(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-08
(45)【発行日】2024-07-17
(54)【発明の名称】電子機器用アクセサリ
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20240709BHJP
H04M 1/04 20060101ALI20240709BHJP
H05K 5/02 20060101ALI20240709BHJP
【FI】
G06F1/16 313A
H04M1/04 Z
G06F1/16 312G
H05K5/02 D
(21)【出願番号】P 2023531117
(86)(22)【出願日】2021-10-13
(86)【国際出願番号】 KR2021014115
(87)【国際公開番号】W WO2022114515
(87)【国際公開日】2022-06-02
【審査請求日】2023-05-22
(31)【優先権主張番号】10-2020-0159236
(32)【優先日】2020-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523190505
【氏名又は名称】キム イェスル
(73)【特許権者】
【識別番号】523190516
【氏名又は名称】キム ソンヒ
(73)【特許権者】
【識別番号】323013572
【氏名又は名称】キム ジフン
(74)【代理人】
【識別番号】110003085
【氏名又は名称】弁理士法人森特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム イェスル
(72)【発明者】
【氏名】キム ソンヒ
(72)【発明者】
【氏名】キム ジフン
【審査官】征矢 崇
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-135850(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0089822(US,A1)
【文献】特開2020-174357(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0217449(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第3739254(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0150721(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F1/16
H04M1/02-1/13
H05K5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に空間があり、本体に折り目が設けられてテレスコピック式に折り畳まれ、上部と下部が開口したコーンと、
内部に空間があり、本体に折り目が設けられてテレスコピック式に折り畳まれ、上部が開口し、下部に突起が延設されているインバーテッドコーン-該突起はネック部とヘッド部からなる-と、
前記突起が前記コーンの上部開口部に挿入された状態で前記突起のネック部に結合され、前記コーンの内側に位置するクランプリングと、
前記突起のネック部を取り囲
み、前記コーンの上部及び前記インバーテッドコーンの下部と直接接触して前記コーンと前記インバーテッドコーンとを分離させ、前記コーンと前記インバーテッドコーンとの間に間隔を形成し、且つこれを維持するネックシリンダと、を含む電子機器用アクセサリ。
【請求項2】
内部に空間があり、本体に折り目が設けられてテレスコピック式に折り畳まれ、上部と下部が開口したコーンと、
内部に空間があり、本体に折り目が設けられてテレスコピック式に折り畳まれ、上部が開口し、下部に突起が延設されているインバーテッドコーン-該突起の下端面中央にはネジ穴が設けられる-と、
前記コーンの上部開口部よりも大きい直径からなり、前記突起が前記コーンの前記上部開口部に挿入された状態で前記突起の下端面に当接するように付加されるリングプレートと、
前記突起にリングプレートを固定するネジと、
前記突起を取り囲み、前記コーンと前記インバーテッドコーンとの間に配設され
、前記コーンの上部及び前記インバーテッドコーンの下部と直接接触して前記コーンと前記インバーテッドコーンとを分離させ、前記コーンと前記インバーテッドコーンとの間に間隔を形成し、且つこれを維持するネックシリンダと、を含む電子機器用アクセサリ。
