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特許7516564撮影装置、電子機器及び撮影装置の制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-05
(45)【発行日】2024-07-16
(54)【発明の名称】撮影装置、電子機器及び撮影装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
   G03B 5/00 20210101AFI20240708BHJP
   G02B 7/04 20210101ALI20240708BHJP
   G03B 30/00 20210101ALI20240708BHJP
   H04N 23/50 20230101ALI20240708BHJP
   H04N 23/57 20230101ALI20240708BHJP
   H04N 23/68 20230101ALI20240708BHJP
【FI】
G03B5/00 J
G02B7/04 E
G03B30/00
H04N23/50
H04N23/57
H04N23/68
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022572793
(86)(22)【出願日】2021-05-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-30
(86)【国際出願番号】 CN2021095476
(87)【国際公開番号】W WO2021238849
(87)【国際公開日】2021-12-02
【審査請求日】2022-11-25
(31)【優先権主張番号】202010460991.7
(32)【優先日】2020-05-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【弁理士】
【氏名又は名称】三縄 隆
(72)【発明者】
【氏名】▲許▼ 能▲華▼
【審査官】門田 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-060726(JP,A)
【文献】特開2015-018268(JP,A)
【文献】特開2019-145929(JP,A)
【文献】特開2014-092650(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 5/00
G02B 7/04
H04N 23/50
H04N 23/57
H04N 23/68
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、
前記ベースに取り付けられ、前記ベースに対して固定的に設けられ、レンズ本体を含むレンズモジュールと、
前記レンズモジュールに取り付けられ、前記レンズ本体の前記ベースに近い側に位置し、前記レンズ本体に平行する第1平面内で移動可能な感光チップモジュールと、
前記ベース及び前記感光チップモジュールにそれぞれ接続され、電磁駆動モジュールであり、前記感光チップモジュールに電気的に接続され、前記第1平面内で移動するように前記感光チップモジュールを駆動することによって、防振を実現する駆動モジュールと、を含み、
前記感光チップモジュールは吊り下げモジュールを介して前記レンズモジュールに取り付けられ、前記吊り下げモジュールは、
前記レンズモジュール及び前記感光チップモジュールにそれぞれ接続され、変形可能な吊り下げ部材と、
前記レンズモジュール及び前記感光チップモジュールにそれぞれ電気的に接続される導電性コネクタと、を含む、撮影装置。
【請求項2】
複数の前記吊り下げ部材が前記レンズモジュールの周方向に間隔を置いて設けられる、請求項に記載の撮影装置。
【請求項3】
前記吊り下げ部材は前記導電性コネクタとして構成され、各前記吊り下げ部材は導電性弾性部材である、請求項に記載の撮影装置。
【請求項4】
前記レンズモジュールはフレームを含み、前記フレームに複数の導電溝が設けられ、複数の前記吊り下げ部材の一端がそれぞれ対応する前記導電溝内に取り付けられ、且つ各前記吊り下げ部材が前記導電溝に電気的に接続され、複数の前記吊り下げ部材の他端がそれぞれ前記感光チップモジュールに電気的に接続される、請求項に記載の撮影装置。
【請求項5】
前記感光チップモジュールは回路基板及び前記回路基板上に取り付けられる感光チップを含み、前記感光チップは前記回路基板に電気的に接続され、且つ前記感光チップは前記レンズ本体に面し、前記回路基板上に複数の導電性取り付け孔が設けられ、複数の前記吊り下げ部材の他端がそれぞれ対応する前記導電性取り付け孔内に取り付けられ、且つ各前記吊り下げ部材が前記導電性取り付け孔に電気的に接続される、請求項に記載の撮影装置。
【請求項6】
前記駆動モジュールは、
第1駆動アセンブリを含み、前記第1駆動アセンブリは、第1作用部材及び第2作用部材を含み、第1作用部材はベースに接続され、前記第2作用部材は前記感光チップモジュールに接続され、前記第1作用部材と前記第2作用部材が第1方向に互いに磁気的に作用することによって、前記第1方向に移動するように前記感光チップモジュールを駆動する、請求項1に記載の撮影装置。
【請求項7】
前記駆動モジュールは、
第2駆動アセンブリを含み、前記第2駆動アセンブリは、第3作用部材及び第4作用部材を含み、第3作用部材はベースに接続され、前記第4作用部材は前記感光チップモジュールに接続され、前記第3作用部材と前記第4作用部材が第2方向に互いに磁気的に作用することによって、前記第2方向に移動するように前記感光チップモジュールを駆動し、前記第2方向と前記第1方向が同一平面内にあり、且つ前記第2方向と前記第1方向が交差する、請求項に記載の撮影装置。
【請求項8】
