(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-08
(45)【発行日】2024-07-17
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20240709BHJP
G06Q 30/0235 20230101ALI20240709BHJP
【FI】
G06Q30/0207 346
G06Q30/0207 378
G06Q30/0235
(21)【出願番号】P 2023147237
(22)【出願日】2023-09-11
【審査請求日】2023-09-11
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 ウエブページの公開日:2023年6月1日 ウエブページのURL https://dashboard.paypay.ne.jp/app/#/mystore/plc/coupon/create-select https://dashboard.paypay.ne.jp/app/#/mystore/plc/dashboard
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【氏名又は名称】沖田 壮男
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】久保田 卓磨
(72)【発明者】
【氏名】ゴバニ アカシ スレシクマル
(72)【発明者】
【氏名】志保澤 洋大
【審査官】板垣 有紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-002184(JP,A)
【文献】特開2006-309502(JP,A)
【文献】特開2004-213176(JP,A)
【文献】特開2010-237949(JP,A)
【文献】特開2022-135958(JP,A)
【文献】株式会社トライバルメディアハウス KABUSHIKIGAISHA,LINE@公式ガイド 初版 ,第1版,株式会社インプレスジャパン 土田 米一,2013年07月01日,p.170
【文献】松浦 法子 Noriko Matsuura,小さなお店のLINE@集客・販促ガイド 初版 ,第1版,株式会社翔泳社 佐々木 幹夫,2014年07月17日,p.174
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が過去に作成した、期間が設定された第1電子的マーケティングコンテンツに対し、前記期間を変更し、
前記期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツの発行の依頼を受け付けた場合、前記期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めることなく発行する処理を実行し、
表示部に表示された利用者が過去に作成した第1電子的マーケティングコンテンツを含むインターフェース画面に対して、前記第1電子的マーケティングコンテンツの前記期間とは異なるコンテンツの一部を変更し且つ前記第1電子的マーケティングコンテンツの前記期間を変更して援用した第2電子的マーケティングコンテンツを作成する操作に基づいて、前記第1電子的マーケティングコンテンツの前記期間とは異なるコンテンツの一部を変更し且つ前記第1電子的マーケティングコンテンツの前記期間を変更して援用した第2電子的マーケティングコンテンツの発行の依頼を受け付けた場合、前記期間とは異なるコンテンツの一部を変更して援用した第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めるための処理を実行する処理部と、
備える情報処理システム。
【請求項2】
前記審査の工程は、
前記期間とは異なるコンテンツの一部を変更して援用した第2電子的マーケティングコンテンツのコンテンツが
発行基準を満たすか否かを審査者に審査させる、または自動で審査させるための処理の工程である、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
利用者が過去に作成した、期間が設定された第1電子的マーケティングコンテンツに対し、前記期間を変更し、前記期間以外を
変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツの発行の依頼を受け付けた場合、前記
期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めることなく発行する処理を実行し、
前記第1電子的マーケティングコンテンツの前記期間とは異なるコンテンツの一部を変更し且つ前記第1電子的マーケティングコンテンツの前記期間を変更して援用した第2電子的マーケティングコンテンツの発行の依頼を受け付けた場合、前記期間とは異なるコンテンツの一部を変更して援用した第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めるための処理を実行する処理部と、
前記第1電子的マーケティングコンテンツを利用して新たな電子的マーケティングコンテンツを作成するか否かを問い合わせるためのインターフェース画面を表示部に表示させる制御部と、を備え、
前記処理部は、前記インターフェース画面に対して前記
新たな電子的マーケティングコンテンツを作成する操作がされて前記依頼を受け付けた場合、前記利用者が過去に作成した、前記期間が設定された第1電子的マーケティングコンテンツに対し、前記期間以外を変更して援用したか否かに基づいて、前記新たな第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めるか否かを判定する、
情報処理システム。
【請求項4】
利用者が過去に作成した、期間が設定された第1電子的マーケティングコンテンツに対し、前記期間を変更し、前記期間以外を
変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツの発行の依頼を受け付けた場合、前記
期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めることなく発行する処理を実行し、
前記第1電子的マーケティングコンテンツの
前記期間とは異なるコンテンツの一部を変更し且つ前記第1電子的マーケティングコンテンツの前記期間を変更して援用した第2電子的マーケティングコンテンツの発行の依頼を受け付けた場合、前記期間とは異なるコンテンツの一部を変更して援用した第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めるための処理を実行する処理部と、
前記利用者が過去に作成した前記第1電子的マーケティングコンテンツを含むインターフェース画面を表示部に表示させ、
前記利用者が所定の前記第1電子的マーケティングコンテンツを利用して、
第2電子的マーケティングコンテンツを作成する操作をした場合、前記操作に対応する第2電子的マーケティングコンテンツの掲載期間と利用期間との一方または双方である前記期間を設定させるためのインターフェース画面を表示部に表示させ、
前記期間が基準を満たす場合、前記第1電子的マーケティングコンテンツのコンテンツ
の前記期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツのコンテンツを確認するためのインターフェース画面を表示部に表示させ、
前記期間が
前記基準を満たさない場合、前記期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツのコンテンツを確認するためのインターフェース画面を表示させずに、前記期間が前記基準を満たすように変更することを促す情報を表示部に表示させる、制御部と、を備える、
情報処理システム。
【請求項5】
前記処理部は、
前記期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツのコンテンツを確認するためのインターフェース画面において、前記期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツのコンテンツを確定するための操作が前記利用者によって行われた場合、前記期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツを発行するための処理を行う、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記処理部は、
前記期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツのコンテンツを確認するためのインターフェース画面において、前記期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツの前記期間とは異なるコンテンツの一部を変更するための操作が前記利用者によって行われた場合、前記期間とは異なるコンテンツの一部を変更するための操作がされた第2電子的マーケティングコンテンツのコンテンツを審査させるための処理を行う、
請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記処理部は、
前記第1電子的マーケティングコンテンツの前記期間と、前記期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツに係る参照期間とが基準を満たす場合、前記期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めることなく前記期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツを発行する処理を実行し、
前記第1電子的マーケティングコンテンツの前記期間と、前記期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツの前記参照期間とが前記基準を満たさない場合、前記期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進める処理を実行し、
前記参照期間は、現在の日、前記期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツの掲載期間に基づく期間、または前記期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツの利用期間に基づく期間である、
請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項8】
第2電子的マーケティングコンテンツの掲載期間に基づく期間および前記利用期間に基づく期間である参照期間を入力するためのインターフェース画面を表示部に表示させ、
前記第1電子的マーケティングコンテンツの前記期間と、入力された前記参照期間とが前記基準を満たす場合、前記インターフェース画面において、次の処理に進むための操作ボタンを非アクティブ状態からアクティブ状態に制御し、
前記第1電子的マーケティングコンテンツの前記期間と、入力された前記参照期間とが前記基準を満たさない場合、前記インターフェース画面において、前記期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツは再審査が必要な旨の情報を表示する、制御部を備える、
請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
利用者が過去に作成した、期間が設定された第1電子的マーケティングコンテンツに対し、前記期間を変更し、前記期間以外を
変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツの発行の依頼を受け付けた場合、前記
依頼を受け付けた第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めることなく発行する処理を実行し、
前記第1電子的マーケティングコンテンツの
前記期間とは異なるコンテンツの一部を変更し且つ前記第1電子的マーケティングコンテンツの前記期間を変更して援用した第2電子的マーケティングコンテンツの発行の依頼を受け付けた場合、前記期間とは異なるコンテンツの一部を変更して援用した第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めるための処理を実行する処理部と、
利用者が新規クーポンを作成するためのボタンを操作した場合、過去に作成した前記第1電子的マーケティングコンテンツを利用して
新規クーポンである第2電子的マーケティングコンテンツを作成するか否かを問い合わせるインターフェース画面を表示部に表示させ、
前記利用者が前記第1電子的マーケティングコンテンツを利用して
前記新規クーポンである第2電子的マーケティングコンテンツを作成する操作を行った場合、
前記新規クーポンである第2電子的マーケティングコンテンツの作成に利用可能な前記第1電子的マーケティングコンテンツを含むインターフェース画面を前記表示部に表示させる、制御部と、を備え、
前記処理部は、前記第1電子的マーケティングコンテンツを含むインターフェース画面において前記利用可能な前記第1電子的マーケティングコンテンツを選択する操作に応じて、