【請求項3】
前記コーンの下部開口部をカバーする第1カバーを、さらに含み、
前記第1カバーは、
複数のロックウィングが周囲に沿って一定間隔で設けられ、下面が携帯用電子機器に取付けられるマウントディスクと、
前記コーンの下部開口部の直径に相応する直径を有し、下面に前記マウントディスクを収容する収容部が設けられたメインディスクと、を備え、
前記収容部に前記マウントディスクが挿入された状態で、前記マウントディスクを回転させると、前記複数のロックウィングによって、前記マウントディスクと前記メインディスクとが締結されることを特徴とする、請求項1乃至2のいずれか一項に記載の電子機器用アクセサリ。
【請求項4】
前記インバーテッドコーンの上部開口部をカバーする第2カバーを、さらに含み、
前記第2カバーは、
前記インバーテッドコーンの上部開口部の直径に相応する直径を有するメインディスクと、
前記メインディスクの上面に着脱自在に構成されたサブディスクとを、備えることを特徴とする、請求項1乃至2のいずれか一項に記載の電子機器用アクセサリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、携帯電子機器(例:スマートフォン、タブレットPC、PDA等)の背面または電子機器ケースに取付けられるアクセサリに関する。
【背景技術】
【0002】
韓国登録特許公報第10-2047407号には、携帯電子機器(例えば、スマートフォン、タブレットPC、PDA等)の背面または電子機器ケースに取付けられるアクセサリの一例が掲載されている。
【0003】
前述の公報に掲載されたアクセサリは、電子機器または電子機器ケースに取付けられるように形成された第1本体と、一端は前記第1本体に結合され、他端は前記第1本体と離隔する方向である第1方向にテレスコピック式に縮小して延びる第1変形部と、一端は前記第1変形部の他端に結合され、他端は前記第1方向に向かってテレスコピック式に拡張して延びる第2変形部と、前記第2変形部の他端にプレート状に結合された第2本体と、前記第1変形部と前記第2変形部との間に設けられ、前記第1変形部及び前記第2変形部が収縮すると、互いに一部が交差する前記第1本体と前記第2本体との間に挿入されるように設けられる連結部とを含む。
【0004】
一方、前述の公報に掲載されたアクセサリは、連結部の一側に第1変形部が、他側に第2変形部が個別に結合(接着)される構造であるため、組み立てが容易ではなく、長期間使用する際、第1変形部や第2変形部が連結部から分離し易くなるおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
電子機器の背面または電子機器ケースに取付けられ、使用者に新たな把持部を提供し、さらに電子機器のスタンド機能を有する電子機器用アクセサリとして、組み立てが容易で耐久性に優れた電子機器用アクセサリを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1実施形態に係る電子機器用アクセサリは、内部に空間があり、本体に折り目が設けられてテレスコピック式に折り畳まれ、上部と下部が開口するコーンと、内部に空間があり、本体に折り目が設けられてテレスコピック式に折り畳まれ、上部が開口し、下部に突起が延設されているインバーテッドコーン-該突起はネック部とヘッド部からなる-と、前記突起が前記コーンの上部開口部に挿入された状態で前記突起のネック部に結合され、前記コーンの内側に位置するクランプリングと、前記突起のネック部を取り囲むネックシリンダと、を含む。
【0008】
また、前記コーンの下部開口部をカバーする第1カバーと、前記インバーテッドコーンの上部開口部をカバーする第2カバーと、をさらに、含んでも良い。
【0009】
また、前記第1カバーは、複数のロックウィングが周囲に沿って一定間隔で設けられ、下面がポータブル電子機器に取付けられるマウントディスクと、前記コーンの下部開口部の直径に相応する直径を有し、下面に前記マウントディスクを収容する収容部が設けられたメインディスクと、を備えることができる。
【0010】
また第2カバーは、前記インバーテッドコーンの上部開口部の直径に相応する直径を有するメインディスクと、前記メインディスクの上面に着脱自在に構成されたサブディスクと、を備えることができる。
【0011】
