(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-09
(45)【発行日】2024-07-18
(54)【発明の名称】シール器具
(51)【国際特許分類】
A61B 17/285 20060101AFI20240710BHJP
A61B 18/12 20060101ALN20240710BHJP
【FI】
A61B17/285
A61B18/12
(21)【出願番号】P 2020178254
(22)【出願日】2020-10-23
【審査請求日】2023-04-18
(32)【優先日】2019-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】592245823
【氏名又は名称】エルベ エレクトロメディジン ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】Erbe Elektromedizin GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【氏名又は名称】新居 広守
(72)【発明者】
【氏名】フェリックス・ボブ
(72)【発明者】
【氏名】シュテファン・カウップ
(72)【発明者】
【氏名】リンダ・バウアー
(72)【発明者】
【氏名】トビアス・ブロイニンガー
(72)【発明者】
【氏名】ビョルン・レーマン
【審査官】北村 龍平
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2010/0292691(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0004208(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2003/0220637(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/00 - 18/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シール器具(10)であって、
前記シール器具(10)で使用するためのナイフカートリッジ(25)と、
シールツール(18)の第1のツール部(17)を遠位端(16)に備える第1の顎部(11)と、
前記第1の顎部(11)に対して枢動可能に支持され、かつ前記シールツール(18)の第2のツール部(20)を遠位端(21)に備える第2の顎部(12)と、
ナイフカートリッジ(25)を受け入れるように構成されたカートリッジシート(24)と、を有
し、
前記ナイフカートリッジ(25)は、内部空間(27)を囲むハウジング(26)と、少なくとも1つの切断刃(32)、および、結合構造(38)を備えるナイフ(30)と、を有し、
前記結合構造(38)は、前記第2の顎部(12)に備えられた、前記ナイフ(30)を前記ナイフカートリッジ(25)の外に移動させるための操作装置(36)との接続のための構造であり、
前記ナイフ(30)が、前記ナイフカートリッジ(25)内に可動に配置されて、前記切断刃(32)が前記内部空間(27)内に配置される第1の位置から、前記切断刃(32)が前記ナイフカートリッジ(25)の外側にある第2の位置までシフトされ、
前記ナイフカートリッジ(25)は、前記シール器具(10)から取り外すことができる唯一の部材であり、
前記ナイフカートリッジ(25)、ならびに、前記第1のツール部(17)および前記第2のツール部(20)は、互いに分離した組立体である、
シール器具。
【請求項2】
前記ハウジング(26)と前記ナイフ(30)との
間に配置され
、前記ナイフ(30)を前記第1の位置にロックするためのロッキング機構(40)を備えることを特徴とする、
請求項
1に記載の
シール器具。
【請求項3】
前記ロッキング機構(40)が、ロック解除のための作動面(45)を備えることを特徴とする、
請求項
2に記載の
シール器具。
【請求項4】
前記ロッキング機構(40)が、前記ハウジング(26)にまたは前記ハウジング内に可動に支持されたブロッキング要素(41)を備え、
前記ブロッキング要素(41)は、前記ナイフ(30)に形成された
くぼみ(39)
を通って延びることを特徴とする、
請求項
2または3に記載のシール器具。
【請求項5】
前記ロッキング機構(40)が、前記ナイフカートリッジ(25)を前記カートリッジシート(24)にロックするように構成されることを特徴とする、
請求項
2から4のいずれか一項に記載のシール器具。
【請求項6】
前記ブロッキング要素(41)が、前記ナイフ(30)を前記ナイフカートリッジ(25)内に
前記第1の位置でロックし、前記ナイフカートリッジ(25)を前記カートリッジシート(24)に第2の位置でロックするように構成されることを特徴とする、
請求項
4に記載のシール器具。
【請求項7】
前記ナイフカートリッジ(25)が、前記カートリッジシート(24)に前記ナイフカートリッジ(25)が取り付けられると前記シール器具(10)内に形成されたナイフチャネル(29)と位置合わせして配置されるナイフチャネル(28)を備えることを特徴とする、
