(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-08
(45)【発行日】2024-07-17
(54)【発明の名称】情報処理装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20240709BHJP
G06Q 40/12 20230101ALI20240709BHJP
【FI】
H04N1/00 350
G06Q40/12
H04N1/00 127B
(21)【出願番号】P 2020147290
(22)【出願日】2020-09-02
【審査請求日】2023-08-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110000039
【氏名又は名称】特許業務法人アイ・ピー・ウィン
(72)【発明者】
【氏名】増本 道憲
(72)【発明者】
【氏名】針谷 悠介
【審査官】豊田 好一
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-179968(JP,A)
【文献】特開2019-053528(JP,A)
【文献】特開2021-002330(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
G06Q 40/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリとプロセッサを備え、
前記プロセッサは、
電子化された書類の画像を取得し、
取得した書類の画像を保存する際に要求される複数の要件のうちの一部の要件である第1の要件が満たされているか否かを確認する第1確認処理を、人工知能を用いた画像処理により実行し、
前記第1の要件以外の第2の要件が満たされているか否かを確認する第2確認処理を、人工知能を用いない判定処理により実行し、
前記第1確認処理と前記第2確認処理をそれぞれ独立して並列に実行し、
前記第1及び第2の要件の両方が満たされている旨の処理結果が得られた場合に、次の処理を実行するための処理実行釦を表示する
情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記第1及び第2の要件のうちのいずれかの要件が満たされていない旨の処理結果が得られた場合、満たされていない要件の内容を表示するとともに、次の処理を実行するための強制実行釦を表示する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記第1の要件が満たされているが前記第2の要件が満たされていない旨の処理結果が得られた場合、満たされていない要件の内容を表示するとともに、次の処理を実行するための強制実行釦を表示せず、
前記第2の要件が満たされているが前記第1の要件が満たされていない旨の処理結果が得られた場合、満たされていない要件の内容を表示するとともに、次の処理を実行するための強制実行釦を表示する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記強制実行釦が操作された場合、不備がある画像に対して、次の処理を実行した場合に発生する可能性のある事態を利用者に通知するための注意喚起画面とともに、前記次の処理の実行意思を利用者に再度確認するための確認釦を表示し、
前記確認釦が操作された場合に、前記次の処理の実行を許可する請求項2又は3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記書類の画像が領収書の画像であり、前記第1及び第2の要件が電子帳簿保存法に基づく要件である請求項1から4のいずれか記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第1の要件には、取得した領収書画像において申請者本人の自署があること、領収書の発行日から予め設定された日数が経過していないこと、及び領収書画像に不備が無いことのいずれかが含まれる請求項1から5のいずれか記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第2の要件には、取得した領収書画像の画素数が予め設定された値以上であること、及び当該領収書画像が白黒画像でないことのいずれかが含まれる請求項1から5のいずれか記載の情報処理装置。
【請求項8】
電子化された書類の画像を取得するステップと、
取得した書類の画像を保存する際に要求される複数の要件のうちの一部の要件である第1の要件が満たされているか否かを確認する第1確認処理を、人工知能を用いた画像処理により実行するステップと、
前記第1の要件以外の第2の要件が満たされているか否かを確認する第2確認処理を、人工知能を用いない判定処理により実行するステップと、
前記第1確認処理と前記第2確認処理をそれぞれ独立して並列に実行するステップと、
