(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-09
(45)【発行日】2024-07-18
(54)【発明の名称】センサ及び電子装置
(51)【国際特許分類】
G01P 15/08 20060101AFI20240710BHJP
G01P 15/125 20060101ALI20240710BHJP
【FI】
G01P15/08 101A
G01P15/125 Z
(21)【出願番号】P 2021143209
(22)【出願日】2021-09-02
【審査請求日】2023-03-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(74)【代理人】
【識別番号】110004026
【氏名又は名称】弁理士法人iX
(72)【発明者】
【氏名】増西 桂
(72)【発明者】
【氏名】冨澤 泰
(72)【発明者】
【氏名】小川 悦治
(72)【発明者】
【氏名】丸藤 竜之介
(72)【発明者】
【氏名】加治 志織
(72)【発明者】
【氏名】平賀 広貴
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 史登
(72)【発明者】
【氏名】小野 大騎
(72)【発明者】
【氏名】内田 健悟
【審査官】藤澤 和浩
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0025792(US,A1)
【文献】特開平11-173851(JP,A)
【文献】特開2019-109140(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0140992(US,A1)
【文献】特開2002-071707(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0096536(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01P 15/00 ~ 15/18
H01L 29/84
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基体と、
前記基体に固定された第1支持部と、
前記第1支持部に支持され前記基体から離れた第1可動部と、
を備え、
前記第1可動部は、
前記第1支持部に支持された第1可動基部と、
第2可動基部であって、前記第1可動基部から前記第2可動基部への第2方向は、前記基体から前記第1可動部への第1方向と交差した前記第2可動基部と、
前記第1可動基部と前記第2可動基部との間に設けられ、前記第2可動基部を前記第1可動基部と接続する接続基部と、
第1可動梁であって、前記第1可動梁は、第1梁端部、第1梁他端部及び第1梁中間部を含み、前記第1梁端部は前記第1可動基部と接続され、前記第1梁他端部は前記第2可動基部と接続され、前記第1梁中間部は、前記第1梁端部と前記第1梁他端部との間にある、前記第1可動梁と、
第2可動梁であって、前記第2可動梁は、第2梁端部、第2梁他端部及び第2梁中間部を含み、前記第2梁端部は前記第1可動基部と接続され、前記第2梁他端部は前記第2可動基部と接続され、前記第2梁中間部は、前記第2梁端部と前記第2梁他端部との間にあり、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向において、前記接続基部は、前記第1梁中間部と前記第2梁中間部との間にある、前記第2可動梁と、
前記第1梁中間部と接続された第1可動導電部であって、前記第1梁中間部は、前記第3方向において前記第1可動導電部と前記接続基部との間にあり、前記第1可動導電部は、
前記第1梁中間部と接続され前記第3方向に沿って延びる第1交差導電部と、
前記第1交差導電部と接続され前記第2方向に沿って延びる第1延在導電部と、
前記第1交差導電部と接続され前記第2方向に沿って延びる第1他延在導電部であって、前記第1他延在導電部は、前記第3方向において前記第1延在導電部と前記第1梁中間部との間にある、前記第1他延
在導電部と、
を含む、前記第1可動導電部と、
前記第2梁中間部と接続された第2可動導電部であって、前記第2梁中間部は、前記第3方向において前記接続基部と前記第2可動導電部との間にあり、前記第2可動導電部は、
前記第2梁中間部と接続され前記第3方向に沿って延びる第2交差導電部と、
前記第2交差導電部と接続され前記第2方向に沿って延びる第2延在導電部と、
前記第2交差導電部と接続され前記第2方向に沿って延びる第2他延在導電部であって、前記第2他延在導電部は、前記第3方向において前記第2梁中間部と前記第2延在導電部との間にある、前記第2他延在導電部と、
を含む、前記第2可動導電部と、
を備え、
前記第1可動基部の前記第3方向に沿う長さは、前記接続基部の前記第3方向に沿う長さよりも長く、
前記第2可動基部の前記第3方向に沿う長さは、前記接続基部の前記第3方向に沿う前記長さよりも長く、
前記第3方向において、前記接続基部は、前記第1交差導電部と前記第2交差導電部との間にある、センサ。
【請求項2】
前記第1他延在導電部の前記第2方向に沿う長さは、前記第1延在導電部の前記第2方向に沿う長さよりも長く、
前記第2他延在導電部の前記第2方向に沿う長さは、前記第2延在導電部の前記第2方向に沿う長さよりも長い、請求項1に記載のセンサ。
【請求項3】
前記第1可動導電部は、第1中間延在導電部をさらに含み、
前記第1中間延在導電部は、前記第1交差導電部と接続され前記第2方向に沿って延び、
前記第1中間延在導電部は、前記第3方向において前記第1延在導電部と前記第1他延在導電部との間にあり、
前記第1中間延在導電部の前記第2方向に沿う長さは、前記第1延在導電部の前記第2方向に沿う前記長さと、前記第1他延在導電部の前記第2方向に沿う前記長さと、の間であり、
前記第2可動導電部は、第2中間延在導電部をさらに含み、
前記第2中間延在導電部は、前記第2交差導電部と接続され前記第2方向に沿って延び、
前記第2中間延在導電部は、前記第3方向において前記第2他延在導電部と前記第2延在導電部との間にあり、
前記第2中間延在導電部の前記第2方向に沿う長さは、前記第2他延在導電部の前記第2方向に沿う前記長さと、前記第2延在導電部の前記第2方向に沿う前記長さと、の間である、請求項2に記載のセンサ。
【請求項4】
前記第2可動導電部の質量は、前記第1可動導電部の質量とは異なる、請求項1~3のいずれか1つに記載のセンサ。
【請求項5】
前記第1可動導電部は、複数の第1孔を含み、
前記第2可動導電部は、複数の第2孔を含み、
前記複数の第2孔の数は、前記複数の第1孔の数と異なる、請求項1~4のいずれか1つに記載のセンサ。
【請求項6】
基体と、
前記基体に固定された第1支持部と、
前記第1支持部に支持され前記基体から離れた第1可動部と、
を備え、
前記第1可動部は、
前記第1支持部に支持された第1可動基部と、
第2可動基部であって、前記第1可動基部から前記第2可動基部への第2方向は、前記基体から前記第1可動部への第1方向と交差した前記第2可動基部と、
前記第1可動基部と前記第2可動基部との間に設けられ、前記第2可動基部を前記第1可動基部と接続する接続基部と、
