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特許7518845マイクロ波を用いた植物バイオマスからの精油抽出
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  • 特許-マイクロ波を用いた植物バイオマスからの精油抽出 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-09
(45)【発行日】2024-07-18
(54)【発明の名称】マイクロ波を用いた植物バイオマスからの精油抽出
(51)【国際特許分類】
   C11B 9/00 20060101AFI20240710BHJP
   C11B 1/10 20060101ALI20240710BHJP
   A23L 2/58 20060101ALI20240710BHJP
   A23L 2/52 20060101ALI20240710BHJP
   A23L 5/43 20160101ALI20240710BHJP
   A23L 33/105 20160101ALI20240710BHJP
   A61K 8/49 20060101ALI20240710BHJP
   A61Q 13/00 20060101ALI20240710BHJP
   C12G 3/04 20190101ALI20240710BHJP
   C09B 61/00 20060101ALI20240710BHJP
【FI】
C11B9/00 Z
C11B1/10
A23L2/00 M
A23L2/52
A23L5/43
A23L33/105
A61K8/49
A61Q13/00 101
C12G3/04
C09B61/00 C
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021549888
(86)(22)【出願日】2020-02-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-11
(86)【国際出願番号】 EP2020054950
(87)【国際公開番号】W WO2020173967
(87)【国際公開日】2020-09-03
【審査請求日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】62/810,650
(32)【優先日】2019-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】19174970.4
(32)【優先日】2019-05-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】390009287
【氏名又は名称】フイルメニツヒ ソシエテ アノニム
【氏名又は名称原語表記】Firmenich SA
【住所又は居所原語表記】7,Rue de la Bergere,1242 Satigny,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】グザヴィエ ブロシェ
(72)【発明者】
【氏名】フィリップ ピノー
(72)【発明者】
【氏名】ステファニー サロード
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ルマソン
(72)【発明者】
【氏名】パトリック サロード
(72)【発明者】
【氏名】アンジェラ ディ ピエトロ
(72)【発明者】
【氏名】ブリジット ペレン
【審査官】桜田 政美
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107446704(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第102277008(CN,A)
【文献】特開2014-033995(JP,A)
【文献】特開平04-058895(JP,A)
【文献】特表2004-507582(JP,A)
【文献】特開2016-108253(JP,A)
【文献】特表2020-500021(JP,A)
【文献】CEREZO, Ana B. et al.,Isolation, identification, and antioxidant activity of anthocyanin compounds in Camarosa strawberry,FOOD CHEMISTRY,UK,2010年,vol.123,pp.574-582
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C09B 61/00
A23L 2/58
A23L 2/52
A23L 5/43
A23L 33/105
A61K 8/49
A61Q 13/00
C11B 1/10
C12G 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物バイオマスの抽出物であって、0.5ppmのシアニジン-3-グルコシド、0.07ppmのペオニジン、0.2ppmのペオニジン-3-ガラクトシド、0.8ppmのペオニジン-3-グルコシド、および0.6ppmのペツニジンを含む、抽出物。
【請求項2】
少なくとも1種のアントシアニジンをさらに含む、請求項1記載の抽出物。
【請求項3】
前記抽出物中の少なくとも1種のアントシアニジンの濃度が1ppmである、請求項記載の抽出物。
【請求項4】
少なくとも1種のアントシアニジンが、シアニジン、デルフィニジン、マルビニジン、ペオニジン、ペツニジン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項記載の抽出物。
【請求項5】
前記抽出物100gあたり0.9gを上回る量のグルコースをさらに含む、請求項1記載の抽出物。
【請求項6】
前記抽出物100gあたり1.1~1.5gの量のフルクトースをさらに含む、請求項1記載の抽出物。
【請求項7】
前記抽出物100gあたり0.2~1gの量のスクロースをさらに含む、請求項1記載の抽出物。
【請求項8】
前記抽出物100gあたり2~2.5gの量の還元糖をさらに含む、請求項1記載の抽出物。
【請求項9】
前記植物バイオマスがイチゴである、請求項1記載の抽出物。
【請求項10】
(i)0.007ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオン、(ii)0.05ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オール;(iii)0.02~0.1ppmのジヒドロ-5-オクチル-2(3H)-フラノン;(iv)0.05~0.15ppmの4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン、(v)0.3ppm未満の2-メチルプロパン-1-オール;(vi)0.5ppm未満の3-メチルブタノール;および(vii)0.4ppm未満の2-ヘキセナールを含む、請求項記載の抽出物。
【請求項11】
請求項1から10までのいずれか1項記載の抽出物を含む香り付けされた物品であって、芳香水、香水、コロン、バスジェル、シャワージェル、シャンプー、ヘアケア製品、化粧品、デオドラント、エアフレッシュナー、洗剤、布地類柔軟剤、およびハウスホールド・クリーナーからなる群から選択される、香り付けされた物品。
【請求項12】
請求項1から10までのいずれか1項記載の抽出物を含むフレーバー付けされた消費者製品であって、ベークド品、乳系製品、乳類似食品、油脂もしくはそのエマルジョン系製品、乳製品、糖菓製品、デザート、チョコレートおよびコンパウンドコーティング、シリアル製品、ノンアルコール飲料、アルコール飲料、またはインスタントもしくはそのまますぐ飲める飲料からなる群から選択される、フレーバー付けされた消費者製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、精油、抽出物、ならびにマイクロ波を用いて植物バイオマスから精油および抽出物を抽出する装置および方法に関する。
【0002】
発明の背景
マイクロ波を用いた植物バイオマスからの精油抽出は、これまで商用開発が限られていた。マイクロ波抽出法を産業スケールの規模にまで拡大する際に遭遇する問題としては、たとえば大量の植物バイオマスから精油を安定的に得ることが挙げられる。したがって、産業スケールのマイクロ波抽出法に対する需要がある。
【0003】
発明の概要
本明細書に記載される一態様は、植物バイオマスの抽出物を提供し、該抽出物は、少なくとも1種のアントシアニンを含む。一態様では、該抽出物は、少なくとも1種のアントシアニジンをさらに含む。
【0004】
一態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニンの濃度は1ppmである。
【0005】
一態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニジンの濃度は1ppmである。
【0006】
一態様では、少なくとも1種のアントシアニジンは、シアニジン、デルフィニジン、マルビニジン、ペオニジン、ペツニジン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0007】
一態様では、少なくとも1種のアントシアニンは、シアニジン-3-アラビノシド、シアニジン-3-ガラクトシド、シアニジン-3-グルコシド、デルフィニジン-3-アラビノシド、デルフィニジン-3-ガラクトシド、デルフィニジン-3-グルコシド、マルビニジン-3-アラビノシド、マルビニジン-3-ガラクトシド、マルビニジン-3-グルコシド、ペオニジン-3-アラビノシド、ペオニジン-3-ガラクトシド、ペオニジン-3-グルコシド、ペツニジン-3-アラビノシド、ペツニジン-3-ガラクトシド、ペツニジン-3-グルコシド、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0008】
一態様では、抽出物中のシアニジン-3-グルコシドの濃度は0.5ppmである。
【0009】
一態様では、抽出物中のペオニジンの濃度は0.07ppmである。
【0010】
一態様では、抽出物中のペオニジン-3-ガラクトシドの濃度は0.2ppmである。
【0011】
一態様では、抽出物中のペオニジン-3-グルコシドの濃度は0.8ppmである。
【0012】
一態様では、抽出物中のペツニジンの濃度は0.6ppmである。
【0013】
一態様では、抽出物は、0.5ppmのシアニジン-3-グルコシド、0.07ppmのペオニジン、0.2ppmのペオニジン-3-ガラクトシド、0.8ppmのペオニジン-3-グルコシド、および0.6ppmのペツニジンを含む。
【0014】
一態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり1gを上回る量のグルコースを含む。
【0015】
一態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり0.9~1.1gの量のグルコースを含む。
【0016】
一態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり1.1~1.5gの量のフルクトースを含む。
【0017】
一態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり0.2~1gの量のスクロースを含む。
【0018】
一態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2~2.5gの量の還元糖を含む。
【0019】
一態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2~3.5gの単糖および二糖を含む。
【0020】
一態様では、植物バイオマスはイチゴである。
【0021】
一態様では、本発明は、以下の特徴:(i)0.007ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオン、(ii)0.05ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オール;(iii)0.02~0.1ppmのジヒドロ-5-オクチル-2(3H)-フラノン;(iv)0.05~0.15ppmの4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンの1つ以上を含む、イチゴ抽出物を提供する。
【0022】
本発明のさらなる態様は、以下の特徴:(i)0.3ppm未満の2-メチルプロパン-1-オール;(ii)0.5ppm未満の3-メチルブタノール;(iii)0.4ppm未満の2-ヘキセナールの1つ以上を含む、イチゴ抽出物を提供する。
【0023】
本発明のさらなる態様は、(i)0.007ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオン、(ii)0.05ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オール;(iii)0.02~0.1ppmのジヒドロ-5-オクチル-2(3H)-フラノン;(iv)0.05~0.15ppmの4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン、(v)0.3ppm未満の2-メチルプロパン-1-オール;(vi)0.5ppm未満の3-メチルブタノール;および(vii)0.4ppm未満の2-ヘキセナールを含む、イチゴ抽出物を提供する。
【0024】
本明細書に記載される一態様は、本明細書に記載されるいくつかの態様の抽出物を含有する香り付けされた物品を提供し、該香り付けされた物品は、芳香水、香水、コロン、バスジェル、シャワージェル、シャンプー、ヘアケア製品、化粧品、デオドラント、エアフレッシュナー、洗剤、布地類柔軟剤、およびハウスホールド・クリーナーからなる群から選択される。
【0025】
本明細書に記載される一態様は、抽出物を含有するフレーバー付与組成物を提供する。該フレーバー付与組成物は、たとえば食品、飲料、および飲料製品などのフレーバー付けされた消費者製品組成物に組み込まれている場合がある。
【0026】
発明の詳細な説明
以下の記載では、実施され得る具体的な実施形態を参照しており、それらを例示として示している。こうした実施形態は、当業者が本明細書に記載される本発明を実施できるように詳細に記載されており、また、他の実施形態も利用できること、および本明細書に記載される態様の範囲から逸脱することなく論理的な変更がなされ得ることが理解されよう。したがって、以下の例としての実施形態の記載は限定的な意味に解釈すべきではなく、本明細書に記載されるさまざまな態様の範囲は、添付の特許請求の範囲により定められる。
【0027】
要約は、読者が本技術的開示の本質および趣旨を手早く把握できるように、37 C.F.R. §1.72(b)にしたがい提供される。要約は、それが請求項の範囲または意味の解釈または限定には使用されないという理解のもとに提出される。
【0028】
本明細書に記載されるいくつかの態様の方法
何ら特定の説に限定される意図はないが、植物バイオマスからたとえば精油などの抽出物を得る従来の方法は、環境および/または人間に有害であり得る溶剤の使用を必要とすることが多い。さらに、従来の方法は、許容量の抽出物を獲得するのに大量の溶剤を必要とすることが多い。マイクロ波を用いた抽出は、従来の抽出法の制約を一部克服できるものの、マイクロ波を用いて植物バイオマスから精油などの抽出物を得る方法は、商用開発が限られていた。マイクロ波抽出法を産業スケールの規模にまで拡大する際に遭遇する問題としては、たとえば大量の植物バイオマスから安定的に抽出物を得ることが挙げられる。加えて、抽出物の嗅覚的特性が抽出プロセスによって変化してしまうことが多い。変化は、限定ではないが、望ましくない嗅覚的ノートを有する化合物の存在または濃縮をはじめとするいくつかの要因により生じ得る。他の変化は、所望の嗅覚的ノートを有する化合物の不存在または減少であり得る。
【0029】
したがって、改善された嗅覚的特性を有する精油などの抽出物を生成することができる、産業スケールのマイクロ波抽出法に対する需要がある。
【0030】
図1および図2を参照すると、本開示は、連続抽出法であって、容器の一端で植物バイオマスを連続的に導入し、マイクロ波エネルギーに供してバイオマスに存在する水を蒸発させ、そうすることによって留出物を生産する連続抽出法を提供する。いくつかの態様では、留出物は、所望の抽出物を含有する。いくつかの態様では、抽出物は、精油である。図1および図2に示す態様では、処理した植物バイオマスは、容器の反対側の端から排出される。
【0031】
図1および図2に示す装置は、スケールアップすることができる。たとえば、コンベヤーベルトの長さ、容器の長さ、および/またはコンベヤーベルトのスピードを、加工すべき植物バイオマスの量および/または所望の抽出物の体積に応じて増加または減少させることができる。
【0032】
何ら特定の説に限定される意図はないが、本明細書に記載される方法および装置は、溶剤の添加を必要とせず、かつ改善された嗅覚的プロファイルを有する抽出物、精油を生産する。いくつかの態様では、改善された嗅覚的プロファイルは、新鮮な植物と同じ、または非常によく似た嗅覚的プロファイルであり得る。あるいは、改善された嗅覚的プロファイルは、たとえば望ましくない嗅覚的ノートなどのアーチファクトがより少ない嗅覚的プロファイルであり得る。
【0033】
図1および図2に示す装置は、改造することができる。改造としては、旧来の水蒸気蒸留を可能にする構成が挙げられる。改造の別の例は、質量測定により留出物の収集を可能にする構成であり得る。改造の別の例は、コンベヤーベルトの構成を変更することであり得る。そのような変更の例としては、限定ではないが、コンベヤーベルトの多孔率を上げること等が挙げられる。
【0034】
改造の別の例は、外部から蒸気を加えることであり得る。いくつかの態様では、蒸気フローも改造され得る。
【0035】
改造の別の例は、容器内でたとえば再蒸留などにより留出物をリサイクルして留出物を濃縮することであり得る。再蒸留の一例が、仏国特許出願公開第3003181号明細書に開示されている。
【0036】
改造の別の例は、容器内部の減圧であってもよく、減圧によって、質量測定により留出物を収集し抜き取ることが可能になる。
【0037】
図3を参照すると、いくつかの態様では、本開示はプロセスを提供し、ここで植物バイオマスを容器内に導入し、マイクロ波エネルギーに供してバイオマスに存在する水を蒸発させ、そうすることによって留出物を生産する。図3に示す態様では、留出物を質量測定により収集する。
【0038】
いくつかの態様では、何ら追加の加工をすることなく留出物を用いる。あるいは、いくつかの態様では、留出物をさらに加工する。
【0039】
さらなる加工の例としては、限定ではないが、濃縮、乾燥、薄膜蒸留、樹脂系クロマトグラフィー等が挙げられる。
【0040】
いくつかの態様では、留出物の水相から油をデカントすることにより、留出物から精油を精製する。
【0041】
いくつかの態様では、留出物をカラムに吸着させ、そして溶剤で、3~10ベッドボリューム/時間のフローで溶離する。
【0042】
いくつかの態様では、フローは、4~10、あるいは5~10、あるいは6~10、あるいは7~10、あるいは8~10、あるいは9~10ベッドボリューム/時間であり得る。
【0043】
いくつかの態様では、フローは、4~9、あるいは4~8、あるいは4~7、あるいは4~6、あるいは4~5ベッドボリューム/時間であり得る。
【0044】
いくつかの態様では、フローは、3、または4、または5、または6、または7、または8、または9、または10ベッドボリューム/時間であり得る。
【0045】
たとえば、図3に示す態様では、留出物をXAD4樹脂カラムに吸着させ、そしてエタノールで、5ベッドボリューム/時間のフローで溶離する。
【0046】
他の溶剤としては、限定ではないが、蒸気、超臨界CO等が挙げられる。
【0047】
他の樹脂としては、限定ではないが、XAD16等が挙げられる。
【0048】
いくつかの態様では、本明細書に開示される装置および方法は、植物バイオマスからのたとえば精油などの抽出物の、バッチベースの抽出ではない連続抽出の方法を提供する。何ら特定の説に限定される意図はないが、本開示の装置および方法は、抽出物のロット間のばらつきが小さくなる。さらに、本明細書に開示される装置および方法のパラメーターを調節して、留出物の、ひいては得られる抽出物の特性を変更することができる。調節としては、限定ではないが、コンベヤーベルトの第1のスピード、コンベヤーベルトの長さ、マイクロ波エネルギーの第1の強さ、容器の長さ、容器内の温度、植物バイオマスの添加速度、植物バイオマスを処理するのに十分な時間、またはそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
【0049】
何ら特定の説に限定される意図はないが、本明細書に記載される方法および装置は、当該技術分野の他の方法と比べて、リサイクルできない廃棄物の生産がより少量であり得る。さらに、本明細書に記載される方法および装置は、当該技術分野の他の方法と比べて、より小さいCOフットプリントを有し得る。
【0050】
加えて、本明細書に記載される方法および装置は、当該技術分野の他の方法と比べて、より省電型であり得る。
【0051】
加えて、本明細書に記載される方法および装置は、当該技術分野の他の方法と比べて、より速く精油を生産し得る。
【0052】
したがって、本明細書に記載されるいくつかの態様は、
植物バイオマスから抽出物を得る方法であって、
a.該植物バイオマスを得るステップ;
b.該植物バイオマスを、該バイオマス内の水が蒸発する温度にまで該バイオマスを加熱するのに十分な時間だけ、第1の強さのマイクロ波エネルギーに供し、そうすることによって留出物を生産するステップ;および
c.該留出物を収集するステップ
を含む、方法を提供する。
【0053】
本明細書に記載されるいくつかの態様は、
植物バイオマスから抽出物を得る方法であって、
a.該植物バイオマスを得るステップ;
b.長さを有するコンベヤーベルトに該植物バイオマスを載せ、そして該コンベヤーベルトによって、長さを有する容器内に該植物バイオマスを導入するステップであって、
該植物バイオマスは、該コンベヤーベルトを第1のスピードで移動させることにより、該容器内に導入され、かつ
該植物バイオマスは、ある速度で該容器内に導入される、ステップ;
c.該植物バイオマスを、該バイオマス内の水が蒸発する温度にまで該バイオマスを加熱するのに十分な時間だけ、第1の強さのマイクロ波エネルギーに供し、そうすることによって留出物を生産するステップ;および
d.該留出物を収集するステップ
を含む、方法を提供する。
【0054】
いくつかの態様では、コンベヤーベルトは、孔を備える。いくつかの態様では、孔は、細かくすりつぶした植物バイオマスを容器内に導入するように構成されている。
【0055】
いくつかの態様では、抽出物は、精油を含む。
【0056】
いくつかの態様では、水が蒸発する温度にまでバイオマスを加熱するのに十分な時間は、コンベヤーベルトの第1のスピード、コンベヤーベルトの長さ、マイクロ波エネルギーの第1の強さ、容器の長さ、またはそれらの任意の組み合わせにより制御される。
【0057】
したがって、いくつかの態様では、コンベヤーベルトの長さは少なくとも1メートルである。いくつかの態様では、コンベヤーベルトの長さは、少なくとも1.5、または少なくとも2、または少なくとも2.5、または少なくとも3、または少なくとも3.5、または少なくとも4、または少なくとも4.5、または少なくとも5、または少なくとも5.5、または少なくとも6、または少なくとも6.5、または少なくとも7、または少なくとも7.5、または少なくとも8、または少なくとも8.5、または少なくとも9、または少なくとも9.5、または少なくとも10メートルである。
【0058】
同様に、いくつかの態様では、容器の長さは少なくとも1メートルである。いくつかの態様では、容器の長さは、少なくとも1.5、または少なくとも2、または少なくとも2.5、または少なくとも3、または少なくとも3.5、または少なくとも4、または少なくとも4.5、または少なくとも5、または少なくとも5.5、または少なくとも6、または少なくとも6.5、または少なくとも7、または少なくとも7.5、または少なくとも8、または少なくとも8.5、または少なくとも9、または少なくとも9.5、または少なくとも10メートルである。
【0059】
いくつかの態様では、植物バイオマスを12kg/時間以上の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを0.5~12kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを0.5~11.5kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを0.5~11kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを0.5~10.5kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを0.5~10kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを0.5~9.5kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを0.5~9kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを0.5~8.5kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを0.5~8kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを0.5~7.5kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを0.5~7kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを0.5~6.5kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを0.5~6kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを0.5~5.5kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを0.5~5kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを0.5~4.5kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを0.5~4kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを0.5~3.5kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを0.5~3kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを0.5~2.5kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを0.5~2kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを0.5~1.5kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを0.5~1kg/時間の速度で導入する。
【0060】
いくつかの態様では、植物バイオマスを1~12kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを1.5~12kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを2~12kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを2.5~12kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを3~12kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを3.5~12kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを4~12kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを4.5~12kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを5~12kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを5.5~12kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを6~12kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを6.5~12kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを7~12kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを7.5~12kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを8~12kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを8.5~12kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを9~12kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを9.5~12kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを10~12kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを10.5~12kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを11~12kg/時間の速度で導入する。いくつかの態様では、植物バイオマスを11.5~12kg/時間の速度で導入する。