前記第1及び第2の要件の両方が満たされている旨の処理結果が得られた場合に、次の処理を実行するための処理実行釦を表示するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電子化された書類の画像を保存する際に、書類を受領した受領者と書類を電子化した操作者とを比較して、受領者が操作者と同一の場合と異なる場合とで異なる申請期限を設定することにより、無効な書類画像を保存するための処理が実行されることを防ぐようにした情報処理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、電子化された書類の画像を保存する際に要求される複数の要件項目が満たされているか否かを確認する確認処理の全てを、人工知能を用いた画像処理により実施する場合と比較して、確認処理の処理結果を得るまでの時間を短縮することが可能な情報処理装置およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[情報処理装置]
請求項1に係る本発明は、メモリとプロセッサを備え、
前記プロセッサは、
電子化された書類の画像を取得し、
取得した書類の画像を保存する際に要求される複数の要件のうちの一部の要件である第1の要件が満たされているか否かを確認する第1確認処理を、人工知能を用いた画像処理により実行し、
前記第1の要件以外の第2の要件が満たされているか否かを確認する第2確認処理を、人工知能を用いない判定処理により実行し、
前記第1確認処理と前記第2確認処理をそれぞれ独立して並列に実行し、
前記第1及び第2の要件の両方が満たされている旨の処理結果が得られた場合に、次の処理を実行するための処理実行釦を表示する情報処理装置である。
【0006】
請求項2に係る本発明は、前記プロセッサが、前記第1及び第2の要件のうちのいずれかの要件が満たされていない旨の処理結果が得られた場合、満たされていない要件の内容を表示するとともに、次の処理を実行するための強制実行釦を表示する請求項1記載の情報処理装置である。
【0007】
請求項3に係る本発明は、前記プロセッサが、
前記第1の要件が満たされているが前記第2の要件が満たされていない旨の処理結果が得られた場合、満たされていない要件の内容を表示するとともに、次の処理を実行するための強制実行釦を表示せず、
前記第2の要件が満たされているが前記第1の要件が満たされていない旨の処理結果が得られた場合、満たされていない要件の内容を表示するとともに、次の処理を実行するための強制実行釦を表示する請求項1記載の情報処理装置である。
【0008】
請求項4に係る本発明は、前記プロセッサが、
前記強制実行釦が操作された場合、不備がある画像に対して、次の処理を実行した場合に発生する可能性のある事態を利用者に通知するための注意喚起画面とともに、前記次の処理の実行意思を利用者に再度確認するための確認釦を表示し、
前記確認釦が操作された場合に、前記次の処理の実行を許可する請求項2又は3記載の情報処理装置である。
【0009】
請求項5に係る本発明は、前記書類の画像が領収書の画像であり、前記第1及び第2の要件が電子帳簿保存法に基づく要件である請求項1から4のいずれか記載の情報処理装置である。
【0010】
請求項6に係る本発明は、前記第1の要件には、取得した領収書画像において申請者本人の自署があること、領収書の発行日から予め設定された日数が経過していないこと、及び領収書画像に不備が無いことのいずれかが含まれる請求項1から5のいずれか記載の情報処理装置である。
【0011】
請求項7に係る本発明は、前記第2の要件には、取得した領収書画像の画素数が予め設定された値以上であること、及び当該領収書画像が白黒画像でないことのいずれかが含まれる請求項1から5のいずれか記載の情報処理装置である。
【0012】
[プログラム]
請求項8に係る本発明は、電子化された書類の画像を取得するステップと、
取得した書類の画像を保存する際に要求される複数の要件のうちの一部の要件である第1の要件が満たされているか否かを確認する第1確認処理を、人工知能を用いた画像処理により実行するステップと、
前記第1の要件以外の第2の要件が満たされているか否かを確認する第2確認処理を、人工知能を用いない判定処理により実行するステップと、
前記第1確認処理と前記第2確認処理をそれぞれ独立して並列に実行するステップと、
前記第1及び第2の要件の両方が満たされている旨の処理結果が得られた場合に、次の処理を実行するための処理実行釦を表示するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る本発明によれば、電子化された書類の画像を保存する際に要求される複数の要件項目が満たされているか否かを確認する確認処理の全てを、人工知能を用いた画像処理により実施する場合と比較して、確認処理の処理結果を得るまでの時間を短縮することが可能な情報処理装置を提供することができる。
【0014】
請求項2に係る本発明によれば、電子化された書類の画像を保存する際に要求される複数の要件項目の全てが満たされていない場合でも、利用者の判断により次の処理を実行することが可能となる。
【0015】
請求項3に係る本発明によれば、第1の要件が満たされていない場合でも、第2の要件が満たされている場合には、利用者の判断により次の処理を実行することが可能となる。
【0016】
請求項4に係る本発明によれば、強制実行釦が操作されたことにより次の処理を実行する際に、利用者に発生する可能性のある事態を通知することが可能となる。
【0017】
