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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-08
(45)【発行日】2024-07-17
(54)【発明の名称】線形光学装置
(51)【国際特許分類】
   H01S 5/02365 20210101AFI20240709BHJP
   H01S 5/42 20060101ALI20240709BHJP
【FI】
H01S5/02365
H01S5/42
【請求項の数】 25
(21)【出願番号】P 2022543487
(86)(22)【出願日】2021-01-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-13
(86)【国際出願番号】 SG2021050024
(87)【国際公開番号】W WO2021145825
(87)【国際公開日】2021-07-22
【審査請求日】2022-08-25
(31)【優先権主張番号】62/962,629
(32)【優先日】2020-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】522211759
【氏名又は名称】エイエムエス-オスラム エイジア パシフィック プライヴェット リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ams-OSRAM Asia Pacific Pte. Ltd.
【住所又は居所原語表記】7000 Ang Mo Kio Avenue 5, #02-00, Singapore 569877, Singapore
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン,チン
(72)【発明者】
【氏名】クブキヤン,ヌラン
(72)【発明者】
【氏名】ファン・レーベン,ロベルト
【審査官】村井 友和
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第05610930(US,A)
【文献】特開2009-094308(JP,A)
【文献】国際公開第2019/116654(WO,A1)
【文献】特開2007-142439(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0115617(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0147458(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0257387(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01S 5/00-5/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学アセンブリであって、
1つ以上の導電性機械的締結具に導電的に結合される導電性の第1のバスバーを備えるバスバーシステムと、
各々が1つ以上の導電性接点を備える1つ以上の垂直キャビティ面発光レーザ(VCSEL)アレイモジュールと
を備え、
各VCSELアレイモジュールが、前記1つ以上の導電性機械的締結具のうちの1つ以上によって前記バスバーシステムに解放可能に締結され、
締結位置にあるとき、前記1つ以上の導電性機械的締結具が、前記第1のバスバーと前記1つ以上のVCSELアレイモジュールとの間の電気接続を提供するために前記1つ以上の導電性接点に導電的に結合され
前記締結位置では、前記1つ以上の導電性機械的締結具は、前記導電性接点との接触を維持するために前記導電性接点に向かって付勢され、
前記1つ以上の導電性機械的締結具は変位によって付勢され、前記変位は、前記1つ以上のVCSELアレイモジュールの上面を含む平面と、バスバーマウントの上面によって画定される平面との間で規定され、前記平面は互いに平行であり、
前記1つ以上の導電性機械的締結具は平面状であり、前記付勢は、前記バスバーマウントの前記上面を前記1つ以上のVCSELアレイモジュールの前記上面に接続結合する、光学アセンブリ。
【請求項2】
前記1つ以上の導電性機械的締結具は、前記締結位置に出入りするように構成されている、請求項1に記載の光学アセンブリ。
【請求項3】
前記第1のバスバーは、平面状であり、少なくとも2つの開口部を画定する、請求項1または2に記載の光学アセンブリ。
【請求項4】
前記1つ以上の導電性機械的締結具が、平面状であり、開口部を画定し、突出部分を備える、請求項1~のいずれか1項に記載の光学アセンブリ。
【請求項5】
前記1つ以上の導電性機械的締結具の前記突出部分の端部が、遠位端部よりも厚いおよび/または異なる幅である、請求項に記載の光学アセンブリ。
【請求項6】
前記VCSELアレイモジュールは、互いに直列に電気接続されている、請求項1~のいずれか1項に記載の光学アセンブリ。
【請求項7】
前記バスバーシステムは、1つ以上の導電性機械的締結具に導電的に結合される導電性の第2のバスバーを備える、請求項に記載の光学アセンブリ。
【請求項8】
前記第1のバスバーおよび前記第2のバスバーは各々、複数の空間的に分離された部分を含み、各部分は、前記VCSELアレイモジュール間の直列接続を提供するために、それぞれの前記1つ以上の導電性機械的締結具を通じてそれぞれのVCSELアレイモジュール対間に電気的に接続され、
電源が前記バスバーシステムに接続されると、少なくとも1つの部分はアノードとして機能し、少なくとも1つの部分はカソードとして機能する、請求項に記載の光学アセンブリ。
【請求項9】
前記VCSELアレイモジュールは、互いに並列に電気接続されている、請求項1~のいずれか1項に記載の光学アセンブリ。
【請求項10】
前記バスバーシステムは、1つ以上の導電性機械的締結具に導電的に結合される導電性の第2のバスバーを備える、請求項に記載の光学アセンブリ。
【請求項11】
前記第1のバスバーおよび前記第2のバスバーは、前記VCSELアレイモジュール間の並列接続を提供するためにそれぞれの前記1つ以上の導電性機械的締結具を通じて前記1つ以上のVCSELアレイモジュールに電気的に接続され、それにより、電源が前記バスバーシステムに接続されると、前記第1のバスバーはアノードとして機能し、前記第2のバスバーはカソードとして機能する、請求項10に記載の光学アセンブリ。
【請求項12】
前記光学アセンブリは、
前記VCSELアレイモジュールのそれぞれのVCSELから放出されるレーザ光の光路内に配置されたレンズを備える、請求項11に記載の光学アセンブリ。
【請求項13】
前記レンズは、円柱レンズを含む、請求項12に記載の光学アセンブリ。
【請求項14】
前記レンズは、少なくとも1つの取り外し可能なレンズマウントによって前記バスバーシステムに取り外し可能に締結される、請求項13に記載の光学アセンブリ。
【請求項15】
前記バスバーシステムは、
バスバーマウントを備え、
前記取り外し可能なレンズマウント、前記VCSELアレイモジュール、前記第1のバスバー、前記第2のバスバー、および前記1つ以上の導電性機械的締結具は解放可能に締結される、請求項14に記載の光学アセンブリ。
【請求項16】
各VCSELアレイモジュールは、
キャリアと、
第1の半導体装置内に形成された第1のVCSELアレイと、
前記導電性接点と
を備え、
前記キャリアは、前記バスバーマウントに解放可能に締結され、
前記第1の半導体装置は、前記キャリア上に取り外し可能に取り付けられ、
前記第1の半導体装置は、前記導電性接点と電気的に接続される、請求項15に記載の光学アセンブリ。
【請求項17】
各キャリアは、対応する第1のセットの孔および前記キャリアの底面内の対応するセットの止まり穴、ならびに前記バスバーマウント内の第2のセットの孔および前記キャリアの上面内の対応するセットの貫通孔に機械的締結具を挿入することによって、前記バスバーマウントに解放可能に締結され、
前記第2のセットの孔は、複数のキャリアを曲線状角部と整列させることによって画定され、前記曲線状角部の半径は、負であり、
それにより、各キャリアが前記対応する孔を介して前記バスバーマウントに機械的に結合される、請求項16に記載の光学アセンブリ。
【請求項18】
各VCSELアレイモジュールは、
第2の半導体装置内に形成された少なくとも第2のVCSELアレイを備え、
少なくとも前記第2の半導体装置は、前記キャリア上に取り外し可能に取り付けられ、
少なくとも前記第2の半導体装置は、前記導電性接点と電気的に接続される、請求項16に記載の光学アセンブリ。
【請求項19】
少なくとも前記第2の半導体装置は、前記第1の半導体装置に対して直列に接続される、請求項18に記載の光学アセンブリ。
【請求項20】
少なくとも前記第2の半導体装置は、前記第1の半導体装置に対して並列に接続される、請求項18に記載の光学アセンブリ。
【請求項21】
前記第1の半導体装置および/または少なくとも第2の半導体装置は、セラミック基板を備える、請求項19または20に記載の光学アセンブリ。
【請求項22】
前記第1の半導体装置、少なくとも前記第2の半導体装置、および/または前記導電性接点の間の接続は、前記セラミック基板および/または前記キャリア上に配置された1つ以上のワイヤおよび/または1つ以上の金属化パッドによって提供される、請求項21に記載の光学アセンブリ。
【請求項23】
前記導電性接点が、1つ以上の金属化パッドを備える、請求項22に記載の光学アセンブリ。
【請求項24】
光学アセンブリであって、
互いに並列に電気接続された、請求項1~のいずれか1項に記載の光学アセンブリのうちの2つ以上を備える、光学アセンブリ。
【請求項25】
光学アセンブリであって、
互いに直列に電気接続された、請求項12のいずれか1項に記載の光学アセンブリのうちの2つ以上を備える、光学アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の背景
本開示は、光学アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
オプトエレクトロニクス構成要素は、水分、空気、熱、粉塵および機械的損傷に敏感である。オプトエレクトロニクス構成要素は、アレイ状に配置され、何らかの形態で電気的に接続されたいくつかのVCSELを含む垂直キャビティ発光レーザ(VCSEL)アレイを含むことが多い。VCSEL自体が、異なる材料の複数の層を含む。例えば、典型的なVCSELは、下側分布ブラッグ反射器(DBR)として作用する最大30個のp型AlGaAs/GaAs層と、上側DBRとして作用する20個のn型AlAs/GaAs層とから構成され得る。これらの層の各々の品質、およびそれらのそれぞれの界面が、装置の全体的な性能に影響を及ぼす。特に、各層の間の界面は、潜在的欠陥のソースおよび散乱中心として作用し得る。損傷に対する電子構成要素の感度、ならびにVCSELの複雑さおよび入り組み方は、VCSELアレイが本質的に欠陥および故障を起こしやすいことを意味する。
【0003】
より具体的には、VCSELは、高電力条件下で故障しやすい。VCSELを過給電すると過熱につながり、半導体材料の溶融および再結晶をもたらす可能性がある。この溶融および再結晶プロセスは壊滅的であり、装置内に多数の欠陥を誘発し、装置の性能を著しく低下させる可能性がある。さらに、高出力条件下での故障の傾向は、VCSELが経年変化するにつれて増加する。
【0004】
例えば、使用中、レーザから放射された光の一部は、半導体層によって吸収され、電子-正孔対を生成する。より高い電子エネルギー状態は、半導体と、装置内に存在する水および酸素などの不純物との間の化学反応の確率を高める。電子-正孔対は、放射的または非放射的に再結合し得る。後者では、吸収された光子エネルギーがフォノンに変換され、エネルギーが熱として放散される。このプロセスは、欠陥、特に半導体のバンドギャップ内にエネルギー準位を形成する欠陥によって媒介され、この非放射性再結合プロセスの効率を大幅に高める。酸化物/水素化物が化学反応中に形成される場合、半導体のバンドギャップ内のエネルギー準位構造が形成され、非放射性再結合の効率的な中心として作用する。これらの絶縁層は、半導体内の加熱の非線形増加に寄与し、半導体内の熱インピーダンス不整合は、さらなる加熱に寄与し、酸化物は光吸収を増加させ、それは、ひいてはより多くの加熱および酸化物形成をもたらす。したがって、これらの電子構成要素の敏感な性質は、された高出力VCSEL設計の改善を目指す研究が、時間がかかり、費用がかかるプロセスであることを意味する。
【0005】
さらに、VCSELアレイを含む各基板のサイズの上限は、現在の製造技法によって固定される。さらに、1つ以上のVCSELがアレイ内で故障した場合、装置は準最適に動作するか、または最悪のシナリオでは、まったく動作しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の目的は、上記の問題の1つ以上に対処するか、または少なくとも有用な代替案を提供する光学アセンブリを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