前記新規クーポンである第2電子的マーケティングコンテンツの作成について、前記利用者が過去に作成した、前記期間が設定された第1電子的マーケティングコンテンツに対し、前記期間以外を変更して援用したか否かに基づいて、前記新規クーポンである第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めるか否かを判定する、
情報処理システム。
【請求項10】
利用者が過去に作成した、期間が設定された第1電子的マーケティングコンテンツに対し、前記期間を変更し、前記期間以外を
変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツの発行の依頼を受け付けた場合、前記
期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めることなく発行する処理を実行し、
前記第1電子的マーケティングコンテンツの
前記期間とは異なるコンテンツの一部を変更し且つ前記第1電子的マーケティングコンテンツの前記期間を変更して援用した第2電子的マーケティングコンテンツの発行の依頼を受け付けた場合、前記期間とは異なるコンテンツの一部を変更して援用した第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めるための処理を実行する処理部と、
前記利用者が所定の前記第1電子的マーケティングコンテンツを利用して、
新たな第2電子的マーケティングコンテンツを作成する操作をした場合、前記
新たな第2電子的マーケティングコンテンツの掲載期間と
利用期間との一方または双方である参照期間を設定させるためのインターフェース画面を表示部に表示させる第1装置に含まれる制御部と、を備え、
前記処理部は、第2装置に含まれ、
前記制御部は、
前記参照期間が入力された場合、前記新たな第2電子的マーケティングコンテンツに係る前記参照期間が基準を満たすか否かを判定し、
前記第1電子的マーケティングコンテンツの前記期間と、前記参照期間とが前記基準を満たす場合、前記インターフェース画面において、次の処理に進むための操作ボタンを非アクティブ状態からアクティブ状態に制御し、
前記第1電子的マーケティングコンテンツの前記期間と、前記参照期間とが前記基準を満たさない場合、前記インターフェース画面において、
前記新たな第2電子的マーケティングコンテンツは再審査が必要な旨の情報を表示し、
前記再審査が必要であるか否かを示す情報を前記処理部に提供し、
前記処理部は、前記再審査が必要であるか否かを示す情報に基づいて、
前記新たな第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めるか否かを判定する、
情報処理システム。
【請求項11】
前記制御部は、
前記第1電子的マーケティングコンテンツの前記期間と、前記参照期間とが前記基準を満たす場合、前記第1電子的マーケティングコンテンツの前記期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツのコンテンツを確認するためのインターフェース画面を表示部に表示させ、
前記期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツのコンテンツを確認するためのインターフェース画面において、前記期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツのコンテンツを変更するための操作が前記利用者によって行われた場合、前記変更がされたことを示す情報を前記処理部に提供し、
前記処理部は、
前記変更がされたことを示す情報を取得したことに応じて、前記期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツのコンテンツを審査させるための処理を行う、
請求項10に記載の情報処理システム。
【請求項12】
コンピュータが、
利用者が過去に作成した、期間が設定された第1電子的マーケティングコンテンツに対し、前記期間を変更し、前記期間以外を
変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツの発行の依頼を受け付けた場合、
前記期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めることなく発行する処理を実行し、
表示部に表示された利用者が過去に作成した第1電子的マーケティングコンテンツを含むインターフェース画面に対して、前記第1電子的マーケティングコンテンツの
前記期間とは異なるコンテンツの一部を変更し且つ前記第1電子的マーケティングコンテンツの前記期間を変更して援用した第2電子的マーケティングコンテンツを作成する操作に基づいて、前記第1電子的マーケティングコンテンツの前記期間とは異なるコンテンツの一部を変更し且つ前記第1電子的マーケティングコンテンツの前記期間を変更して援用した第2電子的マーケティングコンテンツの発行の依頼を受け付けた場合、前記期間とは異なるコンテンツの一部を変更して援用した第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めるための処理を実行する、
情報処理方法。
【請求項13】
コンピュータに、
利用者が過去に作成した、期間が設定された第1電子的マーケティングコンテンツに対し、前記期間を変更し、前記期間以外を
変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツの発行の依頼を受け付けた場合、
前記期間以外を変更せずに援用した第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めることなく発行する処理を実行させ、
表示部に表示された利用者が過去に作成した第1電子的マーケティングコンテンツを含むインターフェース画面に対して、前記第1電子的マーケティングコンテンツの
前記期間とは異なるコンテンツの一部を変更し且つ前記第1電子的マーケティングコンテンツの前記期間を変更して援用した第2電子的マーケティングコンテンツを作成する操作に基づいて、前記第1電子的マーケティングコンテンツの前記期間とは異なるコンテンツの一部を変更し且つ前記第1電子的マーケティングコンテンツの前記期間を変更して援用した第2電子的マーケティングコンテンツの発行の依頼を受け付けた場合、前記期間とは異なるコンテンツの一部を変更して援用した第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めるための処理を実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子決済サービスにおいて、ユーザが利用可能なクーポンを提供する情報処理装置が開示されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、ユーザ端末に提供するクーポンを生成する処理については考慮されていなく、クーポンの作成者にとってのクーポンの作成の利便性については考慮されていなかった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、作成者が簡易に電子的マーケティングコンテンツを作成できるように支援することができる情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、利用者が過去に作成したコンテンツおよび期間が設定された第1電子的マーケティングコンテンツのコンテンツを援用し且つ前記期間を変更した第2電子的マーケティングコンテンツの発行の依頼を受け付けた場合、前記第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めることなく発行する処理を実行し、前記第1電子的マーケティングコンテンツのコンテンツの一部を援用せず且つ前記第1電子的マーケティングコンテンツの期間を変更した前記第2電子的マーケティングコンテンツの発行の依頼を受け付けた場合、前記第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めるための処理を実行する処理部と、を備える情報処理システムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、作成者が簡易に電子的マーケティングコンテンツを作成できるように支援することができる情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。
【
図2】電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図(その1)である。
【
図3】電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図(その2)である。
【
図4】第1実施形態に係る決済サーバ100の構成図である。
【
図5】利用者情報172の内容の一例を示す図である。
【
図6】加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。
【
図7】クーポン情報178の内容の一例を示す図である。
【
図8】加盟店向けインターフェース72が提供するインターフェース画面IM1の一例を示す図である。
【
図9】期間情報が作成条件を満たさないことを示す情報IFを含むインターフェース画面IM2の一例を示す図である。
【
図10】加盟店向けインターフェース72と決済サーバ100とにより実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図11】作成条件について説明するための図(1)である。
【
図12】作成条件について説明するための図(2)である。
【
図13】加盟店向けインターフェース72が実行する判定処理のフローチャートの一例である。
【
図14】作成中クーポンと比較対象クーポンとの関係の一例を示す図である。
【
図15】提案された期間情報を含むインターフェース画面の一例を示す図である。
【
図16】作成条件を満たさない要因を示すインターフェース画面の一例を示す図である。
【
図17】生成した組み合わせのインターフェース画面の一例を示す図である。
【
図18】加盟店向けインターフェース72と決済サーバ100とにより実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図19】インターフェース画面IF21の一例を示す図である。
【
図20】インターフェース画面IF22の一例を示す図である。
【
図21】インターフェース画面IF23の一例を示す図である。
【
図22】インターフェース画面IF24、IF25の一例を示す図である。
【
図23】加盟店向けインターフェース72および決済サーバ100により実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図24】新規作成ボタンが操作された場面を示す図である。
【
図25】インターフェース画面IF31を示す図である。
【
図26】[過去に作成したクーポンの利用(3)]の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図27】審査が必要な旨の表示を含むインターフェース画面IF22#を示す図である。
【
図28】[過去に作成したクーポンの利用(4)]の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
プログラムは、表示部を有する端末装置に、電子決済サービスにおいてユーザに提供する第1電子的マーケティングコンテンツを生成するためのインターフェース画面であって、前記第1電子的マーケティングコンテンツに関する期間に関する第1期間情報の入力を受け付けるためのインターフェース画面を表示させ、前記第1電子的マーケティングコンテンツの作成者が前記インターフェース画面の入力欄に入力した前記第1期間情報と、前記作成者または前記作成者に関連する作成者が過去に生成した第2電子的マーケティングコンテンツの第2期間情報とに基づいて判定された、前記第1期間情報が、前記第2期間情報との関係に関する電子的マーケティングコンテンツの作成条件を満たすか否かを示す情報を取得させる。プログラムは、前記作成条件を満たさない場合、前記第1期間情報が前記作成条件を満たさないことを示す情報を前記表示部に表示させる。上記の判定、情報を表示する処理は、例えば、リアルタイムで実行される。後述する加盟店向けインターフェース72または命令情報は、「プログラム」の一例である。「前記作成者に関連する作成者」とは、予め定められた関係であればよく、例えば、作成者が電子決済サービスの加盟店の管理者である場合、関連する作成者は加盟店の店舗の管理者であり、例えば、作成者が電子決済サービスの加盟店の店舗の管理者である場合、関連する作成者は加盟店の管理者である。
【0010】
電子的マーケティングコンテンツは、例えば、電子的特典コンテンツである。電子的特典コンテンツは、例えば、電子的クーポンや電子的スタンプカードなど利用者に提供されるマーケティングに関するコンテンツである。電子的マーケティングコンテンツは、例えば、電子チラシサービス(例えば新聞の折り込みチラシの電子版のようなもの)やプリペイドカード(例えば電子決済サービスの加盟店で利用できるチャージ式のプリペイドカード)など、電子決済サービスでマーケティングに利用できるコンテンツであってもよい。
