(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-09
(45)【発行日】2024-07-18
(54)【発明の名称】中継装置、プログラム、及び中継方法
(51)【国際特許分類】
H04W 92/02 20090101AFI20240710BHJP
H04L 61/2589 20220101ALI20240710BHJP
H04W 8/26 20090101ALI20240710BHJP
H04W 92/24 20090101ALI20240710BHJP
【FI】
H04W92/02
H04L61/2589
H04W8/26
H04W92/24
(21)【出願番号】P 2022199900
(22)【出願日】2022-12-15
【審査請求日】2023-02-17
(73)【特許権者】
【識別番号】514313605
【氏名又は名称】BBIX株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】519264564
【氏名又は名称】BBSakura Networks株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲柳▼澤 岳治
(72)【発明者】
【氏名】金井 真澄
【審査官】中村 信也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2021/0044569(US,A1)
【文献】特表2021-520665(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0253885(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0219137(US,A1)
【文献】特開2017-073582(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 13/00-13/18
H04L 61/00-65/80
H04L 69/00-69/40
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のコアネットワークと第2のコアネットワークとの間の通信を中継する中継装置であって、
前記第1のコアネットワークのNF(Network Function)に対して、対向のNFを装い、前記第2のコアネットワークのNFに対して対向のNFを装うことによって、前記第1のコアネットワークのNFと前記第2のコアネットワークのNFとの通信を中継する通信中継部
を備え、
前記通信中継部は、送信元が前記第1のコアネットワークのAMFであり、宛先が前記中継装置であり、データ部分にderegCallbackUriを含む送信情報を受信して、当該送信情報の送信元を前記中継装置に変換し、当該送信情報の宛先を前記第2のコアネットワークのUDMに変換し、前記deregCallbackUriのAMFのIP/Portを、前記中継装置の値に変換して、前記第2のコアネットワークのUDMに対して送信する、中継装置。
【請求項2】
第1のコアネットワークと第2のコアネットワークとの間の通信を中継する中継装置であって、
前記第1のコアネットワークのNF(Network Function)に対して、対向のNFを装い、前記第2のコアネットワークのNFに対して対向のNFを装うことによって、前記第1のコアネットワークのNFと前記第2のコアネットワークのNFとの通信を中継する通信中継部
を備え、
前記通信中継部は、送信元が前記第1のコアネットワークのAMFであり、宛先が前記中継装置であり、データ部分に、呼び出し元としてAMFの値を含むcallbackReferenceと、前記中継装置の値を含むmonitoredResourceUrisとを含む送信情報を受信して、当該送信情報の送信元を前記中継装置に変換し、当該送信情報の宛先を前記第2のコアネットワークのUDMに変換し、前記callbackReferenceのAMFのIP/Portを前記中継装置の値に変換し、前記monitoredResourceUrisの前記中継装置のIP/Portを前記第2のコアネットワークのUDMの値に変換して、前記第2のコアネットワークのUDMに対して送信する、中継装置。
【請求項3】
第1のコアネットワークと第2のコアネットワークとの間の通信を中継する中継装置であって、
前記第1のコアネットワークのNF(Network Function)に対して、対向のNFを装い、前記第2のコアネットワークのNFに対して対向のNFを装うことによって、前記第1のコアネットワークのNFと前記第2のコアネットワークのNFとの通信を中継する通信中継部
を備え、
前記通信中継部は、送信元が前記第1のコアネットワークのSMFであり、宛先が前記中継装置であり、データ部分に、呼び出し元としてSMFの値を含むcallbackReferenceと、前記中継装置の値を含むmonitoredResourceUrisとを含む送信情報を受信して、当該送信情報の送信元を前記中継装置に変換し、当該送信情報の宛先を前記第2のコアネットワークのUDMに変換し、前記callbackReferenceのSMFのIP/Portを前記中継装置の値に変換し、前記monitoredResourceUrisの中継装置のIP/Portを前記第2のコアネットワークのUDMの値に変換して、前記第2のコアネットワークのUDMに対して送信する、中継装置。
【請求項4】
第1のコアネットワークと第2のコアネットワークとの間の通信を中継する中継装置であって、
前記第1のコアネットワークのNF(Network Function)に対して、対向のNFを装い、前記第2のコアネットワークのNFに対して対向のNFを装うことによって、前記第1のコアネットワークのNFと前記第2のコアネットワークのNFとの通信を中継する通信中継部
を備え、
前記通信中継部は、前記第2のコアネットワークのUDMから、送信元が当該UDMであり、宛先が前記中継装置であり、データ部分に、前記中継装置の値を含むcallbackReferenceと、UDMの値を含むmonitoredResourceUrisとを含む送信情報を受信して、当該送信情報の送信元を前記中継装置に変換し、当該送信情報の宛先を前記第1のコアネットワークのAMFに変換し、前記callbackReferenceの前記中継装置のIP/Portを、前記第1のコアネットワークのAMFの値に変換し、前記monitoredResourceUrisのUDMのIP/Portを前記中継装置の値に変換して、前記第1のコアネットワークのAMFに対して送信する、中継装置。
【請求項5】
第1のコアネットワークと第2のコアネットワークとの間の通信を中継する中継装置であって、
前記第1のコアネットワークのNF(Network Function)に対して、対向のNFを装い、前記第2のコアネットワークのNFに対して対向のNFを装うことによって、前記第1のコアネットワークのNFと前記第2のコアネットワークのNFとの通信を中継する通信中継部
を備え、
前記通信中継部は、前記第2のコアネットワークのUDMから、送信元が当該UDMであり、宛先が前記中継装置であり、データ部分に、前記中継装置の値を含むcallbackReferenceと、UDMの値を含むmonitoredResourceUrisとを含む送信情報を受信して、当該送信情報の送信元を前記中継装置に変換し、当該送信情報の宛先を前記第1のコアネットワークのSMFに変換し、前記callbackReferenceの中継装置のIP/Portを、前記第1のコアネットワークのSMFの値に変換し、前記monitoredResourceUrisのUDMのIP/Portを前記中継装置の値に変換して、前記第1のコアネットワークのSMFに対して送信する、中継装置。
【請求項6】
第1のコアネットワークと第2のコアネットワークとの間の通信を中継する中継装置であって、
前記第1のコアネットワークのNF(Network Function)に対して、対向のNFを装い、前記第2のコアネットワークのNFに対して対向のNFを装うことによって、前記第1のコアネットワークのNFと前記第2のコアネットワークのNFとの通信を中継する通信中継部
を備え、
前記通信中継部は、前記第2のコアネットワークのAUSFから、送信元が当該AUSFであり、宛先が前記中継装置であり、データ部分にLocation Header及び_links:5g-aka:hrefを含む送信情報を受信して、当該送信情報の送信元を前記中継装置に変換し、当該送信情報の宛先を前記第1のコアネットワークのAMFに変換し、前記Location Header及び前記_links:5g-aka:hrefにおける呼び出し先NF.urlを、前記中継装置の値に変換して、前記第1のコアネットワークのAMFに対して送信する、中継装置。
【請求項7】
第1のコアネットワークと第2のコアネットワークとの間の通信を中継する中継装置であって、
前記第1のコアネットワークのNF(Network Function)に対して、対向のNFを装い、前記第2のコアネットワークのNFに対して対向のNFを装うことによって、前記第1のコアネットワークのNFと前記第2のコアネットワークのNFとの通信を中継する通信中継部
を備え、
前記通信中継部は、前記第2のコアネットワークのUDFから、送信元が当該UDFであり、宛先が前記中継装置であり、データ部分に、UDMの値を含むresourceIDと、changesとを含む送信情報を受信して、当該送信情報の送信元を前記中継装置に変換し、当該送信情報の宛先を前記第1のコアネットワークのAMFに変換し、前記resourceIDのUDMのIP/Portを前記中継装置の値に変換し、前記changesの中の一覧を差し替えて、前記第1のコアネットワークのAMFに対して送信する、中継装置。
