(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-08
(45)【発行日】2024-07-17
(54)【発明の名称】殺微生物性化合物
(51)【国際特許分類】
C07D 231/12 20060101AFI20240709BHJP
C07D 231/22 20060101ALI20240709BHJP
C07D 249/06 20060101ALI20240709BHJP
A01P 3/00 20060101ALI20240709BHJP
A01N 43/56 20060101ALI20240709BHJP
A01N 43/647 20060101ALI20240709BHJP
【FI】
C07D231/12 D CSP
C07D231/22 Z
C07D249/06 501
A01P3/00
A01N43/56 D
A01N43/647
(21)【出願番号】P 2021520567
(86)(22)【出願日】2019-10-17
(86)【国際出願番号】 EP2019078143
(87)【国際公開番号】W WO2020079111
(87)【国際公開日】2020-04-23
【審査請求日】2022-10-14
(31)【優先権主張番号】201811039536
(32)【優先日】2018-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(73)【特許権者】
【識別番号】520222106
【氏名又は名称】シンジェンタ クロップ プロテクション アクチェンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100123777
【氏名又は名称】市川 さつき
(74)【代理人】
【識別番号】100111796
【氏名又は名称】服部 博信
(74)【代理人】
【識別番号】100183379
【氏名又は名称】藤代 昌彦
(72)【発明者】
【氏名】ボウ ハムダン ファルハン
(72)【発明者】
【氏名】ヴァイス マティアス
(72)【発明者】
【氏名】マハジャン アトゥル
(72)【発明者】
【氏名】キラル ジャガディーシュ プラタープ
(72)【発明者】
【氏名】ラジャン ラムヤ
(72)【発明者】
【氏名】クアランタ ラウラ
(72)【発明者】
【氏名】レンディーネ ステファノ
(72)【発明者】
【氏名】ブリューム マティアス
(72)【発明者】
【氏名】プリオ マルタン
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアムス サイモン
(72)【発明者】
【氏名】ホフマン トマス ジェイムズ
【審査官】伊佐地 公美
(56)【参考文献】
【文献】特開昭62-048649(JP,A)
【文献】特開2000-001460(JP,A)
【文献】特開平02-235867(JP,A)
【文献】特開昭61-260065(JP,A)
【文献】国際公開第2020/027214(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A01P
A01N
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メチル(Z)-3-メトキシ-2-[2-メチル-5-(3-プロピルピラゾール-1-イル)フェノキシ]プロプ-2-エノエート、メチル(Z)-2-[4-フルオロ-5-(3-イソプロピルピラゾール-1-イル)-2-メチル-フェノキシ]-3-メトキシ-プロプ-2-エノエート、メチル(Z)-2-[4-フルオロ-2-メチル-5-[3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェノキシ]-3-メトキシ-プロプ-2-エノエート、メチル(Z)-3-メトキシ-2-[2-メチル-5-(3-sec-ブチルピラゾール-1-イル)フェノキシ]プロプ-2-エノエート、メチル(Z)-2-[5-[3-(1-フルオロシクロプロピル)ピラゾール-1-イル]-2-メチル-フェノキシ]-3-メトキシ-プロプ-2-エノエート、メチル(Z)-2-[5-[3-(1,1-ジフルオロエチル)ピラゾール-1-イル]-2-メチル-フェノキシ]-3-メトキシ-プロプ-2-エノエート、メチル(Z)-2-[5-(3-イソプロポキシピラゾール-1-イル)-2-メチル-フェノキシ]-3-メトキシ-プロプ-2-エノエート、メチル(Z)-2-[5-(3-シクロブチルピラゾール-1-イル)-2-メチル-フェノキシ]-3-メトキシ-プロプ-2-エノエート、メチル(Z)-2-[5-(3-イソブチルピラゾール-1-イル)-2-メチル-フェノキシ]-3-メトキシ-プロプ-2-エノエート、メチル(Z)-2-[5-(3-イソプロピルピラゾール-1-イル)-2-メチル-フェノキシ]-3-メトキシ-プロプ-2-エノエート、メチル(Z)-3-メトキシ-2-[2-メチル-5-(4-プロピルトリアゾール-2-イル)フェノキシ]プロプ-2-エノエート、メチル(Z)-3-メトキシ-2-[2-メチル-5-[4-(トリフルオロメチル)トリアゾール-2-イル]フェノキシ]プロプ-2-エノエート、及びメチル(Z)-2-[5-(4-シクロプロピルトリアゾール-2-イル)-2-メチル-フェノキシ]-3-メトキシ-プロプ-2-エノエートからなる群から選択される化合物。
【請求項2】
のメチル(Z)-2-[5-(3-シクロブチルピラゾール-1-イル)-2-メチル-フェノキシ]-3-メトキシ-プロプ-2-エノエートである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
のメチル(Z)-2-[5-(3-イソプロピルピラゾール-1-イル)-2-メチル-フェノキシ]-3-メトキシ-プロプ-2-エノエートである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
のメチル(Z)-3-メトキシ-2-[2-メチル-5-(3-プロピルピラゾール-1-イル)フェノキシ]プロプ-2-エノエートである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
のメチル(Z)-3-メトキシ-2-[2-メチル-5-(4-プロピルトリアゾール-2-イル)フェノキシ]プロプ-2-エノエートである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
殺菌・殺カビ的に有効な量の請求項1に記載の化合物、及び、農芸化学的に許容可能な希釈剤又はキャリアを含む農芸化学的組成物。
【請求項7】
少なくとも1種の追加の有効成分をさらに含む、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
植物病原性微生物による有用な植物に係る外寄生を防除又は予防する方法であって、殺菌・殺カビ的に有効な量の請求項1に記載の化合物、又は、有効成分としてこの化合物を含む組成物を、前記植物、その部分、又は、その生息地に適用する、方法。
【請求項9】
ヒトに対する医療行為を除く、殺菌・殺カビ剤としての請求項1に記載の化合物の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、殺微生物活性、特に殺菌・殺カビ活性を有する、有効成分としての殺微生物性メトキシアクリレート誘導体に関する。本発明はまた、少なくとも1種のメトキシアクリレート誘導体を含む農芸化学的組成物と、これらの化合物の調製プロセスと、農業又は園芸における、好ましくは真菌といった植物病原性微生物による植物、収穫した食品作物、種子又は非生体材料に係る外寄生を防除又は予防するためのメトキシアクリレート誘導体又は組成物の使用とに関する。
【背景技術】
【0002】
欧州特許第0 212 859号明細書及び国際公開第01/00562号には、植物病原性真菌を駆除するためのメトキシアクリレート誘導体の使用が記載されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明によれば、式(I)の化合物:
【化1】
(式中、
XはCH又はNであり;
R
1は、水素、ハロゲン、C
1~C
3アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択され;
R
2は、水素、ハロゲン、メチル及びメトキシからなる群から選択され;
R
3は、水素、ハロゲン、メチル及びメトキシからなる群から選択され;
R
4は、水素、ハロゲン、シアノ、C
1~C
6アルキル、C
2~C
6アルケニル、C
2~C
3アルキニル、C
1~C
6ハロアルキル、C
2~C
6ハロアルケニル、C
2~C
3ハロアルキニル、シアノC
1~C
6アルキル-、シクロプロピルC
1~C
6アルキル-、メトキシC
3~C
6アルケニル-、シクロプロピルC
2~C
6アルケニル-、メトキシC
3~C
4アルキニル-、シクロプロピルC
2~C
3アルキニル-、C
1~C
6アルコキシ、C
1~C
6ハロアルコキシ、シクロプロピルC
1~C
6アルコキシ-、C
1~C
3アルコキシC
1~C
3アルコキシ-、C
1~C
3アルコキシC
1~C
3アルキル-、C
1~C
6アルキルスルファニル、C
1~C
6ハロアルキルスルファニル、メトキシC
1~C
6アルキルスルファニル-、シクロプロピルC
1~C
6アルキルスルファニル-、C
1~C
3アルキルスルファニルC
1~C
2アルキル-、C
3~C
6シクロアルキル、C
3~C
6ハロシクロアルキル、メトキシC
3~C
6シクロアルキル-、シクロプロピルC
3~C
6シクロアルキル-、C
1~C
2アルキルC
3~C
6シクロアルキル-、-C(R
6)=NOR
6及び-CH
2C(R
6)=NOR
6からなる群から選択され;
R
5は、水素、ハロゲン、シアノ、C
1~C
6アルキル、C
2~C
6アルケニル、C
2~C
3アルキニル、C
1~C
6ハロアルキル、C
2~C
6ハロアルケニル、C
2~C
3ハロアルキニル、シクロプロピルC
1~C
6アルキル-、メトキシC
3~C
6アルケニル-、シクロプロピルC
2~C
6アルケニル-、メトキシC
3~C
4アルキニル-、シクロプロピルC
2~C
3アルキニル-、C
1~C
6アルコキシ、C
1~C
6ハロアルコキシ、シクロプロピルC
1~C
6アルコキシ-、C
1~C
3アルコキシC
1~C
3アルコキシ-、C
1~C
3アルコキシC
1~C
3アルキル-、C
1~C
6アルキルスルファニル、C
1~C
6ハロアルキルスルファニル、メトキシC
1~C
6アルキルスルファニル-、シクロプロピルC
1~C
6アルキルスルファニル-、C
1~C
3アルキルスルファニルC
1~C
2アルキル-、C
3~C
6シクロアルキル、C
3~C
6ハロシクロアルキル、メトキシC
3~C
6シクロアルキル-、シクロプロピルC
3~C
6シクロアルキル-、C
1~C
2アルキルC
3~C
6シクロアルキル-、-C(R
6)=NOR
6及び-CH
2C(R
6)=NOR
6からなる群から選択され;
並びに、ここで、R
4及びR
5が共に水素であることはなく;
各R
6は、独立して、水素又はC
1~C
3アルキルである)
又は、その農業経済学的に(agronomically)許容可能な塩;
又は、そのN-オキシドが提供されている。
【0004】
新規の式(I)の化合物は、真菌によって引き起こされる病害に対して植物を保護するきわめて有利なレベルの生物学的活性を有することが見出された。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本発明の第2の態様によれば、殺菌・殺カビ的に有効な量の式(I)の化合物、及び、農芸化学的に許容可能な希釈剤又はキャリアを含む農芸化学的組成物が提供されている。このような農業用組成物はさらに、少なくとも1種の追加の有効成分を含んでいてもよい。
【0006】
本発明の第3の態様によれば、植物病原性微生物による有用な植物に係る外寄生を防除又は予防する方法であって、殺菌・殺カビ的に有効な量の式(I)の化合物、又は、有効成分としてこの化合物を含む組成物を、植物、その部分又はその生息地に適用するステップを含む方法が提供されている。
【0007】
本発明の第4の態様によれば、殺菌・殺カビ剤としての式(I)の化合物の使用が提供されている。本発明のこの特定の態様によれば、この使用からは、手術又は治療によるヒト又は動物の身体の処置に係る方法は排除され得る。
【0008】
本明細書において用いられるところ、「ハロゲン」又は「ハロ」という用語は、フッ素(フルオロ)、塩素(クロロ)、臭素(ブロモ)又はヨウ素(ヨード)を指し、好ましくはフッ素、塩素又は臭素を指す。
【0009】
本明細書において用いられるところ、シアノは-CN基を意味する。
【0010】
本明細書において用いられるところ、ヒドロキシは-OH基を意味する。
【0011】
本明細書において用いられるところ、「C1~C6アルキル」という用語は、炭素及び水素原子のみからなり、不飽和を含まず、1~6個の炭素原子を有し、及び、単結合によって分子の残部に接続されている直鎖又は分岐鎖炭化水素鎖ラジカルを指す。C1~C4アルキル及びC1~C2アルキルも同様に解釈されるべきである。C1~C6アルキルの例としては、これらに限定されないが、メチル、エチル、n-プロピル、1-メチルエチル(イソ-プロピル)、n-ブチル、及び1-ジメチルエチル(t-ブチル)が挙げられる。
【0012】
本明細書において用いられるところ、「シアノC1~C6アルキル-」という用語は、1個以上のシアノ基により置換されている、一般的に上記に定義されているC1~C6アルキルラジカルを指す。
【0013】
本明細書において用いられるところ、「シクロプロピルC1~C6アルキル-」という用語は、1個以上のシクロプロピル基により置換されている一般的に上記に定義されているC1~C6アルキルラジカルを指す。
【0014】
本明細書において用いられるところ、「C1~C6アルコキシ」という用語は、一般的に上記に定義されているRaがC1~C6アルキルラジカルである式-ORaのラジカルを指す。C1~C6アルコキシの例としては、これらに限定されないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソ-プロポキシ及びt-ブトキシが挙げられる。
【0015】
本明細書において用いられるところ、「C1~C6ハロアルキル」という用語は、1個以上の同一又は異なるハロゲン原子によって置換されている、一般的に上記に定義されているC1~C6アルキルラジカルを指す。C1~C4ハロアルキルも同様に解釈されるべきである。C1~C6ハロアルキルの例としては、これらに限定されないが、クロロメチル、フルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル及び2,2,2-トリフルオロエチルが挙げられる。
【0016】
本明細書において用いられるところ、「C1~C6ハロアルコキシ」という用語は、1個以上の同一又は異なるハロゲン原子により置換されている上記に定義されているC1~C6アルコキシ基を指す。C1~C4ハロアルコキシも同様に解釈されるべきである。C1~C6ハロアルコキシの例としては、これらに限定されないが、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ及びトリフルオロエトキシが挙げられる。
【0017】
本明細書において用いられるところ、「シクロプロピルC1~C6アルコキシ-」という用語は、1個以のシクロプロピル基によって置換されている、一般的に上記に定義されているC1~C6アルコキシラジカルを指す。
【0018】
本明細書において用いられるところ、「C2~C6アルケニル」という用語は、炭素及び水素原子のみからなり、(E)-又は(Z)-立体配置であることが可能である少なくとも1つの二重結合を含み、2~6個の炭素原子を有し、単結合により分子の残部に接続されている直鎖又は分岐鎖炭化水素鎖ラジカルを指す。C3~C6アルケニルも同様に解釈されるべきである。C2~C6アルケニルの例としては、これらに限定されないが、プロプ-1-エニル、アリル(プロプ-2-エニル)及びブタ-1-エニルが挙げられる。
【0019】
本明細書において用いられるところ、「C2~C6ハロアルケニル」という用語は、1個以上の同一又は異なるハロゲン原子によって置換されている、一般的に上記に定義されているC2~C6アルケニルラジカルを指す。
【0020】
本明細書において用いられるところ、「メトキシC3~C6アルケニル-」という用語は、1個以上のメトキシ基によって置換されている、一般的に上記に定義されているC3~C6アルケニルラジカルを指す。
【0021】
本明細書において用いられるところ、「シクロプロピルC2~C6アルケニル-」という用語は、1個以上のシクロプロピル基によって置換されている、一般的に上記に定義されているC2~C6アルケニルラジカルを指す。
【0022】
本明細書において用いられるところ、「C2~C3アルキニル」という用語は、炭素及び水素原子のみからなり、少なくとも1つの三重結合を含み、2~3個の炭素原子を有し、単結合により分子の残部に接続されている直鎖又は分岐鎖炭化水素鎖ラジカル基を指す。C2~C3アルキニルの例としては、これらに限定されないが、プロプ-1-イニル及びプロパルギル(プロプ-2-イニル)が挙げられる。
【0023】
本明細書において用いられるところ、「メトキシC3~C4アルキニル-」という用語は、1個以上のメトキシ基によって置換されている、一般的に上記に定義されているC3~C4アルキニルラジカルを指す。
【0024】
本明細書において用いられるところ、「シクロプロピルC2~C3アルキニル-」という用語は、1個以上のシクロプロピル基によって置換されている、一般的に上記に定義されているC2~C3アルキニルラジカルを指す。
【0025】
本明細書において用いられるところ、「C2~C3ハロアルキニル」という用語は、1個以上の同一又は異なるハロゲン原子によって置換されている、一般的に上記に定義されているC2~C3アルキニルラジカルを指す。
【0026】
本明細書において用いられるところ、「C1~C3アルコキシC1~C3アルキル-」という用語は、式Ra-O-Rb-を指し、ここで、Raは、一般的に上記に定義されているC1~C3アルキルラジカルであり、及び、Rbは、一般的に上記に定義されているC1~C3アルキレンラジカルである。
【0027】
本明細書において用いられるところ、「C1~C3アルコキシC1~C3アルコキシ-」という用語は式Ra-O-Rb-O-のラジカルを指し、ここで、Raは、一般的に上記に定義されているC1~C3アルキルラジカルであり、及び、Rbは、一般的に上記に定義されているC1~C3アルキルラジカルである。
【0028】
本明細書において用いられるところ、「C1~C6アルキルスルファニル」という用語は式-SRaのラジカルを指し、ここで、Raは、一般的に上記に定義されているC1~C6アルキルラジカルである。
【0029】
本明細書において用いられるところ、「C1~C6ハロアルキルスルファニル」という用語は、1個以上の同一又は異なるハロゲン原子によって置換されている、上記に定義されているC1~C6アルキルスルファニル基を指す。
【0030】
本明細書において用いられるところ、「メトキシC1~C6アルキルスルファニル」という用語は、1個以上のメトキシ基によって置換されている、上記に定義されているC1~C6アルキルスルファニル基を指す。
【0031】
本明細書において用いられるところ、「シクロプロピルC1~C6アルキルスルファニル」という用語は、1個以上のシクロプロピル基によって置換されている、上記に定義されているC1~C6アルキルスルファニル基を指す。
【0032】
本明細書において用いられるところ、「C1~C3アルキルスルファニルC1~C2アルキル-」という用語は、式Ra-S-Rb-のラジカルを指し、ここで、Raは、一般的に上記に定義されているC1~C3アルキルラジカルであり、及び、Rbは、一般的に上記に定義されているC1~C2アルキレンラジカルである。
【0033】
本明細書において用いられるところ、「C3~C6シクロアルキル」という用語は、飽和又は部分飽和であり、3~6個の炭素原子を含有する安定な単環式環ラジカルを指す。C3~C4シクロアルキルも同様に解釈されるべきである。C3~C6シクロアルキルの例としては、これらに限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルが挙げられる。
【0034】
本明細書において用いられるところ、「C3~C6ハロシクロアルキル」という用語は、1個以上の同一又は異なるハロゲン原子によって置換されている、一般的に上記に定義されているC3~C6シクロアルキルラジカルを指す。C3~C4ハロシクロアルキルも同様に解釈されるべきである。
【0035】
本明細書において用いられるところ、「メトキシC3~C6シクロアルキル」という用語は、1個以上のメトキシ基によって置換されている、上記に定義されているC3~C6シクロアルキル基を指す。
【0036】
本明細書において用いられるところ、「シクロプロピルC3~C6シクロアルキル」という用語は、1個以上のシクロプロピル基によって置換されている、上記に定義されているC3~C6シクロアルキル基を指す。
【0037】
本明細書において用いられるところ、「C1~C2アルキルC3~C6シクロアルキル-」という用語は、上記に定義されているC1~C2アルキルラジカルによって置換されている、上記に定義されているC3~C6シクロアルキル基を指す。
【0038】
式(I)の化合物中に1個以上の不斉炭素原子の存在が可能であるとは、その化合物がキラル異性形態、すなわち、鏡像異性形態又はジアステレオ異性形態をとり得ることを意味する。また、単結合に係る回転の制限によってアストロプ異性体が生じ得る。式(I)は、すべてのこれらの可能性のある異性形態及びその混合物を含むことが意図されている。本発明は、式(I)の化合物に係るすべてのこれらの可能性のある異性形態及びその混合物を含む。同様に、式(I)は、存在する場合、すべての可能性のある互変異性体(ラクタム-ラクチム互変異性及びケト-エノール互変異性を含む)を含むことが意図されている。本発明は、式(I)の化合物に係るすべての可能性のある互変異性形態を含む。
【0039】
各事例において、本発明に係る式(I)の化合物は、遊離形態、共有結合的に水和した形態、又は、例えば農業経済学的に使用可能な又は農芸化学的に許容可能な塩形態といった塩形態である。
【0040】
以下のリストは、本発明に係る式(I)の化合物を参照して、置換基X、R1、R2、R3、R4、R5及びR6に対する定義(好ましい定義を含む)を提供する。これらの置換基のいずれか1つについて、以下に記載の定義のいずれかは、以下又は本書面中の他の箇所に記載のいずれかの他の置換基のいずれかの定義と組み合わされ得る。
【0041】
XはCH又はNであり。好ましくは、XはCHである。
【0042】
他の実施形態において、XはNである。
【0043】
R1は、水素、ハロゲン、C1~C3アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択される。好ましくは、R1は、水素、クロロ、ブロモ、メチル、エチル及びシクロプロピルからなる群から選択される。より好ましくは、R1は、クロロ、ブロモ、メチル、エチル及びシクロプロピルからなる群から選択される。さらにより好ましくは、R1は、クロロ、ブロモ及びメチルからなる群から選択される。もっとも好ましくは、R1はメチルである。
【0044】
R2は、水素、ハロゲン、メチル及びメトキシからなる群から選択される。好ましくは、R2は、水素、フルオロ、メチル及びメトキシからなる群から選択される。より好ましくは、R2は、水素、フルオロ及びメチルからなる群から選択される。さらにより好ましくは、R2は水素又はメチルである。もっとも好ましくは、R2は水素である。
【0045】
R3は、水素、ハロゲン、メチル及びメトキシからなる群から選択される。好ましくは、R3は、水素、フルオロ、クロロ、メチル及びメトキシからなる群から選択される。より好ましくは、R3は、水素、フルオロ及びメチルからなる群から選択される。さらにより好ましくは、R3は水素又はメチルである。もっとも好ましくは、R3は水素である。
【0046】
R4は、水素、ハロゲン、シアノ、C1~C6アルキル、C2~C6アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6ハロアルケニル、C2~C3ハロアルキニル、シアノC1~C6アルキル-、シクロプロピルC1~C6アルキル-、メトキシC3~C6アルケニル-、シクロプロピルC2~C6アルケニル-、メトキシC3~C4アルキニル-、シクロプロピルC2~C3アルキニル-、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、シクロプロピルC1~C6アルコキシ-、C1~C3アルコキシC1~C3アルコキシ-、C1~C3アルコキシC1~C3アルキル-、C1~C6アルキルスルファニル、C1~C6ハロアルキルスルファニル、メトキシC1~C6アルキルスルファニル-、シクロプロピルC1~C6アルキルスルファニル-、C1~C3アルキルスルファニルC1~C2アルキル-、C3~C6シクロアルキル、C3~C6ハロシクロアルキル、メトキシC3~C6シクロアルキル-、シクロプロピルC3~C6シクロアルキル-、C1~C2アルキルC3~C6シクロアルキル-、-C(R6)=NOR6及び-CH2C(R6)=NOR6からなる群から選択される。
【0047】
好ましくは、R4は、水素、ハロゲン、シアノ、C1~C6アルキル、C2~C6アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6ハロアルケニル、C2~C3ハロアルキニル、シアノC1~C6アルキル-、シクロプロピルC1~C6アルキル-、メトキシC3~C6アルケニル-、シクロプロピルC2~C6アルケニル-、メトキシC3~C4アルキニル-、シクロプロピルC2~C3アルキニル-、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、C1~C3アルコキシC1~C3アルキル-、C1~C6アルキルスルファニル、C1~C6ハロアルキルスルファニル、C1~C3アルキルスルファニルC1~C2アルキル-、C3~C6シクロアルキル、C3~C6ハロシクロアルキル、C1~C2アルキルC3~C6シクロアルキル-及び-C(R6)=NOR6からなる群から選択される。
【0048】
より好ましくは、R4は、水素、ハロゲン、シアノ、C1~C6アルキル、C2~C6アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6ハロアルケニル、C2~C3ハロアルキニル、シクロプロピルC1~C6アルキル-、シクロプロピルC2~C3アルキニル-、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、C1~C3アルコキシC1~C3アルキル-、C1~C6アルキルスルファニル、C1~C6ハロアルキルスルファニル、C3~C6シクロアルキル、C3~C6ハロシクロアルキル及び-C(R6)=NOR6からなる群から選択される。
【0049】
さらにより好ましくは、R4は、水素、ハロゲン、C1~C6アルキル、C2~C6アルケニル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6ハロアルケニル、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、C3~C6シクロアルキル及びC3~C6ハロシクロアルキルからなる群から選択される。
【0050】
さらにより好ましくは、R4は、ハロゲン、C1~C6アルキル、C2~C6アルケニル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6ハロアルケニル、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、C3~C6シクロアルキル及びC3~C6ハロシクロアルキルからなる群から選択される。
【0051】
さらにより好ましくは、R4は、クロロ、ブロモ、ヨード、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、イソ-プロピルオキシ、n-プロピルオキシ、シクロプロピル及びシクロブチルからなる群から選択される。
【0052】
一実施形態において、R4は、クロロ、ブロモ、ヨード、シアノ、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、エチルプロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、シクロプロピルエチニル、ビニル、プロプ-1-エニル、1-メチルプロプ-1-エニル、プロプ-1-イニル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1,1-ジフルオロエチル、1,1,2,2,2-ペンタフルオロエチル、トリフルオロ-1-メチル-エチル、トリフルオロメチルビニル、メチルシクロプロピル、メトキシ、エトキシ、イソ-プロピルオキシ、n-プロピルオキシ、ジフルオロメトキシ、メトキシメチル、トリフルオロメチルスルファニル、メチルスルファニルメチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキセン-1-イル、フルオロシクロプロピル、2,2-ジフルオロシクロプロピル、-C(CH3)=NOCH3、-C(CH3)=NOCH2CH3及び-C(CH3)=NOHからなる群から選択され、
R5は、水素、ハロゲン、シアノ、C1~C6アルキル、C2~C6アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6ハロアルケニル、C2~C3ハロアルキニル、シクロプロピルC1~C6アルキル-、メトキシC3~C6アルケニル-、シクロプロピルC2~C6アルケニル-、メトキシC3~C4アルキニル-、シクロプロピルC2~C3アルキニル-、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、シクロプロピルC1~C6アルコキシ-、C1~C3アルコキシC1~C3アルコキシ-、C1~C3アルコキシC1~C3アルキル-、C1~C6アルキルスルファニル、C1~C6ハロアルキルスルファニル、メトキシC1~C6アルキルスルファニル-、シクロプロピルC1~C6アルキルスルファニル-、C1~C3アルキルスルファニルC1~C2アルキル-、C3~C6シクロアルキル、C3~C6ハロシクロアルキル、メトキシC3~C6シクロアルキル-、シクロプロピルC3~C6シクロアルキル-、C1~C2アルキルC3~C6シクロアルキル-、-C(R6)=NOR6及び-CH2C(R6)=NOR6からなる群から選択される。
【0053】
好ましくは、R5は、水素、ハロゲン、シアノ、C1~C6アルキル、C2~C6アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6ハロアルケニル、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、C1~C3アルコキシC1~C3アルキル-、C1~C6アルキルスルファニル、C3~C6シクロアルキル及びC3~C6ハロシクロアルキルからなる群から選択される。
【0054】
より好ましくは、R5は、水素、ハロゲン、C1~C6アルキル、C2~C6アルケニル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6ハロアルケニル、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、C3~C6シクロアルキル及びC3~C6ハロシクロアルキルからなる群から選択される。
【0055】
さらにより好ましくは、R5は、水素、ハロゲン、メチル、エチル、イソ-プロピル、tert-ブチル、エトキシ、シクロプロピル、シクロペンチル及びトリフルオロメチルからなる群から選択される。
【0056】
さらにより好ましくは、R5は、水素、ハロゲン、メチル及びトリフルオロメチルからなる群から選択される。もっとも好ましくは、R5は水素である。
【0057】
一実施形態において、R5は、水素、クロロ、ブロモ、ヨード、シアノ、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、tert-ブチル、イソ-プロペニル、エチニル、トリフルオロメチル、メトキシメチル、イソ-プロピルスルファニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、-C(CH3)=NOCH2CH3及び-C(CH3)=NOHからなる群から選択される。
【0058】
ただし、R4及びR5が共に水素であることはない。
【0059】
各R6は、独立して、水素又はC1~C3アルキルである。好ましくは、各R6はC1~C3アルキルであり、もっとも好ましくは、各R6はメチルである。
【0060】
好ましくは、本発明の式(I)に係る化合物において;
XはCH又はNであり;
R1はメチルであり;
R2は水素であり;
R3は水素であり;
R4は、ハロゲン、シアノ、C1~C6アルキル、C2~C6アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6ハロアルケニル、C2~C3ハロアルキニル、シクロプロピルC1~C6アルキル-、シクロプロピルC2~C3アルキニル-、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、C1~C3アルコキシC1~C3アルキル-、C1~C6アルキルスルファニル、C1~C6ハロアルキルスルファニル、C3~C6シクロアルキル、C3~C6ハロシクロアルキル及び-C(R6)=NOR6からなる群から選択され;
R5は、水素、ハロゲン、シアノ、C1~C6アルキル、C2~C6アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6ハロアルケニル、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、C1~C3アルコキシC1~C3アルキル-、C1~C6アルキルスルファニル、C3~C6シクロアルキル及びC3~C6ハロシクロアルキルからなる群から選択され;
各R6は、独立して、水素又はC1~C3アルキルである。
【0061】
より好ましくは、本発明の式(I)に係る化合物において;
XはCHであり;
R1はメチルであり;
R2は水素であり;
R3は水素であり;
R4は、ハロゲン、シアノ、C1~C6アルキル、C2~C6アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6ハロアルケニル、C2~C3ハロアルキニル、シクロプロピルC1~C6アルキル-、シクロプロピルC2~C3アルキニル-、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、C1~C3アルコキシC1~C3アルキル-、C1~C6アルキルスルファニル、C1~C6ハロアルキルスルファニル、C3~C6シクロアルキル、C3~C6ハロシクロアルキル及び-C(R6)=NOR6からなる群から選択され;
