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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-05
(45)【発行日】2024-07-16
(54)【発明の名称】腕マッサージ部を含むマッサージ装置
(51)【国際特許分類】
   A61H 7/00 20060101AFI20240708BHJP
【FI】
A61H7/00 323H
A61H7/00 322A
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022572403
(86)(22)【出願日】2021-05-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-30
(86)【国際出願番号】 KR2021006529
(87)【国際公開番号】W WO2021241996
(87)【国際公開日】2021-12-02
【審査請求日】2022-12-21
(31)【優先権主張番号】10-2020-0063453
(32)【優先日】2020-05-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518358871
【氏名又は名称】ボディーフレンド カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BODYFRIEND Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】163,Yangjaecheon-ro,Gangnam-gu,Seoul,Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】コン、ドク ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ユ、ミョン ジン
(72)【発明者】
【氏名】クォン、ヨン ジュ
【審査官】村上 勝見
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-070859(JP,A)
【文献】特開2015-002793(JP,A)
【文献】特開2018-134183(JP,A)
【文献】特開2010-046449(JP,A)
【文献】特開2004-216120(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マッサージ装置において、
使用者の身体の少なくとも一部を収容及びマッサージするボディマッサージ部と、 前記使用者の脚をマッサージする脚マッサージ部と、 前記使用者の腕をマッサージする腕マッサージ部と、 前記腕マッサージ部を含むサイドカバーと、を含み、 前記サイドカバーは、前記マッサージ装置の前方から後方に向かって斜めに下降する傾斜面を有する下部カバーと、前記下部カバーの傾斜面に対応して前記マッサージ装置の前方から後方に向かって斜めに下降する傾斜面を有する上部カバーに区分され、 前記腕マッサージ部は、前記上部カバーの内部に設けられ、 前記上部カバーは、前記腕マッサージ部と地面との成す角度を一定に維持したまま、前記下部カバーの傾斜面に沿う方向にスライド下降可能である ことを特徴とするマッサージ装置。
【請求項2】
前記ボディマッサージ部の骨組みを形成し、臀部フレーム及び背中フレームを含むメインフレームと、 前記背中フレームの前記臀部フレームに対する角度に基づいてフレーム回転軸を中心に回転するフレーム連結部と、
前記フレーム連結部を貫通し、前記背中フレームの角度に基づいて駆動軸スロットに沿って動く駆動軸と、
前記駆動軸の動きを腕マッサージ部フレームホルダーに伝達する少なくとも1つのリンクと、
前記少なくとも1つのリンクの動きに基づいてスライドレールに沿って動く前記腕マッサージ部フレームホルダーと、
前記腕マッサージ部の骨組みを形成し、前記腕マッサージ部フレームホルダーに固定され、前記腕マッサージ部のフレームホルダーが動く方向に移動する腕マッサージ部のフレームを含み、
前記上部カバーは、前記ボディマッサージ部の前記臀部フレームと前記背中フレームとが成す角度が増加するほど、前記下部カバーの傾斜面に沿って斜め方向にスライド下降する距離が増加する、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのリンクは、
前記駆動軸の動きを伝達する第3リンクと、 前記第3リンクの動きに基づいてリンク回転軸を中心に回転する第2リンクと、
前記第2リンクの動きを前記腕マッサージ部フレームホルダーに伝達する第1リンクと、を含み、
前記駆動軸が前記第3リンクの一端に連結され、前記第3リンクの他端が前記第2リンクの一端に連結され、前記第2リンクの他端が前記第1リンクの一端に連結され、前記第1リンクの他端が前記腕マッサージ部フレームホルダーに連結される、請求項2に記載のマッサージ装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つのリンク、前記腕マッサージ部フレームホルダー、前記駆動軸スロット、腕マッサージ部締結溝、及び前記スライドレールは前記サイドカバーに含まれており、 前記サイドカバーは前記マッサージ装置から分離可能である
請求項2に記載のマッサージ装置。
【請求項5】
前記メインフレームに含まれるメインフレーム突出部は、前記サイドカバーに含まれる前記腕マッサージ部締結溝に挿入され、前記駆動軸は、前記サイドカバーに含まれる前記駆動軸スロットに挿入され、前記サイドカバーが前記マッサージ装置に結合される、請求項4に記載のマッサージ装置。
【請求項6】
前記駆動軸と前記第3リンクとを連結する駆動軸プランジをさらに含み、
前記駆動軸プランジの溝に前記駆動軸が挿入され、
前記駆動軸プランジは前記第3リンクに締結される、請求項2に記載のマッサージ装置。
【請求項7】
前記リンク回転軸から前記第2リンクの一端までの長さが、前記リンク回転軸から前記第2リンクの他端までの長さよりも短い、請求項2に記載のマッサージ装置。
【請求項8】
前記背中フレームの角度が増加する場合、前記フレーム連結部は前記フレーム回転軸を基準として回転し、
前記フレーム連結部の他端を貫通する前記駆動軸は、前記駆動軸スロットに沿って前方に移動し、
前記駆動軸に連結された前記第3リンクは、前記第2リンクの一端を前方に移動させて、前記第2リンクが前記リンク回転軸を中心に回転するようにし、
前記第2リンクの回転により、前記第2リンクの他端は後方に移動し、
前記第2リンクの他端に連結された前記第1リンクは、前記腕マッサージ部フレームホルダーと共に前記スライドレールに沿って後方に移動する、請求項3に記載のマッサージ装置。
【請求項9】
前記下部カバーは前記メインフレームに固定されて動かず、
前記スライドレールは、前記下部カバーの傾斜面に沿って配置される、請求項2に記載のマッサージ装置。
【請求項10】
前記フレーム連結部の前記フレーム回転軸は、前記臀部フレームを左右に貫通し、
前記背中フレームが後方へリクライニングしたり前方へ起立したりすることにより前記フレーム連結部が前記フレーム回転軸を中心に回転することが、前記臀部フレームを動かさない、請求項2に記載のマッサージ装置。
【請求項11】
前記フレーム連結部の前記フレーム回転軸は、前記臀部フレームの後方部分を左右に貫通し、
前記フレーム連結部及び前記背中フレームが移動していないまま、前記臀部フレームは、前記フレーム回転軸を中心に前記臀部フレームの前方部分が上方または下方に移動することができる、請求項2に記載のマッサージ装置。
【請求項12】
前記駆動軸スロットは、地面方向に凸の円弧状である、請求項2に記載のマッサージ装置。
【請求項13】
前記駆動軸は、前記フレーム連結部の前記フレーム回転軸を中心に円弧状の駆動軸スロットに沿って回転可能である、請求項2に記載のマッサージ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、腕マッサージ部を含むマッサージ装置及びその操作方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
マッサージまたは按摩とは、被術者の身体の一部を揉んだり、押したり、引っ張ったり、叩いたり、または動かしたりするなど、身体の一部に対し様々な形態の力学的刺激を与えることにより、被術者の姿勢を矯正し、血液の循環を助け、そして被術者の疲れが取れるようにする医療補助療法である。
【0003】
マッサージ需要の増加に伴い、経済的事情や時間的な理由から、人工的なマッサージ機能を提供するマッサージ装置またはマッサージ機器の需要が増加している。言い換えれば、マッサージを通して凝り固まった筋肉をほぐしながら疲労やストレスを解消したいという需要が高まるにつれて、時間と費用対効果の高い方式の様々なマッサージ装置が発売されている。別途のマッサージ師なしで機械装置を用いてマッサージを行うための任意の形態の器具、デバイスまたは装置をマッサージ装置と呼ぶ。
【0004】
最近では、マッサージチェア(按摩椅子)の背もたれがフルリクライニングできるマッサージ装置が登場し始めた。使用者が座っているときと横になっているときの腕の位置は変わらざるを得なく、固定された腕マッサージ部では、横になっている使用者と座っている使用者の両方に効率的にマッサージを行うことができないという問題があり、これについての研究が盛んに行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、上述した背景技術に対応して導き出されたものであり、腕マッサージ部を含むマッサージ装置及びその動作方法を提供することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係るマッサージ装置は、メインフレームに含まれる臀部フレームとメインフレームに含まれる背中フレームとを連結し、背中フレームの動きに基づいてフレーム回転軸を中心に回転するフレーム連結部と、フレーム連結部を貫通し、背中フレームの動きに基づいて円弧状の駆動軸スロットに沿って動く駆動軸と、駆動軸の動きを伝達する第3リンクと、第3リンクの動きに基づいてリンク回転軸を中心に回転する第2リンクと、第2リンクの動きを腕マッサージ部フレームホルダーに伝達する第1リンクと、第1リンクの動きに基づいてスライドレールに沿って動く腕マッサージ部フレームホルダーと、を含み、駆動軸が第3リンクの一端に連結され、第3リンクの他端が第2リンクの一端に連結され、第2リンクの他端が第1リンクの一端に連結され、第1リンクの他端が腕マッサージ部フレームホルダーに連結される。
【0007】
本開示の一実施形態に係るマッサージ装置の第1リンク、第2リンク、第3リンク、腕マッサージ部フレームホルダー、駆動軸スロット、腕マッサージ部締結溝、及びスライドレールは、サイドカバーに含まれており、サイドカバーは、マッサージ装置から分離可能である。
【0008】