【0061】
いくつかの態様では、植物バイオマスを0.5、または1、または1.5、または2、または2.5、または3、または3.5、または4、または4.5、または5、または5.5、または6、または6.5、または7、または7.5、または8、または8.5、または9、または9.5、または10、または10.5、または11、または11.5、または12kg/時間で導入する。
【0062】
いくつかの態様では、1時間あたり少なくとも4kgの植物バイオマスという速度で、容器内に植物バイオマスを導入する。
【0063】
いくつかの態様では、十分な時間は20~45分である。いくつかの態様では、十分な時間は25~45分である。いくつかの態様では、十分な時間は30~45分である。いくつかの態様では、十分な時間は35~45分である。いくつかの態様では、十分な時間は40~45分である。
【0064】
いくつかの態様では、十分な時間は20~40分である。いくつかの態様では、十分な時間は25~35分である。いくつかの態様では、十分な時間は20~30分である。いくつかの態様では、十分な時間は20~25分である。
【0065】
いくつかの態様では、十分な時間は、20分、または25分、または30分、または35分、または40分、または45分である。
【0066】
いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~2900ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~2800ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~2700ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~2600ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~2500ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~2400ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~2300ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~2200ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~2100ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~2000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~1900ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~1800ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~1700ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~1600ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~1500ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~1400ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~1300ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~1200ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~1100ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~1000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~900ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~800ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~700ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~600ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~500ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~400ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~300ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは100~200ワットである。
【0067】
いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは200~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは300~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは400~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは500~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは600~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは700~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは800~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは900~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは1000~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは1100~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは1200~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは1300~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは1400~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは1500~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは1600~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは1700~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは1800~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは1900~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは2000~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは2100~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは2200~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは2300~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは2400~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは2500~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは2600~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは2700~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは2800~3000ワットである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは2900~3000ワットである。
【0068】
いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは、200、または300、または400、または500、または600、または700、または800、または900、または1000、または1100、または1200、または1300、または1400、または1500、または1600、または1700、または1800、または1900、または2000、または2100、または2200、または2300、または2400、または2500、または2600、または2700、または2800、または2900、または3000ワットである。
【0069】
いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは、200ワットである。いくつかの態様では、第1の強さは200ワット未満である。いくつかの態様では、第1の強さは、バイオマス内の水を蒸発させるのに十分な強さである。
【0070】
いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは、0.2KWH/kgバイオマス~0.6KWH/kgバイオマスである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは、0.25KWH/kgバイオマス~0.6KWH/kgバイオマスである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは、0.3KWH/kgバイオマス~0.6KWH/kgバイオマスである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは、0.35KWH/kgバイオマス~0.6KWH/kgバイオマスである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは、0.4KWH/kgバイオマス~0.6KWH/kgバイオマスである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは、0.45KWH/kgバイオマス~0.6KWH/kgバイオマスである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは、0.3KWH/kgバイオマス~0.5KWH/kgバイオマスである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは、0.55KWH/kgバイオマス~0.6KWH/kgバイオマスである。
【0071】
いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは、0.2KWH/kgバイオマス~0.55KWH/kgバイオマスである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは、0.2KWH/kgバイオマス~0.5KWH/kgバイオマスである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは、0.2KWH/kgバイオマス~0.45KWH/kgバイオマスである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは、0.2KWH/kgバイオマス~0.4KWH/kgバイオマスである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは、0.2KWH/kgバイオマス~0.35KWH/kgバイオマスである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは、0.2KWH/kgバイオマス~0.3KWH/kgバイオマスである。いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは、0.2KWH/kgバイオマス~0.25KWH/kgバイオマスである。
【0072】
いくつかの態様では、マイクロ波エネルギーの第1の強さは、0.2、または0.25、または0.3、または0.35、または0.4、または0.45、または0.5、または0.55、または0.6KWH/kgバイオマスである。
【0073】
いくつかの態様では、方法の間、第1の強さを第2の強さにまで増加させてもよいし、あるいは減少させてもよい。
【0074】
いくつかの態様では、容器内の温度は40~100℃である。いくつかの態様では、容器内の温度は40~90℃である。いくつかの態様では、容器内の温度は40~80℃である。いくつかの態様では、容器内の温度は40~70℃である。いくつかの態様では、容器内の温度は40~60℃である。いくつかの態様では、容器内の温度は40~50℃である。
【0075】
いくつかの態様では、容器内の温度は50~100℃である。いくつかの態様では、容器内の温度は60~100℃である。いくつかの態様では、容器内の温度は70~100℃である。いくつかの態様では、容器内の温度は80~100℃である。いくつかの態様では、容器内の温度は90~100℃である。
【0076】
いくつかの態様では、容器内の温度は、60~80℃である。
【0077】
いくつかの態様では、容器内の温度は、40℃、または50℃、または60℃、または70℃、または80℃、または90℃、または100℃である。
【0078】
いくつかの態様では、方法の間、容器内の温度を、第2の温度にまで上昇させてもよいし、あるいは下降させてもよい。
【0079】
いくつかの態様では、収集された留出物は、水性抽出物を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、精油を含む。いくつかの態様では、水性抽出物から精油が得られる。
【0080】
いくつかの態様では、収集された留出物は、200~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~2900ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~2800ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~2700ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~2600ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~2500ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~2400ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~2300ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~2200ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~2100ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~2000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~1900ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~1800ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~1700ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~1600ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~1500ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~1400ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~1300ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~1200ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~1100ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~1000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~900ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~800ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~700ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~600ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~500ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~400ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、200~300ppmの精油を含む。
【0081】
いくつかの態様では、収集された留出物は、300~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、400~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、500~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、600~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、700~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、800~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、900~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、1000~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、1100~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、1200~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、1300~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、1400~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、1500~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、1600~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、1700~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、1800~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、1900~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、2000~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、2100~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、2200~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、2300~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、2400~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、2500~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、2600~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、2700~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、2800~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、収集された留出物は、2900~3000ppmの精油を含む。
【0082】
いくつかの態様では、収集された留出物は、200ppm、または300ppm、または400ppm、または500ppm、または600ppm、または700ppm、または800ppm、または900ppm、または1000ppm、または1100ppm、または1200ppm、または1300ppm、または1400ppm、または1500ppm、または1600ppm、または1700ppm、または1800ppm、または1900ppm、または2000ppm、または2100ppm、または2200ppm、または2300ppm、または2400ppm、または2500ppm、または2600ppm、または2700ppm、または2800ppm、または2900ppm、または3000ppmの精油を含む。
【0083】
いくつかの態様では、収集された留出物をさらに加工し、そうすることによって200~3000ppmの精油を含む組成物が得られる。いくつかの態様では、組成物は、200~2900ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~2800ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~2700ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~2600ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~2500ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~2400ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~2300ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~2200ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~2100ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~2000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~1900ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~1800ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~1700ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~1600ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~1500ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~1400ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~1300ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~1200ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~1100ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~1000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~900ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~800ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~700ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~600ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~500ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~400ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、200~300ppmの精油を含む。
【0084】
いくつかの態様では、組成物は、300~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、400~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、500~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、600~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、700~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、800~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、900~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、1000~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、1100~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、1200~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、1300~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、1400~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、1500~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、1600~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、1700~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、1800~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、1900~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、2000~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、2100~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、2200~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、2300~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、2400~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、2500~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、2600~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、2700~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、2800~3000ppmの精油を含む。いくつかの態様では、組成物は、2900~3000ppmの精油を含む。
【0085】
いくつかの態様では、組成物は、200ppm、または300ppm、または400ppm、または500ppm、または600ppm、または700ppm、または800ppm、または900ppm、または1000ppm、または1100ppm、または1200ppm、または1300ppm、または1400ppm、または1500ppm、または1600ppm、または1700ppm、または1800ppm、または1900ppm、または2000ppm、または2100ppm、または2200ppm、または2300ppm、または2400ppm、または2500ppm、または2600ppm、または2700ppm、または2800ppm、または2900ppm、または3000ppmの精油を含む。
【0086】
