(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-08
(45)【発行日】2024-07-17
(54)【発明の名称】複数の流動性材料を分注するための装置
(51)【国際特許分類】
B65D 83/76 20060101AFI20240709BHJP
E03D 9/02 20060101ALI20240709BHJP
【FI】
B65D83/76 120
E03D9/02
(21)【出願番号】P 2022525791
(86)(22)【出願日】2020-11-11
(86)【国際出願番号】 US2020059922
(87)【国際公開番号】W WO2021096902
(87)【国際公開日】2021-05-20
【審査請求日】2022-06-28
(32)【優先日】2019-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】500106743
【氏名又は名称】エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100120662
【氏名又は名称】川上 桂子
(72)【発明者】
【氏名】ライス、 ウィリアム ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ザッハ、 スティーブン エー.
(72)【発明者】
【氏名】フィゲロア、 フランシスコ アール.
【審査官】米村 耕一
(56)【参考文献】
【文献】特表2011-513509(JP,A)
【文献】英国特許出願公開第02483517(GB,A)
【文献】仏国特許発明第01470125(FR,A)
【文献】独国実用新案第202004011775(DE,U1)
【文献】特表2009-500254(JP,A)
【文献】国際公開第2019/189056(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 83/76
E03D 9/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流動性材料用のディスペンサであって、
チューブ内部空洞、開放近位端、及び分注オリフィスを有する遠位端、を備えたチューブであって、前記分注オリフィスの形状が前記チューブの断面形状とは異なる、チューブと、
前記チューブ内部空洞に沿って延び、前記チューブを複数のチャンバに分割する分割壁と、
前記チャンバの第1のチャンバに配置される第1流動性材料と、
前記チャンバの他の1つに配置される少なくとも1つの追加の流動性材料と、
各ピストンが前記チャンバの1つの近位端に着座され使用前に前記チャンバを密封する、複数のピストンと、
複数のプッシャーバーを有するハンドルであって、各プッシャーバーが、使用時に前記複数のピストンのうち対応する1つに係合する自由端を有し、かつ前記複数のピストンのうち対応する1つを移動させる、ように構成されるハンドルと、
を含み、
前記チューブと前記ハンドルの一方が、前記チューブと前記ハンドルのもう一方に収容されると、前記チューブと前記ハンドルは、互いに同軸上で移動し、前記ピストンは、前記流動性材料を各前記チャンバから前記分注オリフィスの外に押し出す、
ディスペンサ。
【請求項2】
前記第1流動性材料は、第1の色を有し、少なくとも1つの追加の流動性材料は、前記第1の色とは異なる色を有する、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項3】
前記流動性材料は、それぞれ、洗浄、消毒、又は芳香接着剤ゲルのいずれかである、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項4】
前記第1流動性材料は、第1の色を有し、第2流動性材料は、前記第1の色とは異なる第2の色を有し、第3流動性材料は、前記第1の色及び前記第2の色とは異なる第の3色を有する、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項5】
前記ハンドルに沿って形成された一連の開口部と、
前記チューブの外面から外向きに延び、前記チューブと前記ハンドルが互いに同軸で移動するときに開口部に順次収容されるように構成されたガイドピンと、
をさらに含む、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項6】
前記チューブに形成されてカットアウトタブを画定するスロットをさらに含み、前記ガイドピンは、前記カットアウトタブから外向きに延びる、請求項5に記載のディスペンサ。
【請求項7】
前記ハンドルの外側に形成された複数のリブをさらに含む、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項8】
前記チューブの前記遠位端に取り外し可能に固定可能なキャップをさらに含む、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項9】
前記チューブの遠位端に端壁をさらに含み、前記
分注オリフィスが前記端壁に形成される、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項10】
前記ハンドルは、前記チューブを収容するハンドル内部空洞を有する、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項11】
