(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-08
(45)【発行日】2024-07-17
(54)【発明の名称】IOTデバイスベースのメッセージングシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
H04L 67/51 20220101AFI20240709BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20240709BHJP
【FI】
H04L67/51
H04M11/00 302
(21)【出願番号】P 2020551773
(86)(22)【出願日】2018-12-11
(86)【国際出願番号】 US2018065013
(87)【国際公開番号】W WO2019118503
(87)【国際公開日】2019-06-20
【審査請求日】2021-12-13
(32)【優先日】2017-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520207675
【氏名又は名称】ベスト ネットワーク システムズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ベスト,ジュールズ
【審査官】前田 健人
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0277999(US,A1)
【文献】国際公開第2017/190753(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0324808(US,A1)
【文献】特開2004-135258(JP,A)
【文献】特開2012-239190(JP,A)
【文献】Chrome for iOSでフィジカルウェブを試してみる,2016年09月03日,[検索日 2023.08.29], インターネット:<URL:https://ola.kironono.com/entry/2016/09/03/080000>
【文献】フィジカルウェブ(Physical Web)を試してみよう!,2017年03月03日,[検索日 2023.08.29], インターネット:<URL:https://techblog.recochoku.jp/1437>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/51
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションレス通信のためのシステムであって、前記システムは、近接及び物理ウェブ発見サービスを実装し、カーネルレベルで複数の通信装置と通信するための短距離無線通信プロトコルを実装するモノのインターネット(IOT)デバイスを備えるIOTバックエンドシステムを備え、前記複数の通信装置の各々は、短距離無線接続を介して前記IOTバックエンドシステムからメッセージを受け取り、前記メッセージは、アプリケーションが前記複数の通信装置上にインストールされることなく前記複数の通信装置に提示され、前記短距離無線通信
プロトコルのプロトコルスタックが、前記複数の通信装置の各々の上でアクティブである短距離無線プロトコルに基づいて構成される、システム。
【請求項2】
前記短距離無線接続は、前記複数の通信装置のうちの1つが前記IOTバックエンドシステムの少なくとも一部分に近距離近接するときに創出される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記複数の通信装置の少なくとも一部分は、互いとは異なる短距離無線プロトコルを使用する、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記近接及び物理ウェブ発見サービスは、オープンシステムインターコネクション(OSI)参照モデルスタック内でより低レベルで対話する、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記IOTバックエンドシステムは、前記複数の通信装置のうちの1つがオファーを受け取るか又は表示するアプリケーションを必要としないように、前記短距離無線通信
プロトコルのプロトコルスタックを使用して、前記IOTバックエンドシステムによって前記短距離無線接続を介して前記複数の通信装置のうちの1つに前記オファーをプッシュするようにさらに構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
方法であって、
モノのインターネット(IOT)バックエンドシステムのIOTデバイスによって実装される修正された短距離無線通信プロトコルスタックを使用して、短距離無線接続を介して通信装置と通信することと、
前記通信装置上でアクティブである短距離無線プロトコルに基づいて前記修正された短距離無線通信プロトコルスタックを構成することと、
前記通信装置が前記IOTデバイスに短距離無線通信近接するときに、前記IOTバックエンドシステムのIOTデバイスによって、前記通信装置上に格納された低レベルプロトコルログファイルを読み取ることと、
前記短距離無線プロトコルを使用して、前記通信装置にメッセージを送信することであって、前記メッセージは、アプリケーションが前記通信装置上にインストールされることなく前記通信装置上に表示することができ、前記メッセージは、前記低レベルプロトコルログファイルに基づくコンテンツを有することと、
を備える、方法。
【請求項7】
前記IOTバックエンドシステムが、前記通信装置と通信する近接及び物理ウェブ発見サービスを備え、前記近接及び物理ウェブ発見サービスは、オープンシステムインターコネクション(OSI)参照モデルスタック内でより低レベルで対話する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記通信装置上でアクティブである短距離無線プロトコルに基づいて前記修正された短距離無線通信プロトコルスタックを構成することが、
前記通信装置によって使用されている1つ以上の通信プロトコルを識別することと、
前記IOTデバイスで前記1つ以上の通信プロトコルを複製することと、
ユニフォームリソースロケータ(URL)又はファイルを備える通知を前記通信装置にプッシュすることと、
を備える、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
アプリケーションレス通信のためのシステムであって、前記システムは、近接及び物理ウェブ発見サービスを実装し、複数の通信装置と通信して通知を送達するための修正された短距離無線通信プロトコルスタックを実装するモノのインターネット(IOT)デバイスを備えるIOTバックエンドシステムを備え、前記複数の通信装置の各々は、短距離無線接続を介して前記IOTバックエンドシステムから前記通知を受け取るためのパスポート又はウォレットを実装するように構成され、前記通知は、アプリケーションが前記複数の通信装置上にインストールされることなく前記複数の通信装置に提示され、前記複数の通信装置の各々は、
前記複数の通信装置のうちの1つの上のボタンが起動されたとの表示を受け取ることと、
前記ボタンの起動に基づいてメッセージを生成することと、
前記IOTバックエンドシステムのIOTデバイスを通して、1つ以上の追加の通信装置に前記メッセージを送信することであって、前記1つ以上の追加の通信装置は、前記パスポート又はウォレットをもって同様に構成されることと、
を行うようにさらに構成される、システム。
【請求項10】
前記短距離無線接続は、前記複数の通信装置の少なくとも一部分が前記IOTバックエンドシステムの少なくとも一部分に短距離近接するときに創出される、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記複数の通信装置の少なくとも一部分は、互いとは異なる短距離無線プロトコルを使用する、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記近接及び物理ウェブ発見サービスは、オープンシステムインターコネクション(OSI)参照モデルスタック内でより低レベルで対話する、請求項9に記載のシステム。
【請求項13】
前記IOTバックエンドシステムは、前記複数の通信装置の少なくとも一部分がオファーを受け取るか又は表示するアプリケーションを必要としないように、前記修正された短距離無線通信プロトコルスタックを使用して、前記IOTバックエンドシステムによって前記短距離無線接続を介して前記複数の通信装置の前記少なくとも一部分に前記オファーをプッシュするようにさらに構成される、請求項9に記載のシステム。
【請求項14】
前記複数の通信装置は、後の取出しのために、テンポラリーストレージの中に、前記IOTバックエンドシステムによって提供された通知を記憶するように構成される、請求項9に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、あらゆる目的のため、引用された全ての参照文献および付属書を含むその全体が参照によって本明細書に組み込まれた、2017年12月12日に出願された“IOT DEVICES BASED MASSAGING SYSTEMS AND METHODS”と題された米国仮特許出願第62/597,660号の利益および優先権を主張するものである。
【0002】
本開示は、一般にメッセージングアーキテクチャに関し、より具体的には、限定はされないが、分散アーキテクチャ(たとえばモノのインターネット「IOT」)を用いたメッセージングを可能にするシステムおよび方法に関し、ここで、エンドポイントデバイス(ユーザ機器「UE」)は、そのようなメッセージングおよびコンテンツ配信サービスを有効にするためのアプリケーションをインストールする必要なく分散アーキテクチャ内で通知およびコンテンツを送信および受信することができる。いくつかの実施形態は、ブルートゥースログファイルおよび/またはカーネルレベル通信の使用を含む。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
いくつかの実施形態によると、本開示は、アプリケーションレス通信のためのシステムに向けられ、システムは、近接および物理ウェブ発見サービスを実装し、通信デバイスとカーネルレベルで通信するための修正された短距離無線通信プロトコルスタックを実装するIOTデバイスを備えるモノのインターネットバックエンドシステムを備え、通信デバイスの各々は、短距離無線接続を介してモノのインターネットバックエンドシステムからのメッセージを受信し、メッセージは、通信デバイスにアプリケーションがインストールされることなく通信デバイスに提示され、修正された短距離無線通信プロトコルスタックは、通信デバイスの各々においてアクティブである短距離無線プロトコルに基づいて構成される。
【0004】
いくつかの実施形態において、本明細書におけるシステムおよび方法は、たとえばテキスト、写真、音響などのIOTエンゲージメント通知を配信する。いくつかの使用事例において、IOTエンゲージメント通知は、ほんの数例を挙げると、たとえば印刷、電話、カメラ、フラッシュライト、および音響といった、デバイスカーネルレベル構成要素との通信を介してもたらされる。
【0005】
いくつかの実施形態によると、本開示は、モノのインターネットバックエンドシステムのモノのインターネット(IOT)デバイスによって実装される、修正された短距離無線通信プロトコルスタックを用いた短距離無線接続を介して通信デバイスと通信することと、通信デバイスにおいてアクティブである短距離無線プロトコルに基づいてプロトコルスタックを構成することと、モノのインターネットバックエンドシステムのIOTデバイスによって、通信デバイスがIOTデバイスに近接して短距離無線通信中である時、通信デバイスに格納された低レベルプロトコルログファイルを読み取ることと、短距離無線プロトコルを用いて通信デバイスへメッセージを送信することとを備える方法に向けられ、メッセージは、通信デバイスにアプリケーションがインストールされることなく通信デバイスに表示されてよく、メッセージは、低レベルプロトコルログファイルに基づくコンテンツを有する。
【0006】
この場合も、IOTエンゲージメント通知メッセージは、通信デバイスのデバイスカーネルレベルサービスで提供されることが可能である。メッセージング使用事例は、通信デバイス上で提示するために情報を送信し、メッセージは、通信デバイスのカーネルレベルサービスで機能し得る。
【0007】
いくつかの実施形態によると、本開示は、モノのインターネット(IOT)デバイスと通信デバイスとの間の短距離無線接続を確立することと、通信デバイスにおいてアクティブである短距離無線プロトコルに基づいてIOTデバイスのプロトコルスタックを構成することと、通信デバイス上で提示するためにメッセージを構成することとを備える方法に向けられ、メッセージは、通信デバイスのカーネルレベルサービスを用いて提示される。
【0008】
個別の図の全てにわたり類似の参照番号が同一または機能的に類似の要素を指す添付図面は、以下の発明を実施するための形態とともに、本明細書に組み込まれてその一部を成し、請求項に係る開示を含む概念の実施形態を詳しく例示する役割を果たし、それらの実施形態の様々な原理および利点を説明するものである。
【0009】
本明細書に開示される方法およびシステムは、本明細書における説明の利益を得る当業者には容易に明らかとなる細部によって本開示を不明瞭にしないために、本開示の実施形態を理解する上で関連する特定の細部のみを示す、図内の従来の符号によって適当であるところで表現される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示に従って構成されたシステム例の概略アーキテクチャ図である。
【
図2】通信デバイスの感知および通知およびコンテンツの提供におけるビーコンアーキテクチャの使用を示す。
【
図3】本開示に従って構成された他のシステム例の概略アーキテクチャ図である。
【
図4】本明細書で説明される実施形態に係るアーキテクチャ構成要素とともにブラウザ指紋採取フローを示す概略図である。
【
図6】本開示の実施形態に係る通信デバイスに表示された通知および対応するコンテンツを示す。
【
図7】システムの一部または全ての実施形態を実装するために用いられ得る典型的なコンピュータシステムを示す。
【
図8】本開示の態様を実施するために用いられ得るシステムのアーキテクチャ例を示す。
【
図9】
図9A-
図9B。たとえば通信デバイスへの通知およびカスタマイズされたオファーなどのエンゲージメントの表示を集合的に示す。
【
図11】本開示の他の方法例のフローチャートである。
【
図12】本開示のローカル安全警報プロセスおよびシステムの実施形態例を示す。
【
図13】マルチボタンデバイスを実装する本開示のローカル安全警報プロセスおよびシステムの他の実施形態例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
