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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-08
(45)【発行日】2024-07-17
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 25/20 20060101AFI20240709BHJP
   B41J 11/66 20060101ALI20240709BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20240709BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20240709BHJP
【FI】
B41J25/20
B41J11/66
G03G21/00 376
G06F3/12 364
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021013269
(22)【出願日】2021-01-29
(65)【公開番号】P2022116870
(43)【公開日】2022-08-10
【審査請求日】2023-07-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】今野 忍
【審査官】牧島 元
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-074692(JP,A)
【文献】特開2018-202845(JP,A)
【文献】特開2020-104261(JP,A)
【文献】特開2008-129543(JP,A)
【文献】特開2011-178097(JP,A)
【文献】特開2020-188316(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 25/20
G03G 21/00
B41J 11/66
G06F 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により前記用紙に前記画像を形成するにあたり、前記用紙と前記画像との位置合わせの基準とした前記用紙の第1の端部を判別するための第1のマークと、前記第1の端部と直交する方向の両端部のうち前記位置合わせの基準とした側の第2の端部を判別するための第2のマークと、を生成するマーク生成部と、
ジョブが断裁を行うか否かを判別する判別部と、
を備え、
前記判別部は、定型サイズの前記用紙が使用されているか否かにより、前記ジョブが前記断裁を行うか否かを判別し、
前記マーク生成部は、前記用紙の断裁を行わないジョブの場合、前記第1のマーク及び前記第2のマークを生成せず、
前記画像形成部は、前記用紙の断裁を行わないジョブの場合、前記用紙の中央と前記画像の中央とを合わせるように画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記用紙の搬送方向先端である第1の端部及び前記第1の端部と直交する方向の両端部のうち一方の端部である第2の端部を前記用紙と前記画像との位置合わせの基準として、前記画像形成部により前記画像を形成させる制御部と、
前記画像形成部により前記用紙に前記画像を形成するにあたり、前記第1の端部を判別するための第1のマークと、前記第2の端部を判別するための第2のマークと、を生成するマーク生成部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
前記マーク生成部は、前記用紙の断裁を行わないジョブの場合、前記第1のマーク及び前記第2のマークを生成せず、
前記画像形成部は、前記用紙の断裁を行わないジョブの場合、前記用紙の中央と前記画像の中央とを合わせるように画像を形成することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記ジョブが前記断裁を行うか否かを判別する判別部を備えることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記判別部は、定型サイズの前記用紙が使用されているか否かにより、前記ジョブが前記断裁を行うか否かを判別することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記判別部は、ユーザー入力を参照することにより、前記ジョブが前記断裁を行うか否かを判別することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記判別部は、前記用紙に位置合わせ用の画像が形成されているか否かにより、前記ジョブが前記断裁を行うか否かを判別することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記マーク生成部は、前記第1のマークと前記第2のマークとのマーキングパターンを異ならせることを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記マーク生成部は、両面プリント時において、1番目にプリントされる面の前記第1の端部及び前記第2の端部と、2番目にプリントされる面の前記第1の端部及び前記第