R5は、水素、ハロゲン、シアノ、C1~C6アルキル、C2~C6アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6ハロアルケニル、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、C1~C3アルコキシC1~C3アルキル-、C1~C6アルキルスルファニル、C3~C6シクロアルキル及びC3~C6ハロシクロアルキルからなる群から選択され;
各R6は、独立して、水素又はC1~C3アルキルである。
【0062】
さらにより好ましくは、本発明の式(I)に係る化合物において;
XはCHであり;
R1はメチルであり;
R2は水素であり;
R3は水素であり;
R4は、ハロゲン、C1~C6アルキル、C2~C6アルケニル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6ハロアルケニル、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、C3~C6シクロアルキル及びC3~C6ハロシクロアルキルからなる群から選択され;
R5は、水素、ハロゲン、C1~C6アルキル、C2~C6アルケニル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6ハロアルケニル、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、C3~C6シクロアルキル及びC3~C6ハロシクロアルキルからなる群から選択される。
【0063】
さらにより好ましくは、本発明の式(I)に係る化合物において;
XはCHであり;
R1はメチルであり;
R2は水素であり;
R3は水素であり;
R4は、クロロ、ブロモ、ヨード、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、イソ-プロピルオキシ、n-プロピルオキシ、シクロプロピル及びシクロブチルからなる群から選択され;
R5は水素である。
【0064】
代替的な好ましい実施形態において、本発明の式(I)に係る化合物において;
XはCHであり;
R1はメチルであり;
R2は水素であり;
R3は水素であり;
R4は、水素、ハロゲン、シアノ、C1~C6アルキル、C2~C6アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6ハロアルケニル、C2~C3ハロアルキニル、シクロプロピルC1~C6アルキル-、シクロプロピルC2~C3アルキニル-、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、C1~C3アルコキシC1~C3アルキル-、C1~C6アルキルスルファニル、C1~C6ハロアルキルスルファニル、C3~C6シクロアルキル、C3~C6ハロシクロアルキル及び-C(R6)=NOR6からなる群から選択され;
R5は、ハロゲン、シアノ、C1~C6アルキル、C2~C6アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6ハロアルケニル、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、C1~C3アルコキシC1~C3アルキル-、C1~C6アルキルスルファニル、C3~C6シクロアルキル及びC3~C6ハロシクロアルキルからなる群から選択され;
各R6は、独立して、水素又はC1~C3アルキルである。
【0065】
代替的なより好ましい実施形態において、本発明の式(I)に係る化合物において;
XはCHであり;
R1はメチルであり;
R2は水素であり;
R3は水素であり;
R4は、水素、ハロゲン、C1~C6アルキル、C2~C6アルケニル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6ハロアルケニル、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、C3~C6シクロアルキル及びC3~C6ハロシクロアルキルからなる群から選択され;
R5は、ハロゲン、C1~C6アルキル、C2~C6アルケニル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6ハロアルケニル、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、C3~C6シクロアルキル及びC3~C6ハロシクロアルキルからなる群から選択される。
【0066】
代替的な好ましい実施形態において、本発明の式(I)に係る化合物において;
XはNであり;
R1はメチルであり;
R2は水素であり;
R3は水素であり;
R4は、ハロゲン、シアノ、C1~C6アルキル、C2~C6アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6ハロアルケニル、C2~C3ハロアルキニル、シクロプロピルC1~C6アルキル-、シクロプロピルC2~C3アルキニル-、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、C1~C3アルコキシC1~C3アルキル-、C1~C6アルキルスルファニル、C1~C6ハロアルキルスルファニル、C3~C6シクロアルキル、C3~C6ハロシクロアルキル及び-C(R6)=NOR6からなる群から選択され;
R5は、水素、ハロゲン、シアノ、C1~C6アルキル、C2~C6アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6ハロアルケニル、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、C1~C3アルコキシC1~C3アルキル-、C1~C6アルキルスルファニル、C3~C6シクロアルキル及びC3~C6ハロシクロアルキルからなる群から選択され;
各R6は、独立して、水素又はC1~C3アルキルである。
【0067】
代替的なより好ましい実施形態において、本発明の式(I)に係る化合物において;
XはNであり;
R1はメチルであり;
R2は水素であり;
R3は水素であり;
R4は、ハロゲン、C1~C6アルキル、C2~C6アルケニル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6ハロアルケニル、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、C3~C6シクロアルキル及びC3~C6ハロシクロアルキルからなる群から選択され;
R5は、水素、ハロゲン、C1~C6アルキル、C2~C6アルケニル、C1~C6ハロアルキル、C2~C6ハロアルケニル、C1~C6アルコキシ、C1~C6ハロアルコキシ、C3~C6シクロアルキル及びC3~C6ハロシクロアルキルからなる群から選択される。
【0068】
さらにより好ましい実施形態において、式(I)に係る化合物は、以下の表E及びFに列挙されている、化合物E-1~E-118及びF-1~F-13からなる群から選択される。
【0069】
一実施形態においては、本発明に係る式(I)の化合物は、Qo阻害剤(例えば、アゾキシストロビン、ピラクロストロビン及びトリフロキシストロビン又はフェンアミドン又はファモキサドンなどのストロビルリン)に対する耐性を付与するミトコンドリアチトクロムbにおける突然変異を有する植物病原性真菌(例えば、コムギ葉枯病菌(Mycosphaerella graminicola)としても公知である、アルテルナリアアルテナタ(Alternaria alternata)、ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)、プラズモパラ ビチコーラ(Plasmopara viticola)、スクレロティニア スクレロティオルム(Sclerotinia sclerotiorum)又はセプトリア トリティシ(Septoria tritici))の駆除に有用であり得る。
【0070】
さらなる実施形態において、本発明に係る式(I)の化合物は、Qo阻害剤(例えば、アゾキシストロビン、ピラクロストロビン及びトリフロキシストロビン又はフェンアミドン又はファモキサドンなどのストロビルリン)に対する耐性を付与するミトコンドリアチトクロムbにおける突然変異(ここで、突然変異はG143Aである)を有する植物病原性真菌(例えば、コムギ葉枯病菌(Mycosphaerella graminicola)としても公知である、アルテルナリアアルテナタ(Alternaria alternata)、プラズモパラ ビチコーラ(Plasmopara viticola)、スクレロティニア スクレロティオルム(Sclerotinia sclerotiorum)又はセプトリア トリティシ(Septoria tritici))の駆除に有用であり得る。
【0071】
さらなる実施形態において、本発明に係る式(I)の化合物は、Qo阻害剤(例えば、アゾキシストロビン、ピラクロストロビン及びトリフロキシストロビン又はフェンアミドン又はファモキサドンなどのストロビルリン)に対する耐性を付与するミトコンドリアチトクロムbにおける突然変異(ここで、突然変異はF129Lである)を有する植物病原性真菌(例えば、ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi))の駆除に有用であり得る。
【0072】
他の実施形態において、本発明はまた、植物における植物病原性真菌(例えば、コムギ葉枯病菌(Mycosphaerella graminicola)としても公知である、アルテルナリアアルテルナータ(Alternaria alternate)、ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)プラズモパラ ビチコーラ(Plasmopara viticola)、スクレロティニア スクレロティオルム(Sclerotinia sclerotiorum)又はセプトリア トリティシ(Septoria tritici)、好ましくはファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi))による外寄生を防除又は予防するための方法に関し、ここで、前記植物病原性真菌は、Qo阻害剤(例えば、アゾキシストロビン、ピラクロストロビン及びトリフロキシストロビン又はフェンアミドン又はファモキサドンなどのストロビルリン)に対する耐性を付与するミトコンドリアチトクロムbにおける突然変異を有し、前記方法は、植物、その部分、又は、その生息地に、殺菌・殺カビ的に有効な量の式(I)の化合物を適用するステップを含む。
【0073】
耐性レベル、従って、殺菌・殺カビ剤の性能に対する影響は、「耐性因子」(RF)を用いることによって計測が可能である。耐性因子は、「耐性である」真菌菌株に対して規定レベルの病害の防除(すなわち50パーセント)をもたらす殺菌・殺カビ剤の濃度を、同一の真菌種の「耐性のない」菌株に対して同一レベルの病害の防除をもたらす同一の殺菌・殺カビ剤の濃度で除することにより算出可能である(RF=耐性菌株のEC50値/感受性の菌株のEC50値)。規定のルールは存在しないが、3つのカテゴリを定義可能である:1)RF≧50=耐性菌株、2)5≦RF<50=感受性の低い菌株(感受性の変化)、及び、3)RF<5=感受性の菌株。
【0074】
耐性の真菌菌株を得るために、研究者は、関連する耐性が文献において報告されている宿主作物及び地理的な地域を突き止める必要がある。次いで、その場所/宿主作物から標的の病害に感染している葉のサンプルを収集し、実験室に送り、純粋な培養物が単離される。真菌培養物の耐性表現型は、完全な用量反応バイオアッセイを実施すると共に、このバイオアッセイの結果を同一の種の既知の耐性のない菌株に対する同様のバイオアッセイの結果と比較することにより判定される。或いは、関連する種に係る耐性メカニズムが既知である場合には、真菌菌株の耐性遺伝子型は、分子技術(例えばqPCR)によって判定可能である。
【0075】
本発明に係る式(I)の化合物(ここで、X、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は、式(I)について定義されているとおりである)は、以下のスキームに示されているとおり形成可能である。
【0076】
本発明に係る式(I)の化合物(ここで、X、R1、R2、R3、R4及びR5は、式(I)について定義されているとおりである)は、K2CO3などの塩基、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)などのパラジウム化合物及び2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-3,4,5,6-テトラメチル-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニルなどの支持するホスフィンリガンドの存在下、トルエンなどの有機溶剤中、20℃~110℃の温度における、式(II)の化合物(ここで、R1、R2及びR3は、式(I)の化合物について定義されているとおりであり、並びに、R11は、ハロゲン(好ましくは、クロロ、ブロモ又はヨード)又は擬ハロゲン(例えば、-OSO2CH3、-OSO2CF3又は-OSO2(CF2)3CF3)である)及び式(III)の化合物(ここで、X、R4及びR5は、式(I)の化合物について定義されているとおりである)の転換により入手可能である。このような転換は、Angew.Chem.Int.Ed.2011,p.8944に記載されており、及び、スキーム1に示されている。
【0077】
スキーム1
【化2】
或いは、式(I)の化合物は、ピリジンなどの塩基及びCu(OAc)
2などの銅塩の存在下、ジクロロメタンなどの不活性有機溶剤中に、式(IV)の化合物(ここで、R
1、R
2及びR
3は、式(I)の化合物について定義されているとおりであり、並びに、R
12は、スキーム2において定義されているとおりである)及び式(III)の化合物(ここで、X、R
4及びR
5は、式(I)の化合物について定義されているとおりである)から入手可能である。これはスキーム2に示されている。
【0078】
スキーム2
【化3】
式(IV)の化合物(ここで、R
1、R
2及びR
3は、式(I)の化合物について定義されているとおりであり、並びに、R
12は、スキーム2において定義されているとおりである)は、テトラヒドロフラン又はエタノールなどの有機溶剤中において、式(II)の化合物(ここで、R
1、R
2、R
3及びR
11は、上記に定義されているとおりである)から、酢酸カリウムなどの塩基、ジボラン種R
12-R
12(ここで、R
12は、スキーム3において定義されているとおりである)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)などのパラジウム化合物、及び、2-ジ-シクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニルなどの支持するホスフィンリガンドを伴う処理、任意選択により、これに続くボラン基加水分解又はエステル交換反応により入手可能である。これはスキーム3に示されている。
【0079】
スキーム3
【化4】
式(II)の化合物(ここで、R
1、R
2及びR
3は、式(I)の化合物について定義されているとおりであり、並びに、R
11は上記に定義されているとおりである)は、式(V)の化合物(ここで、R
1、R
2及びR
3は式(I)の化合物について定義されているとおりであり、R
11は上記に定義されているとおりであり、並びに、R
13はH又はC
1~C
4アルキルである)から、式(Va)の化合物(ここで、R
1、R
2及びR
3は式(I)の化合物について定義されているとおりであり、R
11は上記に定義されているとおりであり、並びに、R
14はH又はメチルである)を生成するナトリウムメトキシドなどの塩基及びギ酸メチルなどのホルミル化剤による処理、続いて、K
2CO
3などの塩基の存在下におけるジメチル硫酸などの試薬によるメチル化により入手可能である。これはスキーム4に示されている。
【0080】
スキーム4
【化5】
式(V)の化合物(ここで、R
1、R
2及びR
3は式(I)の化合物について定義されているとおりであり、R
11は上記に定義されているとおりであり、並びに、R
13はH又はC
1~C
4アルキルである)は、式(VI)の化合物(ここで、R
1、R
2及びR
3は、式(I)の化合物について定義されているとおりであり、並びに、R
11は上記に定義されているとおりである)から、N-メチルピロリドンなどの有機溶剤におけるK
2CO
3などの塩基及び式(VII)のアルキル化剤による処理によって入手可能である。これはスキーム5に示されている。
【0081】
スキーム5
【化6】
式(VI)の化合物(ここで、R
1、R
2及びR
3は、式(I)の化合物について定義されているとおりであり、並びに、R
11は上記に定義されているとおりである)は、市販されているか、又は、当業者に周知であると共に、March’s Advanced Organic Chemistry,Smith and March,6
th edition,Wiley,2007に記載されている標準的な官能基転換により市販されている化合物から容易に調製される。
【0082】
或いは、式(I)の化合物(ここで、X、R1、R2、R3、R4及びR5は、式(I)の化合物について定義されているとおりである)は、式(VIII)の化合物(ここで、X、R1、R2、R3、R4及びR5は、式(I)の化合物について定義されているとおりであり、並びに、R13はH又はC1~C4アルキルである)から、式(IX)の化合物(ここで、X、R1、R2、R3、R4及びR5は、式(I)の化合物について定義されているとおりであり、並びに、R14はH又はメチルである)を生成するナトリウムメトキシドなどの塩基及びギ酸メチルなどのホルミル化剤による処理、これに続いて、K2CO3などの塩基の存在下におけるジメチル硫酸などの試薬によるメチル化により、入手可能である。これはスキーム6に示されている。
【0083】
スキーム6
【化7】
式(VIII)の化合物(ここで、X、R
1、R
2、R
3、R
4及びR
5は、式(I)の化合物について定義されているとおりであり、並びに、R
13はH又はC
1~C
4アルキルである)は、K
2CO
3などの塩基、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)などのパラジウム化合物及び2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-3,4,5,6-テトラメチル-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニルなどの支持するホスフィンリガンドの存在下、トルエンなどの有機溶剤中、20℃~110℃の温度において、式(V)の化合物(ここで、R
1、R
2及びR
3は式(I)の化合物について定義されているとおりであり、R
13はH又はC
1~C
4アルキルであり、並びに、R
11は、ハロゲン(好ましくは、クロロ、ブロモ、ヨード)又は擬ハロゲン(例えば、-OSO
2CH
3、-OSO
2CF
3又は-OSO
2(CF
2)
3CF
3)である)及び式(III)の化合物(ここで、X、R
4及びR
5は、式(I)の化合物について定義されているとおりである)から入手可能である。これはスキーム7に示されている。
【0084】
スキーム7
【化8】
式(III)の化合物(ここで、X、R
4及びR
5は、式(I)の化合物について定義されているとおりである)の調製は当業者に周知であり、科学文献において多くの先例がある。
【0085】
或いは、一定の式(I)の化合物は、式(I-a)の化合物(ここで、X、R1、R2、R3及びR5は、式(I)の化合物について定義されているとおりであり、並びに、R14は、ハロゲン(好ましくは、クロロ、ブロモ又はヨード)又は擬ハロゲン(例えば、-OSO2CH3、-OSO2CF3又は-OSO2(CF2)3CF3)である)から、カップリング試薬及び遷移金属系触媒の存在下に調製可能である。カップリング剤、触媒及び溶剤に特別な限定は存在しないが、ただし、これは、“Cross-Coupling Reactions:A Practical Guide(Topics in Current Chemistry)”,edited by Norio Miyaura und S.L.Buchwald(editions Springer)、又は、“Metal-Catalyzed Cross-Coupling Reactions”,edited by Armin de Meijere and Francois Diederich(editions WILEY-VCH)に記載されているものなどの通常のカップリング反応において用いられる。これはスキーム8に示されている。
【0086】
スキーム8
【化9】
さらに、式(I)の化合物(ここで、R
1、R
2、R
3、R
4及びR
5は上記に定義されているとおりであり、及び、XはCHである)は、式(IIa)の化合物(ここで、R
1、R
2及びR
3は、式(I)の化合物について定義されているとおりである)から、ジアゾ化及び還元を含むワンポット反応シーケンスを介して、式(X)のヒドラジン塩(ここで、R
1、R
2及びR
3は、式(I)の化合物について定義されているとおりである)が得られ、続いて、式(XI)の化合物(ここで、R
zは水素又はC
1~C
4アルキルであり得、並びに、R
4及びR
5は、式(I)の化合物について定義されているとおりである)を伴う環化により調製可能である。関連する例については、国際公開第2018/104214号を参照のこと。これはスキーム9に示されている。
【0087】
スキーム9
【化10】
或いは、式(XII)の化合物は、式(XIII)の化合物から、金属(例えばPd/C、鉄又はラネーニッケル)を用いるニトロ基還元反応を介して、好適な溶剤(例えばMeOH又はエタノール)中、還元剤(例えば水素ガス、塩化アンモニウム、ギ酸、又はヒドラジン)の存在下に、25℃~65℃の温度で調製可能である。いくつかの場合において、圧力を上昇させた場合に向上した反応性能が得られる。関連する例については:Yoshii,Y.et al Chem.Commun.(2015),51,1070;Takeshiba,H.et al Eur.Pat.Appl.,(1997)807631を参照のこと。ニトロ基還元反応には、亜硝酸塩供給源(例えば、NaNO
2又は亜硝酸イソアミル)及び銅供給源(例えば、CuCN)の存在下、水性アセトニトリルなどの許容可能な溶剤系中、好適な温度(例えば0℃~100℃)においてラジカル-求核性芳香族置換反応(ザンドマイヤー)が続くことが可能である。この反応はスキーム10に示されている。
【0088】
スキーム10
【化11】
本発明に係る(XIII)の化合物(ここで、X、R
1、R
2、R
3、R
4及びR
5は、式(I)について定義されているとおりである)は、K
2CO
3などの塩基、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)などの金属化合物の存在下に、及び、任意選択により、2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-3,4,5,6-テトラメチル-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニルなどの支持するホスフィンリガンドを伴い、トルエンなどの有機溶剤中、20℃~110℃の温度における、式(XIV)の化合物(ここで、R
1、R
2及びR
3は、式(I)の化合物について定義されているとおりであり、並びに、R
11は、ハロゲン(好ましくは、クロロ、ブロモ又はヨード)又は擬ハロゲン(例えば、-OSO
2CH
3、-OSO
2CF
3又は-OSO
2(CF
2)
3CF
3)である)及び式(III)の化合物(ここで、X、R
4及びR
5は、式(I)の化合物について定義されているとおりである)の転換により入手可能である。このような転換は、Angew.Chem.Int.Ed.(2011),8944に記載されており、及び、スキーム11に示されている。
【0089】
さらに、式(XIII)の化合物は、式(XIV)の化合物(ここで、R1、R2及びR3は、式(I)の化合物について定義されているとおりであり、並びに、R11はハロゲンである)及び式(III)の化合物(ここで、R4及びR5は、式(I)の化合物について定義されているとおりである)から、任意選択により、ピリジン又はK2CO3などの塩基の存在下、及び、任意選択により、Cu(OAc)2などの銅塩の存在下、好適なジクロロメタンなどの不活性有機溶剤中において入手可能である。これはスキーム11に示されている。
【0090】
スキーム11
【化12】
或いは、式(XII)の化合物は、式(VI)の化合物(ここで、R
1、R
2及びR
3は、式(I)の化合物について定義されているとおりであり、並びに、R
11は、ハロゲン(好ましくは、クロロ、ブロモ又はヨード)又は擬ハロゲン(例えば、-OSO
2CH
3、-OSO
2CF
3又は-OSO
2(CF
2)
3CF
3)である)及び式(III)の化合物(ここで、X、R
4及びR
5は、式(I)の化合物について定義されているとおりである)から、塩基(例えば、K
2CO
3)、銅化合物(例えば、CuI)及び任意選択により、共試薬(例えば、N,N’-ジメチル-1,2-エタンジアミン又はN,N’-ジメチル-1,2-シクロヘキサンジアミン)の存在下、好適な有機溶剤(例えば、トルエン又はジオキサン)中、20℃~150℃の温度で調製可能である。このような転換は、ACS Omega 2018,3,1955又は国際公開第2013083604号に記載されており、及び、スキーム12に示されている。
【0091】
スキーム12
【化13】
或いは、式(XIIa)の化合物は、式(VIa)の化合物(ここで、R
1、R
2及びR
3は、式(I)の化合物について定義されているとおりであり、並びに、R
11は、ハロゲン(好ましくは、クロロ、ブロモ又はヨード)又は擬ハロゲン(例えば、-OSO
2CH
3、-OSO
2CF
3又は-OSO
2(CF
2)
3CF
3)であり、並びに、R
15は、フェノール官能基(例えば、シリル基、エーテル基、ベンジル)に対する好適な保護基である)及び式(III)の化合物(ここで、X、R
4及びR
5は、式(I)の化合物について定義されているとおりである)から、塩基(例えば、K
2CO
3)、銅化合物(例えば、CuI)、及び、任意選択により、共試薬(例えば、N,N’-ジメチル-1,2-エタンジアミン又はN,N’-ジメチル-1,2-シクロヘキサンジアミン)の存在下、好適な有機溶剤(例えば、トルエン又はジオキサン)中、20℃~150℃の温度で調製可能である。このような転換は、ACS Omega 2018,3,1955-1969又は国際公開第2013083604号に記載されており、及び、スキーム13に示されている。
【0092】
スキーム13
【化14】
或いは、式(XVII)の化合物は、式(XV)の化合物(ここで、R
1、R
2及びR
3は、式(I)の化合物について定義されているとおりであり、並びに、R
13はH又はC
1~C
4アルキルであり、並びに、R
16はスキーム14において定義されているとおりである)から、酸性条件下(例えば、H
2SO
4又はHBF
4)における亜硝酸塩供給源(例えば、NaNO
2又は亜硝酸イソアミル)及び銅供給源(例えば、CuSO
4又はCuCN)の存在下、許容可能な溶剤系中、好適な温度(例えば0℃~100℃)における化合物(XVI)による求核性芳香族置換反応を介して調製可能である。このような転換は、中国特許第101580477号明細書又はJournal of Iowa Academy of Science 2010,116,27-35に記載されており、及び、スキーム14に示されている。
【0093】
スキーム14
【化15】
或いは、式(XVII)の化合物は、式(XVIII)の化合物(ここで、X、R
1、R
2、R
3、R
4及びR
5は、式(I)の化合物について定義されているとおりであり、並びに、R
13はH又はC
1~C
4アルキルであり、並びに、R
16はスキーム15において定義されているとおりである)から、塩基(例えばCs
2CO
3)、触媒(銅供給源;例えばCuI又はCuO)の存在下、任意選択により、共試薬(例えば1,10-フェナントロリン)の存在下、許容可能な溶剤系(例えばトルエン)中、好適な温度(例えば0℃~110℃)における化合物(XVI)による求核性芳香族置換反応を介して調製可能である。このような転換は、国際公開第2007010082号又は国際公開第200837626号に記載されており、及び、スキーム15に示されている。
【0094】
スキーム15
【化16】
或いは、式(XVIIc)の化合物(ここで、R
1、R
2及びR
3は、式(I)の化合物について定義されているとおりであり、並びに、R
13はH又はC
1~C
4アルキルである)は、式(XIX)の化合物(ここで、R
1、R
2及びR
3は、式(I)の化合物について定義されているとおりである)から、任意選択によりN-メチルピロリドンなどの有機溶剤中における、塩基(例えば、Cs
2CO
3又はK
2CO
3)及び式(VII)のアルキル化剤による処理によって、入手可能である。
【0095】
式(XX)の化合物(ここで、R1、R2R3及びR13は、上記に定義されているとおりである)は、式(XVIIc)の化合物から、好適な溶剤(例えばMeOH又はエタノール)中、還元剤(例えば水素ガス、塩化アンモニウム、ギ酸、又はヒドラジン)の存在下、25℃~65℃の温度における、金属(例えばPd/C、鉄又はラネーニッケル)を用いるニトロ基還元反応を介して入手可能である。いくつかの場合において、圧力を上昇させた場合に向上した反応性能が得られる。
【0096】
これはスキーム16に示されている。
【0097】
スキーム16
【化17】
或いは、式(XVIIc)の化合物(ここで、R
1、R
2及びR
3は、式(I)の化合物について定義されているとおりであり、並びに、R
13はH又はC
1~C
4アルキルである)は、式(XXI)の化合物(ここで、R
1、R
2R
3は上記に定義されているとおりであり、及び、R
17は、ハロゲンである)から、塩基(例えば、Cs
2CO
3)、触媒(銅供給源;例えばCuI)の存在下、水性DMSOなどの許容可能な溶剤系中、好適な温度(例えば0℃~120℃)における、式(XVI)の化合物による処理によって入手可能である。このような転換は、Xiao,Yan et al.in J.Org.Chem.2013,78,5804-5809により記載されており、及び、スキーム17に示されている。
【0098】
スキーム17
【化18】
或いは、式(XXIV)の化合物(ここで、R
1、R
2及びR
3は、式(I)の化合物について定義されているとおりであり、並びに、R
18はOH、OR
15、OR
19、NO
2、NH
2、R
12であり、ここで、R
15はフェノール官能基に対する好適な保護基であり、R
19は、任意選択により置換されているC
1~C
4アルキル(例えば、アセテート官能基)であり、並びに、R
12はスキーム18において定義されているジボラン種である)は、式(XXII)の化合物(式中、R
1、R
2、R
3及びR
18は上記において定義されているとおりである)から、化合物(XXIII)(ここで、R
1、R
2、R
3及びR
18は上記のとおり定義されているとおりである)をもたらすニトロ官能基の選択的還元を含むシーケンス、これに続く、相当するジアゾニウム塩の式(III)の化合物(ここで、R
4、R
5及びXは、式(I)の化合物について定義されているとおりである)によるジアゾ化及び置換を含むワンポット反応シーケンスにより入手可能である。このシーケンスはスキーム18に示されている。
【0099】
ニトロ基還元反応は、好適な溶剤(例えばMeOH又はエタノール)中、還元剤(例えば水素ガス、塩化アンモニウム、ギ酸、又はヒドラジン)の存在下、25℃~65℃の温度で金属(例えばPd/C、鉄又はラネーニッケル)を用いて実施可能である。いくつかの場合において、圧力を上昇させた場合に向上した反応性能が得られる。関連する例については:J.Org.Chem.1980,45,4992;Bull.Chem.Soc.Jpn.1983,56,3159を参照のこと。還元反応には、酸性条件(例えば、AcOH又はH2SO4)における亜硝酸塩供給源(例えば、NaNO2又は亜硝酸イソアミル)の存在下、及び、銅供給源(例えば、Cu(OAc)2)の存在下、メタノールなどの許容可能な溶剤系中、好適な温度(例えば0℃~100℃)におけるジアゾ化-置換反応を含むワンポット反応が続くことが可能である。関連する例については:Chem.Eur.J.2014,20,14619を参照のこと。このシーケンスはスキーム18に示されている。
【0100】
スキーム18
【化19】
特に、化合物(XIII)(ここで、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5及びXは、式(I)の化合物について定義されているとおりである)は、式(XXIIa)の化合物(ここで、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5及びXは、式(I)の化合物について定義されているとおりである)から、化合物(XXIIIa)(ここで、R
1、R
2及びR
3は、式(I)の化合物について定義されているとおりである)をもたらすニトロ官能基の選択的還元を含むシーケンス、これに続く、相当するジアゾニウム塩の式(III)の化合物(ここで、R
4、R
5、及びXは、式(I)の化合物について定義されているとおりである)によるジアゾ化及び置換を含むワンポット反応シーケンスを介して入手可能である(スキーム19に記載されているとおり)。
【0101】
ニトロ基還元反応は、好適な溶剤(例えばMeOH又はエタノール)中、還元剤(例えば水素ガス、塩化アンモニウム、ギ酸、又はヒドラジン)の存在下に、25℃~65℃の温度で金属(例えばPd/C、鉄又はラネーニッケル)を用いることにより実施可能である。いくつかの場合において、圧力を上昇させた場合に向上した反応性能が得られる。関連する例については:J.Org.Chem.1980,45,4992;Bull.Chem.Soc.Jpn.1983,56,3159を参照のこと。還元反応には、酸性条件(例えば、AcOH又はH2SO4)における亜硝酸塩供給源(例えば、NaNO2又は亜硝酸イソアミル)の存在下、及び、銅供給源(例えば、Cu(OAc)2)の存在下、メタノールなどの許容可能な溶剤系中、好適な温度(例えば0℃~100℃)における、化合物(XIII)をもたらすワンポット反応ジアゾ化-置換反応が続くことが可能であり;関連する例については:Chem.Eur.J.2014,20,14619を参照のこと。
【0102】
式(XXV)の化合物(ここで、R1、R2、R3、R4、R5及びXは、式(I)の化合物について定義されているとおりである)は、式(XIII)の化合物のニトロ官能基(ここで、R1、R2、R3、R4、R5及びXは、式(I)の化合物について定義されているとおりである)の還元を介して入手可能である。ニトロ基還元反応は、好適な溶剤(例えばMeOH又はエタノール)中、還元剤(例えば水素ガス、塩化アンモニウム、ギ酸、又はヒドラジン)の存在下に、25℃~65℃の温度で金属(例えばPd/C、鉄又はラネーニッケル)を用いることにより実施可能である。いくつかの場合において、圧力を上昇させた場合に向上した反応性能が得られる。関連する例については:J.Org.Chem.1980,45,4992;Bull.Chem.Soc.Jpn.1983,56,3159を参照のこと。このシーケンスはスキーム19に示されている。