【請求項8】
前記第1のコアネットワークは、第1の国のコアネットワークであり、
前記第2のコアネットワークは、第2の国のコアネットワークであり、
前記通信中継部は、前記第1のコアネットワークのNFと前記第2のコアネットワークのNFとの通信を中継することによって、国際ローミングを実現する、請求項1
から7のいずれか一項に記載の中継装置。
【請求項9】
前記第1のコアネットワーク及び前記第2のコアネットワークは、5GCであり、
前記通信中継部は、5G SA(5th Generation StandAlone)方式の国際ローミングを実現する、請求項
8に記載の中継装置。
【請求項10】
第1のコアネットワークと第2のコアネットワークとの間の通信を中継する中継装置によって実行される中継方法であって、
前記第1のコアネットワークのNFに対して、対向のNFを装い、前記第2のコアネットワークのNFに対して、対向のNFを装うことによって、前記第1のコアネットワークのNFと前記第2のコアネットワークのNFとの通信を中継する中継段階
を備え
、
前記中継段階は、送信元が前記第1のコアネットワークのAMFであり、宛先が前記中継装置であり、データ部分にderegCallbackUriを含む送信情報を受信して、当該送信情報の送信元を前記中継装置に変換し、当該送信情報の宛先を前記第2のコアネットワークのUDMに変換し、前記deregCallbackUriのAMFのIP/Portを、前記中継装置の値に変換して、前記第2のコアネットワークのUDMに対して送信する、中継方法。
【請求項11】
第1のコアネットワークと第2のコアネットワークとの間の通信を中継する中継装置によって実行される中継方法であって、
前記第1のコアネットワークのNFに対して、対向のNFを装い、前記第2のコアネットワークのNFに対して、対向のNFを装うことによって、前記第1のコアネットワークのNFと前記第2のコアネットワークのNFとの通信を中継する中継段階
を備え、
前記中継段階は、送信元が前記第1のコアネットワークのAMFであり、宛先が前記中継装置であり、データ部分に、呼び出し元としてAMFの値を含むcallbackReferenceと、前記中継装置の値を含むmonitoredResourceUrisとを含む送信情報を受信して、当該送信情報の送信元を前記中継装置に変換し、当該送信情報の宛先を前記第2のコアネットワークのUDMに変換し、前記callbackReferenceのAMFのIP/Portを前記中継装置の値に変換し、前記monitoredResourceUrisの前記中継装置のIP/Portを前記第2のコアネットワークのUDMの値に変換して、前記第2のコアネットワークのUDMに対して送信する、中継方法。
【請求項12】
第1のコアネットワークと第2のコアネットワークとの間の通信を中継する中継装置によって実行される中継方法であって、
前記第1のコアネットワークのNFに対して、対向のNFを装い、前記第2のコアネットワークのNFに対して、対向のNFを装うことによって、前記第1のコアネットワークのNFと前記第2のコアネットワークのNFとの通信を中継する中継段階
を備え、
前記中継段階は、送信元が前記第1のコアネットワークのSMFであり、宛先が前記中継装置であり、データ部分に、呼び出し元としてSMFの値を含むcallbackReferenceと、前記中継装置の値を含むmonitoredResourceUrisとを含む送信情報を受信して、当該送信情報の送信元を前記中継装置に変換し、当該送信情報の宛先を前記第2のコアネットワークのUDMに変換し、前記callbackReferenceのSMFのIP/Portを前記中継装置の値に変換し、前記monitoredResourceUrisの中継装置のIP/Portを前記第2のコアネットワークのUDMの値に変換して、前記第2のコアネットワークのUDMに対して送信する、中継方法。
【請求項13】
第1のコアネットワークと第2のコアネットワークとの間の通信を中継する中継装置によって実行される中継方法であって、
前記第1のコアネットワークのNFに対して、対向のNFを装い、前記第2のコアネットワークのNFに対して、対向のNFを装うことによって、前記第1のコアネットワークのNFと前記第2のコアネットワークのNFとの通信を中継する中継段階
を備え、
前記中継段階は、前記第2のコアネットワークのUDMから、送信元が当該UDMであり、宛先が前記中継装置であり、データ部分に、前記中継装置の値を含むcallbackReferenceと、UDMの値を含むmonitoredResourceUrisとを含む送信情報を受信して、当該送信情報の送信元を前記中継装置に変換し、当該送信情報の宛先を前記第1のコアネットワークのAMFに変換し、前記callbackReferenceの前記中継装置のIP/Portを、前記第1のコアネットワークのAMFの値に変換し、前記monitoredResourceUrisのUDMのIP/Portを前記中継装置の値に変換して、前記第1のコアネットワークのAMFに対して送信する、中継方法。
【請求項14】
第1のコアネットワークと第2のコアネットワークとの間の通信を中継する中継装置によって実行される中継方法であって、
前記第1のコアネットワークのNFに対して、対向のNFを装い、前記第2のコアネットワークのNFに対して、対向のNFを装うことによって、前記第1のコアネットワークのNFと前記第2のコアネットワークのNFとの通信を中継する中継段階
を備え、
前記中継段階は、前記第2のコアネットワークのUDMから、送信元が当該UDMであり、宛先が前記中継装置であり、データ部分に、前記中継装置の値を含むcallbackReferenceと、UDMの値を含むmonitoredResourceUrisとを含む送信情報を受信して、当該送信情報の送信元を前記中継装置に変換し、当該送信情報の宛先を前記第1のコアネットワークのSMFに変換し、前記callbackReferenceの中継装置のIP/Portを、前記第1のコアネットワークのSMFの値に変換し、前記monitoredResourceUrisのUDMのIP/Portを前記中継装置の値に変換して、前記第1のコアネットワークのSMFに対して送信する、中継方法。
【請求項15】
第1のコアネットワークと第2のコアネットワークとの間の通信を中継する中継装置によって実行される中継方法であって、
前記第1のコアネットワークのNFに対して、対向のNFを装い、前記第2のコアネットワークのNFに対して、対向のNFを装うことによって、前記第1のコアネットワークのNFと前記第2のコアネットワークのNFとの通信を中継する中継段階
を備え、
前記中継段階は、前記第2のコアネットワークのAUSFから、送信元が当該AUSFであり、宛先が前記中継装置であり、データ部分にLocation Header及び_links:5g-aka:hrefを含む送信情報を受信して、当該送信情報の送信元を前記中継装置に変換し、当該送信情報の宛先を前記第1のコアネットワークのAMFに変換し、前記Location Header及び前記_links:5g-aka:hrefにおける呼び出し先NF.urlを、前記中継装置の値に変換して、前記第1のコアネットワークのAMFに対して送信する、中継方法。
【請求項16】
第1のコアネットワークと第2のコアネットワークとの間の通信を中継する中継装置によって実行される中継方法であって、
前記第1のコアネットワークのNFに対して、対向のNFを装い、前記第2のコアネットワークのNFに対して、対向のNFを装うことによって、前記第1のコアネットワークのNFと前記第2のコアネットワークのNFとの通信を中継する中継段階
を備え、
前記中継段階は、前記第2のコアネットワークのUDFから、送信元が当該UDFであり、宛先が前記中継装置であり、データ部分に、UDMの値を含むresourceIDと、changesとを含む送信情報を受信して、当該送信情報の送信元を前記中継装置に変換し、当該送信情報の宛先を前記第1のコアネットワークのAMFに変換し、前記resourceIDのUDMのIP/Portを前記中継装置の値に変換し、前記changesの中の一覧を差し替えて、前記第1のコアネットワークのAMFに対して送信する、中継方法。
【請求項17】
前記第1のコアネットワークと前記第2のコアネットワークとの間の通信を中継する前記中継装置に、請求項10から16のいずれか一項に記載の中継方法を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中継装置、プログラム、及び中継方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、5G(5th Generation)(第5世代移動通信システム)におけるローミングについて記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2022-132195号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、中継装置が提供される。前記中継装置は、第1のコアネットワークと第2のコアネットワークとの間の通信を中継してよい。前記中継装置は、前記第1のコアネットワークのNF(Network Function)に対して、対向のNFを装い、前記第2のコアネットワークのNFに対して対向のNFを装うことによって、前記第1のコアネットワークのNFと前記第2のコアネットワークのNFとの通信を中継する通信中継部を備えてよい。
【0004】
