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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-08
(45)【発行日】2024-07-17
(54)【発明の名称】作業車両
(51)【国際特許分類】
   A01C 11/02 20060101AFI20240709BHJP
【FI】
A01C11/02 320A
A01C11/02 322D
A01C11/02 331D
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021103188
(22)【出願日】2021-06-22
(65)【公開番号】P2023002148
(43)【公開日】2023-01-10
【審査請求日】2023-04-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003834
【氏名又は名称】弁理士法人新大阪国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100092794
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 正道
(72)【発明者】
【氏名】岡田 卓也
(72)【発明者】
【氏名】林 靖浩
(72)【発明者】
【氏名】鳥津 龍之
(72)【発明者】
【氏名】今泉 大介
(72)【発明者】
【氏名】藤代 孝行
(72)【発明者】
【氏名】岩見 泰輔
(72)【発明者】
【氏名】朝田 雅貴
(72)【発明者】
【氏名】小松 弘茂
【審査官】竹中 靖典
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-084708(JP,A)
【文献】特開2011-004678(JP,A)
【文献】特開2001-346414(JP,A)
【文献】特開2001-269021(JP,A)
【文献】特開2004-041203(JP,A)
【文献】特開2001-161120(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01C 11/00 - 11/02
11/04 - 14/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行しながら苗を植付ける作業車両であって、
車体左右方向に並んで設けられた複数個の苗植付け具(241)、整地ローター(261)および整地フロート(262)を支持する支持フレーム(710)を備え、
前記支持フレーム(710)の長手方向は、前記車体左右方向であり、
前記支持フレーム(710)の外側端は、前記車体左右方向における車体中央へ向かって折畳み可能であることを特徴とする作業車両。
【請求項2】
前記苗植付け具(241)を駆動する、長手方向が前記車体左右方向である苗植付け具駆動軸部材(720)を備え、
前記苗植付け具駆動軸部材(720)の外側端は、取外し可能である、または前記車体左右方向における前記車体中央へ向かって折畳み可能であることを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
【請求項3】
前記整地ローター(261)を駆動する、長手方向が前記車体左右方向である整地ローター駆動軸部材(730)を備え、
前記整地ローター駆動軸部材(730)の外側端は、取外し可能である、または前記車体左右方向における前記車体中央へ向かって折畳み可能であることを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
【請求項4】
前記複数個の苗植付け具(241)を繋いで補強する、長手方向が前記車体左右方向である補強部材(740)を備え、
前記補強部材(740)の外側端は、取外し可能である、または前記車体左右方向における前記車体中央へ向かって折畳み可能であることを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
【請求項5】
前記植付けられる苗を載せる苗載せ台(610)を支持する苗載せ台支持レール(620)と、
前記苗載せ台(610)と前記苗植付け具(241)との間の距離が調節可能であるように前記苗載せ台支持レール(620)を下方から支持する、長手方向が前記車体左右方向である回動可能な支持部材(750)と、
を備え、
前記支持部材(750)の外側端は、取外し可能である、または前記車体左右方向における前記車体中央へ向かって折畳み可能であることを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
【請求項6】
苗植付け具駆動軸部材(720)、整地ローター駆動軸部材(730)、補強部材(740)および支持部材(750)の四つの部材の内、少なくとも一つの部材の外側端は、折畳み可能であり、
前記少なくとも一つの部材の折畳み箇所の位置は、前記車体左右方向および上下方向において前記支持フレーム(710)の折畳み箇所の位置と一致することを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の作業車両。
【請求項7】
前記支持フレーム(710)の前記外側端が折畳まれているか否かを検出するセンサー(711)を備えることを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、田植え機などのような作業車両に関する。
【背景技術】
【0002】
車体へ昇降可能に取付けられた苗植付け装置と、ステアリングハンドルを駆動するステアリングモーターと、ステアリングモーターにステアリングハンドルを駆動させることにより、車体の直進制御を行う制御装置と、を有する田植え機などのような作業車両が、知られている(たとえば、特許文献1および2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-24541号公報
