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特許75178273次元半導体メモリ装置及びその製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-08
(45)【発行日】2024-07-17
(54)【発明の名称】3次元半導体メモリ装置及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H10B 43/50 20230101AFI20240709BHJP
   H10B 41/50 20230101ALI20240709BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20240709BHJP
   H01L 29/788 20060101ALI20240709BHJP
   H01L 29/792 20060101ALI20240709BHJP
【FI】
H10B43/50
H10B41/50
H01L29/78 371
【請求項の数】 25
(21)【出願番号】P 2020003629
(22)【出願日】2020-01-14
(65)【公開番号】P2020113766
(43)【公開日】2020-07-27
【審査請求日】2022-11-16
(31)【優先権主張番号】10-2019-0005288
(32)【優先日】2019-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】李 亥濬
(72)【発明者】
【氏名】安 聖洙
(72)【発明者】
【氏名】金 荷那
【審査官】小山 満
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0200676(US,A1)
【文献】特表2014-517530(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0306089(US,A1)
【文献】国際公開第2012/166483(WO,A2)
【文献】米国特許出願公開第2016/0268298(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10B 43/50
H10B 41/50
H01L 21/336
H01L 29/788
H01L 29/792
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルアレイ領域及び前記セルアレイ領域と第1方向に隣接する連結領域を含む基板を準備し、前記連結領域は前記第1方向と交差する第2方向に沿って配列された第1及び第2パッド領域を含むことと、
前記基板上に交互に積層された水平膜及び絶縁膜を含む薄膜構造体を形成することと、
前記第1及び第2パッド領域で前記薄膜構造体の一部に対する単層エッチング工程を繰り返しに遂行してダミー構造体を形成することと、
前記第1パッド領域で前記ダミー構造体の一部及び前記薄膜構造体の一部に対する第1多層エッチング工程を遂行して、前記第1パッド領域の第1ダミー構造体及び前記第2パッド領域の第2ダミー構造体を形成し、第1及び第2ダミー構造体は前記基板から互いに異なるレベルに位置することと、
前記第1及び第2パッド領域で前記第1及び第2ダミー構造体の一部分及び前記薄膜構造体の他の一部に対する第2多層エッチング工程を繰り返しに遂行して電極構造体を形成することと、を含み、
前記第2多層エッチング工程における第2エッチング深さが、前記第1多層エッチング工程における第1エッチング深さよりも大きい、3次元半導体メモリ装置の製造方法。
【請求項2】
前記ダミー構造体は、前記第1方向に沿って形成され、互いに対向する第1階段構造及び前記第2方向に沿って形成され、互いに対向する第2階段構造を含む請求項1に記載の3次元半導体メモリ装置の製造方法。
【請求項3】
前記第1及び第2ダミー構造体の各々は、前記第1方向に沿って形成された第1階段構造及び前記第2方向に沿って形成された第2階段構造を含む請求項1に記載の3次元半導体メモリ装置の製造方法。
【請求項4】
前記電極構造体は、
前記第1パッド領域で前記第1ダミー構造体の前記第2階段構造が転写されて形成された第1中間階段構造と、
前記第2パッド領域で前記第2ダミー構造体の前記第2階段構造が転写されて形成された第2中間階段構造と、を含み、
前記第1中間階段構造は、前記基板から第2中間階段構造と異なるレベルに位置する請求項3に記載の3次元半導体メモリ装置の製造方法。
【請求項5】
前記単層エッチング工程は、前記第1及び第2パッド領域で前記薄膜構造体の一部を覆う第1マスクパターンを利用して前記水平膜の垂直ピッチに該当する深さに前記薄膜構造体をエッチングする請求項1に記載の3次元半導体メモリ装置の製造方法。
【請求項6】
セルアレイ領域及び前記セルアレイ領域と第1方向に隣接する連結領域を、複数の電極構造体の各々について含む基板であって、前記連結領域は前記第1方向と交差する第2方向に互いに隣接する第1及び第2パッド領域を含むことと、
前記基板上に垂直に積層された複数の電極を含む前記電極構造体であって、前記電極構造体の上部部分は前記連結領域で前記第1方向に沿って形成された上部階段構造を含むことと、
前記電極構造体の前記上部部分と水平に離隔され、前記第1パッド領域に提供される第1ダミー構造体と、
前記電極構造体の前記上部部分と水平に離隔され、前記第2パッド領域に提供される第2ダミー構造体と、を含み、
前記第1及び第2ダミー構造体の各々は、前記第1方向及び前記第2方向に沿って形成されたダミー階段構造を含み、
前記第1ダミー構造体は、前記基板から第1レベルに位置し、前記第2ダミー構造体は、前記第1レベルより低い第2レベルに位置する3次元半導体メモリ装置。
【請求項7】
前記電極構造体は、前記セルアレイ領域で前記第2方向に第1幅を有し、
前記第1及び第2ダミー構造体の各々は、前記第2方向に前記第1幅の1/2より小さい第2幅を有する請求項6に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項8】
前記第1ダミー構造体の前記ダミー階段構造は、前記第2ダミー構造体の前記ダミー階段構造に対して反対方向に配置されている請求項6に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項9】
前記第1及び第2ダミー構造体の各々は、垂直に積層された複数のダミーパターンを含み、前記ダミーパターンは、垂直に互いに整列された一側壁を有する請求項6に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項10】
前記電極構造体は、
前記第1パッド領域で前記第1方向に沿って形成された第1下部階段構造、第1中間階段構造、及び第1上部階段構造を含み、
前記第2パッド領域で前記第1方向に沿って形成された第2下部階段構造、第2中間階段構造、及び第2上部階段構造を含み、
前記第1下部、中間、及び上部階段構造は、前記基板から前記第2下部、中間、及び上部階段構造と異なるレベルに位置する請求項6に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項11】
前記第1及び第2下部階段構造は、前記第1方向及び前記第2方向の両方で単層階段を含む請求項10に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項12】
前記第1及び第2中間階段構造は、前記第1方向に沿って形成された多層階段と前記第2方向に沿って形成された単層階段を含む請求項10に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項13】
前記多層階段の各々の高さは、前記第1レベルと前記第2レベルとの間のレベル差より大きい請求項12に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項14】
セルアレイ領域及び前記セルアレイ領域を介して第1方向に互いに離隔された第1及び第2連結領域を含む基板であって、前記第1連結領域は前記第1方向と交差する第2方向に配列された第1及び第2パッド領域を含み、第2連結領域は前記第2方向に配列された第3及び第4パッド領域を含むことと、
前記基板上に垂直に積層された複数の電極を含む電極構造体と、
前記第1乃至第4パッド領域に各々配置される第1乃至第4ダミー構造体であって、前記第1乃至第4ダミー構造体の各々は前記電極構造体上に垂直に積層されたダミーパターンを含むことと、を含み、
前記第1乃至第4ダミー構造体は、前記基板から互いに異なるレベルに各々位置し、
前記第1パッド領域は前記第1方向に前記第3パッド領域から離隔され、
前記第2パッド領域は前記第1方向に前記第4パッド領域から離隔される、3次元半導体メモリ装置。
【請求項15】