本明細書に記載されるいくつかの態様の植物バイオマス
本明細書で使用する場合、「バイオマス」という用語は、植物から単離した、取り出した、または得た有機材料を指す。植物バイオマスは、植物のあらゆる部分、たとえば葉、花、茎、根、果実、全植物、種子、またはそれらの任意の組み合わせから単離する、取り出す、または得ることができる。具体的な果実はイチゴであってもよい。
【0087】
植物バイオマスは取れ立てでもよいし、あるいは植物バイオマスは乾燥させてあってもよい。本明細書で使用する場合、「取れ立て」という用語は、その固有水を全部、または90%より多く保持している植物バイオマスを指す。
【0088】
いくつかの態様では、植物バイオマスはその固有水を50~90%保持している。いくつかの態様では、植物バイオマスはその固有水を55~90%保持している。いくつかの態様では、植物バイオマスはその固有水を60~90%保持している。いくつかの態様では、植物バイオマスはその固有水を65~90%保持している。いくつかの態様では、植物バイオマスはその固有水を70~90%保持している。いくつかの態様では、植物バイオマスはその固有水を75~90%保持している。いくつかの態様では、植物バイオマスはその固有水を80~90%保持している。いくつかの態様では、植物バイオマスはその固有水を85~90%保持している。
【0089】
いくつかの態様では、植物バイオマスはその固有水を50~85%保持している。いくつかの態様では、植物バイオマスはその固有水を50~80%保持している。いくつかの態様では、植物バイオマスはその固有水を50~75%保持している。いくつかの態様では、植物バイオマスはその固有水を50~70%保持している。いくつかの態様では、植物バイオマスはその固有水を50~65%保持している。いくつかの態様では、植物バイオマスはその固有水を50~60%保持している。いくつかの態様では、植物バイオマスはその固有水を50~55%保持している。
【0090】
いくつかの態様では、植物バイオマスは、その固有水を50%、または55%、または60%、または65%、または70%、または75%、または80%、または85%、または90%、または95%、またはそれ以上保持している。
【0091】
いくつかの態様では、植物バイオマスを、本明細書に記載される方法の処理の前に加工する場合がある。加工の例としては、限定ではないが、切る、刻む、すりつぶす、搾る、濡らす等が挙げられる。
【0092】
いくつかの態様では、植物バイオマスに水を添加して水分を90%以上にまで引き上げる。いくつかの態様では、水添加後の植物バイオマスの水分は、50~90%である。いくつかの態様では、水添加後の植物バイオマスの水分は、55~90%である。いくつかの態様では、水添加後の植物バイオマスの水分は、60~90%である。いくつかの態様では、水添加後の植物バイオマスの水分は、65~90%である。いくつかの態様では、水添加後の植物バイオマスの水分は、70~90%である。いくつかの態様では、水添加後の植物バイオマスの水分は、75~90%である。いくつかの態様では、水添加後の植物バイオマスの水分は、80~90%である。いくつかの態様では、水添加後の植物バイオマスの水分は、85~90%である。
【0093】
いくつかの態様では、水添加後の植物バイオマスの水分は、50~90%である。いくつかの態様では、水添加後の植物バイオマスの水分は、50~85%である。いくつかの態様では、水添加後の植物バイオマスの水分は、50~80%である。いくつかの態様では、水添加後の植物バイオマスの水分は、50~75%である。いくつかの態様では、水添加後の植物バイオマスの水分は、50~70%である。いくつかの態様では、水添加後の植物バイオマスの水分は、50~65%である。いくつかの態様では、水添加後の植物バイオマスの水分は、50~60%である。いくつかの態様では、水添加後の植物バイオマスの水分は、50~55%である。
【0094】
いくつかの態様では、水添加後の植物バイオマスの水分は、50%、または55%、または60%、または65%、または70%、または75%、または80%、または85%、または90%、または95%である。
【0095】
いくつかの態様では、植物バイオマスは、取れ立ての花を含む。いくつかの態様では、花は、オレアケアエ属(Oleaceae)の植物の花、ポリアンセス・ツベロサ(Polianthes tuberosa)の花、ロサ属(Rosa)の植物の花、ライラック植物の花、スズラン植物の花、バイカウツギ植物の花、スイカズラ植物の花、カナンガ・オドラタ(Cananga odorata)の花、アルタボトリス・オドラチシムス(Artabotrys odoratissimus)の花、およびフジ植物の花からなる群から選択される。
【0096】
いくつかの態様では、オレアケアエ属(Oleaceae)の植物は、ジャスミニウム種(Jasminium)の植物であり、ジャスミニウム・グランジフロルム(Jasminium grandiflorum)およびジャスミニウム・サムバク(Jasminium sambac)からなる群から選択される。
【0097】
いくつかの態様では、植物バイオマスは、取れ立ての果実を含む。いくつかの態様では、果実は、ピルス属(Pyrus)の果実を含む。いくつかの態様では、植物バイオマスは、ピペル・ニグルム(Piper nigrum)の乾燥果実などの乾燥果実を含む。いくつかの態様では、植物バイオマスは、たとえばジンギベル・オフィキナレ(Zingiber officinale)の根などの根を含む。いくつかの態様では、植物バイオマスは、たとえばカメリア・シネンシス(Camellia sinensis)の葉などの葉を含む。
【0098】
以下の実施例1および2を参照すると、単なる例示として、本明細書に記載される方法および装置は、溶剤の添加を必要とせず、かつ改善された嗅覚的プロファイルを有する精油を生産する。いくつかの態様では、改善された嗅覚的プロファイルは、新鮮な植物と同じ、または非常によく似た嗅覚的プロファイルであり得る。あるいは、改善された嗅覚的プロファイルは、たとえば望ましくない嗅覚的ノートなどのアーチファクトがより少ない嗅覚的プロファイルであり得る。
【0099】
本明細書に記載されるいくつかの態様の抽出物
以下の実施例1および2を参照すると、単なる例示として、本明細書に記載される方法および装置は、溶剤の添加を必要とせず、かつ改善された嗅覚的プロファイルを有する精油を生産する。いくつかの態様では、改善された嗅覚的プロファイルは、新鮮な植物と同じ、または非常によく似た嗅覚的プロファイルであり得る。あるいは、改善された嗅覚的プロファイルは、たとえば望ましくない嗅覚的ノートなどのアーチファクトがより少ない嗅覚的プロファイルであり得る。
【0100】
実施例1および2は、摘み立てのジャスミニウム・グランジフロルム(Jasminium grandiflorum)の花を用いた本明細書に記載される方法および装置の使用を記述するが、他の植物バイオマス源にも同じ方法および/または装置を応用できることを当業者であれば容易に理解するであろう。
【0101】
いくつかの態様では、改善された嗅覚的プロファイルは、新鮮な植物と同じ、または非常によく似た嗅覚的プロファイルであり得る。いくつかの態様では、改善された嗅覚的プロファイルは、精油中の1つ、または2つ以上の化合物の相対的な比率の変化の結果であり得る。例示として、実施例2に記載される精油は、少なくとも5%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オール、少なくとも7%w/wの(z)-ジャスモン、および少なくとも20%w/wの酢酸ベンジルを含み、これらの化合物のレベルは、従来の方法によりジャスミニウム・グランジフロルム(Jasminium grandiflorum)から取り出した精油と比べてより高い。
【0102】
いくつかの態様では、改善された嗅覚的プロファイルは、たとえば望ましくない嗅覚的ノートなどのアーチファクトがより少ない嗅覚的プロファイルであり得る。例示として、実施例2に記載される精油は、6%w/w以下の安息香酸ベンジルを含み、この化合物のレベルは、従来の方法によりジャスミニウム・グランジフロルム(Jasminium grandiflorum)から取り出した精油と比べてより低い。
【0103】
精油の嗅覚的プロファイルは、たとえば官能試験、化学分析等の、当業者により容易に選択される任意の方法により決定され得る。
【0104】
ジャスミニウム・グランジフロルム(Jasminium grandiflorum)由来の精油:本明細書に記載される一態様は、ジャスミニウム種(Jasminium)の少なくとも1つの植物から抽出される精油を提供し、該精油は、少なくとも7%w/wの(z)-ジャスモンを含む。
【0105】
いくつかの態様では、該ジャスミニウム種(Jasminium)の少なくとも1つの植物は、ジャスミニウム・グランジフロルム(Jasminium grandiflorum)およびジャスミニウム・サムバク(Jasminium sambac)からなる群から選択される。
【0106】
何ら特定の説に限定される意図はないが、(z)-ジャスモンはジャスミンの花の香りに寄与する分子であり、より高いレベルの(z)-ジャスモンを有する精油は、より低いレベルの(z)-ジャスモンを有する精油と比べてもっと新鮮なジャスミンの花のような匂いがする。
【0107】
いくつかの態様では、精油は7~15%w/wの(z)-ジャスモンを含み、それは従来の方法によりジャスミニウム・グランジフロルム(Jasminium grandiflorum)から取り出した精油と比べてより高い。したがって、該精油は、より低いレベルの(z)-ジャスモンを有する精油と比べてもっと新鮮なジャスミンの花のような匂いがする。
【0108】
いくつかの態様では、精油は、7~15%w/wの(z)-ジャスモンを含む。いくつかの態様では、精油は、7~14%w/wの(z)-ジャスモンを含む。いくつかの態様では、精油は、7~13%w/wの(z)-ジャスモンを含む。いくつかの態様では、精油は、7~12%w/wの(z)-ジャスモンを含む。いくつかの態様では、精油は、7~11%w/wの(z)-ジャスモンを含む。いくつかの態様では、精油は、7~10%w/wの(z)-ジャスモンを含む。いくつかの態様では、精油は、7~9%w/wの(z)-ジャスモンを含む。いくつかの態様では、精油は、7~8%w/wの(z)-ジャスモンを含む。
【0109】
いくつかの態様では、精油は、8~15%w/wの(z)-ジャスモンを含む。いくつかの態様では、精油は、9~15%w/wの(z)-ジャスモンを含む。いくつかの態様では、精油は、10~15%w/wの(z)-ジャスモンを含む。いくつかの態様では、精油は、11~15%w/wの(z)-ジャスモンを含む。いくつかの態様では、精油は、12~15%w/wの(z)-ジャスモンを含む。いくつかの態様では、精油は、13~15%w/wの(z)-ジャスモンを含む。いくつかの態様では、精油は、14~15%w/wの(z)-ジャスモンを含む。
【0110】
いくつかの態様では、精油は、7%w/w、または8%w/w、または9%w/w、または10%w/w、または11%w/w、または12%w/w、または13%w/w、または14%w/w、または15%w/wの(z)-ジャスモンを含む。
【0111】
ジャスミンの花の香りに寄与し得る他の分子としては、(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールおよび酢酸ベンジルが挙げられる。いくつかの態様では、(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールもしくは酢酸ベンジルのいずれか、またはその双方のレベルは、従来の方法によりジャスミニウム・グランジフロルム(Jasminium grandiflorum)から取り出した精油と比べてより高い。したがって、該精油は、より低いレベルの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールもしくは酢酸ベンジル、またはその双方を有する精油と比べてもっと新鮮なジャスミンの花のような匂いがする。
【0112】
いくつかの態様では、精油は、10~20%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、10~19%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、10~18%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、10~17%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、10~16%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、10~15%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、10~14%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、10~13%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、10~12%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、10~11%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールをさらに含む。
【0113】
いくつかの態様では、精油は、11~20%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、12~20%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、13~20%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、14~20%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、15~20%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、16~20%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、17~20%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、18~20%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、19~20%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールをさらに含む。
【0114】
いくつかの態様では、精油は、少なくとも5%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールをさらに含む。
【0115】
いくつかの態様では、精油は、少なくとも16%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールをさらに含む。
【0116】
いくつかの態様では、精油は、10%w/w、または11%w/w、または12%w/w、または13%w/w、または14%w/w、または15%w/w、または16%w/w、または17%w/w、または18%w/w、または19%w/w、または20%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールをさらに含む。
【0117】
いくつかの態様では、精油は、20~70%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、20~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、20~60%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、20~55%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、20~50%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、20~45%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、20~40%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、20~35%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、20~30%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、20~25%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。
【0118】
いくつかの態様では、精油は、25~70%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、30~70%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、35~70%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、40~70%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、45~70%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、50~70%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、55~70%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、60~70%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、65~70%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。
【0119】
いくつかの態様では、精油は、40~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、40~64%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、40~63%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、40~62%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、40~61%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、40~60%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、40~59%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、40~58%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、40~57%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、40~56%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、40~55%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、40~54%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、40~53%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、40~52%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、40~51%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、40~50%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、40~49%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、40~48%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、40~47%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、40~46%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、40~45%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、40~44%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、40~43%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、40~42%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、40~41%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。
【0120】
いくつかの態様では、精油は、41~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、42~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、43~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、44~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、45~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、46~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、47~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、48~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、49~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、50~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、51~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、52~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、53~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、54~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、55~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、56~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、57~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、58~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、59~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、60~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、61~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、62~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、63~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、64~65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。
【0121】
いくつかの態様では、精油は、少なくとも20%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。
【0122】
いくつかの態様では、精油は、20%w/w、または21%w/w、または22%w/w、または23%w/w、または24%w/w、または25%w/w、または26%w/w、または27%w/w、または28%w/w、または29%w/w、または30%w/w、または31%w/w、または32%w/w、または33%w/w、または34%w/w、または35%w/w、または36%w/w、または37%w/w、または38%w/w、または39%w/w、または40%w/w、または41%w/w、または42%w/w、または43%w/w、または44%w/w、または45%w/w、または46%w/w、または47%w/w、または48%w/w、または49%w/w、または50%w/w、または51%w/w、または52%w/w、または53%w/w、または54%w/w、または55%w/w、または56%w/w、または57%w/w、または58%w/w、または59%w/w、または60%w/w、または61%w/w、または62%w/w、または63%w/w、または64%w/w、または65%w/wの酢酸ベンジルをさらに含む。
【0123】
ジャスミンの花の香りにアーチファクトを導入し得る分子としては、安息香酸ベンジルが挙げられる。いくつかの態様では、安息香酸ベンジルのレベルは、従来の方法によりジャスミニウム・グランジフロルム(Jasminium grandiflorum)から取り出した精油と比べてより低い。したがって、該精油は、より高いレベルの安息香酸ベンジルを有する精油と比べてもっと新鮮なジャスミンの花のような匂いがする。
【0124】
いくつかの態様では、精油は、7%w/w以下の安息香酸ベンジルをさらに含む。
【0125】
いくつかの態様では、精油は、1~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~6.4%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~6.3%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~6.2%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~6.1%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~6%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~5.9%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~5.8%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~5.7%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~5.6%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~5.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~5.4%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~5.3%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~5.2%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~5.1%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~4.9%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~4.8%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~4.7%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~4.6%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~4.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~4.4%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~4.3%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~4.2%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~4.1%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~4%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~3.9%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~3.8%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~3.7%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~3.6%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~3.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~3.4%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~3.3%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~3.2%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~3.1%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~3%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~2.9%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~2.8%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~2.7%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~2.6%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~2.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~2.4%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~2.3%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~2.2%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~2.1%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~2%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~1.9%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~1.8%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~1.7%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~1.6%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~1.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~1.4%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~1.3%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~1.2%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1~1.1%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。