【文献】特開2002-335720号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、本発明者は、さまざまな観点からユーザーの負担を軽減することが重要であると考えている。
【0005】
しかしながら、上述された従来の田植え機などのような作業車両については、ユーザーの負担の軽減が必ずしも十分に実現されていない。
【0006】
本発明は、上述された従来の課題を考慮し、使いやすさの向上によりユーザーの負担を軽減することができる作業車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の本発明は、走行しながら苗を植付ける作業車両であって、
車体左右方向に並んで設けられた複数個の苗植付け具(241)、整地ローター(261)および整地フロート(262)を支持する支持フレーム(710)を備え、
前記支持フレーム(710)の長手方向は、前記車体左右方向であり、
前記支持フレーム(710)の外側端は、前記車体左右方向における車体中央へ向かって折畳み可能であることを特徴とする作業車両である。
【0008】
第2の本発明は、前記苗植付け具(241)を駆動する、長手方向が前記車体左右方向である苗植付け具駆動軸部材(720)を備え、
前記苗植付け具駆動軸部材(720)の外側端は、取外し可能である、または前記車体左右方向における前記車体中央へ向かって折畳み可能であることを特徴とする第1の本発明の作業車両である。
【0009】
第3の本発明は、前記整地ローター(261)を駆動する、長手方向が前記車体左右方向である整地ローター駆動軸部材(730)を備え、
前記整地ローター駆動軸部材(730)の外側端は、取外し可能である、または前記車体左右方向における前記車体中央へ向かって折畳み可能であることを特徴とする第1の本発明の作業車両である。
【0010】
第4の本発明は、前記複数個の苗植付け具(241)を繋いで補強する、長手方向が前記車体左右方向である補強部材(740)を備え、
前記補強部材(740)の外側端は、取外し可能である、または前記車体左右方向における前記車体中央へ向かって折畳み可能であることを特徴とする第1の本発明の作業車両である。
【0011】
第5の本発明は、前記植付けられる苗を載せる苗載せ台(610)を支持する苗載せ台支持レール(620)と、
前記苗載せ台(610)と前記苗植付け具(241)との間の距離が調節可能であるように前記苗載せ台支持レール(620)を下方から支持する、長手方向が前記車体左右方向である回動可能な支持部材(750)と、
を備え、
前記支持部材(750)の外側端は、取外し可能である、または前記車体左右方向における前記車体中央へ向かって折畳み可能であることを特徴とする第1の本発明の作業車両である。
【0012】
第6の本発明は、苗植付け具駆動軸部材(720)、整地ローター駆動軸部材(730)、補強部材(740)および支持部材(750)の四つの部材の内、少なくとも一つの部材の外側端は、折畳み可能であり、
前記少なくとも一つの部材の折畳み箇所の位置は、前記車体左右方向および上下方向において前記支持フレーム(710)の折畳み箇所の位置と一致することを特徴とする第2から第5のいずれかの本発明の作業車両である。
【0013】
第7の本発明は、前記支持フレーム(710)の前記外側端が折畳まれているか否かを検出するセンサー(711)を備えることを特徴とする第1の本発明の作業車両である。
【0014】
本発明に関連する第1の発明は、走行しながら苗を植付ける作業車両であって、
エンジン(210)の熱を排出するラジエーター(810)と、
測位システム(820)を下方から支持するパイプフレーム(830)と、
を備え、
前記ラジエーター(810)により前記排出される熱で温度が高くなった空気は、前記パイプフレーム(830)を通って上方へ案内されることを特徴とする作業車両である。
【発明の効果】
【0015】
第1の本発明により、使いやすさの向上によりユーザーの負担を軽減することが可能である。
【0016】
第2の本発明により、第1の本発明の効果に加えて、車体左右方向におけるコンパクト化によりトラック運搬にともなう破損の発生などを抑制することが可能である。
【0017】
第3の本発明により、第1の本発明の効果に加えて、車体左右方向におけるコンパクト化によりトラック運搬にともなう破損の発生などを抑制することが可能である。
【0018】
第4の本発明により、第1の本発明の効果に加えて、車体左右方向におけるコンパクト化によりトラック運搬にともなう破損の発生などを抑制することが可能である。
【0019】
第5の本発明により、第1の本発明の効果に加えて、車体左右方向におけるコンパクト化によりトラック運搬にともなう破損の発生などを抑制することが可能である。
【0020】
第6の本発明により、第2から第5のいずれかの本発明の効果に加えて、車体左右方向におけるコンパクト化を促進することが可能である。
【0021】
第7の本発明により、第1の本発明の効果に加えて、ユーザーの負担をさらに軽減することが可能である。
【0022】
本発明に関連する第1の発明により、使いやすさの向上によりユーザーの負担を軽減することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明における実施の形態の田植え機の左側面図
図2】本発明における実施の形態の田植え機のブロック図
図3】(a)本発明における実施の形態の田植え機の苗植付け装置近傍の部分平面図、(b)本発明における実施の形態の田植え機の支持フレーム近傍の部分背面図、(c)本発明における実施の形態の田植え機の支持フレーム近傍の部分平面図
図4】本発明における実施の形態の田植え機の苗植付け装置近傍の部分左側面図
図5】(a)本発明における変形例の実施の形態の田植え機のセンサー近傍の部分背面図、(b)本発明における変形例の実施の形態の田植え機のセンサー近傍の部分底面図、(c)本発明における変形例の実施の形態の田植え機のセンサー近傍の模式的な部分背面図
