(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-08
(45)【発行日】2024-07-17
(54)【発明の名称】検出装置
(51)【国際特許分類】
H04N 7/18 20060101AFI20240709BHJP
G06T 7/00 20170101ALI20240709BHJP
【FI】
H04N7/18 D
H04N7/18 K
H04N7/18 E
G06T7/00 660A
(21)【出願番号】P 2022512519
(86)(22)【出願日】2020-03-30
(86)【国際出願番号】 JP2020014484
(87)【国際公開番号】W WO2021199124
(87)【国際公開日】2021-10-07
【審査請求日】2022-09-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124811
【氏名又は名称】馬場 資博
(74)【代理人】
【識別番号】100088959
【氏名又は名称】境 廣巳
(74)【代理人】
【識別番号】100097157
【氏名又は名称】桂木 雄二
(74)【代理人】
【識別番号】100187724
【氏名又は名称】唐鎌 睦
(72)【発明者】
【氏名】望月 紫穂野
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 陽平
(72)【発明者】
【氏名】寺澤 哲
【審査官】益戸 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-143157(JP,A)
【文献】特開2011-066828(JP,A)
【文献】特開2014-204375(JP,A)
【文献】特開2008-199514(JP,A)
【文献】特開2006-165822(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/18
G06T 7/00
H04N 23/00
G08B 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
検出装置が、
人物の服の色を含む人物の特徴を検出し、人物の特徴を検出した結果に基づいて顔認証済みでないと判断される場合に、顔認証済みでないと判断される人物を拡大した状態で画像データを取得するよう所定の撮影装置に対して指示し、
前記所定の撮影装置が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行い、
前記所定の撮影装置が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行うことができなかった場合に、他の撮影装置が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際の設定を変更し、
前記他の撮影装置が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行う
検出方法。
【請求項2】
請求項1に記載の検出方法であって、
前記所定の撮影装置が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行うことができなかった場合に、前記他の撮影装置が画像データを取得する際に用いるパラメータを調整するよう、当該他の撮影装置に対して指示する
検出方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の検出方法であって、
前記所定の撮影装置が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行うことができなかった場合に、前記他の撮影装置が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際に用いる顔検出閾値を調整する
検出方法。
【請求項4】
人物の服の色を含む人物の特徴を検出する特徴検出部と、
前記特徴検出部が人物の特徴を検出した結果に基づいて顔認証済みでないと判断される場合に、顔認証済みでないと判断される人物を拡大した状態で画像データを取得するよう所定の撮影装置に対して指示する拡大指示部と、
前記所定の撮影装置が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行う検出部と、
前記所定の撮影装置が取得した画像データに基づいて前記検出部が顔領域の検出を行うことができなかった場合に、他の撮影装置が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際の設定を変更する設定変更部と、
を有し、
前記検出部は、
前記設定変更部により前記他の撮影装置が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際の設定を変更した後、前記他の撮影装置が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行う
検出装置。
【請求項5】
検出装置に、
人物の服の色を含む人物の特徴を検出し、人物の特徴を検出した結果に基づいて顔認証済みでないと判断される場合に、顔認証済みでないと判断される人物を拡大した状態で画像データを取得するよう所定の撮影装置に対して指示し、
前記所定の撮影装置が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行い、
前記所定の撮影装置が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行うことができなかった場合に、他の撮影装置が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際の設定を変更し、
前記他の撮影装置が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行う
処理を実現するためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検出装置、検出方法、記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
顔領域を検出して、検出した顔領域の特徴量に基づく認証を行う顔認証などの認証技術が知られている。
【0003】
顔領域の検出を行う際に用いられる技術の一つとして、例えば、特許文献1がある。特許文献1には、検出判定手段と、補正手段と、算出手段と、解除判定手段と、を有する撮像装置(撮影装置)が記載されている。特許文献1によると、検出判定手段は、複数種の識別器に基づいて被写体領域を検出できるか否か判定する。また、補正手段は、被写体領域が検出できないと判定されたときに画像データを補正処理する。そして、解除判定手段は、補正前後の画像データと識別器との類似度を算出する算出手段が算出した結果を比較して、比較した結果に基づいて補正処理を解除するか否か判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されているように、検出手段により顔領域などの領域を検出することが出来ない場合、画像データを補正するという方法がある。しかしながらターゲットがカメラに映っている時間が短い場合、例えば画像データを取得するカメラのパラメータを調整することで画像データの補正を行おうとしても、調整を行っている最中にターゲットが画角外に出てしまうおそれがあった。その結果、顔領域に検出漏れが生じる可能性がある。
【0006】
このように、顔領域の検出漏れを抑制することが難しい、という課題が生じていた。
【0007】
そこで、本発明の目的は、顔領域の検出漏れを抑制することが難しい、という課題を解決する検出装置、検出方法、記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる目的を達成するため本開示の一形態である検出方法は、
検出装置が、
所定の撮影装置が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行い、
検出した結果に基づいて、他の撮影装置が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際の設定を変更する
という構成をとる。
【0009】
また、本開示の他の形態である検出装置は、
所定の撮影装置が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行う検出部と、
前記検出部が検出した結果に基づいて、他の撮影装置が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際の設定を変更する設定変更部と、
