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特許7517732温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄装置と自動殺菌及び洗浄方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-08
(45)【発行日】2024-07-17
(54)【発明の名称】温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄装置と自動殺菌及び洗浄方法
(51)【国際特許分類】
   E03D 9/02 20060101AFI20240709BHJP
   E03C 1/046 20060101ALI20240709BHJP
   E03D 9/00 20060101ALI20240709BHJP
   C02F 1/461 20230101ALI20240709BHJP
【FI】
E03D9/02
E03C1/046
E03D9/00 C
C02F1/461 Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022202509
(22)【出願日】2022-12-19
(65)【公開番号】P2023120146
(43)【公開日】2023-08-29
【審査請求日】2022-12-20
(31)【優先権主張番号】10-2022-0020643
(32)【優先日】2022-02-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】513126404
【氏名又は名称】エヌシーエム カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003801
【氏名又は名称】KEY弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ソル ジェシク
【審査官】村川 雄一
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-112817(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0053187(KR,A)
【文献】特開2021-011718(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0077591(KR,A)
【文献】特開2017-043993(JP,A)
【文献】特開平05-331898(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0047626(US,A1)
【文献】韓国登録特許第10-1501725(KR,B1)
【文献】国際公開第2007/094323(WO,A1)
【文献】特開平10-306484(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03D 9/02
E03C 1/046
E03D 9/00
C02F 1/461
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデ動作又は洗浄動作を入力する操作部と、
着座を検知する着座センサと、
温水洗浄便座が設置された空間の照度を検知する光センサと、
給水を用いて浄水及び殺菌水を生成する浄水/殺菌水生成部と、
前記操作部を用いたビデ動作又は洗浄動作に応じてビデ動作又は洗浄動作を制御し、前記着座センサの着座検知信号、前記光センサの照度検知信号及び内部のタイマを用いた時間に基づいて便器内への殺菌水又は浄水の噴射を制御する制御部と、
前記制御部の制御に基づいて浄水又は殺菌水の流量を調節する流量調節部と、
前記流量調節部を介して供給される浄水又は殺菌水を便器の内部に噴射する噴射ノズル部と、を含む温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄装置を用いて便器の内部を自動的に殺菌及び洗浄するための方法であって、
(a)温水洗浄便座の使用前に、光センサを介して照度変化を検知して、明るい状態から人体の接近により暗い状態に変化すると、使用者が温水洗浄便座を使用すると予測し、給水を用いて殺菌水又は浄水を生成するステップと、
(b)温水洗浄便座の使用前に、前記生成した殺菌水又は浄水を所定の時間便器内へ噴射して便器の内部を洗浄するステップと、を含むことを特徴とする、温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄方法。
【請求項2】
前記浄水/殺菌水生成部は、流入した原水を浄水フィルタで濾過して浄水を生成し、流入した原水を電気分解して殺菌水を生成することを特徴とする、請求項1に記載の温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄方法
【請求項3】
前記制御部は、
前記光センサを介して照度変化を検知すると、温水洗浄便座の使用前には浄水を便器の内部に噴射して一次洗浄を行い、温水洗浄便座の使用後には殺菌水又は浄水を便器の内部に噴射して二次殺菌及び洗浄を行うことを特徴とする、請求項1に記載の温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄方法