図6】(a)本発明における変形例の実施の形態の田植え機の左側面図、(b)本発明における変形例の実施の形態の田植え機のラジエーター近傍の模式的な部分斜視図
図7】本発明における変形例の実施の形態の田植え機の畔クラッチの構成に関する説明図(その一)
図8】本発明における変形例の実施の形態の田植え機の畔クラッチの構成に関する説明図(その二)
図9】本発明における変形例の実施の形態の田植え機の畔クラッチの構成に関する説明図(その三)
図10】(a)本発明における変形例の実施の形態の田植え機のメインフレーム構成に関する説明図(その一)、(b)本発明における変形例の実施の形態の田植え機のメインフレーム構成に関する説明図(その二)、(c)本発明における変形例の実施の形態の田植え機のフロントエンジンの載せ方に関する説明図(その一)、(d)本発明における変形例の実施の形態の田植え機のフロントエンジンの載せ方に関する説明図(その二)、(e)本発明における変形例の実施の形態の田植え機の左右平面視におけるエンジン配置に関する説明図、(f)本発明における変形例の実施の形態の田植え機の正面視におけるエンジン配置に関する説明図
図11】(a)本発明における変形例の実施の形態の田植え機のマフラー配管に関する説明図、(b)本発明における変形例の実施の形態の田植え機のマフラー取付に関する説明図(その一)、(c)本発明における変形例の実施の形態の田植え機のマフラー取付に関する説明図(その二)、(d)本発明における変形例の実施の形態の田植え機のテンションプーリに関する説明図、(e)本発明における変形例の実施の形態の田植え機のエンジンファンに関する説明図
図12】(a)本発明における変形例の実施の形態の田植え機のHSTファン配置に関する説明図、(b)本発明における変形例の実施の形態の田植え機のエンジンブラケットに関する説明図、(c)本発明における変形例の実施の形態の田植え機の直進アンテナステーに関する説明図(その一)、(d)本発明における変形例の実施の形態の田植え機の直進アンテナステーに関する説明図(その二)、(e)本発明における変形例の実施の形態の田植え機の直進アンテナステーに関する説明図(その三)、(f)本発明における変形例の実施の形態の田植え機の直進アンテナステーに関する説明図(その四)
図13】(a)本発明における変形例の実施の形態の田植え機の直進アンテナステーに関する説明図(その五)、(b)本発明における変形例の実施の形態の田植え機の直進アンテナステーに関する説明図(その六)、(c)本発明における変形例の実施の形態の田植え機の直進アンテナステーに関する説明図(その七)、(d)本発明における変形例の実施の形態の田植え機の直進アンテナステーに関する説明図(その八)、(e)本発明における変形例の実施の形態の田植え機の直進アンテナステーに関する説明図(その九)、(f)本発明における変形例の実施の形態の田植え機の直進アンテナステーに関する説明図(その十)
図14】(a)本発明における変形例の実施の形態の田植え機の直進アンテナステーに関する説明図(その十一)、(b)本発明における変形例の実施の形態の田植え機の直進アンテナステーに関する説明図(その十二)、(c)本発明における変形例の実施の形態の田植え機の直進アンテナステーに関する説明図(その十三)、(d)本発明における変形例の実施の形態の田植え機の直進アンテナステーに関する説明図(その十四)、(e)本発明における変形例の実施の形態の田植え機のフロントエンジン配置メカ主変速ロッド構成に関する説明図
図15】(a)本発明における変形例の実施の形態の田植え機の8条グローバル田植機ステップ構成に関する説明図、(b)本発明における変形例の実施の形態の田植え機のインド仕様手すりに関する説明図
【発明を実施するための形態】
【0024】
図面を参照しながら、本発明における実施の形態について詳細に説明する。
【0025】
以下同様であるが、いくつかの構成要素は図面において示されていないこともあるし透視的にまたは省略的に示されていることもある。
【0026】
(A)はじめに、図1および2を参照しながら、本実施の形態の田植え機の構成および動作について具体的に説明する。
【0027】
ここに、図1は本発明における実施の形態の田植え機の左側面図であり、図2は本発明における実施の形態の田植え機のブロック図である。
【0028】
本実施の形態の田植え機の動作について説明しながら、コントローラー500などにより実現される、本発明に関連した発明の作業車両動作制御方法についても説明する。
【0029】
本実施の形態の田植え機は、車体100の操縦装置230における手動操縦操作または自動操縦操作に応じて、左右一対の前輪221および後輪222を有する走行装置220で走行しながら、整地ローター261および整地フロート262を有する整地装置260により圃場の整地を行って苗植付け装置240により圃場への苗植付けを行うとともに施肥装置250により圃場への施肥を行うための田植え機である。
【0030】
走行装置220ならびに苗植付け装置240、施肥装置250および整地装置260は、HSTである主変速装置300および副変速装置400などを介して伝達されるエンジン210の動力により駆動される。
【0031】
本実施の形態の田植え機は、走行しながら苗を植付ける、本発明における作業車両の例である。
【0032】
(B)つぎに、本実施の形態の田植え機の構成および動作についてより具体的に説明する。
【0033】
(B1)苗植付け装置240の植付け部に関する支持フレーム折畳みの構成について説明する。
【0034】
図3(a)から3(c)および4において示されているような態様が、考えられる。
【0035】
ここに、図3(a)は本発明における実施の形態の田植え機の苗植付け装置240近傍の部分平面図であり、図3(b)は本発明における実施の形態の田植え機の支持フレーム710近傍の部分背面図であり、図3(c)は本発明における実施の形態の田植え機の支持フレーム710近傍の部分平面図であり、図4は本発明における実施の形態の田植え機の苗植付け装置240近傍の部分左側面図である。