前記チューブ内部空洞は、前記分注オリフィスの外に単一の塊の流動性材料のみを分注するのに十分な第1流動性材料及び第2流動性材料を含む、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項12】
前記分注オリフィスは、一連の山及び谷を含み、前記谷が前記分割壁と整列している、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項13】
流動性材料用のディスペンサであって、
内部空洞、開放近位端、及び分注オリフィスを有する遠位端を有する、実質的に円筒状のチューブであって、前記分注オリフィスの形状が前記チューブの断面形状とは異なる、チューブと、
前記チューブ内に配置され、対向する側面に沿って前記チューブの内面に接続され、前記チューブを複数のチャンバに分割する分割壁と、
第1の色を有し前記チャンバの第1のチャンバに配置される第1流動性材料と、
前記第1の色とは異なる色を有し、前記チャンバのうちの他のチャンバに配置される少なくとも1つの追加の流動性材料と、
各ピストンが前記チャンバの1つの近位端にスライド式に配置され使用前の前記チャンバを密封する、複数のピストンと、
近位端、及び開放遠位端、前記チューブを収容するハンドル内部空洞、及び複数のプッシャーバーを有するハンドルであって、各プッシャーバーが、前記ハンドルの前記近位端に接続されて自由な遠位端を有し、前記自由な遠位端が、使用時に前記複数のピストンのうち対応する1つに係合する、ハンドルと、
を含み、
前記チューブが前記ハンドルに収容され、前記チューブと前記ハンドルが互いに同軸で移動すると、前記ピストンは、各前記チャンバの流動性材料を前記分注オリフィスの外に押し出す、
ディスペンサ。
【請求項14】
前記流動性材料は、それぞれ、洗浄、消毒、及び/又は芳香接着剤ゲルのいずれかである、請求項13に記載のディスペンサ。
【請求項15】
第2流動性材料は、前記第1の色とは異なる第2の色を有し、第3流動性材料は、前記第1の色及び前記第2の色とは異なる第の3色を有する、請求項13に記載のディスペンサ。
【請求項16】
前記ハンドルに沿って一列に形成された一連の開口部と、
前記チューブの外面から外向きに延び、前記チューブとハンドルが互いに同軸で移動するときに開口部に順次収容されるように構成されたガイドピンと、
をさらに含む、請求項13に記載のディスペンサ。
【請求項17】
前記チューブに形成されてカットアウトタブを画定するスロットをさらに含み、前記ガイドピンは、前記カットアウトタブから外向きに延びる、請求項16に記載のディスペンサ。
【請求項18】
前記ハンドルの外側に形成された複数のリブをさらに含む、請求項13に記載のディスペンサ。
【請求項19】
前記チューブの遠位端に取り外し可能に固定可能なキャップをさらに含む、請求項13に記載のディスペンサ。
【請求項20】
前記分注オリフィスは、一連の山及び谷を含み、前記谷が前記分割壁と整列している、請求項13に記載のディスペンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2019年11月12日に出願された「複数の流動性材料を分注(dispense)するための装置」と題された米国出願第62/934,252号に対する優先権を主張する。本出願は、全体的に参照として本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示の様態は、流動性材料を分注するための装置に関し、より具体的には、異なる色の複数の流動性材料を分注するための装置に関する。
【背景技術】
【0003】
流動性材料を蒸着するためのディスペンサ又は塗布器(applicator)は、便器内の洗浄及び/又は消毒剤及び/又は芳香剤を提供するために、便器に使用され得る。ゲル又は接着剤ゲルであり得る流動性材料の塊(dollop)は、物質が付着する便器の内面に適切なディスペンサから直接塗布することができる。物質は、洗浄水と接触した後でも便器の内面に残ることができ、通常、大量の洗浄後にのみ完全に洗い流される。この物質は、小便器、洗面所、又は工場用流し台、シャワー、浴槽、食器洗浄機などの他の表面への塗布にも適している。
【0004】
特定の目的及び利点は、以下の開示及び特定の実施形態の詳細な説明を考慮するとき、当業者、即ちこの技術分野に精通する又は経験を有する者には明らかであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の様態によれば、流動性材料用のディスペンサは、チューブ内部空洞、開放近位端、及び分注オリフィスを有する遠位端、を備えたチューブを含む。分割壁(dividing wall)は、チューブ内部空洞に沿って延び、チューブを複数のチャンバに分割する。第1流動性材料は、第1チャンバに配置される。少なくとも1つの追加の流動性材料が、別のチャンバに配置される。複数のピストンのそれぞれは、チャンバの1つの近位端に着座している。ハンドルは、複数のプッシャーバーを含み、それぞれのプッシャーバーは、ピストンの1つに係合している。チューブとハンドルの一方が、チューブとハンドルの他の一方に収容されると、チューブとハンドルは、互いに同軸上で移動し、ピストンは流動性材料を各チャンバから一斉に分注オリフィスの外に押し出す。
【0006】
