(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-08
(45)【発行日】2024-07-17
(54)【発明の名称】インクジェットプリンタシステム、及びインクジェットプリンタ
(51)【国際特許分類】
B41J 2/02 20060101AFI20240709BHJP
B41J 2/01 20060101ALI20240709BHJP
B41J 2/035 20060101ALI20240709BHJP
B41J 2/085 20060101ALI20240709BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20240709BHJP
G06F 3/12 20060101ALI20240709BHJP
【FI】
B41J2/02
B41J2/01 401
B41J2/035
B41J2/085
B41J2/01 451
B41J29/38 401
B41J29/38 204
G06F3/12 385
G06F3/12 388
(21)【出願番号】P 2021130465
(22)【出願日】2021-08-10
【審査請求日】2023-10-17
(73)【特許権者】
【識別番号】502129933
【氏名又は名称】株式会社日立産機システム
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】陳 恵琳
(72)【発明者】
【氏名】河野 貴
(72)【発明者】
【氏名】高橋 貴弘
【審査官】牧島 元
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-195765(JP,A)
【文献】特開2020-026057(JP,A)
【文献】特開2019-139581(JP,A)
【文献】特開2018-001599(JP,A)
【文献】特開2021-109361(JP,A)
【文献】特開2014-177028(JP,A)
【文献】特開2020-107191(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 2/01 - 2/215
B41J 29/38
G06F 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクジェットプリンタと
、サーバ
と、持ち運びできる可搬型の中継機
とを備えると共に、前記インクジェットプリンタと前記中継機の間を近距離無線によって通信して前記インクジェットプリンタから前記中継機、或いは前記中継機から前記インクジェットプリンタに印字関連データを送信し、また、前記中継機と前記サーバの間を通信ネットワークによって通信して前記サーバから前記中継機、或いは前記中継機から前記サーバに前記印字関連データを送信するインクジェットプリンタシステムにおいて、
前記中継機は位置検出手段を備え、検出された位置情報は、前記インクジェットプリンタの
前記印字関連
データと共に前記サーバに送信され、前記サーバは前記位置情報に基づいて所定の処理サービスを実行する
ものであり、
前記所定の処理サービスは、
前記サーバに送られてきた前記位置情報に対応する地域の周囲環境の環境情報を取得し、前記環境情報を反映した前記インクジェットプリンタの動作設定値を前記インクジェットプリンタに送り返す処理である
ことを特徴とするインクジェットプリンタシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のインクジェットプリンタシステムにおいて、
前記インクジェットプリンタは、
インク液滴を噴出するインクノズルと、
噴出されたインク液滴を帯電させる帯電電極と、
前記帯電電極により帯電された前記インク液滴の飛翔方向を偏向させる偏向電極と、
前記帯電電極、及び前記偏向電極を制御する制御部とを備える
ことを特徴とするインクジェットプリンタシステム。
【請求項3】
請求項2に記載のインクジェットプリンタシステムにおいて、
前記インクジェットプリンタから前記中継機を介して前記サーバに送られる前記位置情報と前記印字関連データは、前記インクジェットプリンタによって暗号化され、
前記サーバから前記中継機を介して前記インクジェットプリンタに送られる前記動作設定値は、前記サーバによって暗号化されている
ことを特徴とするインクジェットプリンタシステム。
【請求項4】
請求項
1に記載のインクジェットプリンタシステムにおいて、
前記サーバは、前記通信ネットワークを介して外部の環境情報提供機関から前記環境情報を取得し、取得された前記環境情報に基づいて前記動作設定値を調整する
ことを特徴とするインクジェットプリンタシステム。
【請求項5】
請求項4に記載のインクジェットプリンタシステムにおいて、
前記環境情報は、前記位置情報に対応する地域の少なくとも空気温度と空気湿度であることを特徴とするインクジェットプリンタシステム。
【請求項6】
請求項4に記載のインクジェットプリンタシステムにおいて、
前記印字関連データには前回の前記動作設定値が含まれており、
