(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-08
(45)【発行日】2024-07-17
(54)【発明の名称】ワイヤハーネス
(51)【国際特許分類】
H01R 13/52 20060101AFI20240709BHJP
【FI】
H01R13/52 D
H01R13/52 301H
(21)【出願番号】P 2021048880
(22)【出願日】2021-03-23
【審査請求日】2023-07-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088672
【氏名又は名称】吉竹 英俊
(74)【代理人】
【識別番号】100088845
【氏名又は名称】有田 貴弘
(74)【代理人】
【識別番号】100117662
【氏名又は名称】竹下 明男
(74)【代理人】
【識別番号】100103229
【氏名又は名称】福市 朋弘
(72)【発明者】
【氏名】覚田 聖
(72)【発明者】
【氏名】村田 拓弥
【審査官】高橋 裕一
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-175764(JP,A)
【文献】特開2014-53091(JP,A)
【文献】実開昭63-180367(JP,U)
【文献】実開昭63-131519(JP,U)
【文献】実開平6-52326(JP,U)
【文献】特開2012-230851(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R13/40-13/533
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端子と前記端子を保持するハウジングとを有するコネクタと、
前記端子と接続されて前記コネクタから延びる配線部材と、
前記コネクタ及び前記配線部材を覆うグロメットと、
を備え、
前記ハウジングには、前記ハウジングを第1方向に貫通し、前記ハウジングの背面に開口するキャビティ及び水抜き孔が形成され、
前記グロメットは、前記背面を覆う第1覆い部と、前記背面の周囲を覆う第2覆い部とを有し、
前記第2覆い部に、前記第1方向と交差する方向に開口する排水口が設けられ、
前記ハウジングには、前記背面から前記第1方向に突出し、前記背面を前記キャビティの開口が存在する第1領域と、前記第1領域よりも前記排水口側に位置する第2領域とに仕切る仕切が設けられ、
前記背面において、前記水抜き孔の開口は、前記第2領域に位置し、
前記仕切の先端部が前記第1覆い部の内面と接している、ワイヤハーネス。
【請求項2】
請求項1に記載のワイヤハーネスであって、
前記第1覆い部には、部分的に肉厚となっている厚肉部が設けられ、
前記厚肉部の内面が前記仕切の前記先端部と接している、ワイヤハーネス。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のワイヤハーネスであって、
前記仕切の前記先端部における先端面が前記第1覆い部の内面と面接触している、ワイヤハーネス。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のワイヤハーネスであって、
前記仕切の一方側部が前記仕切の他方側部よりも前記排水口に近づくように、前記仕切が前記一方側部と前記他方側部との間の少なくとも一部で傾斜しており、
前記仕切の前記一方側部の側において、前記第1領域を含む空間と前記第2領域を含む空間とが連通している、ワイヤハーネス。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のワイヤハーネスであって、
前記仕切の側部は、前記グロメットのうち前記第2覆い部の内周面と接していない、ワイヤハーネス。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のワイヤハーネスであって、
前記ハウジングは、前記第1方向に沿って隣り合う本体部とリテーナとを有し、
前記本体部が相手側コネクタと嵌合し、
前記背面及び前記仕切が前記リテーナに設けられている、ワイヤハーネス。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のワイヤハーネスであって、
前記配線部材は、前記グロメットから前記第1方向と交差する方向に延び出ており、
前記グロメットの前記第2覆い部のうち前記排水口が形成された部分とは別の部分に、前記配線部材の引出口が形成されている、ワイヤハーネス。
【請求項8】
請求項7に記載のワイヤハーネスであって、
前記配線部材は、充電電流が流れる電源線を有し、
前記端子は、前記電源線と接続される第1端子を有し、
前記第1端子は、相手側コネクタの端子と接続されるコネクタ端子と、前記コネクタ端子及び前記電源線に接続される中継端子とを有し、
前記コネクタ端子は、前記キャビティに収められ、
前記中継端子は、前記背面に配置され、
前記中継端子のうち前記電源線との接続部分が、前記グロメットから前記電源線が延び出る方向に延びている、ワイヤハーネス。
【請求項9】
請求項8に記載のワイヤハーネスであって、
前記配線部材は、信号線を有し、
前記端子は、前記信号線と接続される第2端子を有する、ワイヤハーネス。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のワイヤハーネスであって、
前記仕切を第1仕切として、
前記ハウジングの前記背面には、前記第1仕切とは別の位置から前記第1方向に突出し、前記端子のうち前記背面に配置される部分を囲う第2仕切が設けられ、
前記第2仕切は、前記背面からの前記第1方向に沿った突出寸法が、前記背面からの前記第1方向に沿った前記第1仕切の突出寸法よりも小さい部分を有する、ワイヤハーネス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ワイヤハーネスに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、外部電源を用いて内部に搭載された蓄電装置に充電を行なう車両に設けられるワイヤハーネスを開示している。インレットベースの背面側には、インレットに連結されたケーブルを覆うグロメットが設けられている。グロメットには、グロメット内の水を排水する集合排水部材が設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のグロメットにおいて、集合排水部材内に、砂、埃など(以下、塵等という)が侵入する恐れがある。集合排水部材が短いと、塵等が、集合排水部材からグロメットの本体内部に侵入し、端子に付着する恐れがある。一方、集合排水部材が長尺であると、塵等が集合排水部材からグロメットの本体内部に侵入しにくくなるものの、車両において集合排水部材の配置スペースが大きくなってしまう。
【0005】
