(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-05
(45)【発行日】2024-07-16
(54)【発明の名称】情報処理装置および情報処理装置における設定制御方法
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20240708BHJP
【FI】
H04N1/00 350
(21)【出願番号】P 2022207836
(22)【出願日】2022-12-26
(62)【分割の表示】P 2018198168の分割
【原出願日】2018-10-22
【審査請求日】2022-12-26
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168217
【氏名又は名称】大村 和史
(72)【発明者】
【氏名】児玉 直樹
【審査官】松永 隆志
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-157890(JP,A)
【文献】特開2013-115581(JP,A)
【文献】特開2007-082131(JP,A)
【文献】特開2018-125728(JP,A)
【文献】特開2020-068399(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00-1/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の動作モードを有する情報処理装置であって、
ユーザ操作を受け付ける操作受付手段、
前記操作受付手段により受け付けられた前記ユーザ操作に従って設定された任意の前記動作モードについての任意の動作条件の設定内容を記憶する記憶手段、および
制御手段を備え、
前記制御手段は、
任意の前記動作モードが設定されている状態で、任意の前記設定内容を前記記憶手段から呼び出すための前記ユーザ操作が前記操作受付手段により受け付けられたことに応答して、当該設定内容を当該記憶手段から呼び出して、現在設定されている
当該動作モードが当該設定内容に従う前記動作条件に対応する前記動作モードと同じであるかどうかに拘らず、当該設定内容に従う動作条件と当該動作条件に対応する動作モードとを設定する、情報処理装置。
【請求項2】
前記記憶手段に記憶された前記設定内容は、当該設定内容に従う前記動作条件に対応する前記動作モードと関連付けられた状態で当該記憶手段に記憶され、
前記制御手段は、前記現在設定されている動作モードと、前記記憶手段から呼び出された前記設定内容に関連付けられている前記動作モードとが、互いに同じである場合は、当該現在設定されている動作モードが設定された状態を維持し、当該現在設定されている動作モードと、当該記憶手段から呼び出された設定内容に関連付けられている動作モードとが、互いに同じでない場合は、当該記憶手段から呼び出された設定内容に関連付けられている動作モードを設定する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
表示面を有する表示手段をさらに備え、
前記制御手段は、さらに、前記任意の設定内容を前記記憶手段から呼び出すための呼び出し画面を前記表示面に表示する、請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記呼び出し画面は、前記複数の動作モードに共通の画面である、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記任意の設定内容を前記記憶手段から呼び出すための前記ユーザ操作が前記操作受付手段により受け付けられた場合に、さらに、当該設定内容に従う操作画面を前記表示面に表示する、請求項3または4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記複数の動作モードは、画像データをファクス送信するファクス送信モードと、画像データを電子メールで送信する電子メール送信モードと、画像データを予め指定された共有フォルダへ送信する共有フォルダ送信モードと、のうちの少なくとも2つ以上を含む、請求項1から5までのいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項7】
ユーザ操作を受け付ける操作受付手段、および記憶手段を備えるとともに、複数の動作モードを有する情報処理装置における設定制御方法であって、
前記操作受付手段により受け付けられた前記ユーザ操作に従って設定された任意の前記動作モードについての任意の動作条件の設定内容を前記記憶手段に記憶する記憶ステップ、および
制御ステップを含み、
前記制御ステップでは、
任意の前記動作モードが設定されている状態で、任意の前記設定内容を前記記憶手段から呼び出すための前記ユーザ操作が前記操作受付手段により受け付けられたことに応答して、当該設定内容を当該記憶手段から呼び出して、現在設定されている
当該動作モードが当該設定内容に従う前記動作条件に対応する前記動作モードと同じであるかどうかに拘らず、当該設定内容に従う動作条件と当該動作条件に対応する動作モードとを設定する、設定制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置および情報処理装置における設定制御方法に関し、特に、複数の動作モードを有する、情報処理装置および情報処理装置における設定制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の動作モードを有する情報処理装置として、たとえば複合機(Multifunction Peripheral:MFP)がある。すなわち、複合機は、コピー機能、プリンタ機能、イメージスキャナ機能、ファクシミリ機能などの複数の機能を備え、これら複数の機能に応じた複数の動作モードを有する。このような複合機において、任意の動作モードで設定された内容(条件)を登録しておき、これを必要なときに呼び出すことのできる構成が、設けられる場合がある。その一例として、特許文献1には、複合機のコピーモードにおいて、当該コピーモードの基本画面で設定された内容を登録して、この登録された設定内容を読み出すと、当該設定内容が反映された基本画面が表示される技術が、開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述の如く特許文献1には、複合機のコピーモードという単一の動作モードにおいて、その基本画面で設定された内容を登録して、この登録された設定内容を読み出すと、当該設定内容が反映された基本画面が表示される技術が、開示されている。しかしながら、当該特許文献1には、たとえば或る動作モードで設定された内容を、別の動作モードで呼び出す場合については、何ら開示されていない。このような場合にどのように対処するのかは、複合機のような複数の動作モードを備える情報処理装置にとって、とりわけその操作性の向上の観点から、極めて重要である。
【0005】
そこで、本発明は、複数の動作モードを有する情報処理装置において、その操作性の向上を図ることができる、新規な技術を提供することを、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために、本発明は、情報処理装置に係る第1の発明、および情報処理装置における設定制御方法に係る第2の発明を含む。
【0007】
このうちの情報処理装置に係る第1の発明は、当該情報処理装置が、複数の動作モードを有することを、前提とする。この前提の下、本第1の発明は、操作受付手段、記憶手段および制御手段を備える。操作受付手段は、ユーザ操作を受け付ける。記憶手段は、操作受付手段により受け付けられたユーザ操作に従ってされた任意の前記動作モードについての任意の動作条件の設定内容を記憶する。そして、制御手段は、任意の動作モードが設定されている状態で、任意の設定内容を記憶手段から呼び出すためのユーザ操作が操作受付手段により受け付けられたことに応答して、当該設定内容を当該記憶手段から呼び出す。さらに、制御手段は、現在設定されている動作モードが、記憶手段から呼び出された設定内容に従う動作条件に対応する動作モードと同じであるかどうかに拘らず、当該記憶手段から呼び出された設定内容に従う動作条件と、当該動作条件に対応する動作モードとを、設定する。