【0011】
プログラムは、前記端末装置に、前記第1期間情報を、前記判定を行うサーバ装置に送信させ、前記サーバ装置が判定した前記電子的マーケティングコンテンツの作成条件を満たすか否かを示す情報を取得させてもよいし、前記端末装置に、前記第1電子的マーケティングコンテンツの作成者が前記インターフェース画面の入力欄に入力した前記第1期間情報と、前記作成者または前記作成者に関連する作成者が過去に生成した第2電子的マーケティングコンテンツの第2期間情報とを参照させ、前記第1期間情報が、前記第2期間情報との関係に関する電子的マーケティングコンテンツの作成条件を満たすか否か判定させてもよい。
【0012】
前記第1期間情報は、前記第1電子的マーケティングコンテンツの利用開始日、利用終了日、および前記電子的マーケティングコンテンツの情報が告知される告知日を含む。前記第2期間情報は、前記第2電子的マーケティングコンテンツの利用開始日、利用終了日、および前記電子的マーケティングコンテンツの情報が告知される告知日を含む。
【0013】
情報処理システムは、利用者が過去に作成したコンテンツおよび期間が設定された第1電子的マーケティングコンテンツのコンテンツを援用し且つ前記期間を変更した第2電子的マーケティングコンテンツの発行の依頼を受け付けた場合、前記第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めることなく発行する処理を実行し、前記第1電子的マーケティングコンテンツのコンテンツの一部を援用せず且つ前記第1電子的マーケティングコンテンツの期間を変更した前記第2電子的マーケティングコンテンツの発行の依頼を受け付けた場合、前記第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めるための処理を実行する。この処理の詳細については、後述する[過去に作成したクーポンの利用(1)]以降において説明する。
【0014】
以下、図面を参照し、本発明の情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムの実施形態について説明する。以下に登場する「決済サーバ」などの、利用者にサービスを提供したり内部解析を行ったりするための各種装置は、分散化された装置群によって実現されてよく、それぞれの装置を運用する事業者は異なってもよい。また装置のハードウェアの保有者(クラウドサーバの提供者)と実質的な運用を行う事業者も異なってよい。アプリケーションプログラムと決済サーバは、協働して電子決済サービスを提供する。以下の説明ではアプリケーションプログラムを決済アプリと称する。電子決済サービスは、店舗における商品やサービスの購買に係る決済をサポートするサービスである。店舗とは、例えば、現実空間に存在する物理的な店舗(実店舗)であるが、電子商取引の仮想店舗を含んでもよい。仮想店舗は、電子決済サービスの運営者とは異なる主体によって提供されるものを含んでもよい。その場合、仮想店舗における買い物の決済の際に、電子決済サービスのインターフェース画面に遷移するように制御される。電子決済サービスにおいて、店舗は、例えば加盟店(ブランド)に属するものとして扱われ、店舗において購買行動が行われた際の決済などの処理は、主として利用者と加盟店の間で行われる。これに代えて、決済などの処理が利用者と店舗との間で行われてもよい。
【0015】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。プログラムと決済サーバとは、協働して電子決済サービスを提供する。以下の説明ではプログラムを決済アプリと称する。電子決済サービスは、店舗における商品やサービスの購買に係る決済をサポートするサービスである。店舗とは、例えば、現実空間に存在する物理的な店舗(実店舗)であるが、電子商取引の仮想店舗を含んでもよい。仮想店舗は、電子決済サービスの運営者とは異なる主体によって提供されるものを含んでもよい。その場合、仮想店舗における買い物の決済の際に、電子決済サービスのインターフェース画面に遷移するように制御される。電子決済サービスにおいて、店舗は、例えば加盟店(ブランド)に属するものとして扱われ、店舗において購買行動が行われた際の決済などの処理は、主として利用者(ユーザ)と加盟店の間で行われる。これに代えて、決済などの処理が利用者と店舗との間で行われてもよい。
【0016】
[電子決済サービス]
図1は、電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。電子決済サービスは、決済サーバ100を中心として実現される。決済サーバ100は、例えば、一以上の利用者端末装置10、一以上の第1店舗端末装置50、一以上の第2店舗端末装置70、及び審査者端末装置200のそれぞれとネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ装置などを含む。第2店舗端末装置70は「第1装置」の一例であり、決済サーバ100は「第2装置」の一例である。
【0017】
利用者端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置である。利用者端末装置10は、少なくとも、光学読取機能、通信機能、表示機能、入力受付機能、プログラム実行機能を有するコンピュータ装置である。以下の説明では、これらの機能を実現するための構成をそれぞれカメラ、通信装置、タッチパネル、CPU(Central Processing Unit)等と称する。利用者端末装置10では、CPU等のプロセッサにより決済アプリ20が実行されることで、決済サーバ100と連携して電子決済サービスを利用者に提供するように動作する。決済アプリ20は、例えば、アプリケーションストアから利用者端末装置10にインストールされ、カメラ、通信装置、タッチパネルなどを制御する。
【0018】
第1店舗端末装置50は、例えば、店舗に設置される。第1店舗端末装置50は、少なくとも、商品価格取得機能、光学読取機能、プログラム実行機能、通信機能を有するコンピュータ装置である。第1店舗端末装置50は、いわゆるPOS(Point of Sale)装置を含み、POS装置によって商品価格取得機能や光学読取機能を実現してもよい。店舗コード画像60は、店舗に置かれ、QRコード(登録商標)等のコード画像が紙やプラスチックの媒体に印刷されたものである。なお、店舗コード画像60は、店舗に置かれたディスプレイ(スマートフォンなどの端末装置のディスプレイでもよい)によって表示されてもよい。
【0019】
第2店舗端末装置70は、加盟店または加盟店の店舗の管理者(運営者)によって使用される。第2店舗端末装置70は、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。第2店舗端末装置70では、加盟店向けインターフェース72が動作する。加盟店向けインターフェース72は、加盟店向けアプリであってもよいし、ブラウザであってもよい。加盟店向けインターフェース72は、運営者によるクーポンの作成・設定等を受け付け、決済サーバ100に送信する。第2店舗端末装置70は、加盟店向けアプリを実行することで、店舗コード画像に相当するコード画像を表示したり、利用者端末装置10が表示するコード画像を読み取ったりする機能を有する。加盟店向けインターフェース72は、第2店舗端末装置70が加盟店アプリを実行することで実現される「制御部」の一例である。なお、「制御部」の機能は決済サーバ100が備えていてもよい。
【0020】
決済サーバ100は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から受信した決済情報に基づいて電子決済を実現する。第1店舗端末装置50は、POS装置と加盟店サーバを含む場合があり、その場合、POS装置から加盟店サーバを介して決済情報が決済サーバ100に送信される。以下の説明では、これを特に区別せず、第1店舗端末装置50から決済情報が送信されるものとする。
【0021】
図2および
図3は、電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図である。電子決済には、パターン1とパターン2の二つが存在してよい。
【0022】
図2に示すパターン1(以下、ユーザスキャンと称する)の場合、決済アプリ20が起動した状態の利用者端末装置10が、光学読取機能によって店舗コード画像60をデコードする(S1)。店舗コード画像60には、店舗URL(Uniform Resource Locator)の情報が含まれている。この店舗URLは、電子決済サービスのドメインに対して店舗を識別可能な情報が付加されたものであり、決済サーバ100において加盟店IDや店舗ID等との対応付けがなされている(後述)。決済アプリ20は、店舗URLとアカウントIDを含む第1決済情報を決済サーバ100に送信する(S2)。決済サーバ100は、店舗URLに対応する加盟店ID、店舗IDから、店舗情報(後述)を検索して加盟店名と店舗名の情報を取得し(S3)、決済アプリ20に送信する(S4)。利用者は、加盟店名や店舗名が表示された画面において、決済金額を利用者端末装置10に入力する(S5)。そして、利用者端末装置10は、少なくとも決済金額を含む第2決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S6)。決済サーバ100は、受信した第2決済情報に基づいて電子決済を行う(S7)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知(決済完了画面を表示するための情報)を決済アプリ20に送信し(S8)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S9)。なお、店舗コード画像60には、店舗URLだけでなく決済金額の情報が含まれる場合がある。この場合、利用者が決済金額を入力する手順が省略され、第1決済情報に決済金額の情報が含められて決済サーバ100に送信される。加盟店名や店舗名の情報は、決済完了画面に含めて表示されてよい。
【0023】
図3に示すパターン2(以下、ストアスキャンと称する)の場合、決済アプリ20の起動時、決済アプリ20において支払う操作が行われたとき、自動更新のタイミング(例えば1分おき)になったとき、およびその他のタイミングで、決済アプリ20はワンタイムコードの発行要求を決済サーバ100に送信する(S11)。決済サーバ100はワンタイムコードを生成し(S12)、決済アプリ20に送信する(S13)。決済アプリ20は、ワンタイムコードに基づいて生成した、QRコードやバーコード等のコード画像を表示する(S14)。利用者は利用者端末装置10の表示面を第1店舗端末装置50に翳し(提示し)、第1店舗端末装置50は、光学読取機能によってコード画像をデコードし、ワンタイムコード等を取得する(S15)。そして、第1店舗端末装置50は、ワンタイムコード、決済金額、加盟店ID、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S16)。決済金額の情報は、予めバーコード読み取りや手入力等によって取得されている。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて、ワンタイムコードに対応する利用者を特定し、電子決済を行う(S17)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知を決済アプリ20に送信し(S18)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S19)。
【0024】
なお、上記のいずれか一方のみのパターンで電子決済が行われてもよい。また、
図2で説明した「アカウントID」は、利用者の識別情報として用いられ得る他の情報(例えば電話番号)であってもよい。また、ストアスキャンにおいてワンタイムコードの発行が省略され、決済アプリ20は、利用者のアカウントIDに基づいて生成したコード画像を表示してもよい。その場合、決済サーバ100は、ワンタイムコードに対応する利用者を特定するのに代えて、アカウントIDに対応する利用者を特定する。
【0025】
[決済サーバ]
図4は、第1実施形態に係る決済サーバ100の構成図である。決済サーバ100は、例えば、通信部110と、コンテンツ提供部120と、決済処理部130と、情報管理部140と、クーポン処理部150と、記憶部170とを備える。通信部110および記憶部170以外の構成要素は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。クーポン処理部150は、「処理部」の一例である。なお、「処理部」の機能は加盟店向けインターフェース72が備えていてもよい。
【0026】
記憶部170は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などである。記憶部170は、決済サーバ100がネットワークを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置であってもよい。記憶部170には、利用者情報172、決済コンテンツ情報174、加盟店/店舗情報176、クーポン情報178などの情報が格納される。記憶部170に記憶されている情報は、第2店舗端末装置70の記憶部に記憶されていてもよい。例えば、クーポン情報178は、第2店舗端末装置70の記憶部に記憶されていてもよい。
