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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-05
(45)【発行日】2024-07-16
(54)【発明の名称】チャネルアクセス手順
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/54 20230101AFI20240708BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240708BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20240708BHJP
   H04W 16/14 20090101ALI20240708BHJP
【FI】
H04W72/54 110
H04W16/28
H04W72/0453
H04W16/14
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022540384
(86)(22)【出願日】2020-08-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-24
(86)【国際出願番号】 CN2020107954
(87)【国際公開番号】W WO2022027647
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2022-12-28
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, リン
(72)【発明者】
【氏名】ティアン, リー
(72)【発明者】
【氏名】ジャオ, ヤジュン
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0373635(US,A1)
【文献】国際公開第2019/160741(WO,A1)
【文献】ZTE, Sanechips,Discussion on the channel access mechanism for above 52.6GHz,3GPP TSG RAN WG1#101-e R1-2003462,フランス,3GPP,2020年05月16日
【文献】LG Electronics,Considerations on channel access mechanism to support NR above 52.6 GHz,3GPP TSG RAN WG1#101-e R1-2004039,フランス,3GPP,2020年05月16日
【文献】Qualcomm Incorporated,Channel access mechanism for NR in 52.6 to 71GHz band,3GPP TSG RAN WG1#101-e R1-2004489,フランス,3GPP,2020年05月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ通信方法であって、前記データ通信方法は、
通信ノードが、伝送ビームまたは受信ビームのうちの少なくとも一方に基づいてエネルギー検出動作を実行することによって、アイドル状態のチャネルを検出すること
前記伝送ビームまたは前記受信ビームのうちの少なくとも一方において前記アイドル状態のチャネル検出することに応じて、前記アイドル状態のチャネルに対応する前記伝送ビームを通してメッセージを伝送することと
を含み、
前記エネルギー検出動作は、前記伝送ビーム上の検出されたエネルギーと第1の検出閾値とを比較することと、前記受信ビーム上の検出されたエネルギーと前記第1の検出閾値とを比較することとによって実行され、前記伝送ビーム上の記検出されたエネルギーと前記受信ビーム上の前記検出されたエネルギーとの間に差異が存在する場合には、前記エネルギー検出動作は、前記差異と第2の検出閾値とを比較することによって実行される、データ通信方法。
【請求項2】
記伝送ビーム上の前記検出されたエネルギーおよび前記受信ビーム上の前記検出されたエネルギーのうちの少なくとも一方が、前記第1の検出閾値より低いか、または、前記第1の検出閾値に等しく、かつ、前記伝送ビーム上の前記検出されたエネルギーと前記受信ビーム上の前記検出されたエネルギーとの間の前記差異が、前記第2の検出閾値より低いかまたは前記第2の検出閾値に等しい場合には、前記伝送ビームに対応するチャネルがアイドル状態である決定される請求項1に記載の方法。
【請求項3】
記伝送ビーム上の前記検出されたエネルギーおよび前記受信ビーム上の前記検出されたエネルギーのうちの少なくとも一方が、前記第1の検出閾値よりも低いか、または、前記第1の検出閾値に等しく、かつ、前記伝送ビーム上の前記検出されたエネルギーと前記受信ビーム上の前記検出されたエネルギーとの間の前記差異が、前記第2の検出閾値より高い場合には、前記伝送ビームに対応するチャネルがビジー状態である決定される請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記伝送ビーム上の前記検出されたエネルギーおよび前記受信ビーム上の前記検出されたエネルギーのすべてが、前記第1の検出閾値よりも低いか、または、前記第1の検出閾値に等しい場合には、前記伝送ビームに対応するチャネルがアイドル状態であると決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記伝送ビーム上の前記検出されたエネルギーおよび前記受信ビーム上の前記検出されたエネルギーのすべてが、前記第1の検出閾値よりも高い場合には、前記伝送ビームに対応するチャネルがビジー状態であると決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
データ通信のための装置であって、
前記装置は、メモリとプロセッサとを備え、
前記プロセッサは、前記メモリからコードを読み出し、方法を実装し、
前記方法は、
通信ノードが、伝送ビームまたは受信ビームのうちの少なくとも一方に基づいてエネルギー検出動作を実行することによって、アイドル状態のチャネルを検出することと、
前記伝送ビームまたは前記受信ビームのうちの少なくとも一方において前記アイドル状態のチャネルを検出することに応じて、前記アイドル状態のチャネルに対応する前記伝送ビームを通してメッセージを伝送することと
を含み、
前記エネルギー検出動作は、前記伝送ビーム上の検出されたエネルギーと第1の検出閾値とを比較することと、前記受信ビーム上の検出されたエネルギーと前記第1の検出閾値とを比較することとによって実行され、前記伝送ビーム上の記検出されたエネルギーと前記受信ビーム上の前記検出されたエネルギーとの間に差異が存在する場合には、前記エネルギー検出動作は、前記差異と第2の検出閾値とを比較することによって実行される、装置。
【請求項7】
前記伝送ビーム上の前記検出されたエネルギーおよび前記受信ビーム上の前記検出されたエネルギーのうちの少なくとも一方が、前記第1の検出閾値よりも低いか、または、前記第1の検出閾値に等しく、かつ、前記伝送ビーム上の前記検出されたエネルギーと前記受信ビーム上の前記検出されたエネルギーとの間の前記差異が、前記第2の検出閾値よりも低いか、または、前記第2の検出閾値に等しい場合には、前記伝送ビームに対応するチャネルがアイドル状態であると決定される、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記伝送ビーム上の前記検出されたエネルギーおよび前記受信ビーム上の前記検出されたエネルギーのうちの少なくとも一方が、前記第1の検出閾値よりも低いか、または、前記第1の検出閾値に等しく、かつ、前記伝送ビーム上の前記検出されたエネルギーと前記受信ビーム上の前記検出されたエネルギーとの間の前記差異が、前記第2の検出閾値より高い場合には、前記伝送ビームに対応するチャネルがビジー状態であると決定される、請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記伝送ビーム上の前記検出されたエネルギーおよび前記受信ビーム上の前記検出されたエネルギーのすべてが、前記第1の検出閾値よりも低いか、または、前記第1の検出閾値に等しい場合には、前記伝送ビームに対応するチャネルがアイドル状態であると決定される、請求項6に記載の装置。
【請求項10】
前記伝送ビーム上の前記検出されたエネルギーおよび前記受信ビーム上の前記検出されたエネルギーのすべてが、前記第1の検出閾値よりも高い場合には、前記伝送ビームに対応するチャネルがビジー状態であると決定される、請求項6に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許文書は、無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイル通信技術は、世界をますます接続され、ネットワーク化された社会に向かわせている。モバイル通信の急速な成長および技術の進歩は、容量およびコネクティビティのさらなる需要につながっている。エネルギー消費、デバイスコスト、スペクトル効率、および待ち時間等の他の側面もまた、種々の通信シナリオの必要性を充足するために重要である。サービスのより高い品質、より長いバッテリ寿命、および改良されたパフォーマンスを提供するための新しい方法を含む、種々の技法が、議論されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本特許文書は、とりわけ、感知ビームと伝送ビームとの間の不整合を防止するためのリッスンビフォアトーク(LBT)規則を含む、チャネルアクセス手順のための方法、装置、およびシステムを説明する。本特許文書はまた、異なるビーム方向と関連付けられるチャネル占有規則、複数の伝送のための伝送規則、およびLBT規則、および指向性ビームの伝送に応じた、チャネル占有時間(COT)共有のためのLBT規則も説明する。
【0004】
一側面では、データ通信方法は、通信ノードによって、伝送ビームまたは受信ビームのうちの少なくとも一方に基づいてエネルギー検出動作を実施することによって、アイドル状態のチャネルを検出することと、伝送ビームまたは受信ビームのうちの少なくとも一方におけるアイドル状態のチャネルの検出に応じて、アイドル状態のチャネルに対応する伝送ビームを通してメッセージを伝送することとを含む。
【0005】
別の側面では、データ通信方法は、複数のビーム方向における伝送の前にリッスンビフォアトーク動作を実施することと、チャネル占有時間の間に複数のビーム方向のそれぞれを経由した伝送を実施することとを含む。
【0006】
別の側面では、データ通信方法は、1つまたはそれを上回るビーム方向を占有することによって、1つまたはそれを上回る伝送チャネルを通して1つまたはそれを上回る伝送を実施することを含む。
【0007】
別の側面では、データ通信方法は、通信ノードにリッスンビフォアトーク動作情報を取得することと、1つまたはそれを上回るビーム方向上で1つまたはそれを上回るリッスンビフォアトーク動作を実施することと、1つまたはそれを上回るビーム方向上での1つまたはそれを上回るリッスンビフォアトーク動作の結果に基づいて、1つまたはそれを上回る伝送を実施することとを含む。
【0008】
別の側面では、データ通信方法は、チャネル占有時間内のダウンリンク伝送とアップリンク伝送との間の切替ウィンドウを決定することと、切替ウィンドウが事前決定された持続時間より長い、またはそれに等しいことの決定に応じて、切替ウィンドウ内のある時点においてリッスンビフォアトーク動作を実施することとを含む。
【0009】
別の側面では、データ通信方法は、伝送、または伝送の前のリッスンビフォアトーク動作を実施することと、受信またはリッスンビフォアトーク動作が失敗したことの決定に応じて、リッスンビフォアトーク機構、リッスンビフォアトークモード、リッスンビフォアトーク手順のためのビーム方向のうちの少なくとも1つに変更を行うこととを含む。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
データ通信方法であって、
通信ノードによって、伝送ビームまたは受信ビームのうちの少なくとも一方に基づいてエネルギー検出動作を実施することによって、アイドル状態のチャネルを検出することと、
前記伝送ビームまたは前記受信ビームのうちの少なくとも一方における前記アイドル状態のチャネルの検出に応じて、前記アイドル状態のチャネルに対応する前記伝送ビームを通してメッセージを伝送することと
を含む、方法。
(項目2)
前記エネルギー検出動作は、1つまたはそれを上回る検出閾値に基づいて実施される、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記1つまたはそれを上回る検出閾値は、前記伝送ビームまたは前記受信ビームのうちの少なくとも一方のモードに基づいて決定される、項目2に記載の方法。
(項目4)
前記1つまたはそれを上回る検出閾値は、ビーム角およびビーム幅のうちの少なくとも一方の関数である、項目1-3のいずれかに記載の方法。
(項目5)
1つまたはそれを上回る検出閾値が、空きチャネル査定エネルギー検出ビームと前記伝送ビームとの間に不整合が存在するかどうかに基づいて更新または決定される、項目1-3のいずれかに記載の方法。
(項目6)
前記モードは、指向性ビームモード、広指向性ビームモード、または無指向性ビームモード、または多指向性ビームモードのうちの少なくとも1つを含む、項目1-3のいずれかに記載の方法。
(項目7)
前記検出されたエネルギーが前記検出閾値より低いかまたはそれに等しいことの検出に応じて、対応するチャネルが、アイドル状態であるものとして決定され、前記検出されたエネルギーが前記検出閾値より高いことの検出に応じて、前記対応するチャネルが、ビジー状態であるものとして決定される、項目1-6のいずれかに記載の方法。
(項目8)
前記エネルギー検出動作は、前記伝送ビームおよび前記受信ビームのうちの少なくとも一方において検出されたエネルギーが、第1の検出閾値より低いかまたはそれに等しい場合、前記伝送ビームに対応するチャネルがアイドル状態であるものとして決定されるように、前記1つまたはそれを上回る検出閾値に基づいて実施される、項目2に記載の方法。
(項目9)
