(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-09
(45)【発行日】2024-07-18
(54)【発明の名称】マッサージャー
(51)【国際特許分類】
A61H 15/00 20060101AFI20240710BHJP
【FI】
A61H15/00 310A
A61H15/00 320A
(21)【出願番号】P 2020128326
(22)【出願日】2020-07-29
【審査請求日】2023-07-19
(31)【優先権主張番号】10-2019-0145344
(32)【優先日】2019-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】514112488
【氏名又は名称】エルジー・エイチアンドエイチ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100122161
【氏名又は名称】渡部 崇
(72)【発明者】
【氏名】ウン・ミ・キム
(72)【発明者】
【氏名】ソン・ウン・ミン
(72)【発明者】
【氏名】キョン・ウォン・キム
【審査官】関本 達基
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-117732(JP,A)
【文献】登録実用新案第3143397(JP,U)
【文献】特開2017-119076(JP,A)
【文献】特開2019-63484(JP,A)
【文献】特開2019-97855(JP,A)
【文献】特表2019-524219(JP,A)
【文献】国際公開第2014/054450(WO,A1)
【文献】登録実用新案第3131494(JP,U)
【文献】特開2013-103086(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
把持部と、
前記把持部の長さ方向の一側の左右に先端に行くほど互いが遠ざかるように設けられる1対のローラー軸と、
前記
1対のローラー軸に
それぞれ回転可能に支持される
1対のローラーと、
前記把持部の長さ方向の一側において前記1対のローラー軸の間に左右方向に設けられるセンター軸と、
前記センター軸に回転可能に支持される補助ローラーと、を含
み、
前記1対のローラー軸は、前記把持部の長さ方向における中心軸に対して、前方に向かう方向に下方に傾斜しており、
前記1対のローラーはそれぞれ、前記1対のローラー軸のそれぞれと一致する長軸を有する楕円形からなることを特徴とするマッサージャー。
【請求項2】
前記補助ローラーは、
前記把持部の前後方向の動きによって前記1対のローラーが皮膚を圧着するとき、圧着された中央部分を加圧するように設けられることを特徴とする請求項1に記載のマッサージャー。
【請求項3】
前記把持部は、前記ローラー軸が設けられる部分が外側に膨らんだ
1対の凸部を形成し、
前記センター軸は、前記1対の凸部の間を連結する形状で設けられることを特徴とする請求項1に記載のマッサージャー。
【請求項4】
前記補助ローラーは、
前記1対のローラーにおいて赤道部分を最短に連結する仮想の線より上側に設けられることを特徴とする請求項1に記載のマッサージャー。
【請求項5】
前記ローラー軸は、
前記把持部で前記ローラーが設けられる一側の反対側である他側から一側に向かう前後方向に沿って左右に開いた角度が90~110度であり、
前記把持部に連結される基端から自由端である先端に向かう上下方向に沿って左右に開いた角度が65~90度であることを特徴とする請求項1に記載のマッサージャー。
【請求項6】
前記1対のローラーは、左右方向の最小離隔距離が35~47mmであることを特徴とする請求項1に記載のマッサージャー。
【請求項7】
前記センター軸は複数で設けられ、前記把持部の長さ方向の一側及び他側において中央に左右方向に設けられ、
前記補助ローラーは、前記把持部の一側及び他側に設けられた前記センター軸にそれぞれ支持されるように複数で設けられることを特徴とする請求項1に記載のマッサージャー。
【請求項8】
前記把持部の一側に設けられた前記補助ローラーと前記把持部の他側に設けられた前記補助ローラーの間の前後間隔は、45~60mmであることを特徴とする請求項1に記載のマッサージャー。
【請求項9】
前記把持部は、
上下中心線が一側と他側の間で上方に膨らむように曲がった形状を有することを特徴とする請求項1に記載のマッサージャー。
【請求項10】
前記ローラーは、前記ローラー軸の端部が位置する末端が平らに形成されることを特徴とする請求項1に記載のマッサージャー。
【請求項11】
前記補助ローラーは、
円盤形からなり、
使用者の身体に接する面に1つ以上の突起が形成されることを特徴とする請求項1に記載のマッサージャー。
【請求項12】
使用者の身体に接する前記ローラー及び前記把持部で前記使用者が把持する部分を回路で構成し、前記ローラーに低周波を与える刺激部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のマッサージャー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はマッサージャーに関し、特定の使用者に限定されずに共用として利用でき、物理的な効果が向上されるマッサージャーに関する。
【背景技術】
【0002】