【請求項4】
前記制御部は、
前記光センサを用いた照度変化検知に基づいて殺菌水又は浄水を噴射して便器の内部を洗浄した後、内部のタイマを用いて、設定された時間の経過を確認し、設定された時間が経過すると、自動的に浄水又は殺菌水を所定の時間便器内へ噴射して便器の内部を自動的に殺菌及び洗浄することを特徴とする、請求項1に記載の温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄方法
【請求項5】
前記制御部は、
前記着座センサによって着座が検知された後に着座が解除され、設定された一定時間が経過すると、浄水を所定の時間便器内へ噴射して便器の内部を自動的に洗浄することを特徴とする、請求項1に記載の温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄に関し、特に、光センサを用いて温水洗浄便座設置空間の照度を認知するか、照度と時間を統合的に利用するか、或いは着座と連動することにより、便器内へ自動的に浄水又は殺菌水を噴射して便器の内部を自動殺菌及び洗浄することで、常に清潔な温水洗浄便座の使用を図る、温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄装置と自動殺菌及び洗浄方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、温水洗浄便座は、衛生陶器に取り付けられ、用便者の用便後にノズルから噴射される洗浄水で用便者の肛門及び生殖器を洗浄し、乾燥機から供給される温風で水気を乾かす装置である。使用者の肛門や局部を洗浄する装置なので、その清潔さには非常に神経質にならざるをえない。
【0003】
便器の内部は、細菌いっぱいの空間であるため、便器内部の細菌を撲滅するために、殺菌可能な化学薬品を用いて別途手動で洗浄しなければならない。
【0004】
このような化学薬品を用いた手動洗浄及び殺菌方式は、使用者に煩わしさを与えるだけでなく、時間の浪費を引き起こす。
【0005】
したがって、温水洗浄便座の下方の便器内部を自動的に洗浄及び殺菌することにより、常に清潔な温水洗浄便座の使用を図る技術が求められる。
【0006】
一方、殺菌機能付き温水洗浄便座について提案された従来技術が下記の<特許文献1>に開示されている。
【0007】
<特許文献1>に開示されている従来技術は、天然殺菌物質を貯蔵する天然殺菌物質貯蔵部、前記天然殺菌物質を空気中に揮散させる揮散部、使用者の着座を検知して着座検知信号を生成する着座検知センサ、及び前記着座検知信号に基づいて前記制御信号を生成し、前記制御信号を前記揮散部へ出力する制御部を含む。
【0008】
このような構成により、着座検知信号に基づいて天然殺菌装置を駆動させて、温水洗浄便座を清潔な状態に保つ。
【0009】
したがって、このような従来技術も、別途の天然殺菌物質を利用するため、天然殺菌物質を補充しなければならないという不便さがあり、また、温水洗浄便座の下方の便器内部は殺菌することができないという欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【文献】韓国公開特許10-2016-0114778(2016年10月6日公開)(殺菌機能付き温水洗浄便座)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
そこで、本発明は、上述した一般的な温水洗浄便座において手動で化学薬品を用いて便器の内部を殺菌及び洗浄する不便さを解決し、従来技術の欠点を解決するために提案されたもので、その目的は、光センサを用いて温水洗浄便座設置空間の照度を認知するか、照度と時間を統合的に利用するか、或いは着座と連動することにより、便器内へ浄水又は殺菌水を自動的に噴射して便器の内部を自動殺菌及び洗浄することで、常に清潔な温水洗浄便座の使用を図る、温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄装置と自動殺菌及び洗浄方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、本発明による「温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄装置」は、
ビデ動作又は洗浄動作を入力する操作部と、
着座を検知する着座センサと、
温水洗浄便座が設置された空間の照度を検知する光センサと、
給水を用いて浄水及び殺菌水を生成する浄水/殺菌水生成部と、
前記操作部を用いたビデ動作又は洗浄動作に応じてビデ動作又は洗浄動作を制御し、前記着座センサの着座検知信号と前記光センサの照度検知信号及び時間に基づいて便器内へ殺菌水又は浄水の噴射を制御する制御部と、
前記制御部の制御に基づいて浄水又は殺菌水の流量を調節する流量調節部と、
前記流量調節部を介して供給される浄水又は殺菌水を便器の内部に噴射する噴射ノズル部と、を含むことを特徴とする。
前記浄水/殺菌水生成部は、流入した原水を浄水フィルタで濾過して浄水を生成し、流入した原水を電気分解して殺菌水を生成することを特徴とする。
【0013】
前記制御部は、