第2実施形態に係る電子機器用アクセサリは、内部に空間があり、本体に折り目が設けられてテレスコピック式に折り畳まれ、上部と下部が開口するコーンと、内部に空間があり、本体に折り目が設けられてテレスコピック式に折り畳まれ、上部が開口し、下部に突起が延設されているインバーテッドコーン-該突起の下端面の中央にはネジ穴が設けられる-と、前記コーンの上部の開口よりも大きい直径からなり、前記突起が前記コーンの上部開口部に挿入された状態で前記突起の下端面に当接するように付加されるリングプレートと、前記突起に前記リングプレートを固定するネジと、前記突起を取り囲み、前記コーンと前記インバーテッドコーンとの間に配設されるネックシリンダと、を含む。
【発明の効果】
【0012】
第1実施形態に係る電子機器用アクセサリは、電子機器の背面または電子機器ケースに取付けられ、使用者に新しい把持部を提供し、さらに電子機器のスタンド機能を果たす。
【0013】
また、第1実施形態に係る電子機器用アクセサリは、コーンの突起、クランプリングによって、コーンとインバーテッドコーンが結合される構造で構成され、組み立てが容易であり、長期間使用してもコーンとインバーテッドコーンが分離するおそれが非常に低い。
【0014】
第2実施形態に係る電子機器用アクセサリは、コーンの突起、リングプレート、ネジによって、コーンとインバーテッドコーンが結合される構造で構成され、組み立てが容易であり、長期間使用してもコーンとインバーテッドコーンが分離するおそれが非常に低い。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】第1実施形態に係る電子機器用アクセサリを遠近の視点で見た様子を示す。
【
図2】
図1の視点で分解した第1実施形態に係る電子機器用アクセサリを示す。
【
図3】反転した第1実施形態に係る電子機器用アクセサリを遠近の視点で見た様子を示す。
【
図4】
図3の視点で分解した第1実施形態に係る電子機器用アクセサリを示す。
【
図5】第1実施形態に係る電子機器用アクセサリの断面を示す。
【
図6】第1実施形態に係る電子機器用アクセサリの使用例を示す。
【
図7】分解した第2実施形態による電子機器用アクセサリを遠近の視点で見た様子を示す。
【
図9】第2実施形態に係る電子機器用アクセサリの断面を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付の図面に基づいて、様々な実施形態による電子機器用アクセサリを具体的に説明する。
【0017】
第1実施形態に係る電子機器用アクセサリ100
第1実施形態に係る電子機器用アクセサリを説明するにあたり、構成の方向(上部、下部、上面、下面など)の表現は、
図2を基準とする。
【0018】
図1は、第1実施形態に係る電子機器用アクセサリ100(以下「電子機器用アクセサリ100」という)を遠近の視点で見た様子を示し、
図2は、
図1の視点で電子機器用アクセサリ100を示す。
【0019】
図1乃至
図2に示すように(必要に応じて
図3乃至
図4参照)、電子機器用アクセサリ100は、コーン110(Cone)、インバーテッドコーン120(Inverted Cone)、クランプリング(clamping ring)130及びネックシリンダ140(Neck Cylinder)を含み、第1カバー150及び第2カバー160をさらに含むことができる。
【0020】
コーン110は、上部に向かうにつれて直径が徐々に小さくなる形態である。 コーン110の内部には空間があり、上部と下部には空間と連通する開口が設けられる。コーン110の上部に設けられる開口を上部開口部111、下部に設けられる開口を下部開口部112という。コーン110の本体には高さ方向に沿って折り目が設けられ、コーン110はテレスコピック式に折り畳むことができる。
【0021】
インバーテッドコーン120はコーン110の直上に位置する。インバーテッドコーン120は、下部に向かうにつれて直径が徐々に小さくなる形態である。 インバーテッドコーン120の内部には空間があり、上部には空間と連通する開口が設けられ、下部には突起122が延設される。インバーテッドコーン120の上部に設けられる開口部を上部開口部121という。インバーテッドコーン120の本体には高さ方向に沿って折り目が設けられ、インバーテッドコーン120はテレスコピック式に折り畳むことができる。
【0022】
インバーテッドコーン120の突起122は、所定の高さを有するシリンダ形状であり、上部がインバーテッドコーン120の下部中央に連結されたネック部122aと、ネック部122aの下部に設けられたコーン形態(または球形)のヘッド部122bで構成される。ヘッド部122bは、コーン110の上部開口部111に挿入され、ヘッド部122bの直径は、コーン110の上部開口部111の直径と等しいか、またはコーン110の上部開口部111に嵌め込み可能な範囲内でより大きいことが好ましい。