そこで、グロメットにおいて、排水口が短い場合でも、端子への塵等の付着を抑制できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のワイヤハーネスは、端子と前記端子を保持するハウジングとを有するコネクタと、前記端子と接続されて前記コネクタから延びる配線部材と、前記コネクタ及び前記配線部材を覆うグロメットと、を備え、前記ハウジングには、前記ハウジングを第1方向に貫通し、前記ハウジングの背面に開口するキャビティ及び水抜き孔が形成され、前記グロメットは、前記背面を覆う第1覆い部と、前記背面の周囲を覆う第2覆い部とを有し、前記第2覆い部に、前記第1方向と交差する方向に開口する排水口が設けられ、前記ハウジングには、前記背面から前記第1方向に突出し、前記背面を前記キャビティの開口が存在する第1領域と、前記第1領域よりも前記排水口側に位置する第2領域とに仕切る仕切が設けられ、前記背面において、前記水抜き孔の開口は、前記第2領域に位置し、前記仕切の先端部が前記第1覆い部の内面と接している、ワイヤハーネスである。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、グロメットにおいて、排水口が短い場合でも、端子への塵等の付着を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は実施形態1にかかるワイヤハーネスを示す斜視図である。
【
図2】
図2は実施形態1にかかるワイヤハーネスを示す平面図である。
【
図3】
図3は実施形態1にかかるワイヤハーネスを示す側面図である。
【
図5】
図5はコネクタ及び配線部材を示す背面図である。
【
図9】
図9はグロメットの第1変形例を示す背面図である。
【
図10】
図10はグロメットの第2変形例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
【0010】
本開示のワイヤハーネスは、次の通りである。
【0011】
(1)端子と前記端子を保持するハウジングとを有するコネクタと、前記端子と接続されて前記コネクタから延びる配線部材と、前記コネクタ及び前記配線部材を覆うグロメットと、を備え、前記ハウジングには、前記ハウジングを第1方向に貫通し、前記ハウジングの背面に開口するキャビティ及び水抜き孔が形成され、前記グロメットは、前記背面を覆う第1覆い部と、前記背面の周囲を覆う第2覆い部とを有し、前記第2覆い部に、前記第1方向と交差する方向に開口する排水口が設けられ、前記ハウジングには、前記背面から前記第1方向に突出し、前記背面を前記キャビティの開口が存在する第1領域と、前記第1領域よりも前記排水口側に位置する第2領域とに仕切る仕切が設けられ、前記背面において、前記水抜き孔の開口は、前記第2領域に位置し、前記仕切の先端部が前記第1覆い部の内面と接している、ワイヤハーネスである。仕切のうち第1方向の先端部がグロメットの内面と接しているため、排水口からグロメット内に塵等が侵入しても、当該塵等が第1領域を含む空間に達しにくい。これにより、グロメットにおいて、排水口が短い場合でも、端子への塵等の付着を抑制できる。また、背面において、水抜き孔の開口は、第2領域に位置するため、水抜き孔からグロメットの内部に浸入する水が排水口に達しやすい。
【0012】
(2)(1)のワイヤハーネスにおいて、前記第1覆い部には、部分的に肉厚となっている厚肉部が設けられ、前記厚肉部の内面が前記仕切の前記先端部と接していてもよい。これにより、グロメットの厚肉部が仕切からの力を適切に受けやすくなり、グロメットと仕切とが適切に接した状態に保たれやすい。
【0013】
(3)(1)又は(2)のワイヤハーネスにおいて、前記仕切の前記先端部における先端面が前記第1覆い部の内面と面接触していてもよい。これにより、グロメットと仕切とが適切に接した状態に保たれやすい。
【0014】
(4)(1)から(3)のいずれか1つのワイヤハーネスにおいて、前記仕切の一方側部が前記仕切の他方側部よりも前記排水口に近づくように、前記仕切が前記一方側部と前記他方側部との間の少なくとも一部で傾斜しており、前記仕切の前記一方側部の側において、前記第1領域を含む空間と前記第2領域を含む空間とが連通していてもよい。これにより、排水口が鉛直方向を向くようにワイヤハーネスが配置されたときに、キャビティから第1領域を含む空間に浸入した水が仕切を伝って第2領域を含む空間に達することができる。
【0015】
(5)(1)から(4)のいずれか1つのワイヤハーネスにおいて、前記仕切の側部は、前記グロメットのうち前記第2覆い部の内周面と接していなくてもよい。これにより、グロメットと仕切との隙間を用いて、第1領域を含む空間側にある水を、第2領域を含む空間側に逃がすことができる。
【0016】
(6)(1)から(5)のいずれか1つのワイヤハーネスにおいて、前記ハウジングは、前記第1方向に沿って隣り合う本体部とリテーナとを有し、前記本体部が相手側コネクタと嵌合し、前記背面及び前記仕切が前記リテーナに設けられていてもよい。これにより、配線部材の延び出る方向等に応じて仕切が変更されても、リテーナの変更によって対応できる。
【0017】
(7)(1)から(6)のいずれか1つのワイヤハーネスにおいて、前記配線部材は、前記グロメットから前記第1方向と交差する方向に延び出ており、前記グロメットの前記第2覆い部のうち前記排水口が形成された部分とは別の部分に、前記配線部材の引出口が形成されていてもよい。これにより、配線部材がグロメットから第1方向に延び出る場合と比べて、配線部材の荷重がグロメットにかかっても、当該荷重が仕切及びグロメットの接する部分を互いに離間させる方向に作用しにくくなり、グロメットの内面と仕切とが接した状態に保たれやすい。また、コネクタにグロメットが取付けられた部分を低背化できる。
【0018】
(8)(7)のワイヤハーネスにおいて、前記配線部材は、充電電流が流れる電源線を有し、前記端子は、前記電源線と接続される第1端子を有し、前記第1端子は、相手側コネクタの端子と接続されるコネクタ端子と、前記コネクタ端子及び前記電源線に接続される中継端子とを有し、前記コネクタ端子は、前記キャビティに収められ、前記中継端子は、前記背面に配置され、前記中継端子のうち前記電源線との接続部分が、前記グロメットから前記電源線が延び出る方向に延びていてもよい。これにより、電源線がグロメットから第1方向と交差する方向に延び出る場合でも、電源線がグロメット内部においてなるべく曲がることなく、グロメットから延び出ることができる。
【0019】
(9)(8)のワイヤハーネスにおいて、前記配線部材は、信号線を有し、前記端子は、前記信号線と接続される第2端子を有してもよい。これにより、信号線用の第2端子への塵等の付着も抑制できる。
【0020】
(10)(1)から(9)のいずれか1つのワイヤハーネスにおいて、前記仕切を第1仕切として、前記ハウジングの前記背面には、前記第1仕切とは別の位置から前記第1方向に突出し、前記端子のうち前記背面に配置される部分を囲う第2仕切が設けられ、前記第2仕切は、前記背面からの前記第1方向に沿った突出寸法が、前記背面からの前記第1方向に沿った前記第1仕切の突出寸法よりも小さい部分を有してもよい。これにより、第2仕切がグロメットと接しにくくなることによって、第1領域と第2領域とを仕切る第1仕切が、グロメットと接した状態に保たれやすい。
【0021】
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のワイヤハーネスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0022】
[実施形態1]
以下、実施形態1にかかるワイヤハーネスについて説明する。
図1は実施形態1にかかるワイヤハーネス10を示す斜視図である。
図2は実施形態1にかかるワイヤハーネス10を示す平面図である。
図3は実施形態1にかかるワイヤハーネス10を示す側面図である。
図4は
図2のIV-IV線に沿った断面図である。
【0023】
<ワイヤハーネス>
