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特許7517471情報処理装置、安否確認システム、安否確認方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-08
(45)【発行日】2024-07-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、安否確認システム、安否確認方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/04 20060101AFI20240709BHJP
   G08B 25/00 20060101ALI20240709BHJP
   G08B 25/01 20060101ALI20240709BHJP
【FI】
G08B25/04 K
G08B25/00 510M
G08B25/01 A
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022570786
(86)(22)【出願日】2020-12-21
(86)【国際出願番号】 JP2020047755
(87)【国際公開番号】W WO2022137300
(87)【国際公開日】2022-06-30
【審査請求日】2023-06-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】細井 麻帆
【審査官】石井 則之
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-139915(JP,A)
【文献】特開2014-089543(JP,A)
【文献】特開2013-152502(JP,A)
【文献】特開2011-154657(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B 25/04
G08B 25/00
G08B 25/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
確認対象者を識別可能な識別情報と、前記確認対象者の安否情報を閲覧可能な閲覧者の識別情報を含む前記確認対象者の安否情報の閲覧可能範囲とを、前記確認対象者の安否情報を管理する安否確認サーバに登録するよう要求する登録手段と、
災害発生時、前記確認対象者の識別情報を取得する取得手段と、
前記取得した識別情報を、所定の情報処理のための専用回線を介して、前記安否確認サーバへ通知する通知手段と、
前記閲覧者の識別情報として、前記閲覧者の顔を撮像した顔画像を前記安否確認サーバへ送信し、前記確認対象者の安否情報を問い合わせる閲覧手段と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記所定の情報処理は、現金自動取引処理である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記専用回線は、前記現金自動取引処理のために金融機関システムに接続される中継センタと前記情報処理装置とを接続する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記取得手段は、前記確認対象者の識別情報として、前記確認対象者が所持する端末装置の端末識別情報を取得する、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得手段は、Bluetooth(登録商標)により前記端末識別情報を取得する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取得手段は、前記確認対象者の識別情報として、前記確認対象者の顔を撮像した顔画像を取得する、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
確認対象者の安否情報を管理する安否確認サーバと、情報処理装置とを備え、
前記情報処理装置は、
前記確認対象者を識別可能な識別情報と、前記確認対象者の安否情報を閲覧可能な閲覧者の識別情報を含む前記確認対象者の安否情報の閲覧可能範囲とを、前記安否確認サーバに登録するよう要求する登録手段と、
災害発生時、前記確認対象者の識別情報を取得する取得手段と、
前記取得した識別情報を、所定の情報処理のための専用回線を介して、前記安否確認サーバへ通知する通知手段と、
前記閲覧者の識別情報として、前記閲覧者の顔を撮像した顔画像を前記安否確認サーバへ送信し、前記確認対象者の安否情報を問い合わせる閲覧手段と、
を備え、
前記安否確認サーバは、
前記情報処理装置から要求された、前記確認対象者の識別情報と前記確認対象者の安否情報の閲覧可能範囲とを、登録する登録手段と、
前記情報処理装置から通知された前記確認対象者の識別情報に基づいて、前記登録された確認対象者の識別情報を含む前記確認対象者の安否情報を更新する更新手段と、
前記情報処理装置から送信された前記閲覧者の識別情報である前記閲覧者の顔画像と、前記確認対象者の安否情報の閲覧可能範囲とに基づいて、前記更新された確認対象者の安否情報を前記情報処理装置へ送信する送信手段と、
を備える、安否確認システム。
【請求項8】
確認対象者を識別可能な識別情報と、前記確認対象者の安否情報を閲覧可能な閲覧者の識別情報を含む前記確認対象者の安否情報の閲覧可能範囲とを、前記確認対象者の安否情報を管理する安否確認サーバに登録するよう要求し、
災害発生時、前記確認対象者の識別情報を取得し、
前記取得した識別情報を、所定の情報処理のための専用回線を介して、前記安否確認サーバへ通知し、
前記閲覧者の識別情報として、前記閲覧者の顔を撮像した顔画像を前記安否確認サーバへ送信し、前記確認対象者の安否情報を問い合わせる、
安否確認方法。
【請求項9】
確認対象者を識別可能な識別情報と、前記確認対象者の安否情報を閲覧可能な閲覧者の識別情報を含む前記確認対象者の安否情報の閲覧可能範囲とを、前記確認対象者の安否情報を管理する安否確認サーバに登録するよう要求し、
災害発生時、前記確認対象者の識別情報を取得し、
前記取得した識別情報を、所定の情報処理のための専用回線を介して、前記安否確認サーバへ通知し、
前記閲覧者の識別情報として、前記閲覧者の顔を撮像した顔画像を前記安否確認サーバへ送信し、前記確認対象者の安否情報を問い合わせる、
処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、安否確認システム、安否確認方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、大規模災害の発生頻度が高まる傾向にあり、災害発生時に必要とされる様々なシステムの安全性や確実性が望まれている。関連する技術として、例えば、特許文献1や2が知られている。特許文献1には、無線端末と無線基地局とを備えた安否確認システムにおいて、被災者が自宅へ向かって移動している間に自己の安否を家族に知らせる技術が記載されている。また、特許文献2には、位置検出システムにおいて、屋外設置装置が被見守者端末の信号を検知することで、見守者の位置を把握する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2008-139915号公報
【文献】特開2019-040575号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に、災害発生時、被災者は、スマートフォンや携帯電話から携帯電話回線を用いて、家族などとの連絡や安否確認を行う。しかしながら、災害発生時には、多くの被災者が携帯電話を利用するため、携帯電話回線に混雑や輻輳が発生し、また、災害によって携帯電話回線に障害が発生する恐れがある。その場合には、被災者の安否確認を行うことができない。また、特許文献1などにおいては、被災者の安否情報を取得し通知するための無線基地局等の設備が必要となる。このため、関連する技術では、簡易な構成で、確実に安否確認を行うことは困難である。
