IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 丸一株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-排水栓装置 図1
  • 特許-排水栓装置 図2
  • 特許-排水栓装置 図3
  • 特許-排水栓装置 図4
  • 特許-排水栓装置 図5
  • 特許-排水栓装置 図6
  • 特許-排水栓装置 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-09
(45)【発行日】2024-07-18
(54)【発明の名称】排水栓装置
(51)【国際特許分類】
   E03C 1/22 20060101AFI20240710BHJP
   E03C 1/23 20060101ALI20240710BHJP
   A47K 1/14 20060101ALI20240710BHJP
【FI】
E03C1/22 C
E03C1/23 Z
A47K1/14 B
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020153942
(22)【出願日】2020-09-14
(65)【公開番号】P2022047899
(43)【公開日】2022-03-25
【審査請求日】2023-08-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000157212
【氏名又は名称】丸一株式会社
(72)【発明者】
【氏名】櫻 健一
【審査官】神尾 寧
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-182119(JP,A)
【文献】実開昭52-048547(JP,U)
【文献】特開2019-218854(JP,A)
【文献】特開2021-139159(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03C 1/22-1/232
A47K 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
排水口を有する槽体と、
前記排水口の開閉を行う栓蓋と、
前記栓蓋の操作を行う操作部と、
前記操作部に加えられた操作を前記栓蓋へと伝達する伝達部材を備える排水栓装置において、
前記操作部、前記伝達部材は全体が前記槽体の表側であって、前記排水口よりも上流側に配置され
前記槽体は、前記栓蓋及び前記操作部及び前記伝達部材の内、少なくとも1つ以上の部材を収納する収納部を有し、
前記収納部に取り付けられるカバー部を備え、
前記カバー部は、前記槽体の上面と係合する天面部と、前記槽体の側面と係合する側面部とを有することを特徴とする排水栓装置。
【請求項2】
前記栓蓋及び前記操作部及び前記伝達部材は、
前記排水口を開閉するための排水栓ユニットを構成し、
前記排水栓ユニットは前記槽体の表側より着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載の排水栓装置。
【請求項3】
前記栓蓋は、
前記伝達部材によって上方より引き上げられることによって前記排水口を開口することを特徴とする請求項1又は請求項に記載の排水栓装置。
【請求項4】
前記排水口の開閉状態を保持するロック機構を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1つに記載の排水栓装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、槽体の排水口を開閉する排水栓装置に関するものである。
【0002】
槽体の排水口を開閉する排水栓装置として、排水口の開閉を行う栓蓋と、槽体に取り付けられた操作部と、操作部の操作を栓蓋へと伝達する伝達部材を備えた構造が知られている。特に、槽体縁部に形成された取り付け孔に操作部が配置されているとともに、レリースワイヤから成る伝達部材が槽体の裏側を通じて操作部端部と排水口下流の排水配管に接続され、操作部と栓蓋を繋ぐ構造が良く知られている。
ここで、槽体の裏側において施工作業を行うためのスペースを確保することは困難であり、上記排水栓装置は伝達部材の配線作業が煩雑であった。又、操作部が配置されている取り付け孔や、伝達部材の一端と排水配管の接続箇所から漏水が生じる恐れがあった。更に、槽体の裏側に伝達部材が配置される必要があることや、排水配管に対して伝達部材を接続するための部分を形成しなければならないことから、上記従来の排水栓装置は槽体裏側のスペースが圧迫されてしまっていた。
【0003】
ここで、特許文献1に記載の排水栓装置は、操作部及び伝達部材を槽体の表側から配線する構造となっている。