【0027】
通信部110は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部110は、例えばネットワークインターフェースカードである。
【0028】
コンテンツ提供部120は、例えば、Webサーバの機能を有し、電子決済サービスの各種画面を表示するための情報(コンテンツ)を利用者端末装置10に提供する。コンテンツ提供部120は、決済コンテンツ情報174から適宜、必要なコンテンツを読み出して利用者端末装置10に提供する。利用者端末装置10は、決済アプリ20によってコンテンツが再生された状態で利用者による各種入力を受け付け、前述した決済情報などを決済サーバ100に送信する。また、コンテンツ提供部120は、後述するクーポンを作成するための各種画面を表示するための情報(コンテンツ)を第2店舗端末装置70(加盟店向けインターフェース72)に提供する。
【0029】
決済処理部130は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50により送信された決済情報に基づいて、決済処理を行う。決済処理部130は、利用者情報172を参照しながら決済処理を行う。
【0030】
図5は、利用者情報172の内容の一例を示す図である。利用者情報172は、利用者の登録情報の一例である。利用者情報172は、例えば、利用者URL、アカウントID、電話番号、パスワードの他、メールアドレス、利用者ID、氏名・住所・生年月日、登録日、チャージ残高、後払い設定、後払い枠、後払い利用額、後払い利用可能額、決済方法設定、銀行口座、クレジットカード番号、チャージ履歴情報、決済履歴情報などの情報が対応付けられたものである。利用者URLは、利用者間の送金処理に使用される。電子決済サービスへの新規登録時には、電話番号およびパスワードの登録が必須となる。アカウントIDは、決済サーバ100によって利用者に発行されるものであり、利用者IDは、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)IDである。メールアドレス、および氏名・住所・生年月日も同様に、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)情報である。登録日とは利用者が電子決済サービスに登録した日(アカウントを作成した日)である。以下、これらの情報が対応付けられた利用者のインスタンス(電子決済口座)のことをアカウントと称する。
【0031】
チャージ残高は、利用者が予めアカウントに送金することで設定された電子マネーの残高を示す情報である。送金の手段としては、指定業者(銀行)のATM(Automatic Teller Machine)からの送金、登録された銀行口座からの送金などがある。後払い設定は、後払いによる電子決済を可能とするための設定が済んでいるか否かを示す情報であり、「済」と「未」のいずれかに設定される。後払い枠は月ごとに利用可能な後払いの限度額であり、後払い利用額は、当月に既に利用された後払いの金額であり、後払い利用可能額は、後払い枠から後払い利用額を差し引いて求められる、当月に利用可能な後払いの金額である。図では後払い枠を一つだけ示しているが、実際には更に日ごとの上限額などが存在し、それらの低い方が後払い枠に設定されてよい。後払いの更なる詳細については後述する。決済方法設定は、その時点において利用者がチャージ残高による電子決済を行うのか、後払いによる決済を行うのかを示す設定情報である。銀行口座とクレジットカード番号のそれぞれは、電子決済サービスに入金可能な銀行口座またはクレジットカード番号の情報(口座番号、カード番号)である。チャージ履歴情報は、利用者が予め電子決済サービスに送金してチャージ残高を増加させた履歴である。決済履歴情報は、利用者が行った決済の内訳(日時、購買行動が行われた店舗の店舗ID、決済金額、決済方法など)を、決済ごとに示す情報である。なお、利用者が、決済アプリ20に対する所定の操作に基づいて加盟店が発行したクーポンを獲得している場合、利用者情報172の利用者IDに対して獲得したクーポンが対応付けられ、電子決済サービスにおいて獲得したクーポンが利用可能である。
【0032】
図6は、加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。加盟店/店舗情報176は、例えば、店舗URLに対して加盟店IDと店舗IDが対応付けられた第1テーブル176Aと、加盟店IDに対して加盟店名と売上金(前述)が対応付けられた第2テーブル176Bと、店舗IDに対して店舗IDが対応付けられた第3テーブル176Cとを含む。加盟店/店舗情報176には、これらの情報の他、加盟店または店舗のカテゴリ、店舗の所在地、決済パターン等の情報が含まれてもよい。
【0033】
情報管理部140は、利用者端末装置10や第2店舗端末装置70から取得した情報に基づいて、利用者情報172、加盟店/店舗情報176、およびクーポン情報178を管理する。情報管理部140は、利用者情報172、加盟店/店舗情報176、およびクーポン情報178について新規レコードの追加、編集、削除などを行う。
【0034】
図7は、クーポン情報178の内容の一例を示す図である。クーポン情報178は、加盟店または店舗の管理者(運営者)が生成したクーポンの一覧を示す情報である。クーポン情報178は、例えば、クーポン番号に対して、利用開始日、利用終了日、終了条件、告知日(または告知期間/掲載日、掲載期間)、予算、対象の利用者などの情報が対応付けられた情報である。クーポン情報178には、上記の他、クーポンのカバー画像や、タイトル、説明文など管理者が設定した情報が含まれる。
【0035】
クーポン処理部150は、利用者が過去に作成したクーポンを利用して新たなクーポンを作成する場合、新たなクーポンの内容に応じて、新たなクーポンを審査の工程に進めるか、審査の工程に進めることなく発行するかを決定し、決定の結果に応じた処理を実行する。この処理の詳細については後述する。
【0036】
[電子決済]
決済処理部130は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から決済情報が取得されると、利用者情報172を参照して当該利用者の「決済方法設定」を取得する。決済処理部130は、「決済方法設定」が「チャージ残高」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。決済処理部130は、例えば、利用者IDに対応付けて管理しているチャージ残高を減少させ、加盟店の売上金の項目値を増加させることで、電子決済を行う。加盟店の売上金の項目値は、例えば、それ自体が電子マネーとして使用されるものでは無く、加盟店と電子決済サービスとの取り決めに応じたサイクルで、売上金の項目値に対応する金額が銀行口座に送金される。
【0037】
決済処理部130は、「設定情報」が「後払い」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。後払いとは、電子決済サービスの運営者とは別主体であるクレジットカード会社との連携による「クレジット払い」とは別枠で設定されるものであり、電子決済サービスの運営者が与信者となって、後払い枠の範囲内でチャージ残高に依存しない電子決済を許容するものである。なお後払いサービスを受けるために、電子決済サービスの運営者が提供するクレジットカードの取得が要求されてよい。後払いで利用された金額は、一か月分まとめて翌月の支払日に、例えば銀行口座からの引き落としによって決済される。この場合、決済処理部130は、後払い利用額に決済金額を加算し、後払い利用可能額から同額を差し引くことで暫定決済を行い、締め日になると上記のように当月分の決済を翌月の支払い日に引き落とすための処理を行う。なお暫定決済の時点で決済金額が後払い利用可能額を超える場合は、エラー通知が決済アプリ20に返信される。
【0038】
[クーポンの作成処理]
加盟店または店舗の管理者(作成者)は、加盟店向けインターフェース72を介して電子決済サービスのクーポンを生成することができる。作成者は、加盟店向けインターフェース72を動作させて、第2店舗端末装置70の表示部にクーポン作成のためのインターフェース画面を表示させる。作成者は、表示部に表示されるインターフェース画面にクーポン作成のための情報を入力することでクーポンを作成可能である。この際、作成者は、インターフェース画面を介して利用開始日、利用終了日、終了条件、告知日(または告知期間/掲載日、掲載期間)、予算、対象の利用者などのクーポン情報を入力する。
【0039】
図8は、加盟店向けインターフェース72が提供するインターフェース画面IM1の一例を示す図である。インターフェース画面IM1は、クーポンのカバー画像や、タイトル、説明文などを入力した後であって、クーポンの予算を入力および決定する前に表示部に表示されるインターフェ-ス画面である。なお、インターフェース画面が表示される順序は、これに限らず変更されてもよい。
【0040】
インターフェース画面IM1は、領域AR1および領域AR2を含む。領域AR1は、例えば、クーポンの掲載期間を入力するための領域である。例えば、作成者がカレンダー表示された日にちに対して、掲載期間の日にちを指定することで掲載期間が選択される。領域AR2は、例えば、領域AR1で入力した情報や、クーポンの作成における他のインターフェース画面において作成者が入力した情報等を反映したクーポンのイメージ画像である。
【0041】
また、作成者は、不図示のインターフェース画面において、クーポンの利用開始日や利用終了日などを選択することができる。
【0042】
上記のように、作成者が入力した情報がクーポンの作成条件を満たさない場合、加盟店向けインターフェース72は、作成条件を満たさないことを示す情報を表示部に表示させる。例えば、作成者が、他のインターフェース画面においてクーポンの利用開始日や利用終了日などを入力し、インターフェース画面IM1において掲載期間を入力した場合、これらの情報がクーポンの作成条件を満たさないとき、加盟店向けインターフェース72は、クーポンの期間情報が作成条件を満たさないことを示す情報を作成者に通知する。例えば、加盟店向けインターフェース72は、インターフェース画面IMにおいて期間情報が作成条件を満たさないことを示す情報を表示させる。
【0043】
加盟店向けインターフェース72は、作成者の操作に基づいて電子決済サービスを提供する決済サーバ100(サーバ装置)と連携して表示部にインターフェース画面を表示させ、決済サーバ100を介さずに第1期間情報が、第2期間情報との関係に関する電子的クーポンの作成条件を満たすか否かをリアルタイムで判定させる。そして、加盟店向けインターフェース72は、判定結果をリアルタイムで表示部に表示させる。「作成条件」については後述する。
【0044】
図9は、期間情報が作成条件を満たさないことを示す情報IFを含むインターフェース画面IM2の一例を示す図である。期間情報が作成条件を満たさないことを示す情報IFが表示部に表示された場合、作成者がインターフェース画面IM2の次へボタンを操作しても期間情報を変更しないと次の画面には進むことができない。例えば、インターフェース画面IM2には、ボタンB1およびボタンB2が含まれる。
【0045】
ボタンB1は、利用開始日または利用終了日を変更するためのインターフェース画面(不図示)を表示させるためのボタンである。ボタンB2は、掲載期間を変更するためのインターフェース画面(例えばインターフェース画面IM1)を表示させるためのボタンである。ボタンB2が操作された場合、加盟店向けインターフェース72は、インターフェース画面IM1を表示部に表示させる。作成者は、インターフェース画面IM1において掲載期間が作成条件を満たすように掲載期間を修正することができる。ボタンB1またはボタンB2は、「前記第1期間情報を変更するためのインターフェース画面を表示させるための受付部」の一例である。
【0046】
掲載期間などの期間情報が修正され、期間情報が作成条件を満たし、且つ次へボタンが操作され、クーポンの作成に必要な情報が入力されて入力された情報が確認されると、加盟店向けインターフェース72は、クーポンの発行のための処理を実行する。例えば、加盟店向けインターフェース72は、確認された情報を決済サーバ100に送信して、決済サーバ100にクーポンの発行をリクエストとする。
【0047】
[シーケンス図]
図10は、加盟店向けインターフェース72と決済サーバ100とにより実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。本処理における一部の処理は、決済サーバ100において実行されてもよい。例えば、決済サーバ100は、加盟店向けインターフェース72のリクエストに基づいて、一部の処理を実行し、処理の結果を加盟店向けインターフェース72に送信してもよい。まず、作成者が第2店舗端末装置70を操作して加盟店向けインターフェース72を起動させる操作を行うと(S50)、起動に応じたリクエストを決済サーバ100に送信する(S52)。リクエストに応じて、決済サーバ100は、加盟店向けインターフェース72と協働してログイン画面を第2店舗端末装置70の表示部に表示させる(S54)。加盟店向けインターフェース72は、作成者が入力したログインIDおよびパスワードを決済サーバ100に送信する(S56)。