【0005】
本開示は、このような課題に鑑み、簡易な構成で安否確認をより確実に行うことが可能な情報処理装置、安否確認システム、安否確認方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る情報処理装置は、所定の情報処理を行う処理手段と、確認対象者を識別可能な識別情報を取得する取得手段と、前記取得した識別情報を、前記所定の情報処理のための専用回線を介して、前記確認対象者の安否情報を管理する安否確認サーバへ通知する通知手段と、を備えるものである。
【0007】
本開示に係る安否確認システムは、確認対象者の安否情報を管理する安否確認サーバと、情報処理装置とを備え、前記情報処理装置は、所定の情報処理を行う処理手段と、前記確認対象者を識別可能な識別情報を取得する取得手段と、前記取得した識別情報を、前記所定の情報処理のための専用回線を介して、前記前記安否確認サーバへ通知する通知手段と、を備えるものである。
【0008】
本開示に係る安否確認方法は、所定の情報処理を行い、確認対象者を識別可能な識別情報を取得し、前記取得した識別情報を、前記所定の情報処理のための専用回線を介して、前記確認対象者の安否情報を管理する安否確認サーバへ通知するものである。
【0009】
本開示に係る非一時的なコンピュータ可読媒体は、所定の情報処理を行い、確認対象者を識別可能な識別情報を取得し、前記取得した識別情報を、前記所定の情報処理のための専用回線を介して、前記確認対象者の安否情報を管理する安否確認サーバへ通知する、処理をコンピュータに実行させるためのプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体である。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、簡易な構成で安否確認をより確実に行うことが可能な情報処理装置、安否確認システム、安否確認方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施の形態に係る情報処理装置の概要を示す構成図である。
図2】実施の形態1に係るネットワークシステムの構成例を示す構成図である。
図3】実施の形態1に係るATMの構成例を示す構成図である。
図4】実施の形態1に係る端末装置の構成例を示す構成図である。
図5】実施の形態1に係る端末装置の構成例を示す構成図である。
図6】実施の形態1に係る安否確認サーバの構成例を示す構成図である。
図7】実施の形態1に係る安否確認テーブルの例を示す図である。
図8】実施の形態1に係る事前登録処理の動作例を示すシーケンス図である。
図9】実施の形態1に係る安否通知処理の動作例を示すシーケンス図である。
図10】実施の形態1に係る安否確認処理の動作例を示すシーケンス図である。
図11】実施の形態1に係る安否情報の例を示す図である。
図12】実施の形態2に係る事前登録処理の動作例を示すシーケンス図である。
図13】実施の形態2に係る安否通知処理の動作例を示すシーケンス図である。
図14】実施の形態3に係るATMの構成例を示す構成図である。
図15】実施の形態3に係る事前登録処理の動作例を示すシーケンス図である。
図16】実施の形態3に係る安否通知処理の動作例を示すシーケンス図である。
図17】実施の形態3に係る安否確認処理の動作例を示すシーケンス図である。
図18】実施の形態4に係る事前登録処理の動作例を示すシーケンス図である。
図19】実施の形態4に係る安否通知処理の動作例を示すシーケンス図である。
図20】実施の形態に係るコンピュータのハードウェアの概要を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図面においては、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略される。
【0013】
(実施の形態の概要)
図1は、実施の形態に係る情報処理装置の概要を示している。図1に示すように、情報処理装置10は、処理部11、取得部12、通知部13を備えている。
【0014】
処理部11は、情報処理装置10における所定の情報処理を行う。例えば、所定の情報処理は現金自動取引処理であり、情報処理装置10は、ATM(Automatic Teller Machine:現金自動預払機)やCD(Cash Dispenser:現金自動支払機)であるが、これに限られない。例えば、情報処理装置10は、自動販売機等でもよい。
【0015】
取得部12は、安否確認の確認対象者を識別可能な識別情報を取得する。例えば、識別情報は、確認対象者が所持する端末装置の端末識別情報でもよいし、確認対象者の顔を撮像した顔画像でもよい。通知部13は、取得した識別情報を、所定の情報処理のための専用回線を介して、確認対象者の安否情報を管理する安否確認サーバへ通知する。
【0016】
このように、実施の形態では、情報処理装置において、安否確認の確認対象者の識別情報を取得し、取得した識別情報を、専用回線を介して安否確認サーバへ通知する。これにより、携帯電話回線を利用する場合と比べて、確実に確認対象者の識別情報を通知し、確認対象者の安否確認を行うことが可能となる。また、所定の情報処理(例えば現金自動取引処理)を行う情報処理装置において、所定の情報処理のための専用回線を利用することにより、簡易な構成で安否確認を行うことができる。
【0017】
(実施の形態1)
以下、図面を参照して実施の形態1について説明する。図2は、本実施の形態に係るネットワークシステムの構成例を示し、図3は、図2におけるATM100の構成例を示し、図4は、図2における端末装置300の構成例を示し、図5は、図2における端末装置310の構成例を示し、図6は、図2における安否確認サーバ200の構成例を示している。
【0018】
本実施の形態に係るネットワークシステム1は、ATMによる取引を行う現金自動取引システムであり、また、ATMを用いて安否確認を行う安否確認システムでもある。図2に示すように、ネットワークシステム1は、ATM100、安否確認サーバ200、端末装置300及び310、中継センタ400、金融機関システム600を備えている。例えば、現金自動取引システムは、ATM100、中継センタ400、金融機関システム600から構成され、安否確認システムは、ATM100、安否確認サーバ200、端末装置300及び310、中継センタ400から構成されてもよい。
【0019】
金融機関システム(金融機関サーバ)600は、各種の取引に基づいて、利用者の銀行口座の預金情報を管理する勘定系システムである。中継センタ400は、ATM100と金融機関システム600との間に接続され、ATM100の取引処理のための通信を中継する。中継センタ400とATM100の間は、ATM専用回線401を介して接続されている。すなわち、ATM専用回線401は、ATM取引処理のための専用回線であり、取引を行う金融機関システム600に接続される中継センタ400とATM100とを接続する回線である。ATM専用回線401は、例えば、有線の専用回線であるが、無線の専用回線でもよい。本実施の形態では、中継センタ400は、インターネット500を介して安否確認サーバ200とも接続されており、ATM専用回線401を介したATM100の安否確認のための通信も中継する。中継センタ400は、ATM100が送受信する通信データの宛先に応じて、転送先を決定し、転送先の通信プロトコルにしたがって通信データを転送する。なお、災害時の信頼性を高めるため、ATM専用回線401や中継センタ400を冗長化してもよい。
【0020】
