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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-05
(45)【発行日】2024-07-16
(54)【発明の名称】アクティブ反射波モニタリング
(51)【国際特許分類】
   G01S 13/56 20060101AFI20240708BHJP
   G01S 13/88 20060101ALI20240708BHJP
   G08B 21/02 20060101ALI20240708BHJP
【FI】
G01S13/56
G01S13/88
G08B21/02
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022540788
(86)(22)【出願日】2020-12-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-07
(86)【国際出願番号】 IL2020051353
(87)【国際公開番号】W WO2021137227
(87)【国際公開日】2021-07-08
【審査請求日】2023-11-09
(31)【優先権主張番号】1919446.3
(32)【優先日】2019-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518398257
【氏名又は名称】エッセンス スマートケア リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ESSENCE SMARTCARE LTD.
【住所又は居所原語表記】Ackerstein Buildings, Building D, 7th Floor, 12 Abba Eben Boulevard, Herzlia Pituach, Israel
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100226263
【弁理士】
【氏名又は名称】中田 未来生
(72)【発明者】
【氏名】イラン ヒヴデリ
(72)【発明者】
【氏名】オハド アミール
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン マーク シュナップ
【審査官】山下 雅人
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/155789(WO,A1)
【文献】欧州特許出願公開第00367402(EP,A1)
【文献】特開2016-192998(JP,A)
【文献】特開2013-149156(JP,A)
【文献】国際公開第2015/083348(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01S 7/00-17/95
A61B 5/11
G08B21/02-21/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
環境内の人物のコンディションを判定するコンピュータ実装方法であって、該方法は、
アクティブ反射波検知器をアクティブ化するステップと、
前記アクティブ反射波検知器の出力に基づいて、前記人物の第1のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢であるとして分類するステップと、
を備え、
ここで前記第1のステータスが、前記人物が転倒姿勢にある場合、及び前記第1のステータスが、前記人物が非転倒姿勢でない場合、前記方法は、
前記第1のステータスが分類され前記出力を受信するステップ後、第1の時間窓の間、前記アクティブ反射波検知器を非アクティブ化するステップと、
前記第1の時間窓の終了時に、前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化するステップ、及び前記人物の第2のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢であるとして分類するために再アクティブ化するステップ後の前記アクティブ反射波検知器の前記出力を使用するステップと、
少なくとも前記第2のステータスは、前記人物が転倒姿勢にあるということに応じて、前記人物のコンディションを転倒コンディションにあるとして判定するステップと、
を更に備える、コンピュータ実装方法。
【請求項2】
請求項1に記載のコンピュータ実装方法であって、前記人物の前記コンディションを転倒コンディションにあるとして前記判定するステップに応じて、転倒検知アラートの発行を制御するステップを更に備える、コンピュータ実装方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のコンピュータ実装方法であって、前記第1のステータスが前記人物が非転倒姿勢にあること、又は前記第2のステータスが前記人物が非転倒姿勢にあることに応じて、前記方法は、
前記アクティブ反射波検知器を非アクティブ化し、かつ第2の時間窓を開始するステップと、
アクティビティセンサが環境内のアクティビティを検知しているかを監視するステップと、
を更に備え、
ここで前記アクティビティセンサが前記環境内のアクティビティを検知しない場合の第2の時間窓の終了時には、前記方法は、前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化し、かつ前記アクティブ反射波検知器の出力に基づいて、前記人物の前記第1のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして再分類するステップを備える、コンピュータ実装方法。
【請求項4】
請求項3に記載のコンピュータ実装方法であって、前記アクティビティセンサが前記第2の時間窓の終了前に前記環境内のアクティビティを検知することに応じて、前記方法は、前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化し、かつ前記アクティブ反射波検知器の出力に基づいて前記人物の前記第1のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして再分類するステップの前に、前記アクティビティセンサによって前記環境内のアクティビティが検知されない第3の時間窓の終了を待つステップを備え、随意で、前記第1の時間窓は前記第3の時間窓より小さい、コンピュータ実装方法。
【請求項5】
請求項1又は2に記載のコンピュータ実装方法であって、前記人物の前記第1のステータスを非転倒姿勢にあるとして分類するステップに応じて、前記方法は、前記人物の前記第1のステータスをリクライニング非転倒姿勢又は立位非転倒姿勢にあるとして分類するステップを更に備える、コンピュータ実装方法。
【請求項6】
請求項5に記載のコンピュータ実装方法であって、前記人物の前記第1のステータスを立位非転倒姿勢にあるとして分類することに応じて、前記方法は、
前記アクティブ反射波検知器を非アクティブ化し、かつ第2の時間窓を開始するステップと、
アクティビティセンサが前記環境内のアクティビティを検知するかを監視するステップと、
を更に備え、
ここで前記アクティビティセンサが前記環境内のアクティビティを検知しない場合の前記第2の時間窓の終了時には、前記方法は、前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化し、かつ前記アクティブ反射波検知器の出力に基づいて、前記人物の前記第1のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして再分類するステップを備える、コンピュータ実装方法。
【請求項7】
請求項6に記載のコンピュータ実施方法であって、前記アクティビティセンサが前記第2の時間窓の終了前に前記環境内のアクティビティを検知する場合、前記方法は、前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化させ、かつ前記アクティブ反射波検知器の出力に基づいて前記人物の前記第1のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして再分類するステップの前に、前記アクティビティセンサによって前記環境内のアクティビティが検知されない第3の時間窓の終了を待つステップを備え、随意で、前記第1の時間窓は前記第3の時間窓より小さい、コンピュータ実装方法。
【請求項8】
請求項5に記載のコンピュータ実装方法であって、前記人物の前記第1のステータスをリクライニング非転倒姿勢にあるとして分類するステップに応じて、前記方法は、
前記アクティブ反射波検知器を非アクティブ化し、かつ第4の時間窓を開始するステップと、
前記アクティビティセンサが環境内のアクティビティを検知しているかを監視するステップと、
を更に備え、
ここで前記アクティビティセンサが前記環境内のアクティビティを検知しない場合の第4の時間窓の終了時には、前記方法は、前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化し、かつ前記アクティブ反射波検知器の出力に基づいて、前記人物の前記第1のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして再分類するステップを備える、コンピュータ実装方法。
【請求項9】
請求項8に記載のコンピュータ実装方法であって、前記アクティビティセンサが前記第4の時間窓の終了前に前記環境内のアクティビティを検知することに応じて、前記方法は、前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化させ、かつ前記アクティブ反射波検知器の出力に基づいて前記人物の前記第1のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして再分類するステップの前に、前記アクティビティセンサによって前記環境内のアクティビティが検知されない第3の時間窓の終了を待つステップを備え、随意で、前記第4の時間窓は、前記第1の時間窓、前記第2の時間窓、及び前記第3の時間窓のうちの1つ以上よりも大きく、随意で、前記第1の時間窓は前記第3の時間窓より小さい、コンピュータ実装方法。
【請求項10】
請求項5~9のいずれかに記載のコンピュータ実装方法であって、前記第1のステータスは、前記人物が転倒姿勢にあることであり、かつ前記第2のステータスは、前記人物が非転倒姿勢にあることであり、前記方法は、前記アクティブ反射波検知器の前記出力に基づいて、前記人物の前記第1のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢であるとして再分類するステップを備える、コンピュータ実装方法。
【請求項11】
請求項1~10のいずれかに記載のコンピュータ実装方法であって、前記方法は、アクティビティセンサが前記第1の時間窓の間に前記環境内のアクティビティを検知することを判定するステップと、これに応じて、前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化し、かつ前記アクティブ反射波検知器の前記出力に基づいて前記人物の前記第1のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして再分類するステップと、を備え、随意で
クティビティセンサが前記第1の時間窓の間に前記環境内のアクティビティを検知することを判定するステップに応じて、前記方法は、所定の時間待って、前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化し、かつ前記アクティビティセンサが前記環境内の更なるアクティビティを検知することを判定するステップに応じて前記所定の時間を延長するステップを備える、コンピュータ実装方法。
【請求項12】
請求項3~11のいずれかに記載のコンピュータ実装方法であって、前記アクティビティセンサはモーション検知器であり、随意で、前記モーション検知器は受動赤外線検知器である、コンピュータ実装方法
【請求項13】
プロセッサによって実行されたとき、前記プロセッサに請求項1~12のいずれかに記載の方法を行う命令を備える、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
人物が環境内で転倒したかを判定するためのデバイスであって、該デバイスは、
アクティブ反射波検知器をアクティブ化し、
前記アクティブ反射波検知器の出力に基づき、前記人物の第1のステータスを、転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして分類するように構成されたプロセッサを備え、
ここで前記第1のステータスが、前記人物が転倒姿勢にある場合、及び前記第1のステータスが、前記人物が非転倒姿勢でない場合、前記プロセッサは、
前記第1のステータスが分類され前記出力の受信後、第1の時間窓の間、前記アクティブ反射波検知器を非アクティブ化し、
前記第1の時間窓の終了時に、前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化し、かつ前記人物の第2のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢であるとして分類するために再アクティブ化後の前記アクティブ反射波検知器の前記出力を使用し、
少なくとも前記第2のステータスが、前記人物が転倒姿勢にある場合に、前記人物のコンディションを転倒コンディションであると判定するように更に構成される、デバイス。
【請求項15】
請求項14に記載のデバイスであって、前記プロセッサが、請求項2~12のいずれかに記載の方法を行うように構成される、デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、環境のステータス及び/若しくは環境内の人人物のステータス又はコンディションを判定するためのデバイス並びに方法に関するものである。いくつかの実施形態は、より具体的には、転倒検知に関するものである。
【背景技術】
【0002】
指定された空間、例えば建物の内部における人物のステータス及び/又は存在を自動的に検知するために、監視システムを使用する必要性が存在する。例えば、高齢者は、助けを呼ぶことができない、又は迅速にそうすることができない危険な状況に陥ってしまうことがある。そのような状況の1つは、高齢者が転倒してしまった場合である。
【0003】
そこで、運動学に基づいて転倒を検知するために、人物が加速度センサを内蔵したペンダント身につけるいくつかの既知のシステムが開発されてきた。転倒を検知したペンダントは、アラート信号を送信することができる。しかしながら、その人物はペンダントを身につけたくない可能性があり、又は身につけていない場合もある。
【0004】
他には指定された空間内の人物を監視するためにレーダー(電波、マイクロ波、又はミリ波のどれか)、ライダー、ソナーなどのような、反射波ベースのシステムが知られている。
【発明の概要】
【0005】
本発明者らは、既知の反射波ベースのシステムが著しい電力を消費することを確認した。これは、低消費電力が重要な要件であるアプリケーションにおけるその実行可能性に対する課題を提示するものである。
【0006】