【0036】
支持フレーム710は、車体左右方向に並んで設けられた複数個の苗植付け具241、整地ローター261および整地フロート262を支持するフレームである。
【0037】
支持フレーム710の長手方向は、車体左右方向である。
【0038】
支持フレーム710の外側端は、車体左右方向における車体中央へ向かって折畳み可能である。
【0039】
新たに追加された支点である、支持フレーム710のアルミフレーム回動支点は、支持部材750の苗取り量調節レバー回動支点と、支持部材750の支持フレームの後方の補強部材740の補強フレーム回動支点と、で決定される直線の上に設けられる。支持フレーム710に関する、矢印Xで示された上向きのアルミフレーム90度折畳みが実現される。
【0040】
このような折畳み機構は車体左右方向における支持フレーム710の両方の外側端に設けられるので、植付け部の両サイド折畳みによるコンパクトな収納を行うことができる。
【0041】
苗植付け具駆動軸部材720は、苗植付け具241を駆動する、長手方向が車体左右方向である部材である。苗植付け具駆動軸部材720の外側端は、取外し可能である、または車体左右方向における車体中央へ向かって折畳み可能である。
【0042】
本実施の形態においては、苗植付け具駆動軸部材720の外側端は車体左右方向における車体中央へ向かって折畳み可能である。
【0043】
苗植付け具駆動軸部材720に関する、駆動部ユニバーサルジョイント構成により、アルミフレーム折畳みとともに駆動部回動を行うことができる。折畳みにともなう苗植付け具駆動軸部材720の駆動部取外しのみならず、いわゆる位相合わせなどのような調節作業も不要であるので、使いやすさが向上される。
【0044】
整地ローター駆動軸部材730は、整地ローター261を駆動する、長手方向が車体左右方向である部材である。整地ローター駆動軸部材730の外側端は、取外し可能である、または車体左右方向における車体中央へ向かって折畳み可能である。
【0045】
本実施の形態においては、整地ローター駆動軸部材730の外側端は取外し可能である。
【0046】
整地ローター261に関する、支持フレーム710のアルミフレームからの自由なローター脱着により、コンパクトなローター収納を行うことができる。
【0047】
補強部材740は、複数個の苗植付け具241を繋いで補強する、長手方向が車体左右方向である部材である。補強部材740の外側端は、取外し可能である、または車体左右方向における車体中央へ向かって折畳み可能である。
【0048】
本実施の形態においては、補強部材740の外側端は車体左右方向における車体中央へ向かって折畳み可能である。
【0049】
苗載せ台支持レール620は、植付けられる苗を載せる苗載せ台610を支持するレールである。支持部材750は、苗載せ台610と苗植付け具241との間の距離が調節可能であるように苗載せ台支持レール620を下方から支持する、長手方向が車体左右方向である回動可能な部材である。支持部材750の外側端は、取外し可能である、または車体左右方向における車体中央へ向かって折畳み可能である。
【0050】
本実施の形態においては、支持部材750の外側端は車体左右方向における車体中央へ向かって折畳み可能である。
【0051】
苗植付け具駆動軸部材720、整地ローター駆動軸部材730、補強部材740および支持部材750の四つの部材の内、少なくとも一つの部材の外側端は、折畳み可能である。少なくとも一つの部材の折畳み箇所の位置は、車体左右方向および上下方向において支持フレーム710の折畳み箇所の位置と一致する。
【0052】
本実施の形態においては、苗植付け具駆動軸部材720、補強部材740および支持部材750の外側端は折畳み可能であり、少なくとも補強部材740および支持部材750の折畳み箇所の位置は車体左右方向および上下方向において支持フレーム710の折畳み箇所の位置と一致する。
【0053】
図5(a)から5(c)において示されているような態様が、考えられる。
【0054】
ここに、図5(a)は本発明における変形例の実施の形態の田植え機のセンサー711近傍の部分背面図であり、図5(b)は本発明における変形例の実施の形態の田植え機のセンサー711近傍の部分底面図であり、図5(c)は本発明における変形例の実施の形態の田植え機のセンサー711近傍の模式的な部分背面図である。
【0055】
センサー711は、支持フレーム710の外側端が折畳まれているか否かを検出するセンサーである。
【0056】
支持フレーム710のアルミフレーム折畳み箇所には、磁気センサーなどのようなセンサー711が設けられる。センサー711の出力はアルミフレーム折畳みにともないオフになるので、折畳みが行われているとき、植付けスイッチオンが禁止されるようなコントローラー500などによる制御が実現される。
【0057】
センサー711は車体100の後方の面に設けられるので、泥および肥料の付着が発生しにくい
支持フレーム710のアルミフレームの下方に設けられたノブ712の締付けでフレーム固定を行うことができるので、容易なノブ回しのみによる支持フレーム折畳みのワンタッチ操作が実現される。
【0058】
(B2)ラジエーター810の排熱に関するオーバーヒート対策の構成について説明する。
【0059】
図6(a)および6(b)において示されているような態様が、考えられる。
【0060】
ここに、図6(a)は本発明における変形例の実施の形態の田植え機の左側面図であり、図6(b)は本発明における変形例の実施の形態の田植え機のラジエーター810近傍の模式的な部分斜視図である。
【0061】
エンジン210の熱を排出するラジエーター810により排出される熱で温度が高くなった空気は、測位システム820を下方から支持するパイプフレーム830を通って上方へ案内される。
【0062】