ワイヤハーネス10は、コネクタ20と配線部材50とグロメット60とを備える。コネクタ20は、ハウジング21及び端子40を有する。端子40はハウジング21に保持される。配線部材50は端子40と接続されて、コネクタ20から外方に延びている。グロメット60は、コネクタ20及び配線部材50を覆っている。本例では、コネクタ20がインレット20である例が説明される。コネクタ20は、インレット20である必要は無く、車両に搭載される如何なるコネクタであってもよい。
【0024】
インレット20を有するワイヤハーネス10は、車両に組込まれる。車両は、蓄電装置及びモータを備える電動車両である。車両は、蓄電装置の電力でモータを駆動することによって走行する。車両は、駆動源としてモータのみを備える電気自動車であってもよいし、モータとエンジンとを備えるハイブリッド車両であってもよい。車両における蓄電装置は、外部の充電スタンドから供給される電力によって充電される。ワイヤハーネス10におけるインレット20は、例えば、車両におけるボディの外面に設けられたインレット取付部80に取付けられる。
図2には、インレット取付部80の一例が示されている。インレット取付部80は、例えば、ボディをなすパネル82の一部が車両の内側に凹む凹状に形成される。インレット取付部80のうち底部のパネル82には貫通孔84が形成される。ワイヤハーネス10の一部は、パネル82よりも車両の内側に配置され、他の一部は貫通孔84を貫通する。
【0025】
インレット20は、外部充電コネクタが挿し込まれて電気的に接続されることが可能に構成される。外部充電コネクタは、例えば、充電スタンドから延びる充電ケーブルのコネクタである。インレット20の正面側には、外部充電コネクタとの接続部分が設けられる。接続部分は、外部充電コネクタが挿し込まれて電気的に接続される部分を含む。接続部分の一部はパネル82の貫通孔84を貫通する。ハウジング21及び端子40の正面側部分は、接続部分として用いられる。配線部材50は、インレット20から延びる。配線部材50は、充電スタンドからの電力を車両の蓄電装置に向けて送る。グロメット60は、インレット20及び配線部材50の一部を覆う。グロメット60は、パネル82よりも車両の内部空間において、インレット20及び配線部材50の保護、インレット20の止水等を行う。グロメット60には、接続口67、引出口70及び排水口73が形成されている。インレット20における接続部分が接続口67を通じてグロメット60の外に延び出ている。配線部材50が引出口70を通じてグロメット60の外に延び出ている。グロメット60内の水が、排水口73を通じてグロメット60の外部に排出される。
【0026】
本開示において、
図2に示されるように、互いに直交するX方向、Y方向及びZ方向のうち、X方向が、インレット20がパネル82の貫通孔84を貫通する方向に平行な方向とされる。インレット20と外部充電コネクタとは、X方向に接続される。Z方向は、例えば、鉛直方向である。例えば、インレット20が車両の側面に設けられる場合、Y方向は車両の前後方向となる。例えば、インレット20が車両の前面又は後面に設けられる場合、Y方向は車両の幅方向となる。また、グロメット60において、接続口67は、X方向に開口し、引出口70は、Y方向に開口し、排水口73は、Z方向に開口している。取付状態にない部材についても、取付状態とされた場合のX方向、Y方向及びZ方向に対応する方向を用いて説明される。
【0027】
<インレット及び配線部材>
インレット20及び配線部材50について、
図1から
図4に加えて
図5から
図6を参照しつつ説明する。
図5はコネクタ20としてのインレット20と配線部材50とを示す背面図である。
図6はコネクタ20としてのインレット20を示す正面図である。
図5は車両の内側から見た図であり、
図6は車両の外側から見た図である。
図5において、仮想線で示されるグロメット60は、X方向から見てインレット20への取付位置に位置している。
【0028】
インレット20におけるハウジング21は、本体部22及びリテーナ32を有する。本体部22及びリテーナ32は、X方向に連結されて、1つのハウジング21をなしている。
【0029】
本体部22は、第1ハウジング部分23を有する。第1ハウジング部分23が貫通孔84を貫通している。第1ハウジング部分23の外形は、貫通孔84の形状に応じた形状とされるとよい。ここでは、第1ハウジング部分23の外形及び貫通孔84の形状が円形状とされる。第1ハウジング部分23には、第1ハウジング部分23をそれぞれX方向に貫通する第1キャビティ25及び第1水抜き孔26が形成されている。
【0030】
リテーナ32は、第2ハウジング部分33を有する。第2ハウジング部分33には、第2ハウジング部分33をそれぞれX方向に貫通する第2キャビティ35及び第2水抜き孔36が形成されている。
【0031】
第1ハウジング部分23及び第2ハウジング部分33はX方向に並ぶ。第2ハウジング部分33は、第1ハウジング部分23よりも後方側(X方向に沿って車両の内側)に位置する。第2ハウジング部分33にハウジング21の背面34が設けられる。ここではX方向に沿った第2ハウジング部分33の長さ寸法は、X方向に沿った第1ハウジング部分23の長さ寸法よりも短い。X方向に沿った第2ハウジング部分33の長さ寸法は、X方向に沿った第1ハウジング部分23の長さ寸法と同じかそれよりも長くてもよい。
【0032】
第1キャビティ25及び第2キャビティ35はX方向に連通して、1つのキャビティをなしている。キャビティは、ハウジング21の背面34に開口する。当該キャビティ内に端子40が収容されて、接続部分をなしている。端子40の一端部は、インレット20に外部充電コネクタが挿し込まれたときに、外部充電コネクタにおける端子と電気的に接続される。端子40の他端部は、配線部材50と電気的に接続される。インレット20において、端子40と配線部材50とは接続された状態に維持されている。端子40と配線部材50との接続態様は特に限定されるものではなく、圧着、溶接などであってもよい。
【0033】
ここでは端子40として、電源線用の複数(
図5に示す例では2つ)の第1端子40Aと、信号線用の複数(
図5に示す例では2つ)の第2端子40Bとが設けられている。また、配線部材50として、電源線として用いられる複数(
図5に示す例では2本)の配線部材50Aと、信号線として用いられる複数(
図5に示す例では2本)の配線部材50Bとが設けられる。4本の配線部材50それぞれは、導体及び被覆層を有する単線の被覆電線である。配線部材50Aの一端部が第1端子40Aに接続され、配線部材50Bの一端部が第2端子40Bに接続される。4本の配線部材50は、一端部から他端部に向かう途中の中間部において、グロメット60の外に延び出る。本例では、4本の配線部材50は、Y方向に沿ってグロメット60から延び出ている。4本の配線部材50の他端部は、それぞれの接続相手に接続される。接続相手としては、車両の配線システムの仕様に応じて設定される。例えば、コネクタ20がインレット20である場合、かかる接続相手としては、蓄電装置、AC-DCコンバータ、DC-DCコンバータ、又は電子制御ユニット(ECU)などが想定される。
【0034】