請求項
1から
6のいずれか一項に記載のシール器具。
【請求項8】
前記ナイフカートリッジ(25)が、ナイフ後退装置を備えることを特徴とする、
請求項
1から
7のいずれか一項に記載のシール器具。
【請求項9】
前記ナイフ後退装置が、前記ナイフ(30)の前記切断刃(32)が前記ハウジング(26)の前記内部空間(27)内にある位置に向かって前記ナイフ(30)を付勢するように配置されたばね要素(49)であることを特徴とする、
請求項
8に記載のシール器具。
【請求項10】
前記ナイフカートリッジ(25)が、前記第2の顎部(12)の近位
端に備えられたハンドル(23)を備えることを特徴とする、
請求項
1から
9のいずれか一項に記載のシール器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に血管のシールおよび切開のためのナイフカートリッジおよびシール器具に関する。
【背景技術】
【0002】
シール器具は、通常、脈管、例えば血管もしくはリンパ管、または他の組織をシールし、切断するために手術で使用される。シール中、恒久的な血管閉鎖が形成され、血管は、その後、閉鎖位置で分離される。
【0003】
このため、ハンドルをそのそれぞれの近位端に備える2つの顎部を備えたシール器具が、特許文献1から知られている。2つの顎部は、互いにヒンジ留め式に支持されており、それらの遠位端と共にシール器具を形成している。顎部の1つに、ナイフが遠位方向にシフト可能であるように配置され、このナイフは、顎部のスロット内で案内され、血管を切開する働きをする。血管をシールするために、2つの顎部の遠位部分の接触面に電流を流して、閉じた顎部間に把持された血管を融合させることができる。
【0004】
この器具は、ナイフが鈍くなり、きちんとした切断が生み出されなくなるまで使用され得る。その後、少なくともナイフは交換されなければならない。このために、ナイフは、プラスチックの交換部内に収容されており、この交換部は、シフト可能なナイフ要素と、顎部の遠位部に接続される交換ツールの長手方向セクションに接続されるシール電極とを支持する。2つの長手方向セクションは、顎部の動きに追従できるように、ばねヒンジによって互いに接続される。交換ツールは、器具の顎部の1つに接続される電気接続ケーブルを備える。
【0005】
互いにヒンジ留め式に支持し、その遠位セクションに血管の電気的シールのためのそれぞれのシール電極を備える2つの顎部を備えたシール器具が、特許文献2から知られている。加えて、器具は、ナイフを備え、ナイフは、交換可能に支持され、ラッチ式に顎部の1つに接続され、次いで遠位方向にシフト可能に支持される。
【0006】
特許文献3は、シール電極と、ナイフチャネル内にシフト可能に支持されているメカニカルナイフとを備えた器具を開示している。顎部のそれぞれのレセプタクル内にある機械的に可動であるナイフの代わりに、電気ブレードが、挿入され得る。
【0007】
特許文献4と同様に、特許文献5は、これもまたシール電極を備え、全体として器具に交換可能に取り付けられた交換ツールが設けられる器具を開示している。
【0008】
交換可能なナイフを備えたさらなる器具が、特許文献6から明らかである。
【0009】
特許文献7は、再利用可能なベース本体と、ナイフおよびシール電極を含む交換可能なカートリッジとを備えたシール器具を記載している。
【0010】
さらなる従来技術が、特許文献8、特許文献9、特許文献10、特許文献11、特許文献12、特許文献13、特許文献14、特許文献15および特許文献16から明らかである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】米国特許出願公開第2011/004208号明細書
【文献】米国特許出願公開第2003/220637号明細書
【文献】米国特許出願公開第2013/046303号明細書
【文献】米国特許出願公開第2011/004208号明細書
【文献】国際公開第2018/078646号
【文献】欧州特許出願公開第2732779号明細書
【文献】米国特許第5913874号明細書
【文献】米国特許出願公開第2013/085516号明細書
【文献】米国特許出願公開第2016/206366号明細書
【文献】欧州特許出願公開第2245993号明細書
【文献】欧州特許出願公開第2086440号明細書
【文献】米国特許出願公開第2010/179545号明細書
【文献】米国特許第8685056号明細書
【文献】米国特許第9717521号明細書
【文献】欧州特許出願公開第2489320号明細書
【文献】独国特許出願公開第19637133号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、簡単で安全な方法でナイフの交換を行うことができる交換可能なナイフを備えたシール器具を設計することである。特に関係者の危険を排除するものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本目的は、本発明によるシール器具ならびに本発明によるナイフカートリッジによって解決される。