を有する
という構成をとる。
【0010】
また、本開示の他の形態である記録媒体は、
検出装置に、
所定の撮影装置が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行う検出部と、
前記検出部が検出した結果に基づいて、他の撮影装置が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際の設定を変更する設定変更部と、
を実現するためのプログラムを記録した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0011】
上述したような各構成によると、顔領域の検出漏れを抑制することが可能な検出装置、検出方法、記録媒体を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本開示の第1の実施形態における顔認証システムの構成例を示す図である。
【
図2】
図1で示す顔認証装置の構成例を示すブロック図である。
【
図5】顔領域推定部の処理を説明するための図である。
【
図6】
図1で示すカメラの構成例を示すブロック図である。
【
図7】本開示の第1の実施形態における顔認証装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図8】本開示の第2の実施形態における顔認証システムの構成例を示す図である。
【
図9】
図8で示す顔認証装置の構成例を示すブロック図である。
【
図10】
図9で示す移動先推定部の処理例を示す図である。
【
図11】本開示の第2の実施形態における顔認証装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図12】本開示の第2の実施形態における顔認証装置の他の構成例を示すブロック図である。
【
図13】本開示の第3の実施形態における顔認証システムの構成例を示す図である。
【
図14】
図13で示す顔認証装置の構成例を示すブロック図である。
【
図16】
図13で示すカメラの構成例を示すブロック図である。
【
図17】本開示の第3の実施形態における顔認証装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図18】本開示の第4の実施形態における検出装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図19】
図18で示す検出装置の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[第1の実施形態]
本開示の第1の実施形態について、
図1から
図7までを参照して説明する。
図1は、顔認証システム100の構成例を示す図である。
図2は、顔認証装置200の構成例を示すブロック図である。
図3は、画像情報234の一例を示す図である。
図4は、姿勢情報235の一例を示す図である。
図5は、顔領域推定部244の処理を説明するための図である。
図6は、カメラ300の構成例を示すブロック図である。
図7は、顔認証装置200の動作例を示すフローチャートである。
【0014】
本開示の第1の実施形態では、顔領域の検出を行って顔認証を行う顔認証システム100について説明する。後述するように、顔認証システム100は、カメラ300-1が取得した画像データに基づいて認証対象の人物の顔領域を検出できなかった場合、姿勢検出の結果に基づいて推定される領域などのパラメータ調整を行うとともに、推定される領域で顔領域が検出されるか再度確認する。また、再度の確認によっても顔領域が検出されなかった場合、顔認証システム100は、移動先のカメラであるカメラ300-2に対するパラメータ調整の指示を行ったり、顔領域を検出する際に用いる顔検出閾値の調整を行ったりする。そして、顔認証システム100は、パラメータ調整されたカメラ300-2が取得した画像データに基づいて、調整後の顔検出閾値を用いた顔領域の検出を行う。このように、顔認証システム100は、所定の撮影装置であるカメラ300-1が取得した画像データに基づいて顔領域の検出が出来なかった場合に、他の撮影装置であるカメラ300-2が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際の設定を変更する。また、変更する設定には、例えば、カメラ300が画像データを取得する際に用いるパラメータと顔検出閾値のうち少なくとも一方が含まれている。
【0015】
図1は、顔認証システム100の全体の構成例を示している。
図1を参照すると、顔認証システム100は、例えば、顔認証装置200と、2台のカメラ300(カメラ300-1、カメラ300-2。以下、特に区別しない場合はカメラ300と表記する)と、を有している。
図1で示すように、顔認証装置200とカメラ300-1とは、互いに通信可能なよう接続されている。また、顔認証装置200とカメラ300-2とは、互いに通信可能なよう接続されている。
【0016】
顔認証システム100は、例えば、ショッピングモール、空港、商店街などに配備され、顔認証を行うことにより不審者や迷子などを探し出す。顔認証システム100を配備する場所や顔認証システム100が顔認証を行う目的は、上記例示した以外であっても構わない。
【0017】
顔認証装置200は、カメラ300-1やカメラ300-2が取得した画像データに基づいて顔認証を行う情報処理装置である。例えば、顔認証装置200は、カメラ300-1が取得した画像データに基づいて顔領域を検出できなかった場合、カメラ300-2が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行う。
図2は、顔認証装置200の構成例を示している。
図2を参照すると、顔認証装置200は、主な構成要素として、例えば、画面表示部210と、通信I/F部220と、記憶部230と、演算処理部240と、を有している。
【0018】
画面表示部210は、LCD(Liquid Crystal Display、液晶ディスプレイ)などの画面表示装置からなる。画面表示部210は、演算処理部240からの指示に応じて、認証結果情報236などの記憶部230に格納された情報を画面表示する。
【0019】
通信I/F部220は、データ通信回路からなる。通信I/F部220は、通信回線を介して接続されたカメラ300や外部装置との間でデータ通信を行う。
【0020】
記憶部230は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置である。記憶部230は、演算処理部240における各種処理に必要な処理情報やプログラム237を記憶する。プログラム237は、演算処理部240に読み込まれて実行されることにより各種処理部を実現する。プログラム237は、通信I/F部220などのデータ入出力機能を介して外部装置や記録媒体から予め読み込まれ、記憶部230に記憶されている。記憶部230で記憶される主な情報としては、例えば、検出用情報231、学習済みモデル232、特徴量情報233、画像情報234、姿勢情報235、認証結果情報236などがある。
【0021】
検出用情報231は、顔領域検出部242が顔領域を検出する際に用いる情報である。後述するように、顔領域検出部242は一般的な顔検出技術を用いて顔検出を行って構わない。そのため、検出用情報231に含まれる情報も、顔領域検出部242が顔検出を行う方法に応じたものであって構わない。例えば、検出用情報231には、輝度勾配情報などに基づいて学習したモデルなどであって構わない。検出用情報231は、例えば、通信I/F部220などを介して外部装置などから予め取得され、記憶部230に格納されている。
【0022】
学習済みモデル232は、姿勢検出部243が姿勢検出を行う際に用いる、学習済みのモデルである。学習済みモデル232は、例えば、外部装置などにおいて、骨格座標が入った画像データなどの教師データを用いた学習により予め生成されており、通信I/F部220などを介して外部装置などから取得され、記憶部230に格納されている。
【0023】
特徴量情報233は、顔認証部246が顔認証を行う際に用いる顔特徴量を示す情報を含んでいる。特徴量情報233では、例えば、人物を識別するための識別情報と、顔特徴量を示す情報と、が対応づけられている。特徴量情報233は、例えば、通信I/F部220などを介して外部装置などから予め取得され、記憶部230に格納されている。
【0024】
画像情報234は、カメラ300が取得した画像データを含んでいる。画像情報234においては、例えば、画像データと、画像データをカメラ300が取得した日時を示す情報などと、が対応づけられている。