第1可動梁であって、前記第1可動梁は、第1梁端部、第1梁他端部及び第1梁中間部を含み、前記第1梁端部は前記第1可動基部と接続され、前記第1梁他端部は前記第2可動基部と接続され、前記第1梁中間部は、前記第1梁端部と前記第1梁他端部との間にある、前記第1可動梁と、
第2可動梁であって、前記第2可動梁は、第2梁端部、第2梁他端部及び第2梁中間部を含み、前記第2梁端部は前記第1可動基部と接続され、前記第2梁他端部は前記第2可動基部と接続され、前記第2梁中間部は、前記第2梁端部と前記第2梁他端部との間にあり、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向において、前記接続基部は、前記第1梁中間部と前記第2梁中間部との間にある、前記第2可動梁と、
前記第1梁中間部と接続された第1可動導電部であって、前記第1梁中間部は、前記第3方向において前記第1可動導電部と前記接続基部との間にあり、前記第1可動導電部は、前記第2方向に沿って延びる第1延在導電部を含む、前記第1可動導電部と、
前記第2梁中間部と接続された第2可動導電部であって、前記第2梁中間部は、前記第3方向において前記接続基部と前記第2可動導電部との間にあり、前記第2可動導電部は、前記第2方向に沿って延びる第2延在導電部を含む、前記第2可動導電部と、
を備え、
前記第1可動導電部は、1または複数の第1孔を含み、
前記第2可動導電部は、1または複数の第2孔を含み、
前記第2方向及び前記第3方向を含む平面における前記1または複数の第2孔の面積の和は、前記平面における前記1または複数の第1孔の面積の和と異な
り、
前記第1可動導電部は、前記第1梁中間部と接続され前記第3方向に沿って延びる第1交差導電部をさらに含み、
前記第1延在導電部は、
前記第1交差導電部と接続され、
前記第2可動導電部は、前記第2梁中間部と接続され前記第3方向に沿って延びる第2交差導電部をさらに含み、
前記第2延在導電部は、前記第2交差導電部と接続され、
前記第1可動基部の前記第3方向に沿う長さは、前記接続基部の前記第3方向に沿う長さよりも長く、
前記第2可動基部の前記第3方向に沿う長さは、前記接続基部の前記第3方向に沿う前記長さよりも長く、
前記第3方向において、前記接続基部は、前記第1交差導電部と前記第2交差導電部との間にある、センサ。
【請求項7】
前記第1可動導電部は、複数の前記第1孔を含み、
前記第2可動導電部は、複数の前記第2孔を含み、
前記複数の第2孔の数は、前記複数の第1孔の数と異なる、請求項6に記載のセンサ。
【請求項8】
前記第1可動導電部の少なくとも一部と対向する第1対向導電部と、
前記第2可動導電部の少なくとも一部と対応する第2対向導電部と、
をさらに備えた、請求項1~7のいずれか1つに記載のセンサ。
【請求項9】
前記第1可動導電部の少なくとも一部と対向する第1対向電極と、
前記第2可動導電部の少なくとも一部と対応する第2対向電極と、
をさらに備えた、請求項1~8のいずれか1つに記載のセンサ。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1つに記載のセンサと、
前記センサから得られる信号に基づいて回路を制御可能な回路処理部と、
を備えた電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、センサ及び電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、MEMS構造を利用したセンサがある。センサにおいて、特性の向上が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施形態は、特性を向上できるセンサ及び電子装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、センサは、基体、第1支持部及び第1可動部を含む。前記第1支持部は、前記基体に固定される。前記第1可動部は、前記第1支持部に支持され前記基体から離れる。前記第1可動部は、第1可動基部、第2可動基部、接続基部、第1可動梁、第2可動梁、第1可動導電部及び第2可動導電部を含む。前記第1可動基部は、前記第1支持部に支持される。前記第1可動基部から前記第2可動基部への第2方向は、前記基体から前記第1可動部への第1方向と交差する。前記接続基部は、前記第1可動基部と前記第2可動基部との間に設けられ、前記第2可動基部を前記第1可動基部と接続する。前記第1可動梁は、第1梁端部、第1梁他端部及び第1梁中間部を含む。前記第1梁端部は前記第1可動基部と接続される。前記第1梁他端部は前記第2可動基部と接続される。前記第1梁中間部は、前記第1梁端部と前記第1梁他端部との間にある。前記第2可動梁は、第2梁端部、第2梁他端部及び第2梁中間部を含む。前記第2梁端部は前記第1可動基部と接続される。前記第2梁他端部は前記第2可動基部と接続される。前記第2梁中間部は、前記第2梁端部と前記第2梁他端部との間にある。前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向において、前記接続基部は、前記第1梁中間部と前記第2梁中間部との間にある。前記第1可動導電部は、前記第1梁中間部と接続される。前記第1梁中間部は、前記第3方向において前記第1可動導電部と前記接続基部との間にある。前記第1可動導電部は、前記第1梁中間部と接続され前記第3方向に沿って延びる第1交差導電部と、前記第1交差導電部と接続され前記第2方向に沿って延びる第1延在導電部と、前記第1交差導電部と接続され前記第2方向に沿って延びる第1他延在導電部と、を含む。前記第1他延在導電部は、前記第3方向において前記第1延在導電部と前記第1梁中間部との間にある。前記第2可動導電部は、前記第2梁中間部と接続される。前記第2梁中間部は、前記第3方向において前記接続基部と前記第2可動導電部との間にある。前記第2可動導電部は、前記第2梁中間部と接続され前記第3方向に沿って延びる第2交差導電部と、前記第2交差導電部と接続され前記第2方向に沿って延びる第2延在導電部と、前記第2交差導電部と接続され前記第2方向に沿って延びる第2他延在導電部と、を含む。前記第2他延在導電部は、前記第3方向において前記第2梁中間部と前記第2延在導電部との間にある。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1(a)及び
図1(b)は、第1実施形態に係るセンサを例示する模式図である。
【
図2】
図2(a)及び
図2(b)は、第1実施形態に係るセンサを例示する模式図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態に係るセンサを例示する模式図である。
【
図4】
図4(a)~
図4(c)は、第1実施形態に係るセンサを例示する模式的断面図である。
【
図5】
図5は、第1実施形態に係るセンサを例示する模式図である。
【
図6】
図6は、第1実施形態に係るセンサを例示する模式図である。
【
図7】
図7は、第2実施形態に係るセンサを例示する模式図である。
【
図8】
図8(a)及び
図8(b)は、第3実施形態に係るセンサを例示する模式的断面図である。
【
図9】
図9は、第4実施形態に係る電子装置を例示する模式図である。
【
図11】
図11(a)及び
図11(b)は、第5実施形態に係るセンサを例示する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0008】