【0126】
いくつかの態様では、精油は、1~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1.1~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1.2~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1.3~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1.4~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1.5~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1.6~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1.7~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1.8~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、1.9~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、2~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、2.1~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、2.2~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、2.3~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、2.4~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、2.5~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、2.6~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、2.7~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、2.8~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、2.9~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、3~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、3.1~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、3.2~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、3.3~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、3.4~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、3.5~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、3.6~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、3.7~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、3.8~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、3.9~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、4~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、4.1~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、4.2~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、4.3~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、4.4~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、4.5~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、4.6~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、4.7~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、4.8~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、4.9~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、5~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、5.1~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、5.2~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、5.3~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、5.4~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、5.5~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、5.6~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、5.7~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、5.8~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、5.9~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、6~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、6.1~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、6.2~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、6.3~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、6.4~6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。
【0127】
いくつかの態様では、精油は、1%w/w、または1.1%w/w、または1.2%w/w、または1.3%w/w、または1.4%w/w、または1.5%w/w、または1.6%w/w、または1.7%w/w、または1.8%w/w、または1.9%w/w、または2%w/w、または2.1%w/w、または2.2%w/w、または2.3%w/w、または2.4%w/w、または2.5%w/w、または2.6%w/w、または2.7%w/w、または2.8%w/w、または2.9%w/w、または3%w/w、または3.1%w/w、または3.2%w/w、または3.3%w/w、または3.4%w/w、または3.5%w/w、または3.6%w/w、または3.7%w/w、または3.8%w/w、または3.9%w/w、または4%w/w、または4.1%w/w、または4.2%w/w、または4.3%w/w、または4.4%w/w、または4.5%w/w、または4.6%w/w、または4.7%w/w、または4.8%w/w、または4.9%w/w、または5%w/w、または5.1%w/w、または5.2%w/w、または5.3%w/w、または5.4%w/w、または5.5%w/w、または5.6%w/w、または5.7%w/w、または5.8%w/w、または5.9%w/w、または6%w/w、または6.1%w/w、または6.2%w/w、または6.3%w/w、または6.4%w/w、または6.5%w/wの安息香酸ベンジルをさらに含む。
【0128】
いくつかの態様では、精油は、7~11%w/wの(z)-ジャスモン、10~17%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オール、40~62%w/wの酢酸ベンジル、および1~7.1%w/wの安息香酸ベンジルを含む。
【0129】
いくつかの態様では、精油は、表1に開示のマイクロ波抽出物1、マイクロ波抽出物2、またはマイクロ波抽出物3のいずれか1つを含む。
【0130】
いくつかの態様では、精油は、表1に開示のマイクロ波抽出物1、マイクロ波抽出物2、またはマイクロ波抽出物3のいずれか1つに開示の量の化合物を含む。
【0131】
ピペル・ニグルム(Piper nigrum)由来の精油:本明細書に記載される一態様は、ピペル・ニグルム(Piper nigrum)から抽出される精油を提供し、該精油は、少なくとも7%w/wのサビニン(sabinine)を含む。
【0132】
いくつかの態様では、精油は、9~15%w/wのサビニンを含む。いくつかの態様では、精油は、9~15%w/wのサビニンを含む。いくつかの態様では、精油は、10~15%w/wのサビニンを含む。いくつかの態様では、精油は、11~15%w/wのサビニンを含む。いくつかの態様では、精油は、12~15%w/wのサビニンを含む。いくつかの態様では、精油は、13~15%w/wのサビニンを含む。いくつかの態様では、精油は、14~15%w/wのサビニンを含む。
【0133】
いくつかの態様では、精油は、9~14%w/wのサビニンを含む。いくつかの態様では、精油は、9~13%w/wのサビニンを含む。いくつかの態様では、精油は、9~12%w/wのサビニンを含む。いくつかの態様では、精油は、9~11%w/wのサビニンを含む。いくつかの態様では、精油は、9~10%w/wのサビニンを含む。
【0134】
いくつかの態様では、精油は、9%w/w、または10%w/w、または11%w/w、または12%w/w、または13%w/w、または14%w/w、または15%w/wのサビニンを含む。
【0135】
いくつかの態様では、精油は、12~16%w/wのβ-ピネンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、13~16%w/wのβ-ピネンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、14~16%w/wのβ-ピネンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、15~16%w/wのβ-ピネンをさらに含む。
【0136】
いくつかの態様では、精油は、12~15%w/wのβ-ピネンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、12~14%w/wのβ-ピネンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、12~13%w/wのβ-ピネンをさらに含む。
【0137】
いくつかの態様では、精油は、12%w/w、または13%w/w、または14%w/w、または15%w/w、または16%w/wのβ-ピネンをさらに含む。
【0138】
いくつかの態様では、精油は、20~30%w/wのリモネンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、21~30%w/wのリモネンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、22~30%w/wのリモネンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、23~30%w/wのリモネンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、24~30%w/wのリモネンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、25~30%w/wのリモネンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、26~30%w/wのリモネンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、27~30%w/wのリモネンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、28~30%w/wのリモネンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、29~30%w/wのリモネンをさらに含む。
【0139】
いくつかの態様では、精油は、20~29%w/wのリモネンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、20~28%w/wのリモネンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、20~27%w/wのリモネンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、20~26%w/wのリモネンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、20~25%w/wのリモネンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、20~24%w/wのリモネンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、20~23%w/wのリモネンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、20~22%w/wのリモネンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、20~21%w/wのリモネンをさらに含む。
【0140】
いくつかの態様では、精油は、20%w/w、または21%w/w、または22%w/w、または23%w/w、または24%w/w、または25%w/w、または26%w/w、または27%w/w、または28%w/w、または29%w/w、または30%w/wのリモネンをさらに含む。
【0141】
いくつかの態様では、精油は、7~12%w/wのベータ-カリオフィレンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、8~12%w/wのベータ-カリオフィレンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、9~12%w/wのベータ-カリオフィレンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、10~12%w/wのベータ-カリオフィレンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、11~12%w/wのベータ-カリオフィレンをさらに含む。
【0142】
いくつかの態様では、精油は、7~11%w/wのベータ-カリオフィレンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、7~10%w/wのベータ-カリオフィレンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、7~9%w/wのベータ-カリオフィレンをさらに含む。いくつかの態様では、精油は、7~8%w/wのベータ-カリオフィレンをさらに含む。
【0143】
いくつかの態様では、精油は、7%w/w、または8%w/w、または9%w/w、または10%w/w、または11%w/w、または12%w/wのベータ-カリオフィレンをさらに含む。
【0144】
いくつかの態様では、精油は、3%w/w未満のピペリンをさらに含む。
【0145】
いくつかの態様では、精油は、表2に開示のマイクロ波抽出物1、またはマイクロ波抽出物2のいずれか1つに開示の量の化合物を含む。
【0146】
何ら特定の説に限定される意図はないが、表2を参照すると、本明細書に記載される方法によりピペル・ニグルム(Piper nigrum)から取り出した精油の嗅覚的特性は、従来のSFEまたは蒸気蒸留法によりピペル・ニグルム(Piper nigrum)から取り出した精油とは異なり、本明細書に記載される方法によりピペル・ニグルム(Piper nigrum)から取り出した精油のほうがウッディ感が少なかった(おそらく一部には、本明細書に記載される方法によりピペル・ニグルム(Piper nigrum)から取り出した精油は、従来のSFEまたは蒸気蒸留法によりピペル・ニグルム(Piper nigrum)から取り出した精油と比べて、β-カリオフィレン、α-フムレン、およびゲルマクレンのレベルがより低かったため)。さらに、本明細書に記載される方法によりピペル・ニグルム(Piper nigrum)から取り出した精油では、従来のSFEまたは蒸気蒸留法によりピペル・ニグルム(Piper nigrum)から取り出した精油と比べて、際立ったテルペンのおよび「塗料」様のノートが認められたが、それはおそらく、本明細書に記載される方法によりピペル・ニグルム(Piper nigrum)から取り出した精油に含まれるβ-ピネンおよび/またはミルセンの量が、従来のSFEまたは蒸気蒸留法によりピペル・ニグルム(Piper nigrum)から取り出した精油と比べて多いためと考えられる。加えて、本明細書に記載される方法によりピペル・ニグルム(Piper nigrum)から取り出した精油では、従来のSFEまたは蒸気蒸留法によりピペル・ニグルム(Piper nigrum)から取り出した精油と比べて、よりフレッシュなノートが報告されているが、それはおそらく、本明細書に記載される方法によりピペル・ニグルム(Piper nigrum)から取り出した精油に含まれるリモネンの量が、従来のSFEまたは蒸気蒸留法によりピペル・ニグルム(Piper nigrum)から取り出した精油と比べて多いためと考えられる。
【0147】
さらに、従来のSFEまたは蒸気蒸留法によりピペル・ニグルム(Piper nigrum)から取り出した精油は、より強いウッディ、パイニー、樹脂様、ダーティー、フローラル、およびモルディーノートがあると報告されており、それはおそらく、本明細書に記載される方法によりピペル・ニグルム(Piper nigrum)から取り出した精油と比べて、α-コパエン、α-フェランドレン、β-ビサボレン、α-およびβ-ピネン、d3-カレン、α-フェランドレン、α-テルピネン、β-カジネン、ガンマ-テルピネン、テルピノレン、テルピネン-4-オール、ならびにリナロールの量が多いためである。
【0148】
ショウガ根由来の精油:本明細書に記載される一態様は、ショウガ根から抽出される精油を提供し、該精油は、少なくとも13%w/wのユーカリプトールを含む。
【0149】
いくつかの態様では、精油は、13~15%w/wのユーカリプトールを含む。いくつかの態様では、精油は、13~14%w/wのユーカリプトールを含む。
【0150】
いくつかの態様では、精油は13%w/w、または14%w/w、または15%w/wのユーカリプトールを含む。
【0151】
いくつかの態様では、精油は、2~6%w/wの6-メチル-5-ヘプテン-2-オンを含む。いくつかの態様では、精油は、3~6%w/wの6-メチル-5-ヘプテン-2-オンを含む。いくつかの態様では、精油は、4~6%w/wの6-メチル-5-ヘプテン-2-オンを含む。いくつかの態様では、精油は、5~6%w/wの6-メチル-5-ヘプテン-2-オンを含む。
【0152】
いくつかの態様では、精油は、2~5%w/wの6-メチル-5-ヘプテン-2-オンを含む。いくつかの態様では、精油は、2~4%w/wの6-メチル-5-ヘプテン-2-オンを含む。いくつかの態様では、精油は、2~3%w/wの6-メチル-5-ヘプテン-2-オンを含む。
【0153】
いくつかの態様では、精油は、2%w/w、または3%w/w、または4%w/w、または5%w/w、または6%w/wの6-メチル-5-ヘプテン-2-オンを含む。
【0154】
いくつかの態様では、精油は、19~25%w/wのネラールを含む。いくつかの態様では、精油は、20~25%w/wのネラールを含む。いくつかの態様では、精油は、21~25%w/wのネラールを含む。いくつかの態様では、精油は、22~25%w/wのネラールを含む。いくつかの態様では、精油は、23~25%w/wのネラールを含む。いくつかの態様では、精油は、24~25%w/wのネラールを含む。
【0155】
いくつかの態様では、精油は、19~24%w/wのネラールを含む。いくつかの態様では、精油は、19~23%w/wのネラールを含む。いくつかの態様では、精油は、19~22%w/wのネラールを含む。いくつかの態様では、精油は、19~21%w/wのネラールを含む。いくつかの態様では、精油は、19~20%w/wのネラールを含む。
【0156】
いくつかの態様では、精油は、19%w/w、または20%w/w、または21%w/w、または22%w/w、または23%w/w、または24%w/w、または25%w/wのネラールを含む。
【0157】
いくつかの態様では、精油は、26~29%w/wのゲラニアールを含む。いくつかの態様では、精油は、27~29%w/wのゲラニアールを含む。いくつかの態様では、精油は、28~29%w/wのゲラニアールを含む。
【0158】
いくつかの態様では、精油は、26~28%w/wのゲラニアールを含む。いくつかの態様では、精油は、26~27%w/wのゲラニアールを含む。
【0159】
いくつかの態様では、精油は、26%w/w、または27%w/w、または28%w/w、または29%w/wのゲラニアールを含む。
【0160】
いくつかの態様では、精油は、0.1%w/wを上回る2-ヘプタノンを含む。
【0161】
いくつかの態様では、精油は、0.2%w/wを上回るネロールを含む。
【0162】
いくつかの態様では、精油は、1%w/w未満のゲラニオールを含む。
【0163】
いくつかの態様では、精油は、18.5%w/w未満のジンギベレンを含む。
【0164】
いくつかの態様では、精油は、表5に開示のマイクロ波抽出物1、またはマイクロ波抽出物2のいずれか1つに開示の量の化合物を含む。
【0165】
何ら特定の説に限定される意図はないが、表5を参照すると、本明細書に開示の方法によりショウガ根から取り出した精油は、従来の抽出法によりショウガ根から取り出した精油と比べて、よりフレッシュでグリーンなジンジャーのプロファイルを有していたが、それはおそらく一部には、ユーカリプトールなどのフレッシュノート、ならびにリナロールおよびシトラネロールなどのフローラルノートのレベルが増加したためである。さらに、本明細書に開示の方法によりショウガ根から取り出した精油では、従来の抽出法によりショウガ根から取り出した精油と比べてシトラスおよびグリーンノートが増加していた。
【0166】
ナシ由来の抽出物:本明細書に記載される一態様は、ナシからの抽出物を提供し、該抽出物は、少なくとも0.1%w/wの酢酸ヘキシルを含む。
【0167】