前記エネルギー検出動作は、前記伝送ビームおよび前記受信ビームのうちの少なくとも一方における前記エネルギー検出動作が、第1の検出閾値より低く、前記伝送ビームと前記受信ビームとの間で検出されたエネルギーの差異が、第2の検出閾値より低いかまたはそれに等しい場合、前記伝送ビームに対応するチャネルがアイドル状態であるものとして決定されるように、前記1つまたはそれを上回る検出閾値に基づいて実施される、項目2に記載の方法。
(項目10)
前記エネルギー検出動作は、前記伝送ビームおよび前記受信ビームのうちの少なくとも一方における前記エネルギー検出動作が、第1の検出閾値より高いかまたはそれに等しく、第2の検出閾値より低いかまたはそれに等しい場合、前記伝送ビームに対応するチャネルがアイドル状態であるものとして決定されるように、前記1つまたはそれを上回る検出閾値に基づいて実施される、項目2に記載の方法。
(項目11)
前記伝送ビームまたは前記受信ビームのうちの少なくとも一方においていかなるアイドル状態のチャネルも検出することに失敗することに応じて、リッスンビフォアトーク機構、リッスンビフォアトークモード、リッスンビフォアトーク手順のためのビーム方向のうちの少なくとも1つに変更を行うことをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目12)
データ通信方法であって、
複数のビーム方向における伝送の前にリッスンビフォアトーク動作を実施することと、
チャネル占有時間の間に前記複数のビーム方向のそれぞれを経由した伝送を実施することと
を含む、方法。
(項目13)
前記複数のビーム方向は、共通のチャネル占有時間を有する、項目12に記載の方法。
(項目14)
前記共通のチャネル占有時間は、正常に実施されている第1のリッスンビフォアトーク動作に基づいて決定される、項目13に記載の方法。
(項目15)
前記リッスンビフォアトーク動作は、指向性リッスンビフォアトーク(LBT)、無指向性LBT、広指向性ビームLBT、多指向性LBT、LBTなし、Cat4 LBT、Cat2 LBT、または多Cat2 LBTのうちの少なくとも1つを含む、項目12または14のいずれかに記載の方法。
(項目16)
前記複数のビーム方向はそれぞれ、相互から独立して維持されるチャネル占有時間を有する、項目12に記載の方法。
(項目17)
前記複数のビーム方向のそれぞれに対応する各チャネル占有時間が、対応するビーム方向のチャネルを経由した伝送を完了するために要する時間に基づいて決定される、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記複数のビーム方向は、複数のビーム方向群に群化され、各ビーム方向群は、相互から独立して維持されるチャネル占有時間を有する、項目12に記載の方法。
(項目19)
前記複数のビーム方向群のそれぞれに対応する各チャネル占有時間が、対応するビーム方向群のビーム方向におけるチャネルを経由した伝送を完了するために要する時間に基づいて決定される、項目18に記載の方法。
(項目20)
データ通信方法であって、
1つまたはそれを上回るビーム方向を占有することによって、1つまたはそれを上回る伝送チャネルを通して1つまたはそれを上回る伝送を実施すること
を含む、方法。
(項目21)
前記1つまたはそれを上回るビーム方向は、リンク方向切替が生じる、または前記1つまたはそれを上回る伝送が完了する、または伝送のための前記1つまたはそれを上回るビーム方向が現在の伝送および後続の伝送に対応する全てのビーム方向を含有するまで、前記1つまたはそれを上回る伝送によって占有されたままである、項目20に記載の方法。
(項目22)
指向性リッスンビフォアトーク(LBT)、無指向性LBT、広指向性ビームLBT、多指向性LBT、LBTなし、Cat4 LBT、Cat2 LBT、または多Cat2 LBTのうちの少なくとも1つを実施することをさらに含む、項目20-21のいずれかに記載の方法。
(項目23)
合計でN個のビーム方向のうちの最初のM個のビーム方向またはN-M個のビーム方向に関して、現在のビーム方向のためのビーム方向は、現在の伝送に対応するビームと、前記M個のビーム方向または前記N-M個のビーム方向内の後続の伝送に対応するビームとを含む、項目20に記載の方法。
(項目24)
前記複数のビーム方向はそれぞれ、交互と異なるチャネル占有時間を占有する、項目20に記載の方法。
(項目25)
データ通信方法であって、
通信ノードにリッスンビフォアトーク動作情報を取得することと、
1つまたはそれを上回るビーム方向上で1つまたはそれを上回るリッスンビフォアトーク動作を実施することと、
1つまたはそれを上回るビーム方向上での前記1つまたはそれを上回るリッスンビフォアトーク動作の結果に基づいて、1つまたはそれを上回る伝送を実施することと
を含む、方法。
(項目26)
前記1つまたはそれを上回るリッスンビフォアトーク動作が正常に実施された場合、ビーム方向の可用性または非可用性、ビーム方向に関するチャネル占有時間、またはビーム切替情報のうちの少なくとも1つを含むインジケーションを伝送することをさらに含む、項目25に記載の方法。
(項目27)
前記1つまたはそれを上回るリッスンビフォアトーク動作は、指向性リッスンビフォアトーク(LBT)、多指向性LBT、または広指向性ビームLBT、無指向性LBT、LBTなし、Cat4 LBT、Cat2 LBT、多Cat2 LBTのうちの少なくとも1つを含む、項目25に記載の方法。
(項目28)
時間間隔を設定し、付加的なリッスンビフォアトーク動作を実施することなく、前記時間間隔の間に前記1つまたはそれを上回る伝送を継続することをさらに含む、項目25に記載の方法。
(項目29)
前記時間間隔は、無線リソース制御シグナリング、ダウンリンク制御情報シグナリングのうちの少なくとも一方によって構成されるか、または事前定義される、項目28に記載の方法。
(項目30)
前記時間間隔の粒度は、シンボルレベル、スロットレベル、サブフレームレベル、またはミニスロットレベルである、項目28に記載の方法。
(項目31)
シグナリングメッセージを受信することに応じて、または事前決定されたイベントの発生に応じて、または前記時間間隔の終了時点において、またはタイマが満了するとき、付加的なリッスンビフォアトーク手順をさらに含む、項目25に記載の方法。
(項目32)
データ通信方法であって、
チャネル占有時間内のダウンリンク伝送とアップリンク伝送との間の切替ウィンドウを決定することと、
前記切替ウィンドウが事前決定された持続時間より長いかまたはそれに等しいことの決定に応じて、前記切替ウィンドウ内のある時点においてリッスンビフォアトーク動作を実施することと
を含む、方法。
(項目33)
前記切替ウィンドウが事前決定された持続時間より短いことの決定に応じて、前記リッスンビフォアトーク動作を実施することなく伝送を実施することをさらに含む、項目32に記載の方法。
(項目34)
モバイルデバイスに、前記リッスンビフォアトーク動作を実施することなく行われた前記伝送と関連付けられる情報を伝送することをさらに含み、前記情報は、チャネル測定値、報告結果、アップリンク制御情報、または交換情報のうちの少なくとも1つを含む、項目33に記載の方法。
(項目35)
前記リッスンビフォアトーク動作は、ダウンリンク制御情報シグナリングのインジケーションに基づく、またはアップリンク制御情報に基づく、項目32に記載の方法。
(項目36)
前記インジケーションは、リッスンビフォアトーク(LBT)機構、LBTモード、ビームインデックス、ビームパターン、保護される時間間隔、チャネル占有時間共有、またはビームカバレッジ範囲のうちの少なくとも1つを含む、項目35に記載の方法。
(項目37)
前記モバイルデバイスが、デフォルトリッスンビフォアトーク動作または前記インジケーションによって表される異なるリッスンビフォアトーク動作のうちの一方を選択するように、モバイルデバイスにダウンリンク制御情報シグナリングのインジケーションを伝送することをさらに含む、項目32に記載の方法。
(項目38)
前記切替ウィンドウは、複数の切替点を含む、項目35に記載の方法。
(項目39)
前記複数の切替点の中の第1の切替点において、アップリンク伝送またはダウンリンク伝送のうちの少なくとも一方が、前記リッスンビフォアトーク動作を実施することなく、またはアップリンク伝送またはダウンリンク伝送のうちの少なくとも一方の前に、バックオフを伴わない前記リッスンビフォアトーク動作または1つまたはそれを上回る指向性リッスンビフォアトーク動作のうちの少なくとも1つを実施することによって行われる、項目38に記載の方法。
(項目40)
前記複数の切替点の中の第2の切替点において、基地局またはユーザ機器のうちの少なくとも一方が、前記リッスンビフォアトーク動作を実施することを伴わない伝送、またはバックオフを伴わない単ビーム指向性リッスンビフォアトーク動作、またはバックオフを伴わない多ビーム指向性リッスンビフォアトーク動作を実施する、項目38に記載の方法。
(項目41)
データ通信方法であって、
伝送、または伝送の前のリッスンビフォアトーク動作を実施することと、
受信または前記リッスンビフォアトーク動作が失敗したことの決定に応じて、リッスンビフォアトーク機構、リッスンビフォアトークモード、リッスンビフォアトーク手順のためのビーム方向のうちの少なくとも1つに変更を行うことと
を含む、方法。
(項目42)
伝送信号のパワーを低減させることをさらに含む、項目41に記載の方法。
(項目43)
空きチャネル査定のエネルギー検出閾値を更新することをさらに含む、項目41に記載の方法。
(項目44)
前記リッスンビフォアトーク動作は、指向性リッスンビフォアトーク(LBT)、無指向性LBT、広指向性ビームLBT、多指向性LBT、LBTなし、Cat4 LBT、Cat2 LBT、または多Cat2 LBTのうちの少なくとも1つを含む、項目41に記載の方法。
(項目45)
前記リッスンビフォアトーク機構は、LBTなし、Cat4 LBT、拡張Cat4 LBT、Cat2 LBT、または多Cat2 LBTのうちの少なくとも1つを含む、項目41に記載の方法。
(項目46)
前記リッスンビフォアトークモードは、指向性LBT、無指向性LBT、広指向性ビームLBT、または多指向性LBTのうちの少なくとも1つを含む、項目41に記載の方法。
(項目47)
無線通信のための装置であって、前記装置は、メモリと、プロセッサとを備え、前記プロセッサは、前記メモリからコードを読み取り、項目1-46のいずれかに列挙される方法を実装する、装置。
(項目48)
コンピュータ可読プログラム記憶媒体であって、前記コンピュータ可読プログラム記憶媒体は、その上に記憶されるコードを有し、前記コードは、プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに項目1-46のいずれかに列挙される方法を実装させる、コンピュータ可読プログラム記憶媒体。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、指向性ビームモードと、広指向性ビームモードと、無指向性ビームとを含む、異なるビームモードを示す。
【0011】
図2図2は、伝送ビーム上で検出されたエネルギー<=Thr_7であり、受信ビーム上で検出されたエネルギー>Thr_7である場合における、ノード課題を示す。
【0012】
図3図3は、伝送ビーム上で検出されたエネルギー>Thr_7であり、受信ビーム上で検出されたエネルギー<=Thr_7である場合における、ノード課題を示す。
【0013】
図4図4は、全てのビーム方向によって共有される共通のチャネル占有時間を示す。
【0014】
図5図5は、ビーム方向毎に独立して維持される、チャネル占有時間を示す。
【0015】
図6図6は、チャネル占有時間がビーム方向毎に独立して維持されること、および各チャネル占有時間がビーム方向に対応する伝送時間に関連することを示す。
【0016】
図7図7は、いくつかのビーム方向のために独立して維持される、チャネル占有時間を示す。
【0017】
図8図8は、ビーム方向を用いた伝送が、ビーム方向毎のリンク方向切替が生じるまで、ビーム方向に対応するチャネルを占有し続けることを示す。
【0018】
図9図9は、伝送が、直前の伝送のためのビーム方向が、後続の伝送のために全てのビーム方向を含むように、複数のビーム方向において実施されることを示す。
【0019】
図10図10は、それぞれ、第1、第2、第3、および第4のリソース内でB#0、B#1、B#2、およびB#3を伝送するための方法を示す。
【0020】
図11図11は、リソース機会毎に単ビームを伝送するための方法を示す。
【0021】
図12図12は、時間間隔の終了時点に関して適用される、付加的なLBTを示す。
【0022】
図13図13は、DCIシグナリングトリガに基づいて適用される、付加的なLBTを示す。
【0023】
図14図14は、COT共有の場合のための切替点を示す。
【0024】
図15図15は、開示される技術のいくつかの例示的実施形態に基づく、データ通信方法のある実施例を示す。
【0025】
図16図16は、開示される技術のいくつかの例示的実施形態に基づく、データ通信方法の別の実施例を示す。
【0026】
図17図17は、開示される技術のいくつかの例示的実施形態に基づく、データ通信方法の別の実施例を示す。
【0027】
図18図18は、開示される技術のいくつかの例示的実施形態に基づく、データ通信方法の別の実施例を示す。
【0028】
図19図19は、開示される技術のいくつかの例示的実施形態に基づく、データ通信方法の別の実施例を示す。
【0029】
図20図20は、開示される技術のいくつかの例示的実施形態に基づく、データ通信方法の別の実施例を示す。
【0030】
図21図21は、本技術の1つまたはそれを上回る実施形態による技法が適用され得る、無線通信システムのある実施例を示す。
【0031】
図22図22は、本技術の1つまたはそれを上回る実施形態が適用され得る、無線局の一部のブロック図表現である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
詳細な説明
開示される技術は、いくつかの実施形態では、伝送ビーム内の不整合を検出し、そのような不整合検出と関連付けられるリッスンビフォアトーク(LBT)規則設計を提出するために使用されることができる。開示される技術はまた、いくつかの実施形態では、異なるビーム方向と関連付けられる複数の伝送のためのチャネル占有規則、伝送規則、およびLBT規則を提供するために使用されることもできる。いくつかの実施形態では、開示される技術は、伝送が指向性ビームを用いて行われるとき、チャネル占有時間(COT)共有のためのLBT規則を実装するために使用されることができる。開示される技術はまた、いくつかの実施形態では、LBTの失敗に対処するために使用されることもできる。
