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特許7516658マルチキャスト業務の受信方法、配置方法、端末及びネットワーク側機器

書誌要約請求の範囲詳細な説明課題実施例実施するための形態図面の説明

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2024-07-05

(45)【発行日】2024-07-16

(54)【発明の名称】マルチキャスト業務の受信方法、配置方法、端末及びネットワーク側機器

(51)【国際特許分類】

H04W 4/06 20090101AFI20240708BHJP

H04W 28/02 20090101ALI20240708BHJP

H04W 80/02 20090101ALI20240708BHJP

【ＦＩ】

H04W4/06

H04W28/02

H04W80/02

【請求項の数】 17

(21)【出願番号】P 2023507821

(86)(22)【出願日】2021-08-04

(65)【公表番号】

(43)【公表日】2023-09-08

(86)【国際出願番号】 CN2021110510

(87)【国際公開番号】W WO2022028463

(87)【国際公開日】2022-02-10

【審査請求日】2023-02-03

(31)【優先権主張番号】202010780254.5

(32)【優先日】2020-08-05

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

(73)【特許権者】

【識別番号】517372494

【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司

【氏名又は名称原語表記】ＶＩＶＯＭＯＢＩＬＥＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮＣＯ．，ＬＴＤ．

【住所又は居所原語表記】Ｎｏ．１，ｖｉｖｏＲｏａｄ，Ｃｈａｎｇ’ａｎ，Ｄｏｎｇｇｕａｎ，Ｇｕａｎｇｄｏｎｇ５２３８６３，Ｃｈｉｎａ

(74)【代理人】

【識別番号】100159329

【弁理士】

【氏名又は名称】三縄隆

(72)【発明者】

【氏名】▲劉▼ 佳▲敏▼

【審査官】松▲崎▼ 祐季

(56)【参考文献】

【文献】Huawei, HiSilicon，WID revision: NR Multicast and Broadcast Services[online]，3GPP TSG RAN #88e RP-201038，Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/TSG_RAN/TSGR_88e/Docs/RP-201038.zip>，2020年06月22日

【文献】Sequans Communications，Reordering timer for PDCP operation with (DL) duplication[online]，3GPP TSG RAN WG2 #101bis R2-1805954，Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_101bis/Docs/R2-1805954.zip>，2018年04月06日

【文献】CMCC，Reordering function in PDCP and RLC[online]，3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2017_01_NR R2-1700533，Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2017_01_NR/Docs/R2-1700533.zip>，2017年01月07日

【文献】Sequans Communications，PDCP reordering operation[online]，3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2017_06_NR R2-1707401，Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2017_06_NR/Docs/R2-1707401.zip>，2017年06月17日

【文献】3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Packet Data Convergence Protocol (PDCP) specification (Release 16)，Internet<https://portal.3gpp.org/desktopmodules/Specifications/SpecificationDetails.aspx?specificationId=3196>，2020年07月24日

【文献】vivo，Dynamic PTM PTP switch for RRC Connected UE[online]，3GPP TSG RAN WG2 #111-e R2-2007034，Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_111-e/Docs/R2-2007034.zip>，2020年08月07日

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｈ０４Ｂ７／２４－７／２６

Ｈ０４Ｗ４／００－９９／００

３ＧＰＰＴＳＧＲＡＮＷＧ１－４

ＳＡＷＧ１－４、６

ＣＴＷＧ１、４

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

端末により実行されるマルチキャスト業務の受信方法であって、
ネットワーク側機器により送信されるマルチキャストブロードキャスト業務ＭＢＳ業務の配置情報を受信することであって、前記ＭＢＳ業務の配置情報は、無線リンク制御ＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報を含むことと、
前記ＭＢＳ業務の配置情報に基づいて前記ＭＢＳ業務の受信を行うこととを含み、
前記の、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報は、
ＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを非明示的に指示するための第一の配置情報を含み、
前記第一の配置情報は、ハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱフィードバックの配置パラメータと、サービス品質ＱｏＳに関連するパラメータと、ブロックエラー率と、業務層が順次配信機能をオンにするか否かとのうちの少なくとも一つを含み、
前記ＨＡＲＱフィードバックの配置パラメータは、前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とするか否かと、ＨＡＲＱフィードバックに使用されるパラメータとのうちの少なくとも一つを含む、マルチキャスト業務の受信方法。

【請求項2】

前記ＭＢＳ業務の配置情報は、パケットデータコンバージェンスプロトコルＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報を更に含む、請求項１に記載の方法。

【請求項3】

【請求項4】

前記ＰＤＣＰ層の配置パラメータがＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータを含む場合には、ＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにすることを決定することと、ＲＬＣ層が並べ替えをオンにすることを決定することと、前記ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータがすでに配置された場合、配置された並べ替えパラメータを使用し、配置されていなかった場合、デフォルト値を使用することと、前記ＲＬＣ層の並べ替えパラメータがデフォルト値を使用することとのうちの少なくとも一つを実行することであって、配置された前記ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータは、並べ替えウィンドウと、並べ替えタイマーと、シーケンス番号ＳＮ空間サイズとのうちの少なくとも一つを含むこと、又は、
前記ＰＤＣＰ層の配置パラメータが前記ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータを含まない場合には、ＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにしないことを決定することと、ＲＬＣ層が並べ替えをオンにしないことを決定することとのうちの少なくとも一つを実行すること、又は、
前記ＲＬＣ層の配置パラメータがＲＬＣ層の並べ替えパラメータを含む場合には、ＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにすることを決定することと、ＲＬＣ層が並べ替えをオンにすることを決定することと、前記ＲＬＣ層の並べ替えパラメータがすでに配置された場合、配置された並べ替えパラメータを使用し、配置されていなかった場合、デフォルト値を使用することと、前記ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータがデフォルト値を使用することとのうちの少なくとも一つを実行することであって、配置された前記ＲＬＣ層の並べ替えパラメータは、並べ替えウィンドウと、並べ替えタイマーと、ＳＮ空間サイズとのうちの少なくとも一つを含むこと、又は、
前記ＲＬＣ層の配置パラメータが前記ＲＬＣ層の並べ替えパラメータを含まない場合には、ＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにしないことを決定することと、ＲＬＣ層が並べ替えをオンにしないことを決定することとのうちの少なくとも一つを実行すること、又は、
前記ＭＢＳ業務の配置情報にＰＤＣＰ層の配置パラメータとＲＬＣ層の配置パラメータとのうちの一組の配置パラメータが含まれ、且つこの組の配置パラメータにおいて並べ替えをオンにするよう指示される場合、ＰＤＣＰ層とＲＬＣ層が同時に並べ替えをオンにすることを決定すること、又は、
前記ＭＢＳ業務の配置情報にＰＤＣＰ層の配置パラメータとＲＬＣ層の配置パラメータとのうちの一組の配置パラメータが含まれ、且つこの組の配置パラメータにおいて並べ替えをオンにしないよう指示される場合、ＰＤＣＰ層とＲＬＣ層が同時に並べ替えをオンにしないことを決定すること、又は、
前記ＭＢＳ業務の配置情報にＰＤＣＰ層の配置パラメータとＲＬＣ層の配置パラメータとのうちの一組の配置パラメータが含まれる場合、ＰＤＣＰ層とＲＬＣ層のうちの一方がこの組の配置パラメータを使用し、他方がデフォルト配置パラメータを使用することを決定すること、をさらに含む、請求項３に記載の方法。

【請求項5】

前記の、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報は、
ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを指示するための指示情報をさらに含み、
前記方法は、
前記指示情報が、並べ替えをオンにしないよう指示する場合、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第一組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第一組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズが０であることと、並べ替えタイマーの長さが０であることとのうちの少なくとも一つを含むことと、
前記指示情報が、並べ替えをオンにするよう指示する場合、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第二組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第二組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ１であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ１であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ１とｍ１は、いずれも非ゼロの正の値であることと、
前記指示情報が、並べ替えをオンにするよう指示する場合、ＰＤＣＰ層が、第三組のデフォルト配置パラメータを採用し、ＲＬＣ層が、第四組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第三組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ２であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ２であることとのうちの少なくとも一つを含み、前記第四組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ３であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ３であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ２、ｍ２、Ｎ３、ｍ３は、いずれも非ゼロの正の値であることとのうちの一つをさらに含む、請求項２に記載の方法。

【請求項6】

前記第一の配置情報は、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにするか否かを非明示的に指示するためにさらに用いられる、請求項２に記載の方法。

【請求項7】

前記第一の配置情報は、ＨＡＲＱフィードバックの配置パラメータを含み、前記方法は、
前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要としない場合、ＰＤＣＰ層を必要としないことと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにしないことと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにしないことと、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第一組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第一組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズが０であることと、並べ替えタイマーの長さが０であることとのうちの少なくとも一つを含むこととのうちの少なくとも一つを決定することと、
前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とする場合、ＰＤＣＰ層を必要とすることと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにすることと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにすることと、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第二組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第二組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ１であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ１であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ１とｍ１は、いずれも非ゼロの正の値であることとのうちの少なくとも一つを決定することと、
前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とする場合、ＰＤＣＰ層を必要とすることと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにすることと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにすることと、ＰＤＣＰ層が、第三組のデフォルト配置パラメータを採用し、ＲＬＣ層が、第四組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第三組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ２であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ２であることとのうちの少なくとも一つを含み、前記第四組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ３であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ３であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ２、ｍ２、Ｎ３、ｍ３は、いずれも非ゼロの正の値であることとのうちの少なくとも一つを決定することと、
前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とし、且つ前記ＭＢＳ業務のために配置するＨＡＲＱプロセス数が一つのみあり、又は前記ネットワーク側機器が、ＭＢＳデータパケットのシャッフルが存在しないことを明示的に又は非明示的に指示する場合、ＰＤＣＰ層を必要としないことと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにしないことと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにしないことと、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第一組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第一組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズが０であることと、並べ替えタイマーの長さが０であることとのうちの少なくとも一つを含むこととのうちの少なくとも一つを決定することと、
前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とし、且つ前記ＭＢＳ業務のために配置するＨＡＲＱプロセス数が複数あり、又は前記ネットワーク側機器が、ＭＢＳデータパケットのシャッフルが存在することを明示的に又は非明示的に指示する場合、ＰＤＣＰ層を必要とすることと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにすることと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにすることと、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第二組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第二組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ１であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ１であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ１とｍ１は、いずれも非ゼロの正の値であることとのうちの少なくとも一つを決定することと、
前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とし、且つ前記ＭＢＳ業務のために配置するＨＡＲＱプロセス数が複数あり、又は前記ネットワーク側機器が、ＭＢＳデータパケットのシャッフルが存在することを明示的に又は非明示的に指示する場合、ＰＤＣＰ層を必要とすることと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにすることと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにすることと、ＰＤＣＰ層が、第三組のデフォルト配置パラメータを採用し、ＲＬＣ層が、第四組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第三組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ２であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ２であることとのうちの少なくとも一つを含み、前記第四組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ３であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ３であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ２、ｍ２、Ｎ３、ｍ３は、いずれも非ゼロの正の値であることとのうちの少なくとも一つを決定することとのうちの一つをさらに含む、請求項６に記載の方法。

【請求項8】

前記方法は、
ＰＤＣＰ層を確立しないことと、
並べ替えをオンにしないＰＤＣＰ層を確立することと、
並べ替えをオンにするＰＤＣＰ層を確立することとのうちの一つをさらに含み、
及び／又は、
前記方法は、
並べ替えをオンにするＲＬＣ層を確立することと、
並べ替えをオンにしないＲＬＣ層を確立することとのうちの一つをさらに含む、
請求項１に記載の方法。

【請求項9】

並べ替えをオンにしないＰＤＣＰ層を確立することは、
ＰＤＣＰ層のシーケンス番号ＳＮに関連する変数の初期値をすべて０に設定することであって、前記変数は、ＲＸ＿ＮＥＸＴと、ＲＸ＿ＤＥＬＩＶと、ＲＸ＿ＲＥＯＲＤとのうちの少なくとも一つを含むことと、
ＰＤＣＰ層の並べ替えタイマーの長さを０に設定することと、
ＰＤＣＰ層の並べ替えウィンドウのサイズを０に設定することとのうちの少なくとも一つを含み、
並べ替えをオンにするＰＤＣＰ層を確立することは、
ＰＤＣＰ層のＳＮに関連する変数を初期化することであって、前記ＰＤＣＰ層のＳＮに関連する変数の初期値は、一番目に受信されたデータパケットのＳＮによって算出され、前記変数は、ＲＸ＿ＮＥＸＴと、ＲＸ＿ＤＥＬＩＶと、ＲＸ＿ＲＥＯＲＤとのうちの少なくとも一つを含むことと、
ＰＤＣＰ層の並べ替えタイマーの長さを一つの非ゼロの正の値に設定することであって、非ゼロの正の値は、前記ＭＢＳ業務の配置情報によって配置され、又はプロトコルによって約定されることと、
ＰＤＣＰ層の並べ替えウィンドウのサイズを一つの非ゼロの正の値に設定することであって、非ゼロの正の値は、前記ＭＢＳ業務の配置情報によって配置され、又はプロトコルによって約定されることとのうちの少なくとも一つを含み、
並べ替えをオンにするＲＬＣ層を確立することは、
ＲＬＣ層のＳＮに関連する変数を初期化することであって、前記ＲＬＣ層のＳＮに関連する変数の初期値は、一番目に受信されたデータパケットにより運ばれるＲＬＣＳＮによって算出され、前記変数は、ＲＸ＿Ｎｅｘｔ＿Ｒｅａｓｓｅｍｂｌｙと、ＲＸ＿Ｔｉｍｅｒ＿Ｔｒｉｇｇｅｒと、ＲＸ＿Ｎｅｘｔ＿Ｈｉｇｈｅｓｔとのうちの少なくとも一つを含むことと、
ＲＬＣ層の並べ替えタイマーの長さを一つの非ゼロの正の値に設定することであって、非ゼロの正の値は、前記ＭＢＳ業務の配置情報によって配置され、又はプロトコルによって約定されることと、
ＲＬＣ層の並べ替えウィンドウのサイズを一つの非ゼロの正の値に設定することであって、非ゼロの正の値は、前記ＭＢＳ業務の配置情報によって配置され、又はプロトコルによって約定されることとのうちの少なくとも一つを含み、
並べ替えをオンにしないＲＬＣ層を確立することは、
ＲＬＣ層のＳＮに関連する変数の初期値を０に設定することであって、前記変数は、ＲＸ＿Ｎｅｘｔ＿Ｒｅａｓｓｅｍｂｌｙと、ＲＸ＿Ｔｉｍｅｒ＿Ｔｒｉｇｇｅｒと、ＲＸ＿Ｎｅｘｔ＿Ｈｉｇｈｅｓｔとのうちの少なくとも一つを含むことと、
ＲＬＣ層の並べ替えタイマーの長さを０に設定することと、
ＲＬＣ層の並べ替えウィンドウのサイズを０に設定することとのうちの少なくとも一つを含む、請求項８に記載の方法。

【請求項10】

前記ＭＢＳ業務の配置情報に基づいて前記ＭＢＳ業務の受信を行うことは、
ＰＤＣＰ層が、並べ替えをオンにしないように配置されている場合、受信されたデータパケットごとに、ＳＤＵを直接復号化した後に上位層に配信し、ＰＤＣＰ層の変数ＲＸ＿ＮＥＸＴ又はＲＸ＿ＤＥＬＩＶのＳＮ部分を受信されたデータパケットのＳＮ又はＳＮ＋１に直接設定するとともに、ＨＦＮの部分を０、又はＣＯＵＮＴ値が正であることを保証する他のいずれかの値又は約定値に設定することを含む、請求項２に記載の方法。

【請求項11】

前記ＭＢＳ業務は、マルチキャスト無線ベアラＭＲＢベアラ又はデータ無線ベアラＤＲＢベアラを採用し、
前記方法は、
ＭＲＢからＤＲＢに切り替える必要がある場合、ＤＲＢのＭＢＳ業務の配置情報を受信し、ＤＲＢのＭＢＳ業務の配置情報に基づき、ＤＲＢのために新たなＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層を確立すること、
又は、
ＭＲＢからＤＲＢに切り替える必要がある場合、ＤＲＢがＭＲＢのＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ配置を使用すること、
又は、
ＤＲＢからＭＲＢに切り替える必要がある場合、ＭＲＢのＭＢＳ業務の配置情報を受信し、ＭＲＢのＭＢＳ業務の配置情報に基づき、ＭＲＢのために新たなＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層を確立すること、
又は、
ＤＲＢからＭＲＢに切り替える必要がある場合、ＭＲＢは、ＤＲＢのＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ配置を使用することをさらに含む、請求項２に記載の方法。