前記第1乃至第4ダミー構造体の各々は、前記第1方向及び前記第2方向に沿って形成されたダミー階段構造を含む請求項14に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項16】
前記電極構造体は、前記セルアレイ領域で前記第2方向に第1幅を有し、
前記第1乃至第4ダミー構造体の各々は、前記第2方向に前記第1幅の1/2より小さい第2幅を有する請求項14に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項17】
前記電極構造体の下部部分は、前記基板の上面と隣接し、前記第1方向及び前記第2方向の両方で単層階段からなされた下部階段構造を含み、
前記電極構造体の中間部分は、前記第2方向に沿って単層階段からなされた中間階段構造を含み、
前記電極構造体の上部部分は、前記第1方向に沿って単層階段からなされた上部階段構造を含む請求項14に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項18】
前記第1乃至第4ダミー構造体は、電極構造体の前記上部部分と水平に離隔される請求項17に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項19】
セルアレイ領域及び前記セルアレイ領域と隣接する連結領域を、複数の電極構造体の各々について含む基板と、
前記基板上に垂直に積層された複数の電極を含む前記電極構造体であって、前記電極構造体の上部部分は前記連結領域で第1方向に沿って形成された上部階段構造を含むことと、
前記連結領域内で前記電極構造体の前記上部部分と水平に離隔され、垂直に積層された第1ダミーパターンを含む第1ダミー構造体と、
前記連結領域内で前記電極構造体の前記上部部分と水平に離隔され、垂直に積層された第2ダミーパターンを含む第2ダミー構造体と、を含み、
前記第1及び第2ダミー構造体の各々は、前記第1方向及び前記第1方向と交差する第2方向に沿って形成されたダミー階段構造を含み、
前記第1ダミー構造体は、前記基板から第1レベルに位置し、前記第2ダミー構造体は、前記第1レベルより低い第2レベルに位置する3次元半導体メモリ装置。
【請求項20】
前記電極構造体は、前記セルアレイ領域で前記第2方向に第1幅を有し、
前記第1及び第2ダミー構造体の各々は、前記第2方向に前記第1幅の1/2より小さい第2幅を有する請求項19に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項21】
前記第1ダミーパターンは、垂直に互いに整列された第1側壁を有し、
前記第2ダミーパターンは、垂直に互いに整列された第2側壁を有する請求項19に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項22】
前記第1ダミー構造体の一側壁は、前記第2ダミー構造体の一側壁と共面をなす請求項19に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項23】
前記第1レベルと前記第2レベルとの間の差は前記電極の垂直ピッチの少なくとも4倍に該当する請求項19に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項24】
前記電極構造体は、前記連結領域で前記第1方向に沿って形成された下部階段構造及び中間階段構造を含み、
前記中間階段構造は、前記第1方向に沿って形成された多層階段と前記第2方向に沿って形成された単層階段を含む請求項19に記載の3次元半導体メモリ装置。
【請求項25】
前記電極構造体は、前記連結領域で前記第1方向に沿って形成された下部階段構造及び中間階段構造を含み、
前記下部階段構造は、前記第1方向及び前記第2方向の両方で単層階段を含む請求項19に記載の3次元半導体メモリ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は3次元半導体装置に係り、より詳細には集積度がより向上された3次元半導体メモリ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
消費者が要求する優れた性能及び低廉な価額を充足させるために半導体装置の集積度を増加させることが要求されている。半導体装置の場合、その集積度は製品の価額を決定する重要な要因であるので、特に増加された集積度が要求されている。従来の2次元又は平面的な半導体装置の場合、その集積度は単位メモリセルが占有する面積によって主に決定されるので、微細パターン形成技術の水準に大きく影響を受ける。しかし、パターンの微細化のためには超高価の装備を必要とするので、2次元半導体装置の集積度は増加しているが、相変わらず制限的である。したがって、3次元的に配列されるメモリセルを具備する3次元半導体メモリ装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許第9,728,448号公報
【文献】米国特許第10,049,744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は集積度がより向上された3次元半導体メモリ装置を提供することにある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は集積度をより向上させることができる3次元半導体メモリ装置の製造方法を提供することにある。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は以上のように言及された課題に制限されず、言及されない他の課題が下の記載から当業者に明確に理解されるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記解決しようとする課題を達成するために本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置は、セルアレイ領域及び前記セルアレイ領域と第1方向に隣接する連結領域を含む基板であって、前記連結領域は前記第1方向と交差する第2方向に互いに隣接する第1及び第2パッド領域を含むことと、前記基板上に垂直に積層された複数の電極を含む電極構造体であって、前記電極構造体の上部部分は前記連結領域で前記第1方向に沿って形成された上部階段構造を含むことと、前記電極構造体の前記上部部分と水平に離隔され、前記第1パッド領域に提供される第1ダミー構造体と、前記電極構造体の前記上部部分と水平に離隔され、前記第2パッド領域に提供される第2ダミー構造体と、を含み、前記第1及び第2ダミー構造体の各々は前記第1方向及び前記第2方向に沿って形成されたダミー階段構造を含み、前記第1ダミー構造体は前記基板から第1レベルに位置し、前記第2ダミー構造体は前記第1レベルより低い第2レベルに位置することができる。
【0008】
前記解決しようとする課題を達成するために本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置は、セルアレイ領域及び前記セルアレイ領域を介して第1方向に互いに離隔された第1及び第2連結領域を含む基板であって、前記第1連結領域は前記第1方向と交差する第2方向に第1及び第2パッド領域を含み、第2連結領域は前記第2方向に第3及び第4パッド領域を含むことと、前記基板上に垂直に積層された複数の電極を含む電極構造体と、前記第1乃至第4パッド領域に各々配置される第1乃至第4ダミー構造体であって、前記第1乃至第4ダミー構造体の各々は前記電極構造体上に垂直に積層されたダミーパターンを含み、前記第1乃至第4ダミー構造体は前記基板から互いに異なるレベルに各々位置することができる。
【0009】
前記解決しようとする課題を達成するために本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置は、セルアレイ領域及び前記セルアレイ領域と隣接する連結領域を含む基板と、前記基板上に垂直に積層された複数の電極を含む電極構造体であって、前記電極構造体の上部部分は前記連結領域で前記第1方向に沿って形成された上部階段構造を含むことと、前記電極構造体の前記上部部分と水平に離隔され、垂直に積層された第1ダミーパターンを含む第1ダミー構造体と、前記電極構造体の前記上部部分と水平に離隔され、垂直に積層された第2ダミーパターンを含む第2ダミー構造体を含み、前記第1及び第2ダミー構造体の各々は前記第1方向及び前記第1方向と交差する第2方向に沿って形成されたダミー階段構造を含み、前記第1ダミー構造体は前記基板から第1レベルに位置し、前記第2ダミー構造体は前記第1レベルより低い第2レベルに位置することができる。
【0010】