端末装置300及び310は、スマートフォンや携帯電話、タブレット端末などの携帯端末装置であり、携帯電話網501を介して他の端末装置やインターネット500と通信可能である。この例では、端末装置300は、安否確認の確認対象者が操作(所持)する端末装置(確認対象者端末)であり、端末装置310は、確認対象者の安否情報を閲覧する閲覧者が操作する端末装置(閲覧者端末)である。端末装置300は、確認対象者の安否を通知するため、BluetoothによりATM100と通信可能である。なお、端末装置300と端末装置310は、同じ構成の装置でもよい。すなわち、端末装置310の機能と端末装置310の機能を一つの端末装置に備えてもよい。
【0021】
ATM100は、現金の預け入れや引き出し、振り込み等のATM取引を利用者に提供する現金自動預払機である。ATM100は、例えば、コンビニエンスストアの店舗に設置されているが、銀行等の金融機関の店舗や駅構内等に設置されてもよい。図3に示すように、ATM100は、入力部101、入出金部102、撮像部103、表示部104、ATM処理部105、センタ通信部106、Bluetooth通信部107、検知情報取得部108を備えている。なお、その他、ATM100の処理に必要な構成を備えていてもよい。
【0022】
入力部101は、利用者の入力操作を受け付け、例えばATM取引処理に必要な入力を受け付ける。入力部101は、テンキーなどのボタンでもよいし、タッチパネルでもよい。入出金部102は、ATM取引処理のために、現金を入金または出金する。入出金部102は、利用者によって投入される紙幣等の現金を受け入れ、また、利用者に払い出す現金を排出する。
【0023】
撮像部103は、利用者の顔などを撮像するカメラである。撮像部103は、例えば、ATM100の前面上部に配置され、利用者の顔や上半身を撮影する。表示部104は、利用者に対し、ATM取引処理に必要な情報を表示するディスプレイである。表示部104は、ATM取引のためのガイダンスや必要な情報を表示する。ATM処理部105は、ATM取引処理(現金自動取引処理)を実行する。ATM取引処理は、銀行口座への入金処理、出金処理、口座振替、または振り込み処理などを含む。
【0024】
センタ通信部106は、ATM専用回線401を介して中継センタ400に接続され、接続された中継センタ400と通信を行う。センタ通信部106は、ATM処理部105のATM取引処理のための通信データを、ATM専用回線401及び中継センタ400を介して、金融機関システム600との間で送受信する。また、センタ通信部106は、検知情報取得部108が取得した検知情報を、ATM専用回線401及び中継センタ400を介して、安否確認サーバ200に通知(送信)する通知部でもある。
【0025】
Bluetooth通信部107は、端末装置300とBluetoothによる通信を行う。Bluetooth通信部107は、例えば、端末装置300から送信されたBluetooth Low Energy(BLE)のBLEビーコンを受信する。なお、Bluetoothは、ATM100に端末装置300が近づいたことを通知(検知)するための近距離無線通信の一例であり、その他の無線通信を利用してもよい。例えば、ATM100が予めBluetooth通信を実装している場合、Bluetooth通信を利用することが好ましい。検知情報取得部108は、災害発生時に端末装置300から識別情報を取得し、端末装置300(確認対象者)の検知を示す検知情報(日時、場所等)を生成する。例えば、検知情報取得部108は、Bluetooth通信部107によるBluetooth通信、例えば受信するBLEビーコンから、端末識別情報を取得する。端末識別情報は、確認対象者が所持する端末装置300の識別情報であり、この情報によりATM100の周辺に存在する確認対象者を識別(検知)できる。
【0026】
図4に示すように、確認対象者の端末装置300は、携帯通信部301、登録要求部302、Bluetooth通信部303、通知部304を備えている。
【0027】
携帯通信部301は、携帯電話網501を介して通信を行う。登録要求部(登録部)302は、安否確認サーバ200に登録する確認対象者の情報の入力を受け付け、入力された情報を事前に安否確認サーバへ登録(送信)する。例えば、登録情報は、確認対象者を識別する端末識別情報(Bluetooth通信部303の識別情報)及び氏名、確認対象者の安否情報を閲覧可能な閲覧者を識別する閲覧可能範囲等を含む。登録要求部302は、端末識別情報を安否確認サーバに登録し、端末識別情報とともの氏名を登録してもよく、さらに、閲覧可能範囲を登録してもよい。また、携帯通信部301のカメラで撮像した確認対象者の顔画像を登録してもよい。登録要求部302は、携帯通信部301により携帯電話網501を介して、登録情報を安否確認サーバ200へ送信する。なお、携帯電話網501を介さずに、無線LANなどにより安否確認サーバ200にアクセスしてもよい。Bluetooth通信部303は、ATM100とBluetoothによる通信を行う。通知部304は、災害発生時、端末装置(Bluetooth通信部303)の端末識別情報をATM100へ通知する。例えば、Bluetooth通信部303により端末識別情報を含むBLEビーコンを送信することで、端末識別情報を通知する。
【0028】
図5に示すように、安否情報の閲覧者の端末装置310は、携帯通信部311、閲覧問合せ部312を備えている。携帯通信部311は、端末装置300の携帯通信部301と同様、携帯電話網501を介して通信を行う。閲覧問合せ部(閲覧部)312は、閲覧者の情報の入力を受け付け、入力された情報を送信することにより安否確認サーバ200に確認対象者の安否情報を問い合わせ、安否確認サーバ200から取得する安否情報を表示する。閲覧問合せ部312は、携帯通信部311により携帯電話網501を介して、閲覧者の情報(氏名などの識別情報)を安否確認サーバ200へ送信し、また、安否確認サーバ200から確認対象者の安否情報を受信する。なお、端末装置300と同様、携帯電話網501を介さずに、安否確認サーバ200にアクセスしてもよい。
【0029】
図6に示すように、安否確認サーバ200は、記憶部201、通信部202、登録部203、更新部204、検索部205を備えている。
【0030】
記憶部201は、安否確認サーバ200の処理に必要な情報を記憶し、安否情報を管理する安否確認テーブル等を記憶する。図7は、記憶部201に記憶する安否確認テーブルの例を示している。図7に示すように、例えば、安否確認テーブルは、確認対象者の氏名、端末識別情報、閲覧可能範囲、顔画像、検知日時、検知場所を関連付けて記憶する。氏名、端末識別情報、顔画像は、確認対象者を識別するための情報の例であり、その他の識別可能な情報を登録してもよい。なお、必要に応じて顔画像を登録するが、照合等のために使用しない場合、顔画像は登録しなくてもよい。閲覧可能範囲は、例えば閲覧者の氏名であるが、閲覧者を識別可能なその他の識別情報でもよい。例えば、安否確認テーブルは、確認対象者ごとに最新の検知日時及び検知場所を記憶するが、複数の検知日時及び検知場所(履歴)を記憶してもよい。最新の検知日時及び検知場所のみ記憶することで、安否確認テーブルのデータ容量の増大を抑えることができる。また、複数の検知日時及び検知場所を記憶することで、確認対象者の移動経路を把握し、現在の位置を予測することが可能となる。例えば、安否確認テーブルの情報のうち、氏名、端末識別情報、閲覧可能範囲、顔画像は、事前に登録する確認対象者の登録情報であり、検知日時、検知場所は、確認対象者の検知情報または安否情報(氏名を含んでもよい)でもある。すなわち、安否確認テーブルは、安否情報に確認対象者の氏名及び端末識別情報を関連付けて記憶し、さらに、閲覧可能範囲を関連付けて記憶しているとも言える。
【0031】
通信部202は、インターネット500と通信を行い、インターネット500を介して各部の通信データを送受信する。登録部203は、確認対象者の情報を記憶部201の安否確認テーブルに登録する。登録部203は、通信部202によりインターネット500を介して、端末装置300(またはATM100)からの要求を受け付け、要求に応じて登録処理を行う。すなわち、登録部203は、確認対象者の氏名、端末識別情報、閲覧可能範囲を取得し、これらを関連付けて安否確認テーブルに登録する。登録部203は、必要に応じて顔画像を関連付けて安否確認テーブルに登録する。
