(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-08
(45)【発行日】2024-07-17
(54)【発明の名称】連結構造
(51)【国際特許分類】
H01R 12/61 20110101AFI20240709BHJP
H01R 13/639 20060101ALI20240709BHJP
H01R 13/633 20060101ALI20240709BHJP
H01F 7/02 20060101ALN20240709BHJP
【FI】
H01R12/61
H01R13/639 A
H01R13/633
H01F7/02 Z
(21)【出願番号】P 2023519057
(86)(22)【出願日】2021-12-08
(86)【国際出願番号】 KR2021018553
(87)【国際公開番号】W WO2022149743
(87)【国際公開日】2022-07-14
【審査請求日】2023-03-27
(31)【優先権主張番号】10-2021-0001128
(32)【優先日】2021-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ソン、サン オク
【審査官】山下 寿信
(56)【参考文献】
【文献】特開平01-128586(JP,A)
【文献】特開平05-217640(JP,A)
【文献】特開平04-282582(JP,A)
【文献】特開2004-296426(JP,A)
【文献】特開2008-235073(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0239261(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 12/61
H01R 13/639
H01R 13/633
H01F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの導体パターンを含む第1部材の片面に設けられる第1連結部と、
片面に少なくとも一つの導電型パッドが形成される第2部材の他面に設けられ、前記少なくとも一つの導体パターンと前記少なくとも一つの導電型パッドとが電気的に接続されるように前記第1連結部の片面と磁気力により互いに接続される第2連結部と、を含み、
前記第1部材は、第1ガイド部を含み、
前記第2部材は、第2ガイド部を含み、
前記第1ガイド部と前記第2ガイド部は、前記第1部材と前記第2部材との結合時に互いに整列されるようにする、連結構造。
【請求項2】
前記第1ガイド部は、ガイドブロックを含み、
前記第2ガイド部は、ガイド溝を含み、
前記第1部材と前記第2部材は、前記第1ガイド部と前記第2ガイド部との間の結合により互いに整列される、請求項1に記載の連結構造。
【請求項3】
少なくとも一つの導体パターンを含む第1部材の片面に設けられる第1連結部と、
片面に少なくとも一つの導電型パッドが形成される第2部材の他面に設けられ、前記少なくとも一つの導体パターンと前記少なくとも一つの導電型パッドとが電気的に接続されるように前記第1連結部の片面と磁気力により互いに接続される第2連結部と、を含み、
前記第1連結部と前記第2連結部との間の磁気力が基準値以上の場合、前記第1連結部及び前記第2連結部の少なくとも一つと反対極性を有する治具を介して、前記第1連結部及び前記第2連結部の少なくとも一つの脱着が可能なように構成される、
連結構造。
【請求項4】
前記第1連結部は、強磁性体を含み、前記第2連結部は、鋼板を含む、請求項1
から3の何れか一項に記載の連結構造。
【請求項5】
前記第1連結部と前記第2連結部は、互いに一対一で対応するように複数のブロックで設けられる、請求項1から4のいずれか一項に記載の連結構造。
【請求項6】
前記第1連結部と前記第2連結部の少なくとも一つが磁石を含む場合、前記複数のブロックのうち互いに隣接したブロック間の極性が反対になるように配置される、請求項5に記載の連結構造。
【請求項7】
前記第1部材は、前記導体パターンを保護するフィルムを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の連結構造。
【請求項8】
前記第1部材は、前記フィルムのうち前記第2部材と接触する部分が一部除去された形態を有する、請求項7に記載の連結構造。
【請求項9】
前記第2部材は、PCBボード上に前記導電型パッドとIC回路が設けられた構造を有する、請求項1から
8のいずれか一項に記載の連結構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本文書に開示された実施形態は、2021年1月5日に出願された韓国特許出願第10-2021-0001128号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は、本明細書の一部として含まれる。