電源線用の第1端子40Aは、コネクタ端子41と、中継端子42とを含む。コネクタ端子41は、相手側コネクタの端子と接続される。コネクタ端子41は、ハウジング21のキャビティ内に収まる。中継端子42は、コネクタ端子41及び配線部材50Aと接続される。中継端子42の一端部が、コネクタ端子41と接続される。中継端子42の他端部が、配線部材50Aと接続される。中継端子42とコネクタ端子41との接続態様は、特に限定されるものではなく、適宜設定可能である。例えば、中継端子42とコネクタ端子41との接続態様は、コネクタ端子41がキャビティに収められた後に、中継端子42とコネクタ端子41とが接続可能な接続態様であってもよい。かかる接続態様は、例えば、ねじ止め又はタブによる嵌合などであってもよい。中継端子42とコネクタ端子41との接続態様は、中継端子42と配線部材50Aとの接続態様よりも、接続後の脱着(接続解除及び再接続)が容易であってもよい。かかる接続態様の組み合わせとして、中継端子42とコネクタ端子41との接続態様が、ねじ止め又はタブによる嵌合などであり、中継端子42と配線部材50Aとの接続態様が、圧着、溶接などである組み合わせが想定される。
【0035】
中継端子42の一端部は、X方向から見て、コネクタ端子41と重なる位置に位置する。中継端子42とコネクタ端子41との接続部分は、キャビティ内に収まってもよいし、キャビティの外に配置されてもよく、中継端子42とコネクタ端子41との接続態様などに応じて適宜設定可能である。
【0036】
中継端子42の他端部は、キャビティの外に配置される。中継端子42の他端部は、背面34に配置される。中継端子42のうち配線部材50Aとの接続部分(中継端子42の他端部)が、グロメット60から配線部材50Aが延び出る方向(ここではY方向)に延びている。中継端子42は、他端部から一端部に向けて、背面34に沿って延びる。この際、2つの第1端子40Aのうち一方の中継端子42は、他端部から一端部に向けて、Y方向に延びた後、途中で曲がり、背面34上で、Y方向と交差する方向(ここではZ方向)に延びている。2つの第1端子40Aのうち他方の中継端子42は、他端部から一端部に向けて、Y方向に延びて、そのまま一端部に至る。
【0037】
信号線用の第2端子40Bは、1つの端子の中に、相手側コネクタの端子と接続される部分と、配線部材50Bと接続される部分との両方が設けられている。第2端子40Bのうち相手側コネクタの端子と接続される部分は、キャビティ内に収まる。第2端子40Bのうち配線部材50Bと接続される部分も、キャビティ内に収まっている。従って、配線部材50Bのうち第2端子40Bと接続される先端部もキャビティ内に収まっている。配線部材50Bのうち被覆がある部分が背面34に配置される。このため、配線部材50Bと、第1端子40Aの中継端子42とは短絡しにくい。第2端子40Bのうち配線部材50Bと接続される部分は、キャビティの外に配置されてもよい。
【0038】
図6に示すように、第1端子40A用の2つのキャビティは、Y方向に離れて設けられている。第2端子40B用のキャビティは、Y方向に沿って、第1端子40A用の2つのキャビティの間に設けられている。第2端子40B用の2つのキャビティは、Z方向に沿って離れて設けられている。第1端子40A用のキャビティは、Z方向に沿って、第2端子40B用の2つのキャビティの間に設けられている。
【0039】
配線部材50Aは、配線部材50Bよりも太い。このため、配線部材50Aは、配線部材50Bよりも曲がりにくい。逆に言うと、配線部材50Bは、配線部材50Aよりも曲がりやすい。これは、配線部材50A及び配線部材50Bに流れる電流の大きさの違いによる。すなわち、電源線となる配線部材50Aには、充電電流として比較的大きな電流が流れる。このため、配線部材50Aは、比較的大きい導体断面積が必要である。信号線となる配線部材50Bに流れる信号用の電流は、比較的小さな電流で済む。このため、配線部材50Bは、比較的小さな導体断面積で済む。このため、配線部材50Aは、配線部材50Bよりも太い。
【0040】
もちろん、端子40の数及び用途は、これに限られない。端子40の数及び用途は、外部充電コネクタの端子の数及び用途などに応じて適宜設定可能である。例えば、端子として、コネクタ端子41と、中継端子42とを有する第1端子40Aが設けられていなくてもよい。同様に、配線部材50の数及び用途は、これに限られるものではなく、車両の充電システムの仕様、ワイヤハーネス10の用途などに応じて適宜設定可能である。例えば、配線部材50としては、複数の単線が1つのシースで覆われた複合ケーブルが用いられてもよく、複合ケーブルがグロメット60の外部から内部に延びてもよい。また例えば、ワイヤハーネス10における配線部材として、外部充電コネクタと接続されないものがあってもよい。かかる配線部材として、例えば、インレット20に組込まれるセンサなどの電気部品に接続されるものがあってもよい。
【0041】
第1水抜き孔26及び第2水抜き孔36はX方向に連通して、1つの水抜き孔をなしている。水抜き孔は、インレット取付部80のうちパネル82よりも外側の空間に水がたまることを抑制する。インレット取付部80のうちパネル82よりも外側の空間にたまった水は、水抜き孔を通じて、パネル82よりも内側の空間に案内される。ここでは、水は、水抜き孔を通じて、グロメット60の内部に案内される。この水が、グロメット60における排水口73を通じてグロメット60の外に排出される。
【0042】
ハウジング21には、固定部28が設けられている。固定部28は、車両への固定に用いられる部分である。ここでは、固定部28は、本体部22に設けられている。固定部28は、第1ハウジング部分23の外面(ここではパネル82よりも車両の内部側に位置する部分の外面)から鍔状に突出する。固定部28は、パネル82の貫通孔84よりも大きく形成される。固定部28とパネル82との固定態様は、特に限定されるものではないが、例えば以下のように固定されてもよい。すなわち、固定部28には、固定孔が形成される。パネル82のうち貫通孔84の周縁部の内面にスタッドボルトが設けられる。スタッドボルトが固定孔に締結されて、固定部28とパネル82とが固定される。これにより、インレット20(ワイヤハーネス10)がインレット取付部80に取付けられる。
【0043】
ハウジング21には、ハウジング側仕切37が設けられている。ハウジング側仕切37は、ハウジング21の背面34に設けられる。ここでは、ハウジング21の背面34がリテーナ32に設けられるため、ハウジング側仕切37はリテーナ32に設けられている。ハウジング側仕切37は、板状に形成されて、第2ハウジング部分33の背面34からX方向に突出する。ハウジング側仕切37のうちX方向に沿った先端部が開口している。ハウジング側仕切37は、第1仕切38を有する。さらにハウジング側仕切37は、第2仕切39を有する。
【0044】
第1仕切38は、背面34をキャビティの開口が存在する第1領域と、第1領域よりも排水口73側に位置する第2領域とに仕切る。背面34において、水抜き孔の開口は第2領域に設けられる。従って、第1仕切38は、水抜き孔の開口とキャビティの開口とを仕切る。第1仕切38の一方側部が第1仕切38の他方側部よりもZ方向に沿って排水口73に近づくように、第1仕切38が一方側部と他方側部との間の少なくとも一部で傾斜している。第1仕切38において、この傾斜している部分が傾斜部とされる。第1仕切38は、一方側部と他方側部との間が、傾斜部のみで構成されていてもよい。ここでは、第1仕切38は、一方側部と他方側部との間に、傾斜部のほかに水平部を含む。水平部は、Z方向と直交する平面に沿って広がる部分である。ここでは、2つの傾斜部の間に水平部が設けられる。一方側部を含む部分及び他方側部を含む部分は、それぞれ傾斜部である。水平部は、第2端子40Bが収まるキャビティの隣(Z方向に沿って下方)に設けられる。
【0045】