【請求項12】

ネットワーク側機器により実行されるマルチキャスト業務の配置方法であって、
端末にＭＢＳ業務の配置情報を送信することを含み、前記ＭＢＳ業務の配置情報は、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報を含み、
前記の、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報は、
ＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを非明示的に指示するための第一の配置情報を含み、
前記第一の配置情報は、ハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱフィードバックの配置パラメータと、サービス品質ＱｏＳに関連するパラメータと、ブロックエラー率と、業務層が順次配信機能をオンにするか否かとのうちの少なくとも一つを含み、
前記ＨＡＲＱフィードバックの配置パラメータは、前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とするか否かと、ＨＡＲＱフィードバックに使用されるパラメータとのうちの少なくとも一つを含む、
マルチキャスト業務の配置方法。

【請求項13】

前記ＭＢＳ業務の配置情報は、パケットデータコンバージェンスプロトコルＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報を更に含む、請求項１２に記載の方法。

【請求項14】

システム情報ブロック又はシステム情報又はブロードキャスト方式と、
専用シグナリングと、
予め配置される情報とのうちの少なくとも一つの方式によって端末にＭＢＳ業務の配置情報を送信する、請求項１２に記載の方法。

【請求項15】

前記の、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報は、
ＰＤＣＰ層が必要であるか否かと、ＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにするか否かと、ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータとのうちの少なくとも一つを含むＰＤＣＰ層の配置パラメータと、
ＲＬＣ層が並べ替えをオンにするか否かと、ＲＬＣ層の並べ替えパラメータとのうちの少なくとも一つを含むＲＬＣ層の配置パラメータと、
ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを指示するための指示情報と、のうちの少なくとも一つをさらに含み、
前記第一の配置情報は、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにするか否かを非明示的に指示するためにさらに用いられる、請求項１４に記載の方法。

【請求項16】

プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項１から１１のいずれか１項に記載のマルチキャスト業務の受信方法のステップを実現する、端末。

【請求項17】

プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項１２から１５のいずれか１項に記載のマルチキャスト業務の配置方法のステップを実現する、ネットワーク側機器。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

（関連出願の相互参照）
本出願は、２０２０年８月５日に中国で提出された中国特許出願番号Ｎｏ．２０２０１０７８０２５４．５の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。

【0002】

本出願は、無線通信技術分野に属し、具体的に、マルチキャスト業務の受信方法、配置方法、端末及びネットワーク側機器に関する。

【背景技術】

【0003】

ロングタームエボリューション（ＬｏｎｇＴｅｒｍＥｖｏｌｕｔｉｏｎ、ＬＴＥ）システムでは、マルチキャストブロードキャスト業務（ＭｕｌｔｉｃａｓｔａｎｄＢｒｏａｄｃａｓｔＳｅｒｖｉｃｅ、ＭＢＳ）は、非確認モード（ＵｎａｃｋｎｏｗｌｅｄｇｅｄＭｏｄｅ、ＵＭ）を使用して伝送し、且つＭＢＳの送信端がハイブリッド自動再送要求（Ｈｙｂｒｉｄａｕｔｏｍａｔｉｃｒｅｐｅａｔｒｅｑｕｅｓｔａｃｋｎｏｗｌｅｄｇｅｍｅｎｔ、ＨＡＲＱ）再送をサポートしないため、データパケットが必ず順番に到着し、ＭＢＳの受信端は、任意の並べ替え操作を行わないことに相当する。そのため、受信端のレイヤ２（Ｌ２）プロトコルスタックに並べ替え操作を実行するパケットデータコンバージェンスプロトコル（ＰａｃｋｅｔＤａｔａＣｏｎｖｅｒｇｅｎｃｅＰｒｏｔｏｃｏｌ、ＰＤＣＰ）層がなく、無線リンク制御（ＲａｄｉｏＬｉｎｋＣｏｎｔｒｏｌ、ＲＬＣ）層のみがある。

【0004】

ニューラジオ（ＮｅｗＲａｄｉｏ、ＮＲ）システムでは、サポートされるＭＢＳは、ＬＴＥと異なる特徴を有し、例えば、いくつかのＭＢＳに対して一定の伝送信頼性をサポートする必要があり、ＨＡＲＱフィードバック（ｆｅｅｄｂａｃｋ）と再送メカニズムが必要であり、これは、ＭＢＳのデータパケットがシャッフルに到着する状況が発生し、受信端がＭＢＳの受信を正しく行うことができないという問題を引き起こす。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0005】

本出願の実施例の目的は、ＭＢＳのデータパケットがシャッフルに到着する状況が発生する場合、受信端がＭＢＳの受信を正しく行うことができないという問題を解決するためのマルチキャスト業務の受信方法、配置方法、端末及びネットワーク側機器を提供することである。

【課題を解決するための手段】

【0006】

上記技術問題を解決するために、本出願は、以下のように実現される。

【0007】

第一の態様によれば、端末に用いられるマルチキャスト業務の受信方法を提供し、この方法は、
ネットワーク側機器により送信されるＭＢＳ業務の配置情報を受信することであって、前記ＭＢＳ業務の配置情報は、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報を含むことと、
前記ＭＢＳ業務の配置情報に基づいて前記ＭＢＳ業務の受信を行うこととを含む。

【0008】

第二の態様によれば、ネットワーク側機器に用いられるマルチキャスト業務の配置方法を提供し、この方法は、
端末にＭＢＳ業務の配置情報を送信することを含み、前記ＭＢＳ業務の配置情報は、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報を含む。

【0009】

第三の態様によれば、マルチキャスト業務の受信装置を提供し、この受信装置は、
ネットワーク側機器により送信されるＭＢＳ業務の配置情報を受信するための第一の受信モジュールであって、前記ＭＢＳ業務の配置情報は、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報を含む第一の受信モジュールと、
前記ＭＢＳ業務の配置情報に基づいて前記ＭＢＳ業務の受信を行うための第二の受信モジュールとを含む。

【0010】

選択的に、前記の、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報は、
ＰＤＣＰ層が必要であるか否かと、ＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにするか否かと、ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータとのうちの少なくとも一つを含むＰＤＣＰ層の配置パラメータと、
ＲＬＣ層が並べ替えをオンにするか否かと、ＲＬＣ層の並べ替えパラメータとのうちの少なくとも一つを含むＲＬＣ層の配置パラメータとのうちの少なくとも一つを含む。

【0011】

選択的に、前記マルチキャスト業務の受信装置は、
第一の実行モジュールをさらに含み、この第一の実行モジュールは、
前記ＰＤＣＰ層の配置パラメータがＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータを含む場合には、ＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにすることを決定することと、ＲＬＣ層が並べ替えをオンにすることを決定することと、前記ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータがすでに配置された場合、配置された並べ替えパラメータを使用し、配置されていなかった場合、デフォルト値を使用することと、前記ＲＬＣ層の並べ替えパラメータがデフォルト値を使用することとのうちの少なくとも一つを実行することであって、配置された前記ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータは、並べ替えウィンドウと、並べ替えタイマーと、シーケンス番号ＳＮ空間サイズとのうちの少なくとも一つを含むことと、前記ＰＤＣＰ層の配置パラメータが前記ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータを含まない場合には、ＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにしないことを決定することと、ＲＬＣ層が並べ替えをオンにしないことを決定することとのうちの少なくとも一つを実行することとに用いられる。

【0012】

選択的に、前記マルチキャスト業務の受信装置は、
第二の実行モジュールをさらに含み、この第二の実行モジュールは、
前記ＲＬＣ層の配置パラメータがＲＬＣ層の並べ替えパラメータを含む場合には、ＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにすることを決定することと、ＲＬＣ層が並べ替えをオンにすることを決定することと、前記ＲＬＣ層の並べ替えパラメータがすでに配置された場合、配置された並べ替えパラメータを使用し、配置されていなかった場合、デフォルト値を使用することと、前記ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータがデフォルト値を使用することとのうちの少なくとも一つを実行することであって、配置された前記ＲＬＣ層の並べ替えパラメータは、並べ替えウィンドウと、並べ替えタイマーと、ＳＮ空間サイズとのうちの少なくとも一つを含むことと、前記ＲＬＣ層の配置パラメータが前記ＲＬＣ層の並べ替えパラメータを含まない場合には、ＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにしないことを決定することと、ＲＬＣ層が並べ替えをオンにしないことを決定することとのうちの少なくとも一つを実行することとに用いられる。

【0013】

選択的に、前記マルチキャスト業務の受信装置は、
第三の実行モジュールをさらに含み、この第三の実行モジュールは、
前記ＭＢＳ業務の配置情報にＰＤＣＰ層の配置パラメータとＲＬＣ層の配置パラメータとのうちの一組の配置パラメータが含まれ、且つこの組の配置パラメータにおいて並べ替えをオンにするよう指示される場合、ＰＤＣＰ層とＲＬＣ層が同時に並べ替えをオンにすることを決定することと、
前記ＭＢＳ業務の配置情報にＰＤＣＰ層の配置パラメータとＲＬＣ層の配置パラメータとのうちの一組の配置パラメータが含まれ、且つこの組の配置パラメータにおいて並べ替えをオンにしないよう指示される場合、ＰＤＣＰ層とＲＬＣ層が同時に並べ替えをオンにしないことを決定することと、
前記ＭＢＳ業務の配置情報にＰＤＣＰ層の配置パラメータとＲＬＣ層の配置パラメータとのうちの一組の配置パラメータが含まれる場合、ＰＤＣＰ層とＲＬＣ層のうちの一方がこの組の配置パラメータを使用し、他方がデフォルト配置パラメータを使用することを決定することとのうちの一つを実行するために用いられる。

【0014】

選択的に、前記の、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報は、
ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを指示するための指示情報を含む。

【0015】

選択的に、前記マルチキャスト業務の受信装置は、
第四の実行モジュールをさらに含み、この第四の実行モジュールは、
前記指示情報が、並べ替えをオンにしないよう指示する場合、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第一組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第一組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズが０であることと、並べ替えタイマーの長さが０であることとのうちの少なくとも一つを含むことと、
前記指示情報が、並べ替えをオンにするよう指示する場合、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第二組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第二組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ１であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ１であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ１とｍ１は、いずれも非ゼロの正の値であることと、
前記指示情報が、並べ替えをオンにするよう指示する場合、ＰＤＣＰ層が、第三組のデフォルト配置パラメータを採用し、ＲＬＣ層が、第四組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第三組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ２であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ２であることとのうちの少なくとも一つを含み、前記第四組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ３であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ３であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ２、ｍ２、Ｎ３、ｍ３は、いずれも非ゼロの正の値であることとのうちの一つを実行するために用いられる。

【0016】

選択的に、前記の、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報は、
ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを非明示的に指示するための第一の配置情報を含み、
前記第一の配置情報は、ＨＡＲＱフィードバックの配置パラメータと、ＱｏＳに関連するパラメータと、ブロックエラー率と、業務層が順次配信機能をオンにするか否かとのうちの少なくとも一つを含み、
前記ＨＡＲＱフィードバックの配置パラメータは、前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とするか否かと、ＨＡＲＱフィードバックに使用されるパラメータとのうちの少なくとも一つを含む。

【0017】

選択的に、前記第一の配置情報は、ＨＡＲＱフィードバックの配置パラメータを含み、
前記マルチキャスト業務の受信装置は、
第五の実行モジュールをさらに含み、この第五の実行モジュールは、
前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要としない場合、ＰＤＣＰ層を必要としないことと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにしないことと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにしないことと、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第一組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第一組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズが０であることと、並べ替えタイマーの長さが０であることとのうちの少なくとも一つを含むこととのうちの少なくとも一つを決定することと、
前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とする場合、ＰＤＣＰ層を必要とすることと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにすることと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにすることと、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第二組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第二組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ１であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ１であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ１とｍ１は、いずれも非ゼロの正の値であることとのうちの少なくとも一つを決定することと、
前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とする場合、ＰＤＣＰ層を必要とすることと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにすることと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにすることと、ＰＤＣＰ層が、第三組のデフォルト配置パラメータを採用し、ＲＬＣ層が、第四組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第三組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ２であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ２であることとのうちの少なくとも一つを含み、前記第四組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ３であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ３であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ２、ｍ２、Ｎ３、ｍ３は、いずれも非ゼロの正の値であることとのうちの少なくとも一つを決定することと、
前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とし、且つ前記ＭＢＳ業務のために配置するＨＡＲＱプロセス数が一つのみあり、又は前記ネットワーク側機器が、ＭＢＳデータパケットのシャッフルが存在しないことを明示的に又は非明示的に指示する場合、ＰＤＣＰ層を必要としないことと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにしないことと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにしないことと、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第一組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第一組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズが０であることと、並べ替えタイマーの長さが０であることとのうちの少なくとも一つを含むこととのうちの少なくとも一つを決定することと、
前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とし、且つ前記ＭＢＳ業務のために配置するＨＡＲＱプロセス数が複数あり、又は前記ネットワーク側機器が、ＭＢＳデータパケットのシャッフルが存在することを明示的に又は非明示的に指示する場合、ＰＤＣＰ層を必要とすることと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにすることと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにすることと、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第二組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第二組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ１であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ１であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ１とｍ１は、いずれも非ゼロの正の値であることとのうちの少なくとも一つを決定すること、
前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とし、且つ前記ＭＢＳ業務のために配置するＨＡＲＱプロセス数が複数あり、又は前記ネットワーク側機器が、ＭＢＳデータパケットのシャッフルが存在することを明示的に又は非明示的に指示する場合、ＰＤＣＰ層を必要とすることと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにすることと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにすることと、ＰＤＣＰ層が、第三組のデフォルト配置パラメータを採用し、ＲＬＣ層が、第四組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第三組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ２であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ２であることとのうちの少なくとも一つを含み、前記第四組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ３であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ３であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ２、ｍ２、Ｎ３、ｍ３は、いずれも非ゼロの正の値であることとのうちの少なくとも一つを決定することとのうちの一つを実行するために用いられる。

【0018】

選択的に、前記マルチキャスト業務の受信装置は、
第六の実行モジュールをさらに含み、この第六の実行モジュールは、
ＰＣＣＰ層を確立しないことと、
並べ替えをオンにしないＰＤＣＰ層を確立することと、
並べ替えをオンにするＰＤＣＰ層を確立することとのうちの一つを実行するために用いられる。

【0019】

選択的に、並べ替えをオンにしないＰＤＣＰ層を確立することは、
ＰＤＣＰ層のＳＮに関連する変数の初期値をすべて０に設定することであって、前記変数は、ＲＸ＿ＮＥＸＴと、ＲＸ＿ＤＥＬＩＶと、ＲＸ＿ＲＥＯＲＤとのうちの少なくとも一つを含むことと、
ＰＤＣＰ層の並べ替えタイマーの長さを０に設定することと、
ＰＤＣＰ層の並べ替えウィンドウのサイズを０に設定することとのうちの少なくとも一つを含む。

【0020】

選択的に、並べ替えをオンにするＰＤＣＰ層を確立することは、
ＰＤＣＰ層のＳＮに関連する変数を初期化することであって、前記ＰＤＣＰ層のＳＮに関連する変数の初期値は、一番目に受信されたデータパケットのＳＮによって算出され、前記変数は、ＲＸ＿ＮＥＸＴと、ＲＸ＿ＤＥＬＩＶと、ＲＸ＿ＲＥＯＲＤとのうちの少なくとも一つを含むことと、
ＰＤＣＰ層の並べ替えタイマーの長さを一つの非ゼロの正の値に設定することであって、非ゼロの正の値は、前記ＭＢＳ業務の配置情報によって配置され、又はプロトコルによって約定されることと、
ＰＤＣＰ層の並べ替えウィンドウのサイズを一つの非ゼロの正の値に設定することであって、非ゼロの正の値は、前記ＭＢＳ業務の配置情報によって配置され、又はプロトコルによって約定されることとのうちの少なくとも一つを含む。