概要
一般的に言えば、本開示は、バスバーシステムにVCSELアレイモジュールを解放可能に締結するだけでなく、VCSELアレイモジュールへの電気的接続も提供する機械的締結具によってバスバーシステムに解放可能に締結された1つ以上のVCSELアレイモジュールを備える光学アセンブリを提供することによって、上記の問題を克服することを提案する。
【0008】
このようにして、1つ以上の故障したVCSELアレイモジュールを交換する必要がある場合、バスバーシステムからVCSELアレイモジュールを取り外すために別個の配線解除または脱はんだステップを実行する必要はない。代わりに、電気的接続としても作用する機械的締結具を提供することによって、故障したVCSELアレイモジュールは、VCSELアレイモジュールの配線解除、脱はんだ、再配線、および再はんだ付けを一切必要とせずに、迅速かつ効率的に交換することができる。
【0009】
本開示は、例えば、専門のはんだ付けおよび/または配線機器が利用できない場合、技術者が対応できないかまたははんだ付けおよび/もしくは配線を実行することができない場合、ならびに/あるいは故障したモジュールの迅速かつ効率的な交換が所望される場合に、工場環境の外部で特に有利であり得る。
【0010】
機械的締結具は、VCSELアレイモジュールが、例えばバスバーシステムに機械的に締結および締結解除され得るように、動作可能に可動である。具体的には、バスバーシステムは、電源を接続することができ、機械的締結具に導電的に結合されるバスバーを備える。締結されて位置付けられると、機械的締結具はバスバーと接触するだけでなく、VCSELアレイモジュール上のいくつかの導電性接点とも接触する。この接点は、VCSELアレイモジュールをバスバーシステムに機械的に固定するだけでなく、バスバーおよび機械的締結具が導電性材料から形成されることを所与として、上述の電気的接続も提供する。したがって、機械的締結具は、VCSELアレイモジュールとバスバーシステムとの間の電気的および機械的接続の両方を提供する。機械的締結具は、VCSELアレイモジュールをバスバーシステム上に保持するための機械的復元力、例えば付勢を提供することが想定される。例えば、機械的復元力は、蓄積弾性エネルギーから導出されてもよい。例えば、機械的締結具の機械的付勢を使用して、蓄積弾性エネルギーを生成することができる。
【0011】
本開示によって提供される上述の利点は、VCSELアレイモジュールの様々な異なる直列および並列配置によって使用することができる。
【0012】
例えば、VCSELアレイモジュールは、互いに電気的に直列に接続されてもよい。この場合、バスバーシステムが別の導電性バスバーを備え、この第2のバスバーも導電性機械的締結具に導電的に結合されることが想定される。VCSELアレイモジュールを直列に接続する場合、第1のバスバーおよび第2のバスバーは、複数の空間的に分離された部分を備え、各部分は、それぞれの機械的締結具を通じてそれぞれのVCSELアレイ対間で電気的に接続される。この例では、第1のバスバーおよび/または第2のバスバーの少なくとも一部は実効的にアノードとして機能し、第1および/または第2のバスバーの少なくとも一部は実効的にカソードとして機能する。このようにして、電源がバスバーシステムに接続されると、電気は、バスバーシステムに接続された機械的締結具に沿ってVCSELアレイモジュールのうちの1つに流れることができる。次に、電気は、そのVCSELアレイモジュールを通過し、第1のバスバーおよび/または第2のバスバーの空間的に分離された部分に沿って対応する機械的締結具を通過し、最後に隣接するVCSELアレイモジュールに入る。したがって、電気は、VCSELアレイモジュール間に直列に接続される。
【0013】
別の例において、VCSELアレイモジュールは、互いに電気的に並列に接続されてもよい。この場合、バスバーシステムが別の導電性バスバーを備え、この第2のバスバーも導電性機械的締結具に導電的に結合されることが想定される。VCSELアレイモジュールを並列に接続する場合、第1のバスバーおよび第2のバスバーは別個であるが、第1のバスバーおよび第2のバスバーは、VCSELアレイモジュール間の並列接続を提供するために、それぞれの機械的締結具を通じてVCSELアレイモジュールに電気的に接続される。この例では、電源がバスバーシステムに接続されると、バスバーの一方がアノードとして機能し、他方がカソードとして機能する。このようにして、第1のバスバーに電気が供給されると、電気は、第1のバスバーに接続された各それぞれの機械的締結具を通過して、それらの機械的締結具に関連付けられた対応するVCSELアレイモジュールに入る。次いで、電気は、VCSELアレイモジュールを通過し、対応する機械的締結具に沿って第2のバスバーに流れる。
【0014】
本開示の上述の利点はまた、光学アセンブリの他の容易に取り外し可能および/または交換可能な要素と相乗的に使用されて、容易にメンテナンス可能な光学アセンブリを提供することもでき、これは、工場環境に戻す必要なく、専門のはんだ付けおよび再配線機器を必要とせずに現場で修理することができる。
【0015】
例えば、光学アセンブリは、VCSELアレイモジュールのそれぞれのVCSELから放出されるレーザエネルギーの光路内に配置されたレンズ、例えば円柱または任意の他の形状のレンズを備えてもよい。容易に交換される要素の上述の相乗効果を促進するのを助けるために、レンズは、取り外し可能なレンズマウントによってバスバーシステムに解放可能に締結されてもよい。VCSELアレイモジュールの前に配置された円柱レンズは、光合焦を達成するための費用効果の高い手段である。この例では、バスバーシステムはバスバーマウントを備え、取り外し可能なレンズマウント、VCSELアレイモジュール、第1のバスバーおよび第2のバスバー、ならびに機械的締結具はすべてバスバーマウントに解放可能に締結される。したがって、光学アセンブリは、その設計が容易な構成要素交換を容易にするため、構成要素故障に対して堅牢である。
【0016】
光学アセンブリのスケーラビリティを提供するために、各VCSELアレイモジュールは、キャリア上に取り付けられた任意の数のVCSELアレイを備えることができる。大きい光学アセンブリが所望される場合、多くのVCSELアレイが単一のキャリアに取り付けられてもよい。故障が発生した場合、キャリア全体を取り外し、はんだ付けまたは再配線を一切必要とせずに単一のモジュールユニットとして交換することができる。逆に、より小型の光学アセンブリの場合、より少数のVCSELアレイ、例えば、1つ、2つ、3つ、または4つのVCSELアレイをキャリアに取り付けることができる。VCSELアレイモジュールの少数のVCSELアレイのみが故障し、残りが依然として動作している場合、取り外されたキャリアおよびそこに取り付けられたVCSELアレイは、修理のために光学アセンブリ全体を工場に送り返す必要なしに、修理のために工場環境に運ぶことができる。例えば、脱はんだ、配線解除、再はんだ付け、および再配線による故障したVCSELアレイの交換によって、故障したキャリアが修理されている間、光学アセンブリが現場で動作したままであり得るように、古いキャリアが取り外されると、新しい完全に機能するキャリアを設置することができる。
【0017】
キャリア上に複数のVCSELアレイを設けることのさらなる利点は、アレイごとに別個の締結具を有する必要がないため、キャリアをバスバーシステムに締結するために必要な機械的締結具がより少ないことである。これにより、可動部分の数が減少し、したがって光学アセンブリの構成が単純になる。
【0018】
キャリアが存在する上記の例では、各VCSELアレイモジュールは、キャリアと、半導体装置上の1つ以上の第1のVCSELアレイと、導電性接点とを備えると言える。1つ以上の第1のVCSELアレイを含む半導体装置は、導電性接点と電気的に接続してキャリア上に配置されてもよい。VCSELアレイモジュールはまた、第2の半導体装置と、1つ以上の第2のVCSELアレイとを備えると言え、第2の半導体装置は、導電性接点と電気的に接続してキャリア上に配置されてもよい。同じ配置は、VCSELアレイモジュールが3つ以上の半導体装置およびVCSELアレイを備える場合にも等しく適用される。
【0019】
さらに高度なスケーラビリティおよびモジュール性のために、任意の数のVCSELアレイが、キャリアに取り付けられるサブマウントに取り付けられてもよい。これは、故障が、例えばサブマウントのうちの1つ以上をカバーする領域など、VCSELアレイモジュールのある領域内の複数のVCSELアレイによって引き起こされる場合、故障した各VCSELアレイを別個に時間をかけて交換する必要なく、その領域のサブマウント全体を単一のステップで取り外して交換することができるという利点を提供する。
【0020】
例えば、上述のサブマウントは、VCSELアレイを含む1つ以上の半導体装置のセラミック基板であってもよく、それによって、第1の半導体装置および/または第2の半導体装置は、セラミック基板を含むと言える。この例では、第1の半導体装置および第2の半導体装置、ならびに/または導電性接点の間の接続は、セラミック基板および/またはキャリア上に配置された1つ以上のワイヤおよび/または1つ以上の金属化パッドによって提供される。
【0021】
スケーラビリティおよびモジュール性をさらに向上させるために、互いに直列に、または並列に接続されたいくつかの上述の光学アセンブリを含むより大きい光学アセンブリを形成することができることが想定される。
【0022】
したがって、本開示は、VCSEL装置をスケーリングする上述の問題を少なくとも部分的に解決する。この解決策は、上記の高出力条件で動作するように設計されたVCSELアレイを備える光学アセンブリのスケーラビリティおよびモジュール性を高めることに特に適用可能であるが、これに限定されない。
【0023】
本開示の一態様によれば、光学アセンブリであって、1つ以上の導電性機械的締結具に導電的に結合される導電性の第1のバスバーを備えるバスバーシステムと、各々が1つ以上の導電性接点を備える1つ以上の垂直キャビティ面発光レーザ(VCSEL)アレイモジュールとを備え、各VCSELアレイモジュールが、機械的締結具のうちの1つ以上によってバスバーシステムに解放可能に締結され、締結位置にあるとき、1つ以上の機械的締結具が、第1のバスバーと1つ以上のVCSELアレイモジュールとの間の電気接続を提供するために1つ以上の導電性接点に導電的に結合される、光学アセンブリが提供される。
【0024】
1つ以上の機械的締結具は、締結位置に出入りするように構成されてもよい。
締結位置では、1つ以上の機械的締結具は、導電性接点との接触を維持するために導電性接点に向かって付勢されてもよい。
【0025】
VCSELアレイモジュールは、互いに電気的に直列に接続されてもよい。
バスバーシステムは、1つ以上の導電性機械的締結具に導電的に結合される導電性の第2のバスバーを備えてもよい。
【0026】
第1のバスバーおよび第2のバスバーは各々、複数の空間的に分離された部分を含むことができ、各部分は、VCSELアレイモジュール間の直列接続を提供するために、それぞれの機械的締結具を通じてそれぞれのVCSELアレイモジュール対間に電気的に接続され、電源がバスバーシステムに接続されると、少なくとも1つの部分はアノードとして機能し、少なくとも1つの部分はカソードとして機能する。
【0027】
VCSELアレイモジュールは、互いに電気的に並列に接続されてもよい。
バスバーシステムは、1つ以上の導電性機械的締結具に導電的に結合される導電性の第2のバスバーを備えてもよい。
【0028】
第1のバスバーおよび第2のバスバーは、VCSELアレイモジュール間の並列接続を提供するためにそれぞれの機械的締結具を通じて1つ以上のVCSELアレイモジュールに電気的に接続されてもよく、それにより、電源がバスバーシステムに接続されると、第1のバスバーはアノードとして機能してもよく、第2のバスバーはカソードとして機能してもよい。
【0029】
光学アセンブリは、VCSELアレイモジュールのそれぞれのVCSELから放出されるレーザエネルギーの光路内に配置されたレンズを備えてもよい。
【0030】
レンズは、円柱レンズを含んでもよい。
レンズは、少なくとも1つの取り外し可能なレンズマウントによってバスバーシステムに解放可能に締結されてもよい。
【0031】
バスバーシステムはバスバーマウントを備えてもよく、取り外し可能なレンズマウント、VCSELアレイモジュール、第1のバスバー、第2のバスバー、および機械的締結具は解放可能に締結されてもよい。
【0032】
各VCSELアレイモジュールは、キャリアと、第1の半導体装置内に形成された第1のVCSELアレイと、導電性接点とを備えてもよく、第1の半導体装置は、キャリア上に取り外し可能に取り付けられてもよく、第1の半導体装置は、導電性接点と電気的に接続されてもよい。