前記サーバは、前回の前記動作設定値と前記環境情報に基づいて調整された前記動作設定値とを比較して異なっていた
場合は、前記環境情報に基づいて調整された前記動作設定値を前記中継機に送信し、
前記中継機は、送信されてきた前記環境情報に基づいて調整された前記動作設定値を前記インクジェットプリンタに送信する
ことを特徴とするインクジェットプリンタシステム。
【請求項7】
請求項5に記載のインクジェットプリンタシステムにおいて、
前記サーバは、少なくとも空気温度に関して時系列的な管理データ表を作成する
ことを特徴とするインクジェットプリンタシステム。
【請求項8】
インクジェットプリンタと、サーバと、持ち運びできる可搬型の中継機とを備えると共に、前記インクジェットプリンタと前記中継機の間を近距離無線によって通信して前記インクジェットプリンタから前記中継機、或いは前記中継機から前記インクジェットプリンタに印字関連データを送信し、また、前記中継機と前記サーバの間を通信ネットワークによって通信して前記サーバから前記中継機、或いは前記中継機から前記サーバに前記印字関連データを送信するインクジェットプリンタシステムにおいて、
前記中継機は位置検出手段を備え、検出された位置情報は、前記インクジェットプリンタの前記印字関連データと共に前記サーバに送信され、前記サーバは前記位置情報に基づいて所定の処理サービスを実行するものであり、
前記インクジェットプリンタは、起動したら自動的に前記中継機から前記位置情報を取得し、取得した前記位置情報が前回の起動時から変わっていると前記中継機を介して自動的に前記位置情報を前記サーバに送信する
ことを特徴とするインクジェットプリンタシステム。
【請求項9】
インクジェットプリンタと、サーバと、持ち運びできる可搬型の中継機とを備えると共に、前記インクジェットプリンタと前記中継機の間を近距離無線によって通信して前記インクジェットプリンタから前記中継機、或いは前記中継機から前記インクジェットプリンタに印字関連データを送信し、また、前記中継機と前記サーバの間を通信ネットワークによって通信して前記サーバから前記中継機、或いは前記中継機から前記サーバに前記印字関連データを送信するインクジェットプリンタシステムにおいて、
前記中継機は位置検出手段を備え、検出された位置情報は、前記インクジェットプリンタの前記印字関連データと共に前記サーバに送信され、前記サーバは前記位置情報に基づいて所定の処理サービスを実行するものであり、
前記所定の処理サービスは、
前記インクジェットプリンタの前記位置情報と消耗品の残量を、前記通信ネットワークを介して
取得し、取得された前記位置情報から、前記消耗品の在庫がある倉庫を抽出し、抽出された前記倉庫を管理する関係部署に前記消耗品の発注を行う処理である
ことを特徴とするインクジェットプリンタシステム。
【請求項10】
持ち運びできる可搬型の中継機との間を近距離無線によって通信して前記中継機から通信ネットワークを介し
てサーバに印字関連データを送信し、また、前記サーバから前記通信ネットワークを介して前記中継機に前記印字関連データを受信すると共に、前記近距離無線によって前記中継機から前記印字関連データを受信するインクジェットプリンタにおいて、
前記中継機から前記サーバに送信される前記印字関連データには、前記中継機に設けられた位置検出手段によって検出された位置情報が含まれており、
前記サーバから前記中継機に送信される前記印字関連データには、前記位置情報から前記通信ネットワークを介して外部の環境情報提供機関から得られた環境情報に基づいた印字に関する動作設定値が含まれている
ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はインクジェットプリンタシステムに関し、特にインクジェットプリンタとサーバとを通信ネットワークで接続したインクジェットプリンタシステム、及びインクジェットプリンタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
生産工場等で使用されている一般的な連続噴射式荷電制御型のインクジェットプリンタは、本体にインクを貯留するインク容器を設けており、そのインク容器のインクをインク供給ポンプによって印字ヘッドへ供給している。印字ヘッドに供給されたインクは、インクノズルから連続的に噴出され、インク液滴化される。
【0003】
インク液滴のうち、印字に使用するインク液滴には、帯電・偏向処理を行い所望の印字対象物の印字位置へ飛翔させ、印字に使用しないインク液滴には、帯電・偏向処理を行わず、ガターで捕集してインク回収ポンプによりインク容器へ戻す構成とされている。
【0004】
そして、食品を収納した包装容器、飲料を充填したペットボトル等の製品を製造する規模の大きい生産工場の製造ラインにおいては、複数台のインクジェットプリンタが設置され、製品の表面に賞味期限、製造工場、製造番号等を印字している。
【0005】
ところで、このようなインクジェットプリンタにおいては、賞味期限、製造工場、製造番号等の印字仕様を変更することが必要であり、このため、インクジェットプリンタとサーバとを通信ネットワークで接続し、サーバからの指示によって複数のインクジェットプリンタの印字仕様を変更することが行われている。
