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特許7518274装置、システム、およびアプリケーションプログラム
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  • 特許-装置、システム、およびアプリケーションプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-08
(45)【発行日】2024-07-17
(54)【発明の名称】装置、システム、およびアプリケーションプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20240709BHJP
【FI】
G06Q30/0207 352
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2023211375
(22)【出願日】2023-12-14
(62)【分割の表示】P 2023097858の分割
【原出願日】2021-10-20
(65)【公開番号】P2024015518
(43)【公開日】2024-02-02
【審査請求日】2023-12-14
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【弁理士】
【氏名又は名称】沖田 壮男
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】カオ ルーク
(72)【発明者】
【氏名】リアンクラ エリン
(72)【発明者】
【氏名】トァーシ ニコラス
【審査官】池田 聡史
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-191558(JP,A)
【文献】特開2018-032378(JP,A)
【文献】特開2015-191629(JP,A)
【文献】特開2021-047646(JP,A)
【文献】特開2016-018524(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0209394(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0103408(US,A1)
【文献】竹野 弘祐,“Android 12 Beta 3がリリース――スクロールスクショや顔検出機能を使った画面回転など”,[online],2021年07月16日,[2024年03月01日検索], インターネット<URL:https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1338813.html>
【文献】Takashi Sawada,“iOSでスクショ、画面録画時にトリガーする処理を実装する”,[online],2019年03月01日,[2024年03月01日検索],インターネット<URL:https://qiita.com/takashings/items/3fad553fc97375ec7d9f>
【文献】豊 多鹿, “[Swift4]iOSでユーザーがスクリーンショットを撮ったら何かする[小ネタ]”,[online],2017年10月18日,[2024年03月01日検索], インターネット<URL:https://qiita.com/taji-taji/items/2e28f71721fcdd12bc4d>
【文献】ビントウ, “アプリ起動中にスクリーンショットを撮ると・・? |中国アプリから学ぶ「ユーザー接点」のつくり方”,[online],2019年10月13日,[2024年03月01日検索], インターネット<URL:https://note.com/bingtou/n/n41baafb3cdba>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
企業に関連付けられた電子クーポンまたは電子チケットを、不正防止表示部とともに画面に表示させる装置であって、
前記不正防止表示部は、可動部を含む画像であるか、または、前記企業に固有の画像であり、前記電子クーポンまたは電子チケットの近傍に、或いは前記電子クーポンまたは電子チケットの一部に重畳して表示され、
表示画像が動画または静止画でキャプチャされることを検出した場合に、画面キャプチャを無効にする機能を有する、
装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置と、
前記不正防止表示部として用いられる画像を設定するためのツールを前記企業の利用する第2装置に提供するサーバ装置と、