本開示の一態様によれば、環境及び/又はその環境内の人物のステータスを判定するコンピュータ実装方法が提供される。該方法は、前記環境を監視するアクティビティセンサの出力を受信するステップと、前記アクティビティセンサが前記環境内のアクティビティを検知した後に時間窓を開始するステップと、前記時間窓の終了時に、前記環境からの波反射を測定するためにアクティブ反射波検知器をアクティブ化するステップであって、ここで前記アクティブ反射波検知器は、アクティブ状態では、アクティブ状態の前記アクティビティセンサよりも多くの電力を消費するステップと、前記測定された波反射の1つ以上を示す前記アクティブ反射波検知器の出力に基づき、前記環境及び/又は前記環境内の人物のステータスを判定するステップと、を備える。ここで本方法は、前記時間窓の間に前記アクティビティセンサが前記環境内のアクティビティを検知することに応じて、時間窓の終了を遅延させるステップを備える。
【0007】
本開示の別の態様によれば、環境及び/又はその環境内の人物のステータスを判定するためのデバイスが提供される。該デバイスはプロセッサを備え、該プロセッサは、前記環境を監視するためのアクティビティセンサの出力を受信することと、前記アクティビティセンサが前記環境内のアクティビティを検知した後、時間窓を開始することと、前記時間窓の終了時に、前記環境からの波反射を測定するためにアクティブ反射波検知器をアクティブ化し、前記アクティブ反射波検知器は、アクティブ状態では、アクティブ状態のアクティビティセンサよりも多くの電力を消費することと、前記測定された波反射の1つ以上を示す前記アクティブ反射波検知器の出力に基づいて、前記環境及び/又は前記環境内の人物のステータスを判定することと、を行うように構成される。ここで前記プロセッサは、時間窓の間に前記アクティビティセンサが前記環境内のアクティビティを検知することに応じて、時間窓の終了を遅延させるように構成される。
【0008】
本開示の別の態様によれば、環境内の人物のコンディションを判定するコンピュータ実装方法が提供される。該方法は、アクティブ反射波検知器をアクティブ化するステップと、前記アクティブ反射波検知器の出力に基づいて、前記人物の第1のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢であると分類するステップと、を備える。ここで前記第1のステータスが、前記人物が転倒姿勢にあることの場合、前記方法は、前記第1のステータスが分類された前記出力を受信するステップ後、第1の時間窓の間、前記アクティブ反射波検知器を非アクティブ化するステップと、前記第1の時間窓の終了時に、前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化するステップ、及び前記人物の第2のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢であると分類するために再アクティブ化するステップ後の前記アクティブ反射波検知器の前記出力を使用するステップと、少なくとも前記第2のステータスは、前記人物が転倒姿勢にあるということに応じて、前記人物のコンディションを転倒コンディションにあるとして判定するステップと、を更に備える。
【0009】
本開示の別の態様によれば、人物が環境内で転倒したかを判定するためのデバイスが提供される。該デバイスは、アクティブ反射波検知器をアクティブ化することと、前記アクティブ反射波検知器の出力に基づき、前記人物の第1のステータスを、転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして分類することと、を行うように構成されたプロセッサを備える。ここで前記第1のステータスが、前記人物が転倒姿勢にあることの場合、前記プロセッサは、前記第1のステータスが分類された前記出力の受信後、第1の時間窓の間、前記アクティブ反射波検知器を非アクティブ化することと、前記第1の時間窓の終了時に、前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化し、かつ前記人物の第2のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢であるとして分類するために再アクティブ化後の前記アクティブ反射波検知器の前記出力を使用することと、少なくとも前記第2のステータスが、前記人物が転倒姿勢にあるということに応じて、前記人物のコンディションを転倒コンディションであるとして判定することと、を更に行うように構成される。
【0010】
本開示の別の態様によれば、環境内の人物のコンディションを判定するコンピュータ実装方法が提供される。該方法は、アクティブ反射波検知器の出力を受信するステップと、アクティブ反射波監視プロセスの一部として、前記アクティブ反射波検知器の前記出力に基づき、前記人物の第1のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして分類するステップと、少なくとも1つの所定の基準を満たす、前記環境内の前記人物に関連する動きを検知するステップと、前記検知するステップに応じて、前記アクティブ反射波監視プロセスを中止するステップと、を備える。
【0011】
本開示の別の態様によれば、環境内の人物のコンディションを判定するためのデバイスが提供される。該デバイスは、アクティブ反射波検知器の出力を受信することと、アクティブ反射波監視プロセスの一部として、前記アクティブ反射波検知器の前記出力に基づいて、前記人物の第1のステータスを、転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして分類することと、少なくとも1つの予め定義された基準を満たす、前記環境内の前記人物に関連するモーションを検知することと、前記検知に応じて、前記アクティブ反射波監視プロセスを中止することと、を行うように構成されるプロセッサを備える。
【0012】
本開示の別の態様によれば、プロセッサによって実行されると、プロセッサに本明細書に記載の1つ以上の実施形態の方法ステップを行わせる命令を備えるコンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【0013】
命令は、1つ以上のキャリアで提供されてもよい。例えば、EEPROM(例えばフラッシュメモリ)、ディスク、CD-ROM又はDVD-ROM、読み取り専用メモリ(例えばファームウェア用)などのようなプログラムメモリ、1つ以上の一過性のメモリ(例えばRAM)、及び/若しくは光又は電気信号キャリアなどのデータキャリア(複数可)を例とする1つ以上の非一過性のメモリであってもよい。メモリ(複数可)は、対応する処理チップに統合されてもよく、及び/又はチップとは別個のものであってもよい。本開示の実施形態を実装するためのコード(及び/又はデータ)は、C、又はアセンブリコードなどのような従来のプログラミング言語(インタプリタ型若しくはコンパイル型)のソース、オブジェクト若しくは実行可能コード、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)若しくはFPGA(Field Programmable Gate Array)を設定又は制御するコード、若しくはハードウェア記述言語用のコードを備える場合がある。
【0014】
これらの態様及び他の態様は、以下に説明する実施形態から明らかになるであろう。本開示の範囲は、この要約によって限定されることを意図しておらず、また、指摘された欠点のいずれか又は全てを必ず解決する実装であることを意図していない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本開示のより良く理解するために、及び実施形態がどのように実施され得るかを示すために、添付の図面を参照するものとする。
【0016】
図1】デバイスが配置された環境を示す説明図である。
図2】デバイスの概略ブロック図である。
図3a】人物が立位非転倒状態にあるときに反射波検知器によって測定された反射の指標を有する人体を示す説明図である。
図3b】人物が転倒状態にあるときに反射波検知器によって測定された反射の指標を有する人体を示す説明図である。
図4】本開示の第1の実施形態による環境のステータスを判定するためのプロセスを示すフローチャートである。
図5a】本開示の第2の実施形態による環境内の人物のコンディションを判定するためのプロセスを示すフローチャートである。
図5b】本開示の第2の実施形態による環境内の人物のコンディションを判定するためのプロセスを示すフローチャートである。
図5c】本開示の第2の実施形態による環境内の人物のコンディションを判定するためのプロセスを示すフローチャートである。
図5d】本開示の第2の実施形態による環境内の人物のコンディションを判定するためのプロセスを示すフローチャートである。
図6】本開示の第3の実施形態による環境のステータスを判定するためのプロセスを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下の詳細な説明では、本書の一部を構成する添付の図面を参照し、その図面には、本発明の主題が実施され得る特定の実施形態が例示的に示されている。これらの実施形態は、当業者が実践できるように十分詳細に説明されており、並びに他の実施形態が利用されてもよく、及び本発明の主題の範囲から逸脱することなく構造的、論理的、及び電気的変更がなされてもよいことが理解されるであろう。本発明主題のこのような実施形態は、本明細書において、便宜上、個別的及び/又は集合的に「発明」という用語で呼ばれるにすぎないことがあり、実際に複数の発明又は発明概念が開示されている場合には、本願の範囲を任意の単一の発明に限定することを意図するものでない。
【0018】
それゆえに、以下の説明は、限定的な意味でとらえられるものではなく、本発明主題の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその均等物によって定義されるものである。以下の実施形態では、同様の構成要素には同様の参照数字が付されている。
【0019】
以下の実施形態では、データストア又はメモリという用語は、任意のコンピュータ可読記憶媒体及び/又はデバイス(若しくはデータ記憶媒体及び/又はデバイスの集合体)を包含することを意図している。データストアの例としては、光ディスク(例えば、CD-ROM、DVD-ROMなど)、磁気ディスク(例えば、ハードディスク、フロッピーディスクなど)、メモリ回路(例えば、EEPROM、ソリッドステートドライブ、ランダムアクセスメモリ(RAM)など)、及び/又は同種のものを含むが、これらに限定されるものではない。
【0020】
本明細書で使用される場合、文脈が他に要求する場合を除き、用語「備える」、「含む」、「有する」及びこれらの用語の文法的変形は、網羅的であることを意図していない。これらは、更なる添加物、構成要素、整数又はステップの可能性があることを意図している。
【0021】
本明細書に記載された機能又はアルゴリズムは、1つ以上の実施形態では、ハードウェア、ソフトウェア、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせで実装される。ソフトウェアは、メモリ又は他のタイプのストレージデバイスなどのようなコンピュータ可読キャリア媒体に格納されたコンピュータ実行可能な命令を備える。さらに、記載された機能は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせであり得るモジュールに対応することができる。複数の機能は、所望に応じて1つ以上のモジュールで行われ、かつ説明された実施形態は単なる例にすぎない。ソフトウェアは、デジタルシグナルプロセッサ、ASIC、マイクロプロセッサ、又は他のタイプのプロセッサ上で実行される。
【0022】
次に、具体的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0023】
図1は、デバイス102が配置された環境100を示す図である。環境100は、屋内空間、例えば、自宅の一室、高齢者施設、公共施設又はその他の屋内空間などとすることができる。代替的に、環境は、庭などのような屋外空間であってもよい。デバイス102は、人物106が存在し得る環境100内の空間104を監視するように構成される。
【0024】
本発明の一実施形態は、図1に図示される、人物106が転倒した(すなわち、転倒姿勢にいる)ことの検知に関するものである。
【0025】
図2は、デバイス102の簡略図を示している。図2に示すデバイス102は、中央処理装置(「CPU」)202を備え、このCPUには、メモリ208が接続されている。本明細書で説明するCPU202の機能性は、1つ以上の記憶媒体を備えるメモリ(例えばメモリ208)上に格納され、かつ1つ以上の処理ユニットを備えるプロセッサ上で実行するために配列されたコード(ソフトウェア)で実装されてもよい。記憶媒体は、CPU202に統合されてもよく、及び/又はCPU202とは別個のものであってもよい。コードは、メモリからフェッチされ、かつプロセッサ上で実行されたときに、本明細書で論じられる実施形態に沿った動作を行うように構成される。代替的に、CPU202の機能の一部又は全部が、専用のハードウェア回路、若しくはFPGAのような構成可能なハードウェア回路に実装されることも除外されない。
【0026】
図2は、CPU202がアクティビティセンサ204及びアクティブ反射波検知器206に接続されている様子を示している。図示された実施形態では、アクティビティセンサ204及び反射波検知器はCPU202から分離されているが、他の実施形態では、アクティビティセンサ204及び/又はアクティブ反射波検知器206の処理態様の少なくとも一部は、CPU202も提供するプロセッサによって提供され得、CPU202の機能並びにアクティビティセンサ204及び/又はアクティブ反射波検知器206の処理態様を提供するためにプロセッサのリソースが共有され得る。同様に、本明細書に記載されるようなCPU202の機能は、アクティビティセンサ204及び/又はアクティブ反射波検知器206において行われてもよい。いくつかの実施形態では、アクティビティセンサ204は存在しない可能性があることは、以下から理解されるであろう。デバイス102がアクティビティセンサ204を備える実施形態では、アクティブ反射波検知器206は、アクティブ状態では(すなわち、オンになって動作可能なとき)、アクティビティセンサ204がアクティブ状態にあるときよりも多くの電力を消費する。
【0027】
図2に示すように、デバイス102は、アクティビティセンサ204及びアクティブ反射波検知器206の両方を収容してもよい。代替的に、アクティビティセンサ204は、デバイス102の外部にあり、かつ有線又は無線接続によってCPU202に結合されてもよい。同様に、アクティブ反射波検知器206は、デバイス102の外部にあり、かつ有線又は無線接続によってCPU202に結合されてもよい。さらに、アクティビティセンサ204及び/又はアクティブ反射波検知器206の出力は、それらの出力を中継、操作及び/又は部分的に作り出す仲介デバイス、例えば、場合によってはセキュリティシステムを備え得る監視及び/又はホームオートメーションシステムの制御ハブを介してから無線で受信されてもよい。
【0028】
いくつかの実施形態において、CPU202は、アクティビティセンサ204の出力に基づいて監視空間104内のアクティビティを検知するように構成される。アクティビティセンサ204は、受動型赤外線(PIR)センサなどのようなモーションセンサを備えてもよい。PIRセンサからの出力は、モーションを検知するためにCPUで分析してもよく、又はアクティビティセンサ204自体がモーション検知器であってもよい。モーション検知器は好ましくはPIR検知器であるが、しかしながらドップラー効果に基づいてモーションを検知するアクティブ反射波センサ、例えばレーダーとすることもできる。例えば、アクティビティセンサ204は、レーダー信号のドップラー成分に基づいてモーションを検知するレーダーベースのモーション検知器であってもよい。アクティビティセンサ204は、モーション検知器であることに限定されず、いくつかの実施形態では、振動検知又は音検知によって監視対象空間104内のアクティビティを検知してもよい。