【0032】
更新部204は、記憶部201の安否確認テーブルの確認対象者の情報を更新する。更新部204は、通信部202によりインターネット500を介して、ATM100から通知を受け付け、通知に応じて更新処理を行う。すなわち、更新部204は、確認対象者の端末装置の端末識別情報(確認対象者の識別情報)、検知日時、検知場所を取得し、取得した端末識別情報に基づいて、確認対象者の安否情報を更新する。更新部204は、安否確認テーブルのレコードのうち、取得した端末識別情報に該当するレコードに、取得した検知日時及び検知場所を登録(更新)する。
【0033】
検索部205は、記憶部201の安否確認テーブルの確認対象者の情報を検索する。検索部205は、通信部202によりインターネット500を介して、端末装置310(またはATM100)から問い合わせを受け付け、問い合わせに応じて検索処理を行う。すなわち、検索部205は、閲覧者の氏名(識別情報)を取得し、取得した閲覧者の氏名により、確認対象者の安否情報を検索する。検索部205は、安否確認テーブルから、閲覧者の氏名により閲覧可能なレコードを抽出し、抽出したレコードの情報を端末装置310へ送信する。
【0034】
図8は、本実施の形態に係る確認対象者の事前登録処理を示している。図8に示すように、まず、端末装置300に確認対象者の登録情報を入力する(S101)。登録要求部302は、確認対象者の操作に応じて、確認対象者の登録情報である氏名及び閲覧可能範囲の入力を受け付ける。なお、確認対象者の代わりに他の人物が入力してもよい。例えば、子供に代わって、子供の両親が端末装置300(親または子供の端末装置)から子供の情報を入力してもよい。また、登録要求部302は、Bluetooth通信部303の端末識別情報(例えば、Bluetooth ID)を取得する。
【0035】
次に、端末装置300は、確認対象者の登録情報を送信する(S102)。登録要求部302は、入力された確認対象者の氏名及び閲覧可能範囲と取得した端末識別情報を登録情報として、安否確認サーバ200へ登録を要求する。すなわち、携帯通信部301は、携帯電話網501及びインターネット500を介して、この登録情報を安否確認サーバ200へ送信する。なお、必要に応じて登録情報に顔画像を含めて送信してもよい。
【0036】
次に、安否確認サーバ200は、確認対象者の登録情報を安否確認テーブルに登録する(S103)。通信部202は、携帯電話網501及びインターネット500を介して、端末装置300から確認対象者の氏名、端末識別情報、閲覧可能範囲を含む登録情報を受信する。登録部203は、受信した登録情報を記憶部201の安否確認テーブルに登録する。登録部203は、確認対象者の氏名、端末識別情報、閲覧可能範囲を関連付けて、安否確認テーブルに登録する。なお、閲覧可能範囲に指定された人に対し、閲覧可能範囲に指定された旨を通知してもよいし、登録の同意を求めてもよい。例えば、登録情報の入力の際に、氏名とともに連絡先を入力するようにし、入力された連絡先に対し、通知や同意を求めてもよい。
【0037】
図9は、本実施の形態に係る確認対象者の安否通知処理を示している。図9に示すように、災害が発生すると(S111)、端末装置300は、災害の発生を検知する。例えば、端末装置300は、災害検知部を備え、災害通知システムから地震や津波、豪雨などの災害通知を受信することにより災害の発生を検知してもよい。また、利用者の操作等により端末装置300に災害の発生を入力(設定)してもよい。
【0038】
次に、端末装置300は、BLEビーコンを送信する(S112)。通知部304は、災害の発生を検知すると、端末識別情報の通知を開始する。具体的には、Bluetooth通信部303は、端末識別情報を含むBLEビーコンを送信する。災害発生時、BLEビーコンを定期的に送信してもよいし、ATM100に近づいた場合にBLEビーコンを送信してもよい。例えば、ATM100の位置を記憶しておき、ATM100との距離が所定の範囲内の場合にBLEビーコンを送信してもよい。
【0039】
次に、ATM100は、確認対象者の検知情報を送信する(S113)。Bluetooth通信部107は、端末装置300から送信されたBLEビーコンを受信する。検知情報取得部108は、受信したBLEビーコンに含まれる端末識別情報を取得し、識別情報を取得した検知日時(取得日時)と検知場所(取得場所)を取得する。検知場所は、例えば、ATM100の設置場所や、ATM100が設置されている店舗の場所(緯度及び経度や住所等)である。センタ通信部106は、確認対象者の検知情報として、取得した端末識別情報、検知日時及び検知場所を、ATM専用回線401及び中継センタ400を介して、安否確認サーバ200へ送信する。例えば、端末識別情報、検知日時及び検知場所に加えて、BLEビーコン受信時に撮像部103が撮像した顔画像を含めて、検知情報としてもよい。
【0040】
なお、検知情報取得部108は、検知場所として、端末装置300の場所を取得し、安否確認サーバ200へ送信してもよい。例えば、ATM100により端末装置300の場所を検知してもよい。通知する検知場所は、ATM100が受信したBLEビーコンの受信信号強度から求められる距離を含んでもよい。すなわち、ATM100の場所を中心とし、BLEビーコンにより測定された距離の範囲を検知場所(検知エリア)としてもよい。また、店舗に複数台のATM100が設置されている場合、複数台のATM100が受信するBLEビーコンの受信信号強度から求められる端末装置300の位置を検知場所としてもよい。その場合、安否確認サーバ200が各ATM100からBLEビーコンの受信信号強度を取得し、取得した複数のBLEビーコンの受信信号強度により端末装置300の位置を計算してもよい。
【0041】
また、端末装置300が、端末装置300の位置をATM100に通知してもよい。端末装置300がGPS(Global Positioning System)受信機能を備え、GPS受信機能により取得したGPS位置情報を検知場所としてもよい。例えば、端末装置300は、BLEビーコンにGPS位置情報を含めて送信し、ATM100は、受信したBLEビーコンに含まれるGPS位置情報を検知場所としてもよい。
【0042】
次に、安否確認サーバ200は、確認対象者の検知情報により安否確認テーブルを更新する(S114)。通信部202は、ATM専用回線401、中継センタ400及びインターネット500を介して、ATM100から確認対象者の端末識別情報、検知日時及び検知場所を含む検知情報を受信する。更新部204は、受信した検知情報により記憶部201の安否確認テーブルのレコードを更新する。更新部204は、安否確認テーブルの中から受信した端末識別情報を含むレコードを検索し、該当するレコードに受信した検知日時及び検知場所を登録する。
【0043】
なお、検知情報に顔画像(例えば端末装置300が撮像した顔画像)が含まれる場合、検知情報の顔画像と安否確認テーブルの顔画像を照合してもよい。例えば、端末識別情報により検索して該当するレコードが複数ある場合、さらに、顔画像の照合結果により複数のレコードの中から該当するレコードを絞り込んでもよい。
【0044】
図10は、本実施の形態に係る確認対象者の安否確認処理を示している。図10に示すように、まず、端末装置310に、閲覧者の識別情報を入力する(S121)。閲覧問合せ部312は、閲覧者の操作に応じて、閲覧者の識別情報である氏名の入力を受け付ける。
【0045】
次に、端末装置310は、閲覧者の識別情報を送信する(S122)。閲覧問合せ部312は、入力された閲覧者の氏名を識別情報として、安否確認サーバ200に安否情報を問い合わせる。具体的には、携帯通信部311は、携帯電話網501及びインターネット500を介して、閲覧者の識別情報を安否確認サーバ200へ送信する。