【0021】

選択的に、ＲＸ＿ＮＥＸＴの初期値のＳＮ部分は、受信された一番目のデータパケットのＳＮ又はＳＮ＋１モジュロＳＮ空間サイズと等しく、ＨＦＮ部分は、ＲＸ＿ＮＥＸＴが正であることを保証する必要があり、
ＲＸ＿ＤＥＬＩＶの初期値のＳＮ部分は、受信された一番目のデータパケットの（ＳＮ－０．５＊並べ替えウィンドウのサイズ）モジュロＳＮ空間サイズと等しく、ＨＦＮ部分は、ＣＯＵＮＴ値が正であることを保証する必要があり、
ＲＸ＿ＲＥＯＲＤの初期値は、０である。

【0022】

選択的に、前記マルチキャスト業務の受信装置は、
第七の実行モジュールをさらに含み、この第七の実行モジュールは、
並べ替えをオンにするＲＬＣ層を確立することと、
並べ替えをオンにしないＲＬＣ層を確立することとのうちの一つを実行するために用いられる。

【0023】

選択的に、並べ替えをオンにするＲＬＣ層を確立することは、
ＲＬＣ層のＳＮに関連する変数を初期化することであって、前記ＲＬＣ層のＳＮに関連する変数の初期値は、一番目に受信されたデータパケットにより運ばれるＲＬＣＳＮによって算出され、前記変数は、ＲＸ＿Ｎｅｘｔ＿Ｒｅａｓｓｅｍｂｌｙと、ＲＸ＿Ｔｉｍｅｒ＿Ｔｒｉｇｇｅｒと、ＲＸ＿Ｎｅｘｔ＿Ｈｉｇｈｅｓｔとのうちの少なくとも一つを含むことと、
ＲＬＣ層の並べ替えタイマーの長さを一つの非ゼロの正の値に設定することであって、非ゼロの正の値は、前記ＭＢＳ業務の配置情報によって配置され、又はプロトコルによって約定されることと、
ＲＬＣ層の並べ替えウィンドウのサイズを一つの非ゼロの正の値に設定することであって、非ゼロの正の値は、前記ＭＢＳ業務の配置情報によって配置され、又はプロトコルによって約定されることとのうちの少なくとも一つを含む。

【0024】

選択的に、ＲＸ＿Ｎｅｘｔ＿Ｒｅａｓｓｅｍｂｌｙの初期値は、受信された一番目のＲＬＣＰＤＵのＳＮ又はＳＮ＋１モジュロＳＮ空間サイズに設定され、
ＲＸ＿Ｔｉｍｅｒ＿Ｔｒｉｇｇｅｒの初期値は、０に設定され、
ＲＸ＿Ｎｅｘｔ＿Ｈｉｇｈｅｓｔの初期値は、受信された一番目のＲＬＣＰＤＵのＳＮ又はＳＮ＋１モジュロＳＮ空間サイズに設定される。

【0025】

選択的に、並べ替えをオンにしないＲＬＣ層を確立することは、
ＲＬＣ層のＳＮに関連する変数の初期値をすべて０に設定することであって、前記変数は、ＲＸ＿Ｎｅｘｔ＿Ｒｅａｓｓｅｍｂｌｙと、ＲＸ＿Ｔｉｍｅｒ＿Ｔｒｉｇｇｅｒと、ＲＸ＿Ｎｅｘｔ＿Ｈｉｇｈｅｓｔとのうちの少なくとも一つを含むことと、
ＲＬＣ層の並べ替えタイマーの長さを０に設定することと、
ＲＬＣ層の並べ替えウィンドウのサイズを０に設定することとのうちの少なくとも一つを含む。

【0026】

選択的に、前記第二の受信モジュールは、ＰＤＣＰ層が、並べ替えをオンにしないように配置されている場合、受信されたデータパケットごとに、ＳＤＵを直接復号化した後に上位層に配信し、ＰＤＣＰ層の変数ＲＸ＿ＮＥＸＴ又はＲＸ＿ＤＥＬＩＶのＳＮ部分を受信されたデータパケットのＳＮ又はＳＮ＋１に直接設定するとともに、ＨＦＮの部分を０、又はＣＯＵＮＴ値が正であることを保証する他のいずれかの値又は約定値に設定するために用いられる。

【0027】

選択的に、前記ＭＢＳ業務は、ＭＲＢベアラ又はＤＲＢベアラを採用する。

【0028】

選択的に、前記マルチキャスト業務の受信装置は、
第八の実行モジュールをさらに含み、この第八の実行モジュールは、ＭＲＢからＤＲＢに切り替える必要がある場合、ＤＲＢのＭＢＳ業務の配置情報を受信し、ＤＲＢのＭＢＳ業務の配置情報に基づき、ＤＲＢのために新たなＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層を確立し、又は、ＭＲＢからＤＲＢに切り替える必要がある場合、ＤＲＢは、ＭＲＢのＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ配置を使用するために用いられる。

【0029】

選択的に、前記マルチキャスト業務の受信装置は、
第九の実行モジュールをさらに含み、この第九の実行モジュールは、ＤＲＢからＭＲＢに切り替える必要がある場合、ＭＲＢのＭＢＳ業務の配置情報を受信し、ＭＲＢのＭＢＳ業務の配置情報に基づき、ＭＲＢのために新たなＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層を確立し、又は、ＤＲＢからＭＲＢに切り替える必要がある場合、ＭＲＢは、ＤＲＢのＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ配置を使用するために用いられる。

【0030】

選択的に、ＭＲＢのＭＢＳ業務の配置情報は、
システム情報ブロック又はシステム情報又はブロードキャスト方式と、
専用シグナリングとのうちの少なくとも一つの方式を採用して配置される。

【0031】

第四の態様によれば、マルチキャスト業務の配置装置を提供し、この配置装置は、
端末にＭＢＳ業務の配置情報を送信するための送信モジュールを含み、前記ＭＢＳ業務の配置情報は、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報を含む。

【0032】

選択的に、前記送信モジュールは、
システム情報ブロック又はシステム情報又はブロードキャスト方式と、
専用シグナリングと、
予め配置される情報とのうちの少なくとも一つの方式によって端末にＭＢＳ業務の配置情報を送信するために用いられる。

【0033】

【0034】

【0035】

選択的に、前記の、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報は、
ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定することを非明示的に指示するための第一の配置情報を含み、
前記第一の配置情報は、ＨＡＲＱフィードバックの配置パラメータと、ＱｏＳに関連するパラメータと、ブロックエラー率と、業務層が順次配信機能をオンにするか否かとのうちの少なくとも一つを含み、
前記ＨＡＲＱフィードバックの配置パラメータは、前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とするか否かと、ＨＡＲＱフィードバックに使用されるパラメータとのうちの少なくとも一つを含む。

【0036】

第五の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。

【0037】

第六の態様によれば、ネットワーク側機器を提供し、このネットワーク側機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第二の態様に記載の方法のステップを実現する。

【0038】

第七の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第二の態様に記載の方法のステップを実現する。

【0039】

第八の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと、通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法を実現し、又は第二の態様に記載の方法を実現するために用いられる。

【0040】

第九の態様によれば、コンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品は、非揮発性の記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、第一の態様に記載の方法を実現し、又は第二の態様に記載の方法を実現する。

【発明の効果】

【0041】

本出願の実施例では、端末は、ネットワーク側の配置で、シャッフルの処理を必要とするＭＢＳ業務、シャッフルの処理を必要としないＭＢＳ業務に対してそれぞれ異なる操作を行うことによって、正しい業務受信を行い、端末のＭＢＳ業務体験とシステム効率を保障することができる。

【図面の簡単な説明】

【0042】

【図1】本出願の実施例が適用可能な無線通信システムの概略図である。

【図2】ＬＴＥＭＢＭＳユーザプレーンプロトコルスタックアーキテクチャ概略図である。

【図3】本出願の実施例のマルチキャスト業務の受信方法のフローチャートである。

【図4】本出願の実施例のマルチキャスト業務の配置方法のフローチャートである。

【図5】本出願の実施例のマルチキャスト業務の受信装置の構造概略図である。

【図6】本出願の実施例のマルチキャスト業務の配置装置の構造概略図である。

【図7】本出願の実施例の通信機器の構造概略図である。

【図8】本出願の実施例の端末のハードウェア構造概略図である。

【図9】本出願の実施例のネットワーク側機器の構造概略図である。

【発明を実施するための形態】

【0043】

以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。

【0044】

本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び特許請求の範囲における「及び／又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「／」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。

【0045】

指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型（ＬｏｎｇＴｅｒｍＥｖｏｌｕｔｉｏｎ、ＬＴＥ）／ＬＴＥの進化（ＬＴＥ－Ａｄｖａｎｃｅｄ、ＬＴＥ－Ａ）システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続（ＣｏｄｅＤｉｖｉｓｉｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅＡｃｃｅｓｓ、ＣＤＭＡ）、時分割多重接続（ＴｉｍｅＤｉｖｉｓｉｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅＡｃｃｅｓｓ、ＴＤＭＡ）、周波数分割多重接続（ＦｒｅｑｕｅｎｃｙＤｉｖｉｓｉｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅＡｃｃｅｓｓ、ＦＤＭＡ）、直交周波数分割多重接続（ＯｒｔｈｏｇｏｎａｌＦｒｅｑｕｅｎｃｙＤｉｖｉｓｉｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅＡｃｃｅｓｓ、ＯＦＤＭＡ）、単一キャリア周波数分割多重接続（Ｓｉｎｇｌｅ－ｃａｒｒｉｅｒＦｒｅｑｕｅｎｃｙ－ＤｉｖｉｓｉｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅＡｃｃｅｓｓ、ＳＣ－ＦＤＭＡ）と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。しかしながら、以下の記述は、例示の目的でニューラジオ（ＮｅｗＲａｄｉｏ、ＮＲ）システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてＮＲ用語を使用しているが、これらの技術は、ＮＲシステム応用以外の応用、例えば第六世代（６ｔｈＧｅｎｅｒａｔｉｏｎ、６Ｇ）通信システムに適用されてもよい。

【0046】

図１は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムの概略図を示す。無線通信システムは、端末１１とネットワーク側機器１２を含む。ここで、端末１１は、端末機器又はユーザ端末（ＵｓｅｒＥｑｕｉｐｍｅｎｔ、ＵＥ）と呼ばれてもよく、端末１１は、携帯電話、タブレットパソコン（ＴａｂｌｅｔＰｅｒｓｏｎａｌＣｏｍｐｕｔｅｒ）、ラップトップコンピュータ（ＬａｐｔｏｐＣｏｍｐｕｔｅｒ）（又は、ノートパソコンと呼ばれる）、パーソナルデジタルアシスタント（ＰｅｒｓｏｎａｌＤｉｇｉｔａｌＡｓｓｉｓｔａｎｔ、ＰＤＡ）、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ（ｕｌｔｒａ－ｍｏｂｉｌｅｐｅｒｓｏｎａｌｃｏｍｐｕｔｅｒ、ＵＭＰＣ）、モバイルインターネットディバイス（ＭｏｂｉｌｅＩｎｔｅｒｎｅｔＤｅｖｉｃｅ、ＭＩＤ）、ウェアラブルデバイス（ＷｅａｒａｂｌｅＤｅｖｉｃｅ）又は車載機器（ＶＵＥ）、歩行者端末（ＰＵＥ）などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例は、端末１１の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器１２は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードＢ、進化ノードＢ、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション（ＢａｓｅＴｒａｎｓｃｅｉｖｅｒＳｔａｔｉｏｎ、ＢＴＳ）、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット（ＢａｓｉｃＳｅｒｖｉｃｅＳｅｔ、ＢＳＳ）、拡張サービスセット（ＥｘｔｅｎｄｅｄＳｅｒｖｉｃｅＳｅｔ、ＥＳＳ）、Ｂノード、進化型Ｂノード（ｅＮＢ）、家庭用Ｂノード、家庭用進化型Ｂノード、ＷＬＡＮアクセスポイント、ＷｉＦｉノード、トランスミッションポイント（ＴｒａｎｓｍｉｔｔｉｎｇＲｅｃｅｉｖｉｎｇＰｏｉｎｔ、ＴＲＰ）又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてＮＲシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。

【0047】

以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例によるマルチキャスト業務の受信方法、配置方法、端末及びネットワーク側機器を詳細に説明する。

【0048】

ＬＴＥシステムでは、マルチキャストブロードキャスト業務（ＭｕｌｔｉｃａｓｔａｎｄＢｒｏａｄｃａｓｔＳｅｒｖｉｃｅ、ＭＢＳ）又はマルチメディアブロードキャストマルチキャスト業務（ＭｕｌｔｉｍｅｄｉａＢｒｏａｄｃａｓｔＭｕｌｔｉｃａｓｔＳｅｒｖｉｃｅ、ＭＢＭＳ）は、ＭＢＭＳ単一周波数ネットワーク（ＭｕｌｔｉｍｅｄｉａＢｒｏａｄｃａｓｔｍｕｌｔｉｃａｓｔｓｅｒｖｉｃｅＳｉｎｇｌｅＦｒｅｑｕｅｎｃｙＮｅｔｗｏｒｋ、ＭＢＳＦＮ）方式での送信とシングルセルポイントツーマルチポイント（ＳｉｎｇｌｅｃｅｌｌＰｏｉｎｔｔｏＭｕｌｔｉｐｏｉｎｔ、ＳＣ－ＰＴＭ）方式での送信をサポートする。ＭＢＳＦＮの方式において、ユーザ機器（ＵｓｅｒＥｑｕｉｐｍｅｎｔ、ＵＥ、端末と呼ばれてもよい）が受信しやすいために、同一のＭＢＳＦＮ領域に位置するセルは、同じブロードキャスト業務を同期に送信する。ＭＢＭＳ業務の制御情報（制御チャネルパラメータ、業務チャネルパラメータ、スケジューリング情報など）とデータ情報がいずれもブロードキャスト方式で送信されることで、アイドル（ｉｄｌｅ）状態ＵＥと接続状態ＵＥは、いずれもＭＢＭＳ業務を受信することができる。ＳＣ－ＰＴＭ方式とＭＢＳＦＮ方式との一番大きな違いとして、シングルセルのみでスケジューリングされて送信され、ｇ－ＲＮＴＩ（ｇｒｏｕｐＲＮＴＩ）によって業務スケジューリングを行う。ブロードキャストメッセージには、制御チャネルパラメータ、業務の識別子、周期情報などをブロードキャストし、スケジューリング情報は、ｇ－ＲＮＴＩによりスクランブルされる物理下りリンク制御チャネル（ＰｈｙｓｉｃａｌＤｏｗｎｌｉｎｋＣｏｎｔｒｏｌＣｈａｎｎｅｌ、ＰＤＣＣＨ）によって通知され、データ部分は、グループキャスト方式で送信され、興味のあるＵＥがｇ－ＲＮＴＩをモニタリングしてデータスケジューリングを得て、さらに受信することに相当する。

【0049】

図２は、ＬＴＥＭＢＭＳユーザプレーンプロトコルスタックアーキテクチャ概略図であり、図２から分かるように、ＬＴＥマルチキャスト業務のＬ２プロトコルスタックにＰＤＣＰ層がなく、ＲＬＣ層のみがある。ＲＬＣ層がマルチキャスト業務のために行った補強は、対応する論理チャネル、マルチキャスト業務チャネル（ＭｕｌｔｉｃａｓｔＴｒａｆｆｉｃＣｈａｎｎｅｌ、ＭＴＣＨ）、マルチキャスト制御チャネル（ＭｕｌｔｉｃａｓｔＣｏｎｔｒｏｌＣｈａｎｎｅｌ、ＭＣＣＨ）を導入し、その後、シングルセルマルチキャスト業務チャネル（ＳｉｎｇｌｅＣｅｌｌＭｕｌｔｉｃａｓｔＴｒａｆｆｉｃＣｈａｎｎｅｌ、ＳＣ－ＭＴＣＨ）とシングルセルマルチキャスト制御チャネル（ＳｉｎｇｌｅＣｅｌｌＭｕｌｔｉｃａｓｔＣｏｎｔｒｏｌＣｈａｎｎｅｌ、ＳＣ－ＭＣＣＨ）を追加していることを主に含む。ＭＴＣＨ、ＭＣＣＨ、ＳＣ－ＭＴＣＨ、ＳＣ－ＭＣＣＨの受信に対し、並べ替え操作を行わなく、且つ並べ替えウィンドウＵＭ＿Ｗｉｎｄｏｗ＿Ｓｉｚｅ＝０であることを明確に指定する。