【0023】
図2、
図5を参照すると、クランプリング130は、突起122がコーン110の上部開口部111に挿入された状態で突起122のネック部122aに結合され、コーン110の内部に位置する。クランプリング130は、コーン110の上部開口部111に挿入された突起122が、挿入された方向とは反対の方向に外れることを防止する機能を果たす。
【0024】
クランプリング130は、金属材質または合成樹脂材質からなり、クランプリング130の一地点に破断部131を設けることができる。
【0025】
ネックシリンダ140は、突起122のネック部122aを取り囲む。ネックシリンダ140は、コーン110とインバーテッドコーン120との間に間隔を形成し、突起122の回動を制限する機能を果たす。ネックシリンダ140は、コーン110の上部及びインバーテッドコーン120の下部と直接接触してコーン110とインバーテッドコーン120とを分離させ、コーン110とインバーテッドコーン120との間に間隔を形成し、この間隔はネックシリンダ140によって維持される。ネックシリンダ140は、また、強い外力により、突起122が強制回動すると、コーン110の一側を全体的に押圧し、コーン110の一側を効果的に圧縮(収縮)させる。
【0026】
再び
図1乃至
図2を参照すると(必要に応じて
図3乃至
図4参照)、第1カバー150はコーン110に結合され、コーン110の下部開口部112をカバーする。
【0027】
第1カバー150は、マウントディスク151とメインディスク152とからなる。メインディスク152は、コーン110の下部開口部112に相応する面積を有する。メインディスク152とコーン110は様々な方法で結合することができ、一例として、図に示すように、メインディスク152の上面にはフック152a(少なくとも2個以上必要)が設けられ、コーン110の内部には前述のフック152aを収容する溝113(少なくとも2個以上必要)が設けられ、メインディスク152はコーン110に係合することができる。
【0028】
メインディスク152の下面には、マウントディスク151を収容する収容部152bが設けられる。
【0029】
マウントディスク151の下面は、携帯電子機器の背面または電子機器ケースに取付けられる。マウントディスク151は、電子機器の無線充電に影響を与えない厚さと材質からなる。マウントディスク151は、メインディスク152に比べて比較的小さい面積を有し、マウントディスク151の周囲にはロックウィング151aが一定間隔で設けられる。
【0030】
メインディスク152の収容部152bにマウントディスク151が挿入された状態で、マウントディスク151またはメインディスク152のいずれかを 回転させると、複数のロックウィング151aによって、マウントディスク151とメインディスク152とが締結される。
【0031】
これと逆に、
図6(a)、(b)を参照すると、携帯電子機器Aにおいて、マウントディスク151を除いた電子機器用アクセサリ100の他の構成要素を全部分離することができる。これによって、
図6(c)に示すように、使用者は携帯電子機器Aから電子機器用アクセサリ100を容易に分離した後、携帯電子機器Aを無線充電器Bの上に置いて無線充電させることができる。
【0032】
再び
図1乃至
図2を参照すると(必要に応じて
図3及び
図4参照)、第2カバー160はインバーテッドコーン120に結合され、インバーテッドコーン120の上部開口部121をカバーする。
【0033】
第2カバー160は、メインディスク161とサブディスク162とからなる。メインディスク161は、インバーテッドコーン120の上部開口部121に相応する面積を有する。メインディスク161とインバーテッドコーン120とは様々な方法で結合することができ、一例として、図に示すように、メインディスク161の下面にはフック161a(少なくとも2個以上必要)が設けられ、インバーテッドコーン120の内部には前述のフック161aを収容する溝123(少なくとも2個以上必要)が設けられ、メインディスク161はインバーテッドコーン120に係合することができる。
【0034】