【0002】
本文書に開示された実施形態は、コネクタの連結構造に関する。
【背景技術】
【0003】
通常、電流が流れる複数の導線や装置を互いに連結するためには、コネクタという部品を使用する。このようなコネクタでは、両方の連結端子間の接続と解除に関する事項が重要視され、特にコネクティング構造を簡単にしてコストを節減することは、重要な課題の一つである。
【0004】
コネクタの種類は、代表的には、ワイヤー型コネクタやFFC(Flexible Flat Cable)型コネクタなどがある。通常、コネクタの内部には、一般的にハウジングを構成する射出物、コネクタターミナル、PCB(Printed Circuit Board)が実装されるマウンティング構造などを含んでいる。このように、両方の連結端子間の堅固な結合のために、コネクタは、様々な複雑な構成を備えているので、このような構成を最小化するための方案が問題となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本文書に開示された実施形態は、強磁性体などの磁性を有する部材を用いた連結構造を介して、コネクタの製造コストを節減し、コネクタの両連結端子を容易に連結及び解除できる連結構造の提供を一目的とする。
【0006】
本文書に開示された実施形態の技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及されていないさらに他の技術的課題は、以下の記載から当業者に明確に理解され得る。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本文書に開示された一実施形態による連結構造は、少なくとも一つの導体パターンを含む第1部材の片面に設けられる第1連結部及び片面に少なくとも一つの導電型パッドが形成される第2部材の他面に設けられ、前記少なくとも一つの導体パターンと前記少なくとも一つの導電型パッドとが電気的に接続されるように、前記第1連結部の片面と磁気力により互いに接続される第2連結部を含んでよい。
【0008】
一実施形態によれば、前記第1連結部は強磁性体を含み、前記第2連結部は鋼板(steel plate)を含んでよい。
【0009】
一実施形態によれば、前記第1部材は第1ガイド部を含み、前記第2部材は第2ガイド部を含み、前記第1ガイド部と前記第2ガイド部は前記第1部材と前記第2部材との結合時に互いに整列されるようにしてよい。
【0010】
一実施形態によれば、前記第1ガイド部はガイドブロックを含み、前記第2ガイド部はガイド溝を含み、前記第1部材と前記第2部材は前記第1ガイド部と前記第2ガイド部との間の結合により互いに整列されてよい。
【0011】
一実施形態によれば、前記第1連結部と前記第2連結部は、互いに一対一対応するように複数のブロックで設けられてよい。
【0012】
一実施形態によれば、前記第1連結部と前記第2連結部の少なくとも一つが磁石を含む場合、前記複数のブロックのうち互いに隣接したブロック間の極性が反対になるように配置されてよい。
【0013】
一実施形態によれば、前記第1部材は、前記導体パターンを保護するフィルムを含んでよい。
【0014】
一実施形態によれば、前記第1部材は、前記フィルムのうち前記第2部材と接触する部分が一部除去された形態を有してよい。
【0015】
一実施形態によれば、前記第1連結部と前記第2連結部との間の磁気力が基準値以上の場合、前記第1連結部及び前記第2連結部の少なくとも一つと反対極性を有する治具(jig)を介して、前記第1連結部及び前記第2連結部の少なくとも一つの脱着が可能なように構成されてよい。
【0016】
一実施形態によれば、前記第2部材は、PCB(Printed Circuit Board)ボード上に前記導電型パッドとIC回路が設けられた構造を有してよい。
【発明の効果】
【0017】
本文書に開示された一実施形態による連結構造は、強磁性体などの磁性を有する部材を用いた連結構造を介して、コネクタの製造コストを節減し、コネクタの両連結端子を容易に連結及び解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本文書に開示された一実施形態による連結構造を具現するための構成を示す図である。
【
図2】本文書に開示された一実施形態による連結構造を具現するための連結部を含む部材の構造を示す図である。
【
図3】本文書に開示された他の実施形態による連結構造を具現するための構成を示す図である。
【
図4】本文書に開示された他の実施形態による連結構造で連結部を脱着するための治具(jig)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付した図面を参照し、本文書に開示された多様な実施形態に対して詳細に説明する。本文書で図面上の同一の構成要素に対しては同一の参照符号を使用し、同一の構成要素に対して重複した説明は省略する。