ラジエーター810の排出熱は空気吸込み側へ回込まないので、冷却効果は低下しにくい。
【0063】
具体的に説明するとつぎの通りである。
【0064】
エンジン210のボンネットの内側にある、直進アシストのためのGPS装置などのような測位システム820の取付けステーであるパイプフレーム830の下端部831から、ラジエーター810の排出熱の一部が取付けステー内部を通って取付けステー上部に設けられた口部としての排風孔832から外部へ放出される。
【0065】
雨水などが侵入しにくいように、排風孔832を覆うカバー840が取付けステー上部に設けられる。
【0066】
排風効率性を促進するために、カバー840の形状は、たとえば、測位システム820の取付けのための台座形状変更をともなう流線形状である。
【0067】
上端がパイプフレーム830へ接続される、排風ゴムチューブ850の下端が接続される排風ゴムチューブ接続具861を有するプレート部材860の組付けのために、プレート部材組付け孔812が、ファン取付け孔811とともに、ラジエーター810のシュラウドに設けられる構成が採用されてもよい。
【0068】
同様な構成により、ラジエーター810の排出熱の一部はフレーム支持部材870との接続を利用してエンジン210の下部から外部へ放出されてもよい。
【0069】
(C)つぎに、本実施の形態の田植え機の構成および動作についてさらにより具体的に説明する。
【0070】
たとえば、
【0071】
(1)エンジンステーから出す(図12(c)および12(d)参照)、
【0072】
(2)コラム中央からT字で出す(図13(a)参照)、
【0073】
(3)ボンネットの内側からフレームを(前から見て)出す(図13(b)および13(c)参照)、
【0074】
(4)(3)においてハンドルの前は広げる(図13(d)参照)、
【0075】
(5)ガードをかねて前方から出す(図13(e)および13(f)参照)、
【0076】
(6)エンジンとは別の剛体から取り出す(図14(a)参照)、
【0077】
(7)ラジエータキャップの前方から出す(図14(b)および14(c)参照)、
【0078】
(8)オイルゲージがやぐらの中央になる(図14(d)参照)、
【0079】
(9)畦クラッチユニット、
【0080】
(10)6条、4条、
【0081】
(11)植付、施肥、
【0082】
(12)左右対称につける、
【0083】
(13)レバーが無い方につける、
【0084】
(14)サクションホースの熱で温風施肥、および
【0085】
(15)オイルクーラーをブロアの下につける、
構成が、考えられる。
【0086】
(C1)10条田植機における畔クラッチの構成について説明する。
【0087】
図7において示されているような態様が、考えられる。
【0088】
ここに、図7は、本発明における変形例の実施の形態の田植え機の畔クラッチの構成に関する説明図(その一)である。
【0089】
10条田植機において、畔クラッチを動作させる駆動ユニットを2ユニットとする構成が、考えられる。
【0090】
畔クラッチを動作させる駆動ユニットが1つであると、最大8条田植機まで対応可能であるが、10条田植機には駆動ユニット1つだけでは対応しにくい。
【0091】
先行技術の駆動ユニットを共用し、2ユニット使用することで10条田植機に対応可能となる。先行技術の駆動ユニットを共用することが出来るためコストパフォーマンスの向上につながる。
【0092】
図8において示されているような態様が、考えられる。
【0093】
ここに、図8は、本発明における変形例の実施の形態の田植え機の畔クラッチの構成に関する説明図(その二)である。
【0094】
2ユニット化した駆動ユニットで動作させる畔クラッチを6条分と4条分に分ける構成が、考えられる。
【0095】
畔クラッチを6条分と4条分に分けることでユニットに対する負荷を分散させることが可能となる。苗送りケーブルと畔クラッチケーブルの配策の適正化が図られる(苗送りケーブルは左右各ユニットで同数配置)。
【0096】
図9において示されているような態様が、考えられる。
【0097】
ここに、図9は、本発明における変形例の実施の形態の田植え機の畔クラッチの構成に関する説明図(その三)である。
【0098】
2ユニット化した駆動ユニットで動作させる植付部を6条と4条に分け、2ユニットの駆動ユニットを先行技術の構成の位置と植付部左側に配置する構成が、考えられる。
【0099】
苗取り量調整レバーと植付深さ調整レバーの操作の邪魔をしない構成に出来る。注油ポンプと対称になることで植付部の左右重量バランスの適正化が図られる。
【0100】
(C2)田植機におけるエンジン周辺とアンテナステーの構成について説明する。
【0101】
<メインフレーム構成>
図10(a)および10(b)において示されているような態様が、考えられる。
【0102】
ここに、図10(a)および10(b)は、本発明における変形例の実施の形態の田植え機のメインフレーム構成に関する説明図(その一および二)である。
【0103】
前後方向に3本のフレームと後方横方向に2本のフレームにて、トランスミッションと左右のリヤケースを繋ぐ。フレームを箱状に繋ぐことで、たわみにくくなり、強度が高くなる。
【0104】
3本の前後フレームおよび後ろ横2本にてミッションとリヤケース左右をつなぐ。箱状にすることでたわみにくくする。ミッションからリヤケースまで斜めに真っすぐつなぐので、前から引っ張る際に力が掛かりやすい。
【0105】
トランスミッションとリヤケースまでを斜めにフレームで繋ぐ。前から引っ張る際に力が掛かりやすいので、前輪駆動トルクによる牽引力がかかりやすくなり、圃場の走行性能が向上する。
【0106】
<フロントエンジンの載せ方>
図10(c)および10(d)において示されているような態様が、考えられる。
【0107】
ここに、図10(c)および10(d)は、本発明における変形例の実施の形態の田植え機のフロントエンジンの載せ方に関する説明図(その一および二)である。
【0108】