前記感光チップモジュールは回路基板及び前記回路基板上に取り付けられる感光チップを含み、前記第1作用部材は磁性部材であり、前記第2作用部材はコイルであり、前記第2作用部材は前記回路基板に電気的に接続され、前記第2作用部材が通電された場合、前記第2作用部材と前記第1作用部材が互いに磁気的に作用することによって前記第1方向に移動するように前記回路基板を駆動し、前記第3作用部材は磁性部材であり、前記第4作用部材はコイルであり、前記第4作用部材は前記回路基板に電気的に接続され、前記第4作用部材が通電された場合、前記第4作用部材と前記第3作用部材が互いに磁気的に作用することによって前記第2方向に移動するように前記回路基板を駆動する、請求項に記載の撮影装置。
【請求項9】
前記第1作用部材及び前記第3作用部材が前記ベースに固定的に取り付けられる、請求項に記載の撮影装置。
【請求項10】
前記第1駆動アセンブリは間隔を置いて設けられる第1作用部材と第2作用部材を複数組含み、前記第2駆動アセンブリは間隔を置いて設けられる第3作用部材と第4作用部材を複数組含む、請求項に記載の撮影装置。
【請求項11】
前記レンズモジュールはフレームを含み、前記感光チップモジュールは回路基板及び前記回路基板上に取り付けられる感光チップを含み、前記ベースは底部パネル及び前記底部パネルを囲むサイドパネルを含み、前記サイドパネルが前記底部パネルの縁部に接続され、前記フレームが前記サイドパネルに取り付けられ、前記フレーム、前記サイドパネル及び前記底部パネルによって取り付けチャンバが形成され、前記駆動モジュール及び前記感光チップは前記取り付けチャンバ内に位置し、前記回路基板の一部は前記取り付けチャンバの外にはみ出す、請求項1に記載の撮影装置。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか1項に記載の撮影装置を備える、電子機器。
【請求項13】
請求項1から11のいずれか1項に記載の撮影装置に応用される撮影装置の制御方法であって、
ユーザの入力を受信するステップと、
前記入力に応答して、前記駆動モジュールにより前記第1平面内で移動するように前記感光チップモジュールを駆動することによって、防振を実現するステップと、を含む、撮影装置の制御方法。
【請求項14】
請求項1から11のいずれか1項に記載の撮影装置であって、
ユーザの入力を受信するための受信モジュールをさらに含み、
前記駆動モジュールは、前記入力に応答して、前記第1平面内で移動するように前記感光チップモジュールを駆動することによって、防振を実現する、撮影装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年5月27日に中国で出願した中国特許出願番号No.202010460991.7の優先権を主張し、その全ての内容は引用によって本文に取り込まれる。
【0002】
本願は防振の技術分野に関し、特に、防振撮影装置及び撮影装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0003】
電子機器を手に持って撮影する際に、手振れによって電子機器にわずかな傾き(一般的に+/-0.5度以内である)が発生すると、該傾きによってレンズの視角が変化するため、画像は手振れにより常に不安定な状態にある。現在の防振手段として、Lens(レンズ)防振を採用することが多いが、その構造が複雑で、推力が小さい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、従来技術に存在した防振装置の構造が複雑で、推力が小さいという問題を解決可能な防振撮影装置及び撮影装置の制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術問題を解決するために、本願は次のように実現される。
【0006】
第1側面において、本願の実施例は、
ベースと、
前記ベースに取り付けられ、前記ベースに対して固定的に設けられ、レンズ本体を含むレンズモジュールと、
前記レンズモジュールに取り付けられ、前記レンズ本体の前記ベースに近い側に位置し、前記レンズ本体に平行する第1平面内で移動可能な感光チップモジュールと、
前記ベース及び前記感光チップモジュールにそれぞれ接続され、電磁駆動モジュールであり、前記感光チップモジュールに電気的に接続され、前記第1平面内で移動するように前記感光チップモジュールを駆動することによって、防振を実現する駆動モジュールと、を含む、撮影装置を提供する。
【0007】
第2側面において、本願の実施例は、第1側面に記載の撮影装置を備える電子機器を提供する。
【0008】
第3側面において、本願の実施例は、第1側面に記載の撮影装置に応用される撮影装置の制御方法であって、
ユーザの入力を受信するステップと、
前記入力に応答して、前記駆動モジュールにより前記第1平面内で移動するように前記感光チップモジュールを駆動することによって、防振を実現するステップと、を含む、撮影装置の制御方法を提供する。
【0009】
第4側面において、本願の実施例は、ユーザの入力を受信するための受信モジュールと、前記入力に応答して、前記第1平面内で移動するように前記感光チップモジュールを駆動することによって、防振を実現するための駆動モジュールと、を含む、撮影装置を提供する。
【0010】
第5側面において、本願の実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラム又はコマンドとを備え、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第3側面に記載の撮影装置の制御方法のステップが実現される、電子機器を提供する。
【0011】
第6側面において、本願の実施例は、プログラム又はコマンドが記憶されており、前記プログラム又はコマンドがプロセッサによって実行されると、第3側面に記載の撮影装置の制御方法のステップが実現される、可読記憶媒体を提供する。
【0012】
第7側面において、本願の実施例は、プロセッサと、前記プロセッサに結合される通信インタフェースとを備え、前記プロセッサがプログラム又はコマンドを実行することによって、第3側面に記載の撮影装置の制御方法を実現するために用いられる、チップを提供する。