一般的に、本開示の実施形態は、メッセージングアーキテクチャおよび方法に向けられ、より具体的には、限定はされないが、分散アーキテクチャを用いてメッセージングを可能にするシステムおよび方法に向けられる。いくつかの実施形態において、エンドポイントデバイス(ユーザ機器「UE」、または通信デバイスとも称される)は、メッセージングサービスを可能にするためのアプリケーションをインストールする必要なく、分散アーキテクチャに関するコンテンツを送信および受信することができる。これらのUEは、個々のUEにネイティブである低レベルプロトコルを用いてメッセージを送信および受信し得る。たとえば、低レベルプロトコルは、ネイティブ通知機能を含み得る。たとえば、iOS(登録商標)において、ネイティブ通知機能は、デジタルウォレットパスを用いたアップルウォレット(登録商標)機能を介して利用可能である。アンドロイド(登録商標)オペレーティングシステムにおいて、ネイティブ通知機能は、通知パネル機能を含む。いくつかの実施形態において、アップルウォレット(登録商標)およびアンドロイド(登録商標)による通知は、Passkit(登録商標)を介して実現される。場合によっては、本明細書に開示されるシステムによって用いられるAPIは、UEへアプリケーションレスコンテンツを配信する。
【0012】
各種の通信デバイスは、独自の(OSに基づく)ネイティブ通知機能を備え、本明細書に開示されるメッセージングアーキテクチャは、たとえば通知および/またはコンテンツなどのメッセージを送信および受信するためにアプリケーションをインストールすることをUEに要求することなくUEへコンテンツを配信するために、これらのネイティブ通知機能の各々と通信するように適合され得る。この方法では、たとえば業者などのコンテンツ配信者は、業者に特有のアプリケーションをインストールすることをUEに要求することなく、UEへメッセージを送信し得る。これらの特徴は、特定のアプリケーションをインストールおよび実行することをUEに要求することなくコンテンツプロバイダがUEへコンテンツを配信することができないことに起因する技術的問題への技術的解決策を提供する。一例において、業者は一般に、関係者/デバイスへコンテンツまたはオファーを配信するためにアプリケーションを作成する。これは、これらのオファー/コンテンツを受信するために、関係者が自身のUEにアプリケーションをインストールすることを必要とする。これは、関係者および業者の両方にとって、採用への大きな障害である。関係者は、業者からのアプリケーションをインストールし構成するために時間を割かなければならない。一方、業者は、様々なオペレーティングシステムおよびデバイス構成を有するデバイスにサービス提供するために、自身のアプリケーションの様々なバージョンを作成しなければならない。これらのアプリケーションの各々は、頻繁に発生し得るオペレーティングシステムおよび/またはデバイス特有の変化に応じて、業者による恒常的なメンテナンスを必要とする。
【0013】
いくつかの実施形態において、UEは、通信とOSカーネルサービスとの間でインタラクトする、低レベルまたはネイティブプロトコルまたはUEデバイスのネイティブ通知機能を用いて、IOTアプリケーションレスエンゲージメントコンテンツを受信する。本明細書に開示されるようなIOTデバイスは、UEデバイスのネイティブ通知サービスとインタラクトするエンゲージメントプッシュ通知を生成する。IOTバックエンドシステムによってURLが自動生成され(IOTデバイスレベルでも発生し得る)、限定はされないがたとえばリアルタイム位置、近接性、ジオフェンス、ビーコン、パス型、グループ、およびエンドポイントなどのUEデータに基づいて、アクティブ化されたデバイスへプッシュされる。
【0014】
使用事例において、ホテルのハウスキーパは、安全パスファイルを実装する自身のモバイルデバイス上で(物理または仮想であり得る)安全ボタンをアクティブ化する(低レベルプロトコルファイルに関する記述は、本明細書において更に詳しく開示される)。モバイルデバイス上のボタンがユーザによって押下されると、URLが生成され、WiFi、ブルートゥース、または他の任意の適当な通信プロトコルを介して、安全パスファイルをネイティブ通知として実装している他のUEデバイスへアラート通知が送信される。ローカル安全警報に関連する実施形態の例は、
図11に関して更に詳しく説明される。
【0015】
特定のアプリケーションではなく各特定のデバイスおよび/またはオペレーティングシステムの低レベルおよびネイティブプロトコルまたは通知機能を用いることにより、従来のアプリケーションベースのアプローチ外で、UEへの通知および/またはコンテンツの提供が可能である。
【0016】
また、いくつかの実施形態において、本明細書で用いられるシステムおよび方法は、UEのエンドユーザの個人を特定可能な情報を収集することなく、ターゲットコンテンツをUEへ提供する能力を提供する。
【0017】
本明細書に開示されるシステムによって提供されるサービスは、限定はされないが、近距離通信に基づく。サービス提供のためのツールは、システムオンチップ(SoC)埋込型デバイス、装着型装置、スマートウォッチ、センサ、ビーコン、ドングル、および顧客携帯電話(たとえばスマートフォン)を含む。一般態様は、チップ装着者が、たとえば自動ドアを開けること、支払いの承認、身元の検証、エレベータの使用など、単純なタスクを行うことを可能にする。またこれらのチップは、本明細書に開示されるように、バックエンドシステムが、監視空間内の個人の位置を識別し、たとえば位置的重心が決定され用いられた時など、位置および個人の嗜好のデータベースに基づいてアクションを起こすことも可能にする。
【0018】
いくつかの実施形態において、集中型無線アクセスネットワーク(C-RAN)が用いられる。本明細書で用いられるような無線システムは、モジュール式であり、1または複数の実施形態において5Gネットワークに進化し得る多帯域、多層、および多基準を活用し、電子デバイスは、低レベルプロトコルを介して互いに通信する装着型電子デバイス、センサ、ビーコン、およびドングルを備える。装着型電子デバイスは、ユーザの識別情報と関連付けられたスマートウォッチを備えてよい。電子デバイスは、各デバイスが1つのデバイスから他の任意のデバイスへメッセージおよび情報を受け渡す能力を有するように、低レベルプロトコルを介して通信する。たとえば、緊急事態において、第1の応答者は、第1の応答者から被害者または他のユーザへ、またはその逆に、重要なメッセージおよび情報を受け渡すことができるノードとして各電子デバイスを用いる集中型無線アクセスネットワーク(C-RAN)を介して通信する。特定の実施形態において、システムおよび方法は、リアルタイムで装着型電子デバイスの位置を決定するために複数のビーコンを用いる。他の実施形態において、システムおよび方法は、ターゲットコンテンツを付近のユーザへ送信するために、表示システムに結合されたドングルを用いる。
【0019】
一般に、本開示は、ビーコン、センサ、ドングル、モバイル通信デバイス、および他の電子デバイスと近距離通信を介して通信する装着型電子デバイスに向けられる。本開示は、ターゲットサービスおよび機能をユーザへ提供するために、スマートウォッチデバイスを、固定式電子デバイス、モバイルコンピューティングデバイス、および、モノのインターネット(IOT)対応デバイスと結合させる。
【0020】
典型的な実施形態において、ホテルまたは他の関連施設は、本開示のスマートウォッチを訪問者または顧客ユーザへ提供する。スマートウォッチは、ユーザと関連付けられた識別を有する。施設全体にわたる様々なデバイスが、スマートウォッチが各デバイスの所定の通信範囲に入ると、スマートウォッチをユーザと関連付けられたものとして認識する。特定の実施形態において、デバイスは、所定のスマートウォッチの存在を検出すると、またはユーザのスマートウォッチからの信号を受信すると、施錠状態から解錠状態へ、またはその逆に切り換わるように動作可能な電子ドア施錠センサである。他の実施形態において、ユーザは、スマートウォッチを介して、商用での支払いを承認し、個人識別情報を提供し、またはエレベータを制御する。本開示は、ホテル環境に限定されないことを理解すべきである。特定の実施形態において、スマートウォッチは、たとえば車両または他の建物内の電子施錠デバイスなど、集中型無線アクセスネットワーク(C-RAN)における他の電子デバイスとも通信する。スマートウォッチおよび他の電子デバイスは、2つ以上のデバイス間での無線信号の送信および受信をもたらす無線周波数(RF)モジュールを有する埋込型システムを備える。いくつかの実施形態において、埋込型システムは、ソフトウェア無線(SDR)無線通信システムを用いる。
【0021】
スマートウォッチ、センサ、ビーコン、およびドングルは、C-RANによる近距離通信を介して通信する。各デバイスは、セルラ、WiFi、ブルートゥース、ZigBee、メッシュネットワーク、または他の適当な通信プロトコルを介した双方向通信機能を有して設計されたチップを備える。特に、各デバイスは、ZigBee、ブルートゥース、または他の適当なプロトコルなどの低レベルプロトコルを介して通信する。よって、たとえばWiFiなどのより高レベルのプロトコルが機能することができない自然災害または他の緊急事態においても、本開示の電子デバイスはなお、低レベルプロトコルを介して通信する能力を有する。各チップは、インチ単位で測定される非常に短い距離から30フィート前後の中距離まで様々である通信範囲を有する。たとえば、短距離を有するチップは、信号を受信するデバイスが、ユーザと関連付けられた特定のチップを認識するような電子ドア錠との通信および販売店での購入に適している。
【0022】
スマートウォッチまたは他の装着型電子デバイスは、短距離および中距離近距離通信の両方を備える。スマートウォッチとともに用いられ得るコンピュータシステム例は、
図7に関して例示され説明される。1または複数の実施形態において、スマートウォッチは、WiFiホットスポットアダプタ、少なくとも1つのマイクロフォン、GPS、およびカメラも備える。スマートウォッチは、第1の言語でテキストまたはオーディオ入力を行い、その入力をリアルタイムで第2の言語での出力に翻訳し、翻訳された出力をユーザに提供してよい。特定の実施形態において、スマートウォッチは、ユーザが購入を承認し、オファーに応答し、テキストおよびeメールを受信し、様々な表示を見ることを可能にする複数のアプリケーションを備える。
【0023】
いくつかの実施形態において、ユーザは、スマートウォッチを含む仮想境界または「ジオフェンス」を確立する。たとえば、親は子供の安全領域を確立し、自身の子供が安全領域を離れた場合、通知を受信することができる。特定の実施形態において、ユーザは、安全領域の地理的境界を画定する、コンピューティングデバイス上の仮想境界ITENTIFIS IN/OUT AN DURATION WITHIN BOUNDARYを描く。通信システムは、スマートウォッチのGPS座標が仮想境界の外側にあることを検出すると、ユーザへ通知を送信する。他の実施形態において、スマートウォッチ、(通信デバイス上の仮想または物理ボタンとして提供された)IOT安全ボタンは、警報をトリガする様々なセンサおよびボタンも備える。そのような警報は、スマートウォッチの取外し、仮想境界の横断、非常または緊急ボタンの押下、または他の適当なトリガにおいてトリガし得る。特定の実施形態において、通信デバイスは、WiFi接続ウェブブラウザクライアントを介してプッシュされるURLを生成し得る。この実施形態は、IOTシステムに接続するスマートフォンまたは他のデバイスを示す。デバイス上でボタンが押下されると、URLが生成され、ネイティブ通知として安全パスファイルの実装を含む他のUEデバイスへ、WiFiまたはブルートゥースを介してアラート通知が送信される。
【0024】
スマートウォッチは、低レベルプロトコルを介して警報および通知を通信し、警報は、適切な受信者(地方警察当局、緊急応答者、両親など)に届くまで、1または複数のデバイス間で中継される。
【0025】
センサは、条件を試験し、条件が満たされた場合、動作を行う電子デバイスを備える。特に、電子デバイスは、正常動作合否条件を試験し、プロセスイベントごとにリアルタイムで合否試験を実行する。そのような合否試験の例は、リアルタイム測定値を所定の閾値と比較することである。リアルタイム測定値が所定の閾値を超える場合、センサは、たとえば信号の送信またはアラームのアクティブ化などの動作を行う。本開示のスマートウォッチおよび他の電子デバイスと通信するセンサは、他の様々な電子センサの中でも特に、ドア錠、エレベータ制御盤、一酸化炭素センサ、ガイガーカウンタ、爆発物/放射線検出器、サーモスタットおよび他の熱センサ、動き検出器を含む。またセンサは、低レベルプロトコルを介して通信し、ノードとして、本開示の他のデバイスとメッセージおよび情報をやり取りすることができる。
【0026】
センサの一例において、パイプの接合部と関連付けられ得る水センサが提供される。たとえば、パイプのセグメント間の接続または取付具や弁との接続の各点において、パイプに水センサが巻き付けられる。水センサは、水の存在を検出し、ビーコン通信を介して近接デバイスまたは遠隔デバイスへ通知を送信することができる。すなわち、本明細書に開示されるビーコンアーキテクチャは、電力、動力、空気、水、火、緊急、生体情報などのための様々なセンサを含み得る。これらの物理条件のいずれかに関する通知は、本明細書で説明されるアプリケーションレス通知を用いて報告され得る。
【0027】
様々な実施形態において、本開示は、緊急報告システムへ直接および/または間接的に通知を提供し得る。IOT安全ボタンデバイスおよびそれらに対応する本開示のアーキテクチャは、これらおよび他の第1の応答者/緊急システムと通信し、本明細書で説明されるようなアプリケーションレス方式で通知を提供するように構成され得る。これらの特徴は、地理的位置に基づいて旅行者および市民に情報を提供するための通信および無線緊急警報(WEA)を用いた公共サービスメッセージングおよびエンドポイントも可能にする。
【0028】
本明細書に開示されるようなビーコンおよびそれらのジオフェンスは、位置および通信システムを備え、スマートウォッチ、センサ、表示システム、ドングル、および他のコンピューティングデバイスと通信している。ビーコンは、各ビーコンが他のビーコンとも通信するという点で、メッシュビーコンである。いくつかの実施形態において、ビーコンは、他のビーコン、スマートウォッチ、IOTデバイス、センサ、表示システム、およびドングルの少なくとも1つへ更新情報を送信する。
【0029】
特定の実施形態において、通信システムは、ジオフェンスを用いて、監視空間内のユーザの位置を識別する。各ジオフェンスは、UEとジオフェンスとの間の距離を決定するために低レベルプロトコルパスポートからのAPI通信が受信され得るフェンス半径を有する。通信システムは、コントローラを介して、計算された複数の距離および各ジオフェンス半径の所定位置に基づいて、リアルタイムでUEの位置を決定する。いくつかの実施形態において、通信システムは、UEの位置を決定するために、APIからの通信を受信しているジオフェンスの重心を決定する。
【0030】
リアルタイムでUEの位置を識別することによってユーザの位置を決定すると、通信システムは、UEネイティブ通知を介して関与し、ユーザの位置および特定の集客施設との近接性に基づいて、ユーザをターゲットコンテンツに関与させ、またはユーザへターゲットコンテンツを送信し得る。中央サーバは、ユーザの位置をリアルタイムで更新し、その後、警報、通知、およびターゲットコンテンツを送信する。システムは多数のプロトコルの階層を用い、特定のプロトコルをシステムが利用不可能である場合、システムは、低レベルプロトコルへ、または逆に高レベルプロトコルへ自動的に切り換わる。
【0031】