【0006】
サーバと複数のインクジェットプリンタを接続したシステムとして、例えば、特開2020-26057号公報(特許文献1)に記載されているシステムが知られている。この特許文献1においては、複数のインクジェットプリンタの夫々を通信ネットワークに直接接続し、通信ネットワークを介してサーバと接続される構成とされている。したがって、例えば、印字仕様を変更する場合は、サーバから夫々のインクジェットプリンタに印字データを送信することで、容易に複数のインクジェットプリンタの印字仕様を変更することができるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、インクジェットプリンタにおいては、周囲温度、空気湿度等の周囲環境がインク液滴の帯電・偏向処理に影響を与える。このため、良好な印字品質を確保するためには、周囲環境に合わせてインクジェットプリンタの動作設定値(印字仕様の一種)を調整することが必要である。一般的には、操作担当者がその日の天候状況(空気温度や空気湿度を含む)を把握し、良好な印字ができるように動作設定値を調整している。
【0009】
しかしながら、このような操作担当者に任せる方法だと、動作設定値の調整に個人差が出る、動作設定値の調整が自動化できない、といった不具合が発生する。
【0010】
本発明の目的は、周囲環境に応じて自動的に動作設定値を得ることができるインクジェットプリンタシステム、及びインクジェットプリンタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、インクジェットプリンタの位置情報を、ネットワークを介してサーバに送り、サーバは送られてきた位置情報に対応する地域の周囲環境の環境情報(少なくとも、空気温度、或いは/及び空気湿度)を取得し、この環境情報を反映した動作設定値をインクジェットプリンタに送り返すことを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、周囲環境に応じて自動的に動作設定値をサーバから得ることができる。これによって、動作設定値の調整に個人差が出る、動作設定値の調整が自動化できない、といった不具合を解消することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施形態になるインクジェットプリンタシステムの構成図である。
【
図2】インクジェットプリンタから中継機へ印字関連データを送信する時の処理フローを示すフローチャートである。
【
図3】インクジェットプリンタで中継機を選択する操作画面を示す説明図である。
【
図4】中継機からサーバへ印字関連データを送信した後のサーバの制御動作を説明する処理フローを示すフローチャートである。
【
図5】印字関連データの一例を説明する説明図である。
【
図6】サーバで管理される温度の管理データ表を示す説明図である。
【
図7】倉庫の設置場所を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
【0015】
本発明の実施形態を
図1に基づき説明する。
図1は、本実施形態になるインクジェットプリンタシステムの構成を示しており、インクジェットプリンタシステムは、基本的な構成として、連続噴射式荷電制御型の複数のインクジェットプリンタからなるプリンタグループ1と、記憶/演算装置として機能するクラウドサーバ(以下、単にサーバとして表記する)5と、サーバ5とプリンタグループ1の通信を仲介するための中継機3とで構成されている。
【0016】
ここで、連続噴射式荷電制御型のインクジェットプリンタは、良く知られているように、インク液滴を噴出するインクノズルと、噴出されたインク液滴を帯電させる帯電電極と、帯電電極により帯電されたインク液滴の飛翔方向を偏向させる偏向電極と、帯電電極、及び偏向電極を制御する制御部とを備えている。
【0017】
そして、プリンタグループ1、中継機3、サーバ5は、印字すべき製品(食品や飲料)を生産している生産企業(PC)に属している。特に、プリンタグループ1、中継機3は生産工場内に配置されており、プリンタグループ1、中継機3は、生産工場の従業員(操作担当者)によって操作される。ここで、中継機3は従業員(操作担当者)によって持ち運べる可搬型の携帯端末(いわゆるタブレット端末)である。
【0018】
また、サーバ5は生産企業(PC)が備えるデータセンタに配置されており、データセンタの従業員(操作担当者)によって操作される。データセンタは、生産工場に設置されていても良いし、他の地域に設置されて、複数の生産工場を集中的に管理するようにされていても良い。
【0019】
この可搬型の携帯端末である中継機3は記憶手段を備えており、プリンタグループ1から送られてきた印字関連データを一時的に記憶し、その後に適宜サーバ5に送信する機能、及びサーバから送られてきた印字関連データを一時的に記憶し、その後に適宜プリンタグループ1に送信する機能を備えている。つまり、中継機3は、後述するように、少なくとも近距離無線通信手段と、ネットワーク通信手段と、印字関連データを一時的に記憶する一時記憶手段とを備えている。