【0029】
いくつかの実施形態において、CPU202は、監視空間104内の人物の存在を検知し、かつ人物が存在する場合、アクティブ反射波検知器206の出力に基づいて人物の状態を分類するように構成される。アクティブ反射波検知器206は、様々な反射波技術のうちの1つに従って動作することができる。
【0030】
好ましくは、アクティブ反射波検知器206は、レーダーセンサである。レーダーセンサ206は、ミリ波(mmWave)センシング技術を使用することができる。レーダーは、いくつかの実施形態において、周波数変調連続波(FMCW)技術のような連続波レーダーである。このような技術を有するチップは、例えば、テキサス・インスツルメンツ社の部品番号IWR6843であってもよい。レーダーは、マイクロ波周波数、例えば、いくつかの実施形態では1~100GHz(いくつかの実施形態では76~81Ghz又は57~64GHz)の範囲の搬送波、及び/又は300MHz~300GHz範囲の電波、及び/又は30GHz~300GHz範囲のミリ波で動作することができる。いくつかの実施形態ででは、レーダーは、少なくとも1GHzの帯域幅を有する。アクティブ反射波検知器206は、波を放射するためと、放射された波の反射を受信するための両方のアンテナを備えてもよく、かつ、いくつかの実施形態では、受信と比較される放射のために異なるアンテナが使用されてよい。
【0031】
アクティブ反射波検知器206は、レーダーセンサであることに限定されず、他の実施形態では、アクティブ反射波検知器206は、ライダーセンサ、又はソナーセンサである。
【0032】
アクティブ反射波検知器206がレーダーセンサであることは、レーダー信号が木又はプラスチックを例とするいくつかの物質を通しては伝送することができるが、それ以外の他の物質(特に人体はほとんど水であることから重要な水)を通しては伝送することができない他の反射波技術よりも有効である。つまり、レーダーは、環境100内の人物が物体の背後にいるような場合でも、その人物を「見る」ことができる可能性がある。これは、ソナーの場合には当てはまらない。
【0033】
アクティビティセンサ204及びアクティブ反射波検知器206の各々は、視野を有する。アクティビティセンサ204及びアクティブ反射波検知器206は、その視野が重なるように配置されている。アクティビティセンサ204及びアクティブ反射波検知器206の視野は、部分的に又は完全に重なり得る。したがって、アクティビティセンサ204及びアクティブ反射波検知器206の視野間には、少なくとも部分的な重なりがある。
【0034】
視野の重なり又は部分的な視野の重なりは、ある実施形態では、3D感覚な重なりである。しかしながら、他の実施形態では、視野の重なり又は部分的な視野の重なりは、2D感覚、平面図感覚での重なりであり得る。例えば、X軸及びY軸において重複する視野があり得るが、Z軸においては非重複があり得る。
【0035】
アクティビティセンサ204がモーション検知器である実施形態では、モーション検知器204は、ペットによるトリガを回避するなどのようなために、床レベルより上の所定の高さ閾値(例えば70cm)より上の高さに制限された垂直視野を有していてもよい。これらの実施形態では、一方、アクティブ反射波検知器206は、人物が床に近いとき-これは、人物が転倒したかもしれないことを意味する状況である-に人物を検知できるように、閾値と床レベルとの間を例とする高さ閾値未満の高さを含む視野を有する。いくつかの実施形態では、アクティブ反射波検知器206の視野は、人物が立っているときにその人物の任意の反射波測定を支援するなどのようなために、高さ閾値よりも高い高さも含む。これらの実施形態では、アクティブ反射波検知器206は、人物が転倒したことに関連し得る姿勢にあるかを判定するために使用される。これは、例えば、彼らの脚より上の位置を例とする彼らの身体上の特定の位置に関連する高さを検知することによって達成することができる。
【0036】
動作において、アクティブ反射波検知器206は、与えられた時間の瞬間において1つ以上の反射波測定を行い、そして時間の経過とともに、これらの反射波測定は、CPU202によって、人物の存在及び/又は人物の状態及び/又は人物のコンディションと相関させることができる。本開示の文脈では、人物の状態は、瞬間的評価に基づく人物の特徴付けであってよい。例えば、分類は、その人物の場所(例えば、床に対する位置、及び転倒したことと一致する又は矛盾する設定の位置)並びに/若しくはその運動学(例えば、転倒したこと又は転倒しておそらく動けないことと一致する又は矛盾する速度を有するか)を伝えられたものである。本開示の文脈において、人物のコンディションは、例えば、助けを呼ぶために電話にたどり着くことが(物理的及び/又は感情的に)できない可能性があるような人物が転倒し、かつ実質的に動けない転倒コンディションであるかどうかのような、人物の健康若しくは物理的窮地の様相の判定を含んでよい。いくつかの実施形態では、これは、順番に又は30~60秒などのような、時間をかけて人物のステータスを評価することを含む。しかしながら、人物のコンディションは、いくつかの文脈では、人物のステータスと同義であってもよい。例えば、人物が安全サポート状態又は立位状態にあると判定することによって、人物は現在、床にいてかつ助けを求めることができない可能性のある転倒コンディションにはないと結論づけることができる。追加的又は代替的に、ベッドに横たわっていることを例とする安全サポート状態と判定されたその人物のステータスにより、その人物は安静コンディションにあると結論づけることができる。別の例では、その人物のコンディションは、歩行ステータスの判定に基づいて、アクティブ及び/又は移動可能として分類されてもよい。
【0037】
図3aは、実施形態によるその場所の反射波の反射の指標を有する自立している人物体106を図示する。
【0038】
各反射波測定について、時間間隔を置いた一連の反射波測定における特定の時間のために、反射波測定は、「点群」を構成する1つ以上の測定点のセットを含んでもよい。点群内の各ポイント302は、反射が受信された3次元空間位置によって定義され得、かつピーク反射値、及びその空間位置からのドップラー値を定義し得る。このように、反射対象から受信した測定値は、そのサイズによって、単一の点、又は対象上の異なる場所からの点のクラスタによって定義されてもよい。いくつかの実施形態では、点群は、ドップラー値が閾値以下である点を除外するためにプレフィルターされる。
【0039】
図3aは反射のマップを図示する。点の大きさは、レーダー反射のエネルギーレベルの強度(大きさ)を表す(より大きな点306を参照)。身体の異なる部分又は部位は、放出された信号(例えば、レーダー)を異なるように反射する。例えば、一般に、胴部304の領域からの反射は、四肢からの反射よりも強い。各点は、身体の各部位の外接形状内の座標を表す。各部位は別々とみなすことができ、かつ胴部及び頭部は異なる部位として指定され得ることを例とした別々の境界を有することができる。点群は、対象(人物)からのレーダー検知のための点群から導出又は計算されたパラメータ又はパラメータのセットと比較するために、参照対象(人物)の点群データの代わりに若しくはこれと併せて格納することができる参照パラメータ若しくはパラメータのセットの計算のための基準として使用されることができる。
【0040】
測定点のクラスタが環境100内の対象から受信されるとき、その中心の位置を例とした対象上の特定の部分/点又は対象の一部の位置は、反射の強度若しくは大きさを考慮して測定点のクラスタの位置からCPU202によって判定されてよい(例えば、それらの強度若しくは大きさによって重み付けした反射の位置の平均値からなる中心位置)。図3aに図示されるように、参照体は、その中心が計算され、かつ星形によって表される位置308によって表された点群を有する。この実施形態では、身体の胴部304は、身体から別々に識別され、かつ身体のその部位の中心が示される。代替的な実施形態では、身体は全体として扱われ得るか、又はスキャンされた身体の対応する部位の中心との別々の比較のために、胴部及び頭部を例とした複数の身体部位の各々について中心が判定され得る。
【0041】
1つ以上の実施形態において、オブジェクトの中心又は部位の中心は、いくつかの実施形態において、測定点の重み付けされた中心である。位置は、各測定点のレーダー断面積(RCS)推定値に従って重み付けされてもよく、各測定点について、RCS推定値は、定数(反射波検知器206について経験的に決定されてもよい)に測定についての信号対雑音比を乗じたものをRで除したものとして算出されてもよく、ここでRは反射波検知器206のアンテナ構成から測定点に対応する場所までの距離である。他の実施形態では、RCSは、Rで割った測定用信号によって乗算される定数として算出されてもよい。これは、例えば、ノイズが一定である又はノイズが一定であるかのように扱われ得る場合であり得る。ともあれ、本明細書で説明される例示的な実施形態における受信レーダー反射は、受信レーダー信号の振幅の絶対値などのような強度値としてみなし得る。
【0042】
いずれにせよ、オブジェクトに対する測定点の加重中心WCは、各次元について以下のように計算されてもよい。
【数1】

ここで
Nは、対象の測定点の数である。
は、n番目の測定点に対するRCS推定値である。
は、その次元におけるn番目の測定点に対する位置(例えば、その座標)である。
【0043】
いくつかの実施形態では、CPU202は、アクティブ反射波検知器206によって測定された環境からの測定波反射を処理して、人物が環境内にいるかを検知し、人物が検知された場合、その人物の状態を分類するように構成される。
【0044】
以下により詳細に説明するように、これは、人物を探してからその人物を分類することを例とする2段階プロセスである必要はない。例えば、CPU202は、アクティブ反射波検知器206の出力を取り込みかつ分類を行なうが、ここでその分類の出力の1つは人物がいないことであってもよく、又は他の実施形態では、人物のステータスの分類を行うことに失敗した場合にのみ人物がいないと結論付けてもよい。
【0045】
人物の状態を分類するとき、CPU202は、人物が転倒姿勢(例えば、彼らが転倒したことと一致する場所)又は非転倒姿勢(少なくとも一時的に、安全な状態にあることを示す)にあるという判定を行ってもよい。本開示の実施形態では、人物が転倒姿勢にあるという判定は、その人物が助けを必要としている可能性があるという指標として使用される。人物が転倒したことと一致する場所にいることは、必ずしも、人物が転倒したこと、又は彼らが助けを必要とするような転倒したことを意味しない。例えば、彼らは他の理由で床上にいる場合、又はすぐに回復するような軽い転倒の場合もある。しかしながら、彼らが十分な時間において転倒姿勢に留まっている場合、彼らは転倒コンディションにあるとして分類されるほど転倒した可能性が十分にあると結論付けられてもよく、かつデバイス102は、それゆえにリモートデバイスに通知を送信することを例とする、それに応じた適切な行動をとってもよい。
【0046】
いくつかの実施形態では、CPU202によって行われる分類は、例えば、非転倒コンディションに関する更なる詳細を提供してもよい。例えば、CPU202は、人物が、自立状態(例えば、彼らは歩いている)、彼らが安全に休んでいると思われるようなリクライニング安全サポート状態であり得る安全サポート状態(例えば、彼らが立ち上がり可能な横になっている姿勢、又はいくつかの実施形態では、これは更に家具商品の上に座った姿勢にあることを包含してもよい)、及び立位安全サポート状態(例えば、立っていて、かつ壁に寄りかかっている)のうちの1つ以上の状態にあるとして分類することができるようにしてもよい。他の実施形態では、非転倒状態は、異なるようにグループ化されてもよい。例えば、非転倒状態は、静止非床姿勢(リクライニング安全サポート状態及び立位状態でサポートされているか否かにかかわらず立位静止状態の両方を包含する)並びに歩行状態を含んでもよい。CPU202は、CPU202がどのように構成されるかに依存して、転倒状態又は非転倒状態(人物が転倒した場合に、その人物がまだ動くことができるので、それほど重大ではないとみなされる場合)としてみなされ得る這うような人物を分類することができる場合がある。
【0047】
分類は、CPU202によって、一定期間にわたる連続するフレームのセットを見て、かつそれぞれのフレームに対する人物の転倒/非転倒姿勢に基づき人物の状態を転倒姿勢にあるとして分類することによって、行われてもよい。複数のフレーム(例えば10フレーム)は、転倒又は非転倒の結果のどちらが多いかを判定し、判定の精度を向上させる(より多く発生する結果を選択した結果とする)ために使用されてもよい。
【0048】
閾値の使用
【0049】
いくつかの実施形態では、人物の状態を検知及び分類するために、CPU202は、測定された波反射に関連する1つ以上のパラメータを決定し、次にパラメータ(複数可)を1つ以上の閾値と比較することによって測定された波反射を処理し、人物の状態を検知及び分類する。
【0050】
人物は、CPU202内の追跡モジュールを使用して追跡されてもよい。追跡モジュールは、任意の既知の追跡アルゴリズムを使用することができる。例えば、アクティブ反射波検知器206は、与えられたフレームについて複数の検知測定値(例えば、最大100の測定値、又は他の実施形態では数百の測定値)を生成することができる。各測定値は、0.5、1、2、又は5秒間隔などのような、定められた時間間隔を隔てて取得できる。各検知測定は、与えられた閾値を超える受信反射波信号に応じて、複数のパラメータを含んでもよい。各測定のパラメータは、例えば、受信したレーダー信号のソースに対応するx及びy座標(及び3Dアクティブ反射波検知器206の場合はz座標)、ピーク反射値、並びにドップラー値を含んでもよい。
【0051】
次に、データは、測定値を、それぞれの1つ以上のターゲットに対応する1つ以上の測定値クラスタにグループ化するためにクラスタリングアルゴリズムを使用して処理することができる。関連付けブロックは、次に、与えられたクラスタを与えられた以前に測定されたターゲットに関連付けることができる。追跡モジュールのカルマンフィルタは、測定値の対応するクラスタと、前の位置及び前回の速度を例とする他の情報に基づく次の場所の予測に基づいて、ターゲットの次の場所を判定するために使用される場合がある。
【0052】
反射波の測定値から、測定点のクラスタによって表される対象のRCSは、クラスタ内の各測定点のRCS推定値を合計することによって推定することができる。このRCS推定値は、ターゲットのRCSが周波数に依存するため、アクティブ反射波検知器206によって放射される信号の周波数に対して、RCSが人物に潜在的に関連する特定の範囲内にある場合、ターゲットを人物のターゲットとして分類するために使用され得る。77GHzのレーダー信号を例とすると、経験的な測定から、平均的な人物のRCS(周波数依存性)は、0.5mのオーダー、又はより具体的には0.1~0.7mの範囲とすることができ、特定の人物に対するこの範囲の値は、人物及びレーダーに対する彼らの向きに依存する。57~64GHzのスペクトルにおける人物のRCSは、77GHzのRCSと同様であり、すなわち0.1及び0.7mである。
【0053】
追跡モジュールは、各ターゲットの位置、速度、及び/又はRCSの値を出力することができ、かついくつかの実施形態では、加速度及びターゲット測定の品質に関する指標も出力し、後者は、本質的にノイズフィルタとして機能するものである。場所(位置)と速度(及び使用される場合には加速度)の値は、実施形態によって、2次元又は3次元(例えば、直交次元又は極次元)で提供され得る。
