(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-08
(45)【発行日】2024-07-17
(54)【発明の名称】保護部材および梱包体
(51)【国際特許分類】
B65D 81/05 20060101AFI20240709BHJP
【FI】
B65D81/05 100
(21)【出願番号】P 2020146781
(22)【出願日】2020-09-01
【審査請求日】2023-06-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】土屋 毅
【審査官】米村 耕一
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-280012(JP,A)
【文献】特開昭62-156669(JP,A)
【文献】特開2018-079980(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 81/05
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
梱包箱に梱包された装着部品を保護する保護部材であって、
前記装着部品を保護する保護部と、
前記装着部品の被取付部に取り付けられる取付部と、
を備え、
前記取付部は、所定操作により前記装着部品から取り外れるように構成されて
おり、
前記保護部は、前記取付部が前記被取付部に取り付けられた際に、前記取付部を中心として、前記被取付部に対して回動可能に構成されている、
保護部材。
【請求項2】
前記取付部は、前記装着部品が前記梱包箱から取り出されてから装置に装着されるまでの一連の操作の中で前記装着部品から取り外れるように構成されている、
請求項1に記載の保護部材。
【請求項3】
前記取付部は、前記装着部品が装置の装着部分に押し込まれる操作に連動することによって前記装着部品から自動で取り外れる、
請求項1または請求項2に記載の保護部材。
【請求項4】
前記取付部は、前記装置内の所定部位と干渉することで前記装着部品から取り外れる、
請求項3に記載の保護部材。
【請求項5】
前記取付部は、前記装着部品を前記装置に装着する際における、前記装着部品が前記装着部分に押し込まれる際に付与される力に基づいて、前記装着部品から取り外れる、
請求項3または請求項4に記載の保護部材。
【請求項6】
前記保護部および前記取付部の剛性は、前記装着部品の剛性よりも低い、
請求項1~5の何れか1項に記載の保護部材。
【請求項7】
前記保護部は、弾性変形可能に構成されている、
請求項1~6の何れか1項に記載の保護部材。
【請求項8】
前記保護部は、網目状の部分を有する、
請求項1~
7の何れか1項に記載の保護部材。
【請求項9】
前記保護部および前記取付部は、前記装着部品に複数設けられ、
少なくとも2つの保護部は、互いに係合可能に構成されている、
請求項1~
8の何れか1項に記載の保護部材。
【請求項10】
前記取付部は、
前記被取付部から取り外されるための切込み部を有し、
前記被取付部に取り付けられた際に、所定の力が前記保護部に付与されることで、前記切込み部を介して前記被取付部から取り外される、
請求項1~
9の何れか1項に記載の保護部材。
【請求項11】
前記保護部および前記取付部は、樹脂材料で構成されている、
請求項1~
10の何れか1項に記載の保護部材。
【請求項12】
梱包箱に梱包された装着部品を保護する保護部材であって、
前記装着部品を保護する保護部と、
前記装着部品の被取付部に取り付けられる取付部と、
を備え、
前記取付部は、所定操作により前記装着部品から取り外れるように構成されており、
前記保護部は、網目状の部分を有する、
保護部材。
【請求項13】
梱包箱に梱包された装着部品を保護する保護部材であって、
前記装着部品を保護する保護部と、
前記装着部品の被取付部に取り付けられる取付部と、
を備え、
前記取付部は、所定操作により前記装着部品から取り外れるように構成されており、
前記保護部および前記取付部は、前記装着部品に複数設けられ、
少なくとも2つの保護部は、互いに係合可能に構成されている、
保護部材。
【請求項14】
梱包箱に梱包された装着部品を保護する保護部材であって、
前記装着部品を保護する保護部と、
前記装着部品の被取付部に取り付けられる取付部と、
を備え、