【0014】
本発明のシール器具は、特に、血管のシール、それによって、特に観血的手術用途に合わせて構成され得る。シール器具は、ハンドルを近位端に備えるか、またはそのようなハンドルと接続される第1の顎部を備える。第1の顎部は、その遠位端において、例えば1つまたは複数のシール電極の形態のシールツールの第1のツール部を備える。第2のツール部、例えばこの場合も1つまたは複数のシール電極を遠位端に備える第2の顎部が設けられ、第1の顎部に対して枢動可能に支持され、このために、例えば第1の顎部と共に枢動可能に接続される。ツールの近くに、ナイフカートリッジを受け入れるためのカートリッジシートが、設けられる。
【0015】
ナイフカートリッジは、ナイフがその中に配置される内部空間を囲むハウジングを備える。これにより、ナイフカートリッジをカートリッジシートにロックすることができる接続手段を提供することができる。少なくとも、ヒンジ留め式に互いに接続された2つの顎部およびそのそれぞれの遠位端にはさみハンドルを備えたはさみタイプの方法で構成された器具では、顎部の一方にカートリッジシートが構成され得る。
【0016】
ナイフは少なくとも1つの切断刃(ブレード)を備えており、ナイフカートリッジ内に後退させ、そこから外にシフトさせることができる。このため、ナイフカートリッジは操作装置を備えることができる。あるいは、ナイフを操作装置に接続するための結合装置(結合構造)を設けることができる。カートリッジがシール器具に挿入されていない場合、ナイフは、カートリッジの内部空間内に保持される。ナイフカートリッジがカートリッジシートに取り付けられている場合、操作装置を使用してナイフをナイフカートリッジの外に、したがって、少なくとも器具が把持している組織において切断を実行するのに必要なところまで移動させることができる。
【0017】
ナイフの交換は、使用済みのナイフカートリッジをカートリッジシートから取り外し、新しいナイフカートリッジをその上に置き、そこに固定することで行われる。このため、カートリッジをカートリッジシートに保持するが、器具の脚部がクリーニング位置に移されるとカートリッジを解放する手段が設けられ得る。カートリッジが解放されるクリーニング位置は、ハンドルが設けられた2本の脚部が、患者に器具を使用している間必要に応じて、または通常どおりより大きく開くという点で、他の位置、すなわち使用位置とは区別される。そうすることで、使い捨て部分として構成されたカートリッジが、器具の調整中に器具に残ることが回避される。
【0018】
本発明の概念により、関係者の負傷の危険が低減または排除されるだけでなく、それと同時に、ナイフカートリッジの形態の使い捨て材料と滅菌可能な器具部との間の分離が生み出され、これは、構築およびクリーニング面で有利である。器具の一部は、摩耗がないか、わずかしかない部分である。これは、顎部およびヒンジを別として、特にシール電極に当てはまる。ナイフカートリッジ内のナイフの位置は、負傷から保護し、取り扱いを簡易化し、より迅速なナイフの交換(挿入および取り外し)を可能にするだけでなく、それと同時に、カートリッジシートの形態の、透明で、滑らかな形状であり、クリーニングが容易であるインターフェイスが生み出される。加えて、使い捨て器具全体と比較して、器具を提供するための技術的な労力を軽減でき、リソースを節約することができる。
【0019】
好ましい実施形態では、ナイフカートリッジは、ナイフのブレードがカートリッジのハウジングの内部空間内にある第1の位置にナイフをロックするためのロッキング機構を備える。このようなナイフカートリッジは、安全に取り扱うことができ、ナイフカートリッジを取り扱う担当者の刺し傷または切り傷が排除される。
【0020】
ロッキング機構は、少なくとも1つの可能な実施形態では、ナイフカートリッジのハウジングに可動に支持されたブロッキング要素を備え、このブロッキング要素に対して、ナイフに構成されたブロッキング構造が割り当てられる。ブロッキング要素は、個別にまたはカートリッジの一部として構成された、シフト可能なブロッキング要素または枢動可能に支持されたブロッキング要素であることができ、ブロッキング要素は、ナイフのブロッキング構造と協働する少なくとも1つのセクションを備える。ナイフのブロッキング構造は、くぼみ、突起、または同様のものとすることができる。例えば、ブロッキング要素は、ナイフの動きをブロックするために、ナイフのくぼみの中またはくぼみを通って延びるブロッキングピンまたはブロッキングボルトであることができる。ブロッキングピンまたはブロッキングボルトは、ナイフのブロッキング構造と係合し、係合から外れるように可動に支持され得る。例えば、このために、ブロッキングピンは、ナイフの移動方向に対して横方向に可動に支持可能であり、ナイフが移動することができるくぼみを備えることができる。くぼみがナイフと位置合わせされると、ナイフの長手方向のシフト運動が開放される。しかし、ブロッキングピンがこの解放位置から外にシフトされている場合、ブロッキングピンは、ブロッキング構造、例えばナイフのへこみを通って延び、こうしてナイフの長手方向の動きをブロックする。しかし、ブロッキング要素は、カートリッジの一体部分として、例えば弾力性のあるラッチなどとして構成することもできる。