【0054】
カルマンフィルタは、フレーム間でターゲット対象を追跡し、かつそれゆえに複数のフレームの反射測定データは、人物の速度を判定するために使用することができる。移動閾値を超える移動があると判定するために、3つ以上のフレーム(例えば、3~5フレーム)が要求されてもよい。フレームは、例えば、2Hzのレートで撮影されてもよい。
【0055】
環境内の人物の状態を分類するために、CPU202は、アクティブ反射波検知器206の出力で伝達される人物からの反射の少なくとも1つの測定に関連する高さメトリックを決定し、かつ高さメトリックを少なくとも1つの閾値と比較してもよい。
【0056】
高さメトリックは、身体又はその一部の測定点の加重中心の高さであってもよく(ここで、各測定値はRCS推定によって加重される)、かつCPU202は、この高さメトリックを床からの閾値距離D(例えば、30cm)と比較し、そして高さメトリックが閾値距離を超える場合に環境内の人物物が立位(非転倒)姿勢にあると判定してもよく、これは図3aに図示される。
【0057】
人物の状態を分類するために使用される高さメトリックは、人物の身体又はその一部の測定点の加重中心の高さであることに限定されない。別の例では、高さメトリックは、人物の身体又はその一部に関連する全ての高さ測定の最大の高さであってもよい。別の例では、高さメトリックは、人物の身体又はその一部の高さ測定値の全ての平均の高さ(例えば中央値z値)であってもよい。加重中心又は平均の高さを使用する場合、「その部分」は、転倒姿勢と非転倒姿勢とをより確実に区別するために、人物の脚より上にある身体の部分であることが有用であり得る。
【0058】
高さメトリック(例えば、加重中心、平均の高さ及び/又は最大の高さ)が床から閾値距離D(例えば、30cm)以内(より小さい)である場合、CPU202は、環境内の人物が転倒姿勢にあると判定してもよく、これは図3bに図示される。高さメトリックが床からの第1の閾値距離より大きいが、床からの第2の閾値距離より小さい場合(例えば、身体に関連する測定値のうちの最大の高さが30cmと1.3mの間である場合)、CPU202は、ベッド又はソファに横たわっていることを例とする非転倒姿勢の例である人物が安全リクライニング姿勢であると検知できる可能性がある。
【0059】
環境内の人物の状態を分類するために、CPU202は、アクティブ反射波検知器206の出力で伝達される反射の測定値を使用して人物に関連する速度を判定し、かつその速度を速度閾値と比較してもよい。上記で言及した追跡モジュールは、ターゲット(環境内の人物物)に対する速度の値を出力してもよい。例えば、速度は、環境内に人物が存在するかを分類することを補助してもよい。例えば、所定の範囲内の速度を有し、及び/又は人物の特徴である確かな動的特質を有する検知対象がない場合、人物は存在しないと結論付けてもよい。また、人物に関連する検知速度と速度閾値との比較は、分類を特定の状態に絞り込むことを補助することができる。例えば、人物に関連付けられた検知速度が速度閾値より大きい場合、CPU202は、人物が動いており、かつ這っている状態又は立位歩行状態(例えば、彼らは歩いている)のいずれかにあると判定することができる。人物に関連する検知速度が速度閾値より大きくない場合、CPU202は、人物が動いておらず、かつ転倒状態であるか、リクライニングサポート状態であるか(例えば、彼らは立ち上がり可能な横になっている姿勢又は座位姿勢である)、又はまだ立っていると判定することができる。
【0060】
さらに、定義された時間の間、速度の標準偏差が所定の閾値より下である場合、まだ立っている人物は、壁に寄りかかっていることを例とする、サポートされていると結論付けてもよく、又は閾値より上である場合、自立していると結論付けてもよい。他の実施形態では、速度閾値の値は、速度閾値の値担体で、又は標準偏差と組み合わせて、自立状態とサポート状態とを区別するために使用することができる。
【0061】
環境内の人物の状態を分類するために、CPU202は、アクティブ反射波検知器206の出力で伝達される分散又は標準偏差を例とする反射の測定値の空間分布を決定し、かつ空間分布と閾値とを比較してもよい。これは、アクティブ反射波検知器206の出力で伝達される反射の測定値の水平空間分布を決定することと、水平空間分布と水平空間分布閾値とを比較することと、を含み得る。代替的又は追加的に、これは、アクティブ反射波検知器206の出力で伝達される反射の測定値の垂直空間分布を決定することと、垂直空間分布と垂直空間分布閾値とを比較することと、を含み得る。
【0062】
空間分布(複数可)と閾値との比較は、特定の状態への分類の絞り込みを補助することができる。例えば、垂直空間分布が垂直空間分布閾値より大きい(高z分散)及び/又は水平空間分布が水平空間分布閾値より小さい(低x-y平面分散)場合、そのとき、CPU202は、人物が立位状態、例えば、彼らは自立歩行状態(例えば、彼らは歩いている)、安全サポート状態(例えば、立っていてかつ壁に寄りかかっている)、又は自立サポートなし状態であり得ると判定することができる。別の例では、垂直空間分布が垂直空間分布閾値より小さい(低z分散)及び/又は水平空間分布が水平空間分布閾値より大きい(高x-y平面分散)場合、CPU202は、人物が転倒状態又は安全サポート状態にある(例えば、彼らは立ち上がり可能な横になっている姿勢にある)と判定することができる。代替的に、水平方向の空間分布と垂直方向の空間分布の比を閾値と比較してもよい。このような比率が、1未満の値を有する閾値未満であるようなことは、人物が立位状態にあることを示すと取ることができる。このような比率が1より大きい値を有する閾値以上であることは、人物が転倒状態にあること、又は立ち上がり可能な横になっている姿勢にあること、したがって、安全サポート状態にあることを示すと取ることができる。
【0063】
分類器モデルの使用
【0064】
他の実施形態では、人物の状態を検知及び分類するために、CPU202が測定された波反射に関連する1つ以上のパラメータを決定し、そして次にパラメータ(複数可)を1つ以上の閾値と比較するのではなく、CPU202は、決定したパラメータをCPU202上で動作する学習済み分類器モジュールに入力として供給してもよい。
【0065】
訓練された分類器モジュールは、反射波測定値及び反射波測定値がどの出力状態に対応するかの対応する定義を含む1つ以上の訓練データセットを使用して訓練されてもよい。
【0066】
受け取ったパラメータは、(i)少なくとも1つの反射に関連する高さメトリック、(ii)反射の測定値を使用した人物に関連する速度、及び(iii)測定値の空間分布特性(例えば、水平空間分布(例えば、分散又は等しく標準偏差)、垂直空間分布、及びその間の比率のうちの1つ以上)のうちの1つ以上、を含んでもよい。追加的に、RCS推定値は、分類される対象が実際に人物であるかを評価するのを助けるために使用されてもよい。対象が人物である可能性が高いかを判定するための波反射の分析は、分類の前又は後に行われてもよいが、他の実施形態では、分類の一部として行われてもよい。このように、分類器は、(iv)RCS推定値の合計、及びいくつかの実施形態では(v)RCS推定値の分布(例えば、分散又は等しく標準偏差)をパラメータとして追加的に受信してもよい。例えば、受信したパラメータは、1.平均の高さ(例えば中央値z値)、2.RCS推定値の標準偏差、3.RCS推定値の合計、及び4.高さ(z)値の標準偏差であり得る。
【0067】
これらの実施形態では、訓練された分類器モジュールは、環境内の人物の状態を分類するために受信したパラメータ及び訓練データセット(複数可)を使用する。
【0068】
これは、様々な方法で実施できることが理解されよう。
【0069】
訓練された分類器モジュールは、操作時に、当業者によって知られている方法を使用して、分類スコアを決定するために使用されてもよい。スコアは、例えば、受信したパラメータが特定の分類器出力状態に対応する尤度又は信頼度の指標を提供してもよい。特定の分類(例えば転倒姿勢)の判定は、例えば、分類信頼度スコアが閾値より大きいかに基づいて、その人物がその状態にあると判定してもよい。例えば、CPU202は、分類器の出力が、人物が転倒姿勢にあることの60%以上の尤度(若しくは、随意で50%より大きい、又は保守的/慎重であるために50%より小さくてさえもよい他の所定の尤度閾値)があると判定した場合、人物が転倒状態にあると判定することができる。
【0070】
分類器モジュールが、人物を特定の分類状態にあるとして分類するために、特定の分類状態に関連付けられたデータセットを用いて分類器モジュールを訓練する必要がない場合があることが理解されよう。訓練された分類器モジュールが、人物が2つの状態(すなわち、転倒状態又は非転倒状態)のうちの1つにあることを示すように構成される単純な例を考えると、訓練された分類器モジュールは、転倒状態の人物に対応する反射波測定を含むデータセットを用いて訓練され得、かつ転倒状態の人物に対応する訓練データセットに対する受信パラメータの低い相関に基づいて、訓練された分類器モジュールは人物が非転倒状態にあると示すように構成され得る。
【0071】
さらに、上述したように、人物を探して次に分類するという2段階プロセスである必要はない。必ずしも目立たない対象からの反射、又は潜在的に人物であると既に識別された対象からの反射に限定される必要がない異なるデータで訓練された分類器モジュールが使用されてもよい。例えば、分類器は、(i)人物が存在し、かつ転倒姿勢にある場合、(ii)人物が存在し、かつ非転倒姿勢にある場合、及び(iii)人物が存在しない場合の訓練データのそれぞれのセットを与えられてもよい。分類器は、学習された状態のうちのどれと最も密接に相関しているかに基づいて、アクティブ反射波測定値の分類を判定してもよい。
【0072】
当業者によって知られている、(i)上記に例示されたような受信パラメータ、及び(i)関連する出力状態、に基づいて分類器を訓練並びに使用する他の任意の方法が、代替的に使用されてもよい。
【0073】
I.環境及び/又はその環境内の人物のステータスの判定
【0074】
次に、環境及び/又はその環境内の人物のステータスを判定するためにCPU202によって行われるプロセス400を示す図4を参照して、本開示の第1の実施形態について説明する。
【0075】
プロセス400が開始されるとき、アクティブ反射波検知器206は非アクティブ状態にあることに留意されたい。非アクティブ状態では、アクティブ反射波検知器206はオフにされてもよい。代替的に、非アクティブ状態では、アクティブ反射波検知器206はオンにされるが、アクティブ反射波検知器206が反射波測定を行なうための動作可能状態ではない低電力消費動作モードであってもよい。
【0076】
ステップS402において、CPU202は、環境100内の監視対象空間104を監視するためにアクティビティセンサ204を使用する。ステップS402は、CPU202がアクティビティセンサ204をアクティブ化する(すなわち、オンにする)ことを含むことができる。代替的に、アクティビティセンサ204は、一旦デバイス102の電源が入ると直ちにアクティブ化(オンにする)され、かつアクティビティセンサ204は自動的に常にオンになっているので、CPUがアクティビティセンサ204をアクティブ化するコマンドを発行する能力又は必要がない場合がある。
【0077】
ステップS404において、CPU202は、アクティビティセンサ204の出力を監視することに基づいて、アクティビティセンサ204が環境100内のアクティビティを検知したと判定する。
【0078】
ステップS404での判定に応じて、プロセス400は、ステップS406に進み、CPU202は、所定の持続時間を有する時間窓を開始させる。所定の持続時間は、30秒から120秒の範囲内とすることができる。所定の持続時間は、45秒~105秒の範囲内であってもよい。所定の持続時間は、48秒から72秒(すなわち、1分±20%)の範囲内であってもよい。所定の持続時間は、例えば、1分であってよい。この時間窓は、アクティビティセンサ204によるアクティビティの検知によって延長される有効期限を有する。
【0079】
とりわけ、CPU202は、ステップS408においてアクティビティセンサ204がアクティビティを検知したと判定した場合、プロセス400はステップS406に戻ってループし、CPU202が再び時間窓を開始する。すなわち、時間窓は、最後のアクティビティ検知の後に開始される。
【0080】
ステップS406は、多くの方法で行われ得る。一例では、ステップS406において、CPU202は、CPU202の内部又は外部にあってよいカウンタ(図示せず)を制御して、カウントを開始してもよい。このカウンタは、インクリメンタルにカウントしてもよいし、デクリメンタルにカウントしてもよいことが理解されよう。これらの実施形態では、カウンタがカウントを開始した後、CPU202は、ステップS408において、アクティビティセンサ204がアクティビティを検知したと判定した場合、CPU202は、カウンタをリセットする。別の例では、ステップS406において、CPU202は、常に動いているリアルタイムクロックの監視を開始し、かつ時間窓が終了するリアルタイムクロックに関連する時間を設定することによってといったことを例とするリアルタイムクロックを使用し、時間窓を監視してもよい。
【0081】
ステップS410において、アクティビティセンサ204が環境内のアクティビティを検知しなかった間の時間窓の終了を決定すると、プロセス400はステップS412に進み、CPU202は、アクティブ反射波検知器206をアクティブ化するので、アクティブ反射波検知器206は環境100の監視空間104からの波反射を測定するためにアクティブ状態になり、かつ動作可能になる。
【0082】
ステップS412の前にアクティブ反射波検知器206がオフにされた実施形態では、ステップS412は、CPU202がアクティブ反射波検知器206をオンにすることを含む。ステップS412の前にアクティブ反射波検知器206がオンにされたが、低消費電力動作モードであった実施形態では、ステップS412は、CPU202がアクティブ反射波検知器206を、反射波測定を行うために動作可能な通常の動作モードとなるように制御することを含む。
【0083】
ステップS414において、CPU202は、測定された反射波の1つ以上を示すアクティブ反射波検知器206の出力に基づいて、環境及び/又はその環境内の人物のステータスを判定する。
【0084】
上述のように、アクティブ反射波検知器206は、アクティブ状態では(すなわち、オンになって動作しているとき)、アクティブ状態のアクティビティセンサ204よりも多くの電力を消費する。このように、プロセス400は、環境100の監視された空間104内にアクティビティ(例えば、動き)があるかを判定するために、比較的低い電力消費のアクティビティセンサ(例えば、PIR検知器)を使用する。アクティビティが第1の所定時間検知されない場合、次に(かつその時だけ)アクティブ反射波検知器206が、環境及び/又はその環境内の人物のステータスを判定するために使用される。
【0085】
アクティビティがもはや検知されない場合、それは、人物がアクティビティセンサ204によって検知されるに十分な移動を停止したか、又はアクティビティセンサによって見ることができない(あり得る原因は、監視空間104を出たことである)かのいずれかである。前者の状況は、人物が転倒したことを意味する場合もあるが、代替的に、例えば立っていてかつ動いていない、又はベッドの上を例とする安全に休んでいるなどの非転倒状態である場合もある。アクティビティセンサ204がアクティビティを検知し始めた(つまり、人物が部屋に入った)が、その後、第1の所定時間、アクティビティを検知しなかった場合、アクティブ反射波検知器206は、状況が前者か後者か、すなわち、彼らが監視空間104にいるか又は彼らを検知できないか(彼らが監視空間104にいないことを意味すると解釈する)を判定するために使用される。