前記取付部は、所定操作により前記装着部品から取り外れるように構成されており、
前記取付部は、
前記被取付部から取り外されるための切込み部を有し、
前記被取付部に取り付けられた際に、所定の力が前記保護部に付与されることで、前記切込み部を介して前記被取付部から取り外される、
保護部材。
【請求項15】
梱包箱に梱包される梱包体であって、
装置に装着される装着部品と、
請求項1~
14の何れか1項に記載の保護部材と、
を備える梱包体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保護部材および梱包体に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、画像形成装置等の装置に設けられる装着部品は、消耗した際に交換できるように、装置に対して着脱可能に構成されている。装着部品が交換される際、新規な装着部品は、梱包箱に梱包された状態で装置の設置場所に運搬される場合がある。
【0003】
梱包箱には、運搬中に梱包箱に衝撃が加わった際に装着部品の破損等を防止するための緩衝材が装着部品とともに梱包される。例えば、特許文献1には、装着部品と緩衝材とが梱包箱に梱包され、緩衝材が梱包箱内に止まるように配置されることで、装着部品のみを取り出し可能とした構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、緩衝材は、装着部品とは異なる材料のものが用いられることが多く、例えば、発泡性の材料や、ポリエチレン製のエアパッキン等が用いられることが一般的に多い。そのため、装着部品を梱包箱に梱包する場合には、緩衝材を装着部品とは別に準備する必要がある。
【0006】
また、このような緩衝材は装着部品にテープ等により取り付けられる場合が多いので、緩衝材を装着部品に取り付ける作業や、装置に装着部品を装着する前に、装着部品から梱包体を取り外すための作業が発生する。
【0007】
これらのことから、装着部品の交換の際において発生する、梱包体の準備から、装置に装着部品を装着するまでの一連の作業が全体として複雑化していた。
【0008】
また、特許文献1に記載の構成では、装着部品から緩衝材を取り外す作業はないものの、梱包箱内に緩衝材が止まらせるように配置する作業が発生するので、梱包体の準備から、装置に装着部品を装着するまでの一連の作業を簡素化する構成として改善の余地があった。
【0009】
本発明の目的は、梱包体の準備から、装置に装着部品を装着するまでの一連の作業工程を簡素化することが可能な保護部材および梱包体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る保護部材は、
梱包箱に梱包された装着部品を保護する保護部材であって、
前記装着部品を保護する保護部と、
前記装着部品の被取付部に取り付けられる取付部と、
を備え、
前記取付部は、所定操作により前記装着部品から取り外れるように構成されており、
前記保護部は、前記取付部が前記被取付部に取り付けられた際に、前記取付部を中心として、前記被取付部に対して回動可能に構成されている。
【0011】
本発明に係る梱包体は、
梱包箱に梱包される梱包体であって、
装置に装着される装着部品と、
上記の保護部材と、
を備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、梱包体の準備から、装置に装着部品を装着するまでの一連の作業工程を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施の形態に係る梱包体の概略構成を示す図である。
【
図2A】梱包体における取付部部分を示す図である。
【
図2B】梱包体における取付部部分を示す図である。
【
図3】梱包体を梱包箱に梱包する際の様子を説明するための図である。
【
図4】梱包体を梱包箱に梱包する際の様子を説明するための図である。
【
図5】梱包体の装着部品を装着部分に装着する際の様子を説明するための図である。
【
図6】梱包体の装着部品を装着部分に装着する際の様子を説明するための図である。
【
図7】梱包体の装着部品を装着部分に装着する際の様子を説明するための図である。
【
図8】2つの保護部が係合する構成の一例を示す図である。
【
