(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-05
(45)【発行日】2024-07-16
(54)【発明の名称】ランダム・アクセス・メモリ・セルに対する電圧モード・ビット線プリチャージ
(51)【国際特許分類】
G11C 13/00 20060101AFI20240708BHJP
G11C 7/12 20060101ALI20240708BHJP
【FI】
G11C13/00 400E
G11C7/12
(21)【出願番号】P 2022516073
(86)(22)【出願日】2020-09-11
(86)【国際出願番号】 US2020050544
(87)【国際公開番号】W WO2021050984
(87)【国際公開日】2021-03-18
【審査請求日】2022-04-19
(32)【優先日】2019-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-09-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519253111
【氏名又は名称】ヘフェイ リライアンス メモリー リミティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】ダナット マネア
【審査官】小林 紀和
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-081899(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0153326(US,A1)
【文献】特開2005-093044(JP,A)
【文献】特開2011-244651(JP,A)
【文献】特開2007-133930(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11C 13/00
G11C 7/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリ回路であって、
ランダム・アクセス・メモリ・セルのアレイと、
プリチャージ電圧を供給するように構成された低インピーダンス電圧源と、
前記ランダム・アクセス・メモリ・セルの1つの電流がV
PRE/Rを超えないように、前記ランダム・アクセス・メモリ・セルの
1つのビット線を、前記ランダム・アクセス・メモリ・セルの
1つを読み出す前に、前記低インピーダンス電圧源を用いて、前記プリチャージ電圧までプリチャージするように構成され、V
PREは、前記プリチャージ電圧であり、Rは、前記ランダム・アクセス・メモリ・セルの
1つの抵抗である、制御回路と、
を備えるメモリ回路。
【請求項2】
前記低インピーダンス電圧源と、前記ビット線との間に配置されたオン/オフ・スイッチをさらに備え、
前記制御回路は、前記低インピーダンス電圧源を前記ビット線に、前記ビット線が前記プリチャージ電圧に達するまで、電気的に結合すること、及び前記低インピーダンス電圧源を前記ビット線から、前記ランダム・アクセス・メモリ・セルの
1つを読み出す前に、電気的に分離することを行うように構成される、請求項1に記載のメモリ回路。
【請求項3】
前記低インピーダンス電圧源は、高利得低インピーダンス電圧源である、請求項1に記載のメモリ回路。
【請求項4】
前記低インピーダンス電圧源は、単位利得増幅器を備える、請求項3に記載のメモリ回路。
【請求項5】
前記ランダム・アクセス・メモリ・セルは、抵抗変化型ランダム・アクセス・メモリ・セルである、請求項1に記載のメモリ回路。
【請求項6】
前記プリチャージ電圧の大きさは、オフ時の前記メモリ・セルの読み出し時間が、オン時の前記メモリ・セルの読み出し時間におおよそ等しくなるように選択される、請求項5に記載のメモリ回路。
【請求項7】
前記抵抗変化型ランダム・アクセス・メモリ・セルのそれぞれは、
3端子アクセス素子と、
前記3端子アクセス素子と複数の前記ビット線の1つとの間に結合された、抵抗変化型メモリ素子と、
を備える、請求項5に記載のメモリ回路。
【請求項8】
前記3端子アクセス素子の第1の端子は、複数のワード線の1つに結合され、
前記3端子アクセス素子の第2の端子は、複数のソース線の1つに結合され、
前記抵抗変化型メモリ素子は、前記3端子アクセス素子の第3の端子と、複数の前記ビット線の
1つとの間に結合される、請求項7に記載のメモリ回路。
【請求項9】
前記ランダム・アクセス・メモリ・セルを読み出すように構成されたセンス増幅器をさらに備える、請求項1に記載のメモリ回路。
【請求項10】
ランダム・アクセス・メモリ・セルを読み出す方法であって、
前記ランダム・アクセス・メモリ・セルの電流がV
PRE/Rを超えないように、低インピーダンス電圧源からプリチャージ電圧を、前記ランダム・アクセス・メモリ・セルのビット線に供給することであって、V