【0025】
図3は、画像情報234の一例を示している。
図3で示すように、画像情報234には、カメラ300-1から取得した画像データと、カメラ300-2から取得した画像データと、が含まれている。
【0026】
姿勢情報235は、姿勢検出部243が検出した人物の姿勢を示す情報を含んでいる。例えば、姿勢情報235は、人物の各部位の座標を示す情報を含んでいる。
図4は、姿勢情報235の一例を示している。
図4を参照すると、姿勢情報235では、識別情報と部位座標とが対応づけられている。
【0027】
なお、部位座標に含まれる部位は、学習済みモデル232に応じたものである。例えば、
図4では、背骨上部、右肩、左肩、……、が例示されている。部位座標には、例えば、30か所程度の部位を含むことが出来る(例示した以外でも構わない)。部位座標に含まれる部位は、
図4などで例示した以外であっても構わない。
【0028】
認証結果情報236は、顔認証部246による認証の結果を示す情報が含まれている。顔認証部246による処理の詳細は後述する。
【0029】
演算処理部240は、MPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、記憶部230からプログラム237を読み込んで実行することにより、上記ハードウェアとプログラム237とを協働させて各種処理部を実現する。演算処理部240で実現される主な処理部としては、例えば、画像取得部241、顔領域検出部242、姿勢検出部243、顔領域推定部244、パラメータ調整部245、顔認証部246、出力部247などがある。
【0030】
画像取得部241は、通信I/F部220を介して、カメラ300から当該カメラ300が取得した画像データを取得する。そして、画像取得部241は、取得した画像データを、例えば画像データの取得日時と対応付けて、画像情報234として記憶部230に格納する。
【0031】
本実施形態の場合、画像取得部241は、カメラ300-1から画像データを取得するとともに、カメラ300-2から画像データを取得する。なお、画像取得部241は、カメラ300-1とカメラ300-2から常に画像データを取得しても構わないし、例えば、所定の条件を満たすまでカメラ300-2から画像データを取得しなくても構わない。例えば、顔認証装置200は、カメラ300-1が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行うことが出来なかった場合に、カメラ300-2が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行う。そのため、画像取得部241は、カメラ300-1が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行うことが出来なかった場合に、カメラ300-2から画像データを取得するよう構成しても構わない。
【0032】
顔領域検出部242は、画像情報234に含まれる画像データに基づいて人物の顔領域を検出する。上述したように、顔領域検出部242は、既知の技術を用いて顔領域を検出することが出来る。例えば、顔領域検出部242は、検出用情報231と顔検出用閾値とを用いた顔領域の検出を行う。換言すると、顔領域検出部242は、検出用情報231との類似度などが顔検出用閾値以上となる領域を顔領域として検出することが出来る。
【0033】
本実施形態の場合、まず、顔領域検出部242は、画像情報234に含まれる画像データのうち、カメラ300-1から取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行う。
【0034】
また、カメラ300-1から取得した画像データに基づいて顔領域を検出することが出来なかった場合、姿勢検出の結果に基づいて推定される領域のパラメータ調整をパラメータ調整部245が行う。顔領域検出部242は、上記パラメータ調整の後、姿勢検出の結果に基づいて顔領域推定部244が推定する領域に顔領域があるか否か確認することが出来る。換言すると、顔領域検出部242は、顔領域推定部244により推定される領域のパラメータ調整をパラメータ調整部245が行った状態で、顔領域推定部244が推定した領域に対する顔領域の検出を行うことが出来る。
【0035】
また、再度の確認によっても顔領域が検出されなかった場合(例えば、予め定められた時間の間、顔領域が検出できなかった場合)、パラメータ調整部245によりカメラ300-2に対するパラメータ調整の指示が行われたり、顔検出閾値の調整が行われたりする。例えば、パラメータ調整部245により顔検出閾値が下げられる。顔領域検出部242は、パラメータ調整されたカメラ300-2が取得した画像データに基づいて、調整後の顔検出閾値を用いた顔領域の検出を行うことが出来る。顔検出閾値を下げた状態で顔検出を行うことで、顔検出を行うことが出来る確率が上がることになる。
【0036】
例えば、以上のように、顔領域検出部242は、カメラ300-1から取得した画像データに基づく顔領域の検出、パラメータ調整されたカメラ300-1やカメラ300-2から取得した画像データに基づく顔領域の検出、など、様々な方法で顔領域の検出を行うことが出来る。
【0037】
姿勢検出部243は、学習済みモデル232を用いて、画像データ中において認証対象となった人物の骨格を認識することで人物の姿勢を検出する。例えば、姿勢検出部243は、
図4で示すように、背骨上部、右肩、左肩、……、などの各部位を認識する。また、姿勢検出部243は、認識した各部位の画面データにおける座標を算出する。そして、姿勢検出部243は、認識・算出した結果と、識別情報と、を対応付けて、姿勢情報235として記憶部230に格納する。
【0038】
なお、姿勢検出部243が認識する部位は、学習済みモデル232(学習済みモデル232を学習する際に用いられた教師データ)に応じたものとなる。そのため、姿勢検出部243は、学習済みモデル232に応じて、上記例示した以外の部位を認識しても構わない。
【0039】
顔領域推定部244は、姿勢検出部243が検出した結果に基づいて、顔領域が存在すると推定される領域を推定する。例えば、顔領域推定部244は、姿勢検出部243が姿勢を検出しているものの顔領域検出部242が顔領域を検出できなかった場合などに、領域の推定を行う。顔領域推定部244は、上記例示した以外のタイミングで領域の推定を行っても構わない。
【0040】
図5は、顔領域推定部244による推定の一例を説明するための図である。
図5で示すように、肩などの部位からみて、腰や足などがある側とは反対側であって肩や首などの近傍に顔領域があるものと推定することが出来る。そこで、顔領域推定部244は、姿勢情報235を参照して各部位の座標を確認することで、顔領域が存在するであろう領域を推定することが出来る。
【0041】
パラメータ調整部245は、カメラ300が画像データを取得する際に用いるパラメータや顔検出閾値など、顔認証処理の際に用いられるパラメータの調整を行う。
【0042】
例えば、パラメータ調整部245は、カメラ300-1から取得した画像データに基づいて顔領域検出部242が顔領域を検出することが出来なかった場合、顔領域推定部244が推定した領域に対するパラメータの調整を行う。具体的には、例えば、パラメータ調整部245は、カメラ300-1が画像データを取得する際に用いるパラメータの調整を顔領域推定部244が推定した領域に対して行うようカメラ300-1に対して指示する。これにより、カメラ300-1はパラメータの修正を行って、修正したパラメータを用いて画像データを取得する。
【0043】
なお、パラメータ調整部245は、画像データ全体に対するパラメータの修正を行うようカメラ300-1に対して指示しても構わない。また、パラメータ調整部245は、上述したカメラ300-1に対する指示とともに、顔検出閾値を下げるなど顔領域検出部242が顔領域を検出する際に用いるパラメータの調整を行っても構わない。
【0044】
また、パラメータ調整部245は、再度の確認によっても顔領域検出部242が顔領域を検出できなかった場合、カメラ300-2に対して画像データを取得する際に用いるパラメータの調整を行うよう指示する。カメラ300-1が取得した画像データに基づく顔領域の検出結果に基づいて、カメラ300-2に対してパラメータを調整するようパラメータ調整部245が指示することで、カメラ300-2が取得する画像データに認証対象の人物が映る前など、事前に予めパラメータの調整を行うことが出来る。また、パラメータ調整部245は、顔検出閾値を下げるなど顔領域検出部242が顔領域を検出する際に用いるパラメータの調整を行うことが出来る。
【0045】