2の端部と、を同一として前記第1のマーク及び前記第2のマークを生成することを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記マーク生成部は、前記第1のマーク及び前記第2のマークに加え、前記第1のマーク及び前記第2のマークの配置に基づいて推奨される断裁順を前記用紙に明記することを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記断裁順を変更する変更部を備えることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の画像形成装置においては、用紙に画像をプリントするにあたり、用紙との位置を合わせるために、レジスト部でタイミングを合わせたり、用紙に転写した画像を読み取って位置ズレ量をフィードバックする技術を用いたりして、用紙と画像の位置を合わせていた。
例えば、用紙の断裁位置に形成された断裁用マークと用紙エッジとの間の余白領域に表裏調整用マークを付加し、読取装置による表裏調整用マークのスキャン結果に基づいて画像データの表裏調整を行う構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、用紙サイズには許容差があり、用紙サイズが理想寸法から乖離した場合には、乖離した分だけ画像が用紙からズレたように見えてしまうという課題がある。例えば、用紙Pの端部を基準として画像位置を合わせると、理想寸法からの乖離分F1が目立つようになってしまう(図12参照)。
そこで、理想寸法からの乖離分F1を用紙Pの片側に寄せることなく両側に振り分けて用紙Pの中央と画像の中央を合わせたり(図13参照)、用紙Pの中央と画像の中央を合わせた後に画像の倍率を変更して用紙の端部と画像の端部とを合わせたりして(図14参照)、用紙と画像のズレが目立たないようにしていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-32922号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
プリントした用紙をそのまま使用する場合、画像中央を用紙中央に合わせ、かつ、画像の倍率も変更する方が、位置が合っているように見える。しかしながら、プリント後に断裁を行う場合は、画像の倍率を変更してしまうと、断裁後の用紙サイズが正しく作成されても、断裁後の用紙と画像の位置が合わなくなる。また、画像の倍率を変更しない場合であっても、用紙束の継ぎ足し等により、給紙トレイに積載された用紙のサイズが途中から変化した場合には、やはり断裁後の用紙と画像の位置が合わなくなるという問題があった。本来、用紙サイズは、プリントに必要な分だけ一括断裁を行い、サイズが変わらないようにすべきではあるが、プロダクションプリント機などには紙問屋で断裁された用紙を使用することも多く、用紙ごとのサイズが1~2mm程度誤差を有するため、用紙中央と画像中央を正確に位置合わせしても、断裁後の成果物としては、その用紙に対して画像がずれているということがあった。
【0006】
本発明は、断裁が行われる場合であっても、断裁後の用紙と画像の位置を精度よく合わせることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、
画像形成装置において、
用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により前記用紙に前記画像を形成するにあたり、前記用紙と前記画像との位置合わせの基準とした前記用紙の第1の端部を判別するための第1のマークと、前記第1の端部と直交する方向の両端部のうち前記位置合わせの基準とした側の第2の端部を判別するための第2のマークと、を生成するマーク生成部と、
ジョブが断裁を行うか否かを判別する判別部と、
を備え、
前記判別部は、定型サイズの前記用紙が使用されているか否かにより、前記ジョブが前記断裁を行うか否かを判別し、
前記マーク生成部は、前記用紙の断裁を行わないジョブの場合、前記第1のマーク及び前記第2のマークを生成せず、
前記画像形成部は、前記用紙の断裁を行わないジョブの場合、前記用紙の中央と前記画像の中央とを合わせるように画像を形成することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、
画像形成装置において、
用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記用紙の搬送方向先端である第1の端部及び前記第1の端部と直交する方向の両端部のうち一方の端部である第2の端部を前記用紙と前記画像との位置合わせの基準として、前記画像形成部により前記画像を形成させる制御部と、
前記画像形成部により前記用紙に前記画像を形成するにあたり、前記第1の端部を判別するための第1のマークと、前記第2の端部を判別するための第2のマークと、を生成するマーク生成部と、
を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像形成装置において、
前記マーク生成部は、前記用紙の断裁を行わないジョブの場合、前記第1のマーク及び前記第2のマークを生成せず、