通常、皮膚用マッサージャー(マッサージ器具)は、球状のボール(ball)を用いて顔の皮膚をマッサージする美容器具であって、把持部と、把持部の一端に設けられた1対のローラーと、を備える。そして、1対のローラーが把持部に回転可能に装着される形態は、ローラーの基端側に穴があり、ローラーはローラー軸にベアリング部材を媒介として支持されるように構成されてもよい。
【0003】
このようなマッサージャーは、使用者が把持部を手で把持してから皮膚にローラーを押しながら移動させると、皮膚がローラーによって刺激されるため、血行の改善に役立つことができる。
【0004】
また、皮膚用マッサージャーは片手で持って使用できるサイズに形成され、肩などの身体を揉んだり、押したり機能を有する装置に比べて持ち運びが容易で、使いやすいというメリットがある。
【0005】
しかし、顔をマッサージするための皮膚用マッサージャーは、物理的な機能が1対のローラーによる押し機能だけに制限されており、マッサージ機能の効果を向上させるための努力がなされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は従来技術を改善するために創出されたものであり、本発明の目的は1対のローラーにより行われる物理的なマッサージ効果を改善することができるマッサージャーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施例によるマッサージャーは、把持部と、上記把持部の長さ方向の一側の左右に先端に行くほど互いが遠ざかるように設けられる1対のローラー軸と、上記ローラー軸に回転可能に支持されるローラーと、上記把持部の長さ方向の一側において上記1対のローラー軸の間に左右方向に設けられるセンター軸と、上記センター軸に回転可能に支持される補助ローラーと、を含むことを特徴とする。
【0008】
具体的に、上記補助ローラーは、上記把持部の前後方向の動きによって上記1対のローラーが皮膚を圧着するとき、圧着された中央部分を加圧するように設けられてもよい。
【0009】
具体的に、上記把持部は、上記ローラー軸が設けられる部分が外側に膨らんだ凸部を形成し、上記センター軸は、上記1対の凸部の間を連結する形状で設けられてもよい。
【0010】
具体的に、上記補助ローラーは、上記1対のローラーにおいて赤道部分を最短に連結する仮想の線より上側に設けられてもよい。
【0011】
具体的に、上記ローラー軸は、上記把持部で上記ローラーが設けられる一側の反対側である他側から一側に向かう前後方向に沿って左右に開いた角度が90~110度であり、上記把持部に連結される基端から自由端である先端に向かう上下方向に沿って左右に開いた角度が65~90度であってもよい。
【0012】
具体的に、上記1対のローラーは、左右方向の最小離隔距離が35~47mmであってもよい。
【0013】
具体的に、上記センター軸は複数で設けられ、上記把持部の長さ方向の一側及び他側において中央に左右方向に設けられ、上記補助ローラーは、上記把持部の一側及び他側に設けられた上記センター軸にそれぞれ支持されるように複数で設けられてもよい。
【0014】
具体的に、上記把持部の一側に設けられた上記補助ローラーと上記把持部の他側に設けられた上記補助ローラーの間の前後間隔は、45~60mmであってもよい。
【0015】
具体的に、上記把持部は、上下中心線が上記一側と上記他側の間で上方に膨らむように曲がった形状を有してもよい。
【0016】
具体的に、上記ローラーは楕円形からなり、上記ローラー軸の端部が位置する末端が平らに形成されてもよい。
【0017】
具体的に、上記補助ローラーは円盤形からなり、身体に接する面に1つ以上の突起が形成されてもよい。
【0018】
具体的に、使用者の身体に接する上記ローラー及び上記把持部で上記使用者が把持する部分を回路で構成し、上記ローラーに低周波を与える刺激部をさらに含んでもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明によるマッサージャーは、1対のローラーによるマッサージ機能に加え、補助ローラーによる指圧効果のような物理的な機能だけでなく、低周波で筋肉を刺激して収縮、弛緩をソフトに誘導する作用をすることで、血液の循環を促進させて硬直した筋肉を解すことができ、ローラーは楕円形からなり、1対のローラーが左右に開いた形状に形成されて、身体に進入することによって脹脛の太さに関係なく接触できるため、脹脛が細いか太い特定の使用者に限らず、男女ともに使用できるだけでなく、二の腕などの1対のローラーの間に接触可能な多様なボディの屈曲に適用できるため、汎用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の第1実施例によるマッサージャー下部の様子を示した斜視図である。
【
図2】本発明の第1実施例によるマッサージャー上部の様子を示した斜視図である。
【
図3】本発明の第1実施例によるマッサージャーを示した分解斜視図である。
【
図4】本発明の第1実施例によるマッサージャーを示した平面図である。
【
図5】本発明の第1実施例によるマッサージャーを示した正面図である。
【
図6】本発明の第1実施例によるマッサージャーを示した側面図である。
【
図7】本発明の第1実施例によるマッサージャーの補助ローラーの他の形態を示したものである。
【
図8】本発明の第1実施例によるマッサージャーの使用形態を示したものである。
【
図9】
図8とはサイズの異なる使用者の使用形態を示したものである。
【
図10】
図8とはサイズの異なる使用者の使用形態を示したものである。
【
図11】本発明の第2実施例によるマッサージャーを示した正面図である。
【
図12】本発明の第3実施例によるマッサージャーを示した正面図である。