【0008】
より具体的には、記憶手段に記憶された設定内容は、当該設定内容に従う動作条件に対応する動作モードと関連付けられた状態で、当該記憶手段に記憶される。そして、制御手段は、たとえば現在設定されている動作モードと、記憶手段から呼び出された設定内容に関連付けられている動作モードとが、互いに同じである場合は、現在設定されている動作モードが設定された状態を維持する。一方、現在設定されている動作モードと、記憶手段から呼び出された設定内容に関連付けられている動作モードとが、互いに同じでない場合は、制御手段は、記憶手段から呼び出された設定内容に関連付けられている動作モードを設定する。
【0009】
なお、本第1の発明においては、表示面を有する表示手段が、さらに備えられてもよい。この場合、制御手段は、さらに、任意の設定内容を記憶手段から呼び出すための呼び出し画面を表示手段の表示面に表示してもよい。
【0010】
ここで言う呼び出し画面は、複数の動作モードに共通の画面であるのが、望ましい。
【0011】
さらに、制御手段は、前述の任意の設定内容を記憶手段から呼び出すためのユーザ操作が操作受付手段により受け付けられた場合に、記憶手段から呼び出された設定内容に従う操作画面を表示手段の表示面に表示してもよい。
【0012】
加えて、複数の動作モードは、画像データをファクス送信するファクス送信モードと、画像データを電子メールで送信する電子メール送信モードと、画像データを予め指定された共有フォルダへ送信する共有フォルダ送信モードと、のうちの少なくとも2つ以上を含んでもよい。
【0013】
本発明のうちの第2の発明に係る情報処理装置における設定制御方法は、当該情報処理装置が、ユーザ操作を受け付ける操作受付手段、および記憶手段を備えるとともに、複数の動作モードを有することを、前提とする。この前提の下、本第2の発明は、記憶ステップおよび制御ステップを含む。記憶ステップでは、操作受付手段により受け付けられたユーザ操作に従って設定された任意の動作モードについての任意の動作条件の設定内容を、記憶手段に記憶する。そして、制御ステップでは、任意の動作モードが設定されている状態で、任意の設定内容を記憶手段から呼び出すためのユーザ操作が操作受付手段により受け付けられたことに応答して、当該設定内容を当該記憶手段から呼び出す。さらに、制御ステップでは、現在設定されている動作モードが、記憶手段から呼び出された設定内容に従う動作条件に対応する動作モードと同じであるかどうかに拘らず、当該記憶手段から呼び出された設定内容に従う動作条件と、当該動作条件に対応する前記動作モードとを、設定する。
【発明の効果】
【0014】
このような本発明によれば、複合機などの複数の動作モードを有する情報処理装置において、その操作性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、本発明の一実施例に係る複合機の電気的な構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、本発明の一実施例における電子メール送信画面の初期状態の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、本発明の一実施例におけるファクス送信画面の初期状態の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、電子メール送信画面の別の状態の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、電子メール送信モードにおけるプログラム登録画面の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、電子メール送信モードにおけるプログラム名設定画面の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、本発明の一実施例におけるジョブプログラムテーブルの構成を概念的に示す図である。
【
図8】
図8は、ファクス送信モードにおけるプログラム呼び出し画面の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、本発明の一実施例における共有フォルダ送信画面の初期状態を示す図である。
【
図10】
図10は、電子メール送信モードにおける解像度設定画面の初期状態の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、共有フォルダ送信モードにおける解像度設定画面の初期状態の一例を示す図である。
【
図12】
図12は、電子メール送信モードにおける解像度設定画面の別の状態の一例を示す図である。
【
図13】
図13は、電子メール送信画面の別の状態の一例を示す図である。
【
図14】
図14は、電子メール送信モードにおけるプログラム登録画面の別の状態の一例を示す図である。
【
図15】
図15は、電子メール送信モードにおけるプログラム名設定画面の別の状態の一例を示す図である。
【
図16】
図16は、共有フォルダ送信モードにおけるプログラム呼び出し画面の一例を示す図である。
【
図17】
図17は、本発明の一実施例における主記憶部のRAM内の構成を概念的に示すメモリマップである。
【
図18】
図18は、本発明の一実施例におけるCPUが実行する設定呼び出しタスクの流れを示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の一実施例について、
図1に示される複合機10を例に挙げて説明する。
【0017】
本実施例に係る複合機10は、コピー機能、プリンタ機能、イメージスキャナ機能、ファクシミリ機能などの複数の機能を備える。このため、複合機10は、画像読取部12と、画像形成部14と、制御部16と、補助記憶部18と、通信部20と、表示部22と、操作部24と、を備える。これらは、互いに共通のバス26を介して接続される。
【0018】
画像読取部12は、画像読取手段の一例である。すなわち、画像読取部12は、不図示の原稿の画像を読み取って、当該原稿の画像に応じた2次元の画像データを出力する、画像読取処理を担う。このような画像読取部12は、原稿が載置される不図示の原稿載置台を備える。併せて、画像読取部12は、不図示の光源、複数のミラー、結像レンズ、ラインセンサなどを含む画像読取ユニットを備える。さらに、画像読取部12は、当該画像読取ユニットを移動させる不図示の駆動機構などを備える。また、画像読取部12は、不図示の自動原稿送り装置(Auto Document Feeder:ADF)を備えることがある。この画像読取部12は、とりわけコピー機能、イメージスキャナ機能およびファクシミリ機能(フ
ァクス送信機能)の実現に供される。
【0019】
画像形成部14は、画像形成手段の一例である。すなわち、画像形成部14は、不図示の用紙などのシート状の画像記録媒体に公知の電子写真方式により画像を形成する、画像形成処理を担う。このような画像形成部14は、不図示の感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、定着装置などを備える。この画像形成部14による画像形成処理により画像が形成された後の用紙、言わば印刷物は、不図示の排紙トレイに排出される。なお、画像形成部14は、白黒の画像形成処理のみならず、カラーの画像形成処理をも実行可能であってもよい。また、画像形成部14は、電子写真方式に限らず、たとえばインクジェット方式を採用してもよい。この画像形成部14は、とりわけコピー機能、プリンタ機能およびファクシミリ機能(ファクス受信機能)の実現に供される。
【0020】
制御部16は、複合機10の全体的な制御を司る、制御手段の一例である。このため、制御部16は、制御実行手段としてのCPU(Central Processing Unit)16aを有す