いくつかの態様では、抽出物は、0.1~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.3~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.4~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.5~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.6~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.7~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.8~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.9~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、1~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、1.1~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、1.2~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、1.3~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、1.4~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、1.5~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、1.6~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、1.7~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、1.8~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、1.9~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、2~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、2.1~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、2.2~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、2.3~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、2.4~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、2.5~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、2.6~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、2.7~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、2.8~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、2.9~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、3~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、3.1~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、3.2~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、3.3~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、3.4~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、3.5~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、3.6~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、3.7~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、3.8~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、3.9~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、4~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、4.1~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、4.2~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、4.3~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、4.4~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、4.5~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、4.6~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、4.7~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、4.8~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、4.9~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、5~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、5.1~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、5.2~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、5.3~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、5.4~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、5.5~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、5.6~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、5.7~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、5.8~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、5.9~6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。
【0168】
いくつかの態様では、抽出物は、0.1~5.9%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~5.8%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~5.7%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~5.6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~5.5%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~5.4%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~5.3%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~5.2%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~5.1%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~5%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~4.9%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~4.8%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~4.7%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~4.6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~4.5%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~4.4%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~4.3%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~4.2%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~4.1%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~4%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~3.9%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~3.8%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~3.7%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~3.6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~3.5%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~3.4%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~3.3%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~3.2%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~3.1%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~3%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~2.9%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~2.8%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~2.7%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~2.6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~2.5%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~2.4%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~2.3%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~2.2%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~2.1%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~2%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~1.9%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~1.8%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~1.7%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~1.6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~1.5%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~1.4%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~1.3%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~1.2%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~1.1%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~1%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~0.9%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~0.8%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~0.7%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~0.6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~0.5%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~0.4%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~0.3%w/wの酢酸ヘキシルを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~0.2%w/wの酢酸ヘキシルを含む。
【0169】
いくつかの態様では、抽出物は、0.1%w/w、または0.2%w/w、または0.3%w/w、または0.4%w/w、または0.5%w/w、または0.6%w/w、または0.7%w/w、または0.8%w/w、または0.9%w/w、または1%w/w、または1.1%w/w、または1.2%w/w、または1.3%w/w、または1.4%w/w、または1.5%w/w、または1.6%w/w、または1.7%w/w、または1.8%w/w、または1.9%w/w、または2%w/w、または2.1%w/w、または2.2%w/w、または2.3%w/w、または2.4%w/w、または2.5%w/w、または2.6%w/w、または2.7%w/w、または2.8%w/w、または2.9%w/w、または3%w/w、または3.1%w/w、または3.2%w/w、または3.3%w/w、または3.4%w/w、または3.5%w/w、または3.6%w/w、または3.7%w/w、または3.8%w/w、または3.9%w/w、または4%w/w、または4.1%w/w、または4.2%w/w、または4.3%w/w、または4.4%w/w、または4.5%w/w、または4.6%w/w、または4.7%w/w、または4.8%w/w、または4.9%w/w、または5%w/w、または5.1%w/w、または5.2%w/w、または5.3%w/w、または5.4%w/w、または5.5%w/w、または5.6%w/w、または5.7%w/w、または5.8%w/w、または5.9%w/w、または6%w/wの酢酸ヘキシルを含む。
【0170】
いくつかの態様では、抽出物は、3~15%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3~14%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3~13%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3~12%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3~11%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3~10%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3~9%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3~8%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3~7%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3~6%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3~5%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3~4%w/wのアセトールをさらに含む。
【0171】
いくつかの態様では、抽出物は、4~15%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、5~15%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~15%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、7~15%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、8~15%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、9~15%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、10~15%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、11~15%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、12~15%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、13~15%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、14~15%w/wのアセトールをさらに含む。
【0172】
いくつかの態様では、抽出物は、3%w/w、または4%w/w、または5%w/w、または6%w/w、または7%w/w、または8%w/w、または9%w/w、または10%w/w、または11%w/w、または12%w/w、または13%w/w、または14%w/w、または15%w/wのアセトールをさらに含む。
【0173】
いくつかの態様では、抽出物は、2~8%w/wの酢酸をさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3~8%w/wの酢酸をさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、4~8%w/wの酢酸をさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、5~8%w/wの酢酸をさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~8%w/wの酢酸をさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、7~8%w/wの酢酸をさらに含む。
【0174】
いくつかの態様では、抽出物は、2~7%w/wの酢酸をさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、2~6%w/wの酢酸をさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、2~5%w/wの酢酸をさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、2~4%w/wの酢酸をさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、2~3%w/wの酢酸をさらに含む。
【0175】
いくつかの態様では、抽出物は、2%w/w、または3%w/w、または4%w/w、または5%w/w、または6%w/w、または7%w/w、または8%w/wの酢酸をさらに含む。
【0176】
いくつかの態様では、抽出物は、0.5~2%w/wのフルフラールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、1~2%w/wのフルフラールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、1.5~2%w/wのフルフラールをさらに含む。
【0177】
いくつかの態様では、抽出物は、0.5~1.5%w/wのフルフラールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.5~1%w/wのフルフラールをさらに含む。
【0178】
いくつかの態様では、抽出物は、0.5%w/w、または1%w/w、または1.5%w/w、または2%w/wのフルフラールをさらに含む。
【0179】
いくつかの態様では、抽出物は、0.5~2%w/wのフルフラールアルコールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、1~2%w/wのフルフラールアルコールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、1.5~2%w/wのフルフラールアルコールをさらに含む。
【0180】
いくつかの態様では、抽出物は、0.5~1.5%w/wのフルフラールアルコールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.5~1%w/wのフルフラールアルコールをさらに含む。
【0181】
いくつかの態様では、抽出物は、0.5%w/w、または1%w/w、または1.5%w/w、または2%w/wのフルフラールアルコールをさらに含む。
【0182】
いくつかの態様では、抽出物は、0.2~2%w/wの2-メチル酪酸をさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.4~2%w/wの2-メチル酪酸をさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.6~2%w/wの2-メチル酪酸をさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.8~2%w/wの2-メチル酪酸をさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、1~2%w/wの2-メチル酪酸をさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、1.2~2%w/wの2-メチル酪酸をさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、1.4~2%w/wの2-メチル酪酸をさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、1.6~2%w/wの2-メチル酪酸をさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、1.8~2%w/wの2-メチル酪酸をさらに含む。
【0183】
いくつかの態様では、抽出物は、0.2~1.8%w/wの2-メチル酪酸をさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~1.6%w/wの2-メチル酪酸をさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~1.4%w/wの2-メチル酪酸をさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~1.2%w/wの2-メチル酪酸をさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~1%w/wの2-メチル酪酸をさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~0.8%w/wの2-メチル酪酸をさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~0.6%w/wの2-メチル酪酸をさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~0.4%w/wの2-メチル酪酸をさらに含む。
【0184】
いくつかの態様では、抽出物は、0.2%w/w、または0.4%w/w、または0.6%w/w、または0.8%w/w、または1%w/w、または1.2%w/w、または1.4%w/w、または1.6%w/w、または1.8%w/w、または2%w/wの2-メチル酪酸をさらに含む。
【0185】
いくつかの態様では、抽出物は、6~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、7~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、8~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、9~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、10~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、11~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、12~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、13~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、14~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、15~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、16~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、17~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、18~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、19~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、20~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、21~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、22~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、23~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、24~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、25~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、26~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、27~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、28~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、29~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、30~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、31~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、32~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、33~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、34~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、35~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、36~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、37~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、38~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、39~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、40~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、41~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、42~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、43~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、44~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、45~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。
【0186】
いくつかの態様では、抽出物は、6~45%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~44%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~43%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~42%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~41%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~40%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~39%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~38%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~37%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~36%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~35%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~34%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~33%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~32%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~31%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~30%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~29%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~28%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~27%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~26%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~25%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~24%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~23%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~22%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~21%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~20%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~19%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~18%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~17%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~16%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~15%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~14%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~13%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~12%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~11%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~10%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~9%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~8%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~7%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。