前記画像形成部は、前記用紙の断裁を行わないジョブの場合、前記用紙の中央と前記画像の中央とを合わせるように画像を形成することを特徴とする。
【0011】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像形成装置において、
前記ジョブが前記断裁を行うか否かを判別する判別部を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像形成装置において、
前記判別部は、定型サイズの前記用紙が使用されているか否かにより、前記ジョブが前記断裁を行うか否かを判別することを特徴とする。
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像形成装置において、
前記判別部は、ユーザー入力を参照することにより、前記ジョブが前記断裁を行うか否かを判別することを特徴とする。
【0014】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像形成装置において、
前記判別部は、前記用紙に位置合わせ用の画像が形成されているか否かにより、前記ジョブが前記断裁を行うか否かを判別することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1~7のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記マーク生成部は、前記第1のマークと前記第2のマークとのマーキングパターンを異ならせることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1~8のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記マーク生成部は、両面プリント時において、1番目にプリントされる面の前記第1の端部及び前記第2の端部と、2番目にプリントされる面の前記第1の端部及び前記第2の端部と、を同一として前記第1のマーク及び前記第2のマークを生成することを特徴とする。
【0015】
請求項10に記載の発明は、請求項1~のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記マーク生成部は、前記第1のマーク及び前記第2のマークに加え、前記第1のマーク及び前記第2のマークの配置に基づいて推奨される断裁順を前記用紙に明記することを特徴とする。
【0016】
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の画像形成装置において、
前記断裁順を変更する変更部を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、断裁が行われる場合であっても、断裁後の用紙と画像の位置を精度よく合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す正面図である。
図2】本実施形態に係る画像形成装置の制御構造を示す機能ブロック図である。
図3】用紙の左上を基準として正確に用紙と画像の位置を合わせた一例を示す図である。
図4】用紙の中心を基準として正確に用紙と画像の位置を合わせた一例を示す図である。
図5】用紙に第1のマーク及び第2のマークのマークを生成して、位置合わせの基準を明示した様子の一例を示す図である。
図6】サイズが異なる各用紙に第1のマーク及び第2のマークを形成した様子の一例を示す図である。
図7】サイズが異なる各用紙を重ねた一例を示す図である。
図8】反転経路を用いた反転排紙方式を採用した構成を示す正面図である。
図9】反転排紙方式の両面プリント時において、1番目の面と2番目の面とで第1の端部を同一とした様子の一例を示す図である。
図10】セイムエッジ反転方式を採用した変形例を示す正面図である。
図11】セイムエッジ反転方式の両面プリント時において、1番目の面と2番目の面とで第2の端部を同一とした様子の一例を示す図である。
図12】理想寸法からの乖離分を用紙の片側に寄せた様子の一例を示す図である。
図13】理想寸法からの乖離分を両側に振り分けて用紙の中央と画像の中央を合わせた様子の一例を示す図である。
図14】理想寸法から乖離した用紙の中央と画像の中央を合わせた後に画像の倍率を変更して用紙の端部と画像の端部とを合わせた様子の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
本実施形態に係る画像形成装置1は、図1及び図2に示すように、制御部11と、画像読取部12と、画像形成部13と、記憶部14と、操作パネル15(表示部151、操作部152)と、通信部16と、給紙装置17と、を備えて構成されている。
【0021】
制御部11は、CPU、RAM、ROM等を備えて構成される。CPUは、操作部152から入力される操作信号又は通信部16により受信される指示信号に応じて、ROMに記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、RAMに展開した各種プログラムとの協働により、画像形成装置1の動作を統括的に制御する。
【0022】