る。併せて、制御部16は、CPU16aが直接的にアクセス可能な主記憶手段としての主記憶部16bを有する。主記憶部16bは、不図示のROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を含むとともに、フラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性メモリを含む。このうちのROMには、CPU16aの動作を制御するための制御プログラム(ファームウェア)が記憶される。RAMは、CPU16aが制御プログラムに基づく処理を実行する際の作業領域およびバッファ領域を構成する。そして、書き換え可能な不揮発性メモリには、後述するジョブプログラムテーブル500などの書き換えられる可能性のあるデータが記憶される。
【0021】
補助記憶部18は、補助記憶手段の一例であり、たとえば不図示のハードディスクを含む。また、補助記憶部18は、主記憶部16bにおけるのとは別の書き換え可能な不揮発性メモリを含む場合がある。この補助記憶部18には、画像読取部12から出力される画像データや、次に説明する通信部20を介して受信されたデータなどの各種のデータが、必要に応じて記憶される。
【0022】
通信部20は、不図示の公衆電話回線やネットワークなどの通信回線を介しての双方向の通信処理を担う、通信手段の一例である。この通信部20と通信回線との接続は、有線であってもよいし、無線であってもよい。この通信部20は、とりわけプリンタ機能、ファクシミリ機能およびイメージスキャナ機能(後述する電子メール送信機能など)の実現に供される。
【0023】
表示部22は、表示手段の一例としてのディスプレイ22aを有する。このディスプレイ22aは、たとえば液晶ディスプレイ(LCD)であるが、これに限らず、有機エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイなどであってもよい。また、表示部22は、ディスプレイ22aの他に、不図示の発光ダイオード(LED)などの適宜の発光素子を有する。
【0024】
操作部24は、ユーザ操作を受け付ける操作受付手段の一例であり、とりわけシート状のタッチパネル24aを有する。このタッチパネル24aは、ディスプレイ22aの表示面上に重ねて設けられる。このタッチパネル24aは、たとえば静電容量方式のものであるが、これに限らず、電磁誘導方式、抵抗膜方式、赤外線方式などの他の方式のものであってもよい。また、操作部24は、タッチパネル24aの他に、不図示の押しボタンスイッチなどの適宜のハードウェアスイッチを有する。
【0025】
さて、本実施例に係る複合機10は、前述の如く複数の機能を備えるが、これら複数の機能に応じた複数の動作モードを有する。たとえば、コピー機能に応じて、コピーモードという動作モードが設けられる。そして、プリンタ機能に応じて、プリンタモードが設けられる。さらに、イメージスキャナ機能に応じて、イメージスキャナモードが設けられる。なお、イメージスキャナ機能の拡張的な機能として、たとえば電子メール送信機能がある。この電子メール送信機能は、イメージスキャナ機能(画像読取部12による画像読取処理)により得られた画像データを電子メールで送信する機能である。この電子メール送信機能に応じて、電子メール送信モードが設けられる。また、イメージスキャナ機能の別の拡張的機能として、たとえば共有フォルダ送信機能がある。この共有フォルダ送信機能は、イメージスキャナ機能により得られた画像データを予め指定された共有フォルダへ送信(保存)する機能である。この共有フォルダ送信機能に応じて、共有フォルダ送信モードが設けられる。ファクシミリ機能については、ファクス送信機能とファクス受信機能とがあるが、このうちのファクス送信機能に応じて、ファクス送信モードが設けられ、ファクス受信機能に応じて、ファクス受信モードが設けられる。
【0026】
加えて、本実施例に係る複合機10は、任意の動作モードについての動作条件の設定内容を登録しておき、これを必要なときに呼び出すことができる、ジョブプログラム機能を備える。このジョブプログラム機能においては、登録された設定内容を、その登録時と同じ動作モードで呼び出すこともできるし、当該登録時とは別の動作モードで呼び出すこともできる。いずれにおいても、呼び出された設定内容に従う動作条件と、当該動作条件に対応する動作モードとが、設定される。併せて、呼び出された設定内容に従う操作画面が、ディスプレイ22aに表示される。すなわち、登録時の状態が再現される。
【0027】
具体例として、電子メール送信モードについての動作条件の或る設定内容が登録され、この設定内容が当該電子メール送信モードとは異なるファクス送信モードで呼び出される場合を、説明する。
【0028】
まず、電子メール送信モードにおいては、その操作画面として、
図2に示されるような電子メール送信画面100が、ディスプレイ22aに表示される。なお、
図2に示される電子メール送信画面100は、当該電子メール送信画面100の初期状態を示す。
【0029】
この電子メール送信画面100は、帯状表示領域110と、主表示領域120と、を含む。このうちの帯状表示領域110は、電子メール送信画面100の上部を占める横長の帯状の領域である。この帯状表示領域110の左端部分には、電子メール送信画面100のタイトルマークとしての適当なモードマーク112が配される。併せて、帯状表示領域110の右端部分には、現在のジョブの状況を確認するためのジョブ状況確認ボタン114が配される。
【0030】
一方、主表示領域120は、電子メール送信画面100のうちの帯状表示領域110以外の領域であり、つまり当該電子メール送信画面100の大部分を占める矩形状の領域である。この主表示領域120の左上部分には、アドレス帳を開くためのアドレス帳ボタン122が配される。なお、アドレス帳については、一般的であるので、その詳細な説明は省略する。そして、アドレス帳ボタン122の右横方には、電子メールの送信先(宛先)を入力するためのフィールド124が配される。さらに、これらアドレス帳ボタン122および送信先入力用のフィールド124の下方には、電子メールの件名を入力するためのフィールド126と、当該電子メールにより送信されるファイルの名称(ファイル名)を入力するためのフィールド128とが、縦並びに配される。
【0031】
加えて、ファイル名入力用のフィールド128の下方であって、主表示領域120の左寄りの部分に、複数の設定ボタン130、130、…が縦並びに配される。これらの設定ボタン130、130、…は、イメージスキャナモードにおける各パラメータを設定するための操作子である。これらの設定ボタン130、130、…の1つとして、イメージスキャナモードによる原稿の読取解像度を設定するための、厳密にはその操作を進めるための、解像度設定ボタン130aが設けられる。また、この解像度設定ボタン130aには、今現在の読取解像度を表す文字列、ここでは「200×200dpi」という文字列が、付される。そして、各設定ボタン130、130、…の並びの下方であって、主表示領域120の左下部分には、当該各設定ボタン130、130、…以外の設定ボタンの一覧を表示するための他の機能表示ボタン132が配される。さらに、主表示領域120の中央の下部に、イメージスキャナモードによる原稿の読取サイズ(読込サイズ)などを表示するための表示領域134が配される。
【0032】