別の実施形態によれば、流動性材料用のディスペンサは、内部空洞と、開放近位端と、分注オリフィスを有する遠位端とを備えた実質的に円筒状のチューブを含む。分割壁は、チューブ内に配置され、対向する側面に沿ってチューブの内面に接続され、チューブを複数のチャンバに分割する。第1流動性材料は、第1の色を有し、第1チャンバ内に配置される。第1の色とは異なる他の色を有する少なくとも1つの追加の流動性材料が別のチャンバ内に配置される。複数のピストンのそれぞれは、チャンバの1つの近位端にスライド式で配置される。ハンドルは、近位端、及び開放遠位端、チューブを収容するハンドル内部空洞、及び複数のプッシャーバーを含む。それぞれのプッシャーバーは、ハンドルの近位端に接続されて自由な遠位端を有し、遠位端は、ピストンの1つに係合している。チューブがハンドル内に収容され、チューブとハンドルが互いに同軸で移動すると、ピストンがそれぞれのチャンバから流動性材料を分注オリフィスの外に押し出す。
【0007】
本明細書に開示されるこれら及び追加の特徴及び利点は、特定の実施様態の以下の詳細な開示、その図面、及び特許請求の範囲からさらに理解されるであろう。
【0008】
本実施形態の前述及び他の特徴及び利点は、添付の図面と併せて取られる例示的な実施形態に対する以下の詳細な説明からより完全に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】流動性材料を分注するためのディスペンサの分解斜視図である。
【
図3】
図1のディスペンサのキャップの断面図である。
【
図4】
図1のディスペンサのチューブの部分的に離脱した平面図であって、カットアウトタブに位置するガイドピンを示す。
【
図5】2つの流動性材料を分注することを示す、
図1のディスペンサの端面図である。
【
図6】
図1のディスペンサによって分注された流動性材料の塊の斜視図である。
【
図7】
図1のディスペンサの代替の実施形態の正面斜視図である。
【
図9】
図7のディスペンサのチューブの近位端の立面図である。
【
図10】完全な状態で示された、
図1のディスペンサの代替の実施形態の斜視図である。
【
図11】空の状態で示された、
図10のディスペンサの斜視図である。
【0010】
上記の図面は、必ずしも一定の縮尺で示されているわけではなく、特定の実施形態を表すものと理解されるべきであり、単に概念的な性質であり、関連する原理を例示しているにすぎない。図面に示されているディスペンサの一部の特徴は、説明と理解を容易にするために、他のものと比べて拡大又は歪んでいる。様々な代替の実施形態に示される類似又は同一の構成要素及び特徴の図面では、同じ参照番号が使用されている。本明細書に開示される流動性材料用のディスペンサは、それらが使用される意図された用途及び環境によって部分的に決定された構成及び構成要素を有するであろう。
【0011】
本明細書で使用される「実質的に」という用語は、流動性材料用のディスペンサの分野における合理的な商業工学の目的、費用、製造公差、及び能力の制約内において、大部分又はほとんど完全を意味する。同様に、本明細書で使用される「ほぼ」という用語は、流動性材料用のディスペンサ分野における合理的な商業工学の目的、費用、製造公差、及び能力の制約内において、特定の値に近い又はほぼ特定の値を意味する。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1を参照すると、流動性材料を分注するためのディスペンサ10が示されている。特定の実施様態では、流動性材料は、ゲル、より具体的には、接着ゲルであり得る。ゲルは、ディスペンサ10によって便器に分注されるとき、便器に洗浄及び/又は消毒剤及び/又は芳香剤を提供し得る。例示的な接着ゲルは、米国特許第6,667,286号に開示されており、その全体の開示内容は、参考として本明細書に組み込まれる。ゲルはまた、以下でより詳細に説明するように着色されてもよい。
【0013】
ディスペンサ10は、近位端14及び遠位端16を有するチューブ12を含んでもよく、チューブ内のチューブ内部空洞18を形成する。ゲルなどの流動性材料(図示なし)は、チューブ内部空洞18内に含まれ得る。チューブ12は、実質的に円筒状であってもよく、一例では、チューブは、円形の断面を有する。しかし、チューブは、正方形、円形、長方形、正方形、楕円形、星形、三角形、及びその他の奇数及び偶数辺の多項式、及びそれらの様々な部分など、様々な異なる断面形状を有することができると考えられる。
【0014】
チューブ12の遠位端16は、チューブ12の端壁21に形成された分注オリフィス20を含んでもよく、これにより、ゲルがディスペンサ10から出る。特定の実施形態では、端壁21は、外向きに延びた凸状である。端壁21は、星型のオリフィス20を有することができ、ゲルがチューブを出るときにゲルの塊を形成する。しかし、所望の形状に塊を形成するために、任意のオリフィス形状、例えば、長方形、円形、楕円形、偶数及び奇数辺の多項式が企図される。特定の実施形態では、チューブ12は、オリフィス20を取り囲む外向きにフレア状(flaring)のシュラウド23を含んでもよい。
【0015】
分割壁22は、内側のチューブ内部空洞18に沿って延び、単一の内側のチューブ内部空洞18を実質的に同じサイズの複数のチャンバ24に分割することができ、これにより、例えば、色、洗浄、及び/又は消毒剤及び/又は芳香剤の異なるタイプのゲルを収容することができる。この例では、分割壁は、第1の側面及び第2の側面を有し、第1ゲルタイプが第1の側面に配置され、第2ゲルタイプが第2の側面に配置される。このようにして、異なるゲルは、共通の分割壁12又は障壁を共有することができる。このようにして、ゲルを同じ又は単一のチューブ内に配置することができ、別の分注構造が必要とされないため、よりコンパクトな設計で形成される。