【0013】
第8側面において、本願の実施例は、不揮発性記憶媒体に記憶されており、少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで第3側面に記載の撮影装置の制御方法のステップを実現するように構成される、コンピュータソフトウェア製品を提供する。
【0014】
第9側面において、本願の実施例は、第3側面に記載の制御方法を実行するように構成される、撮影装置を提供する。
【発明の効果】
【0015】
本願の実施例において、電磁駆動モジュールにより前記レンズ本体に平行する平面内で移動するように感光チップモジュールを駆動することで、防振を実現し、従来のレンズ防振に比べて、構造が簡単でコンパクトであり、より大きな推力を発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本願の実施例で提供される撮影装置の分解図である。
図2】本願の実施例で提供される撮影装置の部分構造模式図である。
図3】本願の実施例で提供される撮影装置の部分構造模式図である。
図4】本願の実施例で提供される撮影装置の部分構造模式図である。
図5】本願の実施例で提供される撮影装置の部分構造模式図である。
図6】本願の実施例で提供される撮影装置の部分構造模式図である。
図7】本願の実施例で提供される撮影装置の部分構造模式図である。
図8】本願の実施例で提供される撮影装置の部分構造模式図である。
図9】本願の実施例で提供される撮影装置の部分構造模式図である。
図10】本願の実施例で提供される撮影装置の部分構造模式図である。
図11】本願の実施例で提供される撮影装置の部分構造模式図である。
図12】本願の実施例で提供される撮影装置の部分構造模式図である。
図13】本願の実施例で提供される撮影装置の部分構造模式図である。
図14】本願の実施例で提供される撮影装置の構造模式図である。
図15】本願の実施例で提供される撮影装置の断面模式図である。
図16】本願の実施例で提供される撮影装置の断面模式図である。
図17】本願の実施例で提供される撮影装置の駆動モジュールの模式図である。
図18】本願の実施例で提供される撮影装置の駆動モジュールの模式図である。
図19】本願の実施例で提供される電子機器のハードウェア構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以上に説明した図面は、本願に対する理解を深めるためのものであり、本願の一部を構成し、本願の例示的実施例及びその説明は本願を解釈するためのものであり、本願を不当に限定する意図がない。
以下において、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属するものとする。
【0018】
本願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は先後順序を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよく、「第1」、「第2」等で区別される対象は通常1群であり、対象の数は限定されないことを理解すべきであり、例えば、第1対象は1つでも、複数でもよい。また、明細書及び特許請求の範囲における「及び/又は」は接続対象の少なくとも1つを示し、符号の「/」は、一般的には前後の関連対象が「又は」という関係にあることを意味する。
【0019】
以下において、図面を参照しながら、本願の実施例で提供される撮影装置を、具体的な実施例及びその応用シーンにより詳しく説明する。
【0020】
図1図18に示すように、本願の実施例は、ベース10、レンズモジュール、感光チップモジュール及び駆動モジュールを含む撮影装置を提供する。
【0021】
前記レンズモジュールは前記ベース10に取り付けられ、前記レンズモジュールは前記ベース10に対して固定的に設けられ、前記レンズモジュールはレンズ本体1を含む。前記レンズ本体1は、1つ又は複数の円弧面(一般的には球面)の光学ガラス又はプラスチック部材からなる光を透過するための光学部材であり、光信号を受信して感光チップモジュールに集光させることができる。
【0022】
前記感光チップモジュールは前記レンズモジュールに取り付けられ、前記感光チップモジュールは前記レンズ本体1の前記ベース10に近い側に位置し、前記感光チップモジュールは前記レンズ本体1に平行する第1平面内で移動可能であり、感光チップモジュールは感光チップ6を備える。感光チップ6は光を受光して、光信号を電気信号に変換し、他の画像処理デバイスと協働して、被写体を結像し、撮影を実現することができる。前記感光チップモジュールは前記レンズモジュールに取り付けられ、物理的な接続関係と電気的な接続関係を含み、且つ前記感光チップモジュールの前記レンズモジュールへの取り付けは小移動可能な取り付けであり、つまり、前記感光チップモジュールと前記レンズモジュールは接続関係にあるが、相対位置関係が変化可能である。
【0023】
前記第1平面は前記レンズ本体1に平行であり、即ち前記レンズ本体1の主光軸に垂直に設けられることが理解可能であり、こうして、前記感光チップモジュールが第1平面内で移動可能であることは、前記レンズ本体1の主光軸に垂直な平面内で移動可能であることになり、これにより防振が実現される。
【0024】
前記駆動モジュールは前記ベース10及び前記感光チップモジュールにそれぞれ接続され、前記駆動モジュールは電磁駆動モジュールであり、前記駆動モジュールは前記感光チップモジュールに電気的に接続され、前記第1平面内で移動するように前記感光チップモジュールを駆動することによって、防振を実現する。こうして、駆動モジュールの電磁力により前記感光チップモジュールを前記第1平面内で移動するように駆動することで、感光チップモジュールを前記レンズ本体1の主光軸に垂直な平面内で移動させることができ、これにより感光チップモジュールとレンズ本体1との間の水平方向の距離を変え、防振を実現する。水平方向とは前記レンズ本体1の主光軸に垂直な方向をいう。