前記光センサを介して照度変化を検知すると、温水洗浄便座の使用前には浄水を便器の内部に噴射して一次洗浄を行い、温水洗浄便座の使用後には殺菌水又は浄水を便器の内部に噴射して二次殺菌及び洗浄を行うことを特徴とする。
【0014】
前記制御部は、
前記光センサを用いた照度変化検知に基づいて殺菌水又は浄水を噴射して便器の内部を洗浄した後、内部のタイマを用いて、設定された時間の経過を確認し、設定された時間が経過すると、自動的に浄水又は殺菌水を所定の時間便器内へ噴射して便器の内部を自動殺菌及び洗浄することを特徴とする。
【0015】
前記制御部は、
前記着座センサによって着座が検知された後に着座が解除され、設定された一定時間が経過すると、浄水を所定の時間便器内へ噴射して便器の内部を自動的に洗浄することを特徴とする。
【0016】
上記目的を達成するために、本発明による「温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄方法」の第1実施形態は、
(a)光センサを介して照度変化を検知して、暗い状態で光を検知すると、給水を用いて浄水を生成するステップと、
(b)前記生成した浄水を所定の時間便器内へ噴射して便器の内部を洗浄するステップと、を含み、
前記(a)ステップは、前記光センサを介して照度変化を検知して、明るい状態から暗い状態に照度が変化すると、給水を用いて殺菌水を生成し、
前記(b)ステップは、生成した殺菌水を所定の時間便器内へ噴射して便器の内部を洗浄することを特徴とする。
【0017】
上記目的を達成するために、本発明による「温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄方法」の第2実施形態は、
(a)光センサを介して照度変化を検知して、暗い状態で光を検知するか或いは明るい状態で暗い状態を検知すると、給水を用いて浄水又は殺菌水を生成して便器の内部を洗浄するステップと、
(b)前記照度変化に基づいて便器の内部を洗浄した後、時間の経過を確認して、予め設定された時間が経過すると、給水を用いて殺菌水を生成するステップと、
(c)前記生成した殺菌水を所定の時間便器内へ噴射して便器の内部を自動的に洗浄するステップと、を含むことを特徴とする。
【0018】
上記の目的を達成するために、本発明による「温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄方法」の第3実施形態は、
(a)着座センサを介して着座を検知した後に着座を解除され、設定された一定時間が経過すると、給水を用いて浄水を生成するステップと、
(b)前記生成した浄水を所定の時間便器内へ噴射して便器の内部を自動的に洗浄するステップと、を含むことを特徴とする。
【0019】
上記目的を達成するために、本発明による「温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄方法」の第4実施形態は、
(a)光センサを介して照度変化を検知して、明るい状態から人体の接近により暗い状態に変化すると、給水を用いて殺菌水又は浄水を生成するステップと、
(b)前記生成した殺菌水又は浄水を所定の時間便器内へ噴射して便器の内部を洗浄するステップと、を含むことを特徴とする。
【0020】
上記目的を達成するために、本発明による「温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄方法」の第5実施形態は、
(a)温水洗浄便座の電源が投入されるか、或いは初期化ボタンによって時間リセットが行われる場合、時間の経過を確認して、設定された特定の時間になったかを確認するステップと、
(b)前記確認の結果、特定の時間が到来すると、給水を用いて殺菌水又は浄水を生成するステップと、
(c)前記生成した殺菌水又は浄水を設定された一定時間便器内へ噴射して便器の内部を洗浄するステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、光センサを用いて温水洗浄便座設置空間の照度を認知するか、照度と時間を統合的に利用するか、或いは着座と連動することにより、便器内へ浄水又は殺菌水を自動的に噴射して便器の内部を自動殺菌及び洗浄することで、常に清潔な温水洗浄便座の使用を図るという効果がある。
【0022】
また、本発明によれば、別途の化学薬品を用いることなく、給水を用いた浄水又は殺菌水を生成して自動的に便器の内部を洗浄することにより、使用者が手動で便器の内部を洗浄する不便さ及び時間の浪費を解決して使用者の利便性の向上を図るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明による温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄装置のブロック構成図である。
図2】本発明による温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄方法の第1実施形態のフローチャートである。
図3】本発明による温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄方法の第2実施形態のフローチャートである。
図4】本発明による温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄方法の第3実施形態のフローチャートである。