PREは、前記プリチャージ電圧であり、Rは、前記ランダム・アクセス・メモリ・セルの抵抗であることと、
前記ビット線の電圧が前記プリチャージ電圧に達した後、前記メモリ・セルを読み出すことと、
を含む方法。
【請求項11】
前記メモリ・セルを読み出す前に、前記低インピーダンス電圧源から前記プリチャージ電圧を、前記ランダム・アクセス・メモリ・セルの前記ビット線に供給するのを停止することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記低インピーダンス電圧源を前記ビット線に、前記ビット線が前記プリチャージ電圧に達するまで、電気的に結合することと、
前記低インピーダンス電圧源を前記ビット線から、前記ランダム・アクセス・メモリ・セルを読み出す前に、電気的に分離することと、
をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記低インピーダンス電圧源は、高利得低インピーダンス電圧源である、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記低インピーダンス電圧源は、単位利得増幅器を備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ランダム・アクセス・メモリ・セルは、抵抗変化型ランダム・アクセス・メモリ・セルである、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記プリチャージ電圧の大きさは、オフ時の前記メモリ・セルの読み出し時間が、オン時の前記メモリ・セルの読み出し時間におおよそ等しくなるように選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記抵抗変化型ランダム・アクセス・メモリ・セルは、
3端子アクセス素子と、
前記3端子アクセス素子と前記ビット線との間に結合された抵抗変化型メモリ素子と、
を備える、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記3端子アクセス素子の第1の端子は、ワード線に結合され、
前記3端子アクセス素子の第2の端子は、ソース線に結合され、
前記抵抗変化型メモリ素子は、前記3端子アクセス素子の第3の端子と、前記ビット線との間に結合される、請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年10月31日に出願された「VOLTAGE-MODE BIT LINE PRECHARGE FOR RANDOM-ACCESS MEMORY CELLS」という名称の米国特許出願第16/670,633号、及び2019年9月12日に出願された「VOLTAGE-MODE PRE-CHARGE SCHEME FOR RRAM SENSE-AMP」という名称の米国特許仮出願第62/899,211号の優先権を主張するものである。米国特許出願第16/670,633号は、米国特許仮出願第62/899,211号の優先権及び利益を主張するものである。上記で参照された出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は一般にメモリ・セルに関し、より詳細にはランダム・アクセス・メモリ・セルをプリチャージすることに関する。
【0003】
一般に、開示される一態様は、ランダム・アクセス・メモリ・セルのアレイと、プリチャージ電圧を供給するように構成された低インピーダンス電圧源と、ランダム・アクセス・メモリ・セルの1つのビット線を、ランダム・アクセス・メモリ・セルの1つを読み出す前に、低インピーダンス電圧源を用いて、プリチャージ電圧までプリチャージするように構成された制御回路とを備えるメモリ回路を特徴とする。
【0004】
方法の実施形態は、以下の特徴の1つ又は複数を含み得る。いくつかの実施形態は、低インピーダンス電圧源と、ランダム・アクセス・メモリ・セルの1つのビット線との間に配置されたオン/オフ・スイッチを備え、制御回路は、低インピーダンス電圧源をビット線に、ビット線がプリチャージ電圧に達するまで、電気的に結合すること、及び低インピーダンス電圧源をビット線から、ランダム・アクセス・メモリ・セルの1つを読み出す前に、電気的に分離することを行うように構成される。いくつかの実施形態において、低インピーダンス電圧源は、高利得フィードバック・ループ低インピーダンス電圧源である。いくつかの実施形態において、低インピーダンス電圧源は、単位利得増幅器を備える。いくつかの実施形態において、ランダム・アクセス・メモリ・セルは、抵抗変化型ランダム・アクセス・メモリ・セルである。いくつかの実施形態において、プリチャージ電圧の大きさは、オフ時のメモリ・セルの読み出し時間が、オン時のメモリ・セルの読み出し時間におおよそ等しくなるように選択される。いくつかの実施形態において、抵抗変化型ランダム・アクセス・メモリ・セルのそれぞれは、3端子アクセス素子と、3端子アクセス素子と複数のビット線の1つとの間に結合された、抵抗変化型メモリ素子とを備える。いくつかの実施形態において、3端子アクセス素子の第1の端子は、複数のワード線の1つに結合され、3端子アクセス素子の第2の端子は、複数のソース線の1つに結合され、及び抵抗変化型メモリ素子は、3端子アクセス素子の第3の端子と、複数のビット線の1つとの間に結合される。いくつかの実施形態は、ランダム・アクセス・メモリ・セルを読み出すように構成されたセンス増幅器を備える。