【0048】
決済サーバ100は、ログインIDおよびパスワードが予め設定されたログインIDとパスワードとの組み合わせであると判定した場合、インターフェース画面を表示させるための情報と、スクリプトと、各種情報とを加盟店向けインターフェース72に送信する(S58)。
【0049】
インターフェース画面を表示させるための情報とは、加盟店向けインターフェース72が、表示部に表示させるインターフェース画面を生成するために用いる情報(例えばクーポン情報を入力するためのインターフェース画面を表示するための情報)である。命令情報は、加盟店向けインターフェース72に対する命令・指示であって期間情報が作成条件を満たすか否かを判定する処理の処理内容である。命令情報は、各種のインターフェース画面を表示させるための処理の内容を含んでもよい。命令情報は、例えば、スクリプトなどの簡易なコンピュータプログラムである。命令情報は、例えばコンパイルを必要とされないコンピュータプログラムである。
【0050】
各種情報は、例えば、期間情報が作成条件を満たすか否かを判定するために利用される情報である。各種情報は、例えば、作成者が、過去に作成したクーポンに関する情報である。各種情報は、例えば、過去に作成したクーポンの利用開始日、利用終了日、および告知期間(告知開始日および告知終了日)を含む。なお、命令情報は、上記のタイミングで提供されずに、加盟店向けインターフェース72のインストールされる際に提供されてもよいし、他のタイミングで提供されてもよい。また、加盟店向けインターフェース72に提供される各種情報は、所定の期間よりも前に作成されたクーポンの情報は含まれなくてもよい。例えば、後述する作成条件の判定に影響しないクーポンの情報の送信は省略される。例えば、決済サーバ100は、クーポンの利用終了日が、現在の日から所定期間前のクーポンの情報を抽出し、抽出したクーポンの情報は加盟店向けインターフェース72に送信しなくてもよい。
【0051】
次に、加盟店向けインターフェース72は、クーポンのカバー画面を決定するためのインターフェース画面を表示部に表示させ、当該インターフェース画面に対する作成者の操作に応じてカバー画面を決定する(S60)。次に、加盟店向けインターフェース72は、クーポンのタイトル、説明文を決定するためのインターフェース画面を表示部に表示させ、当該インターフェース画面に対する作成者の操作に応じてタイトル、説明文を決定する(S62)。
【0052】
次に、加盟店向けインターフェース72は、クーポンの期間情報を決定するためのインターフェース画面を表示部に表示させ、当該インターフェース画面に対する作成者の操作に応じて期間情報を決定する(S64)。この処理において、加盟店向けインターフェース72は、上述した命令情報に基づいて、第1期間情報が、第2期間情報との関係に関する電子的クーポンの作成条件を満たすか否かをリアルタイムで判定する(詳細は
図13参照)。
【0053】
次に、加盟店向けインターフェース72は、上記の処理において決定された情報を決済サーバ100に送信する(S66)。次に、決済サーバ100は、送信された情報に基づいて各種処理を実行して(S68)、完了通知を加盟店向けインターフェース72に送信する(S70)。上記の各種処理とは、例えば、上記の各処理で決定された情報が、予め設定された条件に合致するか否かを判定する処理や、上記の判定処理において行われていない判定を行う処理などである。
【0054】
上記のように、加盟店向けインターフェース72と決済サーバ100とは協働してクーポンの作成を支援する。
【0055】
[作成条件の判定処理の詳細]
(定義)
インターバル期間とは、以下である。
・クーポンの利用期間が第1期間(例えば14日)である場合、第1期間(14日)である。
・クーポンの利用期間が第2期間(例えば15から29日の間の期間)である場合、第2期間(例えば15から29日の間の期間、実施期間と同一日数)である。
・クーポンの利用期間が第3期間(例えば30日以上の期間)である場合、第3期間(例えば30日)である。
【0056】
クーポンが予算などの条件を満たして途中で終了した場合、途中終了した日を基準にインターバル期間が算出される。インターバル期間は、最短で第1期間(例えば14日)、最長で第3期間(例えば30日)である。
【0057】
先発クーポン、後発クーポンは、利用開始日を基準に判定される。利用開始日が早いクーポンが先発クーポンとされ、利用開始日が遅いクーポンが後発クーポンとされる。
【0058】
クーポンの利用終了日は、クーポンの利用期間終了日である。クーポンが予算などの条件を満たして途中で終了した場合、途中終了した日が利用期間終了日である。
【0059】
(作成条件)
加盟店向けインターフェース72は、後述する判定処理を行って、期間情報が作成条件を満たすか否かを判定する。作成条件は、例えば、以下の条件のうち一以上の条件を満たすことである。例えば、一つの条件を満たす場合、期間情報が作成条件を満たすと判定される。
(1)
図11に示すように、作成中クーポンと、比較対象クーポン(過去に作成されたクーポン)との間で適切なインターバル期間が空いていること。
図11は、作成条件について説明するための図(1)である。
(2)
図12に示すように、先発クーポンの利用開始前または利用開始と同時に、後発クーポンの告知がされていること。
図12は、作成条件について説明するための図(2)である。
(3)先発クーポンの利用開始日と、後発クーポンの利用開始日とが同日であること。
(4)先発クーポンと後発クーポンとのうち、どちらかがどちらかのクーポンの利用期間に包含されていること。
【0060】
(処理の流れの一例)
図13は、加盟店向けインターフェース72が実行する判定処理のフローチャートの一例である。なお、本フローチャートの順序は一例であり、適宜順序は変更されてもよい。また、処理の一部は変更または省略されてもよい。また、本処理の一部または全部は決済サーバ100が実行してもよい。また、本処理以外の加盟店向けインターフェース72が実行する処理の一部または全部は決済サーバ100が実行してもよい。
【0061】
まず、加盟店向けインターフェース72は、審査可決済のクーポンがないか否かを判定する(S100)。なお、審査可決済のクーポンには、終了後のクーポンを含む。審査可決済のクーポンがない場合、加盟店向けインターフェース72は、作成中クーポンの期間情報が作成条件を満たすと判定する(S118)。審査可決済のクーポンが存在しない場合、比較対象のクーポンが存在しないためである。審査可決済のクーポンは、「第2電子的クーポン」の一例である。
【0062】
審査可決済のクーポンがある場合(「S100のNO」)、加盟店向けインターフェース72は、作成中クーポンの利用開始日と、審査可決済のクーポンである比較対象クーポンの利用開始日とが同日であるか否かを判定する(S102)。作成中クーポンの利用開始日と、比較対象クーポンの利用開始日とが同日である場合、加盟店向けインターフェース72は、作成中クーポンの期間情報が作成条件を満たすと判定する(S118)。利用開始日が同日である場合、利用者は、2つのクーポンのうちいずれのクーポンを利用するかを選択することができるためである。
【0063】
作成中クーポンの期間情報が作成条件を満たさない場合、加盟店向けインターフェース72は、作成中クーポンの利用開始日が、比較対象クーポンの利用開始日よりも早いか否かを判定する(S104)。
【0064】
作成中クーポンの利用開始日が、比較対象クーポンの利用開始日よりも早い場合(作成中クーポンが先発である場合)、加盟店向けインターフェース72は、作成中クーポンの利用終了日が、比較対象クーポンの利用終了日よりも遅いまたは同一であるか否かを判定する(S106)。作成中クーポンの利用終了日が、比較対象クーポンの利用終了日よりも遅いまたは同一である場合、作成中クーポンの期間情報が作成条件を満たすと判定する(S118)。作成中クーポンの利用期間が、比較対象クーポンの利用期間を包含することとなるためである(4)。
【0065】
作成中クーポンの利用終了日が、比較対象クーポンの利用終了日よりも遅くないまたは同一でない場合、加盟店向けインターフェース72は、作成中クーポンのインターバル終了日が、比較対象クーポンの利用開始日よりも前であるか否かを判定する(S108)。作成中クーポンのインターバル終了日が、比較対象クーポンの利用開始日よりも前である場合、加盟店向けインターフェース72は、作成中クーポンの期間情報が作成条件を満たすと判定する(S118)。適切なインターバル期間が空いているためである(1)。
【0066】
作成中クーポンのインターバル終了日が、比較対象クーポンの利用開始日よりも前でない場合、加盟店向けインターフェース72は、作成中クーポンの利用開始日が、比較対象クーポンの告知開始日よりも遅いまたは同一であるか否かを判定する(S110)。作成中クーポンの利用開始日が、比較対象クーポンの告知開始日よりも遅いまたは同一である場合、加盟店向けインターフェース72は、作成中クーポンの期間情報が作成条件を満たすと判定する(S118)。先発クーポンの利用開始前に、後発クーポンの告知がされているためである(2)。
【0067】
作成中クーポンの利用開始日が、比較対象クーポンの告知開始日よりも遅くないまたは同一でない場合、加盟店向けインターフェース72は、作成中クーポンの期間情報が作成条件を満たさないと判定する(S120)。
【0068】
ステップS104の処理において、作成中クーポンの利用開始日が、比較対象クーポンの利用開始日よりも遅い場合(作成中クーポンが後発である場合)、加盟店向けインターフェース72は、作成中クーポンの利用終了日が、比較対象クーポンの利用終了日よりも早いまたは同一であるか否かを判定する(S112)。作成中クーポンの利用終了日が、比較対象クーポンの利用終了日よりも早いまたは同一である場合、作成中クーポンの期間情報が作成条件を満たすと判定する(S118)。作成中クーポンの利用期間が、比較対象クーポンの利用期間に包含されることとなるためである(4)。
【0069】
作成中クーポンの利用終了日が、比較対象クーポンの利用終了日よりも早くないまたは同一でない場合、加盟店向けインターフェース72は、作成中クーポンの利用開始日が、比較対象クーポンのインターバル終了日よりも後であるか否かを判定する(S108)。作成中クーポンの利用開始日が、比較対象クーポンのインターバル終了日よりも後である場合、加盟店向けインターフェース72は、作成中クーポンの期間情報が作成条件を満たすと判定する(S118)。適切なインターバル期間が空いているためである(1)。
【0070】
作成中クーポンの利用開始日が、比較対象クーポンのインターバル終了日よりも後でない場合、加盟店向けインターフェース72は、作成中クーポンの告知開始日が、比較対象クーポンの利用開始日よりも早いまたは同一であるか否かを判定する(S110)。作成中クーポンの告知開始日が、比較対象クーポンの利用開始日よりも早いまたは同一である場合、加盟店向けインターフェース72は、作成中クーポンの期間情報が作成条件を満たすと判定する(S118)。先発クーポンの利用開始日よりも前に後発クーポンの告知がされているためである(2)。
【0071】
作成中クーポンの告知開始日が、比較対象クーポンの利用開始日よりも早くないまたは同一でない場合、加盟店向けインターフェース72は、作成中クーポンの期間情報が作成条件を満たさないと判定する(S120)。これにより本フローチャートの1ルーチンの処理が終了する。
【0072】
上記の処理において、過去に複数のクーポンが生成されている場合、それぞれのクーポンが比較対象クーポンとされ、それぞれのクーポンと、作成中クーポンとが比較される。そして、すべてのクーポンが比較対象クーポンとして、作成中クーポンと比較された場合、本フローチャートの処理が終了する。作成条件を満たさない比較対象クーポンが存在する場合、作成中クーポンの期間情報を修正する必要がある。
【0073】
[比較対象クーポンの詳細(1)]
比較対象クーポンは、作成中クーポンの種別によって決定されてもよい。
図14は、作成中クーポンと比較対象クーポンとの関係の一例を示す図である。クーポンは、加盟店(ブランド)または店舗(例えばブランドAの○○店)によって生成される。例えば、作成中クーポンが加盟店で生成されている場合、比較対象クーポンは、加盟店で生成されたクーポンである。作成中クーポンが所定の店舗で生成されている場合、比較対象クーポンは、当該加盟店および所定の店舗で生成されたクーポンである。作成中クーポンが所定の店舗で生成されている場合、例えば、所定の店舗以外の店舗で生成されたクーポンは比較対象クーポンとされなくてもよい。
【0074】
また、上記に代えて、作成中クーポンが、加盟店で利用可能である場合、比較対象クーポンは、加盟店で利用可能である(であった)クーポンおよび店舗で利用可能である(であった)クーポンであってもよい。作成中クーポンが、所定の店舗で利用可能である(であった)クーポンである場合、比較対象クーポンは、当該所定の店舗で利用可能である(あった)クーポンであってもよい。
【0075】
上記に代えて、比較対象クーポンは、任意に設定されてもよい。また、上記に限らず、加盟店が作成したクーポンや、店舗が作成したクーポン、特定の地域または特定の種別の店舗が作成したクーポンなどのうち、過去に作成されたクーポンの内容に応じて、比較対象クーポンが決定されてもよい。