【0187】
いくつかの態様では、抽出物は、6%w/w、または7%w/w、または8%w/w、または9%w/w、または10%w/w、または11%w/w、または12%w/w、または13%w/w、または14%w/w、または15%w/w、または16%w/w、または17%w/w、または18%w/w、または19%w/w、または20%w/w、または21%w/w、または22%w/w、または23%w/w、または24%w/w、または25%w/w、または26%w/w、または27%w/w、または28%w/w、または29%w/w、または30%w/w、または31%w/w、または32%w/w、または33%w/w、または34%w/w、または35%w/w、または36%w/w、または37%w/w、または38%w/w、または39%w/w、または40%w/w、または41%w/w、または42%w/w、または43%w/w、または44%w/w、または45%w/w、または46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトンをさらに含む。
【0188】
いくつかの態様では、抽出物は、0.2~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.4~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.6~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.8~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、1~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、1.2~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、1.4~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、1.6~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、1.8~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、2~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、2.2~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、2.4~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、2.6~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、2.8~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3.2~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3.4~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3.6~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3.8~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、4~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、4.2~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、4.4~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、4.6~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、4.8~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、5~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、5.2~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、5.4~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、5.6~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、5.8~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6.2~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6.4~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6.6~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6.8~7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。
【0189】
いくつかの態様では、抽出物は、0.2~6.8%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~6.4%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~6.2%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~6%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~5.8%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~5.4%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~5.2%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~5%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~4.8%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~4.4%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~4.2%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~4%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~3.8%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~3.4%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~3.2%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~3%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~2.8%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~2.4%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~2.2%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~2%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~1.8%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~1.4%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~1.2%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~1%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~0.8%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2~0.4%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。
【0190】
いくつかの態様では、抽出物は、0.2%w/w、または0.4%w/w、または0.6%w/w、または0.8%w/w、または1%w/w、または1.2%w/w、または1.4%w/w、または1.6%w/w、または1.8%w/w、または2%w/w、または2.2%w/w、または2.4%w/w、または2.6%w/w、または2.8%w/w、または3%w/w、または3.2%w/w、または3.4%w/w、または3.6%w/w、または3.8%w/w、または4%w/w、または4.2%w/w、または4.4%w/w、または4.6%w/w、または4.8%w/w、または5%w/w、または5.2%w/w、または5.4%w/w、または5.6%w/w、または5.8%w/w、または6%w/w、または6.2%w/w、または6.4%w/w、または6.6%w/w、または6.8%w/w、または7%w/wの1,3-オクタンジオールをさらに含む。
【0191】
いくつかの態様では、抽出物は、0.5~4%w/wの5-ヒドロキシ-5,6-ジヒドロールマルトール(5-hydroxy-5,6-dihydrolmaltol)をさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、1~4%w/wの5-ヒドロキシ-5,6-ジヒドロールマルトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、1.5~4%w/wの5-ヒドロキシ-5,6-ジヒドロールマルトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、2~4%w/wの5-ヒドロキシ-5,6-ジヒドロールマルトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、2.5~4%w/wの5-ヒドロキシ-5,6-ジヒドロールマルトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3~4%w/wの5-ヒドロキシ-5,6-ジヒドロールマルトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3.5~4%w/wの5-ヒドロキシ-5,6-ジヒドロールマルトールをさらに含む。
【0192】
いくつかの態様では、抽出物は、0.5~3.5%w/wの5-ヒドロキシ-5,6-ジヒドロールマルトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.5~3%w/wの5-ヒドロキシ-5,6-ジヒドロールマルトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.5~2.5%w/wの5-ヒドロキシ-5,6-ジヒドロールマルトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.5~2%w/wの5-ヒドロキシ-5,6-ジヒドロールマルトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.5~1.5%w/wの5-ヒドロキシ-5,6-ジヒドロールマルトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.5~1%w/wの5-ヒドロキシ-5,6-ジヒドロールマルトールをさらに含む。
【0193】
いくつかの態様では、抽出物は、0.5%w/w、または1%w/w、または1.5%w/w、または2%w/w、または2.5%w/w、または3%w/w、または3.5%w/w、または4%w/wの5-ヒドロキシ-5,6-ジヒドロールマルトールをさらに含む。
【0194】
いくつかの態様では、抽出物は、1~4%w/wの5-ヒドロキシメチルフルフラールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、2~4%w/wの5-ヒドロキシメチルフルフラールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3~4%w/wの5-ヒドロキシメチルフルフラールをさらに含む。
【0195】
いくつかの態様では、抽出物は、1~3%w/wの5-ヒドロキシメチルフルフラールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、1~2%w/wの5-ヒドロキシメチルフルフラールをさらに含む。
【0196】
いくつかの態様では、抽出物は、1%w/w、または2%w/w、または3%w/w、または4%w/wの5-ヒドロキシメチルフルフラールをさらに含む。
【0197】
いくつかの態様では、抽出物は、表3に開示のマイクロ波抽出物1、またはマイクロ波抽出物2のいずれか1つに開示の量の化合物を含む。
【0198】
緑茶葉由来の抽出物:本明細書に記載される一態様は、緑茶葉からの抽出物を提供し、該抽出物は、少なくとも12%w/wのカフェインを含む。
【0199】
いくつかの態様では、抽出物は、12~30%w/wのカフェインを含む。
【0200】
いくつかの態様では、抽出物は、8%未満のフルフリルアルコールをさらに含む。
【0201】
いくつかの態様では、抽出物は、3,5-オクタジエン-2-オン、β-イオノン、および4,5-エポキシ-β-イオノンをさらに含む。
【0202】
いくつかの態様では、抽出物は、表4に開示のマイクロ波抽出物1、またはマイクロ波抽出物2のいずれか1つに開示の量の化合物を含む。
【0203】
焙煎コーヒー豆由来の抽出物:本明細書に記載される一態様は、焙煎コーヒー豆からの抽出物を提供し、該抽出物は少なくとも2%w/wのコーヒーフラノンを含む。
【0204】
いくつかの態様では、抽出物は、2~2.5%w/wのコーヒーフラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、2.1~2.5%w/wのコーヒーフラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、2.2~2.5%w/wのコーヒーフラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、2.3~2.5%w/wのコーヒーフラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、2.4~2.5%w/wのコーヒーフラノンを含む。
【0205】
いくつかの態様では、抽出物は、2~2.4%w/wのコーヒーフラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、2~2.3%w/wのコーヒーフラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、2~2.2%w/wのコーヒーフラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、2~2.1%w/wのコーヒーフラノンを含む。
【0206】
いくつかの態様では、抽出物は、2%w/w、または2.1%w/w、または2.2%w/w、または2.3%w/w、または2.4%w/w、または2.5%w/wのコーヒーフラノンを含む。
【0207】
いくつかの態様では、抽出物は、3~4%w/wの2-メチルピラジンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3.1~4%w/wの2-メチルピラジンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3.2~4%w/wの2-メチルピラジンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3.3~4%w/wの2-メチルピラジンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3.4~4%w/wの2-メチルピラジンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3.5~4%w/wの2-メチルピラジンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3.6~4%w/wの2-メチルピラジンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3.7~4%w/wの2-メチルピラジンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3.8~4%w/wの2-メチルピラジンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3.9~4%w/wの2-メチルピラジンをさらに含む。
【0208】
いくつかの態様では、抽出物は、3~3.9%w/wの2-メチルピラジンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3~3.8%w/wの2-メチルピラジンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3~3.7%w/wの2-メチルピラジンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3~3.6%w/wの2-メチルピラジンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3~3.5%w/wの2-メチルピラジンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3~3.4%w/wの2-メチルピラジンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3~3.3%w/wの2-メチルピラジンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3~3.2%w/wの2-メチルピラジンをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3~3.1%w/wの2-メチルピラジンをさらに含む。
【0209】
いくつかの態様では、抽出物は、3%w/w、または3.1%w/w、または3.2%w/w、または3.3%w/w、または3.4%w/w、または3.5%w/w、または3.6%w/w、または3.7%w/w、または3.8%w/w、または3.9%w/w、または4%w/wの2-メチルピラジンをさらに含む。
【0210】
いくつかの態様では、抽出物は、0.5~2%w/wのアセチルメチルカルビノールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、1~2%w/wのアセチルメチルカルビノールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、1.5~2%w/wのアセチルメチルカルビノールをさらに含む。
【0211】
いくつかの態様では、抽出物は、0.5~1.5%w/wのアセチルメチルカルビノールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.5~1%w/wのアセチルメチルカルビノールをさらに含む。
【0212】
いくつかの態様では、抽出物は、0.5%w/w、または1%w/w、または1.5%w/w、または2%w/wのアセチルメチルカルビノールをさらに含む。
【0213】
いくつかの態様では、抽出物は、0.5~8%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、1~8%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、1.5~8%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、2~8%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、2.5~8%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3~8%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、3.5~8%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、4~8%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、4.5~8%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、5~8%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、5.5~8%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6~8%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、6.5~8%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、7~8%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、7.5~8%w/wのアセトールをさらに含む。
【0214】
いくつかの態様では、抽出物は、0.5~7.5%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.5~7%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.5~6.5%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.5~6%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.5~5.5%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.5~5%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.5~4.5%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.5~4%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.5~3.5%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.5~5%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.5~2.5%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.5~2%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.5~1.5%w/wのアセトールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.5~1%w/wのアセトールをさらに含む。
【0215】
いくつかの態様では、抽出物は、0.5%w/w、または1%w/w、または1.5%w/w、または2%w/w、または2.5%w/w、または3%w/w、または3.5%w/w、または4%w/w、または4.5%w/w、または5%w/w、または5.5%w/w、または6%w/w、または6.5%w/w、または7%w/w、または7.5%w/w、または8%w/wのアセトールをさらに含む。
【0216】
いくつかの態様では、抽出物は、35~45%w/wのフルフリルアルコールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、36~45%w/wのフルフリルアルコールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、37~45%w/wのフルフリルアルコールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、38~45%w/wのフルフリルアルコールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、39~45%w/wのフルフリルアルコールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、40~45%w/wのフルフリルアルコールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、41~45%w/wのフルフリルアルコールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、42~45%w/wのフルフリルアルコールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、43~45%w/wのフルフリルアルコールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、44~45%w/wのフルフリルアルコールをさらに含む。
【0217】
いくつかの態様では、抽出物は、35~44%w/wのフルフリルアルコールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、35~43%w/wのフルフリルアルコールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、35~42%w/wのフルフリルアルコールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、35~41%w/wのフルフリルアルコールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、35~40%w/wのフルフリルアルコールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、35~39%w/wのフルフリルアルコールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、35~38%w/wのフルフリルアルコールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、35~37%w/wのフルフリルアルコールをさらに含む。いくつかの態様では、抽出物は、35~36%w/wのフルフリルアルコールをさらに含む。
【0218】
いくつかの態様では、抽出物は、35%w/w、または36%w/w、または37%w/w、または38%w/w、または39%w/w、または40%w/w、または41%w/w、または42%w/w、または43%w/w、または44%w/w、または45%w/wのフルフリルアルコールをさらに含む。
【0219】
いくつかの態様では、抽出物は、0.2%w/wの2-シクロペンテノンをさらに含む。
【0220】
いくつかの態様では、抽出物は、表6に開示のマイクロ波抽出物1、またはマイクロ波抽出物2のいずれか1つに開示の量の化合物を含む。
【0221】