【0033】
各VCSELアレイモジュールは、第2の半導体装置内に形成された少なくとも第2のVCSELアレイを備えてもよく、少なくとも第2の半導体装置は、キャリア上に取り外し可能に取り付けられてもよく、少なくとも第2の半導体装置は、導電性接点と電気的に接続されてもよい。
【0034】
少なくとも第2の半導体装置は、第1の半導体装置に対して直列に接続されてもよい。
少なくとも第2の半導体装置は、第1の半導体装置に対して並列に接続されてもよい。
【0035】
第1の半導体装置および/または少なくとも第2の半導体装置は、セラミック基板を備えてもよい。
【0036】
第1の半導体装置、少なくとも第2の半導体装置、および/または導電性接点の間の接続は、セラミック基板および/またはキャリア上に配置された1つ以上のワイヤおよび/または1つ以上の金属化パッドによって提供されてもよい。
【0037】
導電性接点は、1つ以上の金属化パッドを備えてもよい。
本開示の第2の態様によれば、互いに電気的に並列に接続された上述の光学アセンブリのうちの2つ以上を備える光学アセンブリが提供される。
【0038】
本開示の第3の態様によれば、互いに電気的に直列に接続された上述の光学アセンブリのうちの2つ以上を備える光学アセンブリが提供される。
【0039】
したがって、本開示の実施形態は、上述の利点を提供する。
好ましい実施形態の簡単な説明
次に、本開示のいくつかの実施形態が、例としてのみ、添付の図面を参照しながら説明される。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1】VCSELアレイを備える光学素子を示す図である。
図2】個々のVCSELの概略図である。
図3a】直列に接続された2つのVCSELアレイを備える例示的な半導体装置を示す図である。
図3b図3aの斜視図である。
図4a】並列に接続された2つのVCSELアレイを備える例示的な半導体装置を示す図である。
図4b図4aの斜視図である。
図5a】キャリアの斜視図である。
図5b】例示的なキャリアの上面の斜視図である。
図5c】例示的なキャリアの底面の斜視図である。
図6a】バスバーマウントの斜視図である。
図6b】例示的なバスバーマウントの上面の斜視図である。
図6c】例示的なバスバーマウントの底面の斜視図である。
図7a】直列に接続された2つの半導体装置を備える例示的なVCSELアレイモジュールを示す図である。
図7b図7aの斜視図である。
図8a】並列に接続された2つの半導体装置を備える例示的なVCSELアレイモジュールを示す図である。
図8b図8aの斜視図である。
図9a】バスバーシステム上に直列に接続された2つのVCSELアレイモジュールを備える例示的な光学アセンブリを示す図である。
図9b図9aの斜視図である。
図10a】例示的な光学アセンブリの上面図である。
図10b】光学アセンブリの底面図である。
図10c】光学アセンブリの断面図である。
図11a】バスバーシステム上に並列に接続された2つのVCSELアレイモジュールを備える例示的な光学アセンブリを示す図である。
図11b図10aの斜視図である。
図12a】例示的な光学アセンブリの上面図である。
図12b】光学アセンブリの底面図である。
図12c】光学アセンブリの断面図である。
図13a】機械的締結具の例示的な図である。
図13b】機械的締結具の例示的な図である。
図13c】機械的締結具の例示的な図である。
図14】直列に接続された2つの並列光学サブアセンブリを備える例示的な光学アセンブリを示す図である。
図15】並列に接続された2つの直列光学サブアセンブリを備える例示的な光学アセンブリを示す図である。
図16】VCSELアレイにまたがって配置された円柱レンズを有する、バスバーシステム上に直列に接続された複数のVCSELアレイモジュールを備える例示的な光学アセンブリの斜視図である。
図17】VCSELアレイにまたがって配置された円柱レンズを有する、バスバーシステム上に並列に接続された複数のVCSELアレイモジュールを備える例示的な光学アセンブリの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
好ましい実施形態の詳細な説明
一般的に言えば、本開示は、光学アセンブリに関し、特に、排他的ではないが、構成要素交換を容易にするように構成されたモジュール式アセンブリに関する。特に、交換可能な構成要素が、垂直キャビティ放出面レーザ(VCSEL)アレイを含む。
【0042】
本開示によって提供される解決策のいくつかの例が、添付の図面に与えられる。
図1は、発光レーザのアレイ101を備える例示的な光学素子100の図を示す。これらの発光レーザの特定のサイズ、形状、パターン、および配置構成は、限定を意図するものではない。例えば、当業者によって理解されるように、六角形、長方形、円対称および/または任意の他の形状の配置構成を含むアレイの幾何学的配置構成が使用されることが想定される。特定の例では、これらの発光レーザは、1つ以上の垂直キャビティ面発光レーザ(VCSEL)を含んでもよいが、これに限定されない。
【0043】
図2は、垂直キャビティ面発光レーザ200(VCSEL)などの例示的な発光レーザの概略図を示し、これは、基板201と、下側分布ブラッグ反射器202と、上側分布ブラッグ反射器204とを備え、これらは共に発光活性領域203を封止する。VCSELの光軸を矢印で示す。構造全体をセラミックサブマウントに取り付けることができる。当業者には理解されるように、上面発光VCSELと底面発光VCSELの両方を含む他の配置構成および内部VCSEL構造が使用されることが想定される。
【0044】
図3aおよび図3bは、2つの光学素子301、302と、半導体装置300の一部を覆う導電性接点303と、各光学素子301、302を光学素子301、302が接続されていない別の導電性接点303に接続する電気配線304とを備える例示的な半導体装置300を示す。この図では、導電性接点303および電気配線304の配置は、光学素子301、302が直列に接続されるようなものである。例えば、電流(すなわち、電気)が左端の光学素子301に導入された場合、電気は光学素子301を通過し、発光レーザアレイ305を作動させ、電気は、次いで、光学素子301から配線304を通じて別の導電性接点303に搬送される。この導電性接点303と接触している右端の光学素子302および右端のレーザアレイ306上の発光レーザが活性化される。好ましくは、発光レーザアレイはVCSELアレイである。
【0045】
図4aおよび図4bは、2つの光学素子401、402と、半導体装置400の一部を覆う導電性接点403と、光学素子401、402を光学素子401、402が接続されていない別の導電性接点403に接続する配線404とを備える例示的な半導体装置400を示す。この図では、導電性接点403および配線404の配置は、光学素子401、402が並列に接続されるようなものである。特に、2つの光学素子401、402は、共通の導電性接点403を共有する。この例では、電流(すなわち、電気)が左端の光学素子401に導入されると、左端の光学素子401内の発光レーザ405が作動する。共有導電性接点403により、右端の光学素子402の発光レーザ406も作動する。次いで、電気は、光学素子401、402から配線404によって導電性接点403の分離された部分に搬送される。好ましくは、これらの例において、発光レーザアレイはVCSELアレイである。
【0046】
任意選択的に、上述の光学素子100、301、302、401、402は、基板201上に、例えばエピタキシャル成長などで成長されてもよく、または他の既知の製造技法を使用して形成されてもよい。
【0047】
各半導体装置300、400は、基板307、407、例えばセラミックなどの電気絶縁基板を備えてもよく、その上に導電性接点303、403をパターニングすることができる。このパターン303、403の正確な形態および形状は限定を意図するものではないが、パターン303、403が、1つの領域を含み、1つ以上の光学素子100、301、302、401、402が同じ領域に配置されるか、または、一連の領域を含み、1つ以上の光学素子100、301、302、401、402が異なる領域に配置されることが想定される。パターン303、403は、光学素子100、301、302、401、402を並列または直列に接続するように構成される。好ましくは、半導体装置300、400上の導電性接点303、403は、ある光学素子100、301、302、401、402から配線304、404を介して別の光学素子に電気を搬送するように構成される。光学素子100、301、302、401、402は、同じ半導体装置300、400上にあることに限定されない。例えば、ワイヤ304、404は、同じ半導体装置上の光学素子100、301、302、401、402を接続してもよく、異なる半導体装置上の光学素子100、301、302、401、402を接続してもよい。
【0048】
図5aは、溝501と、いくつかの導電性接点502と、ベース503とを備えるキャリア500の例示的な図を示す。キャリア503のベースは、電気絶縁セラミックを含む。溝501の幅は、1つ以上の半導体装置300、400がキャリアの内側に配置され、および/または、例えば接着剤を使用して、キャリアに半永久的に接合されることを可能にするサイズに構成される。任意選択的に、溝501の高さは、半導体装置300、400の厚さよりも小さくなるように構成され、半導体装置の厚さは、半導体装置300、400上に配置された光学素子の光軸に沿った半導体装置の厚さとして定義される。
【0049】
図5bおよび図5cは、図5aの500に示すような例示的なキャリア504を示し、曲線状角部505をさらに含む。図5bは上面斜視図を示し、図5cは底面斜視図を示す。好ましくは、曲線状角部505の半径は負であってもよく、したがって、キャリア504はその角部が除去されてもよい。曲線状角部の半径の大きさは、好ましくは、同じ半径を有する、ねじなどの対応する機械的締結具に適合するサイズに構成されてもよい。単一のキャリア505の曲線状角部は、機械的締結具の一部分のみに嵌合してもよい。いくつかの例では、単一のキャリア505は、ねじなどの機械的締結具の円周の4分の1を受け入れるのに適してもよい。しかしながら、複数のキャリア504が整列している場合、キャリア505の隣接する角部が、共に孔を画定することができ、孔は機械的締結具の円周の半分に適合することができる。好ましくは、複数のキャリア504が互いに整列して配置される場合、曲線状角部によって画定された空間内に機械的締結具を配置することができ、空間は本質的に半円断面円筒形を画定する。いくつかの例では、キャリアの曲線状角部によって画定される空間は、円形でなくてもよく、任意の他の形状を形成してもよいことが想定される。一般に、形状は、軸対称断面を有し得る。いくつかの例では、曲線状角部によって画定された面は、ねじ山を含むことができる。いくつかの例では、光学アセンブリの組み立て中にブッシングが追加されてもよい。図5cにおいて、キャリア504は、キャリアの底面にさらなる複数の孔506を備える。これらの孔は、貫通孔でなくてもよい。底面孔は、軸対称性を有する任意の機械的締結具に適合するサイズに構成されてもよい。これらの孔(キャリアの上部の曲線状角部505およびキャリア506の底部の孔によって画定される孔)は、キャリア504をバスバーマウント600、603に固定するために使用することができる。キャリア504を各角部に締結し、キャリア506の底部孔を通して機械的締結具を位置付けることによって、キャリア504は振動環境に特によく適し得ることが想定される。振動環境では、機械的締結具が経時的に緩む場合がある。そのような動きは、例えば、経時的にVCSELを漸増的に不整合にすることによって、光学アセンブリの効率を低下させる可能性がある。したがって、複数の位置は、優れた機械的安定化を提供し、動作期間中に構成要素が緩むリスクを低減し、準最適な性能をもたらす。いくつかの例では、キャリアの底部の孔506の数は、ただ1つであってもよい。他の例では、孔の数は1つより多くてもよい。いくつかの例では、図5cに示すように、キャリア506の底部の孔は、キャリア504の中心線に沿って同一直線上に配置されてもよい。しかしながら、偏心して非共線的に配置されることが好ましい場合もあることが想定される。そのような例では、キャリア504は、振動状態の影響を受けにくい場合がある。
【0050】