例えば、以上のように、パラメータ調整部245は、顔領域検出部242の検出結果に基づいて顔認証を行う際に用いられるパラメータの調整を行う。
【0046】
なお、パラメータ調整部245がカメラ300に対して調整を指示するパラメータには、例えば、ブライトネス(輝度)、シャープネス、コントラストなどや、単位時間あたりの画像データ取得数を示すフレームレートなどがある。例えば、逆光により輝度値が高すぎることで顔検出に失敗したと想定される場合、パラメータ調整部245はブライトネスを下げるよう指示することになる。なお、パラメータ調整部245が調整するパラメータは、上記例示したうちの少なくとも一部であって構わないし、また、上記例示した以外であっても構わない。
【0047】
また、パラメータ調整部245は、カメラ300-1やカメラ300-2に対して、パラメータ調整を指示するとともに、パラメータ調整を行う時間を指示することが出来る。例えば、カメラ300-1やカメラ300-2の設置位置を示す情報や歩行速度を示す情報などから、カメラ300-1が取得する画像データに認証対象の人物が映ってからカメラ300-2が取得する画像データに認証対象の人物が映るまでの時間を予め算出しておくことが出来る。そこで、パラメータ調整部245は、カメラ300-2に認証対象の人物が映っていると推定される時間の間、パラメータの調整を行うようカメラ300-2に対して指示しても構わない。なお、カメラ300-2に対してパラメータの調整を行うよう指示する時間は、例えば、一般的な歩行速度などを用いて予め推定されていても構わないし、カメラ300-1が取得した画像データに基づいて算出される人物の歩行速度などに基づいて算出しても構わない。
【0048】
顔認証部246は、顔領域検出部242の検出結果を用いて顔認証を行う。そして、顔認証部246は、顔認証の結果を認証結果情報236として記憶部230に格納する。
【0049】
例えば、顔認証部246は、顔領域検出部242が検出した顔領域内において、人物の目、鼻、口などの特徴点を抽出するとともに、抽出した結果に基づいて特徴量を算出する。そして、顔認証部246は、算出した特徴量と、特徴量情報233に含まれる顔特徴量と、の類似度が顔比較閾値を超えているか否かを調べることなどにより、算出した特徴量と記憶部230に格納されている特徴量との照合を行い、照合の結果に基づく認証を行う。このように顔認証を行うことで、顔認証部246は、例えば、迷子などの特定対象の人物を特定することが出来る。
【0050】
出力部247は、顔認証部246による認証処理の結果を示す認証結果情報236を出力する。出力部247による出力は、例えば、画面表示部210に画面表示したり、通信I/F部220を介して外部装置に対して送信したりすることで行われる。
【0051】
以上が、顔認証装置200の構成例である。
【0052】
カメラ300は、画像データを取得する撮影装置であり、例えば、監視カメラなどである。
図6は、カメラ300の構成例を示している。
図6を参照すると、カメラ300は、例えば、送受信部310と設定部320と撮影部330とを有している。
【0053】
例えば、カメラ300は、CPUなどの演算装置と記憶装置とを有している。カメラ300は、記憶装置に格納されたプログラムを演算装置が実行することで、上記各処理部を実現することが出来る。
【0054】
送受信部310は、顔認証装置200などとの間でデータの送受信を行う。例えば、送受信部310は、撮影部330が取得した画像データを顔認証装置200に対して送信する。また、送受信部310は、顔認証装置200からパラメータ調整の指示などを受信する。
【0055】
設定部320は、顔認証装置200から受信したパラメータ調整の指示に基づいて、撮影部330が画像データを取得する際に用いるパラメータの調整を行う。例えば、設定部320は、顔認証装置200から受信した指示に基づいて、ブライトネス、シャープネス、コントラスト、フレームレートなどの調整を行う。なお、設定部320は、指示に応じて、指示された領域に対するパラメータの調整を行うことが出来る。
【0056】
撮影部330は、設定部320が設定したパラメータを用いて、画像データを取得する。撮影部330が取得した画像データは、撮影部330が画像データを取得した日時などを対応付けて、送受信部310を介して顔認証装置200へと送信することが出来る。
【0057】
以上が、カメラ300の構成例である。続いて、
図7を参照して顔認証装置200の動作例について説明する。
【0058】
図7を参照すると、顔領域検出部242は、画像情報234に含まれる画像データのうち、カメラ300-1から取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行う(ステップS101)。
【0059】
例えば予め定められた時間など顔領域の検出が出来なかった場合(ステップS102、No)、顔領域推定部244は、姿勢検出部243が検出した結果に基づいて、顔領域が存在すると推定される領域を推定する(ステップS103)。また、パラメータ調整部245は、カメラ300-1が画像データを取得する際に用いるパラメータの調整を顔領域推定部244が推定した領域に対して行うようカメラ300-1に対して指示する(ステップS104)。これにより、カメラ300-1がパラメータの修正を行う。
【0060】
顔領域検出部242は、顔領域推定部244が推定した領域に対する顔領域の検出を行う(ステップS105)。
【0061】
例えば予め定められた時間など顔領域の検出が出来なかった場合(ステップS106、No)、パラメータ調整部245は、カメラ300-2に対して画像データを取得する際に用いるパラメータの調整を行うよう指示する。また、パラメータ調整部245は、顔検出閾値を下げるなど顔領域検出部242が顔領域を検出する際に用いるパラメータの調整を行う(ステップS107)。
【0062】
顔領域検出部242は、パラメータ調整されたカメラ300-2が取得した画像データに基づいて、調整後の顔検出閾値を用いた顔領域の検出を行う(ステップS108)。
【0063】
顔領域検出部242が顔領域を検出すると、顔認証部246は、顔領域検出部242の検出結果を用いて顔認証を行う(ステップS109)。
【0064】
以上が、顔認証装置200の動作例である。
【0065】
このように、顔認証装置200は、顔領域検出部242とパラメータ調整部245とを有している。このような構成によると、パラメータ調整部245は、カメラ300-1が取得した画像データに基づく顔領域の検出結果に基づいて、カメラ300-2に対してパラメータを調整するよう指示することが出来る。また、パラメータ調整部245は、事前に顔検出閾値を下げることが出来る。その結果、顔領域検出部242は、事前にパラメータが調整された状態で取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行うことが出来る。これにより、適切にパラメータ調整を行って顔領域の検出漏れを抑制することが可能となる。
【0066】
また、上記構成によると、例えば、カメラ300-2が取得した画像データに基づく顔領域の検出が必要となったタイミングでのみカメラ300-2のフレームレートを上げることなどが可能となる。その結果、データ通信量などが不必要に上がることを抑制することができ、効率的な処理を実現することが出来る。
【0067】
また、顔認証装置200は、姿勢検出部243と顔領域推定部244とを有している。このような構成によると、顔領域推定部244は、姿勢検出部243による検出結果に基づいて顔領域が存在すると推定される領域を推定することが出来る。その結果、例えば、パラメータ調整部245によるパラメータ調整の範囲や顔領域検出部242が顔領域を検出する範囲を絞ることが可能となり、効率的なパラメータ調整や顔領域検出を実現することが可能となる。
【0068】
なお、本実施形態において、パラメータ調整部245は、再度の確認によっても顔領域検出部242が顔領域を検出できなかった場合に、カメラ300-2に対して画像データを取得する際に用いるパラメータの調整を行うよう指示するとした。しかしながら、パラメータ調整部245は、カメラ300-1から取得した画像データに基づく顔領域の検出が出来なかった場合に、再度の確認を行わずにカメラ300-2に対するパラメータ補正の指示を行うよう構成しても構わない。この場合、例えば、
図7を参照して説明したステップS103からステップS105までの処理は行わなくても構わない。また、ステップS103からステップS105までの処理を行わない場合、顔認証装置200は、姿勢検出部243や顔領域推定部244を有さなくても構わない。例えば、以上のように、顔認証装置200は、
図2で例示した構成の一部のみを有していても構わない。