【0025】
本願の実施例において、電磁駆動モジュールにより感光チップモジュールを前記レンズ本体1の主光軸に垂直な平面内で移動するように駆動することで、防振を実現し、従来のレンズ防振に比べて、構造が簡単でコンパクトであり、より大きな推力を発生させることができる。
【0026】
本願のいくつかの実施例によれば、前記感光チップモジュールは吊り下げモジュールを介して前記レンズモジュールに取り付けられ、前記吊り下げモジュールは複数の吊り下げ部材4及び導電性コネクタを含み、複数の前記吊り下げ部材4は前記レンズモジュール及び前記感光チップモジュールにそれぞれ接続され、各前記吊り下げ部材4は変形可能であり、前記導電性コネクタは前記レンズモジュール及び前記感光チップモジュールにそれぞれ電気的に接続される。説明すべきことは、「複数」とは「2つより大きい」を意味し、即ち、前記「複数」の吊り下げ部材4とは「少なくとも3つ」の吊り下げ部材4をいう。例示的に、図9に示すように、感光チップモジュールが一定の安定性を維持し、第1平面内でのみ変位するように、前記吊り下げ部材4は4つある。当然ながら、前記吊り下げ部材4の数は3つ、5つ、7つ等としてもよく、実際のニーズに応じて具体的に設定するが、ここでは限定しない。こうして、感光チップモジュールとレンズモジュールは吊り下げ部材4を介して接続され得、そして前記吊り下げ部材4が変形可能であるため、感光チップモジュールは第1平面内で移動可能となる。感光チップモジュールとレンズモジュールの間の電気的な接続は導電性コネクタを介して実現される。
【0027】
本願のいくつかの実施例によれば、複数の前記吊り下げ部材4は前記レンズモジュールの周方向に間隔を置いて設けられる。代替的な一実施態様において、複数の吊り下げ部材4は等間隔に設けられてもよく、図6に示すように、レンズモジュールの下面は角形であり、4つの吊り下げ部材4はそれぞれ前記下面の4つの角部に位置する。当然ながら、複数の吊り下げ部材4は等間隔に設けなくてもよく、実際のニーズに応じて具体的に設定するが、ここでは限定しない。これにより、感光チップモジュールは第1平面内で移動可能となるとともに、感光チップモジュールは第2平面内で変位することがなく、第1平面内でのみ変位し、一定の安定性を維持することができる。ここの第2平面とは、第1平面以外の平面をいい、これにより撮影の安定性と明瞭さが向上する。
【0028】
本願のいくつかの実施例によれば、前記吊り下げ部材4は前記導電性コネクタとして構成され、各前記吊り下げ部材4は導電性弾性部材である。吊り下げ部材4と導電性コネクタを一体とし、レンズモジュールと感光チップモジュールとの物理的な接続及び電気的な接続を吊り下げ部材4を介して実現し、これによりコスト削減、重量軽減及び省スペース化の効果が図れる。
【0029】
本願のいくつかの実施例によれば、前記レンズモジュールはフレーム3を含み、前記フレーム3に複数の導電溝が設けられ、複数の前記吊り下げ部材4の一端がそれぞれ対応する前記導電溝内に取り付けら、且つ各前記吊り下げ部材4が前記導電溝に電気的に接続され、複数の前記吊り下げ部材4の他端がそれぞれ前記感光チップモジュールに電気的に接続される。こうして、フレーム3、吊り下げ部材4及び感光チップモジュールの間の電気的な接続を実現でき、構造が簡単でコンパクトであり、組み立てが容易である。
【0030】
前記吊り下げ部材4によって前記感光チップモジュールは吊り下げして設けられ、これにより、前記感光チップモジュールは移動可能となり、防振の目的が達成される。また、前記吊り下げ部材4の両端はそれぞれ前記フレーム3及び前記感光チップモジュールに電気的に接続され、外部と導通させる役割が実現される。
【0031】
本願の一具体例において、図2図3図4に示すように、前記フレーム3は内嵌される金属部材3A及びプラスチック部材3Bを含み、両者はinsert molding(インサート射出成形)技術によって一体に射出成形される。前記金属面3A1、前記金属面3A2、前記金属面3A3、前記金属面3A4はそれぞれ前記プラスチック部材溝3B1、前記プラスチック部材溝3B2、前記プラスチック部材溝3B3、前記プラスチック部材溝3B4と組み合わせられ、前記金属面3A1と前記プラスチック部材溝3B1は組み合わせられて金属はんだパッド361となり、前記金属面3A2と前記プラスチック部材溝3B2は組み合わせられて金属はんだパッド362となり、前記金属面3A3と前記プラスチック部材溝3B3は組み合わせられて金属はんだパッド363となり、前記金属面3A4と前記プラスチック部材溝3B4は組み合わせられて金属はんだパッド364となる。前記金属面3A5、前記金属面3A6、前記金属面3A7、前記金属面3A8はそれぞれ前記プラスチック部材溝3B5、前記プラスチック部材溝3B6、前記プラスチック部材溝3B7、前記プラスチック部材溝3B8と組み合わせられ、前記金属面3A5と前記プラスチック部材溝3B5は組み合わせられて金属支持面371となり、前記金属面3A6と前記プラスチック部材溝3B6は組み合わせられて金属支持面372となり、前記金属面3A7と前記プラスチック部材溝3B7は組み合わせられて金属支持面373となり、前記金属面3A8と前記プラスチック部材溝3B8は組み合わせられ金属支持面374となる。
【0032】
本願のいくつかの実施例によれば、前記感光チップモジュールは回路基板(Printed Circuit Board,PCB)7及び前記回路基板7上に取り付けられる感光チップ6を含み、前記感光チップ6は前記回路基板7に電気的に接続され、且つ前記感光チップ6は前記レンズ本体1に面し、前記回路基板7上に複数の導電性取り付け孔が設けられ、複数の前記吊り下げ部材4の他端がそれぞれ対応する前記導電性取り付け孔内に取り付けられ、且つ各前記吊り下げ部材4が前記導電性取り付け孔に電気的に接続される。感光チップ6は光を受光し、光信号を電気信号に変換し、そして電気信号を回路基板7に伝送し、他の画像処理デバイスと協働して、被写体を結像し、撮影を実現することができる。これにより、回路基板7と感光チップ6との間、及び回路基板7と吊り下げ部材4との間は電気的な接続が実現され、また、フレーム3と吊り下げ部材4は電気的な接続関係にあるため、フレーム3、吊り下げ部材4、回路基板7の間は電気的な接続関係が形成される。