図6aは、バスバーマウント600を示し、バスバーマウント600は、溝601を備え、結果、少なくとも1つのキャリア500および/またはVCSELアレイモジュール700、800(図7aおよび図8aを参照して後述する)が内側に挿入され得、好ましくは、溝601の幅は、少なくともVCSELアレイモジュール700、800の長さまたは幅よりも大きい。VCSELアレイモジュール700、800よりも大きい幅の溝601を設けることにより、溝601の縁部とVCSELアレイモジュール700、800の縁部との間に空隙が設けられる。好ましくは、空隙は、VCSELアレイモジュール700、800の対流冷却を生成するのに十分な大きさである。これは、発熱が大きく、光学アセンブリが例えば空隙によってもたらされる良好な熱損失能力を有することが望ましい高出力において特に有利である。好ましくは、この空隙はまた、ユーザがバスバーマウント600から故障した構成要素を除去するのに十分な空間を提供するのに役立つ。上述したように、例示的な故障した構成要素は、VCSELアレイモジュール700、800のうちの1つ以上であってもよい。バスバーマウントは、1つ以上の孔602を備えてもよい。孔602は、光学アセンブリの構成要素をバスバーマウント600に締結することができる機械的締結具に適合するサイズに構成される。バスバーマウント600の溝601自体が、1つ以上の溝(図示せず)を備えてもよいことが想定される。このようにして、VCSELアレイモジュール700、800上の半導体装置300、400の下にさらなる空冷を提供することができる。好ましくは、能動冷却が、バスバーマウント600の溝601によって生成される空隙に沿った対流冷却を促進するために使用される。
【0051】
図6bは、図6aに示す例示的なバスバーマウント603の上面斜視図を示し、バスバーマウント溝601内に第1のセットの孔604をさらに備える。第1のセットの孔604は、図5cの孔506と本質的に半径方向に同じサイズである。さらに、第1のセットの孔604の間隔およびキャリア504内の孔506の間隔は同じである。したがって、機械的締結具を使用して、機械的締結具をキャリア504に挿入することによって、バスバーマウント603とキャリア504とを機械的に結合することができる(図10c参照)。図6cには、例示的なバスバーマウントの底面斜視図が示されている。図6bは、第1のセットの孔604が貫通孔であってもよいことを示す。図示されているように、第1のセットの孔604の半径は、バスバーマウントの底面とバスバーマウントの上面とでサイズが異なっていてもよい。例えば、第1のセットの孔の半径は、バスバーマウントの底面においてより大きく、キャリア504をバスバーマウント603に機械的に結合している機械的締結具ヘッドに適合するようにサイズが構成されることが好ましい場合がある(図10c参照)。好ましくは、この半径方向により広い部分の深さは、機械的締結具ヘッドが完全に締結されたときにバスバーマウントの底面と同一平面上にあるように、機械的締結具ヘッドの高さと同じ長さであってもよいことが想定される。いくつかの例では、貫通孔604の半径方向により広い部分は、断面が円形であってもよい。一般に、この部分の形状は、機械的締結具ヘッドの形状に適合するように構成される。当業者には理解されるように、この部分の断面は、機械的締結具ヘッド形状に一般的に関連する任意の形状であってもよい。例えば、六角形または当業者に理解される任意の他の形状である。図6cに示すように、第1のセットの孔604は先細ではなく、孔604は、この部分を除いて、キャリア内の孔506(図5c)と半径方向に同じサイズであることが想定される。言い換えると、孔604の径方向に狭い部分の全長+キャリア506の底面の孔の長さは、ヘッド高さを除いた機械的締結具の長さに等しい。
【0052】
バスバーマウントの上面(図6b)はまた、第2のセットの孔605も備える。第2のセットの孔605の間隔は、キャリアの対応する寸法に等しくてもよく、キャリアの寸法は、キャリアの上面の平面に含まれる。図6cに示すように、これらの孔605は、貫通孔ではなく、バスバーマウント603内に特定の深さだけ貫入してもよい。第2のセットの孔605は、キャリア505の1つ以上の曲線状角部を整列させることによって画定される空間が、本質的に半径方向に同じサイズの孔を画定するように構成されてもよい。(図10aを参照)したがって、機械的締結具を第2のセットの孔605に挿入し、それをキャリア504へと締結することによって、各キャリア504をその角部においてバスバーマウント603に機械的に接続するように、機械的締結具を配置することができる。さらに、キャリア504をバスバーマウント603に機械的に締結するために使用される機械的締結具はまた、各隣接するキャリアをそのキャリア504に機械的に結合する。機械的締結具のヘッドは、孔505、605よりも半径方向に大きく、したがって、機械的締結具のヘッドは、キャリア504(および隣接するキャリア)をバスバーマウント603に機械的に拘束するためにキャリア504および隣接するキャリアの上に重なるため、実際にはこの機械的結合を提供するものであることが理解される。他の例では、第2のセットの孔605が貫通孔を含んでもよく、および/または、第1のセットの孔604が貫通孔を含まなくてもよいことが想定される。後者の場合、機械的締結具は機械的ピンを含んでもよい。
【0053】
キャリア504をバスバーマウント603に機械的に締結するための2つの配置構成を有することが有利であり得ることが想定される。例えば、曲線状角部505によって画定される孔および第2のセットの孔605に配置された機械的締結具は、キャリアの上面が同一平面上にあることを確実にするのに特に効果的であり得る。この構成では、光学アセンブリは、不整合のない最適な構成であり得る。逆に、機械的締結具のみがキャリア506の底部の孔およびバスバーマウントの第1のセットの孔604を介して配置される場合、隣接するキャリアは、それぞれの機械的締結具の締め付けの程度が異なることに起因して、光学アセンブリの光軸の方向に不整合がある可能性がある。いくつかの例では、これがキャリア504の傾斜を引き起こし得ることが想定される。キャリアの角部に機械的締結具を使用することは、機械的締結具が複数のキャリア504にまたがって共有されるため、機械的締結具の総数を減らすことができることを意味する。しかしながら、これは、隣接するキャリアの機械的安定化が低減されるという点で、故障したキャリアの交換中に問題を引き起こす可能性がある。例えば、取り外されたキャリアに隣接するキャリアは、2つの機械的締結具のみを備える。これは、傾斜をもたらし、潜在的に上記傾斜旋回点の周りに応力を集中させる可能性がある。しかしながら、第1のセットの孔604に配置された機械的締結具およびキャリア506の底面の孔を使用することも使用することによって、故障した構成要素の交換中のこの機械的不安定性を除去することができる。このようにして、キャリアの上部および底部の機械的締結具の組み合わせが特に有利である。
【0054】
図7aおよび図7bは、直列に接続された2つの半導体装置702、703を含む単一のキャリア701を備える例示的なVCSELアレイモジュール700を示す。この例では、配線704が、左端の半導体素子702上の光学素子を、右端の半導体素子703上の光学素子に電気的に接続している。VCSELアレイモジュール700はまた、導電性接点705を備え、各半導体装置702、703に対して少なくとも1つの導電性接点705が設けられる。導電性接点705は、キャリアの上部に配置される。導電性接点705は、1つ以上のメタライゼーションパッドを含んでもよい。より大きい光学アセンブリの場合、複数のキャリア701を設け、直列または並列に接続されるように配置することができることが想定される。半導体装置706上の導電性接点の分離された部分をキャリア705上の導電性接点に接続するために、さらなる電気配線を配置することができることが想定される。
【0055】
図8aおよび図8bは、並列に接続された2つの半導体装置802、803を含む単一のキャリア801を備える例示的なVCSELアレイモジュール800を示す。この例では、VCSELアレイモジュール800は、導電性接点804を備え、各半導体装置802、803に対して少なくとも1つの導電性接点804が設けられる。導電性接点802、803は、キャリアの上部に配置される。特例の例では、これらの導電性接点804は、1つ以上のメタライゼーションパッドを含んでもよい。より大きい光学アセンブリの場合、複数のキャリア801を設け、直列または並列に接続されるように配置することができることが想定される。半導体装置の導電性接点805をキャリア804上の導電性接点に接続するために、さらなる電気配線を配置することができることが想定される。
【0056】
一般的に言えば、VCSELアレイモジュール700、800は、光学アセンブリ900、1100、1400、1500に対するサブアセンブリであると言える。上述したように、光学アセンブリ900、1100、1400、1500は、バスバーシステム902、1102と、1つ以上のVCSELアレイモジュール700、800とを備えてもよく、VCSELアレイモジュール700、800は、1つ以上の機械的締結具906、1106によってバスバーシステム902、1102に解放可能に締結されている。本明細書に記載の光学アセンブリ900、1100、1400、1500は、多数の異なる光学アセンブリ設計に対応することができる。この光学アセンブリ900、1100、1400、1500の正確な形態、構造および配置構成は、当業者には理解されるように、電力要件に依存する。
【0057】
光学アセンブリ900、1100、1400、1500の汎用性は、そのサブコンポーネント100、101、200、300、400、500、504、700、800のモジュール性に由来する。具体的には、上述したように、光学アセンブリ900、1100、1400、1500は、1つ以上のVCSELアレイモジュール700、800を備え、VCSELアレイモジュールは、1つ以上のキャリア500、504を備えてもよく、キャリアは、1つ以上の半導体装置300、400を備えてもよく、半導体装置は、いくつかの光学素子100を備えてもよい。i)光学素子100、ii)半導体装置300、400、iii)キャリア500、504、およびiv)VCSELアレイモジュール700、800のいずれかを直列または並列に電気接続する選択肢によって、さらなるカスタマイズ性、したがってモジュール式のスケーラビリティが提供される。想定されるさらなる変形例は、各副構成要素内の直列および並列接続の組み合わせを有し、光学アセンブリ900、1100、1400、1500内の各副構成要素の数を変えるものを含む。簡単にするために、可能な例示的なVCSELアレイモジュール700、800および光学アセンブリ設計900、1100、1400、1500の選択のみが本明細書に提供され、当業者には、上述の利点がこれらの変形形態によって等しく提供されることが理解されよう。
【0058】
一般に、光学アセンブリの構成を選択する際に、以下のパラメータ、すなわち、電力要件、電流要件、電圧要件、動作周波数、熱損失、サイズ要件、重量要件、接触抵抗、コスト、機械的堅牢性、スケーラビリティ、ならびに故障した部品の交換の容易さおよび迅速さが考慮され得る。従来の光学装置では、これらのパラメータの少なくともいくつかは、望ましいパラメータの選択が別のパラメータ上の避けられない望ましくない結果をもたらし得るという点で互いに対立する。本開示は、これらの対立する要件のいくつかを克服する方法を提供する光学アセンブリを提供する。特に、サイズ/重量および電力/電圧/電流、コスト/スケーラビリティ、ならびに構成要素の交換の容易さおよび迅速さの対立する要件は、本開示の光学アセンブリ900、1100、1400、1500によって対処される。
【0059】