【0020】
更に、中継機3は、GPS(Global Positioning System)機能のような位置検出手段17を備えており、中継機3が存在する位置情報を検出する。この位置情報は、実質的にはプリンタグループ1が存在する位置情報に対応する。つまり、後述するように、中継機3とプリンタグループ1は、近距離無線でデータ交換を行うため、両者は実質的に同じ位置と見做すことができる。
【0021】
プリンタグループ1と中継機3とは、近距離無線ネットワーク2によって通信が行われている。近距離無線通信としては、Bluetooth(登録商標)を使用している。この近距離無線ネットワーク2は、プリンタグループ1のインクジェットプリンタと中継機3との間で双方向のデータ通信が可能である。したがって、プリンタグループ1のインクジェットプリンタから中継機3へデータを伝送し、逆に中継機3からプリンタグループ1のインクジェットプリンタにデータを伝送できる。
【0022】
また、中継機3とサーバ5とは通信ネットワーク4で接続されている。ネットワークとしては、「LAN(Local Area Network)」、「WAN(Wide Area Network)、「インターネット(Internet)」、「携帯電話回線網」、及びこれらの組み合わせたネットワーク等を使用できるが、本実施形態では携帯電話回線とインターネットを使用してサーバ5と接続される構成となっている。この通信ネットワーク4も、中継機3とサーバ5との間で双方向のデータ通信が可能である。したがって、中継機3からサーバ5へ印字関連データを伝送し、逆にサーバ5から中継機3に印字関連データを伝送できる。
【0023】
ここで、通信ネットワーク4には、アクセス端末装置18が接続されている。アクセス端末装置18は、生産企業(PC)にインクジェットプリンタ、或いはインクジェットプリンタシステムを納入している納入企業(MC)に属するものであり、納入後はインクジェットプリンタの制御ソフトウェアの更新や、インクや溶剤等の消耗品の補充といったメンテナンスを行うもので、納入企業(MC)の従業員(操作担当者)によってアクセス端末装置18が操作されている。アクセス端末装置18は、汎用コンピュータ(例えば、パーソナルコンピュータ)を使用することができる。
【0024】
この通信ネットワーク4は、更にサーバ5とアクセス端末装置17との間で双方向のデータ通信が可能である。サーバ5からアクセス端末装置17へ印字関連データを伝送し、逆にアクセス端末装置17からサーバ5に印字関連データを伝送できる。
【0025】
更に、サーバ5は、外部の環境情報提供機関(ES)と通信ネットワーク4を介してデータ通信が可能である。環境情報提供機関(ES)としては、気象情報を提供する公的、或いは私的な情報提供機関であり、関係するウェブサイト(website)にアクセスすることによって、指定された地域の天気、温度、湿度といった環境情報を得るすることができる。
【0026】
このように、外部の環境情報提供機関(ES)は、サーバ5から送られてきた位置情報に対応した地域の環境情報を抽出し、抽出された環境情報を再びサーバ5に送り返す動作を実行する。
【0027】
プリンタグループ1は、複数のインクジェットプリンタから構成されており、ここでは2台のインクジェットプリンタ6A、6Bを示している。尚、インクジェットプリンタは、本実施形態では2台を示しているが3台以上でも良いことは言うまでもない。尚、以下では代表してインクジェットプリンタ6Bについて説明する。
【0028】
インクジェットプリンタ6Bは、先に説明したように、印字用のインク容器を内蔵しており、そのインクを印字ヘッドに供給している。印字ヘッドは、供給されたインクを液滴化し、内部の帯電電極、及び偏向電極により帯電・偏向されたインク液滴を、印字対象物(例えば、ペットボトル)に着滴させて印字を行うものである。
【0029】
インクジェットプリンタ6Bは、印字関連データを入力、及び出力する入出力部11と、印字関連データを表示する表示部12と、インクジェットプリンタ6Bの動作を制御する制御部(メモリを含む)13等から構成されている。メモリには種々の印字関連データが記憶される。
【0030】
ここで、制御部13は、インクジェットプリンタ6Bの動作を制御するだけではなく、中継機3に印字関連データを送信する機能、及び中継機3から印字関連データを受信する機能を備えている。印字関連データは、後述するように中継機3から送られてきた位置情報を含むものである。
【0031】
更に制御部13は、中継機3に印字関連データを送信する際に、印字関連データを暗号化する暗号化機能と、中継機3から印字関連データを受信する際に、暗号化された印字関連データを複合化する復号化機能とを備えている。
【0032】
