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特許7518657由来別電力管理方法、由来別電力管理装置、由来別電力管理システム及び由来別電力管理プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-09
(45)【発行日】2024-07-18
(54)【発明の名称】由来別電力管理方法、由来別電力管理装置、由来別電力管理システム及び由来別電力管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/06 20240101AFI20240710BHJP
【FI】
G06Q50/06
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020078863
(22)【出願日】2020-04-28
(65)【公開番号】P2021174336
(43)【公開日】2021-11-01
【審査請求日】2023-02-22
(73)【特許権者】
【識別番号】514105011
【氏名又は名称】株式会社東光高岳
(74)【代理人】
【識別番号】100107836
【弁理士】
【氏名又は名称】西 和哉
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 欽也
(72)【発明者】
【氏名】原 正典
(72)【発明者】
【氏名】橋本 直樹
【審査官】上田 智志
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-196257(JP,A)
【文献】特開2019-096078(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00、
H02J 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータが、電力源から供給される電力量及び事業所に供給される電力量を参照し、複数の前記事業所に供給される電力の由来別の電力量算出することと、
前記コンピュータが、電力源から供給される電力量及び前記事業所のうちの複合事業所の施設に供給される電力量を参照し、前記複合事業所の第1施設と第2施設とに供給される電力の由来別の電力量算出することと、を含み、
前記第1施設と前記第2施設とに供給される電力の由来は、前記複合事業所に供給される電力の由来と整合
前記コンピュータは、特定の電力源に由来する電力を前記第2施設よりも前記第1施設に対して優先的に供給するものとみなして由来別の電力量を算出する、由来別電力管理方法。
【請求項2】
前記コンピュータは、第1電力源に由来する電力と、前記第1電力源と異なる第2電力源に由来する電力とで、前記第1施設に供給する割合異ならせて由来別の電力量を算出する、請求項1に記載の由来別電力管理方法。
【請求項3】
前記コンピュータは、前記第2電力源に由来する電力前記第1電力源に由来する電力よりも優先的に供給するものとみなして由来別の電力量を算出する、請求項2に記載の由来別電力管理方法。
【請求項4】
前記コンピュータが、前記第1施設と前記第2施設とに供給される電力量の実績値を所定期間おきに取得すること、を含み、
前記コンピュータは、取得した電力量の前記実績値を参照し、前記第1施設と前記第2施設とに供給される電力の由来別の電力量を算出する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の由来別電力管理方法。
【請求項5】
前記コンピュータが、前記第1施設と前記第2施設とに供給される所定間おきの電力量の予測値を取得すること、を含み、
前記コンピュータは、取得した電力量の前記予測値を参照し、前記第1施設と前記第2施設とに供給される電力の由来の電力量を算出する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の由来別電力管理方法。
【請求項6】
前記コンピュータは、前記第2電力源に由来する電力前記第2施設よりも前記第1施設に優先的に供給するものとみなして由来別の電力量を算出する、請求項又は請求項に記載の由来別電力管理方法。
【請求項7】
前記コンピュータは、前記第1施設と前記第2施設とに供給される電力の由来別の電力量を前記所定期間よりも長い特定期間おきに算出する、請求項4又は請求項5に記載の由来別電力管理方法。
【請求項8】
前記第1施設と前記第2施設とに供給される電力量の値を取得するタイミングにおいて、前記第1電力源に由来する電力を前記第1施設に供給しなければならない状況にあるとき、前記第2電力源の発電量を増加させる、請求項に記載の由来別電力管理方法。
【請求項9】
電力源から供給される電力量及び事業所に供給される電力量を参照し、複数の前記事業所に供給される電力の由来別の電力量算出する第1電力由来決定部と、
電力源から供給される電力量及び前記事業所のうちの複合事業所の施設に供給される電力量を参照し、前記複合事業所の第1施設と第2施設とに供給される電力の由来別の電力量算出する第2電力由来決定部と、を備え、
前記第1施設と前記第2施設とに供給される電力の由来は、前記複合事業所に供給される電力の由来と整合
前記第2電力由来決定部は、特定の電力源に由来する電力を前記第2施設よりも前記第1施設に対して優先的に供給するものとみなして由来別の電力量を算出する、由来別電力管理装置。
【請求項10】
電力の由来を管理する由来別電力管理装置、を備え、
前記由来別電力管理装置は、
電力源から供給される電力量及び事業所に供給される電力量を参照し、複数の前記事業所に供給される電力の由来別の電力量算出する第1電力由来決定部と、
電力源から供給される電力量及び前記事業所のうちの複合事業所の施設に供給される電力量を参照し、前記複合事業所の第1施設と第2施設とに供給される電力の由来別の電力量算出する第2電力由来決定部と、を備え、
前記第1施設と前記第2施設とに供給される電力の由来は、前記複合事業所に供給される電力の由来と整合
前記第2電力由来決定部は、特定の電力源に由来する電力を前記第2施設よりも前記第1施設に対して優先的に供給するものとみなして由来別の電力量を算出する、由来別電力管理システム。
【請求項11】
コンピュータを、
電力源から供給される電力量及び事業所に供給される電力量を参照し、複数の前記事業所に供給される電力の由来別の電力量算出する第1電力由来決定部、
電力源から供給される電力量及び前記事業所のうちの複合事業所の施設に供給される電力量を参照し、前記複合事業所の第1施設と第2施設とに供給される電力の由来別の電力量算出する第2電力由来決定部、として機能させ、
前記第1施設と前記第2施設とに供給される電力の由来は、前記複合事業所に供給される電力の由来と整合
前記第2電力由来決定部が特定の電力源に由来する電力を前記第2施設よりも前記第1施設に対して優先的に供給するものとみなして由来別の電力量を算出するように機能させる、由来別電力管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、由来別電力管理方法、由来別電力管理装置、由来別電力管理システム及び由来別電力管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
由来別電力管理は、商用電力、太陽光発電、蓄電池といった電力の由来によって使用する電力を決めていく電力フロー制御の技術である。由来別電力管理は、電力カラーリングとも呼ばれ、電力にID(identification)を振って需給による移動を定量的に管理して必要に応じて移動先と量を制御する。特許文献1には、由来別電力管理に関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-196257号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、由来別電力管理の対象となる事業所には、複数の施設が設けられた複合事業所が含まれる。複合事業所においては、複合事業所全体としても、複合事業所に設けられた個別の施設としても、適切な由来別電力管理が求められる場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、由来別電力管理方法である。由来別電力管理方法は、コンピュータが、電力源から供給される電力量及び事業所に供給される電力量を参照し、複数の事業所に供給される電力の由来別の電力量算出することを含む。由来別電力管理方法は、コンピュータが、電力源から供給される電力量及び事業所のうちの複合事業所の施設に供給される電力量を参照し、複合事業所の第1施設と第2施設とに供給される電力の由来別の電力量算出することを含む。第1施設と第2施設とに供給される電力の由来は、複合事業所に供給される電力の由来と整合する。コンピュータは、特定の電力源に由来する電力を第2施設よりも第1施設に対して優先的に供給するものとみなして由来別の電力量を算出する。
【0006】
本発明の一態様は、由来別電力管理装置である。由来別電力管理装置は、電力源から供給される電力量及び事業所に供給される電力量を参照し、複数の事業所に供給される電力の由来別の電力量算出する第1電力由来決定部を備える。由来別電力管理装置は、電力源から供給される電力量及び事業所のうちの複合事業所の施設に供給される電力量を参照し、複合事業所の第1施設と第2施設とに供給される電力の由来別の電力量算出する第2電力由来決定部を備える。第1施設と第2施設とに供給される電力の由来は、複合事業所に供給される電力の由来と整合する。第2電力由来決定部は、特定の電力源に由来する電力を第2施設よりも第1施設に対して優先的に供給するものとみなして由来別の電力量を算出する。
【0007】
本発明の一態様は、由来別電力管理システムである。由来別電力管理システムは、電力源から供給される電力量及び事業所に供給される電力量を参照し、複数の事業所に供給される電力の由来別の電力量算出する第1電力由来決定部を備える。由来別電力管理装置は、電力源から供給される電力量及び事業所のうちの複合事業所の施設に供給される電力量を参照し、複合事業所の第1施設と第2施設とに供給される電力の由来別の電力量算出する第2電力由来決定部を備える。第1施設と第2施設とに供給される電力の由来は、複合事業所に供給される電力の由来と整合する。第2電力由来決定部は、特定の電力源に由来する電力を第2施設よりも第1施設に対して優先的に供給するものとみなして由来別の電力量を算出する。
【0008】