図9aおよび図9bは、バスバーシステム902上に直列に接続されたVCSELアレイモジュール901を備える例示的な光学アセンブリ900を示す。図9aには、3つのVCSELアレイモジュール901が示されており、一方、図9bには、4つのVCSELアレイモジュール901が示されている。各VCSELアレイモジュール901は、単一のキャリア903を備え、各キャリア903は、2つの半導体装置300を備え、2つの半導体装置は、2つの光学素子301、302を備える。光学素子301、302、キャリア500およびVCSELアレイモジュール901は、直列に接続されている。バスバーシステム902は、第1のバスバー904および第2のバスバー905を備える。第1のバスバー904および第2のバスバー905は、VCSELアレイモジュール901によって空間的に分離されている。バスバーシステム902は、バスバーマウント600、603と、1つ以上の導電性機械的締結具906とをさらに備える。バスバーマウント600、603は、バスバーマウント600、603がヒートシンクとして作用するように、熱伝導性材料を任意選択的に含む。第1のバスバー904および第2のバスバー905は、空間的に分離された複数の部分907、908を備える。図9aにおいて、第1のバスバー904および第2のバスバー905の各々は、空間的に分離された4つの部分907、908を含む。空間的に分離された部分907、908の少なくとも一部はアノードとして作用し、空間的に分離された部分907、908の少なくとも一部はカソードとして作用する。いくつかの例では、複数の空間的に分離された部分907、908がカソードまたはアノードとして機能し得ることが想定される。1つ以上の機械的締結具906は、突出部909、910を備え、結果、機械的締結具の突出部909、910がVCSELアレイモジュール901と接触し、それにより、VCSELアレイモジュール901がバスバーシステム902のバスバーマウント600、603に締結される。機械的締結具906は、例えばボルト、ねじ、ナット、押し込み嵌め、ねじ山および/または他の締結手段を使用して、1つのバスバー904、905を用いてバスバーマウント600、603に解放可能に締結される。図9aおよび図9bでは、2つのサイズの空間的に分離された部分907、908が存在する。より小さい空間的に分離された部分908は、単一の機械的締結具906を突出部分909、910と解放可能に締結する。この場合、空間的に分離された部分908は、機械的締結具906によって1つのVCSELアレイモジュール901に接続される。より大きい空間的に分離された部分907は、2つの機械的締結具906をそれらのそれぞれの突出部分909、910と解放可能に締結する。空間的に分離された部分907は、2つ以上の機械的締結具906を解放可能に締結することができることが想定される。例えば、これは、各VCSELアレイモジュール901をバスバーマウント600、603上に保持する機械的復元力を増大させるために使用されてもよい。他の場合には、空間的に分離された部分907は、それぞれの突出部分909、910を有する2つ以上の機械的締結具906を用いて2つ以上のVCSELアレイモジュール901に接続される。好ましくは、電気絶縁層911がバスバーマウント600、603上に配置され、導電性バスバー904、905および機械的締結具906をバスバーマウント600、603から電気的に分離する。この電気絶縁層911は、機械的締結具906の下にスペーサを備えてもよいことが想定される。別の想定において、電気絶縁層911は、バスバーマウント600、603上に電気絶縁コーティングを含んでもよい。さらに別の例では、バスバーマウント600、603は、電気絶縁性であるが熱伝導性の材料を含んでもよい。
【0060】
上述したように、バスバー904、905は、ボルト915およびナットなどの機械的締結具をさらに備えることができる。この場合、バスバー904、905、それぞれの突出部分909、910を有する機械的締結具906、および電気絶縁スペーサ911は、ボルト915を収容する大きさの孔を有して構成される。ボルト915は、機械的締結具906、電気絶縁スペーサ911およびバスバー904、905をバスバーマウントに保持するために、ナットを用いてバスバーマウント600、603に解放可能に締結される。この例では、ボルト915は導電性材料を含む。図9aおよび図9bでは、機械的締結具906は、バスバー904、905およびボルト915によって視界から部分的に隠されている。これらの機械的締結具の形態は、図13a、図13bおよび図13cに示されている。
【0061】
空間的に分離された部分907、908を有するバスバーマウント600、603に解放可能に締結された1つ以上の機械的締結具906は、突出部分909、910を含む。この突出部分909、910の正確な形態、形状およびサイズは、限定を意図するものではない。図13a、図13bおよび図13cは、バスバー部分904、905、907、908と解放可能に締結された機械的締結具の例示的な突出部分1301、1302、1303を示す。当業者には理解されるように、任意の他の形状の配置構成も想定される。各機械的締結具906は、突出部分909、910、1301、1302、1303の突出端がキャリア500、504/VCSELアレイモジュール901上の導電性接点912との電気的および機械的接触を維持するように、機械的に付勢される。機械的付勢が、機械的締結具906の弾性変位から導出されることが想定される。この弾性変位は、いくつかの方法で生成することができる。例として、バスバーマウント600、603内の溝601の高さは、VCSELアレイモジュール901がバスバーマウント600、603の上面から本質的に突出するように、VCSELアレイモジュール901の高さよりも小さくてもよい。バスバーマウント600、603の上面は、溝601を含む面として定義される。したがって、VCSELアレイモジュール901の上面およびバスバーマウント600、603の上面の最上部は非同一平面上にある。機械的締結具906は、一方の端部がVCSELアレイモジュール901の上面に接触し、他方の端部がバスバーマウント600、603に固定されているため、機械的締結具906は弾性的に歪められている。誘発された弾性歪みは、誘発された歪みとは反対の意味での復元力を提供する。この例では、復元力はVCSELアレイモジュール901に向かっており、したがって、機械的締結具909、910、1301、1302、1303の突出部分は、バスバーシステム902とVCSELアレイモジュール901との間の確実な機械的接続を提供する。弾性歪みが他の手段によって導出され得ることも想定される。例えば、機械的締結具906は、バスバーマウント600、603と機械的締結具906との間の旋回点の一方の側に配置されたばねが機械的締結具906にモーメントを提供することができるように、機械的締結具の孔の位置に旋回点を含むことができる。このモーメントは、旋回点を中心とした機械的締結具906の回転を引き起こすことができる。この例では、機械的締結具の孔が、ボルト915のサイズよりも大きくなるように構成されることが好ましい。好ましくは、回転は、機械的接続を提供するために突出部分909、910、1301、1302、1303がVCSELアレイモジュール901に向かって回転されるようなものである。この例では、機械的締結具906の回転は、弾性変位および復元力が生成されるように、機械的締結具909、910、1301、1302、1303の突出部分とVCSELアレイモジュール901との間の接触を提供および/または維持するように作用する。別の例では、機械的締結具909、910、1301、1302、1303の突出部分は、局所的に突出端において、機械的締結具906、1106の本体による端部と比較して厚くてもよい。これらの例では、バスバーマウント600、603およびVCSELアレイモジュール901が非同一平面上にある必要はない場合がある。したがって、上述したように、機械的締結具906は、VCSELアレイモジュール901とバスバーシステム902との間の機械的接続と、各バスバー907、908の空間的に分離された部分と対応するVCSELアレイモジュール901との間の電気的接続の両方を提供する。このようにして、VCSELアレイモジュール901は、電気接続を再はんだ付けおよび/または再配線する必要なしに容易に交換可能である。
【0062】
図9aおよび図9bでは、機械的締結具909、910、1301、1302、1303の突出部分は、VCSELアレイモジュールの導電性接点912と機械的締結具906との間に機械的接触を提供するものとして示されている。VCSELアレイモジュール912の導電性接点は、半導体装置上の導電性接点913、または、1つ以上のキャリア上に配置された導電性接点912のいずれかである。半導体装置913上の導電性接点に接触する場合、機械的締結具910、1302の突出部分は一点へと先細になっている。突出端は、一点へと先細になっていなくてもよいが、単純により小さい断面の端部であってもよいことが理解される。この突出部分の正確な形態、形状およびサイズは、限定を意図するものではない。図13a、図13bおよび図13cは、バスバー部分907、908と解放可能に締結された機械的締結具の例示的な突出部分909、910、1301、1302、1303を示す。当業者には理解されるように、任意の他の形状の配置構成が使用されることも想定される。先細端部910、1302、またはバスバー904、905によって解放可能に締結された他方の端部よりも幅が小さい端部を有する機械的締結具は、バスバー907、908の空間的に分離された部分を半導体装置300に直接接続するのに適していることが想定される。
【0063】
機械的締結具の突出部分909、910、1301、1302、1303が1つ以上のキャリア上の導電性接点への接触を提供する場合、キャリア上の導電性接点912と半導体装置上の導電性接点913との間の架橋導電性接点914は、バスバーシステム902から半導体装置300上の光学素子301、302に電気を搬送することができる。任意選択的に、この導電性接点914は、半導体装置300をキャリア500上に配置した後に堆積されるメタライゼーション層を含むことができる。任意選択的に、この導電性接点914は、キャリア500、504上に半永久的に配置された導電性金属ストリップを含んでもよい。例えば、これは接着剤を用いて接着することによる。この半永久的な接合が達成される手段は、限定することを意図するものではなく、当業者によって理解されるように他の変形が使用されてもよいことが想定される。
【0064】
特定の例では、架橋導電性接点914は、機械的締結具の突出部分909、910、1301、1302、1303よりもサイズが小さい。この場合、架橋導電性接点914は、機械的締結具906の機械的接触、およびキャリア500上の半導体装置300のバスバー904、905への電気的接続が切り離されることを可能にする。これらの接続を分離することにより、機械的締結具の突出端909、910、1301、1302、1303によって引き起こされ得る半導体装置300への機械的損傷が制限される。代わりに、与えられる任意の損傷は、キャリア上の導電性接点912に対するものである。これらの部分は、半導体300上の光学素子301、302よりも著しく安価で敏感である。
【0065】
この直列VCSELアレイモジュール設計900において、各半導体装置300上の光学素子301、302の数、各キャリア500上の半導体装置300の数、および各VCSELアレイモジュール901上のキャリア500の数は限定ではなく、他の変形形態が当業者によって理解されることが想定される。
【0066】
図10a~図10cは、図9の例示的な光学アセンブリを示すが、図5b~図5cおよび図6b~図6cのキャリアおよびバスバーの例を有する。図10a~図10cは、光学アセンブリ900の上面図1000(a)、底面図1001(b)および断面図1002(c)を示す。特に、それらは、複数のキャリア500、504をバスバーマウント600、603に機械的に結合して光学アセンブリ900を形成するための構成を明確に示している。図10aは、光学アセンブリ900の上面図を示し、第2のセットの孔605およびキャリア505の曲線状角部によって画定された孔に配置された機械的締結具1003が示されている。これらの角部機械的締結具1003はまた、機械的締結具ヘッドとキャリア502上の導電性接点との間に絶縁スペーサを備える。このようにして、機械的締結具のヘッドは光学アセンブリから電気的に絶縁され、機械的締結具1003を介して隣接するキャリア間に電流が流れ得ない。図10bは、光学アセンブリ900、1002の底面図、および、バスバーマウント603の第1のセットの孔604に配置された機械的締結具1004を示す。図10cは、光学アセンブリ1001の断面図1003を示し、バスバーマウント604の第1のセットの孔に配置された機械的締結具1004がキャリア504の底部に配置された孔506を貫通することを明確に示している。
【0067】
キャリア504をバスバーマウント603に機械的に締結するための2つの配置構成を有することが有利であり得ることが想定される。例えば、曲線状角部505によって画定される孔および第2のセットの孔605に配置された機械的締結具は、キャリアの上面が同一平面上にあることを確実にするのに特に効果的であり得る。この構成では、光学アセンブリは、不整合のない最適な構成であり得る。逆に、機械的締結具のみがキャリア506の底部の孔およびバスバーマウントの第1のセットの孔604を介して配置される場合、隣接するキャリアは、それぞれの機械的締結具の締め付けの程度が異なることに起因して、光学アセンブリの光軸の方向に不整合がある可能性がある。いくつかの例では、これがキャリア504の傾斜を引き起こし得ることが想定される。キャリアの角部に機械的締結具を使用することは、機械的締結具が複数のキャリア504にまたがって共有されるため、機械的締結具の総数を減らすことができることを意味する。しかしながら、これは、隣接するキャリアの機械的安定化が低減されるという点で、故障したキャリアの交換中に問題を引き起こす可能性がある。例えば、取り外されたキャリアに隣接するキャリアは、2つの機械的締結具のみを備える。これは、傾斜をもたらし、潜在的に上記傾斜旋回点の周りに応力を集中させる可能性がある。しかしながら、第1のセットの孔604に配置された機械的締結具およびキャリア506の底面の孔を使用することも使用することによって、故障した構成要素の交換中のこの機械的不安定性を除去することができる。このようにして、キャリアの上部および底部の機械的締結具の組み合わせが特に有利である。
【0068】