【0033】
前記回路基板7は外部と導通するフレキシブル配線板であってもよい。
【0034】
本願のいくつかの実施例において、図4図6図7図9に示すように、前記回路基板7は配線板73を含み、前記配線板73の4つの角部にそれぞれ導電性取り付け孔741、導電性取り付け孔742、導電性取り付け孔743、導電性取り付け孔744があり、前記導電性取り付け孔741と前記吊り下げ部材41の一端が溶接により固定され、前記導電性取り付け孔742と前記吊り下げ部材42の一端が溶接により固定され、前記導電性取り付け孔743と前記吊り下げ部材43の一端が溶接により固定され、前記導電性取り付け孔744と前記吊り下げ部材44の一端が溶接により固定される。前記吊り下げ部材41の他端が溶接により前記フレーム3の前記導電溝321内に固定され、前記吊り下げ部材42の他端が溶接により前記フレーム3の前記導電溝322内に固定され、前記吊り下げ部材43の他端が溶接により前記フレーム3の前記導電溝323内に固定され、前記吊り下げ部材44の他端が溶接により前記フレーム3の前記導電溝324内に固定される。これにより前記PCB7を、前記吊り下げ部材41、前記吊り下げ部材42、前記吊り下げ部材43、前記吊り下げ部材44を介して前記フレーム3に固定する。
【0035】
本願の実施例において、吊り下げ部材によって、感光チップを搭載する配線板は吊り下げして固定され、駆動モジュールから発生する電磁力により感光チップを搭載する配線板を移動させることで、画像防振の機能が実現される。
【0036】
本願のいくつかの実施例において、図7図8図9に示すように、前記PCB7は3層のS型フレキシブル基板75を含み、前記フレキシブル基板75の層同士は平行であり、前記フレキシブル基板75の中央に細長孔721と細長孔722があり、前記細長孔721と前記細長孔722によって前記フレキシブル基板75の移動中に移動を阻害するトルクが生じることを軽減でき、前記細長孔の数は2つに限定されず、実際の状況に応じて調整できる。前記フレキシブル基板75の一端はコネクタ71に接続され、前記コネクタ71を介して外部配線に接続され、装置全体に給電する。前記フレキシブル基板75の他端は前記配線板73に接続され、前記チップ6は表面実装技術(Surface Mounting Technology,SMT)によって前記配線板73の上面76に固定され、これにより前記チップ6は外部との通電が実現される。こうして、前記吊り下げ部材4によって前記PCB7は吊り下げして固定され、これにより前記PCB7及びSMTによって前記PCB7の上面に固定される前記感光チップ6の変位移動が容易になり、防振の目的が達成される。
【0037】
本願のいくつかの実施例において、図9図12に示すように、前記フレキシブル基板75の固定面78は糊などの方式により前記フレーム3の側面35に固定され、これにより前記コネクタ71を外部に締結する際に前記PCB7に影響を与えて変化が生じ、悪影響が出ることが回避される。
【0038】
本願のいくつかの実施例において、前記撮影装置は、フィルタ5をさらに含み、図5図6図14に示すように、前記フィルタ5は糊などの方式により前記フレーム3底部の前記溝33の表面に固定され、前記フィルタ5によって前記レンズ本体1が受信した光信号をフィルタリングする。
【0039】
本願のいくつかの実施例によれば、前記駆動モジュールは第1駆動アセンブリを含み、前記第1駆動アセンブリは第1作用部材及び第2作用部材を含み、第1作用部材はベース10に接続され、前記第2作用部材は前記感光チップモジュールに接続され、前記第1作用部材と前記第2作用部材は第1方向に互いに磁気的に作用することによって、前記感光チップモジュールを前記第1方向に移動するように駆動する。こうして、第1作用部材と第2作用部材は第1方向に互いに磁気的に作用することによって、感光チップモジュールを前記第1方向に移動するように駆動し、感光チップモジュールとレンズモジュールとの第1方向の距離を変えることで、撮影装置の第1方向に発生する振れを補正して、防振を実現する。
【0040】
本願のいくつかの実施例によれば、前記駆動モジュールは第2駆動アセンブリをさらに含み、前記第2駆動アセンブリは第3作用部材及び第4作用部材を含み、第3作用部材はベース10に接続され、前記第4作用部材は前記感光チップモジュールに接続され、前記第3作用部材と前記第4作用部材は第2方向に互いに磁気的に作用することによって、前記感光チップモジュールを前記第2方向に移動するように駆動し、前記第2方向と前記第1方向が同一平面内にあり、且つ前記第2方向と前記第1方向が交差する。
【0041】
こうして、第1作用部材と第2作用部材は第1方向に互いに磁気的に作用することによって、感光チップモジュールを前記第1方向に移動するように駆動し、感光チップモジュールとレンズモジュールとの第1方向の距離を変えることで、撮影装置の第1方向に発生する振れを補正して、防振を実現する。第3作用部材と第4作用部材は第2方向に互いに磁気的に作用することによって、感光チップモジュールを前記第2方向に移動するように駆動し、感光チップモジュールとレンズモジュールとの第2方向の距離を変えることで、撮影装置の第2方向に発生する振れを補正する。さらに、第2方向と第1方向が同一平面内にあり、且つ前記第2方向と前記第1方向が交差するため、第1駆動アセンブリと第2駆動アセンブリの協働によって、感光チップモジュールは第1平面内の各方向において移動できるようになり、これにより、感光チップモジュールとレンズモジュールとの間の第1平面内の各方向における距離を変えることで、撮影装置の第1平面内の各方向に発生する振れを補正することができる。
【0042】