本開示の一実施形態に係るマッサージ装置のメインフレームはサイドカバーから分離可能であり、メインフレームに含まれるメインフレーム突出部は、サイドカバーに含まれる腕マッサージ部締結溝に挿入され、駆動軸は、サイドカバーに含まれる駆動軸スロットに挿入され、サイドカバーがマッサージ装置に結合される。
【0009】
本開示の一実施形態に係るマッサージ装置は、駆動軸と第3リンクとを連結する駆動軸プランジをさらに含み、駆動軸プランジの溝に駆動軸が挿入され、駆動軸プランジは第3リンクに締結される。
【0010】
本開示の一実施形態に係るマッサージ装置のリンク回転軸から第2リンクの一端までの長さが、リンク回転軸から第2リンクの他端までの長さよりも短い。
【0011】
本開示の一実施形態に係るマッサージ装置の背中フレームが後方へリクライニングする場合、フレーム連結部はフレーム回転軸を基準として回転し、フレーム連結部の他端を貫通する駆動軸は、駆動軸スロットに沿って前方に移動し、駆動軸に連結された第3リンクは、第2リンクの一端を前方に移動させて、第2リンクがリンク回転軸を中心に回転するようにし、第2リンクの回転により、第2リンクの他端は後方に移動し、第2リンクの他端に連結された第1リンクは、腕マッサージ部フレームホルダーと共にスライドレールに沿って後方に移動する。
【0012】
本開示の一実施形態に係るマッサージ装置のサイドカバーは下部カバーと上部カバーとを含み、下部カバーは後方に向かって下降する傾斜面を有し、下部カバーはメインフレームに固定されて動かず、スライドレールは、下部カバーの傾斜面に沿って配置される。
【0013】
本開示の一実施形態に係るマッサージ装置の上部カバーは腕マッサージ部フレームを含み、傾斜面にあるスライドレールに基づいて、腕マッサージ部フレームホルダーに結合された腕マッサージ部フレームは、後方に向かって下降する。
【0014】
本開示の一実施形態に係るマッサージ装置のフレーム連結部のフレーム回転軸は、臀部フレームを左右に貫通し、背中フレームが後方へリクライニングしたり前方へ起立したりすることによりフレーム連結部がフレーム回転軸を中心に回転することが、臀部フレームを動かさない。
【0015】
本開示の一実施形態に係るマッサージ装置のフレーム連結部のフレーム回転軸は、臀部フレームの後方部分を左右に貫通し、フレーム連結部及び背中フレームが移動していないまま、臀部フレームは、フレーム回転軸を中心に臀部フレームの前方部分が上方または下方に移動することができる。
【0016】
本開示の一実施形態に係るマッサージ装置の駆動軸スロットは、地面方向に凸の円弧状である。
【0017】
本開示の一実施形態に係るマッサージ装置の駆動軸は、フレーム連結部のフレーム回転軸を中心に円弧状の駆動軸スロットに沿って回転可能である。
【0018】
また、上述したマッサージ装置の動作方法を実現するためのプログラムは、コンピュータ可読記録媒体に記録されてもよい。
【発明の効果】
【0019】
マッサージチェアの背もたれが起立状態からリクライニング状態に変更されて使用者の腕の相対位置が変化しても、腕マッサージ部が適切な位置に移動するため、使用者は不便なくマッサージを受けることができる。
【0020】
本開示で得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及しない他の効果は以下の記載から、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本開示の一実施形態に係るマッサージ装置を説明するための図である。
図2】本開示の一実施形態に係るメインフレームを説明するための図である。
図3】本開示の一実施形態に係るメインフレームを説明するための図である。
図4】本開示の一実施形態に係るマッサージ装置を示す図である。
図5】本開示の一実施形態に係るマッサージ装置と通信できる外部装置を示す図である。
図6】本開示の一実施形態に係るマッサージ装置を示す図である。
図7】本開示の一実施形態に係るマッサージ装置を示す図である。
図8】本開示の一実施形態に係るサイドカバーを示す図である。
図9】本開示の一実施形態に係るサイドカバーを示す図である。
図10】本開示の一実施形態によりサイドカバーがマッサージ装置の本体に結合する過程を説明する図である。
図11】本開示の一実施形態に係るマッサージ装置の動作を示す図である。
図12】本開示の一実施形態に係るマッサージ装置の動作を示す図である。
図13】本開示の一実施形態に係るマッサージ装置の動作を示す図である。
図14】本開示の一実施形態に係るマッサージ装置の姿勢による使用者の姿勢を説明するための図である。
図15】本開示の一実施形態に係るマッサージ装置の動作を説明するための図である。
図16】本開示の一実施形態に係るマッサージ装置の動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
メインフレームに含まれる臀部フレームと前記メインフレームに含まれる背中フレームとを連結し、前記背中フレームの動きに基づいてフレーム回転軸を中心に回転するフレーム連結部と、前記フレーム連結部を貫通し、前記背中フレームの動きに基づいて円弧状の駆動軸スロットに沿って動く駆動軸と、前記駆動軸の動きを伝達する第3リンクと、前記第3リンクの動きに基づいてリンク回転軸を中心に回転する第2リンクと、前記第2リンクの動きを腕マッサージ部フレームホルダーに伝達する第1リンクと、前記第1リンクの動きに基づいてスライドレールに沿って動く前記腕マッサージ部フレームホルダーと、を含み、前記駆動軸が前記第3リンクの一端に連結され、前記第3リンクの他端が前記第2リンクの一端に連結され、前記第2リンクの他端が前記第1リンクの一端に連結され、前記第1リンクの他端が前記腕マッサージ部フレームホルダーに連結される、マッサージ装置。
【0023】
開示された実施形態の利点及び特徴、ならびにそれらを達成する方法は、添付の図面と共に後述される実施形態を参照することにより明らかになるであろう。しかしながら、本開示は、以下に開示される実施形態に限定されるものではなく、様々な形態で実施することができ、単に本実施形態は、本開示を完全にし、本開示が属する技術分野において通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものに過ぎない。
【0024】
本明細書において使用される用語について簡単に説明し、開示された実施形態について具体的に説明する。
【0025】
本明細書において使用される用語は、本開示における機能を考慮しながら可能な限り現在広く使用されている一般的な用語を選択したが、これは関連分野に携わる技術者の意図または判例、新しい技術の出現などによって変わり得る。また、特定の場合には、出願人が任意に選択した用語もあり、この場合、該当する発明の説明部分で詳細にその意味を記載する。したがって、本開示において使用される用語は、単なる用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本開示の全般にわたる内容に基づいて定義されるべきである。
【0026】
本明細書における単数の表現は、文脈上明らかに単数であるものと特定していない限り、複数の表現を含む。また、複数の表現は、文脈上明らかに複数であるものと特定していない限り、単数の表現を含む。
【0027】
明細書の全般に亘って、ある部分がある構成要素を「含む」としたとき、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含み得るということを意味する。
【0028】
また、明細書において使用される「部」という用語は、ソフトウェアまたはハードウェア構成要素を意味し、「部」は、ある役割を果たす。しかしながら、「部」は、ソフトウェアまたはハードウェアに限定される意味ではない。「部」は、アドレッシングできる格納媒体にあるように構成されてもよく、一つまたはそれ以上のプロセッサを再生させるように構成されてもよい。したがって、一例として、「部」は、ソフトウェア構成要素、客体指向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素及びタスク構成要素などの構成要素、並びにプロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、及び変数を含む。構成要素及び「部」内で提供される機能は、より少数の構成要素及び「部」で結合されるか、または追加的な構成要素及び「部」にさらに分離される。
【0029】
本開示の一実施形態によれば、「部」は、プロセッサ及びメモリで具現されることができる。用語「プロセッサ」は、汎用プロセッサ、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、コントローラ、マイクロコントローラ、状態マシンなどを包含するように広義に解釈されなければならない。いくつかの環境において「プロセッサ」は、カスタムIC(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などを称することもできる。用語「プロセッサ」は、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、DSPコアと結合した1つ以上のマイクロプロセッサの組み合わせ、または任意の他のそのような構成の組み合わせなどの処理デバイスの組み合わせを称することもできる。
【0030】
用語「メモリ」は、電子情報を格納可能な任意の電子構成要素を包含するように広義に解釈されなければならない。用語メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、磁気または光データ記憶装置、レジスタなどのプロセッサ可読媒体の様々なタイプを称することもできる。プロセッサがメモリから情報を読み取り及び/又はメモリに情報を書き込むことができる場合、メモリはプロセッサと電子通信状態にあると言われる。プロセッサに集積されたメモリは、プロセッサと電子通信状態にある。
【0031】
本明細書においてアクチュエータとは、駆動力を提供できる構成を意味する。例えば、アクチュエータは、モータ、リニアモータ、電子モータ、DCモータ、ACモータ、リニアアクチュエータ、電動アクチュエータなどを含み得るが、これらに限定されない。
【0032】
本明細書において、一実施形態によれば、マッサージ装置は、ボディマッサージ部と脚マッサージ部とを含むマッサージ装置を指すことができる。また、別の実施形態によれば、ボディマッサージ部2100と脚マッサージ部2300とは、分離された別々の装置(例えば、ボディマッサージ装置と脚マッサージ装置)として存在でき、マッサージ装置は、ボディマッサージ装置または脚マッサージ装置を指すことができる。
【0033】
以下、添付の図面を参照して、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように、実施形態について詳細に説明する。なお、図面において本開示を明確に説明するために、説明に関係のない部分は省略する。
【0034】