【0005】
一般に、開示される一態様は、ランダム・アクセス・メモリ・セルを読み出す方法を特徴とし、方法は、低インピーダンス電圧源からプリチャージ電圧を、ランダム・アクセス・メモリ・セルのビット線に供給することと、ビット線の電圧がプリチャージ電圧に達した後、メモリ・セルを読み出すこととを含む。いくつかの実施形態は、メモリ・セルを読み出す前に、低インピーダンス電圧源からプリチャージ電圧を、ランダム・アクセス・メモリ・セルのビット線に供給するのを停止することを含む。いくつかの実施形態は、低インピーダンス電圧源をビット線に、ビット線がプリチャージ電圧に達するまで、電気的に結合することと、低インピーダンス電圧源をビット線から、ランダム・アクセス・メモリ・セルを読み出す前に、電気的に分離することとを含む。いくつかの実施形態において、電圧源は、低インピーダンス電圧源を備える。いくつかの実施形態において、低インピーダンス電圧源は、単位利得増幅器を備える。いくつかの実施形態において、ランダム・アクセス・メモリ・セルは、抵抗変化型ランダム・アクセス・メモリ・セルである。いくつかの実施形態において、プリチャージ電圧の大きさは、オフ時のメモリ・セルの読み出し時間が、オン時のメモリ・セルの読み出し時間におおよそ等しくなるように選択される。いくつかの実施形態において、抵抗変化型ランダム・アクセス・メモリ・セルは、3端子アクセス素子と、3端子アクセス素子とビット線との間に結合された抵抗変化型メモリ素子とを備える。いくつかの実施形態は、3端子アクセス素子の第1の端子は、ワード線に結合され、3端子アクセス素子の第2の端子は、ソース線に結合され、及び抵抗変化型メモリ素子は、3端子アクセス素子の第3の端子と、ビット線との間に結合されることを含む。
【背景技術】
【0006】
ランダム・アクセス・メモリ(RAM)セルをプリチャージすることは、RAMセルの状態を読み出すために必要な時間を低減するための一般的な技法である。この技法によれば、RAMセルの状態を読み出す前に、RAMセルの電圧を速やかに所望の値にするために、大きな電流がRAMセルに印加される。プリチャージングを有しない場合、RAMセルは、小さな基準電流によって比較的ゆっくり充電される。
【発明の概要】
【0007】
ランダム・アクセス・メモリ・セルに対する電圧モード・ビット線プリチャージのための回路及び方法が開示される。
【0008】
一般に、開示される一態様は、ランダム・アクセス・メモリ・セルのアレイと、プリチャージ電圧を供給するように構成された低インピーダンス電圧源と、ランダム・アクセス・メモリ・セルの1つのビット線を、ランダム・アクセス・メモリ・セルの1つを読み出す前に、低インピーダンス電圧源を用いて、プリチャージ電圧までプリチャージするように構成された制御回路とを備えるメモリ回路を特徴とする。
【0009】
メモリ回路の実施形態は、以下の特徴の1つ又は複数を含み得る。いくつかの実施形態は、低インピーダンス電圧源と、ランダム・アクセス・メモリ・セルの1つのビット線との間に配置されたオン/オフ・スイッチを備え、制御回路は、低インピーダンス電圧源をビット線に、ビット線がプリチャージ電圧に達するまで、電気的に結合すること、及び低インピーダンス電圧源をビット線から、ランダム・アクセス・メモリ・セルの1つを読み出す前に、電気的に分離することを行うように構成される。いくつかの実施形態において、低インピーダンス電圧源は、高利得低インピーダンス電圧源である。いくつかの実施形態において、低インピーダンス電圧源は、単位利得増幅器を備える。いくつかの実施形態において、ランダム・アクセス・メモリ・セルは、抵抗変化型ランダム・アクセス・メモリ・セルである。いくつかの実施形態において、プリチャージ電圧の大きさは、オフ時のメモリ・セルの読み出し時間が、オン時のメモリ・セルの読み出し時間におおよそ等しくなるように選択される。いくつかの実施形態において、抵抗変化型ランダム・アクセス・メモリ・セルのそれぞれは、3端子アクセス素子と、3端子アクセス素子と複数のビット線の1つとの間に結合された、抵抗変化型メモリ素子とを備える。いくつかの実施形態において、3端子アクセス素子の第1の端子は、複数のワード線の1つに結合され、3端子アクセス素子の第2の端子は、複数のソース線の1つに結合され、及び抵抗変化型メモリ素子は、3端子アクセス素子の第3の端子と、複数のビット線の1つとの間に結合される。いくつかの実施形態は、ランダム・アクセス・メモリ・セルを読み出すように構成されたセンス増幅器を備える。