(第1実施形態)
図1(a)、
図1(b)、
図2(a)、
図2(b)及び
図3は、第1実施形態に係るセンサを例示する模式図である。
図1(a)、
図1(b)、
図2(a)及び
図3は、平面図である。
図1(a)及び
図1(b)は、
図2(a)の一部を拡大して例示している。
図2(b)は、
図2(a)のX1-X2線断面図である。
【0009】
図2(a)及び
図2(b)に示すように、実施形態に係るセンサ110は、基体50S、第1支持部50A及び第1可動部10を含む。例えば、第1支持部50A及び第1可動部10は、第1検出素子10Uに含まれて良い。第1検出素子10Uは、基体50Sを含んでも良い。
【0010】
第1支持部50Aは、基体50Sに固定される。第1支持部50Aは、基体50Sの第1面50Sfに設けられる。第1可動部10は、第1支持部50Aに支持される。第1可動部10は、基体50Sから離れる。
【0011】
基体50Sから第1可動部10への第1方向をZ軸方向とする。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Z軸方向及びX軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。
【0012】
第1可動部10は、第1可動基部10A、第2可動基部10B、接続基部10P、第1可動梁11、第2可動梁12、第1可動導電部21及び第2可動導電部22を含む。第1可動基部10Aは、第1支持部50Aに支持される。第1可動基部10Aから第2可動基部10Bへの第2方向は、基体50Sから第1可動部10への第1方向(Z軸方向)と交差する。第2方向は、例えば、X軸方向である。
【0013】
接続基部10Pは、第1可動基部10Aと第2可動基部10Bとの間に設けられる。接続基部10Pは、第2可動基部10Bを第1可動基部10Aと接続する。
【0014】
図1(a)及び
図1(b)に示すように、第1可動梁11は、第1梁端部11e、第1梁他端部11f及び第1梁中間部11cを含む。第1梁端部11eは第1可動基部10Aと接続される。第1梁他端部11fは第2可動基部10Bと接続される。第1梁中間部11cは、第1梁端部11eと第1梁他端部11fとの間にある。第1可動梁11は、第2方向(X軸方向)に沿って延びる。
【0015】
第2可動梁12は、第2梁端部12e、第2梁他端部12f及び第2梁中間部12cを含む。第2梁端部12eは第1可動基部10Aと接続される。第2梁他端部12fは第2可動基部10Bと接続される。第2梁中間部12cは、第2梁端部12eと第2梁他端部12fとの間にある。第2可動梁12は、第2方向(X軸方向)に沿って延びる。第1方向及び第2方向を含む平面と交差する第3方向において、接続基部10Pは、第1梁中間部11cと第2梁中間部12cとの間にある。第3方向は、例えばY軸方向である。
【0016】
図1(a)及び
図1(b)に示すように、第1可動導電部21は、第1梁中間部11cと接続される。第1梁中間部11cは、第3方向(Y軸方向)において、第1可動導電部21と接続基部10Pとの間にある。
【0017】
第1可動導電部21は、第1交差導電部21y、第1延在導電部21a、及び、第1他延在導電部21bを含む。第1交差導電部21yは、第1梁中間部11cと接続され、第3方向(Y軸方向)に沿って延びる。第1延在導電部21aは、第1交差導電部21yと接続され、第2方向(X軸方向)に沿って延びる。例えば、第1延在導電部21aの中央部が、第1交差導電部21yと接続される。
【0018】
第1他延在導電部21bは、第1交差導電部21yと接続され、第2方向(X軸方向)に沿って延びる。例えば、第1他延在導電部21bの中央部が、第1交差導電部21yと接続される。第1他延在導電部21bは、第3方向(Y軸方向)において、第1延在導電部21aと第1梁中間部11cとの間にある。
【0019】
図1(a)及び
図1(b)に示すように、第2可動導電部22は、第2梁中間部12cと接続される。第2梁中間部12cは、第3方向(Y軸方向)において、接続基部10Pと第2可動導電部22との間にある。
【0020】
第2可動導電部22は、第2交差導電部22y、第2延在導電部22a、及び、第2他延在導電部22bを含む。第2交差導電部22yは、第2梁中間部12cと接続され、第3方向(Y軸方向)に沿って延びる。第2延在導電部22aは、第2交差導電部22yと接続され、第2方向(X軸方向)に沿って延びる。例えば、第2延在導電部22aの中央部が、第2交差導電部22yと接続される。
【0021】
第2他延在導電部22bは、第2交差導電部21yと接続され、第2方向(X軸方向)に沿って延びる。例えば、第2他延在導電部22bの中央部が、第2交差導電部22yと接続される。第2他延在導電部22bは、第3方向(Y軸方向)において、第2梁中間部12cと第2延在導電部22aとの間にある。
【0022】
例えば、センサ110に加速度が加わると、第1可動梁11に圧縮応力及び引張応力の一方が生じる。一方、第2可動梁12に圧縮応力及び引張応力の他方が生じる。これにより、第1可動梁11の共振周波数と、第2可動梁12の共振周波数と、の間に差が生じる。例えば、共振周波数の差(及びその変化)を検出することで、加速度を検出できる。
【0023】
図3に示すように、例えば、センサ110は、第1対向導電部51及び第2対向導電部52を含む。第1対向導電部51は、第1可動導電部21の少なくとも一部と、第3方向(例えばY軸方向)において、対向する。第2対向導電部52は、第2可動導電部22の少なくとも一部と、第3方向(例えばY軸方向)において、対向する。例えば、第1対向導電部51と第1可動導電部21との間の距離の変化(変位)に伴って静電容量が変化する。この静電容量の変化を検出することで、第1可動導電部21(及び第1可動梁11)の振動状態が検出できる。例えば、第2対向導電部52と第2可動導電部22との間の距離の変化(変位)に伴って静電容量が変化する。この静電容量の変化を検出することで、第2可動導電部22(及び第2可動梁12)の振動状態が検出できる。
【0024】
実施形態においては、第1可動導電部21は、第1延在導電部21a及び第1他延在導電部21bを含む。第1延在導電部21a及び第1他延在導電部21bが、第1対向導電部51と対向する。これにより、第1可動導電部21が1つの延在導電部を含む場合に比べて、第1可動導電部21と第1対向導電部51とが対向する領域の面積が増加する。これにより、変位に対する静電容量の変化を大きくできる。実施形態によれば、高い感度が得られる。特性を向上できるセンサを提供できる。
【0025】
同様に、第2延在導電部22a及び第2他延在導電部22bが、第2対向導電部52と対向する。これにより、第2可動導電部22が1つの延在導電部を含む場合に比べて、第2可動導電部22と第2対向導電部52とが対向する領域の面積が増加する。これにより、変位に対する静電容量の変化を大きくできる。実施形態によれば、高い感度が得られる。特性を向上できるセンサを提供できる。
【0026】
図3に示すように、センサ110は、第1対向電極61及び第2対向電極62を含んでも良い。第1対向電極61は、第1可動導電部21の少なくとも一部と、第3方向(例えばY軸方向)において、対向する。第2対向電極62は、第2可動導電部22の少なくとも一部と、第3方向(例えばY軸方向)において、対