【0103】
スキーム19
【化20】
或いは、式(XIII)の化合物(ここで、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5及びXは、式(I)の化合物について定義されているとおりである)は、Taillefer,M.et al.in Eur.J.Org.Chem.2004,4,695-709に報告されているとおり、式(XXIIIa)の化合物(ここで、R
1、R
2及びR
3は、式(I)の化合物について定義されているとおりである)から、亜硝酸塩供給源(例えば、NaNO
2又は亜硝酸イソアミル)及び銅供給源(例えば、CuBr)の存在下、水性アセトニトリルなどの許容可能な溶剤系中、好適な温度(例えば0℃~100℃)における、式(XXI)の化合物(ここで、R
1、R
2、R
3は、式(I)の化合物について定義されているとおりであり、及び、R
17はハロゲンである)をもたらすザンドマイヤー反応を含むシーケンス、これに続く、触媒としての銅供給源(例えば、CuO又はCuI)及びリガンド(例えば、オキシム由来、二座、三座、四座の誘導リガンド)の存在下、アセトニトリルなどの許容可能な溶剤系中、好適な温度(例えば0℃~82℃)における式(III)の化合物(ここで、R
4、R
5、及びXは、式(I)の化合物について定義されているとおりである)による置換を介して入手可能である。このシーケンスはスキーム20に示されている。
【0104】
スキーム20
【化21】
或いは、式(XXVII)の化合物(ここで、R
1、R
2及びR
3は、式(I)の化合物について定義されているとおりである)は、式(XXVI)の化合物(ここで、R
1、R
2及びR
3は、式(I)の化合物について定義されているとおりであり、並びに、R
12は、スキーム21において定義されているとおりである)から、酸化剤(例えば、H
2O
2、O
2)の存在下、水性媒体中、好適な温度(例えば20℃~100℃)で入手可能である。関連する例については:Luo,D.P.et al.in Adv.Synth.Cat.2019,361,961-964を参照のこと。この反応はスキーム21に示されている。
【0105】
スキーム21
【化22】
或いは、式(XXIX)の化合物(ここで、R
1、R
2及びR
3は、式(I)の化合物について定義されているとおりであり、並びに、R
16はスキーム22において定義されているとおりである)は、式(XXVIII)の化合物(ここで、R
1、R
2及びR
3は、式(I)の化合物について定義されているとおりであり、並びに、R
16はスキーム22において定義されているとおりである)から好適な溶剤(例えばMeOH又はエタノール)中、還元剤(例えば水素ガス、塩化アンモニウム、ギ酸、又はヒドラジン)の存在下、25℃~65℃の温度における金属(例えばPd/C、鉄又はラネーニッケル)を用いるニトロ基還元反応を介して調製可能である。いくつかの場合において、圧力を上昇させた場合に向上した反応性能が得られる。関連する例については:Yoshii,Y.et al Chem.Commun.2015,51,1070;Takeshiba,H.et al Eur.Pat.Appl.,(1997)807631を参照のこと。この還元反応には、亜硝酸塩供給源(例えば、NaNO
2又は亜硝酸イソアミル)及び銅供給源(例えば、CuCN)の存在下、水性アセトニトリルなどの許容可能な溶剤系中、好適な温度(例えば0℃~100℃)におけるザンドマイヤー反応が続くことが可能である。この反応はスキーム22に示されている。
【0106】
スキーム22
【化23】
或いは、式(I)の化合物(ここで、X、R
1、R
2、R
3、R
4及びR
5は、上記に定義されているとおりである)は、当業者に公知である標準的な合成技術を用いた他の近似する式Iの化合物(又は、その類似体)の転換により入手可能である。非包括的な例としては、酸化反応、還元反応、水素化反応、加水分解反応、カップリング反応、芳香族求核性又は求電子性置換反応、求核置換反応、アルキル化反応、求核性付加反応及びハロゲン化反応が挙げられる。
【0107】
既述のスキームに記載されている官能基の相互変換は、当業者に公知である。反応条件の広範なリストは以下において見出すことが可能である:Comprehensive Organic Functional Group Transformations,Edited by A.R.Katritzky,O.Meth-Cohn and C.W.Rees.Pergamon Press(Elsevier Science Ltd.),Tarrytown,NY.1995;又は:Comprehensive Organic Transformations:A Guide to Functional Group Preparations,Edited by Richard C.Larock,Wiley-VCH,New York 1999。
【0108】
合成において異性体の混合物が得られる場合には、いくつかの場合において、個々の異性体は使用のための後処理の最中又は適用の最中に(例えば、光、酸又は塩基作用下で)相互変換可能であるために、一般的に分離は必ずしも必要とされない。このような転換はまた、使用後に、例えば処理された植物における植物の処理で、又は、防除されるべき有害な真菌において生じてもよい。
【0109】
既述のとおり、本発明の式(I)の新規化合物は、真菌によって引き起こされる病害に対して植物を保護するための生物学的活性をきわめて有利なレベルで有することがここに見出された。
【0110】
式(I)の化合物は、農業部門及び関連する使用分野において、例えば、植物有害生物又は非生体材料の防除、ヒトに対して潜在的に有害である腐敗性微生物若しくは生物の防除に係る有効成分として用いられることが可能である。新規化合物は、低施用量での優れた活性、植物による優れた耐容性、及び、環境に対して安全であることにより際だって優れたものである。これらはきわめて有用な治療的特性、予防的特性及び浸透移行特性を有すると共に、数多くの栽培植物の保護に用いられ得る。式(I)の化合物は、有用な植物の異なる作物の植物又は植物の一部(果実、花、葉、茎、塊茎、根)に生じる有害生物を阻害又は駆除するために、他方では、同時に、後に成長する植物のこれらの部位をも例えば植物病原性微生物から保護するために用いられることが可能である。
【0111】
本発明はさらに、微生物性による攻撃を受けやすい植物又は植物繁殖材料及び/又は収穫された食品作物に係る外寄生を、植物又は植物繁殖材料及び/又は収穫された食品作物を処理することによって防除又は予防する方法に関し、ここでは、有効量の式(I)の化合物が植物、その部分、又は、その生息地に適用される。
【0112】
式(I)の化合物を殺菌・殺カビ剤として用いることも可能である。「殺菌・殺カビ剤」という用語は、本明細書において用いられるところ、真菌の増殖を防除し、変性させ、又は、防止する化合物を意味する。ここで使用される「殺菌・殺カビ的に有効な量」という用語は、真菌の増殖に効果をもたらすことが可能である、このような化合物又はこのような化合物の組み合わせの量を意味する。防除又は変性効果は、死滅、遅滞等などの自然の発育からの逸脱のすべてを含み、予防は、真菌による感染を予防するための植物におけるバリア又は他の防御形成を含む。
【0113】
土壌中で発生する真菌性感染症、並びに、植物病原性真菌に対する保護のために、例えば果実、塊茎若しくは穀粒などの種子又は植物挿穂といった植物繁殖体を処理する粉衣剤として式(I)の化合物を用いることも可能である。この繁殖体は、植え付け前に式(I)の化合物を含む組成物で処理することが可能である:例えば、種子は、播種される前に粉衣されることが可能である。式(I)の活性な化合物はまた、種子を液体配合物中に含浸させるか、又は、種子を固体配合物でコーティングすることにより穀粒に適用(コーティング)することが可能である。組成物はまた、繁殖体が植え付けられる際に植え付け箇所に適用が可能であり、例えば、播種の最中において蒔き溝に適用が可能である。本発明はまた、このような植物繁殖体の処理方法、及び、このようにして処理された植物繁殖体にも関する。
【0114】
さらに、式(I)の化合物は、例えば、木材及び木材系工業用製品を含む工業用材料の保護、食品保管、衛生管理といった関連する分野における真菌の防除に用いられることが可能である。
【0115】
加えて、本発明は、例えば材木、壁板及び塗料といった非生体材料を真菌による作用から保護するために用いられることが可能である。
【0116】
式(I)の化合物は例えば、病害の真菌及び真菌ベクター、並びに、植物病原性バクテリア及びウイルスに対して効果的である。これらの病害の真菌及び真菌性ベクター並びに植物病原性バクテリア及びウイルスは、例えば以下のとおりである。
アブシジアコリムビフェラ(Absidia corymbifera)、アルテルナリア属の一種(Alternaria spp)、アファノミセス属の一種(Aphanomyces spp)、アスコキタ属の一種(Ascochyta spp)、A.フラバス(A.flavus)、A.フミガーツス(A.fumigatus)、A.ニズランス(A.nidulans)、A.ニガー(A.niger)、A.テルス(A.terrus)を含むアスペルギルス属の一種(Aspergillus spp.)、A.プルランス(A.pullulans)を含むアウレオバシジウム属の一種(Aureobasidium spp.)、ブラストミセスデルマチチディス(Blastomyces dermatitidis)、ブルメリアグラミニス(Blumeria graminis)、ブレミアラクツカエ(Bremia lactucae)、B.ドチデア(B.dothidea)、B.オブツサ(B.obtusa)のボトリオスファエリア属の一種(Botryosphaeria spp.)、B.シネレア(B.cinerea)を含むボトリチス属の一種(Botrytis spp.)、C.アルビカンス(C.albicans)、C.グラブラータ(C.glabrata)、C.クルセイ(C.krusei)、C.ルシタニエ(C.lusitaniae)、C.パラプシロシス(C.parapsilosis)、C.トロピカリス(C.tropicalis)のカンジダ属の一種(Candida spp.)、セファロアスクスフラグランス(Cephaloascus fragrans)、セラトシスチス属の一種(Ceratocystis spp)、C.アラキジコラ(C.arachidicola)を含むセルコスポラ属の一種(Cercospora spp.)、セルコスポリジウムペルソナツム(Cercosporidium personatum)、クラドスポリウム属の一種(Cladosporium spp)、クラビセプスプルプレア(Claviceps purpurea)、コクシジオイデスイミティス(Coccidioides immitis)、コクリオボルス属の一種(Cochliobolus spp)、C.ムサエ(C.musae)を含むコレトトリカム属の一種(Colletotrichum spp.)、クリプトコッカスネオフォルマンス(Cryptococcus neoformans)、ジアポルテ属の一種(Diaporthe spp)、ジディメラ属の一種(Didymella spp)、ドレックスレラ属の一種(Drechslera spp)、エルシノエ属の一種(Elsinoe spp)、エピデルモフィトン属の一種(Epidermophyton spp)、エルウィニアアミロボラ(Erwinia amylovora)、E.シコラセアルム(E.cichoracearum)を含むエリシフェ種(Erysiphe spp.)、ユーチパラタ(Eutypa lata)、F.クルモルム(F.culmorum)、F.グラミネアルム(F.graminearum)、F.ラングセチエ(F.langsethiae)、F.モニリホルメ(F.moniliforme)、F.オキシスポルム(F.oxysporum)、F.プロリフェラツム(F.proliferatum)、F.スブグルチナンス(F.subglutinans)、F.ソラニ(F.solani)を含むフザリウム属の一種(Fusarium spp.)、ゲーウマノミセスグラミニス(Gaeumannomyces graminis)、ギベレラフジクロイ(Gibberella fujikuroi)、グロエオデスポミゲナ(Gloeodes pomigena)、グロエオスポリウムムサルム(Gloeosporium musarum)、グロメレラシングレート(Glomerella cingulate)、ガイグナルディアビドウェリイ(Guignardia bidwellii)、ギムノスポランギウム ジュニペリ-ヴィルギニアネ(Gymnosporangium juniperi-virginianae)、ヘルミントスポリウム属の一種(Helminthosporium spp)、ヘミレイア属の一種(Hemileia spp)、H.カプスラツム(H.capsulatum)を含むヒストプラズマ属の一種(Histoplasma spp.)、ラエチサリアフシホルミス(Laetisaria fuciformis)、レプトグラフィウムリンドベルギ(Leptographium lindbergi)、レベイルラタウリカ(Leveillula taurica)、ロフォデルミウムセディチオスム(Lophodermium seditiosum)、コムギ赤かび病菌(Microdochium nivale)、ミクロスポルム属の一種(Microsporum spp)、モニリニア属の一種(Monilinia spp)、ムコール属の一種(Mucor spp)、コムギ葉枯病菌(M.graminicola)、M.ポミ(M.pomi)を含むミコスファエレラ属の一種(Mycosphaerella spp.)、オンコバシジウムテオブロマエオン(Oncobasidium theobromaeon)、オフィオストマピセエ(Ophiostoma piceae)、パラコジディオイデス属の一種(Paracoccidioides spp)、P.ディジタツム(P.digitatum)、P.イタリクム(P.italicum)を含むペニシリウム属の一種(Penicillium spp.)、ペトリエリジウム属の一種(Petriellidium spp)、P.メイディス(P.maydis)、P.フィリピネンシス(P.philippinensis)及びP.ソルギ(P.sorghi)を含むペロノスクレロスポラ属の一種(Peronosclerospora spp.)、ペロノスポラ属の一種(Peronospora spp)、コムギふ枯病菌(Phaeosphaeria nodorum)、ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)、フェリヌスイグニアルス(Phellinus igniarus)、フィアロフォラ属の一種(Phialophora spp)、フォーマ属の一種(Phoma spp)、ホモプシスビティコーラ(Phomopsis viticola)、P.インフェスタンス(P.infestans)を含むフィトフトラ属の一種(Phytophthora spp.)、P.ハルステジイ(P.halstedii)、P.ビチコラ(P.viticola)を含むプラスモパラ属の一種(Plasmopara spp.)、プレオスポラ属の一種(Pleospora spp.)、リンゴうどんこ病菌(P.leucotricha)を含むポドスファエラ属の一種(Podosphaera spp.)、ポリミキサグラミニス(Polymyxa graminis)、ポリミキサベタエ(Polymyxa betae)、シュードセルコスポレラヘルポトリコイド(Pseudocercosporella herpotrichoides)、シュードモナス属の一種(Pseudomonas spp)、P.クベンシス(P.cubensis)、P.フムリ(P.humuli)を含むシュードペロノスポラ属の一種(Pseudoperonospora spp.)、シュードペジザトラケイフィラ(Pseudopeziza tracheiphila)、P.ホルデイ(P.hordei)、P.レコンディタ(P.recondita)、P.ストリイホルミス(P.striiformis)、P.トリチシナ(P.triticina)を含むプッシニア属の一種(Puccinia spp.)、ピレノペジザ属の一種(Pyrenopeziza spp)、ピレノフォラ属の一種(Pyrenophora spp)、イネいもち病菌(P.oryzae)を含むピリクラリア属の一種(Pyricularia spp.)、P.ウルチムム(P.ultimum)を含むピシウム属の一種(Pythium spp.)、ラムラリア属の一種(Ramularia spp)、リゾクトニア属の一種(Rhizoctonia spp)、リゾムコールプシルス(Rhizomucor pusillus)、リゾプスアリズス(Rhizopus arrhizus)、リンコスポリウム属の一種(Rhynchosporium spp)、S.アピオスペルムム(S.apiospermum)及びS.プロリフィカンス(S.prolificans)を含むセドスポリウム属の一種(Scedosporium spp.)、スキゾチリウムポミ(Schizothyrium pomi)、スクレロチニア属の一種(Sclerotinia spp)、スクレロチウム属の一種(Sclerotium spp)、S.ノドルム(S.nodorum)、S.トリティシ(S.tritici)を含むセプトリア属の一種(Septoria spp)、スファエロテカマクラリス(Sphaerotheca macularis)、スファエロテカフスカ(Sphaerotheca fusca)(スファエロテカフリギネア(Sphaerotheca fuliginea))、スポロトリクス属の一種(Sporothorix spp)、スタゴノスポラノドルム(Stagonospora nodorum)、ステムフィリウム属の一種(Stemphylium spp.)、ステレウムヒルスツム(Stereum hirsutum)、タナテホルスククメリス(Thanatephorus cucumeris)、チエラビオプシスバシコラ(Thielaviopsis basicola)、チレチア属の一種(Tilletia spp)、T.ハルジアヌム(T.harzianum)、T.シュードコニンギイ(T.pseudokoningii)、T.ヴィリデ(T.viride)を含むトリコデルマ属の一種(Trichoderma spp.)、トリコフィトン属の一種(Trichophyton spp)、チフラ属の一種(Typhula spp)、ウンシヌラネカトル(Uncinula necator)、ウロシスチス(Urocystis spp)、ウスチラゴ属の一種(Ustilago spp)、V.イナエクアリス(V.inaequalis)を含むベンチュリア属の一種(Venturia spp.)、ベルチシリウム属の一種(Verticillium spp)及びキサントモナス属の一種(Xanthomonas spp)。
【0117】
式(I)の化合物は、例えば芝生、花などの観賞用植物、潅木、闊葉樹又は例えば針葉樹といった常緑樹において、並びに、樹幹注入、有害生物管理等のために用いられ得る。
【0118】
本発明の範囲内においては、保護されるべき標的作物及び/又は有用な植物は、典型的には、例えばブラックベリー、ブルーベリー、クランベリー、ラズベリー及びイチゴといった液果植物;例えばオオムギ、トウモロコシ(コーン)、キビ、カラスムギ、イネ、ライ麦、モロコシ属(sorghum)ライコムギ及びコムギといった穀類;例えば綿、亜麻、アサ、ジュート及びサイザルといった繊維植物;例えば糖質及び飼料ビート、コーヒー、ホップ、マスタード、アブラナ(カノーラ)、ケシ、サトウキビ、ヒマワリ、チャ及びタバコといった農作物;例えばリンゴ、アンズ、アボカド、バナナ、サクランボ、柑橘類、ネクタリン、モモ、セイヨウナシ及びセイヨウスモモといった果樹;例えばバミューダグラス、イチゴツナギ、ベントグラス、センチピードグラス、ウシノケグサ、ライグラス、アメリカシバ及びノシバといった草;バジル、ルリジサ、チャイブ、コリアンダー、ラベンダー、ラベージ、ミント、オレガノ、パセリ、ローズマリー、セージ及びタイムなどのハーブ;例えばインゲンマメ、レンズマメ、エンドウマメ及びダイズ、インゲンマメといったマメ科植物;例えばアーモンド、カシュー、落花生、ヘーゼルナッツ、ピーナッツ、ペカン、ピスタチオ及びクルミといった堅果;例えばアブラヤシといったヤシ;例えば花、低木及び高木といった観賞用植物;例えばカカオ、ココナツ、オリーヴ及びゴムといった他の高木;例えばアスパラガス、ナス、ブロッコリ、キャベツ、ニンジン、キュウリ、ニンニク、レタス、ペポカボチャ、メロン、オクラ、タマネギ、コショウ、ジャガイモ、カボチャ、ダイオウ、ホウレンソウ及びトマトといった野菜;並びに、例えばブドウといったつる植物などの多年生及び1年生作物を含む。
【0119】
「有用な植物」という用語は、従来の交配又は遺伝子操作方法によって、ブロモキシニルのような除草剤、又は、ある分類の除草剤(例えば、HPPD抑制剤、ALS抑制剤、例えばプリミスルフロン、プロスルフロン及びトリフロキシスルフロン、EPSPS(5-エノール-ピロビル-シキメート-3-リン酸塩-シンターゼ)抑制剤、GS(グルタミンシンテターゼ)抑制剤又はPPO(プロトポルフィリノーゲン-オキシダーゼ)抑制剤など)に対する耐性がもたらされた有用な植物をも含むと理解されるべきである。従来の交配方法(突然変異誘発)によって、例えばイマザモックスといったイミダゾリノンに対する耐性がもたらされた作物の一例は、Clearfield(登録商標)夏ナタネ(カノーラ)である。遺伝子操作方法によって除草剤又はあるクラスの除草剤に対する耐性がもたらされた作物の例としては、商品名RoundupReady(登録商標)、Herculex I(登録商標)及びLibertyLink(登録商標)で市販されているグリホサート-及びグルホシネート-耐性トウモロコシ品種が挙げられる。
【0120】
「有用な植物」という用語は、特にバチルス属(Bacillus)のものといった例えば毒素産生バクテリア由来の公知のものなどの1種以上の選択的に作用する毒素を合成可能であるよう組換えDNA技術を用いて形質転換された有用な植物をも含むと理解されるべきである。
【0121】
このような植物の例は以下のものである:YieldGard(登録商標)(CryIA(b)毒素を発現するトウモロコシ変種);YieldGard Rootworm(登録商標)(CryIIIB(b1)毒素を発現するトウモロコシ変種);YieldGard Plus(登録商標)(CryIA(b)及びCryIIIB(b1)毒素を発現するトウモロコシ変種);Starlink(登録商標)(Cry9(c)毒素を発現するトウモロコシ変種);Herculex I(登録商標)(CryIF(a2)毒素を発現するトウモロコシ変種、及び、除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐容性を達成するための酵素ホスフィノトリシンN-アセチルトランスフェラーゼ(PAT));NuCOTN33B(登録商標)(CryIA(c)毒素を発現する綿変種);Bollgard I(登録商標)(CryIA(c)毒素を発現する綿変種);Bollgard II(登録商標)(CryIA(c)及びCryIIA(b)毒素を発現する綿変種);VIPCOT(登録商標)(VIP毒素を発現する綿変種);NewLeaf(登録商標)(CryIIIA毒素を発現するジャガイモ変種);NatureGard(登録商標)Agrisure(登録商標)GT Advantage(GA21グリホサート-耐容性形質)、Agrisure(登録商標)CB Advantage(Bt11コーン穿孔性害虫(CB)形質)、Agrisure(登録商標)RW(コーン根食い線虫形質)及びProtecta(登録商標)。
【0122】
「作物」という用語は、特にバチルス属(Bacillus)のものといった例えば毒素産生バクテリア由来の公知のものなどの1種以上の選択的に作用する毒素を合成可能であるよう組換えDNA技術を用いて形質転換された作物植物をも含むと理解されるべきである。
【0123】
このような形質転換植物によって発現されることが可能であるトキシンとしては、例えば、セレウス菌(Bacillus cereus)又はバチルスポピリエ(Bacillus popilliae)由来の殺虫性タンパク質;又は、例えばCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1若しくはCry9Cといったδ-エンドトキシンなどのバチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)由来の殺虫性タンパク質、又は、例えばVip1、Vip2、Vip3若しくはVip3Aといった栄養型殺虫性タンパク質(Vip);又は、フォトラブダスルミネッセンス(Photorhabdus luminescens)、ゼノラブダスネマトフィルス(Xenorhabdus nematophilus)などの、例えばフォトラブダス属の一種(Photorhabdus spp.)若しくはゼノラブダス属の一種(Xenorhabdus spp.)といった線虫共生バクテリアの殺虫性タンパク質;サソリトキシン、クモトキシン、大型のハチ(wasp)トキシン及び他の昆虫特異的神経トキシンなどの動物によって生成されるトキシン;ストレプトミセス(Streptomycete)トキシンなどの真菌によって生成されるトキシン、エンドウマメレクチン、オオムギレクチン又はマツユキソウレクチンなどの植物レクチン;アグルチニン;トリプシン抑制剤、セリンタンパク分解酵素抑制剤、パタチン、シスタチン、パパイン抑制剤などのプロテイナーゼ抑制剤;リシン、トウモロコシ-RIP、アブリン、ルフィン、サポリン又はブリオジンなどのリボソーム-不活性化タンパク質(RIP);3-ヒドロキシステロイドキシダーゼ、エクジステロイド-UDP-グリコシル-トランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、エクジソン抑制剤、HMG-COA-レダクターゼなどのステロイド代謝酵素、ナトリウム又はカルシウム遮断剤などのイオンチャネル遮断剤、幼虫ホルモンエステラーゼ、利尿ホルモン受容体、スチルベンシンターゼ、ビベンジルシンターゼ、キチナーゼ及びグルカナーゼが挙げられる。
【0124】
さらに、本発明の文脈においては、例えばCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1若しくはCry9Cといったδ-エンドトキシン、又は、例えばVip1、Vip2、Vip3若しくはVip3Aといった栄養型殺虫性タンパク質(Vip)とは、特にハイブリッドトキシン、切断型トキシン及び修飾トキシンでもあることが理解されるべきである。ハイブリッドトキシンは、これらのタンパク質の異なるドメインの新たな組み合わせによって組換えで生成される(例えば、国際公開第02/15701号を参照のこと)。例えば切断型Cry1Abといった切断型トキシンが公知である。修飾トキシンの場合、天然トキシンの1種以上のアミノ酸が置換される。このようなアミノ酸置換において、好ましくは自然に存在しないタンパク分解酵素認識配列がトキシンに挿入され、例えば、Cry3A055の場合には、カテプシン-G-認識配列がCry3Aトキシンに挿入される(国際公開第03/018810号を参照のこと)。
【0125】
このようなトキシン、又は、このようなトキシンを合成可能な形質転換植物の例が、例えば、欧州特許出願公開第0 374 753号明細書、国際公開第93/07278号、国際公開第95/34656号、欧州特許出願公開第0 427 529号明細書、欧州特許出願公開第451 878号明細書及び国際公開第03/052073号に開示されている。
【0126】
このような形質転換植物の調製プロセスは一般に当業者に公知であり、例えば、上記の刊行物において記載されている。CryI-タイプデオキシリボ核酸及びその調製は、例えば、国際公開第95/34656号、欧州特許出願公開第0 367 474号明細書、欧州特許出願公開第0 401 979号明細書及び国際公開第90/13651号から公知である。
【0127】
形質転換植物に含有されるトキシンは、有害な昆虫に対する耐性を植物に付与する。このような昆虫は昆虫の分類群のいずれかのものであることが可能であるが、特に、甲虫(鞘翅目)、双翅昆虫(双翅目)及び蝶(鱗翅目)に通例見出される。
【0128】
殺虫耐性をコードし、1種以上のトキシンを発現する1種以上の遺伝子を含有する形質転換植物は公知であり、そのいくつかは市販されている。このような植物の例は:YieldGard(登録商標)(Cry1Abトキシンを発現するトウモロコシ品種);YieldGard Rootworm(登録商標)(Cry3Bb1トキシンを発現するトウモロコシ品種);YieldGard Plus(登録商標)(Cry1Ab及びCry3Bb1トキシンを発現するトウモロコシ品種);Starlink(登録商標)(Cry9Cトキシンを発現するトウモロコシ品種);Herculex I(登録商標)(Cry1Fa2トキシン及び酵素ホスフィノトリシンN-アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を発現して除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成されているトウモロコシ品種);NuCOTN 33B(登録商標)(Cry1Acトキシンを発現する綿品種);Bollgard I(登録商標)(Cry1Acトキシンを発現する綿品種);Bollgard II(登録商標)(Cry1Ac及びCry2Abトキシンを発現する綿品種);VipCot(登録商標)(Vip3A及びCry1Abトキシンを発現する綿品種);NewLeaf(登録商標)(Cry3Aトキシンを発現するジャガイモ品種);NatureGard(登録商標)、Agrisure(登録商標)GT Advantage(GA21グリホサート-耐性形質)、Agrisure(登録商標)CB Advantage(Bt11コーン穿孔性害虫(CB)形質)及びProtecta(登録商標)である。
【0129】
このような形質転換作物のさらなる例は以下のとおりである。
1.Syngenta Seeds SAS,Chemin de l’Hobit 27,F-31 790 St.Sauveur,France製Bt11トウモロコシ、登録番号C/FR/96/05/10。切断型Cry1Abトキシンのトランスジェニック発現により、アワノメイガ(ヨーロッパアワノメイガ(Ostrinia nubilalis)及びセサミアノナグリオイデス(Sesamia nonagrioides))に対する耐性が付与された遺伝子操作されたトウモロコシ(Zea mays)。Bt11トウモロコシはまた、酵素PATをトランスジェニック発現して除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成している。
【0130】
2.Syngenta Seeds SAS,Chemin de l’Hobit 27,F-31 790 St.Sauveur,France製Bt176トウモロコシ、登録番号C/FR/96/05/10。Cry1Abトキシンのトランスジェニック発現によって、アワノメイガ(ヨーロッパアワノメイガ(Ostrinia nubilalis)及びセサミアノナグリオイデス(Sesamia nonagrioides))に対する耐性が付与された遺伝子操作されたトウモロコシ(Zea mays)。Bt176トウモロコシはまた、酵素PATをトランスジェニック発現して除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成している。
【0131】
3.Syngenta Seeds SAS,Chemin de l’Hobit 27,F-31 790 St.Sauveur,France製MIR604トウモロコシ、登録番号C/FR/96/05/10。修飾Cry3Aトキシンのトランスジェニック発現により昆虫耐性が付与されたトウモロコシ。このトキシンは、カテプシン-G-タンパク分解酵素認識配列の挿入により修飾されたCry3A055である。このような形質転換トウモロコシ植物の調製は、国際公開第03/018810号に記載されている。
【0132】
4.Monsanto Europe S.A.270-272 Avenue de Tervuren,B-1150 Brussels,Belgium製MON863トウモロコシ、登録番号C/DE/02/9。MON863は、Cry3Bb1トキシンを発現し、一定の鞘翅目昆虫に対する耐性を有する。
【0133】
5.Monsanto Europe S.A.270-272 Avenue de Tervuren,B-1150 Brussels,Belgium製IPC531綿、登録番号C/ES/96/02。
【0134】
6.Pioneer Overseas Corporation,Avenue Tedesco,7 B-1160 Brussels,Belgium製1507トウモロコシ、登録番号C/NL/00/10。一定の鱗翅目昆虫に対する耐性を達成するタンパク質Cry1Fの発現、及び、除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成するためのPATタンパク質の発現のために遺伝子操作されたトウモロコシ。
【0135】
7.Monsanto Europe S.A.270-272 Avenue de Tervuren,B-1150 Brussels,Belgium製NK603×MON810トウモロコシ、登録番号C/GB/02/M3/03。遺伝子操作品種NK603及びMON810を交配させることによる従来交配型ハイブリッドトウモロコシ品種からなる。NK603×MON810トウモロコシは、アグロバクテリウム属の一種(Agrobacterium sp.)の菌株CP4から得られるタンパク質CP4 EPSPSをトランスジェニック発現し、これにより、除草剤Roundup(登録商標)(グリホサートを含有)に対する耐性が付与され、また、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis subsp.kurstaki)から得られるCry1Abトキシンをトランスジェニック発現し、これにより、アワノメイガを含む一定の鱗翅目に対する耐性がもたらされる。
【0136】
式(I)の化合物を含む本発明に係る式(I)の化合物(化合物E-1~E-118又はF-1~F-13のいずれか1つを含む)又は殺菌・殺カビ組成物は、特に大豆植物における植物病原性真菌(ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)など)といった植物病原性病害の防除又は予防に用いられ得る。
【0137】