通信システムは、ターゲットコンテンツの配信をアクティブ化するための少なくとも1つのビジネスルール、条件、およびトリガを格納する。たとえば、通信システムは、ユーザがギフトショップの正面を歩いていることを検出すると、ギフトショップにおける衝動売りまたは他の商取引の通知をユーザへ送信する。ここで、特定のユーザ基準を満たす顧客に15分間衝動売りが利用可能であることを述べるビジネスルールおよび条件が、ギフトショップの管理者によって作成される。ユーザ、具体的にはユーザと関連付けられたスマートウォッチの位置が、ギフトショップから所定の距離内にあることが識別された場合、トリガが発生する。特定の実施形態において、通信システムは、ユーザの位置およびユーザの購入または参加イベントに関する情報に基づいて、ターゲットコンテンツを決定する。情報は、コンピュータネットワークを介して通信システムに結合されたデータベースに格納され得る。
【0032】
このように、オファーが直接関係するものであるため、ユーザは、商取引およびターゲットコンテンツに対し行動を起こす可能性が高い。ユーザは、リアルタイムでコンテンツがユーザのニーズにターゲット化されてから商取引に対し行動を起こすことができるので、ターゲットコンテンツは、分単位の短時間制限を有する商取引を備えてよい。
【0033】
いくつかの実施形態において、UEは、家族用安全トラッカの使用事例、具体的には子供向け家族用安全トラッカを含み得る。いくつかの実施形態において、IOT安全デバイス(たとえば
図12に示すボタン使用可能デバイス)、スマートウォッチは、健康管理のため、もてなしおよびリゾートのため、教育用IoTにおいて、および商品安全トラッカおよびジオフェンスを備えるシステムと関連して用いられ得る。
【0034】
本開示の他の使用事例は、各生徒に身分証明書用のパスポート/ウォレットパスファイルとともにUEデバイスを発行する大学または学校内で生じる。UEは、生徒が許可を与えられたエリアへのアクセスのみを有するように、学校全体に散在する様々なセンサとインタラクトする。また、緊急事態において、第1の応答者は、生徒の身元を確認し、生徒の位置を決定し、どのように生徒に近付き得るかを決定する方法を有する。
【0035】
いくつかの実施形態において、本開示のシステムは、通信システム例において、IOT、UE、スマートウォッチ、センサ(複数も可)、ビーコン(複数も可)、ドングル(複数も可)を備え得る。
【0036】
本開示のいくつかの実施形態は、WiFiジオフェンスビーコンシステムを用いてモバイルデバイスへ消費者エンゲージメント通知ターゲット広告を配信するためのシステムに向けられる。一般に、本開示は、パスポート/ウォレットパスのブロードキャストエリア内のモバイルデバイスへプッシュ通知を送信するように構成されたビーコンのユーザを可能にする。モバイルデバイスがビーコンおよび/またはバックエンドシステムに登録しているかにかかわらず、モバイルデバイスにおいて利用可能なプッシュ通知プロトコルを用いてそのブロードキャストエリア内のモバイルデバイスへメッセージをプッシュするために、パスポート/ウォレットが用いられ得る。短距離無線方法による他の通信方法も同様に意図される。
【0037】
モバイルデバイスが過去にパスポートまたはビーコンに遭遇したことがない場合、ビーコンは、URLリンクを含む初期プッシュ通知をモバイルデバイスへ送信し得る。この通知は、モバイルデバイス画面に表示される。ユーザは、これに応じてURLリンクをクリックし得る。ユーザがURLリンクをクリックすると、モバイルデバイス上でブラウザセッションが開き、バックエンドシステムへメッセージが返送される。これはモバイルデバイスとジオフェンス、パス、WiFi、ビーコンシステムとの最初の関与であることから、この応答メッセージは、モバイルデバイスを表す任意の識別情報を含まない。バックエンドサーバは、モバイルデバイスが未知または未識別のデバイスであることを認識する。これを決定すると、バックエンドシステムは、モバイルデバイスの指紋を作成するために用いられるモバイルデバイス情報を取得する。指紋は、たとえばブラウザ型およびバージョン、オペレーティングシステムおよびバージョン、画面解像度、対応フォント、プラグイン、時間帯、言語およびフォント嗜好、ならびにハードウェア構成、およびそれらの組み合わせなどのデータのいずれか1つまたは組み合わせから作成され得る、モバイルデバイスの一意識別子である。
【0038】
指紋はモバイルデバイスに格納され、IOT、ジオフェンス、WiFi、ビーコンとの関与を介したバックエンドシステムとの今後の通信において使用可能である。たとえば、モバイルデバイスが今後ビーコンのブロードキャストエリア内に入ると、プッシュ通知が受信され、ユーザがプッシュ通知内のURLをクリックすると指紋が送信される。
【0039】
ユーザが自身のモバイルデバイスを使用し、および/またはたとえば商品の購入、ゲームのプレイなどの挙動に関与すると、モバイルデバイスは、これらの挙動を示す情報をバックエンドシステムへ送信する。すると、バックエンドシステムは、ユーザの挙動に関する経験的データを含むユーザプロファイルの編成を開始し、定期的に更新し得る。
【0040】
いくつかの実施形態において、この挙動情報は、モバイルデバイスがジオフェンス、WiFi、および/またはIOTビーコンの範囲内にある時、同期的に送信される。他の実施形態において、挙動情報はモバイルデバイスに格納され、非同期的にバックエンドシステムへ送信され得る。たとえば、ユーザがジオフェンスの範囲外で商用挙動に関与した場合、挙動データはモバイルデバイスに格納され、その後、モバイルデバイスがビーコンのブロードキャスト範囲内に到来し、上述のプッシュ通知およびURL応答方法によってバックエンドシステムと関与すると、ジオフェンス、WiFi、ビーコンを介してバックエンドシステムへ送信される。
【0041】
いくつかの実施形態において、指紋または他の非クッキー関連追跡方法を用いることに加えて、ビーコンシステムは、挙動情報を集めるためにモバイルデバイスに格納されたクッキーを用いてもよい。クッキーは、挙動データの非同期的収集および送信が望まれる例において用いられ得る。すなわち、必要に応じてバックエンドシステムへ送信される情報を、クッキーおよび/またはブラウザが格納し得る。
【0042】
モバイルデバイス/ユーザに関する挙動プロファイルが作成されると、バックエンドシステムは、モバイルデバイスがビーコンの範囲内にある時、たとえばモバイルデバイスへの広告などの消費者エンゲージメントコンテンツ、オファー、警報ネイティブ通知の送信を開始し得る。他の利点として、モバイルデバイスの一意識別およびユーザの経験的データを用いた挙動プロファイルの作成は、バックエンドシステムが、これらのデータを活用して、ユーザに高度に関連する、および/またはターゲット化された広告を作成および宣伝することを可能にする。
【0043】
また有利な点として、多数のモバイルデバイスにおいて利用可能な共通プロトコルを介したプッシュ通知の使用は、バックエンドシステムからのオファーを受信するための特別に構成されたアプリケーションをインストールまたは実行することをモバイルデバイスに要求することなく、ビーコンを介したバックエンドシステムとモバイルデバイスとの間の通信を可能にする。すなわち、バックエンドシステムは、ジオフェンス、WiFi、ビーコンのブロードキャスト範囲内の任意のモバイルデバイスに、初期エンゲージメントメッセージを提供し得る。ユーザは、プッシュ通知を受信するために任意のアプリケーションをインストールすること、または任意の特定のデバイスに接続することを要求されない。プッシュ通知とインタラクトするだけで、ユーザは選択的に、情報に関するバックエンドシステムからのURLおよび任意選択的なフォローリクエストをクリックすることにより、バックエンドシステムからのターゲット化されたエンゲージメントパス型チケット、イベント、メンバーシップ、クーポン、特別報酬オファーを受け取ることを選択できる。GUI例は
図6に示され、本明細書において更に詳しく説明される。
【0044】
図1は、分散またはビーコンアーキテクチャ形式における、本開示のシステム例100を示す。システム100は一般に、サーバ102、たとえばセンサ104などの1または複数のセンサ、およびたとえばビーコン106~110などの1または複数のビーコンを備える。システム100は、例示されたものよりも多いまたは少ないセンサおよび/またはビーコンを含んでよい。例示のために、システム100は、バックエンド部分113と、クライアントサーバまたはフロントエンド部分114とに論理的に分割される。フロントエンド部分114は、たとえば商店、カジノ、ホテル、学校など、ユーザ118が自身の通信デバイス120とともに存在する環境116内にある。
【0045】
1つの実施形態例において、ビーコン106~110は、個別のコンテンツが提供されることが意図されたキー位置において環境116に分散している。たとえば、ビーコン106は、商品販売棚122と関連付けられる。商品販売棚122において販売される商品に関するクーポンの提供を含むコンテンツは、通信デバイス120が商品販売棚122に近接しており、ユーザがビーコン106からのアプリケーションレス通知に応答すると、トリガされる。
【0046】
他の例において、ビーコン108は、たとえば商店またはカジノ内のテレビ画面などの表示デバイス124と関連付けられる。通信デバイス120が表示デバイス124の付近にある時、表示デバイス124に特定のコンテンツが表示される。また他の例において、IOTデバイスまたはビーコン110は、環境116内のどこに配置されてもよく、また他の目的のためのコンテンツを提供するように構成され得る。
【0047】
通信デバイス120へ提供されるコンテンツは、特定の環境の事業内容に基づいてよい。たとえばこれらの実施形態において、ビーコン108は、たとえばテレビなどの表示デバイス124にインストールされ得るドングルを備えてよい。一般に、ドングルは、USBドライブのメモリを、ビーコンの通信機能およびWiFiを介して通信する能力と結合させる。ドングルはバッテリを含まないが、コンピュータまたはテレビから電力を受け取り、標準的なUSBポートを介して取り付けられる。
【0048】
本開示のドングルは、その近傍にある通信デバイスの識別子を受信し、サーバ102を用いてデバイスのパラメータまたは属性を識別するようにプログラムされ得る。その後ドングルは、表示デバイス124に、ユーザに基づく特定のメッセージを再生するよう命令してよい。メッセージは、フルビデオ、クロール、または画面アクティビティにおける他の何かであってよい。ドングルは、スマートウォッチおよびスマートフォンと通信し、テキストメッセージに応答することもできる。使用事例において、ドングルは、ホテルにおいてダックハンターの大会の観衆を認識し、アウトドア企業に関する広告を示し、特定の番号へ「ダック」とテキストメッセージを送った人に割引クーポンを提供することができる。本開示のドングルは、リアルタイムかつローカル通信のための強力なツールである。
【0049】
1または複数の実施形態において、サーバ102は、様々な要因に基づいて、これら様々な種類のコンテンツを提供するように構成される。いくつかの実施形態において、サーバ102は、遭遇したビーコンに基づいてコンテンツを選択し提供するように構成される。様々な実施形態において、コンテンツの配信は、特定のビーコンと関連付けられた、たとえばURLなどの論理リンクによって部分的に制御される。一例において、各ビーコン106~110は、専用かつ固定のURL(たとえば専用論理リンク)を提供される。URLは、通知の提供に基づいて通信デバイス120へ配信される(またはURLをクリックすることによってアクセスされる)コンテンツを指し示す。URLは、ビーコンに固定されてよく、あるいは、場合によってはサーバ102によって動的に割り当てられ得る。
【0050】
本明細書において開示されるようなビーコンは、たとえば通信デバイスなどの他のデバイスへ情報を送信し、またそこからの情報を受信するように構成される。ビーコンは、多数のプロトコルを用いて通信し、スマートウォッチ、センサ、テレビドングル、およびコンピュータと通信してよい。いくつかのビーコンは、他のビーコンと通信し、メッシュビーコンと称される。これらのビーコンの各々は、位置によってマッピングされ得る。1つのビーコンだけをコンピュータ(または、たとえばテレビまたはセンサなどの他のデジタルデバイス)と接続することによって、コンピュータは、メッシュ内のどのビーコンが特定の条件に対して陽性であるかを識別し得る。
【0051】
メッシュビーコンは、コンピュータ(たとえばサーバ102)が、どのビーコンがどの通信デバイスからの通信を受信しているかを識別することを可能にする。すなわち、サーバ102、またはサーバ102に結合された他の同様のコンピューティングデバイスは、メッシュネットワーク内のIoTデバイスの機能を調整するためのコントローラとして機能し得る。コントローラは、サーバ102にリンクされた、またはサーバ102と通信することができるコンピューティングデバイスであってよい。コントローラ例は、環境内のIoTデバイスの使用を調整および/または制御するように特に構成されている、
図7に示すようなコンピューティングデバイスを含む。たとえば、コントローラは、本明細書で説明されるアプリケーションレス通信特徴を提供しているコンピューティング環境内のセンサ、ビーコン、および他のデバイスの動作を制御してよい。1つの非限定的例において、コントローラは、環境内のたとえばアクセスポイントまたはスイッチなどのデバイスを含み得る。コントローラは、サーバ(たとえばサーバ102)、ならびに複数のビーコンまたは他の(IoT)デバイスと通信可能に結合してよい。一般に、コントローラは、環境内のIoTデバイスの動作を制御し、サーバは、コントローラを制御または管理するために用いられる。たとえば、命令セットとしてのIoTデバイス挙動は、サーバを介してコントローラへ命令セットを提供することによって、環境内のIoTデバイスへプッシュされ得る。その後、コントローラは、IoTデバイス命令を個々に各IoTデバイス(またはその一部)へ分配する。
【0052】
地理的計算は、サーバ102が、特定の通信デバイスの位置を推定することを可能にする。
図1の観点から、
図2のような格子パターンに配列されたビーコンを有する廊下200を考える。左側のパターンは、廊下の天井にレイアウトされたビーコン202a~nを示す。ビーコンは、通信デバイス120のブルートゥースチップによって放出されるコードを読み取る。1つの実施形態において、目的は、ギフトショップ204を訪れるように客の気を引くことを含む。客「XX3Z9」は、(通信デバイス120を表す)点模様で表されるように、北からギフトショップのエリアに進入している。客は、強調されたエリア206内に示すように、5つのビーコンを作動させた。作動したビーコン202a~nの重心を識別することによって、サーバ102は、通信デバイス120の位置を概算し、通信デバイス120が、図示するようにギフトショップ衝動買いのためのターゲットゾーン(たとえば仮想ジオフェンス)に入ったことを決定してよい。サーバ102およびビーコン202a~nの1または複数は、通信デバイス120へテキスト(たとえば通知)を送信し、またはギフトショップでの衝動売りの通知をユーザへeメールしてよい。サーバ102と関連付けられたデータベース128が、通信デバイス120と関連付けられたユーザが最近ホテルのゴルフコースでプレイしたことを識別すると、サーバ102は、ギフトショップ204またはゴルフコースのプロショップにおけるホテルゴルフアクセサリまたは衣料品に関する商取引をユーザに提案してよい。
【0053】