特許文献1に記載の排水栓装置は、伝達部材は槽体の表側を通り、端部が排水口内に配置されており、操作部に加えられた操作に基づいて端部が下方へ向けて突出する。この時、伝達部材端部は槽体底部に取り付けられた排水栓を押圧することによって栓蓋を下方から押し上げ、排水口を開口させる。これにより、槽体の裏側で配線を行う必要がなく、漏水や槽体裏側のスペースの圧迫を防ぐことが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平11-107342号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載の排水栓装置において、伝達部材の端部は排水口よりも下流側の排水流路内に配置されるため、伝達部材の端部が配置されている分、排水流路の面積が減少し、流量が低下してしまう。又、排水栓内には伝達部材に押圧されるための係止部分として突出する凹凸が形成されることから、清掃性が低下する。
【0006】
本発明は上記問題に鑑み、排水栓装置において、施工性を向上させるとともに、排水流量の向上、清掃性の向上を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための請求項1に記載の本発明は、排水口を有する槽体と、
前記排水口の開閉を行う栓蓋と、
前記栓蓋の操作を行う操作部と、
前記操作部に加えられた操作を前記栓蓋へと伝達する伝達部材を備える排水栓装置において、
前記操作部、前記伝達部材は全体が前記槽体の表側であって、前記排水口よりも上流側に配置され
前記槽体は、前記栓蓋及び前記操作部及び前記伝達部材の内、少なくとも1つ以上の部材を収納する収納部を有し、
前記収納部に取り付けられるカバー部を備え、
前記カバー部は、前記槽体の上面と係合する天面部と、前記槽体の側面と係合する側面部とを有することを特徴とする排水栓装置である。
【0008】
尚、「槽体の表側」とは、使用者側を指すものである。
【0009】
請求項2に記載の本発明は、前記栓蓋及び前記操作部及び前記伝達部材は、
前記排水口を開閉するための排水栓ユニットを構成し、
前記排水栓ユニットは前記槽体の表側より着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載の排水栓装置である。
【0010】
請求項3に記載の本発明は、前記栓蓋は、
前記伝達部材によって上方より引き上げられることによって前記排水口を開口することを特徴とする請求項1又は請求項に記載の排水栓装置である。
【0011】
請求項4に記載の本発明は、前記排水口の開閉状態を保持するロック機構を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1つに記載の排水栓装置である。
【0013】
上記本発明によれば、伝達部材を槽体の裏側にて配線する必要がないため、漏水や槽体裏側のスペースの圧迫を防ぐことが可能となる。又、排水口の内部に排水栓装置の部材を配置する必要がなくなることから、排水口の内側及び排水口から連続する排水流路を平滑にすることが可能となり、清掃性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】第一実施形態を示す斜視図である。
図2】第一実施形態の構成を示す分解斜視図である。
図3】栓蓋が下降している状態を示す断面図である。
図4】栓蓋が上昇している状態を示す断面図である。
図5】第二実施形態において、栓蓋が上昇している状態を示す断面図である。
図6】栓蓋が下降している状態を示す断面図である。
図7】第三実施形態において、栓蓋が下降している状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明の排水栓装置を説明する。尚、以下に記載する説明は実施形態の理解を容易にするためのものであり、これによって発明が制限して理解されるものではない。
【0016】
図1乃至図4に示すように、本発明の排水栓装置は、槽体1、カバー部2、操作部3、伝達部材4、栓蓋5から構成されている。又、カバー部2、操作部3、伝達部材4、栓蓋5によって排水栓ユニット6が構成される。
【0017】
槽体1は底面及び底面より立設された側壁部を備えた箱状の洗面ボウルであり、収納空間を有するキャビネット(図示せず)に載置されている。又、槽体1は膨出部11、収納部13、排水口14が形成されている。
膨出部11は槽体1の奥側の側壁部両端より、手前側に向けて突出するように形成されているとともに、一方の膨出部11上には吐水栓7が取り付けられている。又、図2に示すように、膨出部11間には収納部13が形成されており、各膨出部11の内、収納部13と隣接する上縁及び側面には、後述するカバー部2と係合する段部12が形成されている。
収納部13は平面視において槽体1の中央に奥側に向けて凹状に形成された窪みであり、底面には排水口14が形成されている。又、図1に示すように、収納部13はカバー部2が取り付けられることによって、収納部13内や排水口14が使用者より目視不可能となる。
排水口14は槽体1に排出された湯水を下水側へ向けて排出する開口であり、槽体1底面に形成された取付孔に対してフランジを有する筒状の排水栓15が取り付けられることによって形成されている。
排水栓15は内部に排水流路が形成された中空の円筒状であり、上端に外向きのフランジ部を有するとともに、円筒部分の外側面には下流側の排水配管と螺合するための雄螺子が形成されている。
【0018】
カバー部2は天面部21、側面部23を有する側面視略L字状を成し、収納部13に取り付けられた状態において、天面部21は膨出部11の上面に、側面部23は膨出部11の側面とそれぞれ面一となる。又、天面部21と側面部23には膨出部11の段部12と係合する凸部24が突設されている。