サブディスク162は、メインディスク161に比べて比較的小さい面積を有し、メインディスク161の上面に着脱自在に構成される。サブディスク162の下面にはフック162a(少なくとも2個以上必要)が設けられ、メインディスク161の上面には上述したフック162aを収容する溝162b(少なくとも2個以上必要)が設けられ、サブディスク162はメインディスク161に係合することができる。サブディスク162の上面にはキャラクター、広告などを表示することができる。また、サブディスク162は、上面が鏡であってもよい。
【0035】
上述した電子機器用アクセサリ100は、電子機器の背面または電子機器ケースに取付けられ、使用者に新しい把持部を提供し、さらに電子機器のスタンド機能を果たす。
【0036】
また、電子機器用アクセサリ100は、コーン110の突起122、クランプリング130によって、コーン110とインバーテッドコーン120とが結合する構造で構成され、組み立てが容易であり、長期間使用しても、コーン110とインバーテッドコーン120とが分離するおそれが非常に低い。
【0037】
併せて、電子機器用アクセサリ100の使用者は、コーン110とインバーテッドコーン120のいずれかを変形することにより、電子機器の角度を容易に調節できるだけでなく、必要に応じて、第1カバー150を用いて、嵩張るような主要部分(コーン110、インバーテッドコーン120)を電子機器(または電子機器ケース)から容易に取り外すことができる。
【0038】
第2実施形態に係る電子機器用アクセサリ200
第2実施形態に係る電子機器用アクセサリを説明するにあたり、構成の方向(上部、下部、上面、下面など)の表現は
図7を基準とする。
【0039】
図7は、分解した第2実施形態に係る電子機器用アクセサリ200(以下、「電子機器用アクセサリ200」という)を遠近の視点で見た様子を示し、
図8は、
図7を上下反転させた様子を示す。
図9は、電子機器用アクセサリ200の断面を示す。
【0040】
図7乃至
図9に示すように、電子機器用アクセサリ200は、コーン210、インバーテッドコーン220、リングプレート230、ネジ235、及びネックシリンダ240を含み、第1カバー250及び第2カバー260をさらに含むことができる。
【0041】
コーン210は、上部に向かうにつれて直径が徐々に小さくなる形態である。 コーン210の内部には空間があり、上部と下部には空間と連通する開口が設けられる。コーン210の上部に設けられる開口を上部開口部211、下部に設けられる開口を下部開口部212という。コーン210の本体には高さ方向に沿って折り目が設けられ、コーン210はテレスコピック式に折り畳むことができる。
【0042】
インバーテッドコーン220はコーン210の直上に位置する。インバーテッドコーン220は、下部に向かうにつれて直径が徐々に小さくなる形態である。インバーテッドコーン220の内部には空間があり、上部には空間と連通する開口が設けられ、下部には突起222が延設される。インバーテッドコーン220の上部に設けられる開口を上部開口部221という。インバーテッドコーン220の本体には高さ方向に沿って折り目が設けられ、インバーテッドコーン220はテレスコピック式に折り畳むことができる。
【0043】
インバーテッドコーン220の突起222は、所定の高さを有し、コーン210の上部開口部211に相応する直径で構成される。突起222の下端面中央にはネジ穴222aが設けられる。
【0044】
リングプレート230は、突起222がコーン210の上部開口部211に挿入された状態で突起222の下端面に当接するように付加され、コーン210の内部に位置する。リングプレート230は、コーン210の上部開口部211よりも大きい直径を有する。
【0045】
ネジ235は、突起222のネジ穴222aに締結され、突起222にリングプレート230を固定する。
【0046】
リングプレート230は、コーン210の上部開口部211に挿入された突起222が、挿入された方向とは反対の方向に外れることを防止する機能を果たす。
【0047】
リングプレート230は、金属材質または合成樹脂材質で構成することができる。
【0048】
ネックシリンダ240は突起222を取り囲む。ネックシリンダ240は、コーン210とインバーテッドコーン220との間に間隔を形成し、突起222の回動を制限する機能を果たす。ネックシリンダ240は、コーン210の上部及びインバーテッドコーン220の下部と直接接触してコーン210とインバーテッドコーン220とを分離させ、コーン210とインバーテッドコーン220との間に間隔を形成し、この間隔はネックシリンダ240によって維持される。ネックシリンダ240は、また、強い外力により、突起222が強制回動すると、コーン210の一側を全体的に押圧し、コーン210の一側を効果的に圧縮(収縮)させる。