図1は、本開示の一実施形態に係るマッサージ装置を説明するための図である。
【0035】
本開示の一実施形態に係るマッサージ装置100は、使用者の身体の少なくとも一部を収容するための領域を形成し、使用者の身体をマッサージするボディマッサージ部2100と、使用者の脚をマッサージする脚マッサージ部2300と、を含んでいてもよい。
【0036】
ボディマッサージ部2100は、使用者の身体の少なくとも一部にマッサージを提供することができる。ボディマッサージ部2100は、使用者の身体の少なくとも一部にマッサージ機能を提供するマッサージモジュール2170と、使用者に任意のタイプのオーディオ出力を提供するためのオーディオ出力モジュール2160と、ボディマッサージ部2100の骨組みを構成するメインフレーム2110と、使用者からの任意のタイプの入力を受信するための使用者入力部2180と、を含んでいてもよい。
【0037】
上述のボディマッサージ部2100が含む構成要素は、例示的な実施形態に過ぎず、ボディマッサージ部2100は、上述の構成要素以外にも多様な構成要素を含んでいてもよい。
【0038】
なお、図1に示すマッサージ装置100の形状及び構造は例示的なものに過ぎず、本開示の特許請求の範囲によって定義される権利範囲から逸脱しない限り、様々なタイプのマッサージ装置100も本開示の範囲内に含まれ得る。
【0039】
ボディマッサージ部2100には、使用者を収容するための任意の形状の空間が形成されてもよい。ボディマッサージ部2100は、使用者の身体の形状に対応する形状の空間を有していてもよい。例えば、図1に示すように、ボディマッサージ部2100は、使用者の全身または身体の一部を収容できる着座型(座位型)で具現されてもよい。
【0040】
ボディマッサージ部2100の地面に接する部分は、摩擦力を増大させるための任意の材質または摩擦力を増大させるための任意の部材(例えば、滑り止めパッドなど)を含んでいてもよく、マッサージ装置100の移動性を強化するための車輪を含んでいてもよい。
【0041】
ボディマッサージ部2100の少なくとも一部はスライド移動可能である。例えば、ボディマッサージ部2100がマッサージを開始する場合、ボディマッサージ部2100の少なくとも一部は前方にスライド移動することができる。また、ボディマッサージ部2100は後方に傾斜してもよい。その結果、ボディマッサージ部2100は、後方に傾斜した状態でマッサージを提供することができる。
【0042】
本開示の一実施形態によれば、マッサージ装置100は、少なくとも1つのエアセル(図示せず)を含んでいてもよい。エアセルは、使用者の肩部、骨盤部、腕マッサージ部、脚マッサージ部2300などに位置できるが、これに限定されず、マッサージ装置100の様々な部分に配置されてもよい。
【0043】
マッサージ装置100はエア供給部を含んでいてもよく、エア供給部はエアセルに空気を供給することによりエアセルを膨張させることができる。エア供給部は、ボディマッサージ部2100の内部に位置してもよく、脚マッサージ部2300に位置してもよい。また、エア供給部はマッサージ装置100の外部に位置してもよい。
【0044】
脚マッサージ部2300は、使用者に脚マッサージを提供することができる。例えば、脚マッサージ部2300は、使用者のふくらはぎをマッサージするふくらはぎマッサージ部及び/又は使用者の足をマッサージする足マッサージ部を含んでいてもよい。
【0045】
脚マッサージ部2300は、使用者の身体特性に応じて長さ調節が可能である。例えば、背の高い使用者がマッサージ装置100を使用する場合、ふくらはぎの長さが長いため、脚マッサージ部2300の長さを長くする必要がある。また、背の低い使用者がマッサージ装置100を使用する場合、ふくらはぎの長さが短いため、脚マッサージ部2300を短くする必要がある。したがって、脚マッサージ部2300は、使用者の身長に合わせた脚マッサージを提供することができる。
【0046】
マッサージモジュール2170は、ボディマッサージ部2100に収容された使用者に任意のタイプの力学的刺激を提供するために、ボディマッサージ部2100の内部に設けられてもよい。図1に示すように、マッサージモジュール2170は、ボディマッサージ部2100の内部に設けられたメインフレーム2110に沿って移動することができる。
【0047】
例えば、ボディマッサージ部2100のメインフレーム2110にはラックギアが設けられてもよく、マッサージモジュール2170はラックギアに沿って移動しながら、使用者の身体の様々な部分に力学的刺激を提供することができる。マッサージモジュール2170は、ボールマッサージユニットまたはローラマッサージユニットを含んでいてもよいが、これらに限定されない。
【0048】
メインフレーム2110は、ボディマッサージ部2100の内部構成の骨組みを構成するものであり、金属材料またはプラスチック材料等で具現されてもよい。例えば、メインフレーム2110は、鉄、合金、鋼などで具現されてもよいが、これらに限定されず、様々な硬質材料で具現されてもよい。
【0049】
本開示の一実施形態によれば、マッサージ装置100はオーディオ出力モジュール2160を含んでいてもよい。オーディオ出力モジュール2160は様々な位置に設けられてもよい。例えば、オーディオ出力モジュール2160は、使用者と接触するシート部の上端に配置された上端オーディオ出力ユニット、シート部の左右の腕マッサージ部の前端に取り付けられた前方オーディオ出力ユニット、及び/又は腕マッサージ部の後端に取り付けられた後方オーディオ出力ユニットなどの複数の出力ユニットを含んでいてもよいが、これらに限定されない。この場合、オーディオ出力モジュール2160は、5.1チャンネルなどの立体音響を提供することができるが、これに限定されない。
【0050】
本開示の一実施形態によれば、使用者は、マッサージ装置制御デバイス2200を用いてマッサージ装置100を制御し得る。マッサージ装置制御デバイス2200は、マッサージ装置100と有線通信及び/又は無線通信を介して接続されてもよい。
【0051】
マッサージ装置制御デバイス2200は、リモートコントローラ(Remote controller)、携帯電話(Cellular phone)、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)などを含んでいてもよいが、これに限定されず、マッサージ装置100と有線または無線通信を介して接続可能な様々な電子装置を含んでいてもよい。
【0052】
図2及び図3は、本開示の一実施形態に係るメインフレームを説明するための図である。具体的には、図3は、背中フレーム2232の角度を変更した様子を示す図である。
【0053】
本開示の一実施形態によれば、メインフレーム2110は、ベースフレーム2210、下部フレーム2220、及び上部フレーム2230のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。また、本開示の一実施形態に係るメインフレーム2110には、フレームアクチュエータ2250及びマッサージモジュール2170が配置されてもよい。
【0054】
ベースフレーム2210は、地面に配置されてマッサージ装置100を安定的に支持することができる。ベースフレーム2210は地面によって支持され、下部フレーム2220及び上部フレーム2230を支持することができる。一例に係るベースフレーム2210は、マッサージ装置100の重心を保持するために相対的に広く配置されてもよいが、これに限定されない。
【0055】
下部フレーム2220は、上部フレーム2230を支持することができる。一例に係る下部フレーム2220は、上部フレーム2230の臀部フレーム2231を直接支持することができる。一例に係る下部フレーム2220は、ベースフレーム2210の一方の側及び他方の側に垂直に配置されて上部フレーム2230を支持できるが、これに限定されない。
【0056】
本開示の一実施形態によれば、下部フレーム2220は、ベースフレーム2210に沿って移動することができる。例えば、下部フレーム2220は、ベースフレーム2210に沿って前方または後方にスライド移動することができる。これにより、ボディマッサージ部2100のスライド移動が許容され得る。
【0057】
具体的には、下部フレーム2220の移動を可能にするために、下部フレーム2220の下部に移動ホイールが設けられてもよい。また、ベースフレーム2210の上部には、移動ホイールをガイドできるガイド部材が設けられてもよい。下部フレーム2220に設けられた移動ホイールは、ベースフレーム2210に設けられたガイド部材に沿って移動することにより前方または後方に移動することができる。
【0058】
本開示の他の例によれば、下部フレーム2220とベースフレーム2210とは分離せずに一体的に形成されるので、下部フレーム2220がベースフレーム2210に沿って移動することなく固定されてもよい。例えば、下部フレーム2220は、前方または後方にスライドせずに固定されてもよい。
【0059】
具体的には、下部フレーム2220の下部には移動ホイールが設けられておらず、下部フレーム2220とベースフレーム2210との間には、下部フレーム2220とベースフレーム2210とを固定するための固定部材が設けられてもよい。また、下部フレーム2220とベースフレーム2210とは一体的に構成されてもよい。
【0060】
本開示の一実施形態に係る下部フレーム2220は、スライドフレーム2221、支持軸フレーム2222、スイングブラケット2223、及び上下結合フレーム2224のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
【0061】
スライドフレーム2221は、ベースフレーム2210に沿って前方または後方にスライド移動することができる。スライドフレーム2221は、ベースフレーム2210上に配置されて支持軸フレーム2222を支持することができる。
【0062】
支持軸フレーム2222は、上部フレーム2230を支持する支持軸として機能することができる。また、本開示の一実施形態に係るメインフレーム2110は、上部フレーム2230全体が前後方向に動くことができ、このとき、支持軸フレーム2222は中心軸として機能することができる。そのような支持軸フレーム2222の一端はスライドフレーム2221に結合され、他端はスイングブラケット2223に結合されてもよい。
【0063】
スイングブラケット2223は、上部フレーム2230を支持しながら、支持軸フレーム2222を中心に上部フレーム2230を回転可能にする。スイングブラケット2223の上面には上下結合フレーム2224が結合され、上下結合フレーム2224の一端と他端が動くとき、スイングブラケット2223は上下結合フレーム2224の中心を保持する役割を果たすことができる。
【0064】