画像読取部12は、図示しない原稿台又は自動原稿搬送部(ADF:Auto Document Feeder)に載置された原稿の画像を走査露光装置の光学系により走査露光し、その反射光をラインイメージセンサーにより読み取り、これにより、画像信号を得る。この画像信号は、A/D変換、シェーディング補正、圧縮等の処理が施された後、画像データとして制御部11に入力される。なお、制御部11に入力される画像データとしては、画像読取部12で読み取ったものに限らず、例えば、通信部16を介して外部装置(図示省略)から受信したものであってもよい。
【0023】
画像形成部13は、画像処理された原画像の各画素の4色の画素値に応じて、C、M、Y及びKの4色からなる画像を用紙上に形成する。
画像形成部13は、図1に示すように、4つの書込部131、中間転写ベルト132、2次転写ローラー133、定着部134等を備えて構成されている。
【0024】
4つの書込部131は、中間転写ベルト132のベルト面に沿って直列(タンデム)に配置され、C、M、Y及びKの各色の画像を形成する。各書込部131は、形成する画像の色が異なるだけで構成は同じであり、光走査部131a、感光体131b、現像部131c、帯電部131d、クリーニング部131e及び1次転写ローラー131fを備えて構成されている。
【0025】
画像形成時、各書込部131では、帯電部131dにより感光体131bを帯電させた後、原画像に基づいて光走査部131aにより出射した光束で感光体131b上を走査し、静電潜像を形成する。現像部131cによりトナー等の色材を供給して現像すると、感光体131b上に画像が形成される。
4つの書込部131の感光体131b上にそれぞれ形成した画像を、それぞれの1次転写ローラー131fにより、中間転写ベルト132上に順次重ねて転写(1次転写)する。これにより、中間転写ベルト132上には各色からなる画像が形成される。中間転写ベルト132は、複数のローラーに巻き回されて回動する像担持体である。1次転写後、クリーニング部131eにより感光体131b上に残留する色材を除去する。
【0026】
画像形成部13では、回動する中間転写ベルト132上の画像が2次転写ローラー133の位置に至るタイミングに合わせて、給紙装置17又は給紙トレイT1から用紙を給紙する。2次転写ローラー133は、対をなす一方のローラーが中間転写ベルト132に圧接し、他方が中間転写ベルト132を巻き回す複数のローラーのうちの1つを構成している。2次転写ローラー133の圧接により、中間転写ベルト132から用紙上に画像を転写(2次転写)すると、定着部134に用紙を搬送して定着処理を施し、排紙トレイT2へ排紙する。定着処理は、定着ローラー134aにより用紙を加熱及び加圧して画像を用紙に定着させる処理である。用紙の両面に画像を形成する場合、反転経路135に用紙を搬送して用紙面を反転させた後、2次転写ローラー133の位置へ再度用紙を給紙する。
【0027】
また、画像形成部13には、用紙に対する画像の位置を合わせるためのレジストローラー136が備えられている。レジストローラー136は、用紙の先端位置を揃えるためのローラーであり、用紙を2次転写ローラー133に向けて搬送する。
また、画像形成部13には、読み取りセンサー137が備えられている。読み取りセンサー137は、ラインセンサーから構成され、搬送経路を搬送される用紙による光の遮断の有無に基づいて、用紙の幅方向の一端の位置を検知する。読み取りセンサー137は、レジストローラー136よりも搬送方向下流側に配置されている。
【0028】
記憶部14は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等により構成される不揮発性の記憶手段であり、各種プログラムや各種設定データ等を制御部11から読み書き可能に記憶する。
【0029】
操作パネル15は、ユーザーに対して各種情報を表示する表示部151と、ユーザーによる操作入力を受け付ける操作部152と、を備えて構成されている。
表示部151は、カラー液晶ディスプレイなどで構成され、制御部11から入力される表示制御信号に従って、操作画面等(各種設定画面、各種ボタン、各機能の動作状況等)を表示する。
操作部152は、表示部151の画面上に設けられるタッチパネルと、表示部151の画面周囲に配置される各種ハードキーと、を備えて構成されている。操作部152は、画面上に表示されたボタンが手指やタッチペン等で押下された場合、押下された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置に対応付けられた操作信号を制御部11に出力する。なお、タッチパネルは感圧式に限らず、例えば静電式や光式等であってもよい。また、操作部152は、ハードキーが押下された場合、押下されたキーに対応付けられた操作信号を制御部11に出力する。ユーザーは、操作部152を操作して、画質設定、倍率設定、応用設定、出力設定及び用紙設定等の画像形成に関する設定、用紙搬送指示、並びに装置の停止操作などを行うことができる。
【0030】
通信部16は、画像形成装置1を通信ネットワークに接続するインターフェースである。通信部16は、通信用IC及び通信コネクタなどを有し、制御部11の制御の下、所定の通信プロトコルを用いて通信ネットワークに接続されている外部装置と各種情報の送受信を行う。また、通信部16は、USBを介して各種情報の入出力を行うことも可能である。
【0031】