サーバ5は、インクジェットプリンタ6Bの印字関連データ、例えば「文字データ」、「文字サイズ」、「印字速度」、「稼働データ」、バージョンアップされる制御ソフトウェア等の印字に関連するデータを記憶し、保有するデータベースを有する記憶部7を備えている。この記憶部7の印字関連データは更新可能であり、例えば、中継機33から送られてくる印字関連データに更新されたり、アクセス端末装置17から送られてくる印字関連データに更新される。
【0033】
また、サーバ5は、演算処理機能を実行する制御部8と、制御部8の演算処理を実行するための制御プログラムが記憶されたメモリ9と、中継機3から送信されてくる印字関連データをサーバ5の内部に入力したり、中継機3に出力したりする入出力部10を有している。
【0034】
更に制御部8は、中継機3に印字関連データを送信する際に、印字関連データを暗号化する暗号化機能と、中継機3から印字関連データを受信する際に、暗号化された印字関連データを複合化する復号化機能とを備えている。
【0035】
ここで、インクジェットプリンタ6Bの暗号化機能、復号化機能と、サーバ5の暗号化機能、復号化機能は、それぞれ対応しており、インクジェットプリンタ6Bからの暗号キーによる暗号文は、サーバ5の復号キーによって復号され、同様にサーバ5からの暗号キーによる暗号文は、インクジェットプリンタ6Bの復号キーによって復号される。
【0036】
更に、入出力部10を介してサーバ5は、アクセス端末装置17からの検索条件を入力して、記憶部7に記憶されているインクジェットプリンタの印字関連データの中から、要求された検索条件に対応する印字関連データをアクセス端末装置17に出力することもできる。
【0037】
更に、入出力部10を介してサーバ5は、中継機3から送られてきた位置情報を環境情報提供機関(ES)に送り、環境情報提供機関(ES)から、位置情報に対応した地域の環境情報を取得する。本実施形態では、少なくとも空気温度、及び空気湿度を取得する。
【0038】
アクセス端末装置18は、操作担当者がインクジェットプリンタシステムを動作させるためのマンマシンコミュニケーション機能、インクジェットプリンタの制御ソフトウェアをバージョンアップするための印字関連データ(更新制御ソフトウェア)を取り込み、サーバ5に伝送する機能、サーバ5から送信された印字関連データを受け取って閲覧する機能等を有している。アクセス端末装置18は、汎用コンピュータ(例えば、パーソナルコンピュータ)を使用することができる。
【0039】
中継機3は、プリンタグループ1のインクジェットプリンタ6B、及びサーバ5の間で印字関連データを交換する中継設備である。中継機3は、無線機能を備えた入出力部14と、入力された印字関連データを記憶する制御部16と、印字関連データを表示したり、操作担当者のためのマンマシンコミュニケーション機能としての表示部15と、中継機3の現在位置を測定するGPS機能を有する位置検出手段17を有している。
【0040】
ここで、中継機3は操作担当者によって持ち運べる携帯端末(いわゆるタブレット端末)である。本実施形態ではタブレット端末として、米国アップル社が販売している「iPAD」(登録商標)を使用している。
【0041】
中継機3は、近距離無線ネットワーク2を介して、測定した位置情報をインクジェットプリンタ6Bに送る動作を実行する。そして、インクジェットプリンタ6Bは、この位置情報とインクジェットプリンタ6Bの印字関連データを組み合わせて中継機3に送り返す動作を実行する。
【0042】
中継機3は、インクジェットプリンタ6Bから近距離無線通信で入力された印字関連データを取り込み、自身の制御部16のメモリに記憶する。このメモリは、読み取り/書き換え可能なメモリであり、RAMやフラッシュROMを使用できる。記憶される印字関連データは。位置情報が反映されたデータである。
【0043】
この時、インクジェットプリンタ6Bから入力された位置情報を含む印字関連データは暗号化されているが、中継機3においては暗号化された状態で記憶されている。記憶された印字関連データは、その時点で通信ネットワーク4を介してサーバ5に送られるか、操作担当者の操作動作によって必要に応じた時刻で、通信ネットワーク4を介してサーバ5に伝送される。
【0044】
また、中継機3はサーバ5から通信ネットワーク4を介して、サーバ5から入力された印字関連データを取り込み、自身の制御部16のメモリに記憶する。このメモリは、先に説明したように読み取り/書き換え可能なメモリである。ここで、サーバ5から送り返される印字関連データは、環境情報提供機関(ES)からの環境情報によって補正された動作設定値を含んでいる。
【0045】
動作設定値は、例えば、帯電電極や偏向電極の電圧や周波数を調整するものであり、サーバ5の演算機能によって、環境情報提供機関(ES)から取得した環境情報である空気温度や空気湿度に対応した適切な調整値とされている。尚、帯電電極や偏向電極の電圧や周波数は一例であり、これらとは別の動作設定値が調整できることはいうまでもない。
【0046】