そして、主表示領域120の右上部分には、アクションパネル136が配される。このアクションパネル136内には、複数のボタン138、138、…が縦並びに配される。これらのボタン138、138、…は、電子メール送信モードにより使用可能な詳細機能に対応する操作子である。これらのボタン138、138、…の1つとして、登録済の設定内容、言わばジョブプログラム、を呼び出すためのプログラム呼び出しボタン138aが設けられる。併せて、保存先のリンクを送信する、という機能に対応する保存先リンク送信ボタン138bが設けられる。保存先のリンクを送信する機能とは、電子メール送信モードにおいて、イメージスキャナ機能により得られた画像データを補助記憶部18などの適当な保存先に保存しておき、(当該画像データそのものではなく)その保存先に関する情報を電子メールで送信する機能である。また、保存先リンク送信ボタン138bには、チェックボックス138cが付属される。後述するように、保存先のリンクを送信する機能が有効化されると、このチェックボックス138cにチェックマークが入力される。言い換えれば、チェックボックス138cにチェックマークが入力されているかどうかにより、保存先のリンクを送信する機能が有効化されているかどうかが表現される。そして、アクションパネル136のたとえば左上部分には、当該アクションパネル136を開閉するためのタブ140が付される。
【0033】
さらに、主表示領域120の右下部分に、スタートボタン142が配される。このスタートボタン142は、電子メール送信モードによる電子メールの送信を開始するための操作子である。すなわち、電子メール送信モードによる電子メールの送信に必要な事項の設定が行われた上で、このスタートボタン142が操作(押下)されることにより、当該電子メール送信モードによる電子メールの送信が開始される。なお、主表示領域120および前述の帯状表示領域110を含む電子メール送信画面100には、これ以外にも種々のボタン(操作キー)などの要素が配されるが、本発明の本旨に直接的に関係しない要素については、それらの説明を省略する。
【0034】
これに対して、ファクス送信モードにおいては、その操作画面として、
図3に示されるようなファクス送信画面200が、ディスプレイ22aに表示される。なお、
図3に示されるファクス送信画面200は、当該ファクス送信画面200の初期状態を示す。
【0035】
このファクス送信画面200もまた、前述の電子メール送信画面100と同様に、帯状表示領域210と、主表示領域220と、を含む。このうちの帯状表示領域210の左端部分には、ファクス送信画面200のタイトルマークとしての適当なモードマーク212が配される。併せて、帯状表示領域210の右端部分には、電子メール送信画面100(の帯状表示領域110)におけるのと同様のジョブ状況確認ボタン214が配される。
【0036】
一方、主表示領域220の左上部分には、電子メール送信画面100(の主表示領域120)におけるのと同様のアドレス帳ボタン222が配される。そして、アドレス帳ボタン222の右横方には、ファクスの送信先を入力するためのフィールド224が配される。さらに、アドレス帳ボタン222および送信先入力用のフィールド224の下方であって、主表示領域220の左寄りの部分に、電子メール送信画面100におけるのと同様の複数の設定ボタン226、226、…が縦並びに配される。また、これらの設定ボタン226、226、…の並びの下方であって、主表示領域220の左下部分には、電子メール送信画面100におけるのと同様の他の機能表示ボタン228が配される。
【0037】
加えて、主表示領域120の中央部分に、テンキー230が配され、つまり当該テンキー230を構成する複数のボタン232、232、…が配される。このテンキー230は、送信先入力用のフィールド224にファクスの送信先のファクス番号を直接的に入力するのに用いられる。そして、テンキー230の下方に、電子メール送信画面100におけるのと同様の表示領域234が配される。
【0038】
さらに、主表示領域220の右上部分に、アクションパネル236が配される。このアクションパネル236内には、複数のボタン238、238、…が縦並びに配される。これらのボタン238、238、…は、ファクス送信モードにより使用可能な詳細機能に対応する操作子である。これらのボタン238、238、…の1つとして、電子メール送信画面100におけるのと同様のプログラム呼び出しボタン238aが設けられる。その一方で、ファクス送信モードにおいては、電子メール送信モードとは異なり、前述の保存先のリンクを送信する機能はないため、当該保存先のリンクを送信する機能に対応する保存先リンク送信ボタンもない。アクションパネル236の左上部分には、当該アクションパネル236を開閉するためのタブ240が付される。
【0039】
そして、主表示領域220の右下部分に、スタートボタン242が配される。このスタートボタン242は、ファクス送信モードによるファクスの送信を開始するための操作子である。すなわち、ファクス送信モードによるファクスの送信に必要な事項の設定が行われた上で、このスタートボタン242が操作されることにより、当該ファクス送信モードによるファクスの送信が開始される。なお、主表示領域220および前述の帯状表示領域210を含むファクス送信画面200には、これ以外にも種々のボタンなどの要素が配されるが、本発明の本旨に直接的に関係しない要素については、それらの説明を省略する。
【0040】
ここでたとえば、
図2に示される電子メール送信画面100において、アクションパネル136内の保存先リンク送信ボタン138bが操作されることにより、前述の保存先のリンクを送信する機能が有効化される、とする。すると、
図4に示されるように、保存先リンク送信ボタン138bに付属されたチェックボックス138cにチェックマークが入力され、これにより、保存先のリンクを送信する機能が有効化されたことが表現される。併せて、アクションパネル136内の前述のプログラム呼び出しボタン138aに代わって、プログラム登録ボタン138dが配される。このプログラム登録ボタン138dは、電子メール送信画面100による電子メール送信モードの動作条件についての設定内容を登録するための、厳密にはその操作を進めるための、操作子である。なお、保存先リンク送信ボタン138b以外の操作によって、電子メール送信モードについての動作条件が変更された場合も同様に、アクションパネル136内のプログラム呼び出しボタン138aに代わって、プログラム登録ボタン138dが配される。
【0041】
この
図4に示される電子メール送信画面100において、当該電子メール送信画面100による設定内容を登録するべく、アクションパネル136内のプログラム登録ボタン138dが操作される、とする。すると、
図5に示されるように、電子メール送信画面100の一部を覆うように、当該電子メール送信画面100よりも小さい言わば小画面としてのプログラム登録画面300が表示される。
【0042】
このプログラム登録画面300は、電子メール送信モードを含む全ての動作モードに共通の画面である。このプログラム登録画面300には、複数のプログラム登録ボタン302、302、…が配される。それぞれのプログラム登録ボタン302は、任意の動作モードの動作条件についての設定内容を登録するための、厳密にはその操作をさらに進めるための、操作子である。なお、
図5に示されるプログラム登録画面300においては、10個のプログラム登録ボタン302、302、…が配されているが、当該プログラム登録ボタン302は、たとえば全部で48個用意されている。すなわち、本実施例に係る複合機10では、最大で48個のジョブプログラム(設定内容)を登録することができる。各ジョブプログラムには、「1」~「48」の個別のプログラム番号が付されている。また、それぞれのプログラム登録ボタン302には、任意のプログラム名を表す文字列が付されており、ジョブプログラムが登録される前の初期状態においては、当該プログラム名として、対応するプログラム番号を表す文字列が付される。
【0043】
各プログラム登録ボタン302、302、…は、たとえば横方向に2列の状態で縦並びに配される。そして、各プログラム登録ボタン302、302、…の並びの右横方には、スクロールバー304が配される。このスクロールバー304(のノブまたはアロー)の操作により、各プログラム登録ボタン302、302、…の並びをスクロールさせることができ、つまり全ての当該プログラム登録ボタン302、302、…を表示させることができる。加えて、プログラム登録画面300における右上部分には、OKボタン306が配される。このOKボタン306が操作されると、プログラム登録画面300の表示が消えて、ディスプレイ22aの表示状態が、