図11aおよび図11bは、バスバーシステム1102上に並列に接続されたVCSELアレイモジュール1101を備える例示的な光学アセンブリ1100を示す。図11aには、3つのVCSELアレイモジュール1101が示されており、一方、図11bには、4つのVCSELアレイモジュール1101が示されている。各VCSELアレイモジュール1101は、単一のキャリア1103を備え、各キャリア500は、2つの半導体装置400を備え、2つの半導体装置は、2つの光学素子401、402を備える。光学素子401、402、キャリア500およびVCSELアレイモジュール1101は、並列に接続されている。バスバーシステム1102は、第1のバスバー1104および第2のバスバー1105を備える。第1のバスバー1104および第2のバスバー1105は、VCSELアレイモジュール1101によって空間的に分離されている。バスバーシステム1102は、バスバーマウント600、603と、1つ以上の導電性機械的締結具1106とをさらに備える。バスバーマウント600、603は、バスバーマウント600、603がヒートシンクとして作用するように、任意選択的に熱伝導性材料から成る。第1のバスバー1104および第2のバスバー1105は、1つ以上のVCSELアレイモジュール1101に電気的に接続され、第1のバスバー1104はアノードとして機能し、第2のバスバー1105はカソードとして機能する。あるいは、第1のバスバー1104はカソードとして機能し、第2のバスバー1105はアノードとして機能する。1つ以上の機械的締結具1106は、突出部1107を備え、結果、機械的締結具の突出部1107がVCSELアレイモジュール1101と接触し、それにより、VCSELアレイモジュール1101がバスバーマウント600、603を通じてバスバーシステム1102に締結される。機械的締結具1106は、例えばボルト、ねじ、ナット、押し込み嵌め、ねじ山および/または他の締結手段を使用して、1つのバスバー1104、1105を用いてバスバーマウント600、603に解放可能に締結される。図11aおよび図11bにおいて、第1のバスバー1104および第2のバスバー1105は、各対応するバスバー1104、1105のすべての機械的締結具1106を解放可能に締結する。電気がバスバー1104、1105のうちの一方を通じてバスバーシステム1102に接続されると、電気は、バスバー1104、1105に解放可能に締結された各対応する機械的締結具1106を並列に通過して各VCSELアレイモジュール1101に至る。同様に、他のバスバー1104、1105に解放可能に締結されたすべての対応する機械的締結具1106は、VCSELアレイモジュール1101から他のバスバー1104、1105に電気を並列に搬送する。
【0069】
好ましくは、電気絶縁層1108がバスバーマウント600、603上に配置され、導電性バスバー1104、1105および機械的締結具1106をバスバーマウント600、603から電気的に分離する。この電気絶縁層1108は、機械的締結具1106の下にスペーサを備えてもよいことが想定される。別の想定において、電気絶縁層1108は、バスバーマウント600、603上に電気絶縁コーティングを含んでもよい。さらに別の例では、バスバーマウント600、603は、電気絶縁性であるが熱伝導性の材料を含んでもよい。
【0070】
上述したように、バスバー1104、1105は、ボルト1112およびナットなどの機械的締結具をさらに備えることができる。この場合、バスバー1104、1105、突出部分1107を有する機械的締結具1106、および電気絶縁スペーサ1108は、1つ以上のボルト1112を収容する大きさの孔または孔のセットを有して構成される。1つ以上のボルト1112は、1つ以上の対応するナットを用いてバスバーマウント600、603に解放可能に締結される。この例では、ボルト1112は導電性材料を含む。図11aおよび図11bでは、機械的締結具1106は、バスバー1104、1105およびボルト1112によって視界から部分的に隠されている。これらの機械的締結具の形態は、図13a、図13bおよび図13cに示されている。
【0071】
バスバーマウント600、603に解放可能に締結された1つ以上の機械的締結具1106は、突出部分を含む。この突出部分の正確な形態、形状およびサイズは、限定ではない。図13a、図13bおよび図13cは、バスバー部分1104、1105と解放可能に締結された機械的締結具の例示的な突出部分1301、1302、1303を示す。当業者には理解されるように、任意の他の形状の配置構成も想定される。各機械的締結具1106は、突出部分1107、1301、1302、1303の突出端がキャリア500、504/VCSELアレイモジュール901上の導電性接点1109との電気的および機械的接触を維持するように、機械的に付勢される。図9aおよび図9bに関連して上述したように、機械的付勢が、機械的締結具1106の弾性変位から導出されることが想定される。この弾性変位は、いくつかの方法で生成することができる。例として、バスバーマウント600、603内の溝601の高さは、VCSELアレイモジュール1101がバスバーマウント600、603の上面から本質的に突出するように、VCSELアレイモジュール1101の高さよりも小さくてもよい。バスバーマウント600、603の上面は、溝601を含む面として定義される。したがって、VCSELアレイモジュール1101の上面およびバスバーマウント600、603の上面の最上部は非同一平面上にある。機械的締結具1106は、一方の端部がVCSELアレイモジュール1101の上面に接触し、他方の端部がバスバーマウント1104、1105に固定されているため、機械的締結具1106は弾性的に歪められている。誘発された弾性歪みは、誘発された歪みとは反対の意味での復元力を提供する。この例では、復元力はVCSELアレイモジュール1101に向かっており、したがって、機械的締結具1107、1301、1302、1303の突出部分は、バスバーシステム1102とVCSELアレイモジュール1101との間の確実な機械的接続を提供する。弾性歪みが他の手段によって導出され得ることも想定される。例えば、各機械的締結具1106は、バスバーマウント600、603と各機械的締結具1106との間の旋回点の一方の側に配置されたばねが機械的締結具1106にモーメントを提供することができるように、機械的締結具の孔の位置に旋回点を含むことができる。このモーメントは、旋回点を中心とした機械的締結具1106の回転を引き起こすことができる。この例では、機械的締結具の孔が、ボルト1112のサイズよりも大きくなるように構成されることが好ましい。好ましくは、回転は、機械的接続を提供するために突出部分1107、1301、1302、1303がVCSELアレイモジュール1101に向かって回転されるようなものである。この例では、機械的締結具1106の回転は、弾性変位および復元力が生成されるように、機械的締結具1107、1301、1302、1303の突出部分とVCSELアレイモジュール1101との間の接触を提供および/または維持するように作用する。別の例では、機械的締結具1107、1301、1302、1303の突出部分は、局所的に突出端において、機械的締結具906、1106の本体による端部と比較して厚くてもよい。これらの例では、バスバーマウント600、603およびVCSELアレイモジュール1101が非同一平面上にある必要はない場合がある。したがって、上述したように、機械的締結具1106は、VCSELアレイモジュール1101とバスバーシステム1102との間の機械的接続と、第1のバスバー1104または第2のバスバー1105と対応するVCSELアレイモジュール1101との間の電気的接続の両方を提供する。このようにして、VCSELアレイモジュール1101は、電気接続を再はんだ付けおよび/または再配線する必要なしに容易に交換可能である。
【0072】
図13aおよび図13bでは、機械的締結具1107、1301、1302、1303の突出部分は、キャリア500、504/VCSELアレイモジュール1101の導電性接点1109と機械的締結具1106との間に機械的接触を提供するものとして示されている。この例では、導電性接点は、キャリア1109上の導電性接点である。しかしながら、VCSELアレイモジュールの導電性接点は、半導体装置1110上の導電性接点、または、1つ以上のキャリア1109上に配置された導電性接点のいずれかであってもよいことが想定される。この突出部分の正確な形態、形状およびサイズは、限定を意図するものではない。図13a、図13bおよび図13cは、バスバー部分1104、1105と解放可能に締結された機械的締結具の例示的な突出部分1301、1302、1303を示す。当業者には理解されるように、任意の他の形状の配置構成も想定される。先細端部1302を有する機械的締結具が、バスバーによって解放可能に締結され、バスバー1104、1105を半導体装置1110上の導電性接点に直接電気的に接続するのに適し得ることが想定される。
【0073】
機械的締結具の突出部分1107、1301、1302、1303が1つ以上のキャリア1109上の導電性接点への接触を提供する場合、キャリア1109上の導電性接点と半導体装置1110上の導電性接点との間の架橋導電性接点1111は、バスバーシステム1102から半導体装置400上の光学素子401、402に電気を搬送することができる。任意選択的に、この導電性接点1111は、半導体装置400をキャリア500、504上に配置した後に堆積されるメタライゼーション層を含むことができる。任意選択的に、この導電性接点1111は、キャリア500、504上に半永久的に配置された導電性金属ストリップを含んでもよい。例えば、これは接着剤を用いて接着することによる。この半永久的な接合が達成される手段は、限定することを意図するものではなく、当業者によって理解されるように他の変形が使用されてもよいことが想定される。
【0074】
いくつかの例では、架橋導電性接点1111は、機械的締結具の突出部分1107、1301、1302、1303よりもサイズが小さい。この場合、架橋導電性接点1111は、機械的締結具1106の機械的接触、およびキャリア500、504上の半導体装置400のバスバー1104、1105への電気的接続が切り離されることを可能にする。これらの接続を分離することにより、機械的締結具の突出端1107、1301、1302、1303によって引き起こされ得る半導体装置400への機械的損傷が制限される。代わりに、与えられる任意の損傷は、キャリア1109上の導電性接点に対するものである。これらの部分は、半導体400上の光学素子401、402よりも著しく安価で敏感である。
【0075】
さらに、機械的締結具1106は相当の空間を占める。これは、機械的締結具1106がオペレータによって動作可能に可動である必要があるためである。この例では、架橋導電性接点1111はまた、特定のVCSELアレイモジュール1101に必要な機械的締結具1106の数を減らす。例えば、各VCSELアレイモジュール1101について、半導体装置400はキャリア500、504上で並列に接続される。したがって、第1のバスバー1104から半導体装置1110上の導電性接点への電気的接続を提供するために機械的締結具が必要とされる。しかしながら、代わりに架橋導電性接点1111を使用することにより、各VCSELアレイモジュールには2つの機械的締結具1106のみが必要である。一方はVCSELアレイモジュール400に電気を供給するための機械的締結具であり、他方は電気を除去するための機械的締結具である。架橋導電性接点1111は、キャリア1109上の導電性接点および半導体装置1110の導電性接点からの電気接続を提供する。これは、構成要素の交換中にVCSELアレイモジュール1101から取り外す必要がある機械的締結具1106がより少ないという有利な効果を提供する。同時に、これは、これらの機械的締結具1106がVCSELアレイモジュール1101内の敏感な構成要素に対して与え得る損傷の量を低減する。さらに、機械的締結具1106の数を減らすことにより、機械的締結具1106のサイズを大きくすることも可能であり、したがって、故障した構成要素の交換中のユーザ操作をより容易にすることができる。架橋導電性接点1111および機械的締結具1106が協調して動作し、それらの正確な数および配置構成が、光学アセンブリ全体の動作要件に依存することが想定される。例えば、特定のVCSELアレイモジュール1101上の半導体装置400の数は、アセンブリの動作電力要件に関連し得、一方、機械的締結具1106および架橋導電性接点1111の数は、機械的締結具1106および半導体装置400の相対的なサイズに依存し得る。
【0076】
この並列VCSELアレイモジュール設計1100において、各半導体装置400上の光学素子401、402の数、各キャリア500、504上の半導体装置400の数、および各VCSELアレイモジュール901上のキャリア500、504の数は限定ではなく、他の変形形態が当業者によって理解されることが想定される。
【0077】
