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  • 特許-支持構造物、放熱装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-09
(45)【発行日】2024-07-18
(54)【発明の名称】支持構造物、放熱装置
(51)【国際特許分類】
   F16L 53/75 20180101AFI20240710BHJP
【FI】
F16L53/75
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020109055
(22)【出願日】2020-06-24
(65)【公開番号】P2022006682
(43)【公開日】2022-01-13
【審査請求日】2023-02-13
(73)【特許権者】
【識別番号】390014568
【氏名又は名称】東芝プラントシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001092
【氏名又は名称】弁理士法人サクラ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】猪飼 智治
(72)【発明者】
【氏名】原田 成夫
(72)【発明者】
【氏名】上野 久雄
(72)【発明者】
【氏名】宮岡 亮介
【審査官】豊島 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-326575(JP,A)
【文献】特開2016-160959(JP,A)
【文献】特開2019-100820(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 51/00 - 55/48
F16L 1/00 - 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
構築物に取り付けられた金物と、支持対象からの荷重を受けて前記金物に前記荷重を伝達する支持部材とを有する支持構造物において、前記支持対象内の流体の温度条件の高温化への対応を可能とする放熱装置であって、
2つの平板状の分割直接取り付け部材からなり、これら分割直接取り付け部材のそれぞれに前記支持部材と嵌合可能な第1の凹部および前記第1の凹部の面である密着面が形成され、それぞれの前記分割直接取り付け部材の前記第1の凹部で前記支持部材を挟むようにして前記支持部材に着脱可能に取り付けられる直接取り付け部材と、
前記直接取り付け部材を挟んで前記直接取り付け部材の両側から前記直接取り付け部材に着脱可能に取り付けられる平板状の2つの放熱部材と、
2つの前記放熱部材のそれぞれと前記直接取り付け部材との間に設けられる熱抵抗低減要素である密着用部材と、
を有することを特徴とする放熱装置。
【請求項2】
前記直接取り付け部材の熱膨張率が、前記支持部材の熱膨張率と同程度であることを特徴とする請求項1に記載の放熱装置。
【請求項3】
前記直接取り付け部材の熱膨張率が、前記支持部材の熱膨張率より小さく、室温においては前記密着面と前記支持部材との間にクリアランスが確保されていることを特徴とする請求項に記載の放熱装置。
【請求項4】
2つの前記放熱部材のそれぞれは2つの分割放熱部材を有し、2つの前記分割放熱部材のそれぞれの前記支持部材に対向する辺部には前記支持部材と嵌合可能な第2の凹部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の放熱装置。
【請求項5】
2つの前記分割直接取り付け部材および2つの前記分割放熱部材は、それぞれの前記第1の凹部の向きと前記第2の凹部の向きとが互いに90度ずれるように取り付けられることを特徴とする請求項4に記載の放熱装置。
【請求項6】
前記密着用部材は、銅またはアルミニウムであることを特徴とする請求項ないし請求項5のいずれか一項に記載の放熱装置。
【請求項7】
前記支持対象内の前記流体の温度条件の高温化に対応可能な前記支持構造物であって、
前記構築物に取り付けられた前記金物と、
前記支持対象からの前記荷重を受けて、前記金物に前記荷重を伝達する前記支持部材と、
請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の放熱装置と、
を備えることを特徴とする支持構造物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支持構造物、放熱装置に関する。
【背景技術】
【0002】
発電プラント、あるいは化学プラントなどでは、配管等の支持対象を直接支持する支持構造物は、建屋のコンクリート打設時に設定される埋め込み金物、もしくは建屋の完成後に設定する後打ち金物を介して、建物側の躯体に支持される。
【0003】
支持対象が高温配管の場合、支持構造物の防振装置の作動性能の観点、すなわち、防振装置においてオイルスナッバで用いられる作動油の使用条件の観点から、支持構造物の温度低減を図る例も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特公平1-50796号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、たとえば、タービンプラントにおいては、タービン入口蒸気あるいはタービン入口ガスの高温化によりタービン効率の向上を図っている。このような場合、タービンプラントの配管には、流体温度が、当初計画より高くなる部分が生ずることになる。