本発明の一態様においては、由来別電力管理プログラムが提供される。由来別電力管理プログラムは、コンピュータを、電力源から供給される電力量及び事業所に供給される電力量を参照し、複数の事業所に供給される電力の由来別の電力量算出する第1電力由来決定部として機能させる。由来別電力管理プログラムは、コンピュータを、電力源から供給される電力量及び事業所のうちの複合事業所の施設に供給される電力量を参照し、複合事業所の第1施設と第2施設とに供給される電力の由来別の電力量算出する第2電力由来決定部として機能させる。第1施設と第2施設とに供給される電力の由来は、複合事業所に供給される電力の由来と整合する。由来別電力管理プログラムは、第2電力由来決定部が特定の電力源に由来する電力を第2施設よりも第1施設に対して優先的に供給するものとみなして由来別の電力量を算出するように機能させる。
【0009】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となり得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態に係る由来別電力管理システム100の一例を示すブロック図である。
図2】由来別電力管理装置110の一例を示すブロック図である。
図3】由来別電力管理装置110及び電力量計DM1の動作例を示すシーケンス図である。
図4】供給量データベースDB1に格納される情報の一例を示すテーブル図である。
図5】由来別電力管理装置110及び電力量計DM2の動作例を示すシーケンス図である。
図6】事業所需要量データベースDB2に格納される情報の一例を示すテーブル図である。
図7】由来別電力管理装置110及び電力量計DM3の動作例を示すシーケンス図である。
図8】施設需要量データベースDB3に格納される情報の一例を示すテーブル図である。
図9】由来別電力管理装置110及びクライアント端末Cの動作例を示すシーケンス図である。
図10図9のステップS402において実行される電力由来決定処理の一例を示す動作フロー図である。
図11】事業所電力由来データベースDB4に格納される情報の一例を示すテーブル図である。
図12】各施設Fに供給された電力の由来を決定するための条件の一例を示す説明図である。
図13】施設電力由来データベースDB5に格納される情報の一例を示すテーブル図である。
図14】クライアント端末Cにおいて出力される電力の由来の情報の一例を示す図である。
図15】クライアント端末Cにおいて出力される電力の由来の情報の一例を示す図である。
図16】クライアント端末Cにおいて出力される電力の由来の情報の一例を示す図である。
図17】クライアント端末Cにおいて出力される電力の由来の情報の一例を示す図である。
図18】クライアント端末Cにおいて出力される電力の由来の情報の一例を示す図である。
図19】クライアント端末Cにおいて出力される電力の由来の情報の一例を示す図である。
図20】各施設Fに供給された電力の由来を決定するための条件の他の例を示す説明図である。
図21】施設電力由来データベースDB5に格納される情報の他の例を示すテーブル図である。
図22】複合事業所EBの需要家のクライアント端末Cにおいてディスプレイに表示される電力の由来の情報の他の例を示す図である。
図23】本発明の複数の態様が全体的又は部分的に具現化され得るコンピュータ900の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は、特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全ては、発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において同一又は類似の部分は、同一の参照番号を付して、重複する説明を省く場合がある。
【0012】
図1は、本発明の実施形態に係る由来別電力管理システム100の一例を示すブロック図である。由来別電力管理システム100は、火力発電、水力発電、太陽光発電といった電力の由来によって使用する電力を決めるシステムである。由来別電力管理システム100は、由来別電力管理装置110を備える。由来別電力管理装置110は、電力の由来を管理する装置である。
【0013】
由来別電力管理装置110は、電力量計DM11~電力量計DM13、電力量計DM21、電力量計DM22、電力量計DM31及び電力量計DM32と通信ネットワークCNを介して通信接続される。
【0014】
電力量計DM11は、電力源PAから電力網PNに供給される電力量を計量する電気計器である。電力源PAは、非再生可能エネルギー発電を行う発電所である。非再生可能エネルギー発電は、例えば、火力発電、原子力発電等である。火力発電は、例えば、マイクロガスタービン発電、炉頂圧発電、ガスタービン発電、天然ガス発電、石油発電、石炭発電等である。
【0015】
電力量計DM12は、電力源PB1から電力網PNに供給される電力量を計量する電気計器である。電力源PB1は、天候等にかかわらず安定して電力の供給を行うことが可能な再生可能エネルギー発電を行う発電所である。安定して電力の供給を行うことが可能な再生可能エネルギー発電は、例えば、水力発電、マイクロ水力発電、木質バイオマス発電、燃料電池発電、塩分濃度差発電、潮力発電、廃棄物発電、地熱発電等である。
【0016】
電力量計DM13は、電力源PB2から電力網PNに供給される電力量を計量する電気計器である。電力源PB2は、天候等の影響により安定して電力の供給を行うことが困難な再生可能エネルギー発電を行う発電所である。安定して電力の供給を行うことが困難な再生可能エネルギー発電は、例えば、太陽光発電、メガソーラー発電、洋上風力発電、風力発電、波力発電等である。
【0017】
なお、電力源PAは、「第1電力源」の一例である。また、電力源PB1及び電力源PB2は、「第2電力源」の一例である。
【0018】
電力量計DM21は、事業所EA1に電力網PNを介して供給される電力量を計量する電気計器である。電力量計DM22は、事業所EA2に電力網PNを介して供給される電力量を計量する電気計器である。事業所EA1及び事業所EA2は、建築物又は敷地内にある一の施設からなる施設である。
【0019】
電力量計DM31は、複合事業所EBに設けられた施設F1に電力網PNを介して供給される電力量を計量する電気計器である。電力量計DM32は、複合事業所EBに設けられた施設F2に電力網PNを介して供給される電力量を計量する電気計器である。複合事業所EBは、同一の建築物又は敷地内にある複数の施設F1及び施設F2からなる施設である。施設F1及び施設F2は、例えば、工場、商業施設、文化施設、公共移設、事務所、住居、スポーツ施設等である。
【0020】
なお、施設F1は、「第1施設」の一例である。また、施設F2は、「第2施設」の一例である。
【0021】
また、由来別電力管理装置110は、クライアント端末C1~クライアント端末C3と通信ネットワークCNを介して通信接続される。
【0022】
クライアント端末C1は、事業所EA1の需要家が使用するコンピュータである。クライアント端末C2は、事業所EA2の需要家が使用するコンピュータである。クライアント端末C3は、複合事業所EBの需要家が使用するコンピュータである。
【0023】
由来別電力管理装置110は、事業所EA1、事業所EA2及び複合事業所EBに供給される電力の由来を決定する。また、由来別電力管理装置110は、複合事業所EBに設けられた施設F1と施設F2とに供給される電力の由来を決定する。
【0024】
以下の説明においては、電力量計DM11~電力量計DM13、電力量計DM21、電力量計DM22、電力量計DM31及び電力量計DM32について互いに区別しない場合、これらを電力量計DMと総称する。また、以下の説明においては、電力量計DM11~電力量計DM13について互いに区別しない場合、これらを電力量計DM1と総称する。また、以下の説明においては、電力量計DM21及び電力量計DM22について互いに区別しない場合、これらを電力量計DM2と総称する。また、以下の説明においては、電力量計DM31及び電力量計DM32について互いに区別しない場合、これらを電力量計DM3と総称する。
【0025】
以下の説明においては、電力源PA、電力源PB1及び電力源PB2について互いに区別しない場合、電力源PBと総称する。また、以下の説明においては、電力源PB1及び電力源PB2について互いに区別しない場合、これらを電力源PBと総称する。
【0026】
以下の説明においては、事業所EA1、事業所EA2及び複合事業所EBについて互いに区別しない場合、これらを事業所Eと総称する。また、以下の説明においては、事業所EA1及び事業所EA2について互いに区別しない場合、これらを事業所EAと総称する。
【0027】
以下の説明においては、施設F1及び施設F2について互いに区別しない場合、これらを施設Fと総称する。
【0028】
以下の説明においては、クライアント端末C1~C3について互いに区別しない場合、これらをクライアント端末Cと総称する。
【0029】
図2は、由来別電力管理装置110の一例を示すブロック図である。由来別電力管理装置110は、電力量情報受信部111及び電力量情報格納部112を備える。また、由来別電力管理装置110は、情報要求受信部113、第1電力由来決定部114、第2電力由来決定部115、電力由来情報格納部116及び電力由来情報送信部117を備える。
【0030】
電力量情報受信部111は、電力量の値を示す電力量データを電力量計DMから受信するソフトウェアモジュールである。
【0031】
電力量情報格納部112は、電力量の値を格納するデータベースである。電力量情報格納部112は、供給量データベースDB1、事業所需要量データベースDB2及び施設需要量データベースDB3を含む。供給量データベースDB1は、電力源Pから供給された電力量の値を格納するデータベースである。事業所需要量データベースDB2は、事業所Eに供給された電力量の値を格納するデータベースである。施設需要量データベースDB3は、施設Fに供給された電力量の値を格納するデータベースである。
【0032】
情報要求受信部113は、電力の由来の情報を要求する旨の要求データをクライアント端末Cから受信するソフトウェアモジュールである。
【0033】
第1電力由来決定部114は、事業所Eに供給された電力の由来を決定するソフトウェアモジュールである。
【0034】
第2電力由来決定部115は、施設Fに供給された電力の由来を決定するソフトウェアモジュールである。
【0035】
電力由来情報格納部116は、電力の由来の情報を格納するデータベースである。電力由来情報格納部116は、事業所電力由来データベースDB4及び施設電力由来データベースDB5を含む。事業所電力由来データベースDB4は、事業所Eに供給された電力の由来の情報を格納するデータベースである。施設電力由来データベースDB5は、施設Fに供給された電力の由来の情報を格納するデータベースである。