【
図13】本発明の第4実施例によるマッサージャーを示した正面図である。
【
図14】本発明の第5実施例によるマッサージャーを示した正面図である。
【
図15】本発明の第6実施例によるマッサージャーを示した正面図である。
【
図16】本発明の実施例によるマッサージャーのローラーに電気が伝達される様子を概念的に示したものである。
【
図17】本発明の実施例によるマッサージャーの電気的連結をなす構成が分離された状態を概念的に示したものである。
【
図18】本発明の実施例によるマッサージャーの電気的連結をなす構成を概念的に示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の目的、特定の利点及び新規な特徴は、添付の図面と関わる以下の詳細な説明と好ましい実施例により更に明らかになるだろう。本明細書では、各図面の構成要素に参照番号を付加するにおいて、同じ構成要素に限ってはたとえ他の図面上に表示されていても可能な限り同じ番号を付したことに留意すべきである。また、本発明を説明するに当たり、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不要に不明確にすると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0022】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0023】
図1及び
図2は本発明の第1実施例によるマッサージャーを示した斜視図であり、
図3は本発明の第1実施例によるマッサージャーを示した分解斜視図であり、
図4~
図6は本発明の第1実施例によるマッサージャーのある一側を示したものである。そして、
図7は本発明の第1実施例によるマッサージャーの補助ローラーの他の形態を示したものである。
【0024】
また、
図8~
図10は、本発明の第1実施例によるマッサージャーを使用する使用者に応じた使用形態を示したものである。
【0025】
また、
図11~
図15は他の実施例を示すものであり、これは後述する。
【0026】
図16~
図18は、本発明の実施例によるマッサージャーのローラーに電気が伝達される様子及び構成を概念的に示したものである。
【0027】
図1~
図10及び
図16~
図18を参照すると、本発明の第1実施例によるマッサージャー100は、把持部110、ローラー軸120、ローラー130、センター軸140、補助ローラー150、刺激部160を含んでもよく、1対のローラー130によってマッサージされながらも補助ローラー150によってさらに指圧することができるため、マッサージ効果が向上するだけでなく、刺激部160を通じた電気的なマッサージ効果を付加することができる。
【0028】
以下では、1対のローラー130に接触される使用者の脹脛10の太さの変化に応じた使用形態を説明するとき、同じ力の強さで指圧することを前提に説明するが、これは本実施例の説明及び理解をしやすくするためのものであり、加圧力によって指圧の強さが調整されてもよく、これにより、1対のローラー130の間に集まる肉の面積に誤差範囲が発生することがあるが、本明細書の技術は当該範囲が考慮される設計範囲を全て含むことができる。よって、以下に記載される数値から10%前後の誤差範囲がさらに含まれることができる。
【0029】
また、以下に記載する脹脛10の上部断面の最小距離は、1対のローラー130が接する脹脛10の一部分を説明するためのものであり、脹脛10の周り全体がローラー130に接することを意味するものではないため、脹脛10の周りの全長を意味するものではなく、左側ローラー130及び右側ローラー130の間に位置する脹脛10の最短距離を意味することができる。このとき、最短距離は後述する
図8~
図10に表示される矢印に対応することができる。
【0030】
また、このような例示は、理解及び説明しやすくするために図示しており、脹脛10の肉が1対のローラー130によって集まり、補助ローラー150によって指圧される形態であれば、脹脛10の一部のみが1対のローラー130によって集まってもよいなど様々な形態が可能である。
【0031】
まず、把持部110は使用者が把持する構成であり、ローラー130が容易に設けられるように凸部111が形成されてもよい。
【0032】
例えば、把持部110は、使用者が片手で握りやすい構造からなることができ、成人の手の幅より長く形成されながらも、手が過度に広がらない幅になるように中心部分にくびれが形成されてもよく、一端である前方が他端である後方より面積が広く形成されることにより、ローラー130が容易に設置できる構造からなってもよい。
【0033】
但し、このような把持部110の形状は、把持とローラー130の設置を容易にするためであるため、本実施例に矛盾しない限り、様々な変形例が可能であり、一端部から他端部まで同じ幅で形成されてもよく、公知の形態が適用されてもよい。
【0034】
また、把持部110は、使用者の手がマッサージが行われる皮膚に干渉されない構造を有するように、把持部110は上下方向に対して全体的に曲面をなす構造からなってもよく、把持部110は上下中心線が一側と他側の間で上方に膨らむように曲がった形状であってもよい。
【0035】
そして、把持部110の凸部111は、曲がった形状の把持部110の一端部に突出して形成され、ローラー130が設けられてもよい。これにより、凸部111は、使用者の手のひらが接する上部面から反対側である下部に突出して形成されるため(下部から前方に突出してもよい)、使用者の手はローラー130が設けられる凸部111が膨らんだ距離分だけローラー130とさらに離隔されることができ、把持部110を把持した手がマッサージされる身体に干渉を受けないことができる。