本願のいくつかの実施例によれば、前記感光チップモジュールは回路基板7及び前記回路基板7上に取り付けられる感光チップ6を含み、前記第1作用部材は磁性部材であり、前記第2作用部材はコイルであり、前記第2作用部材は前記回路基板7に電気的に接続され、前記第2作用部材が通電された場合、前記第2作用部材と前記第1作用部材が互いに磁気的に作用することによって前記回路基板7を前記第1方向に移動するように駆動し、前記第3作用部材は磁性部材であり、前記第4作用部材はコイルであり、前記第4作用部材は前記回路基板7電気的に接続され、前記第4作用部材が通電された場合、前記第4作用部材と前記第3作用部材が互いに磁気的に作用することによって前記回路基板7を前記第2方向に移動するように駆動する。コイルと磁性部材による電磁的な相互作用によって、前記PCB7及び前記感光チップ6を変位移動させて、防振を実現する。
【0043】
こうして、第2作用部材が通電された場合、前記第2作用部材と前記第1作用部材が互いに磁気的に作用することによって前記回路基板7を前記第1方向に移動するように駆動し、第4作用部材が通電された場合、前記第4作用部材と前記第3作用部材が互いに磁気的に作用することによって前記回路基板7を前記第2方向に移動するように駆動する。第2作用部材及び第4作用部材の両方が通電された場合、前記第2作用部材と前記第1作用部材が互いに磁気的に作用することによって前記回路基板7を前記第1方向に移動するように駆動し、且つ前記第4作用部材と前記第3作用部材が互いに磁気的に作用することによって前記回路基板7を前記第2方向に移動するように駆動する。これにより、感光チップモジュールは第1平面内の各方向において移動できるようになり、これにより、感光チップモジュールとレンズモジュールとの間の第1平面内の各方向における距離を変えることで、撮影装置の第1平面内の各方向に発生する振れを補正することができる。
【0044】
本願のいくつかの実施例によれば、前記第1作用部材及び前記第3作用部材が前記ベース10に固定的に取り付けられる。
【0045】
本願のいくつかの実施例によれば、前記第1駆動アセンブリは間隔を置いて設けられる第1作用部材と第2作用部材を複数組含み、前記第2駆動アセンブリは間隔を置いて設けられる第3作用部材と第4作用部材を複数組含む。前記複数組は2組でも、3組でも、又はそれ以外であってもよく、実際のニーズに応じて具体的に設定するが、ここでは限定しない。前記第1駆動アセンブリは間隔を置いて設けられる2組の第1作用部材と第2作用部材を含み、前記第2駆動アセンブリは間隔を置いて設けられる2組の第3作用部材と第4作用部材を含む。
【0046】
本願のいくつかの実施例において、図8図10図11に示すように、第2作用部材81、第2作用部材83、第4作用部材82、第4作用部材84が示され、ここで第2作用部材81、第2作用部材83、第4作用部材82及び第4作用部材84をアセンブリ8と記し、4つ作用部材(コイルであってもよい)は前記配線板73の下面77に対称的に分布しており、前記第2作用部材81、前記第4作用部材82、前記第2作用部材83、前記第4作用部材84は前記配線板73に接続されて導通される。図中、第1作用部材91、第3作用部材92、第1作用部材93、第3作用部材94が示され、ここで第1作用部材91、第3作用部材92、第1作用部材93、第3作用部材94をアセンブリ9と記し、4つ作用部材(磁石のような磁性部材であってもよい)は糊等によって前記ベース10の表面A3に対称的に固定され、前記第2作用部材81と前記第1作用部材91は中心が上下に対応し、前記第4作用部材82と前記第3作用部材92は中心が上下に対応し、前記第2作用部材83と前記第1作用部材93は中心が上下に対応、前記第4作用部材84と前記第3作用部材94は中心が上下に対応し、通電コイルが磁場中に力を受ける原理によって、前記PCB7及び前記感光チップ6を装置内で変位移動させることを実現して、防振の効果を実現する。前記第2作用部材81、前記第4作用部材82、前記第2作用部材83、前記第4作用部材84、及び前記第1作用部材91、前記第3作用部材92、前記第1作用部材93、前記第3作用部材94は共同で装置の駆動モジュールを構成する。
【0047】
本願のいくつかの実施例において、図7図10図11図13に示すように、前記ベース10は、前記PCB7の側面791、側面792、側面793、側面794に衝突して前記PCB7の他の部位に衝撃が加わることを防止するための側面ボスA21、側面ボスA22、側面ボスA23、側面ボスA24、側面ボスA25を含み、そのうち、前記側面ボスA21、前記側面ボスA25は前記側面791に対応し、前記側面ボスA22は前記側面792に対応し、前記側面ボスA23は前記側面793に対応し、前記側面ボスA24は前記側面794に対応する。前記ベースAは前記PCB7に空間を残すために凹段A1を含み、前記フレキシブル基板75が防振移動中に前記ベースAに衝突することを防止する。
【0048】
本願のいくつかの実施例において、図17図18に示すように、Xは第1方向を表し、Yは第2方向を表し、Nは磁石のN極を表し、Sは磁石のS極を表し、Iは電流の方向を表し、Fはコイルが受けたローレンツ力の方向を表す。
【0049】
本願のいくつかの実施例によれば、前記レンズモジュールはフレーム3を含み、前記感光チップモジュールは回路基板7及び前記回路基板7上に取り付けられる感光チップ6を含み、前記ベース10は底部パネル及び前記底部パネルを囲むサイドパネルを含み、前記サイドパネルが前記底部パネルの縁部に接続され、前記フレーム3が前記サイドパネルに取り付けられ、前記フレーム3、前記サイドパネル及び前記底部パネルによって取り付けチャンバが形成され、前記駆動モジュールと前記感光チップ6は前記取り付けチャンバ内に位置し、前記回路基板7の一部は前記取り付けチャンバの外にはみ出す。
【0050】
本願のいくつかの実施例において、前記ベース10の上面A4と前記フレーム3の下面34は糊などの方式により一体に固定され、これにより前記感光チップ6、前記PCB7の一部、前記吊り下げ部材4、前記フィルタ5、前記駆動モジュールを囲んで、外部からの力を防止する。