【0036】
電力由来情報送信部117は、電力の由来の情報を示す電力由来データをクライアント端末Cに送信するソフトウェアモジュールである。
【0037】
図3は、由来別電力管理装置110及び電力量計DM1の動作例を示すシーケンス図である。図3に示す動作は、電力源Pから供給された電力量の値を由来別電力管理装置110が取得する動作である。
【0038】
電力量計DM1は、電力源Pから供給された電力量の値を示す電力量データを所定期間おきに由来別電力管理装置110に送信する(ステップS101)。例えば、電力量計DM1は、電力源Pから供給される電力量を所定期間にわたり計量し、その所定期間内に計量された電力量の値を示す電力量データを所定期間おきに送信する。その場合、電力量計DM1は、電力量が計量された期間を特定可能な情報を含む電力量データを送信する。また、電力量計DM1は、電力源Pから供給される電力量を累積的に計量し、累積的な電力量を計量器の指示値として示すが、その指示値を示す電力量データを所定期間おきに送信してもよい。その場合、電力量計DM1は、電力量データによって示される値が計量器の指示値であることを特定可能な情報を含む電力量データを送信する。所定期間は、例えば、1分間、10分間等、任意に設定可能である。
【0039】
由来別電力管理装置110の電力量情報受信部111は、電力量データを受信すると、電力量データによって示される電力量の値を供給量データベースDB1に格納する(ステップS102)。ステップS102において、電力量情報受信部111は、電力量データの送信元の電力量計DM1に対応する電力源Pの識別情報に対応付けて、電力量データによって示される電力量の値を格納する。供給量データベースDB1には、図4に示すような情報が格納される。
【0040】
図4は、供給量データベースDB1に格納される情報の一例を示すテーブル図である。供給量データベースDB1には、電力源IDの情報と、一日あたりの供給量(kWh)の情報とが、対応付けられて格納される。
【0041】
電力源IDの情報は、電力源PA、電力源PB1及び電力源PB2をそれぞれ一意に識別するための識別情報である。
【0042】
一日あたりの供給量(kWh)の情報は、電力源IDの情報によって識別される電力源Pから供給された一日あたりの電力量(kWh)を示す情報である。
【0043】
所定期間内に計量された電力量の値を示す電力量データを受信する場合、電力量情報受信部111は、その電力量の値を、対応する日の電力量の値に加算して格納する。一方、累積的に計量した電力量である計量器の指示値を示す電力量データを受信する場合、電力量情報受信部111は、その指示値と前記受信した指示値との差分の値を、対応する日の電力量の値に加算して格納する。
【0044】
図4に示す例は、電力源ID「PA」によって識別される電力源PAから供給された「2/2(Sun)」の一日あたりの電力量が「2560(kWh)」であることを示している。また、図4に示す例は、電力源ID「PB1」によって識別される電力源PB1から供給された「2/3(Mon)」の一日あたりの電力量が「810(kWh)」であることを示している。また、図4に示す例は、電力源ID「PB2」によって識別される電力源PB2から供給された「2/4(Tue)」の一日あたりの電力量が「350(kWh)」であることを示している。
【0045】
以上、図3に示す動作により、由来別電力管理装置110は、電力源Pから供給された電力量の値を取得することができる。
【0046】
図5は、由来別電力管理装置110及び電力量計DM2の動作例を示すシーケンス図である。図5に示す動作は、事業所EAに供給された電力量の値を由来別電力管理装置110が取得する動作である。
【0047】
電力量計DM2は、事業所EAに供給された電力量の値を示す電力量データを所定期間おきに由来別電力管理装置110に送信する(ステップS201)。例えば、電力量計DM2は、事業所EAに供給された電力量を所定期間にわたり計量し、その所定期間内に計量された電力量の値を示す電力量データを所定期間おきに送信する。その場合、電力量計DM2は、電力量が計量された期間を特定可能な情報を含む電力量データを送信する。また、電力量計DM2は、事業所EAに供給された電力量を累積的に計量し、その累積的な電力量を計量器の指示値として示すが、その指示値を示す電力量データを所定期間おきに送信してもよい。その場合、電力量計DM2は、電力量データによって示される値が計量器の指示値であることを特定可能な情報を含む電力量データを送信する。所定期間は、例えば、1分間、10分間等、任意に設定可能である。
【0048】
由来別電力管理装置110の電力量情報受信部111は、電力量データを受信すると、電力量データによって示される電力量の値を事業所需要量データベースDB2に格納する(ステップS202)。ステップS202において、電力量情報受信部111は、電力量データの送信元の電力量計DM2に対応する事業所Eの識別情報に対応付けて、電力量データによって示される電力量の値を格納する。事業所需要量データベースDB2には、図6に示すような情報が格納される。
【0049】
図6は、事業所需要量データベースDB2に格納される情報の一例を示すテーブル図である。事業所需要量データベースDB2には、事業所IDの情報と、一日あたりの需要量(kWh)の情報とが、対応付けられて格納される。
【0050】
事業所IDの情報は、事業所EA1、事業所EA2及び複合事業所EBをそれぞれ一意に識別するための情報である。
【0051】
一日あたりの需要量(kWh)の情報は、事業所IDの情報によって識別される事業所Eに供給された一日あたりの電力量(kWh)を示す情報である。
【0052】
所定期間内に計量された電力量の値を示す電力量データを受信する場合、電力量情報受信部111は、その電力量の値を、対応する日の電力量の値に加算して格納する。一方、累積的に計量した電力量である計量器の指示値を示す電力量データを受信する場合、電力量情報受信部111は、その指示値と前記受信した指示値との差分の値を、対応する日の電力量の値に加算して格納する。
【0053】
図6に示す例は、事業所ID「EA1」によって識別される事業所EA1に供給された「2/2(Sun)」の一日あたりの電力量が「1080(kWh)」であることを示している。また、図6に示す例は、事業所ID「EA2」によって識別される事業所EA2に供給された「2/3(Mon)」の一日あたりの電力量が「1180(kWh)」であることを示している。
【0054】
以上、図5に示す動作により、由来別電力管理装置110は、事業所EAに供給された電力量の値を取得することができる。
【0055】
図7は、由来別電力管理装置110及び電力量計DM3の動作例を示すシーケンス図である。図7に示す動作は、施設Fに供給された電力量の値、及び複合事業所EBに供給された電力量の値を由来別電力管理装置110が取得する動作である。
【0056】
電力量計DM3は、施設Fに供給された電力量の値を示す電力量データを所定期間おきに由来別電力管理装置110に送信する(ステップS301)。例えば、電力量計DM3は、施設Fに供給された電力量を所定期間にわたり計量し、その所定期間内に計量された電力量の値を示す電力量データを所定期間おきに送信する。その場合、電力量計DM3は、電力量が計量された期間を特定可能な情報を含む電力量データを送信する。また、電力量計DM3は、施設Fに供給された電力量を累積的に計量し、累積的な電力量を計量器の指示値として示すが、その指示値を示す電力量データを所定期間おきに送信してもよい。その場合、電力量計DM3は、電力量データによって示される値が計量器の指示値であることを特定可能な情報を含む電力量データを送信する。所定期間は、例えば、1分間、10分間等、任意に設定可能である。
【0057】
由来別電力管理装置110の電力量情報受信部111は、電力量データを受信すると、電力量データによって示される電力量の値を施設需要量データベースDB3に格納する(ステップS302)。ステップS302において、電力量情報受信部111は、電力量データの送信元の電力量計DM3に対応する施設Fの識別情報に対応付けて、電力量データによって示される電力量の値を格納する。施設需要量データベースDB3には、図8に示すような情報が格納される。
【0058】
図8は、施設需要量データベースDB3に格納される情報の一例を示すテーブル図である。施設需要量データベースDB3には、施設IDの情報と、一日あたりの需要量(kWh)の情報とが、対応付けられて格納される。
【0059】
施設IDの情報は、施設F1及び施設F2をそれぞれ一意に識別するための情報である。
【0060】
一日あたりの需要量(kWh)の情報は、施設IDの情報によって識別される施設Fに供給された一日あたりの電力量(kWh)を示す情報である。
【0061】
所定期間内に計量された電力量の値を示す電力量データを受信する場合、電力量情報受信部111は、その電力量の値を、対応する日の電力量の値に加算して格納する。一方、累積的に計量した電力量である計量器の指示値を示す電力量データを受信する場合、電力量情報受信部111は、その指示値と前記受信した指示値との差分の値を、対応する日の電力量の値に加算して格納する。
【0062】
図8に示す例は、施設ID「F1」によって識別される施設F1に供給された「2/2(Sun)」の一日あたりの電力量が「380(kWh)」であることを示している。また、図8に示す例は、施設ID「F2」によって識別される施設F2に供給された「2/3(Mon)」の一日あたりの電力量が「1160(kWh)」であることを示している。
【0063】
また、電力量情報受信部111は、施設F1に供給された電力量の値と、施設F2に供給された電力量の値とに基づいて、複合事業所EBに供給された電力量を算出する(ステップS303)。ステップS303において、電力量情報受信部111は、例えば、ある日の施設F1の需要量と、同じ日の施設F2の需要量とを加算した値を、その日に複合事業所EBに供給された電力量とする。
【0064】
そして、電力量情報受信部111は、複合事業所EBに供給された電力量を算出すると、その電力量の値を事業所需要量データベースDB2に格納する(ステップS304)。ステップS304において、電力量情報受信部111は、複合事業所EBの事業所ID「EB」に対応付けて電力量の値を格納する。事業所需要量データベースDB2には、図6に示すような情報が格納される。
【0065】
図6に示す例は、事業所ID「EB」によって識別される複合事業所EBに供給された「2/2(Sun)」の一日あたりの電力の供給量が「1340(kWh)」であることを示している。
【0066】