向する。
【0027】
例えば、第1対向電極61に電気信号(例えば交流信号)が供給される。これにより、第1可動導電部21が変位し、第1可動梁11が振動する。第2対向電極62に電気信号(例えば交流信号)が供給される。これにより、第2可動導電部22が変位し、第2可動梁12が振動する。可動梁に応力が加わらない場合、これらの可動梁は、設計された共振周波数で振動可能である。
【0028】
対向電極に供給される交流信号に基づいて、第1可動導電部21及び第2可動導電部22を介して、第1可動梁11及び第2可動梁12が振動する。上記のように、第1対向導電部51、第2対向導電部52、第1可動導電部21及び第2可動導電部22を介して、第1可動梁11及び第2可動梁12の振動状態が検出できる。振動状態から、第1可動梁11及び第2可動梁12における共振周波数の差(または変化)に対応する値が得られる。
【0029】
図2に示すように、第1可動部10は、可動部材10Xをさらに含んでも良い。第2方向(X軸方向)において、第1可動基部10Aと可動部材10Xとの間に第2可動基部10Bが設けられる。可動部材10Xの第3方向(Y軸方向)に沿う長さL10Xは、第2可動基部10Bの第3方向に沿う長さL10Bよりも長い。可動部材10Xの質量は、第2可動基部10Bの質量よりも大きい。
【0030】
このような構成において、加速度が第1可動部10に加わった場合、可動部材10Xが大きく変位する。これに伴い、第2可動基部10Bが大きく変位する。例えば、第2可動基部10Bは、接続基部10Pを中心にして、Z軸方向を軸とした周方向に変位する。これにより、第1可動梁11及び第2可動梁12に、より大きな応力が印加できる。
【0031】
図1(b)に示すように、1つの例において、第1他延在導電部21bの第2方向(X軸方向)に沿う長さL21bは、第1延在導電部21aの第2方向(X軸方向)に沿う長さL21aよりも長い。第2他延在導電部22bの第2方向(X軸方向)に沿う長さL22bは、第2延在導電部22aの第2方向(X軸方向)に沿う長さL22aよりも長い。
【0032】
このように、第1梁中間部11cから遠い延在導電部の長さは、第1梁中間部11cに近い延在導電部の長さよりも短い。第2梁中間部12cから遠い延在導電部の長さは、第2梁中間部12cに近い延在導電部の長さよりも短い。延在導電部の上記のような長さにより、例えば、延在導電部と対向導電部との間の距離を、より適切に制御しやすい。例えば、延在導電部が対向導電部などと接触することがより効果的に抑制できる。
【0033】
例えば、第1他延在導電部21bの第2方向に沿う長さL21bは、第1延在導電部21aの第2方向に沿う長さL21aの1.2倍以上である。第2他延在導電部22bの第2方向に沿う長さL22bは、第2延在導電部22aの第2方向に沿う長さL22aの1.2倍以上である。
【0034】
図3に示すように、第1対向導電部51の少なくとも一部は、第3方向(例えばY軸方向)において、第1他延在導電部21bと第1延在導電部21aとの間にある。第2対向導電部52の少なくとも一部は、第3方向(例えばY軸方向)において、第2他延在導電部22bと第2延在導電部22aとの間にある。第1対向導電部51と第1可動導電部21とが対向する領域の面積を大きくできる。第2対向導電部52と第2可動導電部22とが対向する領域の面積を大きくできる。
【0035】
図1(b)に示すように、第1他延在導電部21bの第3方向(Y軸方向)に沿う長さを長さW21bとする。第1他延在導電部21bの第2方向(X軸方向)に沿う長さL21bは、長さW21bよりも長い。第2他延在導電部22bの第3方向に沿う長さを長さW22bとする。第2他延在導電部22bの第2方向(X軸方向)に沿う長さL22bは、長さW22bよりも長い。
【0036】
第1交差導電部21yの第2方向(X軸方向)に沿う長さを長さL21yとする。第1延在導電部21aの第2方向(X軸方向)に沿う長さL21aは、長さL21yよりも長い。第2交差導電部22yの第2方向(X軸方向)に沿う長さを長さL22yとする。第2延在導電部22aの第2方向(X軸方向)に沿う長さL22aは、長さL22yよりも長い。
【0037】
図1(b)に示すように、第1可動基部10Aの第3方向(Y軸方向)に沿う長さL10Aは、接続基部10Pの第3方向に沿う長さL10Pよりも長い。第2可動基部10Bの第3方向に沿う長さL10Bは、接続基部10Pの第3方向に沿う長さL10Pよりも長い。小さい接続基部10Pにより、例えば、第2可動基部10Bが、より変位しやすい。より高い感度が得やすい。
【0038】
図2(a)及び
図2(b)に示すように、第1可動部10の周りに構造体59が設けられても良い。
【0039】
図2(b)に示すように、基体50Sの上に第1支持部50Aが設けられる。第1支持部50Aにより第1可動基部10Aが支持される。第1可動基部10Aの上に電極10Eが設けられる。
【0040】
図3に示すように、センサ110は、第1構造体65及び第2構造体66を含んでも良い。この例では、別の第1構造体65A、及び、別の第2構造体66Aが設けられている。これらの構造体は、基体50S(
図1(b)参照)に固定される。
図3に示すように、第1構造体65(及び別の第1構造体65A)の少なくとも一部は、第3方向(例えばY軸方向)において、第1可動導電部21の少なくとも一部と対向する。第2構造体66(及び別の第2構造体66A)の少なくとも一部は、第3方向(例えばY軸方向)において、第2可動導電部22の少なくとも一部と対向する。これらの構造体は、例えば、ストッパとして機能して良い。これらの構造体により、第1可動導電部21及び第2可動導電部22が過度に大きく変位することが抑制できる。例えば、第1可動部10の損傷が抑制できる。
【0041】
図4(a)~
図4(c)は、第1実施形態に係るセンサを例示する模式的断面図である。
図4(a)は、
図3のA1-A2線断面図である。
図4(b)は、
図3のB1-B2線断面図である。
図4(c)は、
図3のC1-C2線断面図である。
【0042】
図4(a)~
図4(c)に示すように、基体50Sと第1可動部10との間に、間隙10Zが設けられる。
【0043】
図4(c)に示すように、基体50Sに設けられた支持部51Sの上に第1対向導電部51が設けられる。第1対向導電部51の上に電極51Eが設けられる。基体50Sに設けられた支持部52Sの上に第2対向導電部52が設けられる。第2対向導電部52の上に電極52Eが設けられる。例えば、電極51Eと電極10E(
図2(b)参照)との間の電気的特性(例えば静電容量の変化など)が検出される。例えば、電極52Eと電極10Eとの間の電気的特性(例えば静電容量の変化など)が検出される。
【0044】
図5は、第1実施形態に係るセンサを例示する模式図である。
図5に示すように、センサ110は、制御部70を含んでも良い。制御部70は、第1可動部10、第1対向導電部51、第2対向導電部52、第1対向電極61及び第2対向電極62と電気的に接続される。制御部70は、例えば、第1可動部10と対向電極との間に交流信号(例えば駆動信号)を印加する。制御部70は、例えば、第1可動部10と対向導電部との間の電気的特性を検出する。
【0045】