一例に係るスイングブラケット2223の断面は三角形の形状を有していてもよいが、これに限定されない。一例に係るスイングブラケット2223の断面が三角形である場合、スイングブラケット2223の第1頂点部分に支持軸フレーム2222が挿入されてもよい。また、結合部材は、スイングブラケット2223の第1頂点部分と支持軸フレーム2222とを同時に貫通してスイングブラケット2223と支持軸フレーム2222とを結合することができるが、結合方法はこれに限定されない。このとき、スイングブラケット2223の第1頂点と対向する第1底辺部(スイングブラケット2223の上面)は、上下結合フレーム2224と結合されてもよい。
【0065】
上下結合フレーム2224は、下部フレーム2220と上部フレーム2230とを結合することができる。一例に係る上下結合フレーム2224の底面の一部は、スイングブラケット2223と結合されてもよい。また、一例に係る上下結合フレーム2224の一端及び他端は、上部フレーム2230と結合されてもよい。より具体的には、一例に係る上下結合フレーム2224の一端及び他端は、上部フレーム2230の側面連結フレーム2234と結合されてもよい。側面連結フレーム2234の動きに応じて、上下結合フレーム2224も動くことができる。
【0066】
本開示の一実施形態に係る下部フレーム2220にはフレームアクチュエータ2250が配置されてもよい。
【0067】
フレームアクチュエータ2250は、後面連結フレーム2236、下部フレーム2220、上部フレーム2230、及び脚マッサージ部に設けられた脚フレーム(図示せず)のうちの少なくとも1つを移動させるための駆動力を提供することができる。本開示の一実施形態に係るフレームアクチュエータ2250は、背中の角度アクチュエータ2251、スイングモーションアクチュエータ2252、スライドアクチュエータ(図示せず)、及び脚の角度アクチュエータ(図示せず)のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
【0068】
背中の角度アクチュエータ2251は、背中フレーム2232の角度を調整することができる。一例に係る背中の角度アクチュエータ2251の一方の側は下部フレーム2220に固定され、他方の側は後面連結フレーム2236に固定されてもよい。背中の角度アクチュエータ2251は、後面連結フレーム2236を前後方向に移動させることにより、背中フレーム2232の角度を調整することができる。
【0069】
スイングモーションアクチュエータ2252は、上部フレーム2230の角度を調整することができる。一例に係るスイングモーションアクチュエータ2252の一方の側は上部フレーム2230に固定され、他方の側は下部フレーム2220に固定されてもよい。スイングモーションアクチュエータ2252は、上部フレーム2230を前後方向に移動させることにより、上部フレーム2230全体の角度を調整することができる。
【0070】
スライドアクチュエータ(図示せず)は、ボディマッサージ部2100をスライド移動させることができる。一例に係るスライドアクチュエータ(図示せず)の一方の側はベースフレーム2210に固定され、他方の側は下部フレーム2220に固定されてもよい。スライドアクチュエータ(図示せず)は、下部フレーム2220がベースフレーム2210に沿って前方または後方にスライド移動できるように、下部フレーム2220を前後方向に移動させ、これによりボディマッサージ部2100がスライド移動することができる。
【0071】
脚の角度アクチュエータ(図示せず)は、脚マッサージ部の角度を調整することができる。一例に係る脚の角度アクチュエータ(図示せず)の一方の側は上部フレーム2230に固定され、他方の側は脚フレーム(図示せず)に固定されてもよい。脚の角度アクチュエータ(図示せず)は、脚フレーム(図示せず)を前後方向に移動させることにより、脚マッサージ部の角度を調整することができる。
【0072】
上部フレーム2230は、使用者の身体を支持する骨組みとして機能することができる。一例に係る上部フレーム2230は、使用者の臀部及び背中を支持することができる。このような上部フレーム2230は下部フレーム2220によって支持されてもよい。上部フレーム2230にはマッサージモジュール2170が配置されて使用者の身体をマッサージすることができる。
【0073】
本開示の一実施形態に係る上部フレーム2230は、臀部フレーム2231、背中フレーム2232、変形防止フレーム2233、側面連結フレーム2234、連結ブラケット2235、後面連結フレーム2236、及び前面連結フレーム2237のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
【0074】
臀部フレーム2231は、使用者の臀部を支持することができる。臀部フレーム2231は複数個で構成されてもよく、下部フレーム2220上の両側に互いに対向するように設けられてもよい。一例に係る臀部フレーム2231は、背中フレーム2232とは別のフレームで形成されてもよい。このような臀部フレーム2231には臀部ラックギアが設けられてもよい。
【0075】
臀部ラックギアは、マッサージモジュール2170の移動をガイドするためのものであり、複数のラックギア突起と複数のラックギア溝とを含んでいてもよい。臀部ラックギアは、臀部フレーム2231の両側に対向する形態で設けられてもよく、マッサージモジュール2170は臀部ラックギアに沿って移動してもよい。臀部ラックギアは、別途の部材として臀部フレーム2231に設けられてもよいが、臀部フレーム2231の一部にパターン状に形成されてもよい。
【0076】
背中フレーム2232は、使用者の背中を支持することができる。背中フレーム2232は、臀部フレーム2231に隣接して配置され、下部フレーム2220上の両側に対向する形態で設けられてもよい。背中フレーム2232は、臀部フレーム2231との角度変化を許容するために、臀部フレーム2231から分離されて別途のフレームとして動くすることができる。
【0077】
一例に係る背中フレーム2232は、様々な形状で具現されてもよい。例えば、背中フレーム2232は、形状によってIフレーム、Sフレームなどに区分されてもよいが、これに限定されない。
【0078】
Iフレームとは、背中フレーム2232の少なくとも一部が「I」字型に具現されたフレームを意味する。Sフレームとは、背中フレーム2232の少なくとも一部が「S」字状の屈曲形状を含むフレームを意味する。Iフレームにマッサージモジュール2170が設けられる場合、マッサージモジュール2170はIフレームに沿って一直線に移動可能である。
【0079】
このような背中フレーム2232には背中ラックギアが設けられてもよい。背中ラックギアは、マッサージモジュール2170の移動をガイドするためのものであり、複数のラックギア突起と複数のラックギア溝とを含んでいてもよい。背中ラックギアは、背中フレーム2232の両側に対向する形態で設けられてもよく、マッサージモジュール2170は背中ラックギアに沿って移動することができる。背中ラックギアは、別途の部材として背中フレーム2232に設けられてもよいが、背中フレーム2232の一部にパターン状に形成されてもよい。
【0080】
本開示の一実施形態に係る臀部フレーム2231及び背中フレーム2232は、別々のフレームからなり、それぞれの一端が互いに隣接するように配置されてもよい。本開示の一実施形態に係る臀部フレーム2231または背中フレーム2232の一端の下部には角度調整突起が設けられ、角度調整突起が設けられていない臀部フレーム2231または背中フレーム2232の一端の下部には、突起挿入溝を有する角度調整ガイドが設けられてもよい。角度調整突起が角度調整ガイドの突起挿入溝に挿入されることにより、臀部フレーム2231と背中フレーム2232とは、角度が調整されたときに互いに一定の間隔以上離間することなく距離を維持することができる。
【0081】
本開示の一実施形態に係る臀部フレーム2231及び背中フレーム2232は、プラスチック材料または金属材料で具現されてもよいが、これらに限定されない。本開示の一実施形態に係る臀部フレーム2231には臀部ラックギアがパターン状に形成されてもよく、背中フレーム2232には臀部ラックギアがパターン状に形成されてもよいが、この場合、臀部フレーム2231及び背中フレーム2232はプラスチック材料からなってもよい。
【0082】
変形防止フレーム2233は、背中フレーム2232がプラスチック材料からなる場合、背中フレーム2232の形状が変形したり揺れたりすることを防止するために、背中フレーム2232の側部に配置されて背中フレーム2232を支持することができる。例えば、変形防止フレーム2233は、鉄、合金、鋼などで具現されてもよいが、これらに限定されず、様々な硬質材料で具現されてもよい。
【0083】
側面連結フレーム2234は、臀部フレーム2231を下部フレーム2220に固定することができる。一例に係る側部連結フレーム2234の一方の面は臀部フレーム2231と結合され、他方の面は下部フレーム2220と結合されてもよい。より具体的には、一例に係る側部連結フレーム2234は、下部フレーム2220の上下結合フレーム2224と結合されてもよい。
【0084】
連結ブラケット2235は、変形防止フレーム2233と側面連結フレーム2234とを連結することができる。一例に係る連結ブラケット2235は、三角形の薄板状に形成され、第1頂点部分が変形防止フレーム2233と結合され、第2頂点部分が側面連結フレーム2234と結合され、第3頂点部分は後面連結フレーム2236と結合されてもよいが、これに限定されない。このような連結ブラケット2235は、下部フレーム2220の両側に対向するように配置された第1連結ブラケット及び第2連結ブラケットを含んでいてもよい。
【0085】
一方、連結ブラケット2235は、変形防止フレーム2233とは別に設けられて結合されてもよく、変形防止フレーム2233から延びて一体的に形成されてもよい。
【0086】
後面連結フレーム2236は、背中フレーム2232と背中の角度アクチュエータ2251とを連結することができる。後面連結フレーム2236は、連結ブラケット2235及び変形防止フレーム2233を介して背中フレーム2232と連結されてもよい。したがって、後面連結フレーム2236を移動させる場合などでフレーム2232の角度を調整することができる。このような後面連結フレーム2236は背中の角度アクチュエータ2251と連結され、背中の角度アクチュエータ2251が後面連結フレーム2236を前後方向に移動させることにより、背中フレーム2232の角度を調整することができる。このような後面連結フレーム2236は、連結ブラケット2235の第3頂点部分に結合されてもよく、第1連結ブラケットと第2連結ブラケットとの間に結合されてもよい。
【0087】
前面連結フレーム2237は、上部フレーム2230とスイングモーションアクチュエータ2252とを連結することができる。一例に係る前面連結フレーム2237は、上部フレーム2230の側部連結フレーム2234と結合されてもよい。したがって、前面連結フレーム2237を移動させる場合、上部フレーム2230全体の角度を調整することができる。
【0088】