前記解決しようとする課題を達成するために本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の製造方法は、セルアレイ領域及び前記セルアレイ領域と第1方向に隣接する連結領域を含む基板を準備し、前記連結領域は前記第1方向と交差する第2方向に沿って第1及び第2パッド領域を含むことと、前記基板上に交互に積層された水平膜及び絶縁膜を含む薄膜構造体を形成することと、前記第1及び第2パッド領域で前記薄膜構造体の一部に対する単層エッチング工程を繰り返しに遂行してダミー構造体を形成することと、前記第1パッド領域で前記ダミー構造体の一部及び前記薄膜構造体の一部に対する第1多層エッチング工程を遂行して、前記第1パッド領域の第1ダミー構造体及び前記第2パッド領域の第2ダミー構造体を形成し、第1及び第2ダミー構造体は前記基板から互いに異なるレベルに位置することと、前記第1及び第2パッド領域で前記第1及び第2ダミー構造体の一部分及び前記薄膜構造体の他の一部に対する第2多層エッチング工程を繰り返しに遂行して電極構造体を形成することを含むことができる。
【0011】
前記解決しようとする課題を達成するために本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の製造方法は、セルアレイ領域及び前記セルアレイ領域と隣接する連結領域を含む基板を準備することと、前記基板上に交互に積層された水平膜及び絶縁膜を含む薄膜構造体を形成することと、前記連結領域で前記薄膜構造体の一部に対する単層エッチング工程を繰り返しに遂行してダミー構造体を形成し、前記ダミー構造体は第1方向に沿って形成され互いに対向する第1階段構造及び前記第1方向と交差する第2方向に沿って形成され、互いに対向する第2階段構造を含むことと、前記ダミー構造体の一部及び前記薄膜構造体に対する第1多層エッチング工程を遂行して、前記基板から互いに異なるレベルに位置する第1及び第2ダミー構造体を形成することと、及び前記第1及び第2ダミー構造体の一部分及び前記薄膜構造体に対する第2多層エッチング工程を繰り返しに遂行して電極構造体を形成することを含むことができる。
【0012】
その他の実施形態の具体的な事項は詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0013】
本発明の実施形態によれば、連結領域でピラミッド形状の階段構造を有するダミー構造体を形成した後、ダミー構造体一部をエッチングマスクとして利用して互いに異なるレベルに位置する第1及び第2ダミー構造体が形成されることができる。第1及び第2ダミー構造体を利用して垂直に積層された水平膜をパターニングすることによって、連結領域で電極構造体の階段構造を形成する時、工程数が減少されることができ、階段構造が占める面積を減少させることができる。したがって、3次元半導体メモリ装置の集積度が増加されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態にかかる3次元半導体メモリ装置の概略的な構成を説明するための図面である。
図2】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体を説明するための図面である。
図3】本発明の実施形態による3次元半導体メモリ装置の平面図である。
図4A図3のI-I’線に沿って切断した断面図である。
図4B図3のII-II’線に沿って切断した断面図である。
図5図3のIII-III’線に沿って切断した断面図である。
図6】本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体を説明するための平面図である。
図7】本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の平面図である。
図8】本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体を説明するための図面である。
図9】本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の断面図である。
図10】本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体を説明するための図面である。
図11】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置のメモリセルアレイを示す簡略回路図である。
図12】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体の形成方法を示す順序図である。
図13】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体の形成方法を示す斜視図である。
図14】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体の形成方法を示す斜視図である。
図15】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体の形成方法を示す斜視図である。
図16】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体の形成方法を示す斜視図である。
図17】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体の形成方法を示す斜視図である。
図18A】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体の形成方法を示す平面図である。
図18B】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体の形成方法を示す斜視図である。
図19A】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体の形成方法を示す平面図である。
図19B】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体の形成方法を示す斜視図である。
図20A】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体の形成方法を示す平面図である。
図20B】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体の形成方法を示す斜視図である。
図21A】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体の形成方法を示す平面図である。
図21B】本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体の形成方法を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置及びその製造方法に対して詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明の実施形態にかかる3次元半導体メモリ装置の概略的な構成を説明するための図面である。図1を参照すれば、3次元半導体メモリ装置はセルアレイ領域CAR及び周辺回路領域を含む。周辺回路領域はローデコーダー領域ROW DCR、ページバッファ領域PBR、コラムデコーダー領域COL DCR、及び制御回路領域(図示せず)を含む。実施形態によれば、セルアレイ領域CARとローデコーダー領域ROW DCRとの間に連結領域CNRが配置される。
【0017】
セルアレイ領域CARには複数のメモリセルで構成されたメモリセルアレイが配置される。実施形態で、メモリセルアレイは3次元的に配列されたメモリセル及びメモリセルと電気的に連結された複数のワードライン及びビットラインを含む。
【0018】
ローデコーダー領域ROW DCRにはメモリセルアレイのワードラインを選択するローデコーダーが配置され、連結領域CNRにはメモリセルアレイとローデコーダーを電気的に連結するコンタクトプラグ及び配線を含む配線構造体が配置されることができる。ローデコーダはアドレス情報に応じてメモリセルアレイのワードラインの中で1つを選択する。ローデコーダは制御回路の制御信号に応答してワードライン電圧を選択されたワードライン及び非選択されたワードラインに各々提供する。
【0019】
ページバッファ領域PBRにはメモリセルに格納された情報を読み出すためのページバッファが配置される。ページバッファは動作モードに応じてメモリセルに格納されるデータを一時的に格納するか、或いはメモリセルに格納されたデータを感知することができる。ページバッファはプログラム動作モードの時、書込みドライバー(write driver)回路として動作し、読出し動作モードの時、センス増幅器(sense amplifier)回路として動作する。
【0020】
カラムデコーダー領域COL DCRにはメモリセルアレイのビットラインと連結されるカラムデコーダーが配置される。カラムデコーダはページバッファと外部装置(例えば、メモリコントローラ)との間にデータ伝送経路を提供することができる。
【0021】