図5に示すように、センサ110は、第1対向電極61及び別の第1対向電極61Aを含んでも良い。センサ110は、第2対向電極62及び別の第
2対向電極62Aを含んでも良い。
【0046】
図1(b)、
図3、
図4(a)及び
図4(b)に示すように、センサ110において、第1可動導電部21は、1または複数の第1孔21hを含んでも良い。第1交差導電部21y、第1延在導電部21a、及び、第1他延在導電部21bの少なくともいずれかは、1または複数の第1孔21hを含んでも良い。第2可動導電部22は、1または複数の第2孔22hを含んでも良い。第2交差導電部22y、第2延在導電部22a、及び、第2他延在導電部22bの少なくともいずれかは、1または複数の第2孔21hを含んでも良い。孔により、第1可動導電部21及び第2可動導電部22の質量が調整されて良い。
【0047】
図3に示すように、第1可動基部10A及び第2可動基部10Bは、孔10hを含んでも良い。
図4(a)及び
図4(b)においては、第1可動基部10A及び第2可動基部10Bの孔10hが省略されている。可動部材10Xが孔10hを含んでも良い。
【0048】
図1(b)に示すように、第1可動導電部21は、第1中間延在導電部21cをさらに含んでも良い。第1中間延在導電部21cは、第1交差導電部21yと接続され、第2方向(例えばX軸方向)に沿って延びる。第1中間延在導電部21cは、第3方向(例えばY軸方向)において第1延在導電部21aと第1他延在導電部21bとの間にある。第1中間延在導電部21cの第2方向に沿う長さは、第1延在導電部21aの第2方向に沿う長さL21aと、第1他延在導電部21bの第2方向に沿う長さL21bと、の間である。例えば、第1中間延在導電部21cの中央部が、第1交差導電部21yと接続される。
【0049】
図1(b)に示すように、第2可動導電部22は、第2中間延在導電部22cをさらに含んでも良い。第2中間延在導電部22cは、第2交差導電部22yと接続され、第2方向(例えばX軸方向)に沿って延びる。第2中間延在導電部22cは、第3方向(例えばY軸方向)において第2他延在導電部22bと第2延在導電部22aとの間にある。第2中間延在導電部22cの第2方向に沿う長さは、第2他延在導電部22bの第2方向に沿う長さL22bと、第2延在導電部22aの第2方向に沿う長さL22aと、の間である。例えば、第2中間延在導電部22cの中央部が、第2交差導電部22yと接続される。
【0050】
図6は、第1実施形態に係るセンサを例示する模式図である。
図6に示すように、実施形態に係るセンサ111は、第1可動部10を含む。第1可動部10は、第1可動導電部21及び第2可動導電部22を含む。センサ111においては、第2可動導電部22の構成が第1可動導電部21の構成と異なる。センサ111におけるこれ以外の構成は、センサ110の構成と同様で良い。例えば、第1可動導電部21は、第1可動梁11と接続されている。第2可動導電部22は、第2可動梁12と接続されている。
【0051】
この例では、センサ111において、第1可動導電部21は、複数の第1孔21hを含む。第2可動導電部22は、複数の第2孔22hを含む。複数の第2孔22hの数は、複数の第1孔21hの数と異なる。例えば、第2可動導電部22の質量は、第1可動導電部21の質量とは異なる。例えば、第2可動導電部22は、第1可動導電部21に対して非対称である。
【0052】
これにより、これらの可動導電部の質量が同じ場合に比べて、第1可動梁11及び第2可動梁12における共振周波数の差を大きくできる。共振周波数の差が大きいことで、加速度の検出範囲(ダイナミックレンジ)が拡大できる。例えば、高い精度を維持しつつ、広いダイナミックレンジが得られる。特性を向上できるセンサが提供できる。
【0053】
実施形態係る1つの例において、第1可動導電部21は、第1孔21hを含み、第2可動導電部22は、孔22hを含まなくても良い。
【0054】
別の例において、第1可動導電部21は第1孔21hを含み、第2可動導電部22は第2孔22hを含む。第2方向及び第3方向を含む平面(X-Y平面)における第2孔22hの面積は、上記の平面(X-Y平面)における第1孔21hの面積と異なっても良い。
【0055】
例えば、第1可動導電部21は、複数の第1孔21hを含み、第2可動導電部22は、複数の第2孔22hを含む。第2方向及び第3方向を含む平面(X-Y平面)における複数の第2孔22hの面積の和は、上記の平面(X-Y平面)における複数の第1孔21hの面積の和と異なっても良い。
【0056】
上記のように、孔の違いにより質量の違いが得られる。例えば、第2可動導電部22のX-Y平面における外形は、第1可動導電部21のX-Y平面における外形と実質的に同じである。これにより、これらの可動導電部における温度特性が実質的に同じになる。外形が実質的に同じで、孔に違いが設けられることで、温度特性への悪影響を抑制しつつ、質量の違いが得られる。例えば、周波数の温度係数を実質的に一定としつつ、広いダイナミックレンジが得られる。
【0057】
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態に係るセンサを例示する模式図である。
図7に示すように、実施形態に係るセンサ112は、第1可動部10を含む。第1可動部10は、第1可動導電部21及び第2可動導電部22を含む。センサ112においては、第2可動導電部22の構成が第1可動導電部21の構成と異なる。センサ112におけるこれ以外の構成は、センサ110の構成と同様で良い。
【0058】
例えば、センサ112は、基体50S及び第1支持部50Aを含む(
図2(b)などを参照)。センサ112も、第1可動部10は、第1可動基部10A、第2可動基部10B、接続基部10P、第1可動梁11、第2可動梁12、第1可動導電部21及び第2可動導電部22を含む。センサ112における、第1可動基部10A、第2可動基部10B、接続基部10P、第1可動梁11及び第2可動梁12の構成は、センサ110におけるそれらの構成と同様で良い。
【0059】
センサ112において、第1可動梁11の第1梁中間部11cは、第3方向(Y軸方向)において、接続基部10Pと第1可動導電部21との間にある。第1可動導電部21は、第2方向(X軸方向)に沿って延びる第1延在導電部21aを含む。第1延在導電部21aは、例えば、第3方向(Y軸方向)に沿って延びる第1交差導電部21yにより、第1梁中間部11cと接続される。
【0060】
センサ112において、第2可動梁12の第2梁中間部12cは、第3方向(Y軸方向)において、接続基部10Pと第2可動導電部22との間にある。第2可動導電部22は、第2方向(X軸方向)に沿って延びる第2延在導電部22aを含む。第2延在導電部22aは、例えば、第3方向(Y軸方向)に沿って延びる第2交差導電部22yにより、第2梁中間部12cと接続される。
【0061】
センサ112において、例えば、第2可動導電部22の質量は、第1可動導電部21の質量とは異なる。
【0062】
例えば、第1可動導電部21は、1または複数の第1孔21hを含む。第2可動導電部22は、1または複数の第2孔22hを含む。第2方向及び第3方向を含む平面(X-Y平面)における、上記の1または複数の第2孔22hの面積の和は、上記の平面における、上記の1または複数の第1孔21hの面積の和と異なる。
【0063】