本開示の一実施形態に係る上部フレーム2230にはマッサージモジュール2170が配置されてもよい。
【0089】
マッサージモジュール2170は、使用者の頭部、背中、及び臀部のうちの少なくとも1つに動的刺激を提供することができる。マッサージモジュール2170は、臀部フレーム2231及び背中フレーム2232に沿って上側または下側に移動することができる。
【0090】
一方、従来のマッサージ装置は、臀部フレーム及び背中フレームが1つのフレームで構成されており、臀部フレームと背中フレームとの間の角度を調整できないため、使用者が同じ姿勢でマッサージを受けなければならないという不便さがあった。また、従来のマッサージ装置は、臀部フレームと背中フレームとの間の角度を調整しても、マッサージモジュール2170が臀部フレームと背中フレームとの間を移動しにくいという問題があった。
【0091】
本開示の一実施形態に係るマッサージ装置100は、臀部フレーム2231と背中フレーム2232とをそれぞれ分離することにより、臀部フレーム2231と背中フレーム2232との間の角度を調整することができる。また、本開示の一実施形態に係るマッサージ装置100は、マッサージモジュール2170にガイドモジュールを備えることにより、臀部フレーム2231と前記背中フレーム2232との間からマッサージモジュール2170が離脱することを防ぐことができる。
【0092】
臀部ラックギアまたは背中ラックギアは、前方-後方の方向のラックギア及び上下方向のラックギアを含んでいてもよい。本開示における前方-後方の方向は、マッサージモジュール2170から使用者に向かう方向、または使用者からマッサージモジュール2170に向かう方向を意味し、Z軸方向とも呼ばれる。
【0093】
マッサージモジュール2170は、臀部ラックギアまたは背中ラックギアと噛み合うギアを含んでいてもよい。より具体的には、マッサージモジュール2170は、前方-後方の方向のラックギアと上下方向のラックギアとそれぞれ噛み合うギアを含んでいてもよい。マッサージモジュール2170に設けられたアクチュエータによってギアが回転することにより、マッサージモジュール2170は前方、後方、上方または下方に移動することができる。
【0094】
マッサージモジュール2170が前方に移動するほど、マッサージの強度が強くなり得る。また、マッサージモジュール2170が後方に移動するほど、マッサージの強度が弱くなり得る。
【0095】
ラックギアは、金属材料またはプラスチック材料で具現されてもよい。例えば、ラックギアは、鉄、鋼、合金、強化プラスチック、メラミン樹脂、フェノール樹脂などで具現されてもよいが、これらに限定されない。
【0096】
図2及び図3は、上部フレーム2230がフルフラットフレームである場合を示しているが、これに限定されない。上部フレーム2230は様々な形状で具現されてもよい。例えば、上部フレーム2230は、形状によってSフレーム、Lフレーム、S&Lフレーム、ダブルS&Lフレームに区分されてもよいが、これらに限定されない。
【0097】
Sフレームは、上部フレーム2230の少なくとも一部が「S」字状に屈曲した形状を含むフレームを意味する。Lフレームは、上部フレーム2230の少なくとも一部が「L」字状に屈曲した形状を含むフレームを意味し、S&Lフレームは、「S」字状に屈曲した形状と「L」字状に屈曲した形状との両方を含むフレームを意味し、ダブルS&Lフレームは、「L」字状に屈曲した形状と2つの部分の「S」字状に屈曲した形状とを含むフレームを意味する。
【0098】
図4は、本開示の一実施形態に係るマッサージ装置を示す図である。
【0099】
マッサージ装置100は、制御部300、センサ部310、通信部320、メモリ330、オーディオ出力モジュール2160、及び入力部350のうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。制御部300は、少なくとも1つのプロセッサ及びメモリを含んでいてもよい。少なくとも1つのプロセッサは、メモリに記憶された命令を実行することができる。
【0100】
制御部300は、マッサージ装置100の動作を制御することができる。制御部300は、1つのプロセッサを含んでいてもよく、複数のプロセッサを含んでいてもよい。制御部300が複数のプロセッサを含む場合、複数のプロセッサのうちの少なくとも一部は物理的に離れた距離に位置してもよい。また、マッサージ装置100はこれに限定されず、様々な方式で具現されてもよい。
【0101】
本開示の一実施形態によれば、制御部300は、マッサージ装置100の動作を制御することができる。例えば、マッサージ装置100は複数のアクチュエータを含み得、マッサージ装置100は複数のアクチュエータの動作を制御することによりマッサージ装置100の動作を制御することができる。例えば、マッサージ装置100は、肘掛けフレーム受け部を移動させる駆動部、マッサージモジュール2170移動アクチュエータ、マッサージモジュールに含まれる少なくとも1つのアクチュエータ、背中の角度アクチュエータ、脚の角度アクチュエータ、足マッサージアクチュエータ、脚長調整アクチュエータ、及びスライドアクチュエータのうちの少なくとも1つを含んでいてもよく、制御部300はこれらを制御することによりマッサージ装置100の動作を制御することができる。
【0102】
マッサージモジュール移動アクチュエータは、マッサージモジュール2170の上下移動を可能にするアクチュエータであり、マッサージモジュール2170移動アクチュエータの動作により、マッサージモジュール2170はラックギアに沿って動くことができる。
【0103】
背中の角度アクチュエータは、マッサージ装置100における使用者の背中が接する部分の角度を調整するアクチュエータであり、背中の角度アクチュエータの動作によってマッサージ装置100の背中の角度を調整することができる。
【0104】
脚の角度アクチュエータは、マッサージ装置100の脚マッサージ部2300の角度を調整するアクチュエータであり、脚の角度アクチュエータの動作により脚マッサージ部2300とボディマッサージ部2100との間の角度を調整することができる。
【0105】
足マッサージアクチュエータは、脚マッサージ部2300に含まれる足マッサージモジュールを動作させるアクチュエータを表す。足マッサージアクチュエータを活用して、マッサージ装置100は、使用者に足マッサージを提供することができる。
【0106】
マッサージモジュール2170は少なくとも1つのアクチュエータを含んでいてもよく、制御部300は少なくとも1つのアクチュエータを動作させることにより様々なマッサージ動作を提供することができる。例えば、制御部300は、マッサージモジュール2170に含まれる少なくとも1つのアクチュエータを動作させることにより、叩きマッサージ、揉みマッサージなどを提供することができ、これらに限定されず、様々なマッサージ動作を提供することができる。
【0107】
脚長調整アクチュエータは、脚マッサージ部2300の長さを調整するアクチュエータを表す。例えば、制御部300は、脚長調整アクチュエータを活用して使用者に合わせて脚マッサージ部2300の長さを調整することができ、その結果、使用者の体型に合ったマッサージを提供することができる。
【0108】
スライドアクチュエータは、マッサージ装置100のスライド動作を可能にする。例えば、スライドアクチュエータの動作により、水平ベース上部フレームが前方または後方に移動することができ、その結果、水平ベース上部フレームに連結されたアッパーフレームも前方または後方に移動することができる。
【0109】
メモリ330は、制御部300に含まれてもよく、制御部300の外部にあってもよい。メモリ330は、マッサージ装置100に関連する様々な情報を記憶することができる。例えば、メモリ330はマッサージ制御情報を含んでいてもよく、個人認証情報を含んでいてもよいが、これらに限定されない。
【0110】
メモリ330は、任意のデータを連続的に記憶できる不揮発性記憶媒体により具現されてもよい。例えば、メモリ330は、ディスク、光ディスク、及び光磁気記憶デバイス、ならびにフラッシュメモリ及び/又はバッテリバックアップメモリに基づく記憶デバイスを含み得るが、これらに限定されない。
【0111】
メモリ330は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:dynamic random access memory)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:static random access memory)などのランダムアクセスメモリ(RAM)などの、プロセッサが直接アクセスする主記憶装置であり、電源を切ると記憶された情報が瞬時に消去される揮発性記憶装置を意味できるが、これらに限定されない。このようなメモリ330は、制御部300により動作し得る。
【0112】
マッサージ装置100はセンサ部310を含んでいてもよい。センサ部310は、少なくとも1つのセンサを用いて様々な情報を取得することができる。センサ部310は、圧力、電位及び光学などの測定手段を用いたセンサとして配備されてもよい。例えば、センサは、圧力センサ、赤外線センサ、LEDセンサ、タッチセンサなどを含んでいてもよいが、これらに限定されない。
【0113】
また、センサ部310は、生体情報取得センサを含んでいてもよい。生体情報取得センサは、指紋情報、顔情報、音声情報、虹彩情報、体重情報、心電図情報(electrocardiogram)、体組成情報などを取得することができるが、これに限定されず、様々な生体情報を含んでいてもよい。
【0114】
本開示の他の実施形態によれば、マッサージ装置100は、センサにより使用者との接触面積及び/又は接触位置を感知することができる。また、マッサージ装置100は、センサにより取得した情報に基づいて、カスタマイズされたマッサージ(按摩)を提供することができる。また、マッサージ装置100は、通信部を含んでいてもよい。マッサージ装置100の通信部は、外部の装置から信号を受信することができる。制御部300は、受信した信号を処理して結果信号を取得することができる。通信部は、結果信号を外部装置に出力することができる。
【0115】
通信部320は、任意のタイプのネットワークを介して、マッサージ装置100内のモジュール、外部マッサージ装置及び/又は使用者端末と通信することができる。通信部は、ネットワーク接続用の有線/無線接続モジュールを含んでいてもよい。無線接続技術としては、例えば、WLAN(Wireless LAN)(Wi-Fi)、Wibro(Wireless broadband)、Wimax(World Interoperability for Microwave Access)、HSDPA(High Speed Downlink PacketAccess)などを用いることができる。有線接続技術としては、例えば、XDSL(Digital Subscriber Line)、FTTH(Fibers to the home)、PLC(Power Line Communication)などを用いることができる。さらに、ネットワーク接続部は、近距離通信モジュールを含み、近距離に位置する任意の装置/端末との間でデータを送受信することができる。例えば、近距離通信(short range communication)技術として、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(IrDA、infrared Data Association)、UWB(Ultra-Wideband)、ZigBee(登録商標)などを用いることができるが、これらに限定されない。