【0021】
ブロッキング要素はまた、ナイフのブロッキング構造と係合し、係合から外れるように枢動可能に支持され得る。
【0022】
好ましくは、ナイフカートリッジをカートリッジシートにロックするためのロッキング装置も、提供される。ロッキング装置は、ナイフをナイフカートリッジ内にロックするためのロッキング機構の一部として構成され得る。このため、カートリッジシート内にナイフカートリッジを挿入している間はナイフのロックを解除し、器具からナイフカートリッジを取り外している間はナイフをその安全位置にロックするために、ブロッキング要素は、カートリッジシートのそれぞれの対向面と協働するように構成され得る。
【0023】
ロッキング機構は、特に相互連動を含むことができ、この相互連動は、ナイフを、そのブレードをナイフカートリッジ内にして第1の位置に保持し、ナイフカートリッジを、カートリッジシートにおいて、ナイフが解除される第2の位置にロックする。そのような相互連動は、例えば、ナイフのブロッキング構造またはカートリッジシートに構成されたブロッキング構造内に係合する、シフト可能または枢動可能に支持されたブロッキング要素によって形成され得る。ブロッキング要素の前後の動きは、ナイフカートリッジをカートリッジシートに置き、ナイフカートリッジをカートリッジシートから取り外すことによって制御され得る。相互連動によって器具内にロックされたナイフカートリッジの解放は、器具の2本の脚部の動き、例えば患者での通常の使用中には行われない、延長された開位置においてもたらされ得る。
【0024】
ナイフのブロッキング構造が、ナイフの移動方向に対して横方向の動きによってブロッキング要素がその内部に係合するくぼみである場合、ナイフが安全な位置にある場合にのみ、すなわちブロッキング構造がブロッキング要素と位置合わせされる場合にのみ、ナイフをブロックする位置にブロッキング要素を移すことができる。この位置では、ナイフのブレードは、ナイフカートリッジの内部空間内の安全な位置にある。ブロッキング要素は、この位置ではナイフのブロッキング構造内にしか係合できないため、この位置でカートリッジシートからナイフカートリッジを取り外すためにナイフカートリッジを解放することもできる。
【0025】
したがって、ナイフカートリッジを器具に挿入している間、ならびにナイフカートリッジを器具から取り外している間、取り扱い要員の安全が得られる。
【0026】
ナイフカートリッジは、好ましくは、長手方向に可動な方法でカートリッジ内でナイフを案内するナイフチャネルを含む。カートリッジがカートリッジシートに取り付けられている場合、このナイフチャネルは、顎部に設けられたナイフチャネルと位置合わせされていることが好ましい。ナイフチャネルの近位部は、通常、クリーニングが最も困難である器具内のナイフチャネルの一部を形成する。ナイフが静止位置にあるナイフチャネルの部分は、滅菌中にアクセスすることが特に困難である。しかしながら、ナイフは、使用中、この位置に汚れを運ぶ。ナイフチャネルのこの部分は、ここでは、カートリッジの一部であり、カートリッジと共に交換される。次に、チャネルは、シール顎部内の一方の側部に開いており、ヒンジ領域にもクリーニング開口部を設けることができる。
【0027】
少なくとも好ましい構成では、カートリッジシート上にカートリッジを置いている間、ナイフカートリッジ内のナイフがロック解除されるため、近位の鈍端部がカートリッジを超えて延びることができるナイフを、シフト運動で器具のナイフチャネルに簡単に挿入することができる。これにより、操作装置は、ナイフのそれぞれの結合構造と係合することができる。例えば、結合構造は、くぼみであることができ、このくぼみが操作装置の範囲内にシフトされるとすぐに操作装置のタペットがこのくぼみ内にラッチされる。
【0028】
本発明の一実施形態では、ナイフはまた、分解された状態でカートリッジ内に完全に配置され得る。そのような実施形態では、取り扱いは特に簡単で安全である。
【0029】
これまでに説明した器具には、多くの改変を加えることができる。例えば、ナイフを、その安全な位置に向かって付勢される方法でナイフカートリッジ内に保持することができ、このときナイフのブレードは、ナイフカートリッジのハウジングの内部空間内で安全な位置にある。安全な位置に向けて付勢するために、例えば圧力ばね、引張ばね、磁石などの形態のばね要素を設けることができる。
【0030】
ナイフカートリッジおよび操作装置が、全体的に器具から取り外すことができるカートリッジに組み合わされることも可能である。
【0031】
さらに、ナイフカートリッジを操作装置およびハンドルと組み合わせて、この拡張されたナイフカートリッジが顎部の近位部分を形成するようにすることが可能である。
【0032】
シールツールのツール部が顎部と動かないように接続されている場合も有利である。ナイフカートリッジは、器具から簡単に取り外すことができる唯一の部材であり、それによって混乱および操作エラーを回避する。特に、ナイフカートリッジおよびツール部材は、互いに分離した組立体であり、互いにしっかりとは接続されない。