【0076】
上記のように、作成中クーポンの種別によって比較対象クーポンが決定されるため、より精度よく利用者の利益を考慮したクーポンを作成者が作成できるように支援することができる。
【0077】
[比較対象クーポンの詳細(2)]
比較対象クーポンは、利用者ごとに決定されてもよい。例えば、利用者に提供されたクーポンが比較対象クーポンとされてもよい。例えば、20歳以下の利用者を対象にクーポンが作成される場合、20歳以下の利用者(例えばすべての利用者)に対して過去に提供されたクーポンが比較対象クーポンとされて、21歳以上の利用者のみに対して過去に提供されたクーポンは比較対象クーポンとされなくてもよい。
【0078】
上記のように、利用者ごとに比較対象クーポンが決定されるため、より精度よく利用者の利益を考慮したクーポンを作成者が作成できるように支援することができる。
【0079】
例えば、クーポンが制約なく生成されると、クーポンの期間が重複したり、選択的に利用可能なクーポンが他のクーポンを利用した後に発行されたりし、利用者が混乱したり、本来利用したかったクーポンを利用する機会を逃したりすることがある。このため、本実施形態では、クーポンの発行について期間情報が作成条件を満たすことを条件にクーポンを発行する。これにより、利用者の利益が守られる。また、景品表示法などの法令を遵守したクーポンが利用者に提供される。
【0080】
更に、上記のように、加盟店向けインターフェース72は、リアルタイムで作成者が入力した期間情報が作成条件を満たすか否かを判定し、判定結果を作成者に通知する。これにより、作成者は、容易に期間情報が作成条件を満たすか否かを認識することができる。例えば、入力した期間情報が作成条件を満たしていない場合、作成者は、作成条件を満たすように期間情報を修正することでクーポンを作成することができる。このように、作成者が簡易にクーポンを作成できるように支援することができる。
【0081】
これまで、作成者は、期間情報などを含むクーポン作成のための情報をすべて入力し、入力した情報を決済サーバ100に提供し、決済サーバ100側において期間情報が作成条件を満たすか否を判定することがあった。この際、人手で各作成条件を満たす否かが判定されていたことがあった。この場合、作成者が情報を入力した後、すぐには期間情報が作成条件を満たすか否かを判定することができない場合があり、クーポン作成の可否の判断結果が遅れて通知されることがあった。この場合、作成者は、期間情報を修正する必要があり、期間情報に不備がある場合、クーポンの作成まで時間が掛かることがあった。
【0082】
これに対して、実施形態の加盟店向けインターフェース72は、上述したようにリアルタイムでクーポンの作成可否を判断することができるため、作成者が簡易にクーポンを作成できるように支援することができ、利用者の利便性を向上させることができる。
【0083】
[変形例1]
加盟店向けインターフェース72は、期間情報が作成条件を満たさない場合、作成条件を満たす期間情報を提案してもよい。
図15は、提案された期間情報を含むインターフェース画面の一例を示す図である。このインターフェース画面は、「前記作成条件を満たすための前記第1期間情報の修正案を含むインターフェース画面」の一例である。
【0084】
例えば、加盟店向けインターフェース72は、インターバル期間が作成条件を満たすクーポンの利用開始日を提案する。例えば、加盟店向けインターフェース72は、クーポンの告知日が作成条件を満たす告知日を提案する。例えば、このインターフェース画面は、利用者の操作に依らずに表示部に表示される。例えば、加盟店向けインターフェース72は、利用者が各項目を指定した後、各項目の組み合わせが作成条件を満たさない場合、当該インターフェース画面を表示部に表示させる。
【0085】
例えば、加盟店向けインターフェース72は、複数の項目(利用開始日、利用終了日および告知期間)のうち、予め設定された変更の許容度の高い項目の変更を優先して変更を提案する。許容度は、予め設定されていてもよいし、利用者が設定してもよい。例えば、加盟店向けインターフェース72は、利用開始日の許容度が高い場合、作成条件を満たすような利用開始日の変更を提案し、利用開始日を変更しても作成条件を満たさない場合は、次に許容度が高い項目の変更を提案する。
【0086】
上記の許容度に代えて、変更度が小さい項目の変更が提案されてもよい。加盟店向けインターフェース72は、例えば、網羅的に、または予め設定されたルールに基づいて、作成条件を満たす利用開始日、利用終了日、および告知期間の組み合わせを生成し、生成した組み合わせのうち、上記の各項目の変更度が小さい利用開始日、利用終了日、および告知期間の組み合わせを提案してもよい。例えば、利用開始日を変更し、利用終了日および告知期間が、利用者が指定した利用終了日および告知期間と一致する組み合わせが提案される。例えば、利用者が指定した利用終了日および告知期間と一致する組み合わせが複数存在する場合は、利用開始日の変更が小さい組み合わせが提案される。
【0087】
また、上記に代えて、複数の項目の変更度の合計が小さい組み合わせが提案されてもよい。例えば、利用者が指定した利用終了日に対して利用終了日を1日ずらし、利用者が指定した告知期間に対して1日ずらした組み合わせが作成条件を満たし、利用者が指定した利用終了日に対して利用終了日を3日ずらした組み合わせが作成条件を満たす場合、合計で2日ずらした組み合わせが優先して提案される。
【0088】
また、加盟店向けインターフェース72は、上述した(1)-(4)のそれぞれを満たすことで作成条件を満たす各項目の組み合わせ(4つの組み合わせ)を生成し、生成した組み合わせを提案してもよい。
【0089】
上記のように、加盟店向けインターフェース72は、作成条件を満たすような各項目の内容を提案するため、利用者の利便性が向上する。
【0090】
[変形例2]
加盟店向けインターフェース72は、作成中クーポンが作成条件を満たさない場合、
図16に示すように作成条件を満たさない要因である比較対象クーポンの利用開始日、利用終了日、および告知日(利用開始日、利用終了日または告知日)を含むインターフェース画面を表示部に表示させてもよい。要因となる項目は、他の項目よりも強調して表示されてもよいし、要因となる項目のみが表示されてもよい。このインターフェース画面は、「前記第2電子的クーポンの前記第2期間情報である利用開始日、利用開始日、および告知日のうち前記作成条件を満たさない要因である前記第2期間情報を強調した態様のインターフェース画面」の一例である。
【0091】
このインターフェース画面には、更に、作成条件の要因となっている期間情報と、要因を取り除くための提案とが含まれていてもよい。例えば、このインターフェース画面は、利用者の操作に依らずに表示部に表示される。例えば、加盟店向けインターフェース72は、利用者が各項目を指定した後、各項目の組み合わせが作成条件を満たさない場合、当該インターフェース画面を表示部に表示させる。
【0092】
上記のように、加盟店向けインターフェース72は、作成条件を満たさない要因のクーポンの情報および要因を取り除くための提案の情報を提供するため、利用者の利便性が向上する。
【0093】
[変形例3]
加盟店向けインターフェース72は、利用者が各項目を指定する際に、一以上の作成条件を満たす各項目の組み合わせを生成し、生成した組み合わせを含むインターフェース画面を表示部に表示させてもよい。加盟店向けインターフェース72は、過去に作成されたクーポンのクーポン情報178を参照して、作成条件を満たす各項目の組み合わせを生成する。
図17は、生成した組み合わせのインターフェース画面の一例を示す図である。例えば、加盟店向けインターフェース72は、上述した(1)-(4)のそれぞれを満たすことで作成条件を満たす各項目の組み合わせ(4つの組み合わせ)を生成し、生成した組み合わせを提案してもよい。このインターフェース画面は。「前記第2電子的クーポンの前記第2期間情報と、前記作成条件とに基づいて、前記作成条件を満たす一以上の前記第1期間情報を自動で生成し、自動で生成した前記第1期間情報を含むインターフェース画面」の一例である。
【0094】
上記のように加盟店向けインターフェース72が、利用者が各項目を指定する前に作成条件を満たす組み合わせを提案することにより、利用者の利便性が向上する。
【0095】
[変形例4]
上述した処理では、加盟店向けインターフェース72が、期間情報が作成条件を満たすか否かを判定するものとして説明したが、これに代えて(または代えて)、決済サーバ100が、期間情報が作成条件を満たすか否かを判定してもよい。
【0096】
図18は、加盟店向けインターフェース72と決済サーバ100とにより実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図18のS50-S58の処理は、前述した
図10のS50-S58の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0097】
S58の処理後、加盟店向けインターフェース72は、クーポンのカバー画面を決定するためのインターフェース画面を表示部に表示させ、当該インターフェース画面に対する作成者の操作に応じてカバー画面を決定する(S80)。次に、加盟店向けインターフェース72は、クーポンのタイトル、説明文を決定するためのインターフェース画面を表示部に表示させ、当該インターフェース画面に対する作成者の操作に応じてタイトル、説明文を決定する(S82)。次に、加盟店向けインターフェース72は、クーポンの期間情報を決定するためのインターフェース画面を表示部に表示させ、当該インターフェース画面に対する作成者の操作に応じた期間情報の入力を受け付ける(S84)。
【0098】
次に、加盟店向けインターフェース72は、S84の処理で受け付けた期間情報を決済サーバ100に送信して、期間情報が作成条件を満たすか否かの判定を依頼する(S86)。次に、決済サーバ100は、上記の依頼に応じて、期間情報が作成条件を満たすか否かの判定を行い(S90)、判定結果を加盟店向けインターフェース72に送信する(S92)。これにより、判定結果が第2店舗端末装置70の表示部に表示される。上記の処理において、例えば、インターフェース画面に含まれる次のインターフェース画面を表示させるためのボタンや、入力された期間情報を決定するためのボタンが操作された場合に、例えば命令情報によって期間情報が決済サーバ100に送信されてもよい。これに代えて、上記のボタンが操作されずに、期間情報が決済サーバ100に送信されてもよい。例えば、加盟店向けインターフェース72が、命令情報に基づいて期間情報が入力されたか否かを監視する処理を繰り返し、期間情報が入力されたと判定した場合、期間情報を決済サーバ100に送信してもよい。例えば、加盟店向けインターフェース72は、期間情報が入力され、入力された期間情報が所定時間維持されている場合、期間情報を決済サーバ100に送信する。このように、加盟店向けインターフェース72が、決済サーバ100と協働して判定処理を行ってもよい。
【0099】
次に、加盟店向けインターフェース72は、作成者が判定結果や、入力した各種情報を確認した場合、確認結果を決済サーバ100に送信する(S94)。次に、決済サーバ100は、送信された情報に基づいて各種処理を実行して(S96)、完了通知を加盟店向けインターフェース72に送信する(S98)。
【0100】
上記のように、加盟店向けインターフェース72と決済サーバ100とは協働してクーポンの作成を支援する。
【0101】
上記の実施形態では、電子的マーケティングコンテンツは、電子的クーポンであるものとして説明したが、上記または後述する実施形態では、これに代えて(これに加えて)、電子的マーケティングコンテンツは、電子的スタンプカードや電子チラシサービス、プリペイドカードであってよい。この場合も上記の処理の趣旨と同様に操作に応じた判定が行われ、これらの処理結果が表示部に表示される。例えば、判定は、電子的マーケティングコンテンツの種別に対応する作成条件に基づいて行われる。上記のように、クーポンとは異なる電子的マーケティングコンテンツにおいても、作成者が簡易に電子的マーケティングコンテンツを作成できるように支援することができる。
【0102】
以上説明した上記の実施形態によれば、加盟店向けインターフェース72が、第1電子的マーケティングコンテンツの作成者がインターフェース画面の入力欄に入力した第1期間情報と、作成者または作成者に関連する作成者が過去に生成した第2電子的マーケティングコンテンツの第2期間情報とに基づいて判定された、第1期間情報が、第2期間情報との関係に関する電子的マーケティングコンテンツの作成条件を満たすか否かを示す情報を取得させ、作成条件を満たさない場合、リアルタイムで第1期間情報が作成条件を満たさないことを示す情報を前記表示部に表示させることにより、作成者が簡易にマーケティングコンテンツを作成できるように支援することができる。
【0103】
[過去に作成したクーポンの利用の概要]
クーポン処理部150は、利用者が過去に作成したコンテンツおよび期間が設定された第1電子的マーケティングコンテンツのコンテンツを援用し且つ期間を変更した第2電子的マーケティングコンテンツの発行の依頼を受け付けた場合、第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めることなく発行する処理を実行する。クーポン処理部150は、第1電子的マーケティングコンテンツのコンテンツの一部を援用せず且つ第1電子的マーケティングコンテンツの期間を変更した第2電子的マーケティングコンテンツの発行の依頼を受け付けた場合、第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めるための処理を実行する。