前記第1のコアネットワークは、第1の国のコアネットワークであってよく、前記第2のコアネットワークは、第2の国のコアネットワークであってよく、前記通信中継部は、前記第1のコアネットワークのNFと前記第2のコアネットワークのNFとの通信を中継することによって、国際ローミングを実現してよい。前記第1のコアネットワーク及び前記第2のコアネットワークは、5GC(5G Core)であってよく、前記通信中継部は、5G SA(StandAlone)方式の国際ローミングを実現してよい。
【0005】
前記いずれかの中継装置において、前記通信中継部は、前記第1のコアネットワークのNFから前記第2のコアネットワークのNFに対する送信情報を受信して、前記送信情報を変換して、前記第2のコアネットワークのNFに対して送信してよい。前記通信中継部は、前記第2のコアネットワークのNFから前記第1のコアネットワークのNFに対する送信情報を受信して、前記送信情報を変換して、前記第1のコアネットワークのNFに対して送信してよい。前記通信中継部は、前記送信情報の送信元及び宛先を変換して、前記第2のコアネットワークのNFに対して送信してよい。前記通信中継部は、送信元が前記第1のコアネットワークのNFであり、宛先が前記中継装置である前記送信情報を受信して、前記送信情報の送信元を前記中継装置に変換し、前記送信情報の宛先を前記第2のコアネットワークのNFに変換して、前記第2のコアネットワークのNFに対して送信してよい。前記通信中継部は、前記第1のコアネットワークのAMFから受信した前記送信情報の送信元を前記AMFから前記中継装置に変換し、前記送信情報の送信先を前記中継装置から前記第2のコアネットワークのAUSFに変換して、前記送信情報を前記第2のコアネットワークの前記AUSFに対して送信してよい。
【0006】
前記いずれかの中継装置において、前記通信中継部は、前記送信情報の送信元及び宛先と、前記送信情報のデータ部分とを変換して、前記第2のコアネットワークのNFに対して送信してよい。前記通信中継部は、前記送信情報の前記データ部分のうち、前記第1のコアネットワークのNFを示している部分を、前記中継装置を示すように変換して、前記第2のコアネットワークのNFに対して送信してよい。
【0007】
本発明の一実施態様によれば、プログラムが提供される。前記プログラムは、第1のコアネットワークと第2のコアネットワークとの間の通信を中継する中継装置に、前記第1のコアネットワークのNFに対して、対向のNFを装い、前記第2のコアネットワークのNFに対して、対向のNFを装うことによって、前記第1のコアネットワークのNFと前記第2のコアネットワークのNFとの通信を中継する中継段階を実行させるためのプログラムであってよい。
【0008】
本発明の一実施態様によれば、第1のコアネットワークと第2のコアネットワークとの間の通信を中継する中継装置によって実行される中継方法が提供される。前記中継方法は、前記第1のコアネットワークのNFに対して、対向のNFを装い、前記第2のコアネットワークのNFに対して、対向のNFを装うことによって、前記第1のコアネットワークのNFと前記第2のコアネットワークのNFとの通信を中継する中継段階を備えてよい。
【0009】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図2】中継装置100の機能の一例を概略的に説明するための説明図である。
【
図3】中継装置100の機能の一例を概略的に説明するための説明図である。
【
図4】中継装置100の機能構成の一例を概略的に示す。
【
図5】中継装置100による送信情報の書き換えの具体例を示す。
【
図6】システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。
【
図7】システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。
【
図8】システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。
【
図9】システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。
【
図10】システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。
【
図11】システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。
【
図12】システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。
【
図13】システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。
【
図14】システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。
【
図15】システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。
【
図16】システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。
【
図17】システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。
【
図18】システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。
【
図19】中継装置100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0012】
図1は、システム10の一例を概略的に示す。システム10は、第1のコアネットワークと第2のコアネットワークとの間の通信を中継する中継装置100を備える。中継装置100は、第1のコアネットワークのNFに対して、対向するNFを装い、第2のコアネットワークのNFに対して、対向するNFを装うことによって、第1のコアネットワークのNFと第2のコアネットワークのNFとの通信を中継する。
【0013】
コアネットワーク200は、第1のコアネットワークの一例であってよい。コアネットワーク300は、第2のコアネットワークの一例であってよい。
【0014】
コアネットワーク200は、第1の国のコアネットワークであってよく、コアネットワーク300は、第1の国とは異なる第2の国のコアネットワークであってよい。例えば、第1の国が日本であり、第2の国が日本以外の国である。ただし、国内ローミングとして第2の国が日本である場合も含まれる。中継装置100は、例えば、コアネットワーク200のNFとコアネットワーク300のNFとの通信を中継することによって、国際ローミングを実現する。
【0015】
システム10は、5Gに準拠していてよい。システム10は、5G SA方式を採用していてよい。コアネットワーク200及びコアネットワーク300は、5GCであってよい。なお、コアネットワーク200及びコアネットワーク300は、6G以降の移動通信システムに準拠していてもよい。本実施形態では、コアネットワーク200及びコアネットワーク300が5Gに準拠している場合について主に例に挙げて説明する。
【0016】
コアネットワーク200とコアネットワーク300とは、ネットワーク20を介して通信可能である。中継装置100は、コアネットワーク200とコアネットワーク300との通信を中継する。中継装置100は、例えば、いわゆるSEPP(Security Edge Protection Proxy)であってもよい。
【0017】
5G SA方式の商用サービスが国内で提供開始されており、今後は5G SAによる国際ローミングのニーズが急速に高まることが予想されるため、早期に実証実験を行う必要がある。しかし、世界的にまだ5G SAローミングの仕様が確定していないことや、既設のNF(5G交換機)がローミング未サポートのため、5G SAローミングの実証実験を行えなかった。
【0018】
本実施形態に係るシステム10においては、例えば、HTTP Reverse Proxyの仕組みを利用した中継装置100を用いる。システム10では、中継装置100が対向NFを装う仕組みを構築し、ローミング未サポートのNFでも、5G SAローミングを行えるようにした。これにより、5G SAローミングの仕様が確定していない段階での、早期の実証実験を可能とすることができる。
【0019】
なお、中継装置100は、ローミング以外に応用されてもよい。例えば、中継装置100は、NFに不足している機能を補完する役割を果たす。例えば、コアネットワーク200のNFからコアネットワーク300のNFのパラメータを書き換える機能が実現されていない状況において、中継装置100が、コアネットワーク200のNFからのパラメータの書き換え指示を受信して、コアネットワーク300のNFにパラメータの書き換え指示を行う。これにより、携帯電話事業者等が、既存設備の設定変更や機能追加をせずに、各種試験を実行可能な環境を実現することができる。なお、この場合、コアネットワーク200及びコアネットワーク300は、異なる国のコアネットワークであってもよく、また、同一の国のコアネットワークであってもよい。例えば、コアネットワーク200が、第1の国の第1の通信事業者のコアネットワークであり、コアネットワーク300が、第1の国の第2の通信事業者のコアネットワークであってもよい。
【0020】
コアネットワーク200は、複数のNFを備える。