【0010】
一般に、開示される一態様は、ランダム・アクセス・メモリ・セルを読み出す方法を特徴とし、方法は、低インピーダンス電圧源からプリチャージ電圧を、ランダム・アクセス・メモリ・セルのビット線に供給することと、ビット線の電圧がプリチャージ電圧に達した後、メモリ・セルを読み出すこととを含む。
【0011】
方法の実施形態は、以下の特徴の1つ又は複数を含み得る。いくつかの実施形態は、メモリ・セルを読み出す前に、低インピーダンス電圧源からプリチャージ電圧を、ランダム・アクセス・メモリ・セルのビット線に供給するのを停止することを含む。いくつかの実施形態は、低インピーダンス電圧源をビット線に、ビット線がプリチャージ電圧に達するまで、電気的に結合することと、低インピーダンス電圧源をビット線から、ランダム・アクセス・メモリ・セルを読み出す前に、電気的に分離することとを含む。いくつかの実施形態において、電圧源は、低インピーダンス電圧源を備える。いくつかの実施形態において、低インピーダンス電圧源は、単位利得増幅器を備える。いくつかの実施形態において、ランダム・アクセス・メモリ・セルは、抵抗変化型ランダム・アクセス・メモリ・セルである。いくつかの実施形態において、プリチャージ電圧の大きさは、オフ時のメモリ・セルの読み出し時間が、オン時のメモリ・セルの読み出し時間におおよそ等しくなるように選択される。いくつかの実施形態において、抵抗変化型ランダム・アクセス・メモリ・セルは、3端子アクセス素子と、3端子アクセス素子とビット線との間に結合された抵抗変化型メモリ素子とを備える。いくつかの実施形態において、3端子アクセス素子の第1の端子は、ワード線に結合され、3端子アクセス素子の第2の端子は、ソース線に結合され、及び抵抗変化型メモリ素子は、3端子アクセス素子の第3の端子と、ビット線との間に結合されることを含む。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】プリチャージングを有しない従来型のメモリ回路を示す図である。
【
図2】電流モード・メモリ・セル・プリチャージングを有する従来型のメモリ回路を示す図である。
【
図3】
図2のメモリ回路に対する読み出し動作を示す図である。
【
図4】本開示の技術のいくつかの実施形態によるメモリ回路を示す図である。
【
図5】本開示の技術のいくつかの実施形態による読み出し動作を示す図である。
【
図6】本開示の技術のいくつかの実施形態による
図4のメモリ回路に対する読み出し動作を示す図である。
【
図7A】V
PRE=200mVのプリチャージ電圧を用いたオフ状態の抵抗変化型メモリ素子を有するRRAMセルに対する読み出し動作を示す図である。
【
図7B】V
PRE=200mVのプリチャージ電圧を用いたオン状態の抵抗変化型メモリ素子を有するRRAMセルに対する読み出し動作を示す図である。
【
図7C】V
PRE=80mVのプリチャージ電圧を用いたオフ状態の抵抗変化型メモリ素子を有するRRAMセルに対する読み出し動作を示す図である。
【
図7D】V
PRE=80mVのプリチャージ電圧を用いたオン状態の抵抗変化型メモリ素子を有するRRAMセルに対する読み出し動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
述べられる技術の実施形態は、ランダム・アクセス・メモリ・セルに対する電圧モード・ビット線プリチャージをもたらす。述べられる技術は、以下で詳しく述べられるように、従来型のプリチャージング手法に比べていくつかの著しい利点をもたらす。
【0014】
図1は、プリチャージングを有しない従来型のメモリ回路100を示す。
図1を参照すると、メモリ回路100はRAMセル102を含む。メモリ回路100は、RAMセルのアレイを含み得る。しかし、説明を簡潔にするために、
図1には1つのRAMセル102のみが示される。述べられる実施形態において、RAMセル102は、抵抗変化型RAM(RRAM)セルである。しかし、本開示の技術は任意のRAMセルに適用され得る。
【0015】
RRAMセル102は、抵抗変化型メモリ素子Rと、トランジスタT3とを含む。トランジスタT3は、抵抗変化型メモリ素子Rに対するアクセス素子として働く。トランジスタT3のドレイン端子はソース線に結合され、ソース線はオン/オフ・スイッチM2に結合される。トランジスタT3のゲートはワード線に結合され、ワード線はオン/オフ・スイッチM1に結合される。トランジスタT3のソース端子は、抵抗変化型メモリ素子Rの一方の端子に結合される。抵抗変化型メモリ素子Rの他方の端子はビット線に結合され、ビット線はオン/オフ・スイッチM3に結合される。制御回路(図示せず)は、オン/オフ・スイッチM1、M2、及びM3を操作することによって、RRAMセル102へのアクセスをもたらす。