給紙装置17は、大容量の給紙装置(LCT:Large Capacity Tray)である。給紙装置17の内部には、複数冊の用紙束からなる大量の用紙を積載可能なトレイが設けられており、トレイに積載された用紙の最上部から一枚ずつ画像形成部13へと用紙が搬送される。
なお、給紙装置17は、複数冊の用紙束を積載するため、同じトレイ内であっても積載される用紙の大きさが数mm程度異なることがある。
【0032】
次に、本実施形態に係る画像形成装置1の動作について、図3図9を参照して説明する。
まず、前提として、従来の課題を説明する。
図3に、用紙の左上を基準として正確に用紙と画像の位置を合わせた一例を示す。なお、図3(A)は理想サイズの用紙P1に画像を形成した一例であり、図3(B)は理想サイズよりも大きなサイズの用紙P2に画像を形成した一例である。
図3に示すように、用紙の左上を基準として正確に用紙と画像の位置を合わせても、用紙のサイズが変化すれば、その分位置ズレが発生して品質不良の原因となってしまう(図3(B)参照))。
【0033】
図4に、用紙の中心を基準として正確に用紙と画像の位置を合わせた一例を示す。なお、図4(A)は理想サイズの用紙P1に画像を形成した一例であり、図4(B)は理想サイズよりも大きなサイズの用紙P2に画像を形成した一例であり、図4(C)は図4(A)の用紙P1と図4(B)の用紙P2とを断裁用に重ねた一例である。
図4に示すように、用紙の中心を基準として正確に用紙と画像の位置を合わせた場合、目視上では位置が合っているように見えるが、断裁が行われる場合、図4(C)の状態で断裁が行われるため、やはり位置ズレが発生して品質不良の原因となってしまう。
【0034】
そこで、本実施形態では、画像形成部13により用紙に画像を形成するにあたり、用紙の端部(レジストローラー136に突き当てを行った用紙の先端:第1の端部)と画像の位置を合わせるようにし、かつ、当該端部(第1の端部)と直交する方向の両端部のうち一方の端部(読み取りセンサー137により読み取られた側の端部:第2の端部)と画像の位置を合わせるようにしている。すなわち、第1の端部及び第2の端部を、プリント時に画像の位置を合わせる際の2つの基準としている。これにより、断裁時に、用紙サイズによるズレをキャンセルすることができる。
また、図5に示すように、制御部11は、用紙Pと画像との位置合わせの基準とした用紙Pの第1の端部を判別するための第1のマークM1と、第1の端部と直交する方向の両端部のうち位置合わせの基準とした側の第2の端部を判別するための第2のマークM2と、を生成して、位置合わせの基準を明示することで、プリント時に用紙の端部と画像の位置を合わせる基準と断裁時に用紙の端部を合わせる基準とを同一にすることが可能となり、断裁後の用紙の品質を向上させることができる。すなわち、制御部11は、本発明のマーク生成部として機能する。
なお、図6(A)は理想サイズの用紙P1に第1のマークM1及び第2のマークM2を生成した一例であり、図6(B)は理想サイズよりも長さが長い用紙P21に第1のマークM1及び第2のマークM2を生成した一例であり、図6(C)は理想サイズよりも幅が広い用紙P22に第1のマークM1及び第2のマークM2を生成した一例である。ここで、図中の符号E1は、断裁される領域を示している。
【0035】
また、図7(A)は第1のマークM1及び第2のマークM2を形成した各用紙(用紙P1、用紙P21、用紙P22)を第1のマークM1及び第2のマークM2に合わせて重ねた一例であり、図7(B)は第1のマークM1及び第2のマークM2を形成していない各用紙(用紙P21、用紙P22:説明の都合上、用紙P1は省略)を180°回転させた状態で重ねた一例である。
図7(A)に示すように、各用紙を第1のマークM1及び第2のマークM2に合わせて重ねた場合、(プリント途中で転写する用紙のサイズが変わったとしても、)プリント時に画像の位置を合わせた基準と、紙揃え機(ジョガーなど)にかけるときの基準や断裁時の基準を合わせることができるので、断裁後の用紙と画像の位置を合わせることができる。
一方、第1のマークM1及び第2のマークM2を形成していない各用紙を重ねる場合、プリント時に画像の位置を合わせた基準となる端部がどこかわからないため、プリント時の位置合わせの基準と異なる端部を断裁時の基準としてしまうことがある。この場合、図7(B)に示すように、用紙サイズのズレ分(変更分)だけ、断裁後の用紙と画像がずれることがある。ここで、図7(B)中の符号E1は、本来断裁される予定であった領域を示している。
【0036】
なお、上記の第1の端部及び第2の端部と画像の位置を合わせて、第1のマークM1及び第2のマークM2を生成する構成は、断裁を行うジョブにおいて有効であるが、断裁を行わないジョブの場合は、用紙の中央と画像の中央とを合わせる中心合わせの方が、ズレが目立たないため、中心合わせで画像を形成するようにしてもよい。なお、第1のマークM1及び第2のマークM2を生成する目的は、断裁時に用紙の端部を合わせる基準を明示することであるため、断裁を行わないジョブの場合は、第1のマークM1及び第2のマークM2を生成しないようにする。
【0037】
ここで、制御部11は、ジョブが断裁を行うか否かを判別するようにしてもよい。この場合、制御部11は、本発明の判別部として機能する。
【0038】