【0020】
本文書に開示された多様な実施形態に対し、特定の構造的又は機能的説明は、単に実施形態を説明するための目的として例示されたものであって、本文書に開示された多様な実施形態は、多様な形態で実施可能であり、本文書に説明された実施形態に限定されるものと解釈されてはいけない。
【0021】
多様な実施形態で用いられる「第1」、「第2」、「第一」、又は「第二」などの表現は、多様な構成要素を順序及び/又は重要度に関係なく修飾することができ、当該構成要素を限定しない。例えば、本文書に開示された実施形態の権利範囲を外れることなく、第1の構成要素は第2の構成要素と命名されてよく、同様に、第2の構成要素も第1の構成要素に変えて命名されてよい。
【0022】
本文書で用いられる用語は、単に特定の実施形態を説明するために用いられたものであって、他の実施形態の範囲の限定を意図するものではない。単数の表現は、文脈上明らかに異なる意味がない限り、複数の表現を含んでよい。
【0023】
技術的や科学的な用語を含めて、ここで用いられる全ての用語は、本文書に開示された実施形態の技術分野における通常の知識を有する者により一般的に理解される意味と同一の意味を有してよい。一般的に用いられる辞書に定義された用語は、関連技術の文脈上有する意味と同一又は類似の意味を有するものと解釈されてよく、本文書で明らかに定義されない限り、理想的又は過度に形式的な意味に解釈されない。場合によっては、本文書で定義された用語であっても、本文書に開示された実施形態を排除するように解釈されてはいけない。
【0024】
図1は、本文書に開示された一実施形態による連結構造を具現するための構成を示す図である。
【0025】
図1を参照すれば、本文書に開示された一実施形態による連結構造を含むコネクタを示している。
図1のコネクタは、第1部材100と第2部材200が互いに連結される構造を有してよい。すなわち、
図1に示されたコネクタは、第1部材100が上端に位置し、第2部材200が下端に位置する方式で互いに結合される構造を有してよい。例えば、
図1の連結構造は、FFC方式のコネクタに適用されてよい。
【0026】
この場合、第1部材100は、第1連結部110、第1ガイド部120(ガイドブロック)、接着部130、導体パターン140、及び絶縁フィルム150を含んでよい。また、第2部材200は第2連結部210、第2ガイド部220(ガイド溝)、PCBボード230、導電型パッド240、及びIC回路250を含んでよい。
【0027】
第1部材100の第1連結部110は、第2部材200の第2連結部210と相互作用して、第1部材100と第2部材200が互いに結合されるようにできる。この際、
図1に示されたように、第1連結部110は、第1部材100の片面(例えば、上端部)に設けられ、第2連結部210は、第2部材200の他面(例えば、下端部)に設けられてよい。しかし、第1連結部110と第2連結部210の位置が、
図1に示されたのみに制限されるものではなく、第1連結部110と第2連結部210は、それぞれ第1部材100と第2部材200の任意の地点に位置してよい。
【0028】
第1連結部110と第2連結部210の少なくとも一つは、磁性を有する物体を含んでよい。例えば、第1連結部110は、強磁性体(例えば、ネオジム)を含み、第2連結部210は、鋼板(steel plate)を含んでよい。よって、第1連結部110と第2連結部210の磁気力により、第1部材100の導体パターン140と第2部材200の導電型パッド240とが互いに電気的に接続されるようにできる。
【0029】
第1部材100の第1ガイド部120と第2部材200の第2ガイド部220は、第1部材100と第2部材200の結合時に互いに整列されるようにできる。この際、
図1に示されたように、第1ガイド部120は、第1部材100の他面上に突出されたガイドブロックであってよく、第2ガイド部220は、第2部材200の片面に設けられ、第1ガイド部120が挿入できるガイド溝であってよい。
【0030】
このように、第1部材100に設けられた第1ガイド部120と、第2部材200に設けられた第2ガイド部220とが互いに結合されることにより、第1部材100と第2部材200を互いに整列させてよい。しかし、第1ガイド部120と第2ガイド部220が、
図1に示されたのみに制限されるものではなく、
図1に示されたこと以外にも多様な形態で行われてよい。
【0031】