図4に示される状態に戻る。なお、プログラム登録画面300が表示された状態にあるときには、アクションパネル136内の各ボタン138、138、…は、何らの詳細機能にも対応しない状態となり、たとえば何らの文字列が付されない状態となる。
【0044】
このプログラム登録画面300において、任意のプログラム登録ボタン302が操作される、たとえば「1」番というプログラム番号に対応するプログラム登録ボタン302aが操作される、とする。すると、プログラム登録画面300に代わって、
図6に示されるようなプログラム名設定画面400が、表示される。一方、OKボタン306が操作されると、前述の如くプログラム登録画面300の表示が消えて、ディスプレイ22aの表示状態が、
図4に示される状態に戻る。
【0045】
図6に示されるように、プログラム名設定画面400もまた、プログラム登録画面300と同様、電子メール送信画面100よりも小さい小画面であり、当該電子メール送信画面100の一部を覆うように表示される。このプログラム名設定画面400のたとえば右上部分には、キャンセルボタン402およびOKボタン404が横並びに配される。そして、これらキャンセルボタン402およびOKボタン404の下方には、任意のプログラム名を入力するためのフィールド406が配される。なお、
図6においては、プログラム名入力用のフィールド406に、「保存先のリンクを送信」という文字列が入力されているが、初期状態においては、対応するプログラム番号を表す文字列(ここでは「01」という文字列)が入力される。
【0046】
さらに、プログラム名入力用のフィールド406の下方に、ソフトウェアキーボード408が配され、つまり当該ソフトウェアキーボード408を構成する複数のボタン410、410、…が配される。このソフトウェアキーボード408の操作により、前述のプログラム名入力用のフィールド406に任意のプログラム名が入力される。なお、プログラム名設定画面400が表示された状態にあるときにも、前述のプログラム登録画面300が表示された状態にあるときと同様、アクションパネル136内の各ボタン138、138、…は、何らの詳細機能にも対応しない状態となり、たとえば何らの文字列が付されない状態となる。加えて、
図6からは分からないが、プログラム名設定画面400が表示された状態にあるときには、アクションパネル136を含む主表示領域120が、プログラム名設定画面400と比して暗めに表示される。
【0047】
このプログラム名設定画面400において、前述の如くプログラム名入力用のフィールド406に「保存先のリンクを送信」という文字列が入力された上で、たとえばOKボタン404が操作される、とする。すると、プログラム番号が「01」のジョブプログラムとして、
図4に示される設定内容が、対応する動作モード(電子メール送信モード)と関連付けられた状態で、登録される。具体的には、
図7に示されるようなジョブプログラムテーブル500に、プログラム番号、プログラム名、動作モードおよび設定内容が、互いに関連付けられた状態で記録される。このジョブプログラムテーブル500は、たとえば主記憶部16bの前述の書き換え可能な不揮発性メモリに格納される。そして、プログラム名設定画面400に代わって、ジョブプログラムが登録されたことを表す不図示のメッセージ画面という小画面が一定期間(たとえば数秒間)にわたって表示された後、ディスプレイ22aの表示状態が、
図4に示される状態に戻る。なお、このとき、登録されたジョブプログラムを不図示のお気に入りフォルダまたはホーム画面にショートカットとして設定することができるように構成されてもよい。一方、キャンセルボタン402が操作されると、ジョブプログラムの登録が行われることなく、プログラム名設定画面400の表示が消えて、ディスプレイ22aの表示状態が、
図4に示される状態に戻る。
【0048】
このようにして電子メール送信モードについての「保存先のリンクを送信」というプログラム名のジョブプログラムが登録された上で、
図3に示されるファクス送信画面200において、アクションパネル236内のプログラム呼び出しボタン238aが操作される、とする。すると、
図8に示されるように、ファクス送信画面200の一部を覆うように、当該ファクス送信画面200よりも小さい小画面としてのプログラム呼び出し画面600が表示される。
【0049】
このプログラム呼び出し画面600は、前述(
図5)のプログラム登録画面300と同様、ファクス送信モードを含む全ての動作モードに共通の画面である。このプログラム呼び出し画面600には、1つのプリセットプログラム呼び出しボタン602と、複数のプログラム呼び出しボタン604、604、…とが、配される。各プログラム呼び出しボタン604、604、…は、登録済のジョブプログラムを呼び出すための操作子であり、それぞれの並びを含め、プログラム登録画面300における各プログラム登録ボタン302、302、…に対応する。すなわち、プログラム呼び出しボタン604は、全部で48個用意されている。そして、各プログラム呼び出しボタン604、604、…の並びの右横方に配されたスクロールバー606の操作により、当該各プログラム呼び出しボタン604、604、…の並びをスクロールさせることができる。また、プログラム番号が「1」番のジョブプログラムに対応するプログラム呼び出しボタン604aには、当該ジョブプログラムのプログラム名として設定された前述の「保存先のリンクを送信」という文字列が付される。
【0050】
プリセットプログラム呼び出しボタン602は、各プログラム呼び出しボタン604、604、…の並びの上方に配され、詳しくはプログラム番号が「1」番のジョブプログラムに対応するプログラム呼び出しボタン604aの上方に配される。このプリセットプログラム呼び出しボタン602は、それぞれの動作モードについての動作条件の初期値(デフォルト値)を呼び出すための操作子である。
【0051】
さらに、プログラム呼び出し画面600における右上部分に、OKボタン608が配される。このOKボタン608が操作されると、プログラム呼び出し画面600の表示が消えて、ディスプレイ22aの表示状態が、
図3に示される状態に戻る。なお、プログラム呼び出し画面600が表示された状態にあるときは、アクションパネル236内の各ボタン238、238、…は、登録済のジョブプログラムを編集するための、厳密にはその操作を進めるための、操作子となる。
【0052】
このプログラム呼び出し画面600において、登録済のジョブプログラムに対応するプログラム呼び出しボタン604、たとえば前述の「保存先のリンクを送信」というプログラム名が付されたジョブプログラムに対応するプログラム呼び出しボタン604aが、操作される、とする。すると、このプログラム呼び出し画面600を含むファクス送信画面200に代わって、
図4に示される電子メール送信画面100が、ディスプレイ22aに表示される。併せて、この
図4に示される電子メール送信画面100に従う動作モード、つまり電子メール送信モードが、設定されるとともに、当該電子メール送信画面100に従う動作条件が設定される。すなわち、「保存先のリンクを送信」というプログラム名が付されたジョブプログラムの登録時と同じ状態が再現される。
【0053】
これにより、ユーザは、「保存先のリンクを送信」というプログラム名が付されたジョブプログラムの内容を直観的に確認することができる。併せて、ユーザは、当該「保存先のリンクを送信」というプログラム名が付されたジョブプログラムに対応する動作モードおよび動作条件による複合機10の使用(処理)を即座に行うことができる。
【0054】
なお、
図8に示されるプログラム呼び出し画面600において、プリセットプログラム呼び出しボタン602が操作されると、当該プリセットプログラム呼び出しボタン602に対応するファクス送信モードについての動作条件のデフォルト値が呼び出される。そして、このデフォルト値が設定されるとともに、当該デフォルト値に応じた設定内容のファクス送信画面200が表示され、たとえば