【0104】
上記のコンテンツは、電子的クーポン(電子的マーケティングコンテンツ)の内容であり、上記の期間とは異なる情報である。コンテンツは、例えば、カバー画像や、タイトル、説明文、ボーナス付与率(比率、金額)、電子的クーポンを適用する取引額、取引ごとのボーナス付与上限額、クーポンを適用する店舗などの情報である。ボーナス付与率とは、電子的クーポンを利用して電子決済を行った場合に付与されるポイントの付与率や付与度合などである。コンテンツには、予算上限額が含まれていてもよいし、除外されていてもよい。除外されている場合、コンテンツが変更されずに予算上限額が変更されていても、審査の工程に進めることなく新たに作成された電子的クーポン(第2電子的マーケティングコンテンツ)が発行される。
【0105】
上記の期間は、利用開始日と、利用終了日と、終了条件と、告知日(または告知期間/掲載日、掲載期間)とのうち一部または全部である。援用とは、コンテンツの内容を変更することなく新たなクーポンにそのまま適用することである。
【0106】
「第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めることなく発行する処理」とは、決済サーバ100が、利用者が電子的クーポンを入手可能なように電子的クーポンを配信することや、電子的クーポンが所定の日に発行されることを利用者に通知することである。例えば、利用者が決済アプリ20を介して閲覧可能なクーポン一覧画面または加盟店の画面において電子的クーポンを閲覧可能にすることである。
【0107】
審査の工程は、第2電子的マーケティングコンテンツのコンテンツが基準を満たすか否かを審査者に審査させる、または自動で審査させるための処理の工程である。審査の工程に進めるための処理とは、決済サーバ100が、新たな作成された電子的クーポンのコンテンツなどの情報を審査者端末装置200に提供して、審査者に審査させる処理や、コンテンツまたは電子的クーポンが予め定められた基準を満たす否かを自動で判定する処理である。
【0108】
[過去に作成したクーポンの利用(1)]
ユーザが加盟店向けインターフェース72に対して所定の操作を行うと、コンテンツ提供部120は、クーポン情報178を参照して、過去に当該加盟店が作成したクーポンの情報を含むインターフェース画面IF2を加盟店向けインターフェース72と協働して第2店舗端末装置70の表示部に表示させる。所定の操作とは、クーポンを作成する画面や、過去に作成したクーポンを確認するための画面などを表示させる操作である。第2店舗端末装置70の表示部に表示させるインターフェース画面は、コンテンツ提供部120と協働せずに、加盟店向けインターフェース72が表示させてもよい。この場合、クーポン情報178が決済サーバ100から第2店舗端末装置70に提供されてもよいし、クーポン情報178が第2店舗端末装置70の記憶部に記憶されていてもよい。
【0109】
図19は、インターフェース画面IF21の一例を示す図である。インターフェース画面IF21の領域AR11には、例えば、加盟店が過去に作成したクーポンのうち、ユーザによって獲得された数が多いクーポン情報の一覧が表示される。例えば、過去に作成されたクーポンのうち獲得のランキングが所定数のクーポン情報が表示される。インターフェース画面IF21には、ユーザに対して公開中のクーポン、審査中のクーポン、申請中のクーポン、その他のクーポンなどの情報が表示される。その他のクーポンは、例えば、削除、終了、否認されたクーポンである。インターフェース画面IF21は、「前記第1電子的マーケティングコンテンツを利用して新たな電子的マーケティングコンテンツを作成するか否かを問い合わせるためのインターフェース画面」または「前記利用者が過去に作成した前記第1電子的マーケティングコンテンツを含むインターフェース画面」の一例である。なお、コンテンツ提供部120を介さずに、加盟店向けインターフェース72が、第2店舗端末装置70の記憶部に記憶されたクーポン情報178を参照して、インターフェース画面IF21(またはその他の画面)を表示部に表示させてもよい。
【0110】
ユーザがインターフェース画面IF21の所望のクーポンに対応するコピーボタンB11を操作すると、コンテンツ提供部120は、期間情報(クーポンの掲載期間や利用期間、告知日など)を入力するためのインターフェース画面IF22を加盟店向けインターフェース72に提供する。コピーボタンB11の操作は、新たな電子的マーケティングコンテンツを「前記作成する操作」または「前記利用者が所定の前記第1電子的マーケティングコンテンツを利用して、前記第2電子的マーケティングコンテンツを作成する操作」の一例である。上記のように、ユーザは、過去に作成した電子的クーポンを容易に認識して、所望の電子的クーポンを新たな電子的クーポンを作成するために容易に選択することができる。
【0111】
図20は、インターフェース画面IF22の一例を示す図である。インターフェース画面IF22は、例えば、クーポンの掲載期間を入力する領域、クーポンの利用期間を入力する領域、予算を入力する領域、次へボタンB21、戻るボタンB22などが表示される。ユーザが、掲載期間、利用期間、予算を入力すると、加盟店向けインターフェース72が、入力された期間情報が作成条件を満たすか否かを判定し、入力された予算が条件を満たすか否かを判定する。加盟店向けインターフェース72は、命令情報を参照して上記の判定を行う。これらの条件が満たされた場合、加盟店向けインターフェース72は、次へボタンB21を非アクティブ状態からアクティブ状態に制御する。加盟店向けインターフェース72は、上記の条件の双方を満たさない場合、条件を満たすように対象の情報を変更することを促す情報を表示部に表示させる。このように、加盟店向けインターフェース72は、基準を満たす掲載期間や利用期間などを入力するようにユーザを支援することができる。
【0112】
上記の予算に関する判定は省略されてもよいし、予算の入力も省略されてもよい。期間情報に関する条件は、上述した作成条件である。予算に関する条件は、予算が予め設定された範囲内であることや、設定された閾値以下でないこと、設定された閾値以上でないことなどである。インターフェース画面IF22は、「前記期間を設定するためのインターフェース画面」の一例である。
【0113】
ユーザが次へボタンB21を操作すると、加盟店向けインターフェース72は、
図21のインターフェース画面IF23を提供する。次へボタンB21の操作に代えて、上記の条件が満たされた場合に、インターフェース画面IF23が表示されてもよい。なお、戻るボタンB22が操作されると、前のインターフェース画面IF21が表示される。
【0114】
図21は、インターフェース画面IF23の一例を示す図である。インターフェース画面IF22は、過去に作成したクーポンにおいて設定された情報(コンテンツ)またはインターフェース画面IF23で入力された情報(コンテンツ)の一覧画面である。ユーザは、インターフェース画面IF23において、発行する予定のクーポンの内容を確認することができる。例えば、ユーザがコンテンツの一部を変更したい場合、所定の操作を行うことでコンテンツの内容を変更することができる。例えば、加盟店向けインターフェース72は、ユーザがコンテンツの変更の操作を行った場合、操作に応じたコンテンツの変更を受け付けるインターフェース画面(不図示)を提供し、提供されたインターフェース画面に対して入力された情報を受け付ける。インターフェース画面IF23は、「前記援用した前記第2電子的マーケティングコンテンツのコンテンツを確認するためのインターフェース画面」の一例である。インターフェース画面IF23のボタンB24が操作されると、加盟店向けインターフェース72は、インターフェース画面IF22を提供する。
【0115】
上記の処理において、ユーザがコンテンツを変更することなく、インターフェース画面IF23のボタンB23を操作すると、加盟店向けインターフェース72は、
図22のインターフェース画面IF24を提供する。インターフェース画面IF24は、クーポンの発行が完了したことを示す画面である。ボタンB3が操作された後、即座にクーポンが発行され、ユーザはクーポンを獲得可能である。
【0116】
上記の処理において、ユーザがコンテンツを変更して、インターフェース画面IF23のボタンB23を操作すると、加盟店向けインターフェース72は、
図22のインターフェース画面IF25を提供する。インターフェース画面IF25は、クーポンを審査の工程に進めたことを示す画面である。
【0117】
上記のように、クーポン処理部150は、援用した新たなクーポンのコンテンツを確認するためのインターフェース画面IF23において、新たなクーポンのコンテンツを確定するための操作が利用者によって行われた場合、新たなクーポンを発行するための処理を行い、新たなクーポンのコンテンツを変更するためのするための操作が利用者によって行われた場合、新たなクーポンのコンテンツを審査させるための処理を行う。これにより、利用者は、新たなクーポンの内容に応じて容易に新たなクーポンを発行することができ、電子決済サービスの管理者は、クーポン発行に対する審査の負荷を軽減することができる。
【0118】
[シーケンス図]
図23は、加盟店向けインターフェース72および決済サーバ100により実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。まず、加盟店向けインターフェース72は、インターフェース画面IF21の過去に作成されたクーポンの画面において、所定のクーポンが選択されてコピーボタンの操作がされたか否かを判定する(S200)。コピーボタンが操作された場合、加盟店向けインターフェース72が期間の入力画面を受け付けるインターフェース画面(例えばIF22)を表示部に表示させる(S202)。
【0119】
次に、加盟店向けインターフェース72は、入力された期間がクーポンの作成条件を満たすか否かを判定する(S204)。入力された期間がクーポンの作成条件を満たさない場合、S202の処理に戻るため、利用者は、クーポンの発行の申請ができない。入力された期間がクーポンの作成条件を満たさない場合、加盟店向けインターフェース72は、クーポンの作成条件を満たす期間を提案してもよい。提案される期間は、作成条件を満たす期間のうち直近の期間である。入力された期間がクーポンの作成条件を満たす場合、加盟店向けインターフェース72が、期間の入力画面を受け付けるインターフェース画面の次へボタンをアクティブ状態に制御し、次へボタンが操作されたか否かを判定する(S206)。次へボタンが操作された場合、加盟店向けインターフェース72が、コピーされたクーポンのコンテンツを援用した新たに作成されるクーポンのコンテンツの確認用のインターフェース画面(例えばIF23)を表示部に表示させる(S208)。
【0120】
次に、加盟店向けインターフェース72は、確認用のインターフェース画面に対する操作に応じた情報を決済サーバ100に送信する(S210)。確認用のインターフェース画面に対する操作に応じた情報とは、例えば、確認用のインターフェース画面において、(1)援用したコンテンツを変更せずに、援用したコンテンツのクーポンを発行することをリクエストする操作がされたことを示す情報、または(2)援用したコンテンツを変更して、変更したコンテンツのクーポンを発行することをリクエストする操作がされたことを示す情報である。上記の(2)の操作に応じた情報には、変更後のコンテンツの情報が含まれる。
【0121】
次に、決済サーバ100は、上記のS210で送信された情報を取得し、取得した情報に基づいて、コンテンツが変更されたか否かを判定する(S212)。決済サーバ100は、コンテンツが変更されていないと判定した場合、援用したコンテンツのクーポンを発行する(S214)。決済サーバ100は、コンテンツが変更されたと判定した場合、新たに生成されたクーポンの情報(例えばコンテンツ)を審査者端末装置200に送信する(S214)。これにより、審査者によりクーポンが審査される。
【0122】
上記のように、援用されたクーポンのコンテンツを利用してクーポンが生成される場合、決済サーバ100は、クーポンのコンテンツを審査することなく、迅速にクーポンを発行するため、ユーザおよび審査者の利便性が向上する。
【0123】
なお、上記の処理のS212において、コンテンツのうち予め設定された項目が変更されたか否かが判定されてもよい。例えば、審査の省略が許容される項目が変更された場合、審査を介さずにクーポンが発行されてもよい。
【0124】
[過去に作成したクーポンの利用(2)]
上記の[過去に作成したクーポンの利用(1)]では、インターフェース画面IF21でクーポンをコピーする操作がされた場合の処理について説明したが、[過去に作成したクーポンの利用(2)]では、インターフェース画面IF21で新規作成ボタンが操作された場合の処理について説明する。
【0125】
加盟店向けインターフェース72は、利用者が新規クーポンを作成するためのボタンを操作した場合、過去に作成したクーポンを利用して新規のクーポンを作成するか否かを問い合わせるインターフェース画面(例えば