【0033】
第5世代(5G)新規無線(NR)ネットワークの出現に伴って、NRネットワークによってサポートされるであろう、新しいユーザデータアプリケーションの爆発的増加が、生じるであろう。ユーザデータの本急速な成長に伴って、スペクトルの需要が、劇的に増大するであろう。スペクトルの要件を緩和するために、世界全体にわたる機器製造業者およびオペレータが、リソースに富み、無料の非ライセンススペクトルに焦点を当て、一連の関連する技術研究および商品開発プロジェクトを行う。さらに、RAN#86本会議では、52.6GHz~71GHzのNRをサポートすることに関して研究するための新しいSI(研究項目)が、承認された。高周波数帯域幅における伝送では、巨大なアンテナ要素を使用した微細なビーム形成が、高伝搬損失に対抗するために必要である。無指向性LBTが、高周波数伝送のためにも使用される場合、LBTと伝送との間の方向不整合が、起こる。これは、多くの場合、曝しノード問題および隠れノード問題を引き起こす。したがって、指向性LBTが、導入される必要があるが、サポートされる場合、不整合が、感知ビームと伝送ビームとの間に生じ得る。したがって、開示される技術は、いくつかの実施形態では、感知ビームと伝送ビームとの間の合致を達成するためのいくつかの規則を提供するために使用されることができる。
【0034】
さらに、ビーム形成伝送モードのため、ある範囲内のサービス提供UEにメッセージを伝送するために、基地局(例えば、gNB)は、同一または異なる時間単位内にあり得る、異なる方向に向かって異なるビームを伝送する必要がある。したがって、gNBは、複数のDL伝送の開始時に1回だけ、指向性LBTを実施し、MCOT内のいくつかのビームが、占有されていないチャネルを経験し得、他のビームが、他の共存するノードからのより高い干渉を伴うチャネルに遭遇し得る。したがって、開示される技術は、いくつかの実施形態では、複数の伝送のための新しいLBT規則および伝送規則を提供するために使用されることができる。さらに、COT共有の場合に関して、gNBおよびUEは両方とも、LBTおよびデータ伝送のために狭ビームを使用してもよく、異なるビーム幅と、ビーム方向とを有してもよい。そのような特徴に関して、COT共有に関していくつかの規則を提供するであろう。
【0035】
加えて、通信ノード(例えば、基地局またはユーザ機器、すなわち、UE)が、チャネルアクセス手順を使用してチャネルにアクセスすることができない場合、次の伝送好機の前にチャネルアクセスを実装する方法が、緊急の問題になるであろう。本点について、開示される技術は、いくつかの実施形態では、そのような問題を解決または緩和するためのいくつかの実現可能かつ効果的なソリューションを提供するために使用されることができる。
【0036】
本特許文書の文脈において、用語「ノード」または「通信ノード」が、ユーザ機器(UE)またはgNB等の基地局(BS)等のモバイルデバイスを示すために使用されることができる。
【0037】
本特許文書のいくつかの実装では、LBTモードは、以下、すなわち、指向性LBT、無指向性LBT、広ビームベースのLBT、多ビームベースのLBTのうちの少なくとも1つを含む。ここでは、LBTモードはまた、無指向性LBT、単ビーム指向性LBT、多ビーム指向性LBT、広ビーム指向性LBTのうちの少なくとも1つであることができる。
【0038】
本特許文書のいくつかの実装では、LBTタイプは、以下、すなわち、LBTなし、Cat2 LBT、Cat3 LBT、Cat4 LBT、多Cat2 LBTのうちの少なくとも1つであることができる。いくつかの実装では、Cat2 LBTは、時間ドメインの異なる持続時間を有することができ、例えば、持続時間は、0.5μs、1μs、2μs、3μs、4μs、5μs、6μs、7μs、8μs、述べられた値の任意の組み合わせのうちの1つであることができる。
【0039】
実施形態1
【0040】
本実施形態は、CCA(空きチャネル査定)のエネルギー検出の範囲を決定するための方法を提供する。
【0041】
CCAエネルギー検出は、以下の方法のうちの少なくとも1つを考慮することができる。
【0042】
代替策1:CCAエネルギー検出は、伝送ビームに基づく。
【0043】
代替策2:CCAエネルギー検出は、受信されたビームに基づく。
【0044】
代替策1および代替策2に関して、1つまたはそれを上回るノードが、伝送物を伝送する前に伝送/受信ビーム内でチャネルをアイドル状態であるものとして検出した場合、1つまたはそれを上回るノードが、伝送ビーム内で1つまたはそれを上回る伝送物を伝送することができる。別様に、1つまたはそれを上回るノードが、伝送/受信ビーム内でチャネルをビジー状態であるものとして検出した場合、下記に議論される実施形態9に基づいて実装される方法が、使用されることができる。
【0045】
加えて、異なる伝送/受信ビームモードが、異なるCCA検出閾値に関連する、または新しいCCA検出閾値が、下記の実施形態2において議論されるであろうように、正常なCCA検出閾値に加えて、導入されることができる。
【0046】
代替策3:CCAエネルギー検出は、伝送ビームおよび受信されるビームのうちの少なくとも一方に基づく。さらに、ノードが、伝送ビーム上で伝送物を伝送し得るかどうかが、下記の実施形態3において議論されるであろうように、いくつかの規則に依存し得る。CCAエネルギー検出のモードは、以下、すなわち、RRCシグナリング、物理層DCIシグナリング、予め定義済のうちの少なくとも1つに基づいて決定されることができる。
【0047】
実施形態2
【0048】
実施形態1の代替策1または代替策2に基づいて、本実施形態は、より詳細な設計および説明を提供することができる。
【0049】
事例1:異なる伝送/受信ビームモードは、異なるCCA検出閾値に関連する。
【0050】
いくつかの実装では、CCA検出閾値は、ビーム角および/またはビーム幅の関数であることができる。
【0051】
図1は、指向性ビームモードと、広指向性ビームモードと、無指向性ビームとを含む、異なるビームモードを示す。
【0052】
いくつかの実装では、伝送/受信ビームモードは、図1に示されるように、指向性ビーム(または狭指向性ビーム)、または広指向性ビーム、または無指向性ビームを含む。一実施例では、指向性ビームのためのCCA検出閾値Thr_1および広指向性ビームのためのCCA検出閾値Thr_2は、ビーム角および/またはビーム幅の関数であることができる。
【0053】
例えば、指向性ビームは、Thr_1としてマーキングされる、指向性ビームベースのCCA検出閾値に対応し、広指向性ビームは、Thr_2としてマーキングされる、広指向性ビームベースのCCA検出閾値に対応し、無指向性ビームは、Thr_3としてマーキングされる、無指向性ビームベースのCCA検出閾値に対応する。
【0054】
伝送/受信ビームが、指向性ビームモードにあるとき、ノードは、伝送ビーム上で伝送物を伝送する前に、指向性ビームベースのCCA検出閾値(Thr_1)に基づいてチャネルアクセス手順を実施する。伝送/受信ビーム内で検出されたエネルギーが、指向性ビームベースのCCA検出閾値(Thr_1)より低い、またはそれに等しい場合、チャネルは、アイドル状態である(すなわち、利用可能である)ものとして決定され、ノードは、伝送ビーム上で伝送物を伝送することができる。別様に、伝送/受信ビーム内で検出されたエネルギーが、指向性ビームベースのCCA検出閾値(Thr_1)より高い場合、チャネルは、ビジー状態である(すなわち、利用不可能である)ものとして決定され、ノードは、伝送ビーム上で伝送物を伝送することができない。
【0055】
同一または類似の様式が、受信されるビームのための広指向性ビームモードまたは無指向性ビームモードに適用可能である。
【0056】
事例2:新しいCCA検出閾値を導入する。エネルギー検出ビームと伝送ビームとの間に不整合が存在する場合に関して、本新しい閾値が、定義される。
【0057】
どの受信ビームモードが使用される場合であっても、ノードは、本新しいCCA検出閾値のみによって、現在のチャネルがアイドル状態であるかどうかを決定する。例えば、受信ビーム内で検出されたエネルギーが、新しいCCA検出閾値(Thr_4としてマーキングされる)より低い、またはそれに等しい場合、チャネルは、アイドル状態であると決定され、ノードは、伝送ビーム上で伝送物を伝送することができる。別様に、受信ビーム内で検出されたエネルギーが、新しいCCA検出閾値(Thr_4)より高い場合、チャネルは、ビジー状態であると決定され、ノードは、伝送ビーム上で伝送物を伝送することができない。
【0058】
事例3:正常なCCA検出閾値および新しい導入されたCCA検出閾値の組み合わせ
【0059】
例えば、受信ビーム内で検出されたエネルギーが、正常なCCA検出閾値Thr_5より高い場合、これは、伝送ビームに対応する現在のチャネルが利用不可能であるかどうかを直接決定しないが、受信ビーム内で検出されたエネルギーが新しいCCA検出閾値Thr_6より低い、またはそれに等しいかどうかを査定し続ける。本条件を充足することに応じて、ノードは、チャネルをアイドル状態であるものとして決定することができ、伝送ビーム上で伝送物を伝送することができる。
【0060】
実施形態3
【0061】
実施形態1の代替策3に基づいて、本実施形態は、より詳細な設計および説明を提供するために実装されることができる。
【0062】
これらのスキームの核となる構想は、伝送ビームおよび受信ビーム上の検出結果に基づいて、伝送ビーム上の現在のチャネルが利用可能であるかどうかを決定するための、いくつかの規則を設計することである。すなわち、ノードは、伝送ビーム上で伝送物を伝送する前に伝送ビームおよび受信ビーム上でエネルギー検出を実施する。CCA成功決定に関する具体的な規則または伝送ビームのチャネルをアイドル状態であるものとして決定することが、下記に議論されるであろうように考慮されることができる。
【0063】
方法1:下記の表1の行1-4に示されるように、1つのみのCCA検出閾値を設定する。核となる構想は、伝送ビームおよび受信ビームのうちの少なくとも一方内で検出されたエネルギーが、Thr_7としてマーキングされる、CCA検出閾値より低い、またはそれに等しい限り、伝送ビーム上のチャネルが、アイドル状態または利用可能であると決定され、ノードは、伝送ビーム上で伝送物を伝送し得ることである。別様に、伝送ビームおよび受信ビームの両方において検出されたエネルギーが、CCA検出閾値より高い場合、伝送ビーム上の現在のチャネルは、利用不可能であると決定される。
【0064】
例えば、規則1-8が、下記に議論されるであろうように適用されることができる。
【0065】
規則1:ノードが、伝送ビームおよび受信ビーム上でチャネルアクセス動作を実施するとき、伝送ビーム上で検出されたエネルギーが、Thr_7として標識される、CCA検出閾値より低い、またはそれに等しく、受信ビーム上で検出されたエネルギーが、Thr_7として標識される、CCA検出閾値より低い、またはそれに等しい場合、伝送ビーム上のチャネルが、使用され、アイドル状態である(利用可能である)と見なされることができる。
【0066】
規則2:ノードが、伝送ビームおよび受信ビーム上でチャネルアクセス動作を実施するとき、伝送ビーム上で検出されたエネルギーが、Thr_7として標識される、CCA検出閾値より低い、またはそれに等しく、受信ビーム上で検出されたエネルギーが、Thr_7として標識される、CCA検出閾値より高い場合、伝送ビーム上のチャネルは、アイドル状態である(利用可能である)ものとして識別されることができる。
【0067】
いくつかの状況において、本方法は、図2に示されるような曝しノード課題を引き起こし得、したがって、CCA査定は、伝送ビーム内で検出されるエネルギーに基づく。さらに、伝送ビームおよび受信ビーム方法にCCA検出を導入し、曝しノード課題の影響を低減させることが、必要である。
【0068】
図2は、伝送ビーム上で検出されたエネルギー<=Thr_7であり、受信ビーム上で検出されたエネルギー>Thr_7である場合における、ノード課題を示す。
【0069】
規則3:ノードが、伝送ビームおよび受信ビーム上でチャネルアクセス動作を実施するとき、伝送ビーム上で検出されたエネルギーが、Thr_7として標識される、CCA検出閾値より高く、受信ビーム上で検出されたエネルギーが、Thr_7として標識される、CCA検出閾値より低い、またはそれに等しい場合、伝送ビーム上のチャネルは、アイドル状態である(利用可能である)ものとして識別されることができる。
【0070】
本場合に関して、図3は、干渉が、伝送ビーム内かつ受信ビームの外側にある面積内に存在し得るため、これが、伝送ビーム上のチャネルの可用性が、受信ビーム内で検出されるエネルギーによってのみ評価されるとき、隠れノード課題を引き起こし得ることを示す。本課題を緩和するために、二重CCA検出閾値または受信ノード補助様式を設定することを考慮することができる。
【0071】
図3は、伝送ビーム上で検出されたエネルギー>Thr_7であり、受信ビーム上で検出されたエネルギー<=Thr_7である場合における、ノード課題を示す。
【0072】
規則4:ノードが、伝送ビームおよび受信ビーム上でチャネルアクセス動作を実施するとき、伝送ビーム上で検出されたエネルギーが、Thr_7として標識される、CCA検出閾値より高く、受信ビーム上で検出されたエネルギーが、Thr_7として標識される、CCA検出閾値より高い場合、伝送ビーム上のチャネルは、ビジー状態である(利用不可能である)ものとして識別されることができる。いくつかの実装では、本場合に関して、二重CCA検出閾値が、考慮/使用されることができる。
【0073】
方法2:下記の表1の行5-8に示されるように、二重CCA検出閾値を設定する。
【0074】
規則5:ノードが、伝送ビームおよび受信ビーム上でチャネルアクセス動作を実施するとき、伝送ビーム上で検出されたエネルギーが、Thr_7として標識される、CCA検出閾値より低い、またはそれに等しく、受信ビーム上で検出されたエネルギーが、Thr_7として標識される、CCA検出閾値より高い場合を検討する。さらに、伝送ビームおよび受信ビーム内で検出されたエネルギーの差異が、Thr_8として標識される、付加的なCCA検出閾値より低い、またはそれに等しい場合、伝送ビーム上のチャネルは、アイドル状態である(利用可能である)ものとして識別されることができる。