を備えるシステム。
【請求項3】
プロセッサを有する装置に、企業に関連付けられた電子クーポンまたは電子チケットを、不正防止表示部とともに画面に表示させるためのアプリケーションプログラムであって、
前記不正防止表示部は、可動部を含む画像であるか、または、前記企業に固有の画像であり、前記電子クーポンまたは電子チケットの近傍に、或いは前記電子クーポンまたは電子チケットの一部に重畳して表示され、
表示画像が動画または静止画でキャプチャされることを検出した場合に、画面キャプチャを無効にする機能を有する、
アプリケーションプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子クーポン等の不正利用を防止するための装置、システム、およびアプリケーションプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在電子クーポンまたは電子チケットは、紙媒体に代わるものとして広く普及しており、ユーザは、自身が所有するスマートフォンやタブレット端末に電子クーポンを表示させ、商店で提示することにより、商店で割引等のサービスが受けられる。例えば、特許文献1には、ユーザがある商店の複数の売場を訪問した回数に応じて、当該複数の売場で割引が受けられる電子クーポンを発行する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-113169号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した技術では、あるユーザが取得した電子クーポンを、画面コピー等を用いて他人に不正に譲渡した場合、当該コピーされた電子クーポンが使用されてしまうのを防ぐことができない。
そこで、本発明は、電子クーポン等の不正利用を防止するための装置、方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【0005】
本発明において、電子クーポン等とは、電子クーポンおよび電子チケットを含む。
電子クーポンは、企業がマーケティング目的で利用者に対して発行する割引券、優待券等を含む。
電子チケットは、催し物の会場に入場する際に必要となる券(例えば遊園地またはコンサートの入場券)、映画前売券、飛行機の搭乗券、鉄道またはバスの乗車券等を含む。また、電子チケットは、回数券も含み、所定の電子決済サービスで購入できる任意の券を意味する。
企業は、法人企業(会社、組合)および個人企業(農家、商店)を含む。
以下、クーポンは電子クーポンを意味し、チケットは電子チケットを意味する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の装置は、企業に関連付けられた電子クーポンまたは電子チケットを、不正防止表示部とともに画面に表示させ、前記不正防止表示部は、可動部を含む画像であるか、または、前記企業に固有の画像である。
【0007】
本発明では、前記電子クーポンまたは前記電子チケットは、180度回転して表示されることが好ましい。
【0008】
本発明では、前記不正防止表示部は、回転する少なくとも1つのアイコンを含む背景画像であることが好ましい。
【0009】
本発明では、前記電子クーポンまたは前記電子チケットが発券されたときに、音声を出力することが好ましい。
【0010】
本発明の方法は、装置を用いて実行する方法であって、前記方法は、企業に関連付けられた電子クーポンまたは電子チケットならびに不正防止表示部を取得するステップと、
前記電子クーポンまたは前記電子チケットを前記不正防止表示部とともに前記装置の画面に表示させるステップと、
を含み、
前記不正防止表示部は、可動部を含む画像であるか、または、前記企業に固有の画像である。
【0011】
本発明のプログラムは、装置に対して、
企業に関連付けられた電子クーポンまたは電子チケットならびに不正防止表示部を取得するステップと、
前記電子クーポンまたは前記電子チケットを前記不正防止表示部とともに前記装置の画面に表示させるステップと、
を実行させ、
前記不正防止表示部は、可動部を含む画像であるか、または、前記企業に固有の画像である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1の実施形態に係るプログラムの画面遷移を示す図である。
図2】本発明の第1の実施形態の変形例に係るプログラムの画面遷移を示す図である。
図3】本発明の第1の実施形態の他の変形例に係るプログラムの画面遷移を示す図である。