【0086】
ステップS414は、環境のステータスが有人又は無人のいずれかであると判定することによって、人物が環境内にいるかを検知することを備える。
【0087】
人物が環境内で検知された結果として、ステップS414は、環境100の監視された空間104内で検知された人物の状態を判定することを備えてもよい。
【0088】
上述のように、人物の状態を検知及び分類するために、CPU202は、測定された波反射に関連する1つ以上のパラメータを決定し、そして次に人物の状態を検知及び分類するためにパラメータ(複数可)を1つ以上の閾値と比較することにより、測定された波反射を処理してもよい。他の実施形態では、CPU202は、測定された波反射に関連する1つ以上のパラメータを決定し、そして次に、決定されたパラメータをCPU202上で動作する訓練された分類器モジュールに入力として供給する。CPU202がこれらの方法を使用して環境の監視空間104内で検知された人物の状態をどのように決定し得るかについての説明は、上述されているので、ここでは繰り返さない。
【0089】
第1の実施形態では、転倒姿勢にある環境内の人物が潜在的に存在する状況(すなわち、時間窓内にアクティビティ検知がなかったとき)においてのみアクティブ反射波検知器206をアクティブ化することによって、より少ない電力が消費され、かつ電力のこの効率的使用は、デバイス102が供給量の限られた電力源(例えば、バッテリー)によって電力供給される実施形態において特に有効である。
【0090】
ステップS414の完了に応じて、CPU202は、アクティブ反射波検知器206を非アクティブ化して、更なる電力節約を提供するように構成されてもよい。
【0091】
II.環境内の人物のコンディションの判定
【0092】
次に、環境内の人物のコンディションを判定するためにCPU202によって行われるプロセス500を示す図5a~dを参照して、本開示の第2の実施形態について説明する。
【0093】
第2の実施形態は、一時的、非脅迫的、及び/又は床にいる他の理由と容易に混同され得る転倒姿勢とは異なる、アラートアクションを必要とする転倒コンディションの検知に関する。
【0094】
以下により詳細に説明するように、第2の実施形態では、アクティビティセンサ204は随意であり、かつデバイス102内に存在しなくてもよい。
【0095】
プロセス500が開始されるとき、アクティブ反射波検知器206は非アクティブ状態にあることに留意されたい。非アクティブ状態では、アクティブ反射波検知器206は、オフにされてもよい。代替的に、非アクティブ状態では、アクティブ反射波検知器206はオンにされるが、アクティブ反射波検知器206が反射波測定を行なうための動作可能状態にはない低電力消費動作モードであってもよい。
【0096】
ステップS502において、CPU202は、アクティブ反射波検知器206をアクティブ化するので、アクティブ反射波検知器206はアクティブ状態になり、かつ環境100の監視空間104からの波反射を測定するために動作可能になる。
【0097】
ステップS502の前にアクティブ反射波検知器206がオフにされた実施形態では、ステップS502は、CPU202がアクティブ反射波検知器206をオンにすることを含む。ステップS502の前にアクティブ反射波検知器206がオンされたが、低消費電力動作モードであった実施形態では、ステップS502は、CPU202がアクティブ反射波検知器206を、反射波測定を行うために動作可能な通常の動作モードとなるように制御することを含む。
【0098】
ステップS506において、CPU202は、アクティブ反射波検知器206の出力の反射波の測定値に基づいて、環境内で検知された人物の第1のステータスを、転倒姿勢又は非転倒姿勢であるとして分類する。
【0099】
ステップS502及びS506は、図4を参照して上述したステップS412及びS414に対応してもよい。すなわち、本明細書で説明した第1の実施形態と第2の実施形態は、組み合わせてもよい。しかし、これは必要不可欠なことではなく、第1の実施形態と第2の実施形態は互いに独立したものであってもよい。
【0100】
ステップS508において、人物が転倒姿勢であるとして分類されたことに応じて、ステップS510において、アクティブ反射波検知器206は非アクティブ化する。ステップS510は、ステップS508の後に行われるように示されているが、これはそうである必要はなく、非アクティブ化は、単に分類するステップ(ステップS506において)に必要な関連データが受信された後に起こればよい。
【0101】
プロセス500はステップS512に進み、CPU202は、所定の持続時間(図5ではZ秒であると示されており、Zの値は適宜設定可能)を有する第1の時間窓を開始する。一例では、Zは30秒である。本明細書で説明する第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせたとき、Zの値は、ステップS406において開始された時間窓の持続時間よりも短くてもよい。
【0102】
ステップS512は、いくつかの方法で行なわれ得る。一例では、ステップS512において、CPU202は、CPU202の内部又は外部にあってよいカウンタi1を制御して、カウントを開始させてもよい。このカウンタは、インクリメンタルにカウントしてもよいし、デクリメンタルにカウントしてもよいことが理解されよう。別の例では、ステップS512において、CPU202は、常に動作するリアルタイムクロックの監視を開始し、かつリアルタイムクロックを使用して第1の時間窓の監視を行ってもよい。
【0103】
ステップS516において、第1の時間窓が終了したと判定すると(例えば、カウンタi1が閾値Zに達した)、プロセス500はステップS518に進み、CPU202は、アクティブ反射波検知器206をアクティブ化するので、アクティブ反射波検知器206はアクティブ状態になり、かつ環境からの波反射を測定するために動作可能になる。
【0104】
ステップS520において、再アクティブ化後、CPU202は、アクティブ反射波検知器の出力を使用して、人物の第2のステータスを、転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして分類する。
【0105】
CPU202は、ステップS520において環境内で検知された人物の第2のステータスを転倒姿勢であるとして分類した場合(ステップS522において判定)、ステップS524において、CPU202は転倒検知アラート又は通知を発行する。
【0106】
このように、ステップS508において、人物が転倒姿勢にあるとして分類されたと仮定すると、CPU202は、次に所定の時間(Z秒)待って、かつそれから、人物がまだ同じ場所にいるかを再分類し(ステップS520において)、そしてそうであれば、転倒コンディションの人物がいると判定し(なぜなら、助けを必要とするかもしれないとものがたるように思われるある程度の時間、転倒姿勢にあったため)、アラートを発行することが分かる。本開示の実施形態は、アクティブ反射波検知器206によって行われる反射波測定の間に、アクティブ反射波検知器206をより低い電力状態(例えば、オフ又はスリープ)に切り替えることによって、有効にエネルギーを節約する。
【0107】
ステップS524においての転倒検知アラートの発行は、様々な方法で行われてもよい。例えばCPU202は、無線接続を介している可能性があるリモートデバイス(図1には示されていない)にアラートメッセージを送信してもよい。このリモートデバイスは、例えば、介護者又は親族に関連するモバイルコンピューティングデバイス(例えば、タブレット又はスマートフォン)であってもよい。代替的に、リモートデバイスは、遠隔地にあるコンピューティングデバイス(例えば、モニタリングステーションのパーソナルコンピュータ)であってもよい。代替的に、リモートデバイスは、環境100内の制御ハブ(例えば、壁又はテーブルに取り付けられた制御ハブ)であってもよい。制御ハブは、監視システムであってよく、及び/又はホームオートメーションシステムであってもよいシステムの制御ハブであってもよい。制御ハブへの通知は、いくつかの実施形態では、低速無線パーソナルエリアネットワークを例とする無線パーソナルエリアネットワークを介して行われる。代替的に又は追加的に、CPU202は、デバイス102上のビジュアル出力デバイス(例えば、ライト)を制御して、転倒検知のビジュアルアラートを出力してもよい。代替的に又は追加的に、CPU202は、デバイス102上のオーディオ出力デバイス(例えば、スピーカ)を制御して、転倒検知のオーディオアラートを出力してもよい。
【0108】
任意のステップS514によって示されるように、いくつかの実施形態では、環境の監視された空間104内のアクティビティを示す信号が第1の時間窓Zの間にアクティビティセンサ204から受信される場合、その後、CPU202はステップS520において第2の分類を行わない。むしろ、プロセス500はステップS502に戻り、それによって、その開始時及び終了時に、それぞれの転倒姿勢判定を有する第1の時間窓Zがあり、(別個の低電力)アクティビティセンサ204によってその間に検知された動きがない場合にのみアラームがトリガされる。
【0109】
図5aは、環境内の人物のステータスの単一の後続の再分類(ステップS520において)を図示する一方で、ステップS524において転倒検知アラートが発行される前に、転倒姿勢にあるとして人物の複数の再分類が要求され得ることが理解されよう。随意で、ステップS508及びS522に加えて、例えば第1の時間窓Zと同じ持続時間を有している可能性がある別の時間窓の経過後に、S522の後に第3のステータス判定が行われてもよい。3つのステータス判定の全てについて人物が転倒姿勢にあると判定された場合、その後、転倒検知アラートが発出されてもよい。オン/アクティブ期間の間のその/各々のオフ/非アクティブ期間は、各ステータス判定を行うために要求されるオン/アクティブ期間よりも長くてもよい。しかしながら、オフ/非アクティブ期間を間に挟んでちょうど2つのステータス判定を使用することは(ステップS508及びS522において)、時間窓にわたるアクティブ反射波検知器206の最小使用量の使い方の利点を有し、かつそれゆえに最も電力を節約する。人物は、オン/アクティブ状態の間の転倒姿勢から立ち上がる可能性があり、かつそれゆえに、そのような立ち上がりは検知されない。しかしながら、少なくとも時間窓の開始点及び終了点において人物が転倒姿勢で検知されることを特定することは、誤報の可能性のバランスを取る一方で、彼らが補助を必要な場合があるコンディションにあることを十分に示唆している可能性がある。
【0110】
第2の実施形態では、ステップS508において人物が転倒姿勢にあると判定することに応じて、時間窓は、人物がまだ転倒姿勢にある(すなわち、彼らが床から起き上がることができない)ことを確認するために人物の状態の更なる分類をトリガするために使用される。デバイス102は、人物が転倒した全ての場合を検知する必要はない-例えば、人物が転倒してそれからすぐに起き上がったので検知されなかったとしても、その人物は床上で静止していないので問題ない。上述したように、CPU202は、CPU202がどのように構成されるかに依存して、転倒姿勢又は非転倒姿勢(人物が転倒した場合、人物はまだ動くことができるのであまり重大ではないとみなされる可能性があることを考えると)としてみなされ得る、人物が這っているとして分類できる可能性がある。随意のステップS514が使用される実施形態では、這っている人物は、分類ステータスが発生した瞬間のみ移動可能(這っている)である可能性があるため、転倒姿勢にあるとしてみなされてもよい。その後、彼らが静止する場合、ステップS514はネガティブな結果となる可能性があるので、ステップS522において転倒コンディション判定を行うことができる。ステップS514が使用される他の実施形態では、這っている状態(這う姿勢を暗示する)は、非転倒姿勢であるとしてみなされてもよい。
【0111】
ステップS508において、人物が非転倒姿勢にあると判定することに応じて、アクティブ反射波検知器206の出力を使用する追加の分類は、人物が非転倒姿勢にあるという結論に到達するために必要ではない。これについては、以下でより詳細に説明する。
【0112】
第2の実施形態の第1の実装は、アクティビティセンサ204が使用される図5bを参照して説明される。
【0113】
ステップS508に戻り、ステップS508において人物が非転倒姿勢にあるとして分類されることに応じて、ステップS526においてアクティブ反射波検知器206が非アクティブ化される。ステップS526は、ステップS508の後に行われるように示されているが、これはそうである必要はなく、非アクティブ化は、単に分類するステップ(ステップS506において)に必要な関連データが受信された後に起こればよい。
【0114】
ステップS528において、CPU202は、所定の持続時間(図5bではY秒であるとして示されており、Yの値は適宜設定することができる)を有する第2の時間窓を開始する。Yの値はZと同じであってもよいが、しかしながらYとZの値は異なる場合もあり得る。本明細書で説明した第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせたとき、Yの値は、ステップS406において開始した時間窓の継続時間と同じ(又は異なる)であってもよい。
【0115】
ステップS528は、いくつかの方法で行なわれ得る。一例では、ステップS528において、CPU202は、CPU202の内部又は外部にあってよいカウンタi2を制御してカウントを開始させてもよい。このカウンタは、インクリメンタルにカウントしてもよいし、デクリメンタルにカウントしてもよいことが理解されよう。別の例では、ステップS528において、CPU202は、常に動作するリアルタイムクロックの監視を開始し、かつリアルタイムクロックを使用して第2の時間窓を監視してもよい。
【0116】
ステップS532において、CPU202がアクティビティセンサ204から環境内のアクティビティを示す信号を受信しない間に第2の時間窓が終了したと判定すると(例えば、カウンタi2が閾値Yに達した)、プロセス500はステップS502(図5aに示す)に戻り、CPU202は、アクティブ反射波検知器206をアクティブ化するので、アクティブ反射波検知器206はアクティブ状態になり、かつ環境からの波反射を測定するために動作可能になる。
【0117】
ステップS530において、CPU202が、第2の時間窓Yの終了前にアクティビティセンサ204から環境内のアクティビティを示す信号を受信した場合、プロセス500はステップS534に進み、CPU202は、所定の持続時間(図5bではX秒であると示されており、Xの値は適宜設定することができる)を有する第3の時間窓を開始する。Xの値はYと同じであってもよいが、しかしながらXとYの値は異なる場合もあり得る。本明細書で説明した第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせた場合、Xの値は、ステップS406において開始した時間窓の継続時間と同じ(又は異なる)であってもよい。
【0118】
ステップS534において、CPU202は、ステップS502(図5aに示す)に戻る前に、更なるアクティビティ検知(例えば、モーション検知)が発生していない第3の時間窓Xの終了を待ち、CPU202は、アクティブ反射波検知器206をアクティブ化するので、アクティブ反射波検知器206はアクティブ状態になり、かつ環境からの波反射を測定するために動作可能になる。