図5】本発明による温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄方法の第4実施形態のフローチャートである。
図6】本発明による温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄方法の第5実施形態のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の好適な実施形態による温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄装置と便器内部自動殺菌及び洗浄方法を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
以下で説明される本発明に使用された用語又は単語は、通常的又は辞典的な意味に限定されて解釈されてはならず、発明者はその発明を最善の方法で説明するために用語の概念で適切に定義することができるという原則に即して、本発明の技術思想に合致する意味と概念で解釈されるべきである。
【0026】
したがって、本明細書に記載された実施形態と図面に示された構成は、本発明の好適な実施形態に過ぎず、本発明の技術思想をすべて限定するものではないので、本出願時点でこれらを置き換えることができる様々な均等物と変形例があり得ることを理解すべきである。
【0027】
図1は、本発明の好適な実施形態による温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄装置の構成図であって、給水部101、浄水/殺菌水生成部102、光センサ103、着座センサ104、操作部105、制御部106、ヒータ部107、流量調節部108、ノズル駆動部109、及び噴射ノズル部110を含むことができる。
【0028】
給水部101は、浄水又は殺菌水生成のための水を供給する役目をする。
【0029】
浄水/殺菌水生成部102は、前記給水部101を介して供給される水を用いて浄水及び殺菌水を生成する役割をする。
【0030】
ここで、浄水/殺菌水生成部102は、流入した原水を浄水フィルタで濾過して浄水を生成し、流入した原水を電気分解して殺菌水を生成することができる。
【0031】
ここで、殺菌水生成は、前記電気分解方式以外に、別途の化学薬品を用いることなく殺菌水を生成することができる、当該分野における公知の様々な方式を用いて殺菌水を生成することもできる。
【0032】
操作部105は、ビデ動作又は洗浄動作を入力するキー信号を生成する役目をする。このような操作部105は、言及された動作キー以外に、一般的な温水洗浄便座で行う機能を入力するための多数の機能キーをさらに含むことができる。
【0033】
着座センサ104は、着座を検知する役目をするものであって、使用者が温水洗浄便座の使用のために着座部に座ったか否かを検出するセンサである。
【0034】
光センサ103は、温水洗浄便座が設置された空間の照度を検知する役目をする。
【0035】
制御部106は、前記操作部105を用いたビデ動作又は洗浄動作に応じてビデ動作又は洗浄動作を制御し、前記着座センサ104の着座検知信号と前記光センサ103の照度検知信号及び内部のタイマを用いた時間に基づいて便器内への殺菌水又は浄水の噴射を制御する役目をする。
【0036】
このような制御部106は、中央処理装置(CPU)、マイコン、マイクロプロセッサ、コントローラなどを用いることができる。
【0037】
前記制御部106は、前記光センサ103を介して照度変化を検知すると、温水洗浄便座の使用前には浄水を便器の内部に噴射して一次洗浄を行い、温水洗浄便座の使用後には殺菌水又は浄水を便器の内部に噴射して二次殺菌及び洗浄を行うことができる。
【0038】
また、前記制御部106は、前記光センサ103を用いた照度変化検知に基づいて殺菌水又は浄水を噴射して便器の内部を洗浄した後、内部のタイマを用いて、設定された時間の経過を確認し、設定された時間が経過すると、自動的に浄水又は殺菌水を所定の時間便器内へ噴射して便器の内部を自動殺菌及び洗浄することができる。
【0039】
また、前記制御部106は、着座センサ104によって着座が検知された後に着座が解除され、設定された一定時間が経過すると、浄水を所定の時間便器内へ噴射して便器の内部を自動的に洗浄することができる。
【0040】
ここで、光センサを用いて便器の内部を洗浄する第1洗浄動作、光センサとタイマを用いた時間情報とを統合して便器の内部を洗浄する第2洗浄動作、及び着座センサを用いて便器の内部を洗浄する第3洗浄動作は、独立して行われてもよく、互いに連動して行われてもよい。
【0041】
ヒータ部107は、前記制御部106の制御に基づいて、前記浄水/殺菌水生成部102で生成された浄水又は殺菌水を加熱して設定温度に上げる役目をする。
【0042】
流量調節部108は、前記制御部106の制御に基づいて浄水又は殺菌水の流量を調節する役目をし、ノズル駆動部109は、浄水又は殺菌水を便器の内部に噴射する噴射ノズルの位置を移動させる役目をする。
【0043】
噴射ノズル部110は、前記ノズル駆動部109の駆動に応じて噴射位置が調節され、前記流量調節部108を介して供給される浄水又は殺菌水を便器の内部に噴射する役目をする。
【0044】