第1仕切38の一方側部は、排水口73よりもY方向に沿って一方側に位置し、第1仕切38の他方側部は、排水口73よりもY方向に沿って他方側に位置する。第1仕切38の一方側部は、背面34の周縁部に達していない。第1仕切38の一方側部は、背面34の周縁部に達していてもよい。同様に、第1仕切38の他方側部は、背面34の周縁部に達していない。第1仕切38の他方側部は、背面34の周縁部に達していてもよい。
【0046】
第2仕切39は、ハウジング21の背面34のうち第1仕切38とは別の位置からX方向に突出している。第2仕切39は、端子40のうち背面34に配置される部分を囲う。ここでは、第2仕切39は、第1端子40Aの中継端子42同士を仕切る。ここでは、第2仕切39は、各中継端子42の周囲を囲うように2つ設けられる。各第2仕切39は、キャビティの開口の周りの3方を囲う。これにより、各中継端子42の姿勢(向き)が、第2仕切39によって規制されている。
【0047】
各第2仕切39は、YZ平面における一部が開口している。当該開口から中継端子42の他端部側の部分が第2仕切39の外方に突出する。ここでは、2つの第2仕切39は、互いに異なる向きに開口している。2つの第2仕切39のうち一方の第2仕切39の開口は、Z方向に沿った上方に開口する。2つの第2仕切39のうち他方の第2仕切39の開口は、Y方向に沿って開口する。もっとも、2つの第2仕切39の開口は互いに同じ向きに開口していてもよい。
【0048】
2つの第2仕切39は、Y方向に間隔をあけて設けられている。このため、中継端子42間に、一方の第2仕切39の壁と、他方の第2仕切39の壁との2つの壁が設けられている。2本の配線部材50Bのうち一方の配線部材50Bが、当該2つの壁の間を通り、他方の配線部材50Bと合流する。一方の配線部材50Bは、Z方向に沿って排水口73から遠いキャビティに収容される配線部材50Bである。他方の配線部材50Bは、Z方向に沿って排水口73に近いキャビティに収容される配線部材50Bである。2本の配線部材50Bは、合流後に、Y方向に延びる。2つの第2仕切39は、Y方向に接していてもよい。この場合、中継端子42間を仕切る壁が1つであるとみなすことができる。この場合、一方の配線部材50Bは、当該壁の上を通って、他方の配線部材50と合流してもよい。
【0049】
2つの第2仕切39の一方は、一部が、第1仕切38の一部と重複している。ここでは、第1仕切38のうち他方側部側の傾斜部が、1つの第2仕切39のうちZ方向に沿った下方部分と重複している。2つの第2仕切39の他方は、第1仕切38とはつながっていない。2本の配線部材50Bは、この他方の第2仕切39と第1仕切38との間を通って、Y方向に延びている。
【0050】
背面34からのX方向に沿った第1仕切38の突出寸法は、グロメット60の内面と接することが可能な寸法とされてもよい。背面34からのX方向に沿った第1仕切38の突出寸法は、背面34とグロメット60の内面との間隔と同じか、それよりも大きい寸法とされてもよい。背面34からのX方向に沿った第2仕切39の突出寸法は、第2仕切39の先端側に中継端子42が露出しない寸法とされてもよい。背面34からのX方向に沿った第2仕切39の突出寸法は、背面34からのX方向に沿った中継端子42の突出寸法と同じか、それよりも大きい寸法とされてもよい。
【0051】
第2仕切39は、背面34からのX方向に沿った突出寸法が、背面34からのX方向に沿った第1仕切38の突出寸法よりも小さい部分を有する。ここでは、第2仕切39のうち第1仕切38と共通の壁を除くすべての壁において、背面34からのX方向に沿った突出寸法が、背面34からのX方向に沿った第1仕切38の突出寸法よりも小さい。もっとも、第2仕切39のうち背面34からのX方向に沿った突出寸法が、背面34からのX方向に沿った第1仕切38の突出寸法よりも小さい部分は、これに限られない。例えば、2つの第2仕切39がY方向に接しており、中継端子42間を仕切る壁が1つである場合に、背面34からのX方向に沿った当該壁の突出寸法が、背面34からのX方向に沿った第1仕切38の突出寸法よりも小さくされていてもよい。また、例えば、一方の第2仕切39のうち傾斜部の下方側で第1仕切38に連なる部分において、背面34からのX方向に沿った突出寸法が、背面34からのX方向に沿った第1仕切38の突出寸法よりも小さくされていてもよい。
【0052】
本体部22は、第1ハウジング部分23及び固定部28が一体に形成された一体成形品である。リテーナ32は、第2ハウジング部分33及びハウジング側仕切37が一体に形成された一体成形品である。本体部22及びリテーナ32は、それぞれ絶縁性を有する樹脂等を材料によって形成される。本体部22及びリテーナ32は、それぞれ樹脂等の材料によって、金型一体形成されてもよい。
【0053】
<グロメット>
グロメット60について、
図1から
図6に加えて
図7及び
図8を参照しつつ説明する。
図7及び
図8はグロメット60を示す斜視図である。
図7及び
図8は互いに異なる向きから見た斜視図である。
【0054】
グロメット60は、グロメット本体部62と鍔部76とを備える。グロメット60は、グロメット本体部62と鍔部76とが一体に形成された一体成形品である。グロメット60は、弾性を有する材料によって形成される。グロメット60の材料としては、例えば、弾性が高いEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)などのエラストマを用いることができる。グロメット60は、上記のような弾性を有する材料によって、金型一体形成されてもよい。インレット20の本体部22及びリテーナ32の材料である樹脂は、かかるエラストマよりも硬い材料であるとよい。
【0055】
グロメット本体部62は、インレット20と配線部材50とを覆う。グロメット本体部62に、接続口67、引出口70及び排水口73が形成されている。接続口67には、インレット20のうち外部充電コネクタとの接続部分が挿通される。引出口70には、配線部材50が挿通される。グロメット本体部62内の水が、排水口73から排出される。接続口67は、引出口70及び排水口73よりも大きい。
【0056】
本開示では、キャビティがハウジング21を貫通する方向を第1方向とする。第1方向はX方向と平行である。第1方向は、接続口67が開口する方向でもある。引出口70が開口する方向を第2方向とし、排水口73が開口する方向を第3方向とする。上記のように、引出口70はY方向に開口し、排水口73はZ方向に開口する。このためここでは、第1方向、第2方向及び第3方向は互いに直交する。もっとも、第1方向、第2方向及び第3方向は互いに直交していなくてもよい。例えば、第2方向は、X方向、Y方向及びZ方向と交差する方向であってもよい。
【0057】
本例では、接続口67には筒状に形成された接続筒部68が設けられている。引出口70には筒状に形成された引出筒部71が設けられている。排水口73には筒状に形成された排水筒部74が設けられている。
【0058】
接続筒部68は、同様の断面形状がX方向に連続する筒状に形成されている。接続筒部68は、接続口67をX方向に延長させている。接続筒部68の内面には、リップ部69が設けられている。リップ部69は、接続部分の外面(ここでは、第1ハウジング部分23の外面)に接触可能に環状に形成されている。リップ部69が接続部分の外面に押し付けられることによって、接続口67におけるインレット20とグロメット60との間が止水されている。
【0059】