図12a~図12cは、図11の例示的な光学アセンブリ1100を示すが、図5b~図5cおよび図6b~図6cのキャリア504およびバスバー603の例を有する。図12a~図12cは、光学アセンブリ1100の上面図1200(a)、底面図1201(b)および断面図1202(c)を示す。特に、それらは、複数のキャリア500、504をバスバーマウント600、603に機械的に結合して光学アセンブリ1100を形成するための構成を明確に示している。図12aは、光学アセンブリ1100の上面図を示し、第2のセットの孔605およびキャリア505の曲線状角部によって画定された孔に配置された機械的締結具1203が示されている。これらの角部機械的締結具1203はまた、機械的締結具ヘッドとキャリア502上の導電性接点との間に絶縁スペーサを備える。このようにして、機械的締結具のヘッドは光学アセンブリから電気的に絶縁され、機械的締結具1203を介して隣接するキャリア間に電流が流れ得ない。いくつかの例では、絶縁スペーサは存在しない。図12bは、光学アセンブリ1100、1202の底面図、および、バスバーマウント603の第1のセットの孔604に配置された機械的締結具1204を示す。図12cは、光学アセンブリ1100の断面図を示し、バスバーマウント604の第1のセットの孔に配置された機械的締結具1204がキャリア504の底部に配置された孔506を貫通することを明確に示している。
【0078】
キャリア504をバスバーマウント603に機械的に締結するための2つの配置構成を有することが有利であり得ることが想定される。例えば、曲線状角部505によって画定される孔および第2のセットの孔605に配置された機械的締結具は、キャリアの上面が同一平面上にあることを確実にするのに特に効果的であり得る。この構成では、光学アセンブリは、不整合のない最適な構成であり得る。逆に、機械的締結具のみがキャリア506の底部の孔およびバスバーマウントの第1のセットの孔604を介して配置される場合、隣接するキャリアは、それぞれの機械的締結具の締め付けの程度が異なることに起因して、光学アセンブリの光軸の方向に不整合がある可能性がある。いくつかの例では、これがキャリア504の傾斜を引き起こし得ることが想定される。キャリアの角部に機械的締結具を使用することは、機械的締結具が複数のキャリア504にまたがって共有されるため、機械的締結具の総数を減らすことができることを意味する。しかしながら、これは、隣接するキャリアの機械的安定化が低減されるという点で、故障したキャリアの交換中に問題を引き起こす可能性がある。例えば、取り外されたキャリアに隣接するキャリアは、2つの機械的締結具のみを備える。これは、傾斜をもたらし、潜在的に上記傾斜旋回点の周りに応力を集中させる可能性がある。しかしながら、第1のセットの孔604に配置された機械的締結具およびキャリア506の底面の孔を使用することも使用することによって、故障した構成要素の交換中のこの機械的不安定性を除去することができる。このようにして、キャリアの上部および底部の機械的締結具の組み合わせが特に有利である。
【0079】
図13は、バスバー部分904、905、907、908、1104、1105と解放可能に締結された機械的締結具の例示的な突出部分1301、1302、1303を示す。この突出部分1301、1302、1303の正確な形態、形状およびサイズは、限定ではない。当業者には理解されるように、任意の他の形状の配置構成も想定される。機械的締結具909、910、1107、1301、1302、1303の突出端の形状は、例えば、i)それが電気的接触を提供している接点、ならびに、ii)接触抵抗と、導電性接点に損傷を与える可能性の回避との対立する要件によって決定することができる。先細端部、またはバスバー904、905、907、908、1104、1105によって解放可能に締結されたその他方の端部910、1302よりも幅が小さい端部を有する機械的締結具は、バスバー904、905、907、908、1104、1105を半導体装置300、400に直接電気的に接続するのに適していることが想定される。この場合、半導体装置サイズに起因して、突出部分が小さい。他方、キャリアまたはVCSELアレイモジュール上の導電性接点912、1109に接続された突出端909、1107、1301、1303を有する機械的締結具は、バスバー904、905、907、908、1104、1105によって解放可能に締結されるその他端1303と同じまたはさらにはより大きい幅であってもよい。この場合、より大きい断面の端部1303は、接触圧力を低減することによって導電性接点912、1109に生じる損傷をより少なくすることができる。好ましい断面は、より高い接触圧力に関連する接触抵抗の低減と、より低い接触圧力に関連する機械的損傷の低減との間の妥協点である。突出部分1301、1302、1303の可撓性を高めるために、より狭い突出端を選択することもできる。より狭い端部は、より広い端部よりも可撓性がある。これは、突出部分が縁部ではなく面に沿ってVCSELアレイモジュールと連続するように、より大きい接触領域が提供されることを保証するのに有利であり得る。
【0080】
図13に示すような機械的締結具の寸法は、バスバーマウントおよびVCSELアレイモジュールの寸法に一致するように選択される。機械的締結具1301、1302、1303の突出端は、溝によって画定されたVCSELアレイモジュールとマウントとの間の隙間を埋める。突出端の適切な長さの例は、2~4cm、より具体的には3cmである。しかしながら、この例は限定的ではなく、マウントおよびVCSELアレイの寸法に応じてより大きいまたはより小さい突出部を使用することができる。締結具の本体は、突出端よりも広く、例えば1~2cmの断面を有してもよい。締結具の本体は、装置の主面に沿って、機械的締結具を取り付けるために使用されるねじの頭部よりも大きくてもよく、または狭くてもよい。締結具の本体は、ねじまたは他の種類の機械的締結具を受け入れるための開口部を画定する。本体は、装置の主面に垂直な方向にほぼ平坦である。例えば、厚さは、この厚さと比較して無視できる厚さ変動を有して0.5~3mmであってもよい。機械的締結具の本体を保持するねじを緩めるとき、本体は、突出端がVCSELアレイを解放するように回転されてもよい。
【0081】
さらなる任意選択の特徴として、締結具の突出部分の端部は、動作中にVCSELアレイモジュールに向かって光軸の方向にわずかに厚くてもよく、または他の様態で拡張してもよい。いくつかの例では、締結具の突出部分の端部のより厚い領域は、ポリマーなどの柔軟な材料を含んでもよい。好ましくは、電気接点が十分に低い抵抗を有するように、ポリマーは導電性であってもよい。他の例では、締結具の突出部分の端部のより厚い領域は、締結具の残りの部分と同じ材料を含んでもよい。肥厚部分または拡張部の技術的効果は、弾性的に変形可能な突出部分がVSCELアレイを定位置により効果的にクランプし、VCSELアレイとバスバーとの間の導電性接触を少なくとも改善することである。
【0082】
図14は、直列に接続された図11aおよび図11bに関連して上述したタイプの2つの光学アセンブリ1401を含む例示的な光学アセンブリ1400を示す。各々が、それぞれのキャリア1402を各々が備える1つ以上のVCSELアレイモジュールを備え、それぞれのキャリアは、各々が2つの半導体装置400を含み、半導体装置は、各々が2つの光学素子401、402を含む。光学素子401、402は半導体装置400上で並列に接続され、半導体装置400は並列に接続され、したがってキャリア1402も並列に接続される。すべての前述の図に関連して本明細書で説明される他のすべての例は、図14の光学アセンブリ1400にも適用することができる。この例では、各光学アセンブリ1401は、接続バスバー要素1403と直列に接続される。接続バスバー要素1403は、各光学アセンブリ1401の第1のバスバー1404に解放可能に締結される。対称性により、接続バスバー要素1403は、各光学アセンブリ1401の第2のバスバー1405にも等しく解放可能に締結され得る。したがって、その光学アセンブリの第1のバスバー1404から左端の光学アセンブリ1401に導入された電気は、対応するVCSELアレイモジュール上の半導体装置400を通過し、接続バスバー要素1403を通って右端の光学アセンブリに至る。次いで、電気は、各光学アセンブリの第1のバスバーから対応する機械的締結具を介してVCSELアレイモジュール1401に搬送される。電気は、第2のバスバー1405に電気的に結合される別の対応する機械的締結具によってVCSELアレイモジュールから抽出される。この例では、少なくとも1つのバスバー1404、1405がカソードとして機能し、少なくとも1つのバスバー1404、1405がアノードとして機能する。接続バスバー要素1403は、導電性材料から構成される。
【0083】
図15は、並列に接続された図9aおよび図9bに関連して上述したタイプの2つの光学アセンブリ1501を含む例示的な光学アセンブリ1500を示す。各々が、それぞれのキャリア1502を各々が備える1つ以上のVCSELアレイモジュールを備え、それぞれのキャリアは、各々が2つの半導体装置300を含み、半導体装置は、各々が2つの光学素子301、302を含む。光学素子301、302は半導体装置300上で直列に接続され、半導体装置300は直列に接続され、したがってキャリア1502も直列に接続される。すべての前述の図に関連して本明細書で説明される他のすべての例は、図14の光学アセンブリ1501にも適用することができる。この例では、各光学アセンブリ1501は、接続バスバー1503と並列に接続される。接続バスバー要素1503は、各光学アセンブリ1501の第1のバスバーまたは第2のバスバー1504、1505、1506、1507の少なくとも1つの空間的に分離された部分に解放可能に締結される。この例では、接続バスバー要素1503は、左端のキャリアおよび右端のキャリアに電気を並列に搬送するように構成される。残りの空間的に分離された部分1504、1505、1506、1507は、一方の光学アセンブリ1501、1502/キャリア500、504ともう一方との間で電気を搬送するように機能する。第1のバスバーまたは第2のバスバー1504、1505、1506、1507の少なくとも1つの空間的に分離された部分はアノードとして機能し、第1のバスバーまたは第2のバスバー1504、1505、1506、1507の少なくとも1つの空間的に分離された部分はカソードとして機能する。接続バスバー要素1503は、導電性材料から構成される。
【0084】
図9図11図14図15の組み合わせがより大きいアセンブリを形成することができ、システムのサイズおよび規模が動作要件によって決定されることが想定される。例示として、可能な電気接続の変形を取り上げる。図9aおよび図9bは、直列に接続された3つ/4つのVCSELアレイモジュール901を開示し(SERIES)、図11aおよび図11bは、並列に接続された3つ/4つのVCSELアレイモジュール1101を開示する(PARALLEL)。図14は、直列に接続された、図13に開示された2つのVCSELアレイモジュール1101を示す(PARALLEL-SERIES)。図15は、並列に接続された、図9aおよび図9bに開示された2つのVCSELアレイモジュール901を示す(SERIES-PARALLEL)。追加の変形、したがってスケーラビリティおよびカスタマイズ性がまた、i)各半導体装置300、400上の光学素子301、302、401、402の間、ii)キャリア500、504上の半導体装置300、400の間、およびiii)VCSELアレイモジュール901、1101上のキャリア装置500、504の間の直列または並列接続も可能であるという点において想定される。例として、図14および図15の例を直列または並列に組み合わせることが可能であることが想定される。さらに、VCSELアレイモジュール設計において、各半導体装置上の光学素子の数、各キャリア上の半導体装置の数、および各VCSELアレイモジュール上のキャリアの数は、他の変形形態が当業者によって理解されるという点において、限定ではない。
【0085】