以下、このように構成された本発明による温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄装置の動作を具体的に説明する。
【0045】
まず、温水洗浄便座が設置された場所で、光センサ103は、温水洗浄便座設置空間の照度を検知して制御部106に伝達する。
【0046】
制御部106は、光センサ103を介して検出した照度値を基準照度値と比較し、照度変化を検知する。ここで、温水洗浄便座が設置された空間がトイレであると仮定し、使用者がトイレを使用するためにトイレのランプを点灯させると、温水洗浄便座設置空間が暗い状態から明るい状態に変化する。
【0047】
前記制御部106は、光センサ103を介して検知した照度値を確認し、暗い状態から明るい状態に照度が変化したと判断されると、使用者が温水洗浄便座を使用すると予測し、給水部101と浄水/殺菌水生成部102を動作させる。
【0048】
前記浄水/殺菌水生成部102は、前記給水部101から供給される水を浄水フィルタで濾過して浄水を生成し、電気分解を用いて殺菌水を生成する。ここで、殺菌水は、給水される原水を用いて殺菌水を生成することもでき、浄水を用いて殺菌水を生成することもできる。
【0049】
このように生成される浄水は、流量調節部108へ供給され、流量調節部108は、前記制御部106の制御に基づいて洗浄用浄水の流量を調節して噴射ノズルへ供給する。
【0050】
このとき、制御部106は、ノズル駆動部109を制御して噴射ノズルを便器内の洗浄位置に移動させる。
【0051】
次に、噴射ノズル部110は、噴射ノズルを用いて前記流量調節部108を介して供給される浄水を便器の内部に噴射して、温水洗浄便座の使用前に便器の内部を洗浄する。
【0052】
このように温水洗浄便座の使用前に便器の内部を浄水を用いて一次洗浄すると、便器の内部に付いている汚物が洗浄されて使用者が清潔な温水洗浄便座を使用することができるように図るとともに、便器の内部を水気で湿らせて、以後、汚物が便器の内部の水気によって自然に流れ落ちるようにして、汚物が便器の内部に付着するのを防止する。
【0053】
ここで、温水洗浄便座の使用前に浄水を便器の内部に噴射することは、制御部106で予め設定された一定時間行う。
【0054】
前記予め設定された一定時間が経過すると、自動的に給水OFF、浄水/殺菌水生成OFFに制御する。
【0055】
上述したように使用者が温水洗浄便座を使用する前に自動的に便器の内部を洗浄した後、使用者が温水洗浄便座の使用を終了してトイレのランプを消灯させると、光センサ103を介して照度変化を検知する。実際、光センサは、電源が供給されると、持続的に照度を検知する。
【0056】
前記制御部106は、光センサ103を介して検知した照度値を持続的に検出するが、検出した照度が明るい状態から暗い状態に変化すると、使用者が温水洗浄便座の使用を終了したと判断する。
【0057】
次いで、制御部106は、上述したように使用者が温水洗浄便座の使用を終了したと判断されると、便器の内部を洗浄するために給水部101と浄水/殺菌水生成部102を動作させる。
【0058】
前記浄水/殺菌水生成部102は、前記給水部101から供給される水を浄水フィルタで濾過して浄水を生成し、電気分解を用いて殺菌水を生成する。ここで、殺菌水は、給水される原水を用いて生成してもよく、浄水を用いて生成してもよい。
【0059】
このように生成される殺菌水は流量調節部108に供給され、流量調節部108は前記制御部106の制御に基づいて洗浄用殺菌水の流量を調節して噴射ノズルへ供給する。
【0060】
このとき、制御部106は、ノズル駆動部109を制御して噴射ノズルを便器内部の洗浄位置に移動させる。
【0061】
次いで、噴射ノズル部110は、噴射ノズルを用いて、前記流量調節部108を介して供給される殺菌水を便器の内部に噴射することにより、温水洗浄便座の使用後に便器の内部を洗浄して殺菌と洗浄を行う。
【0062】
このように、本発明は、光センサを介して検知した温水洗浄便座設置空間の照度変化に基づいて、使用者が温水洗浄便座を使用すると予測されると、浄水で便器の内部を一次洗浄し、使用者が温水洗浄便座を使用した後には、殺菌水で便器の内部を二次洗浄する。これにより、別途の化学薬品を使用せずに温水洗浄便座を常に清潔な状態に保って衛生環境を向上させながら、使用者の手動便器洗浄による不便さと時間の浪費を防止することができる。
【0063】
一方、上述したように光センサを介して検知した照度変化に基づいて便器内部の衛生状態を常に清潔な状態に保つことができるが、付加的に光センサと時間を用いてさらに温水洗浄便座の衛生状態を最適化することができる。
【0064】
つまり、制御部106は、上述したように光センサを介して検知した照度変化に基づいて便器の内部を洗浄した後、内部のタイマを用いて時間の経過を確認する。
【0065】
続いて、便器内部の洗浄後から経過した時間が、予め設定した時間(例えば、12時間、24時間)になると、自動的にタイマを初期化し、自動的に浄水又は殺菌水を所定の時間便器内へ噴射して便器の内部を自動殺菌及び洗浄する。
【0066】
また、別の実施形態として、前記制御部106は、着座センサ104によって着座が検知された後に着座が解除され、設定された一定時間が経過すると自動的に浄水を所定の時間便器内へ噴射して便器の内部を自動的に洗浄する。