【0069】
また、
図2では、顔認証装置200としての機能を1台の情報処理装置を用いて実現する場合について例示した。しかしながら、顔認証装置200としての機能は、例えば、ネットワークを介して接続された複数台の情報処理装置により実現されても構わない。
【0070】
[第2の実施形態]
次に、本開示の第2の実施形態について、
図8から
図12までを参照して説明する。
図8は、顔認証システム400の構成例を示す図である。
図9は、顔認証装置500の構成例を示すブロック図である。
図10は、移動先推定部548の処理例を説明するための図である。
図11は、顔認証装置500の動作例を示すフローチャートである。
図12は、顔認証装置500の他の構成例を示すブロック図である。
【0071】
本開示の第2の実施形態では、第1の実施形態で説明した顔認証システム100の変形例である顔認証システム400について説明する。第1の実施形態では、カメラ300-1とカメラ300-2の2台のカメラ300を有する顔認証システム100について説明した。本実施形態においては、3台以上のカメラ300を有する顔認証システム400について説明する。後述するように、顔認証システム400は、カメラ300-1が取得した画像データに基づいて顔領域を検出することが出来なかった場合、姿勢検出の結果に基づいて移動先となるカメラを推定する。そして、顔認証システム400は、推定したカメラ300に対して、パラメータ調整の指示を行う。
【0072】
図8は、顔認証システム400の全体の構成例を示している。
図8を参照すると、顔認証システム400は、例えば、顔認証装置500と、3台のカメラ300(カメラ300-1、カメラ300-2、カメラ300-3)と、を有している。
図1で示すように、顔認証装置500とカメラ300-1とは、互いに通信可能なよう接続されている。また、顔認証装置500とカメラ300-2とは、互いに通信可能なよう接続されている。また、顔認証装置500とカメラ300-3とは、互いに通信可能なよう接続されている。
【0073】
なお、
図8では顔認証システム400が3台のカメラ300を有する場合について例示している。しかしながら、顔認証システム400が有するカメラ300の数は3台に限定されない。顔認証システム400は、4台以上のカメラ300を有しても構わない。
【0074】
顔認証装置500は、第1の実施形態で説明した顔認証装置200と同様に顔認証を行う情報処理装置である。
図9は、顔認証装置500の構成例を示している。
図9を参照すると、顔認証装置500は、主な構成要素として、例えば、画面表示部210と、通信I/F部220と、記憶部230と、演算処理部540と、を有している。以下、本実施形態に特徴的な構成について説明する。
【0075】
演算処理部540は、MPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、記憶部230からプログラム237を読み込んで実行することにより、上記ハードウェアとプログラム237とを協働させて各種処理部を実現する。演算処理部540で実現される主な処理部としては、例えば、画像取得部241、顔領域検出部242、姿勢検出部243、顔領域推定部244、パラメータ調整部545、顔認証部246、出力部547、移動先推定部548などがある。
【0076】
移動先推定部548は、姿勢検出部243が検出した結果に基づいて、顔領域を検出することが出来なかった人物の移動先に位置するカメラ300を推定する。例えば、移動先推定部548は、再度の確認によっても顔領域検出部242が顔領域を検出できなかった場合、姿勢情報235を参照するとともに、カメラ300の設置位置を示す情報を取得する。そして、移動先推定部548は、姿勢情報235と、カメラ300の設置位置を示す情報と、に基づいて、人物の移動先に位置するカメラ300を推定する。
【0077】
図10は、移動先推定部548による推定の一例を説明するための図である。
図10で示すように、一般に人物の体は移動方向に向いている。そのため、姿勢情報235に基づいて判断する人物の体が向いている方向が人物の移動方向であると推定することが出来る。移動先推定部548は、姿勢情報235と、カメラ300の設置位置を示す情報と、に基づいて、推定される人物の移動方向の先にあるカメラ300が人物の移動先に位置するカメラ300であると推定する。
【0078】
なお、移動先推定部548は、複数フレームの画像データに基づいて人物の移動軌跡などを抽出し、抽出した移動軌跡に基づいて移動先に位置するかカメラ300を推定するよう構成しても構わない。移動先推定部548は、姿勢検出部243が検出した結果に基づく推定と移動軌跡に基づく推定などとを組み合わせた推定を行っても構わない。
【0079】
パラメータ調整部545は、カメラ300が画像データを取得する際に用いるパラメータや顔検出閾値など顔認証処理の際に用いられるパラメータの調整を行う。
【0080】
例えば、パラメータ調整部545は、カメラ300-1から取得した画像データに基づいて顔領域検出部242が顔領域を検出することが出来なかった場合、顔領域推定部244が推定した領域に対するパラメータの調整を行う。具体的には、例えば、パラメータ調整部245は、カメラ300-1が画像データを取得する際に用いるパラメータの調整を顔領域推定部244が推定した領域に対して行うようカメラ300-1に対して指示する。これにより、カメラ300-1はパラメータの修正を行って、修正したパラメータを用いて画像データを取得する。
【0081】
また、パラメータ調整部545は、再度の確認によっても顔領域検出部242が顔領域を検出できなかった場合、移動先推定部548が推定したカメラ300に対して画像データを取得する際に用いるパラメータの調整を行うよう指示する。また、パラメータ調整部545は、顔検出閾値を下げるなど顔領域検出部242が顔領域を検出する際に用いるパラメータの調整を行うことが出来る。
【0082】
例えば、以上のように、パラメータ調整部545は、移動先のカメラ300のパラメータ調整を行う場合、移動先推定部548が推定したカメラ300に対してパラメータ調整の指示を行う。
【0083】
出力部547は、顔認証部246による認証処理の結果を示す認証結果情報236を出力する。出力部547による出力は、例えば、画面表示部210に画面表示したり、通信I/F部220を介して外部装置に対して送信したりすることで行われる。
【0084】
また、出力部547は、顔認証部246による認証により特定した特定対象の人物などの情報を出力するとともに、移動先推定部548が推定する人物の移動方向を示す情報などを出力することが出来る。特定した特定対象の人物などの情報とともに移動方向を示す情報を出力することで、出力部547による出力を受信した人物などが特定対象の移動方向を知ることができ、より迅速に特定対象の人物を見つけることが可能となる。
【0085】
以上が、顔認証装置500の構成のうち本実施形態に特徴的な構成の説明である。続いて、
図11を参照して、顔認証装置500の動作例について説明する。以下においては、顔認証装置500の動作のうち本実施形態に特徴的な動作について説明する。
【0086】
ステップS105の処理までは、第1の実施形態で説明した顔認証装置200の動作と同様である。ステップS105の処理の後、予め定められた時間など顔領域の検出が出来なかった場合(ステップS106、No)、移動先推定部548は、人物の移動先に位置するカメラ300を推定する(ステップS201)。
【0087】
パラメータ調整部545は、移動先推定部548が推定したカメラ300に対して画像データを取得する際に用いるパラメータの調整を行うよう指示する。また、パラメータ調整部245は、顔検出閾値を下げるなど顔領域検出部242が顔領域を検出する際に用いるパラメータの調整を行う(ステップS107)。以降の処理は、第1の実施形態で説明した顔認証装置200の動作と同様である。
【0088】
以上が、顔認証装置500の動作例のうち本実施形態に特徴的な動作である。
【0089】
このように、顔認証装置500は、移動先推定部548とパラメータ調整部245とを有している。このような構成によると、パラメータ調整部245は、移動先推定部548が推定したカメラ300に対して画像データを取得する際に用いるパラメータの調整を行うよう指示することが出来る。その結果、必要なカメラ300のパラメータのみを事前に調整することが可能となり、3台以上のカメラ300を有する場合でもより的確な調整を行うことが可能となる。また、移動先ではないカメラ300のフレームレートを上げることなどを抑制することが出来るため、データ通信量を無駄に上げてしまう事態などを抑制することが出来る。
【0090】