一般に、各ビーコンは仮想ジオフェンスと関連付けられてよく、仮想ジオフェンスは固有のコンテンツ型と関連付けられる。たとえば、ギフトショップにサービス提供するビーコンと関連付けられたコンテンツは、ギフトショップ内で販売される商品に関するインセンティブを提供してよく、廊下の他のエリアにおけるテレビディスプレイにサービス提供するビーコンは、情報コンテンツを提供するビデオ形式のコンテンツを提供してよい。
【0054】
センサと同様、メッシュビーコンは、独立して、またはグループとして動作し得る。バックエンドサーバとの通信が失われた場合、ビーコンが、それらの過去の命令を保持する。ビーコンは、多数のプロトコルを用いて通信し、小型バッテリによって給電されるので、電力またはWiFiなしで長期間動作し続けることができる。
【0055】
再び
図1をより詳しく参照すると、各ビーコン106~110は、通信デバイス120における通知をトリガするように構成される。通知は、通信デバイス120がビーコンの周囲の仮想ジオフェンスに入ると、またはビーコンとの短距離接続に入ると、トリガされ得る。たとえば、ビーコン106は、商品販売棚122の周囲の仮想ジオフェンス126を含み、所望の任意の距離まで拡大され得る。通信デバイス120が仮想ジオフェンス126に接触または侵入すると、ビーコン106により、通信デバイス120に通知が提示される。通信デバイス120に通知をもたらすために用いられる方法および構成要素は、更に詳しく後述されるが、一般にビーコン106は、通信デバイス120のネイティブ通知機能を用いて、またはブラウザ通知を介して通知をトリガする。
【0056】
通知は一般に、データベース128に格納されたコンテンツを指し示す(ビーコンに動的または永続的に提供された)URLリンクを含む。データベース128は、ローカルまたはクラウドベースのレポジトリを含み得ることが理解される。データベース128は、キオスク130を用いるのと同様、リアルタイムでコンテンツに関して問合せされ得る。いくつかの実施形態において、キオスク130は、ビーコン技術を用いてオファーを売り込むために用いられるアンドロイドアプリケーションを利用し得る。環境116を出入りする顧客(ユーザ)は、キオスク130を用いて、最初にシステム100に登録し、自身の通信デバイスを通してコンテンツまたは追加の通知/コンテンツに関するオプトインを取得する。念のため、キオスク130登録プロセスは、いくつかの実施形態において必要とされない。キオスクを含まない実施形態において、キオスク130は、動きまたはユーザの存在に応答して照明するように構成される。
【0057】
いくつかの実施形態において、キオスク130は、検索機能を含み、リアルタイムクラウドデータベース(たとえばデータベース128)に接続し、分析、多言語サポート、クラウドベースのルールエンジン、ビデオチャット(クラウドへの記録および保存)、チャットとの双方向通信、動き感知、スマートフォンへ送信された様々なデータの送信、および/または本明細書で説明されるようなアプリケーションレスアーキテクチャによるeメールを提供する。
【0058】
いくつかの実施形態において、キオスク130は、イエスおよびノーのアクション可能ボタンを伴う、たとえば「今日、獲得しますか?」などのアクション可能メッセージを画面に表示するように構成される。ユーザが「イエス」を押すと、ユーザは、たとえばくじ引きゲームなどのコンテンツを含み得る新たな画面へ導かれる。選ばれると、ユーザは、オファーを伴うページへ導かれる。オファーが受け入れられると、ユーザは、登録ページへ導かれ、ここでユーザは、eメール識別子を入力してオファーを要求するよう求められる。
【0059】
ユーザは、ゲームのアイコンまたは他の部分をクリックすると、キオスク130と関連付けられたビーコンからの通知を受信し得る。この通知は、通信デバイス120において受信され、ユーザがキオスク130上のアクションと同じアクションを行うことを可能にする。たとえば、ユーザは、通知をクリックし、自身の通信デバイス120のブラウザでURLを開き、ブラウザ上でオファーを受け取ることができる。1つの使用事例において、ユーザは、eメールアドレスを提示することによってオファーを要求し得る。ユーザは、オファーを辞退してもよい。場合によっては、ポジティブフィードバック(クリックされ、または受け取られたオファー)およびネガティブフィードバック(無視され、または断られたオファー)を含むアクションおよび/またはフィードバックが、今後のオファーを調整するために用いられ得る。
【0060】
管理者は、バックエンドシステム132を用いて、新たなオファーを作成し、オファーに関する期限を設定し得る。スケジュールに従って、古いオファーは新しいオファーと入れ替えられ得る。たとえば、管理者は、オファー作成プラットフォームを用いて25のオファーを作成した場合、2017年1月22日午後5時~2017年1月22日午後9時のオファー1、2017年1月22日午後9時1分~2017年1月22日午後11時のオファー2、2017年1月22日午後11時1分~2017年1月22日午前12時半というように、オファーアクティブ日時を設定し得る。この場合も、これらは単なるスケジュール例にすぎず、管理者の嗜好に従って調整され得る。
【0061】
いくつかの実施形態において、オファーは時間依存である。たとえば、オファーは、ユーザがクレジットで100ドルを獲得したことをユーザに示すように構成される。このオファーは、毎分1ドルずつ価値が下がるように構成され得る。クロックを停止するために、ユーザは、アカウントへのサインアップまたはサインイン全てを完了し、オファーを受け取る必要がある。
【0062】
環境116を離れるユーザは、(不図示であるが、ビーコン110として全体的に示された)ビーコンによって使用可能になったドア付近から退出し得る。キオスク130を介してサインアップせずとも、通信デバイス120はなお、ドアに配置されたビーコンからの通知を受信することができる。ユーザは通知を受信するが、単に一例として、それに伴うオファーは、キオスク130からのオファーよりも低い価値を有する。
【0063】
念のため、環境内のジオフェンスおよびビーコンの数および配置は主観的なものであり、任意の数の提供ビーコンおよび複数の様々なコンテンツを含んでよい。
【0064】
いくつかの実施形態において、キオスク130は、サーバ102またはデータベース128への戻り接続のために、インターネット134に接続される。場合によっては、キオスク130を用いるユーザおよびキオスク130を用いないユーザの両方が、自身のそれぞれの通信デバイスを介して通知を受信する。
【0065】
上述したように、通知は、アプリケーションレス方式で通信デバイスに含まれたオペレーティングシステムまたはハードウェアとは無関係に、任意の所与の通信デバイスにおいて提供され得る。1つの実施形態例において、通知は、通信デバイス120のネイティブ通知機能を用いて、通信デバイス120に提示される。いくつかの実施形態において、通知は、ブラウザ拡張または機能を用いて提供される。この場合も、通知の提供は、通常は業者によって提供される専用アプリケーションの使用を全く伴わずに発生する。
【0066】
実施形態例において、IOTデバイス、ジオフェンス、ビーコンは、通信デバイス120のデジタルウォレットにインストールされ存在するファイルまたは命令セットを受け渡す。この例において、通信デバイス120はiPhoneであり、デジタルウォレットはアップルウォレットである。他の例において、通知は、この機能を有するiOSバージョンによって提供された通知プロトコルを用いてトリガされる。
【0067】
また他の実施形態において、通知は、通信デバイス120を動作させるブラウザクライアントのブラウザ拡張を用いて提示される。たとえば、Chrome Today(登録商標)ウィジェットをiPhoneの通知センター上に提供するChrome(登録商標)ブラウザが、本開示のビーコンからの通知を提示するために用いられる。
【0068】
iOSにおいて、Todayビュースクリーンは、ユーザがiPhone上部から下方へスワイプすると提示される。これは、デフォルトでカレンダーおよびストック情報を示すが、他のアプリケーションウィジェットがインストールされ得る。Chromeブラウザがインストールされた場合、Chrome Todayウィジェットが追加され得る。Chrome Todayウィジェットがアクティブ化された場合、本開示のビーコンに最初に遭遇した時、ウェブサイトのタイトルおよび説明がChrome Todayウィジェットに出現する。
【0069】
ウェブサイトをタップすると、Chromeは、ビーコンによって送信されたウェブページアドレス(たとえば、固定または動的URL)へ進む。このウェブページは、モバイルビューイングのために最適化されてよく、本開示のビーコンの利点を更に生かすために、アプリケーションのダウンロードを求め得る訪問者へのウェルカムメッセージを提供する。念のため、本明細書に開示された通知を受信するため、またはコンテンツ/オファーを受信するためにアプリケーションは必要ではなく、アプリケーションの使用は任意選択的な特徴である。デジタルウォレットパスのインストールを説明する上記実施形態は、通信デバイスのネイティブ通知機能を用いて通知を受信および表示するために、ブラウザのインストールを必要としない。これらの例において、たとえばクッキーなどのトークンは任意選択である。
【0070】
この場合も、一般に、本明細書に開示されたシステムおよび方法は具体的なものではなく、ビーコンに近接しているユーザにウェブページを提示することに限定されることはなく、スマートフォン所有者が、彼らの周囲の物理世界の態様に関連する専用アプリケーションを必要とすることなく物理世界とインタラクトすることを可能にする。
【0071】
したがって、ユーザへ情報を「プッシュ」するのではなく(これは、ユーザがその時その場所で実際に所望するものに支障をきたし得る)、本開示は、デバイス所有者が、専用アプリケーションの必要なく、自身の近傍にある物理的物体を発見し、これとインタラクトすることを可能にする。
【0072】
例として、電話機がビーコンの範囲内に入ると、ビーコンは自動的に、プッシュ通知を介して電話機へ送信されるURLをブロードキャストする。電話機のユーザがプッシュ通知をクリックすると、ブラウザ内で、通知に含まれたURLが開き、URLにリンクされた利用可能なコンテンツを示す。たとえば、ユーザが映画ポスターの傍を歩く場合、ポスターの裏側のURLをブロードキャストするビーコンが、映画の予告編を提供する。これは全て、映画館または映画制作者/配給会社によって作成されたアプリケーションの使用を伴わない。
【0073】
これらの例において、ビーコンは、URLを含む通知を通信デバイスへプッシュする。URLは、(場合によっては、権限および配信システムと称される)クライアントによって構成されたランディングページを提供するサーバ上の宛先へ接続され得る。このシステムは、データベースに接続するバックエンドインタフェースである。(後述で更に詳しく開示される)指紋技術を用いる場合、システムは、ユーザのデバイスの一意性を識別し、ターゲットコンテンツ配信のためにこの情報を用い得る。
【0074】
ユーザがURLを開くと、オンロードで、ブラウザは、指紋とともに権限および配信システムへJSONを送信する。新たなユーザの場合、ブラウザは、指紋を空白として送信する。初回、権限および配信システム(たとえば
図1のサーバ102)は、ユニークキーおよび指紋とともにペイロード(たとえばコンテンツ)を送信し、何らかの追加のデータとともにペイロードを提供する。この指紋キーは、場合によっては、ユーザの通信デバイスのブラウザのローカルストレージに保存される。
【0075】
次に同じユーザがURLをクリックした時、システムは、ルールエンジンを確認し、カスタマイズされたエンゲージメントオファーリストをユーザへ送信する。念のため、ルールエンジンは、過去のアクティビティ(たとえば、クリックおよびポジティブおよびネガティブフィードバックなどのアクション)を用いてデバイスの挙動を確認し、たとえば位置および/または近接性によって特定のユーザのために今後のサービスまたはコンテンツをカスタマイズするアルゴリズムセットを提供する専用モジュールまたはシステムを備え得る。場合によっては、今後のコンテンツの提供は、機械学習の使用によって生成される。本明細書で用いられる機械学習は、様々な目的のための動作、ゲーム、複雑なシミュレーション分析に関して、マルコフ決定プロセス(MDP)離散時間確率制御プロセスを用いる。
【0076】
図3は、(システム300と称される)ビーコンアーキテクチャ例を示す。一般に、システム300は、キオスク302、ウェブサーバ304、ビーコン306(または対応するジオフェンス)、およびサーバ308を備える。キオスク302は、
図1のキオスクに関して説明した特徴および機能のいずれかを含んでよい。いくつかの実施形態において、キオスク302は、サーバ308または他のコンピューティングデバイスによって提供されたランディングページインタフェース312と通信するために、アプリケーションプログラミングインタフェース(API310)を用いる。
【0077】
いくつかの実施形態において、キオスク302は、ユーザが自身の通信デバイスを登録し、コンテンツを受信するためにオプトインし得る初期接触点をユーザに提供する。したがってキオスク302は、要求されたコンテンツに関する初期コンテンツ嗜好、および特定の通信デバイスへコンテンツを配信するための承認を受信する。これは、場合によっては、キオスク302において、たとえばバーコードまたはクイックレスポンス(QR)コードなどの走査可能オブジェクトを提示することによって発生し得る。走査時、通信デバイスは、たとえばデジタルウォレットパスなどのデバイス型に基づく通知を可能にするためのトークンまたは他のアプリケーションレス手段をダウンロードし得る。これは、ネイティブ(たとえばデジタルウォレットパスを用いる)通知機能を構成すること、または通信デバイス上でブラウザクライアントを介して通知を有効化することを含み得る。
【0078】
通信デバイスは、通知を受信するように構成された後、要求のパラメータに基づいてリアルタイムデータベースから通知および/またはコンテンツの両方を受信し得る。場合によっては、キオスク302においてリアルタイム結果および検索が実行されてもよい。
【0079】
念のため、システム300は、リアルタイムサービスオンラインから通信デバイスに関する関連コンテンツを取得し得る。また、システム300は、ルールエンジン316によって用いられるデバイス嗜好プロファイルまたは記録を作成し、たとえば受信したネガティブおよびポジティブフィードバックに基づいて経時的にコンテンツを更新するために、通信デバイスへ提供されたコンテンツに関連する応答性フィードバックを収集し得る。
【0080】
ビーコン306は、通知、およびランディングページインタフェース312を指し示す動的に生成されたURLへのアクセスを提供する。本明細書で開示されるオファーまたはコンテンツは、ランディングページインタフェース312を介して提供される。
【0081】
図3にはビーコン306が示されるが、当業者が理解するように、ビーコン306は、様々なモノのインターネット(IoT)デバイスのいずれか1つまたは複数を含み得る。これらのデバイスは、センサ、自律コンピューティングデバイス、センサを組み込み得るビーコン、および本明細書に開示されるアプリケーションレス通信プロセスを実行するように構成された他の任意のコンピューティングデバイスを含み得る。いくつかの実施形態において、情報のアプリケーションレス通信は、IoTコンピューティングデバイスではなく、静的URLを提供するQRコードまたはバーコードのディスプレイを含み得る。