【0075】
規則6:ノードが、伝送ビームおよび受信ビーム上でチャネルアクセス動作を実施するとき、伝送ビーム上で検出されたエネルギーが、Thr_7として標識される、CCA検出閾値より低い、またはそれに等しく、受信ビーム上で検出されたエネルギーが、Thr_7として標識される、CCA検出閾値より高い場合を検討する。さらに、伝送ビームおよび受信ビーム内で検出されたエネルギーの差異が、Thr_8として標識される、付加的なCCA検出閾値より高い場合、伝送ビーム上のチャネルは、ビジー状態である(利用不可能である)ものとして識別されることができる。
【0076】
規則7:ノードが、伝送ビームおよび受信ビーム上でチャネルアクセス動作を実施するとき、伝送ビーム上で検出されたエネルギーが、Thr_7として標識される、CCA検出閾値より高く、受信ビーム上で検出されたエネルギーが、Thr_7として標識される、CCA検出閾値より低い、またはそれに等しい場合を検討する。さらに、伝送ビームおよび受信ビーム内で検出されたエネルギーの差異が、Thr_8として標識される、付加的なCCA検出閾値より低い、またはそれに等しい場合、伝送ビーム上のチャネルは、アイドル状態である(利用可能である)ものとして識別されることができる。
【0077】
規則8:ノードが、伝送ビームおよび受信ビーム上でチャネルアクセス動作を実施するとき、伝送ビーム上で検出されたエネルギーが、Thr_7として標識される、CCA検出閾値より高く、受信ビーム上で検出されたエネルギーが、Thr_7として標識される、CCA検出閾値より低い、またはそれに等しい場合を検討する。さらに、伝送ビームおよび受信ビーム内で検出されたエネルギーの差異が、Thr_8として標識される、付加的なCCA検出閾値より高い場合、伝送ビーム上のチャネルは、ビジー状態である(利用不可能である)ものとして識別されることができる。
【0078】
上記の付加的なCCA検出閾値もまた、CCA検出閾値Thr_7に対する、新しい閾値として定義されることができる。すなわち、伝送ビーム内で検出されたエネルギーおよび受信ビーム内で検出されたエネルギーのうちの少なくとも一方が、新しい検出閾値(Thr_8)より低い、またはそれに等しい場合、伝送ビーム上のチャネルは、表1の行9-14に示されるように、アイドル状態である(利用可能である)ものとして識別されることができる。
【0079】
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【0080】
実施形態4
【0081】
指向性LBT構成の場合に関して、ノードが、成功LBTを実施する場合、チャネル占有時間が、対応するビーム方向において開始されることができる。ビーム切替の場合に関して、課題は、ノードが、切り替えられるビーム方向においても占有時間を維持する必要があるかどうか、どのタイプのLBT機構が、切り替えられるビーム方向のために使用されるべきであるか、各ビーム方向に対応するチャネル占有が、共通のチャネル占有時間を有するべきであるかどうか、またはそれぞれ、チャネル占有時間を有するべきであるか、およびビーム方向毎のチャネル占有時間の長さを含むことができる。
【0082】
上記に述べられる課題を解決するために、本実施形態は、以下の解決策を提供する。
【0083】
異なるビーム方向の場合に関して、チャネル占有時間は、以下のうちの少なくとも1つによって維持されることができる。
【0084】
代替策1:共通のチャネル占有時間。
【0085】
具体的に言うと、全ての/各ビーム方向および/または全ての/各周波数キャリア/下位帯域/RBセット/帯域幅部分(BWP)が、共通のチャネル占有時間を共有することができる。共通のチャネル占有時間は、第1の成功LBT動作に関連する、または全てのキャリア/下位帯域/RBセット/帯域幅部分(BWP)のためのチャネル占有時間または無作為選択の最大値/最小値に基づいて決定される。ここでは、LBTは、「バックオフ」LBT機構または「バックオフなし」LBT機構、例えば、Cat4 LBT、拡張Cat4 LBT、単または多Cat2 LBT、LBTなしであることができる。LBTが、構成される場合、LBTとチャネル占有時間との間の関係を定義する必要性が、存在する。その中で、LBT動作は、指向性リッスンビフォアトーク(LBT)、無指向性LBT、広指向性ビームLBT、多指向性LBT、LBTなし、Cat4 LBT、拡張Cat4 LBT、Cat2 LBT、または多Cat2 LBT、LBTのためのビーム方向、LBTのためのビーム幅、LBTのためのビームパターン/インデックスのうちの少なくとも1つを含む。
【0086】
図4は、全てのビーム方向によって共有される、共通のチャネル占有時間を示す。
【0087】
切替ビームに関して、単一周波数キャリア/下位帯域/RBセット/帯域幅部分(BWP)を実施例として取り上げると、切替ビームと関連付けられるチャネル占有時間は、開始された共通のチャネル占有のビームに対応する、残りのチャネル占有時間である。図4に示されるように、共通のチャネル占有時間が、全てのビーム方向によって共有される。随意に、本方法において、第1のビームに関して、Cat4 LBTまたは拡張Cat4 LBT、または単または多Cat2 LBT、またはLBTなしが、適用されることができる。後続のビームに関して、いくつかの実装では、単または多Cat2 LBTまたはLBTなしが、適用されることができる。いくつかの実装では、LBT(例えば、単Cat2 LBTまたは多Cat2 LBT等のCat2 LBTまたはLBTなし)が、構成される場合、LBTおよびチャネル占有時間の関係を定義する必要性が、存在する。
【0088】
図5は、ビーム方向毎に独立して維持される、チャネル占有時間を示す。
【0089】
代替策2:チャネル占有時間が、図5に示されるように、ビーム方向毎に独立して維持される。
【0090】
本方法では、チャネル占有時間は、LBT動作に関連する。その中で、LBT動作は、指向性リッスンビフォアトーク(LBT)、無指向性LBT、広指向性ビームLBT、多指向性LBT、LBTなし、Cat4 LBT、拡張Cat4 LBT、Cat2 LBT、または多Cat2 LBT、LBTのためのビーム方向、LBTのためのビーム幅、LBTのためのビームパターン/インデックスのうちの少なくとも1つを含む。随意に、本方法において、第1のビームに関して、Cat4 LBTまたは拡張Cat4 LBT、または単または多Cat2 LBT、またはLBTなしが、適用されることができる。後続のビームに関して、いくつかの実装では、単または多Cat2 LBTまたはLBTなしが、適用されることができる。いくつかの実装では、LBT(例えば、単Cat2 LBTまたは多Cat2 LBT等のCat2 LBTまたはLBTなし)が、構成される場合、LBTおよびチャネル占有時間の関係を定義する必要性が、存在する。
【0091】
いくつかの実装では、異なるLBT機構が、異なるチャネル占有時間に対応することができる。
【0092】
図6は、チャネル占有時間が、ビーム方向毎に独立して維持されること、および各チャネル占有時間が、ビーム方向に対応する伝送時間に関連することを示す。
【0093】
代替策3:チャネル占有時間が、ビーム方向毎に独立して維持され、各チャネル占有時間が、図6に示されるように、ビーム方向に対応する伝送時間に関連する。
【0094】
例えば、ノードは、リソース#0内でビーム#0を使用して伝送物を伝送し、したがって、ビーム#0に対応するチャネル占有時間は、リソース#0に対応する持続時間である。
【0095】
第1のビームに関して、Cat4 LBTまたは拡張Cat4 LBT、または単または多Cat2 LBT、またはLBTなしが、適用されることができる。後続のビームに関して、いくつかの実装では、単または多Cat2 LBTまたはLBTなしが、適用されることができる。いくつかの実装では、LBT(例えば、単Cat2 LBTまたは多Cat2 LBT等のCat2 LBTまたはLBTなし)が、構成される場合、LBTとチャネル占有時間との間の関係を定義する必要性が、存在する。
【0096】
別の実施例として、3つのビームインデックスが、それぞれ、DL伝送のために使用され、各ビーム方向は、表2に示されるように、時間ドメイン機会を占有することができる。
【0097】
【表2】
【0098】
図7は、いくつかのビーム方向のために独立して維持される、チャネル占有時間を示す。
【0099】
代替策4:図7に示されるように、チャネル占有時間が、いくつかのビーム方向のために独立して維持され、各チャネル占有時間が、いくつかのビーム方向に対応する伝送時間に関連する。いくつかの実装では、チャネル占有時間は、予め定義された様式またはLBT機構と占有時間との間の関係によって構成されることができる。
【0100】
本方法に関して、LBTを実施することのオーバーヘッドを低減させることは、役立つであろう。さらに、空間の再利用をサポートするための恩恵が、存在する。
【0101】
第1の群ビームに関して、Cat4 LBTまたは拡張Cat4 LBT、または単または多Cat2 LBT、またはLBTなしが、適用されることができる。後続のビームに関して、いくつかの実装では、単または多Cat2 LBTまたはLBTなしが、適用されることができる。いくつかの実装では、LBT(例えば、単Cat2 LBTまたは多Cat2 LBT等のCat2 LBTまたはLBTなし)が、構成される場合、LBTとチャネル占有時間との間の関係を定義する必要性が、存在する。随意に、単または多ビームLBTモードもまた、考慮されることができる。
【0102】
上記に述べられる方法は、1つまたは複数の周波数キャリア/下位帯域/RBセット/帯域幅部分(BWP)の場合に関して適用されることができる。
【0103】
実施形態5
【0104】
開示される技術は、いくつかの実施形態では、チャネル占有時間内にチャネルの権利を保つために使用されることができる。
【0105】
異なるビーム方向が伝送のために使用される場合には、ノードは、以下のうちの少なくとも1つによって伝送物を伝送することができる。
【0106】
代替策1:いったんノードが1つまたはそれを上回るビーム方向を用いて伝送物を伝送し始めると、本ビーム方向が、リンク方向切替が生じる、または1つまたはそれを上回る伝送が完了されるまで、伝送を行い続けるであろう。
【0107】
図8は、ビーム方向を用いた伝送が、ビーム方向毎のリンク方向切替が生じるまで、ビーム方向に対応するチャネルを占有し続けることを示す。
【0108】
図8に示されるように、基地局(BS)が、代替策1の方法を例証するためのある実施例として取り上げられ、BSが、それぞれ、第1、第2、第3、および第4の伝送機会においてB#0、B#1、B#2、およびB#3を伝送すると仮定される。
【0109】
第1の伝送機会では、BSは、B#0においてのみ、伝送物を伝送し、チャネルがB#0方向において占有されていないことを確実にし、次いで、第2の伝送機会では、BSは、B#0およびB#1において同時に伝送物を伝送する。同様に、B#0およびB#1に対応するチャネルが占有されないように回避するために、第3の伝送機会では、BSは、B#0、B#1、およびB#3における伝送を同時に伝送することができる。同一の方法はまた、後続の伝送機会においても適用されることができる。
【0110】
随意に、DL伝送の受信に従って、UEは、受信DLのための最良な受信ビーム方向を取得することができる。
【0111】
チャネル占有の観点から、本方法はまた、無指向性LBTにも基づくことができる。
【0112】
随意に、Cat4 LBTまたは拡張Cat4 LBT、または単または多Cat2 LBT、またはLBTなしが、適用されることができる。単ビームLBTまたは多ビームLBTが、適用されることができる。
【0113】
随意に、ノードは、あるビームインデックスの前に付加的なLBTを導入することのみが必要であり、例えば、第2のリソース機会では、ノードは、ビームインデックス#1内で付加的なLBTを実施してもよい。
【0114】
代替策2:ノードは、複数のビーム方向を用いて伝送物を伝送し、伝送のためのビーム方向は、現在の伝送および後続に対応する全てのビーム方向を含有する。
【0115】
図9は、伝送が、直前の伝送のためのビーム方向が、後続の伝送のための全てのビーム方向を含むように、複数のビーム方向において実施されることを示す。
【0116】
図9に示されるように、基地局(BS)が、代替策2の方法を例証するためのある実施例として取り上げられ、BSが、それぞれ、第1、第2、第3、および第4のリソースにおいてB#0、B#1、B#2、およびB#3を伝送すると仮定される。
【0117】
LBTを実施することのオーバーヘッドを低減させるために、いくつかの伝送規則が、考慮されることができる。
【0118】
第1の伝送機会では、BSは、B#0、B#1、B#2、およびB#3において伝送物を伝送することができる。第2の伝送機会では、BSは、B#1、B#2、およびB#3において同時に伝送物を伝送することのみが必要である。同様に、第3の伝送機会では、BSは、B#2およびB#3において同時に伝送物を伝送することができる。同一の方法はまた、後続の伝送機会内にも適用されることができる。
【0119】
いくつかの実装では、Cat4 LBTまたは拡張Cat4 LBT、または単または多Cat2 LBT、またはLBTなし、および/または単ビームLBTまたは多ビームLBTが、伝送の開始時点のために適用されることができる。LBTが、正常に実施された場合、以下の伝送が、LBTなし動作を実施することができるであろう。
【0120】
代替策3:最初のM個のビーム方向に関して、残りのN-M個のビーム方向に関して、代替策2が、適用されることができる。
【0121】
図10は、それぞれ、第1、第2、第3、および第4のリソースにおいてB#0、B#1、B#2、およびB#3を伝送するための方法を示す。
【0122】
図10に示されるように、基地局(BS)が、代替策3の方法を例証するためのある実施例として取り上げられ、BSが、それぞれ、第1、第2、第3、および第4のリソースにおいて、B#0、B#1、B#2、およびB#3を伝送すると仮定される。
【0123】
LBTを実施することのオーバーヘッドを低減させるために、いくつかの伝送規則が、考慮されることができる。