図2は本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体を説明するための図面である。図3は本発明の実施形態による3次元半導体メモリ装置の平面図である。図4A及び図4B図3のI-I’線及びII-II’線に沿って切断した断面図である。図5図3のIII-III’線に沿って切断した断面図である。
【0022】
図2図3図4A図4B、及び図5を参照すれば、電極構造体STが連結領域CNR及びセルアレイ領域CARを含む基板1上に配置される。
【0023】
実施形態で、連結領域CNRは基板1の上面に平行な第1方向D1にセルアレイ領域CARと隣接することができ、第1パッド領域PR1及び第2パッド領域PR2を含むことができる。第1パッド領域PR1と第2パッド領域PR2は基板1の上面に平行な、第1方向D1と交差する第2方向D2に互いに隣接することができる。
【0024】
電極構造体STは基板1の上面に対して垂直な第3方向D3に交互に積層された複数の電極EL及び絶縁膜ILDを含む。電極ELは導電性物質(例えば、ドーピングされた半導体又は金属)で形成されることができる。電極ELの各々は連結領域CNRでその直ちに上に位置する電極によって露出されるパッド部を有することができる。絶縁膜ILDはシリコン酸化膜のような絶縁物質からなされる。
【0025】
より詳細に、電極構造体STは下部構造体LST、中間構造体MST、及び上部構造体USTを含み、下部、中間、及び上部構造体LST、MST、USTの各々は同一な数の電極ELを含むことができる。
【0026】
一例として、下部、中間、及び上部構造体LST、MST、USTの各々は2n個(ここで、nは1以上の自然数)の電極ELを含むことができる。一例として、下部、中間、及び上部構造体LST、MST、USTの各々は垂直に積層された8個の電極ELを含むことと図示したが、本発明はこれに制限されない。
【0027】
下部構造体LSTの電極ELは第1パッド領域PR1で第1下部階段構造LS1と第2パッド領域PR2で第2下部階段構造LS2を形成することができる。ここで、第1及び第2下部階段構造LS1、LS2の各々は連続的に積層された複数の電極ELによって形成されることができ、第1下部階段構造LS1は第2下部階段構造LS2と基板1から互いに異なるレベルに位置することができる。
【0028】
第1及び第2下部階段構造LS1、LS2の各々は単層階段を含むことができる。実施形態で、単層階段は1つの電極ELを含むことができ、単層階段の高さは電極ELの各々の垂直ピッチ(vertical pitch)と実質的に同一であるか、或いはこれより小さい。
【0029】
第1及び第2下部階段構造LS1、LS2の各々は第1及び第2方向D1及びD2の両方に沿って形成されることができる。即ち、第1及び第2下部階段構造LS1、LS2の各々はピラミッド形状の階段構造を有することができる。
【0030】
各中間構造体MSTを構成する電極ELは垂直に整列される一側壁を有することができる。中間構造体MSTの各々で電極ELは第1パッド領域PR1で第1中間階段構造MS1と第2パッド領域PR2で第2中間階段構造MS2を形成することができる。ここで、第1中間階段構造MS1は第2中間階段構造MS2と基板1から互いに異なるレベルに位置することができる。第1中間階段構造MS1と第2中間階段構造MS2との間のレベル差は第1下部階段構造LS1と第2下部階段構造LS2との間のレベル差と実質的に同一であることができる。
【0031】
第1及び第2中間階段構造MS1、MS2の各々は連続的に積層された複数の電極ELによって第2方向D2に沿って形成されることができる。第1及び第2中間階段構造MS1、MS2の各々は単層階段を含むことができる。
【0032】
中間構造体MSTは基板1からの距離が遠くなるほど、第1方向D1に長さが減少し、積層されることができる。中間構造体MSTによって第1方向D1に沿って多層階段からなされた階段構造が形成されることができる。ここで、多層階段は少なくとも2つ以上の電極ELを含むことができ、多層階段の高さは電極ELの各々の垂直ピッチの約2倍以上である。
【0033】
上部構造体USTは最上層の中間構造体MST上に配置され、上部構造体USTの電極ELは第1パッド領域PR1で第1上部階段構造US1及び第2パッド領域PR2で第2上部階段構造US2を形成することができる。ここで、第1及び第2上部階段構造US1、US2の各々は単層階段を含むことができる。第1上部階段構造US1は第2上部階段構造US2と基板1から互いに異なるレベルに位置することができる。第1及び第2上部階段構造US1、US2の各々は連続的に積層された複数の電極ELによって第1方向D1に沿って形成されることができる。第1上部階段構造US1と第2上部階段構造US2との間のレベル差は第1中間階段構造MS1と第2中間階段構造MS2との間のレベル差と実質的に同一であることができる。
【0034】
実施形態によれば、第1及び第2ダミー構造体DST1、DST2が上部構造体USTと水平に離隔されて最上層の中間構造体MST上に配置されることができる。
【0035】
第1ダミー構造体DST1は第1パッド領域PR1に提供され、垂直に積層された第1ダミーパターンDP1を含むことができる。第1ダミーパターンDP1は第1方向D1及び第2方向D2に沿って単層階段からなされた第1ダミー階段構造DS1を形成することができる。第1ダミー階段構造DS1は上部構造体USTの第1上部階段構造US1と同一なレベルに形成されることができる。
【0036】
第2ダミー構造体DST2は第2パッド領域PR2に提供され、垂直に積層された第2ダミーパターンDP2を含むことができる。実施形態で、第2ダミー構造体DST2は第1ダミー構造体DST1より高いレベルに位置することができる。
【0037】
第2ダミーパターンDP2は第1方向D1及び第2方向D2に沿って単層階段からなされた第2ダミー階段構造DS2を形成することができる。第2ダミー階段構造DS2は上部構造体USTの第2上部階段構造US2と同一なレベルに形成されることができる。
【0038】
第1及び第2ダミーパターンDP1、DP2の一側壁はそれの下に位置する中間構造体MSTの電極ELの一側壁と垂直に整列されることができる。
【0039】
実施形態で、電極構造体STはセルアレイ領域CARで第2方向D2に第1幅W1を有することができる。即ち、電極ELの各々はセルアレイ領域CARで第2方向D2に第1幅W1を有することができる。
【0040】
第1及び第2ダミー構造体DST1、DST2の各々は第2方向D2に第1幅W1の1/2より小さい第2幅W2を有することができる。より詳細に、第1ダミー構造体DST1で第1ダミーパターンDP1は第2方向D2に幅が互いにことなることができ、第2ダミー構造体DST2で第2ダミーパターンDP2は第2方向D2に幅が互いに異なることができる。
【0041】
埋め込み絶縁膜110がセルアレイ領域CAR及び連結領域CNRの基板1上で電極構造体STと第1及び第2ダミー構造体DST1、DST2を覆うことができる。埋め込み絶縁膜110は平坦な上面を有することができる。
【0042】
コンタクトプラグUCP、MCP、LCPが第1及び第2パッド領域PR1、PR2で電極構造体STの電極ELの各々に接続されることができる。上部コンタクトプラグUCPは上部構造体の電極ELに各々接続されることができる。中間コンタクトプラグMCPが中間構造体MSTの電極ELに各々接続されることができる。下部コンタクトプラグLCPは下部構造体LSTの電極ELに各々接続されることができる。これに加えて、ダミーコンタクトプラグDCPが第1及び第2ダミー構造体DST1、DST2の第1及び第2ダミーパターンDP1、DP2の各々に接続されることができる。コンタクトプラグUCP、MCP、LCP及びダミーコンタクトプラグDCPの上面は実質的に同一なレベルに位置することができる。
【0043】
埋め込み絶縁膜110上に層間絶縁膜120が配置されることができ、層間絶縁膜120上にコンタクトプラグUCP、MCP、LCPと各々連結される連結配線CLが配置されることができる。
【0044】
図6は本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体を説明するための平面図である。説明を簡易にするために、先に説明された電極構造体と同一な技術的特徴に対する説明は省略されることができる。
【0045】
図6を参照すれば、第1及び第2パッド領域PR1、PR2の各々に第1及び第2ダミー構造体DST1、DST2が配置されることができる。第1及び第2ダミー構造体DST1、DST2の各々は、先に説明したように、第1方向D1及び第2方向D2に沿って形成された第1及び第2ダミー階段構造DS1、DS2を有することができる。第1及び第2ダミー階段構造DS1、DS2で、各単層階段は第1方向D1の幅d1より第2方向D2の幅d2が大きい。
【0046】
下部構造体LSTは先に説明したように、第1及び第2下部階段構造LS1、LS2を各々含むことができる。第1及び第2下部階段構造LS1、LS2で、各単層階段は第1方向D1の幅d3より第2方向D2の幅d2が大きい。