【0036】
このように、凸部111は、ローラー軸120の設けられる部分が外側に膨らんで形成されることができるが、これは把持部110の一端の両側に1対のローラー軸120が設けられるように凸部111が対を成すためであり、ローラー軸120を設置しやすくするためでもある。
【0037】
従って、ローラー軸120が形成される面の反対側である上部は、その形状が制限されず、上述したように上部の中心が膨らんだ構造でありながら一端の上部が1つの面からなり、曲面、平面などで形成されてもよいなど、多様な形態が可能である。
【0038】
また、凸部111はローラー軸120が設けられるとともに、1対の凸部111の間にセンター軸140が設けられてもよく、1対の凸部111の間にはセンター軸140に設けられる補助ローラー150が収容されるように空間が形成されることができるため、両側に突出した構造の凸部111の間が下部から上部方向に凹んだ構造であってもよい。
【0039】
言い換えると、把持部110は使用者が把持しやすい様々な構造が可能であり、ローラー130と補助ローラー150の両方が設けられる構造になるように、把持部110の一側の両側に凸部111が形成されてもよい。また、補助ローラー150はセンター軸140に設けられるが、1対の凸部111の間に空間が形成されるため、補助ローラー150が凸部111に干渉されずに設けられることができ、1対のローラー130と補助ローラー150の配置が最適化されることができる。これについては後述する。
【0040】
このような把持部110は、材質が限定されず、例えば、人体に無害なABS材質で射出成形されてもよいが、後述する刺激部160が把持部110で使用者が把持する部分を回路で構成しやすい様々な材質や形状などに変わってもよい。
【0041】
また、把持部110は、内部に刺激部160の回路構成などが設けられるように上下に分離される構造からなり、上下部ハウジング110A、110Bで形成されてもよく、このとき、上下部ハウジング110A、110Bには、結合のために、ボス、リブ、結合突起などが形成されてもよく、これは公知の技術に代えて省略し、回路基板162が設けられるための平板構造(符号不図示)がボタン161の下部の把持部110の内部に設けられてもよい。
【0042】
また、把持部110は、マッサージャー100の全体の外観の殆ど(ローラー130と補助ローラー150を除く部分)を占め、内部にバッテリーが着脱できるように設けられるか、コードが連結される構造で設けられてもよい。
【0043】
ローラー軸120は凸部111に設けられ、ローラー130が回転可能に設けられる構成で、1対からなり、把持部110の長さ方向の一側の左右に先端に行くほど互いが遠ざかるように設けられてもよく、刺激部160からローラー130に電圧が伝達されるようにローラー軸120の少なくとも一部が伝導可能な材質からなってもよく、ベアリング121を備えてローラー130の回転を支持することができ、刺激部160とローラー130を電気的に連結することができる。
【0044】
但し、ローラー軸120が刺激部160とローラー130を電気的に連結せずに刺激部160とローラー130が直接電気的に連結されることもできるため、ローラー軸120は金属以外の材質からなってもよいなど変形例が可能であり、ローラー軸120の電気的連結は以下に記載する。
【0045】
また、ローラー軸120は、
図4(平面図)に示したように、使用者の皮膚面に対して平行な方向において、把持部110でローラー130が設けられる一側の反対側である他側から一側に向かう前後方向に沿って左右に開いた角度が90~110度であってもよく、95.25度であることが好ましい。
【0046】
また、
図5(正面図)に示したように、使用者の皮膚面に対して垂直な方向において、把持部110に連結される基端から自由端である先端に向かう上下方向に沿って左右に開いた角度が65~90度であってもよく、72.77度であることが好ましい。
【0047】
このようなローラー軸120の角度は、楕円形に形成されることができる1対のローラー130により中央に集まった肉が補助ローラー150によって指圧されるとき、特定サイズの身体に限定されず、例えば、脹脛10のサイズに関係なく、成人男女とも利用できるようにするためである。
【0048】
即ち、ローラー130が設けられるローラー軸120が開いた形状に設けられ、このようなローラー軸120によって1対のローラー130も開いた構造に設けられるため、ローラー130はローラー軸120の基端と自由端の間の離隔距離が互いに異なることができ、身体のサイズが相違しても身体のサイズに対応する離隔距離を有するローラー130の何れか一領域に接触されるようにすることができる。
【0049】
加えて、ローラー軸120はローラー130が回転できるように設けられるが、ローラー軸120は回転する必要がないため、基端にネジ山が形成されて凸部111にネジ結合され、ワッシャーによってネジ緩みが防止される構造を有することができる。
【0050】
他の例として、ローラー軸120の側面にリング構造及び/またはネジが結合される締結溝が設けられ、把持部110にはローラー軸120のリングが連結される突出部及び/または締結溝に対応する結合溝が設けられてネジなどにより結合されるように形成されてもよい。また、ローラー軸120が縛りばめにより結合されるか、接着剤により固定されるなど、様々な連結方式が可能であり、公知のマッサージャーの軸結合方式が適用されてもよい。