【0119】
このように、図5bから分かるように、初期分類(ステップS506において)が、人物が例えば立っている可能性がある非転倒状態にあった(又は単に非転倒状態にすぎない可能性がある)と判定した場合で、その後、第2の時間窓Y(人物が場所的に危険な場所にいると特定されなかったので、第1の時間窓Zより多く有利であってもよい)の後にアクティビティセンサ204によって検知されたアクティビティがない場合、その後、プロセス500は、アクティブ反射波検知器206をアクティブ化させ、かつ第1の分類ステップに戻る(ステップS506)-その間の時間中、レーダーがオフである状態で。一方、第2の時間窓Yの間に低電力アクティビティセンサ204によってアクティビティ(例えばモーション)が検知された場合、その人物は全てのリスクの中で低いレベルにあるので、システムは、CPU202がアクティブ反射波検知器206を再びアクティブ化するのに正しいとするだけの十分な時間のためにアクティビティセンサ202がアクティビティを検知するのを停止するために待つ第3の時間窓Xを待つ状態に戻る。
【0120】
第2の実施形態の第1の実装では、CPU202がステップS520において環境内で検知された人物の第2のステータスを非転倒姿勢にあるとして分類した場合(ステップS522において判定される)、プロセスはステップ526に進み、アクティブ反射波検知器206が非アクティブ化される。ステップS526は、ステップS522の後に行われるように示されているが、これはそうである必要はなく、非アクティブ化は、単に分類するステップ(ステップS520において)に必要な関連データが受信された後に起こればよい。このように、プロセス500は、第1のステータスが、人物が非転倒姿勢にあること(ステップS508において判定される)、又は第2のステータスが、人物が非転倒姿勢にあること(ステップS522において判定される)である場合に、ステップS526に進む。
【0121】
第2の実施形態の第2の実装は、アクティビティセンサ204が使用される図5c及び図5dを参照して説明する。第2の実施形態の第2の実装では、人物の非転倒姿勢は、更に、リクライニング非転倒姿勢(リクライニング安全サポート状態として上述)又は立位非転倒姿勢(人物が立っていてかつ壁にもたれている場合、自立状態又は立位安全サポート状態である可能性がある)のいずれかに分類される。
【0122】
図5cは、ステップS508において、人物が非転倒姿勢にあるとして分類されたことに応じて、ステップS540において、CPU202が、アクティブ反射波検知器206からの出力に基づいて人物が立位非転倒姿勢にあると判定したときに行われるプロセス500のステップを図示する。なお、ステップS506とステップS540は、1つのステップとして行なわれてもよいことは理解されよう。
【0123】
ステップS542において、アクティブ反射波検知器206は非アクティブ化される。ステップS542は、ステップS508とS540の後に行われるように示されているが、これはそうである必要はなく、非アクティブ化は、単に分類するステップ(ステップS506において)に必要な関連データが受信された後に起こればよい。
【0124】
ステップS544において、CPU202は、所定の持続時間(図5cではY秒であると示されており、Yの値は適宜設定することができる)を有する第2の時間窓を開始する。Yの値はZと同じであってもよいが、しかしながらYとZの値は異なる場合もあり得る。本明細書で説明した第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせたとき、Yの値は、ステップS406において開始した時間窓の継続時間と同じ(又は異なる)であってもよい。
【0125】
ステップS544は、いくつかの方法で行なわれ得る。一例では、ステップS544において、CPU202は、CPU202の内部又は外部にあってよいカウンタi2を制御してカウントを開始させてもよい。このカウンタは、インクリメンタルにカウントしてもよいし、デクリメンタルにカウントしてもよいことが理解されよう。別の例では、ステップS544において、CPU202は、常に動作するリアルタイムクロックの監視を開始し、かつリアルタイムクロックを使用して第2の時間窓を監視してもよい。
【0126】
ステップS548において、CPU202がアクティビティセンサ204から環境内のアクティビティを示す信号を受信しない間に第2の時間窓が終了したと判定すると(例えば、カウンタi2が閾値Yに達した)、プロセス500はステップS502(図5aに示す)に戻り、CPU202は、アクティブ反射波検知器206をアクティブ化するので、アクティブ反射波検知器206はアクティブ状態になり、かつ環境からの波反射を測定するために動作可能になる。
【0127】
ステップS546において、CPU202が、第2の時間窓Yの終了前にアクティビティセンサ204から環境内のアクティビティを示す信号を受信した場合、プロセス500はステップS550に進み、CPU202は、所定の持続時間(図5cにX秒であると示され、Xの値は適宜設定することができる)を有する第3の時間窓を開始する。Xの値はYと同じであってもよいが、しかしながらXとYの値は異なる場合もあり得る。本明細書で説明した第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせた場合、Xの値は、ステップS406において開始した時間窓の継続時間と同じ(又は異なる)であってもよい。
【0128】
ステップS550において、CPU202は、ステップS502(図5aに示す)に戻る前に、更なるアクティビティ検知(例えば、モーション検知)が発生していない第3の時間窓Xの終了を待ち、CPU202は、アクティブ反射波検知器206をアクティブ化するので、アクティブ反射波検知器206はアクティブ状態になり、かつ環境からの波反射を測定するために動作可能になる。
【0129】
図5dは、ステップS508で人物が非転倒姿勢にあるとして分類されたことに応じて、ステップS560において、CPU202が、アクティブ反射波検知器206からの出力に基づいて、人物がリクライニング非転倒姿勢にあると判定したときに行われるプロセス500のステップを図示する。なお、ステップS506とステップS560は、1つのステップとして行われてもよいことは理解されよう。
【0130】
ステップS562において、アクティブ反射波検知器206は非アクティブ化される。ステップS562は、ステップS508及びS560の後に行われるように示されているが、これはそうである必要はなく、非アクティブ化は、単に分類するステップ(ステップS506において)必要な関連データが受信された後に起こればよい。
【0131】
ステップS564において、CPU202は、所定の持続時間(図5cではW秒であると示されているが、Wの値は適宜設定することができる)を有する第4の時間窓を開始する。
【0132】
ステップS564は、いくつかの方法で行なわれ得る。一例では、ステップS564において、CPU202は、CPU202の内部又は外部にあってよいカウンタi3を制御して、カウントを開始してもよい。このカウンタは、インクリメンタルにカウントしてもよいし、デクリメンタルにカウントしてもよいことが理解されよう。別の例では、ステップS564において、CPU202は、常に動作するリアルタイムクロックの監視を開始し、かつリアルタイムクロックを使用して第2の時間窓を監視してもよい。
【0133】
ステップS568において、CPU202がアクティビティセンサ204から環境内のアクティビティを示す信号を受信しない間に第4の時間窓が終了したと判定すると(例えば、カウンタi3が閾値Wに達した)、プロセス500はステップS502(図5aに示す)に戻り、CPU202は、アクティブ反射波検知器206をアクティブ化するので、アクティブ反射波検知器206はアクティブ状態になり、かつ環境からの波反射を測定するために動作可能になる。
【0134】
ステップS566において、CPU202が第4の時間窓Wの終了前にアクティビティセンサ204から環境内のアクティビティを示す信号を受信した場合、プロセス500はステップS570に進み、CPU202は、第3の時間窓Xを開始する。上述のように、Xの値はYと同じであってもよいが、しかしながらXとYの値は異なる場合もあり得る。本明細書で説明した第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせた場合、Xの値は、ステップS406において開始した時間窓の継続時間と同じ(又は異なる)であってもよい。
【0135】
ステップS570において、CPU202は、ステップS502(図5aに示す)に戻る前に、更なるアクティビティ検知(例えば、モーション検知)が発生していない第3の時間窓Xの終了を待ち、CPU202は、アクティブ反射波検知器206をアクティブ化するので、アクティブ反射波検知器206はアクティブ状態になり、かつ環境からの波反射を測定するために動作可能になる。
【0136】
第4の時間窓Wは、第3の時間窓Xよりも大きくてもよく、代替的又は追加的に、第4の時間窓Wは、第2の時間窓Yよりも大きくてもよい。代替的に又は追加的に、第4の時間窓Wは、第1の時間窓Zよりも大きくてもよい。
【0137】
人物がリクライニング非転倒姿勢にあるときを特定することは、人物が安全な休息姿勢(床から高くなっている場所で支持されている)に長時間いる可能性があり、かつ第2の時間窓Yによって定義されるのと同じ周期性でレーダー測定を定期的に実施すると、特に彼らが何時間も休んでいる場合は必要以上にバッテリを消耗する場合があるので、役に立つ。この場合、第2の時間窓Yよりも大きい第4の時間窓Wを反射波測定の間に使用してもよい。一例として、第4の所定の時間経過後も人物がまだリクライニング非転倒状態にある場合及び/又はその時間帯に検知された動きがある場合、システムは図5dに示すように動く。しかしながら、代替例では、第4の時間窓Wの終了時に、人物がまだ同じ潜在的な休息状態(リクライニング非転倒状態)にあると判定される場合、プロセス500は単に終了し、アクティビティ検知器204によってアクティビティが検知された場合にのみ(第1の実施形態に従って)再開される。
【0138】
第2の実施形態では、CPU202が人物の状態を転倒姿勢又は非転倒姿勢であるとして分類する間の時間窓の持続時間は、第1の状態が検知されることに依存する(それによって、この時間窓は、第1の状態が、人物がリクライニング非転倒状態にあるというときに最も長くなり、第1の状態が、人物が転倒姿勢にあるというときに最も短くなる)。人物が静止安静状態にある場合は、彼らが長い時間動かない可能性が比較的高いので、時間窓は長くすることができる。
【0139】
第2の実施形態の第2の実装(図5c及び図5d)では、CPU202は、ステップS520において環境内で検知された人物の第2のステータスを非転倒姿勢であると分類した場合(ステップS522において判定される)、処理はステップS506に戻る。
【0140】
III.反射波測定処理の中止
【0141】
次に、環境内の人物のステータスを判定するためにCPU202によって行われるプロセス600を示す図6を参照して、本開示の第3の実施形態について説明する。
【0142】
第3の実施形態では、アクティブ反射波測定プロセスが環境内の人物のステータスを判定するために使用され、かつこのアクティブ反射波測定プロセスは、電力を節約するために、少なくとも1つの所定の基準を満たすモーションイベントを検知することに応じて中断される。
【0143】
以下により詳細に説明するように、第3の実施形態では、アクティビティセンサ204は随意であり、デバイス102に存在しない場合もある。
【0144】
中止されるアクティブ反射波測定プロセスは、アクティブ反射波検知器206が、一旦時間窓が終了すると別の測定を行うためにウェイクアップするのを待っているプロセスを含むことができる。別の実施形態では、アクティブ反射波検知器206は、スリープ状態にならない(その電源がオフにされる窓は存在しない)。とりわけ、中止されるアクティブ反射波測定プロセスは、第2の実施形態を参照して上述したプロセス500であってもよいが、しかしながら、これは必須ではなく、かつアクティブ反射波測定プロセスは、環境内の人物のコンディションを判定するためにアクティブ反射波検知器の出力が使用される任意のプロセスとすることができる。
【0145】
プロセス600が開始されるとき、アクティブ反射波検知器206は、環境からの波反射を測定するために動作可能なアクティブ状態にあることに留意されたい。
【0146】
ステップS602において、CPU202は、アクティブ反射波検知器206から測定された波反射のうちの1つ以上を示す出力を受信する。
【0147】
ステップS604において、CPU202は、環境内で検知された人物の第1のステータスを、アクティブ反射波検知器206の出力に基づいて、転倒姿勢又は非転倒姿勢であるとして分類する。
【0148】
一旦CPU202が分類するステップ(ステップS604において)に必要な関連データの全てを受信すると、CPU202はアクティブ反射波検知器206を非アクティブ化してもよい。他の実施形態では、アクティブ反射波検知器206はアクティブのままであり、かつ分類結果が決定されるまで、環境からの測定された波反射のデータをCPU202に供給し続ける。
【0149】
ステップS606において、CPU202は、少なくとも1つの所定の基準を満たす環境内の人物に関連するモーションを検知する。CPU202は、アクティブ反射波検知器206からの出力に基づいて、モーションを検知してもよい。例えば、ステップS606において、CPUは、アクティブ反射波検知器206からの出力の処理に基づいて、人物のモーションが所定の速度及び/又は変位を超えていることを検知してもよい。デバイス102がモーション検知器(例えば、PIRセンサを備えるPIR検知器)の形態のアクティビティセンサ204を備える場合、CPU202は、モーションが検知されたことを示すモーション検知器からの出力(基準は、PIR検知器がモーションを検知する条件)に基づいて、モーションを検知してもよい。別の例では、CPU202は、デバイス102がリモートデバイスからモーション検知メッセージを受信することに基づいて、モーションを検知してもよい。
【0150】
ステップS608において、CPU202は、ステップS606において検知されたモーションに応じて、アクティブ反射波測定処理を中止する。
【0151】
第3の実施形態は、モーションが検知されなかったのであろうアクティブ反射波測定プロセスで行われたアクティブ反射波測定の方法によってそうしなければ消費されたはずの電力の節約がある点で有効である。
【0152】
ステップS604において判定された第1の状態が、人物が転倒姿勢である場合、アクティブ反射波監視プロセスを中止した後、アクティブ反射波監視プロセスを再開してもよい。アクティブ反射波監視プロセスの再開は、モーション検知イベントから所定の遅延時間(例えば15~30秒)後に再開してもよいし、又はアクティブ反射波監視プロセスの再開は即時であってもよい。
【0153】
ステップS604において決定された第1のステータスが、人物が非転倒姿勢にあることである場合、アクティブ反射波監視プロセスを中止した後、いくつかの実施形態では、アクティブ反射波監視プロセスを再開せずに終了してもよい。なぜなら、そのような実施形態では、人物が非転倒状態にある場合、モーション検知器が、彼らが床に転倒した場合にモーションを検知するために当てにされるので、うまくいけば、アクティブ反射波監視プロセス(このプロセスで電力消費集中型アクティブ波測定がアクティブ反射波検知器206によって行われる)を再開する必要がないためである。
【0154】