【0046】
次に、安否確認サーバ200は、閲覧者の識別情報により安否確認テーブルを検索する(S123)。通信部202は、携帯電話網501及びインターネット500を介して、端末装置300から閲覧者の識別情報である氏名を受信する。検索部205は、受信した閲覧者の氏名により、記憶部201の安否確認テーブルから確認対象者の情報を検索する。例えば、ID/PWや顔画像を登録しておき、ID/PWの入力や顔認証により閲覧者の本人確認を行ってもよい。
【0047】
なお、閲覧者の氏名に限らず、確認対象者の氏名(識別情報)により安否確認テーブルの確認対象者の情報を検索し、確認対象者の安否情報を生成してもよい。また、検知日時や検知場所から安否確認テーブルを絞り込んで検索してもよい。
【0048】
次に、安否確認サーバ200は、確認対象者の安否情報を端末装置310へ送信する(S124)。検索部205は、安否確認テーブルの中から閲覧可能範囲に受信した閲覧者の氏名を含むレコードを検索し、該当するレコードの情報を含む安否情報を生成する。図11は、生成する安否情報の例を示している。安否情報は、確認対象者の氏名、検知日時及び検知場所を含む。通信部202は、インターネット500及び携帯電話網501を介して、生成した安否情報を端末装置310へ送信する。
【0049】
次に、端末装置310は、確認対象者の安否情報を表示する(S125)。携帯通信部311は、インターネット500及び携帯電話網501を介して、安否確認サーバ200から確認対象者の氏名、検知日時及検知場所を含む安否情報を受信する。閲覧問合せ部312は、受信した確認対象者の安否情報(図11のようなリスト)をディスプレイに表示する。
【0050】
なお、安否情報のリストを表示する場合、優先度に応じた順番に表示してもよい。例えば、閲覧者との関係性が近い人から優先して表示させてもよい。まず、家族(両親/兄弟姉妹/祖父母)の安否情報を表示し、次に友人の安否情報を表示し、次に会社の人の安否情報を表示してもよい。予め閲覧者との関係(続柄等)を登録し、登録された閲覧者との関係に基づいて、優先順位を決定してもよい。また、自動的に優先順位を設定してもよい。優先順位を設定する際、優先順位設定画面を表示し、優先順位設定画面により優先順位の候補を提示し、閲覧者が優先順位を確認及び変更等できるようにしてもよい。例えば、ATM取引時に撮像した画像から、閲覧者が常に同じ同伴者と一緒にいる場合(同じ画像に写っている場合)、その同伴者を友人等(家族でもよい)として登録してもよい。同伴者を登録する場合、優先順位設定画面に、閲覧者と一緒に写っている同伴者の顔画像とともに、「この方を閲覧可能者に設定しますか?この方の氏名を入力してください」等と表示し、登録の有無や氏名等の必要な情報を確認してもよい。さらに、SNS(Social Networking Service)などのソーシャルメディア情報を参照し、アカウントの紐づけに応じて関係性を登録してもよい。
【0051】
以上のように、本実施の形態では、コンビニエンスストアなどに設置されたATMとその専用回線から構成されるATM取引システムを用いて、安否確認を行うこと可能とする。すなわち、本実施の形態では、予め確認対象者の端末装置にて安否確認サーバへ事前登録を実施し、災害発生時に、ATMに近づいた確認対象者の装置の情報を自動で安否登録サーバへ通知し、事前登録された閲覧可能者が端末装置で安否登録サーバを通じて確認対象者の安否確認を行う。
【0052】
これにより、混雑し難いATMの専用回線を利用することで、災害時などの有事の安否確認を素早く確実に行うことができる。また、事前登録さえすれば、有事に自動で安否情報をサーバへ通知可能となるため、被災者の手間を省くことができ、スマートフォンを持っていても使いこなせない人でも安否情報を自動で登録できる。さらに、有事の際にあまり利用されなくなるATMの利用頻度を向上し、ATMを有効活用することができる。例えば、有事の際のコンビニエンスストアにおける防犯対策が問題視されており、コンビニエンスストアのATMの利用頻度を向上することにより、防犯対策を支援することも可能となる。
【0053】
(実施の形態2)
以下、図面を参照して実施の形態2について説明する。本実施の形態では、実施の形態1のネットワークシステムにおいて、さらに、顔画像に基づいて顔認証を行う認証サーバを備える例について説明する。認証サーバは、安否確認サーバと同様に、インターネットに接続されている。ここでは、実施の形態1と相違する事前登録処理、安否通知処理について説明する。
【0054】
図12は、本実施の形態に係る確認対象者の事前登録処理を示している。図12に示すように、まず、端末装置300に確認対象者の登録情報を入力し(S131)、端末装置300は、確認対象者の登録情報を送信する(S132)。端末装置300は、確認対象者の氏名、端末識別情報、閲覧可能範囲、確認対象者の顔画像を含む登録情報を、携帯電話網501及びインターネット500を介して、認証サーバ700へ送信する。例えば、確認対象者の顔画像は、端末装置300のカメラにより撮像された画像である。
【0055】
次に、認証サーバ700は、顔画像を登録する(S133)。認証サーバ700は、端末装置300から登録情報を受信し、受信した登録情報に含まれる顔画像を認証サーバ700の記憶部に記憶(登録)する。例えば、顔画像と氏名を関連付けて登録してもよいし、氏名に限らず、顔画像と個人を識別可能な個人識別子(ID)を関連付けて登録してもよい。なお、顔画像を登録してもよいし、顔画像の特徴量を登録してもよい。
【0056】
次に、認証サーバ700は、登録情報を送信し(S134)、安否確認サーバ200は、登録情報を安否確認テーブルに登録する(S135)。認証サーバ700は、受信した登録情報のうち確認対象者の氏名、端末識別情報、閲覧可能範囲を、インターネット500を介して安否確認サーバ200へ送信する。安否確認サーバ200は、認証サーバ700から登録情報を受信し、受信した登録情報に含まれる確認対象者の氏名、端末識別情報、閲覧可能範囲(顔画像を含んでもよい)を関連付けて、安否確認テーブルに登録する。
【0057】
図13は、本実施の形態に係る確認対象者の安否通知処理を示している。図13に示すように、災害が発生すると(S141)、端末装置300は、災害の発生を検知し、端末識別情報を含むBLEビーコンを送信する(S142)。図9のS112と同様に、BLEビーコンを送信する。端末装置300は、災害の発生を検知した場合、Bluetooth機能をONにし、BLEビーコンを送信する。例えば、災害発生時に、確認対象者(被災者)が端末装置300を操作し、安否確認サービスのアプリケーションプログラムを起動することでBluetooth機能をONにしてもよい。
【0058】
次に、ATM100は、確認対象者の検知情報を送信する(S143)。ATM100は、確認対象者の顔画像、端末識別情報、検知日時、検知場所を含む検知情報を、ATM専用回線401及び中継センタ400を介して、認証サーバ700へ送信する。例えば、確認対象者の顔画像は、ATM100の撮像部103により撮像された画像でもよいし、端末装置300の撮像部により撮像された画像でもよい。ATM100の撮像部103を使用する場合、端末装置300からのBluetooth通信(BLEビーコン)があったときに、ATM100の撮像部103を起動させてもよい。端末装置300の画像を使用する場合、端末装置300からBLEビーコンにより画像を取得してもよい。
【0059】
次に、認証サーバ700は、顔認証を行う(S144)。認証サーバ700は、ATM100から検知情報を受信し、受信した検知情報に含まれる顔画像に基づいて顔認証を行う。例えば、検知情報の顔画像の特徴と予め登録した各顔画像の特徴とを抽出し、抽出した特徴の類似度が所定の閾値よりも大きい場合、顔認証が成功したと判断する。なお、顔画像に限らず、利用者の生体情報として虹彩画像、指紋画像、掌紋画像及び耳介画像等を用いて生体認証を行ってもよい。