図3に示される初期状態の当該ファクス送信画面200が表示される。このプリセットプログラム呼び出しボタン602に対応するそれぞれの動作モードについての動作条件のデフォルト値は、たとえば前述(
図7)のジョブプログラムテーブル500とは別の不図示のプリセットテーブルに記録されている。このプリセットテーブルもまた、ジョブプログラムテーブル500と同様、主記憶部16bを構成する前述の書き換え可能な不揮発性メモリに格納されている。そして、このプリセットテーブルに記録されたデフォルト値についても、任意に変更することができるように構成されてもよい。
【0055】
この具体例においては、保存先のリンクを送信するという詳細機能が有効化された電子メール送信モードについての動作条件の設定内容を、当該詳細機能のないファクス送信モードの操作画面であるファクス送信画面200で呼び出す場合を説明したが、これ以外の場合も同様である。すなわち、或る詳細機能があるかどうかに拘らず、また、前述の如くジョブプログラムの登録時と呼び出し時とで動作モードが同じであるかどうかに拘らず、登録済のジョブプログラムに対応するプログラム呼び出しボタン604が操作されると、当該ジョブプログラムの登録時と同じ状態が再現される。
【0056】
次に、別の具体例として、電子メール送信モードについての動作条件の或る設定内容が登録され、この設定内容が当該電子メール送信モードおよび前述のファクス送信モードとはさらに異なる共有フォルダ送信モードで呼び出される場合を、説明する。
【0057】
電子メール送信モードの操作画面としての電子メール送信画面100については、前述した通りであるが、共有フォルダ送信モードにおいては、その操作画面として、
図9に示されるような共有フォルダ送信画面700が、ディスプレイ22aに表示される。なお、
図9に示される共有フォルダ送信画面700は、当該共有フォルダ送信画面700の初期状態を示す。
【0058】
この共有フォルダ送信画面700もまた、電子メール送信画面100と同様に、帯状表示領域710と、主表示領域720と、を含む。このうちの帯状表示領域710の左端部分には、共有フォルダ送信画面700のタイトルマークとしての適当なモードマーク712が配される。併せて、帯状表示領域710の右端部分には、電子メール送信画面100(の帯状表示領域110)におけるのと同様のジョブ状況確認ボタン714が配される。
【0059】
一方、主表示領域720の左上部分には、電子メール送信画面100(の主表示領域120)におけるのと同様のアドレス帳ボタン722が配される。そして、アドレス帳ボタン722の右横方には、送信先(宛先)となる共有フォルダを指定するためのフィールド724が配される。さらに、アドレス帳ボタン722および送信先入力用のフィールド724の下方に、電子メール送信画面100におけるのと同様のファイル名入力用のフィールド726が配される。
【0060】
加えて、ファイル名入力用のフィールド726の下方であって、主表示領域720の左寄りの部分に、電子メール送信画面100におけるのと同様の複数の設定ボタン728、728、…が縦並びに配される。これらの設定ボタン728、728、…の1つとして、電子メール送信画面100におけるのと同様の解像度設定ボタン728aが設けられる。この解像度設定ボタン728aには、電子メール送信画面100におけるのと同様に、今現在の読取解像度を表す文字列、ここでは「200×200dpi」という文字列が、付される。そして、各設定ボタン728、728、…の並びの下方であって、主表示領域720の左下部分には、電子メール送信画面100におけるのと同様の他の機能表示ボタン730が配される。また、主表示領域720の中央の下部に、電子メール送信画面100におけるのと同様の表示領域732が配される。
【0061】
さらに、主表示領域720の右上部分に、アクションパネル734が配される。このアクションパネル734内には、複数のボタン736、736、…が縦並びに配される。これらのボタン736、736、…は、共有フォルダ送信モードにより使用可能な詳細機能に対応する操作子である。これらのボタン736、736、…の1つとして、電子メール送信画面100におけるのと同様のプログラム呼び出しボタン736aが設けられる。また、アクションパネル734の左上部分には、当該アクションパネル734を開閉するためのタブ738が付される。
【0062】
そして、主表示領域720の右下部分に、スタートボタン740が配される。このスタートボタン740は、共有フォルダ送信モードによるファイル(画像データ)の送信を開始するための操作子である。すなわち、共有フォルダ送信モードによるファイルの送信に必要な事項の設定が行われた上で、このスタートボタン740が操作されることにより、当該共有フォルダ送信モードによるファイルの送信が開始される。なお、主表示領域720および前述の帯状表示領域710を含む共有フォルダ送信画面700には、これ以外にも種々のボタンなどの要素が配されるが、本発明の本旨に直接的に関係しない要素については、それらの説明を省略する。
【0063】
ここでたとえば、
図2に示される電子メール送信画面100において、解像度設定ボタン130aが操作される、とする。すると、
図10に示されるように、電子メール送信画面100の一部を覆うように、当該電子メール送信画面100よりも小さい小画面としての解像度設定画面800が表示される。
【0064】
この解像度設定画面800は、電子メール送信モードを含め、イメージスキャナモードによる原稿の読取解像度の設定が可能な動作モードに共通の画面である。そのような動作モードとしては、電子メール送信モードの他に、後述する如く共有フォルダ送信モードなどがある。この解像度設定画面800の上部のやや右側寄りの部分には、ドロップダウンリスト802が配される。このドロップダウンリスト802は、解像度設定画面800による読取解像度の設定が適用される動作モードを選択するための選択用操作子である。電子メール送信画面100における解像度設定ボタン130aが操作されることにより解像度設定画面800が表示された場合には、このドロップダウンリスト802は、その初期状態として、電子メール送信モード(E-mail)を選択した状態にある。
【0065】
そして、ドロップダウンリスト802の下方に、複数の解像度選択ボタン804、804、…が縦並びに配される。これらの解像度選択ボタン804、804、…は、イメージスキャナ機能による原稿の読取解像度を設定(選択)するための、厳密にはその操作を進めるための、操作子である。この読取解像度の設定が行われる前の初期状態においては、当該読取解像度として「200×200dpi」という値が設定された状態にある。このことが直観的に把握できるように、当該「200×200dpi」という読取解像度に対応する解像度選択ボタン804aは、他の解像度選択ボタン804、804、…とは異なる態様で表示され、たとえば適当な色彩が付される。
【0066】
さらに、解像度設定画面800における右上部分に、OKボタン806が配される。このOKボタン806は、解像度設定画面800による読取解像度の設定を実行するための操作子である。すなわち、このOKボタン806が操作されることにより、解像度設定画面800による読取解像度の設定が実行される。その上で、解像度設定画面800の表示が消えて、ディスプレイ22aの表示状態が、
図2に示される如く電子メール送信画面100が表示された状態に遷移する。この遷移後の電子メール送信画面100においては、解像度設定画面800により設定された読取解像度の値が、解像度設定ボタン130aに付される当該読取解像度を表す文字列に反映される。なお、
図10に示される如く解像度設定画面800が表示された状態にあるときは、アクションパネル136内の各ボタン138、138、…は、イメージスキャナ機能による原稿の読取解像度以外のパラメータを設定するための、厳密にはその操作に進むための、操作子となる。
【0067】
一方、
図9に示される共有フォルダ送信画面700において、解像度設定ボタン728aが操作される、とする。この場合も、
図11に示されるように、