【0124】
最初の2つの伝送機会に関して、BSは、第1の伝送機会においてB#0、B#1を用いて伝送物を伝送しながら、第2の伝送機会においてB#1を用いて伝送物を伝送することができる。残りの2つの伝送機会に関して、BSは、第3の伝送機会においてB#2、B#3を用いて伝送物を伝送しながら、第4の伝送機会においてB#3を用いて伝送物を伝送することができる。
【0125】
いくつかの実装では、Cat4 LBTまたは拡張Cat4 LBT、または単または多Cat2 LBT、またはLBTなし、および/または単ビームLBTまたは多ビームLBTが、最初のM個の伝送の開始時点に関して、N-M個の伝送の残部の開始時点に関して、適用されることができる。LBTの成功の場合、残りの伝送が、最初のM個の伝送内、N-M個の伝送の残部内で、LBTなし動作を実施することができる。
【0126】
図11は、リソース機会毎に単一のビームを伝送するための方法を示す。
【0127】
代替策4:単一のビームが、図11に示されるように、リソース機会毎に伝送される。開示される技術は、いくつかの実施形態では、下記に議論されるように実装されることができる。
【0128】
実施形態6
【0129】
本実施形態は、1つまたは複数のビーム方向を用いた複数のDL/UL伝送のためのLBT規則を提供するであろう。
【0130】
複数のDL伝送の場合に関して、異なるビーム方向を用いたDL伝送の数を考慮すると、LBTが、各DL伝送の前に適用された場合、LBT動作を実施することのオーバーヘッドは、大幅に大きくなるであろう。これに基づいて、以下の方法のうちの1つが、考慮されることができる。
【0131】
通常の方法:ビームを切り替える前に、指向性LBTが、構成される場合、実施される。本方法は、LBTの極端なオーバーヘッドを引き起こし、チャネルを喪失する確率を増大させ得る。
【0132】
方法1:第1の伝送の前に、単または多ビームベースのLBTが、構成される場合、適用されることができる。随意に、LBTが、1つまたはそれを上回るビーム方向において正常に実施された場合、ノードは、LBTの成功ビーム方向のうちの1つまたはそれを上回るものにおいて伝送物を伝送する。LBTの成功ビーム方向が、意図される伝送のビーム方向を完全に網羅しない場合、付加的なLBTが、導入されることができる。付加的なLBTは、単指向性LBT、または多ビームベースのLBT、またはより広ビームベースのLBTであることができる。いくつかの実装では、LBTを実施することの数は、伝送ビームの数、および/またはLBTモードに対応するLBT結果、および/またはLBTモードに関連する。
【0133】
随意に、ノードは、インジケーション情報、例えば、利用可能/利用不可能ビームインジケーション、ビーム方向のためのチャネル占有時間、ビーム切替情報、上記の組み合わせを送信することができる。本方法は、周囲のノードにある時間周期において占有されるビーム方向を通知するための事前保護機構と同等であり、これは、空間の再利用を達成するために役立つ。
【0134】
方法2:第1の伝送の前に、より広ビームベースのLBTが、構成される場合、適用されることができる。随意に、成功したLBTに対応するより広いビーム範囲が、全ての伝送方向を完全に網羅しない場合、付加的なLBTが、導入されることができる。付加的なLBTは、単指向性LBT、または多ビームベースのLBT、またはより広ビームベースのLBTであることができる。いくつかの実装では、LBTを実施することの数は、伝送ビームの数、および/またはLBTモードに対応するLBT結果、および/またはLBTモードに関連する。
【0135】
いくつかの実装では、ノードは、近隣するノードに本より広いビーム情報を通知することができる。別のシステムが共存する場合には、ノードは、現在未使用/使用済ビーム方向において情報を留保または伝送することができる。これを行うことの恩恵は、LBTを実施することのオーバーヘッドを低減させることである。さらに、ノードはまた、時間機会内に利用可能/利用不可能なビーム情報を通知することができる。
【0136】
図12は、時間間隔の終了時点のために適用される、付加的なLBTを示す。
【0137】
方法3:図12に示されるように、時間間隔またはタイマを定義する。随意に、これは、LBTモード、および/またはLBT機構、および/またはRRCシグナリング、および/またはDCIシグナリング、および/または予め定義済に関連する、または時間間隔の長さは、干渉状態情報の統計値に関連することができる。
【0138】
時間間隔またはタイマ内では、ノードは、LBT動作を実施する必要はない。時間間隔またはタイマの外側/開始において、(付加的な)LBT動作が、導入される。その中で、LBT動作は、指向性リッスンビフォアトーク(LBT)、無指向性LBT、広指向性ビームLBT、多指向性LBT、LBTなし、Cat4 LBT、拡張Cat4 LBT、Cat2 LBT、または多Cat2 LBT、LBTのためのビーム方向、LBTのためのビーム幅、LBTのためのビームパターン/インデックスのうちの少なくとも1つを含む。
【0139】
いくつかの実装では、時間間隔が、以下、すなわち、RRCシグナリング、DCIシグナリング、予め定義済のうちの少なくとも1つによって構成される、および/またはイネーブルにされることができる。例えば、時間間隔は、RRCシグナリングによって提供されるが、DCIシグナリングによってイネーブルにされる、または時間間隔は、RRCシグナリングによって提供され、イネーブルにされ、時間間隔は、RRCシグナリングによって提供され、時間間隔がイネーブルにされるかどうかは、LBTモードおよび/またはLBT機構に依存する。
【0140】
時間間隔の粒度は、シンボルレベル、またはスロットレベル、またはサブフレームレベル、またはミニスロットレベルであることができる。
【0141】
方法4:いったんLBTが、正常に実施されると、ノードは、閾値に達したシグナリング/イベントトリガ、例えば、DCIシグナリングまたはタイマ満了を受信しない限り、伝送の間にLBT動作を実施する必要はない。随意に、閾値は、ビーム切替の数であることができる。またはノードが、LBT動作を実施するためのシグナリング/イベントトリガを受信しない限り、LBTなしが、伝送の前に適用される。
【0142】
すなわち、いったんノードがシグナリング/イベントトリガを受信すると、これは、伝送の前に付加的なLBTを実施する必要がある。いくつかの実装では、付加的なLBTは、1つまたはK個のCat2 LBTおよび/または指向性LBTまたは多ビームベースのLBTであることができる。いくつかの実装では、実施されるべきK個のCat2 LBTはそれぞれ、同一の方向ビームまたは異なるビーム方向を使用することができる。
【0143】
上記の方法に関して、付加的なLBTが、単ビームLBTである場合、そのビーム方向は、次の伝送に対応するビーム方向、または後続の伝送に対応するビームのうちの1つに基づいて決定される。付加的なLBTが、多ビームベースのLBTである場合、そのビーム方向は、後続の伝送に対応するビームに基づいて決定される。付加的なLBTが、広ビームベースのLBTである場合、そのビーム方向は、少なくとも後続の伝送の方法を含有する。
【0144】
いくつかの実装では、どのタイプのLBTモードおよび/またはビーム方向が使用されるかは、DCIシグナリング、および/またはデフォルト方法、および/または残りのチャネルまたはビーム情報に依存する。
【0145】
図13は、DCIシグナリングトリガに基づいて適用される、付加的なLBTを示す。
【0146】
ここでは、無指向性LBTが、図13に示されるように、付加的なLBT動作をトリガするDCIを例証するためのある実施例として取り上げられる。
【0147】
ノードが、そのようなDCIシグナリングを受信した場合、ノードは、付加的なLBTを実施する必要がある。別様に、DCIシグナリングが、受信されない場合、ノードは、伝送を継続する。
【0148】
いくつかの実装では、付加的なLBTに対応するLBTモードは、予め定義済みの構成またはDCIシグナリングインジケーションであることができる。さらに、DCIシグナリングは、LBTモード、LBTタイプ、LBT動作のためのリソース、LBTのためのビームモード、LBTのためのビーム方向/インデックスのうちの少なくとも1つを示すことができる。
【0149】
実施形態7
【0150】
本実施形態は、主に、チャネル占有時間共有の場合に関する1つの切替点を紹介するであろう。
【0151】
図14は、COT共有の場合に関する切替点を示す。
【0152】
図14に示されるように、DLとULとの間、またはULとDLとの間の切替点に関して、ノード(例えば、基地局またはUE)は、DLまたはUL伝送の前にLBT動作を実施することができる。いくつかの実装では、LBT動作は、LBTモード、LBT機構、LBT動作のためのビームパターン/インデックス、上記のものと同等の動作のうちの少なくとも1つを含むことができる。さらに、LBT動作を必要とするかどうかは、DLとULとの間、またはULとDLとの間の間隔長、および/またはDCIシグナリングまたはUCIインジケーションが存在するかどうか、および/または伝送が保護される時間間隔/COT共有/ビームカバレッジ範囲内に位置するかどうかに関連する。
【0153】
事例1:LBT動作は、DLとULとの間、またはULとDLとの間の間隔長までである。
【0154】
DLとULとの間、またはULとDLとの間の間隔が、第1の値まである場合、ノードは、いかなるLBT動作も実施することなく、ULまたはDL伝送物を伝送することができる。
【0155】
DLとULとの間、またはULとDLとの間の間隔が、第1の値に等しい、または第1の値より大きく、第2の値より低い、または第2の値より大きい、または第2の値に等しい場合、ノードは、伝送の前に指向性LBTを実施することができる。
【0156】
DLとULとの間、またはULとDLとの間の間隔が、第1の値に等しい、または第1の値より大きく、第2の値より低い、または第2の値より大きい、または第2の値に等しく、ある付加的な情報と組み合わせられる場合、ノードは、いかなるLBT動作も実施することなく、ULまたはDL伝送物を伝送することができる。いくつかの実装では、付加的な情報は、測定値、および/または報告結果、および/またはDCIインジケーション情報、および/または交換情報を含む。
【0157】
いくつかの実装では、第1の値は、以下、すなわち、1μs、2μs、3μs、4μs、0.5μs、上記の値の任意の組み合わせ値のうちの少なくとも1つであることができる。第2の値は、以下、すなわち、5μs、6μs、7μs、8μs、9μs、0.5μs、上記の値の任意の組み合わせ値のうちの少なくとも1つであることができる。
【0158】
事例2:LBT動作は、DCIシグナリングのインジケーションまでである、またはUCI情報に基づく。
【0159】
DCIまたはUCIが、LBT機構、LBTモード、ビームインデックスまたはビームパターン、保護される時間間隔/COT共有/ビームカバレッジ範囲のうちの少なくとも1つを示す場合、ノードはDCIインジケーションまたはUCI情報に基づいて、LBT動作を実施することができる、または実施することができない。
【0160】
いくつかの実装では、DCIまたはUCIが、伝送が、保護される時間間隔/COT共有/ビームカバレッジ範囲内のものであることを示さない場合、ノードは、事前定義された様式またはDCIシグナリングまたはUCIインジケーションに基づいてLBT動作を実施する必要はない。
【0161】
ノードが、伝送が保護される時間間隔内のものであることを把握している場合、ノードは、DCIまたはUCI情報または事前定義済に基づいて、保護される時間間隔の開始時点において、LBT動作を実施することができる、またはノードは、伝送の前にLBT動作を実施することはできない。ノードが、DCIまたはUCI情報に従ってLBT動作を実施することのインジケーションを受信した場合、ノードは、受信されたDCIまたはUCI情報を無視することができる。
【0162】
UE側に関して、LBT動作が、DCIシグナリングによってUEに示される、またはデフォルト様式によって決定される場合、UEは、示された様式またはデフォルト様式の間のLBT動作を選択することができる。ここでは、デフォルト様式は、UE自体またはデフォルト構成によって決定されるLBT動作であることができる。
【0163】
開示される技術のいくつかの実装では、LBT機構、LBTモード、ビームインデックス、ビームパターンのうちの少なくとも1つが、別個にエンコードされる、またはともにエンコードされることができる。いくつかの実装では、LBT機構は、以下、すなわち、LBTなし、持続時間D1を伴うCat2 LBT、持続時間D2を伴うCat2 LBT、持続時間D1を伴う多Cat2 LBT、持続時間D2を伴う多Cat2 LBT、Cat4 LBT、拡張Cat4 LBTのうちの少なくとも1つを含む。LBTモードは、以下、すなわち、無指向性LBT、単ビーム指向性LBT、多ビーム指向性LBT、より広ビームベースのLBTのうちの少なくとも1つを含む。随意に、Cat2 LBTを実施することの数は、DCI/UCI、および/またはRRCシグナリング、および/または事前定義済によって構成されることができる。
【0164】
さらに、ビーム幅および/または方向は、ノード自体または基地局の構成または実装によって決定されることができる。
【0165】
実施形態8
【0166】
開示される技術は、いくつかの実施形態では、チャネル占有時間共有の場合に関する複数の切替点を決定するために使用されることができる。
【0167】
いくつかの実施形態が、UEとの基地局開始COT共有に適用されることができる。
【0168】
第1の切替点に関して、UEが、チャネルにアクセスすることに失敗した場合、基地局によって占有される、現在のCOTは、喪失される、または事前に終了するであろう。これは、取得された占有時間を保ち、リソース利用を改良するためには役立たないであろう。したがって、第1の切替点では、LBTなし、または短い持続時間を伴うCat2 LBT、および指向性LBTが、UL伝送の前に適用されることができる。いくつかの実装では、ビーム方向および/またはビーム幅は、第1の伝送または最初のM個の伝送のものと同一である。
【0169】
