなる平坦化層113よりも無機物質からなる保護層111cが、さらにエッチングされるように無機物質をエッチングするエッチング物質を用いることにより、平坦化層113の下にはアンダーカット部(UC)を形成することができる。図9に示すように、アンダーカット部(UC)によって囲まれた領域、すなわち補助電極コンタクト部(CNT)において、補助電極(SE)の上面を露出させることができる。後続の工程で形成される有機発光層116は、アンダーカット部(UC)によって切断され得、これにより、アンダーカット部(UC)において、補助電極(SE)は、有機発光層116によって全体が覆われず部分的に露出することができる。したがって、次の工程で形成される第2電極117は、アンダーカット部(UC)で露出した補助電極(SE)の上面に接触することができる。第2電極117は、表示領域(DA)全体に形成される共通層であるので、補助電極コンタクト部(CNT)に隣接する画素(P)に共通電源(または共通電圧)を印加することができる。したがって、本明細書の一実施例による透明表示装置100は、第2電極117が、補助透過部(STA)で補助電極(SE)と電気的に接続することにより、表示領域(DA)の端部分に配置された画素(P)と表示領域(DA)の中心部分に配置された画素(P)との間の輝度ムラを防止することができる。
【0204】
図10を参照すると、本明細書の一実施例による透明表示装置100において、補助電極(SE)は、第1方向(Y軸方向)及び/又は第2方向(X軸方向)に配置された複数の画素(P)に交互に配置することができる。より詳細には、補助電極(SE)は、隣接して配置された複数の画素(P)2個当たり1個ずつ配置され、共通電源ライン(VSSL)に連結することができる。例えば、補助電極(SE)は、9個の画素(P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8、P9)のうち、第1画素(P1)、第3画素(P3)、第5画素(P5)、第7画素(P7)、及び第9画素(P9)に具備することができる。すなわち、補助電極(SE)は、9個の画素(P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8、P9)のうち、奇数番目の画素(P)に配置することができる。例えば、第1画素(P1)には第1補助電極(SE1)が具備され得、第3画素(P3)には第2補助電極(SE2)が具備され得、第5画素(P5)には第3補助電極(SE3)が具備され得、第7画素(P7)には第4補助電極(SE4)が具備され得、第9画素(P9)には第5補助電極(SE5)が具備され得る。しかし、これに限定されず、補助電極(SE)は、9個の画素(P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8、P9)のうち偶数番目の画素(P)に配置することもできる。
【0205】
補助電極(SE)が複数の画素(P)毎に具備されると、補助電極(SE)が補助透過部(STA)の所定領域を覆うため、補助電極(SE)が複数の画素(P)に交互に配置される場合に比べて透過率が低下し得る。したがって、本明細書の一実施例による透明表示装置100は、図10に示すように、補助電極(SE)(または補助電極コンタクト部(CNT))が、複数の画素(P)に交互に配置されることにより、補助電極(SE)(または補助電極コンタクト部(CNT))が、複数の画素(P)毎に配置される場合に比べて、補助透過部(STA)の透過率を向上させることができる。
【0206】
一方、補助電極(SE)(または補助電極コンタクト部(CNT))が、複数の画素(P)に交互に配置されることにより、図10のように補助電極(SE)は、複数の画素(P)において、第1方向(Y軸方向)および/または第2方向(X軸方向)にジグザグ形態に配置することができる。例えば、第1画素(P1)に配置された第1補助電極(SE1)、第5画素(P5)に配置された第3補助電極(SE3)、及び第7画素(P7)に配置された第4補助電極(SE4)は、第1方向(Y軸方向)に「>」字形態に具備することができる。また、第1画素(P1)に配置された第1補助電極(SE1)、第5画素(P5)に配置された第3補助電極(SE3)、及び第3画素(P3)に配置された第2補助電極(SE2)は、第2方向(X軸方向)に「∨」字形態に具備することができる。
【0207】
したがって、本明細書の一実施例による透明表示装置100は、補助電極(SE)(または補助電極コンタクト部(CNT))が、ジグザグ形態に配置されることにより、補助電極(SE)(または補助電極コンタクト部(CNT))が、複数の画素(P)毎に配置される場合のように、使用者に一列に(または規則的に)見えることを防止することができ、これにより補助透過部(STA)を通る背景および/またはイメージに対する視認性(または可読性)を向上させることができる。
【0208】
以上、添付した図を参照して本明細書の実施例をさらに詳細に説明したが、本明細書は必ずしもこのような実施例に限定されるものではなく、本明細書の技術思想から逸脱しない範囲内で様々に変形実施することができる。したがって、本明細書に開示された実施例は、本明細書の技術思想を限定するものではなく説明するためのものであり、そのような実施例によって本明細書の技術思想の範囲を限定するものではない。したがって、上記で説明した実施例は、すべての点で例示的なものであり、限定的なものではないと理解されなければならない。それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本明細書の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0209】
100:透明表示装置
110:第1基板
111:無機膜層
112:薄膜トランジスタ
113:平坦化層
114:第1電極
115:バンク
116:有機発光層
117:第2電極
118:封止層
119:カラーフィルタ
120:第2基板
130:ソースドライブIC
140:軟性フィルム
150:回路ボード
160:タイミング制御部
P:画素
SP(EA):発光部
TA1:透過部
STA:補助透過部
NTA:非透過部
NTA1:第1非透過部
NTA2:第2非透過部
SNTA:共有非透過部
SNTA1:第1共有非透過部
SNTA2:第2共有非透過部
NNTA:非共有非透過部
NNTA1:第1非共有非透過部
NNTA2:第2非共有非透過部
CNT:補助電極コンタクト部
SE:補助電極
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10