【0082】
様々な実施形態において、サーバ308は、所与の環境内に散在する様々なビーコンおよび/またはキオスクとの通信を仲介するアプリケーションサーバ層314を含む。またサーバ308は、ビーコン/キオスク/ジオフェンス挙動を制御し、ランディングページインタフェース312を介してエンゲージメント/オファー/コンテンツを制御する。
【0083】
様々な実施形態において、サーバ308は、たとえば(例としてブラウザクッキーを含み得る)トークン生成、ブラウザ/デバイス指紋採取、オファー/コンテンツ管理、およびURLが静的または動的にビーコンに割り当てられるビーコンURL管理などの特徴を管理するルールエンジン316を備える。上述したように、ルールエンジン316は、システム300のビーコンと通信する通信デバイス(複数も可)へ関連およびリアルタイムコンテンツを配信するために、機械学習を実装し得る。
【0084】
いくつかの実施形態において、サーバ308は、ストレージアカウント318および暗号/復号サービス320を備える。ストレージアカウント318は、イベントログ、コンテンツのための待ち行列、静的コンテンツなどを格納し得る。暗号/復号サービス320は、企業キー管理サービスおよびユーザ承認を可能にする。
【0085】
場合によっては、サーバ308は、通信デバイス挙動を示す情報などを格納するためにルールエンジン316と協働するリレーショナルデータベースシステム322を含む。
【0086】
いくつかの実施形態において、キオスク302は、IOTデバイス306からのメッセージオファーを受信する。バックエンドアプリケーションサーバ308は、IOTデバイス12によるブロードキャストのための特定のオファーに関するURLを生成する。キオスク10は、DNSサーバによってサービス提供される専用ドメインを介してウェブブラウザを用いてアクセスされ得る。ロードバランサは、DNSサーバとアプリケーションサーバ14との間に実装され得る。アプリケーションサーバ(複数も可)314は、ウェブガーデン内の複数のアプリケーションプールを備える。ルールエンジン316は、ブラウザ指紋採取、クッキー管理、オファー管理、および/またはIOTデバイスURL管理特徴を実装する。暗号および/または他の安全対策は、アプリケーションサーバレベルでも同様に実装される。
【0087】
図4は、スタンドアロン型ルールエンジンとともに、本明細書で説明される通知特徴を具体的に示す他のシステム例400を通したワークフロー図である。システム400は、インタフェースを介して提供された静的または動的URL404にリンクされた1または複数のビーコン402を含む。ビーコン402を介して要求を受信すると、サーバが、ビーコン402に接続された通信デバイスがクッキー408を用いているか、または指紋採取410を介して検出されているかを決定するプロセス406が行われる。具体的には、ブラウザ/デバイス指紋採取は、ルールエンジン412が、たとえばほんの数例を挙げると、ユーザエージェント、許容可能コンテンツ型、コンテンツ符号化、コンテンツ言語、プラグイン、オペレーティングシステム(たとえばプラットフォーム)、時間帯、画面解像度、およびキャンバスなどの様々なパラメータを決定することを可能にする。デバイスの指紋採取のために利用可能なパラメータは、当業者の理解するところである。
【0088】
関連するデバイス関連情報が集められると、プロセス414において、ルールエンジン412は、このデバイス関連情報を用いて、クッキーまたは指紋を介してユーザ(たとえばデバイス)を識別する。これは、デバイスが既知であるか否かを決定することを含む。デバイスが既知でない場合、新たな指紋が生成され、またはクッキーがデバイスへ提供され得る。ルールエンジン412は、ビーコン接触、コンテンツフィードバックなどを介して、たとえばリアルタイム位置追跡など、インタラクションおよびデバイス挙動を追跡する。プロセス416において、独自の消費者エンゲージメントオファーが作成され得る。プロセス418において、ルールが生成および格納され、挙動の更新および追跡は、プロセス420に示される。プロセス422において、カスタマイズされたコンテンツが配信される。
【0089】
動的ルール生成もまた、プロセス424において行われ得る。このプロセス424は、ルールエンジン412において、あるいはルールエンジン412を管理する、または含む他のサーバ(たとえば、ルールエンジンがサーバに組み込まれた
図3を参照)において発生し得る。プロセス424は、ユーザがアクセス可能なインタフェース426に関して収集されたデバイス/ユーザ挙動に基づく動的ルール生成を含む。このインタフェース426は、任意のデバイスを介したキオスクまたはウェブサイトアクセスを含み得る。インタフェース426は、ユーザからデータを収集し、および/またはコンテンツを提供するGUIを提示し得る。ユーザが自身のユーザデータを提供し、またはインタフェース426とインタラクトすると、ユーザアクション(たとえばクリック)、訪問したオファー(たとえば通知内のURLをユーザがクリックすること)、(明示的に提供または決定された)ユーザ関心、ユーザ領域などに応答するこのデータは、プロセス424に組み込まれる。
【0090】
本明細書に開示されるシステム実施形態の各々は、そのようなシステム構成要素が、クラウドベースの環境における実施形態に従う限り、クラウドベースの環境において例証および実行が可能である。したがって、サーバおよびルールエンジンは、場合によっては、クラウド内の仮想コンピューティングデバイスであってよい。
【0091】
ルールエンジン412は、クッキーおよび/またはたとえば指紋採取などの非クッキー識別を用いて、ユーザ/デバイスを識別し得る。たとえば訪問した/過去に通信したオファー、ユーザの嗜好/関心、領域、ユーザタイプ、および/またはそれらの組み合わせなどの要因に基づいて、独自のオファーが作成される。ルールエンジン412は、ユーザアクティビティを更新し、たとえばユーザが何をクリックするか、何を購入するか、何とインタラクトするかなどのユーザ関心を捕捉するようにも構成される。動的ルール生成は、動的ルール生成モジュール424において発生する。動的ルール生成モジュール424は、たとえば、目的に合わせたオファーをウェブサイト426へ提供する。独自の個人向けエンゲージメントオファーは、ルールエンジン412によって生成され、たとえばIOTデバイス402などのIOTデバイス(複数も可)を介してユーザへ送信される。いくつかの実施形態において、ルールエンジン412は、ユーザ/デバイスのクッキーベースの識別が利用可能であるかの決定を下し得る。可能である場合、ルールエンジン412は、IOTデバイスが(たとえばメッセージを提供する選択されたURL404を介して)通信しているデバイスに存在するクッキーに依拠する。可能でない場合、指紋または他の非クッキー追跡およびIDプロセスが用いられ得る。
【0092】
いくつかの実施形態において、IOTデバイスベースのメッセージサービスおよびシステムは、IOTデバイスが、ユーザがオフラインである時、および/またはWiFiおよび/または他の短距離無線通信方法を使用できないデバイスを用いている時に、エンゲージメントオファーを通信することを可能にする。いくつかの実施形態において、システムは、ユーザへのエンゲージメントオファーの送信をもたらすために、ユーザにWiFiアクセスを提供する。これらの実施形態において、ユーザは、WiFiへのアクセスを得るためにシステムに登録し得る。
【0093】
図5は、本開示に従って行われる方法を示す信号フロー図である。いくつかの実施形態において、方法は、ビーコン(複数も可)に近接して短距離通信している通信デバイス508から、ビーコンアーキテクチャのビーコン(複数も可)506によるコンテンツ要求504を受信することを含む。一般に、ビーコンアーキテクチャは、
図5に提供された機能説明と整合性のある、本明細書で説明されるシステムのいずれかを含み得る。一般に、
図5に示すビーコンアーキテクチャは、サーバ510およびビーコン(複数も可)506を含み得る。
【0094】
また方法は、通信デバイス508のネイティブ通知機能を用いて通信デバイス508への通知の配信を可能にする、通信デバイス508へ送信されるトークン512も含む。本明細書に記載するように、これは、クッキー、または通信デバイス508のネイティブ通知機能にアクセスし、これを用いるための他の手段を含み得る。他の例は、通信デバイス508においてデジタルウォレットパスを作成または確立することを含み、これはまた、プロセス515において、ネイティブ通知機能を用いるための許可を確立するためのプロセスを含むことが理解される。デジタルウォレットパスの使用は、本明細書で説明されるクッキーの代わりに、またはクッキーと組み合わせて用いられ得る。組み合わせて用いられる場合、トークンは、デバイス関連情報を集めるための手段として用いられ、デジタルウォレットパスは、通知を配信するための許可を確立するために用いられる。
【0095】
様々な実施形態において、要求504はサーバ510へ転送され、プロセス511において、サーバ510は、クッキーおよび/または指紋が存在するか(たとえばこのデバイスは既知であるか)を決定する。指紋またはクッキーが存在しない場合、サーバ510は、プロセス513においてクッキーまたは指紋を集め、上述したようにステップ512においてトークンを返信し得る。
【0096】
いくつかの実施形態において、方法は、通知514が通信デバイス508へ送信されることを含む。明細書を通して言及するように、通知は、たとえば静的または動的URLなど、コンテンツへのリンクを備える。
【0097】
1または複数の実施形態において、方法は、リンクの選択(コンテンツ517の要求)に基づいて、コンテンツ516が通信デバイス508へ送信されることを含む。いくつかの実施形態において、コンテンツは、通信デバイス508に、あるいは通信デバイス508付近に位置するディスプレイに表示される。コンテンツは、任意のデジタルコンテンツを含み得る。
【0098】
図6は、通知に応答するコンテンツととともに、ネイティブ通知機能を用いる通知の提供を示す。一般に、通信デバイス600は、ネイティブ通知機能を用いて表示された通知602を含むディスプレイを備える。この通知は、ビーコンアーキテクチャのビーコンを介して提供される。通知602は、メッセージ部分604およびURLリンク606を含む。ユーザがリンクを選択することに応答して、URLリンク606と関連付けられたコンテンツ608が通信デバイス600に表示されると、ユーザは、この例においてターゲットのオファーを含むコンテンツを受け入れ、または拒絶し得る。
【0099】
多様な実施形態では、通知602は、通知及び/又はコンテンツを提供するエンティティの名前でラップされる(wrapped)又はブランド化される(branded)場合がある。例えば、一部の実施形態では、通知602は、通知を提供するカジノ又は店の名前を含むバナー又は輪郭罫でラップされる場合がある。
【0100】
一般的に、本開示は、カスタマを惹きつけ、カスタマに影響を与え、保持する機会を共有するソーシャルメディアを用いた、認知マーケティングプログラム、ロイヤルティプログラム及びリワードプログラム、製品プロモーション、エンゲージメントオファー、トリビア及びゲームを作成するためのデジタルウオレットパス通知(ネイティブ通知機能性)の利用及び使用を包含する。ビーコンアーキテクチャは、デバイスがスマートサービス及びスマート端末に接続することを可能にする。
【0101】
また、本開示のビーコンアーキテクチャは、3次元で緯度/経度「ボックス」及び他の地理空間表現を使用することによって柔軟な地域ターゲティングを可能にする。これらのシステムは、ジオロケーションを使用し、ユーザグループに通知を送信し、通知及び/又はコンテンツの段階的で延期された有効回数及び失効を提供する。
【0102】
また、一部の実施形態では、ビーコンアーキテクチャは、ロック画面アラート及び通知などのデバイスの他の通知プロトコルも利用できる。
【0103】
本明細書に説明される多様なシステムの構成要素が、本開示を前にした当業者によって理解されるであろうように、任意の所望される方法で互いと統合及び/又は結合される場合があることが理解される。
【0104】
図7は、本発明の一部の実施態様を実装するために使用されてよい例示的なコンピュータシステム1を示す。
図7のコンピュータシステム1は、コンピューティングシステム、ネットワーク、サーバの同類、又はその組合せとの関連で実装されてよい。
図7のコンピュータシステム1は、1つ以上のプロセッサユニット10及びメインメモリ20を含む。メインメモリ20は、部分的に、プロセッサユニット10による実行のために命令及びデータを記憶する。メインメモリ20は、この例では、動作時の実行コードを記憶する。
図7のコンピュータシステム1は、マスストレージデバイス30、ポータブルストレージデバイス40、出力装置50、ユーザ入力装置60、画像表示システム70、及び周辺機器80をさらに含む。
【0105】
図7に示される構成要素は、単一バス90を介して接続されているとして示される。構成要素は、1つ以上のデータトランスポート手段を通して接続されてよい。プロセッサユニット10及びメインメモリ20は、ローカルマイクロプロセッサバスを介して接続され、マスデータストレージ30、周辺機器(複数の場合がある)80、ポータブルストレージデバイス40、及び画像表示システム70は、1つ以上の入出力(I/O)バスを介して接続される。
【0106】
磁気ディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、又は光ディスクドライブを実装される場合があるマスデータストレージ30は、プロセッサユニット15による使用のためのデータ及び命令を記憶するための不揮発性ストレージデバイスである。マスデータストレージ30は、本開示の実施形態を実装するためのシステムソフトウェアを、そのソフトウェアをメインメモリ20にロードする目的で記憶する。
【0107】
ポータブルストレージデバイス40は、
図7のコンピュータシステム1との間でデータ及びコードを入力及び出力するために、フラッシュドライブ、フロッピーディスク、コンパクトディスク、デジタルビデオディスク、又はユニバーサルシリアルバス(USB)ストレージデバイスなどの携帯用の不揮発性記憶媒体と連動して動作する。本開示の実施形態を実装するためのシステムソフトウェアは、このような携帯用媒体上に記憶され、ポータブルストレージデバイス40を介してコンピュータシステム1に入力される。
【0108】
ユーザ入力装置60は、ユーザインタフェースの一部分を提供する場合がある。ユーザ入力装置60は、1つ以上のマイク、キーボードなどの英数字情報及び他の情報を入力するための英数字キーパッド、又はマウス、トラックボール、スタイラス、若しくはカーソル方向キーなどのポインティングデバイスを含んでよい。また、ユーザ入力装置60は、タッチスクリーンを含む場合もある。さらに、
図7に示されるようなコンピュータシステム1は、出力装置50を含む。適切な出力装置50は、スピーカ、プリンタ、ネットワークインタフェース、及びモニタを含む。
【0109】
画像表示システム70は、液晶ディスプレイ(LCD)又は他の適切な表示装置を含む。画像表示システム70は、テキスト情報及び図形情報を受け取るように構成可能であり、表示装置への出力のために情報を処理する。周辺機器80は、コンピュータシステムに追加の機能性を加えるために任意のタイプのコンピュータサポートデバイスを含んでよい。