図1では、コアネットワーク200が備えるNFとして、UDM(Unified Data Management)202、AMF(Access and Mobility Management Function)204、SMF(Session Management Function)206、PCF(Policy Control Function)208、AUSF(Authentication Server Function)210、NRF(NF Repository Function)212、及びUPF(User Plane Function)220を例示しているが、これらに限られない。コアネットワーク200は、AN(Access Network)250に接続されている。コアネットワーク200は、DN(Data Network)260に接続されている。
【0021】
コアネットワーク300は、複数のNFを備える。
図1では、コアネットワーク300が備えるNFとして、UDM302、AMF304、SMF306、PCF308、AUSF310、NRF312、及びUDF320を例示しているが、これらに限られない。コアネットワーク300は、AN350に接続されている。コアネットワーク300は、DN360に接続されている。
【0022】
図2は、中継装置100の機能の一例を概略的に説明するための説明図である。ここでは、コアネットワーク200が第1の国のコアネットワークであり、コアネットワーク300が第2の国のコアネットワークである場合を例に挙げて説明する。
【0023】
図2に示す例において、中継装置100は、AMF204とは、第1の国のAUSFのふりをして通信し、AUSF310とは、第2の国のAMFのふりをして通信し、内部で変換を行うことによって、AMF204とAUSF310との通信を中継する。また、中継装置100は、AMF204とは、第1の国のUDMのふりをして通信し、UDM302とは、第2の国のAMFのふりをして通信し、内部で変換を行うことによって、AMF204とUDM302との通信を中継する。また、中継装置100は、SMF206とは、第1の国のUDMのふりをして通信し、UDM302とは、第2の国のSMFのふりをして通信し、内部で変換を行うことによって、SMF206とUDM302との通信を中継する。
【0024】
また、中継装置100は、AUSF210とは、第1の国のAMFのふりをして通信し、AMF304とは、第2の国のAUSFのふりをして通信し、内部で変換を行うことによって、AUSF210とAMF304との通信を中継する。また、中継装置100は、UDM202とは、第1の国のAMFのふりをして通信し、AMF304とは、第2の国のUDMのふりをして通信し、内部で変換を行うことによって、UDM202とAMF304との通信を中継する。また、中継装置100は、UDM202とは、第1の国のSMFのふりをして通信し、SMF306とは、第2の国のUDMのふりをして通信し、内部で変換を行うことによって、UDM202とSMF306との通信を中継する。
【0025】
これらによって、コアネットワーク200の各NFには、第2の国から第1の国に移動して、第1の国の中に位置する第2の国のUE(User Equipment)を、第1の国のUEと認識させることができ、国際ローミングを実現することができる。
【0026】
各NFがローミングに対応している場合、例えば、第1の国のNFは、DNSでSEPPのアドレスを解決し、authorityに対象事業者のFQDN(Fully Qualified Domain Name)を設定してSEPPに送信し、SEPPがauthorityを確認して、第2の国のNFに向けて転送することになる。しかし、各NFがローミングに対応していない場合、これを実行することができない。それに対して、本実施形態に係るシステム10においては、第1の国のNFは、中継装置100を対向NFとしてHTTP/2を送信し、中継装置100が、authorityとpathによって、適宜メッセージを修正して、HTTP/2 Requestを第2の国のNFに対して転送する。
【0027】
図3は、中継装置100の機能の一例を概略的に説明するための説明図である。本例においては、AMF204によるUDM302のパラメータを書き換える機能が実現されていないものとする。
【0028】
図3に示す例において、AMF204は、送信元をAMF204、宛先を中継装置100として、「GET/nudm-sdm/v2/:supi/am-data Request」を送信する。中継装置100は、受信したメッセージの送信元を中継装置100とし、宛先をUDM302として、UDM302に送信する。
【0029】
UDM302は、送信元をUDM302、宛先を中継装置100として、「GET/nudm-sdm/v2/:supi/am-data Response」を送信する。中継装置100は、受信したメッセージの送信元を中継装置100とし、宛先をAMF204として、AMF204に送信する。
【0030】
このように、中継装置100が、AMF204とUDM302との通信を中継することによって、コアネットワーク200のAMF204から、コアネットワーク300のUDM302のパラメータを変更することを可能にでき、
図3に示すように、例えば、subscribedUeAmbrを任意の値に変更することによる帯域制御を可能にすることができる。
【0031】
図4は、中継装置100の機能構成の一例を概略的に示す。中継装置100は、記憶部102、登録部104、及び通信中継部106を備える。
【0032】
登録部104は、各種情報を登録する。登録部104は、登録した情報を記憶部102に記憶させる。登録部104は、通信を中継する対象となるコアネットワークの情報を登録する。登録部104は、コアネットワークに含まれる複数のNFの情報を登録する。登録部104は、一のコアネットワークの複数のNFと、他のコアネットワークの複数のNFとの対応関係を示す情報を登録してもよい。登録部104は、例えば、一のコアネットワークの各NFからのメッセージを、他のコアネットワークのいずれのNFに送信するかを示す情報を登録してもよい。
【0033】
通信中継部106は、複数のコアネットワーク間の通信を中継する。通信中継部106は、第1のコアネットワークと第2のコアネットワークとの間の通信を中継する。通信中継部106は、第1のコアネットワークのNFに対して、対向のNFを装い、第2のコアネットワークのNFに対して、対向のNFを装うことによって、第1のコアネットワークのNFと第2のコアネットワークのNFとの通信を中継する。
【0034】
第1のコアネットワークは、第1の国のコアネットワークであってよく、第2のコアネットワークは、第2の国のコアネットワークであってよく、通信中継部106は、第1のコアネットワークのNFと、第2のコアネットワークのNFとの通信を中継することによって、国際ローミングを実現してよい。第1のコアネットワーク及び第2のコアネットワークは5GCであってよく、通信中継部106は、5G SA方式の国際ローミングを実現してよい。
【0035】
通信中継部106は、第1のコアネットワークのNFから第2のコアネットワークのNFに対する送信情報を受信して、送信情報を変換して、第2のコアネットワークのNFに対して送信してよい。通信中継部106は、第2のコアネットワークのNFから、第1のコアネットワークのNFに対する送信情報を受信して、送信情報を変換して、第1のコアネットワークのNFに対して送信してよい。第1のコアネットワークのNFと、第2のコアネットワークのNFとの間で、直接は送信できない送信情報を、通信中継部106において変換して送信することによって、第1のコアネットワークのNFと第2のコアネットワークとの通信を実現することができる。
【0036】
通信中継部106は、送信情報の送信元及び宛先を変換してよい。例えば、通信中継部106は、第1のコアネットワークのNFから受信した送信情報の送信元及び宛先を変換して、第2のコアネットワークのNFに対して送信する。例えば、通信中継部106は、送信元が第1のコアネットワークのNFであり、宛先が中継装置100である送信情報を受信して、当該送信情報の送信元を中継装置100に変換し、当該送信情報の宛先を第2のコアネットワークのNFに変換して、第2のコアネットワークのNFに対して送信する。一具体例として、通信中継部106は、第1のコアネットワークのAMFから受信した送信情報の送信元をAMFから中継装置100に変換し、送信情報の送信先を中継装置100から第2のコアネットワークのAUSFに変換して、送信情報を第2のコアネットワークのAUSFに対して送信する。
【0037】
例えば、通信中継部106は、第2のコアネットワークのNFから受信した送信情報の送信元及び宛先を変換して、第1のコアネットワークのNFに対して送信する。例えば、通信中継部106は、送信元が第2のコアネットワークのNFであり、宛先が中継装置100である送信情報を受信して、当該送信情報の送信元を中継装置100に変換し、当該送信情報の宛先を第1のコアネットワークのNFに変換して、第1のコアネットワークのNFに対して送信する。
【0038】
通信中継部106は、送信情報の送信元及び宛先と、送信情報のデータ部分とを変換してよい。例えば、通信中継部106は、第1のコアネットワークのNFから受信した送信情報の送信元及び宛先と、送信情報のデータ部分とを変換して、第2のコアネットワークのNFに対して送信する。
【0039】
例えば、通信中継部106は、送信元が第1のコアネットワークのNFであり、宛先が中継装置100であり、データ部分に第1のコアネットワークのNFを示す部分が含まれる送信情報を受信して、当該送信情報の送信元を中継装置100に変換し、当該送信情報の宛先を第2のコアネットワークのNFに変換し、データ部分の第1のコアネットワークのNFを示す部分を、中継装置100を示すように変換して、第2のコアネットワークのNFに対して送信する。