【0016】
RRAMセル102のビット線は、基準電流源106Bによってプリチャージされる。基準電流源106Bは、基準電流IRDREFを供給する。読み出し電流IREADは、基準電流IRDREFと、抵抗変化型メモリ素子Rの状態とによって決定される。プリチャージ電圧レベルVREADは、バイアス回路によって設定される。バイアス回路は、電流源106Aと、トランジスタT1と、2つの単位利得増幅器(UGA)104A及び104Bとを含む。UGA104Aはプリチャージ電圧レベルVREADを供給し、これはトランジスタT1のゲート-ソース間電圧によってステップ・アップされる。ステップ・アップされた電圧は、UGA104Bによって電圧VCASとして出力される。電圧VCASは、トランジスタT2のゲート-ソース間電圧によって、プリチャージ電圧レベルVREADまでステップ・ダウンされる。
【0017】
読み出し電流I
READの経路は、108で破線によって示される。
図1に示されるように、読み出し電流I
READは、メモリ・セル及びトランジスタT5を通って接地に流れる。センス出力Soutにおける電圧レベルは、抵抗変化型メモリ素子Rの状態によって変化し、したがってその状態を示す。抵抗変化型メモリ素子Rの状態は、センス出力Soutにおいて、センス増幅器(図示せず)によって読み出され得る。
【0018】
したがって
図1のメモリ回路100において、RRAMセル102のビット線は、読み出し電流I
READのみによって充電される。この電流はRRAM技術に対して、非常に小さく、例えばおおよそ5マイクロアンペアのレベルとなり得る。このような小さな電流の場合、RRAMセル102のビット線を、読み出し動作のための適切なレベルまで充電するのに、かなりの時間が費やされる。
【0019】
読み出し動作のために必要な時間を低減するために、RRAMセルはプリチャージされ得る。
図2は、電流モード・メモリ・セル・プリチャージングを有する、従来型のメモリ回路200を示す。
図2のメモリ回路200は、
図1のメモリ回路100と同様であるが、プリチャージ回路202が追加されている。
図2のメモリ回路200の他の要素は、
図1と同じとすることができ、それらの説明はここでは繰り返されない。
【0020】
プリチャージ回路202は、トランジスタT4を含む。トランジスタT4は、
図2に示されるようにNMOSトランジスタとすることができる。制御回路(図示せず)は、プリチャージ信号Pchg’をトランジスタT4のゲートに供給する。プリチャージ信号によってイネーブルされたとき、トランジスタT4は、RRAMセル102のビット線に大きな電流を供給する電流源として動作する。この大きな電流はビット線を速やかにプリチャージし、それによってRRAMセル102に対する読み出し時間を低減する。しかし、この手法はいくつかの欠点を有する。
【0021】
図3は、
図2のメモリ回路200に対する読み出し動作を示す。
図3を参照すると、プリチャージ信号が302に示される。理解を容易にするために、プリチャージ信号は反転されて示される。ビット線電圧は304に示される。読み出し信号は306に示される。制御信号は、RRAMセル102にアクセスするために、オン/オフ・スイッチM1~M5を動作させ得る。
【0022】
プリチャージ信号がアサートされたとき、ビット線電圧は、304に示されるように上昇し始める。しかし前に述べられたように、読み出し電流I
READは、部分的に抵抗変化型メモリ素子Rの状態によって決定される。及び抵抗変化型メモリ素子Rにおけるプロセス変動は、メモリ・アレイ内の抵抗変化型メモリ素子Rの間で、この電流を著しく変化させ得る。したがって、ビット線におけるプリチャージ電圧速度及びレベルは、
図3の304で複数の曲線によって示されるように、著しく変化し得る。
【0023】
これらの変動は、結果として2つの著しい欠点を生じる。いくつかの場合において、プリチャージ電圧はオーバーシュートする場合があり、抵抗変化型メモリ素子Rに損傷を引き起こす。結果として、抵抗変化型メモリ素子は、その状態を所望のように保持できない場合がある。加えて、このオーバーシュートは、所望のプリチャージ電圧に整定するのに追加の時間を必要とする。結果として、RRAMセル102の読み出し時間は増加され、メモリ・アレイの、より遅い動作を引き起こす。
【0024】
これらの問題は、本開示の技術の実施形態によって是正される。電流モード・プリチャージングの代わりに、これらの実施形態は電圧モード・プリチャージングをもたらす。
図4は、本開示の技術のいくつかの実施形態による、メモリ回路400を示す。
図4のメモリ回路400は、