図4】本発明の第1の実施形態の他の変形例に係るプログラムの画面遷移を示す図である。
図5】本発明の第2の実施形態に係るプログラムの画面遷移を示す図である。
図6】本発明の装置の構成を示すブロック図である。
図7】本発明のプログラムの処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、本発明の第1の実施形態に係るプログラムの画面遷移を示す図である。
本発明の装置10において、本発明の第1の実施形態に係るプログラム(アプリケーションプログラム)が起動している。
以下、装置10は、ユーザが所有するスマートフォンであるとして説明するが、装置10は、スマートフォンに限定されるものではなく、タブレット端末、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA等の他のモバイル端末でもよい。
【0014】
図1(a)に示すように、装置10の画面には、ユーザが使用できるクーポン/チケット一覧が表示されている。クーポン/チケット一覧は、コーヒーチェーン店Sから配信されたクロワッサン1個無料のクーポンと、ABC遊園地の入場券と、XYZバスの乗車券と、を含み、これらのクーポンまたはチケットは、企業(コーヒーチェーン店S、ABC遊園地、XYZバス)に関連付けられている。
クーポン/チケット一覧に表示されるクーポンを発行する企業の商品またはサービスは、ユーザが本発明のプログラム上で本出願人のサーバ装置を介して決済可能なものである。
【0015】
ユーザが、装置10の画面上でクロワッサン1個無料のクーポンをタップすると、図1(b)に示す画面が表示される。
図1(b)に示すように、装置10の画面には、ユーザが選択したクーポンが表示されている。また、クーポンの背景には、不正防止表示部として、文字Aが表示されている。文字Aは、図1(b)(c)(d)に示すように、矢印方向に回転している。本実施形態では、不正防止表示部は、可動部である文字Aを含む画像である。
ユーザは、図1(b)(c)(d)に示す画面をコーヒーチェーン店Sの店員に見せる。店員は、装置10の画面において、クーポンが、回転する文字Aとともに表示されていることを視認することにより、このクーポンが不正なものではないことを確認することができる。
【0016】
図1(b)(c)(d)に示す画面において、ユーザは、当該画面を店員に見せながら、「クーポン利用」ボタンをタップする。すると、クロワッサン1個無料のクーポンが発券され、図1(e)に示すように、当該クーポンが利用済みになり、利用日時のタイムスタンプが表示される。店員は、図1(e)に示す画面においてもまた、回転する文字Aを視認することにより、このクーポンが不正なものではないことを確認してもよい。
【0017】
このように、本発明では、コーヒーチェーン店Sがユーザに配信したクロワッサン1個無料のクーポンに関して、コーヒーチェーン店Sの店員が、文字Aが回転していることを視認することにより、このクーポンが画面キャプチャしたものではないことを確認し、不正なクーポンの利用を防止することができる。
【0018】
仮に、不正なユーザが図1(b)(c)(d)に示す画面を静止画でキャプチャし、そのキャプチャ画面を店員に見せた場合、文字Aが回転しないことから、店員は、そのクーポンが画面キャプチャによる不正なものであると判断することができる。
また、不正なユーザが図1(b)(c)(d)(e)に示す画面を動画でキャプチャし、そのキャプチャ動画を店員に見せたとしても、店員は、「クーポン利用」ボタンを押すタイミングのずれ等により、そのクーポンが動画キャプチャによる不正なものであると判断することができる。
なお、本発明のプログラム上で、画面キャプチャを検出する機能および画面キャプチャを無効にする機能を設けることもできる。例えば、ある画面が静止画でキャプチャされる(スクリーンショット)か、または、動画でキャプチャされると、本発明のプログラムは、その旨を示す信号を装置10のネイティブ機能から受け取り、新規の画像(例えば、無効を表す画像)に切り替える制御をすることもできる。
【0019】
文字Aが回転する方向は任意であり、一定速度で回転してもよいし、断続的に回転してもよい。また、クーポンの背景には、文字B、C、Dも表示されており、本実施形態では、文字B、C、Dは回転しないが、回転してもよい。
また、ユーザが「クーポン利用」ボタンをタップし、クーポンが発券されたときに、プログラムにより音声を出力してもよい。この場合、店員は、文字Aが回転しているのを視認するとともに、音声を聞くことにより、クーポンの真正性を確認することができる。
【0020】