【0116】
また、マッサージ装置100は、入力部350または出力部をさらに含んでいてもよい。マッサージ装置100は、入力部350を用いて使用者から入力を受信することができる。また、マッサージ装置100は、制御部300の処理結果を出力部に出力することができる。
【0117】
具体的に、入力部350は、使用者からマッサージ装置100の動作制御に関する指示を受信することができ、入力部350は様々な形態で具現されてもよい。例えば、入力部350は、ボディマッサージ部2100に設けられてもよく、脚マッサージ部2300に設けられてもよいが、これらに限定されない。また、入力部350は、図1の使用者入力部2180、マッサージ装置制御デバイス2200、または図4で説明する様々な外部装置を含んでいてもよい。
【0118】
マッサージ装置100は、入力部350を通じて使用者から様々な命令を取得することができる。例えば、マッサージ装置100は、マッサージモジュールの選択、マッサージタイプの選択、マッサージ強度の選択、マッサージ時間の選択、マッサージ部位の選択、ボディマッサージ部2100の位置と動作の選択、マッサージ装置100の電源のOn /Offの選択、温熱機能の動作有無の選択、音源再生に関する選択などの任意の命令を受信することができるが、これらに限定されない。
【0119】
マッサージ装置100は、マッサージモードを選択するためのインターフェースを提供することができる。例えば、入力部350または出力部は、マッサージ装置制御デバイス2200を含んでいてもよい。マッサージ装置制御デバイス2200により、身体の改善に関連する様々なモードのメディカルマッサージリストを一覧表示してもよい。
【0120】
メディカルマッサージモードは、集中力モード、瞑想モード、回復モード、ストレッチモード、睡眠モード、活力モード、ゴルフモード、ヒップアップモード、受験生モード、無重力モード、及び成長モードのうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
【0121】
本開示の他の実施形態によれば、入力部350は、プリセットされた使用者設定機能またはそれ自体でプリセットされた機能などに応じて、ホットキー(hot key)タイプのボタン及び/又は方向選択、キャンセル、入力を実行するための選択ボタンなどを備えることができる。
【0122】
入力部350は、キーパッド、ドームスイッチ、タッチパッド(静圧/静電)、ジョグホイール、ジョグスイッチなどで具現されてもよいが、これらに限定されない。また、入力部350は、音声認識技術に基づいて、使用者の発話を通じて命令を取得することができる。
【0123】
本開示の一実施形態によれば、出力部は、マッサージ装置100の動作状況または使用者の現在の状態などを表示するためのディスプレイを含んでいてもよい。この場合、ディスプレイは液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(thin film transistor-liquid crystal display、TFT LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、フレキシブルディスプレイ(flexible display)、及び3次元ディスプレイ(3Dディスプレイ)のうちの少なくとも1つを含んでいてもよいが、これらに限定されない。
【0124】
出力部は、オーディオ出力モジュール2160を含んでいてもよい。オーディオ出力モジュール2160は、使用者に任意のタイプのオーディオ出力を提供することができる。例えば、オーディオ出力モジュール2160は、マッサージ装置100により提供されるマッサージパターンに最適化された音源及び/又はバイノーラルビートを使用者に出力することにより、使用者に脳刺激を提供することができる。オーディオ出力モジュール2160は、ネットワーク(図示せず)を介して受信されるかまたは内部/外部記憶媒体(図示せず)に記憶された音響信号を出力することができる。例えば、オーディオ出力モジュール2160は、使用者端末とネットワーク接続(例えば、ブルートゥース(登録商標)接続など)を介して使用者端末の制御に応じた音源を出力することができる。また、オーディオ出力モジュール2160は、マッサージ装置100の動作に関連して発生する任意のタイプの音響信号を出力することができる
【0125】
本発明の当業者であれば、本発明が他のプログラムモジュールと結合して及び/又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって具現され得ることをよく理解するであろう。例えば、本発明はコンピュータ可読媒体によって具現されてもよい。
【0126】
コンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセスできる使用可能な任意の媒体であり得、揮発性および不揮発性媒体、一時的及び非一時的媒体、移動式及び非移動式媒体を含む。非限定的な一例として、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読記憶媒体及びコンピュータ可読伝送媒体を含んでいてもよい。
【0127】
コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報を記憶する任意の方法または技術で具現される揮発性及び不揮発性媒体、一時的及び非一時的媒体、移動式及び非移動式媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD-ROM、DVD(デジタルビデオディスク)または他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置、またはコンピュータによってアクセスでき、所望の情報を記憶するために使用できる他の任意の媒体を含むが、これらに限定されない。
【0128】
図5は、本開示の一実施形態に係るマッサージ装置100と通信可能な外部装置を示す図である。
【0129】
マッサージ装置100は、外部の装置と有線または無線で通信し、様々なデータを送受信することができる。
【0130】
外部装置は、AIスピーカー、タブレット、またはスマートフォンなどの携帯用電子機器410を含んでいてもよい。携帯用電子機器410は、マッサージ装置100専用であってもよく、汎用の携帯用電子機器であってもよい。また、外部装置は、スマートウォッチまたはスマートバンドなどのウェアラブルデバイス420を含んでいてもよい。外部装置は、使用者が現在使用しているマッサージ装置100ではない他のマッサージ装置430を含んでいてもよい。外部装置は、病院サーバ440を含んでいてもよい。外部装置は、個人健康記録(PHR)サーバを含んでいてもよい。さらに、外部装置は、クラウドサーバ450を含んでいてもよい。外部装置は、電子体重計、血糖測定計、または血圧測定計などの医療測定装置を含んでいてもよい。
【0131】
本開示では、外部装置のいくつかの例について説明したが、マッサージ装置100と有線または無線で通信し、情報を交換可能な全ての機器は、外部装置に含まれ得るものと理解されたい。
【0132】
図6は、本開示の一実施形態に係るマッサージ装置を示す図である。
【0133】
本開示に係るマッサージ装置100は、マッサージ装置本体610とサイドカバー620とを含んでいてもよい。図6の左図を参照すると、マッサージ装置100は、使用者の座位姿勢において使用者の脚、腕、胴体などにマッサージを提供することができる。また、図6の右図を参照すると、マッサージ装置100は背中フレーム2232を後方へリクライニングさせることができる。背中フレーム2232が後方にリクライニングした場合、使用者は横たわった状態になる。このとき、腕マッサージ部を含むサイドカバー620は、マッサージ装置100に対して後方下方に移動することができる。サイドカバー620が後方下方に移動するので、使用者が横たわっていても、マッサージ装置100は使用者の腕をマッサージすることができる。また、使用者は不便なくマッサージを受けることができる。
【0134】
図7は、本開示の一実施形態に係るマッサージ装置を示す図である。
【0135】
マッサージ装置100は、マッサージ装置本体610とサイドカバー620とに分離されてもよい。このようにマッサージ装置100が分離されるので、店頭から使用者への配送が容易になる。また、マッサージ装置100が組み立てられたままでは通れない扉があっても、マッサージ装置本体610とサイドカバー620とに分けられた場合には通過することができる。
【0136】
サイドカバー620は、上部カバー710及び下部カバー720を含んでいてもよい。上部カバー710には腕マッサージ部715が含まれてもよい。上部カバー710は、下部カバー720の傾斜面730に沿って後方下方に移動するか、前方上方に移動することができる。すなわち、傾斜面730は、上部カバー710と下部カバー720とを区別する境界面であってもよい。
【0137】
図8は、本開示の一実施形態に係るサイドカバーを示す図である。
【0138】
図8は、説明の便宜上、サイドカバー620の一部のハウジングを取り外した状態を示す。
【0139】
マッサージ装置100はフレーム連結部810を含んでいてもよい。フレーム連結部810は、メインフレーム2110に含まれる臀部フレーム2231と、メインフレーム2110に含まれる背中フレーム2232とを連結することができる。フレーム連結部810は、背中フレーム2232の動きに基づいてフレーム回転軸815を中心に回転することができる。ここで、背中フレーム2232の動きとは、背中フレーム2232が後方へリクライニングしたり前方へ起立したりする動きを意味する。
【0140】
フレーム回転軸815は臀部フレーム2231に連結されていてもよい。フレーム連結部810の一端は、背中フレーム2232に連結されてもよい。
【0141】
マッサージ装置100は駆動軸820を含んでいてもよい。駆動軸820はフレーム連結部810を貫通することができる。より具体的には、駆動軸820はフレーム連結部810の他端を貫通することができる。駆動軸820は、背中フレーム2232の動きに基づいて円弧または楕円弧状の駆動軸スロット825に沿って動くことができる。駆動軸820は円筒形のロッドであってもよい。
【0142】