図1のメモリ回路100と同様とすることができるが、電圧モード・プリチャージ回路402と、制御回路410とが追加されている。
図1のメモリ回路100の他の要素は
図1と同じとすることができ、それらの説明はここでは繰り返されない。
【0025】
図4の電圧モード・プリチャージ回路402は、低インピーダンス電圧源として実施され得る。低インピーダンス電圧源は、抵抗変化型メモリ素子Rにおけるプロセス変動の影響を軽減するために、高利得フィードバック・ループを用いて実施され得る。
図4の例において、電圧源がUGA104Cとして実施される。UGA104A及び104Cは、それぞれプリチャージ電圧V
PREを供給する。いくつかの実施形態において、UGA104A及び104Cは、単一のUGAとして実施され得る。
【0026】
図5は、本開示の技術のいくつかの実施形態による、読み出し動作500を示す。
図5を参照すると、読み出し動作500は、502で、低インピーダンス電圧源からプリチャージ電圧を、ランダム・アクセス・メモリ・セルのビット線に供給することを含む。
図4の例において、制御回路410は、UGA104Cがプリチャージ電圧V
PREを、RRAMセル102のビット線に供給するように、オン/オフ・スイッチM6を制御する。この手法の1つの利点は、電圧源であるUGA104Cは、RRAMセル502のビット線の電圧を制御することであり、それによって電圧オーバーシュート、ならびに結果として生じる長いリード・タイム、及び抵抗変化型メモリ素子Rに対する損傷を防止する。それにより、プリチャージ・フェーズの間、プロセス変動又はメモリ・セルの状態に関わらず、プリチャージ電圧は、常にプリチャージ電圧までプリチャージする。及びセンス・フェーズの間、ビット線電圧は、メモリ・セルの状態に関わらず、常にプリチャージ電圧に整定する。及び低インピーダンス電圧源であることで、UGA104Cは、RRAMセル102の急速なプリチャージングのための大きな電流を供給する。さらに、メモリ・セルを通る電流は、Vbl/Rを超えることはなく、ここでVblはビット線電圧及びRはRRAMセルの抵抗である。
【0027】
図5を再び参照すると、読み出し動作500は、504で、メモリ・セルを読み出す前に、低インピーダンス電圧源からプリチャージ電圧を、ランダム・アクセス・メモリ・セルのビット線に供給するのを停止する。
図4の例において、制御回路410は、プリチャージ信号PSを用いてオン/オフ・スイッチM6を制御して、UGA104CをRRAMセル102のビット線から電気的に分離する。いくつかの実施形態において、プリチャージ電圧は、所定の時間間隔の間、印加され得る。他の実施形態は、プリチャージ電圧の持続時間を制限するために他の技法を使用し得る。
【0028】
図5を再び参照すると、読み出し動作は、506で、ビット線の電圧がプリチャージ電圧に達した後、メモリ・セルを読み出すことを含む。
図4の例では、RRAMセル102は、例えばセンス増幅器を用いて、出力端子Soutにおいて読み出され得る。
【0029】
図6は、本開示の技術のいくつかの実施形態による、
図4のメモリ回路400の読み出し動作を示す。
図6を参照すると、プリチャージ信号PSは602に示される。ビット線電圧は604に示される。読み出し信号は606に示される。
【0030】
プリチャージ信号がアサートされたとき、604に示されるように、ビット線電圧は上昇し始める。及び限界電圧は電圧源によって制御されるので、
図6に示されるように、ビット線電圧はプリチャージ電圧V
PREまで、急速に及び一貫して上昇し、結果として上述の利点を生じる。
【0031】
本開示の技術において、ビット線電圧は、メモリ・セルの読み出し時間を決定する。これは適切なプリチャージ電圧を選択することによって、読み出し時間の精密な制御のための機会をもたらす。いくつかの実施形態において、プリチャージ電圧は、オフ状態のときのメモリ・セルの読み出し時間が、オン状態のときのメモリ・セルの読み出し時間におおよそ等しくなるように選択され得る。この技法は、メモリ・アレイ全体の読み出し速度性能を向上させる。
【0032】
本開示の技術の他の利点は、上述の恩恵は、使用されるプリチャージ電圧レベルに関わらず持続することである。この利点は
図7A~7Dにおいて実証され、これらは本開示の技術によるメモリ回路に対するシミュレーション結果を示す。これらの図のそれぞれにおいて、左側の目盛りは電圧及びボルトを示し、右側の目盛りはマイクロアンペアでの電流を示す。
【0033】
図7Aは、V
PRE=200mVのプリチャージ電圧を用いたオフ状態の抵抗変化型メモリ素子を有するRRAMセルに対する読み出し動作を示す。この例では、抵抗変化型メモリ素子の抵抗は、おおよそRoff=200オームである。
図7Aを参照すると、プリチャージ信号PSがアサートされたとき、RRAMセルを通って流れる電流Icellは、オーバーシュートせずにおおよそ1マイクロアンペアまで急速に上昇する。すなわち、