引出筒部71は、同様の断面形状がY方向に連続する筒状に形成されている。引出筒部71は、引出口70をY方向に延長させている。引出筒部71の内面には、リップ部72が設けられている。リップ部72は、配線部材50に接触可能に環状に形成されている。リップ部69が配線部材50の外面に押し付けられることによって、引出口70における配線部材50とグロメット60との間が止水されている。
【0060】
本例では、引出筒部71(引出口70)が複数(
図1に示す例では、3つ)形成されている。3つの引出筒部71のうち2つの引出筒部71Aにリップ部72が形成され、残りの1つの引出筒部71Bにはリップ部72が形成されていない。2つの引出筒部71Aには、2本の配線部材50Aが1本ずつ分かれて挿通されている。1つの引出筒部71Bには、2本の配線部材50Bがまとめて挿通されている。
【0061】
引出筒部71Aは、X方向及びZ方向において、中継端子42と配線部材50Aとの接続部分と同じ位置に設けられているとよい。中継端子42と配線部材50Aとの接続部分からY方向に沿って移動した先に、引出筒部71Aがあるとよい。これにより、配線部材50Aが、グロメット60の内部でなるべく曲がらずにY方向に延びることができる。引出筒部71Bは、2つの引出筒部71AよりもZ方向に沿って下方に設けられている。
【0062】
排水筒部74は、同様の断面形状がZ方向に連続する筒状に形成されている。排水筒部74は、排水口73をZ方向に延長させている。ここでは排水口73及び排水筒部74は角形状である。排水口73及び排水筒部74は、円形状などであってもよい。
【0063】
本例では、グロメット本体部62は、第1本体部63と第2本体部66とを有する。第1本体部63は、インレット20の接続部分を主に覆う部分である。第2本体部66は、配線部材50のうち端子40と接続される部分よりも他端側の部分であってY方向に延びる部分を主に覆う部分である。第1本体部63及び第2本体部66はそれぞれ中空であり、第1本体部63の内部空間と第2本体部66の内部空間とはつながっている。第1本体部63は、インレット20の接続部分を覆うことができる形状であればよく、インレット20の接続部分に応じた形状であると良い。第2本体部66は、配線部材50のうちY方向に延びる部分を覆うことができる形状であればよい。第2本体部66の内部空間は、複数の配線部材50の外形の合計よりも大きい。第2本体部66は、複数の配線部材50同士が密着することなく収容可能とされる。ここでは、第1本体部63は円形断面がX方向に続く形状を呈し、第2本体部66は角形断面(ここでは四角形断面)がY方向に連続する形状を呈している。
【0064】
第1本体部63は、第1覆い部64及び第2覆い部65を有する。第1本体部63のうちX方向に沿った一方の端部に接続口67が設けられている。第1本体部63のうちX方向に沿った他方の端部(接続口67が設けられた端部と反対側の端部)には開口は形成されていない。第1覆い部64及び第2覆い部65は、第1本体部63のうちX方向に沿った他方の端部に設けられる。第1覆い部64は、インレット20の背面34と対向する。第1覆い部64は、インレット20の背面34を覆う。第2覆い部65はインレット20の背面34の周囲を覆う。第2覆い部65が筒状であり、第1覆い部64が第2覆い部65を接続口67とは反対側から蓋をしている。第2覆い部65に排水口73が設けられている。排水口73は、第2覆い部65のうちZ方向に沿って最も下方の部分に設けられている。また第2覆い部65のうち排水口73が形成された部分とは別の部分に引出口70が設けられている。本例では、引出口70は、第2本体部66のうちY方向に沿った先端部に設けられている。引出口70は、第2本体部66を介して第2覆い部65に連なる。なお、第2本体部66と引出口70とは、第2本体部66が複数の配線部材50をまとめて収容する大きな引出口であり、引出口70が複数の配線部材50を分けて収容する小さな引出口であるとみなすこともできる。
【0065】
第1仕切38の先端部が第1覆い部64の内面と接している。第1仕切38は、一方側部から少なくとも排水口73の上方に位置する部分まで第1覆い部64の内面と接しているとよい。第1仕切38は、一方側部から他方側部に向けて全体にわたって第1覆い部64の内面と接していてもよい。
【0066】
第1覆い部64には、部分的に肉厚となっている厚肉部64aが設けられている。厚肉部64aの内面が第1仕切38と接している。厚肉部64aは、第1仕切38の一方側部から他方側部までの全体に対応する部分に設けられている。厚肉部64aのうちZ方向に沿った上方の縁部は、第1仕切38の傾斜部に応じて傾斜している。厚肉部64aは、Z方向に沿って下方側で、第2覆い部65とつながっている。厚肉部64aに対してZ方向に沿って下方側で、第2覆い部65が円の中心側に向けて凹んでいる。厚肉部64aと第2覆い部65との連結部分は、第1仕切38の傾斜部に応じて傾斜している。これにより、厚肉部64aがZ方向に沿って下方側で、第2覆い部65とつながりつつ、厚肉部64aが設けられる領域が大きくなることを抑制できる。
【0067】
第1仕切38の先端部における先端面が第1覆い部64の内面(ここでは厚肉部64aの内面)と面接触している。第1覆い部64の内面(ここでは厚肉部64aの内面)のうち第1仕切38の先端部における先端面と接する部分は、YZ平面に平行な平坦面である。当該平坦面のZ方向に沿った寸法は、第1仕切38の先端部における先端面のZ方向に沿った寸法よりも大きい。これにより、第1仕切38の先端部における先端面が、当該平坦面に面接触しやすい。ここでは、厚肉部64aの内面が全体に平坦面である。厚肉部64aのZ方向に沿った寸法が、第1仕切38の先端部における先端面のZ方向に沿った寸法よりも大きい。
【0068】
第1領域を含む空間と第2領域を含む空間とは、グロメット60及び第1仕切38によって完全に仕切られてはいない。グロメット60内部において、第1領域を含む空間と第2領域を含む空間とは互いに独立した空間とはなっておらず、第1仕切38とグロメット60の内面との隙間などの連通部で連通する。
【0069】
ここでは、第1仕切38の一方側部の側において、第1領域を含む空間と第2領域を含む空間とが連通している。ここでは、第1仕切38の一方側部の側において、グロメット60と第1仕切38との間に隙間が有る。第1仕切38の一方側部は、グロメット60のうち第2覆い部65の内周面と接していない。ここでは、第2覆い部65に第2本体部66が設けられていることによって、第2覆い部65には、第1仕切38の一方側部の端面と対向する部分が存在しない。これにより、第1仕切38の一方側部は、グロメット60のうち第2覆い部65の内周面と接していない。なお、第2覆い部65に第1仕切38の一方側部の端面と対向する部分が存在する場合、第2覆い部65の内周面と、第1仕切38の一方側部の端面とが、間隔をあけて対向していてもよい。
【0070】
第2覆い部65の内周面と、第1仕切38の他方側部の端面とが、間隔をあけて対向している。もっとも、第2覆い部65の内周面と、第1仕切38の他方側部の端面とが、接していてもよい。第2覆い部65の内周面のうち、第1仕切38の他方側部の端面と接している部分が部分的に肉厚に形成されていてもよい。
【0071】