【0033】
カートリッジを配置するさらなる可能性が利用可能である。例えば、カートリッジシート、したがってカートリッジは、器具のヒンジ領域内に配置され得る。生物学的組織が把持される器具のクランプ領域の近位にカートリッジがあることにより、移動経路および/またはナイフの長さは短くなる。これにより、カートリッジを小型化することができる。
【0034】
しかし、器具にナイフカートリッジを確実にロックするために、例えばラッチング手段の形態でそれぞれのロッキング手段が設けられることは、すべての実施形態に共通である。これらのロッキング手段は、カートリッジの交換中にカートリッジの取り扱いを簡易化するために、カートリッジシートの遠位端の領域内に配置されることが好ましい。好ましくは、顎部へのナイフカートリッジの取り付け中、ならびに顎部からのナイフカートリッジの接続解除中の移動方向は、ナイフの移動方向に対して横方向に向けられる。
【0035】
本発明の実施形態のさらなる詳細は、従属請求項、図面、または説明の主題である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【
図1】ナイフカートリッジを備えた本発明のシール器具の概略斜視図である。
【
図2】ナイフカートリッジおよび割り当てられたカートリッジシートの簡易化された基本図の側面斜視図である。
【
図2a】ナイフカートリッジおよび割り当てられたカートリッジシートの簡易化された基本図の別の側面斜視図である。
【
図3】ラッチ留めされていない状態の顎部のカートリッジシートおよびナイフカートリッジの簡易化された断面図である。
【
図3a】ラッチ留めされていない状態の顎部のカートリッジシートおよびナイフカートリッジの簡易化された別の断面図である。
【
図4】
図3による断面図におけるカートリッジシートおよびナイフカートリッジがラッチ留めされた状態にある図である。
【
図4a】
図3による断面図におけるカートリッジシートおよびナイフカートリッジがラッチ留めされた状態にある別の図である。
【
図5】ナイフカートリッジが割り当てられるシール器具の部分的な斜視分解図である。
【
図6a】
図5による器具用のナイフカートリッジがある位置で相互連動している、断面図である。
【
図6b】
図5による器具用のナイフカートリッジが異なる位置で相互連動している、別の断面図である。
【
図6c】
図5による器具用のナイフカートリッジが異なる位置で相互連動している、別の断面図である。
【
図7】本発明のシール器具の改変された実施形態の図である。
【
図8】本発明のシール器具の改変された別の実施形態の図である。
【
図9】本発明のシール器具の改変された別の実施形態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
図1では、ヒンジ13によって互いに対して枢動可能に支持された第1の顎部11および第2の顎部12を備えるシール器具10が示されている。例えば、ヒンジ13は、顎部11、12に対して横方向に向けられたピボット軸14を規定することができる。
【0038】
第1の顎部11は、その近位端にハンドル15を担持する脚部を備える。ユーザから見て軸14を越えてこうして配置された顎部11の遠位端16は、シールツール18の一部である第1のツール部17を備える。このために、第1のツール部17は、第1の顎部11の近位端から図示しない装置まで延びるケーブル19を介して電流を供給できる少なくとも1つのシール電極を備える。
【0039】
第2の顎部12の遠位端21に取り付けられたシール電極によって形成される第2のツール部20もまた、シールツール18の一部である。第1のツール部17と同様に、第2のツール部20もスロット22を備え、このスロット22に沿ってナイフが移動して、ツール部17、20の間で把持され、電流の効果によってシールされた血管または他の組織を切開することができる。第2の顎部12は、その近位端にハンドル23を備え、それにより、器具10をはさみまたは鉗子のような方法で取り扱うことができる。
【0040】
ヒンジ13と第2の顎部12のハンドル23との間のセクションには、ナイフカートリッジ25の受け入れに役立つカートリッジシート24が構成される。
【0041】
ナイフカートリッジ25は、内部空間27を囲むハウジング26を備える。ハウジング26は、実質的に長手方向に直方体の基本形状を有することができ、この基本形状を通ってナイフチャネル28が長手方向に延びる。このナイフチャネル28は、好ましくは、第2の顎部12に設けられたナイフチャネル29と位置合わせされるように配置される。
【0042】
ナイフ30が、内部空間27内に長手方向にシフト可能に配置され、鈍部31は、ハウジング26の外に延びることができる。ハウジング26の内側のナイフ30の部分に、例えばナイフ30の長手方向Lに対して横方向に延びることができるブレード32が構成される。長手方向Lは、同時にナイフ30の移動方向である。
【0043】
ハウジング26には、好ましくは、取り付け手段、例えば、ラッチ手段33、34が設けられ、これらのラッチ手段33、34に対して、カートリッジシート24に構成された、