特に、例えば、デルタエンド毒素(例えばCry1Ac(Cry1Ac Btタンパク質))などの殺虫性タンパク質といった毒素を発現する遺伝子組換えダイズ植物である。従って、これは、MON87701系統(米国特許第8,049,071号明細書、並びに、関連する出願及び特許、並びに、国際公開第2014/170327号(例えば、Intacta RR2 PRO(商標)ダイズについて言及している段落[008]を参照のこと)を参照のこと)、MON87751系統(米国特許出願公開第2014/0373191号明細書)又はDAS-81419系統(米国特許第8632978号明細書、並びに、関連する出願及び特許)を含む遺伝子組換えダイズ植物を含み得る。
【0138】
他の遺伝子組換えダイズ植物は、SYHT0H2系統-HPPD耐容性(米国特許出願公開第2014/0201860号明細書、並びに、関連する出願及び特許)、MON89788系統-グリホサート耐容性(米国特許第7,632,985号明細書、並びに、関連する出願及び特許)、MON87708系統-ジカンバ耐容性(米国特許出願公開第2011/0067134号明細書、並びに、関連する出願及び特許)、DP-356043-5系統-グリホサート及びALS耐容性(米国特許出願公開第2010/0184079号明細書、並びに、関連する出願及び特許)、A2704-12系統-グルホシネート耐容性(米国特許出願公開第2008/0320616号明細書、並びに、関連する出願及び特許)、DP-305423-1系統-ALS耐容性(米国特許出願公開第2008/0312082号明細書、並びに、関連する出願及び特許)、A5547-127系統-グルホシネート耐容性(米国特許出願公開第2008/0196127号明細書、並びに、関連する出願及び特許)、DAS-40278-9系統-2,4-ジクロロフェノキシ酢酸及びアリールオキシフェノキシプロピオネートに耐容性(国際公開第2011/022469号、国際公開第2011/022470号、国際公開第2011/022471号、並びに、関連する出願及び特許を参照のこと)、127系統-ALS耐容性(国際公開第2010/080829号、並びに、関連する出願及び特許)、GTS40-3-2系統-グリホサート耐容性、DAS-68416-4系統-2,4-ジクロロフェノキシ酢酸及びグルホシネート耐容性、FG72系統-グリホサート及びイソキサフルトール耐容性、BPS-CV127-9系統-ALS耐容性及びGU262-グルホシネート耐容性又はSYHT04R系統-HPPD耐容性を含み得る。
【0139】
式(I)の化合物(化合物E-1~E-118又はF-1~F-13のいずれか1つを含む)、又は、式(I)の化合物を含む本発明に係る殺菌・殺カビ組成物は、大豆植物における、植物病原性病害、特に植物病原性真菌(ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)など)の防除又は予防において用いられ得る。特に、科学文献においては、特定のファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)に対する一定の免疫又は耐性を与えるR遺伝子スタックが植物遺伝子に遺伝子移入された一定の優良ダイズ植物品種が公知であり、例えば:“Fighting Asian Soybean Rust”,Langenbach C,et al,Front Plant Science 7(797)2016)を参照のこと。
【0140】
優良植物は、優良植物が優良変種の代表的な植物であるような、優良系統からのいずれかの植物である。農家又はダイズ育種家に市販されている優良ダイズ変種の非限定的な例は以下を含む:AG00802、A0868、AG0902、A1923、AG2403、A2824、A3704、A4324、A5404、AG5903、AG6202、AG0934;AG1435;AG2031;AG2035;AG2433;AG2733;AG2933;AG3334;AG3832;AG4135;AG4632;AG4934;AG5831;AG6534;及びAG7231(Asgrow Seeds,Des Moines,Iowa,USA);BPR0144RR、BPR 4077NRR及びBPR 4390NRR(Bio Plant Research,Camp Point,Ill.,USA);DKB17-51及びDKB37-51(DeKalb Genetics,DeKalb,Ill.,USA);DP 4546 RR、及び、DP 7870 RR(Delta & Pine Land Company,Lubbock,Tex.,USA);JG 03R501、JG 32R606C ADD及びJG 55R503C(JGL Inc.,Greencastle,Ind.,USA);NKS 13-K2(NK Division of Syngenta Seeds,Golden Valley,Minnesota,USA);90M01、91M30、92M33、93M11、94M30、95M30、97B52、P008T22R2;P16T17R2;P22T69R;P25T51R;P34T07R2;P35T58R;P39T67R;P47T36R;P46T21R;及び、P56T03R2(Pioneer Hi-Bred International,Johnston,Iowa,USA);SG4771NRR及びSG5161NRR/STS(Soygenetics,LLC,Lafayette,Ind.,USA);S00-K5、S11-L2、S28-Y2、S43-B1、S53-A1、S76-L9、S78-G6、S0009-M2;S007-Y4;S04-D3;S14-A6;S20-T6;S21-M7;S26-P3;S28-N6;S30-V6;S35-C3;S36-Y6;S39-C4;S47-K5;S48-D9;S52-Y2;S58-Z4;S67-R6;S73-S8;及び、S78-G6(Syngenta Seeds,Henderson,Ky.,USA);Richer(Northstar Seed Ltd.Alberta,CA);14RD62(Stine Seed Co.Ia.,USA);又は、Armor 4744(Armor Seed,LLC,Ar.,USA)。
【0141】
それ故、さらに好ましい実施形態において、式(I)の化合物を含む本発明に係る式(I)の化合物(化合物E-1~E-118又はF-1~F-13のいずれか1つを含む)又は殺菌・殺カビ組成物は、特定のファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)に対する一定の免疫又は耐性を与えるR遺伝子スタックが植物遺伝子に遺伝子移入された優良ダイズ植物品種において、ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)(本明細書において概説されているその殺菌・殺カビ-耐性菌株を含む)を防除するために用いられる。前記の使用により、例えば向上した生物学的活性、有利な又は広範な範囲の活性(ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)の感受性菌株及び耐性菌株を含む)、高い安全性プロファイル、向上した作物耐容性、相乗的な相互作用又は向上特性、向上した作用の発現又はより長期にわたる残存活性、植物病原体(ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi))の有効な防除に必要とされる化合物及び組成物の適用回数の減少及び/又は施用量の減少といった数多くの有益性が結果としてもたらされることが予期され得、これにより、有益な耐性管理の実施、環境に対する影響の低減、及び、作業者への曝露の低減が可能とされる。
【0142】
ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)の殺菌・殺カビ-耐性菌株が科学文献において報告されており、少なくとも以下の殺菌・殺カビ作用機構分類の各々よりの1種以上の殺菌・殺カビ剤に対して耐性である菌株が観察されている:ステロール脱メチル化-阻害剤(DMI)、キノン外部阻害剤(QoI)及びコハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI)。例えば:“Sensitivity of Phakopsora pachyrhizi towards quinone-outside-inhibitors and demethylation-inhibitors,and corresponding resistance mechanisms.” Schmitz HK et al,Pest Manag Sci(2014)70:378-388;“First detection of a SDH variant with reduced SDHI sensitivity in Phakopsora pachyrhizi” Simoes K et al,J Plant Dis Prot(2018)125:21-2;“Competitive fitness of Phakopsora pachyrhizi isolates with mutations in the CYP51 and CYTB genes.” Klosowski AC et al,Phytopathology(2016)106:1278-1284;“Detection of the F129L mutation in the cytochrome b gene in Phakopsora pachyrhizi.” Klosowski AC et al,Pest Manag Sci(2016)72:1211-1215を参照のこと。
【0143】
それ故、好ましい実施形態において、本発明に係る式(I)の化合物(化合物E-1~E-118又はF-1~F-13のいずれか1つを含む)又は式(I)の化合物を含む殺菌・殺カビ組成物は、以下の殺菌・殺カビMoA分類のいずれかの1種以上の殺菌・殺カビ剤に対して耐性であるファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)の防除に用いられる:ステロール脱メチル化-阻害剤(DMI)、キノン外部阻害剤(QoI)及びコハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI)。
【0144】
本明細書において用いられるところ、「生息地」という用語は、植物が成長している圃場、又は、栽培されている植物の種子が播種された圃場、又は、種子が土壌に蒔かれることとなる圃場を意味する。これは、土壌、種子及び実生、並びに、確立した植生を含む。
【0145】
「植物」という用語は、種子、実生、苗、根、塊茎、茎、柄、群葉及び果実を含む植物のすべての物理的な部分を指す。
【0146】
「植物繁殖体」という用語は、その増殖に用いられることが可能である種子などの植物の生殖部、及び、挿し木若しくは例えばジャガイモといった塊茎などの栄養体を表すと理解される。例えば種子(厳密な意味で)、根、果実、塊茎、鱗茎、根茎及び植物の部分が挙げられ得る。発芽後若しくは土壌から出芽した後に移植されることとなる発芽した植物及び若芽もまた挙げられる。これらの若芽は、移植前に浸漬による完全又は部分的な処置によって保護されてもよい。好ましくは、「植物繁殖体」は種子を表すと理解される。
【0147】
式Iの化合物は、そのままの形態で、又は、好ましくは、配合技術分野において簡便に採用される補助剤と一緒に用いられ得る。この目的のためにこれらは、公知の様式で、乳化性濃縮物、コーティング用ペースト、直接噴射可能若しくは希釈可能な溶液又は懸濁液、希釈エマルジョン、水和剤、可溶性粉末、粉剤、粒質物、及び、例えば高分子物質中のカプセルに簡便に配合され得る。組成物のタイプと同様に、吹付け、霧吹き、散粉、散布、コーティング又は掛け流しなどの適用方法が、意図される目的及びその時点での状況に応じて選択される。組成物はまた、安定化剤、消泡剤、粘度調節剤、バインダ又は粘着剤、並びに、肥料、微量元素の供給源、又は、特別な効果を得るための他の配合物などのさらなる補助剤を含有していてもよい。
【0148】
例えば農業に用いられる好適なキャリア及び補助剤は、固体又は液体であることが可能であり、配合技術において有用な物質であり、例えば天然若しくは再生ミネラル物質、溶剤、分散剤、湿潤剤、粘着剤、増粘剤、バインダ又は肥料である。このようなキャリアは、例えば国際公開第97/33890号に記載されている。
【0149】
懸濁液濃縮物は、活性な化合物の微細な固体粒子が懸濁した水性配合物である。このような配合物は沈降防止剤及び分散剤を含むと共に、活性を高めるために湿潤剤、並びに、消泡剤及び結晶成長抑制剤をさらに含み得る。使用においては、これらの濃縮物は水中で希釈され、通常は処理されるべき領域にスプレーで適用される。有効成分の量は濃縮物の0.5%~95%の範囲内であり得る。
【0150】
水和剤は、水又は他の液体キャリア中に容易に分散する微細粒子の形態である。これらの粒子は、固体マトリックスに保持された有効成分を含有する。典型的な固体マトリックスとしては、フーラー土、カオリンクレイ、シリカ及び他の易湿性の有機若しくは無機固形分が挙げられる。水和剤は通常、5%~95%の有効成分と少量の湿潤剤、分散剤又は乳化剤とを含有する。
【0151】
乳化性濃縮物は水又は他の液体中に分散性である均質な液体組成物であって、活性な化合物と液体若しくは固体乳化剤とからのみ構成されていてもよく、又は、キシレン、高沸点芳香族ナフサ、イソホロン及び他の不揮発性有機溶剤などの液体キャリアを含有していてもよい。使用においては、これらの濃縮物は水又は他の液体中に分散され、通常は処理されるべき領域にスプレーで適用される。有効成分の量は濃縮物の0.5%~95%の範囲内であり得る。
【0152】
粒状配合物は押出物及び比較的粗大な粒子の両方を含み、通常は、処理が必要とされる領域に希釈されることなく適用される。粒状配合物に係る典型的なキャリアとしては、活性な化合物を吸収するか活性な化合物でコーティング可能である、砂、フーラー土、アタパルジャイトクレイ、ベントナイトクレイ、モンモリロナイトクレイ、バーミキュライト、パーライト、炭酸カルシウム、れんが、軽石、葉ろう石、カオリン、ドロマイト、焼き石膏、木粉、粉砕したトウモロコシ穂軸、粉砕したピーナッツの外殻、砂糖、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、ナトリウムケイ酸、ホウ酸ナトリウム、マグネシア、雲母、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アンチモン、氷晶石、石膏、珪藻土、硫酸カルシウム及び他の有機若しくは無機材料が挙げられる。粒状配合物は通常5%~25%の有効成分を含有し、これは、高沸点芳香族ナフサ、ケロシン及び他の石油留分などの表面活性剤、若しくは、植物油;並びに/又は、デキストリン、膠若しくは合成樹脂などの展着剤を含んでいてもよい。
【0153】
粉剤は、有効成分と、分散剤及びキャリアとして作用するタルク、クレイ、粉末並びに他の有機及び無機固形分などの微細固形分との易流動性の混和物である。
【0154】
マイクロカプセルは、典型的には、内包された材料を制御された速度で周囲に放出させることが可能である不活性の多孔性シェルに内包された有効成分の小滴又は顆粒である。カプセル化された小滴は、直径が典型的には1~50ミクロンである。内包された液体は典型的には、カプセルの重量の50~95%を構成し、活性な化合物に追加して溶剤を含んでいてもよい。カプセル化された顆粒は一般に、顆粒の孔部開口をシールして、液体形態の活性種を顆粒の孔部内に保持する多孔性メンブランを有する多孔性顆粒である。顆粒は典型的には、直径が1ミリメートル~1センチメートル、好ましくは1~2ミリメートルの範囲内である。顆粒は、押出し成形、凝塊若しくはプリルによって形成されるか、又は、天然のものである。このような材料の例は、バーミキュライト、焼成クレイ、カオリン、アタパルジャイトクレイ、おがくず及び粒状炭素である。シェル又はメンブラン材料は、天然及び合成ゴム、セルロース系材料、スチレン-ブタジエンコポリマー、ポリアクリロニトリル、ポリアクリレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレア、ポリウレタン及びデンプンザンデートを含む。
【0155】
農芸化学用途に係る他の有用な配合物は、アセトン、アルキル化ナフタレン、キシレン及び他の有機溶剤などの、所望の濃度での完全な溶解が達成される溶剤中における有効成分の単なる溶液を含む。低沸点分散剤溶剤キャリアの蒸発に伴って有効成分が微細に分離された形態に散布される加圧散布機もまた用いられ得る。
【0156】
上記の配合物タイプの本発明の組成物の配合に有用である好適な農業用補助剤及びキャリアは、当業者に周知である。
【0157】
利用可能である液体キャリアとしては、例えば、水、トルエン、キシレン、石油ナフサ油、作物油、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、無水酢酸、アセトニトリル、アセトフェノン、酢酸アミル、2-ブタノン、クロロベンゼン、シクロヘキサン、シクロヘキサノール、アルキル酢酸塩、ジアセトンアルコール、1,2-ジクロロプロパン、ジエタノールアミン、p-ジエチルベンゼン、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールアビエテート、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、1,4-ジオキサン、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールジベンゾエート、ジプロキシトール、アルキルピロリジノン、酢酸エチル、2-エチルヘキサノール、エチレンカーボネート、1,1,1-トリクロロエタン、2-ヘプタノン、αピネン、d-リモネン、エチレングリコール、エチレングリコールブチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテル、γ-ブチロラクトン、グリセロール、グリセロール二酢酸、グリセロール一酢酸、グリセロールトリアセテート、ヘキサデカン、ヘキシレングリコール、酢酸イソアミル、酢酸イソボルニル、イソオクタン、イソホロン、イソプロピルベンゼン、ミリスチン酸イソプロピル、乳酸、ラウリルアミン、メシチルオキシド、メトキシ-プロパノール、メチルイソアミルケトン、メチルイソブチルケトン、ラウリン酸メチル、オクタン酸メチル、オレイン酸メチル、塩化メチレン、m-キシレン、n-ヘキサン、n-オクチルアミン、クタデカン酸、オクチルアミンアセテート、オレイン酸、オレイルアミン、o-キシレン、フェノール、ポリエチレングリコール(PEG400)、プロピオン酸、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、p-キシレン、トルエン、リン酸トリエチル、トリエチレングリコール、キシレンスルホン酸、パラフィン、鉱油、トリクロロエチレン、パークロロエチレン、酢酸エチル、酢酸アミル、酢酸ブチル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及び、アミルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ヘキサノール、オクタノール等などの高分子量アルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン及びN-メチル-2-ピロリジノンが挙げられる。濃縮物の希釈には、水が一般的に選択されるキャリアである。
【0158】
好適な固体キャリアとしては、例えば、タルク、二酸化チタン、葉ろう石クレイ、シリカ、アタパルジャイトクレイ、キースラガー、チョーク、珪藻土、石灰、炭酸カルシウム、ベントナイトクレイ、フーラー土、綿実の外殻、小麦粉、ダイズ粉、軽石、木粉、クルミの外殻粉及びリグニンが挙げられる。
【0159】
幅広い範囲の表面活性剤が、特に適用前にキャリアで希釈されるよう設計されたものといった、前記液体及び固体組成物の両方において有利に利用される。これらの表面活性剤は通常、使用される際、0.1%~15重量%の配合物を含む。これらはアニオン性、カチオン性、ノニオン性又は高分子特性であることが可能であり、乳化剤、湿潤剤、懸濁剤として、又は、他の目的のために利用されることが可能である。典型的な表面活性剤としては、ラウリル硫酸ジエタノールアンモニウムなどのアルキル硫酸塩;ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムなどのアルキルアリールスルホネート塩;ノニルフェノール-C.sub.18エトキシレートなどのアルキルフェノール-アルキレンオキシド付加生成物;トリデシルアルコール-C.sub.16エトキシレートなどのアルコール-アルキレンオキシド付加生成物;ステアリン酸ナトリウムなどの石鹸;ジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルナフタレンスルホン酸塩;ジ(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウムなどのスルホコハク酸塩のジアルキルエステル;ソルビトールオレエートなどのソルビトールエステル;ラウリルトリメチル塩化アンモニウムなどの第4級アミン;ステアリン酸ポリエチレングリコールなどの脂肪酸のポリエチレングリコールエステル;エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのブロックコポリマー;並びに、モノ及びジアルキルリン酸エステルの塩が挙げられる。
【0160】
農業用組成物において通例利用される他の補助剤としては、結晶化抑制剤、粘度変性剤、懸濁剤、噴霧粒調節剤、顔料、酸化防止剤、発泡剤、消泡剤、遮光剤、相溶化剤、消泡剤、金属イオン封鎖剤、中和剤及び緩衝剤、腐食抑制剤、染料、臭気剤、展着剤、浸透助剤、微量元素、緩和剤、潤滑剤及び固着剤が挙げられる。
【0161】
さらに加えて、他の殺生性有効成分又は組成物を、本発明の組成物と組み合わせ、本発明の方法において用い、及び、本発明の組成物と同時に又は順次に適用してもよい。同時に適用する場合、これらのさらなる有効成分は、本発明の組成物と一緒に配合されても、又は、例えば、噴霧タンク中で一緒に混合されてもよい。これらのさらなる殺生性有効成分は、殺菌・殺カビ剤、除草剤、殺虫剤、殺菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤及び/又は植物成長調節剤であり得る。
【0162】
殺有害生物薬は、本明細書において、例えば“The Pesticide Manual”,15th Ed.,British Crop Protection Council 2009から公知である慣用名を用いて参照されている。
【0163】
加えて、本発明の組成物はまた、1種以上の全身獲得抵抗性誘導物質(「SAR」誘導物質)と一緒に適用され得る。SAR誘導物質は公知であって、例えば米国特許第6,919,298号明細書に記載されており、例えば、サリチル酸塩及び市販されているSAR誘導物質であるアシベンゾラル-S-メチルが挙げられる。
【0164】
式(I)の化合物は通常農芸化学組成物の形態で用いられ、処理されるべき作物領域又は植物に、さらなる化合物と同時に、又は、順次に適用されることが可能である。これらのさらなる化合物は、例えば肥料若しくは微量元素供与物、又は、植物の成長に影響を及ぼす他の調製物であることが可能である。これらはまた、選択的な除草剤若しくは非選択的な除草剤、並びに、殺虫剤、殺菌・殺カビ剤、殺菌剤、殺線虫剤、軟体動物駆除剤であることが可能であり、又は、これらの調製物の数種の混合物であって、所望の場合には配合物の分野において慣例的に利用されるさらなるキャリア、界面活性剤若しくは適用促進補助剤を伴う混合物であることが可能である。
【0165】
式(I)の化合物は、有効成分として少なくとも1種の式(I)の化合物を含む、植物病原性微生物に対する防除若しくは保護のための(殺菌・殺カビ)組成物の形態で用いられ得、又は、遊離形態若しくは農芸化学的に使用可能な塩形態の本明細書に定義されている少なくとも1種の好ましい個別の化合物と、上記の補助剤の少なくとも1種との形態で用いられ得る。
【0166】
本発明は従って、少なくとも1種の式(I)の化合物、農学的に許容可能なキャリア、及び、任意選択により補助剤を含む、組成物、好ましくは殺菌・殺カビ組成物を提供する。農学的に許容可能なキャリアは、例えば農業用途に好適なキャリアである。農業用キャリアは技術分野において周知である。好ましくは、前記組成物は、式(I)の化合物に追加して、少なくとも1種以上の有害生物防除的に活性な化合物、例えば追加の殺菌・殺カビ性有効成分を含んでいてもよい。
【0167】
式(I)の化合物は、組成物における唯一の有効成分であってもよく、また、適切な場合、有害生物防除剤、殺菌・殺カビ剤、共力剤、除草剤又は植物成長調節剤などの1種以上の追加の有効成分と混合されてもよい。
【0168】
好適な追加の有効成分の例としては、以下の:アシクロアミノ酸殺菌・殺カビ剤、脂肪族窒素殺菌・殺カビ剤、アミド殺菌・殺カビ剤、アニリド殺菌・殺カビ剤、抗生物質系殺菌・殺カビ剤、芳香族殺菌・殺カビ剤、ヒ素系殺菌・殺カビ剤、アリールフェニルケトン殺菌・殺カビ剤、ベンズアミド殺菌・殺カビ剤、ベンズアニリド殺菌・殺カビ剤、ベンズイミダゾール殺菌・殺カビ剤、ベンゾチアゾール殺菌・殺カビ剤、植物学的殺菌・殺カビ剤、架橋ジフェニル殺菌・殺カビ剤、カルバメート殺菌・殺カビ剤、カルバニレート殺菌・殺カビ剤、コナゾール殺菌・殺カビ剤、銅殺菌・殺カビ剤、ジカルボキシイミド殺菌・殺カビ剤、ジニトロフェノール殺菌・殺カビ剤、ジチオカルバメート殺菌・殺カビ剤、ジチオラン殺菌・殺カビ剤、フラミド殺菌・殺カビ剤、フラニリド殺菌・殺カビ剤、ヒドラジド殺菌・殺カビ剤、イミダゾール殺菌・殺カビ剤、水銀殺菌・殺カビ剤、モルホリン殺菌・殺カビ剤、有機リン酸殺菌・殺カビ剤、有機スズ殺菌・殺カビ剤、オキサチイン殺菌・殺カビ剤、オキサゾール殺菌・殺カビ剤、フェニルスルファミド殺菌・殺カビ剤、ポリスルフィド殺菌・殺カビ剤、ピラゾール殺菌・殺カビ剤、ピリジン殺菌・殺カビ剤、ピリミジン殺菌・殺カビ剤、ピロール殺菌・殺カビ剤、第四級アンモニウム殺菌・殺カビ剤、キノリン殺菌・殺カビ剤、キノン殺菌・殺カビ剤、キノキサリン殺菌・殺カビ剤、ストロビルリン殺菌・殺カビ剤、スルホンアニリド殺菌・殺カビ剤、チアジアゾール殺菌・殺カビ剤、チアゾール殺菌・殺カビ剤、チアゾリジン殺菌・殺カビ剤、チオカルバメート殺菌・殺カビ剤、チオフェン殺菌・殺カビ剤、トリアジン殺菌・殺カビ剤、トリアゾール殺菌・殺カビ剤、トリアゾロピリミジン殺菌・殺カビ剤、尿素殺菌・殺カビ剤、バリンアミド殺菌・殺カビ剤、及び、亜鉛殺菌・殺カビ剤が挙げられる。
【0169】
好適な追加の有効成分の例としては、以下も挙げられる:3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(9-ジクロロメチレン-1,2,3,4-テトラヒドロ-1,4-メタノ-ナフタレン-5-イル)-アミド、3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸メトキシ-[1-メチル-2-(2,4,6-トリクロロフェニル)-エチル]-アミド、1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(2-ジクロロメチレン-3-エチル-1-メチル-インダン-4-イル)-アミド(1072957-71-1)、1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(4’-メチルスルファニル-ビフェニル-2-イル)-アミド、1-メチル-3-ジフルオロメチル-4H-ピラゾール-4-カルボン酸[2-(2,4-ジクロロ-フェニル)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-アミド、(5-クロロ-2,4-ジメチル-ピリジン-3-イル)-(2,3,4-トリメトキシ-6-メチル-フェニル)-メタノン、(5-ブロモ-4-クロロ-2-メトキシ-ピリジン-3-イル)-(2,3,4-トリメトキシ-6-メチル-フェニル)-メタノン、2-{2-[(E)-3-(2,6-ジクロロ-フェニル)-1-メチル-プロパ-2-エン-(E)-イリデンアミノオキシメチル]-フェニル}-2-[(Z)-メトキシイミノ]-N-メチル-アセトアミド、3-[5-(4-クロロ-フェニル)-2,3-ジメチル-イソオキサゾリジン-3-イル]-ピリジン、(E)-N-メチル-2-[2-(2,5-ジメチルフェノキシメチル)フェニル]-2-メトキシ-イミノアセトアミド、4-ブロモ-2-シアノ-N、N-ジメチル-6-トリフルオロメチルベンズイミダゾール-1-スルホンアミド、a-[N-(3-クロロ-2,6-キシリル)-2-メトキシアセトアミド]-y-ブチロラクトン、4-クロロ-2-シアノ-N,N-ジメチル-5-p-トリルイミダゾール-1-スルホンアミド、N-アリル-4,5,-ジメチル-2-トリメチルシリルチオフェン-3-カルボキサミド、N-(l-シアノ-1、2-ジメチルプロピル)-2-(2、4-ジクロロフェノキシ)プロピオンアミド、N-(2-メトキシ-5-ピリジル)-シクロプロパンカルボキサミド、(.+-.)-シス-1-(4-クロロフェニル)-2-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-シクロヘプタノール、2-(1-tert-ブチル)-1-(2-クロロフェニル)-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)-プロパン-2-オール、2’,6’-ジブロモ-2-メチル-4-トリフルオロメトキシ-4’-トリフルオロメチル-1,3-チアゾール-5-カルボキシアニリド、1-イミダゾリル-1-(4’-クロロフェノキシ)-3,3-ジメチルブタン-2-オン、メチル(E)-2-[2-[6-(2-シアノフェノキシ)ピリミジン-4-イルオキシ]フェニル]3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-[2-[6-(2-チオアミドフェノキシ)ピリミジン-4-イルオキシ]フェニル]-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-[2-[6-(2-フルオロフェノキシ)ピリミジン-4-イルオキシ]フェニル]-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-[2-[6-(2,6-ジフルオロフェノキシ)ピリミジン-4-イルオキシ]フェニル]-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-[2-[3-(ピリミジン-2-イルオキシ)フェノキシ]フェニル]-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-[2-[3-(5-メチルピリミジン-2-イルオキシ)-フェノキシ]フェニル]-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-[2-[3-(フェニル-スルホニルオキシ)フェノキシ]フェニル-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-[2-[3-(4-ニトロフェノキシ)フェノキシ]フェニル]-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-[2-フェノキシフェニル]-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-[2-(3,5-ジメチル-ベンゾイル)ピロール-1-イル]-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-[2-(3-メトキシフェノキシ)フェニル]-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2[2-(2-フェニルエテン-1-イル)-フェニル]-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-[2-(3,5-ジクロロフェノキシ)ピリジン-3-イル]-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-(2-(3-(1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ)フェノキシ)フェニル)-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-(2-[3-(α-ヒドロキシベンジル)フェノキシ]フェニル)-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-(2-(4-フェノキシピリジン-2-イルオキシ)フェニル)-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-[2-(3-n-プロピルオキシ-フェノキシ)フェニル]3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-[2-(3-イソプロピルオキシフェノキシ)フェニル]-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-[2-[3-(2-フルオロフェノキシ)フェノキシ]フェニル]-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-[2-(3-エトキシフェノキシ)フェニル]-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-[2-(4-tert-ブチル-ピリジン-2-イルオキシ)フェニル]-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-[2-[3-(3-シアノフェノキシ)フェノキシ]フェニル]-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-[2-[(3-メチル-ピリジン-2-イルオキシメチル)フェニル]-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-[2-[6-(2-メチル-フェノキシ)ピリミジン-4-イルオキシ]フェニル]-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-[2-(5-ブロモ-ピリジン-2-イルオキシメチル)フェニル]-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-[2-(3-(3-ヨードピリジン-2-イルオキシ)フェノキシ)フェニル]-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-[2-[6-(2-クロロピリジン-3-イルオキシ)ピリミジン-4-イルオキシ]フェニル]-3-メトキシアクリレート、メチル(E),(E)-2-[2-(5,6-ジメチルピラジン-2-イルメチルオキシイミノメチル)フェニル]-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-{2-[6-(6-メチルピリジン-2-イルオキシ)ピリミジン-4-イルオキシ]フェニル}-3-メトキシ-アクリレート、メチル(E),(E)-2-{2-(3-メトキシフェニル)メチルオキシイミノメチル]-フェニル}-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-{2-(6-(2-アジドフェノキシ)-ピリミジン-4-イルオキシ]フェニル}-3-メトキシアクリレート、メチル(E),(E)-2-{2-[6-フェニルピリミジン-4-イル)-メチルオキシイミノメチル]フェニル}-3-メトキシアクリレート、メチル(E),(E)-2-{2-[(4-クロロフェニル)-メチルオキシイミノメチル]-フェニル}-3-メトキシアクリレート、メチル(E)-2-{2-[6-(2-n-プロピルフェノキシ)-1,3,5-トリアジン-4-イルオキシ]フェニル}-3-メトキシアクリレート、メチル(E),(E)-2-{2-[(3-ニトロフェニル)メチルオキシイミノメチル]フェニル}-3-メトキシアクリレート、3-クロロ-7-(2-アザ-2,7,7-トリメチル-オクタ-3-エン-5-イン)、2,6-ジクロロ-N-(4-トリフルオロメチルベンジル)-ベンズアミド、3-ヨード-2-プロピニルアルコール、4-クロロフェニル-3-ヨードプロパルギルホルマール、3-ブロモ-2,3-ジヨード-2-プロペニルエチルカルバメート、2,3,3-トリヨードアリルアルコール、3-ブロモ-2,3-ジヨード-2-プロペニルアルコール、3-ヨード-2-プロピニルn-ブチルカルバメート、3-ヨード-2-プロピニルn-ヘキシルカルバメート、3-ヨード-2-プロピニルシクロヘキシル-カルバメート、3-ヨード-2-プロピニルフェニルカルバメート;フェノール誘導体、例えば、トリブロモフェノール、テトラクロロフェノール、3-メチル-4-クロロフェノール、3,5-ジメチル-4-クロロフェノール、フェノキシエタノール、ジクロロフェン、