【0060】
次に、認証サーバ700は、検知情報を送信し(S145)、安否確認サーバ200は、検知情報により安否確認テーブルを更新する(S146)。認証サーバ700は、顔認証が成功した場合、該当する顔画像に関連付けて登録されている氏名を抽出し、抽出した氏名と、受信した端末識別情報、検知日時、検知場所を含む検知情報を、インターネット500を介して安否確認サーバ200へ送信する。なお、氏名の代わりに個人識別子を登録している場合、氏名を送信しなくてもよい。安否確認サーバ200は、認証サーバ700から検知情報を受信し、受信した検知情報に含まれる氏名、端末識別情報、検知日時、検知場所により、安否確認テーブルを更新する。例えば、安否確認テーブルの中から受信した氏名及び端末識別情報を含むレコードを検索し、該当するレコードに受信した検知日時及び検知場所を登録する。
【0061】
以上のように、実施の形態1において、さらに認証サーバを備え、安否通知時に認証サーバが顔認証を行ってもよい。認証サーバを用いることで、安否確認を精度よく行うことができ、安否確認サーバの負荷を軽減することができる。また、安否確認サーバに顔画像の情報を保持する必要がないため、情報漏洩のリスクを低減することができる。
なお、本実施の形態では、BLEビーコンの端末識別情報と顔画像を併用して、安否情報を登録したが、端末識別情報と顔画像のうち取得可能な情報を用いて、安否情報を登録してもよい。例えば、BLEビーコンを検知できず、顔画像を取得できた場合、顔認証結果のみを用いて安否情報を登録してもよい。また、BLEビーコンを検知し、顔画像を取得できない場合、端末識別情報のみを用いて安否情報を登録してもよい。
【0062】
(実施の形態3)
以下、図面を参照して実施の形態3について説明する。実施の形態1では、端末装置を用いて、事前登録処理、安否通知処理、安否確認処理を行った。本実施の形態では、端末装置の代わりに、ATMを用いて、事前登録処理、安否通知処理、安否確認処理を行う例について説明する。
【0063】
図14は、本実施の形態に係るATMの構成例を示している。なお、その他の装置の構成は、実施の形態1と同様である。図14に示すように、ATM100は、実施の形態1の構成に加えて、登録要求部109、閲覧問合せ部110を備えている。
【0064】
登録要求部(登録部)109は、実施の形態1の端末装置300の登録要求部302と同様、安否確認サーバ200に登録する確認対象者の情報の入力を受け付け、入力された情報を事前に安否確認サーバへ登録(送信)する。例えば、登録情報は、確認対象者を識別する顔画像及び氏名、閲覧可能範囲等を含む。登録要求部109は、センタ通信部106によりATM専用回線401を介して、登録情報を安否確認サーバ200へ送信する。
【0065】
閲覧問合せ部(閲覧部)110は、実施の形態1の端末装置310の閲覧問合せ部312と同様、閲覧者の情報の入力を受け付け、入力された情報を送信することにより安否確認サーバ200に確認対象者の安否情報を問い合わせ、安否確認サーバ200から取得する安否情報を表示する。閲覧問合せ部110は、センタ通信部106によりATM専用回線401を介して、閲覧者の情報を安否確認サーバ200へ送信し、また、安否確認サーバ200から確認対象者の安否情報を受信する。
【0066】
図15は、本実施の形態に係る確認対象者の事前登録処理を示している。図15に示すように、まず、ATM100は、確認対象者の登録情報を入力する(S201)。登録要求部109は、例えば入力部101を介し、確認対象者の操作に応じて、確認対象者の登録情報である氏名及び閲覧可能範囲の入力を受け付ける。また、登録要求部109は、撮像部103により、ATM100を操作している確認対象者の顔を撮像し、顔画像を取得する。
【0067】
なお、ATM100は、安否確認のための確認対象者登録用のUI(User Interface)を表示し、UIに確認対象者の氏名及び閲覧可能範囲を入力するとともに、確認対象者の顔を撮像してもよい。また、ATM100を操作してATM取引を行っている利用者を確認対象者として、ATM取引情報から氏名を取得するとともに、利用者の顔を撮像してもよい。ATM取引を用いて安否確認の登録を行うことを利用者に確認することが好ましい。この場合、閲覧可能範囲を入力は省略してもよい。
【0068】
次に、ATM100は、確認対象者の登録情報を送信する(S202)。登録要求部109は、入力された確認対象者の氏名及び閲覧可能範囲と撮像した顔画像を登録情報として、安否確認サーバ200へ登録を要求する。すなわち、センタ通信部106は、ATM専用回線401及び中継センタ400を介して、この登録情報を安否確認サーバ200へ送信する。
【0069】
次に、安否確認サーバ200は、確認対象者の登録情報を安否確認テーブルに登録する(S203)。通信部202は、ATM専用回線401、中継センタ400及びインターネット500を介して、ATM100から確認対象者の氏名、閲覧可能範囲、顔画像を含む登録情報を受信する。登録部203は、受信した登録情報を記憶部201の安否確認テーブルに登録する。登録部203は、確認対象者の氏名、閲覧可能範囲、顔画像を関連付けて、安否確認テーブルに登録する。
【0070】
図16は、本実施の形態に係る確認対象者の安否通知処理を示している。図16に示すように、災害が発生すると(S211)、ATM100は、災害の発生を検知する。例えば、ATM100は、災害検知部を備え、災害通知システムから災害通知を受信すること等により災害の発生を検知してもよい。また、利用者の操作等によりATM100に災害の発生を入力してもよい。
【0071】
次に、ATM100は、顔画像を取得する(S212)。この例では、顔画像が、確認対象者を識別する識別情報である。例えば、撮像部103は、ATM100を利用している利用者やATM100の前に立っている人物の顔を撮像し、検知情報取得部108は、識別情報として、撮像部103が撮像した顔画像を取得してもよい。また、撮像部103に限らず、ATM100の周辺に設置されたその他のカメラが撮像した画像から顔画像を取得してもよい。例えば、ATM100が設置されているコンビニエンスストアの店舗内(入口やレジ付近)の複数のカメラが撮像した画像から顔画像を取得してもよい。
【0072】
次に、ATM100は、取得した顔画像を送信する(S213)。検知情報取得部108は、撮像部103等から顔画像を取得し、検知日時と検知場所を取得する。センタ通信部106は、検知情報として、取得した顔画像、検知日時及び検知場所を、ATM専用回線401及び中継センタ400を介して、安否確認サーバ200へ送信する。
【0073】
次に、安否確認サーバ200は、検知情報の顔画像を照合し(S214)、照合結果により安否確認テーブルを更新する(S215)。通信部202は、ATM専用回線401、中継センタ400及びインターネット500を介して、ATM100から顔画像、検知日時及び検知場所を含む検知情報を受信する。更新部204は、受信した検知情報の顔画像と記憶部201の安否確認テーブルの各顔画像を照合する。例えば、検知情報の顔画像の特徴と安否確認テーブルの各顔画像の特徴とを抽出し、抽出した特徴の類似度が所定の閾値よりも大きい場合、顔画像が一致すると判断する。更新部204は、受信した検知情報の顔画像と安否確認テーブルの各顔画像とが一致した場合、一致した顔画像を含む安否確認テーブルのレコードを更新する。すなわち、安否確認テーブルの中から受信した顔画像と一致する顔画像を含むレコードを検索し、該当するレコードに受信した検知日時及び検知場所を登録する。なお、受信した検知情報の顔画像と安否確認テーブルの各顔画像とが一致しない場合、未登録の人物の情報として、受信した顔画像、検知日時及び検知場所を関連付けて、安否確認テーブルに登録してもよい。
【0074】