例としてのみ、第3の実施形態が、第2の実施形態を参照して上述したプロセス500にどのように適用され得るかについて説明する。
【0155】
とりわけ、ステップS604は、ステップS508に対応し、かつ第1のステータスは人物が転倒姿勢にあるという際に、ステップS606は、S514においてモーションが検知されたという肯定的な判定に対応し得る。この例では、アクティブ反射波監視プロセスを中止することにより、アクティブ反射波検知器の再アクティブ化(ステップS518にて)、及び転倒検知アラートの発行(ステップS524において)という電力消費タスクをもたらし得る転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとしての人物のステータスの再分類(ステップ520において)を有効に防止する。さらに不必要なアラート/通知の発行は、伝送の衝突をもたらし、及び/又はアラート/通知を受信してかつ処理する必要があるデバイスの負荷を増加させる可能性がある。さらに、プロセスの中止が、アクティブ反射波検知器の次の動作を遅延又は中止させる場合にも、大幅な電力削減が可能である。
【0156】
この例では、アクティブ反射波監視プロセス500を中止し、かつアクティブ反射波監視プロセス500を再開する(図5aのステップS514からステップS502までの「Yes」矢印参照)。上述のように、アクティブ反射波監視プロセス500の再開は、所定の遅延時間の後に再開されてもよく、このように、CPU202は、ステップS502に戻り、かつアクティブ反射波監視プロセス500を再開する前に、モーション検知器204によってモーションが検知されないP秒(Pの値は適宜設定可能)の所定の持続時間を有する時間窓の終了を待ってもよい。好ましくは、P秒の時間窓は、X秒の第3の時間窓(人物の第1の状態が非転倒状態にあったときにステップS534、S550、及びS570で使用)よりも短く、なぜなら、その人物がすでに潜在的に安全上の懸念があるので、人物が転倒姿勢で検知された場合に監視がより反応するようにすることが有効であるからである。
【0157】
別の例では、ステップS604は、ステップS508に対応してもよく、第1のステータスが、人物が非転倒姿勢にあるという際に、ステップS606は、ステップS530、S546、及びS570のいずれかにおいてモーションが検知されたという肯定的な判定に対応してもよい。この例では、アクティブ反射波監視プロセスを中止することにより、プロセス500がステップS502に進み、それによってアクティブ反射波検知器が所定時間経過後に再アクティブ化されることが防止される。この例では、アクティブ反射波監視プロセス500は中止され、かつアクティブ反射波監視プロセス500は再開しない。代わりに、アクティブ反射波監視プロセス500が中止された後、アクティブ反射波検知器206は非アクティブ化のままであり、かつCPU202は、環境及び/又はその環境内の人物のステータスを判定するためのプロセス400を行ってもよく、これは、上述のように、より多くの電力を消費するアクティブ反射波検知器206をトリガする前にモーションを検知するためにアクティビティセンサ204(例えば、モーション検知器)を当てにするものである。これは、人物のコンディションが重大ではないという基準を満たす動きがある場合、結局のところ、人物はまだ動いているので、電力集約型アクティブ反射波監視プロセスは中止され得るという考えを利用するものである。
【0158】
本開示の態様は、以下の付記項に列記するとおりである。
(付記)
【0159】
1.環境及び/又はその環境内の人物のステータスを判定するコンピュータ実装方法であって、該方法は、
前記環境を監視するためのアクティビティセンサの出力を受信するステップと、
前記アクティビティセンサが前記環境内のアクティビティを検知した後に時間窓を開始するステップと、
前記時間窓の終了時に、前記環境からの波反射を測定するためにアクティブ反射波検知器をアクティブ化するステップであって、ここで前記アクティブ反射波検知器は、アクティブ状態では、アクティブ状態の前記アクティビティセンサよりも多くの電力を消費する、ステップと、
前記測定された波反射の1つ以上を示す前記アクティブ反射波検知器の出力に基づいて、前記環境及び/又は前記環境内の人物のステータスを判定するステップと、
を備え、
ここで、前記方法は、前記時間窓の間に前記アクティビティセンサが前記環境内のアクティビティを検知することに応じて、前記時間窓の終了を遅延させるステップと、
を備える、コンピュータ実装方法。
【0160】
2.付記1に記載のコンピュータ実装方法であって、ステータスを前記判定するステップは、人物が前記環境内にいるかを検知するステップと、人物が前記環境内で検知されない際に、前記環境が無人であると判定するステップと、を備える、コンピュータ実装方法。
【0161】
3.付記1又は2に記載のコンピュータ実装方法であって、ステータスを前記判定するステップは、人物が前記環境内にいるかを検知するステップと、人物が前記環境内で検知された際に、前記環境が有人であると判定するステップと、を備える、コンピュータ実装方法。
【0162】
4.付記1~3のいずれかに記載のコンピュータ実装方法であって、ステータスを前記判定するステップは、前記環境内で検知された人物の状態を判定するステップを備える、コンピュータ実装方法。
【0163】
5.付記4に記載のコンピュータ実装方法であって、前記人物の状態を判定するステップは、前記環境内に存在する人物の速度に基づき、前記速度は、前記アクティブ反射波検知器の前記出力で伝達される前記人物に関連する反射を使用して判定される、コンピュータ実装方法。
【0164】
6.付記4又は5記載のコンピュータ実装方法であって、前記人物の状態を前記判定するステップは、前記アクティブ反射波検知器の前記出力で伝達される前記人物からのそれぞれの少なくとも1つの反射に関連する少なくとも1つの高さに基づく、コンピュータ実装方法。
【0165】
7.付記4~6のいずれかに記載のコンピュータ実装方法であって、前記人物の状態を前記判定するステップは、前記アクティブ反射波検知器の前記出力で伝達される反射の空間分布に基づく、コンピュータ実装方法。
【0166】
8.付記4~7のいずれかに記載のコンピュータ実装方法であって、前記アクティブ反射波検知器の前記出力に基づいて前記人物の状態を判定するステップは、前記人物が転倒姿勢又は非転倒姿勢にあることを判定するステップを備える、コンピュータ実装方法。
【0167】
9.付記8に記載のコンピュータ実装方法であって、前記非転倒姿勢は、立位非転倒姿勢、及びリクライニング非転倒姿勢の少なくとも1つに対応する、コンピュータ実装方法。
【0168】
10.付記8又は9に記載のコンピュータ実装方法であって、前記人物が転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして分類するステップは、
前記アクティブ反射波検知器の前記出力で伝達される前記反射波の1つ以上が、前記人物の身体又はその部位と関連していることを特定するステップと、
前記身体又はその部位に関連する前記環境内の空間位置を判定するステップであって、該空間位置は、前記アクティブ反射波検知器によって受信された前記1つ以上の反射に基づくステップと、
を備え、かつ
前記空間位置が前記環境の床から閾値距離以内である場合、前記人物が前記転倒姿勢にあるとして分類するステップ、及び
前記空間位置が前記環境の前記床から閾値距離内にない場合、前記人物が非転倒姿勢にあるとして分類するステップ、
のうちの少なくとも1つのステップと、
を備える、コンピュータ実装方法。
【0169】
11.付記10に記載のコンピュータ実装方法であって、前記床からの前記閾値距離は、前記人物が立っているときに前記空間位置が前記床からの前記閾値距離より上にあると予想されるように定義される、コンピュータ実装方法。
【0170】
12.付記1~11のいずれかに記載のコンピュータ実装方法であって、前記ステータスを前記判定するステップに応じて、前記方法は、前記アクティブ反射波検知器を非アクティブ化するステップを備える、コンピュータ実装方法。
【0171】
13.付記1~12のいずれかに記載のコンピュータ実装方法であって、前記所定の時間(時間窓)は、30秒から120秒の間の値を有する、コンピュータ実装方法。
【0172】
14.付記1~13のいずれかに記載のコンピュータ実装方法であって、前記アクティビティセンサはモーション検知器である、コンピュータ実装方法。
【0173】
15.付記14に記載のコンピュータ実装方法であって、前記モーション検知器は受動赤外線検知器である、コンピュータ実装方法。
【0174】
16.付記1~15のいずれかに記載のコンピュータ実装方法であって、前記アクティブ反射波検知器はレーダーセンサである、コンピュータ実装方法。
【0175】
17.付記1~15のいずれかに記載のコンピュータ実装方法であって、前記アクティブ反射波検知器はソナーセンサである、コンピュータ実装方法。
【0176】
18.付記1~17のいずれかに記載のコンピュータ実装方法であって、前記アクティビティセンサは、前記アクティブ反射波検知器の視野と重なる視野を有する、コンピュータ実装方法。
【0177】
19.プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに1~18のいずれかに記載の方法を行う命令を備える、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0178】
20.環境及び/又はその環境内の人物のステータスを判定するためのデバイスであって、該デバイスは、プロセッサを備え、該プロセッサは、
前記環境を監視するためのアクティビティセンサの出力を受信することと、
前記アクティビティセンサが前記環境内のアクティビティを検知した後、時間窓を開始することと、
前記時間窓の終了時に、前記環境からの波反射を測定するためにアクティブ反射波検知器をアクティブ化し、前記アクティブ反射波検知器は、アクティブ状態では、アクティブ状態のアクティビティセンサよりも多くの電力を消費することと、
前記測定された波反射の1つ以上を示す前記アクティブ反射波検知器の出力に基づいて、前記環境及び/又は前記環境内の人物のステータスを判定することと、
を行うように構成され、
ここで前記プロセッサは、前記時間窓の間に前記アクティビティセンサが前記環境内のアクティビティを検知することに応じて、前記時間窓の終了を遅延させるように構成される、デバイス。
【0179】
21.付記20に記載のデバイスであって、前記プロセッサは、付記1~18のいずれかに記載の方法を行うように構成される、デバイス。
【0180】
22.付記20又は21に記載のデバイスであって、前記デバイスが前記アクティビティセンサを更に備える、デバイス。
【0181】
23.付記20~22のいずれかに記載のデバイスであって、前記デバイスが前記アクティブ反射波検知器を更に備える、デバイス。
【0182】
24.環境内の人物のコンディションを判定するコンピュータ実装方法であって、該方法は、
アクティブ反射波検知器をアクティブ化するステップと、
前記アクティブ反射波検知器の出力に基づいて、前記人物の第1のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢であるとして分類するステップと、
を備え、
ここで前記第1のステータスが、前記人物が転倒姿勢にあることの場合、前記方法は、
前記第1のステータスが分類された前記出力を受信するステップ後、第1の時間窓の間、前記アクティブ反射波検知器を非アクティブ化するステップと、
前記第1の時間窓の終了時に、前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化するステップ、及び前記人物の第2のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢であるとして分類するために再アクティブ化するステップ後の前記アクティブ反射波検知器の前記出力を使用するステップと、
少なくとも前記第2のステータスは、前記人物が転倒姿勢にあるということに応じて、前記人物のコンディションを転倒コンディションにあるとして判定するステップと、
を更に備える、コンピュータ実装方法。
【0183】
25.付記24に記載のコンピュータ実装方法であって、前記人物の前記コンディションを転倒コンディションにあるとして前記判定するステップに応じて、転倒検知アラートの発行を制御するステップを更に備える、コンピュータ実装方法。
【0184】
26.付記24又は25に記載のコンピュータ実装方法であって、前記第1のステータスが前記人物が非転倒姿勢にあることの場合、又は前記第2のステータスが前記人物が非転倒姿勢にあることの場合、前記方法は、
前記アクティブ反射波検知器を非アクティブ化し、かつ第2の時間窓を開始するステップと、
アクティビティセンサが環境内のアクティビティを検知しているかを監視するステップと、
を更に備え、
ここで前記アクティビティセンサが前記環境内のアクティビティを検知しない場合の第2の時間窓の終了時には、前記方法は、前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化し、かつ前記アクティブ反射波検知器の出力に基づいて、前記人物の前記第1のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして再分類するステップを備える、コンピュータ実装方法。
【0185】
27.付記26に記載のコンピュータ実装方法であって、前記アクティビティセンサが前記第2の時間窓の終了前に前記環境内のアクティビティを検知する場合、前記方法は、前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化し、かつ前記アクティブ反射波検知器の出力に基づいて前記人物の前記第1のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして再分類するステップの前に、前記アクティビティセンサによって前記環境内のアクティビティが検知されない第3の時間窓の終了を待つステップを備える、コンピュータ実装方法。
【0186】
付記28.24又は25に記載のコンピュータ実装方法であって、前記人物の前記第1のステータスを非転倒姿勢にあるとして分類するステップに応じて、前記方法は、前記人物の前記第1のステータスをリクライニング非転倒姿勢又は立位非転倒姿勢にあるとして分類するステップを更に備える、コンピュータ実装方法。
【0187】
付記29.28に記載のコンピュータ実装方法であって、前記人物の前記第1のステータスを立位非転倒姿勢にあるとして分類することに応じて、前記方法は、
前記アクティブ反射波検知器を非アクティブ化し、かつ第2の時間窓を開始するステップと、
アクティビティセンサが前記環境内のアクティビティを検知するかを監視するステップと、
を更に備え、
ここで前記アクティビティセンサが前記環境内のアクティビティを検知しない場合の前記第2の時間窓の終了時には、前記方法は、前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化し、かつ前記アクティブ反射波検知器の出力に基づいて、前記人物の前記第1のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして再分類するステップを備える、コンピュータ実装方法。
【0188】