【0050】

ＬＴＥＭＢＭＳとＳＣ－ＰＴＭ伝送方式は、いずれも非確認モード（ＵｎａｃｋｎｏｗｌｅｄｇｅｄＭｏｄｅ、ＵＭ）を使用して伝送し、且つ送信端が任意のハイブリッド自動再送要求（Ｈｙｂｒｉｄａｕｔｏｍａｔｉｃｒｅｐｅａｔｒｅｑｕｅｓｔａｃｋｎｏｗｌｅｄｇｅｍｅｎｔ、ＨＡＲＱ）再送をサポートしないため、データパケットが必ず順番に到着し、受信端が任意の並べ替え操作を行わなく、並べ替えウィンドウのサイズが０であることに相当する。ＵＥがマルチキャスト業務に興味がある場合、受信に使用されるＭＴＣＨのＲＬＣエンティティ（メディアアクセス制御（ＭｅｄｉａＡｃｃｅｓｓＣｏｎｔｒｏｌ、ＭＡＣ）と物理層（ＰｈｙｓｉｃａｌＬａｙｅｒ、ＰＨＹ）の該当する配置）を確立し、マルチキャスト業務に興味がない場合、対応するＲＬＣエンティティをリリースする。ＭＢＳＦＮ方式で送信され、特定の領域内にあるすべての基地局がいずれも同期に送信されるため、ＵＥがセル間を移動する場合、ＭＴＣＨを受信するＲＬＣエンティティは、再構築又はリセットする必要がないが、ＳＣ－ＰＴＭがシングルセル送信であるため、その隣接セルが、同じＳＣ－ＰＴＭ業務を同様にサポートしても、独立した送信方式であるため、ＵＥがセルを変更すると、古いＳＣ－ＭＴＣＨに対応するＲＬＣエンティティをリリースし、新セルのマルチキャスト業務受信のための新たなＳＣ－ＭＴＣＨのＲＬＣエンティティを確立する。

【0051】

ＮＲＬ２プロトコルスタック機能がＬＴＥと比べて調整されたことを考慮すると、典型的に、データパケットに対する並べ替え機能がＲＬＣ層からＰＤＣＰ層に移行して行われるため、ＮＲＭＢＳ業務により受信されるＬ２プロトコルスタックは、ＰＤＣＰ層プロトコルをサポートする必要がある可能性がある。これらの違いは、ＮＲにおいて、ＭＢＳのＬ２（主にＲＬＣとＰＤＣＰ層）の受信挙動に対し、再設計が必要となり、ＬＴＥのものをそのまま利用することができないことを意味し、そうでなければ、受信エラーが発生し、不要なパケットロスとユーザ体験の低下を招く。

【0052】

上記問題を解決するために、図３を参照すると、本出願の実施例は、端末に用いられるマルチキャスト業務の受信方法を提供し、この受信方法は、以下のステップを含む。

【0053】

ステップ３１：ネットワーク側機器により送信されるＭＢＳ業務の配置情報を受信し、前記ＭＢＳ業務の配置情報は、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報を含む。

【0054】

本出願の実施例では、選択的に、各ＭＢＳ業務は、その自体の配置情報に対応する。

【0055】

ステップ３２：前記ＭＢＳ業務の配置情報に基づいて前記ＭＢＳ業務の受信を行う。

【0056】

【0057】

ＭＢＳ業務の配置情報におけるＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報は、様々な形式であってもよく、以下、例を挙げて説明する。

【0058】

（一）本出願のいくつかの実施例では、選択的に、前記の、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報は、
ＰＤＣＰ層が必要であるか否かと、ＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにするか否かと、ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータとのうちの少なくとも一つを含むＰＤＣＰ層の配置パラメータと、
ＲＬＣ層が並べ替えをオンにするか否かと、ＲＬＣ層の並べ替えパラメータとのうちの少なくとも一つを含むＲＬＣ層の配置パラメータとのうちの少なくとも一つを含む。

【0059】

説明すべきこととして、ＰＤＣＰ層は、ＭＢＳに関連するＲＢに対して常に存在しているのではなく、一部のＭＢＳ業務に対して存在してもよく、一部のＭＢＳ業務に対して存在しなくてもよい。しかし、ＲＬＣ層は、すべてのＭＢＳに関連するＲＢに対して常に存在し、その違いは、実行される操作が異なり、例えば、並べ替えをオンにするか否かなどが異なることである。

【0060】

ここで、ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータは、並べ替えウィンドウと、並べ替えタイマーと、ＳＮ空間サイズとのうちの少なくとも一つを含んでもよい。

【0061】

ＲＬＣ層の並べ替えパラメータは、並べ替えウィンドウと、並べ替えタイマーと、ＳＮ空間サイズとのうちの少なくとも一つを含んでもよい。

【0062】

本出願の実施例では、並べ替えウィンドウ、並べ替えタイマーとＳＮ空間サイズは、すべてネットワーク側によって配置されてもく、又は、すべてプロトコルによって約定されてもよく、又は、一部がネットワーク側によって設定され、一部がプロトコルによって約定されてもよく、例えば、並べ替えタイマーは、ネットワーク側によって配置され、ＳＮ空間サイズは、プロトコルによって約定されてもよく、並べ替えウィンドウは、ＳＮ空間サイズの半分に約定される。また例えば、ＳＮ空間サイズは、ネットワーク側によって配置され、並べ替えウィンドウは、ＳＮ空間サイズの半分に約定される。

【0063】

本出願の実施例では、ＰＤＣＰ層の配置パラメータにＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにするか否かを直接指示してもよく、ＰＤＣＰ層の配置パラメータに直接指示しないが、ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータを配置するか否かによってＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにするか否かを指示してもよい。例えば、ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータに並べ替えウィンドウが配置されている場合、ＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにすることを決定し、また例えば、ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータにＳＮ空間サイズが配置されている場合、ＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにすることを決定する。

【0064】

即ち、前記方法は、
前記ＰＤＣＰ層の配置パラメータがＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータを含む場合には、ＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにすることを決定することと、ＲＬＣ層が並べ替えをオンにすることを決定することと、前記ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータがすでに配置された場合、配置された並べ替えパラメータを使用し、配置されていなかった場合、デフォルト値を使用することと、前記ＲＬＣ層の並べ替えパラメータがデフォルト値を使用することとのうちの少なくとも一つを実行し、配置された前記ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータは、並べ替えウィンドウと、並べ替えタイマーと、シーケンス番号ＳＮ空間サイズとのうちの少なくとも一つを含むことと、
前記ＰＤＣＰ層の配置パラメータが前記ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータを含まない場合には、ＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにしないことを決定することと、ＲＬＣ層が並べ替えをオンにしないことを決定することとのうちの少なくとも一つを実行することとをさらに含む。

【0065】

本出願の実施例では、ＲＬＣ層の配置パラメータにＲＬＣ層が並べ替えをオンにするか否かを直接指示してもよく、ＲＬＣ層の配置パラメータに直接指示しないが、ＲＬＣ層の並べ替えパラメータを配置するか否かによってＲＬＣ層が並べ替えをオンにするか否かを指示してもよい。例えば、ＲＬＣ層の並べ替えパラメータに並べ替えウィンドウが配置されている場合、ＲＬＣ層が並べ替えをオンにすることを決定し、また例えば、ＲＬＣ層の並べ替えパラメータにＳＮ空間サイズが配置されている場合、ＲＬＣ層が並べ替えをオンにすることを決定する。

【0066】

即ち、前記方法は、
前記ＲＬＣ層の配置パラメータがＲＬＣ層の並べ替えパラメータを含む場合には、ＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにすることを決定することと、ＲＬＣ層が並べ替えをオンにすることを決定することと、前記ＲＬＣ層の並べ替えパラメータがすでに配置された場合、配置された並べ替えパラメータを使用し、配置されていなかった場合、デフォルト値を使用することと、前記ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータがデフォルト値を使用することとのうちの少なくとも一つを実行することであって、配置された前記ＲＬＣ層の並べ替えパラメータは、並べ替えウィンドウと、並べ替えタイマーと、ＳＮ空間サイズとのうちの少なくとも一つを含むことと、
前記ＲＬＣ層の配置パラメータが前記ＲＬＣ層の並べ替えパラメータを含まない場合、ＲＬＣ層が並べ替えをオンにしないことを決定することとを含む。

【0067】

さらに選択的に、前記ＭＢＳ業務の配置情報にＰＤＣＰ層の配置パラメータとＲＬＣ層の配置パラメータが同時に含まれ、且つＰＤＣＰ層とＲＬＣ層が同時に並べ替えをオンにし、又は並べ替えを同時にオンにしないように配置する。

【0068】

本出願のいくつかの実施例では、ＭＢＳ業務の配置情報において、ＰＤＣＰ層が必要であるか否かが明示的に又は非明示的に指示されていない場合、ＰＤＣＰ層が必要であるか否かは、プロトコルによって約定され、ＰＤＣＰ層を必要とするとデフォルトされてもよく、例えばＮＲＭＢＳは、どの無線ベアラ（ＲＢ）タイプであっても、プロトコルスタックが統一されるために、いずれもＰＤＣＰ層を必要とし、異なる操作（例えば並べ替えが必要であるか否か）を実行するだけである。

【0069】

本出願のいくつかの実施例では、前記ＭＢＳ業務の配置情報に基づいて前記ＭＢＳ業務の受信を行うことは、
前記ＭＢＳ業務の配置情報にＰＤＣＰ層の配置パラメータとＲＬＣ層の配置パラメータとのうちの一組の配置パラメータが含まれ、且つこの組の配置パラメータにおいて並べ替えをオンにするよう指示される場合、ＰＤＣＰ層とＲＬＣ層が同時に並べ替えをオンにすることを決定することと、
前記ＭＢＳ業務の配置情報にＰＤＣＰ層の配置パラメータとＲＬＣ層の配置パラメータとのうちの一組の配置パラメータが含まれ、且つこの組の配置パラメータにおいて並べ替えをオンにしないよう指示される場合、ＰＤＣＰ層とＲＬＣ層が同時に並べ替えをオンにしないことを決定することと、
前記ＭＢＳ業務の配置情報にＰＤＣＰ層の配置パラメータとＲＬＣ層の配置パラメータとのうちの一組の配置パラメータが含まれる場合、ＰＤＣＰ層とＲＬＣ層のうちの一方がこの組の配置パラメータを使用し、他方がデフォルト配置パラメータを使用することを決定する（例えば、前記ＭＢＳ業務の配置情報にＰＤＣＰ層の配置パラメータが含まれる場合、ＰＤＣＰ層がこの組の配置パラメータを使用し、ＲＬＣ層がデフォルト配置パラメータを使用することを決定し、又は、前記ＭＢＳ業務の配置情報にＲＬＣ層の配置パラメータが含まれる場合、ＲＬＣ層がこの組の配置パラメータを使用し、ＰＤＣＰ層がデフォルト配置パラメータを使用することを決定する）こととのうちの一つを含む。

【0070】

本出願の実施例では、ＭＢＳ業務の配置情報には、Ｌ２層の他の配置がさらに含まれてもよく、ここでこれ以上詳細に説明しない。

【0071】

本出願の実施例では、ＭＢＳ業務の配置情報には、他の層（例えばＭＡＣ層）の配置がさらに含まれてもよく、ここでこれ以上詳細に説明しない。

【0072】

（二）本出願のいくつかの実施例では、前記の、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報は、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを指示するための指示情報を含む。前記指示情報は、１ビットを採用して表されてもよい。

【0073】

即ち、指示情報によってＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを明示的に指示する。

【0074】

選択的に、前記ＭＢＳ業務の配置情報に基づいて前記ＭＢＳ業務の受信を行うことは、
前記指示情報が、並べ替えをオンにしないよう指示する場合、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第一組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第一組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズが０であることと、並べ替えタイマーの長さが０であることとのうちの少なくとも一つを含むことと、
前記指示情報が、並べ替えをオンにするよう指示する場合、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第二組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第二組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ１であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ１であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ１とｍ１は、いずれも非ゼロの正の値であることと、
前記指示情報が、並べ替えをオンにするよう指示する場合、ＰＤＣＰ層が、第三組のデフォルト配置パラメータを採用し、ＲＬＣ層が、第四組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第三組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ２であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ２であることとのうちの少なくとも一つを含み、前記第四組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ３であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ３であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ２、ｍ２、Ｎ３、ｍ３は、いずれも非ゼロの正の値であることとのうちの一つを含む。

【0075】

上記（一）と（二）は、各ＭＢＳ業務に対し、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを明示的に指示し、無論、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かは、非明示的に指示されてもよい。

【0076】

（三）本出願のいくつかの実施例では、前記の、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報は、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを非明示的に指示するための第一の配置情報を含む。

【0077】

選択的に、前記第一の配置情報は、ＨＡＲＱフィードバック（ｆｅｅｄｂａｃｋ）の配置パラメータと、ＱｏＳに関連するパラメータと、ブロックエラー率と、業務層が順次配信機能をオンにするか否かとのうちの少なくとも一つを含む。

【0078】

選択的に、前記ＨＡＲＱフィードバックの配置パラメータは、前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とするか否かと、ＨＡＲＱフィードバックに使用されるパラメータとのうちの少なくとも一つを含む。ＨＡＲＱフィードバックに使用されるパラメータは、例えば、ＮＡＣＫｂａｓｅｄ又はＡＣＫ／ＮＡＣＫｂａｓｅｄ、すべてのＵＥが一つの時間周波数位置にフィードバックするか、それともＵＥが特定の位置又はパケット位置にフィードバックするか、フィードバックをサポートするために導入されるＨＡＲＱプロセス（ｐｒｏｃｅｓｓ）数予約と計算方式、最大再送回数などを含む。

【0079】

選択的に、前記第一の配置情報は、ＨＡＲＱフィードバックの配置パラメータを含み、前記ＭＢＳ業務の配置情報に基づいて前記ＭＢＳ業務の受信を行うことは、以下の一つを含む。

【0080】

１）前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要としない（ｄｉｓａｂｌｅ）場合、ＰＤＣＰ層を必要としないことと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにしないことと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにしないことと、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第一組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第一組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズが０であることと、並べ替えタイマーの長さが０であることとのうちの少なくとも一つを含むこととのうちの少なくとも一つを決定し、
例えば、前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要としない（ｄｉｓａｂｌｅ）場合、シャッフルが存在せず、ＰＤＣＰ層を必要としないことを決定する。

【0081】

例えば、前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要としない（ｄｉｓａｂｌｅ）場合、シャッフルが存在せず、ＰＤＣＰ層（ＰＤＣＰ層は、アーキテクチャを統一するために存在してもよい）を必要とすることを決定するが、並べ替えをオンにすることを必要としない。

【0082】

例えば、前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要としない（ｄｉｓａｂｌｅ）場合、シャッフルが存在せず、ＲＬＣ層が並べ替えをオンにすることを必要としないことを決定する。

【0083】

２）前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とする（ｅｎａｂｌｅ）場合、ＰＤＣＰ層を必要とすることと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにすることと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにすることと、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第二組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第二組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ１であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ１であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ１とｍ１は、いずれも非ゼロの正の値であることとのうちの少なくとも一つを決定し、
例えば、前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とする（ｅｎａｂｌｅ）場合、ＰＤＣＰ層を必要とし、且つＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにすることを決定する。

【0084】

例えば、前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とする（ｅｎａｂｌｅ）場合、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにする必要があることを決定する。

【0085】

３）前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とする場合、ＰＤＣＰ層を必要とすることと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにすることと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにすることと、ＰＤＣＰ層が、第三組のデフォルト配置パラメータを採用し、ＲＬＣ層が、第四組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第三組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ２であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ２であることとのうちの少なくとも一つを含み、前記第四組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ３であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ３であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ２、ｍ２、Ｎ３、ｍ３は、いずれも非ゼロの正の値であることとのうちの少なくとも一つを決定し、
上記１）から３）は、前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とするか否かに基づき、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が並べ替えをオンにするか否かを決める。