請求項5に係る本発明によれば、電子化された領収書の画像を保存する際に要求される電子帳簿保存法に基づく複数の要件項目が満たされているか否かを確認する確認処理の全てを、人工知能を用いた画像処理により実施する場合と比較して、確認処理の処理結果を得るまでの時間を短縮することが可能な情報処理装置を提供することができる。
【0018】
請求項6に係る本発明によれば、電子化された領収書の画像を保存する際に要求される電子帳簿保存法に基づく複数の要件項目が満たされているか否かを確認する確認処理の全てを、人工知能を用いた画像処理により実施する場合と比較して、確認処理の処理結果を得るまでの時間を短縮することが可能な情報処理装置を提供することができる。
【0019】
請求項7に係る本発明によれば、電子化された領収書の画像を保存する際に要求される電子帳簿保存法に基づく複数の要件項目が満たされているか否かを確認する確認処理の全てを、人工知能を用いた画像処理により実施する場合と比較して、確認処理の処理結果を得るまでの時間を短縮することが可能な情報処理装置を提供することができる。
【0020】
請求項8に係る本発明によれば、電子化された書類の画像を保存する際に要求される複数の要件項目が満たされているか否かを確認する確認処理の全てを、人工知能を用いた画像処理により実施する場合と比較して、確認処理の処理結果を得るまでの時間を短縮することが可能なプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の一実施形態の情報処理システムのシステム構成を示す図である。
【
図2】本発明の一実施形態におけるチェックサーバ20のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態におけるチェックサーバ20の機能構成を示すブロック図である。
【
図4】要件確認処理部31において確認処理が行われる電子帳簿保存法に基づく要件の具体例を示す図である。
【
図5】端末装置10における動作を説明するためのフローチャートである。
【
図6】端末装置10において表示される領収書画像の選択をユーザに要求する際の表示画面の一例を示す図である。
【
図7】領収書画像が選択された後の端末装置10における表示画面例を示す図である。
【
図8】領収書画像の確認処理を実行中であることをユーザに通知する際の表示画面例を示す図である。
【
図9】合致判定結果がOKであった場合に表示されるOK画面の一例を示す図である。
【
図10】領収書画像のアップロードが完了したことをユーザに通知するための完了画面の一例を示す図である。
【
図11】合致判定結果がNGであった場合に表示されるNG画面の一例を示す図である。
【
図12】端末装置10において表示される注意喚起画面の一例を示す図である。
【
図13】確認処理を実行する際のチェックサーバ20の動作を説明するためのフローチャートである。
【
図14】端末装置10、チェックサーバ20、AI処理サーバ30、領収書保存サーバ40間におけるデータ送受信の様子を説明するためのシーケンスチャートである。
【
図15】非AI処理により確認を行う要件が満たされているか否かに応じて強制アップロードボタン82の表示/非表示を切り替える場合の条件の一覧表を示す図である。
【
図16】非AI処理により確認する要件が満たされていないと判定された場合の端末装置10の表示画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
図1は本発明の一実施形態の情報処理システムのシステム構成を示す図である。
【0024】
本発明の一実施形態の情報処理システムは、
図1に示されるように、インターネット50により相互に接続されたチェックサーバ20、AI(Artificial Intelligenceの略。)処理サーバ30、領収書保存サーバ40、スマートフォン等の端末装置10により構成される。
【0025】
なお、
図1では、1台の端末装置10が無線LANターミナル60を介してインターネット50に接続される構成が示されているが、実際には多くの端末装置10が移動通信回線網や無線アクセスポイント等を介してインターネット50に接続している。
【0026】
本実施形態の情報処理システムは、領収書等の国税関係書類を電子化して領収書保存サーバ40に保存するためのシステムである。電子帳簿保存法では、領収書等の国税関係書類を電子化して保存することが認められている。ここで、国税関係書類とは、法人税法、所得税法、消費税法等の税法上において保存義務が課せられている各種書類である。
【0027】
本実施形態の情報処理システムによれば、利用者は端末装置10から電子化した領収書画像を領収書保存サーバ40に送信して保存して、経費清算等の処理を行うことが可能となる。
【0028】
なお、このような国税関係書類画像を登録する際には、電子帳簿保存法において申請期限が定められている。例えば、領収書を電子化して保存する場合には、領収書の発行日(=受領日)から法律によって定められた期間内にタイムスタンプを付与して保存することが要求される。
【0029】
そして、この申請期限は、書類を電子化する操作を行って書類画像の保存を申請する操作者が受領者本人なのか、受領者の代理人なのかで異なる。例えば、操作者が受領者本人である場合には、申請期限は受領日から3日であり、操作者が受領者の代理人である場合には、申請期限は受領日から1か月と7日というように異なる申請期限日数が定められている。