上述したすべての光学アセンブリについて、光学素子301、302、401、402、半導体装置300、400、キャリア500、504、903、1103、1402、1502、およびVCSELアレイモジュール901、1101、1401、1501はすべて、バスバーマウント600、603上に直線的に配置され、それにより、任意選択的に、レンズ1601、1701を、光学アセンブリ900、1100、1400、1500の光軸に沿って配置することができ、それにより、レンズ1601、1701は、光学アセンブリ900、1100、1400、1500から放出されるすべてのレーザエネルギーの経路内にある。レンズ1601、1701は、本質的に光を集束させるために使用され得る。例示的なレンズを図16および図17に示す。好ましくは、レンズ1601、1701は、少なくとも1つの取り外し可能なレンズマウント1602、1702によってバスバーシステム902、1102に解放可能に締結されてもよい。いくつかの例では、レンズ1601、1701は円柱である。この例では、光学アセンブリ900、1100、1400、1500内の各光学素子100、301、302、401、402に対して別個の光学レンズの代わりに単一の円柱レンズ1601、1701を使用することが費用効果的である。このレンズ1601、1701は、円柱形である必要はなく、実効的に円柱レンズとして作用するように、少なくとも1つの湾曲した縁部を含むことが想定される。例えば、レンズ1601、1701は、レーザエネルギーの経路内の1つの平坦な縁部と、光の経路内の1つの湾曲した縁部とを含むことができる。この例では、取り外し可能なレンズマウント1602、1702は、機械的締結具906、1106によってバスバーマウント600、603に解放可能に締結される。この例では、レンズマウント1602、1702をバスバーマウント600、603に固定するために、複数の機械的ボルトおよびナットが使用される。したがって、バスバーマウント600、603は、ボルトに適合するようなサイズにされた複数の孔602を備える。ねじ、押し込み嵌め、ねじ山および/または他の締結手段が使用されてもよいことも想定される。これらの光学アセンブリにおいて、取り外し可能レンズマウント1602、1702、キャリア500、504、903、1103、1402、1502、VCSELアレイモジュール901、1101、1401、1501、第1のバスバー904、1104、1404、第2のバスバー905、1105、1405または任意の他のバスバー907、908、1504、1505、1506、1507、および機械的締結具906、1106は、すべて解放可能に締結される。好ましくは、レンズマウント1602、1702は、VCSELアレイモジュール901、1101、1401、1501のいずれとも機械的または電気的に接続していない。レンズマウント1602、1702内に配置されたレンズ1601、1701は、レンズ1601、1701をVCSELアレイモジュール901、1101、1401、1501に分離する小さい空隙が存在するように、VCSELアレイモジュール901、1101、1401、1501と連続しているか、またはVCSELアレイモジュール901、1101、1401、1501のわずかに上方に配置されてもよい。
【0086】
これらのすべての構成要素が解放可能に締結されることにより、光学アセンブリ900、1100、1400、1500は、構成要素の故障に対して本質的に堅牢である。特定の光学素子100、301、302、401、402または半導体装置300、400が焼損しているシナリオでは、その光学素子100、301、302、401、402または半導体装置300、400と関連付けられるキャリア500、504、903、1103、1402、1502またはVCSELアレイモジュール901、1101、1401、1501を交換することができる。例として、レンズマウント1602、1702およびレンズ1601、1701を取り外すことができ、次いで、故障したキャリア500、504、903、1103、1402、1502またはVCSELアレイモジュール901、1101、1401、1501と関連付けられる機械的締結具906、1106を取り外すことができる。機械的締結具906、1106を取り外すには、機械的締結具906、1106に対する機械的付勢を除去する必要がある。いくつかの例では、機械的締結具906、1106は、バスバー904、907、908、1104、1105、1404、1405、1504、1505、1506、1507、およびバスバーマウント600、603との機械的接続の周りを回転することができ、それにより、機械的締結具の突出部分909、910、1107、1301、1302、1303は、VCSELアレイモジュールの導電性接点912、913、1109、1110と接触しなくなり、したがって、機械的締結具906、1106に対する機械的付勢が除去される。他の例では、機械的締結具を突出端と締結する機械的締結具が緩められるだけでよく、結果、機械的締結具906、1106がVCSELアレイモジュールの導電性接点912、913、1109、1110から外方に移動され得る。この例では、機械的締結具906、1106が、突出部材909、910、1107、1301、1302、1303を移動させる必要がある方向に沿って細長い孔を含むことが想定される。さらなる例では、VCSELアレイモジュール901、1101、1401、1501に向かう機械的締結具906、1106の機械的付勢または回転を生成するばねまたは弾性構成要素が取り外される。機械的締結具906、1106に対する機械的付勢を除去した後、および/または機械的締結具906、1106をキャリア500、504、903、1103、1402、1502またはVCSELアレイモジュール901、1101、1401、1501に対して移動させた後、キャリア500、504、903、1103、1402、1502またはVCSELアレイモジュール901、1101、1401、1501に対する復元力はなく、したがって、キャリア500、504、903、1103、1402、1502およびVCSEL901、1101、1401、1501は、ユーザによって自由に取り外すことができる。次いで、機能するキャリア500、504、903、1103、1402、1502またはVCSELアレイモジュール901、1101、1401、1501をその場所に配置することができる。キャリア500、504、903、1103、1402、1502またはVCSELアレイモジュール901、1101、1401、1501が故障または破損した構成要素であることは必須ではない。光学アセンブリ900、1100、1400、1500の性能が特定の閾値を下回った時点、または光学アセンブリ900、1100、1400、1500の機能要件が経時的に変化した場合にも、交換は有用であり得る。したがって、モジュール式光学アセンブリ構造は、動作時の寿命を保証し、アセンブリ全体を交換する必要なく光学アセンブリが特定の閾値を上回って機能することを保証する。
【0087】
当業者は、前述の説明および添付の特許請求の範囲において、「上」、「沿って」、「側面」などの位置用語が、添付の図面に示されているものなどの概念図を参照して行われることを理解するであろう。これらの用語は、参照を容易にするために使用されるが、限定的な性質のものではない。したがって、これらの用語は、添付の図面に示される向きにあるときの物体を参照すると理解されるべきである。同様に、第1のバスバーおよび第2のバスバーに関するカソードおよびアノードの使用は、対称性によって交換可能に使用されてもよい。
【0088】
以上、本開示を好ましい実施形態に関して説明したが、これらの実施形態は例示にすぎず、特許請求の範囲はこれらの実施形態に限定されないことを理解されたい。当業者は、添付の特許請求の範囲内に入ることが企図される本開示を考慮して修正および代替を行うことができる。本明細書に開示または例示された各特徴は、単独で、または本明細書に開示もしくは例示された任意の他の特徴との任意の適切な組み合わせで、任意の実施形態に組み込まれ得る。
【符号の説明】
【0089】
参照符号のリスト:
100 光学素子
101 発光レーザのアレイ
200 垂直キャビティ面発光レーザ(VCSEL)
201 VCSELの基板
202 下側分布ブラッグ反射器(DBR)
203 活性発光領域
204 上側分布ブラッグ反射器(DBR)
300 光学素子が直列に接続された半導体装置
301 半導体装置上に配置された光学素子
302 半導体装置上に配置された光学素子
303 半導体装置上の導電性接点
304 半導体装置上の電気配線
305 半導体装置上に配置された光学素子上の発光レーザアレイ
306 半導体装置上に配置された光学素子上の発光レーザアレイ
307 半導体装置の基板
400 光学素子が並列に接続された半導体装置
401 半導体装置上に配置された光学素子
402 半導体装置上に配置された光学素子
403 半導体装置上の導電性接点
404 半導体装置上の電気配線
405 半導体装置上に配置された光学素子上の発光レーザアレイ
406 半導体装置上に配置された光学素子上の発光レーザアレイ
407 半導体装置の基板
500 例示的なキャリア
501 キャリアの溝
502 キャリア上の導電性接点
503 キャリアのベース
504 例示的なキャリア
505 負の半径を有するキャリアの曲線状角部
506 キャリアの底面内の複数の孔
600 例示的なバスバーマウント
601 バスバーマウント内の溝
602 バスバーマウント内の複数の孔
603 例示的なバスバーマウント
604 バスバーマウントの溝内の第1のセットの孔
605 バスバーマウントの溝内の第2のセットの孔
700 直列に接続された2つの半導体装置を備えるVCSELアレイモジュール
701 VCSELアレイモジュールのキャリア
702 キャリア上に配置された半導体装置
703 キャリア上に配置された半導体装置
704 キャリア上の各半導体を直列に接続する電気配線
705 キャリア上の導電性接点
706 半導体装置上の導電性接点
800 並列に接続された2つの半導体装置を備えるVCSELアレイモジュール
801 VCSELアレイモジュールのキャリア
802 キャリア上に配置された半導体装置
803 キャリア上に配置された半導体装置
804 キャリア上の導電性接点
805 半導体装置上の導電性接点
900 直列に接続されたVCSELアレイモジュールを備える例示的な光学アセンブリ
901 VCSELアレイモジュール
902 バスバーシステム
903 キャリア
904 バスバーシステムの第1のバスバー
905 バスバーシステムの第2のバスバー
906 導電性機械的締結具
907 第1のバスバーまたは第2のバスバーの空間的に分離された部分
908 第1のバスバーまたは第2のバスバーの空間的に分離された部分
909 機械的締結具の突出部
910 機械的締結具の突出部
911 電気絶縁スペーサ
912 キャリアまたはVCSELアレイモジュール上の導電性接点
913 半導体装置上の導電性接点
914 架橋導電性接点
915 機械的締結具
1000 直列に接続されたVCSELアレイモジュールを備える例示的な光学アセンブリの上面図
1001 直列に接続されたVCSELアレイモジュールを備える例示的な光学アセンブリの底面図
1002 直列に接続されたVCSELアレイモジュールを備える例示的な光学アセンブリの断面図
1003 バスバーマウントの上面上の機械的締結具
1004 バスバーマウントの底面上の機械的締結具
1100 並列に接続されたVCSELアレイモジュールを備える例示的な光学アセンブリ
1101 VCSELアレイモジュール
1102 バスバーシステム
1103 キャリア
1104 バスバーシステムの第1のバスバー
1105 バスバーシステムの第2のバスバー
1106 導電性機械的締結具
1107 機械的締結具の突出部
1108 電気絶縁スペーサ
1109 キャリアまたはVCSELアレイモジュール上の導電性接点
1110 半導体装置上の導電性接点
1111 架橋導電性接点
1112 機械的締結具
1200 並列に接続されたVCSELアレイモジュールを備える例示的な光学アセンブリの上面図
1201 並列に接続されたVCSELアレイモジュールを備える例示的な光学アセンブリの底面図
1202 並列に接続されたVCSELアレイモジュールを備える例示的な光学アセンブリの断面図
1203 バスバーマウントの上面上の機械的締結具
1204 バスバーマウントの底面上の機械的締結具
1301 突出端が制限端と同じ幅を有する、機械的締結具の例示的な突出部分
1302 突出端が制限端よりも小さい幅を有する、機械的締結具の例示的な突出部分
1303 突出端が制限端よりも大きい幅を有する、機械的締結具の例示的な突出部分
1400 直列に接続された2つのVCSELアレイモジュールを備える例示的な光学アセンブリ
1401 VCSELアレイモジュール
1402 キャリア
1403 接続バスバー要素
1404 第1のバスバー
1405 第2のバスバー
1500 並列に接続された2つのVCSELアレイモジュールを備える例示的な光学アセンブリ
1501 VCSELアレイモジュール
1502 キャリア
1503 接続バスバー要素
1504 第1のバスバーの空間的に分離された部分
1505 第1のバスバーの空間的に分離された部分
1506 第2のバスバーの空間的に分離された部分
1507 第2のバスバーの空間的に分離された部分
1601 円柱レンズ
1602 取り外し可能なレンズマウント
1701 円柱レンズ
1702 取り外し可能なレンズマウント
図1
図2
図3a
図3b
図4a
図4b
図5a
図5b
図5c
図6a
図6b
図6c
図7a
図7b
図8a
図8b
図9a
図9b
図10a
図10b
図10c
図11a
図11b
図12a
図12b
図12c
図13a
図13b
図13c
図14
図15
図16
図17