【0016】
図示した実施形態では、分割壁22は、遠位端14から近位端16までチューブ12の内側のチューブ内部空洞18に沿って延びる、単一の実質的に平面で長方形の壁で形成される。分割壁22は、その対向する側面でチューブ12の内面に接続される。分割壁22はまた、内側のチューブ内部空洞18の中央に配置される。この実施形態では、分割壁22の長さは、チューブ12の長さとほぼ等しく、分割壁22の幅は、チューブ12の直径とほぼ等しい。
【0017】
図示した実施形態では、分割壁22は、内側のチューブ内部空洞18をほぼ同じサイズの2つのチャンバ24に分割し、各チャンバ24は、それぞれ断面が実質的に半球状である。しかし、円形、長方形、正方形、楕円形、星形、三角形、及びその他の奇数及び偶数辺の多項式及びこれらの様々な部分を含めて、これらに限定されないチャンバの内部についての様々な断面形状が企図されることを理解できる。
【0018】
複数のピストン25のそれぞれは、対応するチャンバ24の近位端に着座し、それにより、チャンバ24内のゲルを密封し、運送及び保管中のゲルが乾燥することを防止する。図示した実施形態では、それぞれが2つのチャンバ24のうちの1つ内に着座している2つのピストン25がある。図示した実施形態では、ピストン25は、それらが着座している実質的に半球状のチャンバ24と嵌合するために、断面が実質的に半球状である。しかし、ここでも、任意の適切な断面形状は、円形、長方形、正方形、楕円形、星形、三角形、及びその他の奇数及び偶数辺の多項式及びこれらの様々な部分を含めて、これらに限定されないチャンバの断面形状に対応するように企図される。ピストンはまた、テーパ状のプロファイルにすることもでき、共に配置すると円錐台形に近づけることができる。このプロファイルは、ピストンがゲルをチャンバ24の外に押し出す能力をサポートすることができる。
【0019】
ディスペンサ10の構成要素は、半透明又は不透明のポリエチレン又はポリプロピレンなどの高分子材料で形成されてもよい。ディスペンサ10に適した他の材料は、本開示の利点を考えると、当業者に容易に明らかになるであろう。特定の実施形態では、ピストン25は、低密度ポリエチレン(「LDPE」)、高密度ポリエチレン(「HDPE」)、又はポリプロピレン(「PP」)で形成してもよい。ピストン25のための他の適切な材料は、本開示の利点を勘案するとき、当業者に容易に明白になるであろう。一例として、ディスペンサ10の構成要素は、射出成形、付加製造、又は鋳造によって形成され得る。
【0020】
ディスペンサ10は、チューブ12と協働して、チャンバ24からオリフィス20を介してゲルを分注するためのハンドル26を含み得る。ハンドル26は、近位端28、遠位端30、及びチューブ12の遠位端14を収容するハンドル内部空洞32を有し得る。フランジ34は、遠位端30の周辺部に形成され得る。特定の実施形態では、フランジ34の外径は、シュラウド23の外径にほぼ等しくてもよい。
【0021】
ハンドル26は、ハンドル26の近位端に接続され、ハンドル26の遠位端30からハンドル空洞32の自由端38まで延びる複数のプッシャーバー又はプランジャ36を含み得る。プッシャーバー36の自由端38は、ピストン25と係合する。しかし、別の例として、プッシャーバー36は、ピストン25と一体に形成されてもよく、ピストンが完全に省略されてもよい。図示した実施形態では、ハンドル26は、2つのプッシャーバー36を含み、それぞれが2つのピストン25のうちの1つと係合し、実質的に半球状の断面を有する。しかし、プッシャーバーの断面は、ピストン24の断面及びチャンバの断面に対応するように任意の形状に形成することができる。特定の実施形態では、各ピストン25は、その近位端に、プッシャーバー36の自由端38が収容され、プッシャーバー及びピストンとの適切な位置合わせを提供する凹部27を有し得る(
図8に示した実施形態に見られる)。ピストン25の凹部27は、プッシャーバー36とピストン25との間の干渉型の嵌合を得るために、プッシャーバー36の自由端38よりわずかに小さいサイズにすることができると考えられる。
【0022】
作動中、チューブ12の近位端14は、ハンドル26及びチューブ12の遠位端30に収容される。次に、ユーザは、便器の内壁に対してチューブ12の遠位端16を配置し、ハンドル26をチューブ12の遠位端16に向かって押す。プッシャーバー36及びピストン25がチューブ12の遠位端16に向かって移動すると、ゲルがオリフィス20の外にチャンバ24から一斉に押し出されて、
図6に示される塊39が形成される。ハンドル26が移動するにつれて、ピストン25は、チャンバ24及び分割壁22の表面と係合し、それらによって限定され、それらに沿ってスライドし、チャンバ24からゲルの良好な除去を確実にする。互いにスライド可能に配置されたチューブとハンドルを備えた1つの例示的なディスペンサが米国特許第7,520,406号に開示されており、その開示全体が参照として本明細書に組み込まれる。
【0023】
特定の実施形態では、キャップ40は、輸送中、保管中、及びディスペンサ10の使用中にチューブ12の遠位端16を密封するために提供され得る。