図10に示されるのと同様の解像度設定画面800が、共有フォルダ送信画面700の一部を覆うように表示される。
【0068】
なお、共有フォルダ送信画面700における解像度設定ボタン728aが操作されることにより解像度設定画面800が表示された場合には、ドロップダウンリスト802は、その初期状態として、共有フォルダ送信モードを選択した状態にある。また、この場合も、イメージスキャナ機能による原稿の読取解像度の設定が行われる前の初期状態において、当該読取解像度として、「200×200dpi」という値が設定された状態にある。すなわち、「200×200dpi」という読取解像度に対応する解像度選択ボタン804aが、他の解像度選択ボタン804、804、…とは異なる態様で表示された状態にある。
【0069】
さらに、解像度設定画面800における右上部分に配されたOKボタン806が操作されると、当該解像度設定画面800による読取解像度の設定が実行される。その上で、解像度設定画面800の表示が消えて、ディスプレイ22aの表示状態が、
図9に示される如く共有フォルダ送信画面700が表示された状態に遷移する。この遷移後の共有フォルダ送信画面700においても、解像度設定画面800により設定された読取解像度の値が、解像度設定ボタン728aに付される当該読取解像度を表す文字列に反映される。なお、
図11に示される如く解像度設定画面800が表示された状態にあるときは、アクションパネル734内の各ボタン736、736、…は、イメージスキャナ機能による原稿の読取解像度以外のパラメータを設定するための、厳密にはその操作に進むための、操作子となる。
【0070】
改めて
図10を参照して、この
図10に示される解像度設定画面800において、「600×600dpi」という解像度に対応する解像度選択ボタン804bが操作される、とする。すると、解像度設定画面800が、
図12に示されるような態様に遷移する。すなわち、「200×200dpi」という解像度に対応する解像度選択ボタン804aに代わって、「600×600dpi」という解像度に対応する解像度選択ボタン804bが選択された状態になる。
【0071】
その上で、
図12に示される解像度設定画面800において、OKボタン806が操作される、とする。すると、解像度設定画面800の表示が消えて、電子メール送信画面100が、
図13に示されるような態様に遷移する。すなわち、解像度設定ボタン130aに付されている原稿の読取解像度を表す文字列が、「600×600dpi」となる。これにより、当該原稿の読取解像度が「600×600dpi」に設定されたことが表現される。併せて、アクションパネル136内の前述のプログラム呼び出しボタン138aに代わって、プログラム登録ボタン138dが配される。
【0072】
この
図13に示される電子メール送信画面100において、当該電子メール送信画面100による設定内容を登録するべく、アクションパネル136内のプログラム登録ボタン138dが操作される、とする。すると、
図14に示されるように、
図5に示されるのと同様のプログラム登録画面300が、電子メール送信画面100の一部を覆うように表示される。なお、
図14は、前述の「保存先のリンクを送信」というプログラム名が付されたジョブプログラムが既に登録済である状態を示す。
【0073】
図14に示されるプログラム登録画面300において、ジョブプログラムが未登録の任意のプログラム登録ボタン302が操作される、たとえば「2」番というプログラム番号に対応するプログラム登録ボタン302bが操作される、とする。すると、プログラム登録画面300に代わって、
図15に示されるように、
図6に示されるのと同様のプログラム名設定画面400が、表示される。一方、OKボタン306が操作されると、前述の如くプログラム登録画面300の表示が消えて、ディスプレイ22aの表示状態が、
図13に示される状態に戻る。
【0074】
図15は、プログラム名設定画面400におけるプログラム名入力用のフィールド406に、「600dpi」という文字列が既に入力された状態を示す。このフィールド406への文字列の入力は、ソフトウェアキーボード408の操作により行われる。また前述したように、プログラム名設定画面400の初期状態においては、当該フィールド406には、対応するプログラム番号を表す文字列(ここでは「02」という文字列)が入力される。
【0075】
この
図15に示されるプログラム名設定画面400において、たとえばOKボタン404が操作される、とする。すると、プログラム番号が「02」のジョブプログラムとして、
図13に示される設定内容が、対応する動作モード(電子メール送信モード)と関連付けられた状態で、登録される。すなわち、前述(
図7)のジョブプログラムテーブル500に、プログラム番号、プログラム名、動作モードおよび設定内容が、互いに関連付けられた状態で記録される。そして、プログラム名設定画面400に代わって、前述のメッセージ画面が一定期間にわたって表示された後、ディスプレイ22aの表示状態が、
図13に示される状態に戻る。一方、キャンセルボタン402が操作されると、ジョブプログラムの登録が行われることなく、プログラム名設定画面400の表示が消えて、ディスプレイ22aの表示状態が、
図13に示される状態に戻る。
【0076】
このようにして電子メール送信モードについての「600dpi」というプログラム名のジョブプログラムが登録された上で、
図9に示される共有フォルダ送信画面700において、アクションパネル734内のプログラム呼び出しボタン736aが操作される、とする。すると、
図16に示されるように、
図8に示されるのと同様のプログラム呼び出し画面600が、共有フォルダ送信画面700の一部を覆うように表示される。なお、
図16もまた、
図14と同様、「保存先のリンクを送信」というプログラム名が付されたジョブプログラムが既に登録済である状態を示す。
【0077】
図16に示されるプログラム呼び出し画面600において、登録済のジョブプログラムに対応する任意のプログラム呼び出しボタン604、たとえば「600dpi」というプログラム名が付されたジョブプログラムに対応するプログラム呼び出しボタン604bが、操作される、とする。すると、このプログラム呼び出し画面600を含む共有フォルダ送信画面700に代わって、
図13に示される電子メール送信画面100が、ディスプレイ22aに表示される。併せて、この
図13に示される電子メール送信画面100に従う動作モード、つまり電子メール送信モードが、設定されるとともに、当該電子メール送信画面100に従う動作条件が設定される。すなわち、「600dpi」というプログラム名が付されたジョブプログラムの登録時と同じ状態が再現される。
【0078】
これにより、ユーザは、「600dpi」というプログラム名が付されたジョブプログラムの内容を直観的に確認することができる。併せて、ユーザは、当該「600dpi」というプログラム名が付されたジョブプログラムに対応する動作モードおよび動作条件による複合機10の使用を即座に行うことができる。
【0079】
なお、
図16に示されるプログラム呼び出し画面600において、「保存先のリンクを送信」というプログラム名が付されたジョブプログラムに対応するプログラム呼び出しボタン604aが操作されると、前述の如く当該ジョブプログラムの登録時と同じ状態が再現される(すなわち、
図4に示される電子メール送信画面100が、ディスプレイ22aに表示される)。また、プリセットプログラム呼び出しボタン602が操作されると、共有フォルダ送信モードについての動作条件のデフォルト値が呼び出され、このデフォルト値に応じた状態が形成される。
【0080】
この言わば第2の具体例においては、イメージスキャナモードによる原稿の読取解像度が適宜に変更されたメール送信モードについての動作条件の設定内容を、当該読取解像度を同様に変更することのできる共有フォルダ送信モードの操作画面である共有フォルダ送信画面700で呼び出す場合について説明したが、これ以外の場合も同様である。すなわち、互いに同じパラメータを変更可能であるかに拘らず、また、前述の如くジョブプログラムの登録時と呼び出し時とで動作モードが同じであるかどうかに拘らず、登録済のジョブプログラムに対応するプログラム呼び出しボタン604が操作されると、当該ジョブプログラムの登録時と同じ状態が再現される。