【0030】
また、電子帳簿保存法では、領収書画像を受領者本人が電子化の操作を行って保存する場合には、受領者が自筆で領収書に署名することが要求されている。つまり、受領者本人による保存申請の場合には領収者画像には、サイン等の自署情報が含まれていることになる。
【0031】
さらに、電子帳簿保存法に基づいて領収書画像を保存する場合、保存する画像の画質や解像度等についても要求される要件が存在する。
【0032】
このよう領収書画像を保存する際には、電子帳簿保存法に基づく様々な要件を満たすことが要求される。そして、これらの要件が満たされていない領収書画像は正式な書類とは認められない可能性がある。
【0033】
そのため、端末装置10から領収書保存サーバ40に電子化した領収書画像をアップロードして保存する際に、電子帳簿法に基づく要件が満たされていることを確認するための確認処理を実行するためにチェックサーバ20が設けられている。
【0034】
チェックサーバ20は、端末装置10から領収書保存サーバ40にアップロードしようとする領収書画像が電子帳簿法に基づく要件を満たしているか否かの確認処理を事前に行う情報処理装置である。なお、以下においては、電子帳簿法に基づく要件のことを単に電帳法要件と呼ぶ場合がある。
【0035】
AI処理サーバ30は、外部装置からの要求に応じて、人工知能を用いた画像処理を行う処理装置である。
【0036】
ここで、人工知能(AI:Artificial Intelligence)とは、例えばニューラルネットワークにより構成されており、機械学習を行った学習済みの学習モデルとして構築されたものを意味する。具体的には、一般的な機械学習アルゴリズムを用いて、相関関係を有する入力データと出力データとを教師データとして用いて機械学習を行うことにより、ある入力に対して対応する出力を推定するような学習モデルが生成され、この生成された学習モデルによって与えられた入力データに対して出力結果を得る機能を備えたものが人工知能と呼ばれる。
【0037】
なお、人工知能を実現する機械学習アルゴリズムには、多層構造のニューラルネットワークを用いる深層学習型(またはディープラーニング型とも呼ばれる。)が用いられる場合もある。この深層学習型のアルゴリズムには、畳み込みニューラルネットワークを利用する方法、再帰型ニューラルネットワークを利用する方法等の様々な方法を用いることができる。
【0038】
チェックサーバ20は、領収書画像に対する電帳法要件の確認を行う際に、一部の要件が満たされているか否かの確認処理の実行をAI処理サーバ30に要求することにより、この一部の要件の確認処理については人工知能を用いた処理により実行する。
【0039】
なお、以下の実施形態では国税関係書類のうちの領収書を電子化して保存する場合について説明するが、領収書以外の国税関係書類を電子化して保存する場合も本発明を同様に適用可能である。さらに、本発明は、国税関係書類以外の書類画像を保存する場合でも同様に適用することができるものである。
【0040】
次に、本実施形態の情報処理システムにおけるチェックサーバ20のハードウェア構成を
図2に示す。
【0041】
チェックサーバ20は、
図2に示されるように、CPU11、メモリ12、ハードディスクドライブ等の記憶装置13、インターネット50を介して外部の装置等との間でデータの送信及び受信を行う通信インタフェース(IFと略す。)14、液晶ディスプレイやキーボードを含むユーザインタフェース(UIと略す。)装置15を有する。これらの構成要素は、制御バス16を介して互いに接続されている。
【0042】
CPU11は、メモリ12または記憶装置13に格納された制御プログラムに基づいて所定の処理を実行して、チェックサーバ20の動作を制御するプロセッサである。なお、本実施形態では、CPU11は、メモリ12または記憶装置13内に格納された制御プログラムを読み出して実行するものとして説明するが、当該プログラムをCD-ROM等の記憶媒体に格納してCPU11に提供することも可能である。
【0043】
図3は、上記の制御プログラムが実行されることにより実現されるチェックサーバ20の機能構成を示すブロック図である。
【0044】
本実施形態のチェックサーバ20は、
図3に示されるように、要件確認処理部31と、表示制御部32と、データ送受信部33と、主制御部34と、データ記憶部35とを備えている。
【0045】
データ送受信部33は、端末装置10、AI処理サーバ30等の外部の装置との間でデータの送受信を行う。そして、データ送受信部33は、領収書画像の要件確認処理を行う場合、電子化された領収書画像を端末装置10から取得する。
【0046】
要件確認処理部31は、端末装置10から領収書保存サーバ40にアップロードしようとする領収書画像が、電子帳簿法に基づく要件を満たしているか否かを確認する要件確認処理を実行する。
【0047】
具体的には、要件確認処理部31は、データ送受信部33により取得された領収書画像を保存する際に要求される複数の要件のうちの一部の要件が満たされているか否かを確認する確認処理を、人工知能を用いた画像処理により実行する。なお、本実施形態では、チェックサーバ20は、人工知能を用いた処理についてはAI処理サーバ30に依頼することにより実行する。そのため、要件確認処理部31は、データ送受信部33により取得された領収書画像に対する人工知能を用いた画像処理については、AI処理サーバ30に処理要求を行い、その処理結果をAI処理サーバ30から受け取ることにより要件が満たされているか否かを確認する。