なお、移動先推定部548は、移動先に位置するカメラ300を推定する際、
図12で示すように、記憶部230に格納された移動先推定用情報238を活用しても構わない。移動先推定用情報238は、カメラ300の位置を示す情報の他、例えば、朝の時間帯にはこの方向に向かう人物が多いなど時間帯別の人物の移動傾向を示す情報や、服装、持ち物、性別、年齢などの人物の属性ごとの移動傾向を示す情報などを含むことが出来る。移動先推定用情報238には、移動先の推定を行う際に用いる上記例示した以外の情報を含めても構わない。
【0091】
また、顔認証システム400や顔認証装置500は、第1の実施形態で説明した場合と同様に、様々な変形例をとることが出来る。
【0092】
[第3の実施形態]
次に、本開示の第3の実施形態について、
図13から
図17までを参照して説明する。
図13は、顔認証システム600の構成例を示す図である。
図14は、顔認証装置700の構成例を示すブロック図である。
図15は、認証関連情報732の一例を示す図である。
図16は、カメラ800の構成例を示すブロック図である。
図17は、顔認証装置700の動作例を示すフローチャートである。
【0093】
本開示の第3の実施形態では、顔領域の検出を行って顔認証を行う顔認証システム600について説明する。後述するように、顔認証システム600は、顔認証済みの人物の服の色や持ち物など人物関連情報を管理する。また、顔認証システム600は、人物関連情報に基づいて未認証の特徴を持つ人物が画像データに映ったと判断される場合、当該人物に対して光学ズームやデジタルズームなどにより当該人物の顔を拡大するようカメラ800に対して指示する。
【0094】
図13は、顔認証システム600の全体の構成例を示している。
図13を参照すると、顔認証システム600は、顔認証装置700と、カメラ800と、を有している。
図13で示すように、顔認証装置700とカメラ800とは、互いに通信可能なよう接続されている。
【0095】
なお、
図13では顔認証システム600が1台のカメラ800を有する場合について例示している。しかしながら、顔認証システム600が有するカメラ800の数は1台に限定されない。顔認証システム600は、2台以上の複数のカメラ800を有しても構わない。また、顔認証システム600が2台以上のカメラ800を有する場合、顔認証装置700は、第1の実施形態や第2の実施形態で説明した顔認証装置200や顔認証装置500としての機能を有しても構わない。
【0096】
顔認証装置700は、カメラ800が取得した画像データに基づいて顔認証を行う情報処理装置である。例えば、顔認証装置700は、管理する人物関連情報に基づいて未認証の特徴を持つ人物が画像データに映ったと判断される場合、当該人物に対して光学ズームやデジタルズームなどにより当該人物や人物の顔を拡大するようカメラ800に対して指示する。そして、顔認証装置700は、人物が拡大された画像データに基づいて、顔領域の検出を行ったり顔認証を行ったりする。
図14は、顔認証装置700の構成例を示している。
図14を参照すると、顔認証装置700は、主な構成要素として、例えば、画面表示部710と、通信I/F部720と、記憶部730と、演算処理部740と、を有している。
【0097】
画面表示部710、通信I/F部720の構成は、第1の実施形態や第2の実施形態で説明した画面表示部210や通信I/F部220と同様で構わない。そのため、説明を省略する。
【0098】
記憶部730は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置である。記憶部730は、演算処理部740における各種処理に必要な処理情報やプログラム734を記憶する。プログラム734は、演算処理部740に読み込まれて実行されることにより各種処理部を実現する。プログラム734は、通信I/F部720などのデータ入出力機能を介して外部装置や記録媒体から予め読み込まれ、記憶部730に記憶されている。記憶部730で記憶される主な情報としては、例えば、検出用情報731、認証関連情報732、画像情報733などがある。
【0099】
検出用情報731は、第1の実施形態や第2の実施形態で説明した検出用情報231と同様で構わない。そのため、説明を省略する。
【0100】
認証関連情報732は、顔認証部745が顔認証を行う際に用いる顔特徴量を示す情報を含んでいる。また、認証関連情報732は、認証済みであるか否かを示す情報や、人物の服の色や持ち物など人物関連情報などを含んでいる。
【0101】
図15は、認証関連情報732の一例を示している。
図15を参照すると、認証関連情報732では、例えば、人物の特徴量を示す情報と、名前などの識別情報と、認証済みであるか否かを示す検出の有無と、服の色と、持ち物と、が対応づけられている。なお、認証関連情報732は、服の色や持ち物以外の人物関連情報を含んでも構わない。
【0102】
画像情報733は、カメラ800が取得した画像データを含んでいる。画像情報733においては、例えば、画像データと、画像データをカメラ800が取得した日時を示す情報などと、が対応づけられている。上述したように、カメラ800は、顔認証装置700からの指示に応じて、人物や顔を拡大した画像データを取得することがある。そのため、画像情報733には、人物や顔を拡大した画像データが含まれている。
【0103】
演算処理部740は、MPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、記憶部730からプログラム734を読み込んで実行することにより、上記ハードウェアとプログラム734とを協働させて各種処理部を実現する。演算処理部740で実現される主な処理部としては、例えば、画像取得部741、特徴検出部742、拡大指示部743、顔領域検出部744、顔認証部745などがある。
【0104】
画像取得部741は、通信I/F部720を介して、カメラ800から当該カメラ800が取得した画像データを取得する。そして、画像取得部741は、取得した画像データを、例えば画像データの取得日時と対応付けて、画像情報733として記憶部730に格納する。
【0105】
特徴検出部742は、画像情報733に含まれる画像データに基づいて、人物が着ている服の色や人物の持ち物などの人物の特徴となる情報である人物関連情報を検出する。特徴検出部742は、既知の技術を用いて人物の服の色や持ち物などを示す検出して構わない。例えば、顔認証装置700が姿勢検出部(第1の実施形態で説明した姿勢検出部243)などの機能を有する場合、姿勢検出部が検出した結果を用いて、人物の服の色や持ち物などを検出しても構わない。
【0106】
拡大指示部743は、特徴検出部742が検出した人物関連情報が認証関連情報732に認証済みとして格納されているか否か確認する。そして、特徴検出部742が検出した人物関連情報が認証関連情報732に認証済みとして格納されていない場合、拡大指示部743は、格納されていない特徴を有する人物を拡大するようカメラ800に対して指示する。例えば、拡大指示部743は、人物周辺を拡大するよう指示しても構わないし、人物の顔周辺を拡大するよう指示しても構わない。
【0107】
顔領域検出部744は、画像情報733に含まれる画像データに基づいて人物の顔領域を検出する。顔領域検出部242と同様に、顔領域検出部744は、既知の技術を用いて顔領域を検出することが出来る。
【0108】
上述したように、画像情報733には、人物や顔を拡大した画像データが含まれている。そのため、顔領域検出部744は、人物や顔を拡大した画像データに基づいて人物の顔領域を検出することが出来る。
【0109】
顔認証部745は、顔領域検出部744の検出結果を用いて顔認証を行う。そして、顔認証部745は、顔認証の結果と認証した人物の人物関連情報とを関連付けて、認証関連情報732として記憶部730に格納する。
【0110】
なお、顔認証部745が顔認証を行う際の処理は、第1の実施形態や第2の実施形態で説明した顔認証部246と同様で構わない。そのため、説明は省略する。
【0111】
以上が、顔認証装置700の構成例である。
【0112】
カメラ800は、画像データを取得する撮影装置である。
図16は、カメラ800の構成例を示している。
図16を参照すると、カメラ800は、例えば、送受信部810とズーム設定部820と撮影部830とを有している。
【0113】
例えば、カメラ800は、CPUなどの演算装置と記憶装置とを有している。カメラ800は、記憶装置に格納されたプログラムを演算装置が実行することで、上記各処理部を実現することが出来る。
【0114】
送受信部810は、顔認証装置700などとの間でデータの送受信を行う。例えば、送受信部810は、撮影部830が取得した画像データを顔認証装置700に対して送信する。また、送受信部810は、顔認証装置700からズームの指示などを受信する。