例えば、UE1およびUE2が、それぞれ、異なる時間ドメインリソースの中でスケジューリングまたは構成されることが、仮定される(例えば、UE1が、UE2の前にある)。チャネルを喪失しないように回避するために、UE1は、LBT動作を実施し、伝送物を伝送することはできない。さらに、DLとULとの間の間隙が、第1の値より小さい、またはそれに等しい場合、LBTなしが、UE1のために使用されることができる。UE2に関して、いくつかの実装では、UE2は、簡略化/拡張された指向性LBT、例えば、1つまたはそれを上回るビーム方向およびCat2 LBT機構を実施することができる、またはUE2は、LBT動作を実施することができない、または「LBTなし」動作を実施することができる。
【0170】
第2の切替点に関して、どのタイプのLBTが基地局伝送のために使用されるべきであるかが、決定される。基地局は、LBTなしまたは1つまたはそれを上回るCat2 LBT機構を実施することができる。本Cat2 LBTは、単ビーム指向性Cat2 LBT、または多ビーム指向性Cat2 LBT、または広ビーム指向性LBTであり、それによって、チャネルアクセスの確率を改良することができる。
【0171】
いくつかの実装では、上記の方法が、該当する場合、次の切替点、および基地局とのUE開始COT共有に適用されることができる。第1の切替点に関して、LBTなしまたは1つまたはそれを上回る単ビーム指向性Cat2 LBTまたは多ビーム指向性Cat2 LBTまたは広ビーム指向性Cat2 LBTが、DL伝送の前に適用されることができる。第2の切替点に関して、LBTなしまたは単または多ビーム指向性Cat2 LBTが、UL伝送の前に適用されることができる。
【0172】
実施形態9
【0173】
本実施形態は、主に、伝送またはLBTの失敗に関するいくつかの対処方法を提供する。
【0174】
ノードが、標的ノードのための伝送または受信障害が生じる前にチャネルにアクセスすることに失敗した場合、またはノードのための伝送が、正常に受信されなかった場合、または再伝送または伝送障害の場合に関して、以下の方法のうちの少なくとも1つが考慮されることができる。
【0175】
方法1:以下、すなわち、LBT機構、LBTモード、LBTのためのビーム方向のうちの少なくとも1つを変更する、または直前の伝送と同一のLBT動作を使用する。変更は、以下、すなわち、シグナリング情報インジケーション、またはタイマ満了、または時間間隔の終了時点、および/またはノードの能力のうちの少なくとも1つに基づく、またはイベントトリガに基づく。その中で、イベントトリガは、ある時間内の統計値、またはLBTまたは伝送または受信のための成功/失敗回数等のうちの少なくとも1つを含む。
【0176】
いくつかの実装では、伝送または再伝送の前に、ノードは、指向性リッスンビフォアトーク(LBT)、無指向性LBT、広指向性ビームLBT、多指向性LBT、LBTなし、Cat4 LBT、Cat2 LBT、または多Cat2 LBTのうちの少なくとも1つを適用することができる。
【0177】
いくつかの実装では、リッスンビフォアトーク機構は、LBTなし、Cat4 LBT、拡張Cat4 LBT、Cat2 LBT、または多Cat2 LBTのうちの少なくとも1つを含む。
【0178】
いくつかの実装では、リッスンビフォアトークモードは、指向性LBT、無指向性LBT、広指向性ビームLBT、または多指向性LBTのうちの少なくとも1つを含む。
【0179】
1つまたは複数の伝送に関して、ノードが、チャネルにアクセスすることに失敗する、または受信障害が、標的ノードに関して生じた場合、これは、次の伝送好機においてチャネルアクセスを伝送または実施するように試みることができる。ここでは、チャネルアクセスを実施するためのLBT動作は、直前の伝送、例えば、LBT機構、LBTモード、ビーム方向と同一である、またはそれと異なることができる。
【0180】
例えば、ノードが、伝送物を伝送するためにLBTなしを使用することを仮定する。ノードが、シグナリング/イベントトリガを受信した場合、これは、トリガシグナリング/イベントに基づいて動作する、例えば、LBT動作を実施する必要がある。随意に、LBT動作は、指向性リッスンビフォアトーク(LBT)、無指向性LBT、広指向性ビームLBT、多指向性LBT、LBTなし、Cat4 LBT、拡張Cat4 LBT、Cat2 LBT、または多Cat2 LBT、LBTのためのビーム方向のうちの少なくとも1つを含む。随意に、イベントトリガは、ある時間内の統計値、またはLBTまたは伝送または受信に関する成功/失敗回数のうちの少なくとも1つを含む。例えば、直前の伝送では、Cat4 LBT機構および指向性LBTまたはLBTなしが、使用され、失敗する。次いで、次の伝送好機では、LBT機構、LBTモード、ビーム方向のうちの少なくとも1つが、変更されることができる。例えば、LBT機構は、変更されていないままであり、多ビーム指向性LBTが、使用されることができる、またはLBT機構およびLBTモードが、変更されていないままであり、ビーム方向が、変更される。これらの方法は、以下の表に示される。開示される技術は、LBT機構、LBTモード、またはビーム方向のうちの少なくとも1つの任意の組み合わせを提供するために使用されることができる。ノードが、LBTなし動作を実施する、すなわち、チャネル状態を査定することなく直接伝送物を伝送する場合、かつ標的ノードが、伝送ノードから情報を受信することができない、または伝送ノードが、シグナリング情報インジケーションを受信する場合、またはタイマが満了した、または時間間隔の終了時点および/またはノードの能力に到達したとき、またはイベントトリガ(ある時間における統計値、またはLBTまたは伝送または受信のための成功/失敗回数、他の場合等)に基づいて、伝送ノードは、指向性リッスンビフォアトーク(LBT)、無指向性LBT、広指向性ビームLBT、多指向性LBT、LBTなし、Cat4 LBT、拡張Cat4 LBT、Cat2 LBT、または多Cat2 LBT、LBTのためのビーム方向のうちの少なくとも1つを実施することができる。好ましくは、指向性LBTを伴うCat2 LBTまたは多Cat2 LBT、または多ビームベースの指向性LBTを実施する。いくつかの特別な実施例が、下記の表3-11に列挙される。
【0181】
【表3-1】
【表3-2】
【0182】
【表4-1】
【表4-2】
【表4-3】
【0183】
【表5-1】
【表5-2】
【表5-3】
【0184】
【表6】
【0185】
【表7-1】
【表7-2】
【0186】
【表8-1】
【表8-2】
【0187】
【表9】
【0188】
【表10-1】
【表10-2】
【0189】
【表11-1】
【表11-2】
【0190】
方法2:伝送パワーを低減させる。
【0191】
例えば、ノードが、現在のチャネルをビジー状態であるものとして査定した場合、P1からP2への低下伝送パワーを用いて伝送することが、可能にされることができる。いくつかの実装では、P1>P2である。P2は、共存のための適切なパワーであるか、またはP2は、オフセットによって決定される。
【0192】
方法3:CCA検出閾値をアップグレードする。
【0193】
例えば、ノードが、現在のチャネルをビジー状態であるものとして査定し、受信されたエネルギーが、あるCCA閾値より低い場合、現在のチャネルは、アイドル状態であるものとして見なされることができる。
【0194】
複数の伝送に関して、ノードは、予め定義された様式、RRCシグナリング構成様式、DCIシグナリング構成様式のうちの少なくとも1つによって、LBT情報に従ってアクセスチャネルの権利を取得した後、伝送物を伝送することができる。いくつかの実装では、LBT情報は、LBTモード、LBT機構、ビーム方向、ビーム幅、LBT動作に対応する時間リソース、LBT動作に対応する周波数リソースのうちの少なくとも1つを含む。
【0195】
実施形態10
【0196】
本実施形態では、他のノードとのチャネル占有時間(COT)共有の場合のためのLBTを設計するための方法が、提供される。ここでは、チャネル占有時間(COT)を開始するノードが、ユーザ機器(UE)または基地局(BS)であることができる。他のノードによって開始されるチャネル占有時間(COT)を共有するノードもまた、ユーザ機器(UE)または基地局(BS)であることができる。
【0197】
表12に示されるように、チャネル占有時間共有の場合に関して、LBT設計の規則は、以下のうちの1つに追随することができる。
【0198】
事例1:チャネル占有時間(COT)ウィンドウの外側にあるとき、またはチャネル占有時間(COT)の開始時点の前では、ノードは、無指向性LBTを使用してチャネルアクセスを実施する。COTの内側にあるとき、ノードは、無指向性LBTを使用してチャネルアクセスを実施する。
【0199】
事例2:チャネル占有時間(COT)ウィンドウの外側にあるとき、またはチャネル占有時間(COT)の開始時点の前では、ノードは、無指向性LBTを使用してチャネルアクセスを実施する。COTの内側にあるとき、ノードは、指向性LBTを使用してチャネルアクセスを実施する。
【0200】
事例3:チャネル占有時間(COT)ウィンドウの外側にあるとき、またはチャネル占有時間(COT)の開始時点の前では、ノードは、無指向性LBTを使用してチャネルアクセスを実施する。COTの内側にあるとき、ノードは、LBTを実施することなく伝送物を伝送する(すなわち、LBTなし)。
【0201】
事例4:チャネル占有時間(COT)ウィンドウの外側にあるとき、またはチャネル占有時間(COT)の開始時点の前では、ノードは、指向性LBTを使用してチャネルアクセスを実施する。COTの内側にあるとき、ノードは、無指向性LBTを使用してチャネルアクセスを実施する。
【0202】
事例5:チャネル占有時間(COT)ウィンドウの外側にあるとき、またはチャネル占有時間(COT)の開始時点の前では、ノードは、指向性LBTを使用してチャネルアクセスを実施する。COTの内側にあるとき、ノードは、指向性LBTを使用してチャネルアクセスを実施する。
【0203】
事例6:チャネル占有時間(COT)ウィンドウの外側にあるとき、またはチャネル占有時間(COT)の開始時点の前では、ノードは、指向性LBTを使用してチャネルアクセスを実施する。COTの内側にあるとき、ノードは、LBTを実施することなく伝送物を伝送する(すなわち、LBTなし)。
【0204】
事例7:チャネル占有時間(COT)ウィンドウの外側にあるとき、またはチャネル占有時間(COT)の開始時点の前では、ノードは、LBTを実施することなく伝送物を伝送する(すなわち、LBTなし)。COTの内側にあるとき、ノードは、無指向性LBTを使用してチャネルアクセスを実施する。
【0205】
事例8:チャネル占有時間(COT)ウィンドウの外側にあるとき、またはチャネル占有時間(COT)の開始時点の前では、ノードは、LBTを実施することなく伝送物を伝送する(すなわち、LBTなし)。COTの内側にあるとき、ノードは、指向性LBTを使用してチャネルアクセスを実施する。
【0206】
事例9:チャネル占有時間(COT)ウィンドウの外側にあるとき、またはチャネル占有時間(COT)の開始時点の前では、ノードは、LBTを実施することなく伝送物を伝送する(すなわち、LBTなし)。COTの内側にあるとき、ノードは、LBTを実施することなく伝送物を伝送する(すなわち、LBTなし)。
【0207】
【表12】
【0208】
本特許文書において議論される実施形態は、COT共有の場合においてLBTの上記の規則を適用することができる。
【0209】
開示される技術のいくつかの実装では、CCAエネルギー検出(ED)は、伝送ビームおよび受信されたビームのうちの少なくとも一方に基づく。いくつかの実装では
【0210】
CCA EDが、「伝送ビーム」または「受信されたビーム」に基づくとき、伝送/受信ビームのための異なる伝送/受信ビームモードは、異なるCCA検出閾値に関連する。さらに、CCA閾値は、ビーム角および/またはビーム幅の関数である。CCAエネルギー検出(ED)ビームと伝送ビームとの間の不整合が、起こると、新しいCCA閾値が、定義される、または二重CCA閾値が、設定され、例えば、正常なCCA検出閾値および新しい導入されたCCA検出閾値が、設定される。
【0211】
CCA EDが、「伝送ビーム」または「受信されたビーム」に基づくとき、1つのみのCCA検出閾値が、設定され、いくつかの実装では、チャネルをアイドル状態であると決定する原理は、伝送ビームおよび受信ビームのうちの少なくとも一方内で検出されたエネルギーが、CCA検出閾値より低い、またはそれに等しい限りを含む。
【0212】
二重CCA検出閾値が、設定され、いくつかの実装では、チャネルをアイドル状態であると決定する原理は、伝送ビームと受信ビームとの間で検出されたエネルギーの差異が、第2の設定されたCCA閾値より低い、またはそれに等しいこと、または伝送ビームおよび受信ビーム内で検出されたエネルギーのうちの少なくとも一方が、第2の設定されたCCA閾値より低い、またはそれに等しいことを含む。
【0213】
開示される技術のいくつかの実装では、異なるビーム方向の伝送のためのチャネル占有時間(COT)の維持が、以下、すなわち、共通のチャネル占有時間がビーム方向毎に維持されること、チャネル占有時間がビーム方向毎に独立して維持されること、チャネル占有時間がビーム方向毎に独立して維持され、かつ各チャネル占有時間がビーム方向に対応する伝送時間に関連すること、チャネル占有時間があるビーム方向のために独立して維持され、かつ各チャネル占有時間があるビーム方向に対応する伝送時間に関連することのうちの少なくとも1つによって決定されることができる。
【0214】
開示される技術のいくつかの実装では、指向性ビームを用いた複数の伝送のためのチャネル占有の方法が、いったんノードがビーム方向を用いて伝送物を伝送し始めると、本ビーム方向がリンク方向切替まで伝送を保つであろうこと、またはノードが、複数のビーム方向を用いて伝送物を伝送し、直前の伝送のためのビーム方向が後続の伝送のための全てのビーム方向を含有すること、最初のM個のビーム方向に関して、N-M個のビーム方向の残部に関して、ノードが、M個またはN-M個のビーム方向を用いて伝送物を伝送し、直前の伝送のためのビーム方向が、後続の伝送のための全てのビーム方向を含有することを含む。
【0215】