図7Aから分かるように、電流はV
PRE/Roffを超えることはない。その結果として、ビット線電圧Vblは、オーバーシュートせずに、速やかに及び一貫して、プリチャージ電圧V
PREまで上昇する。次いで、プリチャージ信号PSがネゲートされたとき、及び抵抗変化型メモリ素子がオフであるので、電流Icell及び電圧Vblは上昇し、出力端子Soutにおける電圧Voutの増加を引き起こす。
【0034】
図7Bは、V
PRE=200mVのプリチャージ電圧を用いたオン状態の抵抗変化型メモリ素子を有するRRAMセルに対する読み出し動作を示す。この例では、抵抗変化型メモリ素子の抵抗は、おおよそRon=20Kオームである。
図7Bを参照すると、プリチャージ信号PSがアサートされたとき、RRAMセルを通って流れる電流Icellは、オーバーシュートせずにおおよそ8マイクロアンペアまで急速に上昇する。すなわち、
図7Bから分かるように、電流はV
PRE/Ronを超えることはない。その結果として、ビット線電圧Vblは、オーバーシュートせずに、速やかに及び一貫して、プリチャージ電圧V
PREまで上昇する。次いで、プリチャージ信号PSがネゲートされたとき、及び抵抗変化型メモリ素子がオンであるので、電流Icell及び電圧Vblは低下し、出力端子Soutにおける電圧Voutの減少を引き起こす。
【0035】
図7Cは、V
PRE=80mVのプリチャージ電圧を用いたオフ状態の抵抗変化型メモリ素子を有するRRAMセルに対する読み出し動作を示す。この例では、抵抗変化型メモリ素子の抵抗は、おおよそRoff=200オームである。
図7Cを参照すると、プリチャージ信号PSがアサートされたとき、RRAMセルを通って流れる電流Icellは、オーバーシュートせずにおおよそ1マイクロアンペアまで急速に上昇する。すなわち、
図7Cから分かるように、電流はV
PRE/Roffを超えることはない。その結果として、ビット線電圧Vblは、オーバーシュートせずに、速やかに及び一貫して、プリチャージ電圧V
PREまで上昇する。次いで、プリチャージ信号PSがネゲートされたとき、及び抵抗変化型メモリ素子がオフであるので、電流Icell及び電圧Vblは上昇し、出力端子Soutにおける電圧Voutの増加を引き起こす。
【0036】
図7DはV
PRE=80mVのプリチャージ電圧を用いたオン状態の抵抗変化型メモリ素子を有するRRAMセルに対する読み出し動作を示す。この例では、抵抗変化型メモリ素子の抵抗は、おおよそRon=20Kオームである。
図7Dを参照すると、プリチャージ信号PSがアサートされたとき、RRAMセルを通って流れる電流Icellは、オーバーシュートせずにおおよそ8マイクロアンペアまで急速に上昇する。すなわち、
図7Dから分かるように、電流はV
PRE/Ronを超えることはない。その結果として、ビット線電圧Vblは、オーバーシュートせずに、速やかに及び一貫して、プリチャージ電圧V
PREまで上昇する。次いで、プリチャージ信号PSがネゲートされたとき、及び抵抗変化型メモリ素子がオンであるので、電流Icell及び電圧Vblは低下し、出力端子Soutにおける電圧Voutの減少を引き起こす。
【0037】
「下(under)」、「下部(below)」、「下側(lower)」、「上(over)」、「上側(upper)」などの空間的に相対的な用語は、1つの要素の、第2の要素に対する位置を説明するための記述を容易にするために用いられる。これらの用語は、図に示されるものとは異なる方位に加えて、デバイスの異なる方位を包含するものである。さらに、また「第1(first)」、「第2(second)」などの用語は、様々な要素、領域、区間などを記述するために用いられ、これらも限定するためのものではない。類似の用語は、説明の全体にわたって類似の要素を指す。
【0038】
本明細書で用いられる、「有する(having)」、「含む(containing)」、「含む(including)」、「備える(comprising)」などは、述べられる要素又は特徴の存在を示すオープン・エンドの用語であるが、追加の要素又は特徴を除外しない。冠詞「a」、「an」、及び「the」は、文脈が異なる解釈を明らかに示す場合を除き、単数だけでなく複数も含むものである。
【0039】
本発明は、いくつかの実装形態及び例に関連して開示されたが、当業者には本発明は、具体的に開示された実装形態を超えて、本発明の他の代替的実装形態及び/又は使用、ならびにそれらの明らかな修正形態及び等価なものに拡大することを理解するであろう。したがって、本明細書で開示された本発明の範囲は、上述の特定の開示された実装形態に限定されるべきではないことが意図される。
【0040】
さらに、当業者は、異なる実装形態からの様々な特徴の互換性を認識するであろう。本明細書で述べられる変形形態に加えて、本明細書の原理に従って類似のシステム及び技法を構築するように、当業者によって、各特徴に対する他の知られている等価なものがうまく組み合わされ得る。