サーバ5から通信ネットワーク4を介して入力された印字関連データは、先の説明と同様に暗号化されているが、中継機3においては暗号化された状態で記憶されている。記憶された印字関連データは、その時点で近距離無線ネットワーク2を介してインクジェットプリンタ6Bに送られるか、操作担当者の操作動作によって必要に応じた時刻で、近距離無線ネットワーク2を介してインクジェットプリンタ6Bに送られる。
【0047】
インクジェットプリンタ6Bにおいては、印字関連データを復号化して、印字関連データに含まれた動作設定値を読み出し、インクジェットプリンタの設定値として設定を実行する。この設定は、操作担当者によって行う場合は、動作設定値を表示画面に表示し、表示画面を参照しながら操作担当者によって設定作業が実行される。或いは、インクジェットプリンタ側の制御の一環として,読み出された動作設定値を設定することも可能である。
【0048】
次に、位置情報をサーバ5に送って実行される「処理サービス」の事例について説明する。この事例は、位置情報に基づいてインクジェットプリンタの設置場所の環境情報(空気温度や空気湿度)を取得して、インクジェットプリンタの動作設定値を調整する例である。
【0049】
図2に基づいて、インクジェットプリンタ6Bから中継機3へ印字関連データを送信する処理フローを説明する。この場合は、操作担当者は中継機3を携帯して、近距離無線通信が可能な距離まで近づいて通信環境を確立する。例えば、bluetooth(登録商標)の場合は、約10mの範囲内に近づけば通信環境が確立する。尚、
図3はインクジェットプリンタ6Bで中継機3を選択する操作画面の一例を示している。
【0050】
≪ステップS10≫
ステップS10においては、インクジェットプリンタ6Bと接続される中継機3を選択する制御を実行する。生産ラインにおける操作担当者は、インクジェットプリンタ6Bの表示部12に表示された、
図3に示したような近距離無線通信によって接続できる設備一覧画面12Aを見ながら、中継機3を選択する。
図3では第2中継機3が選択されている。インクジェットプリンタ6Bの制御部13は、入出力部11を介してこの選択された第2中継機3に対して、操作担当者から接続申請があったことを送信する。選択された中継機3に対して接続申請を送信するとステップS11に移行する。
【0051】
≪ステップS11≫
ステップS11においては、インクジェットプリンタ6Bは第2中継機3からの接続申請の応答があったかどうかを判定している。第2中継機3からの接続申請の応答がない場合は、再びステップS11の判定を行う。一方、接続申請の応答があるとステップS12に移行する。
【0052】
≪ステップS12≫
ステップS12においては、インクジェットプリンタ6Bは、第2中継機3の位置検出手段17によって取得された位置情報を入手する。ここで、第2中継機3とインクジェットプリンタ6Bは近距離無線通信が可能な距離なので、第2中継機3とインクジェットプリンタ6Bは同じ位置として取り扱うことができる。位置情報が入手されるステップS13に移行する。
【0053】
≪ステップS13≫
ステップS13においては、インクジェットプリンタ6Bは、新たに入手した位置情報と印字関連データを組み合わせる処理を実行する。印字関連データには、インクジェットプリンタ6Bを特定する情報(ID情報)が付与され、また、現在の動作設定値が含まれている。印字関連データは後述する
図5に示すようなデータである。
【0054】
このように、該当のインクジェットプリンタ6Bと位置情報を紐付けることによって、インクジェットプリンタ6Bの設置位置を特定することができる。また、この位置情報をサーバ5に送って、位置情報からインクジェットプリンタ6Bの設置位置の環境情報を取得することができる。
【0055】
更に、現在の動作設定値をサーバ5に送ることで、サーバ5で動作設定値の適否を判断でき、動作設定値の調整に利用できる。位置情報と印字関連データを組み合わせるとステップS14に移行する。
【0056】
≪ステップS14≫
ステップS14においては、インクジェットプリンタ6Bは、位置情報と印字関連データを近距離無線通信によって、第2中継機3に送信する。第2中継器3においては、送られてきた位置情報と印字関連データを、読み取り/書き換え可能なメモリに記憶する。第2中継機3に位置情報と印字関連データを送信するとステップS15に移する。
【0057】
≪ステップS15≫
ステップS15においては、インクジェットプリンタ6Bは、第2中継機3に送信したデータを、インクジェットプリンタ6Bに設けた表示画面に表示する。操作担当者はこの表示画面を参照することによって、送信データを確認することができる。これらの処理によって、位置情報と印字関連データが第2中継機3に転送されて記憶される。
【0058】
次に
図4~
図7を用いて、中継機3からサーバ5へ位置情報と印字関連データを送信した後のサーバ5の処理フローを説明する。この場合は、操作担当者は第2中継機3を携帯してインターネット環境の下でサーバ5と接続できる通信環境を確立する。例えば、携帯電話回線や無線LANを利用して通信環境を確立できる。
【0059】
≪ステップS20≫