【0115】
ズーム設定部820は、顔認証装置700から受信したズームの指示に基づいて、指示された人物や顔拡大する。ズーム設定部820は、ズームの指示に基づいて、光学ズームを行っても構わないし、デジタルズームを行っても構わない。
【0116】
撮影部830は、画像データを取得する。ズーム設定部820がズームの指示を受け付けていた場合、撮影部830は、人物や顔を拡大した画像データを取得する。撮影部830が取得した画像データは、撮影部830が画像データを取得した日時などを対応付けて、送受信部810を介して顔認証装置700へと送信することが出来る。
【0117】
以上が、カメラ800の構成例である。続いて、
図17を参照して顔認証装置700の動作例について説明する。
【0118】
図17を参照すると、特徴検出部742は、画像情報733に含まれる画像データに基づいて、人物が着ている服の色や人物の持ち物などの人物の特徴となる情報である人物関連情報を検出する(ステップS301)。
【0119】
拡大指示部743は、特徴検出部742が検出した人物関連情報が認証関連情報732に認証済みとして格納されているか否か確認する(ステップS302)。
【0120】
特徴検出部742が検出した人物関連情報が認証関連情報732に認証済みとして格納されていない場合(ステップS303)、拡大指示部743は、格納されていない特徴を有する人物を拡大するようカメラ800に対して指示する(ステップS303)。例えば、拡大指示部743は、人物周辺を拡大するよう指示しても構わないし、人物の顔周辺を拡大するよう指示しても構わない。
【0121】
顔領域検出部744は、画像情報733に含まれる画像データに基づいて人物の顔領域を検出する(ステップS304)。ステップS303の処理によりズーム指示されているため、顔領域検出部744は、人物や顔が拡大された画像データに基づいて人物の顔領域を検出することが出来る。
【0122】
顔認証部745は、顔領域検出部744の検出結果を用いて顔認証を行う(ステップS305)。そして、顔認証部745は、顔認証の結果と認証した人物の人物関連情報とを関連付けて、認証関連情報732として記憶部730に格納する。
【0123】
以上が、顔認証装置700の動作例である。
【0124】
このように、顔認証装置700は、特徴検出部742と拡大指示部743と顔領域検出部744とを有している。このような構成により、拡大指示部743は、特徴検出部742が検出した結果に基づいて、人物や顔を拡大するようカメラ800に指示することが出来る。その結果、顔領域検出部744は、人物や顔が拡大された画像データを用いて、顔領域の検出を行うことが可能になる。これにより、より精度よく顔領域の検出を行うことが可能となる。
【0125】
なお、上述したように、顔認証システム600は、複数台のカメラ800を有することが出来る。また、顔認証装置700は、第1の実施形態や第2の実施形態で説明した顔認証装置200や顔認証装置500が有する機能を有することが出来る。顔認証システム600や顔認証装置700は、第1の実施形態や第2の実施形態と同様の変形例をとっても構わない。
【0126】
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について、
図18、
図19を参照して説明する。
図18、
図19は、検出装置900の構成例を示している。
【0127】
検出装置900は、画像データに基づいて人物の顔領域を検出する。
図18は、検出装置900のハードウェア構成例を示している。
図18を参照すると、検出装置900は、一例として、以下のようなハードウェア構成を有している。
・CPU(Central Processing Unit)901(演算装置)
・ROM(Read Only Memory)902(記憶装置)
・RAM(Random Access Memory)903(記憶装置)
・RAM903にロードされるプログラム群904
・プログラム群904を格納する記憶装置905
・情報処理装置外部の記録媒体910の読み書きを行うドライブ装置906
・情報処理装置外部の通信ネットワーク911と接続する通信インタフェース907
・データの入出力を行う入出力インタフェース908
・各構成要素を接続するバス909
【0128】
また、検出装置900は、プログラム群904をCPU901が取得して当該CPU901が実行することで、
図30に示す検出部921、設定変更部922としての機能を実現することが出来る。なお、プログラム群904は、例えば、予め記憶装置905やROM902に格納されており、必要に応じてCPU901がRAM903などにロードして実行する。また、プログラム群904は、通信ネットワーク911を介してCPU901に供給されてもよいし、予め記録媒体910に格納されており、ドライブ装置906が該プログラムを読み出してCPU901に供給してもよい。
【0129】
なお、
図18は、検出装置900のハードウェア構成例を示している。検出装置900のハードウェア構成は上述した場合に限定されない。例えば、検出装置900は、ドライブ装置906を有さないなど、上述した構成の一部から構成されてもよい。
【0130】
検出部921は、所定の撮影装置が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行う。
【0131】
設定変更部922は、検出部921が検出した結果に基づいて、他の撮影装置が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際の設定を変更する。
【0132】
このように、検出装置900は、検出部921と設定変更部922とを有している。このような構成により、設定変更部922は、検出部921が検出した結果に基づいて、他の撮影装置が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際の設定を変更することが出来る。その結果、適切にパラメータ調整を行って顔領域の検出漏れを抑制することが可能となる。
【0133】
なお、上述した検出装置900は、当該検出装置900に所定のプログラムが組み込まれることで実現できる。具体的に、本発明の他の形態であるプログラムは、画像データに基づいて顔領域の検出を行う検出装置900に、所定の撮影装置が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行う検出部921と、検出部921が検出した結果に基づいて、他の撮影装置が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際の設定を変更する設定変更部922と、を実現するためのプログラムである。
【0134】
また、上述した検出装置900により実行される検出方法は、画像データに基づいて顔領域の検出を行う検出装置900が、所定の撮影装置が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行い、検出した結果に基づいて、他の撮影装置が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際の設定を変更する、という方法である。
【0135】
上述した構成を有する、プログラム(プログラムを記録した記録媒体)、又は、検出方法、の発明であっても、上述した検出装置900と同様の作用・効果を有するために、上述した本発明の目的を達成することが出来る。
【0136】
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における検出方法などの概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
【0137】
(付記1)
検出装置が、
所定の撮影装置が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行い、
検出した結果に基づいて、他の撮影装置が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際の設定を変更する
検出方法。
(付記2)
付記1に記載の検出方法であって、
検出した結果に基づいて、他の撮影装置が画像データを取得する際に用いるパラメータを調整するよう、当該他の撮影装置に対して指示する
検出方法。
(付記3)
付記1または付記2に記載の検出方法であって、
検出した結果に基づいて、他の撮影装置が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際に用いる顔検出閾値を調整する