例えば、制御部11は、定型サイズの用紙が使用されているか否かにより、ジョブが断裁を行うか否かを判別する。具体的には、定型サイズの用紙が使用されている場合、ジョブが断裁を行わないと判別して、第1のマークM1及び第2のマークM2を生成せずに、中心合わせで画像を形成する。ここで、定型サイズの用紙とは、ISO216で画定されている用紙の仕上がり寸法及び各国で標準化された仕上がり状態での用紙サイズを示しており、ISO217で画定されている余白を加えた原紙寸法は除外することが好ましい。一方、定型サイズの用紙が使用されていない場合、ジョブが断裁を行うと判別して、第1の端部及び第2の端部と画像の位置を合わせて、第1のマークM1及び第2のマークM2を生成する。
【0039】
また、例えば、制御部11は、ユーザー入力(ユーザーによる断裁指示)を参照することにより、ジョブが断裁を行うか否かを判別する。なお、ユーザー入力は、操作部152からの入力であってもよいし、プリント指示を行う外部装置からの入力であってもよい。具体的には、ユーザー入力があった場合、ジョブが断裁を行うと判別して、第1の端部及び第2の端部と画像の位置を合わせて、第1のマークM1及び第2のマークM2を生成する。一方、ユーザー入力がなかった場合、ジョブが断裁を行わないと判別して、第1のマークM1及び第2のマークM2を生成せずに、中心合わせで画像を形成する。
【0040】
また、例えば、制御部11は、用紙に位置合わせ用の画像(トンボやパッチなど)が形成されているか否かにより、ジョブが断裁を行うか否かを判別する。具体的には、用紙に位置合わせ用の画像が形成されている場合、そもそも位置合わせ用の画像は断裁される領域に形成されるものであるため、ジョブが断裁を行うと判別して、第1の端部及び第2の端部と画像の位置を合わせて、第1のマークM1及び第2のマークM2を生成する。一方、用紙に位置合わせ用の画像が形成されていない場合、ジョブが断裁を行わないと判別して、第1のマークM1及び第2のマークM2を生成せずに、中心合わせで画像を形成する。
【0041】
また、制御部11は、図5等に示すように、第1のマークM1と第2のマークM2とのマーキングパターンを異ならせるようにしている。例えば、図5等に示す例では、第1のマークM1は「▲▲▲」であり、第2のマークM2は「▲」である。
これは、そもそも用紙の4角は理想的には直角であるが、必ずしも直角であることが保証されているわけではなく、断裁時に「プリント時に画像の位置を合わせた第1の基準である第1の端部がわからなくなった場合」に、第1の端部に基づいて第2の基準とした第2の端部を「第1の端部」と誤認してしまうと、(第1の端部と第2の端部からなる角度が)直角からずれている分だけ断裁後の用紙と画像の位置がずれてしまうからである。そこで、プリント時に画像の位置を合わせた基準となる第1の端部と、第1の端部と直交する方向の両端部のうち位置合わせの基準とした側の第2の端部と、でマーキングパターンを異ならせることで、第1の基準である第1の端部と、第1の端部に基づいて第2の基準とした第2の端部と、を断裁時に区別できるようにすることができる。したがって、断裁時に「第1の端部」を確実に認識することができるので、適切な断裁を行うことが可能となり、断裁後の用紙と画像の位置合わせの精度を向上させることができる。
【0042】
また、制御部11は、図5に示すように、第1のマークM1及び第2のマークM2に加え、第1のマークM1及び第2のマークM2の配置に基づいて推奨される断裁順を用紙に明記するようにしている。すなわち、基準とした端部を明示する(第1のマークM1及び第2のマークM2を生成する)だけではなく、まず(1辺目の断裁として)第1の端部を断裁機のバックゲージに突き当てて(第1の端部と対向する辺を)断裁するよう指示(具体的には第1の端部と対向する辺に「1st Cut」と明記)し、次に(2辺目の断裁として)第2の端部を断裁機のバックゲージに突き当てて(第2の端部と対向する辺を)断裁するよう指示(具体的には第2の端部と対向する辺に「2nd Cut」と明記)するようにする。これにより、適切な順序で断裁を行わせることができるので、断裁後の用紙と画像の位置合わせの精度を向上させることができる。
なお、基本的には、プリンター側の基準により推奨される順番がプリントされるが、断裁機の種類や職場の作業フロー等で、バックゲージではなくサイドゲージ側に突き当てて断裁が行われる場合もあるため、操作部152で断裁順を変更することができるようにしてもよい。この場合、操作部152は本発明の変更部として機能する。
【0043】
また、本実施形態では、両面印刷を行うにあたり、反転経路135を用いた反転排紙方式を採用している(図8参照)。反転排紙方式の場合、1番目の面にプリントする時と、2番目の面にプリントする時とでは、レジストローラー136に突き当てられる端部が異なるため、各面においてそれぞれレジストローラー136に突き当てられる端部を(プリント時に画像の位置を合わせる基準となる)第1の端部としてしまうと、第1の端部が面ごとに異なる端部となってしまい、適切な断裁を行うことができなくなる。したがって、両面プリント時には、図9に示すように、1番目の面(side1)の第1の端部と、2番目の面(side2)の第1の端部と、を同一として、第1のマークM1及び第2のマークM2を生成するようにしている。なお、図9(A)は用紙Pの1番目の面を上から見た図であり、図9(B)は用紙Pの2番目の面を上から見た図であり、図9(C)は用紙Pの1番目の面を上から見た図であって、2番目の面が透けて見えている状態を示した図である。図9(C)に示す例では、第1のマークM1が1番目の面と2番目の面とで重なっている状態(1番目の面と2番目の面とで第1の端部が同一の端部となっている状態)が示されている。