【0040】
具体例として、通信中継部106は、送信元が第1のコアネットワークのAMFであり、宛先が中継装置100であり、データ部分にderegCallbackUriを含む送信情報を受信して、当該送信情報の送信元を中継装置100に変換し、当該送信情報の宛先を第2のコアネットワークのUDMに変換し、deregCallbackUriのAMFのIP/Portを、中継装置100の値に変換する。
【0041】
また、具体例として、通信中継部106は、送信元が第1のコアネットワークのAMFであり、宛先が中継装置100であり、データ部分に、呼び出し元としてAMFの値を含むcallbackReferenceと、中継装置100の値を含むmonitoredResourceUrisとを含む送信情報を受信して、当該送信情報の送信元を中継装置100に変換し、当該送信情報の宛先を第2のコアネットワークのUDMに変換し、callbackReferenceのAMFのIP/Portを中継装置100の値に変換し、monitoredResourceUrisの中継装置100のIP/Portを第2のコアネットワークのUDMの値に変換する。
【0042】
また、具体例として、通信中継部106は、送信元が第1のコアネットワークのSMFであり、宛先が中継装置100であり、データ部分に、呼び出し元としてSMFの値を含むcallbackReferenceと、中継装置100の値を含むmonitoredResourceUrisとを含む送信情報を受信して、当該送信情報の送信元を中継装置100に変換し、当該送信情報の宛先を第2のコアネットワークのUDMに変換し、callbackReferenceのSMFのIP/Portを中継装置100の値に変換し、monitoredResourceUrisの中継装置100のIP/Portを第2のコアネットワークのUDMの値に変換する。
【0043】
また、例えば、通信中継部106は、送信元が第2のコアネットワークのNFであり、宛先が中継装置100であり、データ部分に第2のコアネットワークのNFを示す部分が含まれる送信情報を受信して、当該送信情報の送信元を中継装置100に変換し、当該送信情報の宛先を第1のコアネットワークのNFに変換し、データ部分の第2のコアネットワークのNFを示す部分を、中継装置100を示すように変換して、第1のコアネットワークのNFに対して送信する。
【0044】
具体例として、通信中継部106は、第2のコアネットワークのUDMから、送信元が当該UDMであり、宛先が中継装置100であり、データ部分に、中継装置100の値を含むcallbackReferenceと、UDMの値を含むmonitoredResourceUrisとを含む送信情報を受信して、当該送信情報の送信元を中継装置100に変換し、当該送信情報の宛先を第1のコアネットワークのAMFに変換し、callbackReferenceの中継装置100のIP/Portを、第1のコアネットワークのAMFの値に変換し、monitoredResourceUrisのUDMのIP/Portを中継装置100の値に変換する。
【0045】
また、具体例として、通信中継部106は、第2のコアネットワークのUDMから、送信元が当該UDMであり、宛先が中継装置100であり、データ部分に、中継装置100の値を含むcallbackReferenceと、UDMの値を含むmonitoredResourceUrisとを含む送信情報を受信して、当該送信情報の送信元を中継装置100に変換し、当該送信情報の宛先を第1のコアネットワークのSMFに変換し、callbackReferenceの中継装置100のIP/Portを、第1のコアネットワークのSMFの値に変換し、monitoredResourceUrisのUDMのIP/Portを中継装置100の値に変換する。
【0046】
また、具体例として、通信中継部106は、第2のコアネットワークのAUSFから、送信元が当該AUSFであり、宛先が中継装置100であり、データ部分に「Location Header」及び「_links:5g-aka:href」を含む送信情報を受信して、当該送信情報の送信元を中継装置100に変換し、当該送信情報の宛先を第1のコアネットワークのAMFに変換し、「Location Header」及び「_links:5g-aka:href」における呼び出し先NF.urlを、中継装置100の値に変換する。
【0047】
また、具体例として、通信中継部106は、第2のコアネットワークのUDFから、送信元が当該UDFであり、宛先が中継装置100であり、データ部分に、UDMの値を含むresourceIDと、changesとを含む送信情報を受信して、当該送信情報の送信元を中継装置100に変換し、当該送信情報の宛先を第1のコアネットワークのAMFに変換し、resourceIDのUDMのIP/Portを中継装置100の値に変換し、changesの中の一覧を差し替える。通信中継部106は、例えば、changesの中の、「"newValue":["NR"]、"op":"ADD"、"path":"ratRestrictions"」を、「"newValue":[ALL_PACKET_SERVICES"]、"op":"ADD"、"path":"odbPacketServices"」に置き換える。なお、通信中継部106は、"op":"ADD"についても、ADD以外の値に置き換えてもよい。
【0048】
図5は、中継装置100による送信情報の書き換えの具体例を示す。中継装置100は、例えば、AUSFに関して、「POST /nausf-auth/v1/ue-authentications/ue-authentications」の「Body#/_links/5g-aka/href」について、記載されているURL(呼び出し先NF.url)を、vPLMN側の中継装置の値に書き換えることにより、hPLMN側のAUSFの代わりにvPLMN側の中継装置を継続利用するようにする。
【0049】
中継装置100は、例えば、AUSFに関して、「POST /nausf-auth/v1/ue-authentications/ue-authentications」の「Location Header」について、記載されているURL(呼び出し先NF.url)を、vPLMN側の中継装置の値に書き換えることにより、hPLMN側のAUSFの代わりにvPLMN側の中継装置を継続利用するようにする。
【0050】
中継装置100は、例えば、UDMに関して、「POST /nudm-sdm/v2/:ueId/sdm-subscriptions」の「Body#/callbackReference」について、記載URL(呼び出し先NF.url)をhPLMN側の中継装置の値に書き換えることにより、vPLMN側のNF(AMF、SMF)の代わりにhPLMN側の中継装置を継続利用するようにする。必要に応じて中継装置で通信が成立するように新しいエンドポイントでListenを開始してよい。
【0051】
中継装置100は、例えば、UDMに関して、「POST /nudm-sdm/v2/:ueId/sdm-subscriptions」の「Body#/monitoredResourceUris/[*]」について、記載されているURL(vPLMN内中継装置.url)をhPLMNのUDM.urlに書き換えることにより、vPLMN側のNF(AMF、SMF)の代わりにhPLMN側の中継装置を継続利用するようにする。必要に応じて中継装置で通信が成立するように新しいエンドポイントでListenを開始してよい。
【0052】
中継装置100は、例えば、UDMに関して、「POST /nudm-sdm/v2/:ueId/sdm-subscriptions」の「Body#/callbackReference」について、記載URL(hPLMN内中継装置.url)を呼び出し元NF(AMF、SMF)の値に書き換えることにより、呼び出し元に書き換えていることを隠す。
【0053】
中継装置100は、例えば、UDMに関して、「POST /nudm-sdm/v2/:ueId/sdm-subscriptions」の「Body#/monitoredResourceUris/[*]」について、記載されているURL(hPLMN内UDM.url)をvPLMNの中継装置.urlに書き換えることにより、呼び出し元に書き換えていることを隠す。
【0054】
中継装置100は、例えば、UDMに関して、「GET /nudm-sdm/v2/:supi/am-data」の「Body#/subscriberdUeAmbr」について、通信制限を加えるように書き換える。
【0055】
中継装置100は、例えば、UDMに関して、「PUT /nudm-uecm/v1/registrations/amf-3gpp-access」の「Body#/deregCallbackUri」について、記載されているURLをhPLMN側の中継装置の値に書き換えることにより、vPLMN側のNF(AMF、SMF)の代わりにhPLMN側の中継装置を継続利用するようにする。必要に応じて中継装置100で通信が成立するように新しいエンドポイントでListenを開始してよい。
【0056】
中継装置100は、例えば、UDMに関して、「PUT /nudm-uecm/v1/registrations/amf-3gpp-access」の「Body#/deregCallbackUri」について、記載されているURLを呼び出し元NF(vPLMNのAMF、SMF)の値に書き換えることにより、呼び出し元に書き換えていることを隠す。
【0057】