検出方法。
(付記4)
付記1から付記3までのいずれか1項に記載の検出方法であって、
所定の撮影装置が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行うことが出来なかった場合に、他の撮影装置が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際の設定を変更する
検出方法。
(付記5)
付記1から付記4までのいずれか1項に記載の検出方法であって、
所定の撮影装置が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行うことが出来なかった場合、所定の撮影装置が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際の設定を変更して顔領域の検出を行った後、他の撮影装置が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際の設定を変更する
検出方法。
(付記6)
付記5に記載の検出方法であって、
所定の撮影装置が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行うことが出来なかった場合、人物の姿勢を検出した結果に基づいて推定される領域の設定を変更するとともに、人物の姿勢を検出した結果に基づいて推定される領域に対する顔領域の検出を行う
検出方法。
(付記7)
付記1から付記6までのいずれか1項に記載の検出方法であって、
他の撮影装置が複数ある場合、人物の姿勢を検出した結果に基づいて人物の進行方向にある撮影装置を推定し、推定した撮影装置が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際の設定を変更する
検出方法。
(付記8)
付記1から付記7までのいずれか1項に記載の検出方法であって、
人物の特徴を検出し、検出した結果に基づいて人物を拡大した状態で画像データを取得するよう撮影装置に対して指示する
検出方法。
(付記9)
付記8に記載の検出方法であって、
未検出の人物の特徴を検出した場合に、人物を拡大した状態で画像データを取得するよう撮影装置に対して指示する
検出方法。
(付記10)
付記1から付記9までのいずれか1項に記載の検出方法であって、
顔領域を検出した結果に基づいて顔認証を行い、
顔認証の結果と、顔認証の結果特定される人物の姿勢を検出した結果に基づいて推定される進行方向を示す情報と、を出力する
検出方法。
(付記11)
所定の撮影装置が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行う検出部と、
前記検出部が検出した結果に基づいて、他の撮影装置が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際の設定を変更する設定変更部と、
を有する
検出装置。
(付記12)
付記11に記載の検出装置であって、
前記設定変更部は、前記検出部が検出した結果に基づいて、他の撮影装置が画像データを取得する際に用いるパラメータを調整するよう、当該他の撮影装置に対して指示する
検出装置。
(付記13)
付記12に記載の検出装置であって、
前記設定変更部は、前記検出部が検出した結果に基づいて、他の撮影装置が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際に用いる顔検出閾値を調整する
検出装置。
(付記14)
付記11から付記13までのいずれか1項に記載の検出装置であって、
前記設定変更部は、所定の撮影装置が取得した画像データに基づいて前記検出部が顔領域の検出を行うことが出来なかった場合に、他の撮影装置が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際の設定を変更する
検出装置。
(付記15)
付記11から付記14までのいずれか1項に記載の検出装置であって、
前記設定変更部は、所定の撮影装置が取得した画像データに基づいて前記検出部が顔領域の検出を行うことが出来なかった場合、所定の撮影装置が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際の設定を変更して前記検出部が顔領域の検出を行った後、他の撮影装置が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際の設定を変更する
検出装置。
(付記16)
付記15に記載の検出装置であって、
前記設定変更部は、所定の撮影装置が取得した画像データに基づいて前記検出部が顔領域の検出を行うことが出来なかった場合、人物の姿勢を検出した結果に基づいて推定される領域の設定を変更し、
前記検出部は、人物の姿勢を検出した結果に基づいて推定される領域に対する顔領域の検出を行う
検出装置。
(付記17)
付記11から付記16までのいずれか1項に記載の検出装置であって、
人物の姿勢を検出した結果に基づいて人物の進行方向にある撮影装置を推定する移動先推定部を有し、
前記設定変更部は、前記移動先推定部が推定した撮影装置が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際の設定を変更する
検出装置。
(付記18)
付記11から付記17までのいずれか1項に記載の検出装置であって、
人物の特徴を検出する特徴検出部と、
前記特徴検出部が検出した結果に基づいて、人物を拡大した状態で画像データを取得するよう撮影装置に対して指示する拡大指示部と、
を有する
検出装置。
(付記19)
付記18に記載の検出装置であって、
前記拡大指示部は、前記検出部が未検出の人物の特徴を検出した場合に、人物を拡大した状態で画像データを取得するよう撮影装置に対して指示する
検出装置。
(付記20)
付記11から付記19までのいずれか1項に記載の検出装置であって、
顔領域を検出した結果に基づいて顔認証を行う顔認証部と、
前記顔認証部による顔認証の結果と、前記顔認証部による顔認証の結果特定される人物の姿勢を検出した結果に基づいて推定される進行方向を示す情報と、を出力する出力部と、
を有する
検出装置。
(付記21)
検出装置に、
所定の撮影装置が取得した画像データに基づいて顔領域の検出を行う検出部と、
前記検出部が検出した結果に基づいて、他の撮影装置が取得した画像データによる顔領域検出処理を行う際の設定を変更する設定変更部と、
を実現するためのプログラムを記録した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体。
【0138】
なお、上記各実施形態及び付記において記載したプログラムは、記憶装置に記憶されていたり、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されていたりする。例えば、記録媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び、半導体メモリ等の可搬性を有する媒体である。
【0139】
以上、上記各実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることが出来る。
【符号の説明】
【0140】
100 顔認証システム
200 顔認証装置
210 画面表示部
220 通信I/F部
230 記憶部
231 検出用情報
232 学習済みモデル
233 特徴量情報
234 画像情報
235 姿勢情報
236 認証結果情報
237 プログラム
238 移動先推定用情報
240 演算処理部
241 画像取得部
242 顔領域検出部
243 姿勢検出部
244 顔領域推定部
245 パラメータ調整部
246 顔認証部
247 出力部
300 カメラ
310 送受信部
320 設定部
330 撮影部
400 顔認証システム
500 顔認証装置
540 演算処理部
545 パラメータ調整部
547 出力部
548 移動先推定部
600 顔認証システム
700 顔認証装置
710 画面表示部
720 通信I/F部
730 記憶部
731 検出用情報
732 認証関連情報
733 画像情報
734 プログラム
740 演算処理部
741 画像取得部
742 特徴検出部
743 拡大指示部
744 顔領域検出部
745 顔認証部
800 カメラ
810 送受信部
820 ズーム設定部
830 撮影部
900 検出装置
901 CPU
902 ROM
903 RAM
904 プログラム群
905 記憶装置
906 ドライブ装置
907 通信インタフェース
908 入出力インタフェース
909 バス
910 記録媒体
911 通信ネットワーク
921 検出部
922 設定変更部