図3に示すように、キャップ40は、チューブ12の端壁21の凹状の外面に実質的に一致する凹状の下部内面46を有するウェル(well)44を形成する上向きに延びる円形壁42を含んでもよい。これは、キャップ40とチューブ12との間に緊密な密封を提供する。リブ48は、キャップ40の周囲の周りに、上方に延びることができ、チューブ12のシュラウド23は、壁42とリブ48との間に着座している。チューブ12からキャップ40の取り外しを容易にするために、一対の対向する耳部50がキャップ40に提供されてもよい。キャップ40はまた、底などの表面上にあるドッキングステーションに係合するようにサイズを調整してもよい。
【0024】
特定の実施形態では、オリフィス20の外部へのゲルの定量的投与を提供することが望ましい場合がある。ハンドル26は、ハンドル26に沿って軸方向に延びる一列の開口部52を含んでもよい。ガイドピン54又は戻り止めは、チューブ12の近位端14に提供され得る。ガイドピン54は、ばね押上式でチューブ12の外面から外側に延びることができ、ハンドル26がチューブ12に対して同軸で移動するときに、異なる開口部52に順次収容されるように構成してもよい。特定の実施形態では、異なる嵌合ピン54と開口部52の列がチューブ12上に配置され、ここで見られるセットの反対側にハンドルが配置され得ることを理解されたい。このようにして、チューブ12は、ハンドル26内に互いに180度の2つの位置に配置され得る。
【0025】
図4に示すように、特定の実施形態では、実質的にU字型のスロット56は、近位端14に近接するチューブ12に形成されてもよく、それにより、カットアウトタブ58を画定する。カットアウトは、カットアウトタブにある程度の柔軟性を提供する。そして、ガイドピン54は、タブ58から外向きに延び、カットアウトタブ58によってばね押上式で外向きに偏向される。
【0026】
特定の実施形態では、ハンドル26には、使用中にハンドル26を把持するユーザの能力を容易にするために、ユーザのための把持面が提供されてもよい。特定の実施形態では、把持面は、ハンドル26の外面上及び内部にそれぞれ形成された複数の隆起部57及び溝43の形態を取る。ハンドルに沿った小さな節(nodule)と手触り(texturing)は、使用中にハンドルを把持するユーザの能力を高めるために企図される。
【0027】
動作中、チューブ12の近位端14がハンドル26内に挿入される前に、ガイドピン54は、開口部52の列と整列され、次いで押し下げられる。チューブ12の近位端14は、上述したようにハンドル26の遠位端30内に挿入される。次に、チューブ12の遠位端16を便器の内壁、又は洗浄しようとする他の表面と接触するように配置し、ハンドル26をチューブ12に対して同軸に便器に向けて押し込む。この作用は、プッシャーバー36を制御し、それによりピストン25をチューブ12の遠位端16に向かうようにし、チャンバ24内のゲルを遠位端16に向かってオリフィス20から外に押し出す。ハンドル26は、ガイドピン54が最も遠位の開口部52に到達するときまで、チューブ12の遠位端16に向かって移動する。この時点で、ガイドピン54は、最も遠位の開口部52を介して外向きに飛び出し、チャンバ24からの所定量のゲルがオリフィス20を介して分注され、便器の内壁に着座する連続した塊39(
図6参照)を形成する。ハンドル16に対するチューブ12のこのようなインデックスは、塊39が均一で一貫した形状及びサイズを有するようにゲルの計量された投与を確実にする。所望の数のゲル投与量を生成するために、任意の数の開口部54がハンドル26に沿って提供され得ることを理解すべきである。また、ピン54が開口部54の所定の位置で外向きに飛び出すときにカチッという音が聞こえ得るため、投与が完了したことをユーザに可聴信号として提供することができる。
【0028】
図5に示すように、第1ゲル60が一方のチャンバ24から分注されることが示され、第2ゲル62が他のチャンバ24から分注されることが示されている。特定の実施形態では、第1ゲル60は第1の色を有してもよく、第2ゲル62は第1の色とは異なる第2の色を有してもよい。第1ゲル60及び第2ゲル62もまた、異なる洗浄、消毒、及び/又は芳香特性を有し得ることを理解すべきである。
【0029】
図6に示すように、塊39は、第1の色を有する第1ゲル60及び第2の色を有する第2ゲル62で形成される。別のチャンバにゲルを提供し、ゲルから連続した塊を形成することにより、塊が便器に着座したときに、異なるゲルの視覚的に異なる配色を保つことができる。ゲルは、色で区別できるため、異なるゲルの個別の洗浄、消毒、及び/又は芳香の利点を、単色の塊と比べて異なるポイントとしてユーザに視覚的に伝えることができる。
【0030】
特定の実施形態では、
図5に示すように、オリフィス20の周囲は、星形を形成するために複数のセグメント64で形成されてもよい。図示した実施形態では、セグメント64は、オリフィス20の中心に向かって内側に延びる凹状である。凹状のセグメント64は、スカラップ状のエッジ66を備えた審美的に心地よい星形を塊39に提供する。オリフィスは、円形、長円形、楕円形、又は偶数の辺と奇数の辺の両方の多角形などの代替の形状を有し得ることを理解すべきである。
【0031】
特定の実施形態では、
図5に示すように、分割壁22は、一対の対向する凹形のセグメント64のそれぞれの中心点で交差するように配向され得る。凹形のセグメントの端部ではなく、対向する凹形のセグメント64の中心点に分割壁22を配置することにより、例えば、くぼみ65は、