グロメット本体部62には、グロメット側仕切75が設けられている。グロメット側仕切75は、Z方向から見た場合に、排水口73と重なる。グロメット側仕切75は、Z方向に沿って、第1仕切38と排水口73との間に配置されている。グロメット側仕切75は、第1覆い部64の内面からX方向に沿って突出している。グロメット側仕切75は、仕切本体75aと一対の脚部75bとを有する。仕切本体75aは、Z方向から見た場合に、排水口73と重なる部分である。仕切本体75aは、Z方向に沿って排水口73と間隔をあけて設けられる。一対の脚部75bは、仕切本体75aと第2覆い部65とをつなぐ部分である。一対の脚部75bは、Y方向に沿って互いに離れて設けられる。Y方向に沿って一対の脚部75bの間に排水口73が設けられる。仕切本体75aは、Z方向から見た場合に、X方向に沿った接続部分側において、排水口73と重ならない。これにより、インレット20における水抜き孔の開口から排水口73に水が達しやすい。もっとも、仕切本体75aは、Z方向から見た場合に、排水口73の全体と重なっていてもよい。
【0072】
第1仕切38は、仕切本体75aよりもZ方向上方において、背面34から第1覆い部64の内面まで至る。Z方向から見た場合に、グロメット側仕切75のない部分にも第1仕切38が設けられている。これにより、グロメット側仕切75のない部分から第1領域を含む空間側に塵等が侵入することを、第1仕切38によって抑制できる。
【0073】
鍔部76は、接続筒部68のうちX方向に沿った先端部の周囲に設けられている。鍔部76は、接続筒部68の側面に全周にわたる環状に形成されている。もっとも鍔部76は、接続筒部68の側面に全周にわたる環状でなくともよく、接続筒部68の側面に部分的に形成されていてもよい。例えば、作業者は、グロメット60をインレット20に装着する作業、特に、インレット20に対してX方向に接続口67をずらす作業をする際、鍔部76をつかんで作業することができる。これにより、インレット20へのグロメット60装着作業の作業性向上を図ることができる。
【0074】
<効果等>
以上のように構成されたワイヤハーネス10によると、第1仕切38のうちX方向の先端部がグロメット60の内面と接しているため、排水口73からグロメット60内に塵等が侵入しても、当該塵等が、キャビティの開口がある第1領域を含む空間に達しにくい。これにより、グロメット60において、排水口73が短い場合でも、端子40への塵等の付着を抑制できる。
【0075】
また、厚肉部64aの内面が第1仕切38と接している。これにより、グロメット60の厚肉部64aが第1仕切38からの力を適切に受けやすくなり、グロメット60と第1仕切38とが適切に接した状態に保たれやすい。例えば、グロメット60のうち第1仕切38と接する部分が、第1仕切38からの力を受けても、第1仕切38との間に隙間が生じるような変形をしにくくなる。
【0076】
また、第1仕切38の先端部における先端面が第1覆い部64の内面と面接触している。これにより、グロメット60と第1仕切38とが適切に接した状態に保たれやすい。例えば、第1仕切38の先端部における側面、角部などが第1覆い部64の内面と接していると、グロメット60からの反力が、第1仕切38に対して、X方向と交差する方向にかかり、曲げモーメントとして作用する恐れがある。これに対して、第1仕切38の先端部における先端面が第1覆い部64の内面と面接触していると、グロメット60からの反力が、第1仕切38に対してX方向にかかるため、曲げモーメントとして作用しにくい。
【0077】
また、背面34において、水抜き孔の開口は、排水口73のある第2領域に位置する。これにより、水抜き孔からグロメット60の内部に浸入する水が排水口73に達しやすい。
【0078】
また、第1仕切38の一方側部が第1仕切38の他方側部よりも排水口73に近づくように、第1仕切38が一方側部と他方側部との間の少なくとも一部で傾斜しており、第1仕切38の一方側部の側において、第1領域を含む空間と第2領域を含む空間とが連通している。これにより、排水口73が鉛直方向を向くようにワイヤハーネス10が配置されたときに、キャビティから第1領域を含む空間に浸入した水が第1仕切38を伝って第2領域を含む空間に達することができる。
【0079】
また、第1仕切38の側部は、グロメット60のうち第2覆い部65の内周面と接していない。これにより、グロメット60と第1仕切38との隙間を用いて、第1領域を含む空間側にある水を、第2領域を含む空間側に逃がすことができる。
【0080】
また、背面34及び第1仕切38がリテーナ32に設けられている。これにより、配線部材50の延び出る方向等に応じて第1仕切38が変更されても、リテーナ32の変更によって対応できる。この際、本体部22を共通部品とすることもできる。
【0081】
また、配線部材50は、グロメット60からX方向と交差するY方向に延び出ており、グロメット60の第2覆い部65のうち排水口73が形成された部分とは別の部分に、配線部材50の引出口70が形成されている。これにより、配線部材50がグロメット60からX方向に延び出る場合と比べて、配線部材50の荷重がグロメット60にかかっても、当該荷重が第1仕切38及びグロメット60の接する部分を互いに離間させる方向に作用しにくくなり、グロメット60の内面と第1仕切38とが接した状態に保たれやすい。また、ワイヤハーネス10のうちインレット20にグロメット60が取付けられた部分をX方向に低背化できる。つまり、グロメット60の第1覆い部64に対してX方向後方にワイヤハーネス10を構成する部品が位置しない。これにより、グロメット60の第1覆い部64に対してX方向後方に、車両における周辺部品を配置することができる。
【0082】
また、中継端子42のうち配線部材50Aとの接続部分が、グロメット60から配線部材50Aが延び出る方向に延びている。これにより、配線部材50Aがグロメット60からX方向と交差する方向に延び出る場合でも、配線部材50Aがグロメット60内部においてなるべく曲がることなく、グロメット60から延び出ることができる。
【0083】
また、配線部材50は、信号線となる配線部材50Bを有し、端子40は、配線部材50Bと接続される第2端子40Bを有する。この第2端子40Bが収容されるキャビティの開口も第1領域に位置する。これにより、信号線用の第2端子40Bへの塵等の付着も抑制できる。
【0084】
また、第2仕切39は、背面34からのX方向に沿った突出寸法が、背面34からのX方向に沿った第1仕切38の突出寸法よりも小さい部分を有する。これにより、第2仕切39がグロメット60と接しにくくなることによって、第1仕切38とグロメット60とが接した状態に保たれやすい。
【0085】
[付記]
図9はグロメット60の第1変形例を示す背面図である。
【0086】
これまで、複数の引出口70のすべてが第2本体部66における同じ面に設けられるものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。
図9に示すグロメット160のように、第2本体部66において、一部の引出口70が設けられる面と、他の一部の引出口70が設けられる面とが異なっていてもよい。
図9に示すグロメット160では、一部の引出口70が設けられる面が、他の一部の引出口70が設けられる面よりも、第1本体部63の中心からY方向に離れている。
図9に示すグロメット160では、電源線として用いられる配線部材50Aが挿通される引出口70Aが、信号線として用いられる配線部材50Bが挿通される引出口70Bよりも、第1本体部63の中心からY方向に離れている。信号線として用いられる配線部材50Bが挿通される引出口70Bが、電源線として用いられる配線部材50Aが挿通される引出口70Aよりも、第1本体部63の中心からY方向に離れていてもよい。
【0087】
図10はグロメット60の第2変形例を示す斜視図である。
【0088】