以上、図7に示す動作により、由来別電力管理装置110は、施設Fに供給された電力量の値、及び複合事業所EBに供給された電力量の値を取得することができる。
【0067】
図9は、由来別電力管理装置110及びクライアント端末Cの動作例を示すシーケンス図である。図9に示す動作は、クライアント端末Cからの要求に応じて電力の由来の情報を由来別電力管理装置110が送信する動作である。
【0068】
まず、クライアント端末Cは、電力の由来の情報を要求する旨の要求データを由来別電力管理装置110に送信する(ステップS401)。ステップS401において、クライアント端末Cは、電力の由来の情報を要求する対象の事業所E、施設Fを指定する要求データを送信する。また、クライアント端末Cは、例えば、特定の期間を指定して、その期間における電力の由来の情報を要求する旨の要求データを送信してもよい。
【0069】
一方、由来別電力管理装置110は、要求データを受信すると、電力由来決定処理を実行する(ステップS402)。ステップS402において、由来別電力管理装置110は、要求データによって指定されている対象の事業所E、施設Fの電力の由来を決定する。また、要求データにおいて特定の期間が指定されている場合、由来別電力管理装置110は、指定された期間における電力の由来を決定する。
【0070】
図10は、図9のステップS402において実行される電力由来決定処理の一例を示す動作フロー図である。
【0071】
由来別電力管理装置110の情報要求受信部113は、要求データを受信すると、要求データを第1電力由来決定部114に送る。
【0072】
由来別電力管理装置110の第1電力由来決定部114は、要求データを受け取ると、供給量データベースDB1に格納されている供給量(kWh)の情報を、電力源ID毎に個別に読み出す(ステップS501)。要求データにおいて特定の期間が指定されている場合、第1電力由来決定部114は、指定された期間における一日あたりの供給量(kWh)の情報を全て読み出す。
【0073】
以下の説明においては、要求データにおいて「2/2(Sun)」から「2/8(Sat)」までの期間が指定されていると仮定する。その場合、第1電力由来決定部114は、「2/2(Sun)」から「2/8(Sat)」までの期間における一日あたりの供給量(kWh)の情報を全て読み出す。
【0074】
また、第1電力由来決定部114は、事業所需要量データベースDB2に格納されている需要量(kWh)の情報を、事業者ID毎に個別に読み出す(ステップS502)。要求データにおいて特定の期間が指定されている場合、第1電力由来決定部114は、指定された期間における各事業所Eの一日あたりの需要量(kWh)の情報を全て読み出す。
【0075】
この例の場合、第1電力由来決定部114は、「2/2(Sun)」から「2/8(Sat)」までの期間における各事業所Eの一日あたりの需要量(kWh)の情報を全て読み出す。
【0076】
そして、第1電力由来決定部114は、各事業所Eに供給された電力の由来を決定する(ステップS503)。ステップS503において、第1電力由来決定部114は、例えば、予め定められた条件に従って各事業所Eに供給された電力の由来を決定する。各事業所Eに供給された電力の由来を決定するための条件は、例えば、各事業所Eの需要家同士によって合意された条件であればよい。また、各事業所Eに供給された電力の由来を決定するための条件は、例えば、各事業所Eの需要家を統括する組織によって定められた条件であってもよい。各事業所Eの需要家を統括する組織には、例えば、業界団体、自治体、国家、国際機関等が含まれ得る。また、各事業所Eに供給された電力の由来を決定するための条件は、例えば、各事業所Eに電力を供給する各電力源Pの事業者同士によって合意された条件であってもよい。また、各事業所Eに供給された電力の由来を決定するための条件は、例えば、各事業所Eに電力を供給する各電力源Pを統括する組織によって定められた条件であってもよい。各電力源Pを統括する組織には、例えば、業界団体、自治体、国家、国際機関等が含まれ得る。
【0077】
この例の条件は、「一の事業所Eに供給された電力の由来は、全ての事業所Eに供給された総電力量に対する、その一の事業所Eに供給された電力量の割合に応じて、各電力源Pの供給量を案分した値」であると仮定する。
【0078】
その場合、第1電力由来決定部114は、供給量データベースDB1から読み出した情報に基づいて、指定された期間に各電力源Pから供給された電力量を算出する。指定された期間に電力源PAから供給された電力量は、その期間における一日あたりの供給量の値の総和であり、この例の場合、「20250(kWh)」となる。同様に、指定された期間に電力源PB1から供給された電力量は、この例の場合、「5670(kWh)」となる。同様に、指定された期間に電力源PB2から供給された電力量は、この例の場合、「2430(kWh)」となる。
【0079】
また、第1電力由来決定部114は、事業所需要量データベースDB2から読み出した情報に基づいて、指定された期間に各事業所Eに供給された電力量を算出する。指定された期間に事業所EA1に供給された電力量は、その期間における一日あたりの需要量の値の総和であり、この例の場合、「9040(kWh)」となる。同様に、指定された期間に事業所EA2に供給された電力量は、この例の場合、「8460(kWh)」となる。同様に、指定された期間に複合事業所EBに供給された電力量は、この例の場合、「10850(kWh)」となる。
【0080】
そして、第1電力由来決定部114は、指定された期間に各事業所Eに供給された電力量に基づいて、指定された期間に全ての事業所Eに供給された総電力量を算出する。指定された期間に全ての事業所Eに供給された総電力量は、各事業所Eに供給された電力量の値の総和であり、この例の場合、「28350(kWh)」となる。
【0081】
そして、第1電力由来決定部114は、指定された期間に全ての事業所Eに供給された総電力量に対する一の事業所Eに供給された電力量の割合を算出する。指定された期間に全ての事業所Eに供給された総電力量に対する事業所EA1に供給された電力量の割合R1は、この例の場合、「R1=9040(kWh)/28350(kWh)」となる。同様に、指定された期間に全ての事業所Eに供給された総電力量に対する事業所EA2に供給された電力量の割合R2は、この例の場合、「R2=8460(kWh)/28350(kWh)」となる。同様に、指定された期間に全ての事業所Eに供給された総電力量に対する複合事業所EBに供給された電力量の割合R3は、この例の場合、「R3=10850(kWh)/28350(kWh)」となる。
【0082】
そして、第1電力由来決定部114は、全ての事業所Eに供給された総電力量に対する一の事業所Eに供給された電力量の割合に応じて各電力源Pの供給量を案分し、その一の事業所Eに供給された電力の由来を決定する。
【0083】
事業所EA1に供給された電力量のうちの電力源PAに由来する電力量は、この例の場合、「20250(kWh)×R1≒6457(kWh)」となる。同様に、事業所EA1に供給された電力量のうちの電力源PB1に由来する電力量は、この例の場合、「5670(kWh)×R1≒1808(kWh)」となる。同様に、事業所EA1に供給された電力量のうちの電力源PB2に由来する電力量は、この例の場合、「2430(kWh)×R1≒775(kWh)」となる。
【0084】
また、事業所EA2に供給された電力量のうちの電力源PAに由来する電力量は、この例の場合、「20250(kWh)×R2≒6043(kWh)」となる。同様に、事業所EA2に供給された電力量のうちの電力源PB1に由来する電力量は、この例の場合、「5670(kWh)×R2≒1692(kWh)」となる。同様に、事業所EA2に供給された電力量のうちの電力源PB2に由来する電力量は、この例の場合、「2430(kWh)×R2≒725(kWh)」となる。
【0085】
また、複合事業所EBに供給された電力量のうちの電力源PAに由来する電力量は、この例の場合、「20250(kWh)×R3≒7750(kWh)」となる。同様に、複合事業所EBに供給された電力量のうちの電力源PB1に由来する電力量は、この例の場合、「5670(kWh)×R3≒2170(kWh)」となる。同様に、複合事業所EBに供給された電力量のうちの電力源PB2に由来する電力量は、この例の場合、「2430(kWh)×R3≒930(kWh)」となる。
【0086】
第1電力由来決定部114は、各事業所Eに供給された電力の由来を決定すると、各事業所Eに供給された電力の由来の情報を事業所電力由来データベースDB4に格納する(ステップS504)。ステップS504において、第1電力由来決定部114は、事業所Eの識別情報に対応付けて、その事業所Eに供給された電力の由来の情報を格納する。事業所電力由来データベースDB4には、図11に示すような情報が格納される。
【0087】
図11は、事業所電力由来データベースDB4に格納される情報の一例を示すテーブル図である。事業所電力由来データベースDB4には、事業所IDの情報と、由来別の需要量(kWh)の情報とが、対応付けられて格納される。
【0088】
由来別の需要量(kWh)の情報は、指定された期間において事業所IDによって識別される事業所Eに供給された電力量のうちの各電力源Pに由来する電力量(kWh)を示す情報である。
【0089】
図11に示す例は、事業所ID「EA1」によって識別される事業所EA1に供給された電力量のうちの電力源PAに由来する電力量が「6457(kWh)」であることを示している。また、図11に示す例は、事業所ID「EA2」によって識別される事業所EA2に供給された電力量のうちの電力源PB1に由来する電力量が「1692(kWh)」であることを示している。また、図11に示す例は、事業所ID「EB」によって識別される複合事業所EBに供給された電力量のうちの電力源PB2に由来する電力量が「930(kWh)」であることを示している。
【0090】
ステップS504の処理の後、第1電力由来決定部114は、施設Fの電力の由来の要求があるかを判定する(ステップS505)。ステップS505において、第1電力由来決定部114は、例えば、要求データの送信元のクライアント端末Cが施設Fの需要家の端末である場合に、施設Fの電力の由来の要求があると判定する。
【0091】
ステップS505において施設Fの電力の由来の要求がない場合(ステップS505;NO)、第1電力由来決定部114は、各事業所Eに供給された電力の由来を決定したことを電力由来情報送信部117に通知する。そして、第1電力由来決定部114は、電力由来決定処理を終了する。
【0092】