図2は、本発明の第1の実施形態の変形例に係るプログラムの画面遷移を示す図である。
図2(a)の画面には、図1(a)と同様に、ユーザが使用できるクーポン/チケット一覧が表示されており、ユーザが、装置10の画面上でクロワッサン1個無料のクーポンをタップすると、図2(b)に示す画面が表示される。
【0021】
図2(b)の画面では、図1(b)の「クーポン利用」ボタンの代わりに、「クーポン提示」ボタンが表示されている。ここで、ユーザが「クーポン提示」ボタンをタップすると、図2(c)に示すように、クロワッサン1個無料のクーポンが180度回転して表示される。
また、図2(c)(d)に示す画面において、「お店の人に提示してください」というメッセージが表示される。このように、装置10の画面を店員に提示することを促すメッセージを表示することにより、ユーザは、操作方法を容易に理解することができる。
ユーザは、当該メッセージに従って、装置10の画面を店員に見せながら、「クーポン利用」ボタンをタップする。ユーザと対向している店員は、クーポンが反転することで自分の方向に表示されるため、クーポンの文字が読みやすくなる。また、クーポンが反転したことを視認することにより、当該クーポンが画面キャプチャしたものではないことを確認することもできる。
【0022】
図2(e)の画面には、クロワッサン1個無料のクーポンが発券され、当該クーポンが利用済みになったことが表示されている。
図1の実施形態と同様に、図2(b)(c)(d)(e)においても、不正防止表示部として、文字Aは回転して表示されている。
本実施形態では、クーポンが180度回転することにより、クーポンの視認性が向上するとともに、店員が、文字Aの回転だけでなく、クーポンの回転も確認することにより、不正防止効果がさらに向上する。
【0023】
図3は、本発明の第1の実施形態の他の変形例に係るプログラムの画面遷移を示す図である。
図3(a)に示すように、不正防止表示部として、マグカップのアイコンIが画面左上に表示されている。このアイコンIは、矢印に沿って画面上を右に移動する。次に、図3(b)に示すように、アイコンIは、矢印に沿って画面上を下に移動する。なお、図3(c)に示すように、アイコンIは、クロワッサン1個無料のクーポンに重なって前面に表示されてもよい。
本実施形態では、不正防止表示部は、移動するアイコンIを含む画像である。
【0024】
このように、不正防止表示部は、図1および図2に示す文字の他、数字や記号でもよいし、図3に示すアイコンでもよいし、さまざまな形態をとることができる。
また、不正防止表示部は、図1および図2に示すように回転してもよいし、図3に示すように直線的に移動してもよいし、または、曲線的に移動してもよい。その他、不正防止表示部は、振動してもよいし、点滅してもよいし、色が変化してもよいし、規則的または不規則的(ランダムに)運動してもよい。
すなわち、不正防止表示部は、可動部を含む画像であればいかなる形態でもよい。
【0025】
図4は、本発明の第1の実施形態の他の変形例に係るプログラムの画面遷移を示す図である。
最初、図4(a)に示すように、画面には、不正防止表示部として、右上から左下への方向の斜線の背景画像が表示されている。
次に、一定時間経過後(例えば1秒後)、図4(b)に示すように、画面には、不正防止表示部として、左上から右下への方向の斜線の背景画像が表示されている。
さらに次に、一定時間経過後(例えば1秒後)、図4(c)に示すように、画面には、不正防止表示部として、細かい水玉模様の背景画像が表示されている。
このように、不正防止表示部は、可動部として色や模様が変化する背景画像を含むことができる。
【0026】
図5は、本発明の第2の実施形態に係るプログラムの画面遷移を示す図である。
図5(a)の画面には、図1(a)と同様に、ユーザが使用できるクーポン/チケット一覧が表示されており、ユーザが、装置10の画面上でクロワッサン1個無料のクーポンをタップすると、図5(b)に示す画面が表示される。
【0027】
図5(b)に示すように、装置10の画面において、クーポンの背景には、不正防止表示部として、コーヒーチェーン店Sに固有の画像が表示されている。
ユーザは、図5(b)に示す画面をコーヒーチェーン店Sの店員に見せながら、「クーポン利用」ボタンをタップする。店員は、装置10の画面において、クーポンが、コーヒーチェーン店Sに固有の画像とともに表示されていることを視認することにより、このクーポンが不正なものではないことを確認することができる。
企業に固有の画像は、企業が本出願人のサーバ装置からダウンロードすることができる。また、企業(加盟店)は、所定の電子決済サービスが提供する加盟店向け決済管理ツールから企業に固有の画像を設定することもできる。