【0006】
このような部分においては、支持構造物の使用温度条件が上昇したことにより、新たな使用温度条件からみると、支持構造物がそれまで有していた耐力では不十分、あるいは設計上の余裕が不足することにより、たとえば、支持構造物のサイズアップが必要となる。タービンプラントなどにおいて、支持構造物の物量は膨大であり、これらの交換が必要とされる場合は、大幅な対応が必要となり、コスト的にも工期的にも大きな影響を及ぼす。
【0007】
そこで、本発明は、支持構造物の大幅な変更を伴うことなしに、使用温度条件の高温化への対応を可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の目的を達成するため、本発明に係る放熱装置は、構築物に取り付けられた金物と、支持対象からの荷重を受けて前記金物に前記荷重を伝達する支持部材とを有する支持構造物において、前記支持対象内の流体の温度条件の高温化への対応を可能とする放熱装置であって、2つの平板状の分割直接取り付け部材からなり、これら分割直接取り付け部材のそれぞれに前記支持部材と嵌合可能な第1の凹部および前記第1の凹部の面である密着面が形成され、それぞれの前記分割直接取り付け部材の前記第1の凹部で前記支持部材を挟むようにして前記支持部材に着脱可能に取り付けられる直接取り付け部材と、前記直接取り付け部材を挟んで前記直接取り付け部材の両側から前記直接取り付け部材に着脱可能に取り付けられる平板状の2つの放熱部材と、2つの前記放熱部材のそれぞれと前記直接取り付け部材との間に設けられる熱抵抗低減要素である密着用部材と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、支持構造物の大幅な変更を伴うことなしに、使用温度条件の高温化への対応が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1の実施形態に係る支持構造物の構成を示す側面図である。
図2】第1の実施形態に係る放熱装置の放熱ユニットの構成を示す図3のII-II線矢視断面図である。
図3】第1の実施形態に係る放熱装置の放熱ユニットの構成を示す図2のIII-III線矢視断面図である。
図4】第1の実施形態に係る放熱装置の放熱ユニットの直接取り付け部材を示す正面図である。
図5】第1の実施形態に係る放熱装置の放熱ユニットの放熱板を示す正面図である。
図6】第2の実施形態に係る放熱装置の構成を示す側面図である。
図7】第2の実施形態に係る放熱装置の放熱ユニットの構成を示す図6のVII-VII線矢視断面図である。
図8】第2の実施形態に係る放熱装置の取り付け過程を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る支持構造物、放熱装置および支持対象高温化対応方法について説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0012】
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る支持構造物の構成を示す側面図である。
【0013】
支持構造物100は、配管等の支持対象1からの荷重を受け、支持対象1を支持する。すなわち、支持対象1から受ける荷重を、たとえば建屋コンクリートなどの構築物3に伝達する。
【0014】
支持構造物100は、支持部材110、および放熱装置120を有する。
【0015】
支持部材110は、配管あるいは機器などの支持対象1からの荷重を受けて、この荷重を構築物3に伝達するいわゆる強度メンバーである。
【0016】
支持部材110としては、以下では、1本の鋼材で構成される場合を例にとって説明するが、これに限定されるものではない、たとえば、コンスタントハンガやバネを有するスプリングハンガのような形態の物、下方から支持する容器状の物を含む支持構造物、さらには、荷重をそのまま伝達するのではなく、オイルスナッバ等を有する制振装置あるいは免振ゴムを有する免振装置のように、自身でエネルギーを吸収、消費するものも、支持部材110として扱うことができる。
【0017】
支持部材110は、拘束部111、延長部材112、および金物113を有する。
【0018】
拘束部111は、支持対象1と延長部材112とを結合する。この結果、支持部材110は、支持対象1から延長部材112に熱を伝達する。なお、以下に説明する構成に代えて、拘束部111は、支持対象1の拘束に代えて延長部材112を拘束する場合でもよい。また、拘束部111を介さずに、延長部材112が直接に支持対象と結合する場合であってもよい。
【0019】
延長部材112は、支持対象1の位置から構築物3の位置まで延びた強度メンバーであり、その一端は、溶接部113cにより金物113に結合している。延長部材112は、拘束部111により拘束された支持対象1の反力を金物113に伝達する。
【0020】
以下、延長部材112は、断面がほぼ長方形の筒状である場合を例にとって示しているが、これに限定されず、他の形状を有する筒状であってもよい。あるいは、たとえば、H形鋼、I形鋼、あるいはチャンネルなどの形鋼でもよい。さらに、これらを組み合わせたようなものであってもよい。