【0048】
そして、要件確認処理部31は、人工知能を用いて確認処理を実行する要件以外の要件が満たされているか否かを確認する確認処理を、人工知能を用いない判定処理により実行する。
【0049】
なお、要件確認処理部31は、人工知能を用いる確認処理についてはAI処理サーバ30において実行するが、人工知能を用いない確認処理については独自に行う。つまり、要件確認処理部31は、人工知能を用いる確認処理と人工知能を用いない確認処理をそれぞれ独立して並列に実行する。
【0050】
ここで、人工知能を用いて判定する要件には、例えば、取得した領収書画像において申請者本人の自署があること、領収書の発行日から予め設定された日数、例えば3営業日が経過していないこと、及び領収書画像に不備が無いことのいずれかが含まれる。また、人工知能を用いずに判定する要件には、例えば、取得した領収書画像の画素数が予め設定された値以上であること、及びその領収書画像が白黒画像でないことのいずれかが含まれる。
【0051】
この要件確認処理部31において確認処理が行われる電子帳簿保存法に基づく要件の具体例を
図4に示す。
【0052】
図4を参照すると、電子帳簿保存法により要求される要件として、4つの項目A~Dの要求要件が示されている。項目Aの要求要件は、画像画質不備チェック(AI処理)であり、具体的な要件内容としては、「領収書全体が映っていること」、「折れ曲がり、丸まりがないこと」、「領収書以外が映りこんでいないこと」、「画像がぼやけていないこと」、「複数の領収書が1つの画像になっていないこと」という内容が定められている。この項目Aの要求要件については人工知能を用いたAI処理により実行される。
【0053】
また、項目Bの要求要件は、画像画質不備チェック(非AI処理)であり、具体的な要件内容としては、「白黒画像でないこと(24ビットカラー画像であること)」、「画素数が3.88M以上であること」という内容が定められている。この項目Bの要求要件については人工知能を用いることなく判定可能である。なぜならば、画像が白黒画像であるかカラー画像であるかはデータ構造から容易に判定可能であり、また画素数も画像の縦横それぞれのサイズの積を算出することにより容易に判定可能であるからである。そのため、この項目Bの要求要件が満たされているか否かの確認処理については、わざわざAI処理サーバ30に判定を依頼するまでもなく、要件確認処理部31自ら実行する。
【0054】
また、項目Cの要求要件は、本人サイン不備チェックであり、具体的な要件内容としては、「手書き文字が存在すること」、「手書き文字が、申請者のフルネームと一致すること」という内容が定められている。領収書画像の中から手書き文字部分を抽出して文字認識を行うには人工知能を用いた画像処理でなければ実現は困難である。そのため、この項目Cの要求要件については人工知能を用いたAI処理により実行される。
【0055】
最後に、項目Dの要求要件は、3営業日以内チェックであり、具体的な要件内容としては、「領収書発行日から3営業日以内のタイムスタンプが付与されていること」という内容が定められている。領収書の発行日については手書きで書かれている場合も多く、また記載形式も「2020/08/11」となっていたり、「令和2年7月10日」となっていたり様々である。そのため、領収書画像の中から領収書の発行日を特定するためには人工知能を用いた画像処理でなければ実現は困難である。そのため、この項目Dの要求要件についても人工知能を用いたAI処理により実行される。
【0056】
表示制御部32は、端末装置10における表示内容を制御している。そして、表示制御部32は、領収書画像の電帳法要件が満たされているか否かの確認処理の際に、人工知能を用いて判定する要件と、人工知能を用いずに判定する要件の両方が満たされている旨の処理結果が得られた場合に、次の処理を実行するための処理実行釦を端末装置10の表示画面上に表示するような制御を行う。
【0057】
主制御部34は、チェックサーバ20の全体動作を制御していて、データ送受信部33により端末装置10から受け取った領収書画像をデータ記憶部35に記憶させたり、要件確認処理部31における確認結果に基づいて、表示制御部32の動作を制御したりする等の各種制御を行っている。
【0058】
なお、表示制御部32は人工知能を用いて判定する要件と、人工知能を用いずに判定する要件のうちのいずれかの要件が満たされていない旨の処理結果が得られた場合、満たされていない要件の内容を端末装置10の表示画面上に表示するとともに、次の処理を強制的に実行するための強制実行ボタンを表示して強制アップロードを可能とする。
【0059】
このように強制実行ボタンを表示して、ユーザの判断により次の処理を実行することを可能としているのは下記のような理由による。
【0060】