【0047】
各中間構造体MSTで、各多層階段の第1方向D1の幅d4は、第1及び第2下部階段構造LS1、LS2での各単層階段の第1方向D1の幅d3より大きい。
【0048】
図7は本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の平面図である。図8は本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体を説明するための図面である。説明を簡易にするために、先に説明された電極構造体と同一な技術的特徴に対する説明は省略されることができる。
【0049】
図7及び図8を参照すれば、基板1は第1方向D1に互いに離隔される第1及び第2連結領域CNR1、CNR2及びこれらの間のセルアレイ領域CARを含むことができる。第1及び第2連結領域CNR1、CNR2の各々は第2方向D2に互いに隣接する第1及び第2パッド領域PR1、PR2を含むことができる。
【0050】
実施形態によれば、電極構造体STは第1方向D1に延長されることができ、第1及び第2連結領域CNR1、CNR2の各々で、先に説明された電極構造体STの階段構造の特徴を含むことができる。
【0051】
詳細に、電極構造体STの階段構造は第2方向D2に平行である仮想線を基準にミラー対称である。即ち、第1及び第2連結領域CNR1、CNR2の各々で、電極構造体STは、図2図3図4A図4B、及び図5を参照して説明された第1及び第2下部階段構造LS1、LS2、第1及び第2中間階段構造MS1、MS2、及び第1及び第2上部階段構造US1、US2を有することができる。ここで、第1下部、中間、及び上部階段構造LS1、MS1、US1は、先に説明したように、第2下部、中間、及び上部階段構造LS2、MS2、US2と基板1から異なるレベルに位置することができる。
【0052】
さらに、第1及び第2ダミー構造体DST1、DST2が第1及び第2連結領域CNR1、CNR2の各々に配置されることができる。
【0053】
実施形態によれば、第1コンタクトプラグCP1が第1連結領域CNR1で偶数層の電極ELに各々接続されることができ、第2コンタクトプラグCP2が第2連結領域CNR2で奇数層電極ELに各々接続されることができる。したがって、1つの電極構造体STを構成する電極ELに連結される連結配線が第1及び第2連結領域CNR1、CNR2に分けて配置されることができる。
【0054】
図9は本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の平面図である。図10は本発明の多様な実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体を説明するための図面である。説明を簡易にするために、先に説明された電極構造体と同一な技術的特徴に対する説明は省略されることができる。
【0055】
図9及び図10を参照すれば、基板1は第1及び第2連結領域CNR1、CNR2とこれらの間のセルアレイ領域CARとを含む。一例によれば、基板1上に第1及び第2電極構造体ST1、ST2が第2方向D2に離隔されて配置されることができる。第1及び第2電極構造体ST1、ST2は基板1上で第1方向D1に延長されることができる。
【0056】
実施形態によれば、第1電極構造体ST1は第2連結領域CNR2で先に説明された電極構造体STの階段構造特徴を含むことができ、第2電極構造体ST2は第1連結領域CNR1で先に説明された電極構造体STの階段構造特徴を含むことができる。
【0057】
詳細に、第1及び第2電極構造体ST1、ST2の各々は、先に説明したように、下部構造体LST、上部構造体UST、及び下部構造体LSTと上部構造体USTとの間に順に積層された複数の中間構造体MSTを含むことができる。
【0058】
第1及び第2電極構造体ST1、ST2の各々は第1及び第2連結領域CNR1、CNR2で非対称の階段構造を含むことができる。
【0059】
より詳細に、第1電極構造体ST1は第2連結領域CNR2で、図2を参照して説明された第1及び第2下部階段構造、第1及び第2中間階段構造、及び第1及び第2上部階段構造を含むことができる。
【0060】
第1電極構造体ST1で下部構造体LSTの電極ELの中で少なくとも2つ以上は、第1連結領域CNR1で垂直に整列された一側壁を有することができる。各中間構造体MSTの電極ELの中で少なくとも2つ以上は、第1連結領域CNR1で垂直に整列された一側壁を有することができる。
【0061】
第2電極構造体ST2は第1連結領域CNR1で、図2を参照して説明された第1及び第2下部階段構造、第1及び第2中間階段構造、及び第1及び第2上部階段構造を含むことができる。
【0062】
第2電極構造体ST2で下部構造体LSTの電極ELの中で少なくとも2つ以上は、第2連結領域CNR2で垂直に整列された一側壁を有することができる。各中間構造体MSTの電極ELの中で少なくとも2つ以上は、第2連結領域CNR2で垂直に整列された一側壁を有することができる。
【0063】
実施形態によれば、第1コンタクトプラグCP1が第2連結領域CNR2で第1電極構造体ST1の電極ELに各々接続されることができる。第2コンタクトプラグCP2が第1連結領域CNR1で第2電極構造体ST2の電極ELに各々接続されることができる。
【0064】
図11は本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置のメモリセルアレイを示す簡略回路図である。図11を参照すれば、実施形態に係る3次元半導体メモリ装置のセルアレイは共通ソースラインCSL、複数のビットラインBL0-BL2、及び共通ソースラインCSLとビットラインBL0-BL2との間に配置される複数のセルストリングCSTRを含むことができる。
【0065】
セルストリングCSTRは第1及び第2方向D1、D2に沿って伸張された平面上に、第3方向D3に沿って延長されることができる。ビットラインBL0~BL2は第1方向D1に互いに離隔され、第2方向D2に延長されることができる。
【0066】
ビットラインBL0-BL2の各々に複数のセルストリングCSTRが並列に連結されることができる。複数のセルストリングCSTRは第1ビットラインBL0に連結された複数の第1セルストリング、第2ビットラインBL1に連結された複数の第2セルストリング、及び第3ビットラインBL2に連結された複数の第3セルストリングを含むことができる。複数のセルストリングCSTRは共通ソースラインCSLに共通に連結されることができる。即ち、複数のビットラインBL0-BL2と1つの共通ソースラインCSLとの間に複数のセルストリングCSTRが配置されることができる。共通ソースラインCSLは複数に2次元的に配列されることができる。ここで、共通ソースラインCSLには電気的に同一の電圧が印加されるか、又は共通ソースラインCSLの各々が電気的に制御されてもよい。
【0067】
実施形態によれば、セルストリングCSTRの各々は直列連結されたストリング選択トランジスタSST1、SST2、直列連結されたメモリセルトランジスタMCT、接地選択トランジスタGSTで構成されることができる。また、メモリセルトランジスタMCTの各々はデータ格納要素(data storage element)を含む。
【0068】
一例として、各々のセルストリングCSTRは直列連結された第1及び第2ストリング選択トランジスタSST1、SST2を含むことができ、第2ストリング選択トランジスタSST2はビットラインBL0-BL2に接続され、接地選択トランジスタGSTは共通ソースラインCSLに接続されることができる。メモリセルトランジスタMCTは第1ストリング選択トランジスタSST1と接地選択トランジスタGSTとの間に直列連結されることができる。
【0069】
さらに、セルストリングCSTRの各々は第1ストリング選択トランジスタSST1とメモリセルトランジスタMCTとの間に連結されたダミーセルトランジスタDMCをさらに含むことができる。図面には図示しなかったが、ダミーセルDMCは接地選択トランジスタGSTとメモリセルMCTとの間にも連結されてもよい。他の例として、各々のセルストリングCSTRで接地選択トランジスタGSTは、ストリング選択トランジスタSST1、SST2と類似に、直列連結された複数のMOSトランジスタで構成されてもよい。その他の例として、各々のセルストリングCSTRは1つのストリング選択トランジスタを含んでもよい。
【0070】
第1ストリング選択トランジスタSST1は第1ストリング選択ラインSSL1によって制御されることができ、第2ストリング選択トランジスタSST2は第2ストリング選択ラインSSL2によって制御されることができる。メモリセルトランジスタMCTは複数のワードラインWL0-WLnによって制御されることができ、ダミーセルトランジスタDMCはダミーワードラインDWLによって制御されることができる。また、接地選択トランジスタGSTは接地選択ラインGSL0~GSL2によって制御されることができる。共通ソースラインCSLは接地選択トランジスタGSTのソースに共通に連結されることができる。