開示される技術のいくつかの実装では、指向性ビームを用いた複数の伝送のためのLBT規則は、第1の伝送の前には、多ビームベースのLBTが、構成される場合、適用され得ることと、LBT成功の場合、ノードが、インジケーション情報、例えば、利用可能/利用不可能なビームのインジケーション、ビーム方向のためのチャネル占有時間、ビーム切替情報、上記の組み合わせを送信し得ることと、第1の伝送の前には、より広ビームベースのLBTが、構成される場合、適用され得ることと、随意に、成功したLBTに対応するより広いビーム範囲が、全ての伝送方向を完全に網羅しない場合、付加的なLBTが導入され得ることと、時間間隔またはタイマが定義されることと、時間間隔またはタイマ内では、ノードが、LBT動作を実施する必要がないこととを含む。時間間隔またはタイマの外側において、付加的なLBTが、導入され、いったんLBTが成功すると、ノードは、シグナリング/イベントトリガを受信しない限り、伝送の間にLBT動作を実施する必要はない。
【0216】
開示される技術のいくつかの実装では、COT共有のための切替点のLBT規則は、LBT動作が、DLとULとの間、またはULとDLとの間の間隔長までであること、LBT動作が、DCIシグナリングのインジケーションまでである、またはUCI情報に基づくこと、UE側に関して、LBT動作がDCIシグナリングによって示されるとき、UEが、示された様式またはデフォルト様式間でLBT動作を選択し得ることを含む。ここでは、デフォルト様式は、UE自体またはデフォルト構成によって決定されるLBT動作であることができ、LBTなし、または短い持続時間を伴うCat2 LBT、および指向性LBTが、適用されることができる。
【0217】
開示される技術のいくつかの実装では、LBT失敗に対処するための方法は、LBT機構、LBTモード、LBTのためのビーム方向のうちの少なくとも1つを変更することと、直前の伝送と同一のLBT動作を使用することと、伝送パワーを低減させることと、CCA検出閾値を更新することとを含む。
【0218】
図15は、開示される技術のいくつかの例示的実施形態に基づく、データ通信方法のある実施例を示す。
【0219】
開示される技術のいくつかの実施形態では、データ通信方法1500は、1510において、通信ノードによって、伝送ビームまたは受信ビームのうちの少なくとも一方に基づいてエネルギー検出動作を実施することによって、アイドル状態のチャネルを検出することと、1520において、伝送ビームまたは受信ビームのうちの少なくとも一方におけるアイドル状態のチャネルの検出に応じて、アイドル状態のチャネルに対応する伝送ビームを通してメッセージを伝送することとを含む。
【0220】
図16は、開示される技術のいくつかの例示的実施形態に基づく、データ通信方法の別の実施例を示す。
【0221】
開示される技術のいくつかの実施形態では、データ通信方法1600は、1610において、複数のビーム方向における伝送の前にリッスンビフォアトーク動作を実施することと、1620において、チャネル占有時間の間に複数のビーム方向のそれぞれを経由した伝送を実施することとを含む。
【0222】
図17は、開示される技術のいくつかの例示的実施形態に基づく、データ通信方法の別の実施例を示す。
【0223】
開示される技術のいくつかの実施形態では、データ通信方法1700は、1710において、1つまたはそれを上回るビーム方向を占有することによって、1つまたはそれを上回る伝送チャネルを通して1つまたはそれを上回る伝送を実施することを含む。
【0224】
図18は、開示される技術のいくつかの例示的実施形態に基づく、データ通信方法の別の実施例を示す。
【0225】
開示される技術のいくつかの実施形態では、データ通信方法1800は、1810において、通信ノードにリッスンビフォアトーク動作情報を取得することと、1820において、1つまたはそれを上回るビーム方向上で1つまたはそれを上回るリッスンビフォアトーク動作を実施することと、1830において、1つまたはそれを上回るビーム方向上での1つまたはそれを上回るリッスンビフォアトーク動作の結果に基づいて、1つまたはそれを上回る伝送を実施することとを含む。
【0226】
図19は、開示される技術のいくつかの例示的実施形態に基づく、データ通信方法の別の実施例を示す。
【0227】
開示される技術のいくつかの実施形態では、データ通信方法1900は、1910において、チャネル占有時間内のダウンリンク伝送とアップリンク伝送との間の切替ウィンドウを決定することと、1920において、切替ウィンドウが事前決定された持続時間より長い、またはそれに等しいことの決定に応じて、切替ウィンドウ内のある時点においてリッスンビフォアトーク動作を実施することとを含む。
【0228】
図20は、開示される技術のいくつかの例示的実施形態に基づく、データ通信方法の別の実施例を示す。
【0229】
開示される技術のいくつかの実施形態では、データ通信方法2000は、2010において、伝送、または伝送の前のリッスンビフォアトーク動作を実施することと、2020において、受信またはリッスンビフォアトーク動作が失敗したことの決定に応じて、リッスンビフォアトーク機構、リッスンビフォアトークモード、リッスンビフォアトーク手順のためのビーム方向のうちの少なくとも1つに変更を行うこととを含む。
【0230】
図21は、本技術の1つまたはそれを上回る実施形態による技法が適用され得る、無線通信システム2100のある実施例を示す。無線通信システム2100は、1つまたはそれを上回る基地局(BS)2105a、2105bと、1つまたはそれを上回る無線デバイス2110a、2110b、2110c、2110dと、コアネットワーク2125とを含むことができる。基地局2105a、2105bは、1つまたはそれを上回る無線セクタ内の無線デバイス2110a、2110b、2110c、および2110dに無線サービスを提供することができる。いくつかの実装では、基地局2105a、2105bは、異なるセクタ内に無線カバレッジを提供するための2つまたはそれを上回る指向性ビームを生産するための、指向性アンテナを含む。
【0231】
コアネットワーク2125は、1つまたはそれを上回る基地局2005a、2105bと通信することができる。コアネットワーク2125は、他の無線通信システムおよび有線通信システムとのコネクティビティを提供する。コアネットワークは、サブスクライブされる無線デバイス2110a、2110b、2110c、および2110dに関連する情報を記憶するための、1つまたはそれを上回るサービスサブスクリプションデータベースを含んでもよい。第1の基地局2105aは、第1の無線アクセス技術に基づいて無線サービスを提供することができる一方、第2の基地局2105bは、第2の無線アクセス技術に基づいて無線サービスを提供することができる。基地局2105aおよび2105bは、展開シナリオに従って、同じ場所に位置してもよく、別個に現場に配設されてもよい。無線デバイス2110a、2110b、2110c、および2110dは、複数の異なる無線アクセス技術をサポートすることができる。本書に説明される技法および実施形態は、本書に説明される無線デバイスの基地局によって実装され得る。
【0232】
図22は、適用され得る、本技術の1つまたはそれを上回る実施形態による、無線局の一部のブロック図表現である。基地局または無線デバイス(すなわち、UE)等の無線機2205は、本書に提示される無線技法のうちの1つまたはそれを上回るものを実装する、マイクロプロセッサ等のプロセッサ電子機器2210を含むことができる。無線機2205は、アンテナ2220等の1つまたはそれを上回る通信インターフェースを経由して無線信号を送信および/または受信するための送受信機電子機器2215を含むことができる。無線機2205は、データを伝送および受信するための他の通信インターフェースを含むこともできる。無線機2205は、データおよび/または命令等の情報を記憶するように構成される、1つまたはそれを上回るメモリ(明示的に示されず)を含むことができる。いくつかの実装では、プロセッサ電子機器2210は、送受信機電子機器2215の少なくとも一部を含むことができる。いくつかの実施形態では、開示される技法、モジュール、または機能のうちの少なくともいくつかが、無線機2205を使用して実装される。いくつかの実施形態では、無線機2205は、本書において説明される方法を実施するように構成され得る。
【0233】
本書が、種々の実施形態において具現化され、種々のシナリオにおいて複数のセッションを確立および管理し得る技法を開示することを理解されたい。本書において説明される、開示される他の実施形態、モジュール、および機能動作は、本書において開示される構造、およびそれらの構造的均等物を含む、デジタル電子回路網内、またはコンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェア内、またはそれらのうちの1つまたはそれを上回るものの組み合わせにおいて実装されることができる。開示される他の実施形態は、1つまたはそれを上回るコンピュータプログラム製品、すなわち、データ処理装置による実行のために、またはその動作を制御するために、コンピュータ可読媒体上にエンコードされるコンピュータプログラム命令の1つまたはそれを上回るモジュールとして、実装されることができる。コンピュータ可読媒体は、機械可読記憶デバイス、機械可読記憶基板、メモリデバイス、機械可読伝搬信号を生じさせる組成物、または1つまたはそれを上回るそれらの組み合わせであり得る。用語「データ処理装置」は、実施例として、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ、または複数のプロセッサまたはコンピュータを含む、データを処理するための全ての装置、デバイス、および機械を包含する。本装置は、ハードウェアに加えて、当該コンピュータプログラムのための実行環境を生成するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、またはそれらのうちの1つまたはそれを上回るものの組み合わせを成すコードを含むことができる。伝搬信号は、人工的に発生される信号、例えば、好適な受信機装置への伝送のための情報をエンコードするように発生される、機械発生型電気、光学、または電磁信号である。
【0234】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとしても公知である)は、コンパイラ型またはインタープリタ型言語を含む、プログラミング言語の任意の形態で書かれることができ、これは、独立型プログラムとして、またはコンピュータ環境内での使用のために好適なモジュール、コンポーネント、サブルーチン、または他のユニットとしてのものを含む、任意の形態で展開されることができる。コンピュータプログラムは、必ずしもファイルシステム内のファイルに対応するわけではない。プログラムが、他のプログラムまたはデータ(例えば、マークアップ言語文書内に記憶された1つまたはそれを上回るスクリプト)を保持するファイルの一部内に、当該プログラム専用の単一のファイル内に、または複数の協調的ファイル(例えば、1つまたはそれを上回るモジュール、サブプログラム、またはコードの一部を記憶するファイル)内に記憶されることができる。コンピュータプログラムが、1つのコンピュータ上で、または1つの敷地に位置する、または複数の敷地を横断して分散され、通信ネットワークによって相互接続される複数のコンピュータ上で実行されるように展開されることができる。
【0235】
本書に説明されるプロセスおよび論理フローは、入力データに作用し、出力を発生させることによって機能を実施するように、1つまたはそれを上回るコンピュータプログラムを実行する、1つまたはそれを上回るプログラマブルプロセッサによって実施されることができる。プロセスおよび論理フローはまた、特殊目的論理回路網、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)によって実施されることもでき、装置もまた、それらとして実装されることもできる。
【0236】
コンピュータプログラムの実行のために好適なプロセッサは、実施例として、汎用目的マイクロプロセッサおよび特殊目的マイクロプロセッサの両方と、任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つまたはそれを上回るプロセッサとを含む。概して、プロセッサは、読取専用メモリまたはランダムアクセスメモリ、または両方から、命令およびデータを受信するであろう。コンピュータの不可欠な要素は、命令を実施するためのプロセッサ、および命令およびデータを記憶するための1つまたはそれを上回るメモリデバイスである。概して、コンピュータはまた、データを記憶するための1つまたはそれを上回る大容量記憶デバイス、例えば、磁気、磁気光学ディスク、または光ディスクを含む、またはそこからデータを受信する、またはそこにデータを転送する、または両方を行うように、動作可能に結合されるであろう。しかしながら、コンピュータは、そのようなデバイスを有する必要はない。コンピュータプログラム命令およびデータを記憶するために好適なコンピュータ可読媒体は、一例として、半導体メモリデバイス、例えば、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリデバイス、磁気ディスク、例えば、内部ハードディスクまたはリムーバブルディスク、磁気光学ディスク、およびCD-ROMおよびDVD-ROMディスクを含む、あらゆる形態の不揮発性メモリ、媒体、およびメモリデバイスを含む。プロセッサおよびメモリは、特殊目的論理回路網によって補完される、またはその中に組み込まれることができる。
【0237】
いくつかの実施形態は、好ましくは、付記形式において列挙される、以下のソリューションのうちの1つまたはそれを上回るものを実装し得る。以下の付記は、上記の実施例において、または本書の全体を通して支援され、さらに説明される。下記の付記および請求項において使用されるように、無線端末は、基地局等の固定ノードを含む、ユーザ機器、移動局、または任意の他の無線端末であってもよい。ネットワークノードは、基地局として実施する、次世代ノードB(gNB)、拡張ノードB(eNB)、または任意の他のデバイスを含む、基地局を含む。リソース範囲は、時間周波数リソースまたはブロックの範囲を指し得る。
【0238】
付記1.データ通信方法であって、モバイルデバイスによって、受信することと、通信ノードによって、伝送ビームまたは受信ビームのうちの少なくとも一方に基づいてエネルギー検出動作を実施することによって、アイドル状態のチャネルを検出することと、伝送ビームまたは受信ビームのうちの少なくとも一方におけるアイドル状態のチャネルの検出に応じて、アイドル状態のチャネルに対応する伝送ビームを通してメッセージを伝送することとを含む、方法。