【0081】
ここで、
図17に、主記憶部16bのRAM内の構成を概念的に表すメモリマップ900を示す。
【0082】
このメモリマップ900に示されるように、RAMは、プログラム記憶領域910およびデータ記憶領域950を有する。このうちのプログラム記憶領域910には、前述の制御プログラムが記憶される。具体的には、制御プログラムは、表示制御プログラム912、操作検出プログラム914、画像読取プログラム916、画像形成プログラム918、通信制御プログラム920、設定登録プログラム922、設定呼び出しプログラム924などを含む。
【0083】
表示制御プログラム912は、ディスプレイ22aに電子メール送信画面100などの各種の画面を表示させるのに必要な表示画面データを生成するためのプログラムである。操作検出プログラム914は、タッチパネル24aへの操作状態を検出するためのプログラムである。画像読取プログラム916は、画像読取部12を制御するためのプログラムである。画像形成プログラム918は、画像形成部14を制御するためのプログラムである。通信制御プログラム920は、通信部20を制御するためのプログラムである。設定登録プログラム922は、任意の動作モードについての動作条件の設定内容、つまりジョブプログラムを、登録する際のCPU16aの動作を制御するためのプログラムである。そして、設定呼び出しプログラム924は、CPU16aに後述する設定呼び出しタスクを実行させるためのプログラムである。
【0084】
一方、データ記憶領域950には、各種のデータが記憶される。この各種のデータとしては、表示画像生成データ952、操作データ954などがある。
【0085】
表示画像生成データ952は、前述の表示制御プログラム912に基づく表示画面データの生成に用いられるポリゴンデータやテクスチャデータなどのデータである。操作データ954は、タッチパネル24aに対する操作状態を表すデータであり、詳しくは当該タッチパネル24aに対するユーザのタッチ位置(座標)を表す時系列のデータである。
【0086】
前述したように、本実施例によれば、ジョブプログラムの登録時と同じ状態が再現される。これを実現するために、CPU16aは、前述(
図17)の設定呼び出しプログラム924に従って、設定呼び出しタスクを実行する。この設定呼び出しタスクの流れを、
図18に示す。なお、CPU16aは、前述(
図8または
図16など)のプログラム呼び出し画面600におけるいずれかのプログラム呼び出しボタン604またはプリセットプログラム呼び出しボタン602が操作されることに応答して、この設定呼び出しタスクを実行する。
【0087】
この設定呼び出しタスクによれば、CPU16aは、まず、ステップS1において、ジョブプログラムテーブル500を参照する。そして、CPU16aは、処理をステップS3へ進める。
【0088】
ステップS3において、CPU16aは、今現在設定されている動作モードと、これから再現しようとする動作モードと、を比較して、これら両者が互いに同じであるかどうかを判定する。ここでたとえば、互いの動作モードが同じである場合(S3:YES)、CPU16aは、処理を後述するステップS7へ進める。一方、互いの動作モードが同じではない場合は(S3:NO)、CPU16aは、処理をステップS5へ進める。
【0089】
ステップS5において、CPU16aは、ステップS1におけるジョブプログラムテーブル500の参照結果に基づいて、再現しようとする動作モードを設定する。その上で、CPU16aは、処理をステップS7へ進める。
【0090】
ステップS7において、CPU16aは、ステップS1におけるジョブプログラムテーブル500の参照結果に基づいて、ディスプレイ22aに操作画面を表示させ、詳しくは前述のプログラム呼び出し画面600の表示を消した上で、当該操作画面を表示させる。そして、CPU16aは、処理をステップS9へ進める。
【0091】
ステップS9において、CPU16aは、ステップS1におけるジョブプログラムテーブル500の参照結果に基づいて、再現しようとする動作条件についての設定内容を適用する。これをもって、CPU16aは、一連の設定呼び出しタスクを終了する。
【0092】
以上のように、本実施例によれば、任意の動作モードについての動作条件の設定内容をジョブプログラムとして登録しておき、これを必要なときに呼び出して、当該ジョブプログラムの登録時と同じ状態を再現することができる。しかも、本実施例によれば、ジョブプログラムの登録時と呼び出し時とで動作モードが同じであるかどうかに拘らず、当該ジョブプログラムの登録時と同じ状態が再現される。このことは、複数の動作モードを有する複合機10にとって、とりわけその操作性の向上を図るのに、極めて有益である。
【0093】
なお、本実施例は、本発明を実現するための一具体例であり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。すなわち、本実施例以外の局面にも、本発明を適用することができる。
【0094】
たとえば、電子メール送信モードおよび共有フォルダ送信モードを含むイメージスキャナモードやファクス送信モードに限らず、コピーモードが用いられる場合にも、本発明を適用することができる。すなわち、コピーモードで登録されたジョブプログラムを任意の動作モードで呼び出す場合や、任意の動作モードで登録されたジョブプログラムを当該コピーモードで呼び出す場合にも、本発明を適用することができる。
【0095】
また、操作部24は、タッチパネル24aを含まなくてもよく、つまり当該操作部24とディスプレイ22aを含む表示部22とが完全に別個の構成であってもよい。
【0096】
そして、本実施例では、複合機10に本発明が適用される例を説明したが、これに限らない。複合機10以外の情報処理装置にも当然に、本発明を適用することができる。
【0097】
なお、前述の電子メール送信画面100などの操作画面により設定された内容に基づいて、つまりユーザによる設定操作に基づいて、対応する動作モードの動作条件が設定されるが、この動作条件の設定は、CPU16aが担う。このようなCPU16aは、言わば設定手段の一例である。また、CPU16aは、それぞれの操作画面をディスプレイ22aに表示させるが、このようなCPU16aは、本発明に係る制御手段の一例でもある。
【0098】
そして、前述(
図5または
図14など)のプログラム登録画面300における操作を含むユーザによる登録操作に応答して、ジョブプログラムが前述(
図7)のジョブプログラムテーブル500に記録されるが、このジョブプログラムテーブル500が格納された主記憶部16bの書き換え可能な不揮発性メモリは、本発明に係る記憶手段の一例である。さらに、前述(
図8または
図16など)のプログラム呼び出し画面600における任意のプログラム呼び出しボタン604の操作を含むユーザによる呼び出し操作に応答して、ジョブプログラムが呼び出されるが、このジョブプログラムの呼び出しは、CPU16aが担う。このようなCPU16aは、言わば呼び出し手段の一例である。
【0099】
また、プログラム呼び出し画面600において、登録済のジョブプログラムに対応するそれぞれのプログラム呼び出しボタン604には、当該ジョブプログラムのプログラム名が付される。このようなプログラム呼び出しボタン604を含む、換言すればジョブプログラムのプログラム名の一覧を含む、プログラム呼び出し画面600もまた、CPU16aによる制御に従ってディスプレイ22aに表示される。このプログラム呼び出し画面600のディスプレイ22aへの表示を担うCPU16aも、本発明に係る制御手段の一例である。
【符号の説明】
【0100】
10 …複合機
16 …制御部
16a …CPU
22 …表示部
22a …ディスプレイ
24 …操作部
24a …タッチパネル
500 …ジョブプログラムテーブル