【0044】
以上のように、本実施形態に係る画像形成装置1は、用紙に画像を形成する画像形成部13と、画像形成部13により用紙に画像を形成するにあたり、用紙と画像との位置合わせの基準とした用紙の第1の端部を判別するための第1のマークM1と、第1の端部と直交する方向の両端部のうち位置合わせの基準とした側の第2の端部を判別するための第2のマークM2と、を生成するマーク生成部(制御部11)と、を備える。
したがって、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、画像形成(プリント)時に用紙の端部と画像の位置を合わせる基準と断裁時に用紙の端部を合わせる基準とを同一にすることができるので、製本や全面画像、面付など断裁が行われる場合であっても、断裁後の用紙と画像の位置を精度よく合わせることができる。
【0045】
また、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、マーク生成部は、第1のマークM1と第2のマークM2とのマーキングパターンを異ならせる。
したがって、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、プリント時に画像の位置を合わせた第1の基準である第1の端部と、第1の端部に基づいて第2の基準とした第2の端部と、を断裁時に区別できるようにすることができるので、適切な断裁を行うことが可能となり、断裁後の用紙と画像の位置合わせの精度を向上させることができる。
【0046】
また、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、マーク生成部は、両面プリント時において、1番目にプリントされる面の第1の端部と、2番目にプリントされる面の第1の端部と、を同一として第1のマークM1及び第2のマークM2を生成する。
したがって、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、両面印刷を行うにあたり、反転排紙方式を採用した場合であっても、各面において第1の端部を同一の端部とすることができるので、適切な断裁を行うことが可能となり、断裁後の用紙と画像の位置合わせの精度を向上させることができる。
【0047】
また、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、マーク生成部は、用紙の断裁を行わないジョブの場合、第1のマークM1及び第2のマークM2を生成せず、画像形成部13は、用紙の断裁を行わないジョブの場合、用紙の中央と画像の中央とを合わせるように画像を形成する。
したがって、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、断裁を行わない場合に、第1のマークM1及び第2のマークM2を生成することなく用紙と画像の位置を合わせることができるので、断裁を行うか否かにかかわらず、用紙と画像の位置を精度よく合わせることができる。
【0048】
また、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、ジョブが断裁を行うか否かを判別する判別部(制御部11)を備える。
したがって、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、ジョブが断裁を行うか否かで用紙と画像の位置合わせの方法を適切に調整することができるので、用紙と画像の位置を精度よく合わせることができる。
【0049】
また、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、判別部は、定型サイズの用紙が使用されているか否かにより、ジョブが断裁を行うか否かを判別する。
したがって、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、用紙サイズの情報を参照するだけで容易にジョブが断裁を行うか否かを判別することができるので、用紙と画像の位置合わせの方法を容易に調整することができる。
【0050】
また、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、判別部は、ユーザー入力を参照することにより、ジョブが断裁を行うか否かを判別する。
したがって、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、ユーザー入力を参照するだけで容易にジョブが断裁を行うか否かを判別することができるので、用紙と画像の位置合わせの方法を容易に調整することができる。
【0051】
また、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、判別部は、用紙に位置合わせ用の画像が形成されているか否かにより、ジョブが断裁を行うか否かを判別する。