図9】突起を有する装着部分の突起部分の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る梱包体1の概略構成を示す図である。
【0015】
図1に示すように、梱包体1は、所定の装置(例えば、画像形成装置等)に対して着脱可能な装着部品10を梱包箱に梱包可能な状態としたものである。梱包体1は、装着部品10と、保護部材100とを備える。装着部品10および保護部材100は、例えば、三次元造形装置を用いて、樹脂材料により一体成形されている。
【0016】
なお、
図1等においては、直交座標系(X,Y,Z)を使用して説明する。例えば梱包体1(装着部品10)が装置に装着された場合に、X方向が左右方向、Y方向が奥行方向(前後方向)、Z方向が上下方向である。
【0017】
装着部品10は、保護部材100が取り外された状態で装置に装着される部品であり、装置に対して着脱可能に構成されている。装着部品10は、例えば、装置が画像形成装置である場合、画像形成装置で用いられる記録媒体を加湿する加湿部の液体を貯留する貯留部であるが、装置に対して着脱可能である限り、どのような部品であっても良い。
【0018】
装着部品10は、本体部11と、被取付部12とを有する。本体部11は、例えば略直方体状に構成されており、装置内に設けられる装着部分3(
図5等参照)に装着される。
【0019】
被取付部12は、保護部材100が取り付けられる部分であり、本体部11の例えば、Z方向の+側の端部における、X方向の両端部にそれぞれ設けられている。被取付部12は、保護部110を回動可能に支持可能な軸部で構成されている。
【0020】
保護部材100は、梱包箱2(
図3等参照)に梱包された装着部品10を、梱包箱2が外部から受ける衝撃から保護する部材である。この保護部材100により、当該衝撃に起因した装着部品10の破損等を防止することが可能となる。
【0021】
保護部材100は、装着部品10に複数設けられており、保護部110と取付部120とを有する。本実施の形態では、保護部材100は、装着部品10の本体部11のX方向の両端部に2つずつ設けられている。当該両端部のそれぞれの2つの保護部材100は、Y方向に並んで配置されている。
【0022】
保護部110は、梱包箱2に梱包された装着部品10を保護する部分であり、直方体状に構成されている。保護部110は、網目状の部分を有する。具体的には、保護部110は、複数の孔110Aを6つの平面のそれぞれの全体にわたって有している。これにより、保護部110は、全体的に剛性が弱くなり、弾性変形可能に構成されている。
【0023】
なお、
図1におけるドットで示された部分の全てが孔110Aを示しており、便宜上符号の図示を省略している。また、
図1では、X方向の+側の保護部110における孔110Aは、図示を省略している。
【0024】
取付部120は、装着部品10の被取付部12に取り付ける部分であり、複数の保護部110のそれぞれに対応して設けられている。取付部120は、円筒状に構成されており、被取付部12を円筒部分の孔に通すことで被取付部12に装着される。
【0025】
このように、取付部120が被取付部12に装着されることで、
図2Aに示すように、取付部120の部分を中心として保護部110が回動する(矢印A参照)。つまり、保護部110は、取付部120を中心として、被取付部12に対して回動可能に構成されている。
【0026】
また、取付部120には、Y方向に延びる切込み部121が設けられている。
図2Bに示すように、取付部120は、被取付部12に取り付けられた際、Z方向において、保護部110に何らかの力F(所定の力)が付与されると、樹脂で構成された取付部120が変形することで、被取付部12から取付部120を取り外すことが可能となる。
【0027】
そのため、例えば装着部品10を装置に装着した際、装置における装着部品10の装着部分3(所定部位)と保護部110とが干渉して、保護部材100に力Fが付与されると、取付部120が被取付部12から切込み部121を介して取り外される。これにより、保護部材100は、装着部品10から自動で取り外すことが可能となっている。
【0028】
以上のように構成された本実施の形態に係る梱包体1の準備から、装置に装着部品10を装着するまでの一連の作業工程について説明する。
【0029】
まず、
図3に示すように、三次元造形装置を用いて装着部品10および保護部材100を一体成形することで製造された梱包体1を梱包箱2に梱包する。この際、