これにより、これらの可動導電部の質量が同じ場合に比べて、第1可動梁11及び第2可動梁12における共振周波数の差を大きくできる。共振周波数の差が大きいことで、加速度の検出範囲(ダイナミックレンジ)が拡大できる。例えば、高い精度を維持しつつ、広いダイナミックレンジが得られる。特性を向上できるセンサが提供できる。
【0064】
例えば、第1可動導電部21は、複数の前記第1孔21hを含む。第2可動導電部22は、複数の第2孔22hを含む。複数の第2孔22hの数は、複数の第1孔21hの数と異なる。
【0065】
センサ112において、例えば、第2可動導電部22のX-Y平面における外形は、第1可動導電部21のX-Y平面における外形と実質的に同じで良い。これにより、これらの可動導電部における温度特性が実質的に同じになる。外形が実質的に同じで、孔に違いが設けられることで、温度特性への悪影響を抑制しつつ、質量の違いが得られる。例えば、周波数の温度係数を実質的に一定としつつ、広いダイナミックレンジが得られる。
【0066】
実施形態は、例えば、DRA(Differential Resonant Accelerometer)に適用できる。センサにおいて、ダイナミックレンジの拡大が望まれる。一般に、センサにおいて、例えば、高精度と、広ダイナミックレンジと、の両立は、困難である。
【0067】
実施形態の1つの例では、複数の延在導電部が設けられる。これにより、「Tree型電極」が形成される。複数の延在導電部が複数の可動梁(2つの共振梁)に接続される。これにより、高い容量感度が得られる。例えば、PLL回路の位相ノイズの低減が容易である。例えば、高精度化(例えば低ドリフト化)が容易になる。
【0068】
例えば、第2可動導電部22の質量は、第1可動導電部21の質量と異なる。非対称の質量により、例えば、2つの共振梁における周波数の差を大きくできる。これにより、広いダイナミックレンジが得られる。例えば、周波数の差の、スケールファクタに対する比を高くできる。この際、例えば、2つの可動導電部の間で、アンカリング位置及び形状を同様にすることが好ましい。これにより、2つの共振梁において、共振周波数の温度係数は、実質的に同じ状態が維持される。例えば、差動の処理より、高い温度安定性が得られる。
【0069】
(第3実施形態)
図8(a)及び
図8(b)は、第3実施形態に係るセンサを例示する模式的断面図である。
図8(a)に示すように、実施形態に係るセンサ120は、第1実施形態または第2実施形態に関して説明した第1検出素子10Uに加えて、第2検出素子10Vを含む。第2検出素子10Vは、例えば、第2支持部50B及び第2可動部10Sを含む。第2支持部50Bは、基体50Sに固定される。第2可動部10Sは、第2支持部50Bに支持され、基体50Sから離れている。センサ120は、第2可動部10Sの動きに応じた信号により、センサ120の角度を検出可能である。例えば、第2可動部10Sの少なくとも一部が、振動される。角度の変化に応じて変化する振動状態を検出することで、角度が検出できる。例えば、フーコーの振り子の原理に基づく角度の検出が行われる。第2可動部10Sは、例えば、角度直接検出型ジャイロ(RIG:Rate Integrating Gyroscope)である。センサ120は、例えば、慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)である。
【0070】
センサ120において、基体50S、第1支持部50A及び第1可動部10などの構成は、第1実施形態または第2実施形態に関して説明した構成が適用できる。
【0071】
図8(a)に示すように、センサ120において、蓋部10Rが設けられても良い。蓋部10Rは、基体50Sと接続される。基体50Sと蓋部10Rとの間に、第1支持部50A、第1可動部10、第2支持部50B及び第2可動部10Sが設けられる。例えば、基体50Sと蓋部10Rとにより囲まれた空間SPは、1気圧未満である。空間SPが減圧されることで、より高精度の検出が実施できる。空間SPは、例えば、0.1Pa以下である。
【0072】
図8(a)及び
図8(b)に示すように、第1可動部10から得られる電気信号、及び、第2可動部10Sから得られる電気信号が、処理回路75に供給されても良い。例えば、配線78aにより、第1可動部10と処理回路75とが電気的に接続される。配線78bにより、第2可動部10Sと処理回路75とが電気的に接続される。処理回路75は、例えば、PLL回路である。処理回路75は、例えば、制御部70に含まれる。処理回路75により、第1可動部10から得られる共振周波数の変化が検出できる。これにより、例えば、加速度が検出できる。処理回路75により、第2可動部10Sから得られる共振周波数の変化が検出できる。これにより、例えば、角度が検出できる。角速度が検出されても良い。小型のセンサが得られる。
【0073】
図8(b)に示すように、実施形態に係るセンサにおいて、第1検出素子10U及び第2検出素子10Vは、容器10Tと蓋部10Rとの間に設けられても良い。容器10Tは、例えば、セラミックパッケージである。容器10Tと蓋部10Rとの間の空間SPは、1気圧未満である。基体50Sは、固定部材19などにより容器10Tに固定される。固定部材19は、例えば、ダイボンド剤である。蓋部10Rは、例えば、セラミック及びガラスの少なくともいずれかを含んで良い。
【0074】
(第4実施形態)
第4実施形態は、電子装置に係る。
図9は、第4実施形態に係る電子装置を例示する模式図である。
図9に示すように、実施形態に係る電子装置310は、第1~第3実施形態に係るセンサと、回路処理部170と、を含む。
図9の例では、センサとして、センサ110が描かれている。回路処理部170は、センサから得られる信号S1に基づいて回路180を制御可能である。回路180は、例えば駆動装置185の制御回路などである。実施形態によれば、例えば、駆動装置185を制御するための回路180などを高精度で制御できる。
【0075】
図10(a)~
図10(h)は、電子装置の応用を例示する模式図である。
図10(a)に示すように、電子装置310は、ロボットの少なくとも一部でも良い。
図10(b)に示すように、電子装置310は、製造工場などに設けられる工作ロボットの少なくとも一部でも良い。
図10(c)に示すように、電子装置310は、工場内などの自動搬送車の少なくとも一部でも良い。
図10(d)に示すように、電子装置310は、ドローン(無人航空機)の少なくとも一部でも良い。
図10(e)に示すように、電子装置310は、飛行機の少なくとも一部でも良い。
図10(f)に示すように、電子装置310は、船舶の少なくとも一部でも良い。
図10(g)に示すように、電子装置310は、潜水艦の少なくとも一部でも良い。
図10(h)に示すように、電子装置310は、自動車の少なくとも一部でも良い。電子装置310は、例えば、ロボット及び移動体の少なくともいずれかを含んでも良い。
【0076】
(第5実施形態)
図11(a)及び
図11(b)は、第5実施形態に係るセンサを例示する模式図である。
図11(a)に示すように、実施形態に係るセンサ430は、第1~第3実施形態のいずれか1つに係るセンサと、送受信部420と、を含む。