マッサージ装置100は第3リンク830を含んでいてもよい。第3リンク830の一端は駆動軸820の一端と結合されてもよい。第3リンク830は、駆動軸820の動きを伝達するための構成要素であってもよい。
【0143】
マッサージ装置100は第2リンク840を含んでいてもよい。第3リンク830の他端は第2リンク840の一端に連結されてもよい。第2リンク840は、第3リンク830の動きに基づいてリンク回転軸845を中心に回転することができる。リンク回転軸845から第2リンク840の一端までの長さ(以下、第1長さ)は、リンク回転軸845から第2リンク840の他端までの長さ(以下、第2長さ)よりも短くてもよい。ここで、第2リンク840の一端は第3リンク830と連結される部分であり、第2リンク840の他端は第1リンク850と連結される部分である。このように第1長さが第2長さよりも短いので、第3リンク830の動きによって第2リンク840の一端が少し動いても、第2リンク840の他端は相対的に大きく動くことができる。また、駆動軸820が駆動軸スロット825に沿って少し移動しても、腕マッサージ部フレームホルダー860、腕マッサージ部フレーム880、または上部カバー710は相対的に大きく動くことができる。第2リンク840の動きについては、以下でより詳細に説明する。
【0144】
マッサージ装置100は第1リンク850を含んでいてもよい。第2リンク840の他端は第1リンク850の一端に連結されてもよい。第1リンク850は、第2リンク840の動きを腕マッサージ部フレームホルダー860に伝達することができる。
【0145】
マッサージ装置100は、腕マッサージ部フレームホルダー860を含んでいてもよい。第1リンク850の他端は、腕マッサージ部フレームホルダー860に連結されてもよい。腕マッサージ部フレームホルダー860は突起を含んでいてもよい。腕マッサージ部フレームホルダー860の突起は、スライドレール870のレール溝に挿入されてもよい。第1リンク850の動きに基づいて、腕マッサージ部フレームホルダー860はスライドレール870に沿って動くことができる。
【0146】
既に説明したように、サイドカバー620は下部カバー720及び上部カバー710を含んでいてもよい。下部カバー720は、後方890に向かって下降する傾斜面865を有していてもよい。図8の傾斜面865は、図7の傾斜面730と同じであってもよい。下部カバー720はメインフレーム2110に固定されて動かなくてもよい。スライドレール870は、下部カバー720の傾斜面865に平行に配置されてもよい。
【0147】
マッサージ装置100は、腕マッサージ部フレーム880を含んでいてもよい。腕マッサージ部フレームホルダー860は、腕マッサージ部フレーム880に連結されてもよい。腕マッサージ部フレーム880は上部カバー710に含まれてもよい。腕マッサージ部フレーム880は、腕マッサージ部フレームホルダー860と共にスライドレール870に平行に移動することができる。
【0148】
サイドカバー620は、第1リンク850、第2リンク840、第3リンク830、腕マッサージ部フレームホルダー860、駆動軸スロット825、腕マッサージ部締結溝、及びスライドレール870を含んでいてもよい。また、サイドカバー620に含まれる下部カバー720は、第1リンク850、第2リンク840、第3リンク830、駆動軸スロット825、腕マッサージ部締結溝、及びスライドレール870を含んでいてもよい。また、サイドカバー620に含まれる上部カバー710は、腕マッサージ部フレームホルダー860及び腕マッサージ部フレーム880を含んでいてもよい。腕マッサージ部フレーム880は、腕マッサージ部の骨組みを構成するフレームであってもよい。上部カバー710は腕マッサージ部を含んでいてもよい。腕マッサージ部は複数のエアセルを含み、複数のエアセルは使用者に圧力を加えてマッサージを提供することができる。
【0149】
図9は、本開示の一実施形態に係るサイドカバーを示す図である。
【0150】
既に説明したように、サイドカバー620はマッサージ装置100から分離可能である。サイドカバー620がマッサージ装置100から分離されるということは、サイドカバー620がマッサージ装置100のメインフレーム2110から分離されることを意味する。サイドカバー620がマッサージ装置100から分離される場合、マッサージ装置100を部品ごとに移動させることができるので、狭い通路を通過しやすくなる。
【0151】
図9は、分離されたサイドカバー620をマッサージ装置本体610に結合する方法を示す。マッサージ装置本体610はメインフレーム2110を含んでいてもよい。メインフレーム2110はマッサージ装置本体610の骨組みをなす構成要素であるので、サイドカバー620は、メインフレーム2110の構成に結合されることでマッサージ装置本体610に結合されてもよい。以下では、マッサージ装置本体610とサイドカバー620との結合方法について説明する。
【0152】
メインフレーム2110に含まれるメインフレーム突出部910は、サイドカバー620に含まれる腕マッサージ部締結溝920に挿入されてもよい。腕マッサージ部締結溝920は、サイドカバー620の下部カバー720に含まれてもよい。メインフレーム突出部910が腕マッサージ部締結溝920に結合されるので、サイドカバー620に含まれる下部カバー720はメインフレームに固定されてもよい。すなわち、下部カバー720は動かなくてもよい。メインフレーム突出部910及び腕マッサージ部締結溝920を貫通する結合部品により、メインフレーム突出部910と腕マッサージ部締結溝920とが締結されてもよい。駆動軸820は、サイドカバー620に含まれる駆動軸スロット825に挿入されてもよい。上述したように、サイドカバー620はマッサージ装置100に結合されてもよい。サイドカバー620がマッサージ装置本体610に締結される過程については、図10と共に説明する。
【0153】
図10は、本開示の一実施形態に係るサイドカバーがマッサージ装置の本体に結合される過程を説明する図である。
【0154】
図10は、説明の便宜上、サイドカバー620のハウジングの一部を取り除いた図である。組立者は、サイドカバー620をマッサージ装置100本体に結合するためにサイドカバー620のハウジングを取り除くことができる。図10は、マッサージ装置100の右側から見た図であり得る。図9で説明したように、駆動軸820は、サイドカバー620に含まれる駆動軸スロット825に挿入されてもよい。
【0155】
図10の画面1010を参照すると、挿入された駆動軸820は、サイドカバー620の駆動軸スロット825を通って突出されてもよい。駆動軸スロット825は、地面方向1036に凸の円弧状であってもよい。地面方向は下方向を意味し得る。
【0156】
図10の画面1020を参照すると、マッサージ装置100は、駆動軸820と第3リンク830とを連結する駆動軸プランジ1025をさらに含んでいてもよい。駆動軸820は駆動軸プランジ1025の溝に挿入されてもよい。駆動軸820は駆動軸プランジ1025内で回転してもよい。
【0157】
図10の画面1030を参照すると、駆動軸プランジ1025は第3リンク830に締結されてもよい。すなわち、駆動軸プランジ1025は第3リンク830に固定されてもよい。駆動軸プランジ1025は第3リンク830に締結されていて、駆動軸820から離脱されなくてもよい。駆動軸プランジ1025は第3リンク830に締結されていて、駆動軸820の長手方向1035に移動できなくてもよい。ここで、長手方向1035は、使用者がマッサージ装置100に座ったときの左右方向を意味し得る。さらに、長手方向1035は、地面方向1036及び後方向1037とほぼ垂直であってもよい。
【0158】
また、図10の画面1010~1030は、腕マッサージ部締結溝920を示す。図10の腕マッサージ部締結溝920は、図9の腕マッサージ部締結溝920の反対側を示す。図10の腕マッサージ部締結溝920の孔925にネジなどの結合部品を挿入することにより、サイドカバー620の腕マッサージ部締結溝920をメインフレーム突出部910と結合させることができる。前述の過程により、サイドカバー620はマッサージ装置本体610と結合されてもよい。サイドカバー620の組み立てが完了した後、使用者は、サイドカバー620のハウジングをサイドカバー620に再び結合してマッサージ装置100の組み立てを完了することができる。また、ハウジングにより、サイドカバー620に含まれる第1リンク850から第3リンク830が使用者に見えなくてもよい。
【0159】
図11は、本開示の一実施形態に係るマッサージ装置の動作を示す。図12は、本開示の一実施形態に係るマッサージ装置の動作を示す。図13は、本開示の一実施形態に係るマッサージ装置の動作を示す。
【0160】
図11図12及び図13は、説明の便宜上、サイドカバー620のハウジングの一部を取り除いた図である。図12は、図11を別の角度から示す図である。図13は、背中フレーム2232の角度によるマッサージ装置100を示す図である。以下では、図11図12及び図13と共にマッサージ装置100の動作について説明する。
【0161】
図11の画面1110は、図12の画面1210及び図13の画面1310に対応する。図11の画面1110、図12の画面1210及び図13の画面1310を参照すると、背中フレーム2232は後方1112にリクライニングしていない状態である。駆動軸820、第1リンク850、第2リンク840、第3リンク830、及び腕マッサージ部フレームホルダー860の位置は、図11の画面1110と同じであり得る。
【0162】
図11の画面1120は、図13の画面1320に対応する。図11の画面1120を参照すると、背中フレーム2232がリクライニングし始め後方1112へ次第にリクライニングする。背中フレーム2232が後方1112へリクライニングする場合、フレーム連結部810は、フレーム回転軸815を基準として回転することができる。画面1120に基づいて、フレーム連結部810はフレーム回転軸815を中心に時計回りに回転することができる。
【0163】
背中フレーム2232が後方1112へリクライニングする場合、フレーム連結部810の他端を貫通する駆動軸820は、駆動軸スロット825に沿って前方に移動することができる。すなわち、駆動軸820は、フレーム連結部810のフレーム回転軸815を中心に円弧状の駆動軸スロット825に沿って回転することができる。駆動軸820に連結された第3リンク830は、第2リンク840の一端を前方に移動させることができる。これにより、第2リンク840はリンク回転軸845を中心に回転することができる。図11の画面1120に基づいて、第2リンク840はリンク回転軸845を中心に時計回りに回転することができる。
【0164】
第2リンク840の回転により、第2リンクの他端は後方1112に移動することができる。また、第2リンク840の他端に連結された第1リンク850は、腕マッサージ部フレームホルダー860と共にスライドレール870に沿って後方1112に移動することができる。