ステップS505において施設Fの電力の由来の要求がある場合(ステップS505;YES)、第1電力由来決定部114は、各事業所Eに供給された電力の由来を決定したことを第2電力由来決定部115に通知する。
【0093】
第2電力由来決定部115は、第1電力由来決定部114から通知を受けると、事業所電力由来データベースDB4に格納されている複合事業所EBに供給された電力の由来の情報を読み出す(ステップS506)。
【0094】
また、第2電力由来決定部115は、施設需要量データベースDB3に格納されている需要量(kWh)の情報を、施設ID毎に個別に読み出す(ステップS507)。要求データにおいて特定の期間が指定されている場合、第2電力由来決定部115は、指定された期間における各施設Fの一日あたりの需要量(kWh)の情報を全て読み出す。
【0095】
この例の場合、第2電力由来決定部115は、「2/2(Sun)」から「2/8(Sat)」までの期間における各施設Fの一日あたりの需要量(kWh)の情報を全て読み出す。
【0096】
そして、第2電力由来決定部115は、各施設Fに供給された電力の由来を決定する(ステップS508)。ステップS508において、第2電力由来決定部115は、例えば、予め定められた条件に従って各施設Fに供給された電力の由来を決定する。各施設Fに供給された電力の由来を決定するための条件は、例えば、各施設Fの需要家同士によって合意された条件であればよい。一の複合事業所EBに設けられた全ての施設Fの需要家が同一の需要家である場合、各施設Fに供給された電力の由来を決定するための条件は、例えば、その需要家によって定められた条件であればよい。また、各施設Fに供給された電力の由来を決定するための条件は、例えば、各施設Fの需要家を統括する組織によって定められた条件であってもよい。各施設Fの需要家を統括する組織には、例えば、複合事業所EBの需要家、業界団体、自治体、国家、国際機関等が含まれ得る。また、各施設Fに供給された電力の由来を決定するための条件は、例えば、複合事業所EBに電力を供給する各電力源Pの事業者同士によって合意された条件であってもよい。また、各施設Fに供給された電力の由来を決定するための条件は、例えば、複合事業所EBに電力を供給する各電力源Pを統括する組織によって定められた条件であってもよい。各電力源Pを統括する組織には、例えば、業界団体、自治体、国家、国際機関等が含まれ得る。
【0097】
図12は、各施設Fに供給された電力の由来を決定するための条件の一例を示す説明図である。図12に示す例においては、「電力源PAから複合事業所EBに供給された電力量を、施設F1と施設F2とに50:50の割合で割り当てる」との条件が設定されている。以下の説明においては、この条件を第1条件と称する。
【0098】
また、図12に示す例においては、「電力源PB1から複合事業所EBに供給された電力量を、施設F1と施設F2とに100:0の割合で割り当てる」との条件が設定されている。以下の説明においては、この条件を第2条件と称する。
【0099】
また、図12に示す例においては、「電力源PB2から複合事業所EBに供給された電力量を、施設F1と施設F2とに60:40の割合で割り当てる」との条件が設定されている。以下の説明においては、この条件を第3条件と称する。
【0100】
また、図12に示す例においては、「電力源PB1に由来する電力の割り当てを最も優先して実行する」との条件が設定されている。以下の説明においては、この条件を第4条件と称する。第4条件は、換言すれば、「第2条件の割り当てを最も優先して実行する」との条件である。
【0101】
また、図12に示す例においては、「電力源PB1に由来する電力の割り当てを行っても全ての施設Fの需要量に満たない場合、次いで電力源PB2に由来する電力の割り当てを実行する」との条件が設定されている。以下の説明においては、この条件を第5条件と称する。
【0102】
また、図12に示す例においては、「電力源PB2に由来する電力の割り当てを行っても全ての施設Fの需要量に満たない場合、次いで電力源PAに由来する電力の割り当てを実行する」との条件が設定されている。以下の説明においては、この条件を第6条件と称する。
【0103】
図10のステップS508において、第2電力由来決定部115は、まず、施設需要量データベースDB3から読み出した情報に基づいて、指定された期間に各施設Fに供給された電力量を算出する。指定された期間に施設F1に供給された電力量は、その期間における一日あたりの需要量の総和であり、この例の場合、「2970(kWh)」となる。同様に、指定された期間に施設F2に供給された電力量は、この例の場合、「7880(kWh)」となる。
【0104】
そして、第2電力由来決定部115は、図12に示す例の条件に従って、各施設Fに供給された電力の由来を決定する。その場合、第2電力由来決定部115は、まず、第4条件に従って、複合事業所EBに供給された電力のうちの電力源PB1に由来する電力の割り当てを最も優先して実行する。前述のとおり、複合事業所EBに供給された電力の由来は、ステップS503において第1電力由来決定部114により決定されている。この例の場合、電力源PB1に由来する電力量は、図11に示すとおり「2170(kWh)」である。したがって、第2電力由来決定部115は、電力源PB1に由来する電力量「2170(kWh)」を施設F1と施設F2とに100:0の割合で割り当てる。この例の場合、施設F1には、電力源PB1に由来する電力量として「2170(kWh)」が割り当てられる。また、施設F2には、電力源PB1に由来する電力量として「0(kWh)」が割り当てられる。
【0105】
ここで、指定された期間に施設F1に供給された電力量は、「2970(kWh)」である。一方、施設F1に割り当てられた電力源PB1に由来する電力量は、「2170(kWh)」であり、施設F1の需要量に満たない。また、指定された期間に施設F2に供給された電力量は、「7880(kWh)」である。一方、施設F2に割り当てられた電力源PB1に由来する電力量は、「0(kWh)」であり、施設F2の需要量に満たない。
【0106】
したがって、第2電力由来決定部115は、次に、第5条件に従って、複合事業所EBに供給された電力のうちの電力源PB2に由来する電力の割り当てを実行する。前述のとおり、複合事業所EBに供給された電力の由来は、ステップS503において第1電力由来決定部114により決定されている。この例の場合、電力源PB2に由来する電力量は、図11に示すとおり「930(kWh)」である。したがって、第2電力由来決定部115は、電力源PB2に由来する電力量「930(kWh)」を施設F1と施設F2とに60:40の割合で割り当てる。この例の場合、施設F1には、電力源PB2に由来する電力量として「558(kWh)」が割り当てられる。また、施設F2には、電力源PB2に由来する電力量として「372(kWh)」が割り当てられる。
【0107】
ここで、指定された期間に施設F1に供給された電力量は、「2970(kWh)」である。一方、施設F1に割り当てられた電力源PB1及び電力源PB2に由来する電力量は、「2728(kWh)」であり、施設F1の需要量に満たない。また、指定された期間に施設F2に供給された電力量は、「7880(kWh)」である。一方、施設F2に割り当てられた電力源PB1及び電力源PB2に由来する電力量は、「372(kWh)」であり、施設F2の需要量に満たない。
【0108】
したがって、第2電力由来決定部115は、次に、第6条件に従って、複合事業所EBに供給された電力のうちの電力源PAに由来する電力の割り当てを実行する。前述のとおり、複合事業所EBに供給された電力の由来は、ステップS503において第1電力由来決定部114により決定されている。この例の場合、電力源PAに由来する電力量は、図11に示すとおり「7750(kWh)」である。したがって、第2電力由来決定部115は、電力源PAに由来する電力量「7750(kWh)」を施設F1と施設F2とに50:50の割合で割り当てる。
【0109】
この例の場合、第6条件に従えば、施設F1には、電力源PAに由来する電力量として「3875(kWh)」を割り当て可能である。しかしながら、施設F1には、電力源PB1及び電力源PB2に由来する電力量として「2728(kWh)」が割り当てられている。したがって、施設F1には、電力源PAに由来する電力量として割り当て可能な「3875(kWh)」のうちの、施設F1の需要量「2970(kWh)」に満たない電力量「242(kWh)」が割り当てられる。
【0110】
また、第6条件に従えば、施設F2には、電力源PAに由来する電力量として「3875(kWh)」を割り当て可能である。しかしながら、施設F1には、複合事業所EBに供給された電力源PAに由来する電力量「7750(kWh)」のうちの「242(kWh)」しか割り当てられていない。したがって、施設F2には、電力源PAに由来する電力量として「7508(kWh)」が割り当てられる。
【0111】
第2電力由来決定部115は、各施設Fに供給された電力の由来を決定すると、各施設Fに供給された電力の由来の情報を施設電力由来データベースDB5に格納する(ステップS509)。ステップS509において、第2電力由来決定部115は、施設Fの識別情報に対応付けて、その施設Fに供給された電力の由来の情報を格納する。施設電力由来データベースDB5には、図13に示すような情報が格納される。
【0112】
図13は、施設電力由来データベースDB5に格納される情報の一例を示すテーブル図である。施設電力由来データベースDB5には、施設IDの情報と、由来別の需要量(kWh)の情報とが、対応付けられて格納される。
【0113】
由来別の需要量(kWh)の情報は、指定された期間において施設IDによって識別される施設Fに供給された電力量のうちの各電力源Pに由来する電力量(kWh)を示す情報である。
【0114】
図13に示す例は、施設ID「F1」によって識別される施設F1に供給された電力量のうちの電力源PAに由来する電力量が「242(kWh)」であることを示している。また、図13に示す例は、施設ID「F2」によって識別される施設F2に供給された電力量のうちの電力源PB1に由来する電力量が「0(kWh)」であることを示している。
【0115】
第2電力由来決定部115は、ステップS509の処理を実行した後、各施設Fに供給された電力の由来を決定したことを電力由来情報送信部117に通知する。そして、第2電力由来決定部115は、電力由来決定処理を終了する。
【0116】