パイプの下方からエンジンを載せるベースを構成する。パイプを高い位置に配置し地上高を上げる。
【0109】
パイプの下方からエンジンを載せるベースを出し、パイプを高い位置に配置し地上高を上げる。
【0110】
<左右平面視におけるエンジン配置>
図10(e)において示されているような態様が、考えられる。
【0111】
ここに、図10(e)は、本発明における変形例の実施の形態の田植え機の左右平面視におけるエンジン配置に関する説明図である。
【0112】
エンジンを機体左寄りに配置しフライホイールとプーリーの後方には、コラムなどの部品が無いような配置とする。フライホイール、プーリー、ベルトによって、泥が巻き上げられても、部品にかからない。
【0113】
エンジンを左寄りに配置し回転するフライホイール、プーリの後方にはコラムなどの部品が無い配置にするので、泥をまき上げても部品にはかからない。
【0114】
<正面視におけるエンジン配置>
図10(f)において示されているような態様が、考えられる。
【0115】
ここに、図10(f)は、本発明における変形例の実施の形態の田植え機の正面視におけるエンジン配置に関する説明図である。
【0116】
エンジンを左寄りに配置し、ボンネット内はラジエータからエンジン、フライホイールまでを囲み、プーリーはフロントステップの下に配置する。ボンネットの幅を小さくし、オペアクを大きくする。
【0117】
エンジンを左寄りに配置しボンネット内はラジエータからエンジンフライホイールまでを囲みプーリはフロントステップの下に配置し、ボンネットの幅を小さくし、オペアクを大きくする。
【0118】
<マフラー配管>
図11(a)において示されているような態様が、考えられる。
【0119】
ここに、図11(a)は、本発明における変形例の実施の形態の田植え機のマフラー配管に関する説明図である。
【0120】
マフラー配管をエンジン前方より下へおろし、そこから機体の左方へ伸ばして、マフラーで繋ぐ。下した配管の位置はステップの下端程度に位置する。配管が機体前方にあることで、走行時に風が当たることで、冷却効果が向上する。
【0121】
エンジン前方より下へおろしそこから左へ伸ばしてマフラーまでつなぐ。水平に横に伸びる配管はステップの下端程度にあるので、走行時に配管に風が当たり冷える。
【0122】
<マフラー取付>
図11(b)および11(c)において示されているような態様が、考えられる。
【0123】
ここに、図11(b)および11(c)は、本発明における変形例の実施の形態の田植え機のマフラー取付に関する説明図(その一および二)である。
【0124】
エンジンベースを機体の左方へ伸ばし、伸ばしたベースにマフラーを固定する。前後の取付ベースをそれぞれ斜めに設け、平行にしない。前後上下方向の曲げに強く、振動にも強くなる。
【0125】
エンジンベースを左へ伸ばしそこに載せて固定する。前後の取付ベースをそれぞれ斜めに設け平行にしないので、前後上下方向の曲げに強く振動に強い。
【0126】
<テンションプーリ>
図11(d)において示されているような態様が、考えられる。
【0127】
ここに、図11(d)は、本発明における変形例の実施の形態の田植え機のテンションプーリに関する説明図である。
【0128】
ステップより下でベルトテンションを構成する。左前エンジンベースにテンションのベースを取り付ける。ボンネットの幅を小さくできる。
【0129】
ステップより下でベルトテンションを構成するので、ボンネット幅を小さく出来る。左前エンジンベースにテンションのベースを取り付けるので、テンション全体振動が少なくなり、プーリの摩耗やベルトの耐久性で有利になる。
【0130】
ステップより下でベルトテンションを構成する。左前エンジンベースにテンションのベースを取り付ける。テンション全体の振動が少なくなり、プーリの摩耗やベルトの耐久性で有利になる。
【0131】
<エンジンファン>
図11(e)において示されているような態様が、考えられる。
【0132】
ここに、図11(e)は、本発明における変形例の実施の形態の田植え機のエンジンファンに関する説明図である。
【0133】
エンジンプーリに外向きの風を出すようにエンジンファンを取り付ける。ファンの風により、マフラーを冷却することができる。
【0134】
エンジンプーリに外向きの風を出すファンを取り付け、マフラーを冷やす。マフラーの熱をエンジン側に入れない。ボンネット内のエンジン熱を外へ出す。
【0135】
エンジンプーリに外向きの風を出すようにエンジンファンを取り付ける。ファンの風により、マフラーの熱をエンジン側に入れない。
【0136】
エンジンプーリに外向きの風を出すようにエンジンファンを取り付ける。ファンの風により、ボンネット内のエンジンの熱を外部に出す。
【0137】
<HSTファン配置>
図12(a)において示されているような態様が、考えられる。
【0138】
ここに、図12(a)は、本発明における変形例の実施の形態の田植え機のHSTファン配置に関する説明図である。
【0139】
HST側プーリの内側にファンを取り付ける。風は内向きである。ファンとHSTの間に物が無いので、冷却効果が高くなる。
【0140】
HST側プーリの内側にファンを取り付ける。風は内向きであり、ファンとHSTの間に物が無いので冷却効果が高くなる。
【0141】
<エンジンブラケット>
図12(b)において示されているような態様が、考えられる。
【0142】
ここに、図12(b)は、本発明における変形例の実施の形態の田植え機のエンジンブラケットに関する説明図である。
【0143】
コラムとエンジン前メインフレームをブラケットで繋ぐ。ブラケットにエンジン補器類をまとめて取り付ける。コラムを補強することができ、ハンドル振動などを小さくする。
【0144】
コラムとエンジン前メインフレームをブラケットでつなぎ、コラムを補強するハンドル振動等を小さくする。このブラケットにエンジン補機類をまとめて取り付けるので、取付部品が少なくなる。
【0145】