天面部21は中央に操作部3が取り付けられるための取付孔が設けられているとともに、両端部には膨出部11上縁に形成された段部12と係合する凸部24が形成されている。又、上記取付孔の裏面からは伝達部材4の外径と略同径の内径を有する筒状部22が下方へ向けて延設されている。尚、筒状部22は上端が小径となっており、伝達部材4の抜け止めとして機能する。
側面部23は膨出部11の側面よりもやや短く構成されており、下端には膨出部11側面に形成された段部12と係合する凸部24が突設されている。
【0019】
操作部3は使用者が直接操作を加え、栓蓋5を操作する部分であり、端部が把持可能となっている。又、操作部3に加えられた操作は、伝達部材4を介して栓蓋5へと伝達される。
【0020】
伝達部材4は金属製の棒体であり、筒状部22の内側面と当接するパッキンが嵌着されている。尚、伝達部材4はパッキンよりも上方が天面部21に形成された取付孔よりも小径となっているとともに、パッキンよりも下方は上記取付孔よりも大径となっている。又、伝達部材4は下端に栓蓋5と嵌合する溝が形成されている。
【0021】
栓蓋5は周囲にパッキンが嵌着された円筒状の蓋体であって、上面には伝達部材4下端に形成された溝と嵌合する爪部が形成されている。
【0022】
上記カバー部2、操作部3、伝達部材4、栓蓋5は、操作部3への操作によって排水口14を開閉する排水栓ユニット6を構成する。
【0023】
上記排水栓ユニット6は、図2に示すように、槽体1の収納部13に対して上方から取り付けられる。この時、膨出部11の段部12とカバー部2の凸部24を係合させることで、槽体1に対してカバー部2が固定される。又、図1又は図3に示すように、槽体1に取り付けられた状態において、側面部23の下端は槽体1底面より離間しており、槽体1上に排出された湯水は側面部23の下方を通り排水口14へと流入することができる。
【0024】
本発明の排水栓装置は、図3に示すように、栓蓋5が下降している状態において、栓蓋5に嵌着されたパッキンが排水栓15の上縁に当接することによって排水口14を閉塞する。この時、槽体1には湯水を貯留することが可能となる。
次に、操作部3を把持して引き上げるように操作が加えられると、伝達部材4によって当該操作が伝達され、栓蓋5が上昇する。この時、栓蓋5に嵌着されたパッキンが排水栓15の上縁から離間し、排水口14が開口される。尚、伝達部材4に嵌着されたパッキンと筒状部22との間に働く摩擦によって、図4に示すように栓蓋5の上昇状態は保持される。
そして、上記栓蓋5の上昇状態より、操作部3を押し込むように操作が加えられると、伝達部材4によって当該操作が伝達され、栓蓋5が下降する。この時、栓蓋5に嵌着されたパッキンが排水口14の周縁に再び当接することによって、排水口14が閉塞される。
尚、上記操作の際において、カバー部2の凸部24が収納部11の段部12と係合していることから、操作によってカバー部2が外れてしまうことはない。
【0025】
上記排水栓装置は、カバー部2を上方に持ち上げ、排水栓ユニット6を槽体1より取り外すことによって、収納部13及び排水口14の清掃を行うことが可能となる。この時、排水口14の内面には排水栓装置を構成するための部材・機構等が一切存在しないため、排水口14の内面は平滑となり、容易に清掃することが可能となる。
【0026】
次に、図5及び図6を用いて、本発明の第二実施形態について説明する。尚、槽体1、排水口14、排水栓15、栓蓋5は第一実施形態と同様の構成であるため、第一実施形態と同一の番号を付してその説明を省略する。
【0027】
第二実施形態に係る排水栓装置は、カバー部2、操作部3、伝達部材4、栓蓋5によって排水栓ユニット6が構成される。
【0028】
カバー部2は天面部21、側面部23を有する側面視略L字状を成し、収納部13に取り付けられた状態において、天面部21は膨出部11の上面に、側面部23は膨出部11の側面とそれぞれ面一となる。又、天面部21と側面部23には膨出部11の段部12と係合する凸部24が突設されている。
天面部21は中央に操作部3が取り付けられるための取付孔が穿設されているとともに、両端部には膨出部11上縁に形成された段部12と係合する凸部24が形成されている。又、上記取付孔の裏面からは伝達部材4の外径と略同径の内径を有する筒状部22が延設されている。
側面部23は膨出部11の側面よりもやや短く構成されており、下端には膨出部11側面に形成された段部12と係合する凸部24が突設されている。又、側面部23は下端において、槽体1奥側に向けて保持部25が形成されている。保持部25は端部が略C字状を成し、後述する伝達部材4端部を排水口14の直上にて保持固定する。
【0029】
操作部3は使用者が直接操作を加え、栓蓋5を操作する部分であり、端部が押動されることによって、ロック機構31及び伝達部材4を介して栓蓋5を昇降させる。ロック機構31は内部にギアを有し、操作部3に加えられた操作に応じてギアの噛合及び噛合の解除が交互に繰り返されることによって、操作の都度栓蓋5の昇降状態の保持と、当該保持の解除を切り替えることができる。
【0030】