30.付記29に記載のコンピュータ実施方法であって、前記アクティビティセンサが前記第2の時間窓の終了前に前記環境内のアクティビティを検知する場合、前記方法は、前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化させ、かつ前記アクティブ反射波検知器の出力に基づいて前記人物の前記第1のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして再分類するステップの前に、前記アクティビティセンサによって前記環境内のアクティビティが検知されない第3の時間窓の終了を待つステップを備える、コンピュータ実装方法。
【0189】
31.付記28に記載のコンピュータ実装方法であって、前記人物の前記第1のステータスをリクライニング非転倒姿勢にあるとして分類するステップに応じて、前記方法は、
前記アクティブ反射波検知器を非アクティブ化し、かつ第4の時間窓を開始するステップと、
前記アクティビティセンサが環境内のアクティビティを検知しているかを監視するステップと、
を更に備え、
ここで前記アクティビティセンサが前記環境内のアクティビティを検知しない場合の第4の時間窓の終了時には、前記方法は、前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化し、かつ前記アクティブ反射波検知器の出力に基づいて、前記人物の前記第1のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして再分類するステップを備える、コンピュータ実装方法。
【0190】
32.付記31に記載のコンピュータ実装方法であって、前記アクティビティセンサが前記第4の時間窓の終了前に前記環境内のアクティビティを検知する場合、前記方法は、前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化させ、かつ前記アクティブ反射波検知器の出力に基づいて前記人物の前記第1のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして再分類するステップの前に、前記アクティビティセンサによって前記環境内のアクティビティが検知されない第3の時間窓の終了を待つステップを備える、コンピュータ実装方法。
【0191】
33.付記32に記載のコンピュータ実装方法であって、前記第4の時間窓は、前記第1の時間窓、前記第2の時間窓、及び前記第3の時間窓のうちの1つ以上よりも大きい、コンピュータ実装方法。
【0192】
34.付記28~33のいずれかに記載のコンピュータ実装方法であって、前記第1のステータスは、前記人物が転倒姿勢にあることであり、かつ前記第2のステータスは、前記人物が非転倒姿勢にあることであり、前記方法は、前記アクティブ反射波検知器の前記出力に基づいて、前記人物の前記第1のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢であるとして再分類するステップを備える、コンピュータ実装方法。
【0193】
35.付記24~34のいずれかに記載のコンピュータ実装方法であって、前記方法は、前記アクティビティセンサが前記第1の時間窓の間に前記環境内のアクティビティを検知することを判定するステップと、これに応じて、前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化し、かつ前記アクティブ反射波検知器の前記出力に基づいて前記人物の前記第1のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして再分類するステップと、を備える、コンピュータ実装方法。
【0194】
36.付記35に記載のコンピュータ実装方法であって、前記アクティビティセンサが前記第1の時間窓の間に前記環境内のアクティビティを検知することを判定するステップに応じて、前記方法は、所定の時間待って、前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化し、かつ前記アクティビティセンサが前記環境内の更なるアクティビティを検知することを判定するステップに応じて前記所定の時間を延長するステップを備える、コンピュータ実装方法。
【0195】
37.付記27、30又は32に記載のコンピュータ実装方法であって、前記第1の時間窓は、前記第3の時間窓より小さい、コンピュータ実装方法。
【0196】
38.付記26~37のいずれかに記載のコンピュータ実装方法であって、前記アクティビティセンサはモーション検知器である、26~37のいずれかに記載のコンピュータ実装方法。
【0197】
39.付記38に記載のコンピュータ実装方法であって、前記モーション検知器は受動赤外線検知器である、コンピュータ実装方法。
【0198】
40.付記26~39のいずれかに記載のコンピュータ実装方法であって、前記アクティビティセンサは、前記アクティブ反射波検知器の視野と重なる視野を有する、コンピュータ実装方法。
【0199】
41.付記26~40のいずれかに記載のコンピュータ実装方法であって、前記アクティブ反射波検知器はレーダーセンサである、コンピュータ実装方法。
【0200】
42.付記26~40のいずれかに記載のコンピュータ実装方法であって、前記アクティブ反射波検知器はソナーセンサである、コンピュータ実装方法。
【0201】
43.プロセッサによって実行されたとき、前記プロセッサに付記24~42のいずれかに記載の方法を行わせる命令を備える、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0202】
44.人物が環境内で転倒したかを判定するためのデバイスであって、該デバイスは、
アクティブ反射波検知器をアクティブ化することと、
前記アクティブ反射波検知器の出力に基づき、前記人物の第1のステータスを、転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして分類することと、
を行うように構成されたプロセッサを備え、
ここで前記第1のステータスが、前記人物が転倒姿勢にあることの場合、前記プロセッサは、
前記第1のステータスが分類された前記出力の受信後、第1の時間窓の間、前記アクティブ反射波検知器を非アクティブ化することと、
前記第1の時間窓の終了時に、前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化し、かつ前記人物の第2のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢であるとして分類するために再アクティブ化後の前記アクティブ反射波検知器の前記出力を使用することと、
少なくとも前記第2のステータスが、前記人物が転倒姿勢にあることに応じて、前記人物のコンディションを転倒コンディションであるとして判定することと、
を更に行うように構成される、デバイス。
【0203】
45.付記44に記載のデバイスであって、前記プロセッサが、付記24~42のいずれかに記載の方法を行うように構成される、デバイス。
【0204】
46.付記44又は45に記載のデバイスであって、デバイスが前記アクティブ反射波検知器を更に備える、デバイス。
【0205】
47.環境内の人物のコンディションを判定するコンピュータ実装方法であって、該方法は、
アクティブ反射波検知器の出力を受信するステップと、
アクティブ反射波監視プロセスの一部として、前記アクティブ反射波検知器の前記出力に基づき、前記人物の第1のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして分類するステップと、
少なくとも1つの所定の基準を満たす、前記環境内の前記人物に関連する動きを検知するステップと、
前記検知するステップに応じて、前記アクティブ反射波監視プロセスを中止するステップと、
を備える、コンピュータ実装方法。
【0206】
48.付記47に記載のコンピュータ実装方法であって、前記第1のステータスが、前記人物が転倒姿勢にあることの場合、前記方法は、前記アクティブ反射波監視プロセスを中止するステップ後、前記アクティブ反射波監視プロセスを再開するステップを備える、コンピュータ実装方法。
【0207】
49.付記48に記載のコンピュータ実装方法であって、前記第1のステータスが、前記人物が転倒姿勢にあることの場合、前記アクティブ反射波監視プロセスは、
前記第1のステータスが分類された前記出力を受信した後、前記アクティブ反射波検知器を第1の時間窓の間、非アクティブ化するステップと、
前記第1の時間窓の終了時に、前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化するステップ、及び前記再アクティブ化するステップ後に前記人物の前記第2のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして分類するために前記アクティブ反射波検知器の前記出力を使用するステップと、
少なくとも前記第2のステータスが、前記人物が転倒姿勢にあるということに応じて、前記人物のコンディションを転倒コンディションにあるとして判定するステップと、
を備え、
ここで、前記アクティブ反射波監視プロセスを中止するステップは、前記人物の前記第2のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして分類するために前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化するステップを防止する、コンピュータ実装方法。
【0208】
50.付記49に記載のコンピュータ実装方法であって、前記アクティブ反射波監視プロセスは、前記人物の前記コンディションが転倒コンディションにあるとして、前記判定するステップに応じて、転倒検知アラートの発行を制御するステップを備える、コンピュータ実装方法。
【0209】
51.付記49又は50に記載のコンピュータ実装方法であって、前記アクティブ反射波監視プロセスを再開するステップは、前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化するステップと、前記人物の第1のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢であるとして再分類するために前記アクティブ反射波検知器の前記出力を使用するステップと、を備える、コンピュータ実装方法。
【0210】
52.付記47に記載のコンピュータ実装方法であって、前記第1のステータスが、前記人物が非転倒姿勢にあることの場合、前記アクティブ反射波監視プロセスは、
前記第1のステータスが分類された上記出力を受信した後、前記アクティブ反射波検知器を第2の時間窓の間、非アクティブ化するステップと、
アクティビティセンサが前記環境内のアクティビティを検知しているかを監視するステップと、
を備え、
ここで前記アクティビティセンサが前記第2の時間窓の終了前に前記環境内のアクティビティを検知する場合、前記方法は、前記アクティブ反射波検知器を再アクティブ化し、かつ前記アクティブ反射波検知器の出力に基づいて前記人物の前記第1のステータスを転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして再分類するステップの前に、前記アクティビティセンサによって前記環境内のアクティビティが検知されない第3の時間窓の終了を待つステップを備え、
ここで前記アクティブ反射波監視プロセスを中止するステップは、前記第3の時間窓の終了を前記待つステップを防止する、コンピュータ実装方法。
【0211】
53.付記52に記載のコンピュータ実装方法であって、前記中止するステップの後、前記方法は。
前記環境を監視するための前記アクティビティセンサの出力を受信するステップと、
前記アクティビティセンサが前記環境内のアクティビティを検知した後、時間窓を開始するステップと、
前記時間窓の終了時に、前記環境からの波反射を測定するためにアクティブ反射波検知器をアクティブ化することによって前記アクティブ反射波監視プロセスを再始動するステップであって、前記時間窓の終了は、前記時間窓の間に前記環境内のアクティビティを検知する前記アクティビティセンサに応じて遅延する、ステップと、
を備える、コンピュータ実装方法。
【0212】
54.付記47~53のいずれかに記載のコンピュータ実装方法であって、少なくとも1つの所定の基準を満たす前記環境内の前記人物に関連するモーションを前記検知するステップは、モーションが検知されたことを示すモーション検知器から出力を受信するステップを備える、コンピュータ実装方法。
【0213】
55.付記54に記載のコンピュータ実装方法であって、前記モーション検知器は受動型赤外線検知器である、コンピュータ実装方法。
【0214】
56.付記47~53のいずれかに記載のコンピュータ実装方法であって、少なくとも1つの所定の基準を満たす前記環境内の前記人物に関連するモーションを前記検知するステップは、前記アクティブ反射波検知器の出力を使用して行われる、コンピュータ実装方法。
【0215】
57.付記56に記載のコンピュータ実装方法であって、前記少なくとも1つの所定の基準は、前記モーションが所定の速度を超えることを含む、56に記載のコンピュータ実装方法。
【0216】
58.付記56又は57に記載のコンピュータ実装方法であって、前記少なくとも1つの所定の基準は、前記モーションが所定の変位を超えることを含む、コンピュータ実装方法。
【0217】
59.付記47~58のいずれかに記載のコンピュータ実装方法であって、前記アクティブ反射波検知器はレーダーセンサである、コンピュータ実装方法。
【0218】
60.付記47~58のいずれかに記載のコンピュータ実装方法であって、前記アクティブ反射波検知器はソナーセンサである、コンピュータ実装方法。
【0219】
61.プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに付記47~60のいずれかに記載の方法を行なわせる命令を備える、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【0220】
62.環境内の人物のコンディションを判定するためのデバイスであって、該デバイスは、
アクティブ反射波検知器の出力を受信することと、
アクティブ反射波監視プロセスの一部として、前記アクティブ反射波検知器の前記出力に基づき、前記人物の第1のステータスを、転倒姿勢又は非転倒姿勢にあるとして分類することと、
少なくとも1つの所定の基準を満たす、前記環境内の前記人物に関連するモーションを検知することと、
前記検知に応じて、前記アクティブ反射波監視プロセスを中止することと、
を行うように構成されるプロセッサを備える、デバイス。
【0221】
63.付記62に記載のデバイスであって、前記プロセッサが、付記47~60のいずれかに記載の方法を行うように構成される、デバイス。
【0222】
64.付記62又は63に記載のデバイスであって、前記プロセッサは、前記デバイスのセンサの出力を使用して、少なくとも1つの所定の基準を満たす前記環境内の前記人物に関連するモーションを検知するように構成される、デバイス。
【0223】
65.付記64に記載のデバイスであって、前記センサはアクティブ反射波検知器である、デバイス。
【0224】
66.付記64に記載のデバイスであって、前記センサはモーション検知器であり、かつ前記プロセッサは、モーションが検知されたことを示す前記モーション検知器の出力を使用して、少なくとも1つの所定の基準を満たす前記環境内の前記人物に関連するモーションを検知するように構成される、デバイス。
【0225】
本発明の主題は、構造的特徴及び/又は方法論的行為に特有の言語で説明されてきたが、添付の請求項で定義される主題は、必ずしも上述した特定の特徴又は行為に限定されるものではないことが理解される。むしろ、上述した特定の特徴及び行為は、請求項を実施するための例示的な形態として開示されている。
図1
図2
図3a-3b】
図4
図5a
図5b
図5c
図5d
図6