【0041】
必ずしもすべての目的又は利点が、本発明のいずれかの特定の実装形態に従って達成され得るものではないことが理解されるべきである。したがって、例えば、当業者は、本発明は、必ずしも本明細書で教示又は示唆され得る他の目的又は利点を達成せずに、本明細書で教示されるような1つの利点又は一群の利点を達成又は最適化する形で、具現化又は遂行され得ることを認識するであろう。
本明細書に開示される発明は以下を含む。
[態様1]
メモリ回路であって、
ランダム・アクセス・メモリ・セルのアレイと、
プリチャージ電圧を供給するように構成された低インピーダンス電圧源と、
前記ランダム・アクセス・メモリ・セルの1つのビット線を、前記ランダム・アクセス・メモリ・セルの前記1つを読み出す前に、前記低インピーダンス電圧源を用いて、前記プリチャージ電圧までプリチャージするように構成された制御回路と、
を備えるメモリ回路。
[態様2]
前記低インピーダンス電圧源と、前記ランダム・アクセス・メモリ・セルの前記1つの前記ビット線との間に配置されたオン/オフ・スイッチをさらに備え、
前記制御回路は、前記低インピーダンス電圧源を前記ビット線に、前記ビット線が前記プリチャージ電圧に達するまで、電気的に結合すること、及び前記低インピーダンス電圧源を前記ビット線から、前記ランダム・アクセス・メモリ・セルの前記1つを読み出す前に、電気的に分離することを行うように構成される、態様1に記載のメモリ回路。
[態様3]
前記低インピーダンス電圧源は、高利得低インピーダンス電圧源である、態様1に記載のメモリ回路。
[態様4]
前記低インピーダンス電圧源は、単位利得増幅器を備える、態様3に記載のメモリ回路。
[態様5]
前記ランダム・アクセス・メモリ・セルは、抵抗変化型ランダム・アクセス・メモリ・セルである、態様1に記載のメモリ回路。
[態様6]
前記プリチャージ電圧の大きさは、オフ時の前記メモリ・セルの読み出し時間が、オン時の前記メモリ・セルの読み出し時間におおよそ等しくなるように選択される、態様5に記載のメモリ回路。
[態様7]
前記抵抗変化型ランダム・アクセス・メモリ・セルのそれぞれは、
3端子アクセス素子と、
前記3端子アクセス素子と複数の前記ビット線の1つとの間に結合された、抵抗変化型メモリ素子と、
を備える、態様5に記載のメモリ回路。
[態様8]
前記3端子アクセス素子の第1の端子は、複数のワード線の1つに結合され、
前記3端子アクセス素子の第2の端子は、複数のソース線の1つに結合され、
前記抵抗変化型メモリ素子は、前記3端子アクセス素子の第3の端子と、複数の前記ビット線の前記1つとの間に結合される、態様7に記載のメモリ回路。
[態様9]
前記ランダム・アクセス・メモリ・セルを読み出すように構成されたセンス増幅器をさらに備える、態様1に記載のメモリ回路。
[態様10]
ランダム・アクセス・メモリ・セルを読み出す方法であって、
低インピーダンス電圧源からプリチャージ電圧を、前記ランダム・アクセス・メモリ・セルのビット線に供給することと、
前記ビット線の電圧が前記プリチャージ電圧に達した後、前記メモリ・セルを読み出すことと、
を含む方法。
[態様11]
前記メモリ・セルを読み出す前に、前記低インピーダンス電圧源から前記プリチャージ電圧を、前記ランダム・アクセス・メモリ・セルの前記ビット線に供給するのを停止することをさらに含む、態様10に記載の方法。
[態様12]
前記低インピーダンス電圧源を前記ビット線に、前記ビット線が前記プリチャージ電圧に達するまで、電気的に結合することと、
前記低インピーダンス電圧源を前記ビット線から、前記ランダム・アクセス・メモリ・セルを読み出す前に、電気的に分離することと、
をさらに含む、態様10に記載の方法。
[態様13]
前記電圧源は、低インピーダンス電圧源を備える、態様10に記載の方法。
[態様14]
前記低インピーダンス電圧源は、単位利得増幅器を備える、態様13に記載の方法。
[態様15]
前記ランダム・アクセス・メモリ・セルは、抵抗変化型ランダム・アクセス・メモリ・セルである、態様15に記載の方法。
[態様16]
前記プリチャージ電圧の大きさは、オフ時の前記メモリ・セルの読み出し時間が、オン時の前記メモリ・セルの読み出し時間におおよそ等しくなるように選択される、態様15に記載の方法。
[態様17]
前記抵抗変化型ランダム・アクセス・メモリ・セルは、
3端子アクセス素子と、
前記3端子アクセス素子と前記ビット線との間に結合された抵抗変化型メモリ素子と、
を備える、態様16に記載の方法。
[態様18]
前記3端子アクセス素子の第1の端子は、ワード線に結合され、
前記3端子アクセス素子の第2の端子は、ソース線に結合され、
前記抵抗変化型メモリ素子は、前記3端子アクセス素子の第3の端子と、前記ビット線との間に結合される、態様17に記載の方法。