【0051】
本願のいくつかの実施例において、前記レンズモジュールはモータ2をさらに含む。前記モータ2は、前記レンズ本体1を変位移動させて、カメラモジュールのオートフォーカスを実現するために用いられる。前記モータ2と前記レンズ本体1は糊等により固定されて共同で装置のオートフォーカス(Auto-Focusing,AF)駆動部分となる。本解決手段において、前記モータ2として、閉ループのモータを例にして説明するが、閉ループの駆動モータに限定されず、開ループモータと中間取り付けモータも含まれる。
【0052】
本願のいくつかの実施例において、図4図14に示すように、前記レンズ本体1と前記モータ2を糊により固定したAF駆動部分全体は、糊によって前記フレーム3の前記溝31に固定され、これによりAF駆動部分と防振部分が一体に固定される。前記モータ2の接続ピン21と前記金属はんだパッド361、前記モータ2の接続ピン22と前記金属はんだパッド362、前記モータ2の接続ピン23と前記金属はんだパッド363、前記モータ2の接続ピン24と前記金属はんだパッド364はそれぞれ溶接によって導通接続され、これにより前記吊り下げ部材4、前記PCB7と共に外部に導通接続され、AF駆動部分と外部の導通が実現される。
【0053】
本願の実施例において、吊り下げ部材によって感光チップを搭載する配線板を吊り下げして固定し、通電コイルが磁場中に発生した電磁力によって感光チップを搭載する配線板を移動させて、画像防振の機能を実現する。sensor(チップ)を用いて防振し、構造が簡単でコンパクトである。駆動モジュールのために確保された空間が大きいため、大きな磁石や複数コイルの設計を採用して、より大きな推力を発生させることができる。
【0054】
本願の実施例で提供される撮影装置をもとに、本願の実施例は、上記いずれかの実施例に記載の撮影装置を備える電子機器をさらに提供する。
【0055】
本願の実施例で提供される撮影装置をもとに、本願の実施例は、ユーザの入力を受信するステップと、前記入力に応答して、前記駆動モジュールにより前記第1平面内で移動するように前記感光チップモジュールを駆動することによって、防振を実現するステップと、を含む撮影装置の制御方法をさらに提供する。
【0056】
本願の実施例において、ユーザの入力を受信し、そして前記入力に応答して、電磁駆動モジュールにより感光チップモジュールを前記レンズ本体1に平行する平面内で移動するように駆動することで、防振を実現し、従来のレンズ防振に比べて、より大きな推力を発生させることができる。
【0057】
説明すべきことは、本願の実施例で提供される撮影装置の制御方法の実行主体は撮影装置であってもよいし、又は該撮影装置内の、撮影装置の制御方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本願の実施例において、撮影装置により撮影装置の制御方法を実行することを例にして、本願の実施例で提供される撮影装置を説明する。
【0058】
本願の実施例は、ユーザの入力を受信するための受信モジュールと、前記入力に応答して、前記第1平面内で移動するように前記感光チップモジュールを駆動することによって、防振を実現するための駆動モジュールと、を含む、撮影装置を提供する。
【0059】
本願の実施例において、ユーザの入力を受信し、そして前記入力に応答して、電磁駆動モジュールにより感光チップモジュールを前記レンズ本体1に平行する平面内で移動するように駆動することで、防振を実現し、従来のレンズ防振に比べて、より大きな推力を発生させることができる。
【0060】
本願の実施例における撮影装置は装置であってもよいし、端末内の部材、集積回路又はチップであってもよい。該装置は、携帯型の電子機器であっても、又は非携帯型の電子機器であってもよい。例示的に、携帯型の電子機器は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、携帯情報端末、車載電子機器、ウェアラブル機器、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、ネットブック又はパーソナルディジタルアシスタント(personal digital assistant,PDA)等であってもよく、非携帯型の電子機器は、サーバ、ネットワーク接続ストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビジョン(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク等であってもよく、本願の実施例では具体的に限定しない。
【0061】
本願の実施例における撮影装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。該オペレーティングシステムは、アンドロイド(登録商標)(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本願の実施例では具体的に限定しない。
【0062】
本願の実施例で提供される撮影装置は、上記方法実施例において実現される各プロセスを実現することができ、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0063】
選択的に、本願の実施例は電子機器をさらに提供する。該電子機器は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラム又はコマンドとを備え、該プログラム又はコマンドがプロセッサによって実行されると、上記撮影装置の制御方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0064】
なお、本願の実施例における電子機器は上記に記載の携帯型の電子機器及び非携帯型の電子機器を含むことに注意されたい。
【0065】