図1では示さないそれぞれの対向構造が割り当てられる。ラッチ手段33、34は、例えば、ラッチタペット、ラッチウェブ、ラッチばねまたは他の弾性要素であることができる。
【0044】
ハウジング26にはまた、操作装置36のためのナイフ30へのアクセスを可能にするために、切欠部35を設けることができる。操作装置36の被駆動部材は、例えば、
図1に個別に象徴的に示され、ナイフ30のくぼみ38と係合し得るタペットであることができる。くぼみ38は、結合構造の一例である。ナイフ30は、ナイフ30を安全な位置にロックする働きをする追加のくぼみ、例えばくぼみ39をさらに備えることができる。くぼみ39は、ブロッキング構造の一例である。この安全な位置を
図1に示す。この位置では、ブレード32は、ハウジング26の内部空間27内に配置されている。
【0045】
ナイフ30を安全位置にロックするために、ロッキング機構40を設けることができ、ロッキング機構40は、ナイフカートリッジ25がカートリッジシート24に取り付けられない限り、ナイフ30を安全位置にロックするように構成される。好ましくは、ロッキング機構40は、少なくともナイフ30がその安全な位置にない限り、ナイフカートリッジ25をカートリッジシート24にロックするようにさらに構成される。このために、ナイフカートリッジ25に割り当てられた可動ブロッキング要素41を設けることができる。例えば、ブロッキング要素41は、ナイフ30の移動方向Lに対して横方向にシフト可能であり、ナイフ30のくぼみ39を通って延びるブロッキングラッチまたはブロッキングピンであることができる(
図1および
図3)。あるいは、ロック要素は、例えば枢動可能に支持されたラッチとして、ナイフカートリッジ25と一体的に構成され得る。ラッチの枢動可能な端部は、ブロッキングタペットとしての働きをすることができる。
【0046】
ブロッキング要素41は、
図4に示すように、ブロッキング要素41のそれぞれの動きによってナイフ30と位置合わせすることができるくぼみ42を備えることができる。この位置では、ブロッキング要素41は、ナイフ30の長手方向の動きを解放する。安全な位置でナイフ30を確実にブロックするために、ナイフカートリッジ25が器具10から取り外された場合、ブロッキング要素41をばね手段43によって
図3に示すそのブロッキング位置に向かって付勢することができる。ナイフカートリッジ25とブロッキング要素41との一体構成の場合、ラッチ自体がばね手段を形成することができる。
【0047】
加えて、カートリッジシート24には、例えば傾斜面または突起の形態のロック解除要素44を配置することができ、作動面45が、ロック解除要素44に割り当てられたブロッキング要素41に設けられる。例えば、作動面45は、ブロッキング要素41の移動方向に対して斜めに配置可能である。
【0048】
ブロッキング要素41は、ブロッキングタペット46をさらに備えることができ、このブロッキングタペット46は、カートリッジシート24に設けられたブロッキング開口部47内に係合し、したがってナイフ30がロック解除されるとすぐに(すなわち、くぼみ42が
図4に示すようにナイフ30と位置合わせされたとき)、ナイフカートリッジ25をカートリッジシート24にロックする。
【0049】
図2a、
図3a、および
図4aは、
図2~
図4による実施形態の説明がそれに応じて適用される、改変された実施形態におけるシール器具10およびナイフカートリッジ25を示す。しかし、ばね手段43は、このナイフカートリッジ25内のブロッキング要素41および/またはハウジング26と一体的に形成される。
【0050】
これまでに説明した器具10および割り当てられたナイフカートリッジ25は、以下のように動作する:
明確にするために、最初に、器具10および割り当てられたナイフカートリッジ25が個別に提供されると仮定する。ナイフカートリッジ25は、安全な位置にナイフ30を備え、この安全な位置では、ナイフ30は好ましくはロックされる。したがって、ナイフカートリッジ25は取り扱いが安全である。最大で鈍部31はハウジング26から突き出るが、一方ブレード32は、安全な方法でハウジング26内に保持される。
【0051】
器具10のセットアップのために、ナイフカートリッジ25は、カートリッジシート24に移動され、その上に置かれる。そうすることで、ナイフ30は、
図3に示す位置から
図4の位置に移されるブロッキング要素41のそれぞれの動きによってロック解除される。これにより、ナイフカートリッジ25は、同時にカートリッジシート24にロックされる。しかしながら、ナイフ30の長手方向の動きは、現在解放されている。これにより、ナイフ30の使用者は、鈍部31を掴み、ナイフ30をナイフチャネル28を通って前方に