コラムとエンジン前メインフレームをブラケットで繋ぐ。ブラケットにエンジン補器類をまとめて取り付ける。ブラケットにエンジン補器類を取り付けることで、エンジン前のメインフレームへの取付部品が少なくなる。
【0146】
<直進アンテナステー>
図12(c)および12(d)において示されているような態様が、考えられる。
【0147】
ここに、図12(c)および12(d)は、本発明における変形例の実施の形態の田植え機の直進アンテナステーに関する説明図(その一および二)である。
【0148】
エンジンブラケット上部からアンテナステーを出す。機体の全長を短くすることができる。エンジンブラケット上部からアンテナステーを出すので、機体全長を短くする。先行技術の位置よりも高い位置からコラムとフレームをつなぐしっかりとしたブラケットにつなぐことでアンテナ振動が減少する。
【0149】
エンジンブラケット上部からアンテナステーを出す。先行技術の位置よりも高い位置からコラムとフレームを繋ぐしっかりとしたブラケットに繋ぐことでアンテナ振動を減少させる。
【0150】
図12(e)および12(f)において示されているような態様が、考えられる。
【0151】
ここに、図12(e)および12(f)は、本発明における変形例の実施の形態の田植え機の直進アンテナステーに関する説明図(その三および四)である。
【0152】
ヘッドライト後方からアンテナステーを出す。ライトの光の妨げにならない。
【0153】
ヘッドライト後方からアンテナステーを出すので、ライトの光のじゃまをしない。
【0154】
図13(a)において示されているような態様が、考えられる。
【0155】
ここに、図13(a)は、本発明における変形例の実施の形態の田植え機の直進アンテナステーに関する説明図(その五)である。
【0156】
アンテナ補強ステーをT型にする。ハンドル下方と繋ぎハンドル振動を抑える。
【0157】
アンテナ補強ステーをT型にし、ハンドル下方とつなぎハンドル振動を抑え、ハンドル左右のスペースを広げ、オペアクを広くする。
【0158】
アンテナ補強ステーをT型にする。ハンドル左右のスペースを広げ、オペアクを広くする。
【0159】
図13(b)および13(c)において示されているような態様が、考えられる。
【0160】
ここに、図13(b)および13(c)は、本発明における変形例の実施の形態の田植え機の直進アンテナステーに関する説明図(その六および七)である。
【0161】
ボンネット内側からアンテナステーを出す。ボンネット左右を広くする。
【0162】
ボンネット内側からアンテナステーを出し、ボンネット左右を広くする。
【0163】
図13(d)において示されているような態様が、考えられる。
【0164】
ここに、図13(d)は、本発明における変形例の実施の形態の田植え機の直進アンテナステーに関する説明図(その八)である。
【0165】
アンテナステーの幅はハンドルよりも広くする。オペレータの視界を遮らないようになる。
【0166】
アンテナステーの幅はハンドルよりも広くするので、オペレータの視界をさえぎらないようになる。
【0167】
図13(e)および13(f)において示されているような態様が、考えられる。
【0168】
ここに、図13(e)および13(f)は、本発明における変形例の実施の形態の田植え機の直進アンテナステーに関する説明図(その九および十)である。
【0169】
エンジン前方に支柱を立てる。機体前方から衝突しても、先にアンテナステーに当たることで、エンジンに当たることはないため、エンジンのガードとなる。
【0170】
エンジン前方に支柱を立て、ぶつかっても先にアンテナ支柱に当たり、エンジンに当たらず、エンジンのガードとなる。
【0171】
図14(a)において示されているような態様が、考えられる。
【0172】
ここに、図14(a)は、本発明における変形例の実施の形態の田植え機の直進アンテナステーに関する説明図(その十一)である。
【0173】
アンテナステーとエンジンをつながず、エンジンとは別の剛体からアンテナステーを構成する。エンジンとは別の剛体からアンテナステーを構成することで、エンジンの振動がアンテナに伝わらない。
【0174】
アンテナステーとフロントエンジンはつながないで、フロントエンジンとは別の剛体から取り出すので、エンジンの振動がアンテナには伝わらない。
【0175】
図14(b)および14(c)において示されているような態様が、考えられる。
【0176】
ここに、図14(b)および14(c)は、本発明における変形例の実施の形態の田植え機の直進アンテナステーに関する説明図(その十二および十三)である。
【0177】
ラジエータキャップの前から支柱を出す。ボンネットを外した状態でも支柱がラジエータキャップをガードすることができる。衝突により、キャップが落ちたりするのを防ぐ。
【0178】
ラジエータキャップの前から支柱を出すので、ボンネットを外した状態でも支柱がラジエータキャップをガードし何かが当たって誤ってキャップが取れないようにする。
【0179】
図14(d)において示されているような態様が、考えられる。
【0180】
ここに、図14(d)は、本発明における変形例の実施の形態の田植え機の直進アンテナステーに関する説明図(その十四)である。
【0181】
オイルレベルゲージ及びエンジンオイルキャップは各ステーの中央になるように配置する。アンテナステーがエンジンのメンテナンスの際に、障害にならない。
【0182】
オイルレベルゲージおよびエンジンオイルキャップは各ステーの中央になるように配置するので、ステーがエンジンメンテのじゃまにならない。
【0183】
<フロントエンジン配置メカ主変速ロッド構成>
図14(e)において示されているような態様が、考えられる。
【0184】
ここに、図14(e)は、本発明における変形例の実施の形態の田植え機のフロントエンジン配置メカ主変速ロッド構成に関する説明図である。
【0185】
カウンタ軸をエンジン上部程度の高さで配置する。エンジンの無い高い位置でロッド調整が可能である。