【0021】
金物113は、延長部材112により伝達された支持対象1からの反力を構築物3に伝達する。構築物3が鉄筋コンクリートの場合には、金物113は、埋込金物あるいは後打ち金物の形態をとる。埋込金物あるいは後打ち金物の場合、金物113は、鉄筋コンクリートの表面に配され延長部材112と接続する平板113aと、平板113aに取り付けられ鉄筋コンクリート中に埋め込まれる複数の脚113bを有する。また、構築物3が、鉄骨構造の場合には、金物113は、鉄骨に直接取り付けられる平板形状をとる。
【0022】
放熱装置120は、3つの放熱ユニット120aを有する。それぞれの放熱ユニット120aは、延長部材112の長手方向に互いに間隔を空けて、延長部材112に取り付けられている。
【0023】
なお、図1では、放熱装置120が有する放熱ユニット120aの数が3つの場合を例にとって示したが、これに限定されず、2つ以下でもよいし、4つ以上であってもよい。
【0024】
本実施形態では、延長部材112を温度低減化対象150としていることから、放熱ユニット120aの取り付けられた延長部材112の長手方向の位置は、延長部材112の温度低下領域を広く確保するために、拘束部111に近い位置であることが好ましい。
【0025】
図2は、第1の実施形態に係る支持構造物100の放熱ユニット120aの構成を示す図3II-II線矢視断面図、図3は、図2III-III線矢視断面図である。また、図4は、放熱ユニット120aの直接取り付け部材121を示す正面図であり、図5は、放熱部材122を示す正面図である。
【0026】
それぞれの放熱ユニット120aは、直接取り付け部材121、2つの放熱部材122、および2つの密着用部材123を有する。
【0027】
直接取り付け部材121は、延長部材112に直接取り付けられる部分であり、2つの分割直接取り付け部材121aを有する。それぞれの分割直接取り付け部材121aには、図4に示すように、延長部材112と嵌合可能な凹部の面である密着面121b(図4)が形成されている。密着面121bは、分割直接取り付け部材121aの両面に垂直な方向に形成されている。すなわち、密着面121bは、直接取り付け部材121の厚みの部分である。
【0028】
また、それぞれの分割直接取り付け部材121aには少なくとも2つの結合用孔121cが形成されている。この例のように、直接取り付け部材121の密着面121bが、延長部材112と嵌合可能な凹部である場合には、直接取り付け部材121の熱膨張率が延長部材112の熱膨張率と同程度であることが好ましい。また、オーステナイト系ステンレス鋼で、直接取り付け部材がそれより熱膨張率の小さな鉄鋼であるような場合には、支持対象1が使用する高温状態において密着するように、室温においては密着面121bと延長部材112とのクリアランスを確保するように配置する。
【0029】
放熱部材122は、直接取り付け部材121を挟んで直接取り付け部材121の両側から直接取り付け部材121に取り付けられ、直接取り付け部材121からの熱を外気に放熱する部分である。放熱部材122は、直接取り付け部材121の一方の面の大部分と密着する。
【0030】
放熱部材122は、2つの分割放熱部材122aを有する。それぞれの分割放熱部材122aには、図5に示すように、延長部材112と嵌合可能な凹部である密着部122bが形成されている。また、それぞれの分割放熱部材122aには2つの結合用孔122cが形成されている。なお、図5では、それぞれの分割放熱部材122aに延長部材112と嵌合可能な凹部である密着部122bが形成されている場合を例にとって示したが、必ずしも、延長部材112とは密着するように形成されていなくともよい。
【0031】
分割直接取り付け部材121aを挟むそれぞれの分割放熱部材122aには、少なくとも2つの結合用孔122cが形成されている。結合用孔122cは、放熱ユニット120aの組み立て状態において、分割直接取り付け部材121aに形成されている少なくとも2つの結合用孔121cに重なる。それぞれの結合用孔121cおよび結合用孔122cをボルト125a(図2)が貫通し、ナット125b(図2)により、直接取り付け部材121およびそれを挟む2つの放熱部材122を両側から締め付け可能となっている。
【0032】
なお、分割直接取り付け部材121aと、分割放熱部材122aの方向は、互いに90度ずれるように組み立てられる。この結果、2つの分割直接取り付け部材121aと、2つの分割放熱部材122aとは、一体に結合する。
【0033】
密着用部材123は、直接取り付け部材121と2つの放熱部材122とに挟まれて、これらの間のギャップを埋めて、直接取り付け部材121から2つの放熱部材122への熱移動を確実にするための、熱抵抗低減要素である。密着用部材123は、たとえば、銅あるいはアルミニウムなど柔らかい金属の1枚あるいは複数の膜を用いることができる。熱抵抗低減要素としては、固体であれば柔軟性のあるもの、あるいは液状のものが好ましい。熱抵抗低減要素として機能するものであれば、たとえば、高熱使用の油等でもよい。
【0034】
密着用部材123は、それぞれ、直接取り付け部材121とそれぞれの放熱部材122との間に介在し、ボルト125aとナット125bでの締め付けにより、直接取り付け部材121および放熱部材122のそれぞれの面に、より密着し、直接取り付け部材121から放熱部材122への熱移動を確実にする。