【0086】

本出願の実施例では、前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバック及び他の配置を必要とするか否かに基づいて、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が並べ替えをオンにするか否かを決めてもよい。

【0087】

４）前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とし、且つ前記ＭＢＳ業務のために配置するＨＡＲＱプロセス（ｐｒｏｃｅｓｓ）数が一つのみあり、又は前記ネットワーク側機器が、ＭＢＳデータパケットのシャッフルが存在しないことを明示的に又は非明示的に指示する場合、ＰＤＣＰ層を必要としないことと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにしないことと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにしないことと、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第一組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第一組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズが０であることと、並べ替えタイマーの長さが０であることとのうちの少なくとも一つを含むこととのうちの少なくとも一つを決定し、
例えば、前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とするが、前記ＭＢＳ業務のために配置するＨＡＲＱプロセス（ｐｒｏｃｅｓｓ）数が一つのみあり、又は、前記ネットワーク側機器が、ＭＢＳデータパケットのシャッフルが存在しないことを明示的に又は非明示的に指示する場合、このときにシャッフルが存在せず、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにしないことを決定することを意味する。

【0088】

５）前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とし、且つ前記ＭＢＳ業務のために配置するＨＡＲＱプロセス数が複数あり、又は前記ネットワーク側機器が、ＭＢＳデータパケットのシャッフルが存在することを明示的に又は非明示的に指示する場合、ＰＤＣＰ層を必要とすることと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにすることと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにすることと、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第二組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第二組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ１であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ１であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ１とｍ１は、いずれも非ゼロの正の値であることとのうちの少なくとも一つを決定し、
例えば、前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とし、且つ前記ＭＢＳ業務のために配置するＨＡＲＱプロセス数が複数あり、又は前記ネットワーク側機器が、ＭＢＳデータパケットのシャッフルが存在することを明示的に又は非明示的に指示する場合、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにすることを決定する。

【0089】

６）前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とし、且つ前記ＭＢＳ業務のために配置するＨＡＲＱプロセス数が複数あり、又は前記ネットワーク側機器が、ＭＢＳデータパケットのシャッフルが存在することを明示的に又は非明示的に指示する場合、ＰＤＣＰ層を必要とすることと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにすることと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにすることと、ＰＤＣＰ層が、第三組のデフォルト配置パラメータを採用し、ＲＬＣ層が、第四組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第三組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ２であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ２であることとのうちの少なくとも一つを含み、前記第四組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ３であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ３であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ２、ｍ２、Ｎ３、ｍ３は、いずれも非ゼロの正の値であることとのうちの少なくとも一つを決定する。

【0090】

ＨＡＲＱフィードバックの配置パラメータに基づき、ＰＣＤＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定する以外、ＭＢＳ業務の他の配置情報、例えば、ＱｏＳに関連するパラメータ、ブロックエラー率、業務層が順次配信機能をオンにするか否かに基づき、ＰＣＤＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定してもよく、例えば、ブロックエラー率が予め設定される閾値よりも低いことが要求される場合、ＰＣＤＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにすることを決定する。

【0091】

本出願の実施例では、選択的に、前記ＭＢＳ業務の配置情報において、上記内容のほか、
ＭＢＳ業務識別子、例えば一時移動グループ識別子（ＴｅｍｐｏｒａｒｙＭｏｂｉｌｅＧｒｏｕｐＩｄｅｎｔｉｔｙ、ＴＭＧＩ）と、
ＭＢＳ業務の業務情報、例えば周期、周期オフセット（ｏｆｆｓｅｔ）、周期内の送信時間帯（Ｄｕｒａｔｉｏｎ）などと、
ＭＢＳ業務のスケジューリングと伝送情報、例えばｇ－ＲＮＴＩ（ｇｒｏｕｐＲＮＴＩ）、スケジューリングに使用されるパラメータ、リソースパラメータ、伝送パラメータ、例えば変調符号化方式（Ｍｏｄｕｌａｔｉｏｎａｎｄｃｏｄｉｎｇｓｃｈｅｍｅ、ＭＣＳ）テーブル（ｔａｂｌｅ）などとをさらに含んでもよい。

【0092】

端末は、ネットワーク側からＭＢＳ業務の配置情報を得、端末が前記ＭＢＳ業務に興味がある場合、ネットワーク側の配置に応じて、関連するプロトコルスタックを確立し、関連する初期化及び更新操作を実行して、ＭＢＳ業務の正しい受信処理を行ってもよい。

【0093】

以下、端末がＭＢＳ業務の配置情報を得てから、どのようにＰＣＣＰ層とＲＬＣ層の初期化プロセスを行うかについて説明する。

【0094】

（一）Ｌ２層の初期化
ＰＤＣＰ層とＲＬＣ層が連携して配置され、又は別々に配置されてもよいため、配置される方式は、最終的な初期化挙動に影響を与えない。本実施例は、別々に配置される方式でこの２つの層の初期化挙動を紹介する。

【0095】

（１）ＰＤＣＰ層の初期化
本出願の実施例では、選択的に、前記ＭＢＳ業務の配置情報に基づいて前記ＭＢＳ業務の受信を行うことは、以下の一つを含む。

【0096】

１）ＰＣＣＰ層を確立しない：
ＰＤＣＰ層の主な機能が、ヘッダ圧縮、安全、並べ替えなどを実現する機能であるため、あるＮＲＭＢＳ業務にとって、これらの機能をいずれも必要としない可能性があるため、このときにＰＤＣＰ層全体を直接除去することができる。

【0097】

２）並べ替えをオンにしないＰＤＣＰ層を確立する：
あるＮＲＭＢＳ業務にとって、ヘッダ圧縮機能及び／又は安全機能のみを必要とする可能性があり、このとき一つのＰＤＣＰ層を確立し、並べ替え機能を除去してもよい。

【0098】

あるＮＲＭＢＳ業務にとって、ヘッダ圧縮機能、安全と並べ替え機能をいずれも必要としない可能性があるが、プロトコルスタックの統一を保つために、ＰＤＣＰ層を確立し、パススルー又は基本的な機能を実行してもよい。

【0099】

選択的に、並べ替えをオンにしないＰＤＣＰ層を確立することは、
ＰＤＣＰ層のＳＮに関連する変数の初期値をすべて０に設定する（前記変数は、ＲＸ＿ＮＥＸＴと、ＲＸ＿ＤＥＬＩＶと、ＲＸ＿ＲＥＯＲＤとのうちの少なくとも一つを含み、ＲＸ＿ＮＥＸＴは、次に受信しようとするデータパケットに対応するＣＯＵＮＴ又はＳＮであり、ＲＸ＿ＤＥＬＩＶは、一番目の順次に上位層に配信されなかったデータパケットに対応するＣＯＵＮＴ又はＳＮであり、ＲＸ＿ＲＥＯＲＤは、並べ替えタイマーをトリガーするデータパケットに対応するＣＯＵＮＴ又はＳＮであり、上記三つの変数が必ずしもすべて必要でない可能性があり、これは、並べ替えをオンにしないと、ＲＸ＿ＲＥＯＲＤが必要ではないからであり、且つＲＸ＿ＤＥＬＩＶ＝ＲＸ＿ＮＥＸＴであるため、この両方は、二つから一つを選んで初期化し、メンテナンスすればよい）ことと、
ＰＤＣＰ層の並べ替えタイマーの長さを０に設定することと、
ＰＤＣＰ層の並べ替えウィンドウのサイズを０に設定することと、
ＰＤＣＰ層が、前記ＭＢＳ業務を受信するプロセスで、並べ替えを実行しないことを指定することとのうちの少なくとも一つを含む。

【0100】

ここで、ＣＯＵＮＴ値は、３２ｂｉｔに固定され、ＳＮサイズは、可変であり、例えば１２ｂｉｔ又は１８ｂｉｔなど、ＳＮは、ＣＯＵＮＴ値の下位ｂｉｔであり、残りは、上位ｂｉｔであり、ＨＦＮと呼ばれ、ＳＮがＣＯＵＮＴ値の下位ｂｉｔを形成し、ＨＦＮがＣＯＵＮＴ値の上位ｂｉｔを形成することに相当する。ＳＮが１２ｂｉｔである場合、１２ｂｉｔＳＮ＋２０ｂｉｔＨＦＮは、完全なＣＯＵＮＴ値を構成し、ＳＮが１８ｂｉｔである場合、１８ｂｉｔＳＮ＋１４ｂｉｔＨＦＮは、完全なＣＯＵＮＴ値を構成する。

【0101】

３）並べ替えをオンにするＰＤＣＰ層を確立する。

【0102】

選択的に、並べ替えをオンにするＰＤＣＰ層を確立することは、
ＰＤＣＰ層のＳＮに関連する変数を初期化する（前記ＰＤＣＰ層のＳＮに関連する変数の初期値は、一番目に受信されたデータパケットのＳＮによって算出され、前記変数は、ＲＸ＿ＮＥＸＴと、ＲＸ＿ＤＥＬＩＶと、ＲＸ＿ＲＥＯＲＤとのうちの少なくとも一つを含み、ＲＸ＿ＮＥＸＴは、次に受信しようとするデータパケットに対応するＣＯＵＮＴ又はＳＮであり、ＲＸ＿ＤＥＬＩＶは、一番目の順次に上位層に配信されなかったデータパケットに対応するＣＯＵＮＴ又はＳＮであり、ＲＸ＿ＲＥＯＲＤは、並べ替えタイマーをトリガーするデータパケットに対応するＣＯＵＮＴ又はＳＮであり、選択的に、ＲＸ＿ＮＥＸＴの初期値のＳＮ部分は、受信された一番目のデータパケットのＳＮ又はＳＮ＋１モジュロＳＮ空間サイズ（例えば４０９６）と等しく、スーパーフレーム番号（ＨＦＮ）部分が０又は１（具体的に０か１に設定するかは、ＲＸ＿ＤＥＬＩＶの計算が正の値であることを保証する必要があることに依存する）であり、ＲＸ＿ＤＥＬＩＶの初期値のＳＮ部分は、受信された一番目のデータパケットの（ＳＮ－０．５＊並べ替えウィンドウのサイズ）モジュロＳＮ空間サイズ（例えば４０９６）と等しく、ＨＦＮ部分は、ＣＯＵＮＴ値が正であることを保証する必要があり、例を挙げると、受信された一番目のデータパケットのＳＮ＝１００であり、ウィンドウが２０４８であり、（１００-０．５＊２０４８）ｍｏｄ４０９６＝３１７２であるとすると、このとき、ＲＸ＿ＤＥＬＩＶのＨＦＮ部分が少なくとも０であり、負数でないことを保証することができるように、ＲＸ＿ＮＥＸＴのＨＦＮが、少なくとも１である必要がある。ＲＸ＿ＲＥＯＲＤの初期値は、０である。上記三つの変数がすべて必要とし、これは、並べ替えをオンにすると、各変数が、それぞれの役割を担当するからである）ことと、
ＰＤＣＰ層の並べ替えタイマーの長さを一つの非ゼロの正の値に設定することであって、非ゼロの正の値は、前記ＭＢＳ業務の配置情報によって配置され、又はプロトコルによって約定されることと、
ＰＤＣＰ層の並べ替えウィンドウのサイズを一つの非ゼロの正の値に設定することであって、非ゼロの正の値は、前記ＭＢＳ業務の配置情報によって配置され、又はプロトコルによって約定されることと、
ＰＤＣＰ層が、前記ＭＢＳ業務を受信するプロセスで、並べ替えを実行することを指定することとのうちの少なくとも一つを含む。

【0103】

（２）ＲＬＣ層の初期化
本出願の実施例では、選択的に、前記ＭＢＳ業務の配置情報に基づいて前記ＭＢＳ業務の受信を行うことは、以下の一つを含み、
１）並べ替えをオンにするＲＬＣ層を確立する：
並べ替えをオンにするＲＬＣ層を確立することは、
ＲＬＣ層のＳＮに関連する変数を初期化する（前記ＲＬＣ層のＳＮに関連する変数の初期値は、一番目に受信されたデータパケットにより運ばれるＲＬＣＳＮによって算出され、前記変数は、ＲＸ＿Ｎｅｘｔ＿Ｒｅａｓｓｅｍｂｌｙと、ＲＸ＿Ｔｉｍｅｒ＿Ｔｒｉｇｇｅｒと、ＲＸ＿Ｎｅｘｔ＿Ｈｉｇｈｅｓｔとのうちの少なくとも一つを含み、ＲＸ＿Ｎｅｘｔ＿Ｒｅａｓｓｅｍｂｌｙは、依然として再編成されている最も早いデータパケットに対応するＳＮであり、ＲＸ＿Ｔｉｍｅｒ＿Ｔｒｉｇｇｅｒは、再編成タイマーをトリガーするデータパケットに対応するＳＮであり、ＲＸ＿Ｎｅｘｔ＿Ｈｉｇｈｅｓｔは、上位層に配信される最高ＳＮの次であり、選択的に、ＲＸ＿Ｎｅｘｔ＿Ｒｅａｓｓｅｍｂｌｙの初期値は、受信された一番目のＲＬＣＰＤＵのＳＮ又はＳＮ＋１モジュロＳＮ空間サイズに設定され、ＲＸ＿Ｔｉｍｅｒ＿Ｔｒｉｇｇｅｒの初期値は、０に設定され、ＲＸ＿Ｎｅｘｔ＿Ｈｉｇｈｅｓｔの初期値は、受信された一番目のＲＬＣＰＤＵのＳＮ又はＳＮ＋１モジュロＳＮ空間サイズに設定される。上記三つの変数がすべて必要とし、これは、並べ替えをサポートすると、各変数がそれぞれの役割を担当するからである）ことと、
ＲＬＣ層の並べ替えタイマーの長さを一つの非ゼロの正の値に設定することであって、非ゼロの正の値は、前記ＭＢＳ業務の配置情報によって配置され、又はプロトコルによって約定されることと、
ＲＬＣ層の並べ替えウィンドウのサイズを一つの非ゼロの正の値に設定することであって、非ゼロの正の値は、前記ＭＢＳ業務の配置情報によって配置され、又はプロトコルによって約定されることと、
ＲＬＣ層が、前記ＭＢＳ業務を受信するプロセスで、並べ替えを実行することを指定することとのうちの一つを含む。

【0104】

２）並べ替えをオンにしないＲＬＣ層を確立する：
選択的に、並べ替えをオンにしないＲＬＣ層を確立することは、
ＲＬＣ層のＳＮに関連する変数の初期値をすべて０に設定することであって、前記変数は、ＲＸ＿Ｎｅｘｔ＿Ｒｅａｓｓｅｍｂｌｙと、ＲＸ＿Ｔｉｍｅｒ＿Ｔｒｉｇｇｅｒと、ＲＸ＿Ｎｅｘｔ＿Ｈｉｇｈｅｓｔとのうちの少なくとも一つを含み、ＲＸ＿Ｎｅｘｔ＿Ｒｅａｓｓｅｍｂｌｙは、依然として再編成されている最も早いデータパケットに対応するＳＮであり、ＲＸ＿Ｔｉｍｅｒ＿Ｔｒｉｇｇｅｒは、再編成タイマーをトリガーするデータパケットに対応するＳＮであり、ＲＸ＿Ｎｅｘｔ＿Ｈｉｇｈｅｓｔは、上位層に配信される最高ＳＮの次であり、シャッフルに再編成する必要がないため、上記三つの変数は、必ずしもすべて必要でなく、ＲＸ＿Ｔｉｍｅｒ＿Ｔｒｉｇｇｅｒ変数は、必要でなく、シャッフルをサポートしない場合、ＲＸ＿Ｎｅｘｔ＿ＲｅａｓｓｅｍｂｌｙとＲＸ＿Ｎｅｘｔ＿Ｈｉｇｈｅｓｔは、等しく、二つから一つを選んで初期化し、メンテナンスすればよいことと、
ＲＬＣ層の並べ替えタイマーの長さを０に設定することと、
ＲＬＣ層の並べ替えウィンドウのサイズを０に設定することと、
ＲＬＣ層が、前記ＭＢＳ業務を受信するプロセスで、並べ替えを実行しないことを指定することとのうちの少なくとも一つを含む。