【0051】
即ち、ローラー130に電気を伝達しながらローラー130の回転を可能にする全ての構造を制限なく適用することができ、ローラー軸120自体が把持部110にボルト締めなどの方式で固定されたり、ローラー軸120に別途の突出物(ボルト締め/ネジ結合のために少なくとも部分的に平面を有することができる)が設けられて突出物の平面によってネジ結合されたりするなどの様々な結合方式が可能である。
【0052】
ローラー130は、使用者がマッサージャー100を身体に接触するとき、皮膚に直接接触してマッサージを行う構成であり、ローラー軸120に回転できるように支持され、皮膚との摩擦によって回転するため、肌擦れを防止することができ、使用者が加圧する力の強さに応じて皮膚を加圧する指圧強度を調節することができるが、上述したように、本実施例では、加圧の強さが同じで、脹脛10のサイズに応じてローラー130の接触領域が異なるもので説明する。
【0053】
当該ローラー130は1対からなり、その間の肉を集めることもできる。このとき、ローラー130は肉を集めて後述する補助ローラー150による指圧ができるようにすることができる。
【0054】
ただし、ローラー130と補助ローラー150が同時に接触するには、使用者の脹脛10が薄いほど、1対のローラー130間の離隔距離が狭く形成されてこそ、1対のローラー130の間に皮膚が接触することができ、使用者の脹脛10が太いほど、1対のローラー130間の離隔距離が広く形成されてこそ、1対のローラー130の間に皮膚が接触することができる。即ち、使用者別に脹脛10の太さが相違する場合、1対のローラー130はそれに対応して離隔距離が異なるように形成されなければ、サイズの異なる様々な脹脛10に接触することができない。
【0055】
しかし、多様な身体のサイズのそれぞれに合わせて1対のローラー間の離隔距離が形成されるように複数のマッサージャー100を製造すると、即ち、個々の使用者にカスタマイズするためにサイズの異なる複数の金型を形成すると、製造費が上昇するおそれがあり、使用者がマッサージャー100を購入するための費用負担が上昇することができる。
【0056】
このため、本実施例では、1対のローラー130が左右の両側に開いた形状のローラー軸120に設けられて、一端と他端の間の離隔距離が位置によって異なるように形成されることができるとともに、接触面積が長さ方向に拡張されるように楕円形からなり、1つのマッサージャー100で複数の使用者が共用で使用できるようにすることができる。
【0057】
即ち、上述したように、本実施例のローラー130は、開いた形状のローラー軸120において、ローラー軸120の基端と自由端の間の離隔距離は互いに異なるように形成され、脹脛10のサイズに応じてローラー軸120の基端に進入可能な距離が異なるだけで、ローラー130に接する形状からなることができる。このとき、ローラー130は長軸が形成される楕円形からなるとともに長軸がローラー軸120に一致するように設けられることができるため、球形に比べて長さが延長された形状になることができ、使用者の皮膚が接触可能な面積が拡大されることができる。これにより、細い脹脛10、中間サイズの脹脛10、そして太い脹脛10の使用者も1対のローラー130の間に脹脛10が十分に接触できるように形成されることができる。
【0058】
例えば、1対のローラー130の間に位置した使用者の脹脛10の太さに関わらずマッサージ機能が遂行されるように、一般的に脹脛10の上部断面の最小距離を基準として42mm~65mmの全ての成人が使用できるように1対のローラー130の間の離隔距離が設定されることができる。
【0059】
このため、1対のローラー130左右方向の最小離隔距離は35~47mm(好ましくは38.95mm)になるように形成されてもよく、このとき、1対のローラー130に接触する使用者の脹脛10は、脹脛10の太さに応じて補助ローラー150側に進入する距離が設定されることができる。
【0060】
また、本実施例は、補助ローラー150に接触しながら脹脛10の進入もできるように形成され、補助ローラー150側に近くなるほど、1対のローラー130の間の距離が近くなり、補助ローラー150側から遠くなるほど、1対のローラー130の間の距離が遠くなることはできるが、このとき、脹脛10の進入距離による補助ローラー150との接触距離によって指圧力は相違することはあるが、脹脛10の太さに関わらず全て指圧が可能な状態になることができる。
【0061】
また、
図8を参照すると、
図9及び
図10に比べて脹脛10が細くて脹脛10の上部断面の最小距離が42.26mm前後の人は、1対のローラー130の間で脹脛10が接触できるが、ローラー軸120の基端に近く脹脛10が位置することができる。このとき、使用者の脹脛10は補助ローラー150とも接触できる。
【0062】
そして、
図9及び
図10を参照すると、脹脛10の上部断面の最小距離が50.63mm前後または64.31mm前後の人は、脹脛10が細い人に比べて相対的にローラー軸120の基端から遠い自由端に隣接したローラー130領域でマッサージが行われることができる。このとき、使用者の脹脛10は、同じ圧力が加わるとき、脹脛10の細い人に比べて補助ローラー150に進入した程度が異なるため、加圧される程度は異なることがあるが、依然として脹脛10が適切に指圧されることができる。
【0063】