図4に示すように、梱包箱2の側壁と装着部品10との間に、保護部材100の保護部110が位置することになる。
【0030】
これにより、梱包箱2に外部から衝撃を受けても、保護部110が弾性変形して撓むことにより当該衝撃が保護部110に吸収される。その結果、梱包箱2の運搬中において装着部品10を保護することができる。
【0031】
梱包箱2が装置の設置場所まで運搬されて、梱包体1は、装着部品10に保護部材100が装着されたまま、取り出される。そして、
図5および
図6に示すように、梱包体1の装着部品10を装置の装着部分3に押し込むようにして装着する。そうすると、例えば装着部分3における装着部品10を囲う側壁に保護部110が干渉することで、保護部110がZ方向側に回動する。
【0032】
そして、
図7に示すように、装着部品10が装着部分3に押し込まれることにより、側壁に保護部110が押される力によって、取付部120の切込み部121を介して、保護部材100が装着部品10から外される。
【0033】
すなわち、梱包体1を梱包箱2から取り出されてから、装置に装着部品10が装着されるまでの一連の作業(操作)の中で、取付部120が装着部品10から取り外れる。具体的には、取付部120は、装着部品10が装置の装着部分3に押し込まれる操作に連動することによって装着部品10から自動で取り外される。
【0034】
これにより、本実施の形態では、梱包体1を梱包箱2から取り出した後、装着部品10を装置に装着するだけで、保護部材100が外れるので、装着部品10から保護部材100を取り外す工程を省くことができる。
【0035】
また、仮に、保護部材100を装着部品10から手動で外すにしても、保護部110を回動させて切込み部121を介して簡易に保護部材100が装着部品10から外れる。例えば、緩衝材をテープ等により装着部品に張り付けて梱包箱に梱包させる構成であると、緩衝材を装着部品から取り外すのに、テープを剥がす等、保護部材を取り外す工程が複雑化するが、本実施の形態では、簡易に保護部材100を装着部品10から取り外すことができるので、当該工程を簡素化することができる。
【0036】
また、緩衝材を装着部品に取り付けて梱包箱に梱包させる構成であると、緩衝材を別途用意する必要がある。また、緩衝材を装着部品に取り付ける工程も発生する。そのため、コストがかかるだけでなく、梱包体を梱包箱に梱包する準備工程が複雑化する。
【0037】
それに対し、本実施の形態では、三次元造形装置によって、装着部品10と保護部材100とを一体成形して梱包体1を製造するので、緩衝材を別途用意する必要もなく、また、保護部材100を装着部品10に取り付ける工程が発生しない。その結果、本実施の形態では、コストダウンを図ることができ、また、梱包体1を梱包箱に梱包する準備に係る工程を簡素化することができる。
【0038】
また、保護部110が網目状の部分を有することで弾性変形可能に構成されていることから、保護部材100の剛性が、装着部品10の剛性よりも低くなっている。
【0039】
従来における樹脂製の装着部品は、金型による成形や、切削加工によって製造されるが、装着部品に必要な剛性と保護部材に必要な弾性力とを両立させて、一体に成形ことが困難である。
【0040】
それに対し、本実施の形態では、三次元造形装置によって、装着部品10と保護部材100とを一体成形するので、装着部品10に必要な剛性と、保護部材100に必要な弾性力とを両立させた上で、梱包体1を製造することができる。
【0041】
また、取付部120が被取付部12に対して回動するので、例えば、梱包箱2内で装着部品10に対して保護部110が適宜回動することで、梱包箱2に外部から衝撃が加わっても、保護部110により当該衝撃を吸収しやすくすることができる。
【0042】
また、取付部120が被取付部12に対して回動することで、切込み部121の位置を、梱包箱2内では、装着部品10から保護部材100が外れ難い位置にすることができる。その結果、梱包箱2内では、装着部品10から保護部材100が外れることなく、また、保護部110を装着部品10に対して回動することで、保護部材100を容易に取り外しやすくすることができる。
【0043】
以上のように構成された本実施の形態によれば、梱包体1の準備から装置への装着までの一連の作業工程を全体として簡素化することができる。