【0071】
共通ソースラインCSLから実質的に同一な距離に配置される、メモリセルトランジスタMCTのゲート電極はワードラインWL0-WLnの中の1つに共通に連結されて等電位状態にある。これと異なり、メモリセルMCTのゲート電極が共通ソースラインCSLから実質的に同一なレベルに配置されても、互いに異なる行又は列に配置されるゲート電極が独立に制御されることができる。
【0072】
接地選択ラインGSL0-GSL2及びストリング選択ラインSSL1、SSL2は第1方向D1に沿って延長され、第2方向D2に互いに離隔されることができる。共通ソースラインCSLから実質的に同一なレベルに配置される接地選択ラインGSL0-GSL2及びストリング選択ラインSSL1、SSL2は電気的に互いに分離されることができる。
【0073】
実施形態によれば、ワードラインWL0-WLn、DWLは先に説明された電極構造体STの技術的特徴を含むように構成されることができる。言い換えれば、本発明の実施形態に係る電極構造体STの電極ELは前記セルストリングのメモリセルトランジスタを制御するワードラインとして利用されることができる。
【0074】
図12は本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体の形成方法を示す順序図である。図13乃至図17は本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体の形成方法を示す斜視図である。
【0075】
図12及び図13を参照すれば、セルアレイ領域CAR及び連結領域CNRを含む基板1上に薄膜構造体100が形成されることができる(S10)。
【0076】
連結領域CNRは第1方向D1にセルアレイ領域CARと隣接することができる。連結領域CNRは第1方向D1と交差する第2方向D2に互いに隣接する第1パッド領域PR1及び第2パッド領域PR2を含むことができる。
【0077】
薄膜構造体100は基板1上に垂直に交互に積層された水平膜HL及び絶縁膜ILDを含むことができる。言い換えれば、水平膜HL及び絶縁膜ILDが第3方向D3に沿って交互に積層されることができる。
【0078】
水平膜HLは絶縁膜ILDに対してエッチング選択性を有する物質で形成されることができる。例えば、絶縁膜ILDはシリコン酸化膜であり、水平膜HLはシリコン窒化膜、シリコン酸窒化膜、多結晶シリコン膜、又は金属膜の中の少なくとも1つを含むことができる。
【0079】
図12図13、及び図14を参照すれば、第1及び第2パッド領域PR1、PR2で薄膜構造体100の一部分に対する単層エッチング(蝕刻)工程を繰り返しに遂行して第1及び第2方向D1、D2に沿って単層階段を有するダミー構造体DSTが形成されることができる(S20)。
【0080】
詳細に、ダミー構造体DSTを形成することは、薄膜構造体100上に第1マスクパターンMP1を形成すること、第1マスクパターンMP1をエッチングマスクとして利用して薄膜構造体100の一部分をエッチングする単層エッチング工程を遂行すること、及び第1マスクパターンMP1の面積を縮小させる第1トリミング工程を遂行することを含むことができる。ここで、単層エッチング工程及び第1トリミング工程は少なくとも1回以上交互に繰り返すことができる。
【0081】
第1マスクパターンMP1は、図13に図示されたように、連結領域CNRで薄膜構造体100の一部を露出させることができる。一例として、第1マスクパターンMP1はセルアレイ領域CARを覆う第1部分MP1a及び第1部分MP1aと離隔されて連結領域CNRの一部分を覆う第2部分MP1bを含むことができる。第2部分MP1bは薄膜構造体100上で島(island)形状を有し、第2方向D2に互いに離隔されて配置されることができる。実施形態によれば、第1マスクパターンMP1の第2部分MP1bの幅及び間隔は先に説明された電極構造体STに形成されるパッドの垂直ピッチP及び水平ピッチに応じて決定されることができる。一例として、第1マスクパターンMP1を形成することは、薄膜構造体100の全面を覆う第1フォトレジスト膜を塗布すること及び第1フォトレジスト膜に対する露光及び現像工程を遂行することを含むことができる。
【0082】
単層エッチング工程は水平膜HLの垂直ピッチPに該当する第1エッチング深さに薄膜構造体100をエッチングすることができる。ここで、水平膜HLの垂直ピッチは第3方向D3に隣接する水平膜HLの上面の間の垂直距離を意味する。
【0083】
1回の単層エッチング工程を遂行することによって、1つの水平膜HL及び1つの絶縁膜ILDがエッチングされて連結領域CNRにダミーパターンDP及びセルアレイ領域CARに上部パターンUPが形成されることができる。上部パターンUPはダミーパターンDPと離隔されることができ、基板1から同一レベルに位置するダミーパターンDPは第2方向D2に互いに離隔されることができる。
【0084】
第1トリミング工程は第1マスクパターンMP1によって露出される領域を拡張することによって、以前段階で形成された上部パターンUP及びダミーパターンDPの一部分を露出させることができる。第1トリミング工程は、例えば等方的乾式エッチング方法又は湿式エッチングの方法が利用されることができる。
【0085】
第1トリミング工程の時、第1マスクパターンMP1が全面エッチングされることによって、第1マスクパターンMP1の上部面がリセスされることができる。即ち、第1トリミング工程によって第1マスクパターンMP1の面積及び厚さが減少されることができる。より詳細に、第1トリミング工程によって第1マスクパターンMP1の第1及び第2部分MP1a、MP1bの側壁を第1方向D1及び第2方向D2に所定距離だけ水平に移動させることができる。ここで、第1マスクパターンMP1の側壁の水平移動距離は電極構造体STで各電極のパッド幅に対応することができる。
【0086】
1回の第1トリミング工程の後、トリミングされた第1マスクパターンMP1tを利用して単層エッチング工程が遂行されることができ、続いて第1トリミング工程と単層エッチング工程が交互に繰り返しに遂行されることができる。単層エッチング工程及び第1トリミング工程の反複回数は基板1上に積層された水平膜HLの積層数によって変更されることができる。一例として、単層エッチング工程及び第1トリミング工程の反複回数は先に説明された中間構造体MSTを構成する電極ELの数によって変更されることができる。例えば、各中間構造体MSTを構成する電極ELの数が2n個(ここで、nは1以上の自然数)である場合、第1トリミング工程回数はn-1回である。
【0087】
単層エッチング工程及び第1トリミング工程を反複することによって、薄膜構造体100上に上部構造体UST及びダミー構造体DSTが形成されることができる。
【0088】
実施形態で、上部構造体USTは垂直に積層された上部パターンUPを含むことができる。詳細に、上部パターンUPはセルアレイ領域CARを覆い、連結領域CNRで第1方向D1に沿って形成される上部階段構造を有するように積層されることができる。上部パターンUPは基板1からの垂直距離が増加するほど、第1方向D1での長さが減少されることができ、上部パターンUPの端部が連結領域CNRで露出されることができる。垂直に隣接する上部パターンUPの側壁間の水平距離は実質的に同一であることができる。したがって、上部構造体USTは第1方向D1に沿って形成された上部階段構造を有し、上部階段構造は単層階段で構成されることができる。上部階段構造で各単層階段の高さは水平膜HLの垂直ピッチに該当することができる。実施形態で、単層階段は1つの水平膜HLを含むことができ、多層階段は2つ以上の水平膜HLを含むことができる。
【0089】
ダミー構造体DSTは垂直に積層されたダミーパターンDPを含むことができる。ダミー構造体DSTは第1及び第2パッド領域PR1、PR2に共通に形成されることができる。ダミー構造体DSTで、ダミーパターンDPは基板1からの垂直距離が増加するほど、第1方向D1での長さ及び第2方向D2での幅が減少されることができる。一例として、第1方向D1でダミーパターンDPの側壁間の水平距離及び第2方向D2でダミーパターンDPの側壁間の水平距離は実質的に同一であることができる。そして、各ダミーパターンは第1方向D1での長さが第2方向D2での幅より大きい。
【0090】
ダミー構造体DSTは実質的にピラミッド形状を有することができる。したがって、ダミー構造体DSTは連結領域CNRで第1方向D1に沿って形成された第1階段構造S1及び第2方向D2に沿って第2階段構造S2を有することができる。第1及び第2階段構造S1、S2は単層階段で構成されることができる。第1及び第2階段構造S1、S2で単層階段の高さは水平膜HLの垂直ピッチに該当することができる。ダミー構造体DSTで、第1階段構造S1が第2方向D2に互いに対称にされることができ、第2階段構造S2が第1方向D1に互いに対称にされることができる。ダミー構造体DSTの第1階段構造は第1及び第2パッド領域PR1、PR2に各々提供されることができる。