一方、指圧は使用者の加圧力に応じてその強さが調整されることができ、このとき、補助ローラー150に対する脹脛10の進入程度は、使用者の加圧力によって肉が集まる程度が一定部分調整されることもできる。
【0064】
このようなローラー130は、補助ローラー150とともに使用者の加圧による指圧及び/またはマッサージ効果を物理的に遂行することができるが、後述する刺激部160によってEMS電気刺激をすることができるため、電気刺激も一緒に遂行することができる。
【0065】
このため、ローラー130は伝導が可能な金属材質が含んで形成されてもよく、全体が金属からなるか、金属が含まれたゴムなどからなることができ、IPGを含むメッキなどにより電流が伝導されるようにすることもできる。ローラー130は、EMS電流が全体的に均等に分布するように下部の末端にエッジ(頂点)が除去されるように切断された形状で、平らな構造を有することもできる。
【0066】
また、上述したように、ローラー130はローラー軸120を媒介として刺激部160と電気的に連結されてもよいが、これとは異なり、ローラー130が刺激部160と直接連結されることもできる。例えば、把持部110に隣接したローラー130の端部に溝が形成され、溝に金属材質のスプリング(不図示)が設けられて、スプリングが常に刺激部160と接触する構造からなることで電気的に連結されることができる。
【0067】
また、ローラー130は全体的な形状が楕円形からなるが、末端を除いた全体表面は電流が一方に偏らずに全体的に流れ、マッサージ効果を上げられるように名処理されて三角形、四角形などの様々な形状の凹凸面が形成されてもよい。
【0068】
センター軸140は、把持部110の長さ方向の一側において1対のローラー軸120の間に左右方向に長さが形成されるように設けられてもよく、1対の凸部111の間を連結する形状からなってもよい。
【0069】
このようなセンター軸140は複数で設けられてもよく、例えば、把持部110の長さ方向の一側及び他側のそれぞれにおいて、中央に左右方向に長さが形成されるように設けられてもよく、センター軸140に設けられる補助ローラーが前後方向に回転されるように構成されてもよい。
【0070】
補助ローラー150はセンター軸140により回転可能に支持されてもよく、1対のローラー軸120の間に左右方向に設けられたセンター軸140によって前後方向に回転されるように設けられてもよい。
【0071】
このような補助ローラー150は、把持部110の前後方向の動きによって1対のローラー130が皮膚を集めたり圧着したりするとき、圧着された中央部分を加圧するように設けられることができ、脹脛10の中央筋肉である中央腓腹筋と下肢静脈を刺激することができるため、血液の循環を円滑にし、むくみを緩和させることができる。
【0072】
また、補助ローラー150は、1対のローラー130の間に設置が容易でありながらも指圧を円滑に行われるように、球状より幅が狭く形成される円盤形からなってもよい。
【0073】
また、補助ローラー150は、
図5に示したように、1対のローラー130において赤道部分を最短に連結する仮想の線より上側に設けられてもよく、把持部110に連結されるローラー軸120の基端に隣接して使用者の脹脛10が接触するようにすることができる。これにより、上述したように(
図8参照)、脹脛10の上部断面の最小距離が42.26mm前後の細い脹脛10も1対のローラー130に肉が集まって補助ローラー150による指圧が可能になることができる。
【0074】
一方、補助ローラー150は1つ以上設けられてもよく、把持部110の一側である1対のローラー130の間に設けられたセンター軸140に設けられるだけでなく、把持部110の他側に設けられたセンター軸140により支持されるように設けられてもよい。
【0075】
例えば、
図6を参照すると、把持部110の一側に設けられた補助ローラー150と把持部110の他側に設けられた補助ローラー150の間の前後間隔は、45~60mmであってもよく、54.50mmであることが好ましい。
【0076】
ここで、複数の補助ローラー150は、
図7に示したように、1つの補助ローラー150(または2つの補助ローラー150の両方)に1つ以上の突起151が形成されてもよく、突起151は指圧効果を上げるためのものであり、身体に接する補助ローラー150の周面に形成されることができる。
【0077】
例えば、突起151は使用者が選択的に利用できるように、即ち、1対のローラー130を使用するときは突起151による指圧が省略されるように、把持部110の一側に設けられた補助ローラー150には突起151が省略され、把持部110の他側に設けられた補助ローラー150に複数個が形成されてもよく、把持部110の他側に設けられた補助ローラー150が足裏を指圧することができる。
【0078】
このような突起151は、約7千本の神経が集中しており第2の心臓と呼ばれる足のツボを効果的に指圧することができるため、血流改善、人体バランスの解消、ストレス緩和などを達成することができ、血流改善によるダイエット効果を奏することもできる。
【0079】
ただし、補助ローラー150は、突起151が選択的に使用できるように把持部110の一側に設けられた補助ローラー150には省略されることができるため、把持部110の一側に設けられた補助ローラー150は、ローラー130と同じ/類似するように皮膚が接触する面が面処理されて三角形、四角形などの様々な形状の凹凸面が形成されてもよい。
【0080】
刺激部160は、使用者の身体に接するローラー130及び把持部110で使用者が把持する部分(上下部ハウジング110A、110Bの内部であってもよい)を回路で構成(PCB回路など)してローラー130に低周波を与えることができるため、電気的マッサージ機能を提供することができる。