【0105】

（二）Ｌ２層の状態更新
以下、端末がＭＢＳ業務の配置情報を得、ＰＤＣＰ層とＲＬＣ層の初期化操作を行った後の、後続の状態更新プロセスについて説明する。

【0106】

（１）ＰＤＣＰ層は、シャッフルに受信することをサポートしない
ＰＤＣＰ層が、シャッフルに受信することをサポートする必要がないように配置されている場合、そのＳＮとＣＯＵＮＴ値は、いずれも０に初期化され（通常のデータラジオベアラ（ＤａｔａＲａｄｉｏＢｅａｒｅｒ、ＤＲＢ）と類似し）、且つ並べ替えタイマーは０であり、並べ替え機能を実行する必要がない。

【0107】

選択的に、前記ＭＢＳ業務の配置情報に基づいて前記ＭＢＳ業務の受信を行うことは、ＰＤＣＰ層が、並べ替えをオンにしないように配置されている場合、受信されたデータパケットごとに、いずれも並べ替えウィンドウ外に位置するデータパケットであると考えられ、任意の繰り返し検出とパケット削除処理を必要とせず、サービスデータユニット（ＳｅｒｖｉｃｅＤａｔａＵｎｉｔ、ＳＤＵ）を直接復号化（この業務の配置に基づき、主にヘッダ圧縮の解除、セキュリティの解除、ＰＤＣＰヘッダの解除などの操作を含む）した後に上位層に配信し、ＰＤＣＰ層の変数ＲＸ＿ＮＥＸＴ又はＲＸ＿ＤＥＬＩＶ（ＣＯＵＮＴ値は、３２ビットであり、その下位部分は、ＳＮであり、上位部分は、ＨＦＮであり、ＳＮ１８ビットの場合、ＨＦＮは、上位１４ビットであり、ＳＮ１２ビットの場合、ＨＦＳは、上位２０位である）のＳＮ部分を受信されたデータパケットのＳＮ又はＳＮ＋１に直接設定するとともに、ＨＦＮの部分を０、又はＣＯＵＮＴ値が正であることを保証する他のいずれかの値又は約定値に設定し、ここで、いずれかの値は、一般的には、安全操作を必要としないＭＢＳ業務に対応しており、約定値は、一般的には、送信端と受信端で統一される安全処理を行う必要のあるＭＢＳ業務に対応していることを含む。

【0108】

（２）ＰＤＣＰ層は、シャッフルに受信することをサポートする
ＰＤＣＰ層が、シャッフルに受信することをサポートする必要があるように配置されている場合、そのＳＮとＣＯＵＮＴ値は、いずれも受信された一番目のデータパケットにより運ばれるＳＮに基づいて設定される（通常のＤＲＢと異なる）ように初期化され、且つ並べ替えタイマーの長さは、正の値であり、並べ替え機能を実行する必要がある。

【0109】

選択的に、前記ＭＢＳ業務の配置情報に基づいて前記ＭＢＳ業務の受信を行うことは、以下を含み、
ＰＤＣＰ層が、並べ替えをオンにするように配置されている場合、受信されたデータパケットごとに、並べ替えウィンドウ内に位置すると判断し、
並べ替えウィンドウ外に位置するデータパケットに対して、任意の繰り返し検出とパケット削除処理を必要とせず、ＳＤＵを直接復号化（この業務の配置に基づき、主にヘッダ圧縮の解除、セキュリティの解除、ＰＤＣＰヘッダの解除などの操作を含む）した後に上位層に配信し、ＰＤＣＰ層の変数ＲＸ＿ＤＥＬＩＶ（ＣＯＵＮＴ値は、３２ビットであり、その下位部分は、ＳＮであり、上位部分は、ＨＦＮであり、ＳＮ１８ビットの場合、ＨＦＮは、上位１４ビットであり、ＳＮ１２ビットの場合、ＨＦＳは、上位２０位である）のＳＮ部分を、データパケットが受信されたＳＮ＋１に直接設定するとともに、ＨＦＮの部分を０、又はＣＯＵＮＴ値が正であることを保証する他のいずれかの値又は約定値に設定し、ここで、いずれかの値は、一般的には、安全操作を必要としないＭＢＳ業務に対応しており、約定値は、一般的には、送信端と受信端で統一される安全処理を行う必要のあるＭＢＳ業務に対応しており、
並べ替えウィンドウ内に位置するデータパケットに対して、一つの並べ替え範囲内にあるデータパケットであると証明し、繰り返すか否かを判断し、繰り返す場合に削除し、繰り返しない場合、正しく受信されるデータパケットであると考えられ、その位置（例えばＳＮ部分は、従来のＲＸ＿ＮＥＸＴ変数ＳＮ部分とちょうど等しい）に基づいてＲＸ＿ＮＥＸＴ変数の更新を考慮し、更新プロセスは、上記のＲＸ＿ＤＥＬＩＶと類似しており、主にＨＦＮ部分は、特殊であり、従来のＤＲＢと異なり、ＲＸ＿ＮＥＸＴのＳＮ部分を、受信されたデータパケットのＳＮ＋１に直接設定するとともに、ＨＦＮの部分を０、又はＣＯＵＮＴ値が正であることを保証する他のいずれかの値又は約定値に設定する。ここで、いずれかの値は、一般的には、安全操作を必要としないＭＢＳ業務に対応しており、約定値は、一般的には、送信端と受信端で統一される安全処理を行う必要のあるＭＢＳ業務に対応している。

【0110】

（３）ＲＬＣ層は、シャッフルに受信することをサポートしない
ＲＬＣ層が、シャッフルに受信することをサポートする必要がないように配置されている場合、そのすべてのＳＮ変数値は、いずれも０に初期化され（通常のＤＲＢと類似し）、且つ並べ替えタイマーは０であり、並べ替え機能を実行する必要がない。

【0111】

選択的に、前記ＭＢＳ業務の配置情報に基づいて前記ＭＢＳ業務の受信を行うことは、以下を含む。

【0112】

ＲＬＣ層が、並べ替えをオンにしないように配置されている場合、受信された各ＲＬＣプロトコルデータユニット（ＰｒｏｔｏｃｏｌＤａｔａＵｎｉｔ、ＰＤＵ）のセグメントについて、いずれも順次的であると考えられる。即ち一つのＲＬＣＳＮ＝ｘのデータパケットについて、まず一番目のセグメントを受信し、次に二番目のセグメントを受信し、それから三番目のセグメントを受信し、最後のセグメントの受信に成功したら、ＲＬＣＳＮ＝ｘ＋１のデータパケットを受信する。再起動タイマーを起動せず、並べ替え機能を実行する必要がないことは、一番目のセグメントを受信した後、三番目のセグメントを受信した場合、ＵＥが、二番目のセグメントが紛失され、且つ再送がないと考え、このとき、ＲＬＣＳＮ＝ｘのデータパケットが、受信に失敗したと直接判断され、これ以上待つ必要がなく、ＲＬＣＳＮ＝ｘ＋１のデータパケットを期待し、即ちＲＸ＿Ｎｅｘｔ＿Ｒｅａｓｓｅｍｂｌｙ及び／又はＲＸ＿Ｎｅｘｔ＿Ｈｉｇｈｅｓｔ変数をｘ＋１に直接設定することを意味している。

【0113】

（４）ＲＬＣ層は、シャッフルに受信することをサポートする
ＲＬＣ層が、シャッフルに受信することをサポートする必要があるように配置されている場合、そのＳＮ変数値は、いずれも受信された一番目のＳＮに基づいて設定される（通常のＤＲＢと異なる）ように初期化され、且つ並べ替えタイマーは、一つの正値であり、並べ替え機能を実行する必要がある。

【0114】

本出願の実施例では、選択的に、前記ＭＢＳ業務の配置情報に基づいて前記ＭＢＳ業務の受信を行うことは、ＲＬＣ層が、並べ替えをオンにするように配置されている場合、完全に受信されたＲＬＣＳＤＵに対して、上位層に直接配信し、順序付けを必要とせず、ＰＤＣＰが、並べ替えを実行し、各ＲＬＣＰＤＵセグメントに対して、並べ替えを行うことを含む。

【0115】

例えば、一番目のセグメントを受信し、次に三番目のセグメントを受信した場合、二番目のセグメントが紛失されると考えられ、並べ替えタイマーを起動し、ＲＸ＿Ｔｉｍｅｒ＿Ｔｒｉｇｇｅｒ変数を、現在、並べ替えタイマーをトリガーするＰＤＵに対応するＳＮ番号に記録し、並べ替えタイマーがタイムアウトする前に二番目のセグメントを受信した場合、並べ替えタイマーを停止し、並べ替えに成功したと考えられ、セグメントを完全なＳＤＵに構成して上位層に配信し、並べ替えタイマーがタイムアウトしても、二番目のセグメントを相変わらず受信していない場合、並べ替えに失敗したと考えられ、このＳＮのデータパケットに対応する待ちを停止し、不完全なセグメントを削除し、又は受信された不完全なセグメントを上位層に配信し、上位層は、一部のデータパケットを解析する方法を考える。

【0116】

本出願の実施例では、選択的に、ＰＤＣＰ層とＲＬＣ層は、並べ替えを同時にサポートし、シャッフルに受信することがある場合に応用され、データの正しい受信フローを実行する。又は、ＰＤＣＰ層とＲＬＣ層は、並べ替えを同時にサポートしなく、シャッフルに受信することがない場合に応用され、データの正しい受信フローを実行する。

【0117】

（三）他のシナリオ
本出願の実施例では、選択的に、前記ＭＢＳ業務は、ＭＲＢベアラ又はＤＲＢベアラを採用する。

【0118】

上記の実施例では、主に、マルチキャスト無線ベアラ（ＭｕｌｔｉｃａｓｔＲａｄｉｏＢｅａｒｅｒ、ＭＲＢ）の配置とＬ２層処理プロセスであることを対象とする。いくつかの他のシナリオもあり、例えば、ＭＢＳ業務は、ユニキャスト（Ｕｎｉｃａｓｔ）又はＤＲＢを使用して乗せられ、又は、同様にＭＢＳ業務を乗せるＤＲＢとＭＲＢとの間の切り替えなどについて、ＭＢＳデータの順調な受信を保証するように類似している処理方式を考慮してもよい。

【0119】

（１）以下、まずＭＢＳ業務を乗せるＤＲＢを説明する。

【0120】

ＤＲＢから言えば、そのＰＤＣＰとＲＬＣ層変数の初期化と更新処理は、いずれも従来のフローであり、例えば、初期化変数は、０であり、並べ替えウィンドウのサイズは、ＳＮ空間の半分であり、一般的には並べ替えを実行する必要があり（従来のユニキャストのＨＡＲＱフィードバックと再送がサポートされることがデフォルトされるためであり）、並べ替えタイマーのサイズは、各ベアラにより個別に配置されており、非確認（ＵＭ）と確認（ＡＭ）を含むモードは、いずれも配置を選択することができる。ＭＢＳ業務を乗せるＤＲＢに対して従来の配置を直接多重化してもよい。

【0121】

別の方式として、ＭＢＳ業務を乗せるＤＲＢに対しても従来のユニキャストと異なる配置を行い、例えば、いくつかの新たな配置パラメータ、例えば、並べ替えタイマーの時間長などを導入し、又は並べ替え機能に対するＤＲＢのＰＤＣＰ層とＲＬＣ層のスイッチを導入してもよい（即ち、サポートがデフォルトされることではなく、サポートするかそれともサポートしないかを配置してもよい）。

【0122】

（２）ＭＲＢは、ＭＢＳ業務を乗せるＤＲＢに切り替えるシナリオ（同一のＭＢＳ業務に対して）
一般的には、新たなＤＲＢは、Ｌ２エンティティを新たに確立し（新たに確立されたシナリオの場合、新たな配置は、任意に決められてもよく）、初期化すべきであり、ＭＲＢの関連Ｌ２エンティティを直接持ってきて、接続（継続のシナリオの場合、一般的には、ＰＤＣＰとＲＬＣの配置パラメータは、一致すべきであり、そうでなければ接続できない）することを考慮してもよい。

【0123】

即ち、選択的に、前記方法は、
ＭＲＢからＤＲＢに切り替える必要がある場合、ＤＲＢのＭＢＳ業務の配置情報を受信し、ＤＲＢのＭＢＳ業務の配置情報に基づき、ＤＲＢのために新たなＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層を確立すること、
又は、
ＭＲＢからＤＲＢに切り替える必要がある場合、ＤＲＢがＭＲＢのＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ配置を使用することをさらに含む。

【0124】

ＭＢＳ業務を乗せるＤＲＢがＲＲＣ専用シグナリングによって配置されるため、切り替える時、一般的には専用シグナリングが伴い、専用シグナリングは、新たなＤＲＢの配置パラメータを運んでもよく、ひいては、いくつかの状態変数の値であってもよく、例えばＤＲＢの初期値は、ＳＮ＝１００から始まり、ＭＲＢに接続される。

【0125】

（３）ＭＢＳ業務を乗せるＤＲＢがＭＲＢに切り替えるシナリオ（同一のＭＢＳ業務に対して）
一般的には、新たなＭＲＢは、Ｌ２エンティティを新たに確立し（新たに確立されたシナリオの場合、新たな配置は、これまでのＤＲＢとの連続を考慮しなくてもよく）、初期化すべきであり、これまでのＤＲＢの関連状態を接続（継続のシナリオの場合、一般的には、ＰＤＣＰとＲＬＣの配置パラメータは、一致すべきであり、そうでなければ接続できない）することを考慮してもよい。

【0126】

即ち、選択的に、前記方法は、
ＤＲＢからＭＲＢに切り替える必要がある場合、ＭＲＢのＭＢＳ業務の配置情報を受信し、ＭＲＢのＭＢＳ業務の配置情報に基づき、ＭＲＢのために新たなＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層を確立すること、
又は、
ＤＲＢからＭＲＢに切り替える必要がある場合、ＭＲＢは、ＤＲＢのＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ配置を使用することをさらに含む。

【0127】

ＭＲＢがアイドル（Ｉｄｌｅ）／非アクティブ化態（Ｉｎａｃｔｉｖｅ）のＵＥを同時に考慮する必要があるため、ブロードキャスト／ＳＩＢ方式を使用してＭＢＳ業務の配置情報の送信を行う確率が高く、ネットワーク側は、切り替え指示を行うようにＵＥに知らせ、ＵＥがＳＩＢから関連配置を読み取るようにしてもよい。ネットワーク側は、専用シグナリングの方式で、ＭＲＢ業務の配置情報を対応するＵＥに直接送信して、ＵＥは、ＭＲＢをできるだけ早く受信してもよい。

【0128】

図４を参照すると、本出願の実施例は、ネットワーク側機器に用いられるマルチキャスト業務の配置方法をさらに提供し、この配置方法は、以下のステップを含む。

【0129】

ステップ４１：端末にＭＢＳ業務の配置情報を送信し、前記ＭＢＳ業務の配置情報は、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報を含む。

【0130】

本出願の実施例では、ネットワーク側によって端末にＭＢＳ業務の配置情報を配置することで、端末は、前記ＭＢＳ業務に対応するプロトコルスタック操作を行うことによって、前記ＭＢＳ業務の正しい受信処理を行い、端末のＭＢＳ業務体験とシステム効率を保障することができる。

【0131】

選択的に、
１）システム情報ブロック（ＳｙｓｔｅｍＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎＢｌｏｃｋ、ＳＩＢ）又はシステム情報又はブロードキャスト方式と、
２）特定のＵＥに送信される専用シグナリング（ＤｅｄｉｃａｔｅｄＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇ）と、
３）ＵＥがネットワークに接続される時に得られる予め配置される情報（Ｐｒｅ－ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎｓｉｇｎａｌｉｎｇ）とのうちの少なくとも一つの方式によって端末にＭＢＳ業務の配置情報を送信する。

【0132】

本出願の実施例では、上記ＭＢＳ業務の配置情報におけるＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報は、様々な形式であってもよく、以下、例をあげて説明する。

【0133】

本出願のいくつかの実施例では、選択的に、前記の、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報は、
ＰＤＣＰ層が必要であるか否かと、ＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにするか否かと、ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータとのうちの少なくとも一つを含むＰＤＣＰ層の配置パラメータと、
ＲＬＣ層が並べ替えをオンにするか否かと、ＲＬＣ層の並べ替えパラメータとのうちの少なくとも一つを含むＲＬＣ層の配置パラメータとのうちの少なくとも一つを含む。