【0091】
上部構造体UST及びダミー構造体DSTを形成した後、トリムされた第1マスクパターンMP1tは除去されることができる。
【0092】
図12及び図15を参照すれば、第1パッド領域PR1でダミー構造体DSTの一部分及び薄膜構造体100の一部分に対する第1多層エッチング工程を遂行して第1及び第2ダミー構造体DST1、DST2が形成されることができる(S30)。
【0093】
詳細に、第1及び第2ダミー構造体DST1、DST2を形成することは、第1パッド領域PR1を露出させる第2マスクパターンMP2を形成すること、第2マスクパターンMP2をエッチングマスクとして利用してダミー構造体DSTの一部及び薄膜構造体100の一部をエッチングすることを含む。
【0094】
ここで、第2マスクパターンMP2はセルアレイ領域CAR及び第2パッド領域PR2を覆い、第1パッド領域PR1を露出させるオープニングを有することができる。第2マスクパターンMP2のオープニングは第1方向D1にダミー構造体DSTを横切ることができ、ダミー構造体DSTの第1及び第2階段構造の一部及び上部構造体USTの上部階段構造の一部を露出させることができる。一例として、第2マスクパターンMP2を形成することは、基板1の全体を覆う第2フォトレジスト膜を塗布すること及び第2フォトレジスト膜に対する露光及び現像工程を遂行することを含むことができる。
【0095】
実施形態で、第1多層エッチング工程は少なくとも2つ以上の水平膜HLをエッチングすることを含む。第1多層エッチング工程でエッチング深さは中間構造体MSTを構成する電極ELの数に応じて変更されることができる。例えば、各中間構造体MSTを構成する電極ELの数が2n個(ここで、nは1以上の自然数)である場合、第1多層エッチング工程でエッチングされる水平膜HLの数はn個である。一例として、第1多層エッチング工程で4つの水平膜HLがエッチングされることができる。
【0096】
第1多層エッチング工程を遂行することによって、第1パッド領域PR1でダミー構造体DSTの第1及び第2階段構造の一部分がその下の薄膜構造体100の一部に転写されることができる。したがって、第1パッド領域PR1に第1ダミー構造体DST1が形成されることができ、第1ダミー構造体DST1は垂直に積層された第1ダミーパターンDP1を含むことができる。第1ダミー構造体DST1は第1パッド領域PR1で第1方向D1及び第2方向D2の両方で第1ダミー階段構造を有することができる。ここで、第1ダミー階段構造は単層階段で構成されることができる。
【0097】
第1多層エッチング工程によってダミー構造体DSTの一部分が第2パッド領域PR2のみに局所的に残留して第2ダミー構造体DST2が形成されることができる。実施形態で、第1多層エッチング工程によって第2ダミー構造体DST2は第1ダミー構造体DST1とレベル差を有することができる。第1ダミー構造体DST1の上面と第2ダミー構造体DST2の上面との間のレベル差は第1多層エッチング工程でのエッチング深さに該当することができる。
【0098】
第2ダミー構造体DST2は垂直に積層された第2ダミーパターンDP2を含むことができる。ここで、第2ダミーパターンDP2は垂直に整列された側壁を有し、第2ダミー構造体DST2は第2ダミーパターンDP2によって第1方向D1及び第2方向D2に形成された第2ダミー階段構造を有し、第2ダミー階段構造は単層階段で構成されることができる。
【0099】
図12図16、及び図17を参照すれば、第1及び第2パッド領域PR1、PR2で第1及び第2ダミー構造体DST1、DST2の一部分及び薄膜構造体100の一部分に対する第2多層エッチング工程を繰り返しに遂行して電極構造体STが形成されることができる(S40)。
【0100】
詳細に、電極構造体STを形成することは、第1及び第2ダミー構造体DST1、DST2の一部分を露出させる第3マスクパターンMP3を形成すること、第3マスクパターンMP3をエッチングマスクとして利用して第1及び第2ダミー構造体DST1、DST2の一部及び薄膜構造体100の一部をエッチングする第2多層エッチング工程を遂行すること、及び第3マスクパターンMP3の面積を縮小させる第2トリミング工程を遂行することを含むことができる。ここで、第2多層エッチング工程及び第2トリミング工程は少なくとも1回以上交互に繰り返されることができる。
【0101】
図16を参照すれば、第3マスクパターンMP3は第1及び第2ダミー構造体DST1、DST2の一部分及び薄膜構造体100の一部分を露出させることができる。第1及び第2ダミー構造体DST1、DST2で、第1方向D1で形成された第1階段構造の一部と第2方向D2で形成された第2階段構造の一部が第3マスクパターンMP3によって露出されることができる。第3マスクパターンMP3を形成することは、例えば基板1の全体に第3フォトレジスト膜を塗布すること、第3フォトレジスト膜に対する露光及び現像工程を遂行することを含むことができる。
【0102】
続いて、第3マスクパターンMP3をエッチングマスクとして利用して、第2エッチング深さに第1及び第2ダミー構造体DST1、DST2及び薄膜構造体100をエッチングする第2多層エッチング工程が遂行されることができる。第2多層エッチング工程で、第2エッチング深さは水平膜HLの垂直ピッチの少なくとも2倍以上である。言い換えれば、第2多層エッチング工程によって少なくとも2つ以上の第1及び第2ダミーパターンDP1、DP2の一部分と2つ以上の水平膜HLがエッチングされることができる。
【0103】
第2多層エッチング工程でエッチング深さは中間構造体MSTを構成する電極ELの数に応じて変更されることができる。例えば、各中間構造体MSTを構成する電極ELの数が2n個(nは1以上の自然数)である場合、第2多層エッチング工程でエッチングされる水平膜HLの数はn個である。一例として、第2多層エッチング工程で8個の水平膜HLがエッチングされることができる。
【0104】
第2多層エッチング工程を遂行することによって、ダミー構造体DSTの端部がエッチングされて、第1方向D1に第1及び第2ダミー構造体DST1、DST2の長さが同様に減少されることができる。したがって、第1及び第2ダミー構造体DST1、DST2で、第1ダミーパターンDP1は垂直に整列された一側壁を有し、第2ダミーパターンDP2もまた垂直に整列された一側壁を有することができる。
【0105】
さらに、第2多層エッチング工程によって第1パッド領域PR1で第1ダミー構造体DST1の第1ダミー階段構造が薄膜構造体100の一部分に転写されることができ、第2パッド領域PR2で第2ダミー構造体DST2の第2ダミー階段構造が薄膜構造体100の他の部分に転写されることができる。したがって、第1方向D1及び第2方向D2で階段構造を有する下部構造体LSTが形成されることができる。
【0106】
下部構造体LSTは第1方向D1及び第2方向D2の両方で階段構造を含む第1及び第2下部階段構造LS1、LS2を含むことができる。
【0107】
第1下部階段構造LS1は第1パッド領域PR1で第1方向D1及び第2方向D2に沿って形成されることができ、第2下部階段構造LS2は第2パッド領域PR2で第1方向D1及び第2方向D2に沿って形成されることができる。
【0108】
続いて、図17を参照すれば、第2多層エッチング工程を遂行した後、第3マスクパターンMP3に対する第2トリミング工程が遂行されることができる。第2トリミング工程は第3マスクパターンMP3によって露出される領域を拡張することによって、以前段階で形成された第1及び第2ダミー構造体DST1、DST2及び下部構造体LSTの一部分を露出させることができる。即ち、トリムされた第3マスクパターンMP3は第1及び第2ダミー構造体DST1、DST2の第1及び第2ダミー階段構造の一部分を露出させることができる。
【0109】
第2トリミング工程は第3マスクパターンMP3の側壁を第1方向D1で所定距離だけ水平に移動させることによって第3マスクパターンMP3の面積を縮小させることができる。ここで、第3マスクパターンMP3の側壁の水平移動距離は先に説明された中間構造体MSTの第1方向D1での長さ差に対応することができる。第2トリミング工程で、例えば等方的乾式エッチング方法又は湿式エッチングの方法が利用されることができる。また、第2トリミング工程の時、第3マスクパターンMP3が全面エッチングされることによって、第3マスクパターンMP3の上部面がリセスされることができる。即ち、第2トリミング工程によって第3マスクパターンMP3の面積及び厚さが減少されることができる。
【0110】
トリムされた第3マスクパターンMP3tをエッチングマスクとして利用して第1及び第2ダミー構造体DST1、DST2及び下部構造体LSTの一部分をエッチングする第2エッチング工程が遂行されることができる。したがって、図17に図示されたように、第1及び第2ダミー構造体DST1、DST2で第2方向D2に沿って形成された第1及び第2ダミー階段構造の一部が転写された中間構造体MSTが形成されることができ、中間構造体MSTの下に下部構造体LSTが形成されることができる。