まず、人工知能を用いた確認処理では、誤判定が行われる可能性があり、ユーザが人の目で見て問題無いと判定した場合には、ユーザの責任において領収書画像のアップロードを行うようにしても問題無いと考えられるからである。人工知能を用いた画像処理では、数多くのデータを用いた教師あり学習を行うことにより精度を向上させるため、この学習が十分で無い場合には判定精度が低いことも考えらえるからである。
【0061】
また、現在は満たされていない要件であっても、後からの処理により満たすことが可能な要件も存在するため、ユーザ自身がそのような条件を把握している場合には、現在ある要件が満たされていない場合でも領収書画像のアップロードを行うようにしても問題無いと考えられるからである。
【0062】
例えば、発行日からら3日以内という要件は、現在満たされていなくても、後から第三者である承認者が承認することにより満たされることになる。そのため、発行日から3日という要件が満たされていない場合でも、強制アップロードを許すことにより後から承認者が承認することが可能になる。
【0063】
なお、表示制御部32は、人工知能を用いて判定する要件が満たされているが人工知能を用いずに判定する要件が満たされていない旨の処理結果が得られた場合、満たされていない要件の内容を表示するとともに、次の処理を実行するための強制実行ボタンを表示せず、人工知能を用いずに判定する要件が満たされているが人工知能を用いて判定する要件が満たされていない旨の処理結果が得られた場合、満たされていない要件の内容を表示するとともに、次の処理を実行するための強制実行ボタンを表示するようにしても良い。
【0064】
このようにしているのは、人工知能を用いずに判定する要件、例えば
図4に示した項目Bの要求要件のように、領収書画像が白黒画像でないことや画素数が3.88M以上であること等の要件については、誤判定の可能性がほとんどなく、また事後の処理によって要件が満たされるようになる可能性は無いからである。
【0065】
つまり、このような人工知能を用いずに判定する要件が満たされてないような領収書画像の強制的なアップロードを可能にしてしまうと、要件が満たされていない領収書画像が領収書保存サーバ40にアップロードされて保存されてしまうような事態を発生させてしまことになるからである。
【0066】
そのため、表示制御部32は、人工知能を用いずに判定する要件が満たされていない場合には、強制アップロードを可能とする強制実行ボタンが表示されないような制御を行うようにしても良い。
【0067】
なお、表示制御部32は、表示した強制実行ボタンが操作された場合、直ちに強制アップロードを許可するのではなく、不備がある領収書画像に対して、アップロードのような次の処理を実行した場合に発生する可能性のある事態を利用者であるユーザに通知するための注意喚起画面とともに、次の処理の実行意思を利用者に再度確認するための確認ボタンを表示する。
【0068】
そして、表示された注意喚起画面を見たユーザが、表示された確認ボタンが操作された場合に、強制アップロードのように次の処理の実行を許可するようにする。
【0069】
次に、本実施形態における情報処理システムの動作について図面を参照して詳細に説明する。
【0070】
まず、端末装置10における動作を
図5のフローチャートを参照して説明する。また、端末装置10において表示される表示内容の具体例を
図6~
図12に示す。
【0071】
まず、領収書の画像を保存する際に、端末装置10では、ステップS101において、
図6に示すような表示画面を表示して領収書画像の選択をユーザに要求する。
【0072】
図6では、「カメラで撮影する」という操作ボタンと、「ライブラリからアップロードする」という操作ボタンが端末装置10の表示画面上に表示されている。
【0073】
ここで、「カメラで撮影する」という操作ボタンが操作された場合、端末装置10ではカメラが起動して、新たに領収書を撮影することにより領収書画像が取得される。また、ライブラリからアップロードする」という操作ボタンが操作された場合、既に取得した過去の画像の中から、領収書保存サーバ40にアップロードしようとする領収書画像が選択される。
【0074】
次に、上記のようないずれかの方法により領収書画像が選択された後の端末装置10における表示画面例を
図7に示す。
図7を参照すると、選択された領収書画像が表示されるとともに、チェック実行ボタンが表示されている。ここで、ユーザがこのチェック事項ボタンを操作した場合、端末装置10は、ステップS102において、選択された領収書画像をチェックサーバ20に送信する。
【0075】
すると、端末装置10では、
図8に示すような表示画面が表示され、領収書画像の確認処理を実行中であることがユーザに通知される。
【0076】
この間に、チェックサーバ20は、送信されてきた領収書画像が、電帳法要件に合致しているか否かを確認する合致判定処理が実行されるが、この動作の詳細については後述する。
【0077】
そして、チェックサーバ20における合致判定処理が終了すると、端末装置10は、ステップS103において、合致判定結果をチェックサーバ20から受信する。
【0078】
そして、端末装置10では、ステップS104において、合致判定結果がOK、つまり要件が満たされていると判定されたのか、または合致判定結果がNG、つまり要件が満たされていないと判定されたのかを確認する。
【0079】
ステップS104において合致判定結果がOKであった場合、端末装置10は、ステップS105において、