【0049】
第1カバー250はコーン210に結合され、コーン210の下部開口部212をカバーする。
【0050】
第1カバー250は、マウントディスク251とメインディスク252とからなる。メインディスク252は、コーン210の下部開口部212に相応する面積を有する。メインディスク252とコーン210は、様々な方法で結合することができる。一例として、図に示すように、メインディスク252の上面にはフック252a(少なくとも2個以上必要)が設けられ、コーン210の内部には、前述のフック252aを収容する溝213(少なくとも2個以上必要)が設けられ、メインディスク252をコーン210に係合することができる。
【0051】
メインディスク252の下面には、マウントディスク251を収容する収容部252bが設けられる。
【0052】
マウントディスク251の下面は、携帯電子機器の背面または電子機器ケースに取付けられる。マウントディスク251は、電子機器の無線充電に影響を与えない厚さと材質からなる。マウントディスク251は、メインディスク252と比べて比較的小さい面積を有し、マウントディスク251の周囲にはロックウィング251aが一定間隔で設けられる。
【0053】
メインディスク252の収容部252bにマウントディスク251が挿入された状態で、マウントディスク251またはメインディスク252のいずれかを 回転させると、複数のロックウィング251aによって、マウントディスク251と前記メインディスク252とが締結される。
【0054】
第2カバー260はインバーテッドコーン220に結合され、インバーテッドコーン220の上部開口部221をカバーする。
【0055】
第2カバー260は、メインディスク261とサブディスク262とからなる。メインディスク261は、インバーテッドコーン220の上部開口部221に相応する面積を有する。メインディスク261とインバーテッドコーン220とは様々な方法で結合することができ、一例として、図に示すように、メインディスク261の下面にはフック261a(少なくとも2個以上必要)が設けられ、インバーテッドコーン220の内部には、前述のフック261aを収容する溝223(少なくとも2個以上必要)が設けられ、メインディスク261はインバーテッドコーン220に係合することができる。
【0056】
サブディスク262は、メインディスク261に比べて比較的小さい面積を有し、メインディスク261の上面に着脱自在に構成される。サブディスク262の下面にはフック262a(少なくとも2個以上必要)が設けられ、メインディスク261の上面には前述のフック262aを収容する溝262b(少なくとも2個以上必要)が設けられ、サブディスク262をメインディスク261に係合することができる。サブディスク262の上面には、キャラクター、広告などを表示することができる。また、サブディスク262は、上面が鏡であってもよい。
【0057】
先に説明した電子機器用アクセサリ200は、コーン210の突起222、リングプレート230、ネジ235によって、コーン210とインバーテッドコーン220とが結合される構造で構成され、組み立てが容易であり、長期間使用しても、コーン210とインバーテッドコーン220が分離するおそれが非常に低い。
【0058】
本開示の実施形態を説明する際に用いた各表現(用語、視覚化された画像など)は、技術の理解を高める助けとなるように選択されたものに過ぎない。
【0059】
さらに、本開示は限られた数の実施形態によって説明されており、当技術分野で通常の知識を有する者は、記載された実施形態に基づいて本開示の技術的思想から逸脱しない範囲内で新しい実施形態を創案することができるだろう。
【0060】
したがって、本開示の特許請求の範囲は、「発明の説明」及び「図面」に示された一部の表現によって限定されてはならず、明細書全体に内在する根本的な技術的思想に基づいて広く解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0061】
100 電子機器用アクセサリ
110 コーン
120 インバーテッドコーン
130 クランプリング
140 ネックシリンダ
150 第1カバー
160 第2カバー
200 電子機器用アクセサリ
210 コーン
220 インバーテッドコーン
230 リングプレート
235 ネジ
240 ネックシリンダ
250 第1カバー
260 第2カバー