【0165】
既に説明したように、サイドカバー620は下部カバー720と上部カバー710とを含み、下部カバー720は後方に向かって下降する傾斜面を有していてもよい。傾斜面は、地面に対して約15~35度傾斜していてもよい。下部カバー720はメインフレーム2110に固定されて動かず、スライドレール870は下部カバー720の傾斜面に平行に配置されてもよい。したがって、腕マッサージ部フレームホルダー860がスライドレール870に沿って後方1112に移動することは、後方下方1111に移動することを意味し得る。
【0166】
リンク回転軸845から第2リンク840の一端までの長さ(以下、第1長さ)は、リンク回転軸845から第2リンク840の他端までの長さ(以下、第2長さ)よりも短くてもよい。ここで、第2リンク840の一端は第3リンク830と連結される部分であり、第2リンク840の他端は第1リンク850と連結される部分である。このように第1長さが第2長さよりも短いので、第3リンク830の動きによって第2リンク840の一端が少し動いても、腕マッサージ部フレームホルダー860、腕マッサージ部フレーム880または上部カバー710は相対的に大きく動いてもよい。
【0167】
図11の画面1130は、図12の画面1220及び図13の画面1330に対応する。図11の画面1130、図12の画面1220及び図13の画面1330を参照すると、背中フレーム2232は後方1112にフルリクライニングできる。背中フレーム2232が後方1112にフルリクライニングした場合、フレーム連結部810はフレーム回転軸815を基準にしてさらに回転することができる。画面1120に基づいて、フレーム連結部810はフレーム回転軸815を中心に時計回りに回転することができる。
【0168】
背中フレーム2232が後方1112にフルリクライニングした場合、フレーム連結部810の他端を貫通する駆動軸820は、駆動軸スロット825に沿って前方に移動することができる。駆動軸820に連結された第3リンク830は、第2リンク840の一端を前方に移動させることができる。これにより、第2リンク840がリンク回転軸845を中心に回転することができる。図11の画面1130に基づいて、第2リンク840はリンク回転軸845を中心に時計回りに回転することができる。
【0169】
第2リンク840の回転により、第2リンクの他端は後方1112に移動することができる。また、第2リンク840の他端に連結された第1リンク850は、腕マッサージ部フレームホルダー860と共にスライドレール870に沿って後方1112下方1111に移動することができる。また、腕マッサージ部フレームホルダー860は、腕マッサージ部フレーム880と連結されてもよい。上部カバー710は腕マッサージ部フレーム880を含み、腕マッサージ部フレーム880は上部カバー710の骨組みを形成してもよい。傾斜面にあるスライドレール870に基づいて、腕マッサージ部フレームホルダー860に結合された腕マッサージ部フレーム880は、後方に向かって下降することができる。すなわち、腕マッサージ部フレーム880は、腕マッサージ部フレームホルダー860によってスライドレール870に沿って後方1112下方1111に移動することができる。
【0170】
これまで、図11と共に背中フレーム2232がリクライニングする過程について説明した。背中フレーム2232が再び起立する過程は、上述した過程の逆順であってもよい。背中フレーム2232が前方へ起立する場合、第1リンク850、第2リンク840、第3リンク830、駆動軸820、及びフレーム連結部810により、腕マッサージ部フレームホルダー860は、スライドレール870に沿って前方上方に移動することができる。また、腕マッサージ部フレームホルダー860に結合された腕マッサージ部フレーム880は、前方に向かって上昇することができる。
【0171】
本開示によれば、背中フレーム2232が後方1112へリクライニングしたり前方へ起立したりしても、臀部フレーム2231は動かなくてもよい。図11を参照すると、マッサージ装置100は、背中フレーム2232が後方1112へリクライニングするにつれて、画面1110から画面1130に変化してもよい。逆に、マッサージ装置100は、背中フレーム2232が前方へ起立するにつれて、画面1130から画面1110に変化してもよい。図11の画面1110から画面1130を参照すると、背中フレーム2232が動いても臀部フレーム2231は動かなくてもよい。
【0172】
フレーム連結部810のフレーム回転軸815は、臀部フレーム2231を左右に貫通することができる。ここで、「左右」とは、図を貫通して入ったり出たりする方向であってもよい。すなわち、「左右」は図面に垂直な方向であってもよい。すなわち、後方1112及び下方1111に垂直な方向であってもよい。背中フレーム2232が後方1112へリクライニングしたり前方へ起立したりすることにより、フレーム連結部810がフレーム回転軸815を中心に回転することができる。臀部フレーム2231はフレーム連結部810の回転軸815を含んでいるので、フレーム連結部810が回転しても臀部フレームは動かなくてもよい。ただし、これに限定されるものではない。マッサージ装置100の制御部300は、必要に応じて臀部フレーム2231が背中フレーム2232と共に移動するように制御してもよい。臀部フレーム2231は、背中フレーム2232とは独立して制御されて動いてもよい。
【0173】
図14は、本開示の一実施形態に係るマッサージ装置の姿勢による使用者の姿勢を説明するための図である。
【0174】
背中フレーム2232が前方に起立した場合、使用者の姿勢は第1姿勢1410であり得る。また、背中フレーム2232が後方にリクライニングした場合、使用者の姿勢は第2姿勢1420であり得る。使用者が座った姿勢である第1姿勢1410をとる場合、使用者の腕の位置は第1位置1415であり得る。さらに、使用者が横たわった姿勢である第2姿勢1420をとる場合、使用者の腕の位置は第2位置1425であり得る。すなわち、使用者の姿勢が第1姿勢1410から第2姿勢1420に変化した場合、使用者の腕は後方に移動しながら下降することができる。本開示に係るマッサージ装置100は、腕マッサージ部を含む上部カバー710を、背中フレーム2232がリクライニングするにつれて後方下方に下降させることができる。したがって、マッサージ装置100は、使用者が横たわった姿勢でも、腕にマッサージを効果的に提供することができる。
【0175】
図15は、本開示の一実施形態に係るマッサージ装置の動作を説明するための図である。
【0176】
図15の画面1510は、背中フレーム2232が起立した状態を示してもよい。図15の画面1510は、図13の画面1310に対応してもよい。図15は、図13のマッサージ装置100の一部のハウジングを取り除いた図であってもよい。図15の画面1520は、臀部フレーム2231の前方1512部分が上方1511に持ち上げられ、背中フレーム2232が後方にリクライニングした状態を示してもよい。
【0177】
既に説明したように、臀部フレーム2231の動きは、背中フレーム2232の動きとは独立して制御されてもよい。すなわち、臀部フレーム2231を動かすためのアクチュエータは、背中フレーム2232を動かすためのアクチュエータとは別に設けられてもよい。マッサージ装置100の制御部300は、臀部フレーム2231の前方1512部分が上方1511に持ち上げられるように制御することができる。また、臀部フレーム2231の前方1512部分が上方1511に持ち上げられることは、臀部フレーム2231がフレーム回転軸815を中心に回転することを意味し得る。既に説明したように、フレーム連結部810のフレーム回転軸815は、臀部フレーム2231の後方部分を左右に貫通することができる。図15の画面1520には示されていないが、フレーム連結部810及び背中フレーム2232が移動していないまま、臀部フレーム2231は、フレーム回転軸815を中心に臀部フレーム2231の前方部分が上方または下方に移動することができる。なお、ここで、臀部フレーム2231の前方部分が上方に移動するというのは、臀部フレーム2231がフレーム回転軸815を中心に時計方向に回転することを意味し得る。ここで、時計回りは、図15に基づいて説明したものである。
【0178】
図15の画面1520は、臀部フレーム2231及び背中フレーム2232が動いた状態を示す。マッサージ装置100は、別個のアクチュエータによって臀部フレーム2231の動き及び背中フレーム2232の動きを制御することができる。背中フレーム2232の動き及び臀部フレーム2231の動きによる、マッサージ装置100に含まれる様々な部品の動きについては既に説明したので、重複する説明は省略する。以下、図16と共に、マッサージ装置の他の動作について説明する。
【0179】
図16は、本開示の一実施形態に係るマッサージ装置の動作を説明するための図である。
【0180】
フレーム連結部810のフレーム回転軸815は、駆動軸820を中心に回転1610可能である。臀部フレーム2231は、フレーム連結部810によって背中フレーム2232と連結されているので、フレーム連結部810のフレーム回転軸815が駆動軸820を中心に回転する場合、臀部フレーム2231及び背中フレーム2232は同時に移動することができる。
【0181】
図16は、駆動軸820が駆動軸スロット825の初期状態にある場合を示しているが、駆動軸820が駆動軸スロット825のどこにあるかに関係なく、フレーム回転軸815は駆動軸820を中心に回転1610可能である。このように、マッサージ装置100の臀部フレーム2231及び背中フレーム2232は、高い自由度で動くことができる。したがって、使用者に様々な姿勢を提供することができ、使用者のマッサージに対する満足度を高めることができる。
【0182】
これまで様々な実施形態を中心に説明した。本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者は、本発明が、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形された形態で具現され得ることが理解できるであろう。したがって、開示された実施形態は、限定的な観点ではなく、説明的な観点から考慮されるべきである。本発明の範囲は、前述した説明ではなく特許請求の範囲に示されており、それと同等の範囲内にある全ての相違点は、本発明に含まれるものと解釈されるべきである。
【0183】
一方、上述した本発明の実施形態は、コンピュータで実行可能なプログラムで作成可能であり、コンピュータ可読記録媒体を用いて前記プログラムを動作させる汎用デジタルコンピュータで具現され得る。前記コンピュータ可読記録媒体は、磁気記憶媒体(例えば、ROM、フロッピーディスク、ハードディスクなど)、光学的判読媒体(例えば、CD-ROM、DVDなど)などの記憶媒体を含む。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16