ここで、図13に示す施設電力由来データベースDB5に格納されている情報の例によれば、施設F1に供給された電力のうちの電力源PAに由来する電力量は、「242(kWh)」である。また、図13に示す施設電力由来データベースDB5に格納されている情報の例によれば、施設F2に供給された電力のうちの電力源PAに由来する電力量は、「7508(kWh)」である。したがって、施設F1と施設F2とに供給された電力量のうちの電力源PAに由来する電力量は、「7750(kWh)」である。一方、図11に示す事業所電力由来データベースDB4に格納されている情報の例によれば、例えば、複合事業所EBに供給された電力のうちの電力源PAに由来する電力量は、「7750(kWh)」である。
【0117】
このように、本実施形態に係る由来別電力管理方法によれば、施設F1と施設F2とに供給される電力の由来は、複合事業所EBに供給される電力の由来と整合する。したがって、本実施形態に係る由来別電力管理方法は、複合事業所EB全体としても、複合事業所EBに設けられた個別の施設Fとしても、適切な由来別電力管理を行うことができる。
【0118】
また、図12に示す条件の例によれば、複合事業所EBに供給される電力のうちの一の電力源Pに由来する電力は、施設F1と施設F2とに割り当てられる。そして、図12に示す条件の例によれば、電力源PAに由来する電力と、電力源PB1に由来する電力と、電力源PB2に由来する電力とで、施設F1に割り当てられる割合が異なる。したがって、本実施形態に係る由来別電力管理方法は、例えば、需要家、組織等によって予め合意された条件に従って、所望の電力源Pに由来する電力を所望の施設Fに、適切且つ柔軟に割り当てることができる。
【0119】
また、図12に示す条件の例によれば、電力源PB2に由来する電力は、電力源PAに由来する電力よりも優先的に割り当てられる。また、図12に示す条件の例によれば、電力源PB1に由来する電力は、電力源PB2に由来する電力よりも優先的に割り当てられる。したがって、本実施形態に係る由来別電力管理方法は、例えば、需要家、組織等によって予め合意された条件に従って、所望の電力源Pに由来する電力を所望の施設Fに、適切且つ柔軟に割り当てることができる。
【0120】
また、本実施形態に係る由来別電力管理方法によれば、施設F1と施設F2とに供給される電力の由来は、施設F1と施設F2とに供給された電力の実績値に基づく。したがって、本実施形態に係る由来別電力管理方法は、複合事業所EBに実際に供給された電力量に基づいて、適切な由来別電力管理を行うことができる。
【0121】
図9の説明に戻り、由来別電力管理装置110の電力由来情報送信部117は、電力由来決定処理が終了すると、電力の由来の情報を確認可能なデータをクライアント端末Cに送信する(ステップS403)。ステップS403において、電力由来情報送信部117は、電力の由来の情報を要求する旨の要求データの送信元のクライアント端末Cに、電力の由来の情報を示すデータを送信する。電力由来情報送信部117は、例えば、第1電力由来決定部114から通知を受けると、事業所電力由来データベースDB4に格納されている電力の由来の情報を読み出す。そして、電力由来情報送信部117は、事業所電力由来データベースDB4から読み出した電力の由来の情報を確認可能なデータをクライアント端末Cに送信する。同様に、電力由来情報送信部117は、例えば、第2電力由来決定部115から通知を受けると、施設電力由来データベースDB5に格納されている電力の由来の情報を読み出す。そして、電力由来情報送信部117は、施設電力由来データベースDB5から読み出した電力の由来の情報を確認可能なデータをクライアント端末Cに送信する。
【0122】
クライアント端末Cは、電力の由来の情報を確認可能なデータを受信すると、電力の由来の情報を出力装置に出力する(ステップS404)。ステップS404において、クライアント端末Cは、例えば、電力の由来の情報をディスプレイに表示する。
【0123】
図14から図19は、クライアント端末Cにおいて出力される電力の由来の情報の一例を示す図である。以下の説明においては、電力の由来の情報がディスプレイに表示される例について説明する。
【0124】
クライアント端末Cにおいて表示される電力の由来の情報は、そのクライアント端末Cがいずれの事業所E、施設Fの需要家の端末であるかにより異なる。
【0125】
図14は、事業所EA1の需要家のクライアント端末Cにおいてディスプレイに表示される電力の由来の情報の一例を示す図である。クライアント端末Cは、事業所EA1に供給された電力の由来のみを含む情報SC1をディスプレイに表示する。図14に示す情報SC1には、事業所EA1に供給された電力の由来について、各電力源Pに由来する電力量の比率を示す円グラフPC11が表示されている。
【0126】
図15は、複合事業所EBの需要家のクライアント端末Cにおいてディスプレイに表示される電力の由来の情報の一例を示す図である。この例では、複合事業所EB、施設F1及び施設F2は、同一のエネルギー管理体制下にある。したがって、クライアント端末Cは、複合事業所EBに供給された電力の由来、施設F1に供給された電力の由来、及び施設F2に供給された電力の由来を含む情報SC2をディスプレイに表示する。図15に示す情報SC2には、複合事業所EBに供給された電力の由来について、各電力源Pに由来する電力量の比率を示す円グラフPC21が表示されている。また、図15に示す情報SC2には、施設F1に供給された電力の由来について、各電力源Pに由来する電力量の比率を示す円グラフPC22が表示されている。また、図15に示す情報SC2には、施設F2に供給された電力の由来について、各電力源Pに由来する電力量の比率を示す円グラフPC23が表示されている。
【0127】
図16は、複合事業所EBの需要家のクライアント端末Cにおいてディスプレイに表示される電力の由来の情報の他の例を示す図である。この例では、複合事業所EB及び施設F1は同一のエネルギー管理体制下にある。一方、施設F2は、独立したエネルギー管理体制である。したがって、クライアント端末Cは、複合事業所EBに供給された電力の由来、及び施設F1に供給された電力の由来を含む情報SC3をディスプレイに表示する。図16に示す情報SC3には、複合事業所EBに供給された電力の由来について、各電力源Pに由来する電力量の比率を示す円グラフPC31が表示されている。また、図16に示す情報SC3には、施設F1に供給された電力の由来について、各電力源Pに由来する電力量の比率を示す円グラフPC32が表示されている。
【0128】
図17は、複合事業所EBの需要家のクライアント端末Cにおいてディスプレイに表示される電力の由来の情報の他の例を示す図である。この例では、複合事業所EBは、施設F1及び施設F2から独立したエネルギー管理体制である。したがって、クライアント端末Cは、複合事業所EBに供給された電力の由来を含む情報SC4をディスプレイに表示する。図17に示す情報SC4には、複合事業所EBに供給された電力の由来について、各電力源Pに由来する電力量の比率を示す円グラフPC41が表示されている。
【0129】
図18は、施設F1の需要家のクライアント端末Cにおいてディスプレイに表示される電力の由来の情報の一例を示す図である。この例では、施設F1は、複合事業所EB及び施設F2から独立したエネルギー管理体制である。したがって、クライアント端末Cは、施設F1に供給された電力の由来を含む情報SC5をディスプレイに表示する。図18に示す情報SC5には、施設F1に供給された電力の由来について、各電力源Pに由来する電力量の比率を示す円グラフPC51が表示されている。
【0130】
図19は、施設F1の需要家のクライアント端末Cにおいてディスプレイに表示される電力の由来の情報の他の例を示す図である。この例では、施設F1は、施設F2と同一のエネルギー管理体制下にあり、複合事業所EBから独立したエネルギー管理体制にある。したがって、クライアント端末Cは、施設F1に供給された電力の由来、及び施設F2に供給された電力の由来を含む情報SC6をディスプレイに表示する。図19に示す情報SC6には、施設F1に供給された電力の由来について、各電力源Pに由来する電力量の比率を示す円グラフPC61が表示されている。また、図19に示す情報SC6には、施設F2に供給された電力の由来について、各電力源Pに由来する電力量の比率を示す円グラフPC62が表示されている。
【0131】
図14から図19に示すように需要家に応じた情報を表示させるため、由来別電力管理装置110は、いずれの事業所E、施設Fの需要家であるかによって、クライアント端末Cに送信するデータの内容を異ならせる。例えば、由来別電力管理装置110は、いずれの事業所E、施設Fの需要家であるかによって、その需要家向けの電力の由来の情報を示すWebページを生成する。そして、由来別電力管理装置110は、そのWebページにアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)を示すデータをクライアント端末Cに送信する。そして、クライアント端末Cは、由来別電力管理装置110から受信したデータによって示されるURLにアクセスし、電力の由来の情報を示すWebページをディスプレイに表示する。
【0132】
図20は、各施設Fに供給された電力の由来を決定するための条件の他の例を示す説明図である。図20に示す例においては、図12に示す例と同じ第1条件~第6条件に加えて、「再生可能エネルギーに由来する電力を可能な限り施設F1に優先的に割り当てる」との特別条件が設定されている。
【0133】
ここで、前述のとおり、電力源PAは、非再生可能エネルギー発電を行う発電所である。一方、電力源PB1及び電力源PB2は、再生可能エネルギー発電を行う発電所である。したがって、図20に示す例における特別条件は、換言すれば「電力源PB1及び電力源PB2に由来する電力を可能な限り施設F1に優先的に割り当てる」との条件となる。
【0134】
図10のステップS508において、第2電力由来決定部115は、まず、上述した例と同様に、施設需要量データベースDB3から読み出した情報に基づいて、指定された期間に各施設Fに供給された電力量を算出する。指定された期間に施設F1に供給された電力量は、その期間における一日あたりの需要量の総和であり、この例の場合、「2970(kWh)」となる。同様に、指定された期間に施設F2に供給された電力量は、この例の場合、「7880(kWh)」となる。
【0135】
そして、第2電力由来決定部115は、図20に示す例の条件に従って、各施設Fに供給された電力の由来を決定する。その場合、第2電力由来決定部115は、まず、第4条件に従って、複合事業所EBに供給された電力のうちの電力源PB1に由来する電力の割り当てを最も優先して実行する。前述のとおり、複合事業所EBに供給された電力の由来は、ステップS503において第1電力由来決定部114により決定されている。この例の場合、電力源PB1に由来する電力量は、図11に示すとおり「2170(kWh)」である。したがって、第2電力由来決定部115は、電力源PB1に由来する電力量「2170(kWh)」を施設F1と施設F2とに100:0の割合で割り当てる。この例の場合、施設F1には、電力源PB1に由来する電力量として「2170(kWh)」が割り当てられる。また、施設F2には、電力源PB1に由来する電力量として「0(kWh)」が割り当てられる。