図11(a)の例では、センサとして、センサ110が描かれている。送受信部420は、センサ110から得られる信号を、例えば、無線及び有線の少なくともいずれかの方法により送信可能である。センサ430は、例えば、道路400などのスロープ面410などに設けられる。センサ430は、例えば、施設(例えばインフラストラクチャ)などの状態をモニタリングできる。センサ430は、例えば状態モニタリング装置で良い。
【0077】
例えば、センサ430により、道路400のスロープ面410の状態の変化が高精度で検出される。スロープ面410の状態の変化は、例えば、傾斜角度の変化、及び、振動状態の変化の少なくともいずれかを含む。センサ110から得られた信号(検査結果)が、送受信部420により伝達される。施設(例えばインフラストラクチャ)の状態を、例えば、連続的に、監視できる。
【0078】
図11(b)に示すように、センサ430は、例えば、橋梁460の一部に設けられる。橋梁460は、河川470の上に設けられる。例えば、橋梁460は、主桁450及び橋脚440の少なくともいずれかを含む。センサ430は、主桁450及び橋脚440の少なくともいずれかに設けられる。例えば、劣化などに起因して、主桁450及び橋脚440の少なくともいずれかの角度が変化する場合がある。例えば、主桁450及び橋脚440の少なくともいずれかにおいて、振動状態が変化する場合がある。センサ430により、これらの変化が高精度で検出される。検出結果が、送受信部420により、任意の場所に伝達できる。異常を効果的に検知することができる。
【0079】
実施形態は、以下の構成(例えば技術案)を含んでも良い。
【0080】
(構成1)
基体と、
前記基体に固定された第1支持部と、
前記第1支持部に支持され前記基体から離れた第1可動部と、
を備え、
前記第1可動部は、
前記第1支持部に支持された第1可動基部と、
第2可動基部であって、前記第1可動基部から前記第2可動基部への第2方向は、前記基体から前記第1可動部への第1方向と交差した前記第2可動基部と、
前記第1可動基部と前記第2可動基部との間に設けられ、前記第2可動基部を前記第1可動基部と接続する接続基部と、
第1可動梁であって、前記第1可動梁は、第1梁端部、第1梁他端部及び第1梁中間部を含み、前記第1梁端部は前記第1可動基部と接続され、前記第1梁他端部は前記第2可動基部と接続され、前記第1梁中間部は、前記第1梁端部と前記第1梁他端部との間にある、前記第1可動梁と、
第2可動梁であって、前記第2可動梁は、第2梁端部、第2梁他端部及び第2梁中間部を含み、前記第2梁端部は前記第1可動基部と接続され、前記第2梁他端部は前記第2可動基部と接続され、前記第2梁中間部は、前記第2梁端部と前記第2梁他端部との間にあり、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向において、前記接続基部は、前記第1梁中間部と前記第2梁中間部との間にある、前記第2可動梁と、
前記第1梁中間部と接続された第1可動導電部であって、前記第1梁中間部は、前記第3方向において前記第1可動導電部と前記接続基部との間にあり、前記第1可動導電部は、
前記第1梁中間部と接続され前記第3方向に沿って延びる第1交差導電部と、
前記第1交差導電部と接続され前記第2方向に沿って延びる第1延在導電部と、
前記第1交差導電部と接続され前記第2方向に沿って延びる第1他延在導電部であって、前記第1他延在導電部は、前記第3方向において前記第1延在導電部と前記第1梁中間部との間にある、前記第1他延導電部と、
を含む、前記第1可動導電部と、
前記第2梁中間部と接続された第2可動導電部であって、前記第2梁中間部は、前記第3方向において前記接続基部と前記第2可動導電部との間にあり、前記第2可動導電部は、
前記第2梁中間部と接続され前記第3方向に沿って延びる第2交差導電部と、
前記第2交差導電部と接続され前記第2方向に沿って延びる第2延在導電部と、
前記第2交差導電部と接続され前記第2方向に沿って延びる第2他延在導電部であって、前記第2他延在導電部は、前記第3方向において前記第2梁中間部と前記第2延在導電部との間にある、前記第2他延在導電部と、
を含む、前記第2可動導電部と、
を備えた、センサ。
【0081】
(構成2)
前記第1他延在導電部の前記第2方向に沿う長さは、前記第1延在導電部の前記第2方向に沿う長さよりも長く、
前記第2他延在導電部の前記第2方向に沿う長さは、前記第2延在導電部の前記第2方向に沿う長さよりも長い、構成1に記載のセンサ。
【0082】
(構成3)
前記第1他延在導電部の前記第2方向に沿う前記長さは、前記第1延在導電部の前記第2方向に沿う前記長さの1.2倍以上であり、
前記第2他延在導電部の前記第2方向に沿う前記長さは、前記第2延在導電部の前記第2方向に沿う前記長さの1.2倍以上である、構成2に記載のセンサ。
【0083】
(構成4)
前記第1他延在導電部の前記第2方向に沿う前記長さは、前記第1他延在導電部の前記第3方向に沿う長さよりも長く、
前記第2他延在導電部の前記第2方向に沿う前記長さは、前記第2他延在導電部の前記第3方向に沿う長さよりも長い、構成2または3に記載のセンサ。
【0084】
(構成5)
前記第1延在導電部の前記第2方向に沿う前記長さは、前記第1交差導電部の前記第2方向に沿う長さよりも長く、
前記第2延在導電部の前記第2方向に沿う前記長さは、前記第2交差導電部の前記第2方向に沿う長さよりも長い、構成2~4のいずれか1つに記載のセンサ。
【0085】
(構成6)
前記第1可動導電部は、第1中間延在導電部をさらに含み、
前記第1中間延在導電部は、前記第1交差導電部と接続され前記第2方向に沿って延び、
前記第1中間延在導電部は、前記第3方向において前記第1延在導電部と前記第1他延在導電部との間にあり、
前記第1中間延在導電部の前記第2方向に沿う長さは、前記第1延在導電部の前記第2方向に沿う前記長さと、前記第1他延在導電部の前記第2方向に沿う前記長さと、の間であり、
前記第2可動導電部は、第2中間延在導電部をさらに含み、
前記第2中間延在導電部は、前記第2交差導電部と接続され前記第2方向に沿って延び、
前記第2中間延在導電部は、前記第3方向において前記第2他延在導電部と前記第2延在導電部との間にあり、
前記第2中間延在導電部の前記第2方向に沿う長さは、前記第2他延在導電部の前記第2方向に沿う前記長さと、前記第2延在導電部の前記第2方向に沿う前記長さと、の間である、構成2~5のいずれか1つに記載のセンサ。
【0086】
(構成7)
前記第2可動導電部の質量は、前記第1可動導電部の質量とは異なる、構成1~6のいずれか1つに記載のセンサ。
【0087】
(構成8)
前記第1可動導電部は、第1孔を含み、
前記第2可動導電部は、孔を含まない、または、前記第2可動導電部は第2孔を含み、
前記第2方向及び前記第3方向を含む平面における前記第2孔の面積は、前記平面における前記第1孔の面積と異なる、構成1~7のいずれか1つに記載のセンサ。
【0088】
(構成9)
前記第1可動導電部は、複数の第1孔を含み、
前記第2可動導電部は、複数の第2孔を含み、
前記第2方向及び前記第3方向を含む平面における前記複数の第2孔の面積の和は、前記平面における前記複数の第1孔の面積の和と異なる、構成1~7のいずれか1つに記載のセンサ。
【0089】
(構成10)
前記第1可動導電部は、複数の第1孔を含み、
前記第2可動導電部は、複数の第2孔を含み、
前記複数の第2孔の数は、前記複数の第1孔の数と異なる、構成1~7のいずれか1つに記載のセンサ。