図17は、本実施の形態に係る確認対象者の安否確認処理を示している。なお、ここでは、ATM100から安否確認サーバ200に対し安否情報を問い合わせる例について説明するが、閲覧者の端末装置(実施の形態1の端末装置310)がATM100を介して安否確認サーバ200に対し安否情報を問い合わせてもよい。
図17に示すように、まず、ATM100に、閲覧者の識別情報を入力する(S221)。閲覧問合せ部110は、閲覧者の操作に応じて、閲覧者の識別情報である氏名の入力を受け付ける。例えば、ATM100の表示部104のメニュー欄に、常時又は災害時に「安否確認」のメニューを表示し、このメニューから閲覧者の氏名等の入力や必要な操作を行ってもよい。
【0075】
次に、ATM100は、閲覧者の識別情報を送信する(S222)。閲覧問合せ部110は、入力された閲覧者の氏名を識別情報として、安否確認サーバ200に安否情報を問い合わせる。具体的には、センタ通信部106は、ATM専用回線401及び中継センタ400を介して、閲覧者の識別情報を安否確認サーバ200へ送信する。なお、閲覧者の識別情報として、撮像部103が撮像した閲覧者の顔画像を送信してもよい。
【0076】
次に、安否確認サーバ200は、閲覧者の識別情報により安否確認テーブルを検索する(S223)。通信部202は、ATM専用回線401、中継センタ400及びインターネット500を介して、ATM100から閲覧者の識別情報である氏名を受信する。検索部205は、受信した閲覧者の氏名により記憶部201の安否確認テーブルの確認対象者の情報を検索する。なお、安否確認テーブルの閲覧可能範囲に閲覧者の顔画像を登録しておき、閲覧者の顔画像を照合することで、安否確認テーブルの確認対象者の情報を検索してもよい。
【0077】
次に、安否確認サーバ200は、確認対象者の安否情報をATM100へ送信する(S224)。検索部205は、安否確認テーブルの中から閲覧可能範囲に受信した閲覧者の氏名を含むレコードを検索し、該当するレコードの情報を含む安否情報を生成する。通信部202は、インターネット500、中継センタ400及びATM専用回線401を介して、生成した安否情報をATM100へ送信する。
【0078】
次に、ATM100は、確認対象者の安否情報を表示する(S225)。センタ通信部106は、インターネット500、中継センタ400及びATM専用回線401を介して、安否確認サーバ200から確認対象者の氏名、検知日時及検知場所を含む安否情報を受信する。閲覧問合せ部110は、例えば表示部104のディスプレイに、受信した確認対象者の安否情報を表示する。
【0079】
以上のように、本実施の形態では、端末装置の代わりに、ATMを用いて、事前登録処理、安否通知処理、安否確認処理を行った。この場合でも、実施の形態1と同様に、安否確認を確実に行うことが可能となる。
【0080】
(実施の形態4)
以下、図面を参照して実施の形態4について説明する。本実施の形態では、実施の形態3のネットワークシステムにおいて、実施の形態2と同様に、さらに認証サーバを備える例について説明する。ここでは、実施の形態3と相違する事前登録処理、安否通知処理について説明する。
【0081】
図18は、本実施の形態に係る確認対象者の事前登録処理を示している。図18に示すように、まず、ATM100に確認対象者の登録情報を入力し(S231)、ATM100は、確認対象者の登録情報を送信する(S232)。ATM100は、確認対象者の氏名、閲覧可能範囲、確認対象者の顔画像を含む登録情報を、ATM専用回線401及び中継センタ400を介して、認証サーバ700へ送信する。例えば、確認対象者の顔画像は、ATM100の撮像部103により撮像された画像である。
【0082】
次に、認証サーバ700は、顔画像を登録する(S233)。認証サーバ700は、ATM100から登録情報を受信し、実施の形態2と同様に、受信した登録情報に含まれる顔画像を認証サーバ700の記憶部に記憶(登録)する。
【0083】
次に、認証サーバ700は、登録情報を送信し(S234)、安否確認サーバ200は、登録情報を安否確認テーブルに登録する(S235)。認証サーバ700は、受信した登録情報のうち確認対象者の氏名、閲覧可能範囲を、インターネット500を介して安否確認サーバ200へ送信する。安否確認サーバ200は、認証サーバ700から登録情報を受信し、受信した登録情報に含まれる確認対象者の氏名、閲覧可能範囲(顔画像を含んでもよい)を関連付けて、安否確認テーブルに登録する。
【0084】
図19は、本実施の形態に係る確認対象者の安否通知処理を示している。図19に示すように、災害が発生すると(S241)、ATM100は、災害の発生を検知し、確認対象者の検知情報を送信する(S242)。ATM100は、確認対象者の顔画像、検知日時、検知場所を含む検知情報を、ATM専用回線401及び中継センタ400を介して、認証サーバ700へ送信する。例えば、確認対象者の顔画像は、ATM100の撮像部103により撮像された画像でもよいし、実施の形態3で説明したように、その他のカメラで撮像された画像でもよい。
【0085】
次に、認証サーバ700は、顔認証を行う(S243)。認証サーバ700は、ATM100から検知情報を受信し、実施の形態2と同様に、受信した検知情報に含まれる顔画像に基づいて顔認証を行う。
【0086】
次に、認証サーバ700は、検知情報を送信し(S244)、安否確認サーバ200は、検知情報により安否確認テーブルを更新する(S245)。認証サーバ700は、顔認証が成功した場合、該当する顔画像に関連付けて登録されている氏名を抽出し、抽出した氏名と、受信した検知日時、検知場所を含む検知情報を、インターネット500を介して安否確認サーバ200へ送信する。安否確認サーバ200は、認証サーバ700から検知情報を受信し、受信した検知情報に含まれる氏名、検知日時、検知場所により、安否確認テーブルを更新する。例えば、安否確認テーブルの中から受信した氏名を含むレコードを検索し、該当するレコードに受信した検知日時及び検知場所を登録する。
【0087】
以上のように、実施の形態3において、さらに認証サーバを備え、安否通知時に認証サーバが顔認証を行ってもよい。認証サーバを用いることで、実施の形態2と同様に、安否確認を精度よく行うことができ、安否確認サーバの負荷を軽減することができる。また、安否確認サーバに顔画像の情報を保持する必要がないため、情報漏洩のリスクを低減することができる。
【0088】
なお、本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、実施の形態1と実施の形態2を適宜組み合わせてもよい。すなわち、事前登録処理を端末装置またはATMのいずれかで行い、また、安否通知処理を端末装置またはATMのいずれかで行い、さらに、安否確認処理を端末装置またはATMのいずれかで行ってもよい。
【0089】
上述の実施形態における各構成は、ハードウェア又はソフトウェア、もしくはその両方によって構成され、1つのハードウェア又はソフトウェアから構成してもよいし、複数のハードウェア又はソフトウェアから構成してもよい。各装置及び各機能(処理)を、図20に示すような、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ21及び記憶装置であるメモリ22を有するコンピュータ20により実現してもよい。例えば、メモリ22に実施形態における方法(処理)を行うためのプログラムを格納し、各機能を、メモリ22に格納されたプログラムをプロセッサ21で実行することにより実現してもよい。
【0090】
これらのプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0091】
以上、実施の形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上記実施の形態に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0092】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0093】