【0239】
付記2.エネルギー検出動作は、1つまたはそれを上回る検出閾値に基づいて実施される、付記1に記載の方法。
【0240】
付記3.1つまたはそれを上回る検出閾値は、伝送ビームまたは受信ビームのうちの少なくとも一方のモードに基づいて決定される、付記2に記載の方法。
【0241】
付記4.1つまたはそれを上回る検出閾値は、ビーム角およびビーム幅のうちの少なくとも一方の関数である、付記1-3のいずれかに記載の方法。
【0242】
付記5.1つまたはそれを上回る検出閾値が、空きチャネル査定エネルギー検出ビームと伝送ビームとの間に不整合が存在するかどうかに基づいて更新または決定される、付記1-3のいずれかに記載の方法。
【0243】
付記6.モードは、指向性ビームモード、広指向性ビームモード、または無指向性ビームモード、または多指向性ビームモードのうちの少なくとも1つを含む、付記1-3のいずれかに記載の方法。
【0244】
付記7.検出されたエネルギーが検出閾値より低い、またはそれに等しいことの検出に応じて、対応するチャネルが、アイドル状態であるものとして決定され、検出されたエネルギーが検出閾値より高いことの検出に応じて、対応するチャネルが、ビジー状態であるものとして決定される、付記1-6のいずれかに記載の方法。
【0245】
付記8.エネルギー検出動作は、伝送ビームおよび受信ビームのうちの少なくとも一方において検出されたエネルギーが、第1の検出閾値より低い、またはそれに等しい場合、伝送ビームに対応するチャネルがアイドル状態であるものとして決定されるように、1つまたはそれを上回る検出閾値に基づいて実施される、付記2に記載の方法。
【0246】
付記9.エネルギー検出動作は、伝送ビームおよび受信ビームのうちの少なくとも一方におけるエネルギー検出動作が、第1の検出閾値より低く、伝送ビームと受信ビームとの間で検出されたエネルギーの差異が、第2の検出閾値より低い、またはそれに等しい場合、伝送ビームに対応するチャネルがアイドル状態であるものとして決定されるように、1つまたはそれを上回る検出閾値に基づいて実施される、付記2に記載の方法。
【0247】
付記10.エネルギー検出動作は、伝送ビームおよび受信ビームのうちの少なくとも一方におけるエネルギー検出動作が、第1の検出閾値より高い、またはそれに等しく、第2の検出閾値より低い、またはそれに等しい場合、伝送ビームに対応するチャネルがアイドル状態であるものとして決定されるように、1つまたはそれを上回る検出閾値に基づいて実施される、付記2に記載の方法。
【0248】
付記11.伝送ビームまたは受信ビームのうちの少なくとも一方においていかなるアイドル状態のチャネルも検出することに失敗することに応じて、リッスンビフォアトーク機構、リッスンビフォアトークモード、リッスンビフォアトーク手順のためのビーム方向のうちの少なくとも1つに変更を行うことをさらに含む、付記1に記載の方法。
【0249】
付記12.データ通信方法であって、複数のビーム方向における伝送の前にリッスンビフォアトーク動作を実施することと、チャネル占有時間の間に複数のビーム方向のそれぞれを経由した伝送を実施することとを含む、方法。
【0250】
付記13.複数のビーム方向は、共通のチャネル占有時間を有する、付記12に記載の方法。
【0251】
付記14.共通のチャネル占有時間は、正常に実施されている第1のリッスンビフォアトーク動作に基づいて決定される、付記13に記載の方法。
【0252】
付記15.リッスンビフォアトーク動作は、指向性リッスンビフォアトーク(LBT)、無指向性LBT、広指向性ビームLBT、多指向性LBT、LBTなし、Cat4 LBT、Cat2 LBT、または多Cat2 LBTのうちの少なくとも1つを含む、付記12または14のいずれかに記載の方法。
【0253】
付記16.複数のビーム方向はそれぞれ、相互から独立して維持される、チャネル占有時間を有する、付記12に記載の方法。
【0254】
付記17.複数のビーム方向のそれぞれに対応する各チャネル占有時間が、対応するビーム方向のチャネルを経由した伝送を完了するために要する時間に基づいて決定される、付記16に記載の方法。
【0255】
付記18.複数のビーム方向は、複数のビーム方向群に群化され、各ビーム方向群は、相互から独立して維持される、チャネル占有時間を有する、付記12に記載の方法。
【0256】
付記19.複数のビーム方向のそれぞれに対応する各チャネル占有時間が、対応するビーム方向群のビーム方向群におけるチャネルを経由した伝送を完了するために要する時間に基づいて決定される、付記18に記載の方法。
【0257】
付記20.データ通信方法であって、1つまたはそれを上回るビーム方向を占有することによって、1つまたはそれを上回る伝送チャネルを通して1つまたはそれを上回る伝送を実施することを含む、方法。
【0258】
付記21.1つまたはそれを上回るビーム方向は、リンク方向切替が生じる、または1つまたはそれを上回る伝送が完了する、または伝送のための1つまたはそれを上回るビーム方向が現在の伝送および後続の伝送に対応する全てのビーム方向を含有するまで、1つまたはそれを上回る伝送によって占有されたままである、付記20に記載の方法。
【0259】
付記22.指向性リッスンビフォアトーク(LBT)、無指向性LBT、広指向性ビームLBT、多指向性LBT、LBTなし、Cat4 LBT、Cat2 LBT、または多Cat2 LBTのうちの少なくとも1つを実施することをさらに含む、付記20-21のいずれかに記載の方法。
【0260】
付記23.合計でN個のビーム方向のうちの最初のM個のビーム方向またはN-M個のビーム方向に関して、現在のビーム方向のためのビーム方向は、現在のビーム方向のためのビーム方向が、現在の伝送に対応するビームと、M個のビーム方向またはN-M個のビーム方向内の後続の伝送に対応するビームとを含む、付記20に記載の方法。
【0261】
付記24.複数のビーム方向はそれぞれ、交互と異なるチャネル占有時間を占有する、付記20に記載の方法。
【0262】
付記25.データ通信方法であって、通信ノードにリッスンビフォアトーク動作情報を取得することと、1つまたはそれを上回るビーム方向上で1つまたはそれを上回るリッスンビフォアトーク動作を実施することと、1つまたはそれを上回るビーム方向上での1つまたはそれを上回るリッスンビフォアトーク動作の結果に基づいて、1つまたはそれを上回る伝送を実施することとを含む、方法。
【0263】
付記26.1つまたはそれを上回るリッスンビフォアトーク動作が正常に実施された場合、ビーム方向の可用性または非可用性、ビーム方向に関するチャネル占有時間、またはビーム切替情報のうちの少なくとも1つを含む、インジケーションを伝送することをさらに含む、付記25に記載の方法。
【0264】
付記27.1つまたはそれを上回るリッスンビフォアトーク動作は、指向性リッスンビフォアトーク(LBT)、多指向性LBT、または広指向性ビームLBT、無指向性LBT、LBTなし、Cat4 LBT、Cat2 LBT、多Cat2 LBTのうちの少なくとも1つを含む、付記25に記載の方法。
【0265】
付記28.ある時間間隔を設定し、付加的なリッスンビフォアトーク動作を実施することなく、時間間隔の間に1つまたはそれを上回る伝送を継続することをさらに含む、付記25に記載の方法。
【0266】
付記29.時間間隔は、無線リソース制御シグナリング、ダウンリンク制御情報シグナリングのうちの少なくとも一方によって構成される、または事前定義される、付記28に記載の方法。
【0267】
付記30.時間間隔の粒度は、シンボルレベル、スロットレベル、サブフレームレベル、またはミニスロットレベルである、付記28に記載の方法。
【0268】
付記31.シグナリングメッセージを受信することに応じて、または事前決定されたイベントの発生に応じて、または時間間隔の終了時点において、またはタイマが満了するとき、付加的なリッスンビフォアトーク手順をさらに含む、付記25に記載の方法。
【0269】
付記32.データ通信方法であって、チャネル占有時間内のダウンリンク伝送とアップリンク伝送との間の切替ウィンドウを決定することと、切替ウィンドウが事前決定された持続時間より長い、またはそれに等しいことの決定に応じて、切替ウィンドウ内のある時点においてリッスンビフォアトーク動作を実施することとを含む、方法。
【0270】
付記33.切替ウィンドウが事前決定された持続時間より短いことの決定に応じて、リッスンビフォアトーク動作を実施することなく伝送を実施することをさらに含む、付記32に記載の方法。
【0271】
付記34.モバイルデバイスに、リッスンビフォアトーク動作を実施することなく行われた伝送と関連付けられる情報を伝送することをさらに含み、情報は、チャネル測定値、報告結果、アップリンク制御情報、または交換情報のうちの少なくとも1つを含む、付記33に記載の方法。
【0272】
付記35.リッスンビフォアトーク動作は、ダウンリンク制御情報シグナリングのインジケーションに基づく、またはアップリンク制御情報に基づく、付記32に記載の方法。
【0273】
付記36.インジケーションは、リッスンビフォアトーク(LBT)機構、LBTモード、ビームインデックス、ビームパターン、保護される時間間隔、チャネル占有時間共有、またはビームカバレッジ範囲のうちの少なくとも1つを含む、付記35に記載の方法。
【0274】
付記37.モバイルデバイスが、デフォルトリッスンビフォアトーク動作またはインジケーションによって表される異なるリッスンビフォアトーク動作のうちの一方を選択するように、モバイルデバイスにダウンリンク制御情報シグナリングのインジケーションを伝送することをさらに含む、付記32に記載の方法。
【0275】
付記38.切替ウィンドウは、複数の切替点を含む、付記35に記載の方法。
【0276】
付記39.複数の切替点の中の第1の切替点において、アップリンク伝送またはダウンリンク伝送のうちの少なくとも一方が、リッスンビフォアトーク動作を実施することなく、またはアップリンク伝送またはダウンリンク伝送のうちの少なくとも一方の前に、バックオフを伴わないリッスンビフォアトーク動作または1つまたはそれを上回る指向性リッスンビフォアトーク動作のうちの少なくとも1つを実施することによって行われる、付記38に記載の方法。
【0277】
付記40.複数の切替点の中の第2の切替点において、基地局またはユーザ機器のうちの少なくとも一方が、リッスンビフォアトーク動作を実施することを伴わない伝送、またはバックオフを伴わない単ビーム指向性リッスンビフォアトーク動作、またはバックオフを伴わない多ビーム指向性リッスンビフォアトーク動作を実施する、付記38に記載の方法。
【0278】
付記41.データ通信方法であって、伝送、または伝送の前のリッスンビフォアトーク動作を実施することと、受信またはリッスンビフォアトーク動作が失敗したことの決定に応じて、リッスンビフォアトーク機構、リッスンビフォアトークモード、リッスンビフォアトーク手順のためのビーム方向のうちの少なくとも1つに変更を行うこととを含む、方法。
【0279】
付記42.伝送信号のパワーを低減させることをさらに含む、付記41に記載の方法。
【0280】
付記43.空きチャネル査定のエネルギー検出閾値を更新することをさらに含む、付記41に記載の方法。
【0281】
付記44.リッスンビフォアトーク動作は、指向性リッスンビフォアトーク(LBT)、無指向性LBT、広指向性ビームLBT、多指向性LBT、LBTなし、Cat4 LBT、Cat2 LBT、または多Cat2 LBTのうちの少なくとも1つを含む、付記41に記載の方法。
【0282】
付記45.リッスンビフォアトーク機構は、LBTなし、Cat4 LBT、拡張Cat4 LBT、Cat2 LBT、または多Cat2 LBTのうちの少なくとも1つを含む、付記41に記載の方法。
【0283】
付記46.リッスンビフォアトークモードは、指向性LBT、無指向性LBT、広指向性ビームLBT、または多指向性LBTのうちの少なくとも1つを含む、付記41に記載の方法。
【0284】
付記47.無線通信のための装置であって、メモリと、プロセッサとを備え、プロセッサは、メモリからコードを読み取り、付記1-46のいずれかに列挙される方法を実装する、装置。
【0285】
付記48.コンピュータ可読プログラム記憶媒体であって、その上に記憶されるコードを有し、コードは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに付記1-46のいずれかに列挙される方法を実装させる、コンピュータ可読プログラム記憶媒体。
【0286】
本特許文書は、多くの詳細を含有するが、これらは、任意の発明または請求され得るものの範囲への限定としてではなく、むしろ、特定の発明の特定の実施形態に特有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈において本特許文書に説明されるある特徴はまた、単一の実施形態において組み合わせて実装されることもできる。逆に、単一の実施形態の文脈において説明される種々の特徴はまた、複数の実施形態では、別個に、または任意の好適な副次的組み合わせにおいて実装されることもできる。また、特徴が、ある組み合わせにおいて作用するものとして上記に説明され、さらに、そのようなものとして最初に請求され得るが、請求される組み合わせからの1つまたはそれを上回る特徴が、ある場合には、組み合わせから削除されることができ、請求される組み合わせは、副次的組み合わせまたは副次的組み合わせの変形例を対象とし得る。
【0287】
同様に、動作が、特定の順序で図面に描写されるが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が示される特定の順序で、または順次順序で実施されること、全ての図示される動作が実施されることを要求するものとして理解されるべきではない。また、本特許文書に説明される実施形態における種々のシステムコンポーネントの分離は、全ての実施形態においてそのような分離を要求するものとして理解されるべきではない。
【0288】
いくつかのみの実装および実施例が、説明され、他の実装、強化、および変形例も、本特許文書に説明および例証される内容に基づいて行われることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22