【0067】
このような様々な便器内部洗浄及び殺菌方式によって、常に最適に便器内部の清浄状態と殺菌状態を保つことで、使用者が衛生上安全かつ常に清潔な温水洗浄便座を使用することができるようにする。
【0068】
図2は、本発明による「温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄方法」の第1実施形態を示すフローチャートであり、(a)制御部106で光センサ103を介して照度変化を検知し、暗い状態で光を検知すると、給水を用いて浄水を生成するステップ(S101~S106)、及び(b)前記生成した浄水を所定の時間便器内へ噴射して便器の内部を洗浄するステップ(S107~S109)を含むことができる。
【0069】
前記(a)ステップは、前記光センサ103を介して照度変化を検知して、明るい状態から暗い状態に照度が変化すると、給水を用いて殺菌水を生成し、前記(b)ステップは、生成した殺菌水を所定の時間便器内へ噴射して便器の内部を洗浄することができる。
【0070】
以下、このように構成された本発明による温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄方法の第1実施形態を具体的に説明する。
【0071】
まず、温水洗浄便座が設置された場所で、光センサ103は、温水洗浄便座設置空間の照度を検知して制御部106に伝達する(S101)。
【0072】
前記制御部106は、光センサ103を介して検知した照度値を基準照度値と比較し、照度変化を検知する(S102)。ここで、温水洗浄便座設置空間がトイレであると仮定し、使用者がトイレを使用するためにトイレのランプを点灯させると、温水洗浄便座設置空間が暗い状態から明るい状態に変化する。
【0073】
前記制御部106は、光センサ103を介して検知した照度値を確認し、暗い状態から明るい状態に照度が変化したと判断すると、使用者が温水洗浄便座を使用すると予測し、ノズル駆動部109を制御して噴射ノズルを便器内部の洗浄位置に移動させる(S104)。
【0074】
次に、給水部101と浄水/殺菌水生成部102を動作させる(S105~S106)。
【0075】
前記浄水/殺菌水生成部102は、前記給水部101から供給される水を浄水フィルタで濾過して浄水を生成し、電気分解を用いて殺菌水を生成する。ここで、殺菌水は、給水される原水を用いて生成してもよく、浄水を用いて生成してもよい。
【0076】
このように生成される浄水は、流量調節部108へ供給され、流量調節部108は、前記制御部106の制御に基づいて洗浄用浄水の流量を調節して噴射ノズルへ供給する。
【0077】
その後、噴射ノズル部110は、噴射ノズルを用いて、前記流量調節部108を介して供給される浄水を便器の内部に噴射することにより、温水洗浄便座の使用前に便器の内部を洗浄する(S107)。
【0078】
その次に、浄水の噴射時間が予め設定された一定時間を経過すると、自動的に噴射を終了する(S108~S109)。噴射終了時、浄水/殺菌水の生成と給水の供給をオフにする。
【0079】
このように温水洗浄便座の使用前に便器の内部を浄水を用いて一次洗浄すると、便器の内部に付いている汚物が洗浄され、使用者が清潔な温水洗浄便座を使用することができるように図るとともに、便器の内部を水気で湿らせて、以後、汚物が便器内部の水気によって自然に流れ落ちるようにして、汚物が便器の内部に付着するのを防止する。
【0080】
このように使用者が温水洗浄便座を使用する前に自動的に便器の内部を洗浄した後、使用者が温水洗浄便座の使用を終了してトイレのランプを消灯させると、光センサ103を介して照度変化を検知する。実際、光センサは、電源が供給されると、持続的に照度を検知する。
【0081】
前記制御部106は、光センサ103を介して検知した照度値を持続的に検出するが、検出した照度が明るい状態から暗い状態に変化すると、使用者が温水洗浄便座の使用を終了したと判断する(S103)。
【0082】
次いで、制御部106は、ノズル駆動部109を制御して噴射ノズルを便器内部の洗浄位置に移動させる(S104)。
【0083】
次に、給水部101と浄水/殺菌水生成部102を動作させる(S105~S106)。
【0084】
前記浄水/殺菌水生成部102は、前記給水部101から供給される水から電気分解を利用して殺菌水を生成する。ここで、殺菌水は、給水される原水を用いて生成してもよく、浄水を用いて生成してもよい。
【0085】
このように生成される殺菌水は、流量調節部108へ供給され、流量調節部108は、前記制御部106の制御に基づいて洗浄用殺菌水の流量を調節して噴射ノズルへ供給する。
【0086】
次いで、噴射ノズル部110は、噴射ノズルを用いて、前記流量調節部108を介して供給される殺菌水を便器内へ噴射することにより、温水洗浄便座の使用後に便器の内部を洗浄して殺菌と洗浄を行う(S107~S109)。
【0087】