中継装置100は、例えば、中継装置がAUSF, UDMのふりをするために、「Body#/notifyItems[*]/resourceId」について、記載されているURLを中継装置の値に書き換える。中継装置100は、例えば、サポート機能(ODB, 一線機能の制限など)の違いを代用するために、「Body#/notifyItems[*]/changes」について、状態変更の内容を差し替える(odbPacketServices, ratRestrictions)。
【0058】
図6、
図7、
図8、
図9、
図10、及び
図11は、システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、第2の国のコアネットワーク300がHPLMN(home public land mobile network)、第1の国のコアネットワーク200がVPLMN(visited public land mobile network)であって、第2の国のユーザのUE400が、第1の国内に位置する場合における、UE400のRegistration Procedureを例に挙げる。中継装置100が関連する処理について主に説明し、中継装置100が関連しない部分の説明は省略している。
【0059】
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102では、NRF212が、VPLMNの複数の対向NFのそれぞれを、中継装置100のIP/Portとして登録する。
【0060】
S104では、UE400の電源がオンになったことに応じて、UE400がRegistration RequestをAMF204に送信する。S106では、AMF204が、NRF212に対して、Nnrf_NFDiscovery Requestを行い、NRF212から、Nnrf_NFDiscovery Responseを受け取る。S108では、AMF204が、HPLMNのAUSF310に対応する中継装置100のIP/Portを取得する。
【0061】
S110では、AMF204が、S108において取得したIP/Portに対して、Nausf_UEAuthentication_Authenticate Requestを送信する。S112では、中継装置100が、S110において受信した送信情報の、送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをHPLMN AUSF310に変換する。S114では、中継装置100が、S112において変換したNausf_UEAuthentication_Authenticate RequestをAUSF310に送信する。
【0062】
S116では、AUSF310が、201 Createdを中継装置100に送信する。S118では、中継装置100が、S116で受信した201 Createdの、送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをVPLMN AMF204に変換し、Location HeaderのAUSF310のURI内のIP/Portを中継装置100に変換し、_links:5g-aka:hrefのAUSF310のURI内のIP/Portを中継装置100に変換する。S120では、中継装置100が、S118において変換した201 CreatedをAMF204に送信する。S122では、AMF204とUE400との間で、AuthenticationのRequest及びResponseが行われる。
【0063】
S124では、AMF204が、Nausf_UEAuthentication_Authenticate Requestを中継装置100に送信する。S126では、中継装置100が、受信したNausf_UEAuthentication_Authenticate Requestの送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをHPLMN AUSF310に変換する。S128では、中継装置100が、S126において変換したNausf_UEAuthentication_Authenticate RequestをAUSF310に送信する。
【0064】
S130では、AUSF310が、200 OKを中継装置100に送信する。S132では、中継装置100が、S130において受信した200 OKの送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをVPLMN AMF204に変換する。S134では、中継装置100が、S132において変換した200 OKをAMF204に送信する。S136では、AMF204とUE400との間で、Security mode command及びcompleteが行われる。
【0065】
S138では、AMF204が、NRF212に対して、Nnrf_NFDiscovery Requestを行い、Responseを受け取る。S140では、AMF204が、HPLMNのUDM302に対応する中継装置100のIP/Portを取得する。
【0066】
S142では、AMF204が、S140において取得したIP/Portに対して、Nudm_SubscriberDataManagement Get Requestを送信する。S144では、中継装置100が、受信したNudm_SubscriberDataManagement Get Requestの送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをHPLMN UDM302に変換する。S146では、中継装置100が、S144において変換したNudm_SubscriberDataManagement Get RequestをUDM302に送信する。
【0067】
S148では、UDM302が、200 OKを中継装置100に送信する。S150では、中継装置100が、S148において受信した200 OKの送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをVPLMN AMF204に変換する。S152では、中継装置100が、S150において変換した200 OKをAMF204に送信する。
【0068】
S154では、AMF204が、NRF212に対して、Nnrf_NFDiscovery Requestを行い、Responseを受け取る。S156では、AMF204が、HPLMNのUDM302に対応する中継装置100のIP/Portを取得する。
【0069】
S158では、AMF204が、S156において取得したIP/Portに、Nudm_UEContextManagement Registration Requestを送信する。S160では、中継装置100が、S158において受信したNudm_UEContextManagement Registration Requestの送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをHPLMN UDM302に変換し、deregCallbackUriのAMF IP/Portを中継装置100に変換する。S162では、中継装置100が、S160において変換したNudm_UEContextManagement Registration RequestをUDM302に送信する。
【0070】
S164では、UDM302が、204 No Contentを中継装置100に送信する。S166では、中継装置100が、S164において受信した204 No Contentの送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをVPLMN AMF204に変換する。S168では、中継装置100が、S166において変換した204 No ContentをAMF204に送信する。
【0071】
S170では、AMF204が、Nudm_SubscriberDataManagement Get Requestを中継装置100に送信する。S172では、中継装置100が、S170において受信したNudm_SubscriberDataManagement Get Requestの送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをHPLMN UDM302に変換する。S174では、中継装置100が、S172において変換したNudm_SubscriberDataManagement Get RequestをUDM302に送信する。
【0072】
S176では、UDM302が200 OKを中継装置100に送信する。S178では、中継装置100が、S176において受信した200 OKの送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをVPLMN AMF204に変換する。S180では、中継装置100がS178において変換した200 OKをAMF204に送信する。
【0073】
S182では、AMF204が、Nudm_SubscriberDataManagement Subscribe Requestを中継装置100に送信する。S184では、中継装置100が、S182において受信したNudm_SubscriberDataManagement Subscribe Requestの、送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをHPLMN UDM302に変換し、callbackReferenceのAMFのIP/Portを中継装置100に変換し、monitoredResourceUrisの中継装置100のIP/PortをUDM302に変換する。S186では、中継装置100が、S184において変換したNudm_SubscriberDataManagement Subscribe RequestをUDM302に送信する。