【0136】
ここで、指定された期間に施設F1に供給された電力量は、「2970(kWh)」である。一方、施設F1に割り当てられた電力源PB1に由来する電力量は、「2170(kWh)」であり、施設F1の需要量に満たない。また、指定された期間に施設F2に供給された電力量は、「7880(kWh)」である。一方、施設F2に割り当てられた電力源PB1に由来する電力量は、「0(kWh)」であり、施設F2の需要量に満たない。
【0137】
したがって、第2電力由来決定部115は、次に、第5条件に従って、複合事業所EBに供給された電力のうちの電力源PB2に由来する電力の割り当てを実行する。前述のとおり、複合事業所EBに供給された電力の由来は、ステップS503において第1電力由来決定部114により決定されている。この例の場合、電力源PB2に由来する電力量は、図11に示すとおり「930(kWh)」である。したがって、第2電力由来決定部115は、電力源PB2に由来する電力量「930(kWh)」を施設F1と施設F2とに60:40の割合で割り当てる。この例の場合、第3条件に従えば、施設F1には、電力源PB2に由来する電力量として「558(kWh)」が割り当てられる筈である。また、第3条件に従えば、施設F2には、電力源PB2に由来する電力量として「372(kWh)」が割り当てられる筈である。
【0138】
ここで、指定された期間に施設F1に供給された電力量は、「2970(kWh)」である。一方、施設F1に割り当てられた電力源PB1及び電力源PB2に由来する電力量は、「2728(kWh)」であり、施設F1の需要量に満たない。
【0139】
したがって、第2電力由来決定部115は、特別条件に従って、電力源PB2に由来する電力量として施設F2に割り当てられる筈の「372(kWh)」のうちの、「242(kWh)」を施設F1に割り当てる。その結果、施設F1には、電力源PB2に由来する電力量として「800(kWh)」が割り当てられる。また、施設F2には、電力源PB2に由来する電力量として「130(kWh)」が割り当てられる。
【0140】
ここで、指定された期間に施設F1に供給された電力量は、「2970(kWh)」である。一方、施設F1に割り当てられた電力源PB1及び電力源PB2に由来する電力量は、「2970(kWh)」であり、施設F1の需要量を満たしている。また、指定された期間に施設F2に供給された電力量は、「7880(kWh)」である。一方、施設F2に割り当てられた電力源PB1及び電力源PB2に由来する電力量は、「130(kWh)」であり、施設F2の需要量に満たない。
【0141】
したがって、第2電力由来決定部115は、次に、第6条件に従って、複合事業所EBに供給された電力のうちの電力源PAに由来する電力の割り当てを実行する。前述のとおり、複合事業所EBに供給された電力の由来は、ステップS503において第1電力由来決定部114により決定されている。この例の場合、電力源PAに由来する電力量は、図11に示すとおり「7750(kWh)」である。したがって、第2電力由来決定部115は、電力源PAに由来する電力量「7750(kWh)」を施設F1と施設F2とに50:50の割合で割り当てる。
【0142】
この例の場合、第6条件に従えば、施設F1には、電力源PAに由来する電力量として「3875(kWh)」を割り当て可能である。しかしながら、施設F1には、電力源PB1及び電力源PB2に由来する電力量として、施設F1の需要量を満たす「2970(kWh)」が割り当てられている。したがって、施設F1には、電力源PAに由来する電力量は割り当てられない。
【0143】
また、第6条件に従えば、施設F2には、電力源PAに由来する電力量として「3875(kWh)」を割り当て可能である。しかしながら、施設F1には、複合事業所EBに供給された電力源PAに由来する電力量は割り当てられていない。したがって、施設F2には、電力源PAに由来する電力量として「7750(kWh)」が割り当てられる。
【0144】
第2電力由来決定部115は、各施設Fに供給された電力の由来を決定すると、図10のステップS509において、各施設Fに供給された電力の由来の情報を施設電力由来データベースDB5に格納する。施設電力由来データベースDB5には、図21に示すような情報が格納される。
【0145】
ここで、前述のとおり、電力源PB2は、天候等の影響により安定して電力の供給を行うことが困難な再生可能エネルギー発電を行う発電所である。そのため、施設F1に供給される電力の由来は、例えば、1分おき、10分おきといった電力量の実績値を取得するタイミングで見れば、必ずしも再生可能エネルギーに由来する電力を十分に割り当てることができない状況にある可能性がある。これに対し、上記実施形態に係る由来別電力管理方法によれば、施設F1と施設F2とに供給される電力の由来を、電力量の実績値を取得する期間よりも長い期間おきに決定する。そして、電力源PBに由来する電力は、施設F2よりも施設F1に優先的に割り当てられる。したがって、本実施形態に係る由来別電力管理方法は、例えば、需要家、組織等によって予め合意された条件に従って、所望の電力源Pに由来する電力を所望の施設Fに、適切且つ柔軟に割り当てることができる。
【0146】
図22は、複合事業所EBの需要家のクライアント端末Cにおいてディスプレイに表示される電力の由来の情報の他の例を示す図である。この例の複合事業所EBの需要家は、施設F1及び施設F2の需要家でもある。したがって、クライアント端末Cは、複合事業所EBに供給された電力の由来、施設F1に供給された電力の由来、及び施設F2に供給された電力の由来を含む情報SC7をディスプレイに表示する。図22に示す情報SC7には、複合事業所EBに供給された電力の由来について、各電力源Pに由来する電力量の比率を示す円グラフPC71が表示されている。また、図22に示す情報SC7には、施設F1に供給された電力の由来について、各電力源Pに由来する電力量の比率を示す円グラフPC72が表示されている。また、図22に示す情報SC7には、施設F2に供給された電力の由来について、各電力源Pに由来する電力量の比率を示す円グラフPC73が表示されている。
【0147】
図23は、本発明の複数の態様が全体的又は部分的に具現化され得るコンピュータ900の例を示す。コンピュータ900にインストールされたプログラムは、コンピュータ900に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられたオペレーションを実行させることができる。また、コンピュータ900にインストールされたプログラムは、コンピュータ900を、本発明の実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させることができる。また、コンピュータ900にインストールされたプログラムは、コンピュータ900に、本発明の実施形態に係るプロセス、又はこのプロセスの段階を実行させることができる。このようなプログラムは、コンピュータ900に、本明細書に記載のフローチャート、及びブロック図のブロックのうちのいくつか又は全てに関連付けられた特定のオペレーションを実行させる。そのために、このようなプログラムは、CPU(Central Processing Unit)901によって実行されてよい。この機能は、FPGA(Field Programmable Gate Array)で実装してもよい。一例として、プログラムは、コンピュータ900を、由来別電力管理装置110として機能させる。
【0148】
本実施形態によるコンピュータ900は、CPU901、RAM(Random Access Memory)902、グラフィックコントローラ903及びディスプレイデバイス904を含む。これらは、ホストコントローラ905によって相互に接続される。また、コンピュータ900は、通信インターフェース906、ハードディスクドライブ907、DVD-ROM(DVD Read Only Memory)ドライブ908のような入出力ユニットを含む。これらは、入出力コントローラ909を介してホストコントローラ905に接続される。また、コンピュータ900は、ROM910及びキーボード911のようなレガシの入出力ユニットを含む。これらは、入出力チップ912を介して入出力コントローラ909に接続される。
【0149】
CPU901は、ROM910及びRAM902内に格納されたプログラムに従って動作し、これにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ903は、RAM902内に提供されるフレームバッファ等、又はグラフィックコントローラ903自体の中に、CPU901によって生成されるイメージデータを取得する。そして、グラフィックコントローラ903は、イメージデータをディスプレイデバイス904上に表示させる。
【0150】
通信インターフェース906は、通信ネットワークCNを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ907は、CPU901によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVD-ROMドライブ908は、プログラム及びデータをDVD-ROM920から読み取り、ハードディスクドライブ907にRAM902を介してプログラム及びデータを提供する。
【0151】
ROM910は、内部に、アクティブ化時にコンピュータ900によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ900のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ912は、様々な入出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ909に接続してよい。
【0152】
プログラムは、DVD-ROM920のようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもあるハードディスクドライブ907、RAM902又はROM910にインストールされ、CPU901によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ900に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法は、コンピュータ900の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0153】