o-フェニルフェノール、m-フェニルフェノール、p-フェニルフェノール、2-ベンジル-4-クロロフェノール、5-ヒドロキシ-2(5H)-フラノン;4,5-ジクロロジチアゾリノン、4,5-ベンゾジチアゾリノン、4,5-トリメチレンジチアゾリノン、4,5-ジクロロ-(3H)-1,2-ジチオール-3-オン、3,5-ジメチル-テトラヒドロ-1,3,5-チアジアジン-2-チオン、N-(2-p-クロロベンゾイルエチル)-ヘキサミニウムクロリド、アシベンゾラル、アシペタックス、アラニカルブ、アルベンダゾール、アルジモルフ、アリシン、アリルアルコール、アメトクトラジン、アミスルブロム、アンバム、アンプロピルホス、アニラジン、アソメート、オーレオフンギン、アザコナゾール、アザフェニジン(azafendin)、アジチラム、アゾキシストロビン、多硫化バリウム、ベナラキシル、ベナラキシル-M、ベノダニル、ベノミル、ベンキノックス、ベンタルロン、ベンチアバリカルブ、ベンチアゾール、塩化ベンザルコニウム、ベンザマクリル、ベンザモルフ、ベンゾヒドロキサム酸、ベンゾビンジフルピル、ベルベリン、ベトキサジン、ビロキサゾール、ビナパクリル、ビフェニル、ビテルタノール、ビチオノール、ビキサフェン、ブラストサイジン-S、ボスカリド、ブロモタロニル、ブロムコナゾール、ブピリメート、ブチオベート、ブチルアミン多硫化カルシウム、カプタホール、カプタン、カルバモルフ、カルベンダジム、カルベンダジムクロルヒドレート、カルボキシン、カルプロパミド、カルボン、CGA41396、CGA41397、キノメチオネート、キトサン、クロベンチアゾン、クロラニホルメタン、クロラニル、クロルフェナゾール、クロロネブ、クロロピクリン、クロロタロニル、クロロゾリネート、クロゾリネート、クリンバゾール、クロトリマゾール、クロジラコン、酢酸銅、炭酸銅、水酸化銅、ナフテン酸銅、オレイン酸銅、オキシ塩化銅、オキシキノリン酸銅、ケイ酸銅、硫酸銅、タル油酸銅、クロム酸銅亜鉛及びボルドー液などの銅含有化合物、クレゾール、クフラネブ、クプロバム、酸化第一銅、シアゾファミド、シクラフラミド、シクロヘキシミド、シフルフェナミド、シモキサニル、シペンダゾール、シプロコナゾール、シプロジニル、ダゾメット、デバカルブ、デカフェンチン、デヒドロ酢酸、ジ-2-ピリジルジスルフィド1,1’-ジオキシド、ジクロフルアニド、ジクロメジン、ジクロン、ジクロラン、ジクロロフェン、ジクロゾリン、ジクロブトラゾール、ジクロシメット、ジエトフェンカルブ、ジフェノコナゾール、ジフェンゾコート、ジフルメトリム、O,O-ジ-イソ-プロピル-S-ベンジルチオホスフェート、ジメフルアゾール、ジメタクロン、ジメトコナゾール、ジメトモルフ、ジメチリモール、ジニコナゾール、ジニコナゾール-M、ジノブトン、ジノカップ、ジノクトン、ジノペントン、ジノスルホン、ジノテルボン、ジフェニルアミン、ジピリチオン、ジスルフィラム、ジタリムホス、ジチアノン、ジチオエーテル、ドデシルジメチルアンモニウムクロリド、ドデモルフ、ドジシン、ドジン、ドグアジン、ドラゾキソロン、エジフェンホス、エネステロブリン、エポキシコナゾール、エタコナゾール、エテム、エタボキサム、エチリモール、エトキシキン、エチリシン、エチル(Z)-N-ベンジル-N([メチル(メチル-チオエチリデンアミノ-オキシカルボニル)アミノ]チオ)-β-アラニナト、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェナミドン、フェナミノスルフ、フェナパニル、フェナリモル、フェンブコナゾール、フェンフラム、フェンヘキサミド、フェニトロパン、フェノキサニル、フェンピクロニル、フェンピコキサミド、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フェンピラザミン、酢酸トリフェニルスズ、水酸化トリフェニルスズ、フェルバム、フェリムゾン、フルアジナム、フルジオキソニル、フルメトベル、フルモルフ、フルピコリド、フルオピラム、フルオロイミド、フルオトリマゾール、フルオキサストロビン、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルスルファミド、フルタニル、フルトラニル、フルトリアホール、フルキサピロキサド、ホルペット、ホルムアルデヒド、ホセチル、フベリダゾール、フララキシル、フラメトピル、フルカルバニル、フルコナゾール、フルフラール、フルメシクロックス、フロファネート、グリオジン、グリセオフルビン、グアザチン、ハラクリネート、ヘキサクロロベンゼン、ヘキサクロロブタジエン、ヘキサクロロフェン、ヘキサコナゾール、ヘキシルチオホス、ヒドラルガフェン、ヒドロキシイソオキサゾール、ヒメキサゾール、イマザリル、硫酸イマザリル、イミベンコナゾール、イミノクタジン、三酢酸イミノクタジン、イネジン、ヨードカルブ、イプコナゾール、イプフェントリフルコナゾール、イプロベンホス、イプロジオン、イプロバリカルブ、イソプロパニルブチルカルバメート、イソプロチオラン、イソピラザム、イソチアニル、イソバレジオン、イゾパムホス、カスガマイシン、クレソキシム-メチル、LY186054、LY211795、LY248908、マンコゼブ、マンジプロパミド、マネブ、メベニル、メカルビンジド、メフェノキサム、メフェントリフルコナゾール、メパニピリム、メプロニル、塩化第二水銀、塩化第一水銀、メプチルジノカップ、メタラキシル、メタラキシル-M、メタム、メタゾキソロン、メトコナゾール、メタスルホカルブ、メタフロキサム、臭化メチル、ヨウ化メチル、メチルイソチオシアネート、メチラム、メチラム-亜鉛、メトミノストロビン、メトラフェノン、メツルホバクス、ミルネブ、モロキシジン、ミクロブタニル、ミクロゾリン、ナーバム、ナタマイシン、ネオアソジン、ジメチルジチオカルバミン酸ニッケル、ニトロスチレン、ニトロタール-イソ-プロピル、ヌアリモル、オクチリノン、オフレース、有機水銀化合物、オリザストロビン、オストール、オキサジキシル、オキサスルフロン、オキサチアピプロリン、オキシン銅、オキソリン酸、オキシポコナゾール、オキシカルボキシン、パクロブトラゾール、パリノール、ペフラゾエート、ペンコナゾール、ペンシクロン、ペンフルフェン、ペンタクロロフェノール、ペンチオピラド、フェナマクリル、フェナジンオキシド、ホスジフェン、ホセチル-Al、リン酸、フタリド、ピコキシストロビン、ピペラリン、ポリカルバメート、ポリオキシンD、ポリオキシリム、ポリラム、プロベナゾール、プロクロラズ、プロシミドン、プロパミジン、プロパモカルブ、プロピコナゾール、プロピネブ、プロピオン酸、プロキナジド、プロチオカルブ、プロチオコナゾール、ピジフルメトフェン、ピラカルボリド、ピラクロストロビン、ピラメトロストロビン、ピラオキシストロビン、ピラゾホス、ピリベンカルブ、ピリジニトリル、ピリフェノックス、ピリメタニル、ピリオフェノン、ピロキロン、ピロキシクロール、ピロキシフル、ピロールニトリン、第四級アンモニウム化合物、キナセトール、キナザミド、キンコナゾール、キノメチオネート、キノキシフェン、キントゼン、ラベンザゾール、サントニン、セダキサン、シルチオファム、シメコナゾール、シプコナゾール、五塩化石炭酸ナトリウム、スピロキサミン、ストレプトマイシン、硫黄、スルトロペン、テブコナゾール、テブフロキン、テクロフタラム、テクナゼン、テコラム、テトラコナゾール、チアベンダゾール、チアジフロル、チシオフェン、チフルザミド、2-(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール、チオファネート-メチル、チオキノックス、チラム、チアジニル、チミベンコナゾール、チオキシミド、トルクロホス-メチル、トリルフルアニド、トリアジメホン、トリアジメノール、トリアミホス、トリアリモール、トリアズブチル、トリアゾキシド、トリシクラゾール、トリデモルフ、トリフロキシストロビン、トリフルマゾール、トリホリン、トリフルミゾール、トリチコナゾール、ウニコナゾール、ウルバシド、バリダマイシン、バリフェナレート、バパム、ビンクロゾリン、ザリルアミド、ジネブ、ジラム、及びゾキサミド。
【0170】
本発明の化合物はまた、駆虫薬薬剤との組み合わせで用いられ得る。このような駆虫薬としては、欧州特許第357460号明細書、欧州特許第444964号明細書及び欧州特許第594291号明細書に記載されているとおり、イベルメクチン、アベルメクチン、アバメクチン、エマメクチン、エプリノメクチン、ドラメクチン、セラメクチン、モキシデクチン、ネマデクチン及びミルベマイシン誘導体などの化合物の大環式ラクトンクラスから選択される化合物が挙げられる。追加の駆虫薬としては、米国特許第5015630号明細書、国際公開第9415944号及び国際公開第9522552号に記載されているものなどの半合成及び生合成アベルメクチン/ミルベマイシン誘導体が挙げられる。追加の駆虫薬としては、アルベンダゾール、カンベンダゾール、フェンベンダゾール、フルベンダゾール、メベンダゾール、オクスフェンダゾール、オキシベンダゾール、パーベンダゾール、及びこのクラスの他の構成要素などのベンズイミダゾールが挙げられる。追加の駆虫薬としては、テトラミゾール、レバミゾール、パモ酸ピランテル、オキサンテル又はモランテルなどの、イミダゾチアゾール及びテトラヒドロピリミジンが挙げられる。追加の駆虫薬としては、トリクラベンダゾール及びクロルスロンなどのフルキシド、並びにプラジカンテル及びエプシプランテルなどのセストサイド(cestocide)が挙げられる。
【0171】
本発明の化合物は、パラヘルクアミド/マルクホルチンクラスの駆虫薬の誘導体及び類似体、並びに米国特許第5478855号明細書、米国特許第4639771号明細書及び独国特許第19520936号明細書に開示されているものなどの抗寄生虫性オキサゾリンとの組み合わせで用いられ得る。
【0172】
本発明の化合物は、国際公開第96/15121号に記載されている一般的なクラスのジオキソモルホリン抗寄生虫性薬剤の誘導体及び類似体との組み合わせで、また、国際公開第96/11945号、国際公開第93/19053号、国際公開第93/25543号、欧州特許第0 626 375号明細書、欧州特許第0 382 173号明細書、国際公開第94/19334号、欧州特許第0 382 173号明細書、及び欧州特許第0 503 538号明細書に記載されているものなどの駆虫活性環状デプシペプチドとの組み合わせで用いられ得る。
【0173】
本発明の化合物は、他の外寄生生物撲滅薬;例えば、フィプロニル;ピレスロイド;有機リン酸エステル;ルフェヌロンなどの昆虫成長調節剤;テブフェノジドなどのエクジソンアゴニスト;イミダクロプリドなどのネオニコチノイドとの組み合わせで用いられ得る。
【0174】
本発明の化合物は、テルペンアルカロイド、例えば国際特許出願公開番号国際公開第95/19363号又は国際公開第04/72086号に記載のもの、特に、これらに開示される化合物との組み合わせで用いられ得る。
【0175】
本発明の化合物が組み合わされて用いられ得るこのような生物学的に活性な化合物の他の例としては、限定はされないが、以下が挙げられる。
有機リン酸エステル:アセフェート、アザメチホス、アジンホス-エチル、アジンホス-メチル、ブロモホス、ブロモホス-エチル、カズサホス、クロルエトキシホス、クロルピリホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、デメトン、デメトン-S-メチル、デメトン-S-メチルスルホン、ジアリホス、ジアジノン、ジクロルボス、ジクロトホス、ジメトエート、ジスルホトン、エチオン、エトプロホス、エトリムホス、ファンファー、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンスルホチオン、フェンチオン、フルピラゾホス、ホノホス、ホルモチオン、ホスチアゼート、ヘプテノホス、イサゾホス、イソチオエート、イソキサチオン、マラチオン、メタクリホス、メタミドホス、メチダチオン、メチル-パラチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、オメトエート、オキシデメトン-メチル、パラオキソン、パラチオン、パラチオン-メチル、フェントエート、ホサロン、ホスホラン、ホスホカルブ、ホスメット、ホスファミドン、ホレート、ホキシム、ピリミホス、ピリミホス-メチル、プロフェノホス、プロパホス、プロエタムホス、プロチオホス、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、キナルホス、スルプロホス、テメホス、テルブホス、テブピリムホス、テトラクロルビンホス、チメトン(thimeton)、トリアゾホス、トリクロルホン、バミドチオン。
【0176】
カルバメート:アラニカルブ、アルジカルブ、2-sec-ブチルフェニルメチルカルバメート、ベンフラカルブ、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、クロエトカルブ、エチオフェンカルブ、フェノキシカルブ、フェノチオカルブ、フラチオカルブ、HCN-801、イソプロカルブ、インドキサカルブ、メチオカルブ、メトミル、5-メチル-m-クメニルブチリル(メチル)カルバメート、オキサミル、ピリミカルブ、プロポクサー、チオジカルブ、チオファノックス、トリアザメート、UC-51717。
【0177】
ピレスロイド:アクリナチン(acrinathin)、アレトリン、アルファメトリン(alphametrin)、5-ベンジル-3-フリルメチル(E)-(1R)-シス-2,2-ジメチル-3-(2-オキソチオラン-3-イリデンメチル)シクロプロパンカルボキシレート、ビフェントリン、β-シフルトリン、シフルトリン、a-シペルメトリン、β-シペルメトリン、ビオアレトリン、ビオアレトリン((S)-シクロペンチル異性体)、ビオレスメトリン、ビフェントリン、NCI-85193、シクロプロトリン、シハロトリン、シチトリン、シフェノトリン、デルタメトリン、エンペントリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロクス、フェンフルトリン、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルメトリン、フルバリネート(D異性体)、イミプロトリン、シハロトリン、λ-シハロトリン、ペルメトリン、フェノトリン、プラレトリン、ピレトリン(天然産物)、レスメトリン、テトラメトリン、トランスフルトリン、θ-シペルメトリン、シラフルオフェン、t-フルバリネート、テフルトリン、トラロメトリン、ζ-シペルメトリン。
【0178】
節足動物成長調節剤:a)キチン合成阻害剤:ベンゾイル尿素:クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルアズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、テフルベンズロン、トリフルムロン、ブプロフェジン、ジオフェノラン、ヘキシチアゾクス、エトキサゾール、クロロフェンタジン;b)エクジソンアンタゴニスト:ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド;c)ジュベノイド:ピリプロキシフェン、メトプレン(S-メトプレンを含む)、フェノキシカルブ;d)脂質生合成阻害剤:スピロジクロフェン。
【0179】
他の抗寄生虫薬:アセキノシル、アミトラズ、AKD-1022、ANS-118、アザジラクチン、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、ベンスルタップ、ビフェナゼート、ビナパクリル、ブロモプロピレート、BTG-504、BTG-505、カンフェクロル、カルタップ、クロロベンジレート、クロルジメホルム、クロルフェナピル、クロマフェノジド、クロチアニジン、シロマジン、ジアクロデン、ジアフェンチウロン、DBI-3204、ジナクチン、ジヒドロキシメチルジヒドロキシピロリジン、ジノブトン、ジノカップ、エンドスルファン、エチプロール、エトフェンプロクス、フェナザキン、フルマイト、MTI-800、フェンピロキシメート、フルアクリピリム、フルベンジミン、フルブロシトリネート、フルフェンジン、フルフェンプロックス、フルプロキシフェン、ハロフェンプロックス(halofenprox)、ヒドラメチルノン、IKI-220、カネマイト、NC-196、ニームガード、ニジノルテルフラン、ニテンピラム、SD-35651、WL-108477、ピリダリル、プロパルギット、プロトリフェンビュート、ピメトロジン(pymethrozine)、ピリダベン、ピリミジフェン、NC-1111、R-195、RH-0345、RH-2485、RYI-210、S-1283、S-1833、SI-8601、シラフルオフェン、シロマジン、スピノサド、テブフェンピラド、テトラジホン、テトラナクチン、チアクロプリド、チオシクラム、チアメトキサム、トルフェンピラド、トリアザメート、トリエトキシスピノシン、トリアクチン、ベルブチン、ベルタレク、YI-5301。
【0180】
生物剤:バチルスチューリンゲンシス亜種アイザワイ、クルスターキ(Bacillus thuringiensis ssp aizawai,kurstaki)、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)δエンドトキシン、バキュロウイルス、昆虫病原性バクテリア、ウイルス及び真菌。
【0181】
殺菌剤:クロルテトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、ストレプトマイシン。
【0182】
他の生物剤:エンロフロキサシン、フェバンテル、ペネタマート、メロキシカム、セファレキシン、カナマイシン、ピモベンダン、クレンブテロール、オメプラゾール、チアムリン、ベナゼプリル、ピリプロール、セフキノム、フロルフェニコール、ブセレリン、セフォベシン、ツラスロマイシン、セフチオウル、カルプロフェン、メタフルミゾン、プラジクアランテル、トリクラベンダゾール。
【0183】
それ故、式(I)の化合物は、1種以上の他の有効成分との組み合わせで用いられて、種々の殺菌・殺カビ性混合物を提供することが可能である。このような混合物の特定の例としては、以下が挙げられる(ここで、「I」は式(I)の化合物を表す):以下からなる物質群から選択される化合物:石油+I、1,1-ビス(4-クロロフェニル)-2-エトキシエタノール+I、2,4-ジクロロフェニルベンゼンスルホネート+I、2-フルオロ-N-メチル-N-1-シンナムアルデヒド+I、4-クロロフェニルフェニルスルホン+I、アセトプロール+I、アルドキシカルブ+I、アミジチオン+I、アミドチオエート+I、アミトン+I、シュウ酸水素アミトン+I、アミトラズ+I、アラマイト+I、三酸化ヒ素+I、アゾベンゼン+I、アゾトエート+I、ベノミル+I、ベノキサホス+I、ベンジル安息香酸塩+I、ビキサフェン+I、ブロフェンバレレート+I、ブロモシクレン+I、ブロモホス+I、ブロモプロピレート+I、ブプロフェジン+I、ブトカルボキシム+I、ブトキシカルボキシム+I、ブチルピリダベン+I、多硫酸カルシウム+I、カンフェクロール+I、カルバノレート+I、カルボフェノチオン+I、シミアゾール+I、チノメチオナート+I、クロルベンシド+I、クロルジメホルム+I、クロルジメホルムヒドロクロリド+I、クロルフェネトール+I、クロルフェンソン+I、クロルフェンスルフィド+I、クロロベンジラート+I、クロロメブホルム+I、クロロメチウロン+I、クロロプロピレート+I、クロルチオホス+I、シネリンI+I、シネリンII+I、シネリンス+I、クロサンテル+I、クマホス+I、クロタミトン+I、クロトキシホス+I、クフラネブ+I、シアントエート+I、DCPM+I、DDT+I、デメフィオン+I、デメフィオン-O+I、デメフィオン-S+I、デメトン-メチル+I、デメトン-O+I、デメトン-O-メチル+I、デメトン-S+I、デメトン-S-メチル+I、デメトン-S-メチルスルホン+I、ジクロフルアニド+I、ジクロルボス+I、ジクリホス+I、ジエノクロル+I、ジメホクス+I、ジネクス+I、ジネクスジクレキシン+I、ジノカップ-4+I、ジノカップ-6+I、ジノクトン+I、ジノペントン+I、ジノスルホン+I、ジノテルボン+I、ジオキサチオン+I、ジフェニルスルホン+I、ジスルフィラム+I、DNOC+I、ドフェナピン+I、ドラメクチン+I、エンドチオン+I、エピリノメクチン+I、エトエートメチル+I、エトリムホス+I、フェナザフロル+I、酸化フェンブタスズ+I、フェノチオカルブ+I、フェンピラド+I、フェンピロキシメート+I、フェンピラザミン+I、フェンソン+I、フェントリファニル+I、フルベンジミン+I、フルシクロクスロン+I、フルエネチル+I、フルオルベンシド+I、FMC 1137+I、ホルメタネート+I、ホルメタネートヒドロクロリド+I、ホルムパラネート+I、γ-HCH+I、グリオジン+I、ハルフェンプロクス+I、ヘキサデシルシクロプロパンカルボキシレート+I、イソカルボホス+I、ジャスモリンI+I、ジャスモリンII+I、ジョドフェンホス+I、リンダン+I、マロノベン+I、メカルバム+I、メホスフォラン+I、メスルフェン+I、メタクリホス+I、臭化メチル+I、メトルカルブ+I、メキサカルベート+I、ミルベマイシンオキシム+I、ミパホクス+I、モノクロトホス+I、モルホチオン+I、モキシデクチン+I、ナレド+I、4-クロロ-2-(2-クロロ-2-メチル-プロピル)-5-[(6-ヨード-3-ピリジル)メトキシ]ピリダジン-3-オン+I、ニフルリジド+I、ニッコマイシン+I、ニトリラカルブ+I、ニトリラカルブ1:1塩化亜鉛錯体+I、オメトエート+I、オキシデプロホス+I、オキシジスルホトン+I、pp’-DDT+I、パラチオン+I、ペルメトリン+I、フェンカプトン+I、ホサロン+I、ホスホラン+I、ホスファミドン+I、ポリクロロテルペン+I、ポリナクチン+I、プロクロノール+I、プロマシル+I、プロポキスル+I、プロチダチオン+I、プロトエート+I、ピレトリンI+I、ピレトリンII+I、ピレトリン+I、ピリダフェンチオン+I、ピリミテート+I、キナルホス+I、キンチオホス+I、R-1492+I、ホスグリシン+I、ロテノン+I、シュラダン+I、セブホス+I、セラメクチン+I、ソファミド+I、SSI-121+I、スルフィラム+I、スルフラミド+I、スルホテプ+I、硫黄+I、ジフロビダジン+I、τ-フルバリネート+I、TEPP+I、テルバム+I、テトラジホン+I、テトラスル+I、チアフェノクス+I、チオカルボキシム+I、チオファノックス+I、チオメトン+I、チオキノックス+I、ツリンギエンシン+I、トリアミホス+I、トリアラテン+I、トリアゾホス+I、トリアズロン+I、トリフェノホス+I、トリナクチン+I、バミドチオン+I、バニリプロール+I、ベトキサジン+I、ニオクタノン酸銅+I、硫酸銅+I、シブトリン+I、ジクロン+I、ジクロロフェン+I、エンドタール+I、フェンチン+I、消石灰+I、ナーバム+I、キノクラミン+I、キノンアミド+I、シマジン+I、酢酸トリフェニルスズ+I、水酸化トリフェニルスズ+I、クルホメート+I、ピペラジン+I、チオファネート+I、クロラロース+I、フェンチオン+I、ピリジン-4-アミン+I、ストリキニン+I、1-ヒドロキシ-1H-ピリジン-2-チオン+I、4-(キノキサリン-2-イルアミノ)ベンゼンスルホンアミド+I、8-硫酸ヒドロキシキノリン+I、ブロノポール+I、水酸化銅+I、クレゾール+I、ジピリチオン+I、ドジチン+I、フェナミノスルフ+I、ホルムアルデヒド+I、ヒドラルガフェン+I、カスガマイシン+I、カスガマイシンヒドロクロリド水和物+I、ニッケルビス(ジメチルジチオカルバメート)+I、ニトラピリン+I、オクチリノン+I、オキソリン酸+I、オキシテトラサイクリン+I、硫酸ヒドロキシキノリンカリウム+I、プロベナゾール+I、ストレプトマイシン+I、ストレプトマイシンセスキスルフェート+I、テクロフタラム+I、チオメルサール+I、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana GV)+I、アグロバクテリウムラジオバクター(Agrobacterium radiobacter)+I、アムブリセイウス属の種(Amblyseius spp.)+I、アナグラファファルシフェラ(Anagrapha falcifera NPV)+I、アングルスアトムス(Anagrus atomus)+I、アブラコバチ(Aphelinus abdominalis)+I、コレマンアブラバチ(Aphidius colemani)+I、ショクガタマバエ(Aphidoletes aphidimyza)+I、オートグラファカリホルニカ(Autographa californica)NPV+I、バチルススファエリクス(Bacillus sphaericus Neide)+I、ベアウベリアブロングニアルチイ(Beauveria brongniartii)+I、ヤマトクサカゲロウ(Chrysoperla carnea)+I、ツマアカオオヒメテントウ(Cryptolaemus montrouzieri)+I、コドリンガ(Cydia pomonella GV)+I、ハモグリコマユバチ(Dacnusa sibirica)+I、イサエアヒメコバチ(Diglyphus isaea)+I、オンシツツヤコバチ(Encarsia formosa)+I、サバクツヤコバチ(Eretmocerus eremicus)+I、ヘテロルハブジチスバクテリオホラ(Heterorhabditis bacteriophora)及びH.メギディス(H.megidis)+I、ヒポダミアコンベルゲンス(Hippodamia convergens)+I、フジコナヒゲナガトビコバチ(Leptomastix dactylopii)+I、マクロロフスカリジノサス(Macrolophus caliginosus)+I、ヨトウガ(Mamestra brassicae NPV)+I、メタフィクスヘルボルス(Metaphycus helvolus)+I、メタリジウムアニソプリエ変種アクリヅム(Metarhizium anisopliae var.acridum)+I、メタリジウムアニソプリエ変種アニソプリエ(Metarhizium anisopliae var.anisopliae)+I、マツノキハバチ(Neodiprion sertifer NPV)及びN.レコンティ(N.lecontei NPV)+I、ヒメハナカメムシ属の種(Orius spp.)+I、パエシロマイセスフモソロセウス(Paecilomyces fumosoroseus)+I、チリカブリダニ(Phytoseiulus persimilis)+I、ステイネルネマビビオニス(Steinernema bibionis)+I、ステイネルネマカルポカプサエ(Steinernema carpocapsae)+I、ステイネルネマフェルチアエ(Steinernema feltiae)+I、ステイネルネマグラセリ(Steinernema glaseri)+I、ステイネルネマリオブラエ(Steinernema riobrave)+I、ステイネルネマリオブラビス(Steinernema riobravis)+I、ステイネルネマスカプテリスキ(Steinernema scapterisci)+I、ステイネルネマ属の種(Steinernema spp.)+I、トリコグラマ属の種(Trichogramma spp.)+I、チフロドロムスオクシデンタリス(Typhlodromus occidentalis)+I、ベルチシリウムレカニイ(Verticillium lecanii)+I、アホレート+I、ビサジル+I、ブスルファン+I、ジマチフ+I、ヘメル+I、ヘムパ+I、メテパ+I、メチオテパ+I、メチルアホレート+I、
モルジド+I、ペンフルロン+I、テパ+I、チオヘムパ+I、チオテパ+I、トレタミン+I、ウレデパ+I、(E)-デカ-5-エン-1-イルアセテートと(E)-デカ-5-エン-1-オール+I、(E)-トリデカ-4-エン-1-イルアセテート+I、(E)-6-メチルヘプタ-2-エン-4-オール+I、(E,Z)-テトラデカ-4,10-ジエン-1-イルアセテート+I、(Z)-ドデカ-7-エン-1-イルアセテート+I、(Z)-ヘキサデカ-11-エナール+I、(Z)-ヘキサデカ-11-エン-1-イルアセテート+I、(Z)-ヘキサデカ-13-エン-11-イン-1-イルアセテート+I、(Z)-イコサ-13-エン-10-オン+I、(Z)-テトラデカ-7-エン-1-アール+I、(Z)-テトラデカ-9-エン-1-オール+I、(Z)-テトラデカ-9-エン-1-イルアセテート+I、(7E,9Z)-ドデカ-7,9-ジエン-1-イルアセテート+I、(9Z,11E)-テトラデカ-9,11-ジエン-1-イルアセテート+I、(9Z,12E)-テトラデカ-9,12-ジエン-1-イルアセテート+I、14-メチルオクタデカ-1-エン+I、4-メチルノナン-5-オールと4-メチルノナン-5-オン+I、α-ムルチストリアチン+I、ブレビコミン+I、コドレルレ+I、コドレモン+I、クエルレ+I、ジスパールア+I、ドデカ-8-エン-1-イルアセテート+I、ドデカ-9-エン-1-イルアセテート+I、ドデカ-8+I、10-ジエン-1-イルアセテート+I、ドミニカルア+I、エチル4-メチルオクタノエート+I、オイゲノール+I、フロンタリン+I、グランドルア+I、グランドルアI+I、グランドルアII+I、グランドルアIII+I、グランドルアIV+I、ヘキサルア+I、イプスジエノール+I、イプセノール+I、ジャポニルア+I、リネアチン+I、リトルア+I、ループルア+I、メドルア+I、メガトモ酸+I、メチルオイゲノール+I、ムスカルア+I、オクタデカ-2,13-ジエン-1-イルアセテート+I、オクタデカ-3,13-ジエン-1-イルアセテート+I、オルフラルア+I、オリクタルア+I、オストラモン+I、シグルア+I、ソルジジン+I、スルカトール+I、テトラデカ-11-エン-1-イルアセテート+I、トリメドルア+I、トリメドルアA+I、トリメドルアB1+I、トリメドルアB2+I、トリメドルアC+I、トランク-コール(trunc-call)+I、2-(オクチルチオ)エタノール+I、ブトピロノキシル+I、ブトキシ(ポリプロピレングリコール)+I、ジブチルアジペート+I、フタル酸ジブチル+I、ジブチルコハク酸塩+I、ジエチルトルアミド+I、ジメチルカルベート+I、ジメチルフタレート+I、エチルヘキサンジオール+I、ヘキサミド+I、メトキン-ブチル+I、メチルネオデカンアミド+I、オキサメート+I、ピカリジン+I、1-ジクロロ-1-ニトロエタン+I、1,1-ジクロロ-2,2-ビス(4-エチルフェニル)エタン+I、1,2-ジクロロプロパン+1,3-ジクロロプロペン+I、1-ブロモ-2-クロロエタン+I、2,2,2-トリクロロ-1-(3,4-ジクロロフェニル)酢酸エチル+I、2,2-ジクロロビニル2-エチルスルフィニルエチルメチルリン酸塩+I、2-(1,3-ジチオラン-2-イル)フェニルジメチルカルバメート+I、2-(2-ブトキシエトキシ)エチルチオシアネート+I、2-(4,5-ジメチル-1,3-ジオキソラン-2-イル)フェニルメチルカルバメート+I、2-(4-クロロ-3,5-キシリルオキシ)エタノール+I、2-クロロビニルジエチルリン酸塩+I、2-イミダゾリドン+I、2-イソバレリルインダン-1,3-ジオン+I、2-メチル(プロプ-2-イニル)アミノフェニルメチルカルバメート+I、2-チオシアナトエチルラウレート+I、3-ブロモ-1-クロロプロプ-1-エン+I、3-メチル-1-フェニルピラゾール-5-イルジメチルカルバメート+I、4-メチル(プロプ-2-イニル)アミノ-3,5-キシリルメチルカルバメート+I、5,5-ジメチル-3-オキソシクロヘキサ-1-エニルジメチルカルバメート+I、アセチオン+I、アクリロニトリル+I、アルドリン+I、アロサミジン+I、アリキシカルブ+I、α-エクジソン+I、リン化アルミニウム+I、アミノカルブ+I、アナバシン+I、アチダチオン+I、アザメチホス+I、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)δエンド毒素+I、バリウムヘキサフルオロシリケート+I、バリウムポリスルフィド+I、バルトリン+I、バイエル22/190+I、バイエル22408+I、β-シフルトリン+I、β-シペルメトリン+I、バイオエタノメトリン+I、ビオパーメトリン+I、ビス(2-クロロエチル)エーテル+I、ホウ酸ナトリウム+I、ブロムフェンビンホス+I、ブロモ-DDT+I、ブフェンカルブ+I、ブタカルブ+I、ブタチオホス+I、ブトネート+I、ヒ酸カルシウム+I、シアン化カルシウム+I、二硫化炭素+I、四塩化炭素+I、カルタップヒドロクロリド+I、セバジン+I、クロルビシクレン+I、クロルダン+I、クロルデコン+I、クロロホルム+I、クロルピクリン+I、クロルホキシム+I、クロルプラゾホス+I、シス-レスメスリン+I、シスメトリン+I、クロシトリン+I、アセト亜ヒ酸銅+I、ヒ酸銅+I、オレイン酸銅+I、クミトエート+I、氷晶石+I、CS 708+I、シアノフェンホス+I、シアノホス+I、シクレトリン+I、シチオエート+I、d-テトラメトリン+I、DAEP+I、ダゾメット+I、デカルボフラン+I、ジアミダホス+I、ジカプトン+I、ジクロロフェンチオン+I、ジクレシル+I、ジシクラニル+I、ディルドリン+I、ジエチル5-メチルピラゾール-3-イルリン酸塩+I、ジロール+I、ジメフルトリン+I、ジメタン+I、ジメトリン+I、ジメチルビンホス+I、ジメチラン+I、ジノプロプ+I、ジノサム+I、ジノセブ+I、ジオフェノラン+I、ジオキサベンゾホス+I、ジチクロホス+I、DSP+I、エクジステロン+I、EI 1642+I、EMPC+I、EPBP+I、エタホス+I、エチオフェンカルブ+I、ギ酸エチル+I、エチレンジブロミド+I、ジクロロエタン+I、エチレンオキシド+I、EXD+I、フェンクロルホス+I、フェネタカルブ+I、フェニトロチオン+I、フェノキサクリム+I、フェンピリトリン+I、フェンスルホチオン+I、フェンチオン-エチル+I、フルコフロン+I、ホスメチラン+I、ホスピレート+I、ホスチエタン+I、フラチオカルブ+I、フレトリン+I、グアザチン+I、グアザチン酢酸塩+I、テトラチオカルボン酸ナトリウム+I、ハルフェンプロクス+I、HCH+I、HEOD+I、ヘプタクロル+I、ヘテロホス+I、HHDN+I、シアン化水素+I、ヒキンカルブ+I、IPSP+I、イサゾホス+I、イソベンザン+I、イソドリン+I、イソフェンホス+I、イソラン+I、イソプロチオラン+I、イソキサチオン+I、幼虫ホルモンI+I、幼虫ホルモンII+I、幼虫ホルモンIII+I、ケレバン+I、キノプレン+I、砒酸鉛+I、レプトホス+I、リリムホス+I、リチダチオン+I、m-クメニルメチルカルバメート+I、リン化マグネシウム+I、マジドクス+I、メカルホン+I、メナゾン+I、塩化第一水銀+I、メスルフェンホス+I、メタム+I、メタム-カリウム+I、メタム-ナトリウム+I、メタンフッ化スルホニル+I、メトクロトホス+I、メトプレン+I、メトトリン+I、メトキシクロル+I、メチルイソチオシアネート+I、メチルクロロホルム+I、塩化メチレン+I、メトキサジアゾン+I、ミレックス+I、ナフタロホス+I、ナフタレン+I、NC-170+I、ニコチン+I、ニコチンスルフェート+I、ニチアジン+I、ノルニコチン+I、O-5-ジクロロ-4-ヨードフェニル、O-エチルエチルホスホノチオエート+I、O,O-ジエチルO-4-メチル-2-オキソ-2H-クロメン-7-イルホスホロチオネート+I、O,O-ジエチルO-6-メチル-2-プロピルピリミジン-4-イルホスホロチオネート+I、O,O,O’,O’-テトラプロピルジチオピロホスフェート+I、オレイン酸+I、パラ-ジクロロベンゼン+I、パラチオン-メチル+I、ペンタクロロフェノール+I、ラウリン酸ペンタクロロフェニル+I、PH60-38+I、フェンカプトン+I、ホスニクロル+I、ホスフィン+I、ホキシム-メチル+I、ピリメタホス+I、ポリクロロジシクロペンタジエン異性体+I、亜ヒ酸カリウム+I、カリウムチオシアネート+I、プレコセンI+I、プレコセンII+I、プレコセンIII+I、