図1の左にシフトさせ、それによってブレード32はナイフチャネル29に入ることができる。これにより、くぼみ38は、タペット37の領域に同時に到達することができ、それにより、ナイフ30は、操作装置36に結合する。ナイフ30は、この位置でブロッキング要素41の戻り運動をブロックし、それにより、ナイフ30が、そのブレード32がハウジング26を出るように変位されるとすぐに、カートリッジシート24でのナイフカートリッジ25の確実なロックが得られる。これで、器具10は操作の準備ができる。組織セクション、特に血管をシールツール18によって掴むことができ、2つのツール部17、20間に電流を加えることによってシールすることができる。操作装置36のハンドレバー48の操作により、ナイフ30は、くぼみ38内に係合するタペット37によって、シールされた血管を切断するようにスロット22を通ってシフトされる。
【0052】
これにより、顎部が側部に湾曲を有する場合、ナイフ30は、スロット22の湾曲に追従するために幾分可撓性であることができる。
【0053】
ナイフカートリッジ25を交換するために、操作レバー48は、最初に、タペット37がくぼみ38から外に移動するようにロック解除位置にもっていかれる。ナイフ30は、ここで、停止位置まで引き戻すことができる。それによって到達した位置では、くぼみ39は、再びブロッキング要素41と位置合わせされ、それにより、ナイフ30はもはやナイフ30に対する横方向のブロッキング要素41の動きをブロックしない。この状態で、ナイフカートリッジ25をカートリッジシート24から取り外すことができ、そこで、ブロッキング要素41は、ばね要素43の影響下でそのブロッキング位置に戻る。同時に、ブロッキングタペット46は、ブロッキング開口部47の外に移動し、それによりナイフカートリッジ25の解放が可能である。それにより、ばね手段43は、オプションとなる。ばね手段43は、主に解放運動の支援のために、そしてブロッキング要素41を恒久的にブロッキング位置に保持する働きをする。
【0054】
他のロッキング機構が可能であることは明らかである。例えば、ブロッキング要素41をナイフ30の動きをブロックするためにのみ設けることができ、カートリッジシート24におけるナイフカートリッジ25のロックを省略することができる。また、例えば、ハウジング26と一体的に構成され得る、枢動可能なブロッキング要素の使用も可能である。
【0055】
シール器具10のさらなる実施形態が、
図5の分解図に示され、この図は、中に配置されるナイフカートリッジ25を含み、顎部11、12は広げられている。顎部11、12は、それにより、明瞭さを認めるために、それらのヒンジ13の両側で切断されて示される。明らかなように、第2の顎部12は、ナイフカートリッジ25を内部に置くことができるカートリッジシート24を備える。例えば、カートリッジシート24は、ナイフカートリッジ25が嵌合する顎部12の狭い側で開いた溝によって形成され得る。
【0056】
ヒンジ軸14と同心に、弧状のラッチ溝53が構成され、弧状のラッチ溝53は、ブロッキング開口部47としての働きをし、カートリッジシート24の制限壁を通って延びる。
図5は、ラッチ溝53内にブロッキングタペット46がある状態でラッチされているブロッキング要素41を示す。
【0057】
顎部11は、ロック解除要素44を形成し、ラッチ溝53内に嵌合するカム54を備える。2つの顎部11、12を互いに対して枢動させる間、カム54は、ラッチ溝53に沿って動く。カム54は、ヒンジ軸14に対して傾斜した作動面55を備える。
【0058】
ブロッキング要素41およびその機能は、
図6a~
図6cから明らかである。分かるように、ブロッキング要素41は、ブロッキングタペット46を備え、ブロッキングタペット46は、ブロッキング要素41またはハウジング26にも配置されるか、または形成されたばねラッチまたは別のばね手段43によって、ナイフ30がブロックされるブロッキング位置に付勢される。
【0059】
ばね要素56を介してブロッキングタペット46に接続された作動部品の作動面45は、ブロッキング要素41の一部でもある。ばね要素56は、作動要素および/またはブロッキングタペット46と一体的に形成することができる。
【0060】
図6aは、静止位置にあるブロッキング要素41を示している。ばね手段43は、ブロッキング要素41を、ナイフ30が長手方向の動きに対してロックされるブロッキング位置に保つ。
【0061】
ナイフカートリッジ25がカートリッジシート24に挿入されると、カートリッジシート24の側面は、同時に、作動面45を
図6bに示す位置に付勢する。しかし、カートリッジシート24の反対側の壁に沿って延びるブロッキングタペット46は、解放位置においてブロッキング要素41の動きを妨げ、それにより、ナイフ30は、
図6bにしたがってロックされたままである。
【0062】
ナイフカートリッジ25がその所望の位置に到達するとすぐに、ブロッキングタペット46は、ラッチ溝53に到達し、それにより、このとき再び弛緩するばね要素56の影響下で、ラッチ溝53内にラッチする。この位置で、ブロッキング要素41は、ナイフカートリッジ25をカートリッジシート24にロックする。
【0063】
2つの顎部11、12は、患者に対する器具の使用中、ブロッキングタペット46に対してカム54が接触することなく、互いに対して枢動することができる。シール器具10が