ステップS0においては、第2中継機3から接続申請があるかどうかを確認し、接続申請がなければ、そのまま待機する。一方、接続申請があれば、第2中継機3とサーバ5とを接続する。接続を完了するとステップS21に移行する。
【0060】
≪ステップS21≫
ステップS21においては、サーバ5と第2中継機2が接続されているので、第2中継機3から位置情報と印字関連データを受信する。位置情報と印字関連データの受信が完了するとステップS22に移行する。
【0061】
≪ステップS22≫
ステップS22においては、位置情報と印字情報データを解析処理する。この受信した位置情報と印字関連データは暗号化されているので、サーバ5においては復号化処理を実行する。復号化された印字情報と印字関連データは、夫々所定の紐付けの関係が設定される。
【0062】
本実施形態では、動作設定値の調整が目的であるので、少なくとも「インクジェットプリンタ6B」と、「インクジェットプリンタ6Bの動作設定値」と、「インクジェットプリンタ6Bの位置情報」とが紐付けられる。解析処理が完了するとステップS23に移行する。
【0063】
≪ステップS23≫
ステップS23においては、ステップS22で解析処理された結果が、サーバ5の記憶部7に一時的に格納される。これによって、サーバ5の制御部8は、記憶部7のデータを自由に利用することができるようになる。記憶部7への格納が完了するとステップS24に移行する。
【0064】
≪ステップS24≫
ステップS24においては、記憶部7に記憶されている位置情報を読み出し、通信ネットワーク4を介して環境情報提供機関(ES)に送信する。環境情報提供機関(ES)では、送られてきた位置情報から、この地域の環境情報、本実施形態では空気温度や空気湿度を抽出してサーバ5に送信する。サーバ5では送られてきた環境情報を記憶部7に一時的に記憶する。環境情報を取得するとステップS25に移行する。
【0065】
≪ステップS25≫
ステップS25においては、環境情報提供機関(ES)から送られてきた環境情報、ここでは空気温度や空気湿度に対応した動作設定値を求める。動作設定値は、空気温度、及び空気湿度に対応して予め定めた動作設定値が記憶されたテーブルやマップから求められる。この求められた動作設定値によって、環境情報に対応した動作設定値に調整される。環境情報に対応した動作設定値が求められるとステップS26に移行する。
【0066】
≪ステップS26≫
ステップS26においては、第2中継機3から送られてきたインクジェットプリンタ6Bの現在の動作設定値と、ステップ26で調整された動作設定値の比較を実行する。この場合、調整された動作設定値と現在の動作設定値の差分が、所定の範囲に収まっていれば(YES判定)、現在の動作設定値を変更しなくて良いと判断され、ステップS27に移行する。
【0067】
一方、調整された動作設定値と現在の動作設定値の差分が、所定の範囲に収まっていなければ(NO判定)、現在の動作設定値を調整された動作設定値に変更する必要があると判断され、ステップS28に移行する。
【0068】
≪ステップS27≫
ステップS27においては、現在の動作設定値が妥当な値であることを第2中継機3に送信する。第2中継機3を操作する操作担当者は、送られてきたデータを参照することによって、インクジェットプリンタ6Bの現在の動作設定値を維持して、インクジェットプリンタ6Bを稼働させる。この処理によって、インクジェットプリンタの動作設定値の設定作業が完了する。
【0069】
≪ステップS28≫
ステップS28においては、現在の動作設定値が妥当な値でないこと、及び位置情報に対応して調整された新たな動作設定値を第2中継機3に送信する。
図5は、送信されるインクジェットプリンタの印字関連データの設定状態の一部抜粋を示している。
【0070】
データIDとして「006」~「001」が示されており、夫々のデータIDに関する「設定項目」、「設定値」、「状態」、「コメント」が示されている。尚、設定項目には、印字に関する情報以外に、「湿度情報」、「温度情報」、「位置情報」が付与されており、この位置情報がインクジェットプリンタの設置位置を示している。また、「湿度情報」、「温度情報」は、「位置情報」に対応する地域の環境情報となる。
【0071】
更に動作設定値として「インク使用粒子」の設定値(1/16)が、最適値(3/16)に対して低く、不適合であることが示されている。尚、最適値は位置情報に対応した地域の「湿度情報」や「温度情報」によって決まる値である。
【0072】
そして、第2中継機3を操作する操作担当者は、送られてきたデータを参照することによって、インクジェットプリンタ6Bの現在の動作設定値を、新たな調整された動作設定値に変更して、インクジェットプリンタ6Bを稼働させる。この場合は、インク使用粒子を最適値(3/16)の値に設定する。この処理によって、インクジェットプリンタの動作設定値の設定作業が完了する。
【0073】
尚、操作担当者による動作設定値の変更処理に代えて、第2中継機3とインクジェットプリンタ6Bを接続し、第2中継機3からインクジェットプリンタ6Bに新たな調整された動作設定値を送信して、インクジェットプリンタ6B自身で動作設定値を変更することもできる。