図3は、本発明による「温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄方法」の第2実施形態を示すフローチャートであり、(a)制御部106は、光センサ103を介して照度変化を検知して、暗い状態で光を検知するか或いは明るい状態で暗い状態を検知すると、給水を用いて浄水又は殺菌水を生成して便器の内部を洗浄するステップ(S201~202)、(b)前記照度変化に基づいて便器の内部を洗浄した後、時間の経過を確認して、予め設定された時間が経過すると、給水を用いて殺菌水を生成するステップ(S203~S206)、及び(c)前記生成した殺菌水を所定の時間便器内へ噴射して便器の内部を自動的に洗浄するステップ(S207~S209)を含む。
【0088】
以下、このように構成された本発明による「温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄方法」の第2実施形態を具体的に説明する。
【0089】
まず、制御部106は、光センサ103を介して照度変化を検知して、暗い状態で光を検知するか或いは明るい状態で暗い状態を検知すると、給水を用いて浄水又は殺菌水を生成して便器の内部を洗浄する(S201~202)。ここで、浄水又は殺菌水を生成して便器の内部を洗浄する過程は、図2の過程と同様に行われる。
【0090】
続いて、制御部106は、前記照度変化に基づいて便器の内部を洗浄した後、時間の経過を確認して、予め設定された時間が経過すると、タイマを初期化し、噴射ノズルを便器内部の噴射位置に移動させる(S204)。ここで、予め設定された時間は12時間又は24時間であってもよい。
【0091】
次いで、浄水/殺菌水生成部102は、給水を用いて殺菌水を生成する(S205~S206)。
【0092】
その後、噴射ノズル部110は、前記生成した殺菌水を所定の時間便器内へ噴射して便器の内部を自動的に洗浄する(S207)。
【0093】
殺菌水の噴射時間が予め設定された一定時間を経過すると、自動的に噴射を終了する(S208~S209)。噴射終了時に、浄水/殺菌水の生成と給水の供給をオフにする。
【0094】
図4は、本発明による「温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄方法」の第3実施形態を示すフローチャートであり、制御部106は、(a)着座センサ104を介して着座を検知した後に着座が解除され、設定された一定時間が経過すると、給水を用いて浄水を生成するステップ(S301~S305)、及び(b)前記生成した浄水を所定の時間便器内へ噴射して便器の内部を自動的に洗浄するステップ(S306~S308)を含む。
【0095】
以下、このように構成された本発明による「温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄方法」の第3実施形態を具体的に説明する。
【0096】
制御部106は、着座センサ104によって着座が検知されると(S301)、温水洗浄便座の使用と認識し、操作部105を介した操作命令に基づいて温水洗浄便座を制御する。
【0097】
その後、前記着座が検知された状態で着座が解除され(S302)、設定された一定時間が経過すると、便器の内部を洗浄するためにノズル駆動部109を介して噴射ノズルを便器内部の洗浄位置に移動させる(S304)。
【0098】
次いで、給水を用いて浄水を生成し(S305~S306)、前記生成した浄水を所定の時間便器内へ噴射して便器の内部を自動的に洗浄する(S307)。
【0099】
その後、浄水の噴射時間が予め設定された一定時間を経過すると、自動的に噴射を終了する(S308)。浄水噴射終了時に、浄水/殺菌水の生成と給水の供給をオフにする。
【0100】
図5は、本発明による「温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄方法」の第4実施形態を示すフローチャートであり、(a)制御部106は、光センサ103を介して照度変化を検知して、明るい状態から人体の接近により暗い状態に変化すると、給水を用いて殺菌水又は浄水を生成するステップ(S401~S405)、及び(b)前記生成した殺菌水又は浄水を所定の時間便器内へ噴射して便器の内部を洗浄するステップ(S406~S408)を含むことができる。
【0101】
以下、このように構成された本発明による温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄方法の第4実施形態を具体的に説明する。
【0102】
まず、温水洗浄便座が設置された場所で、光センサ103は、温水洗浄便座設置空間の照度を検知して制御部106に伝達する(S401)。
【0103】
前記制御部106は、光センサ103を介して検知した照度値を基準照度値と比較し、照度変化を検知する。
【0104】
前記制御部106は、光センサ103を介して検知した照度値を確認し、照度変化が検知されると、照度が明るい状態で変化したのかを確認する。
【0105】
ここで、温水洗浄便座が設置された環境が明るい状態で、人体が温水洗浄便座に近づくと、照度変化量が検知され、検知された照度は、明るい状態値から暗い状態値に変化する。
【0106】
したがって、この場合、使用者が温水洗浄便座を使用すると予測し、ノズル駆動部109を制御して噴射ノズルを便器内部の洗浄位置に移動させる(S403)。
【0107】
続いて、給水部101と浄水/殺菌水生成部102を動作させる(S404~S405)。
【0108】