【0074】
S188では、UDM302が、Nudm_SubscriberDataManagement Subscribe Responseを中継装置100に送信する。S190では、中継装置100が、S188において受信したNudm_SubscriberDataManagement Subscribe Responseの送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをVPLMN AMF204に変換し、callbackReferenceの中継装置100のIP/PortをAMF204に変換、monitoredResourceUrisのUDM302のIP/Portを中継装置に変換する。S192では、中継装置100が、S190において変換したNudm_SubscriberDataManagement Subscribe ResponseをAMF204に送信する。
【0075】
S194では、AMF204が、Nudm_SubscriberDataManagement Subscribe Requestを中継装置100に送信する。S196では、中継装置100が、S194において受信したNudm_SubscriberDataManagement Subscribe Requestの送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをHPLMN UDM302に変換し、callbackReferenceのAMF204のIP/Portを中継装置100に変換し、monitoredResourceUrisの中継装置100のIP/PortをUDM302に変換する。S198では、中継装置100が、S196において変換したNudm_SubscriberDataManagement Subscribe RequestをUDM302に送信する。
【0076】
S200では、UDM302が、Nudm_SubscriberDataManagement Subscribe Responseを中継装置100に送信する。S202では、中継装置100が、S200において受信したNudm_SubscriberDataManagement Subscribe Responseの送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをVPLMN AMF204に変換し、callbackReferenceの中継装置100のIP/PortをAMF204に変換し、monitoredResourceUrisのUDM302のIP/Portを中継装置100に変換する。S204では、中継装置100が、S202において変換したNudm_SubscriberDataManagement Subscribe ResponseをAMF204に送信する。
【0077】
S206では、AMF204とgNB252との間でInitial Content SetupのRequest及びResponseが行われる。S208では、AMF204とUE400との間でRegistration Accept/Completeが行われる。
【0078】
以上のように、本実施形態に係る中継装置100によれば、コアネットワーク200とコアネットワーク300との間において、コアネットワーク200のNFに対して対向のNFを装い、コアネットワーク300のNFに対して対向のNFを装うことによって、第2の国のUE400の、第1の国のコアネットワーク200におけるRegistration Procedureを実現することができる。
【0079】
図12、
図13、及び
図14は、システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、第2の国のコアネットワーク300がHPLMN、第1の国のコアネットワーク200がVPLMNであって、第2の国のユーザのUE400が、第1の国内に位置する場合における、UE400のPDU Session Establishment Procedureを例に挙げる。中継装置100が関連する処理について主に説明し、中継装置100が関連しない部分の説明は省略している。
【0080】
S302では、UE400が、PDU session establishment requestをAMF204に送信する。S304では、AMF204が、NRF212に対して、Nnrf_NFDiscovery Requestを行い、NRF212から、Nnrf_NFDiscovery Responseを受け取る。S306では、AMF204が、SMF206のIP/Portを取得する。S308では、AMF204が、Nsmf_PDUSession Create SM Context RequestをSMF206に送信する。
【0081】
S310では、SMF206が、Nudm_SubscriberDataManagement Get Requestを中継装置100に送信する。S312では、中継装置100が、S310において受信したNudm_SubscriberDataManagement Get Requestの送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをHPLMN UDM302に変換する。S314では、中継装置100が、S312において変換したNudm_SubscriberDataManagement Get RequestをUDM302に送信する。
【0082】
S316では、UDM302が、200 OKを中継装置100に送信する。S318では、中継装置100が、S316において受信した200 OKの送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをVPLMN AMF204に変換する。S320では、中継装置100が、S318において変換した200 OKをSMF206に送信する。
【0083】
S322では、SMF206が、Nudm_SubscriberDataManagement Subscribe Requestを中継装置100に送信する。S324では、中継装置100が、S322において受信したNudm_SubscriberDataManagement Subscribe Requestの送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをHPLMN UDM302に変換し、callbackReferenceのSMF206の IP/Portを中継装置100に変換し、monitoredResourceUrisの中継装置100のIP/PortをUDM302に変換する。S326では、中継装置100が、S324において変換したNudm_SubscriberDataManagement Subscribe RequestをUDM302に送信する。
【0084】
S328では、UDM302が、201 Createdを中継装置100に送信する。S330では、中継装置100が、S328において受信した201 Createdの送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをVPLMN SMF206に変換し、callbackReferenceの中継装置100のIP/PortをSMF206に変換し、monitoredResourceUrisのUDM302のIP/Portを中継装置100に変換する。S332では、中継装置100が、S330において変換した201 CreatedをSMF206に送信する。S334では、SMF206が、201 CreaedをAMF204に送信する。S336では、PDU Session確立処理が実行される。
【0085】
S340では、SMF206が、Nudm_UEContextManagement Registration Requestを中継装置100に送信する。S342では、中継装置100が、S330において受信したNudm_UEContextManagement Registration Requestの送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをHPLMN UDM302に変換する。S344では、中継装置100が、S342において変換したNudm_UEContextManagement Registration RequestをUDM302に送信し、UDM302が、Nudm_UEContextManagement Registration Responseを中継装置100に送信する。
【0086】
S346では、中継装置100が、S344において受信したNudm_UEContextManagement Registration Responseの送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをVPLMN AMF204に変換する。S348では、中継装置100が、S336において変換したNudm_UEContextManagement Registration ResponseをSMF206に送信する。
【0087】
図15、
図16、
図17、