【0134】

ここで、ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータは、並べ替えウィンドウと、並べ替えタイマーとのうちの少なくとも一つを含んでもよい。ＲＬＣ層の並べ替えパラメータは、並べ替えウィンドウと、並べ替えタイマーとのうちの少なくとも一つを含んでもよい。

【0135】

本出願のいくつかの実施例では、選択的に、前記の、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報は、
ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを指示するための指示情報を含む。

【0136】

本出願のいくつかの実施例では、選択的に、前記の、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報は、
ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定することを非明示的に指示するための第一の配置情報を含み、
前記第一の配置情報は、ＨＡＲＱフィードバックの配置パラメータと、ＱｏＳに関連するパラメータと、ブロックエラー率と、業務層が順次配信機能をオンにするか否かとのうちの少なくとも一つを含み、
前記ＨＡＲＱフィードバックの配置パラメータは、前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とするか否かと、ＨＡＲＱフィードバックに使用されるパラメータとのうちの少なくとも一つを含む。

【0137】

【0138】

説明すべきこととして、本出願の実施例によるマルチキャスト業務の受信方法では、実行本体は、マルチキャスト業務の受信装置、又は、このマルチキャスト業務の受信装置におけるマルチキャスト業務の受信方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例において、マルチキャスト業務の受信装置によるマルチキャスト業務の受信方法の実行を例にして、本出願の実施例によるマルチキャスト業務の受信装置を説明する。

【0139】

図５を参照すると、本出願の実施例は、マルチキャスト業務の受信装置５０をさらに提供し、この受信装置５０は、
ネットワーク側機器により送信されるＭＢＳ業務の配置情報を受信するための第一の受信モジュール５１であって、前記ＭＢＳ業務の配置情報は、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報を含む第一の受信モジュール５１と、
前記ＭＢＳ業務の配置情報に基づいて前記ＭＢＳ業務の受信を行うための第二の受信モジュール５２とを含む。

【0140】

本出願の実施例では、端末は、ネットワーク側の制御でＭＢＳ業務の正しい受信処理を行い、端末のＭＢＳ業務体験とシステム効率を保障することができる。

【0141】

【0142】

選択的に、前記マルチキャスト業務の受信装置５０は、
第一の実行モジュールをさらに含み、この第一の実行モジュールは、前記ＰＤＣＰ層の配置パラメータがＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータを含む場合には、ＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにすることを決定することと、ＲＬＣ層が並べ替えをオンにすることを決定することと、前記ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータがすでに配置された場合、配置された並べ替えパラメータを使用し、配置されていなかった場合、デフォルト値を使用することと、前記ＲＬＣ層の並べ替えパラメータがデフォルト値を使用することとのうちの少なくとも一つを実行し、前記ＰＤＣＰ層の配置パラメータが前記ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータを含まない場合には、ＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにしないことを決定することと、ＲＬＣ層が並べ替えをオンにしないことを決定することとのうちの少なくとも一つを実行するために用いられる。ここで、配置された前記ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータは、並べ替えウィンドウと、並べ替えタイマーと、シーケンス番号ＳＮ空間サイズとのうちの少なくとも一つを含む。

【0143】

選択的に、前記マルチキャスト業務の受信装置５０は、
第二の実行モジュールをさらに含み、この第二の実行モジュールは、前記ＲＬＣ層の配置パラメータがＲＬＣ層の並べ替えパラメータを含む場合には、ＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにすることを決定することと、ＲＬＣ層が並べ替えをオンにすることを決定することと、前記ＲＬＣ層の並べ替えパラメータがすでに配置された場合、配置された並べ替えパラメータを使用し、配置されていなかった場合、デフォルト値を使用することと、前記ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータがデフォルト値を使用することとのうちの少なくとも一つを実行し、前記ＲＬＣ層の配置パラメータが前記ＲＬＣ層の並べ替えパラメータを含まない場合、ＲＬＣ層が並べ替えをオンにしないことを決定することを実行するために用いられる。ここで、配置された前記ＲＬＣ層の並べ替えパラメータは、並べ替えウィンドウと、並べ替えタイマーと、ＳＮ空間サイズとのうちの少なくとも一つを含む。

【0144】

選択的に、前記マルチキャスト業務の受信装置５０は、
第三の実行モジュールをさらに含み、この第三の実行モジュールは、
前記ＭＢＳ業務の配置情報にＰＤＣＰ層の配置パラメータとＲＬＣ層の配置パラメータとのうちの一組の配置パラメータが含まれ、且つこの組の配置パラメータにおいて並べ替えをオンにするよう指示される場合、ＰＤＣＰ層とＲＬＣ層が同時に並べ替えをオンにすることを決定することと、
前記ＭＢＳ業務の配置情報にＰＤＣＰ層の配置パラメータとＲＬＣ層の配置パラメータとのうちの一組の配置パラメータが含まれ、且つこの組の配置パラメータにおいて並べ替えをオンにしないよう指示される場合、ＰＤＣＰ層とＲＬＣ層が同時に並べ替えをオンにしないことを決定することと、
前記ＭＢＳ業務の配置情報にＰＤＣＰ層の配置パラメータとＲＬＣ層の配置パラメータとのうちの一組の配置パラメータが含まれる場合、ＰＤＣＰ層とＲＬＣ層のうちの一方がこの組の配置パラメータを使用し、他方がデフォルト配置パラメータを使用することを決定することとのうちの一つを実行するために用いられる。

【0145】

【0146】

選択的に、前記マルチキャスト業務の受信装置５０は、
第四の実行モジュールをさらに含み、この第四の実行モジュールは、
前記指示情報が、並べ替えをオンにしないよう指示する場合、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第一組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第一組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズが０であることと、並べ替えタイマーの長さが０であることとのうちの少なくとも一つを含むことと、
前記指示情報が、並べ替えをオンにするよう指示する場合、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第二組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第二組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ１であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ１であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ１とｍ１は、いずれも非ゼロの正の値であることと、
前記指示情報が、並べ替えをオンにするよう指示する場合、ＰＤＣＰ層が、第三組のデフォルト配置パラメータを採用し、ＲＬＣ層が、第四組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第三組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ２であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ２であることとのうちの少なくとも一つを含み、前記第四組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ３であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ３であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ２、ｍ２、Ｎ３、ｍ３は、いずれも非ゼロの正の値であることとのうちの一つを実行するために用いられる。

【0147】

【0148】

選択的に、前記第一の配置情報は、ＨＡＲＱフィードバックの配置パラメータを含み、
前記マルチキャスト業務の受信装置５０は、
第五の実行モジュールをさらに含み、この第五の実行モジュールは、
前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要としない場合、ＰＤＣＰ層を必要としないことと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにしないことと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにしないことと、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第一組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第一組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズが０であることと、並べ替えタイマーの長さが０であることとのうちの少なくとも一つを含むこととのうちの少なくとも一つを決定することと、
前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とする場合、ＰＤＣＰ層を必要とすることと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにすることと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにすることと、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第二組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第二組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ１であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ１であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ１とｍ１は、いずれも非ゼロの正の値であることとのうちの少なくとも一つを決定することと、
前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とする場合、ＰＤＣＰ層を必要とすることと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにすることと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにすることと、ＰＤＣＰ層が、第三組のデフォルト配置パラメータを採用し、ＲＬＣ層が、第四組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第三組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ２であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ２であることとのうちの少なくとも一つを含み、前記第四組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ３であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ３であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ２、ｍ２、Ｎ３、ｍ３は、いずれも非ゼロの正の値であることとのうちの少なくとも一つを決定することと、
前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とし、且つ前記ＭＢＳ業務のために配置するＨＡＲＱプロセス数が一つのみあり、又は前記ネットワーク側機器が、ＭＢＳデータパケットのシャッフルが存在しないことを明示的に又は非明示的に指示する場合、ＰＤＣＰ層を必要としないことと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにしないことと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにしないことと、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第一組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第一組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズが０であることと、並べ替えタイマーの長さが０であることとのうちの少なくとも一つを含むこととのうちの少なくとも一つを決定することと、
前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とし、且つ前記ＭＢＳ業務のために配置するＨＡＲＱプロセス数が複数あり、又は前記ネットワーク側機器が、ＭＢＳデータパケットのシャッフルが存在することを明示的に又は非明示的に指示する場合、ＰＤＣＰ層を必要とすることと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにすることと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにすることと、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第二組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第二組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ１であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ１であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ１とｍ１は、いずれも非ゼロの正の値であることとのうちの少なくとも一つを決定することと、
前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とし、且つ前記ＭＢＳ業務のために配置するＨＡＲＱプロセス数が複数あり、又は前記ネットワーク側機器が、ＭＢＳデータパケットのシャッフルが存在することを明示的に又は非明示的に指示する場合、ＰＤＣＰ層を必要とすることと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにすることと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにすることと、ＰＤＣＰ層が、第三組のデフォルト配置パラメータを採用し、ＲＬＣ層が、第四組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第三組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ２であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ２であることとのうちの少なくとも一つを含み、前記第四組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ３であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ３であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ２、ｍ２、Ｎ３、ｍ３は、いずれも非ゼロの正の値であることとのうちの少なくとも一つを決定することとのうちの一つを実行するために用いられる。

【0149】

選択的に、前記マルチキャスト業務の受信装置５０は、
第六の実行モジュールをさらに含み、この第六の実行モジュールは、
ＰＣＣＰ層を確立しないことと、
並べ替えをオンにしないＰＤＣＰ層を確立することと、
並べ替えをオンにするＰＤＣＰ層を確立することとのうちの一つを実行するために用いられる。

【0150】

【0151】

【0152】

選択的に、ＲＸ＿ＮＥＸＴの初期値のＳＮ部分は、受信された一番目のデータパケットのＳＮ又はＳＮ＋１モジュロＳＮ空間サイズと等しく、ＨＦＮ部分は、ＲＸ＿ＮＥＸＴ、例えばＨＦＮ部分が０又は１であることを保証する必要があり、
ＲＸ＿ＤＥＬＩＶの初期値のＳＮ部分は、受信された一番目のデータパケットの（ＳＮ－０．５＊並べ替えウィンドウのサイズ）モジュロＳＮ空間サイズと等しく、ＨＦＮ部分は、ＣＯＵＮＴ値が正であることを保証する必要があり、
ＲＸ＿ＲＥＯＲＤの初期値は、０である。

【0153】

選択的に、前記マルチキャスト業務の受信装置５０は、
第七の実行モジュールをさらに含み、この第七の実行モジュールは、
並べ替えをオンにするＲＬＣ層を確立することと、
並べ替えをオンにしないＲＬＣ層を確立することとのうちの一つを実行するために用いられる。

【0154】

【0155】

【0156】

【0157】

【0158】

選択的に、前記ＭＢＳ業務は、ＭＲＢベアラ又はＤＲＢベアラを採用する。

【0159】

選択的に、前記マルチキャスト業務の受信装置５０は、
第八の実行モジュールをさらに含み、この第八の実行モジュールは、ＭＲＢからＤＲＢに切り替える必要がある場合、ＤＲＢのＭＢＳ業務の配置情報を受信し、ＤＲＢのＭＢＳ業務の配置情報に基づき、ＤＲＢのために新たなＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層を確立し、又は、ＭＲＢからＤＲＢに切り替える必要がある場合、ＤＲＢは、ＭＲＢのＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ配置を使用するために用いられる。

【0160】

選択的に、前記マルチキャスト業務の受信装置５０は、
第九の実行モジュールをさらに含み、この第九の実行モジュールは、ＤＲＢからＭＲＢに切り替える必要がある場合、ＭＲＢのＭＢＳ業務の配置情報を受信し、ＭＲＢのＭＢＳ業務の配置情報に基づき、ＭＲＢのために新たなＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層を確立し、又は、ＤＲＢからＭＲＢに切り替える必要がある場合、ＭＲＢは、ＤＲＢのＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ配置を使用するために用いられる。

【0161】

【0162】

本出願の実施例におけるマルチキャスト業務の受信装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末１１のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ（ＮｅｔｗｏｒｋＡｔｔａｃｈｅｄＳｔｏｒａｇｅ、ＮＡＳ）、パーソナルコンピュータ（ｐｅｒｓｏｎａｌｃｏｍｐｕｔｅｒ、ＰＣ）、テレビ（ｔｅｌｅｖｉｓｉｏｎ、ＴＶ）、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。

【0163】

本出願の実施例におけるマルチキャスト業務の受信装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド（Ａｎｄｒｏｉｄ（登録商標））オペレーティングシステムであってもよく、ｉｏｓオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。

【0164】

本出願の実施例によるマルチキャスト業務の受信装置は、図３の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。

【0165】

説明すべきこととして、本出願の実施例によるマルチキャスト業務の配置方法では、実行本体は、マルチキャスト業務の配置装置、又は、このマルチキャスト業務の配置装置におけるマルチキャスト業務の配置方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例において、マルチキャスト業務の配置装置によるマルチキャスト業務の配置方法の実行を例にして、本出願の実施例によるマルチキャスト業務の配置装置を説明する。

【0166】

図６を参照すると、本出願の実施例は、マルチキャスト業務の配置装置６０をさらに提供し、この配置装置６０は、
端末にＭＢＳ業務の配置情報を送信するための送信モジュール６１を含み、前記ＭＢＳ業務の配置情報は、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報を含む。

【0167】

本出願では、ネットワーク側によって端末にＭＢＳ業務の配置情報を配置することで、端末は、ＭＢＳ業務の正しい受信処理を行い、端末のＭＢＳ業務体験とシステム効率を保障することができる。

【0168】

【0169】

【0170】

【0171】

【0172】

本出願の実施例によるマルチキャスト業務の配置装置は、図４の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。

【0173】

本出願は、ブロードキャストマルチキャスト業務の受信方法を提供し、ブロードキャストマルチキャスト業務が業務特性に基づいて送信される時やＵＥによって受信される時にＳＮ（ＳｅｑｕｅｎｃｅＮｕｍｂｅｒ、シーケンス番号）に対して正しく値を与える問題を解決しており、ブロードキャストマルチキャスト業務の伝送をより良くサポートすることができる。それによって、ＵＥは、ネットワークにより配置されるブロードキャストマルチキャスト業務の伝送パラメータに応じて、正しいブロードキャストマルチキャスト業務の受信処理を効率的に行い、業務ＱｏＳ（ＱｕａｌｉｔｙｏｆＳｅｒｖｉｃｅ、サービス品質）保障、即ちユーザ体験とシステム効率をさらに向上させることができる。

【0174】

図７に示すように、本出願の実施例は、通信機器７０をさらに提供し、プロセッサ７１と、メモリ７２と、メモリ７２に記憶されており、且つ前記プロセッサ７１上で運行できるプログラム又は命令とを含み、例えばこの通信機器７０が端末である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ７１により実行される時、上記マルチキャスト業務の受信方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。この通信機器７０がネットワーク側機器である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ７１により実行される時、上記マルチキャスト業務の配置方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。

【0175】

図８は、本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。この端末８０は、無線周波数ユニット８１、ネットワークモジュール８２、オーディオ出力ユニット８３、入力ユニット８４、センサ８５、表示ユニット８６、ユーザ入力ユニット８７、インターフェースユニット８８、メモリ８９、及びプロセッサ８１０などの部材を含むが、それらに限らない。

【0176】

当業者であれば理解できるように、端末８０は、各部材に給電する電源（例えば、電池）をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ８１０にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。図８に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。

【0177】

理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット８４は、グラフィックスプロセッサ（ＧｒａｐｈｉｃｓＰｒｏｃｅｓｓｉｎｇＵｎｉｔ、ＧＰＵ）８４１とマイクロホン８４２を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ８４１は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置（例えば、カメラ）によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット８６は、表示パネル８６１を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル８６１が配置されてもよい。ユーザ入力ユニット８７は、タッチパネル８７１及び他の入力機器８７２を含む。タッチパネル８７１は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル８７１は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器８７２は、物理的キーボード、機能キー（例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど）、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。

【0178】

本出願の実施例では、無線周波数ユニット８１は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後、プロセッサ８１０に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット８１は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。