企業に固有の画像は、定期的に変更されており、例えば当日のみ有効な画像であれば、画面キャプチャされたとしても当日にしか使用できず、不正利用を防止することができる。
なお、本実施形態では、図5(c)のクーポン利用済み画面の背景画像は、図5(b)の背景画像と同一であるが、異なっていてもよい。
このように、本実施形態では、不正防止表示部は、可動部を含まないが、企業に固有の画像とすることにより、同様の不正防止効果を達成することができる。
【0028】
図6は、本発明の装置の構成を示すブロック図である。
装置10は、通信部11、出力部12、入力部13、記憶部14および制御部15を有する。装置10は、この他、スマートフォンが通常有している基本的な構成を有する。
【0029】
通信部11は、インターネット等を介して、装置10とサーバ装置または他の装置とを通信する。
【0030】
出力部12は、情報を表示するためのディスプレイ(例えばLCD)および音声を出力するスピーカである。
【0031】
入力部13は、ユーザからの操作を受け付ける。例えば、入力部13は、装置10の筐体に設けられている物理的なボタンからの操作、または、ディスプレイである出力部12に表示されたタッチパネル操作画面からの操作を受け付ける。
【0032】
記憶部14は、ROM、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子によって構成されている。
記憶部14は、装置10を起動する基本プログラムおよび本発明のプログラムを記憶する。また、記憶部14は、企業から配信された電子クーポンおよび電子チケットならびに不正防止表示部を記憶する。
【0033】
制御部15は、CPUやMPU等の演算処理装置からなり、装置10に関する全体的な処理を制御する。制御部15は、取得制御部151、判定制御部152および出力制御部153を有する。
【0034】
図7は、本発明のプログラムの処理を示すフローチャートである。
ステップS0において、取得制御部151は、企業に関連付けられた電子クーポンまたは電子チケットならびに不正防止表示部を、当該企業のサーバ装置から、通信部11を介して取得する。
また、取得制御部151は、取得した電子クーポンまたは電子チケットならびに不正防止表示部を記憶部14に記憶する。
なお、取得制御部151は、電子クーポンまたは電子チケットを、不正防止表示部と同時に取得してもよいし、別々に取得してもよい。
【0035】
ステップS1において、判定制御部152は、クーポン/チケット一覧からユーザが所定のクーポンを選択したかを判定する。
ステップS1においてYESの場合、ステップS2において、出力制御部153は、ユーザが選択した電子クーポンまたは電子チケットを不正防止表示部とともに出力部であるディスプレイに表示させる。
【0036】
ステップS3において、判定制御部152は、ユーザが「クーポン提示」ボタンをタップしたかを判定する。
ステップS3においてYESの場合、ステップS4において、出力制御部153は、電子クーポンまたは電子チケットを180度回転してディスプレイに表示し、かつ、「お店の人に提示してください」というメッセージをディスプレイに表示する。
【0037】
ステップS5において、判定制御部152は、ユーザが「クーポン利用」ボタンをタップしたかを判定する。
ステップS5においてYESの場合、ステップS6において、出力制御部153は、音声をスピーカに出力する。
ステップS7において、出力制御部153は、利用日時のタイムスタンプとともに電子クーポンまたは電子チケットが利用済みであることをディスプレイに表示する。
【0038】
なお、本発明は、電子クーポン等を画面キャプチャにより自ら不正に使用すること、および、他人に不正に譲渡することを防止するものであるが、本発明のプログラム上で正規のユーザ同士が電子クーポン等を譲渡することを禁止するものではない。
例えば、あるユーザが正規に取得したクーポンを、P2P送金のように、本出願人のサーバ装置を介して他のユーザに譲渡することができる。この場合、送信側ユーザのクーポン/チケット一覧からは、譲渡したクーポンが削除され、受信側ユーザのクーポン/チケット一覧に、譲渡されたクーポンが表示される。
【符号の説明】
【0039】
10…装置、11…通信部、12…出力部、13…入力部、14…記憶部、15…制御部、151…取得制御部、152…判定制御部、153…出力制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7