【0081】
刺激部160は、低周波で筋肉を刺激して収縮、弛緩をソフトに誘導する作用をして血液の循環を促進させ、硬直した筋肉を放すことができ、特に、マッサージ効果を出すことができるEMS(Electrical Muscle Stimulation)刺激を与えることができる。
【0082】
また、EMSの刺激時間は長いほど、長い間刺激を与えることができ、EMS電圧は刺激の強さに関わり、高いほど大きな強さの刺激を与えることができるが、例えば、本実施例の刺激部160のEMS仕様は、出力電圧が5~60Vpeakであり、周波数が30~100Hzであってもよく、パルス幅が50~150usであってもよい。
【0083】
このようなEMS仕様の刺激部160がローラー130に電流を伝達するように、刺激部160は、上述したように、スプリングを通じてローラー130に直接電気的に連結されてもよいが、ローラー軸120と通電される構造からなることが好ましい。
【0084】
例えば、
図16~
図18を参照すると(
図16の点線は電流の流れを意味することができる)、刺激部160には、回路が設けられる回路基板162から延長される電線163が設けられ、ローラー軸120に連結される電線163の端部には電気伝導が可能なリング部163Aが設けられて、リング部163Aのホールに貫通してローラー軸120にネジ結合されるネジ164によって固定されてもよい(または、はんだ付けなども可能)。
【0085】
このとき、リング部163Aは、円形、楕円形、多角形などの様々な形状が可能であり、ネジ164によって電線163が固定できるのであれば、リング構造に限定されず、環状からなってもよいなど様々な変形例が可能である。また、ネジ164は、リング部163Aを固定する役割だけでなく、電線163を連結する役割をして電流がローラー軸120を通じてローラー130まで流れるようにすることができる。
【0086】
また、刺激部160によってローラー130に伝達される電流の構造は、1対のローラー130の何れか1つには「+」電流が、残りの1つには「-」電流が流れる構造からなってもよい。
【0087】
このため、刺激部160及び/または電源(バッテリーなど)の「+」電流が1対のローラー軸120の何れか1つのベアリング121を通じて1対のローラー130の何れか1つに流れるようにして何れか1つのローラー130が「+」電極になるようにし、刺激部160及び/または電源(バッテリーなど)の「-」電流が1対のローラー軸120の残りの1つのローラー軸120及びベアリング121を通じて残りの1つのローラー130に流れるようにして残りの1つのローラー130が「-」電極になるように構成することができる。
【0088】
これにより、「+」電極である何れか1つのローラー130と「-」電極である残りの1つのローラー130が皮膚に同時に接すると、バッテリーを中心として閉回路が構成されて皮膚に電流が伝達されることができるが、これに限定されるものではない。
【0089】
このような刺激部160は、把持部110の外側の使用者の手が位置する領域または隣接した領域にボタン161が設けられて、使用者がマッサージ中に選択的にEMS機能をon/offすることができるため、便利である。また、LED(不図示)がボタン161に隣接して配置され、刺激部160の作動状態を表示することができる。
【0090】
また、ボタン161は、電圧、周波数、波形などが調整できるように周波数の強さなどを制御することができる構造からなってもよく、例えば、on/offスイッチの両側に電圧力を上げるボタンと電圧力を下げるボタンなどが設けられてもよい。
【0091】
勿論、刺激部160は電力の供給を受けて駆動されることができるため、刺激部160の回路基板162がバッテリーと電気的に連結される構造であってもよく、刺激部160で生成される電気信号は1つ以上の信号からなってもよく、1つ以上の信号は互いに異なる刺激の強さであってもよく、1つの信号に対して負と正の極性が全て形成されるか、何れか1つでは負の極性が形成され、残りでは正の極性を有することができるなど様々な変形例が可能である。
【0092】
また、刺激部160で形成される出力電圧の最高点及び最低点は、一定時間の間保持される形態で平坦な部分が形成されることができるが、これに限定されるものではなく、波形が最高点(または最低点)から曲線状に下降(または上昇)する形に形成されてもよく、これらが組み合わさった形態からなってもよく、平坦な部分が階段状に下降と上昇する形態からなることができるなど様々な変形例が可能である。
【0093】
このようなマッサージャー100は、使用者が選択的に把持部110の一側を利用して1対のローラー130とその間の補助ローラー150だけを利用したり、把持部110の一側と他側が全て身体に接触するようにして1対のローラー130及び1対の補助ローラー150の全てを利用したりすることもでき、または把持部110の他側に設けられた補助ローラー150だけが身体に接触するようして指圧効果を利用することもできるため、1つのマッサージャー100で様々なマッサージ及び/または指圧効果を出すことができる。
【0094】
特に、本実施例は、後述する第2実施例~第6実施例の円形のローラー130及び/または下部の直径が大きい楕円形のローラー130などに比べてさらに改善されるものであり、上述したように、脹脛の太さ及び/または使用者の性別などに関係なく、脹脛のマッサージ及び指圧が可能で、製作及び購入のための費用を節減させることができ、下部の直径が大きい楕円形(以下、第5実施例)によって重心が加重されることを改善することができる。