【0110】
図7のコンピュータシステム1に提供される構成要素は、本開示の実施形態との使用に適する場合があるコンピュータシステムの中で通常見つけられる構成要素であり、当該技術で周知であるこのようなコンピュータ構成要素の広いカテゴリを表すように意図される。したがって、
図7のコンピュータシステム1は、パーソナルコンピュータ(PC)、ハンドヘルドコンピュータシステム、電話、モバイルコンピュータシステム、ワークステーション、タブレット、ファブレット、携帯電話、サーバ、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、ウェアラブルコンピュータシステム、又は任意の他のコンピュータシステムである場合がある。また、コンピュータは、異なるバス構成、ネットワーク化プラットフォーム、マルチプロセッサプラットフォームなどを含んでもよい。UNIX、LINUX、WINDOWS、MAC OS、iOS、ANDROID、PALM OS、QNX ANDROID、IOS,CHROME、TIZEN、及び他の適切なオペレーティングシステムを含む多様なオペレーティングシステムが使用されてよい。
【0111】
上述の機能のいくつかは、記憶媒体(例えば、コンピュータ可読媒体)に記憶される命令から成る場合がある。命令は、プロセッサによって取り出され、実行されてよい。記憶媒体のいくつかの例は、メモリデバイス、テープ、ディスクなどである。命令は、プロセッサに技術に従って動作するように命令するためにプロセッサによって実行されるときに操作可能である。当業者は、命令、プロセッサ(複数の場合がある)、及び記憶媒体に精通している。
【0112】
一部の実施形態では、コンピューティングシステム1は、コンピューティングクラウド内で動作する仮想マシンなど、クラウドベースのコンピューティング環境として実装されてよい。他の実施形態では、コンピューティングシステム1は、それ自体、コンピューティングシステム1の機能性が分散式で実行されるクラウドベースのコンピューティング環境を含んでよい。したがって、コンピューティングシステム1は、コンピューティングクラウドとして構成されるとき、以下により詳細に説明されるように、多様な形で複数のコンピューティングデバイスを含んでよい。
【0113】
一般的に、クラウドベースのコンピューティング環境は、通常(ウェブサーバ内などの)プロセッサの大きいグループの計算能力を結合する、及び/又はコンピュータメモリ若しくはストレージデバイスの大きいグループの記憶容量を結合するリソースである。クラウドベースのリソースを提供するシステムは、その所有者によって独占的に活用される場合もあれば、このようなシステムを、大きい計算リソース若しくは記憶リソースの利点を得るためにコンピューティングインフラストラクチャ内でアプリケーションを配備する外部ユーザが利用できる場合もある。
【0114】
クラウドは、例えば、コンピュータシステム1などの複数のコンピューティングデバイスを含むウェブサーバのネットワークによって形成され、各サーバ(又は少なくともそのうちの複数)が、プロセッサリソース及び/又はストレージリソースを提供する。これらのサーバは、複数のユーザ(例えば、クラウドリソースカスタマ又は他のユーザ)によって提供される作業負荷を管理する。通常、各ユーザは、リアルタイムで、ときには劇的に変わる作業負荷要求をクラウドに出す。これらの変動の性質及び範囲は、通常、ユーザと関連付けられた事業の種類に依存する。
【0115】
一部の実施形態によれば、本開示は、短距離通信又は近距離無線通信を通して通信装置(例えば、ユーザデバイス)と通信するIOTシステムを対象とする。一部の実施形態では、IOTバックエンドシステムは、本明細書に開示された多様な実施形態により示されるように、配備されているIOTデバイス、ビーコン、センサ、ドングル、モバイルコンピューティングデバイス、及び環境全体で分散される他の電子機器を含む。上記のように、これらの通信は、低レベルプロトコルを使用し、及びエンドユーザの通信装置にアプリケーションがインストールされる必要なしに発生できる。IOTバックエンドシステムは、ターゲットとされたサービス及び機能を提供できる。
【0116】
具体的には、IOTバックエンドシステムは、例えば、修正されたBluetoothスタックを使用してよい「アプリレスアプリ」技術を実装し、その修正されたBluetoothスタックは、ブラウザと、又はIOTバックエンドシステムの近傍の近接及び物理ウェブ発見サービスである通信装置のネイティブ通知機能と通信するように構成される。近接及び物理ウェブ発見サービスは、オープンシステムインターコネクション(OSI)参照モデルスタック内でより低レベルで対話する。つまり、本明細書に説明されるシステム及び方法は、カーネルレベルで動作できる。
【0117】
システム及び方法は、さらに通信装置のファックス機能、印刷機能、電話機能、ビデオ機能、音声機能、及び通信機能などのカーネルサービスとの対話を可能にする。本明細書に説明される技術を利用すると、ユーザは、IOTデバイスがユーザの通信装置に送信する、つまりプッシュしてくる(オファー又はアラートを有する通知などの)情報を受け取るために、ユーザはアプリケーションをダウンロードする必要はない。
【0118】
一部の実施形態によれば、IOTバックエンドシステムは、(スマートフォン、タブレット、又はスマートフォンなどの)通信装置と短距離無線通信するIOTデバイス(通常は、環境の回りで分散される多くのIOTデバイス)を含む。一部の例では、及び上述のように、ユーザがIOTデバイスを通してモバイルデバイスに送信されるオファーを作成し、管理することを可能にする構成可能なキオスクが実装される場合がある。IOTデバイスを使用することによって通信装置と通信するIOTバックエンドシステム。多様な実施形態では、IOTデバイスは、例えば通信装置上にインストールされるアプリケーションを必要とすることなく、提供されるリソースに対するURLを含むPUSH通知を通信装置に送信するように構成される。また、PUSH通知の送信は、近傍の近接サービスを実行中のブラウザとともに修正されたBluetoothスタックを活用できる。
【0119】
図8は、システムの例示的な高水準技術アーキテクチャを示す。一般的には、アーキテクチャは、BNSサーバ802、エンゲージメントサービス804、及び少なくとも1つのIOTデバイス806を含むIOTバックエンドシステム800を含む。また、アーキテクチャは、通信装置810(例えば、UE)上で送達される例のアプリケーションレスメッセージサービス808も含む。また、アーキテクチャは、一部の例では、ビジネス開発者プラットフォーム812も含む。
【0120】
一部の実施形態では、IOTデバイス806などのIOTデバイスは、位置特定サービス、GPSデータ、Bluetooth接続性、クラウドソーシングWiFiホットスポット情報、セルタワー場所データ、RFID、ARVR、NFCなどに基づいて互い及び/又は通信装置と通信する。これらの通信プロトコルの1つ以上を使用し、PUSH通知がUEデバイスに送信される。これらのUEは、テンプレート記憶及び取出し通知ログファイルプロセスを包含する通知アクセスプロセスを使用し、テンプレートごとにトークン及び/又は認証鍵を用いてカーネルサービスにアクセスする。テンプレートは、多様なUEタイプ及びその構成のために作成される場合がある。テンプレートは、メッセージがUE上での又はUEを通しての提示のためにどのようにフォーマットされるべきかをIOTシステムに示す、UEのプロトコルタイプ及び機能を指定する。
【0121】
IOTデバイス806は、キオスクアプリケーションがインストールされたタブレットコンピュータであるであろうキオスクを含む場合がある。ビジネス開発者プラットフォーム812の管理者は、ウェブアプリケーションからキオスクを構成し、モニタすることができる。キオスクは、ユーザを惹きつけ、ユーザにオファーを示すために実在の事業の場所に配置される場合がある。
【0122】
別の例では、IOTデバイス806はビーコンを含む場合がある。ビーコンは、通信装置810上にインストールされたブラウザクライアント814にオファーURLを発するBluetooth低エネルギーデバイスである。オファーなどのメッセージは、ビーコンから送信され、通信装置810によって受信される場合がある。通信装置810がIOTデバイス806に近接するとき、通知816が通信装置810上に提示される。この通知は、通信装置810のブラウザクライアント814を、IOTバックエンドシステム800のエンゲージメントサービス804によって提供されるオファーページ(個人向きに変えられたランディングページオファーを参照すること)にリダイレクトしてよい。一部の実施形態では、通知816は、通信装置810に対するPUSH通知として提供されてよく、通信装置810上でのアプリケーションのインストールなしにネイティブ通知機能性を使用し、提示できる。つまり、IOTバックエンドシステム800と通信装置810との間の通信は、クライアント-サーバ式であるが、アプリケーションが通信装置810上にインストールされる必要なく、動作する。
【0123】
本アーキテクチャで実装されたIOTデバイスは、バーコード、QRコード、RFIDから近距離無線通信(NFC)、通信装置がサポートするほぼすべての無線周波数バンドを対象とするBluetooth及びWiFiなどの異なるプロトコルの組合せを活用できる。
【0124】
すべて又は大部分の一般的な通信装置が、それらがどのOSを実行するのかに関わりなく、対象とされることを確実にするために、IOTバックエンドシステム800は、使用事例ごとにアラート又はオファーの通知解決策を生成するシステムウィザード820を含んでよい。IOTバックエンドシステム800のこの構成要素は、管理者が異なるタイプのエンゲージメントを作成できるようにする。1つの例の実施形態では、エンゲージメントは、任意の店からの販売促進割引を含む。別の実施形態では、エンゲージメントは賭博クラブ又はカジノからの無料のポイント又は現金のオファーを含む。さらに別の実施形態では、エンゲージメントは、駐車クーポンを含む。また、システムウィザード820は、支払い情報などの他のデータ、及び音声、ビデオ、写真、ショーのチケット、場所、ソーシャルメディア投稿メッセージ、ツイート、メッセージ、会話、及びより多くのような非構造化データセットを活用することもできる。
【0125】
大部分の場合、これらのOSが近傍のBluetooth低エネルギーデバイスプロトコル、NFC信号、赤外線デバイス、又はオープンWiFiである場合がある背景の信号を連続的に注意していることは事実である。一部の実施形態では、IOTデバイスは、モバイルデバイスに到着し、この通信を通してURLをプッシュするためにこれらのフレームワーク/プロトコルを複製する。これは、まさに任意のアドホックネットワークのような任意の種類のペアリングを有さない片方向通信となる。一部の実施形態では、IOTデバイスは、ウェブを形成する各ノードと通信するために小さいメッセージウェブを形成する場合がある。IOTデバイスは、1つのタイプの無線周波数信号を送信する、又はカスタマイズされた放送を送信し、別のタイプを受け取る場合がある。
【0126】
一部の実施形態によれば、IOTバックエンドシステム800内のIOTデバイスは、近接及び物理ウェブ発見サービスを実装し、カーネルレベルで通信装置と通信するための修正された短距離無線通信プロトコルスタックを実装する。
【0127】
一部の実施形態では、接続は、Bluetoothプロトコルスタック、Bluetooth Service Discovery Protocol(SDP)、及び汎用属性プロファイル(GATT)を使用する同期接続指向(SCO)リンクを使用するBluetoothトランスポートプロトコル(RFCOMM)内で、論理リンク制御及び適応プロトコル(logical link control and adaptation protocol)(L2CAP)を使用し、IOTデバイス806と通信装置810との間で確立し、次いで任意の又はすべてのカーネルレベル(Android及びiOS)での通信に使用されるインターネットプロトコルエニュメレーション(IP ENUM)を作成することができる。一部の実施形態では、IP ENUMは、カーネルモードからユーザモードに、Bluetooth API、並びにIOTデバイス806及び近接及び物理ウェブ発見サービスによって同様に仮想ブラウザ発見をスポーンするBluetooth LE発見に渡される。SCOは、スピーカがAndroid及びIOSのためにそのペア信号をBluetooth発見サービスに送信するときなど、IOTデバイス806と通信装置810との間の初期の接続ハンドシェイクである。
【0128】
再び、本開示は、通信装置がIOTバックエンドシステムのIOTデバイスから通知を受け取る「アプリレス」技術を活用する。PUSH通知は、通信装置がIOTバックエンドシステムに進入し、いずれのアプリケーションも通信装置にインストールされることなく、オファー又はアラートをとらえる、見る、又はそれ以外の場合認識する又は受け入れるためのエントリポイントである。
【0129】
一部の実施形態では、BNSサーバ802は、ビジネスカスタマルールエンジン822及びビジネスカスタマルールエンジン824などの複数のビジネスカスタマルールエンジンを実装する場合がある。一部の実施形態では、各ビジネスカスタマは、その特定のIOTシステムを通してカスタマに対して提供できるエンゲージメントをカスタマイズするビジネスカスタマルールエンジンを具備する。また、BNSサーバ802は、通知及びそのパラメータを追跡し、記憶する通知ログファイル826も含む場合がある。BNSサーバ802は、IOTデバイス806から通信装置810に渡される通知を提供する。
【0130】
上記のように、一部の実施形態では、BNSサーバ802は、エンゲージメントを作成するためにエンゲージメントサービス804を利用する。つまり、ビジネスカスタマルールエンジンは、ユーザに送達される通知及びエンゲージメント(例えば、オファー)を作成するためにエンゲージメントサービス804と組み合わせて使用できる。
【0131】
一部の実施形態では、エンゲージメントサービス804は、リアルタイム分析モジュール828、機械学習エンジン830、個人向きに変えられたランディングページ832、及びランダム化オファーモジュール836を含む。複数のエンゲージメント/オファーのタイプは、表838に示される。
【0132】
リアルタイム分析モジュール828は、ユーザ嗜好の収集及び分析を含む、ユーザの行動に関するリアルタイム分析を実行するように構成できる。一部の実施形態では、リアルタイム分析モジュール828は、ユーザデータの機械学習をベースにした処理を実行して、ユーザの嗜好に合わせられる特定のエンゲージメントを決定するために機械学習エンジン830を利用する。
【0133】
一部の実施形態では、エンゲージメントサービス804は、ユーザの関心を評価し、ユーザが最も関心があるカテゴリのオファーを促進する。これは、リアルタイム分析モジュール828及び機械学習エンジン830によって提供されるデータマイニングアルゴリズムを用いて行われる。
【0134】
多様な実施形態では、機械学習エンジン830は、ユーザの行動及び嗜好のモデルを作ってカスタマイズされたエンゲージメントを生成するために複数のユーザから統合されたデータを使用できる。一部の実施形態では、カスタマイズされたエンゲージメントは、個人向きに変えられたランディングページ832を含む。つまり、ユーザが自分のデバイス上でエンゲージメント通知に応答するとき、ユーザの通信装置は、エンドユーザのために作成された個人向きに変えられたランディングページ832の個人向きに変えられたランディングページ834にリダイレクトされる。他の実施形態では、エンゲージメントサービス804は、ランダム化オファーモジュール836からランダム化されたオファー/エンゲージメントを供給する場合がある。