図9に示すようなOK画面を表示する。
【0080】
図9に示した表示画面例では、アップロードボタン81が表示画面中に表示されている。そして、ステップS106において、ユーザがこのアップロードボタン81を操作してアップロード指示を行ったと判定された場合、端末装置10は、ステップS107において、領収書画像を領収書保存サーバ40にアップロードする。
【0081】
そして、領収書画像のアップロードが完了すると、端末装置10では、
図10に示すように、領収書画像のアップロードが完了したことをユーザに通知するための完了画面が表示される。
【0082】
なお、ステップS106において、ユーザが「やり直しボタン」を操作してアップロード指示を行わなかったと判定された場合、端末装置10は処理を終了する。
【0083】
なお、ステップS104において合致判定結果がNGであった場合、端末装置10は、ステップS108において、
図11に示すようなNG画面を表示する。
【0084】
図11に示した表示画面例では、満たされていない要件の内容が表示されるとともに、強制アップロードボタン82が表示画面中に表示されている。
【0085】
具体的には、「画像サイズが足りません。」、「カラー画像ではありません。」という文字が表示されて、ユーザがアップロードしようとする領収書画像が、画素数の要件や白黒画像でないことという要件を満たしていないことが通知されている。
【0086】
そして、ステップS108において、ユーザがこの強制アップロードボタン82を操作して強制アップロード指示を行ったと判定された場合、端末装置10は、ステップS110において、
図12に示すような注意喚起画面を表示する。
【0087】
この
図12に示した表示画面例では、不備がある領収書画像を強制的にアップロードした場合に発生する可能性のある事態をユーザに通知するとともに、確認ボタン83が表示画面中に表示されている。
【0088】
そして、ステップS111において、ユーザがこの確認ボタン83を操作したと判定された場合、端末装置10は、ステップS107において、領収書画像を領収書保存サーバ40にアップロードする。
【0089】
なお、ステップS111において、ユーザが「キャンセルボタン」を操作して、領収書画像の強制的なアップロードを中止したと判定された場合、端末装置10は処理を終了する。
【0090】
次に、上記で説明したような確認処理を実行する際のチェックサーバ20の動作について
図13のフローチャートを参照して説明する。
【0091】
チェックサーバ20では、ステップS201において、端末装置10から領収書画像を受信すると、ステップS202において、受信した領収書画像が電帳法要件に合致しているか否かの確認処理を実行する。具体的には、チェックサーバ20における要件確認処理部31が、受信した領収書画像が
図4に示したような要件を満たしているか否かを確認する。
【0092】
ここで、要件確認処理部31は、AI(人工知能)処理による確認処理(ステップS202A)と、非AI処理による確認処理(ステップS202B)をそれぞれ独立して並列に実行する。
【0093】
ここで、ステップS202Aに示したAI処理による確認処理では、
図4に示した要件のうち項目A、C、Dの要件が満たされているか否かを確認する。また、ステップS202Bに示した非AI処理による確認処理では、
図4に示した要件のうち項目Bの要件が満たされているか否かを確認する。
【0094】
なお、要件確認処理部31は、ステップS202Aに示したAI処理による確認処理については、AI処理サーバ30に処理要求を行ってその処理結果を受信することにより要件が満たされているか否かを確認する。そして、ステップS202Bに示した非AI処理による確認処理については、自ら実行することにより要件が満たされているか否かを確認する。
【0095】
そして、ステップS202における確認処理が終了すると、要件確認処理部31は、ステップS203において、端末装置10から取得した領収書画像が要求されている全ての電帳法要件に合致しているか否かを総合的に判定する。
【0096】
最後に、ステップS204において、この判定結果はチェックサーバ20から端末装置10に返信される。
【0097】
次に、端末装置10、チェックサーバ20、AI処理サーバ30、領収書保存サーバ40間におけるデータ送受信の様子を
図14のシーケンスチャートを参照して説明する。
【0098】
まず、ステップS301において、端末装置10からチェックサーバ20に領収書画像のチェック依頼が送信される。すると、チェックサーバ20では、ステップS302において、AI処理により確認を行う要件の項目A、C、Dが満たされているか否かの確認要求をAI処理サーバ30に送信する。
【0099】
そして、チェックサーバ20では、ステップS303において、非AI処理により確認を行う要件の項目Bが満たされているか否かの確認処理を行う。なお、チェックサーバ20からの確認要求を受信したAI処理サーバ30では、ステップS304において、AI処理により項目A、C、Dの要件が満たされているか否かの確認処理を行う。
【0100】
つまり、非AI処理の要件の確認処理についてはチェックサーバ20において実行され、AI処理の要件の確認処理についてはAI処理サーバ30において実行されることになり、それぞれのサーバにおいて確認処理が独立して並行に実行される。