【0095】
図11~
図15は、本発明の第2実施例~第6実施例によるマッサージャーを説明するためのものである。
【0096】
ここで、第2実施例~第6実施例のマッサージャー100は、第1実施例と同じ/類似するように把持部110、ローラー軸120、ローラー130、センター軸140、補助ローラー150、刺激部160を含んでもよく、1対のローラー130によってマッサージが行われるとともに補助ローラー150によって追加で指圧することができ、マッサージ効果が上昇するだけでなく、刺激部160を通じた電気的なマッサージ効果が上昇することができ、物理的な効果を向上させることができる。
【0097】
但し、第2実施例~第6実施例は、第1実施例とローラー130及び/または補助ローラー150の形状、間隔などが相違し、以下では相違点を中心として説明し、第1実施例の構成による同じ機能及び作用の重複する説明は省略する。
【0098】
まず、
図11を参照すると、第2実施例によるマッサージャー100は、1対のローラー130が円形からなってもよく、1対のローラー130の間の最小距離は48mm前後であってもよい。このとき、補助ローラー150の最下部の位置はローラー130の赤道より下に位置し、脹脛10との接触を容易にすることができる。
【0099】
ここで、補助ローラー150は、上述した補助ローラー150とは異なり、2つの楕円が左右方向に並んで配置されるとともに一体化された構造からなってもよく、1つの補助ローラー150に2つの指圧点が形成されてもよい。
【0100】
このようなマッサージャー100は、1対のローラー130の間に脹脛10の肉が集まりながら2つの指圧点が形成される補助ローラー150による指圧が行われることができる。
【0101】
また、第2実施例における補助ローラー150は、補助ローラー150の結合部に覆われた形態であってもよいが、脹脛10の上部断面が小さいか大きい使用者の場合、脹脛10の適切な位置に接触しにくいことがあり、実施例によっては、第1実施例のように外部に露出された1つの楕円形の補助ローラー150の形態が好ましいことがある。
【0102】
また、第3実施例~第6実施例も後述するような数値などからなって特定の使用者に最適化されることができるが、第1実施例と同様に形成されるのが好ましく、これらが組み合わさって他の変形例になることもできる。
【0103】
図12及び
図13を参照すると、第3実施例または第4実施例によるマッサージャー100は、第2実施例と同じ/類似するように1対のローラー130が円形からなってもよく、1対のローラー130の間の最小距離は34mm前後または32mm前後であってもよい。このとき、補助ローラー150の最下部の位置は、ローラー130の赤道より下に位置して脹脛10との接触を容易にすることができる。
【0104】
ここで、1対のローラー130の間の最小距離が34mm以上であれば、細い脚のマッサージ効果が低下することがあり、32mm以下であれば、男の足のような太い脚を収容しにくいことがある。
【0105】
従って、第2実施例とは異なり、1対のローラー130の間の最小距離が異なるとともに補助ローラー150の形状が1つの楕円形からなることができ、本実施例は、脹脛10の上部断面の最小距離が40mm以下の人に最適化されることができる。
【0106】
図14及び
図15を参照すると、第5実施例または第6実施例によるマッサージャー100は、第1実施例と類似するように、1対のローラー130が楕円形からなってもよく、1対のローラー130の間の最小距離は47mm前後または40mm前後に形成されてもよい。このとき、補助ローラー150の最下部の位置は、第1実施例と類似するようにローラー130の赤道より上部に位置し、脹脛10の太さに関係なく接触が容易になることができる。
【0107】
但し、第1実施例とは異なり、ローラー130のサイズがより大きいか、先が丸くなった楕円形に形成されることができ、ローラー130の両端部に近い領域の断面積と赤道の直径の差が第1実施例に比べて小さくてもよく、表面の面処理が長さ方向に沿って形成される構造であってもよい。
【0108】
このように、本実施例は、顔に比べて肉が集まる脹脛10のような身体にマッサージ及び/または指圧が適切な形態で行われながら補助ローラー150による指圧が可能であり、筋肉疲労などの改善効果を向上させることができ、物理的なマッサージ効果とともに電気的刺激も可能であり、疲れ改善により効果的であることができる。
【0109】
本発明は、上記で説明した実施例に限定されず、上記実施例の組み合わせまたは上記実施例のうち少なくとも何れか1つと公知技術の組み合わせをさらに他の実施例として含むことができる。
【0110】
以上、本発明を具体的な実施例を通じて詳細に説明したが、これは本発明を具体的に説明するためのものであり、本発明はこれに限定されず、本発明の技術的思想内で当該分野の通常の知識を有する者によってその変形や改良が可能であることは明らかである。
【0111】
本発明の単純な変形ないし変更は全て本発明の領域に属し、本発明の具体的な保護範囲は添付の特許請求の範囲によって明確になるだろう。
【符号の説明】
【0112】
100 マッサージャー
110 把持部
111 凸部
120 ローラー軸
130 ローラー
140 センター軸
150 補助ローラー
151 突起
160 刺激部
161 ボタン
162 回路基板
163 電線
163A リング部
164 ネジ