図6に示すように、第1ゲル60と第2ゲル62との間の接合部で塊39に形成され、これは、第1ゲル60及び第2ゲル62が異なる色を有する場合に審美的に有利である。くぼみ65はまた、異なる形状及び構成を有する塊39を提供することができる。隔壁22は、塊の上に所望のくぼみ65を提供するために、例えば、曲線、楕円形、正方形、三角形、及びその他の形状など異なる形状及び構成を有し得ることが企図される。
【0032】
さらに、分注オリフィスの端壁に形成された形状の特徴部と隔壁又は分割壁22を意図的に位置合わせすることは、ゲルの塊39の所望の形状を向上させるのに役立ち得る。例えば、星形の塊39の場合、隔壁22を山69ではなく谷67と位置合わせすることは、ゲルの塊39のより明確な星形を形成するのに役立つ。しかし、隔壁22は、異なる塊の構成を提供するために分注オリフィスの山69と位置合わせし得ることも企図される。
【0033】
代替の実施形態が
図7、
図8に例示されている。この実施形態は、チューブ12が2つではなく3つのチャンバ24を備えていることを除いて、上記の
図1、
図2の実施形態と同様である。この実施形態では、3つの異なるゲルで形成された塊39が形成される(図示せず)。3つのゲルのそれぞれは、異なる材料及び異なる色で形成され得ることを理解すべきである。各材料は、例えば、消毒、洗浄、又は芳香などの他の用途で使用することができる。
【0034】
この実施形態では、
図9に最もよく見られるように、チューブ12の内部空洞18の分割壁22は、3つの部分70を含み、扇形(pie slice)又はくさび形を有する3つのチャンバ24を形成する。3つのチャンバ24のそれぞれは、チューブ内部空洞の約3分の1を形成し、これらの全ては、実質的に同じサイズを有する。
図9に示すように、分割壁22の部分70は、互いに約120度の位置に配置される。
【0035】
同様に、3つのピストン25は、チューブ内部空洞18の対応するチャンバ24に収容され得る。各ピストン25は、チャンバ24と同じ扇形であり得る。
図7、
図8では、ピストン25は、全てのゲルがオリフィス20を介して完全に分注された状態で端壁21と接する関係にあるチューブ12の遠位端16に近接するように示されていることが理解されよう。また、
図7、
図8で、ハンドル26は、チューブ12及びピストン25に対して収縮した位置に見られる。
【0036】
この実施形態でハンドル26は、チューブ12とハンドル26がスライド結合するとき、3つのピストン25と係合するように構成された3つのプッシャーバー又はプランジャ36を含むことが分かる。
【0037】
3つのチャンバは、本発明で論じれれるように、異なるのサイズ及び異なる形状で形成されることができ、ピストン及びプッシャーバーは、チャンバの形状に従って同様の形状及びのサイズにされ得ることが企図される。例えば、特定の色、香り、洗浄効果などのゲルを他のゲルよりもより多く分注することが好ましい場合がある。さらに、本明細書では2つ及び3つの組み合わせのゲルのみが論じられているが、ディスペンサを再構成することにより、3を超えるゲルを互いに組み合わせて使用し得ることが企図される。
【0038】
また、計量分注の他の方法及び構成も企図される。例えば、ガイドピンは、ディスペンサの次の位置に到達したという適切な感触と表示をユーザに提供するために、様々な形状とサイズで形成され得る。また、ガイドピンは、完全にハンドル内にあるカットアウト又は切欠部と係合できるため、ピン、及びカットアウト又は切欠部はユーザには見えない。しかし、隠れた内部の切欠部及びカットアウトは、ユーザに触覚フィードバックを提供できるため、ユーザはゲルの分注量を理解することができる。また、ユーザに次の位置を表示するために、異なるタイプのラチェット機構及び/又はガイドトラックが使用されてもよい。例えば、米国特許第7,520,406号は、本明細書に参照として組み込まれる。
【0039】
あるいは、ハンドルとチューブにねじ山を追加することもでき、この場合、仕切りとプッシャーバーを螺旋状に形成してもよい。ねじ山は、ユーザがディスペンサを回転させ、それによって適切な量のゲルが分注されたことをユーザに示すために、ユーザに触覚を提供するための形状とサイズを変えることができる。また、ガイドピン及び開口部が省略されることも企図され、この場合、分注された部分の計量は発生しない。そして、ガイドピンと開口部が省略される場合、チューブ12は、ハンドル26内で互いに180度の2つ位置又は120度の3つの位置に配置され得る。
【0040】
ディスペンサ10の別の実施形態が
図10~
図13に示されている。この実施形態では、ゲルの単一の塊39がディスペンサ10から分注され得る。
図10~
図12に示すように、ゲルがチューブ12のチャンバ24から分注されるときに、チューブ12とハンドル26が互いに同軸で移動するとき、ハンドル26はチューブ12に収容される。チューブ12のチャンバ24内にゲルを分注するために、ハンドル26がチューブ12内に移動するようにハンドル26の近位端がユーザの親指によって押し下げられてもよい。
図10は、チューブ12が完全な状態で、ハンドル26の近位端28がチューブ12の近位端14から軸方向の外側に位置するディスペンサ10を示す。完全な状態では、内部空洞18のチャンバ24は、単一の塊39を形成するのに十分なゲルを含む。
図11は、ハンドル26の近位端28がチューブ12の近位端14と同一平面になる位置まで押し下げられた空の状態のディスペンサ10を示す。