図19は本願の実施例を実現する電子機器のハードウェア構造模式図である。
【0066】
該電子機器1000は、高周波ユニット1001、ネットワークモジュール1002、オーディオ出力ユニット1003、入力ユニット1004、センサ1005、表示ユニット1006、ユーザ入力ユニット1007、インタフェースユニット1008、メモリ1009、及びプロセッサ1010等の部材を含むが、それらに限定されない。
【0067】
電子機器1000は各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は電源管理システムによってプロセッサ1010に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現できることが当業者に理解される。図19に示す電子機器の構造は電子機器を限定するものではなく、電子機器は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0068】
ユーザ入力ユニット1007は、ユーザの入力を受信するために用いられ、プロセッサ1010は、前記入力に応答して、前記駆動モジュールにより前記第1平面内で移動するように前記感光チップモジュールを駆動することによって、防振を実現するために用いられる。
【0069】
本願の実施例において、ユーザの入力を受信し、そして前記入力に応答して、電磁駆動モジュールにより感光チップモジュールを前記レンズ本体1に平行する平面内で移動するように駆動することで、防振を実現し、従来のレンズ防振に比べて、より大きな推力を発生させることができる。
【0070】
本願の実施例において、入力ユニット1004は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)10041、及びマイクロホン10042を含んでもよいことが理解される。表示ユニット1006は表示パネル10061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形態で表示パネル10061を構成することができる。ユーザ入力ユニット1007は、タッチパネル10071及び他の入力機器10072を含む。タッチパネル10071はタッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル10071は、タッチ検出装置及びタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。他の入力機器10072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは詳細な説明を省略する。メモリ1009は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いることができ、アプリケーションとオペレーティングシステムを含むが、それらに限定されない。プロセッサ1010に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ1010に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0071】
本願の実施例は可読記憶媒体をさらに提供する。前記可読記憶媒体には、プログラム又はコマンドが記憶されており、該プログラム又はコマンドがプロセッサによって実行されると、上記撮影装置の制御方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0072】
前記プロセッサは上記実施例に記載の電子機器内のプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0073】
本願の実施例はチップをさらに提供する。該チップは、プロセッサと、前記プロセッサに結合される通信インタフェースとを備え、前記プロセッサはプログラム又はコマンドを実行することによって、上記撮影装置の制御方法実施例の各プロセスを実現するために用いられ、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0074】
なお、本願の実施例に言及されるチップはシステムオンチップ、システムチップ、チップシステム又は1つのチップ上のシステム等と呼ばれてもよいことを理解すべきである。
【0075】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘しておきたいのは、本願の実施形態における方法及び装置の範囲は機能が図示又は説明される順序で実行されるものに限定されず、係る機能によって、ほぼ同時に又は逆順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、記載の方法は説明されている順序と異なる順序で実施されてもよいし、様々なステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、いくつかの例に関して説明された特徴は、他の例において組み合され得る。
【0076】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。
【0077】
以上、図面を参照しながら本願の実施例を説明したが、本願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本願の示唆をもとに、当業者が本願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本願の保護範囲に属するものとする。
図1
図2
図3
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図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
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図17
図18
図19