ピリミドホス+I、プロフルトリン+I、プロメカルブ+I、プロチオホス+I、ピラゾホス+I、ピレスメトリン+I、カッシア+I、キナルホス-メチル+I、キノチオン+I、ラホキサニド+I、レスメスリン+I、ロテノン+I、カデトリン+I、リアニア+I、リアノジン+I、サバジラ)+I、シュラダン+I、セブホス+I、SI-0009+I、チアプロニル+I、亜ヒ酸ナトリウム+I、シアン化ナトリウム+I、ナトリウムフッ化物+I、ヘキサフルオロケイ酸ナトリウム+I、ペンタクロロフェノキシドナトリウム塩+I、セレン酸ナトリウム+I、チオシアン酸ナトリウム+I、スルコフロン+I、スルコフロン-ナトリウム+I、スルフリルフッ化物+I、スルプロホス+I、タール油+I、タジムカルブ+I、TDE+I、テブピリムホス+I、テメホス+I、テラレスリン+I、テトラクロロエタン+I、チクロホス+I、チオシクラム+I、チオシクラム水素オキサレート+I、チオナジン+I、チオスルタップ+I、チオスルタップ-ナトリウム+I、トラロメトリン+I、トランスパーメトリン+I、トリアザメート+I、トリクロルメタホス-3+I、トリクロロナト+I、トリメタカルブ+I、トルプロカルブ+I、トリクロピリカルブ+I、トリプレン+I、ベラトリジン+I、ベラトリン+I、XMC+I、ζメトリン+I、亜鉛ホスフィド+I、ゾラプロホス+I、及び、メペルフルトリン+I、テトラメチルフルトリン+I、ビス(トリブチルスズ)オキシド+I、ブロモアセタミド+I、第二鉄リン酸塩+I、ニクロスアミド-オラミン+I、酸化トリブチルスズ+I、ピリモルフ+I、トリフェンモルフ+I、1,2-ジブロモ-3-クロロプロパン+I、1,3-ジクロロプロペン+I、3,4-ジクロロテトラヒドロチオフェン1,1-ジオキシド+I、3-(4-クロロフェニル)-5-メチルロダニン+I、5-メチル-6-チオキソ-1,3,5-チアジアジナン-3-イル酢酸+I、6-イソペンテニルアミノプリン+I、ベンクロチアズ+I、サイトカイニン+I、DCIP+I、ルフラール+I、イサミドホス+I、カイネチン+I、ミロテシウムベルカリア(Myrothecium verrucaria)組成物+I、テトラクロロチオフェン+I、キシレノルス+I、ゼアチン+I、エチルキサントゲン酸カリウム+I、アシベンゾラル+I、アシベンゾラル-S-メチル+I、オオイタドリ(Reynoutria sachalinensis)抽出物+I、α-クロロヒドリン+I、アンツ+I、炭酸バリウム+I、ビスチオセミ+I、ブロジファクム+I、ブロマジオロン+I、ブロメタリン+I、クロロファシノン+I、コレカルシフェロール+I、クマクロル+I、クマフリル+I、クマテトラリル+I、クリミジン+I、ジフェナクム+I、ジフェチアロン+I、ジファシノン+I、エルゴカルシフェロール+I、フロクマフェン+I、フルオロアセタミド+I、フルプロパジン+I、フルプロパジンヒドロクロリド+I、ノルボルミド+I、ホスアセチム+I、リン+I、ピンドン+I、ピリヌロン+I、シリロシド+I、フルオロ酢酸ナトリウム+I、硫酸タリウム+I、ワルファリン+I、2-(2-ブトキシエトキシ)エチルピペロニレート+I、5-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-3-ヘキシルシクロヘキサ-2-エノン+I、ファルネソールとネロリドール+I、ベルブチン+I、MGK 264+I、ピペロニルブトキシド+I、ピプロタール+I、プロピル異性体+I、S421+I、セサメックス+I、セサスモリン+I、スルホキシド+I、アントラキノン+I、ナフテン酸銅+I、オキシ塩化銅+I、ジシクロペンタジエン+I、チラム+I、ナフテン酸亜鉛+I、ジラム+I、イマニン+I、リバビリン+I、酸化水銀(II)+I、チオファネート-メチル+I、アザコナゾール+I、ビテルタノール+I、ブロムコナゾール+I、シプロコナゾール+I、ジフェノコナゾール+I、ジニコナゾール+I、エポキシコナゾール+I、フェンブコナゾール+I、フルキンコナゾール+I、フルシラゾール+I、フルトリアホール+I、フラメトピル+I、ヘキサコナゾール+I、イマザリル+I、イミベンコナゾール+I、イプコナゾール+I、メトコナゾール+I、ミクロブタニル+I、パクロブトラゾール+I、ペフラゾエート+I、ペンコナゾール+I、プロチオコナゾール+I、ピリフェノックス+I、プロクロラズ+I、プロピコナゾール+I、ピリソキサゾール+I、シメコナゾール+I、テブコナゾール+I、テトラコナゾール+I、トリアジメホン+I、トリアジメノール+I、トリフルミゾール+I、トリチコナゾール+I、アンシミドール+I、フェナリモル+I、ヌアリモル+I、ブピリメート+I、ジメチリモール+I、エチリモール+I、ドデモルフ+I、フェンプロピジン+I、フェンプロピモルフ+I、スピロキサミン+I、トリデモルフ+I、シプロジニル+I、メパニピリム+I、ピリメタニル+I、フェンピクロニル+I、フルジオキソニル+I、ベナラキシル+I、フララキシル+I、メタラキシル+I、R-メタラキシル+I、オフレース+I、オキサジキシル+I、カルベンダジム+I、デバカルブ+I、フベリダゾール+I、チアベンダゾール+I、クロゾリネート+I、ジクロゾリン+I、ミクロゾリン+I、プロシミドン+I、ビンクロゾリン+I、ボスカリド+I、カルボキシン+I、フェンフラム+I、フルトラニル+I、メプロニル+I、オキシカルボキシン+I、ペンチオピラド+I、チフルザミド+I、ドジン+I、イミノクタジン+I、アゾキシストロビン+I、ジモキシストロビン+I、エネストロブリン+I、フェナミンストロビン+I、フルフェノキシストロビン+I、フルオキサストロビン+I、クレソキシム-メチル+I、メトミノストロビン+I、トリフロキシストロビン+I、オリザストロビン+I、ピコキシストロビン+I、ピラクロストロビン+I、ピラメトストロビン+I、ピラオキシストロビン+I、フェルバム+I、マンコゼブ+I、マンネブ+I、メチラム+I、プロピネブ+I、ジネブ+I、カプタホール+I、キャプタン+I、フルオロイミド+I、ホルペット+I、トリルフルアニド+I、ボルドー液+I、酸化銅+I、マンカッパー+I、オキシン銅+I、ニトロタル-イソプロピル+I、エディフェンホス+I、イプロベンホス+I、ホスジフェン+I、トルコホス-メチル+I、アニラジン+I、ベンチアバリカルブ+I、ブラストサイジン-S+I、クロロネブ+I、クロロタロニル+I、シフルフェナミド+I、シモキサニル+I、ジクロシメット+I、ジクロメジン+I、ジクロラン+I、ジエトフェンカルブ+I、ジメトモルフ+I、フルモルフ+I、ジチアノン+I、エタボキサム+I、エトリジアゾール+I、ファモキサドン+I、フェンアミドン+I、フェノキサニル+I、フェリムゾン+I、フルアジナム+I、フルオピコリド+I、フルスルファミド+I、フルキサピロキサド+I、フェンヘキサミド+I、ホセチル-アルミニウム+I、ヒメキサゾール+I、イプロバリカルブ+I、シアゾファミド+I、メタスルホカルブ+I、メトラフェノン+I、ペンシクロン+I、フタリド+I、ポリオキシン+I、プロパモカルブ+I、ピリベンカルブ+I、プロキナジド+I、ピロキロン+I、ピリオフェノン+I、キノキシフェン+I、キントゼン+I、チアジニル+I、トリアゾキシド+I、トリシクラゾール+I、トリホリン+I、バリダマイシン+I、バリフェナレート+I、ゾキサミド+I、マンジプロパミド+I、イソピラザム+I、セダキサン+I、ベンゾビンジフルピル+I、ピジフルメトフェン+I、3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(3’,4’,5’-トリフルオロ-ビフェニル-2-イル)-アミド+I、イソフルシプラム+I、イソチアニル+I、ジピメチトロン+I、6-エチル-5,7-ジオキソ-ピロロ[4,5][1,4]ジチイノ[1,2-c]イソチアゾール-3-カルボニトリル+I、2-(ジフルオロメチル)-N-[3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル]ピリジン-3-カルボキサミド+I、4-(2,6-ジフルオロフェニル)-6-メチル-5-フェニル-ピリダジン-3-カルボニトリル+I、(R)-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-[1,1,3-トリメチルインダン-4-イル]ピラゾール-4-カルボキサミド+I、4-(2-ブロモ-4-フルオロ-フェニル)-N-(2-クロロ-6-フルオロ-フェニル)-2,5-ジメチル-ピラゾール-3-アミン+I、4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン+I、フルインダピル+I、クメトキシストロビン(ジアキシアングジュンジ(jiaxiangjunzhi))+I、ルベンミキシアナン(lvbenmixianan)+I、ジクロベンチアゾクス+I、マンデストロビン+I、3-(4,4-ジフルオロ-3,4-ジヒドロ-3,3-ジメチルイソキノリン-1-イル)キノロン+I、2-[2-フルオロ-6-[(8-フルオロ-2-メチル-3-キノリル)オキシ]フェニル]プロパン-2-オール+I、オキサチアピプロリン+I、
tert-ブチルN-[6-[[[(1-メチルテトラゾール-5-イル)-フェニル-メチレン]アミノ]オキシメチル]-2-ピリジル]カルバメート+I、ピラジフルミド+I、インピルフルキサム+I、ツロールプロカルブ+I、メフェントリフルコナゾール+I、イプフェントリフルコナゾール+I、2-(ジフルオロメチル)-N-[(3R)-3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル]ピリジン-3-カルボキサミド+I、N’-(2,5-ジメチル-4-フェノキシ-フェニル)-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン+I、N’-[4-(4,5-ジクロロチアゾール-2-イル)オキシ-2,5-ジメチル-フェニル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン+I、[2-[3-[2-[1-[2-[3,5-ビス(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]アセチル]-4-ピペリジル]チアゾール-4-イル]-4,5-ジヒドロイソキサゾール-5-イル]-3-クロロ-フェニル]メタンスルホン酸+I、ブタ-3-イニルN-[6-[[(Z)-[(1-メチルテトラゾール-5-イル)-フェニル-メチレン]アミノ]オキシメチル]-2-ピリジル]カルバメート+I、メチルN-[[5-[4-(2,4-ジメチルフェニル)トリアゾール-2-イル]-2-メチル-フェニル]メチル]カルバメート+I、3-クロロ-6-メチル-5-フェニル-4-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピリダジン+I、ピリダクロメチル+I、3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-[1,1,3-トリメチルインダン-4-イル]ピラゾール-4-カルボキサミド+I、1-[2-[[1-(4-クロロフェニル)ピラゾール-3-イル]オキシメチル]-3-メチル-フェニル]-4-メチル-テトラゾール-5-オン+I、1-メチル-4-[3-メチル-2-[[2-メチル-4-(3,4,5-トリメチルピラゾール-1-イル)フェノキシ]メチル]フェニル]テトラゾール-5-オン+I、アミノピリフェン+I、アメトクトラジン+I、アミスルブロム+I、ペンフルフェン+I、(Z,2E)-5-[1-(4-クロロフェニル)ピラゾール-3-イル]オキシ-2-メトキシイミノ-N,3-ジメチル-ペンタ-3-エンアミド+I、フロリルピコキサミド+I、フェンピコキサミド+I、テブフロキン+I、イププルフェノキン+I、キノフメリン+I、イソフェタミド+I、N-[2-[2,4-ジクロロ-フェノキシ]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-カルボキサミド+I、N-[2-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-カルボキサミド+I、ベンゾチオストロビン+I、フェナマクリル+I、5-アミノ-1,3,4-チアジアゾール-2-チオール亜鉛塩(2:1)+I、フルオピラム+I、フルチアニル+I、フルオピモミド+I、ピラプロポイン+I、ピカルブトラゾクス+I、2-(ジフルオロメチル)-N-(3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル)ピリジン-3-カルボキサミド+I、2-(ジフルオロメチル)-N-((3R)-1,1,3-トリメチルインダン-4-イル)ピリジン-3-カルボキサミド+I、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル+I、メチルテトラプロール+I、2-(ジフルオロメチル)-N-((3R)-1,1,3-トリメチルインダン-4-イル)ピリジン-3-カルボキサミド+I、α-(1,1-ジメチルエチル)-α-[4’-(トリフルオロメトキシ)[1,1’-ビフェニル]-4-イル]-5-ピリミジンメタノール+I、フルオキサピプロリン+I、エノキサストロビン+I、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル+I、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(5-スルファニル-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル+I、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(5-チオキソ-4H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル+I、トリネキサパック+I、クモキシストロビン+I、チョンサンマイシン(zhongshengmycin)+I、チオジアゾール銅+I、チアゾール亜鉛+I、アメクトトラクチン+I、イプロジオン+I。
【0184】
N-メトキシ-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]シクロプロパンカルボキサミド+I、N,2-ジメトキシ-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]プロパンアミド+I、N-エチル-2-メチル-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]プロパンアミド+I、1-メトキシ-3-メチル-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素+I、1,3-ジメトキシ-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素+I、3-エチル-1-メトキシ-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素+I、N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]プロパンアミド+I、4,4-ジメチル-2-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]イソキサゾリジン-3-オン+I、5,5-ジメチル-2-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]イソキサゾリジン-3-オン+I、エチル1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]ピラゾール-4-カルボキシレート+I、N,N-ジメチル-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]-1,2,4-トリアゾール-3-アミン+I。本段落中の化合物は、国際公開第2017/055473号、国際公開第2017/055469号、国際公開第2017/093348号及び国際公開第2017/118689号に記載の方法により調製され得る。
【0185】
2-[6-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-1-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール+I(この化合物は、国際公開第2017/029179号に記載の方法から調製され得る)。
【0186】
2-[6-(4-ブロモフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-1-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール+I(この化合物は、国際公開第2017/029179号に記載の方法から調製され得る)。
【0187】
3-[2-(1-クロロシクロプロピル)-3-(2-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-プロピル]イミダゾール-4-カルボニトリル+I(この化合物は、国際公開第2016/156290号に記載の方法から調製され得る)。
【0188】
3-[2-(1-クロロシクロプロピル)-3-(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)-2-ヒドロキシ-プロピル]イミダゾール-4-カルボニトリル+I(この化合物は、国際公開第2016/156290号に記載の方法から調製され得る)。
【0189】
(4-フェノキシフェニル)メチル2-アミノ-6-メチル-ピリジン-3-カルボキシレート+I(この化合物は、国際公開第2014/006945号に記載の方法から調製され得る)。
【0190】
2,6-ジメチル-1H,5H-[1,4]ジチイノ[2,3-c:5,6-c’]ジピロール-1,3,5,7(2H,6H)-テトロン+I(この化合物は、国際公開第2011/138281号に記載の方法から調製され得る)。
【0191】
N-メチル-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンゼンカルボチオアミド+I。
【0192】
N-メチル-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド+I。
【0193】
(Z,2E)-5-[1-(2,4-ジクロロフェニル)ピラゾール-3-イル]オキシ-2-メトキシイミノ-N,3-ジメチル-ペンタ-3-エンアミド+I(この化合物は、国際公開第2018/153707号に記載の方法から調製され得る)。
【0194】
N’-(2-クロロ-5-メチル-4-フェノキシ-フェニル)-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン+I。
【0195】
N’-[2-クロロ-4-(2-フルオロフェノキシ)-5-メチル-フェニル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン+I(この化合物は、国際公開第2016/202742号に記載の方法から調製され得る)。
【0196】
2-(ジフルオロメチル)-N-[(3S)-3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル]ピリジン-3-カルボキサミド+I(この化合物は、国際公開第2014/095675号に記載の方法から調製され得る)。
【0197】
上記の混合相手は公知である。有効成分が“The Pesticide Manual”[The Pesticide Manual-A World Compendium;Thirteenth Edition;Editor:C.D.S.TomLin;The British Crop Protection Council]中に含まれている場合、これらは、特定の化合物について本明細書中上記の丸括弧中に示されている項目番号下でその中に記載されており;例えば、化合物「アバメクチン」は、項目番号(1)下に記載されている。上記に記載の特定の化合物について「[CCN]」が付記されている場合、対象の化合物は[A.Wood;Compendium of Pesticide Common Names,Copyright(著作権)1995-2004]にてインターネットを介してアクセス可能である“Compendium of Pesticide Common Names”に含まれており;例えば、化合物「アセトプロール」は、インターネットアドレスhttp://www.alanwood.net/pesticides/acetoprole.htmlにおいて記載されている。
【0198】
上記の有効成分の大部分は、いわゆる「慣用名」、関連する「ISO慣用名」又は別の「慣用名」を個々の事例において用いることにより言及されている。「慣用名」による呼称ではない場合、代わりに用いられる呼称の性質は特定の化合物について丸括弧中に記載されており;この場合、IUPAC名、IUPAC/ケミカルアブストラクツ名、「化学名」、「慣習名」、「化合物名」若しくは又は「開発コード」が用いられており、又は、これらの呼称若しくは「慣用名」のいずれも用いられていない場合には、「代替名」が用いられている。「CAS登録番号」とは、ケミカルアブストラクツ登録番号を意味する。
【0199】
(上記)式(I)の化合物と、有効成分との有効成分混合物は、好ましくは、100:1~1:6000、特に、50:1~1:50の混合比で、より特に、20:1~1:20、さらにより特に、10:1~1:10、非常に特に、5:1及び1:5の比であり、2:1~1:2の比が特に好ましく、4:1~2:1の比が同様に好ましく、とりわけ、1:1、又は5:1、又は5:2、又は5:3、又は5:4、又は4:1、又は4:2、又は4:3、又は3:1、又は3:2、又は2:1、又は1:5、又は2:5、又は3:5、又は4:5、又は1:4、又は2:4、又は3:4、又は1:3、又は2:3、又は1:2、又は1:600、又は1:300、又は1:150、又は1:35、又は2:35、又は4:35、又は1:75、又は2:75、又は4:75、又は1:6000、又は1:3000、又は1:1500、又は1:350、又は2:350、又は4:350、又は1:750、又は2:750、又は4:750の比が好ましい。これらの混合比は、重量比である。
【0200】
上記の混合物は、上記の混合物を含む組成物を有害生物若しくはその環境に適用することを含む、有害生物を防除するための方法において用いられることが可能であるが、手術又は治療によるヒト若しくは動物の身体の処置法及びヒト若しくは動物の身体において実施される診断法は除かれる。
【0201】
式(I)の化合物と、上記の1種以上の有効成分とを含む混合物は、例えば、単一の「調合済み」形態で、単一の有効成分構成要素の個々の配合物から構成される「タンク混合物」などの複合型噴霧混合物で、及び逐次的(すなわち、数時間又は数日間などの適度に短時間のうちに次々と)に適用される場合には単一の有効成分を併用して適用されることが可能である。式(I)の化合物及び上記の有効成分を適用する順序は、本発明を行うのに重要ではない。
【0202】
本発明に係る組成物はまた、安定剤、例えば非エポキシ化又はエポキシ化植物油(例えばエポキシ化ヤシ油、ナタネ油又は大豆油)、消泡剤、例えばシリコーン油、防腐剤、粘性調節剤、バインダ及び/又は粘着付与剤、肥料又は特定の効果を達成するための他の有効成分、例えば殺菌剤、殺菌・殺カビ剤、殺線虫剤、植物活性化剤、殺軟体動物剤又は除草剤などのさらなる固体助剤若しくは液体助剤を含んでいることが可能である。
【0203】
本発明に係る組成物は、それ自体公知である方法で、助剤の非存在下で、例えば、固体有効成分を粉末化し、篩にかけ、及び/又は圧縮することにより調製され、及び少なくとも1種の助剤の存在下で、例えば、有効成分を助剤と共に均質混合し、及び/又は粉末化することにより調製される。組成物のこれらの調製プロセス及びこれらの組成物を調製するための式(I)の化合物の使用もまた本発明の主題である。
【0204】
本発明の別の態様は、式(I)の化合物若しくは本明細書に定義されている好ましい個別の化合物、式(I)の少なくとも1つの化合物若しくは上記に定義されている少なくとも1つの好ましい個別の化合物を含む組成物、又は上記の他の殺菌・殺カビ剤若しくは殺虫剤と混合された、式(I)の少なくとも1つの化合物若しくは上記に定義されている少なくとも1つの好ましい個別の化合物を含む殺菌・殺カビ若しくは殺虫性混合物の使用であって、作物植物、例えば種子といったその繁殖材料、例えば収穫された食品作物といった収穫された作物などの例えば有用な植物といった植物、又は昆虫若しくは好ましくは真菌性生物といった植物病原性微生物による非生体材料に係る外寄生を防除若しくは予防するための使用に関する。
【0205】
本発明のさらなる態様は、作物植物、例えば種子といったその繁殖体、例えば収穫された食品作物といった収穫された作物などの例えば有用な植物といった植物、又は、昆虫による、又は、特に真菌性生物といった植物病原性若しくはヒトに対して潜在的に有害である腐敗性微生物若しくは生物による非生体材料に係る外寄生を防除若しくは予防する方法に関し、この方法は、式(I)の化合物若しくは上記に定義されている好ましい個別の化合物を、有効成分として植物、植物の一部若しくはその生息地、その繁殖体、又は、非生体材料のいずれかの部分に適用するステップを含む。
【0206】
防除若しくは予防とは、昆虫による、又は、特に真菌性生物といった植物病原性若しくはヒトに対して潜在的に有害である腐敗性微生物若しくは生物による外寄生を、向上が実証されるレベルまで低減させることを意味する。
【0207】
特に真菌性生物といった植物病原性微生物又は昆虫による作物植物の外寄生を防除若しくは予防する好ましい方法であって、式(I)の化合物又は前記化合物の少なくとも1種を含有する農芸化学組成物の適用を含む方法は、葉面処理である。適用頻度及び適用量は、対応する病原体又は昆虫による外寄生のリスクに応じることとなる。しかしながら、式(I)の化合物はまた、植物の生息地に液体配合物を灌注することにより、又は、例えば粒状形態(土壌施用)の固体形態で化合物を土壌に適用することにより、土壌(浸透移行作用)を介して根から植物に浸透させることが可能である。水稲作物の場合、このような粒質物を湛水した水田に適用することが可能である。式Iの化合物はまた、種子又は塊茎を殺菌・殺カビ剤の液体配合物に含浸させることにより、又は、これらを固体配合物でコーティングすることにより、種子に適用(コーティング)され得る。
【0208】
例えば、式(I)の化合物と、所望の場合に、式(I)の化合物をカプセル化する固体又は液体補助剤又はモノマーとを含有する組成物といった配合物は、公知の様式で、典型的には、化合物を例えば溶剤、固体キャリア及び任意選択により表面活性化合物(界面活性剤)といった増量剤と一緒に均質に混合し、及び/又は、粉砕することにより調製され得る。
【0209】
有利な適用量は、通常、1ヘクタール(ha)当たり、5g~2kgの有効成分(a.i.)、好ましくは10g~1kg a.i./ha、もっとも好ましくは20g~600g a.i./haである。種子灌注剤として用いられる場合、簡便な投与量は、種子1kgに対して10mg~1gの有効物質である。
【0210】
本発明の組み合わせが種子の処理に用いられる場合、1kgの種子に対して0.001~50gの式Iの化合物、好ましくは、1kgの種子に対して0.01~10gの量が一般に十分とされる。
【0211】
好適には、本発明に係る式(I)の化合物を含む組成物は、病害の発生前を意味する予防的に、又は、病害の発生後を意味する治療的に適用される。
【0212】
本発明の組成物は、いずれかの従来の形態、例えば、二液系、乾燥種子処理用粉末(DS)、種子処理用エマルジョン(ES)、種子処理用流動性濃縮物(FS)、種子処理用溶液(LS)、種子処理用水分散性粉末(WS)、種子処理用カプセル懸濁液(CF)、種子処理用ゲル(GF)、エマルジョン濃縮物(EC)、懸濁液濃縮物(SC)、サスポエマルジョン(SE)、カプセル懸濁液(CS)、水分散性顆粒(WG)、乳化性顆粒(EG)、エマルジョン、油中水型(EO)、エマルジョン、水中油型(EW)、マイクロエマルジョン(ME)、油分散体(OD)、油混和性の流動体(OF)、混油性液体(OL)、可溶性濃縮物(SL)、超低体積懸濁液(SU)、超低体積液体(UL)、工業用濃縮物(TK)、分散性濃縮物(DC)、水和剤(WP)、又は、農学的に許容可能な補助剤と組み合わされるいずれかの技術的に好ましい配合物の形態で採用され得る。
【0213】
このような組成物は、従来の様式で、例えば有効成分を、適切な不活性配合物(希釈剤、溶剤、充填材、並びに、界面活性剤、殺生剤、不凍剤、展着剤、増粘剤及びアジュバント活性効果をもたらす化合物などの任意選択により他の配合成分)と混合することにより、生成され得る。また、従来の緩効性配合物は、長期にわたって持続する効力が意図される場合に採用され得る。特に、水分散性濃縮物(例えばEC、SC、DC、OD、SE、EW、EO等)、水和剤及び顆粒などの吹付け形態で適用される配合物は、例えばホルムアルデヒドとナフタレンスルホン酸塩との縮合物、アルキルアリールスルホネート、リグニンスルホン酸塩、脂肪アルキルスルフェート、及びエトキシル化アルキルフェノール及びエトキシル化脂肪族アルコールといった、湿潤剤及び分散剤及びアジュバント効果をもたらす他の化合物などの界面活性剤を含有していてもよい。
【0214】
種子粉衣配合物は種子にそれ自体公知である様式で適用され、例えば水性懸濁液又は種子に良好な接着性を有する乾燥粉末形態といった好適な種子粉衣配合物形態で、本発明の組み合わせ及び希釈剤を利用する。このような種子粉衣配合物は技術分野において公知である。種子粉衣配合物は、単一種の有効成分を含有していても、又は、例えば緩効性カプセル若しくはマイクロカプセルとしてカプセル化形態で有効成分の組み合わせを含有していてもよい。
【0215】
普通、配合物は、0.01~90重量%の活性薬剤、0~20%の農学的に許容可能な界面活性剤、並びに、10~99.99%の固体又は液体不活性配合物及び補助剤を含み、活性薬剤は、少なくとも式(I)の化合物を、任意選択により、他の活性薬剤、特に殺菌剤又は防腐剤等を一緒に伴って構成されている。組成物の濃縮形態は、一般に、約2~80%、好ましくは約5~70重量%の活性薬剤を含有する。配合物の適用形態は、例えば0.01~20重量%、好ましくは0.01~5重量%の活性薬剤を含有し得る。市販製品は濃縮物として配合されていることが好ましいであろうが、エンドユーザーは通常希釈した配合物を利用することとなる。
【0216】
市販の製品を濃縮物として配合することが好ましいが、エンドユーザーは通常配合物を希釈して使用するであろう。
本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1〕式(I)の化合物
(式中、
Xは、CH又はNであり;
R
1
は、水素、ハロゲン、C
1
~C
3
アルキル及びシクロプロピルからなる群から選択され;
R
2
は、水素、ハロゲン、メチル及びメトキシからなる群から選択され;
R
3
は、水素、ハロゲン、メチル及びメトキシからなる群から選択され;
R
4
は、水素、ハロゲン、シアノ、C
1
~C
6
アルキル、C
2
~C
6
アルケニル、C
2
~C
3
アルキニル、C
1
~C
6
ハロアルキル、C
2
~C
6
ハロアルケニル、C
2
~C
3
ハロアルキニル、シアノC
1
~C
6
アルキル-、シクロプロピルC
1
~C
6
アルキル-、メトキシC
3
~C
6
アルケニル-、シクロプロピルC
2
~C
6
アルケニル-、メトキシC
3
~C
4
アルキニル-、シクロプロピルC
2
~C
3
アルキニル-、C
1
~C
6
アルコキシ、C
1
~C
6
ハロアルコキシ、シクロプロピルC
1
~C
6
アルコキシ-、C
1
~C
3
アルコキシC
1
~C
3
アルコキシ-、C
1
~C
3
アルコキシC
1
~C
3
アルキル-、C
1
~C
6
アルキルスルファニル、C
1
~C
6
ハロアルキルスルファニル、メトキシC
1
~C
6
アルキルスルファニル-、シクロプロピルC
1
~C
6
アルキルスルファニル-、C
1
~C
3
アルキルスルファニルC
1
~C
2
アルキル-、C
3
~C
6
シクロアルキル、C
3
~C
6
ハロシクロアルキル、メトキシC
3
~C
6
シクロアルキル-、シクロプロピルC
3
~C
6
シクロアルキル-、C
1
~C
2
アルキルC
3
~C
6
シクロアルキル-、-C(R
6
)=NOR
6
及び-CH
2
C(R
6
)=NOR
6
からなる群から選択され;
R
5
は、水素、ハロゲン、シアノ、C
1
~C
6
アルキル、C
2
~C
6
アルケニル、C
2
~C
3
アルキニル、C
1
~C
6
ハロアルキル、C
2
~C
6
ハロアルケニル、C
2
~C
3
ハロアルキニル、シクロプロピルC
1
~C
6
アルキル-、メトキシC