これまで、グロメット本体部62が第2本体部66を有するものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。
図10に示すグロメット260のように、グロメット本体部62が第2本体部66を有していなくてもよい。第2覆い部65に直接的に引出口70が設けられていてもよい。
【0089】
またこれまで、引出口70が複数設けられるものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。
図10に示すグロメット260のように、引出口70が1つのみ設けられていてもよい。この場合、グロメット260から延び出る配線部材50が複数であり、複数の配線部材50が1つの引出口70にまとめて挿通されていてもよい。また、グロメット260から延び出る配線部材50が1本のみであってもよい。
【0090】
またこれまで、引出口70がY方向正の側に開口している例が説明されたが、このことは必須の構成ではない。
図10に示すグロメット260のように、引出口70がY方向負の側に開口していてもよい。
【0091】
このほか、これまで厚肉部64aの内面が第1仕切38の先端部と接しているものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。第1覆い部64のうち第1仕切38の先端部と接する部分が、厚肉部64aとされていなくてもよい。
【0092】
またこれまで、第1仕切38の先端部における先端面が第1覆い部64の内面と面接触しているものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。第1仕切38の先端部における側面又は角部などが、第1覆い部64の内面と接していてもよい。
【0093】
またこれまで、第1仕切38の一方側部が第1仕切38の他方側部よりも排水口73に近づくように、第1仕切38が一方側部と他方側部との間の少なくとも一部で傾斜しており、第1仕切38の一方側部の側において、第1領域を含む空間と第2領域を含む空間とが連通しているものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。例えば、第1仕切38がY方向に平行に延びていてもよい。
【0094】
またこれまで、第1仕切38の一方側部は、グロメット60のうち第2覆い部65の内周面と接していないものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。第1仕切38の一方側部は、グロメット60のうち第2覆い部65の内周面と接していてもよい。この場合でも、第1仕切38の一方側部の側において、第1領域を含む空間と第2領域を含む空間とが連通しているとよい。
【0095】
またこれまで、ハウジング21は、X方向に沿って隣り合う本体部22とリテーナ32とを有するものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。例えば、ハウジング21は、本体部22とリテーナ32とを有する形状に金型一体成形されていてもよい。
【0096】
またこれまで、配線部材50は、グロメット60からX方向と交差する方向に延び出ており、グロメット60の第2覆い部65のうち排水口73が形成された部分とは別の部分に、配線部材50の引出口70が形成されているものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。例えば、引出口70がX方向に開口していてもよい。つまり本体部22において、接続口67と引出口70とが第1方向に沿って互いに反対側に形成されていてもよい。
【0097】
またこれまで、中継端子42のうち配線部材50Aとの接続部分が、グロメット60から配線部材50Aが延び出るY方向に延びているものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。例えば、中継端子42のうち配線部材50Aとの接続部分は、Z方向など、Y方向と異なる方向に延びていてもよい。配線部材50Aがグロメット60の内部で曲がって配置されていてもよい。
【0098】
またこれまで、配線部材50は、信号線となる配線部材50Bを有し、端子40は、配線部材50Bと接続される第2端子40Bを有するものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。配線部材50は、信号線となる配線部材50Bを含んでいなくてもよい。配線部材50は、電源線となる配線部材50Aのみで構成されていてもよい。
【0099】
またこれまで、ハウジング21の背面34には、第1仕切38とは別の位置からX方向に突出し、端子40のうち背面34に配置される部分を囲う第2仕切39が設けられ、第2仕切39は、背面34からのX方向に沿った突出寸法が、背面34からのX方向に沿った第1仕切38の突出寸法よりも小さい部分を有するものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。例えば、ハウジング21の背面34に第2仕切39が設けられていなくてもよい。また例えば、第2仕切39のどの部分においても、背面34からのX方向に沿った突出寸法が、背面34からのX方向に沿った第1仕切38の突出寸法と同じか、それよりも大きくてもよい。
【0100】
またこれまで、背面34において、水抜き孔の開口が第2領域に位置するものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。背面34において、水抜き孔の開口が第1領域に位置していてもよい。
【0101】
また、水抜き孔は省略されてもよい。この場合、本開示のワイヤハーネスは、端子と前記端子を保持するハウジングとを有するコネクタと、前記端子と接続されて前記コネクタから延びる配線部材と、前記コネクタ及び前記配線部材を覆うグロメットと、を備え、前記ハウジングには、前記ハウジングを第1方向に貫通し、前記ハウジングの背面に開口するキャビティが形成され、前記グロメットは、前記背面を覆う第1覆い部と、前記背面の周囲を覆う第2覆い部とを有し、前記第2覆い部に、前記第1方向と交差する方向に開口する排水口が設けられ、前記ハウジングには、前記背面から前記第1方向に突出し、前記背面を前記キャビティの開口が存在する第1領域と、前記第1領域よりも前記排水口側に位置する第2領域とに仕切る仕切が設けられ、前記仕切の先端部が前記第1覆い部の内面と接している、ワイヤハーネスであってもよい。
【0102】
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0103】
10 ワイヤハーネス
20 インレット(コネクタ)
21 ハウジング
22 本体部
23 第1ハウジング部分
25 第1キャビティ
26 第1水抜き孔
28 固定部
32 リテーナ
33 第2ハウジング部分
34 背面
35 第2キャビティ
36 第2水抜き孔
37 ハウジング側仕切
38 第1仕切
39 第2仕切
40、40A、40B 端子
41 コネクタ端子
42 中継端子
50、50A、50B 配線部材
60、160、260 グロメット
62 本体部
63 第1本体部
64 第1覆い部
64a 厚肉部
65 第2覆い部
66 第2本体部
67 接続口
68 接続筒部
69 リップ部
70 引出口
71、71A、71B 引出筒部
72 リップ部
73 排水口
74 排水筒部
75 グロメット側仕切
75a 仕切本体
75b 脚部
76 鍔部
80 インレット取付部
82 パネル
84 貫通孔