【0074】
更に、サーバ5の側で記憶部7に格納された操作担当者を検索し、この検索で抽出された操作担当者にメールで連絡することも可能である。連絡を受けた操作担当者は、送られてきたデータを参照することによって、インクジェットプリンタ6Bの現在の動作設定値を、新たな調整された動作設定値に変更して、インクジェットプリンタ6Bを稼働させることができるようになる。
【0075】
尚、サーバ5は、生産工場のような登録された位置情報に基づいて,この生産工場が位置する地域の環境情報(例えば、空気温度)を、環境情報提供機関(ES)から定期的に収集して記憶しておくことができる。したがって、
図6を示すような管理データ表を作成でき、操作担当者は時系列的に空気温度の変化を管理することができる。尚、
図6は空気温度の変化を示しているが、空気湿度においても同様の管理データ表を作成できる。
【0076】
したがって、操作担当者は、環境情報の変化を管理データ表から直感的に確認することができる。そして、インクジェットプリンタの印字不良等が環境要因によって引き起こされているかどうかを簡単に判断できる。
【0077】
次に、位置情報を利用してインクジェットプリンタの消耗品の管理を行う「処理サービス」の事例を説明する。
【0078】
この事例では、インクジェットプリンタの設置場所(位置情報)と共に、インクジェットプリンタグループ1の夫々の印字関連データ等が、中継機3に通信ネットワーク4を介してサーバ5に送られ、サーバ5では、インクジェットプリンタの消耗品情報の管理が実行される。
【0079】
インクジェットプリンタは、位置情報と共に消耗品の残量と、この残量による残存使用時間情報を中継器3に送信し、中継機3は通信ネットワーク4を介して、位置情報と共に消耗品の残量と、この残量による残存使用時間情報をサーバ5に送信する。サーバ5は、位置情報からインクジェットプリンタが設置されている地域を割り出し、更に必要とされる消耗品情報を抽出する。
【0080】
そして、残存使用時間から消耗品を直ぐに交換する必要がある場合、或いは残存使用時間内に交換すれば良い場合は、
図7に示すように、倉庫IDから該当する消耗品の在庫状況を抽出する。例えば、消耗品としてインクフィルタが必要な場合、インクジェットプリンタの設置場所に近い倉庫IDとして、「茨城県」が抽出されるが、インクフィルタの在庫が少ない状況となっている。。
【0081】
そこで、確認のために「茨城県」の倉庫の備品IDからインクフィルタの在庫状況を抽出すると、
図8に示しているように、この時に既に在庫がなくなっていることがある。この場合は
図7に示しているように、距離的に二番目に近い「埼玉県」の倉庫を抽出する。「埼玉県」の倉庫では、インクフィルタの在庫が充分にあるため、サーバ5は、通信ネットワーク4を介して、倉庫を管理する関係部署であるアクセス端末装置18に対して、インクフィルタの発注を実行する。アクセス端末装置18は、この発注を受けると、「埼玉県」の倉庫と通信して、インクフィルタを必要とする生産工場に発送する手配を実行する。
【0082】
更には、サーバ5は通信ネットワーク4を介して、アクセス端末装置18に対して「茨城県」の倉庫にインクフィルタの在庫がないことを伝えることもできる。これによって、アクセス端末装置18は、「茨城県」の倉庫にインクフィルタを補充する手配を実行することができる。
【0083】
上述した実施形態では、操作担当者がインクジェットプリンタから中継器を選択して、その後に中継機からインクジェットプリンタに位置情報を送信しているが、インクジェットプリンタを起動したら、自動的に中継機から位置情報を受け取って位置情報の確認を行い、位置情報が前回の起動時から変わったら、中継機器を介して自動的に位置情報を送信することもできる。これによれば、新しいインクジェットを出荷する場合において、移動状態をトレースすることができる。
【0084】
以上述べたように、本発明は、インクジェットプリンタの位置情報を、ネットワークを介してサーバに送り、サーバは送られてきた位置情報に対応する地域の周囲環境(少なくとも、温度、湿度)の環境情報を取得し、この環境情報を反映した動作設定値をインクジェットプリンタに送り返すことを特徴としている。
【0085】
これによれば、周囲環境に応じて自動的に動作設定値をサーバから得ることができる。これによって、動作設定値の調整に個人差が出る、動作設定値の調整が自動化できない、といった不具合を解消することができるようになる。
【0086】
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【符号の説明】
【0087】
1…プリンタグループ、2…近距離通信ネットワーク、3…中継機(タブレット端末)、4…通信ネットワーク、5…クラウドサーバ、6A、6B…インクジェットプリンタ、7…記憶部、8…制御部、9…メモリ、10…入出力部、11…入出力部、12…表示部、13…制御部、14…入出力部、15…表示部、16…制御部、17…位置検出手段、18…アクセス端末装置、PC…生産企業、MC…納入企業、ES…環境情報提供機関。