例えば、通信がコンピュータ900及び外部デバイス間で実行される場合、CPU901は、RAM902にロードされた通信プログラムを実行する。そして、CPU901は、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インターフェース906に対し、通信処理を命令してよい。通信インターフェース906は、CPU901の制御の下、RAM902、ハードディスクドライブ907又はDVD-ROM920のような記録媒体内に提供される通信バッファ領域に格納された送信データを読み取る。そして、通信インターフェース906は、読み取られた送信データを、通信ネットワークCNを介して送信する。また、通信インターフェース906は、通信ネットワークCNを介して受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0154】
CPU901は、ハードディスクドライブ907、DVD-ROMドライブ908のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM902に読み取られるようにする。そして、CPU901は、RAM902上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。そして、CPU901は、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0155】
プログラム、データ、テーブル及びデータベースのような様々なタイプの情報は、情報処理されるべく、記録媒体に格納されてよい。CPU901は、RAM902から読み取られたデータに対し、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM902に対しライトバックする。様々なタイプの処理は、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索、情報の置換等を含む。また、CPU901は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、記録媒体内には、各々が第2属性の属性値に関連付けられた第1属性の属性値を有する複数のエントリが格納される。この場合、CPU901は、この複数のエントリの中から、第1属性の属性値が指定あれている条件に一致するエントリを検索し、このエントリ内に格納された第2属性の属性値を読み取る。これにより、CPU901は、予め定められた条件を満たす第1属性に関連付けられた第2属性の属性値を取得してよい。
【0156】
以上の説明によるプログラム及びソフトウェアモジュールは、コンピュータ900上、又はコンピュータ900の近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、通信ネットワークCNに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体は、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能である。これにより、サーバシステムは、プログラムをコンピュータ900に通信ネットワークCNを介して提供する。
【0157】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は、上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。当業者には、上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが明らかである。また、技術的に矛盾しない範囲において、特定の実施形態について説明した事項は、他の実施形態に適用することができる。また、各構成要素は、名称が同一で、参照符号が異なる他の構成要素と同様の特徴を有してもよい。そのような変更又は改良を加えた形態は、本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0158】
例えば、上記実施の形態においては、施設F1と施設F2とに供給される電力の由来が施設F1と施設F2とに供給された電力の実績値に基づく例について説明した。しかしながら、施設F1と施設F2とに供給される電力の由来は、施設F1と施設F2とに供給された電力の実績値と異なる値に基づいて決定可能である。例えば、施設F1と施設F2とに供給される電力の由来は、施設F1と施設F2とに供給される所定時間おきの電力量の予測値を取得し、その所定時間おきの電力量の予測値に基づいて予測されてもよい。その場合、由来別電力管理装置110は、施設F1と施設F2とに供給される所定時間おきの電力量の予測値と、天気予報とに基づいて、施設F1と施設F2とに供給される電力の由来を予測してもよい。また、由来別電力管理装置110は、人工知能を導入したコンピュータであってもよい。そのような形態によれば、複合事業所EBにおいて、複合事業所EB全体としても、複合事業所EBに設けられた個別の施設Fとしても、適切な由来別電力予測を行うことができる。
【0159】
また、上記実施の形態においては、複合事業所EBに2つの施設Fが設けられている例について説明した。しかしながら、複合事業所EBには、複数の施設Fが設けられていればよく、例えば、3つ以上の施設Fが設けられていてもよい。そのような形態においても、複合事業所EBにおいて、複合事業所EB全体としても、複合事業所EBに設けられた個別の施設Fとしても、適切な由来別電力予測を行うことができる。
【0160】
また、上記実施の形態においては、電力源PBに由来する電力を電力源PAに由来する電力よりも優先的に割り当てる例について説明した。これに対し、電力源PAに由来する電力は、電力源PBに由来する電力よりも優先的に割り当てるようにしてもよい。そのような形態によれば、非再生可能エネルギー発電に大きく頼らざるを得ない状況に陥ったとしても、複合事業所EBにおける由来別電力予測を適切に行うことができる。
【0161】
また、上記実施の形態においては、電力源PBに由来する電力を施設F2よりも施設F1に優先的に割り当てる例について説明した。しかしながら、電力源PBには、天候等の影響により安定して電力の供給を行うことが困難な再生可能エネルギー発電を行う電力源PB2も含まれる。そのため、施設Fに供給された電力量を取得するタイミングでは、電力源PBに由来する電力を施設F1に優先的に割り当てても、電力源PAに由来する電力を施設F1に割り当てなければならない状況にあることがある。このような場合、電力源PB1を管理する事業者は、例えば、施設F1の需要者、由来別電力管理システム100の事業者等からの要請を受けて、電力源PB1の発電量を増加させる電力制御を行ってもよい。そのような形態によれば、電力源PBに由来する電力を施設F2よりも施設F1に優先的に割り当てる由来別電力管理の精度を向上させることができる。
【0162】
また、施設F1及び施設F2は、事業活動において再生可能エネルギー発電に由来する電力を割り当てるべき対象の活動が操業計画、外部環境等の条件によって変化することがある。その場合、由来別電力管理装置110は、電力の由来を決定するための条件を適宜切り替えて電力の由来を決定可能である。例えば、由来別電力管理装置110は、電力の由来を決定するための条件を、操業計画に基づくタイムスケージュール、外部環境等の条件を示すステータスデータに応じて切り替える。そのような形態によれば、施設Fの事業活動の変化に追従して、所望の由来の電力を所望の事業活動に割り当てることができ、由来別電力管理の精度を向上させることができる。
【0163】
特許請求の範囲、明細書及び図面中において示した装置、システム、プログラム及び方法における動作、手順、ステップ及び段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示していない。また、実行順序は、前の処理の出力を後の処理の出力で用いるのでない限り、任意の順序で実現し得ることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、実行順序は、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0164】
100・・・由来別電力管理システム、110・・・由来別電力管理装置、111・・・電力量情報受信部、112・・・電力量情報格納部、113・・・情報要求受信部、114・・・第1電力由来決定部、115・・・第2電力由来決定部、116・・・電力由来情報格納部、117・・・電力由来情報送信部、900・・・コンピュータ、901・・・CPU、902・・・RAM、903・・・グラフィックコントローラ、904・・・ディスプレイデバイス、905・・・ホストコントローラ、906・・・通信インターフェース、907・・・ハードディスクドライブ、908・・・DVD-ROMドライブ、909・・・入出力コントローラ、910・・・ROM、911・・・キーボード、912・・・入出力チップ、920・・・DVD-ROM、C1・・・クライアント端末、C2・・・クライアント端末、C3・・・クライアント端末、CN・・・通信ネットワーク、DB1・・・供給量データベース、DB2・・・事業所需要量データベース、DB3・・・施設需要量データベース、DB4・・・事業所電力由来データベース、DB5・・・施設電力由来データベース、DM11・・・電力量計、DM12・・・電力量計、DM13・・・電力量計、DM21・・・電力量計、DM22・・・電力量計、DM31・・・電力量計、DM32・・・電力量計、EA1・・・事業所、EA2・・・事業所、EB・・・複合事業所、F1・・・施設、F2・・・施設、PA・・・電力源、PB1・・・電力源、PB2・・・電力源、PC11・・・円グラフ、PC21・・・円グラフ、PC22・・・円グラフ、PC23・・・円グラフ、PC31・・・円グラフ、PC32・・・円グラフ、PC41・・・円グラフ、PC51・・・円グラフ、PC61・・・円グラフ、PC62・・・円グラフ、PC71・・・円グラフ、PC72・・・円グラフ、PN・・・電力網、SC1・・・情報、SC2・・・情報、SC3・・・情報、SC4・・・情報、SC5・・・情報、SC6・・・情報、SC7・・・情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23