【0179】

メモリ８９は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ８９は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令（例えば、音声再生機能、画像再生機能など）などを記憶することができる。なお、メモリ８９は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ（Ｒｅａｄ－ＯｎｌｙＭｅｍｏｒｙ、ＲＯＭ）、プログラマブルリードオンリーメモリ（ＰｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅＲＯＭ、ＰＲＯＭ）、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ（ＥｒａｓａｂｌｅＰＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ）、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ（ＥｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ）又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。

【0180】

プロセッサ８１０は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ８１０は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ８１０に統合されなくてもよい。

【0181】

ここで、無線周波数ユニット８１は、ネットワーク側機器により送信されるマルチキャストブロードキャスト業務ＭＢＳ業務の配置情報を受信するために用いられ、前記ＭＢＳ業務の配置情報は、パケットデータコンバージェンスプロトコルＰＤＣＰ層及び／又は無線リンク制御ＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報を含み、
プロセッサ８１０は、前記ＭＢＳ業務の配置情報に基づいて前記ＭＢＳ業務の受信を行うために用いられる。

【0182】

【0183】

【0184】

選択的に、前記プロセッサ８１０はさらに、前記ＰＤＣＰ層の配置パラメータがＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータを含む場合には、ＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにすることを決定することと、ＲＬＣ層が並べ替えをオンにすることを決定することと、前記ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータがすでに配置された場合、配置された並べ替えパラメータを使用し、配置されていなかった場合、デフォルト値を使用することと、前記ＲＬＣ層の並べ替えパラメータがデフォルト値を使用することとのうちの少なくとも一つを実行し、前記ＰＤＣＰ層の配置パラメータが前記ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータを含まない場合には、ＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにしないことを決定することと、ＲＬＣ層が並べ替えをオンにしないことを決定することとのうちの少なくとも一つを実行するために用いられる。配置された前記ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータは、並べ替えウィンドウと、並べ替えタイマーと、シーケンス番号ＳＮ空間サイズとのうちの少なくとも一つを含む。

【0185】

選択的に、前記プロセッサ８１０はさらに、前記ＲＬＣ層の配置パラメータがＲＬＣ層の並べ替えパラメータを含む場合には、ＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにすることを決定することと、ＲＬＣ層が並べ替えをオンにすることを決定することと、前記ＲＬＣ層の並べ替えパラメータがすでに配置された場合、配置された並べ替えパラメータを使用し、配置されていなかった場合、デフォルト値を使用することと、前記ＰＤＣＰ層の並べ替えパラメータがデフォルト値を使用することとのうちの少なくとも一つを実行し、前記ＲＬＣ層の配置パラメータが前記ＲＬＣ層の並べ替えパラメータを含まない場合には、ＰＤＣＰ層が並べ替えをオンにしないことを決定することと、ＲＬＣ層が並べ替えをオンにしないことを決定することとのうちの少なくとも一つを実行するために用いられる。配置された前記ＲＬＣ層の並べ替えパラメータは、並べ替えウィンドウと、並べ替えタイマーと、ＳＮ空間サイズとのうちの少なくとも一つを含む。

【0186】

選択的に、前記プロセッサ８１０はさらに、
前記ＭＢＳ業務の配置情報にＰＤＣＰ層の配置パラメータとＲＬＣ層の配置パラメータとのうちの一組の配置パラメータが含まれ、且つこの組の配置パラメータにおいて並べ替えをオンにするよう指示される場合、ＰＤＣＰ層とＲＬＣ層が同時に並べ替えをオンにすることを決定することと、
前記ＭＢＳ業務の配置情報にＰＤＣＰ層の配置パラメータとＲＬＣ層の配置パラメータとのうちの一組の配置パラメータが含まれ、且つこの組の配置パラメータにおいて並べ替えをオンにしないよう指示される場合、ＰＤＣＰ層とＲＬＣ層が同時に並べ替えをオンにしないことを決定することと、
前記ＭＢＳ業務の配置情報にＰＤＣＰ層の配置パラメータとＲＬＣ層の配置パラメータとのうちの一組の配置パラメータが含まれる場合、ＰＤＣＰ層とＲＬＣ層のうちの一方がこの組の配置パラメータを使用し、他方がデフォルト配置パラメータを使用することを決定することとのうちの一つを実行するために用いられる。

【0187】

【0188】

選択的に、前記プロセッサ８１０はさらに、
前記指示情報が、並べ替えをオンにしないよう指示する場合、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第一組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第一組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズが０であることと、並べ替えタイマーの長さが０であることとのうちの少なくとも一つを含むことと、
前記指示情報が、並べ替えをオンにするよう指示する場合、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第二組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第二組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ１であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ１であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ１とｍ１は、いずれも非ゼロの正の値であることと、
前記指示情報が、並べ替えをオンにするよう指示する場合、ＰＤＣＰ層が、第三組のデフォルト配置パラメータを採用し、ＲＬＣ層が、第四組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第三組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ２であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ２であることとのうちの少なくとも一つを含み、前記第四組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ３であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ３であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ２、ｍ２、Ｎ３、ｍ３は、いずれも非ゼロの正の値であることとのうちの一つを実行するために用いられる。

【0189】

選択的に、前記の、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを決定するための情報は、
ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層の並べ替えをオンにするか否かを非明示的に指示するための第一の配置情報を含み、
前記第一の配置情報は、ハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱフィードバックの配置パラメータと、サービス品質ＱｏＳに関連するパラメータと、ブロックエラー率と、業務層が順次配信機能をオンにするか否かとのうちの少なくとも一つを含み、
前記ＨＡＲＱフィードバックの配置パラメータは、前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とするか否かと、ＨＡＲＱフィードバックに使用されるパラメータとのうちの少なくとも一つを含む。

【0190】

選択的に、前記第一の配置情報は、ＨＡＲＱフィードバックの配置パラメータを含み、前記プロセッサ８１０はさらに、
前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要としない場合、ＰＤＣＰ層を必要としないことと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにしないことと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにしないことと、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第一組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第一組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズが０であることと、並べ替えタイマーの長さが０であることとのうちの少なくとも一つを含むこととのうちの少なくとも一つを決定することと、
前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とする場合、ＰＤＣＰ層を必要とすることと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにすることと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにすることと、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第二組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第二組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ１であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ１であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ１とｍ１は、いずれも非ゼロの正の値であることとのうちの少なくとも一つを決定することと、
前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とする場合、ＰＤＣＰ層を必要とすることと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにすることと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにすることと、ＰＤＣＰ層が、第三組のデフォルト配置パラメータを採用し、ＲＬＣ層が、第四組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第三組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ２であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ２であることとのうちの少なくとも一つを含み、前記第四組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ３であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ３であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ２、ｍ２、Ｎ３、ｍ３は、いずれも非ゼロの正の値であることとのうちの少なくとも一つを決定することと、
前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とし、且つ前記ＭＢＳ業務のために配置するＨＡＲＱプロセス数が一つのみあり、又は前記ネットワーク側機器が、ＭＢＳデータパケットのシャッフルが存在しないことを明示的に又は非明示的に指示する場合、ＰＤＣＰ層を必要としないことと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにしないことと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにしないことと、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第一組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第一組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズが０であることと、並べ替えタイマーの長さが０であることとのうちの少なくとも一つを含むこととのうちの少なくとも一つを決定することと、
前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とし、且つ前記ＭＢＳ業務のために配置するＨＡＲＱプロセス数が複数あり、又は前記ネットワーク側機器が、ＭＢＳデータパケットのシャッフルが存在することを明示的に又は非明示的に指示する場合、ＰＤＣＰ層を必要とすることと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにすることと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにすることと、ＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層が、第二組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第二組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ１であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ１であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ１とｍ１は、いずれも非ゼロの正の値であることとのうちの少なくとも一つを決定すること、
前記ＭＢＳ業務がＨＡＲＱフィードバックを必要とし、且つ前記ＭＢＳ業務のために配置するＨＡＲＱプロセス数が複数あり、又は前記ネットワーク側機器が、ＭＢＳデータパケットのシャッフルが存在することを明示的に又は非明示的に指示する場合、ＰＤＣＰ層を必要とすることと、ＰＤＣＰ層の並べ替えをオンにすることと、ＲＬＣ層の並べ替えをオンにすることと、ＰＤＣＰ層が、第三組のデフォルト配置パラメータを採用し、ＲＬＣ層が、第四組のデフォルト配置パラメータを採用することであって、前記第三組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ２であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ２であることとのうちの少なくとも一つを含み、前記第四組のデフォルト配置パラメータは、並べ替えウィンドウのサイズがＮ３であることと、並べ替えタイマーの長さがｍ３であることとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、Ｎ２、ｍ２、Ｎ３、ｍ３は、いずれも非ゼロの正の値であることとのうちの少なくとも一つを決定することとのうちの一つを実行するために用いられる。

【0191】

選択的に、前記プロセッサ８１０はさらに、
ＰＣＣＰ層を確立しないことと、
並べ替えをオンにしないＰＤＣＰ層を確立することと、
並べ替えをオンにするＰＤＣＰ層を確立することとのうちの一つを実行するために用いられる。

【0192】

選択的に、並べ替えをオンにしないＰＤＣＰ層を確立することは、
ＰＤＣＰ層のシーケンス番号ＳＮに関連する変数の初期値をすべて０に設定することであって、前記変数は、ＲＸ＿ＮＥＸＴと、ＲＸ＿ＤＥＬＩＶと、ＲＸ＿ＲＥＯＲＤとのうちの少なくとも一つを含むことと、
ＰＤＣＰ層の並べ替えタイマーの長さを０に設定することと、
ＰＤＣＰ層の並べ替えウィンドウのサイズを０に設定することと、
ＰＤＣＰ層が、前記ＭＢＳ業務を受信するプロセスで、並べ替えを実行しないことを指定することとのうちの少なくとも一つを含む。

【0193】

【0194】

選択的に、ＲＸ＿ＮＥＸＴの初期値のＳＮ部分は、受信された一番目のデータパケットのＳＮ又はＳＮ＋１モジュロＳＮ空間サイズと等しく、スーパーフレーム番号ＨＦＮ部分は、ＲＸ＿ＮＥＸＴが正であることを保証する必要があり、
ＲＸ＿ＤＥＬＩＶの初期値のＳＮ部分は、受信された一番目のデータパケットの（ＳＮ－０．５＊並べ替えウィンドウのサイズ）モジュロＳＮ空間サイズと等しく、ＨＦＮ部分は、ＣＯＵＮＴ値が正であることを保証する必要があり、
ＲＸ＿ＲＥＯＲＤの初期値は、０である。

【0195】

選択的に、前記プロセッサ８１０はさらに、
並べ替えをオンにするＲＬＣ層を確立することと、
並べ替えをオンにしないＲＬＣ層を確立することとのうちの一つを実行するために用いられる。

【0196】

【0197】

【0198】

【0199】

選択的に、前記プロセッサ８１０はさらに、ＰＤＣＰ層が、並べ替えをオンにしないように配置されている場合、受信されたデータパケットごとに、ＳＤＵを直接復号化した後に上位層に配信し、ＰＤＣＰ層の変数ＲＸ＿ＮＥＸＴ又はＲＸ＿ＤＥＬＩＶのＳＮ部分を受信されたデータパケットのＳＮ又はＳＮ＋１に直接設定するとともに、ＨＦＮの部分を０、又はＣＯＵＮＴ値が正であることを保証する他のいずれかの値又は約定値に設定することを実行するために用いられる。

【0200】

選択的に、前記ＭＢＳ業務は、ＭＲＢベアラ又はＤＲＢベアラを採用する。

【0201】

選択的に、前記プロセッサ８１０はさらに、ＭＲＢからＤＲＢに切り替える必要がある場合、ＤＲＢのＭＢＳ業務の配置情報を受信し、ＤＲＢのＭＢＳ業務の配置情報に基づき、ＤＲＢのために新たなＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層を確立し、又は、ＭＲＢからＤＲＢに切り替える必要がある場合、ＤＲＢは、ＭＲＢのＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ配置を使用するために用いられる。

【0202】

選択的に、前記プロセッサ８１０はさらに、ＤＲＢからＭＲＢに切り替える必要がある場合、ＭＲＢのＭＢＳ業務の配置情報を受信し、ＭＲＢのＭＢＳ業務の配置情報に基づき、ＭＲＢのために新たなＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ層を確立し、又は、ＤＲＢからＭＲＢに切り替える必要がある場合、ＭＲＢは、ＤＲＢのＰＤＣＰ層及び／又はＲＬＣ配置を使用するために用いられる。

【0203】

【0204】

本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。図９に示すように、このネットワーク側機器９０は、アンテナ９１、無線周波数装置９２、ベースバンド装置９３を含む。アンテナ９１と無線周波数装置９２とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置９２は、アンテナ９１を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置９３に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置９３は、送信する情報を処理し、無線周波数装置９２に送信し、無線周波数装置９２は、受信した情報を処理した後にアンテナ９１を介して送出する。

【0205】

上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置９３に位置してもよく、以上の実施例においてネットワーク側機器により実行される方法は、ベースバンド装置９３に実現されてもよく、このベースバンド装置９３は、プロセッサ９４とメモリ９５とを含む。

【0206】

ベースバンド装置９３は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、図９に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ９４であり、メモリ９５と接続されて、メモリ９５におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク機器操作を実行する。

【0207】

このベースバンド装置９３は、ネットワークインターフェース９６をさらに含んでもよく、無線周波数装置９２との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース（ｃｏｍｍｏｎｐｕｂｌｉｃｒａｄｉｏｉｎｔｅｒｆａｃｅ、ＣＰＲＩと略称）である。

【0208】

具体的には、本出願の実施例のネットワーク側機器は、メモリ９５に記憶されており、且つプロセッサ９４上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ９４は、メモリ９５における命令又はプログラムを呼び出し、図６に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。

【0209】

本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記マルチキャスト業務の受信方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。

【0210】

本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記マルチキャスト業務の配置方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。

【0211】

ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ（Ｒｅａｄ－ＯｎｌｙＭｅｍｏｒｙ、ＲＯＭ）、ランダムアクセスメモリ（ＲａｎｄｏｍＡｃｃｅｓｓＭｅｍｏｒｙ、ＲＡＭ）、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。

【0212】

本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行し、上記マルチキャスト業務の受信方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。

【0213】

本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行し、上記マルチキャスト業務の配置方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。

【0214】

理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。

【0215】

本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品が非揮発性の記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、上記マルチキャスト業務の受信方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。

【0216】

本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品が非揮発性の記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、上記マルチキャスト業務の配置方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。

【0217】

理解できるように、本開示に記述されたこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はその組み合わせで実現されてもよい。ハードウェアの実現に対して、モジュール、ユニット、サブモジュール、サブユニットなどは、一つ又は複数の専用集積回路（ＡｐｐｌｉｃａｔｉｏｎＳｐｅｃｉｆｉｃＩｎｔｅｇｒａｔｅｄＣｉｒｃｕｉｔｓ、ＡＳＩＣ）、デジタルシグナルプロセッサ（ＤｉｇｉｔａｌＳｉｇｎａｌＰｒｏｃｅｓｓｉｎｇ、ＤＳＰ）、デジタルシグナルプロセッシングデバイス（ＤＳＰＤｅｖｉｃｅ、ＤＳＰＤ）、プログラマブルロジックデバイス（ＰｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅＬｏｇｉｃＤｅｖｉｃｅ、ＰＬＤ）、フィールドプログラマブルゲートアレイ（Ｆｉｅｌｄ－ＰｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅＧａｔｅＡｒｒａｙ、ＦＰＧＡ）、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本出願の前記機能を実行するための他の電子ユニット又はその組み合わせに実現されてもよい。

【0218】

説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を１つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。

【0219】

以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体（例えばＲＯＭ／ＲＡＭ、磁気ディスク、光ディスク）に記憶され、一台の端末（携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい）に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。

【0220】

以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。

【符号の説明】

【0221】

５０受信装置
５１第一の受信モジュール
５２第二の受信モジュール
６０配置装置
６１送信モジュール
７０通信機器
７１プロセッサ
７２メモリ
８０端末
８１無線周波数ユニット
８２ネットワークモジュール
８３オーディオ出力ユニット
８４入力ユニット
８５センサ
８６表示ユニット
８７ユーザ入力ユニット
８８インターフェースユニット
８９メモリ
８１０プロセッサ

【図1】