接着部130は、第1連結部110を第1部材100に付着させてよい。この際、接着部130は、後述するように、第1連結部110を治具(jig)により除去可能なように第1部材100と第1連結部110との間に脱着可能な方式で第1連結部110を第1部材100に付着させてよい。例えば、接着部130は、磁石で構成され、片面は接着剤(未図示)により第1部材100に付着されており、他面は第1連結部110と磁気力により付着されてよい。
【0032】
導体パターン140は、導電体で構成され、第1部材100と連結された装置からの電気的信号を伝達する機能を行ってよい。
図1に示されたように、導体パターン140は、第1部材100の内部に並んで配列された複数の導線形態で構成されてよい。
【0033】
絶縁フィルム150は、第1部材100に含まれた導体パターン140を絶縁させ、外部から保護する機能を行ってよい。この際、導体パターン140は、接着剤(未図示)により2つの絶縁フィルム150間にラミネーション(lamination)される構造を有してよい。この際、絶縁フィルム150は、第2部材200の導電型パッド240と電気的に接続するために、第2部材200と接触する部分が除去された形態を有してよい。
【0034】
第2部材200に設けられたPCBボード230は、導電型パッド240及びIC回路250を含んでよい。導電型パッド240は、導電体を含み、第1部材100の導体パターン140から電気的信号を受信するか、第2部材200に接続された装置からの電気的信号を導体パターン140に伝送することができる。また、導電型パッド240を介して受信した電気的信号は、IC回路250を介して第2部材200と接続した装置に伝達することができる。
【0035】
このように、本文書に開示された一実施形態による連結構造は、強磁性体などの磁性を有する部材を用いた連結構造を介して、コネクタの製造コストを節減し、コネクタの両連結端子を容易に連結及び解除することができる。
【0036】
図2は、本文書に開示された一実施形態による連結構造を具現するための連結部を含む部材の構造を示す図である。
【0037】
図2の(a)を参照すれば、
図1のSection A-A'での断面図を示す。この場合、第1部材100の導体パターン140は、
図1に説明したように、複数の導線形態で行われてよい。また、導体パターン140は、接着剤160により絶縁フィルム150に付着されてよい。
図2の(a)に示されたように、導体パターン140は、2つの絶縁フィルム150によりラミネートされた構造を有してよい。
【0038】
図2の(b)を参照すれば、第1部材100の絶縁フィルム150の一部が除去された部分170を示している。これは、第1部材100の導体パターン140と第2部材200の導電型パッド240とが互いに接続されるようにするために、絶縁フィルム150のうち、第2部材200と接触する部分を除去したものである。
【0039】
すなわち、
図1を参照すれば、第1部材100の他面に設けられた絶縁フィルム150のうち、第2部材200の片面のうち導電型パッド240が設けられた領域に該当する部分を除去することにより、第1部材100の導体パターン140と第2部材200の導電型パッド240とが物理的/電気的に接続されるようにできる。
【0040】
図3は、本文書に開示された他の実施形態による連結構造を具現するための構成を示す図である。
図3のコネクタもまた、
図1のコネクタと同様に、第1部材100と第2部材200が互いに連結される構造を有してよい。すなわち、第1部材100が上端に位置し、第2部材200が下端に位置する方式で互いに結合される構造を有してよい。
【0041】
この場合にも、第1部材100は、第1連結部110、接着部130、導体パターン140、及び絶縁フィルム150を含んでよい。また、第2部材200は、第2連結部210、PCBボード230、導電型パッド240、及びIC回路250を含んでよい。この際、第1部材100の第1連結部110、接着部130、導体パターン140、及び絶縁フィルム150と、第2部材200の第2連結部210、PCBボード230、導電型パッド240、及びIC回路250は、
図1と実質的に同一であるので、
図3では詳しい説明は省略する。また、
図3では、便宜上第1ガイド部120と第2ガイド部220を示していないが、必要に応じて第1ガイド部120と第2ガイド部220も含まれてよい。
【0042】
図3では、第1部材100の第1連結部110と第2部材200の第2連結部210とが
図1のような一体型ではなく、複数のブロックの形態で構成された点で異なる。この場合、第1連結部110と第2連結部210のブロックは、互いに一対一対応するように配置されてよい。
【0043】
また、第1連結部110と第2連結部210の少なくとも一つが磁石を含む場合、複数のブロックのうち互いに隣接したブロック間の極性が反対になるように配置されてよい。例えば、第1連結部110が強磁性体の場合、