【0135】
一部の実施形態では、エンゲージメントは、メンバー及び非メンバーなどの異なるカスタマタイプのために作成される、又はエンゲージメントは、個人向きに変えられるか、単に通知及び/又は一般的なオファー若しくは情報を含むにすぎない場合がある。一実施形態では、カスタマが自分のデバイス又はプロファイルをIOTバックエンドシステム800に登録している場合、IOTバックエンドシステム800は、通信装置810に第1のオファー又はエンゲージメントを送信できる。この第1のオファーは、メンバーであるユーザに関連し、金銭的なオファーを含む場合がある。別の実施形態では、カスタマが自分のデバイス又はプロファイルを以前にIOTバックエンドシステム800に登録していない場合、IOTバックエンドシステム800は、通信装置810に第2のタイプのオファー又はエンゲージメントを送信できる。第2のタイプのオファーは、メンバーであるユーザに関連し、金銭的ではないオファーを含む場合がある。
【0136】
これらの例のアプリケーションレスメッセージングサービス向けに構成できる他の例のシステムは、
図3及び
図4に関連して開示され、示される実施形態を含む。これらの実施形態のいずれかを使用し、ユーザは、アプリケーションを自分の通信装置810にインストールすることなく、オファーの詳細を見て、オファーを受け入れることができる。エンゲージメントは、(商品又はサービスを販売するためなどの)任意のタイプの販売促進オファー、景品、割引のオファー、クーポン、お金のオファー、調査オファー、1つ購入1つ無料オファーなどである場合がある。ユーザは、eメール識別子及び/又は電話番号を提供することによってIOTバックエンドシステム800に登録してよい。また、代わりに、ユーザは、(Facebook(商標)のようなソーシャルメディアを通したログインなどの)ソーシャルログインを用いて登録することもできる。ユーザがシステムと対話すると、管理者は、次いでユーザがいつ、及びその瞬間にどこにいようとも、ユーザに接触することができる。つまり、通信装置810がIOTデバイス806に対する短距離無線近接内にいると、通信装置810は、アプリケーションレス式で通知又は他のエンゲージメントを受け取る。ユーザがこのエンゲージメントを受け入れると、IOTバックエンドシステム800は、ユーザが短距離無線近接を離れてもユーザと通信できる。IOTバックエンドシステム800によって実装される通知システムは、いずれのアプリケーションもエンドユーザのスマートデバイスにインストールされずに、管理者がeメール、テキストメッセージ、及びPUSH通知を通してカスタマに接触できるようにする。テキスト及びeメールを通した通信は、IOTバックエンドシステム800、又はより具体的にはIOTデバイス806との通信装置810の短距離無線の近接に関わりなく、送達できる。
【0137】
一部の実施形態では、通信装置810及びIOTデバイス806は、許容できるハンドシェイク又はBluetoothペアリングを使用することによりBluetooth接続を介して無事に接続する。このプロセスは、通信装置810とIOTデバイス806との間で、サーバ/クライアント関係性を示す仮想セッションをスポーンする。次に、ポップアップ又はPUSH通知が、通信装置810のウェブブラウザ814の上に提示される。
【0138】
一部の実施形態では、仮想セッションの内部に、通知自体である場合があるURLがある場合がある。したがって、本例でのIOTデバイス106は、オファーを含む短いコードを送信してよい。IOTデバイス106は、例えば、その中に短いコードを有するURLを送信してよく、その短いコードが、通信装置810のウェブブラウザ814上に提示される通知をスポーンする。ユーザは自分の通信装置810上で通知を受け取り、通知はオファーを含む場合がある。ユーザは、個人向きに変えられたランディングページオファー832を通してオンラインで、又はインターネット上に存在しない店でのオファーを現金と引き換えることによってオファーを現金と引き換えることができる。通知816などの通知は、通知のタイムスタンプ、見出し、説明などを提供できる。ユーザは、ソーシャルメディアを介して通知を共有することもある。IOTアックエンドシステム800は、ユーザに、合わせられた固有の通知を提供できる。
【0139】
上記のように、ユーザのために提供されているオファーは、ユーザがシステムに登録されているかどうかに依存する場合がある。つまり、IOTデバイスは、2つのタイプの通知を送出してよい。例えば、IOTデバイスは、登録されたメンバーに金銭的なオファーを提供する場合があり、同じIOTデバイスは非登録メンバーにポイント専用のオファーを提供する場合がある。
【0140】
ユーザがオファーのカテゴリからの1つ以上のオファーを拒絶する場合、システムは、ユーザの過去の行動から学習し、そのカテゴリからのいかなる追加のオファーもユーザに提供しなくなる場合がある。近接発見アルゴリズムは、食事、旅行、スポーツ、化粧雑貨、都市サービス、オファーなどのユーザが受け取る通知タイプを指定するためにカテゴリを使用する。これらのカテゴリは、エンゲージメントサービス804レベルで通知をユーザの嗜好とペアにするために使用される。
【0141】
1つ以上の実施形態では、IOTデバイス806(又はIOTバックエンドシステム800の他の適切な部分)は、ユーザがアクセスした場所などの通信装置810と関連付けられたユーザの個人情報を含む場合がある、低レベルプロトコルログファイル(Bluetoothログファイルなど)を格納できる。このようにして、IOTデバイス806を通り掛るユーザが、複数の通知を受け取る場合がある。ユーザがIOTデバイス806によってサービスを提供される地域を離れると、次いでユーザは、通知がまだ通信装置810上のテンポラリーデータファイルの中に格納される場合も複数の通知にアクセスし得る。つまり、低レベルプロトコルログファイルは、一部の実施形態では、通信装置810上で存続する、又は格納される場合がある。
【0142】
ユーザが通知の保存されていたURLに戻ると、そのリンクは通信装置810のために生成されたフィンガープリント、及びそのユーザと関連付けられるルールエンジンに結び付く場合があり、そのためユーザの嗜好はその保存された通知を含むために更新され、表示される。フィンガープリント及びルールエンジンデータの活用の態様は、上記に詳しく開示されている。
【0143】
一部の実施形態では、Bluetoothスキャナは、IOTデバイス806の上に常駐するスキャナアプリケーションの内部に格納されたすべてのデータの記録をとってよく、したがってIOTバックエンドシステム800は、そのユーザデータを参照の点とともにクラウドの中に格納できる。ユーザ嗜好は、ユーザに提示される通知と適合される場合がある。一部の実施形態では、IOTバックエンドシステム800は、公益事業、食事、旅行、交通、スポーツなどのカテゴリの中のオファーを有する通知又は通知リンクをグループ化できる。
【0144】
1つの例の使用事例では、ユーザがその嗜好の中で、自分が食事及びスポーツのカテゴリだけに関心があることを示す場合、ユーザは事前に設定されたユーザ嗜好に基づいて食事及びスポーツの通知だけを受け取る場合がある。このようにして、IOTバックエンドシステム800は、ユーザのオファーを個人向けに変え、ユーザがオプトインしたオファーを提示することができる。一部の実施形態では、IOTバックエンドシステム800は、ランダム化された通知又はオファーをプッシュする場合もある。つまり、IOTデバイスを有する場所を通り過ぎるユーザはメッセージ又は通知を受け取る場合があり、このエンゲージメントは、IOTデバイス806と通信装置806との間の第1のときのエンゲージメントであるが、通信装置806が同じ場所でIOTデバイス806と関与する第2のとき、ユーザはその同じメッセージを受け取らない場合がある。
【0145】
通知は、IOTバックエンドシステム800によって場所又は品目又はサービスに割り当てられてよい。したがって、ショッピングモールを通って歩くユーザは、エンジン824)を備えた近接場所を通過する場合があり、それらの20のオファーは、多様な期間に実行するためにセットアップされる。ユーザは、ユーザが近接場所に通り掛ると静的なオファーを受け取る場合がある。ユーザは、ユーザの嗜好に適合するオファーに合わせられる場合があり、オファーは特定の期間中に提示される場合がある。ユーザの嗜好に適合しないオファーは、ユーザにまったく提示されない場合がある。
【0146】
追加の実施形態では、IOTバックエンドシステム800は、正しい通信装置をペアにしてメッセージを送信するために近接発見アルゴリズムを実装する場合がある。例えば、IOTデバイス806は、選択されたオファーがユーザのプロファイル又は事前に設定された嗜好に適合するかどうかを判断するために通信装置810を調査する場合がある。例えば、ユーザが、自分がテニスを好きではなかったことを示す場合、ユーザはテニスに関するオファーを提示されないであろう。経時的に、機械学習エンジン830は、ユーザが、自分が購読したカテゴリの個人向けに変えられた情報又は通知だけを受け取るように、ユーザの行動を学習する。
【0147】
他の実施形態では、本明細書に説明されるシステム及び方法を使用し、緊急アラートがユーザに提供されてよい。例えば、警察署は、公共の安全の理由から特定のビーチが午後10時過ぎに閉鎖されることを一般に警告することを望む場合がある。通信装置810を有するユーザが、IOTデバイス806などのIOTデバイスがある特定の境界を越える場合、ユーザは、アプリケーションが通信装置810にインストールされていなくても警報可聴を受け取る場合がある。技術は、ビデオ機能及び音声機能を含む、ユーザの通信装置810の機能のすべてを利用できる。例に戻ると、ユーザは、ビーチが午後10時に閉鎖される旨の通知を自分の母国語で受け取る場合があり、ユーザの安全のために、ユーザは、午前7時過ぎにビーチが再度開放したときにビーチに戻ることができることを通知される。この状況では、BluetoothペアリングがIOTデバイス806と通信装置810との間で発生するとき、通知は、ユーザの通信装置810に緊急に送信される。Bluetoothプロトコルペアは、IOTデバイス806が、通信装置810のスピーカとペアを作ることを可能にし、技術は、ユーザが旧来のデバイスを有しているのか、それともスマートデバイスを有しているのかを知らないので、技術は通信装置810の音声機能を使用して緊急アラート通知を送信する。
【0148】
一般的に、IOTデバイス806は、通信装置810のファックス機能、印刷機能、電話機能、ビデオ機能、音声機能、又は通信機能のいずれかを含む通信装置810のカーネルレベルサービスを使用するように構成される。一部の実施形態では、IOTデバイス806は、アクティブなユーザ通信プロトコルを切り替えて通知メッセージを送達するように構成される場合がある。これにより、IOTデバイス806は、特定のオペレーティングシステム(複数の場合がある)によって定義される広範囲のアプリケーションレス通信機能を活用し得る多数の通信装置にサービスを提供できるようになる。つまり、IOTデバイス806は、通信装置の各々でアクティブである短距離無線プロトコルに基づいてその短距離無線通信プロトコルスタックを選択的に修正できる。要するに、
図8に開示される実施形態は、アプリケーションレス式でスマートフォンなどの通信装置と通信できるシステムを含む。一般に、システムは、近接及び物理ウェブ発見サービスを実装し、カーネルレベルで通信装置と通信するための修正された短距離無線通信プロトコルスタックを実装するIOTデバイスを含むインターネットオブシングスバックエンドシステムを含む。
【0149】
一般的に、通信装置の各々は、短距離無線接続を介してインターネットオブシングスバックエンドシステムからメッセージを受け取る。メッセージは、アプリケーションが通信装置上にインストールされることなく通信装置に提示される。多様な実施形態では、システムのIOTデバイスによって使用される修正された短距離無線通信プロトコルスタックは、通信装置の各々の上でアクティブである短距離無線プロトコルに基づいて構成される。つまり、IOTデバイスは、所与の通信装置の通信機能に基づいてその短距離無線プロトコルスタックを選択的に構成できる。確かに、一部の実施形態では、IOTデバイスにより関わらせる通信装置の少なくとも一部分は、互いとは異なる短距離無線プロトコルを使用する。したがって、IOTデバイスがその短距離無線プロトコルスタックを選択的に構成する能力により、IOTデバイスは広範囲のデバイスと通信できる。
【0150】
一部の実施形態では、IOTデバイス102は、通信装置によって使用されている1つ以上の通信プロトコルを識別することによってプロトコルスタックを構成できる。1つ以上の通信プロトコルが識別されると、1つ以上の通信プロトコルはIOTデバイスで複製される。通知などのエンゲージメントは、次いで通信装置に送信される場合がある。エンゲージメントはURL又はファイルを含む。
【0151】
図9Aは、例の通知816が通信装置810上に提示されるのを示す。
図9Bは、通信装置810上に提示された個人向けに変えられたオファー840を示す。
【0152】
図8に関する(及び一部の例では、上記に開示された他の実施形態を考慮した)上記説明は、本開示の態様を実践するために使用できる例のアーキテクチャの体系的な説明を提供する。以下の段落は、上記に開示されたシステム(複数の場合がある)のいずれかを使用し、実行できる例の方法的な実施形態を説明する。
【0153】
ここで
図10を参照すると、本開示の例の方法は、インターネットオブシングスバックエンドシステムのインターネットオブシングス(IOT)デバイスによって実装された修正された短距離無線通信プロトコルスタックを使用し、短距離無線接続を介して通信装置と通信するステップ1002を含む。IOTデバイスは、本明細書に開示されるIOTデバイスのいずれかを含む場合がある。このステップは、通信装置がIOTデバイスのうちの少なくとも1つの送信範囲に進入するときトリガされる場合がある。通信接続は、Bluetoothハンドシェイクプロセスなど、上記に開示された確立された方法のいずれかを使用し、IOTデバイスと通信装置との間で確立できる。
【0154】
次に、方法は、通信装置上でアクティブである短距離無線プロトコル上でIOTデバイスのプロトコルスタックを構成するステップ1004を含む。再び、これは、IOTデバイスが通信装置によって使用される通信プロトコルを選択することを含むが、IOTデバイスは、(異なる通信プロトコル又はOSを使用する)異なる通信装置が短距離無線範囲に進入するときにそのプロトコルスタックを選択的に変更することができる。
【0155】
次に、方法は、通信装置がIOTデバイスに対して短距離無線通信近接にあるときに、インターネットオブシングスバックエンドシステムのIOTデバイスによって、通信装置に格納された低レベルプロトコルログファイルを読み取るステップ1006を含む。この低レベルプロトコルログファイルは、ユーザ又は通信装置の通信機能を記述するユーザ嗜好又は他のユーザ若しくは通信装置のデータを含む場合がある。
【0156】