伝達部材4は樹脂製且つ筒状のアウターチューブ及びアウターチューブ内に配置された金属製のインナーワイヤから成るレリースワイヤと、レリースワイヤ端部に形成された内筒42及び外筒43から成る筒部41を有している。当該伝達部材4は操作部3に加えられた操作に応じてインナーワイヤがアウターチューブ内を摺動し、内筒42を外筒43より突出させることによって操作を伝達する。尚、外筒43は上記カバー部2の保持部25によって固定されているとともに、内筒42は栓蓋5と嵌合する溝が形成されている。
【0031】
上記カバー部2、操作部3、伝達部材4、栓蓋5は、操作部3への操作によって排水口14を開閉する排水栓ユニット6を構成する。
【0032】
上記排水栓ユニット6は、上記第一実施形態と同様に、槽体1の収納部13に対して上方から取り付けられる。
【0033】
本発明の排水栓装置は、栓蓋5が上昇している状態において、栓蓋5に嵌着されたパッキンが排水栓15の上縁から離間しており、排水口14は開口された状態となっている。この時、この時、槽体1上に排出された湯水は側面部23の下方を通り排水口14へと流入することができる。
次に、操作部3を下方に向けて押動するように操作が加えられると、伝達部材4によって当該操作が伝達され、排水口14が閉塞される。詳述すると、押動操作によってインナーワイヤがアウターチューブ内を栓蓋5側へ摺動し、内筒42を外筒43から突出させる。この時、内筒42によって押し下げられた栓蓋5に嵌着されたパッキンが排水栓15の上縁に当接することによって、排水口14が閉塞される。尚、上記操作部3に対して押動操作が加えられることによって、ロック機構31内のギアが噛合し、内筒42の突出状態及び栓蓋5の下降状態が保持される。
そして、上記栓蓋5の下降状態より、操作部3を再度下方に向けて押動するように操作が加えられると、ロック機構31内のギアの噛合が解除され、図示しないスプリングによって、インナーワイヤが操作部3側へと摺動するとともに、内筒42が後退し、栓蓋5が上昇する。この時、栓蓋5に嵌着されたパッキンが排水栓15から離間することによって、排水口14が開口する。
尚、上記操作の際において、カバー部2の凸部24が収納部11の段部12と係合していることから、操作によってカバー部2が外れてしまうことはない。
【0034】
上記排水栓装置は、カバー部2を上方に持ち上げ、排水栓ユニット6を槽体1より取り外すことによって、収納部13及び排水口14の清掃を行うことが可能となる。この時、排水口14の内面には排水栓装置を構成するための部材・機構等が一切存在しないため、排水口14の内面は平滑となり、容易に清掃することが可能となる。
【0035】
上記各実施形態において記載した本発明に係る排水栓装置においては、操作部3、伝達部材4は全体が槽体1の表側であって、排水口14よりも上流側に配置される。従って、伝達部材4を槽体1の裏側にて配線する必要がないため、漏水や槽体裏側のスペースの圧迫を防ぐことが可能となる。又、従来よりも排水口14を槽体1の奥側に配置することが可能となることから、槽体1の貯水スペースを広く確保することが可能となる。
更に、排水口14の内部に排水栓装置の部材を配置する必要がなくなることから、排水口14の内側、及び排水口14から連続する排水流路を平滑にすることが可能となり、排水流量や清掃性が向上する。尚、上記各実施形態においては図示を省略しているが、排水口14内に毛髪等を捕集するヘアキャッチャー等を取り付けても良い。
又、カバー部2によって排水口14が目視不可能となるため、意匠性が向上する。尚、使用者は操作部3の状態を目視することによって、排水口14の開閉状態を確認することが可能であるため、カバー部2によって排水口14が覆われることで排水栓装置の利便性が損なわれることはない。
【0036】
本発明の排水栓装置は、上記第一、第二実施形態の形状に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の設計事項を加えても良い。例えば、図7に示す第三実施形態のように、排水栓ユニット6がカバー部を有さなくとも良い。当該第三実施形態においては、排水栓ユニット6は槽体1の壁面に操作部3を固定するための吸盤を有する固定部材8を備えている。
又、本発明の槽体は洗面ボウルに限られるものではなく、浴槽や流し台その他の槽体であっても良い。
又、本発明の伝達部材は上記実施形態にて記載した棒体やレリースワイヤに限られるものではなく、ユニバーサルジョイントや玉鎖等であっても良い。
又、ロック機構等の機構部に対して湯水が流入しない様に、水密な箱体内に機構部を配置する等、パッキン等を用いて排水ユニットが水密となるよう構成しても良い。
又、槽体側壁等に、槽体内に所定水位よりも高く貯水された際に余剰水を排出するオーバーフロー排水口を形成しても良い。この場合、カバー部によってオーバーフロー排水口も覆い隠すように構成すると、意匠性が損なわれることがなく好適である。
【符号の説明】
【0037】
1 槽体
11 膨出部
12 段部
13 収納部
14 排水口
15 排水栓
2 カバー部
21 天面部
22 筒状部
23 側面部
24 凸部
25 保持部
3 操作部
31 ロック機構
4 伝達部材
41 筒部
42 内筒
43 外筒
5 栓蓋
6 排水栓ユニット
7 吐水栓
8 固定部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7