図3に示されたように、隣接したブロック間の極性が反対になるように繰り返して配置してよい。これは、後述するように、第1連結部110により形成された磁場を閉回路として形成して外部磁気力を遮断することにより、治具を介して第1連結部110の磁石を容易に解除するためである。
【0044】
図4は、本文書に開示された他の実施形態による連結構造で連結部を脱着するための治具を示す図である。
【0045】
図4を参照すれば、本文書に開示された実施形態による治具300は、磁石部310、取手部320、及び接着部330を含んでよい。特に、
図4の治具300は、第1連結部110と第2連結部210との間の磁気力が基準値以上の場合(例えば、人の力で直接磁石を解除しにくい場合)、第1連結部110及び第2連結部210の少なくとも一つと反対極性を有する磁石部310を介して、第1連結部110及び第2連結部210の少なくとも一つの脱着することができる。
【0046】
また、
図4では、第1部材100に設けられた第1連結部110が強磁性体であるものとして説明する。しかし、本文書に開示された連結構造がこれに制限されるものではなく、第2連結部210が強磁性体であってよく、第1連結部110と第2連結部210の両方も強磁性体で構成されてもよい。
【0047】
磁石部310は、複数の磁石ブロックで構成された第1連結部110と一対一対応するように設けられ、第1連結部110の各ブロックの極性と反対になるように配置されてよい。よって、磁石部310は、磁気力により第1連結部110と結合されてよい。このように、互いに反対極性を有する磁石部310と第1連結部110が磁気力により互いに接続された場合、磁場の閉回路が形成されて外部磁気力が遮断されるので、第1部材100と第1連結部110との間の磁気力が失われる(
図4の磁力off領域)。よって、治具300を介して、第1連結部110を第1部材100から容易に除去することができる。
【0048】
取手部320は、磁石部310が付着され、使用者が把持可能な形態で構成されてよい。よって、使用者が取手部320を把持して治具300の磁石部310とコネクタの第1部材100の第1連結部110を互いに接触させることにより、第1連結部110と第2連結部210との間の磁気力が強くて使用者が直接第1連結部110を解除しにくい場合、第1連結部110を第1部材100から容易に除去することができる。
【0049】
接着部330は、治具300の取手部320下端に磁石部310が付着されるようにできる。この場合、接着部330は、第1連結部110を第1部材100から脱着できるように十分な接着力を有することが好ましい。
【0050】
このように、本文書に開示された一実施形態による連結構造は、強磁性体などの磁性を有する部材を用いた連結構造を介して、コネクタの製造コストを節減し、コネクタの両連結端子を容易に連結及び解除することができる。
【0051】
以上、本文書に開示された実施形態を構成する全ての構成要素が一つに結合するか、結合されて動作することと説明されたとし、本文書に開示された実施形態が必ずこのような実施形態に限定されるものではない。すなわち、本文書に開示された実施形態の目的範囲内であれば、その全ての構成要素が一つ以上に選択的に結合されて動作してもよい。
【0052】
また、以上に記載された「含む」、「構成する」又は「有する」などの用語は、特に反対の記載がない限り、当該構成要素が内在し得ることを意味するので、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでよいと解釈されなければならない。技術的や科学的な用語を含む全ての用語は、特に定義されない限り、本文書に開示された実施形態の属する技術分野における通常の知識を有する者により一般的に理解されるものと同一の意味を有する。辞書に定義された用語のように一般的に用いられる用語は、関連技術の文脈上の意味と一致すると解釈されなければならず、本文書に明らかに定義しない限り、理想的や過度に形式的な意味として解釈されない。
【0053】
以上の説明は、本文書に開示された技術思想を例示的に説明したものに過ぎないものであって、本文書に開示された実施形態の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本文書に開示された実施形態の本質的な特性から外れない範囲で多様な修正及び変形が可能である。したがって、本文書に開示された実施形態は、本文書に開示された実施形態の技術思想を限定するためではなく、説明するためのものであり、このような実施形態により本文書に開示された技術思想の範囲が限定されるものではない。本文書に開示された技術思想の保護範囲は、以下の特許請求の範囲により解釈されなければならず、それと同等の範囲内の全ての技術思想は、本文書の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。