図18は、システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、第2の国のコアネットワーク300がHPLMN、第1の国のコアネットワーク200がVPLMNであって、第2の国のユーザのUE400が、第1の国内に位置する場合における、Operator Determined Barring Network Initiated Deregistration Procedureを例に挙げる。なお、本例は、5Gローミングの試験でODBによりUEの通信を切断する試験シナリオを示す。本例において、UDM302がODB送信に対応していないものとし、本試験では、UDMからrestrictionを送信する。そして、中継装置100が、changesの値をODBに変換する。ここでは、中継装置100が関連する処理について主に説明し、中継装置100が関連しない部分の説明は省略している。
【0088】
S402では、UDM302が、Nudm_SubscriberDataManagement Notificationを中継装置100に送信する。S404では、中継装置100が、S402において受信したNudm_SubscriberDataManagement Notificationの送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをVPLMN AMF204に変換し、resourceIDのUDM302のIP/Portを中継装置100に変換し、changesをODBの値に変換する。中継装置100は、例えば、changesの中の、「"newValue":["NR"]、"op":"ADD"、"path":"ratRestrictions"」を、「"newValue":[ALL_PACKET_SERVICES"]、"op":"ADD"、"path":"odbPacketServices"」に置き換える。なお、中継装置100は、"op":"ADD"についても、ADD以外の値に置き換えてもよい。S406では、中継装置100が、S404において変換したNudm_SubscriberDataManagement NotificationをAMF204に送信する。S408では、AMF204が、UE400にDL NAS TRANSPORTを送信する。
【0089】
S410では、AMF204が、204 No Contentを中継装置100に送信する。S412では、中継装置100が、S410において受信した204 No Contentの送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをHPLMN UDM302に変換する。S414では、中継装置100が、S412において変換した204 No ContentをUDM302に送信する。
【0090】
S416では、UE400が、Deregistration RequestをAMF204に送信する。S418では、AMF204が、Nudm_SubscriberDataManagement Unsubscribeを中継装置100に送信する。S420では、中継装置100が、S418において受信したNudm_SubscriberDataManagement Unsubscribeの送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをHPLMN UDM302に変換する。S422では、中継装置100が、S420において変換したNudm_SubscriberDataManagement UnsubscribeをUDM302に送信する。
【0091】
S424では、UDM302が、UE400に対するサブスクリプションデータのサブスクリプトを解除する。S426では、UDM302が、204 No Contentを中継装置100に送信する。S428では、中継装置100が、S426において受信した204 No Contentの送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをVPLMN SMF206に変換する。S430では、中継装置100が、S428において変換した204 No ContentをAMF204に送信する。S432では、PDU Session解放処理が実行される。
【0092】
S434では、SMF206が、Nudm_SubscriberDataManagement Unsubscribeを中継装置100に送信する。S436では、中継装置100が、S434において受信したNudm_SubscriberDataManagement Unsubscribeの送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをHPLMN UDM302に変換する。S438では、中継装置100が、S436において変換したNudm_SubscriberDataManagement UnsubscribeをUDM302に送信する。S440では、UDM302が、UE400に対するサブスクリプションデータのサブスクリプトを解除する。
【0093】
S442では、UDM302が、204 No Contentを中継装置100に送信する。S444では、中継装置100が、S442において受信した204 No Contentの送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをVPLMN SMF206に変換する。S446では、中継装置100が、S444において変換した204 No ContentをSMF206に送信する。
【0094】
S448では、SMF206が、Nudm_UEContextManagement Deregistrationを中継装置100に送信する。S450では、中継装置100が、S448において受信したNudm_UEContextManagement Deregistrationの送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをHPLMN UDM302に変換する。S452では、中継装置100が、S450において変換したNudm_UEContextManagement DeregistrationをUDM302に送信する。S454では、UDM302が、PDU Sessionの登録を解除する。
【0095】
S456では、UDM302が、204 No Contentを中継装置100に送信する。S458では、中継装置100が、S456において受信した204 No Contentの送信元IP/Portを中継装置100、宛先IP/PortをVPLMN SMF206に変換する。S460では、中継装置100が、S458において変換した204 No ContentをSMF206に送信する。S462では、PDU Session解放処理が実行される。
【0096】
S464では、AMF204が、De-registration AcceptをUE400に送信する。S466では、AMF204が、Signaling Connection ReleaseをUE400に送信する。
【0097】
図19は、中継装置100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0098】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0099】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0100】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0101】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0102】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0103】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0104】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0105】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0106】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0107】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0108】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0109】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0110】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0111】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0112】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0113】
10 システム、20 ネットワーク、100 中継装置、102 記憶部、104 登録部、106 通信中継部、200 コアネットワーク、202 UDM、204 AMF、206 SMF、208 PCF、210 AUSF、212 NRF、220 UPF、250 AN、260 DN、300 コアネットワーク、302 UDM、304 AMF、306 SMF、308 PCF、310 AUSF、312 NRF、320 UDF、350 AN、360 DN、400 UE、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