したがって、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、用紙に形成された画像を参照するだけで容易にジョブが断裁を行うか否かを判別することができるので、用紙と画像の位置合わせの方法を容易に調整することができる。
【0052】
また、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、マーク生成部は、第1のマークM1及び第2のマークM2に加え、第1のマークM1及び第2のマークM2の配置に基づいて推奨される断裁順を用紙に明記する。
したがって、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、適切な順序で断裁を行わせることができるので、断裁後の用紙と画像の位置合わせの精度を向上させることができる。
【0053】
また、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、断裁順を変更する変更部(操作部152)を備える。
したがって、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、より確実に適切な順序で断裁を行わせることができるので、断裁後の用紙と画像の位置合わせの精度をより確実に向上させることができる。
【0054】
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0055】
例えば、上記実施形態では、両面印刷を行うにあたり、反転経路135を用いた反転排紙方式を採用する構成(図8等参照)を例示して説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、反転経路135を用いた反転排紙方式を採用する代わりに、図10に示すように、反転経路135Aを用いたセイムエッジ反転方式(用紙の搬送方向を軸として反転させる方式)を採用するようにしてもよい。セイムエッジ反転方式の場合、1番目の面にプリントする時と、2番目の面にプリントする時とでは、(プリント時に画像の位置を合わせる基準となる)第2の端部が異なる(例えば第2の端部を搬送方向左側の端部とした場合、1番目の面における第2の端部は2番目の面において搬送方向右側の端部となるが、2番目の面においても搬送方向左側の端部が第2の端部とされる)ため、第2の端部が面ごとに異なる端部となってしまい、適切な断裁を行うことができなくなる。したがって、図11に示すように、1番目の面の第2の端部と、2番目の面の第2の端部と、を同一として、第1のマークM1及び第2のマークM2を生成するようにしている。なお、図11(A)は1番目の面を上から見た図であり、図11(B)は2番目の面を上から見た図であり、図11(C)は1番目の面を上から見た図であって、2番目の面が透けて見えている状態を示した図である。図11(C)に示す例では、第2のマークM2が1番目の面と2番目の面とで重なっている状態(1番目の面と2番目の面とで第2の端部が同一の端部となっている状態)が示されている。
このように、マーク生成部(制御部11)が、両面プリント時において、1番目にプリントされる面の第2の端部と、2番目にプリントされる面の第2の端部と、を同一として第1のマークM1及び第2のマークM2を生成することで、両面印刷を行うにあたり、セイムエッジ反転方式を採用した場合であっても、各面において第2の端部を同一の端部とすることができるので、適切な断裁を行うことが可能となり、断裁後の用紙と画像の位置合わせの精度を向上させることができる。
【0056】
また、上記実施形態では、断裁工程を実施する構成を備えない画像形成装置1を例示しているが、これに限定されるものではない。例えば、断裁工程を実施する構成をインラインで備える構成としてもよい。この場合、画像形成装置1が、画像形成時の位置合わせの基準を把握することができるため、ジョブが断裁を行う場合であっても、第1のマークM1及び第2のマークM2を生成せずに中心合わせで画像を形成することも可能である。これは、中心合わせで画像を形成したことを画像形成装置1が把握しておくことで、断裁時に、中心合わせで形成された画像に合わせて断裁することができるからである。すなわち、断裁工程を実施する構成をインラインで備える構成の場合、画像形成時の基準に合わせて断裁を行うことができる。
【0057】
その他、画像形成装置を構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0058】
1 画像形成装置
11 制御部(マーク生成部、判別部)
12 画像読取部
13 画像形成部
131 書込部
131a 光走査部
131b 感光体
131c 現像部
131d 帯電部
131e クリーニング部
131f 1次転写ローラー
132 中間転写ベルト
133 2次転写ローラー
134 定着部
135、135A 反転経路
136 レジストローラー
137 読み取りセンサー
14 記憶部
15 操作パネル
151 表示部
152 操作部(変更部)
16 通信部
17 給紙装置
P 用紙
M1 第1のマーク
M2 第2のマーク
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