【0035】
なお、密着用部材123は、熱移動の経路で異なる部材間であれば、直接取り付け部材121と2つの放熱部材122との間以外でも、たとえば、分割放熱部材122aの密着部122bと延長部材112との間に設けてもよい。
【0036】
放熱部材122の外気に接する表面部分の面積、すなわち、放熱面積は、放熱装置120に期待される放熱量、すなわち、支持部材110の温度を低減目標温度まで低減する放熱量を与えられるに十分な面積が確保されている。なお、放熱部材122での放熱量は、放熱装置120の他の部分の放熱量を考慮して、その分を減じた放熱量であってもよい。また、算出した必要放熱面積に余裕を持たせた面積であってもよい。
【0037】
なお、放熱装置120が設けられている位置より支持対象1に近い側の支持部材110について、放熱装置120による温度低減効果が低減目標温度までの低下をもたらさない場合は、必要に応じて、この部分を補強することにより対応可能である。
【0038】
放熱装置120については、それまでにも放熱装置が設けられている場合には、新しい放熱装置120との交換あるいは放熱装置120の追加を行う。なお、この際、支持部材110に火傷防止のための保護が設けられている場合には、一部、除去の上、放熱装置120を取り付けた後に復旧する。また、新たに放熱装置120を取り付けた後には、放熱装置120に直接人体が接触しないように、たとえば、放熱装置120を取り囲むように籠状の保護部を設けるなどの火傷防止のための対策を施す。
【0039】
以上のように、本実施形態においては、支持対象の条件が高温側に変更となっても、支持構造物の強度メンバーである荷重伝達経路を大幅に変更することなく、放熱装置の追加あるいは交換により対応が可能となる。この結果、コスト的および工期上、大きなメリットが生ずる。
【0040】
[第2の実施形態]
図6は、第2の実施形態に係る放熱装置の構成を示す側面図である。また、図7は、第2の実施形態に係る放熱装置の放熱ユニットの構成を示す図6のVII-VII線矢視断面図である。また、図8は、第2の実施形態に係る放熱装置の取り付け過程を示す斜視図である。
【0041】
本実施形態に係る支持構造物100は、第1の実施形態における支持構造物100の変形である。第1の実施形態と異なるのは、放熱装置130のみであり、その他の点では、第1の実施形態と同様である
放熱装置130は、2つの放熱ユニット130a、密着用部材133、および複数のボルトおよびナット(図示を省略)を有する。
【0042】
2つの放熱ユニット130aは、互いに対向するように延長部材112を挟んで互いに結合される。それぞれの放熱ユニット130aは、連結部材131および複数の放熱板132を有する。連結部材131は、一体で形成され、密着部131および結合部131を有する。密着部131は、延長部材112に密着する部分であり、延長部材112の長手方向に沿って延びている。密着部131は幅方向の両側で結合部131に接続している。
【0043】
結合部131には、ボルト穴135が形成されており、互いに対向する結合部131同士がボルトおよびナットにより締結され、2つの放熱ユニット130aが延長部材112を締め付けるように形成されている。
【0044】
密着用部材133は、延長部材112の周囲に巻かれ、延長部材112とそれぞれの放熱ユニット130aの密着部131との間に介在し、延長部材112から放熱ユニット130aの密着部131への熱移動を確実にするための、熱抵抗低減要素である。密着用部材133は、たとえば、銅あるいはアルミニウムなど柔らかい金属の1枚あるいは複数の膜を用いることができる。熱抵抗低減要素としては、固体であれば柔軟性のあるもの、あるいは液状のものが好ましい。熱抵抗低減要素として機能するものであれば、たとえば、高熱使用の油等でもよい。
【0045】
以上のように構成されている本実施形態による放熱装置130は、一組で、必要な数の放熱板132を取り付け、放熱機能を確保することができる。このため、取り付け作業の軽減化を図ることができる。
【0046】
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。
【0047】
また、各実施形態の特徴を組み合わせてもよい。また、実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
【0048】
実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0049】
1…支持対象、3…構築物、100…支持構造物、110…支持部材、111…拘束部、112…延長部材、113…埋込金物、113a…平板、113b…脚、113c…溶接部、120…放熱装置、120a…放熱ユニット、121…直接取り付け部材、121a…分割直接取り付け部材、121b…密着面、121c…結合用孔、122…放熱部材、122a…分割放熱部材、123…密着用部材、125…結合部材、125a…ボルト、125b…ナット、130…放熱装置、130a…放熱ユニット、131…連結部材、131a…結合部、131b…密着部、132…放熱板、133…密着用部材、135…ボルト穴、150…温度低減対象
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8