【0111】
中間構造体MSTは第2方向D2に沿って形成され、互いに異なるレベルに位置する第1及び第2中間階段構造MS1、MS2が形成されることができる。第2多層エッチング工程によってパターニングされた水平膜の一側壁は互いに整列されることができる。下部構造体LSTの水平膜HLの端部は第1方向D1及び第2方向D2で階段構造を形成することができる。
【0112】
続いて、第2多層エッチング工程及び第2トリミング工程が交互に繰り返しに遂行されることができる。第2多層エッチング工程及び第2トリミング工程の反複回数は基板1上に積層された水平膜HLの積層数に応じて変更されることができる。一例として、第2多層エッチング工程及び第2トリミング工程の反複回数は先に説明された電極構造体STを構成する中間構造体MSTの数に該当することができる。
【0113】
本発明の実施形態で第1多層エッチング工程の後に第2多層エッチング工程が遂行されることを例として説明したが、本発明はこれに制限されない。他の実施形態で、第2多層エッチング工程が第1多層エッチング工程より先に遂行されてもよい。
【0114】
図18A乃至図21Aは本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体の形成方法を示す平面図である。図18B乃至図21Bは本発明の実施形態に係る3次元半導体メモリ装置の電極構造体の形成方法を示す斜視図である。説明を簡易にするために、先に説明された電極構造体の形成方法と同一な技術的特徴に対する説明は省略されることができる。
【0115】
図18A及び図18Bを参照すれば、基板1は第1方向D1に互いに離隔される第1及び第2連結領域CNR1、CNR2とこれらの間のセルアレイ領域CARを含むことができる。第1連結領域CNR1は第2方向D2に交互に第1及び第2パッド領域PR1、PR2を含むことができ、第2連結領域CNR2は第2方向D2に沿って交互に第3及び第4パッド領域PR3、PR4を含むことができる。
【0116】
基板1上に薄膜構造体100を形成した後、図13及び図14を参照して説明したように、第1及び第2連結領域CNR1、CNR2の各々で薄膜構造体100の一部分に対する単層エッチング工程が繰り返しに遂行されることができる。したがって、第1及び第2連結領域CNR1、CNR2の各々でダミー構造体DSTが形成されることができる。
【0117】
単層エッチング工程の時、先に説明したように、セルアレイ領域CARを覆う第1部分と第1及び第2連結領域CNR1、CNR2の各々で島形状を有する第2部分を含む第1マスクパターンがエッチングマスクとして利用されることができる。
【0118】
第1及び第2連結領域CNR1、CNR2のダミー構造体DSTは基板1から同一なレベルに位置することができる。第1及び第2連結領域CNR1、CNR2の各々で、ダミー構造体DSTは先に図13を参照して説明したことと実質的に同一な特徴を含むことができる。
【0119】
図19A及び図19Bを参照すれば、ダミー構造体DSTを形成した後、図15を参照して説明したように、第1パッド領域PR1及び第3パッド領域PR3でダミー構造体DSTの一部分及び薄膜構造体100の一部分に対する第1多層エッチング工程が遂行されることができる。
【0120】
詳細に、第1パッド領域PR1でダミー構造体DSTの一部分がエッチングされることができ、第3パッド領域PR3でダミー構造体DSTの一部分がエッチングされることができる。第1多層エッチング工程の時、第1及び第3パッド領域PR1、PR3を露出させるオープニングを有する第2マスクパターンがエッチングマスクとして使用されることができる。ここで、第2マスクパターンは先に図15を参照して説明された第2マスクパターンと類似することができる。
【0121】
各中間構造体MSTを構成する電極ELの数が2n個(nは1以上の自然数)である場合、第1多層エッチング工程でエッチングされる水平膜HLの数はn個である。一例として、第1多層エッチング工程で4つの水平膜HLがエッチングされることができる。
【0122】
第1多層エッチング工程を遂行することによって、第1及び第3パッド領域PR1、PR3の各々で第1ダミー構造体DST1が形成されることができ、第2及び第4パッド領域PR2、PR4の各々で第2ダミー構造体DST2が形成されることができる。先に説明したように、第1及び第2ダミー構造体DST1、DST2は互いに異なるレベルに位置することができる。第1パッド領域PR1の第1ダミー構造体DST1と第3パッド領域PR3の第1ダミー構造体DST1は同一なレベルに位置することができる。第2パッド領域PR2の第2ダミー構造体DST2と第4パッド領域PR4の第2ダミー構造体DST2は同一なレベルに位置することができる。
【0123】
図20A及び図20Bを参照すれば、第1連結領域CNR1で第1及び第2ダミー構造体DST1、DST2及び薄膜構造体100の一部分に対する選択的エッチング工程が遂行されることができる。
【0124】
選択的エッチング工程の時、セルアレイ領域CAR及び第2連結領域CNR2を覆い、第1連結領域CNR1を露出させるマスクパターンがエッチングマスクとして利用されることができる。
【0125】
選択的エッチング工程によって第1連結領域CNR1の第1パッド領域PR1に第3ダミー構造体DST3が形成されることができ、第1連結領域CNR1の第2パッド領域PR2に第4ダミー構造体DST4が形成されることができる。
【0126】
第3ダミー構造体DST3は第4ダミー構造体DST4より低いレベルに位置することができ、第4ダミー構造体DST4は第1ダミー構造体DST1より低いレベルに位置することができる。即ち、第2連結領域CNR2で第2ダミー構造体DST2が基板1から第1レベルに位置し、第2連結領域CNR2で第1ダミー構造体DST1が基板1から第1レベルより低い第2レベルに位置することができ、第1連結領域CNR1で第4ダミー構造体DST4が第2レベルより低い第3レベルに位置することができる。また、第1連結領域CNR1で第3ダミー構造体DST3は第3レベルより低い第4レベルに位置することができる。
【0127】
図21A及び図21Bを参照すれば、第1乃至第4ダミー構造体DST1、DST2、DST3、DST4を形成した後、先に図16及び図17を参照して説明したように、第2多層エッチング工程を繰り返しに遂行して電極構造体STを形成することができる。
【0128】
第2多層エッチング工程は第1乃至第4ダミー構造体DST1、DST2、DST3、DST4の一部分及び薄膜構造体100の一部分に対して遂行されることができる。第2多層エッチング工程の時、先に図16及び図17を参照して説明された第3マスクパターンがエッチングマスクとして使用されることができ、第2多層エッチング工程の後、第3マスクパターンに対するトリミング工程が遂行されることができる。
【0129】
第2多層エッチング工程を遂行することによって、第2連結領域CNR2で第1及び第2ダミー構造体DST1、DST2の端部とその下の薄膜構造体100の一部がエッチングされることができる。そして、第1連結領域CNR1で第3及び第4ダミー構造体DST3、DST4の端部とその下の薄膜構造体100の一部がエッチングされることができる。
【0130】
第2多層エッチング工程を繰り返しに遂行することによって第1方向D1に第1及び第2ダミー構造体DST1、DST2の長さが同様に減少されることができ、第3及び第4ダミー構造体DST3、DST4の長さが同様に減少されることができる。
【0131】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は本発明がその技術的思想や必須的な特徴を変形しなく、他の具体的な形態に実施できることは理解するべきである。したがって、以上で記述した実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないものとして理解しなければならない。
【符号の説明】
【0132】
1 基板
110 埋め込み絶縁膜
120 層間絶縁膜
CAR セルアレイ領域
CNR 連結領域
CL 連結配線
DCP ダミーコンタクトプラグ
DP1、DP2 ダミーパターン
DS1、DS2 ダミー階段構造
DST1、DST2 ダミー構造体
EL 電極
ILD 絶縁膜
LCP、MCP、UCP コンタクトプラグ
LS1、LS2 下部階段構造
LST 下部構造体
MS1、MS2 中間階段構造
MST 中間構造体
PR1、PR2 パッド領域
ST 電極構造体
US1、US2 上部階段構造
UST 上部構造体
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18A
図18B
図19A
図19B
図20A
図20B
図21A
図21B