3
~C
6
アルケニル-、シクロプロピルC
2
~C
6
アルケニル-、メトキシC
3
~C
4
アルキニル-、シクロプロピルC
2
~C
3
アルキニル-、C
1
~C
6
アルコキシ、C
1
~C
6
ハロアルコキシ、シクロプロピルC
1
~C
6
アルコキシ-、C
1
~C
3
アルコキシC
1
~C
3
アルコキシ-、C
1
~C
3
アルコキシC
1
~C
3
アルキル-、C
1
~C
6
アルキルスルファニル、C
1
~C
6
ハロアルキルスルファニル、メトキシC
1
~C
6
アルキルスルファニル-、シクロプロピルC
1
~C
6
アルキルスルファニル-、C
1
~C
3
アルキルスルファニルC
1
~C
2
アルキル-、C
3
~C
6
シクロアルキル、C
3
~C
6
ハロシクロアルキル、メトキシC
3
~C
6
シクロアルキル-、シクロプロピルC
3
~C
6
シクロアルキル-、C
1
~C
2
アルキルC
3
~C
6
シクロアルキル-、-C(R
6
)=NOR
6
及び-CH
2
C(R
6
)=NOR
6
からなる群から選択され;
並びに、ここで、R
4
及びR
5
が共に水素であることはなく;
各R
6
は、独立して、水素又はC
1
~C
3
アルキルである)
又は、その農業経済学的に許容可能な塩;
又は、そのN-オキシド。
〔2〕R
1
は、クロロ、ブロモ、メチル、エチル及びシクロプロピルからなる群から選択される、前記〔1〕に記載の化合物。
〔3〕R
1
は、メチルである、前記〔1〕又は前記〔2〕に記載の化合物。
〔4〕R
2
は、水素である、前記〔1〕~〔3〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔5〕R
3
は、水素である、前記〔1〕~〔4〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔6〕R
4
は、水素、ハロゲン、C
1
~C
6
アルキル、C
2
~C
6
アルケニル、C
1
~C
6
ハロアルキル、C
2
~C
6
ハロアルケニル、C
1
~C
6
アルコキシ、C
1
~C
6
ハロアルコキシ、C
3
~C
6
シクロアルキル及びC
3
~C
6
ハロシクロアルキルからなる群から選択される、前記〔1〕~〔5〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔7〕R
4
は、クロロ、ブロモ、ヨード、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、イソ-プロピルオキシ、n-プロピルオキシ、シクロプロピル及びシクロブチルからなる群から選択される、前記〔1〕~〔6〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔8〕R
5
は、水素、ハロゲン、C
1
~C
6
アルキル、C
2
~C
6
アルケニル、C
1
~C
6
ハロアルキル、C
2
~C
6
ハロアルケニル、C
1
~C
6
アルコキシ、C
1
~C
6
ハロアルコキシ、C
3
~C
6
シクロアルキル及びC
3
~C
6
ハロシクロアルキルからなる群から選択される、前記〔1〕~〔7〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔9〕R
5
は、水素、ハロゲン、メチル及びトリフルオロメチルからなる群から選択される、前記〔1〕~〔8〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔10〕R
5
は、水素である、前記〔9〕に記載の化合物。
〔11〕Xは、CHである、前記〔1〕~〔10〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔12〕殺菌・殺カビ的に有効な量の前記〔1〕~〔11〕のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、及び、農芸化学的に許容可能な希釈剤又はキャリアを含む農芸化学的組成物。
〔13〕少なくとも1種の追加の有効成分をさらに含む、前記〔12〕に記載の組成物。
〔14〕植物病原性微生物による有用な植物に係る外寄生を防除又は予防する方法であって、殺菌・殺カビ的に有効な量の前記〔1〕~〔11〕のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、又は、有効成分としてこの化合物を含む組成物を、前記植物、その部分、又は、その生息地に適用する、方法。
〔15〕殺菌・殺カビ剤としての前記〔1〕~〔11〕のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【実施例】
【0217】
以下の実施例は本発明を例示するものである。本発明の化合物は低施用量でのより高い効力により公知の化合物から区別可能であり、これは、実施例において概説されている実験手法を用い、必要に応じて、例えば60ppm、20ppm又は2ppmといったより少ない施用量を用いることで当業者により検証可能である。
【0218】
式(I)の化合物は、とりわけ、真菌によって引き起こされる病害に対して植物を保護するための有利なレベルの生物学的活性、又は、農芸化学有効成分(例えば、高い生物学的活性、有利な範囲の活性、高い安全性プロファイル(向上した作物の耐容性を含む)、向上した物理化学的特性、又は、高い生分解性)としての使用に係る優れた特性を含む、多くの有益性を有し得る。
【0219】
本明細書をとおして、温度は摂氏度で記載されており、「m.p.」は融点を意味する。LC/MSは液体クロマトグラフィー質量分光測定を意味し、装置及び方法の説明は以下のとおりである。
【0220】
方法G:
スペクトルを、エレクトロスプレーソース(極性:陽イオン及び陰イオン)、キャピラリ:3.00kV、コーン範囲:30V、抽出器:2.00V、ソース温度:150℃、脱溶剤温度:350℃、コーンガス流:50l/h、脱溶剤ガス流:650l/h、質量範囲:100~900Da)及びWaters製のAcquity UPLC:バイナリポンプ、被加熱カラムコンパートメント、ダイオード-アレイ検出器、及びELSD検出器を備えるWaters製の質量分光計(SQD、SQDIIシングル四重極型質量分光計)で記録した。カラム:Waters UPLC HSS T3、1.8μm、30×2.1mm、温度:60℃、DAD波長範囲(nm):210~500、溶剤勾配:A=水+5%のMeOH+0.05%のHCOOH、B=アセトニトリル+0.05%のHCOOH、勾配:1.2分間で10~100%のB;流量(ml/分)0.85
【0221】
方法H:
スペクトルを、エレクトロスプレーソース(極性:陽イオン及び陰イオン)、キャピラリ:3.00kV、コーン範囲:30V、抽出器:2.00V、ソース温度:150℃、脱溶剤温度:350℃、コーンガス流:50l/h、脱溶剤ガス流:650l/h、質量範囲:100~900Da)及びWaters製のAcquity UPLC:バイナリポンプ、被加熱カラムコンパートメント、ダイオード-アレイ検出器、及びELSD検出器を備えるWaters製の質量分光計(SQD、SQDIIシングル四重極型質量分光計)で記録した。カラム:Waters UPLC HSS T3、1.8μm、30×2.1mm、温度:60℃、DAD波長範囲(nm):210~500、溶剤勾配:A=水+5%のMeOH+0.05%のHCOOH、B=アセトニトリル+0.05%のHCOOH、勾配:2.7分間で10~100%のB;流量(ml/分)0.85
【0222】
方法I:
スペクトルを、エレクトロスプレーソース(極性:陽イオン又は陰イオン、キャピラリ(kV)3.5、コーン(V)30.00、抽出器(V)3.00、ソース温度(℃)150、脱溶剤温度(℃)400、コーンガス流(L/Hr)60、脱溶剤ガス流(L/Hr)700、質量範囲:140~800Da)及びWaters製のAcquity UPLC:バイナリポンプ、被加熱カラムコンパートメント及びダイオード-アレイ検出器を備えるWaters製の質量分光計(ACQUITY UPLC)(SQD、SQDII又はZQシングル四重極型質量分光計)で記録した。溶剤デガッサ、バイナリポンプ、被加熱カラムコンパートメント及びダイオード-アレイ検出器。溶剤デガッサ、バイナリポンプ、被加熱カラムコンパートメント及びダイオード-アレイ検出器。カラム:Waters ACQUITY UPLC HSS T3;カラム長さ:30mm;カラムの内径:2.1mm;粒径:1.8μm;温度:60℃、DAD波長範囲(nm):210~400。溶剤勾配A:水/メタノール9:1、0.1%ギ酸及び溶剤B:アセトニトリル、0.1%ギ酸
【0223】
【0224】
方法J:
スペクトルを、エレクトロスプレーソース(陽極及び陰極性スイッチ、キャピラリ(kV)4.00、スキャンタイプMS2 Scan、フラグメンタ(V)100.00、ガス温度(℃)350、ガス流(L/min)11、ネブライザガス(psi)45、質量範囲:110~1000Da)を備えるAgilent Technologies製の質量分光計(6410 Triple Quadruple質量分光計)、及び、Agilent 1200 Series HPLC:DAD波長範囲:210~400nm、カラム:KINETEX EVO C18、カラム長:50mm、カラムの内径:4.6mm、粒径:2.6μm、カラムオーブン温度:40℃で記録した。
【0225】
勾配条件:
溶剤A:水+0.1%ギ酸:アセトニトリル:95:5v/v
溶剤B:アセトニトリル+0.1%ギ酸
【0226】
【0227】
必要に応じて、鏡像異性体的に純粋な最終化合物は、逆相キラルクロマトグラフィなどの標準的な物理的分離技術、又は、立体選択的合成技術(例えば、キラル出発材料を用いることによる)を介して、適切なラセミ材料から入手し得る。
【0228】
【0229】
有効成分を補助剤と十分に混合し、この混合物を好適なミル中において十分に粉砕することにより、水による希釈で所望の濃度の懸濁液を得ることが可能である水和剤が得られる。
【0230】
【0231】
有効成分を補助剤と十分に混合し、この混合物を好適なミル中において十分に粉砕することにより、種子処理に直接用いられることが可能である粉末が得られる。
【0232】
乳化性濃縮物
有効成分[式(I)の化合物] 10%
オクチルフェノールポリエチレングリコールエーテル 3%
(4~5molのエチレンオキシド)
ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム 3%
ヒマシ油ポリグリコールエーテル(35molのエチレンオキシド) 4%
シクロヘキサノン 30%
キシレン混合物 50%
【0233】
植物の保護において使用可能であるいずれかの所望の濃度のエマルジョンは、この濃縮物から、水による希釈によって得ることが可能である。
【0234】
【0235】
すぐに使用可能な粉剤は、有効成分とキャリアとを混合し、混合物を好適なミル中において粉砕することにより得られる。このような粉末はまた、種子の乾燥粉衣に用いられることが可能である。
【0236】
押出し顆粒
有効成分[式(I)の化合物] 15%
リグノスルホン酸ナトリウム 2%
カルボキシメチルセルロース 1%
カオリン 82%
【0237】
有効成分を補助剤と共に混合及び粉砕し、この混合物を水で湿らせる。混合物を押し出し、次いで、空気流中において乾燥させる。
【0238】
被覆顆粒
有効成分[式(I)の化合物] 8%
ポリエチレングリコール(mol.wt.200) 3%
カオリン 89%
【0239】
ミキサ中において、ポリエチレングリコールで湿らせたカオリンに微細に粉砕した有効成分を均一に適用する。これにより、粉剤を含まない被覆顆粒が得られる。
【0240】
懸濁液濃縮物
有効成分[式(I)の化合物] 40%
プロピレングリコール 10%
ノニルフェノールポリエチレングリコールエーテル(15molのエチレンオキシド) 6%
リグノスルホン酸ナトリウム 10%
カルボキシメチルセルロース 1%
シリコーン油(水中に75%エマルジョンの形態) 1%
水 32%
【0241】
細かく粉砕した有効成分を補助剤と均質に混合して懸濁液濃縮物を得、水で希釈することによって、この懸濁液を任意の所望の濃度で得ることが可能である。このような希釈を用いることで、吹付け、注ぎかけ、又は、浸漬により、微生物による外寄生から、生存している植物並びに植物繁殖体を処理及び保護可能である。
【0242】
種子処理用流動性濃縮物
有効成分[式(I)の化合物] 40%
プロピレングリコール 5%
コポリマーブタノールPO/EO 2%
トリスチレンフェノール+10~20モルEO 2%
1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オン(水中に20%溶液の形態) 0.5%
モノアゾ顔料カルシウム塩 5%
シリコーン油(水中に75%エマルジョンの形態) 0.2%
水 45.3%
【0243】
細かく粉砕した有効成分を補助剤と均質に混合して懸濁液濃縮物を得、水で希釈することによって、この懸濁液を任意の所望の濃度で得ることが可能である。このような希釈を用いることで、吹付け、注ぎかけ、又は、浸漬により、微生物による外寄生から、生存している植物並びに植物繁殖体を処理及び保護可能である。
【0244】
緩効性カプセル懸濁液
28部の組み合わせた式(I)の化合物を、2部の芳香族溶剤及び7部のトルエンジイソシアネート/ポリメチレン-ポリフェニルイソシアネート混合物(8:1)と混合する。この混合物を、1.2部のポリビニルアルコール、0.05部の脱泡剤及び51.6部の水の混合物中において、所望の粒径が達成されるまで乳化させる。このエマルジョンに、5.3部の水中の2.8部の1,6-ジアミノヘキサンの混合物を添加する。この混合物を、重合反応が完了するまで撹拌する。
【0245】
得られるカプセル懸濁液を、0.25部の増粘剤及び3部の分散剤を添加することにより安定化させる。カプセル懸濁液配合物は、28%の有効成分を含有する。中程度のカプセル径は8~15ミクロンである。
【0246】
得られる配合物を、目的に好適な装置中において、水性懸濁液として種子に適用する。
【0247】
略語リスト:
CDCl3=クロロホルム-d
℃=摂氏度
DCM=ジクロロメタン
DMF=ジメチルホルムアミド
DMSO=ジメチルスルホキシド
d=二重項
EtOAc=酢酸エチル
h=時間
HCl=塩酸
M=モル量
min=分間
MHz=メガヘルツ
mp=融点
Pd2(dba)3=トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)
ppm=百万分率
RT=室温
Rt=保持時間
rh=相対湿度
s=一重項
t=三重項
THF=テトラヒドロフラン
LCMS=液体クロマトグラフィ質量分光測定(LC/MS分析に用いられた装置及び方法の説明は上記のとおりである)
【0248】
調製例:
実施例A1:メチル(Z)-2-[5-(4-シクロプロピルトリアゾール-2-イル)-2-メチル-フェノキシ]-3-メトキシ-プロプ-2-エノエート(F-8)の調製
ステップ1:
5-ブロモ-2-メチルフェノール(53.47mmol、10.00g)及びメチル2-ブロモ酢酸(1.5当量、80.20mmol、12.27g、7.44mL)のテトラヒドロフラン(0.5mol/L、106.9mL)中の溶液に、室温で、炭酸カリウム(2当量、106.9mmol、14.78g)を添加し、明るい茶色の懸濁液を65℃に2時間加熱し、次いで、一晩かけて室温に冷却した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。水性相をEtOAcで抽出し、すべてを組み合わせた有機層を水、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、減圧中で濃縮して、メチル2-(5-ブロモ-2-メチル-フェノキシ)アセテート(47.22mmol、15.89g、88%収率)を茶色の液体として得た。粗油には残存するメチル-2-ブロモ酢酸がわずかに混入していたが、さらに精製することなくそのまま次のステップに用いた。
LCMS(方法H)、Rt=1.59分間、MS:(M+1)=259、261;1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 2.25(s,3H)3.84(s,3H)4.66(s,2H)6.84(d,1H)7.05(m,2H)
【0249】
ステップ2:
パート1:2-(5-ブロモ-2-メチル-フェノキシ)アセテート(20.8g、80.3mmol)及びギ酸メチル(6.0当量、482mmol、29.5g、30.5mL)のテトラヒドロフラン(0.5mol/L、161mL)中の溶液に、室温で、アルゴン雰囲気下に、ナトリウムメトキシド(20当量、161mmol、9.13g)を数回に分けて添加した。この反応はわずかに発熱性であり、室温の水浴を補助で用いて30℃未満に維持した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、NaHCO3の飽和水溶液をゆっくりと添加することにより失活させた。2つの相を分離し、水性相をEtOAcで抽出した。すべてを組み合わせた有機層をNaHCO3の飽和水溶液、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、減圧中で濃縮してメチル-2-(5-ブロモ-2-メチル-フェノキシ)-3-ヒドロキシ-プロプ-2-エノエートを得、これを、さらに精製することなくそのまま次のステップに用いた。
LCMS(方法G)、Rt=0.80及び0.90分間、MS:(M+1)=287、289
【0250】
パート2:粗メチル-2-(5-ブロモ-2-メチル-フェノキシ)-3-ヒドロキシ-プロプ-2-エノエート及びジメチル硫酸(1.2当量、93.2mmol、11.8g、8.8mL)のDMF(0.5mol/L、155mL)中の溶液に、室温で、アルゴン雰囲気下に、炭酸カリウム(1.5当量、117mmol、16.3g)を添加し、この反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水をゆっくりと添加することにより失活させ、混合物をEtOAcで抽出した。すべてを組み合わせた有機層をNaHCO3の飽和水溶液、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、減圧中で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィ(シクロヘキサン:EtOAc)により精製して、メチル(Z)-2-(5-ブロモ-2-メチル-フェノキシ)-3-メトキシ-プロプ-2-エノエート(59.6mmol、18.0g、75%収率)をオフホワイトの固体として得た。
LCMS(方法G)、Rt=1.02分間、MS:(M+1)=301、303;1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 2.31(s,3H)3.74(s,3H)3.91(s,3H)6.86(d,1H)7.05(m,2H)7.35(s,1H)
【0251】
ステップ3:
テトラメチル-t-BuXphos(0.10当量、0.066mmol、0.033g)及びPd2(dba)3(0.05当量、0.033mmol、0.031g)の1mLトルエン中の溶液を、アルゴン雰囲気下に、110℃で3分間加熱し、次いで、この混合物を室温に冷却した。予め形成しておいたパラジウム触媒をメチル(Z)-2-(5-ブロモ-2-メチル-フェノキシ)-3-メトキシ-プロプ-2-エノエート(0.66mmol、0.20g)、4-シクロプロピル-2H-トリアゾール(1.1当量、0.73mmol、0.080g)及び炭酸カリウム(2.0当量、1.33mmol、0.184g)のトルエン(0.2mol/L、3.3mL)中の混合物に室温で移し、得られた濃い茶色の懸濁液を110℃に1時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、次いで、EtOAcを添加した。有機相を水で洗浄し、水性相をEtOAcで抽出した。すべてを組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、減圧中で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィ(シクロヘキサン:EtOAc)により精製して、メチル(Z)-2-[5-(4-シクロプロピルトリアゾール-2-イル)-2-メチル-フェノキシ]-3-メトキシ-プロプ-2-エノエートを得た(0.23mmol、0.075g、34%収率)。
LCMS(方法G)、Rt=1.07分間、MS:(M+1)=330;1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 0.88(m,2H)1.04(m,2H)2.03(m,1H)2.40(s,3H)3.74(s,3H)3.91(s,3H)7.24(d,1H)7.40(s,1H)7.41(d,1H)7.46(s,1H)7.58(dd,1H)
【0252】
実施例A2:メチル(Z)-3-メトキシ-2-[2-メチル-5-[3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェノキシ]プロプ-2-エノエート(E-105)の調製
テトラメチル-t-BuXphos(0.10当量、0.050mmol、0.025g)及びPd2(dba)3(0.05当量、0.025mmol、0.024g)の1mLトルエン中の溶液を、アルゴン雰囲気下に、110℃で3分間加熱した。次いで、この混合物を室温に冷却した。予め形成しておいた活性パラジウム触媒を、メチル(Z)-2-(5-ブロモ-2-メチル-フェノキシ)-3-メトキシ-プロプ-2-エノエート(0.50mmol、0.15g)、3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール(1.2当量、0.60mmol、0.082g)及び炭酸カリウム(2.0当量、1.0mmol、0.138g)のトルエン(0.2mol/L、2.5mL)中の混合物に室温で移し、得られた濃い茶色の懸濁液を110℃に1時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、次いで、EtOAcを添加した。有機相を水で洗浄し、水性相をEtOAcで抽出した。すべてを組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、減圧中で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィ(シクロヘキサン:EtOAc)により精製して、メチル(Z)-3-メトキシ-2-[2-メチル-5-[3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェノキシ]プロプ-2-エノエート(0.28mmol、0.10g、56%収率)を白色の固体として得た。
mp:154~156℃;LCMS(方法G)、Rt=1.07分間、MS:(M+1)=357;1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 2.40(s,3H)3.75(s,3H)3.93(s,3H)6.69(m,1H)7.10(d,1H)7.19-7.30(m,2H)7.40(s,1H)7.87(m,1H)
【0253】
実施例A3:メチル(Z)-2-[5-(3-ヨードピラゾール-1-イル)-2-メチル-フェノキシ]-3-メトキシ-プロプ-2-エノエート(E-78)の調製
ステップ1:
メチル(Z)-2-(5-ブロモ-2-メチル-フェノキシ)-3-メトキシ-プロプ-2-エノエート(66.4mmol、20.0g)の1,4-ジオキサン(133mL)中の溶液に、室温で、ビス(ピナコラート)ジボロン(1.10当量、73.1mmol、18.7)、酢酸カリウム(2.00当量、133mmol、13.6g)及び1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体(0.025当量、1.66mmol、1.38g)を添加し、次いで、この反応混合物を100℃(内部温度94℃)で90分間加熱した。濃い茶色の懸濁液をEtOAcで希釈し、水を添加した。これらの層を分離し、水性相をEtOAcで抽出した。すべてを組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、減圧中で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィ(シクロヘキサン:EtOAc)により精製して、ベージュ色の湿性の結晶性固体を得、これを少量のヘキサンで倍散させ、ろ過し、減圧中で乾燥させて、メチル(Z)-3-メトキシ-2-[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェノキシ]プロプ-2-エノエート(32.6mmol、12.0g、49%収率)を白色の固体として得た。
LCMS(方法H)、Rt=1.82分間、MS:(M+1)=349;1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 1.34(s,12H)2.39(s,3H)3.72(s,3H)3.89(s,3H)7.12(s,1H)7.19(d,1H)7.34(s,1H)7.39(d,1H)
【0254】
ステップ2:
メチル(Z)-3-メトキシ-2-[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェノキシ]プロプ-2-エノエート(14.4mmol、5.00g)のテトラヒドロフラン:水混合物(4:1V/V、72mL)中の溶液に、過ヨウ素酸ナトリウム(3.00当量、43.1mmol、9.31g)を添加し、続いて、塩酸溶液(2.0M、0.25当量、3.59mmol、1.79mL)を添加した。得られた白色の懸濁液を室温で4時間撹拌し、次いで、EtOAc及び水を添加した。これらの層を分離し、水性相をEtOAcで抽出した。すべてを組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、減圧中で濃縮して、[3-[(Z)-2-メトキシ-1-メトキシカルボニル-ビニルオキシ]-4-メチル-フェニル]ボロン酸(12.1mmol、3.58g、84%収率)を白色の固体として得た。
LCMS(方法H)、Rt=1.00分間、MS:(M+H)=367;1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 2.23(s,3H)3.64(s,3H)3.85(s,3H)7.12(m,2H)7.33(d,1H)7.54(s,1H)7.96(brs,2H)
【0255】
ステップ3:
[3-[(Z)-2-メトキシ-1-メトキシカルボニル-ビニルオキシ]-4-メチル-フェニル]ボロン酸(0.28mmol、0.075g)、3-ヨード-1h-ピラゾール(1.1当量、0.31mmol、0.060g)及び炭酸ナトリウム(1.5当量、0.42mmol、0.045g)のN,N-ジメチルアセタミド(0.33mol/L、0.85mL)中の懸濁液に、室温、空気中において、銅(II)アセテート(0.25当量、0.070mmol、0.013g)及びピリジン(0.50当量、0.141mmol、0.011g、0.012mL)を添加し、この反応混合物を80℃で一晩加熱した。混合物をEtOAcで希釈し、NH4Cl水溶液(2.5mol/L)で失活させた。これらの層を分離し、水性相をEtOAcで抽出した。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、減圧中で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィにより精製して、メチル(Z)-2-[5-(3-ヨードピラゾール-1-イル)-2-メチル-フェノキシ]-3-メトキシ-プロプ-2-エノエート(0.12mmol、0.057g、44%収率)を白色の固体として得た。
mp:156~159℃;LCMS(方法H)、Rt=1.69分間、MS:(M+1)=415;1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 2.39(s,3H)3.74(s,3H)3.92(s,3H)6.60(d,1H)7.06(d,1H)7.14(dd,1H)7.22(d,1H)7.38(s,1H)7.66(d,1H)
【0256】
実施例A4:メチル(Z)-2-[5-(3-シクロヘキシルピラゾール-1-イル)-2-メチル-フェノキシ]-3-メトキシ-プロプ-2-エノエート(E-36)の調製
ステップ1:
手法:メチル(Z)-2-[5-(3-ヨードピラゾール-1-イル)-2-メチル-フェノキシ]-3-メトキシ-プロプ-2-エノエート(0.18mmol、0.075g)、炭酸セシウム(2.5当量、0.45mmol、0.148g)及びシクロヘキサ-1-エン-1-イルボロン酸(1.75当量、0.32mmol、0.040g)の1,4-ジオキサン(0.25mol/L、0.73mL)及び水(0.40mL/mmol、0.072mL)中の溶液に、室温で、CATACXIUM-A(登録商標)Pd-G3(0.10当量、0.018mmol、0.014g)を添加し、反応混合物を100℃で80分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、Na2SO4のパッドでろ過した。このパッドをEtOAcで洗浄し、ろ液を減圧中で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィにより精製して、メチル(Z)-2-[5-[3-(シクロヘキセン-1-イル)ピラゾール-1-イル]-2-メチル-フェノキシ]-3-メトキシ-プロプ-2-エノエート(0.10mmol、0.040g、57%収率)をベージュ色の固体として得た。
mp:108~110℃;LCMS(方法H)、Rt=2.05分間、MS:(M+1)=369;1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 1.69(m,2H)1.78(m,2H)2.23(m,2H)2.36(s,3H)2.52(m,2H)3.72(s,3H)3.90(s,3H)6.40(m,1H)6.46(d,1H)7.09(s,1H)7.19(m,2H)7.36(s,1H)7.74(d,1H)
【0257】
ステップ2:
メチル(Z)-2-[5-[3-(シクロヘキセン-1-イル)ピラゾール-1-イル]-2-メチル-フェノキシ]-3-メトキシ-プロプ-2-エノエート(0.060mmol、0.022g)の酢酸エチル(0.1mol/L、0.60mL)及びn-ヘキサン(0.1mol/L、0.60mL)中の溶液に、室温で、Pd/C(5%wt、0.05当量、0.006g)を添加した。この反応混合物を風船を用いて水素ガスをパージした。LCMSによって出発材料が観察されなくなるまで、反応混合物を室温で撹拌した。黒色の懸濁液を、セライトパッド及びシリカでろ過し、EtOAcで洗浄した。ろ液を減圧中で濃縮して、メチル(Z)-2-[5-(3-シクロヘキシルピラゾール-1-イル)-2-メチル-フェノキシ]-3-メトキシ-プロプ-2-エノエート(0.049mmol、0.020g、81%収率)をベージュ色の固体として得た。
mp:85~89℃;LCMS(方法H)、Rt=2.06分間、MS:(M+1)=371;1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 1.39-1.50(m,4H)1.54-1.59(m,1H)1.72-1.79(m,1H)1.80-1.88(m,2H)2.02(m,2H)2.37(s,3H)2.71-2.82(m,1H)3.73(s,3H)3.91(s,3H)6.24(d,1H)7.05(s,1H)7.19(m,2H)7.37(s,1H)7.72(d,1H)
【0258】
【表6-1】
【表6-2】
【表6-3】
【表6-4】
【表6-5】
【表6-6】
【表6-7】
【表6-8】
【表6-9】
【表6-10】
【表6-11】
【表6-12】
【表6-13】
【表6-14】
【表6-15】
【表6-16】
【表6-17】
【表6-18】
【0259】
【0260】
実施例B:生物学的実施例/試験法:
実施例B1:アルテルナリア ソラニ(Alternaria solani)/トマト/葉片(夏疫病)
トマト葉片(cv.Baby)をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の寒天上に置き、水中に希釈した配合したテスト化合物を噴霧する。葉片に、適用から2日後に、真菌の胞子懸濁液を播種する。播種した葉片を23℃/21℃(昼/夜)及び80% rh(相対湿度)で、12/12時間(明かり/暗闇)の光環境下に、人工気候室中においてインキュベートし、適切なレベルの病害が未処理の検査用葉片において現れる場合(適用から5~7日後)、化合物の活性を未処理のものと比した病害の防除割合として評価する。
【0261】
以下の化合物が、甚大な病害の発生を示した未処理の対照と同一の条件下において比較した場合に、200ppmで、アルテルナリア ソラニ(Alternaria solani)の少なくとも80%の防除をもたらした。
E-1、E-15、E-16、E-17、E-21、E-27、E-29、E-30、E-34、E-36、E-39、E-57、E-58、E-60、E-64、E-67、E-68、E-70、E-80、E-82、E-83、E-85、E-88、E-98、E-99、E-105、E-113、F-1、F-2、F-4、F-5、F-10、F-13
【0262】
実施例B2:ボトリオチニアフッケリアナ(Botryotinia fuckeliana)(ボトリチス シネレア(Botrytis cinerea))/液体培養(灰色カビ病)
極低温保管しておいた真菌の分生子を栄養液体培地(Vogels液体培地)に直接混合する。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96ウェル型)に入れた後、真菌の芽胞を含有する栄養液体培地を加える。テストプレートを24℃でインキュベートし、適用から3~4日間後に、成長の阻害を測光法により測定する。
【0263】
以下の化合物が、同一の条件下において、大幅な病害の発生が見られた未処理の対照と比した場合に、20ppmでボトリオチニアフッケリアナ(Botryotinia fuckeliana)の少なくとも80%防除をもたらした:
E-5、E-6、E-16、E-23、E-24、E-25、E-29、E-30、E-31、E-32、E-33、E-34、E-35、E-36、E-37、E-38、E-39、E-40、E-42、E-43、E-44、E-46、E-47、E-48、E-49、E-50、E-51、E-52、E-53、E-54、E-55、E-57、E-58、E-59、E-60、E-61、E-64、E-65、E-66、E-75、E-80、E-81、E-82、E-85、E-86、E-87、E-88、E-90、E-91、E-92、E-94、E-95、E-96、E-97、E-98、E-99、E-100、E-101、E-103、E-104、E-105、E-116、F-8。
【0264】