【0101】
そして、AI処理サーバ30では、領収書画像が要件を満たしているか否かをAI処理により確認する確認処理が終了すると、ステップS305において、その確認結果をチェックサーバ20に送信する。
【0102】
すると、チェックサーバ20では、ステップS306において、端末装置10から取得した領収書画像が要求されている全ての電帳法要件に合致しているか否かを総合的に判定する。
【0103】
そして、チェックサーバ20は、ステップS307において、この判定結果を端末装置10に返信する。
【0104】
この判定結果において領収書画像が全ての電帳法要件に合致している判定された場合、またはユーザが強制アップロードを選択した場合、端末装置10は、ステップS308において、その領収書画像を領収書保存サーバ40にアップロードする。
【0105】
このような処理が実行されることにより、本実施形態の情報処理システムでは、電子帳簿保存法に基づく要件を満たしているか否かの確認が行われた後の領収書画像が領収書保存サーバ40に保存されることになる。ここで、領収書保存サーバ40に保存されている領収書画像を外部の装置からアクセスして閲覧した際に、AI処理により確認処理が行われたことが分かるような表示を付加するようにしても良い。
【0106】
また、上記で説明した実施形態では、領収書画像が電帳法要件のうちの一部の要件を満たしていない場合でも、強制アップロードボタン82を端末装置10の表示画面上に表示して、強制的なアップロードを可能としていた。
【0107】
しかし、事後の処理や手続きにより不備を解消できないような要件違反の領収書画像が保存されてしまうと、その領収書画像は法律的に正式なものとは認められない可能性がある。
【0108】
特に、非AI処理により確認処理を行う項目については、画像が白黒であるかカラーであるかという判定項目や画素数が一定の値以上であることう判定項目であるため誤判定が発生する可能性は低く、このような判定項目において要件が満たされていないと判定されている場合にまで強制的なアップロードを認めると不備のある領収書画像が保存されてしまう可能性がある。
【0109】
そのため、チェックサーバ20における表示制御部32は、AI処理により確認する要件が満たされているが非AI処理により確認する要件が満たされていない場合には、強制アップロードボタン82を表示しないようにしても良い。なおこのようにする場合には、AI処理により確認する要件が満たされておらず、さらに非AI処理により確認する要件も満たされていない場合、表示制御部32は、当然ながら強制アップロードボタン82を表示しないようにする。
【0110】
さらに、この場合でも表示制御部32は、AI処理により確認する要件が満たされていないが非AI処理により確認する要件が満たされている場合には、強制アップロードボタン82を表示するように制御する。
【0111】
このような条件により強制アップロードボタン82の表示/非表示を切り替える場合の一覧表を
図15に示す。
【0112】
このような条件に基づいて強制アップロードボタン82の表示/非表示を切り替えた場合、非AI処理により確認する要件が満たされていないと判定された場合の端末装置10の表示画面例を
図16に示す。
【0113】
図16に示された表示画面例では、「画素数が3.88M以上であること」、「白黒画像でないこと」という非AI処理により確認する要件が満たされていない場合が示されており、
図11に示した表示画面例と比較して、強制アップロードボタン82が表示されていないのが分かる。
【0114】
つまり、この場合にはユーザは強制アップロードを指示することはできず、やり直しボタン84を選択して、画像の選択からやり直すことになる。
【0115】
なお、本実施形態では、AI処理を必要とする確認処理についてはチェックサーバ20において実行せずにAI処理サーバ30において実行するものとして説明したが、チェックサーバ20にAI処理を行う機能が備わっていれば、チェックサーバ20においてAI処理を必要とする確認処理についても実行するようにしても良い。
【0116】
また、本実施形態では、領収書画像が電子帳簿保存法に基づく要件を満たしているか否かの確認処理をチェックサーバ20において実行する場合を用いて説明しているが、端末装置10において確認処理を自ら実行するような構成としても良い。
【0117】
上記各実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス等)を含むものである。
【0118】
また上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【符号の説明】
【0119】
10 端末装置
11 CPU
12 メモリ
13 記憶装置
14 通信インタフェース
15 ユーザインタフェース装置
16 制御バス
20 チェックサーバ
30 AI処理サーバ
31 要件確認処理部
32 表示制御部
33 データ送受信部
34 主制御部
35 データ記憶部
40 領収書保存サーバ
50 インターネット
60 無線LANターミナル
81 アップロードボタン
82 強制アップロードボタン
83 確認ボタン
84 やり直しボタン