【0041】
図10~
図13に示した実施形態では、キャップ68は、ハンドル26の近位端28に配置されてもよく、ユーザは、キャップ28を押してチューブ12からゲルを分注する。特定の実施形態では、キャップ68は、ユーザの親指で押し下げられてもよい。
図13に最もよく見られるように、キャップ68は、複数の突出部70を含んでもよく、それらのそれぞれは、ハンドル26の近位端28にある対応するプッシャーバー36の開放端72に収容され得る。キャップ68は、ハンドル26とチューブ12が互いに同軸で移動するときに、プッシャーバー36が半径方向及び軸方向に整列した状態を保つのに役立つ。さらに、キャップ68は、ユーザの親指からの圧力をプッシャーバー36全体に分注させるのに役立ち得る。キャップ68の突出部70は、圧入又は締り嵌め、接着剤などを含む任意の適切な方法によってプッシャーバー36の開放端72に固定することができ、キャップ68は、プッシャーバー36と一体に形成され得ることが企図される。
【0042】
この実施形態では、プッシャーバー36及びピストン25は、単一構成であってもよい。即ち、プッシャーバー36とピストン25は、
図2、
図7、及び
図8に示すように、ディスペンサ10が組み立てられた状態にあるとき、互いに係合する別個の要素であり、
図1に示された実施形態と対照的に、プッシャーバー36とピストン25は、単一構造の必須一体型の要素である。
【0043】
当技術分野の当業者は、本開示から得られた知識により、本発明の範囲から逸脱することなく、これら及び他の利点を達成するために、開示された装置及び方法に様々な変更を加えることができることを認識するであろう。従って、本明細書に記載されている特徴は、修正、変化、変更、又は代替の影響を受けやすいことを理解されたい。例えば、同じ結果を達成するために、実質的に同じ機能を実質的に同じ方法で実行するこれらの要素及び/又はステップの全ての組み合わせが本発明の範囲内であることが明確に意図されている。記述された一実施形態から別の実施形態への要素の置換もまた、完全に意図され、企図されている。本明細書に例示及び記載されている特定の実施形態は、例示のみを目的としており、添付する特許請求の範囲に記載される本発明を限定するものではない。別の実施形態は、当業者には明らかであろう。前述の説明は、明瞭にするためにのみ提供されており、単なる例示であることを理解されたい。本発明の思想及び範囲は、上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に含まれる。上記で引用された全ての刊行物及び特許出願は、個々の刊行物又は特許出願が参照として組み込まれ具体的かつ個別的に示された場合と同程度に、全ての目的のためにその全体が参照として組み込まれる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本開示は、流動性接着材料の制御された単位用量を表面に正確に塗布するための装置に関する。一用途では、装置は、便器、小便器、浴槽、シャワー、又はその他の硬質面の表面に、制御された用量の洗浄、消毒、及び/又は芳香性の接着剤ゲルを塗布するために使用され得る。しかし、それは洗浄を望む任意の表面に適用できることが企図される。
[条項]
【0045】
1.流動性材料用のディスペンサであって、
チューブ内部空洞、開放近位端、及び分注オリフィスを有する遠位端、を備えたチューブと、
前記チューブ内部空洞に沿って延び、前記チューブを複数のチャンバに分割する分割壁と、
前記チャンバの第1のチャンバに配置される第1流動性材料と、
前記チャンバの他の1つに配置される少なくとも1つの追加の流動性材料と、
各ピストンが前記チャンバの1つの近位端に着座される、複数のピストンと、
複数のプッシャーバーを有するハンドルであって、各プッシャーバーが、前記ピストンの1つを移動させるように構成されるハンドルと、
を含み、
前記チューブと前記ハンドルの一方が、前記チューブと前記ハンドルのもう一方に収容されると、前記チューブと前記ハンドルは、互いに同軸上で移動し、前記ピストンは、前記流動性材料を各前記チャンバから前記分注オリフィスの外に押し出す、
ディスペンサ。
【0046】
2.前記第1流動性材料は、第1の色を有し、少なくとも1つの追加の流動性材料は、前記第1の色とは異なる色を有する、条項1に記載のディスペンサ。
【0047】
3.前記流動性材料は、それぞれ、洗浄、消毒、又は芳香接着剤ゲルのいずれかである、条項1に記載のディスペンサ。
【0048】
4.前記分割壁は、前記チューブ内部空洞をほぼ同じサイズのチャンバに分割する、条項1に記載のディスペンサ。
【0049】
5.前記分割壁は、前記チューブ内部空洞を2つのチャンバに分割する、条項1に記載のディスペンサ。
【0050】
6.前記チャンバと前記ピストンは、実質的に半球状である、条項5に記載のディスペンサ。
【0051】
7.前記分割壁は、前記チューブ内部空洞を3つのチャンバに分割する3つの部分を含む、条項1に記載のディスペンサ。
【0052】
8.前記第1流動性材料は、第1の色を有し、第2流動性材料は、前記第1の色とは異なる第2の色を有し、第3流動性材料は、前記第1の色及び前記第2の色とは異なる第の3色を有する、条項7に記載のディスペンサ。
【0053】
9.前記ハンドルに沿って形成された一連の開口部と、
前記チューブの外面から外向きに延び、前記チューブと前記ハンドルが互いに同軸で移動するときに開口部に順次収容されるように構成されたガイドピンと、