実施例B3:グロメレララゲナリウム(Glomerella lagenarium)(コレトトリカムラゲナリウム(Colletotrichum lagenarium))/液体培養(炭疽病)
低温保管しておいた真菌の分生子を栄養液体培地(PDBジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合する。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96ウェル型)に入れた後、真菌の芽胞を含有する栄養液体培地を加える。テストプレートを24℃でインキュベートし、適用から3~4日後に、成長の阻害を測光法により計測する。
【0265】
以下の化合物が、同一の条件下において、大幅な病害の発生が見られた未処理の対照と比して、20ppmで、グロメレララゲナリウム(Glomerella lagenarium)の少なくとも80%防除をもたらした:
E-5、E-6、E-7、E-12、E-14、E-15、E-16、E-18、E-19、E-20、E-21、E-23、E-24、E-25、E-26、E-27、E-28、E-29、E-30、E-31、E-32、E-33、E-34、E-35、E-36、E-38、E-39、E-40、E-41、E-42、E-43、E-44、E-45、E-46、E-47、E-48、E-49、E-50、E-51、E-52、E-53、E-54、E-57、E-58、E-59、E-60、E-61、E-64、E-65、E-66、E-67、E-68、E-69、E-70、E-77、E-78、E-80、E-81、E-82、E-83、E-84、E-85、E-86、E-87、E-88、E-90、E-91、E-92、E-94、E-95、E-96、E-97、E-98、E-99、E-100、E-101、E-103、E-104、E-105、E-110、E-111、E-112、E-113、E-114、E-115、E-116、E-117、E-118、F-1、F-2、F-3、F-4、F-5、F-6、F-7、F-8、F-9、F-10、F-11、F-12、F-13。
【0266】
実施例B4:ブルメリアグラミニスf.sp.トリティシ(Blumeria graminis f.sp.tritici)(うどん粉病菌(Erysiphe graminis f.sp.tritici))/コムギ/葉片予防的(コムギにおけるウドンコ病)
コムギの葉の断片(cv.Kanzler)をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の寒天上に置き、水中に希釈した配合したテスト化合物を噴霧する。適用から1日後に、テストプレート上でウドンコ病に感染した植物を振ることにより葉片に播種する。播種した葉片を20℃及び60% rhで、24時間の暗闇、これに続く、12時間の明かり/12時間の暗闇の光環境下に、人工気候室中においてインキュベートし、適切なレベルの病害が未処理の検査用葉の断片において現れる場合(適用から6~8日後)、化合物の活性を、未処理のものと比した病害の防除割合として評価する。
【0267】
以下の化合物が、同一の条件下において、大幅な病害の発生が見られた未処理の対照と比して、200ppmで、ブルメリアグラミニスf.sp.トリティシ(Blumeria graminis f.sp.tritici)の少なくとも80%防除をもたらした:
E-3、E-4、E-7、E-15、E-16、E-17、E-18、E-19、E-22、E-24、E-25、E-26、E-27、E-28、E-29、E-32、E-34、E-35、E-38、E-39、E-40、E-41、E-42、E-44、E-45、E-47、E-48、E-50、E-51、E-54、E-57、E-58、E-59、E-60、E-61、E-64、E-66、E-67、E-68、E-69、E-70、E-75、E-77、E-78、E-80、E-81、E-82、E-83、E-84、E-85、E-86、E-87、E-88、E-90、E-91、E-92、E-94、E-95、E-96、E-97、E-98、E-99、E-100、E-101、E-103、E-104、E-105、E-108、E-109、E-111、E-114、E-115、E-116、E-117、E-118、F-1、F-4、F-5、F-6、F-7、F-8、F-9、F-10、F-11、F-12、F-13。
【0268】
実施例B5:フザリウムクルモルム(Fusarium culmorum)/コムギ/小穂予防(胴枯れ病)
コムギ小穂(cv.Monsun)をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の寒天の上に載せ、水で希釈した配合したテスト化合物を噴霧する。適用から1日後に、小穂を真菌の胞子懸濁液で播種する。気候室中において、72時間の半暗闇、これに続く、12時間の光/12時間の暗闇の光環境下、20℃及び60%の相対湿度で播種した小穂をインキュベートし、化合物の活性を、適切なレベルの病害による損傷が未処理の検査用小穂に現れた時点で(適用から6~8日間)、未処理のものと比した病害防除割合として評価する。
【0269】
以下の化合物が、大幅な病害の発生を示した未処理の対照と同一の条件下で比した場合に、200ppmで、フザリウムクルモルム(Fusarium culmorum)の少なくとも80%の防除をもたらした:
E-68、E-92、E-103、E-117。
【0270】
実施例B6:コムギふ枯病菌(Phaeosphaeria nodorum)(セプトリア ノドルム(Septoria nodorum))/コムギ/葉片予防的(ふ枯病)
コムギの葉の断片(cv.Kanzler)をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の寒天上に置き、水中に希釈した配合したテスト化合物を噴霧する。葉片に、適用から2日後に、真菌の胞子懸濁液を播種する。播種されたテスト葉片を、20℃及び75% rhで、12時間の明かり/12時間の暗闇の光環境下に、人工気候室中においてインキュベートし、適切なレベルの病害が未処理の検査用葉片において現れる場合(適用から5~7日後)、化合物の活性を未処理のものと比した病害の防除割合として評価する。
【0271】
以下の化合物が、大幅な病害の発生を示した未処理の対照と同一の条件下で比した場合に、200ppmで、コムギふ枯病菌(Phaeosphaeria nodorum)の少なくとも80%の防除をもたらした:
E-1、E-2、E-3、E-4、E-6、E-7、E-11、E-19、E-20、E-24、E-26、E-29、E-30、E-31、E-32、E-36、E-40、E-42、E-44、E-45、E-47、E-48、E-49、E-50、E-53、E-54、E-57、E-58、E-59、E-60、E-65、E-66、E-67、E-68、E-70、E-75、E-78、E-81、E-82、E-83、E-84、E-85、E-86、E-88、E-90、E-92、E-94、E-96、E-99、E-100、E-101、E-103、E-104、E-105、E-110、E-111、E-112、E-113、E-114、E-118、F-1、F-2、F-3、F-4、F-5、F-6、F-7、F-8、F-10、F-11、F-12、F-13。
【0272】
実施例B7:モノグラフェラニバリス(Monographella nivalis)(コムギ赤かび病菌(Microdochium nivale))/液体培養(穀類の根腐れ病)
極低温保管しておいた真菌の分生子を栄養液体培地(PDBジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合する。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96ウェル型)に入れた後、真菌の芽胞を含有する栄養液体培地を加える。テストプレートを24℃でインキュベートし、適用から4~5日間後に、成長の阻害を測光法により測定する。
【0273】
以下の化合物が、同一の条件下において、大幅な病害の発生が見られた未処理の対照と比した場合に、20ppmでモノグラフェラニバリス(Monographella nivalis)の少なくとも80%防除をもたらした:
E-1、E-2、E-3、E-4、E-5、E-6、E-7、E-9、E-10、E-11、E-12、E-14、E-15、E-16、E-17、E-18、E-19、E-20、E-21、E-22、E-23、E-24、E-25、E-26、E-27、E-28、E-29、E-30、E-31、E-32、E-33、E-34、E-35、E-36、E-37、E-38、E-39、E-40、E-41、E-42、E-43、E-44、E-45、E-46、E-47、E-48、E-49、E-50、E-51、E-52、E-53、E-54、E-55、E-57、E-58、E-59、E-60、E-61、E-64、E-65、E-66、E-67、E-68、E-69、E-70、E-75、E-76、E-77、E-78、E-80、E-81、E-82、E-83、E-84、E-85、E-86、E-87、E-88、E-89、E-90、E-91、E-92、E-94、E-95、E-96、E-97、E-98、E-99、E-100、E-101、E-103、E-104、E-105、E-108、E-109、E-110、E-111、E-112、E-113、E-114、E-115、E-116、E-117、E-118、F-1、F-2、F-3、F-4、F-5、F-6、F-7、F-8、F-9、F-11、F-12、F-13。
【0274】
実施例B8:マイコスファエレラアラキジス(Mycosphaerella arachidis)(セルコスポラ アラキディコーラ(Cercospora arachidicola))/液体培地(早期斑点病)
極低温保管しておいた真菌の分生子を栄養液体培地(PDBジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合する。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96ウェル型)に入れた後、真菌の芽胞を含有する栄養液体培地を加える。テストプレートを24℃でインキュベートし、適用から4~5日間後に、成長の阻害を測光法により測定する。
【0275】
以下の化合物が、大幅な病害の発生を示した未処理の対照と同一の条件下で比した場合に、20ppmで、マイコスファエレラアラキジス(Mycosphaerella arachidis)の少なくとも80%防除をもたらした:
E-1、E-2、E-3、E-4、E-5、E-6、E-7、E-9、E-10、E-11、E-12、E-14、E-15、E-16、E-17、E-18、E-19、E-20、E-21、E-22、E-23、E-24、E-25、E-26、E-27、E-28、E-29、E-30、E-31、E-32、E-33、E-34、E-35、E-36、E-37、E-38、E-39、E-40、E-41、E-42、E-43、E-44、E-45、E-46、E-47、E-48、E-49、E-50、E-51、E-52、E-53、E-54、E-55、E-57、E-58、E-59、E-60、E-61、E-64、E-65、E-66、E-67、E-68、E-69、E-70、E-75、E-76、E-77、E-78、E-80、E-81、E-82、E-83、E-84、E-85、E-86、E-87、E-88、E-90、E-91、E-92、E-94、E-95、E-96、E-97、E-98、E-99、E-100、E-101、E-103、E-104、E-105、E-108、E-109、E-110、E-111、E-112、E-113、E-114、E-115、E-116、E-117、E-118、F-1、F-2、F-3、F-4、F-5、F-6、F-7、F-8、F-9、F-10、F-11、F-12、F-13。
【0276】
実施例B9:ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)/ダイズ/予防的(ダイズさび病)
ダイズの葉片をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の寒天上に置き、テスト溶液を噴霧する。乾燥の後、葉片に、真菌の胞子懸濁液を播種する。適切なインキュベーションの後、化合物の活性を、予防的殺菌・殺カビ活性として約12dpi(播種後の日数)で評価する。
【0277】
以下の化合物が、甚大な病害の発生を示した未処理の対照と同一の条件下において比較した場合に、200ppmで、ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)の少なくとも80%の防除をもたらした。
E-1、E-5、E-11、E-26、E-29、E-31、E-32、E-36、E-38、E-40、E-41、E-42、E-44、E-45、E-46、E-48、E-54、E-60、E-66、E-67、E-68、E-69、E-70、E-75、E-78、E-83、E-88、E-90、E-92、E-94、E-95、E-96、E-100、E-101、E-104、E-105、E-110、E-111、E-112、E-113、E-114、E-115、E-118、F-1、F-2、F-3、F-4、F-5、F-6、F-7、F-8
【0278】
以下の化合物が、甚大な病害の発生を示した未処理の対照と同一の条件下において比較した場合に、200ppmで、ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)の少なくとも50%の防除をもたらした。
E-1、E-2、E-3、E-4、E-5、E-7、E-11、E-20、E-26、E-27、E-29、E-30、E-31、E-32、E-35、E-36、E-37、E-38、E-40、E-41、E-42、E-44、E-45、E-46、E-47、E-48、E-50、E-51、E-52、E-54、E-57、E-58、E-59、E-60、E-61、E-64、E-66、E-67、E-68、E-69、E-70、E-75、E-77、E-78、E-80、E-81、E-82、E-83、E-84、E-85、E-87、E-88、E-89、E-90、E-91、E-92、E-94、E-95、E-96、E-97、E-98、E-99、E-100、E-101、E-103、E-104、E-105、E-110、E-111、E-112、E-113、E-114、E-115、E-118、F-1、F-2、F-3、F-4、F-5、F-6、F-7、F-8
【0279】
実施例B10:フィトフトラ インフェスタンス(Phytophthora infestans)/トマト/葉片予防的(疫病)
トマトの葉片をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の水寒天上に置き、水中に希釈した配合したテスト化合物を噴霧する。葉片に、適用から1日後に、真菌の胞子懸濁液を播種する。播種した葉片を16℃及び75% rhで、24時間の暗闇、これに続く、12時間の明かり/12時間の暗闇の光環境下に、人工気候室中においてインキュベートし、適切なレベルの病害が未処理の検査用葉片において現れる場合(適用から5~7日後)、化合物の活性を未処理のものと比した病害の防除割合として評価する。
【0280】
以下の化合物が、甚大な病害の発生を示した未処理の対照と同一の条件下において比較した場合に、200ppmで、フィトフトラ インフェスタンス(Phytophthora infestans)の少なくとも80%の防除をもたらした。
E-1、E-3、E-4、E-5、E-6、E-7、E-12、E-18、E-19、E-20、E-21、E-22、E-23、E-24、E-25、E-26、E-29、E-30、E-31、E-32、E-34、E-35、E-36、E-38、E-39、E-40、E-43、E-44、E-45、E-46、E-47、E-48、E-49、E-50、E-52、E-53、E-54、E-57、E-58、E-59、E-60、E-61、E-67、E-70、E-76、E-78、E-80、E-81、E-82、E-83、E-87、E-88、E-90、E-92、E-94、E-95、E-96、E-97、E-98、E-99、E-100、E-101、E-103、E-110、E-113、E-114、E-116、E-118、F-1、F-2、F-4、F-5、F-6、F-8、F-9、F-10、F-11、F-12、F-13
【0281】
実施例B11:プラズモパラ ビチコーラ(Plasmopara viticola)/ブドウ/葉片予防的(疫病)
ブドウの葉片をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の水寒天上に置き、水中に希釈した配合したテスト化合物を噴霧する。葉片に、適用から1日後に、真菌の胞子懸濁液を播種する。播種した葉片を、19℃及び80% rhで、12時間の明かり/12時間の暗闇の光環境下に、人工気候室中においてインキュベートし、適切なレベルの病害が未処理の検査用葉片において現れる場合(適用から6~8日後)、化合物の活性を未処理のものと比した病害の防除割合として評価する。
【0282】
以下の化合物が、甚大な病害の発生を示した未処理の対照と同一の条件下において比較した場合に、200ppmで、プラズモパラ ビチコーラ(Plasmopara viticola)の少なくとも80%の防除をもたらした。
E-1、E-2、E-3、E-5、E-6、E-7、E-11、E-12、E-18、E-19、E-20、E-21、E-23、E-24、E-25、E-26、E-27、E-28、E-29、E-30、E-31、E-32、E-33、E-34、E-35、E-36、E-37、E-38、E-39、E-40、E-41、E-42、E-43、E-44、E-45、E-46、E-47、E-48、E-49、E-50、E-51、E-52、E-53、E-54、E-57、E-58、E-59、E-60、E-61、E-64、E-65、E-66、E-67、E-68、E-69、E-70、E-75、E-76、E-77、E-78、E-80、E-81、E-82、E-83、E-84、E-85、E-87、E-88、E-89、E-90、E-92、E-94、E-95、E-96、E-98、E-99、E-100、E-101、E-103、E-105、E-106、E-109、E-110、E-111、E-112、E-113、E-114、E-116、E-117、E-118、F-1、F-2、F-3、F-4、F-5、F-6、F-7、F-8、F-9、F-10、F-11、F-12、F-13
【0283】
実施例B12:プッシニア レコンディタf.sp.トリティシ(Puccinia recondita f.sp.tritici)/コムギ/葉片治療的(赤さび病)
コムギの葉の断片(cv.Kanzler)をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の寒天上に置く。葉の断片に真菌の胞子懸濁液を播種する。プレートは、暗中に、19℃及び75% rhで保管する。水中に希釈した配合したテスト化合物を播種の1日後に適用する。葉の断片を、19℃及び75% rhで、12時間の明かり/12時間の暗闇の光環境下に、人工気候室中においてインキュベートし、適切なレベルの病害が未処理の検査用葉の断片において現れる場合(適用から6~8日後)、化合物の活性を未処理のものと比した病害の防除割合として評価する。
【0284】
以下の化合物が、甚大な病害の発生を示した未処理の対照と同一の条件下において比較した場合に、200ppmで、プッシニア レコンディタf.sp.トリティシ(Puccinia recondita f.sp.tritici)の少なくとも80%の防除をもたらした。
E-5、E-7、E-11、E-15、E-16、E-17、E-18、E-20、E-21、E-23、E-24、E-25、E-26、E-27、E-28、E-29、E-30、E-31、E-32、E-35、E-36、E-37、E-38、E-39、E-40、E-41、E-42、E-43、E-45、E-46、E-47、E-48、E-49、E-51、E-57、E-58、E-60、E-64、E-65、E-66、E-67、E-68、E-69、E-70、E-77、E-80、E-82、E-88、E-90、E-92、E-94、E-95、E-96、E-99、E-101、E-103、E-110、E-112、E-114、E-115、E-116、E-117、E-118、F-1、F-2、F-3、F-4、F-5、F-6、F-7、F-8、F-9、F-11、F-12、F-13
【0285】
実施例B13:プッシニア レコンディタf.sp.トリティシ(Puccinia recondita f.sp.tritici)/コムギ/葉片予防的(赤さび病)
コムギの葉の断片(cv.Kanzler)をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の寒天上に置き、水中に希釈した配合したテスト化合物を噴霧する。葉片に、適用から1日後に、真菌の胞子懸濁液を播種する。播種した葉の断片を、19℃及び75% rhで、12時間の明かり/12時間の暗闇の光環境下に、人工気候室中においてインキュベートし、適切なレベルの病害が未処理の検査用葉の断片において現れる場合(適用から7~9日後)、化合物の活性を未処理のものと比した病害の防除割合として評価する。
【0286】
以下の化合物が、甚大な病害の発生を示した未処理の対照と同一の条件下において比較した場合に、200ppmで、プッシニア レコンディタf.sp.トリティシ(Puccinia recondita f.sp.tritici)の少なくとも80%の防除をもたらした。
E-1、E-2、E-3、E-4、E-5、E-6、E-7、E-11、E-12、E-15、E-16、E-17、E-18、E-19、E-20、E-21、E-22、E-23、E-24、E-25、E-26、E-27、E-28、E-29、E-30、E-31、E-32、E-33、E-34、E-35、E-36、E-37、E-38、E-39、E-40、E-41、E-42、E-43、E-44、E-45、E-46、E-47、E-48、E-49、E-50、E-51、E-52、E-53、E-54、E-55、E-57、E-58、E-59、E-60、E-61、E-65、E-66、E-67、E-68、E-69、E-70、E-75、E-76、E-77、E-78、E-80、E-81、E-82、E-83、E-84、E-85、E-86、E-87、E-88、E-89、E-90、E-91、E-92、E-94、E-95、E-96、E-97、E-98、E-99、E-100、E-101、E-103、E-104、E-105、E-106、E-107、E-108、E-109、E-110、E-113、E-114、E-115、E-116、E-117、E-118、F-1、F-2、F-3、F-4、F-5、F-6、F-7、F-8、F-9、F-10、F-11、F-12、F-13
【0287】
実施例B14:マグナポルテグリセア(Magnaporthe grisea)(イネいもち病菌(Pyricularia oryzae))/イネ/葉片治療(稲熱病)
イネ葉片(cv.Ballila)をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の寒天の上に載せ、水で希釈した配合したテスト化合物を噴霧する。適用から2日後に、葉片を真菌の胞子懸濁液で播種する。気候室中において、24時間の暗闇、これに続く、12時間の光/12時間の暗闇の光環境下、22℃及び80%の相対湿度で播種した葉片をインキュベートし、化合物の活性を、適切なレベルの病害による損傷が未処理の検査用葉片に現れた時点で(適用から5~7日後)、未処理のものと比した病害防除割合として評価する。
【0288】
以下の化合物が、大幅な病害の発生を示した未処理の対照と同一の条件下で比した場合に、200ppmで、マグナポルテグリセア(Magnaporthe grisea)の少なくとも80%防除をもたらした:
E-1、E-2、E-5、E-6、E-7、E-10、E-11、E-12、E-18、E-19、E-20、E-24、E-25、E-26、E-27、E-29、E-30、E-31、E-32、E-34、E-35、E-36、E-38、E-39、E-40、E-41、E-42、E-43、E-44、E-45、E-46、E-47、E-49、E-50、E-51、E-52、E-53、E-57、E-58、E-59、E-60、E-61、E-64、E-65、E-68、E-69、E-70、E-76、E-78、E-80、E-81、E-82、E-83、E-85、E-86、E-88、E-90、E-92、E-98、E-99、E-100、E-103、E-104、E-105、E-110、E-112、E-113、E-114、E-118、F-1、F-2、F-3、F-4、F-5、F-6、F-7、F-10、F-11、F-12、F-13。
【0289】
実施例B15:ピレノホラ テレス(Pyrenophora teres)/オオムギ/葉片予防的(網斑病)
オオムギ葉の断片(cv.Hasso)をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の寒天上に置き、水中に希釈した配合したテスト化合物を噴霧する。適用から2日後に、葉の断片に真菌の胞子懸濁液を播種する。播種した葉の断片を、20℃及び65% rhで、12時間の明かり/12時間の暗闇の光環境下に、人工気候室中においてインキュベートし、適切なレベルの病害が未処理の検査用葉の断片に現れる場合(適用から5~7日後)、化合物の活性を未処理のものと比した病害の防除として評価する。
【0290】
以下の化合物が、甚大な病害の発生を示した未処理の対照と同一の条件下において比較した場合に、200ppmで、ピレノホラ テレス(Pyrenophora teres)の少なくとも80%の防除をもたらした。
E-1、E-2、E-12、E-34、E-36、E-38、E-39、E-42、E-44、E-45、E-54、E-67、E-70、E-75、E-78、E-81、E-82、E-83、E-89、E-105、E-108、E-109、E-112、E-114、E-118、F-1、F-2、F-4、F-5、F-7、F-10、F-11、F-12、F-13
【0291】
実施例B16:ピシウムウルチマム(Pythium ultimum)/液体培地(実生の立枯れ)
新たに培養した液体培地の真菌の菌糸体断片及び卵胞子を、栄養液体培地(PDBジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合する。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96ウェル型)に入れた後、真菌性菌糸体/胞子混合物を含む栄養液体培地を加える。テストプレートを24℃でインキュベートし、適用の2~3日後に、測光法で増殖の阻害を測定する。
【0292】
以下の化合物が、甚大な病害の発生を示した未処理の対照と同一の条件下において比較した場合に、20ppmで、ピシウムウルチマム(Pythium ultimum)の少なくとも80%の防除をもたらした。
E-5、E-7、E-21、E-68、E-80、E-92、E-103、F-9
【0293】
実施例B17:タナテホルスククメリス(Thanatephorus cucumeris)(イネ紋枯病菌(Rhizoctonia solani))/液体培地(根腐れ病、立枯病)
新たに培養した液体培地の真菌の菌糸体断片を、栄養液体培地(PDBジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合する。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96ウェル型)に入れた後、真菌性材料を含む栄養液体培地を加える。テストプレートを24℃でインキュベートし、適用の3~4日後に、測光法で増殖の阻害を測定する。
【0294】
以下の化合物が、甚大な病害の発生を示した未処理の対照と同一の条件下において比較した場合に、20ppmで、タナテホルスククメリス(Thanatephorus cucumeris)の少なくとも80%の防除をもたらした。
E-23、E-24、E-30、E-31、E-32、E-34、E-35、E-36、E-38、E-39、E-40、E-41、E-42、E-43、E-44、E-45、E-46、E-48、E-50、E-52、E-53、E-57、E-58、E-59、E-60、E-65、E-67、E-68、E-69、E-98、E-101
【0295】
実施例B18:スクレロチニアスクレロティオルム(Sclerotinia sclerotiorum)/液体培養(菌核病)
真菌の新たに成長された液体培養物の菌糸断片を栄養液体培地(PDBジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合する。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96ウェル型)に入れた後、真菌材料を含有する栄養液体培地を加える。テストプレートを24℃でインキュベートし、適用から3~4日後に、成長の阻害を測光法により計測する。
【0296】
以下の化合物が、大幅な病害の発生を示した未処理の対照と同一の条件下で比した場合に、20ppmで、スクレロチニアスクレロティオルム(Sclerotinia sclerotiorum)の少なくとも80%防除をもたらした:
E-18、E-19、E-20、E-23、E-24、E-36、E-67、E-68、E-69、E-117、F-3、F-7。
【0297】
実施例B19:コムギ葉枯病菌(Mycosphaerella graminicola)(セプトリアトリティシ(Septoria tritici))/液体培養(コムギ葉枯病)
極低温保管しておいた真菌の分生子を栄養液体培地(PDBジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合する。テスト化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96ウェル型)に入れた後、真菌の芽胞を含有する栄養液体培地を加える。テストプレートを24℃でインキュベートし、適用から4~5日間後に、成長の阻害を測光法により測定する。
【0298】
以下の化合物が、大幅な病害の発生を示した未処理の対照と同一の条件下で比した場合に、20ppmで、コムギ葉枯病菌(Mycosphaerella graminicola)の少なくとも80%防除をもたらした:
E-1、E-2、E-3、E-4、E-5、E-6、E-7、E-9、E-10、E-11、E-12、E-14、E-15、E-16、E-17、E-18、E-19、E-20、E-21、E-22、E-23、E-24、E-25、E-26、E-27、E-28、E-29、E-30、E-31、E-32、E-33、E-34、E-35、E-36、E-37、E-38、E-39、E-40、E-41、E-42、E-43、E-44、E-45、E-46、E-47、E-48、E-49、E-50、E-51、E-52、E-53、E-54、E-55、E-57、E-58、E-59、E-60、E-61、E-64、E-65、E-66、E-67、E-68、E-69、E-70、E-75、E-76、E-77、E-78、E-80、E-81、E-82、E-83、E-84、E-85、E-86、E-87、E-88、E-89、E-90、E-91、E-92、E-94、E-95、E-96、E-97、E-98、E-99、E-100、E-101、E-103、E-104、E-105、E-107、E-108、E-109、E-110、E-113、E-114、E-115、E-116、E-117、E-118、F-1、F-2、F-3、F-4、F-5、F-6、F-7、F-8、F-9、F-10、F-11、F-12、F-13。
【0299】
比較データ:
本発明の化合物E-15、E-40、E-42、E-70、E-92、E-105、F-8、F-9の生物学的活性を基準化合物X-1と比較する。基準化合物X-1は、欧州特許第0 212 859号明細書の第13ページに化合物番号140として、特定的に開示されている。
【0300】
データを、上記のとおり、G.ラゲナリウム(G.lagenarium)(実施例B3)、P.レコンディタ(P.recondita)(予防的)(実施例B13)、P.テレス(P.teres)(実施例B15)及びコムギ葉枯病菌(M.graminicola)(実施例B19)に対する生物学的テストに係る各化合物の病害の防除割合として提示する。各生物学的テストのテスト量は以下の表C1に詳細に記載されている。
【0301】
【0302】
実施例D:比較光安定性データ
本発明の化合物E-40、E-41、E-42、E-44、E-67、E-68、E-70、E-88、E-90、E-92、E-101及びE-105の光安定性データを、基準化合物X-1と比較する。
【0303】
表D1中の各化合物の光安定性データを計測するためのテスト方法は、以下に特定的に記載するとおりである。光安定性アッセイの目的は、光安定性の比較が可能である厳密に制御された再現可能な環境における個々のテスト化合物の安定性を測定することである。
【0304】
方法:化合物をメタノール(HPLCグレード)中に溶解して、1g/Lのストック溶液を得た。化合物のストック溶液(2μl)を3Dプリントしたホルダ中の顕微鏡用のスライドガラス上に点状に置き、Atlas Suntestに入れた。Suntestのスペクトル出力パワーを、とても明るいイギリスの夏の日における、典型的な1日の最大(正午)照射レベルと考えられる750W/m2に設定した。特定の時点で、スライドガラスをSuntestから取り出し、4Dバイアル中に入れた。次いで、50:40:10H2O:MeCN:THFで形成した洗浄溶剤(1mL)をバイアルに加え、回転混合した(whirlimixed)。次いで、得られた溶液からサブサンプルを、分析のためにHPLCバイアルに採った。発光ダイオードアレイを有するWaters製UPLCシステムを、Waters製逆相カラム(BEH C18、100×2.1mm×1.7μm)及びアセトニトリル(HPLCグレード)酸性化水(0.2%ギ酸)移動相と共に、0.6mL/minの流量で用いた。ピークの検出を最適な波長で行い、ピーク面積を定量化のために用いた。
【0305】
テスト化合物に起因するピーク面積の初期及びその後の計測を用いて、3時間での%親種残留を得た。
【0306】
【0307】
実施例E:ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)に対する比較生物学的活性(ダイズさび病):
本発明の化合物E-40、E-92、E-105、F-2及びF-6の生物学的活性を基準化合物X-1、X-2及びX-3と比較する。基準化合物X-1は、欧州特許第0212859号明細書の第13ページにおいて化合物140として特定的に開示されており、及び、基準化合物X-3は国際公開第01/00562号の第61ページにおいて化合物1-91として特定的に開示されている。
【0308】
方法:ダイズの葉片をマルチウェルプレート(24ウェル型)中の寒天上に置き、テスト溶液を噴霧する。乾燥の後、葉片に、真菌の胞子懸濁液を播種する。適切なインキュベーションの後、化合物の活性を、予防的殺菌・殺カビ活性として約12dpi(播種後の日数)で評価する。
【0309】
データは、以下において表E1に記載されている生物学的テスト及びテスト量に係る各化合物の病害の防除割合として表されている。
【0310】