(付記1)
所定の情報処理を行う処理手段と、
確認対象者を識別可能な識別情報を取得する取得手段と、
前記取得した識別情報を、前記所定の情報処理のための専用回線を介して、前記確認対象者の安否情報を管理する安否確認サーバへ通知する通知手段と、
を備える、情報処理装置。
(付記2)
前記所定の情報処理は、現金自動取引処理である、
付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記専用回線は、前記現金自動取引処理のために金融機関システムに接続される中継センタと前記情報処理装置とを接続する、
付記2に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記取得手段は、前記識別情報として、前記確認対象者が所持する端末装置の端末識別情報を取得する、
付記1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記5)
前記取得手段は、Bluetooth(登録商標)により前記端末識別情報を取得する、
付記4に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記取得手段は、BLE(Bluetooth Low Energy)のビーコン信号により前記端末識別情報を取得する、
付記5に記載の情報処理装置。
(付記7)
前記取得手段は、前記識別情報として、前記確認対象者の顔を撮像した顔画像を取得する、
付記1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記8)
画像を撮像する撮像手段をさらに備え、
前記取得手段は、前記撮像手段が撮像した顔画像を取得する、
付記7に記載の情報処理装置。
(付記9)
前記取得手段は、前記情報処理装置の周辺に設置された撮像手段が撮像した顔画像を取得する、
付記7に記載の情報処理装置。
(付記10)
前記通知手段は、前記識別情報を取得した日時及び場所を前記安否確認サーバへ通知する、
付記1乃至9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記11)
前記通知する場所は、前記情報処理装置が設置されている場所である、
付記10に記載の情報処理装置。
(付記12)
前記通知する場所は、前記確認対象者が所持する端末装置の場所である、
付記10に記載の情報処理装置。
(付記13)
前記端末装置の場所は、前記端末装置から通知された場所、または、前記情報処理装置により検知された場所である、
付記12に記載の情報処理装置。
(付記14)
前記識別情報を前記安否確認サーバに事前に登録する登録手段をさらに備える、
付記1乃至13のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記15)
前記登録手段は、前記識別情報とともに前記確認対象者の氏名を登録する、
付記14に記載の情報処理装置。
(付記16)
前記登録手段は、前記確認対象者の安否情報を閲覧可能な範囲を前記安否確認サーバにさらに登録する、
付記14または15に記載の情報処理装置。
(付記17)
前記閲覧可能な範囲は、前記確認対象者の安否情報を閲覧する閲覧者の識別情報である、
付記16に記載の情報処理装置。
(付記18)
前記閲覧者の識別情報は、前記閲覧者の氏名である、
付記17に記載の情報処理装置。
(付記19)
前記安否確認サーバに対し前記確認対象者の安否情報を問い合わせる閲覧手段をさらに備える、
付記1乃至18のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記20)
前記閲覧手段は、前記確認対象者の安否情報を閲覧する閲覧者の識別情報を前記安否確認サーバへ送信することで、前記確認対象者の安否情報を問い合わせる、
付記19に記載の情報処理装置。
(付記21)
確認対象者の安否情報を管理する安否確認サーバと、情報処理装置とを備え、
前記情報処理装置は、
所定の情報処理を行う処理手段と、
前記確認対象者を識別可能な識別情報を取得する取得手段と、
前記取得した識別情報を、前記所定の情報処理のための専用回線を介して、前記前記安否確認サーバへ通知する通知手段と、
を備える、安否確認システム。
(付記22)
前記所定の情報処理は、現金自動取引処理である、
付記21に記載の安否確認システム。
(付記23)
前記安否確認サーバは、前記安否情報に前記識別情報及び前記確認対象者の氏名を関連付けて記憶する、
付記21または22に記載の安否確認システム。
(付記24)
前記安否確認サーバは、前記確認対象者の安否情報を閲覧可能な範囲をさらに関連付けて記憶する、
付記23に記載の安否確認システム。
(付記25)
前記安否確認サーバは、前記確認対象者が所持する端末装置または前記情報処理装置からの要求に応じて前記識別情報を登録する、
付記21乃至24のいずれか一項に記載の安否確認システム。
(付記26)
前記識別情報は、前記要求する端末装置の識別情報である、
付記25に記載の安否確認システム。
(付記27)
前記安否確認サーバは、前記通知された識別情報に基づいて、前記確認対象者の安否情報を更新する、
付記21乃至26のいずれか一項に記載の安否確認システム。
(付記28)
前記安否情報は、前記情報処理装置が前記識別情報を取得した日時及び場所を含む、
付記21乃至27のいずれか一項に記載の安否確認システム。
(付記29)
前記安否確認サーバは、閲覧者が操作する端末装置または前記情報処理装置からの問い合せに応じて前記確認対象者の安否情報を検索する、
付記21乃至28のいずれか一項に記載の安否確認システム。
(付記30)
所定の情報処理を行い、
確認対象者を識別可能な識別情報を取得し、
前記取得した識別情報を、前記所定の情報処理のための専用回線を介して、前記確認対象者の安否情報を管理する安否確認サーバへ通知する、
安否確認方法。
(付記31)
前記所定の情報処理は、現金自動取引処理である、
付記30に記載の安否確認方法。
(付記32)
所定の情報処理を行い、
確認対象者を識別可能な識別情報を取得し、
前記取得した識別情報を、前記所定の情報処理のための専用回線を介して、前記確認対象者の安否情報を管理する安否確認サーバへ通知する、
処理をコンピュータに実行させるためのプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記33)
前記所定の情報処理は、現金自動取引処理である、
付記32に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【符号の説明】
【0094】
1 ネットワークシステム
10 情報処理装置
11 処理部
12 取得部
13 通知部
20 コンピュータ
21 プロセッサ
22 メモリ
100 ATM
101 入力部
102 入出金部
103 撮像部
104 表示部
105 ATM処理部
106 センタ通信部
107 Bluetooth通信部
108 検知情報取得部
109 登録要求部
110 閲覧問合せ部
200 安否確認サーバ
201 記憶部
202 通信部
203 登録部
204 更新部
205 検索部
300 端末装置
301 携帯通信部
302 登録要求部
303 Bluetooth通信部
304 通知部
310 端末装置
311 携帯通信部
312 閲覧問合せ部
400 中継センタ
401 ATM専用回線
500 インターネット
501 携帯電話網
600 金融機関システム
図1
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図3
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