方法は、低レベルプロトコルログファイルの中のユーザ嗜好又は代わりにIOTバックエンドシステム内に記憶されたユーザ嗜好を使用し、カスタマイズされたエンゲージメントを生成するステップ1008を含む場合がある。
【0157】
また、方法は、短距離無線プロトコルを使用し、通信装置にメッセージを送信するステップ1010を含む場合もある。確かに、メッセージは、アプリケーションが通信装置にインストールされることなく通信装置上に表示される場合がある。多様な実施形態では、メッセージは、(例えば、ユーザの嗜好に合わせられた)低レベルプロトコルログファイルに基づくコンテンツを有する。
【0158】
上記のように、IOTデバイスは、通信装置が、オファーを受け取る又は表示するためにアプリケーションを必要としないように、修正された短距離無線通信プロトコルスタックを使用し、短距離無線接続を介して通信装置にオファーをプッシュできる。
【0159】
図11は、本開示の別の例の方法のフローチャートである。一部の実施形態では、方法は、インターネットオブシングス(IOT)デバイスと通信装置との間で短距離無線接続を確立するステップ1102を含む。インターネットオブシングス(IOT)デバイスと通信装置との間で短距離無線接続を確立するための例の方法は、上記に開示されている。
【0160】
次に、方法は、通信装置上でアクティブである短距離無線プロトコルに基づいて、IOTデバイスのプロトコルスタックを構成するステップ1104を含む。つまり、IOTデバイスは、通信装置によって使用されるプロトコルを決定し、次いで同じようにそのプロトコルスタックを選択的に調整する。
【0161】
一部の実施形態では、方法は、IOTデバイスによって、通信装置のカーネルレベルサービスを使用し、通信装置上での提示のためのメッセージを構成するステップ1106を含む。カーネルレベルサービスは、スマートデバイスではない通信装置を使用し、通知を提示できるようにする。上記の例は、通信装置のマイクに音色を出力させることを含んでいた。
【0162】
図12は、通信装置又はスマートフォンのような、エンドユーザが使用できるIOTデバイス1200の別の例の実施形態を示す。IOTデバイス1200は、IOTバックエンドシステムの構成部分ではないIOTデバイスではなく、単一ボタン安全通信を可能にする安全ボタン1202を含む特定のタイプのUEである。IOTデバイス1200は、短距離無線通信モジュールなどの通信機能だけではなく、命令を記憶するプロセッサ及びメモリを含む場合もある。IOTデバイス1200のプロセッサは、安全ボタン1202のプッシュに応えて、ネイティブ通知メッセージをPUSH又は送信できる。一部の実施形態では、IOTデバイス1200は、他の同様に有効にされたIOTデバイス1204と通信するWiFiブラウザモジュールを使用する。これらのUE間の通信は、WiFi、Bluetooth、又は他の類似するプロトコルを使用し、発生する場合がある。
【0163】
一部の実施形態では、IOTデバイス1200の安全ボタン1202は、URL(例えば、通知)を1つ以上のエンドポイントUEに送信するWiFiブラウザモジュールを実装する。
【0164】
これらのIOTデバイスの各々は安全パスを記憶し、実装する。IOTデバイスはPUSHネイティブロック画面通知を受け取る。安全ボタンが押されるとき、ネイティブアラート通知は、指定されたウォレット安全パスを有するエンドポイントデバイスに送信される。これにより、指定されたエンドポイントUEへのメッセージの1つから多くのPUSHが可能になる。UEネイティブ通知は、活性化された安全ボタン場所(IOTデバイス1200の場所)を指定する。一部の実施形態では、メッセージは、UE上でのナビゲーションプログラムでの使用のためのナビゲーション情報を含む。それに応じて、メッセージは、IOTデバイス1200の各ジオフェンス場所内でのイン/アウト及び持続時間などのジオフェンスデータを含む場合がある。一部の実施形態では、双方向通信が、プッシュツートーク又はダイレクトメッセージングなど、IOTデバイス間で確立できる。
【0165】
図13は、複数ボタン安全ボタンインタフェース1302を実装するIOTデバイス1300の別の例の実施形態を示す。一実施形態では、複数ボタン安全ボタンインタフェース1302上のボタンの各々は、物理ボタン及び/又は仮想ボタンを含む場合がある。ボタンの各々には、異なる条件が割り当てられる場合がある。例えば、ボタンは、警察の派遣をトリガする脅威と関連付けることができる。別のボタンは、同様に警察の派遣をトリガする爆弾の脅威を示す。さらに別の実施形態は、(ホテル又はオフィスビルの中などの)カスタマサービス又はフロントデスクとの通信をトリガするであろうヘルプに対する一般的な要求を示す。追加のボタンは、消防署の派遣をトリガする場合がある一般的な安全ボタンである。別のボタンが、パラメディックスなどの救急処置要員の派遣をトリガする場合があるのに対し、公益事業を含む地方自治体又は市当局は、別のボタンを使用し、トリガできる。他のボタンは、より特定な事象に割り当てられ、結果として生じるサービスのトリガを引き起こす場合がある。
【0166】
他の実施形態と同様に、IOTデバイス1300は、WiFiを介してブラウザモジュールを使用し、IOTデバイス1300と同様に構成される別のエンドポイントUEデバイスに、ネイティブ通知をプッシュするように構成されるUEを含む。一部の実施形態では、IOTデバイス1300は、短距離無線通信モジュールなどの通信機能だけではなく命令を記憶するプロセッサ及びメモリを含む場合がある。IOTデバイス1300のプロセッサは、複数ボタン安全ボタンインタフェース1302上の任意のボタンのプッシュに応えてネイティブ通知メッセージをPUSH又は送信できる。一部の実施形態では、IOTデバイス1300は、他の同様に有効にされたIOTデバイスと通信するWiFiブラウザモジュールを使用する。これらのUEの間の通信は、WiFi、Bluetooth、又は他の類似するプロトコルを使用し、発生する場合がある。これらのIOTデバイスの各々は、安全パスを記憶し、実装する。
【0167】
安全ボタンは、ネイティブ選択アラート通知を、指定されたウォレットパスを有する1つ以上のエンドポイントUEにプッシュすることを生じさせる。上記のように、これは、UEエンドポイント間の1対多の通信を可能にする。複数安全ボタンの各々は、アラートタイプ、アラート場所を指定することができ、ナビゲーションを提供し、ジオフェンスデータは、各ジオフェンス場所内でのUEのイン/アウト及び持続時間を示す。
図12の実施形態と同様に、一部の実施形態は、構成されたIOTデバイス(例えば、UE)の間の双方向リアルタイムのエンゲージメント及び通信を可能にし、含み、エンドポイントUEは、グループ化する、カーネルレベルサービスを介してリアルタイム通信することができる。特に、
図12及び
図13の実施形態は、本明細書に説明される任意の他の実施形態と結合される場合がある。
【0168】
本明細書に説明された処理を実行するために適した任意のハードウェアプラットフォームが、技術との使用にも適していることは注目に値する。本明細書で使用される用語「1つのコンピュータ可読記憶媒体」及び「複数のコンピュータ可読記憶媒体」は、実行のためにCPUに命令を提供することに関与する任意の1つ又は複数の媒体を指す。このような媒体は、不揮発性媒体、揮発性媒体、及び伝送媒体を含むが、これに限定されるものではない多くの形をとる場合がある。不揮発性媒体は、例えば、固定ディスクなどの光ディスク又は磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、システムRAMなどのダイナミックメモリを含む。伝送媒体は、バスの一実施形態を含むワイヤを含む、とりわけ同軸ケーブル、銅線、及び光ファイバを含む。また、伝送媒体は、無線周波数(RF)及び赤外線(IR)データ通信の間に生成される波など、音波又は光波の形をとる場合もある。コンピュータ可読媒体の一般的な形は、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、任意の他の磁気媒体、CD-ROMディスク、デジタルビデオディスク(DVD)、任意の他の光媒体、マーク若しくは穴のパターンを有する任意の他の物理媒体、RAM、PROM、EPROM、EEPROM、FLASHEPROM、任意の他のメモリチップ若しくはデータ交換アダプタ、搬送波、又はコンピュータがその中から読み取ることができる任意の他の媒体を含む。
【0169】
多様な形のコンピュータ可読媒体は、実行のために1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスをCPUに運ぶ上で含まれる場合がある。バスはデータをシステムRAMに運び、CPUはシステムRAMから命令を取り出し、実行する。システムRAMによって受け取られた命令は、任意選択で、CPUによる実行の前又は後のどちらかで固定ディスク上に記憶される場合がある。
【0170】
本技術の態様のための動作を実施するためのコンピュータプログラムコードは、Java、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は類似するプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語を含む、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで作成されてよい。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上で及び部分的にリモートコンピュータ上で、又は完全にリモートコンピュータ若しくはサーバ上で実行してよい。後者の状況では、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)もしくは広域ネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを通してユーザのコンピュータに接続される場合もあれば、接続が(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用し、インターネットを通して)外部コンピュータに対して行われる場合もある。
【0171】
以下の特許請求の範囲の中のすべてのミーンズプラスファンクション要素又はステッププラスファンクション要素の対応する構造、材料、行為、及び均等物は、明確に特許請求されるように、他の特許請求される要素と組み合わせて機能を実行するための任意の構造、材料、又は行為を含むように意図される。本技術の説明は、例示及び説明の目的で提示されているが、包括的となる又は開示された形で本発明に限定されるように意図されていない。多くの修正形態及び変形形態が、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、当業者に明らかになる。例示的な実施形態は、本技術の原則及びその実際的な応用例を最もよく説明するために、並びに当業者が、意図された特定の使用に適切であるように、多様な修正形態とともに多様な実施形態について本発明を理解できるようにするために選ばれ、説明された。
【0172】
本技術の態様は、本発明の実施形態に係る方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート図及び/又はブロック図を参照し、上述される。フローチャート図及び/又はブロック図の各ブロック、並びにフローチャート図及び/又はブロック図のブロックの組合せが、コンピュータプログラム命令によって実装できることが理解される。これらのコンピュータプログラム命令は、マシンを生産するために、汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、又は他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサに提供されてよく、そのためコンピュータ又は他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサを介して実行する命令は、フローチャート及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックの中に指定される機能/行為を実装するための手段を作成する。
【0173】
また、これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ、他のプログラム可能データ処理装置、又は他のデバイスに、特定の方法で機能するように命令できるコンピュータ可動媒体に記憶される場合もあり、そのためコンピュータ可読媒体に記憶された命令は、フローチャート及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックに指定される機能/行為を実装する命令を含む、製造品を生産する。
【0174】
また、コンピュータプログラム命令は、一連の操作ステップを、コンピュータ、他のプログラム可能装置、又は他のデバイス上で実行させて、コンピュータ又は他のプログラム可能装置上で実行する命令が、フローチャート及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックの中に指定される機能/行為を実装するためのプロセスを提供するように、コンピュータ実装プロセスを作り出すために、コンピュータ、他のプログラム可能データ処理装置、又は他のデバイスにロードされてもよい。
【0175】
フローチャート及びブロック図は、本技術の多様な実施形態に係るシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品の考えられる実施態様のアーキテクチャ、機能性、及び動作を示す。この点において、フローチャート又はブロック図の各ブロックは、指定された論理機能(複数の場合がある)を実施するための1つ以上の実行可能命令を含むモジュール、セグメント、又はコードの一部分を表してよい。一部の代替実施態様においては、ブロックの中に注記された機能が、図の中に注記された順序から外れて発生する場合があることにも留意されたい。例えば、連続して示される2つのブロックは、事実上、実質的に同時に実行される場合もあれば、ブロックは、関与する機能性に応じて逆の順序で実行される場合もある。また、ブロック図及び/又はフローチャート図の各ブロック、並びにブロック図及び/又はフローチャート図の中のブロックの組合せが、指定された機能若しくは行為を実行する特殊目的のハードウェアベースのシステム、又は特殊目的ハードウェア及びコンピュータ命令の組合せによって実施される場合があることにも留意されたい。
【0176】
多様な実施態様が上述されてきたが、多様な実施態様が制限ではなく、ほんの一例として提示されていることが理解されるべきである。説明は、本技術の範囲を本明細書に説明される特定の形に限定するように意図されていない。したがって、好ましい実施形態の広がり及び範囲は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても制限されるべきではない。上記説明が例示的であり、制限的ではないことが理解されるべきである。逆に、本説明は、添付の特許請求の範囲によって定義され、それ以外の場合当業者により理解されるように、本技術の精神及び範囲内に含まれ得る代替策、修正形態、及び均等物を対象とするように意図される。したがって、本技術の範囲は、上記説明に関連して決定されるべきではなく、代わりに均等物のその完全な範囲とともに添付の特許請求の範囲を参照して決定されるべきである。