【0090】
(構成11)
基体と、
前記基体に固定された第1支持部と、
前記第1支持部に支持され前記基体から離れた第1可動部と、
を備え、
前記第1可動部は、
前記第1支持部に支持された第1可動基部と、
第2可動基部であって、前記第1可動基部から前記第2可動基部への第2方向は、前記基体から前記第1可動部への第1方向と交差した前記第2可動基部と、
前記第1可動基部と前記第2可動基部との間に設けられ、前記第2可動基部を前記第1可動基部と接続する接続基部と、
第1可動梁であって、前記第1可動梁は、第1梁端部、第1梁他端部及び第1梁中間部を含み、前記第1梁端部は前記第1可動基部と接続され、前記第1梁他端部は前記第2可動基部と接続され、前記第1梁中間部は、前記第1梁端部と前記第1梁他端部との間にある、前記第1可動梁と、
第2可動梁であって、前記第2可動梁は、第2梁端部、第2梁他端部及び第2梁中間部を含み、前記第2梁端部は前記第1可動基部と接続され、前記第2梁他端部は前記第2可動基部と接続され、前記第2梁中間部は、前記第2梁端部と前記第2梁他端部との間にあり、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向において、前記接続基部は、前記第1梁中間部と前記第2梁中間部との間にある、前記第2可動梁と、
前記第1梁中間部と接続された第1可動導電部であって、前記第1梁中間部は、前記第3方向において前記第1可動導電部と前記接続基部との間にあり、前記第1可動導電部は、前記第2方向に沿って延びる第1延在導電部を含む、前記第1可動導電部と、
前記第2梁中間部と接続された第2可動導電部であって、前記第2梁中間部は、前記第3方向において前記接続基部と前記第2可動導電部との間にあり、前記第2可動導電部は、前記第2方向に沿って延びる第2延在導電部を含む、前記第2可動導電部と、
を備え、
前記第1可動導電部は、1または複数の第1孔を含み、
前記第2可動導電部は、1または複数の第2孔を含み、
前記第2方向及び前記第3方向を含む平面における前記1または複数の第2孔の面積の和は、前記平面における前記1または複数の第1孔の面積の和と異なる、センサ。
【0091】
(構成12)
前記第1可動導電部は、複数の前記第1孔を含み、
前記第2可動導電部は、複数の前記第2孔を含み、
前記複数の第2孔の数は、前記複数の第1孔の数と異なる、構成11に記載のセンサ。
【0092】
(構成13)
前記第2可動導電部の質量は、前記第1可動導電部の質量とは異なる、構成11または12に記載のセンサ。
【0093】
(構成14)
前記第1可動導電部の少なくとも一部と対向する第1対向導電部と、
前記第2可動導電部の少なくとも一部と対応する第2対向導電部と、
をさらに備えた、構成1~13のいずれか1つに記載のセンサ。
【0094】
(構成15)
前記第1対向導電部の少なくとも一部は、前記第3方向において前記第1他延在導電部と前記第1延在導電部との間にあり、
前記第2対向導電部の少なくとも一部は、前記第3方向において前記第2他延在導電部と前記第2延在導電部との間にある、構成14に記載のセンサ。
【0095】
(構成16)
前記第1可動導電部の少なくとも一部と対向する第1対向電極と、
前記第2可動導電部の少なくとも一部と対応する第2対向電極と、
をさらに備えた、構成1~13のいずれか1つに記載のセンサ。
【0096】
(構成17)
前記基体に固定された第1構造体及び第2構造体をさらに備え、
前記第1構造体の少なくとも一部は、前記第3方向において前記第1可動導電部の少なくとも一部と対向し、
前記第2構造体の少なくとも一部は、前記第3方向において前記第2可動導電部の少なくとも一部と対向する、構成1~13のいずれか1つに記載のセンサ。
【0097】
(構成18)
前記第1可動基部の前記第3方向に沿う長さは、前記接続基部の前記第3方向に沿う長さよりも長く、
前記第2可動基部の前記第3方向に沿う長さは、前記接続基部の前記第3方向に沿う前記長さよりも長い、構成1~17のいずれか1つに記載のセンサ。
【0098】
(構成19)
前記第1可動部は、可動部材をさらに含み、
前記第2方向において前記第1可動基部と前記可動部材との間に前記第2可動基部が設けられ、
前記可動部材の前記第3方向に沿う長さは、前記第2可動基部の前記第3方向に沿う長さよりも長い、構成1~17のいずれか1つに記載のセンサ。
【0099】
(構成20)
構成1~19のいずれか1つに記載のセンサと、
前記センサから得られる信号に基づいて回路を制御可能な回路処理部と、
を備えた電子装置。
【0100】
実施形態によれば、特性を向上できるセンサ及び電子装置が提供できる。
【0101】
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、センサに含まれる基体、支持部、可動部、対向導電部、対向電極及び制御部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
【0102】
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
【0103】
その他、本発明の実施の形態として上述したセンサ及び電子装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全てのセンサ及び電子装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
【0104】
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
【0105】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0106】
10…第1可動部、 10A、10B…第1、第2可動基部、 10E…電極、 10P…接続基部、 10R…蓋部、 10S…第2可動部、 10T…容器、 10U…第1検出素子、 10V…第2検出素子、 10X…可動部材、 10Z…間隙、 10h…孔、 11、12…第1、第2可動梁、 11c、12c…第1、第2梁中間部、 11e、12e…第1、第2梁端部、 11f、12f…第1、第2梁他端部、 19…固定部材、 21、22…第1、第2可動導電部、 21a、22a…第1、第2延在導電部、 21b、22b…第1、第2他延在導電部、 21c、22c…第1、第2中間延在導電部、 21h、22h…第1、第2孔、 21y、22y…第1、第2交差導電部、 50A、50B…第1、第2支持部、 50S…基体、 50Sf…第1面、 51、52…第1、第2対向導電部、 51E、52E…電極、 51S、52S…支持部、 59…構造体、 61、61A…第1対向電極、 62、62A…第2対向電極、 65、65A…第1構造体、 66、66A…第2構造体、 70…制御部、 75…処理回路、 78a、78b…配線、 110~112、120…センサ、 170…回路処理部、 180…回路、 185…駆動装置、 310…電子装置、 410…スロープ面、 420…送受信部、 430…センサ、 440…橋脚、 450…主桁、 460…橋梁、 470…河川、 L10A、L10B、L10P、L10X…長さ、 L21a、L21b、L21y、L22a、L22b、L22y…長さ、 S1…信号、 SP…空間、 W21b、W22b…長さ