図24のインターフェース画面IF30)を表示部に表示させる。加盟店向けインターフェース72は、利用者がクーポンを利用して新規のクーポンを作成する操作を行った場合(例えば
図24の領域AR3を操作した場合)、新規のクーポンの作成に利用可能な過去に作成されたクーポンを含むインターフェース画面(
図25のインターフェース画面IF31)を表示部に表示させる。クーポン処理部150は、過去に作成されたクーポンを含むインターフェース画面において利用可能な過去に作成されたクーポンを選択する操作(例えば
図25の所定のクーポンに対応するコピーボタンに対する操作)に応じて、新規のクーポンを審査の工程に進めるか否かを判定する。
【0126】
図24は、新規作成ボタンが操作された場面を示す図である。インターフェース画面IF21において新規作成ボタンB30が操作された場合、加盟店向けインターフェース72は、インターフェース画面IF30を表示部に表示させる。インターフェース画面IF30には、クーポンの作成方法を選択するためのインターフェースである。作成方法とは、例えば、過去に作成したクーポンをコピーして新たなクーポンを作成する方法、おまかせで作成する方法、はじめから作成する方法である。おまかせで作成する方法は、自動入力で入力が必要な項目に情報が入力されている作成方法である。はじめから作成する方法は、すべての項目をユーザが入力する作成方法である。コピーして作成する方法に対応する領域AR11が操作されると、加盟店向けインターフェース72は、インターフェース画面IF31を表示部に表示させる。
【0127】
図25は、インターフェース画面IF31を示す図である。インターフェース画面IF31は、ユーザが過去に作成したクーポンの一覧を含む画面である。インターフェース画面IF31において、ユーザによりクーポンが選択されると、前述した
図20のインターフェース画面IF22が表示部に表示される。
【0128】
上述した
図24のインターフェース画面IF21、IF30、
図25のインターフェース画面IF31は、「前記第1電子的マーケティングコンテンツを利用して新たな電子的マーケティングコンテンツを作成するか否かを問い合わせるためのインターフェース画面」の一例である。上述した
図24のインターフェース画面IF21、
図25のインターフェース画面IF31は、「前記利用者が過去に作成した前記第1電子的マーケティングコンテンツを含むインターフェース画面」の一例である。
【0129】
上記のように、ユーザが、新規作成ボタンを操作した場合も、過去に作成したクーポンを援用してクーポンを作成することができるため、ユーザの利便性が向上する。
【0130】
[過去に作成したクーポンの利用(3)]
上記の例では、過去に作成されたクーポンの時期と、これから作成されるクーポンの時期との関係は考慮されていなかったが、[過去に作成したクーポンの利用(3)]では、この関係を考慮する。
【0131】
クーポン処理部150は、過去に作成されたクーポンの期間と、新規のクーポンに係る参照期間とが基準(例えば1年などの所定期間内であること)を満たす場合、過去に作成されたクーポンのコンテンツを援用した新規のクーポンを審査の工程に進めることなく新規のクーポンを発行する処理を実行する。クーポン処理部150は、過去に作成されたクーポンの期間と、新規のクーポンの参照期間とが基準を満たさない場合、過去に作成されたクーポンのコンテンツを変更せずに援用した新規のクーポンを審査の工程に進める処理を実行する。過去に作成されたクーポンの期間は、例えば、過去に作成されたクーポンの発行日、審査が承認された日、作成日、掲載期間に基づく期間(掲載開始日、掲載終了日)、利用期間に基づく期間(利用開始日、利用終了日)である。参照期間は、例えば、現在の日、発行予定日、承認所定日、新規のクーポンの掲載期間に基づく期間(掲載開始日、掲載終了日)、または新規のクーポンの利用期間に基づく期間(利用開始日、利用終了日)である。上記の過去に作成されたクーポンの期間または参照期間に対応する日時は、上記に限らずの他の日時であってもよい。
【0132】
加盟店向けインターフェース72は、新規のクーポンの掲載期間および利用期間である期間を入力するためのインターフェース画面を表示部に表示させ、参照期間が基準を満たす場合、インターフェース画面において、次の処理に進むための操作ボタンを非アクティブ状態からアクティブ状態に制御し、参照期間が基準を満たさない場合、インターフェース画面において、前記第2電子的マーケティングコンテンツは再審査が必要な旨の情報を表示する(
図27のインターフェース画面IF22#参照)。
【0133】
クーポン処理部150は、過去に作成されたクーポンのコンテンツの一部を援用せず且つ過去に作成されたクーポンの期間を変更した新規のクーポンの発行において、参照期間を満たし、且つアクティブ状態の操作ボタンが操作された場合、新規のクーポンを審査の工程に進めることなく発行する処理を実行し、参照期間が基準を満たさず、且つアクティブ状態の操作ボタンが操作された場合、新規のクーポンを審査の工程に進めるための処理を実行する。
【0134】
[シーケンス図]
図26は、[過去に作成したクーポンの利用(3)]の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図23のシーケンス図との相違点を中心に説明する。加盟店向けインターフェース72が、加盟店向けインターフェース72が期間の入力画面を受け付けるインターフェース画面(例えばIF22)を表示部に表示させる(S202)。次に、加盟店向けインターフェース72は、コピー対象のクーポンの期間(参照期間)が基準を満たすか否かを判定する(S203A)。基準を満たすとは、例えば、コピー対象のクーポンに関する期日が、基準日から所定期間以上乖離していないことである。コピー対象のクーポンに関する期日とは、過去に作成したクーポンの掲載開始日、掲載終了日、利用開始日、または利用終了日である。基準日は、これから作成しようとしているクーポンの掲載開始日、掲載終了日、利用開始日、利用終了日、または現在の日である。
【0135】
コピー対象のクーポンの期間(参照期間)が基準を満たす場合、S204の処理に進む。コピー対象のクーポンの期間(参照期間)が基準を満たさない場合、加盟店向けインターフェース72は、審査が必要な旨の表示を行い(S203B)、ステップS204の処理に進む。
図27は、審査が必要な旨の表示を含むインターフェース画面IF22#を示す図である。インターフェース画面IF22#には、例えば、コピーしたクーポンが基準を満たさないため、再審査が必要なことを示す情報が表示される。なお、基準は、期間(参照期間)に代えて、他の項目に対する基準であってもよい。例えば、クーポンの適用条件や、ボーナス付与率、金額、クーポンを適用する取引額、取引ごとのボーナス付与上限額などが基準を満たすか否かが判定されてもよい。
【0136】
S204-S208の処理後、加盟店向けインターフェース72は、確認用のインターフェース画面に対する操作に応じた情報および審査が必要であるか否かを示す情報(期間が基準を満たすか否かを示す情報)を決済サーバ100に送信する(S210#)。例えば、S203Aで再審査が必要であると判定された場合、加盟店向けインターフェース72は、S210#で再審査が必要であることを示す情報を決済サーバ100に送信する。
【0137】
決済サーバ100は、上記のS210#で送信された情報を取得し、取得した情報に基づいて、コンテンツが変更されてなく、且つ期間が基準を満たすか否かを判定する(S212#)。決済サーバ100は、コンテンツが変更されていなく、且つ期間が基準を満たすと判定した場合、援用したコンテンツのクーポンを発行する(S214)。決済サーバ100は、コンテンツが変更された、または期間が基準を満たさないと判定した場合、新たに生成されたクーポンの情報(例えばコンテンツ)を審査者端末装置200に送信する(S216)。これにより、審査者によりクーポンが審査される。
【0138】
上記の例では、
図23のフローチャートとの相違点が理解しやすいように、S203Aの処理と、S204の処理とを異なる処理として説明したが、これらの処理は統合され、一つの処理とされてもよい。例えば、作成条件を満たし、コピー対象の期間が基準を満たさない場合は、
図27のように審査が必要な旨が表示される。コピー対象の期間が基準を満たしても、作成条件を満たさない場合は、S202の処理に戻るため、利用者は、クーポンの発行の申請ができない、或いは、加盟店向けインターフェース72は、クーポンの作成条件を満たす期間を提案する。提案される期間は、作成条件を満たす期間のうち直近の期間である。
【0139】
上記の例では、インターフェース画面IF22で、再審査が必要なことを示す情報が表示されるものとしたが、これに代えて(加えて)、基準を満たさない過去に作成されたクーポンは、選択対象から除外されてもよい。例えば、
図19のインターフェース画面IF21またはインターフェース画面IF31において、ユーザが選択できないように表示されないように制御されてもよい。
【0140】
上記のように、コピーするクーポンが基準を満たすか否かに応じて、再審査の要否が判断される。これにより、必要性に応じて、新たに作成されたクーポンが審査され、または審査されずにクーポンが発行される。この結果、ユーザの利便性と、クーポンの審査の実行とのバランスを取ることができる。
【0141】
[過去に作成したクーポンの利用(4)]
上記の例では、参照期間に対する基準が予め決定されているものとして説明したが、[過去に作成したクーポンの利用(4)]では、所定のイベントが生じた場合に、決済サーバ100が基準を加盟店向けインターフェース72に提供する。
【0142】
[シーケンス図]
図28は、[過去に作成したクーポンの利用(4)]の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図26のシーケンス図との相違点を中心に説明する。決済サーバ100は、イベントが発生したか否かを判定する(S100A)。イベントとは、例えば、決済サーバ100の管理者が基準の変更を入力したことである。決済サーバ100は、イベントが発生した場合、基準を加盟店向けインターフェース72に送信する(S100B)。加盟店向けインターフェース72は、送信された基準を第2店舗端末装置70の記憶部に記憶させる(S100C)。記憶部に記憶された基準は、S203Cの処理で利用される。S202の処理後、加盟店向けインターフェース72は、例えば、送信された基準を新たなクーポンの期間(参照期間)が満たすか否かを判定する(S203C)。期間が基準を満たさない場合、S203Bの処理が実行され、期間が基準を満たす場合、S204の処理に進む。
【0143】
例えば、過去にクーポンが作成された後、ルールや法令が変更になった場合、新たに作成されるクーポンは審査対象とする必要があることがある。このような場合、新たな基準として、ルールや法令が変更になる前に作成されたクーポンを援用する場合は、審査が行われるように基準が変更される。これにより、審査が必要なクーポンを審査に適切に誘導することができる。
【0144】
以上説明した実施形態によれば、クーポン処理部150が、利用者が過去に作成したコンテンツおよび期間が設定された第1電子的マーケティングコンテンツのコンテンツを援用し且つ前記期間を変更した第2電子的マーケティングコンテンツの発行の依頼を受け付けた場合、前記第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めることなく発行する処理を実行し、前記第1電子的マーケティングコンテンツのコンテンツの一部を援用せず且つ前記第1電子的マーケティングコンテンツの期間を変更した前記第2電子的マーケティングコンテンツの発行の依頼を受け付けた場合、前記第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めるための処理を実行するため、作成者が簡易に電子的マーケティングコンテンツを作成できるように支援することができる。
【0145】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0146】
10 利用者端末装置
20 決済アプリ
70 第2店舗端末装置
72 加盟店向けインターフェース
100 決済サーバ
120 コンテンツ提供部
130 決済処理部
140 情報管理部
150 クーポン処理部
178 クーポン情報
200 審査者端末装置
【要約】
【課題】作成者が簡易に電子的マーケティングコンテンツを作成できるように支援すること。
【解決手段】情報処理システムは、利用者が過去に作成したコンテンツおよび期間が設定された第1電子的マーケティングコンテンツのコンテンツを援用し且つ前記期間を変更した第2電子的マーケティングコンテンツの発行の依頼を受け付けた場合、前記第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めることなく発行する処理を実行し、前記第1電子的マーケティングコンテンツのコンテンツの一部を援用せず且つ前記第1電子的マーケティングコンテンツの期間を変更した前記第2電子的マーケティングコンテンツの発行の依頼を受け付けた場合、前記第2電子的マーケティングコンテンツを審査の工程に進めるための処理を実行する処理部と、を備える。
【選択図】
図1