つまり、前記浄水/殺菌水生成部102は、前記給水部101から供給される水を浄水フィルタで濾過して浄水を生成するか、或いは電気分解を用いて殺菌水を生成する。ここで、殺菌水は、給水される原水を用いて生成してもよく、浄水を用いて生成してもよい。
【0109】
こうして生成される殺菌水又は浄水は、流量調節部108へ供給され、流量調節部108は、前記制御部106の制御に基づいて洗浄用浄水又は殺菌水の流量を調節して噴射ノズルへ供給する。
【0110】
次いで、噴射ノズル部110は、噴射ノズルを用いて、前記流量調節部108を介して供給される浄水又は殺菌水を便器の内部へ噴射することにより、温水洗浄便座の使用前に便器の内部を洗浄する(S406)。
【0111】
その後、浄水又は殺菌水の噴射時間が予め設定された一定時間を経過すると、自動的に噴射を終了する(S407~S408)。噴射終了時に、浄水/殺菌水の生成と給水の供給をオフにする。
【0112】
このように温水洗浄便座の使用前に光センサと人体の検知によって温水洗浄便座の使用を予測した後、温水洗浄便座の使用前に殺菌水又は浄水を用いて便器を洗浄することにより、使用者が快適な温水洗浄便座を使用することができるようにする。
【0113】
図6は、本発明による「温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄方法」の第5実施形態を示すフローチャートであり、(a)制御部106は、温水洗浄便座の電源が投入されるか、或いは初期化ボタンによって時間リセットが行われると、時間の経過を確認して、設定された特定の時間になったかを確認するステップ(S501~S503)、(b)前記確認の結果、特定の時間が到来すると給水を用いて殺菌水又は浄水を生成するステップ(S504~S506)、及び(c)前記生成した殺菌水又は浄水を所定の時間便器内へ噴射して便器の内部を洗浄するステップ(S507~S509)を含むことができる。
【0114】
以下、このように構成された本発明による温水洗浄便座の便器内部自動殺菌及び洗浄方法の第5実施形態を具体的に説明する。
【0115】
まず、制御部106は、温水洗浄便座に電源が投入されるか、或いは初期化ボタンによって時間リセットが発生すると(S501~S502)、内部のタイマを用いて時間の経過を確認する。
【0116】
続いて、前記時間の経過を確認した結果、電源投入後又は時間リセット後に、予め設定した特定の時間(例えば、12時間又は24時間)が到来すると、便器の自動洗浄のため、ノズル駆動部109を制御して噴射ノズルを便器内の洗浄位置に移動させる(S504)。ここで、特定の時間として12時間又は24時間を例示したが、これは一例に過ぎず、前記特定の時間は様々な時間に変更設定することができるのは、当該分野における通常の知識を有する人にとっては自明であろう。
【0117】
次に、給水部101と浄水/殺菌水生成部102を動作させる(S504~S506)。
【0118】
つまり、前記浄水/殺菌水生成部102は、前記給水部101から供給される水を浄水フィルタで濾過して浄水を生成するか、或いは電気分解を用いて殺菌水を生成する。ここで、殺菌水は、給水される原水を用いて生成してもよく、浄水を用いて生成してもよい。
【0119】
このように生成される殺菌水又は浄水は、流量調節部108へ供給され、流量調節部108は、前記制御部106の制御に基づいて洗浄用浄水又は殺菌水の流量を調節して噴射ノズルへ供給する。
【0120】
次いで、噴射ノズル部110は、噴射ノズルを用いて、前記流量調節部108を介して供給される浄水又は殺菌水を便器内へ噴射することにより、一定時間周期で便器の内部を洗浄する(S507)。
【0121】
その後、浄水又は殺菌水の噴射時間が予め設定された一定時間を経過すると、自動的に噴射を終了する(S508~S509)。噴射終了時に、浄水/殺菌水の生成と給水の供給をオフにする。
【0122】
このように一定時間を周期として自動的に便器を洗浄することにより、常に最適な衛生状態を保つことができる。
【0123】
以上、上述した本発明によれば、光センサを介して検知した温水洗浄便座設置空間の照度変化に基づいて、温水洗浄便座の使用前と温水洗浄便座の使用終了後に便器の内部を浄水及び殺菌水で洗浄及び殺菌して、別途の化学薬品を用いることなく温水洗浄便座を常に清潔な状態に保つことにより、衛生環境を向上させるとともに使用者の手動便器洗浄による不便さ及び時間浪費を防止する。
【0124】
また、照度変化と時間を連動させて便器内部の洗浄及び殺菌を制御することにより、長時間温水洗浄便座を使用しない場合にも常に温水洗浄便座の清浄状態と細菌撲滅状態を保つことができる。
【0125】
同様に、着座センサと連動して殺菌水を用いて便器の内部を自動的に洗浄及び殺菌することにより、使用者の手動便器洗浄による不便さと時間浪費を防止する。
【0126】
以上、本発明者によって考案された発明を前記実施形態によって具体的に説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱することなく種々な変更を加え得るのは、当該技術分野における通常の知識を有する者にとって自明である。
【符号の説明】
【0127】
101 給水部
102 浄水/殺菌水生成部
103 光センサ
104 着座センサ
105 操作部
106 制御部
107 ヒータ部
108 流量調節部
109 ノズル駆動部
110 噴射ノズル部
図1
図2
図3
図4
図5
図6