【0186】
カウンタ軸を高い位置、たとえば、エンジン上部程度の高さで配置するので、エンジンの無い高い位置でロッド調整が可能である。手が入り調整しやすい。
【0187】
カウンタ軸をエンジン上部程度の高さで配置するので、エンジンの無い高い位置のため、メンテナンスの際、手が入りやすく、メンテナンスがしやすい。
【0188】
<8条グローバル田植機ステップ構成>
図15(a)において示されているような態様が、考えられる。
【0189】
ここに、図15(a)は、本発明における変形例の実施の形態の田植え機の8条グローバル田植機ステップ構成に関する説明図である。
【0190】
補助苗枠後方ステップ部は、足一歩分メインステップで確保し、サイドステップは無い。サイドステップが不要になり、部品点数が少なくなる。
【0191】
後方一段高いステップ部はサイドステップ有りで横に広く、苗補給しやすい。補助苗枠後方ステップ部は足一歩分メインステップで確保し、サイドステップ無しであるので、最低限のステップで広く、機械を軽く出来る。昇降用補助ステップが苗枠とリヤサイドステップの間にあり、それぞれが手すりとなる。機体幅にてとび出さない(専用の手すり不要)。
【0192】
補助苗枠後方ステップ部は、足一歩分メインステップで確保し、サイドステップは無い。最低限のステップで広くなり、かつサイドステップが不要になり、軽量化にもなる。
【0193】
メインステップ後方、一段高いステップ部は、サイドステップが付いている。横に広くなり、苗補給がしやすくなる。
【0194】
昇降補助ステップが苗枠とリヤサイドステップの間にある。苗枠とリヤサイドステップがそれぞれ作業者の昇降時に手すりの役割となる。
【0195】
昇降補助ステップが苗枠とリヤサイドステップの間にある。専用の手すりを設けなくて良くなるので、機体幅が大きくならず、コンパクトに構成できる。
【0196】
<インド仕様手すり>
図15(b)において示されているような態様が、考えられる。
【0197】
ここに、図15(b)は、本発明における変形例の実施の形態の田植え機のインド仕様手すりに関する説明図である。
【0198】
6条植えにて、間4条分の幅の簡単な手すりにする。左右両端1条部分にはあえて設けない。ステップよりも植付部の幅が広いので、左右は身を乗り出しやすいように、苗補給しやすいようになる。
【0199】
6条植えにて間4条分の幅の簡単な手すり(小さめの)にし、左右端1条部分にはあえて設けず、ステップよりも植付部の幅が広いので左右は身をのり出しやすいようになり、苗補給しやすいようになる。
【0200】
なお、本発明に関連した発明のプログラムは、上述された本発明に関連した発明の作業車両動作制御方法の全部または一部のステップ(または工程、動作および作用など)の動作をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
【0201】
また、本発明に関連した発明の記録媒体は、上述された本発明に関連した発明の作業車両動作制御方法の全部または一部のステップ(または工程、動作および作用など)の全部または一部の動作をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であり、読取られたプログラムがコンピュータと協働して利用されるコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【0202】
なお、上述された「一部のステップ(または工程、動作および作用など)」は、それらの複数のステップの内の一つまたはいくつかのステップを意味する。
【0203】
また、上述された「ステップ(または工程、動作および作用など)の動作」は、上述されたステップの全部または一部の動作を意味する。
【0204】
また、本発明に関連した発明のプログラムの一利用形態は、インターネット、光、電波または音波などのような伝送媒体の中を伝送され、コンピュータにより読取られ、コンピュータと協働して動作するという形態であってもよい。
【0205】
また、記録媒体としては、ROM(Read Only Memory)などが含まれる。
【0206】
また、コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)などのような純然たるハードウェアに限らず、ファームウェア、OS(Operating System)、そしてさらに周辺機器を含んでもよい。
【0207】
なお、上述されたように、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現されてもよいし、ハードウェア的に実現されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0208】
本発明における作業車両は、使いやすさの向上によりユーザーの負担を軽減することができ、田植え機などのような作業車両に利用する目的に有用である。
【符号の説明】
【0209】
100 車体
110 座席
210 エンジン
220 走行装置
221 前輪
222 後輪
230 操縦装置
240 苗植付け装置
241 苗植付け具
250 施肥装置
260 整地装置
261 整地ローター
262 整地フロート
300 主変速装置
400 副変速装置
500 コントローラー
610 苗載せ台
620 苗載せ台支持レール
710 支持フレーム
711 センサー
712 ノブ
720 苗植付け具駆動軸部材
730 整地ローター駆動軸部材
740 補強部材
750 支持部材
810 ラジエーター
811 ファン取付け孔
812 プレート部材組付け孔
820 測位システム
830 パイプフレーム
831 下端部
832 排風孔
840 カバー
850 排風ゴムチューブ
860 プレート部材
861 排風ゴムチューブ接続具
870 フレーム支持部材
X 矢印
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15