【0044】
なお、上記実施の形態では、保護部110に複数の孔110Aが形成されていたが、本発明はこれに限定されず、例えば、
図8に示すように、2つの保護部材100が互いに係合可能に構成されていても良い。
【0045】
具体的には、X方向において対向配置される2つの保護部110は、係合部111を有する。係合部111は、保護部110におけるY方向に平行な辺のうちの1つであって、保護部110をZ方向の+側に回動しきった際に、対向配置される保護部110に最も近い位置の辺に設けられる。
【0046】
また、係合部111は、例えば、保護部110における孔形状の部分と、孔形状ではない部分とで構成されている。例えば、2つの保護部110の係合部111は、一方の係合部111の孔形状の部分に、他方の係合部111の孔形状ではない部分が入り込むことによって、係合する。なお、係合部111の形状は、2つの係合部111が係合可能である限り、どのような形状であっても良い。
【0047】
X方向の両端部の2つの保護部110のそれぞれが近づく方向(Z方向の+側)に回動させると、各保護部110の係合部111が係合し合って互いに重なり合う。これにより、各保護部110が一体化するので、2つの保護部材100を一つにまとめることができる。その結果、2つの保護部材100を廃棄しやすくすることができる。
【0048】
また、例えば、手動によって、保護部材100を外す際、2つの保護部110が係合するので、2つの保護部110を互いに係合させた上で、2つの保護部材100を一度に外すことができる。その結果、保護部材100を取り外す作業工程を簡素化することができる。
【0049】
また、装着部品10を装着することにより、自動で保護部材100が外れる構成の場合、2つの保護部110が自動で係合するようにすると、保護部材100を取り外す工程を省きつつ、保護部材100を廃棄しやすくすることができる。その結果、保護部材100に係る一連の作業工程をさらに簡素化することができる。
【0050】
また、上記実施の形態では、装着部分3の側壁に押し当てることで、保護部材100が取り外れる構成であったが、例えば、
図9に装置の装着部分3に保護部材100の回動をアシストするような突起3Aを設けても良い。
【0051】
このようにすることで、自動で保護部材100が装着部品10から外れやすくなるので、保護部材100の取り外し工程を省きやすくすることができ、ひいては保護部材100に係る一連の作業工程を簡素化しやすくすることができる。
【0052】
また、上記実施の形態では、保護部材100が計4つ設けられていたが、本発明はこれに限定されず、保護部材が何個設けられていても良い。
【0053】
また、上記実施の形態では、保護部110が網目状に構成されていたが、本発明はこれに限定されず、保護部の剛性が装着部品の剛性よりも低い限り(例えば、保護部の板厚を薄くする等)、どのような形状を保護部が有していても良い。
【0054】
また、上記実施の形態では、取付部120が、装着部品10が装置の装着部分3に押し込まれる操作によって装着部品から取り外れる構成であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、取付部が、装着部品が梱包箱から取り出される操作によって、取り外れる構成であっても良い。
【0055】
また、上記実施の形態では、取付部120が自動で装着部品10から取り外れ可能な構成であったが、本発明はこれに限定されず、手動のみで装着部品から取り外れる構成であっても良い。
【0056】
また、上記実施の形態では、保護部材100を装着部品10と一体成形により製造していたが、本発明はこれに限定されず、保護部材と装着部品とを別々に製造しても良い。ただし、梱包体の準備工程簡略化の観点から、三次元造形装置によって保護部材および装着部品を樹脂材料で一体成形することが好ましい。
【0057】
また、上記実施の形態では、装置として画像形成装置を例示したが、本発明はこれに限定されず、画像形成装置以外の装置であっても良い。
【0058】
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0059】
1 梱包体
2 梱包箱
3 装着部分
10 装着部品
11 本体部
12 被取付部
100 保護部材
110 保護部
120 取付部