をさらに含む、条項1に記載のディスペンサ。
【0054】
10.前記チューブに形成されてカットアウトタブを画定するスロットをさらに含み、前記ガイドピンは、前記カットアウトタブから外向きに延びる、条項9に記載のディスペンサ。
【0055】
11.前記スロットは、実質的にU字型である、条項10に記載のディスペンサ。
【0056】
12.前記ハンドルの外側に形成された複数のリブをさらに含む、条項1に記載のディスペンサ。
【0057】
13.前記ハンドルの外面に形成された複数の溝をさらに含む、条項1に記載のディスペンサ。
【0058】
14.前記チューブの前記遠位端に取り外し可能に固定可能なキャップをさらに含む、条項1に記載のディスペンサ。
【0059】
15.前記キャップは、一対の対向する耳を含む、条項14に記載のディスペンサ。
【0060】
16.前記チューブの遠位端に端壁をさらに含み、前記オリフィスが前記端壁に形成される、条項1に記載のディスペンサ。
【0061】
17.前記分注オリフィスは、星形である、条項1に記載のディスペンサ。
【0062】
18.前記分注オリフィスの周辺部は、複数の凸状セグメントで形成される、条項1に記載のディスペンサ。
【0063】
19.前記チューブは、実質的に円筒状である、条項1に記載のディスペンサ。
【0064】
20.前記ハンドルは、前記チューブを収容するハンドル内部空洞を有する、条項1に記載のディスペンサ。
【0065】
21.前記プッシャーバーと前記ピストンは、単一構造である、条項1に記載のディスペンサ。
【0066】
22.前記ハンドルの端部に装着されたキャップをさらに含む、条項1に記載のディスペンサ。
【0067】
23.前記チューブ内部空洞は、前記分注オリフィスの外に単一の塊の流動性材料のみを分注するのに十分な第1流動性材料及び第2流動性材料を含む、条項1に記載のディスペンサ。
【0068】
24.前記分注オリフィスは、一連の山及び谷を含み、前記谷が前記分割壁と整列している、条項1に記載のディスペンサ。
【0069】
25.流動性材料用のディスペンサであって、
内部空洞、開放近位端、及び分注オリフィスを有する遠位端を有する、実質的に円筒状のチューブと、
前記チューブ内に配置され、対向する側面に沿って前記チューブの内面に接続され、前記チューブを複数のチャンバに分割する分割壁と、
第1の色を有し前記チャンバの第1のチャンバに配置される第1流動性材料と、
前記第1の色とは異なる色を有し、前記チャンバのうちの他のチャンバに配置される少なくとも1つの追加の流動性材料と、
各ピストンが前記チャンバの1つの近位端にスライド式に配置される、複数のピストンと、
近位端、及び開放遠位端、前記チューブを収容するハンドル内部空洞、及び複数のプッシャーバーを有するハンドルであって、各プッシャーバーが、前記ハンドルの前記近位端に接続されて自由な遠位端を有し、前記遠位端が、前記ピストンの1つに係合するハンドルと、
を含み、
前記チューブが前記ハンドルに収容され、前記チューブと前記ハンドルが互いに同軸で移動すると、前記ピストンは、各前記チャンバの流動性材料を前記分注オリフィスの外に押し出す、
ディスペンサ。
【0070】
26.前記流動性材料は、それぞれ、洗浄、消毒、及び/又は芳香接着剤ゲルのいずれかである、条項25に記載のディスペンサ。
【0071】
27.前記分割壁は、前記チューブ内部空洞を2つのチャンバに分割する、条項25に記載のディスペンサ。
【0072】
28.前記分割壁は、前記チューブ内部空洞をほぼ同じサイズのチャンバに分割する、条項25に記載のディスペンサ。
【0073】
29.前記分割壁は、前記チューブ内部空洞を3つのチャンバに分割する3つの部分を含む、条項25に記載のディスペンサ。
【0074】
30.第2流動性材料は、前記第1の色とは異なる第2の色を有し、第3流動性材料は、前記第1の色及び前記第2の色とは異なる第の3色を有する、条項29に記載のディスペンサ。
【0075】
31.前記内部空洞の断面は、扇形の3つのセクションを形成する、条項29に記載のディスペンサ。
【0076】
32.前記ハンドルに沿って一列に形成された一連の開口部と、
前記チューブの外面から外向きに延び、前記チューブとハンドルが互いに同軸で移動するときに開口部に順次収容されるように構成されたガイドピンと、
をさらに含む、条項25に記載のディスペンサ。
【0077】
33.前記チューブに形成されてカットアウトタブを画定するスロットをさらに含み、前記ガイドピンは、前記カットアウトタブから外向きに延びる、条項32に記載のディスペンサ。
【0078】
34.前記スロットは、実質的にU字型である、条項33に記載のディスペンサ。
【0079】
35.前記ハンドルの外側に形成された複数のリブをさらに含む、条項25に記載のディスペンサ。
【0080】
36.前記ハンドルの外面に形成された複数の溝をさらに含む、条項25に記載のディスペンサ。
【0081】
37.前記チューブの遠位端に取り外し可能に固定可能なキャップをさらに含む、条項25に記載のディスペンサ。
【0082】
38.前記キャップは、一対の対向する耳を含む、条項37に記載のディスペンサ。
【0083】
39.前記分注オリフィスの周辺部は、複数の凸状セグメントで形成される、条項25に記載のディスペンサ。
【0084】
40.前記分注オリフィスは、一連の山及び谷を含み、前記谷が前記分割壁と整列している、条項25に記載のディスペンサ。