図1の図と同様の観血的手術器具である場合、それにより、ラッチ溝53、したがってラッチ溝53内のカム54の自由移動経路は、少なくとも、相当に大きな手を有するユーザでも、カム54をブロッキングタペット46に押しつけて動かすことなく、少なくともあるスパン(中指と親指の間の距離)周りでハンドル15、23を互いに離すことができるような長さである。しかし2つの顎部11、12が互いにさらに離れるように枢動される場合、カム54は、その作動面55によってブロッキングタペット46上に作用し、ブロッキングタペット46を内側に向けて付勢する。これは、ナイフ30が後退している、すなわち、ハウジング26の内部に配置されている場合にのみ達成される。したがって、ナイフカートリッジ25のブロッキング要素41は、
図6cによる位置から
図6bによる位置にもっていかれ、それにより、ナイフ30はロックし、カートリッジシート24内のナイフカートリッジ25は、取り外しのために解放される。ここで、ナイフカートリッジを取り外すことができる。
【0064】
さらに、ロッキング機構を省略し、ナイフ30を、例えば
図7に概略的に示すように、磁石またはばね要素49などのエネルギー貯蔵要素によって安全な位置に保持することが可能である。ばね要素49は、ナイフ後退装置の一例である。ナイフ30は、ハウジング26から突き出る延長部を含むベース50内に保持され得る。これらの延長部は、検査の目的でナイフ30を手動で一時的にハウジング26から移動させるために使用され得る。さらに、延長部は、操作装置36の係合のための働きをすることができる。それ以外、
図1による実施形態に関する説明は、既に導入された参照番号に基づいて、
図7による器具10の実施形態にも同様に当てはまる。
【0065】
器具10のさらなる改変された実施形態では、
図8に示すように、操作装置36はまた、ナイフカートリッジ25と組み合わされて、1つのアセンブリにされ得る。カートリッジシート24は、操作装置36とナイフカートリッジ25からなるユニットを受け入れ、適切なラッチおよび位置決め手段が、
図8ではさらには示さないナイフチャネル28をナイフチャネル29と位置合わせするために設けられる。
【0066】
また、この実施形態では、ナイフカートリッジ25がカートリッジシート24に正しく接続されている場合に、操作レバー48の操作、したがってナイフの延長部のみを可能にするロッキング機構が提供され得る。それ以外、本明細書では、本発明の他の実施形態に関する上記の説明がさらに適用される。
【0067】
図9は、ナイフカートリッジ25が操作装置36だけでなく、さらにハンドル23も備える、器具10のさらなる改変された実施形態を示す。したがって、カートリッジシート24は、同時に、シールツール18を閉じるための力が顎部12の近位部分からその遠位部分21に伝達される接続場所となる。こうして、ナイフカートリッジ25は、顎部12の近位部を形成する。
【0068】
また、器具10のこの実施形態においても、ナイフカートリッジ25がカートリッジシート24と正しく接続されている場合、ナイフカートリッジ25からのその延長部であるナイフの操作を解放するだけのロッキング機構が提供され得る。このために、例えば、1つまたは複数のロック解除ピン51を設けることができ、ロック解除ピン51は、カートリッジシート24に設けられ、それぞれの開口部52内に係合してナイフの動きをロック解除し、および/または操作装置36とナイフとの間の結合を作り出す。
【0069】
本発明の概念は、ナイフカートリッジ25用のカートリッジシート24を備える器具10を提供する。ナイフカートリッジ25は、ナイフ30を、好ましくは保護された安全な位置に保持し、この安全な位置では、ナイフ30のブレード32は、使用していない間、特にナイフカートリッジ25がシール器具10に挿入されていない場合、ナイフカートリッジ25のハウジング26の内側に確実に保持される。
【0070】
この概念により、医療スタッフの取り扱いの安全性が向上する。
【符号の説明】
【0071】
10 シール器具
11 第1の顎部
12 第2の顎部
13 ヒンジ
14 ピボットまたはヒンジ軸
15 第1の顎部11のハンドル
16 第1の顎部11の遠位端
17 第1のツール部
18 シールツール
19 ケーブル
20 第2のツール部
21 第2の顎部12の遠位端
22 スロット
23 第2の顎部12のハンドル
24 カートリッジシート
25 ナイフカートリッジ
26 ナイフカートリッジ25のハウジング
27 ハウジング26の内部空間
28 ハウジング26のナイフチャネル
29 第2の顎部12のナイフチャネル
30 ナイフ
31 ナイフ30の鈍部
32 ナイフ30のブレード
33,34 ラッチ手段
35 切欠部
36 操作装置
37 タペット
38,39 ナイフ30の刃内のくぼみ
40 ロッキング機構
41 ブロッキング要素
42 ブロッキング要素内のくぼみ
43 ばね手段
44 ロック解除要素
45 作動面
46 ブロッキングタペット
47 ブロッキング開口部
48 作動レバー
49 ばね要素
50 ベース
51 ロック解除ピン
52 開口部
53 ラッチ溝
54 カム
55 作動面
56 ばね要素
L ナイフ30の長手およびシフト方向