いくつかの態様では、抽出物は、0.8ppm~20ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.8ppm~19ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.8ppm~18ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.8ppm~17ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.8ppm~16ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.8ppm~15ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.8ppm~14ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.8ppm~13ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.8ppm~12ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.8ppm~11ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.8ppm~10ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.8ppm~9ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.8ppm~8ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.8ppm~7ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.8ppm~6ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.8ppm~5ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.8ppm~4ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.8ppm~3ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.8ppm~2ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.8ppm~1ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.8ppm~0.9ppmのカフェインを含む。
【0222】
いくつかの態様では、抽出物は、0.9ppm~20ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、1ppm~20ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、2ppm~20ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、3ppm~20ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、4ppm~20ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、5ppm~20ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、6ppm~20ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、7ppm~20ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、8ppm~20ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、9ppm~20ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、10ppm~20ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、11ppm~20ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、12ppm~20ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、13ppm~20ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、14ppm~20ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、15ppm~20ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、16ppm~20ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、17ppm~20ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、18ppm~20ppmのカフェインを含む。いくつかの態様では、抽出物は、19ppm~20ppmのカフェインを含む。
【0223】
いくつかの態様では、抽出物は、0.8ppm、または0.9ppm、または1ppm、または2ppm、または3ppm、または4ppm、または5ppm、または6ppm、または7ppm、または8ppm、または9ppm、または10ppm、または11ppm、または12ppm、または13ppm、または14ppm、または15ppm、または16ppm、または17ppm、または18ppm、または19ppm、または20ppmのカフェインを含む。
【0224】
いくつかの態様では、抽出物は、5ppm~40ppmのテオブロミンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、5ppm~35ppmのテオブロミンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、5ppm~30ppmのテオブロミンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、5ppm~25ppmのテオブロミンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、5ppm~20ppmのテオブロミンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、5ppm~15ppmのテオブロミンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、5ppm~10ppmのテオブロミンを含む。
【0225】
いくつかの態様では、抽出物は、10ppm~40ppmのテオブロミンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、15ppm~40ppmのテオブロミンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、20ppm~40ppmのテオブロミンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、25ppm~40ppmのテオブロミンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、30ppm~40ppmのテオブロミンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、35ppm~40ppmのテオブロミンを含む。
【0226】
いくつかの態様では、抽出物は、5ppm、または10ppm、または15ppm、または20ppm、または25ppm、または30ppm、または35ppm、または40ppmのテオブロミンを含む。
【0227】
いくつかの態様では、抽出物は、10ppm~200ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、10ppm~190ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、10ppm~180ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、10ppm~170ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、10ppm~160ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、10ppm~150ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、10ppm~140ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、10ppm~130ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、10ppm~120ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、10ppm~110ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、10ppm~100ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、10ppm~90ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、10ppm~80ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、10ppm~70ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、10ppm~60ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、10ppm~50ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、10ppm~40ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、10ppm~30ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、10ppm~20ppmのテオフィリンを含む。
【0228】
いくつかの態様では、抽出物は、20ppm~200ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、30ppm~200ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、40ppm~200ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、50ppm~200ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、60ppm~200ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、70ppm~200ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、80ppm~200ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、90ppm~200ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、100ppm~200ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、110ppm~200ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、120ppm~200ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、130ppm~200ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、140ppm~200ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、150ppm~200ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、160ppm~200ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、170ppm~200ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、180ppm~200ppmのテオフィリンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、190ppm~200ppmのテオフィリンを含む。
【0229】
いくつかの態様では、抽出物は、10ppm、または20ppm、または30ppm、または40ppm、または50ppm、または60ppm、または70ppm、または80ppm、または90ppm、または100ppm、または110ppm、または120ppm、または130ppm、または140ppm、または150ppm、または160ppm、または170ppm、または180ppm、または190ppm、または200ppmのテオフィリンを含む。
【0230】
何ら特定の説に限定される意図はないが、本明細書に記載される態様の方法により得られたコーヒー抽出物の違いは、スイートノート各種に寄与する揮発性化合物および新鮮なコーヒーの嗅覚的プロファイルにおいて、市販の抽出物と異なっていることである。
【0231】
いくつかの態様では、本明細書に記載される特定の態様の方法は、当該技術分野の他の方法により生成された抽出物と比べて、抽出物中の不揮発性化合物の量を増加させる。
【0232】
本明細書に記載される特定の態様の方法により増加する不揮発性化合物の例としては、限定ではないが、アントシアニン、アントシアニジン等が挙げられる。
【0233】
表7を参照すると、本明細書に記載される一態様は、植物バイオマスの抽出物を提供し、少なくとも1種のアントシアニンの濃度は1ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニンの濃度は、0.9ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニンの濃度は、0.8ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニンの濃度は、0.7ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニンの濃度は、0.6ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニンの濃度は、0.5ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニンの濃度は、0.4ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニンの濃度は、0.3ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニンの濃度は、0.2ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニンの濃度は、0.1ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニンの濃度は、0.09ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニンの濃度は、0.08ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニンの濃度は、0.07ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニンの濃度は、0.06ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニンの濃度は、0.05ppmである。
【0234】
本明細書で使用する場合、「アントシアニン」という用語は、そのpHによっては赤色、紫色、または青色に見え得る、水溶性液胞フラボノイド色素を指す。アントシアニンが豊富な食用植物としては、赤色、青色、紫色、または黒色のものが多々あるなか、ブルーベリー、ラズベリー、黒米、および黒大豆が挙げられる。アントシアニンは、高等植物の葉、茎、根、花、および果実などのあらゆる組織で生じる。アントシアニンは、アントシアニジンから糖残基付加によって誘導される。
【0235】
表7を参照すると、本明細書に記載される一態様は、植物バイオマスの抽出物を提供し、少なくとも1種のアントシアニジンの濃度は1ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニジンの濃度は、0.9ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニジンの濃度は、0.8ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニジンの濃度は、0.7ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニジンの濃度は、0.6ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニジンの濃度は、0.5ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニジンの濃度は、0.4ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニジンの濃度は、0.3ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニジンの濃度は、0.2ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニジンの濃度は、0.1ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニジンの濃度は、0.09ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニジンの濃度は、0.08ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニジンの濃度は、0.07ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニジンの濃度は、0.06ppmである。いくつかの態様では、抽出物中の少なくとも1種のアントシアニジンの濃度は、0.05ppmである。
【0236】
いくつかの態様では、該少なくとも1種のアントシアニジンは、シアニジン、デルフィニジン、マルビニジン、ペオニジン、ペツニジン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0237】
追加のアントシアニジンとしては、オーランチニジン、ユーロピニジン、ペラルゴニジン、およびロシニジン(rosinidin)が挙げられる。
【0238】
いくつかの態様では、該少なくとも1種のアントシアニンは、シアニジン-3-アラビノシド、シアニジン-3-ガラクトシド、シアニジン-3-グルコシド、デルフィニジン-3-アラビノシド、デルフィニジン-3-ガラクトシド、デルフィニジン-3-グルコシド、マルビニジン-3-アラビノシド、マルビニジン-3-ガラクトシド、マルビニジン-3-グルコシド、ペオニジン-3-アラビノシド、ペオニジン-3-ガラクトシド、ペオニジン-3-グルコシド、ペツニジン-3-アラビノシド、ペツニジン-3-ガラクトシド、ペツニジン-3-グルコシド、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0239】
いくつかの態様では、抽出物中のシアニジン-3-グルコシドの濃度は、0.5ppmである。
【0240】
いくつかの態様では、抽出物中のペオニジンの濃度は、0.07ppmである。
【0241】
いくつかの態様では、抽出物中のペオニジン-3-ガラクトシドの濃度は、0.2ppmである。
【0242】
いくつかの態様では、抽出物中のペオニジン-3-グルコシドの濃度は、0.8ppmである。
【0243】
いくつかの態様では、抽出物中のペツニジンの濃度は、0.6ppmである。
【0244】
いくつかの態様では、抽出物は、0.5ppmのシアニジン-3-グルコシド、0.07ppmのペオニジン、0.2ppmのペオニジン-3-ガラクトシド、0.8ppmのペオニジン-3-グルコシド、および0.6ppmのペツニジンを含む。
【0245】
いくつかの態様では、本明細書に記載される特定の態様の方法は、カフェイン、テオブロミン、テオフィリン、シアニジン、デルフィニジン、マルビニジン、ペオニジン、ペツニジン、シアニジン-3-アラビノシド、シアニジン-3-ガラクトシド、シアニジン-3-グルコシド、デルフィニジン-3-アラビノシド、デルフィニジン-3-ガラクトシド、デルフィニジン-3-グルコシド、マルビニジン-3-アラビノシド、マルビニジン-3-ガラクトシド、マルビニジン-3-グルコシド、ペオニジン-3-アラビノシド、ペオニジン-3-ガラクトシド、ペオニジン-3-グルコシド、ペツニジン-3-アラビノシド、ペツニジン-3-ガラクトシド、ペツニジン-3-グルコシド、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1種の化合物の濃度を増加させる。
【0246】
いくつかの態様では、本明細書に記載される特定の態様の方法は、当該技術分野の他の方法により生成された抽出物と比べて、抽出物の糖含有量を増加させる。何ら特定の説に限定される意図はないが、本明細書に記載される方法の抽出物の糖含有量の増加は、たとえばエタノールなどの有機溶剤の添加を必要としない。
【0247】
増加した還元糖、単糖、二糖等の糖の例
いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2~2.5gの量の還元糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.1~2.5gの量の還元糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.2~2.5gの量の還元糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.3~2.5gの量の還元糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.4~2.5gの量の還元糖を含む。
【0248】
いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2~2.5gの量の還元糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2~2.4gの量の還元糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2~2.3gの量の還元糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2~2.2gの量の還元糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2~2.1gの量の還元糖を含む。
【0249】
いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2g、または2.1g、または2.2g、または2.3g、または2.4g、または2.5gの還元糖を含む。
【0250】
いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2~3.5gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.1~3.5gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.2~3.5gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.3~3.5gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.4~3.5gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.5~3.5gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.6~3.5gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.7~3.5gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.8~3.5gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.9~3.5gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり3~3.5gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり3.1~3.5gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり3.2~3.5gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり3.3~3.5gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり3.4~3.5gの量の単糖および二糖を含む。
【0251】
いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.1~3.5gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.1~3.4gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.1~3.3gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.1~3.2gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.1~3.1gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.1~3gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.1~2.9gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.1~2.8gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.1~2.7gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.1~2.6gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.1~2.5gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.1~2.4gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.1~2.3gの量の単糖および二糖を含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2.1~2.2gの量の単糖および二糖を含む。
【0252】
いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり2g、または2.1g、または2.2g、または2.3g、または2.4g、または2.5g、または2.6g、または2.7g、または2.8g、または2.9g、または3g、または3.1g、または3.2g、または3.3g、または3.4g、または3.5gの単糖および二糖を含む。
【0253】
いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり1gを上回る量のグルコースを含む。
【0254】
いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり0.9~1.1gの量のグルコースを含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり1~1.1gの量のグルコースを含む。
【0255】
いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり0.9~1gの量のグルコースを含む。
【0256】
いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり0.9g、または1g、または1.1gのグルコースを含む。
【0257】
いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり1.1~1.5gの量のフルクトースを含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり1.2~1.5gの量のフルクトースを含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり1.3~1.5gの量のフルクトースを含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり1.4~1.5gの量のフルクトースを含む。
【0258】
いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり1.1~1.4gの量のフルクトースを含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり1.1~1.3gの量のフルクトースを含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり1.2~1.5gの量のフルクトースを含む。
【0259】
いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり1.1g、または1.2g、または1.3g、または1.4g、または1.5gのフルクトースを含む。
【0260】
いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり0.2~1gの量のスクロースを含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり0.3~1gの量のスクロースを含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり0.4~1gの量のスクロースを含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり0.5~1gの量のスクロースを含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり0.6~1gの量のスクロースを含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり0.7~1gの量のスクロースを含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり0.8~1gの量のスクロースを含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり0.9~1gの量のスクロースを含む。
【0261】
いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり0.2~0.9gの量のスクロースを含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり0.2~0.8gの量のスクロースを含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり0.2~0.7gの量のスクロースを含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり0.2~0.6gの量のスクロースを含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり0.2~0.5gの量のスクロースを含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり0.2~0.4gの量のスクロースを含む。いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり0.2~0.3gの量のスクロースを含む。
【0262】
いくつかの態様では、抽出物は、該抽出物100gあたり0.2g、または0.3g、または0.4g、または0.5g、または0.6g、または0.7g、または0.8g、または0.9g、または1gのスクロースを含む。
【0263】
イチゴからの抽出物。いくつかの態様では、植物バイオマスはイチゴである。付随の実施例では、本発明者らは、本発明の方法によりイチゴ抽出物を調製した。ここで、本発明のイチゴ抽出物には、旧来のイチゴ抽出物と比べて驚くべき香気プロファイルがあることがわかる。具体的には、本発明のイチゴ抽出物は、フルーティー、クリーミー、ジャミー、およびフローラルといった局面に関し、もっとイチゴらしい香気プロファイルを有する。
【0264】
一態様では、イチゴ抽出物は、少なくとも0.01ppmの2,3ブタンジオンを含む。2,3ブタンジオンはケトンであり、本発明のイチゴ抽出物のクリーミーな香気プロファイルに寄与する。付随の実施例のデータからわかるように、2,3ブタンジオンは旧来のイチゴ抽出物では検出されない。
【0265】
いくつかの態様では、抽出物は、0.007ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.008ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.009ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.010ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.011ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.012ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.013ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.014ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.015ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.016ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.017ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.018ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.019ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.020ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.021ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.022ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.023ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.024ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.025ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.026ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオンを含む。
【0266】
いくつかの態様では、抽出物は、0.007ppm~0.026ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.007ppm~0.025ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.007ppm~0.024ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.007ppm~0.023ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.007ppm~0.022ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.007ppm~0.021ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.007ppm~0.020ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.007ppm~0.019ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.007ppm~0.018ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.007ppm~0.017ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.007ppm~0.016ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.007ppm~0.015ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.007ppm~0.014ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.007ppm~0.013ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.007ppm~0.012ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.007ppm~0.011ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.007ppm~0.010ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.007ppm~0.09ppmの2,3ブタンジオンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.007ppm~0.08ppmの2,3ブタンジオンを含む。
【0267】
いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールは、セスキテルペンアルコールであり、本発明のイチゴ抽出物のフローラルな香気特性に寄与する。付随の実施例のデータからわかるように、3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールは旧来のイチゴ抽出物では検出されない。
【0268】
いくつかの態様では、抽出物は、0.06ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.065ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.066ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.067ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.068ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.69ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.70ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.71ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.072ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.073ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.074ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.075ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.076ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.077ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.078ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.079ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.08ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.081ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.082ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.083ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.084ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.085ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.09ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.095ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。
【0269】
いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm~0.09ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm~0.085ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm~0.084ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm~0.083ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm~0.082ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm~0.081ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm~0.080ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm~0.079ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm~0.078ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm~0.077ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm~0.076ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm~0.075ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm~0.074ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm~0.073ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm~0.072ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm~0.071ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm~0.07ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm~0.069ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm~0.068ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm~0.067ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm~0.066ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm~0.65ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm~0.06ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm~0.055ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オールを含む。
【0270】
いくつかの態様では、抽出物は、0.02~0.1ppmのジヒドロ-5-オクチル-2(3H)-フラノンを含む。ジヒドロ-5-オクチル-2(3H)-フラノンはラクトンであり、本発明のイチゴ抽出物の肉感的でフルーティーな香気特性に寄与する。付随の実施例のデータからわかるように、ジヒドロ-5-オクチル-2(3H)-フラノンは、旧来のイチゴ抽出物では約0.01ppmが検出可能である。
【0271】
いくつかの態様では、抽出物は、0.03~0.1ppmのジヒドロ-5-オクチル-2(3H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.04~0.1ppmのジヒドロ-5-オクチル-2(3H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05~0.1ppmのジヒドロ-5-オクチル-2(3H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.06~0.1ppmのジヒドロ-5-オクチル-2(3H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.07~0.1ppmのジヒドロ-5-オクチル-2(3H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.08~0.1ppmのジヒドロ-5-オクチル-2(3H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.09~0.1ppmのジヒドロ-5-オクチル-2(3H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.02~0.09ppmのジヒドロ-5-オクチル-2(3H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.02~0.08ppmのジヒドロ-5-オクチル-2(3H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.02~0.07ppmのジヒドロ-5-オクチル-2(3H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.02~0.06ppmのジヒドロ-5-オクチル-2(3H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.02~0.05ppmのジヒドロ-5-オクチル-2(3H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.02~0.04ppmのジヒドロ-5-オクチル-2(3H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.02~0.03ppmのジヒドロ-5-オクチル-2(3H)-フラノンを含む。
【0272】
いくつかの態様では、抽出物は、0.05~0.15ppmの4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを含む。4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンは、脂環式不飽和ケトンであり、本発明のイチゴ抽出物のフルーティー、ジャミーな香気特性に寄与する。付随の実施例のデータからわかるように、4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンは、旧来のイチゴ抽出物では検出されない。
【0273】
いくつかの態様では、抽出物は、0.06~0.15ppmの4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.07~0.15ppmの4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.08~0.15ppmの4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.09~0.15ppmの4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1~0.15ppmの4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.11~0.15ppmの4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.12~0.15ppmの4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.13~0.15ppmの4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.14~0.15ppmの4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05~0.14ppmの4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05~0.13ppmの4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05~0.12ppmの4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05~0.11ppmの4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05~0.1ppmの4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05~0.09ppmの4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05~0.08ppmの4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05~0.07ppmの4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05~0.06ppmの4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを含む。
【0274】
いくつかの態様では、抽出物は、0.3ppm未満の2-メチルプロパン-1-オールを含む。2-メチルプロパン-1-オールは飽和脂肪族アルコールであり、アルコール性、発酵臭の香気を有する。これは望ましい香気特性ではない。2-メチルプロパン-1-オールは旧来のイチゴ抽出物中に0.3ppm以上存在するが、本発明のイチゴ抽出物中の同化合物はそれよりもはるかに少ない。
【0275】
いくつかの態様では、抽出物は、0.25ppm未満の2-メチルプロパン-1-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2ppm未満の2-メチルプロパン-1-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.15ppm未満の2-メチルプロパン-1-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1ppm未満の2-メチルプロパン-1-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm未満の2-メチルプロパン-1-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.03ppm未満の2-メチルプロパン-1-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.02ppm未満の2-メチルプロパン-1-オールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.01ppm未満の2-メチルプロパン-1-オールを含む。いくつかの態様では抽出物は、検出限界未満の2-メチルプロパン-1-オールを含む。
【0276】
いくつかの態様では、抽出物は、0.5ppm未満の3-メチルブタノールを含む。3-メチルブタノールは飽和脂肪族アルコールであり、アルコール性、発酵臭の香気を有する。これは望ましい香気特性ではない。3-メチルブタノールは旧来のイチゴ抽出物中に約0.5ppm存在するが、本発明のイチゴ抽出物中の同化合物はそれよりもはるかに少ない。
【0277】
いくつかの態様では、抽出物は、0.3ppm未満の3-メチルブタノールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1ppm未満の3-メチルブタノールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm未満の3-メチルブタノールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.03ppm未満の3-メチルブタノールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.02ppm未満の3-メチルブタノールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.01ppm未満の3-メチルブタノールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、検出限界未満の3-メチルブタノールを含む。
【0278】
いくつかの態様では、抽出物は、0.4ppm未満の2-ヘキセナールを含む。
【0279】
2-ヘキセナールは、脂肪族不飽和アルデヒドであり、グリーンアップルの香気を有する。これは望ましい香気特性ではない。2-ヘキセナールは旧来のイチゴ抽出物に約0.45ppm存在するが、本発明のイチゴ抽出物中の同化合物はそれよりもはるかに少ない。
【0280】
いくつかの態様では、抽出物は、0.3ppm未満の2-ヘキセナールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.2ppm未満の2-ヘキセナールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.1ppm未満の2-ヘキセナールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.05ppm未満の2-ヘキセナールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.03ppm未満の2-ヘキセナールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.02ppm未満の2-ヘキセナールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、0.01ppm未満の2-ヘキセナールを含む。いくつかの態様では、抽出物は、検出限界未満の2-ヘキセナールを含む。
【0281】
本発明のさらなる態様は、以下の特徴:(i)0.007ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオン、(ii)0.05ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オール;(iii)0.02~0.1ppmのジヒドロ-5-オクチル-2(3H)-フラノン;(iv)0.05~0.15ppmの4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンの1つ以上を含む、イチゴ抽出物を提供する。
【0282】
本発明のこの態様の好ましい実施形態では、イチゴ抽出物は、(i)0.007ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオン、(ii)0.05ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オール;(iii)0.02~0.1ppmのジヒドロ-5-オクチル-2(3H)-フラノン;および(iv)0.05~0.15ppmの4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを含む。
【0283】
本発明のさらなる態様は、以下の特徴:(i)0.3ppm未満の2-メチルプロパン-1-オール;(ii)0.5ppm未満の3-メチルブタノール;(iii)0.4ppm未満の2-ヘキセナールの1つ以上を含むイチゴ抽出物を提供する。
【0284】
本発明のこの態様の好ましい実施形態では、イチゴ抽出物は、(i)0.3ppm未満の2-メチルプロパン-1-オール;(ii)0.5ppm未満の3-メチルブタノール;および(iii)0.4ppm未満の2-ヘキセナールを含む。
【0285】
本発明のさらなる態様は、(i)0.007ppm~0.027ppmの2,3ブタンジオン、(ii)0.05ppm~0.1ppmの3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オール;(iii)0.02~0.1ppmのジヒドロ-5-オクチル-2(3H)-フラノン;(iv)0.05~0.15ppmの4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン、(v)0.3ppm未満の2-メチルプロパン-1-オール;(vi)0.5ppm未満の3-メチルブタノール;および(vii)0.4ppm未満の2-ヘキセナールを含むイチゴ抽出物を提供する。
【0286】
本発明のさらなる態様は、表8のイチゴエコ抽出物/果汁ppm、RTDと標示された列に開示の量の化合物を含むイチゴ抽出物を提供する。
【0287】
本明細書に記載されるいくつかの態様の抽出物を含む組成物
本明細書に記載されるいくつかの態様の抽出物が、本明細書に記載される組成物に、ストレートで、または溶剤に含まれて添加され得ることを、当業者は理解している。あるいは、本明細書に記載されるいくつかの態様の抽出物は、たとえばポリマー、カプセル、マイクロカプセル、ナノカプセル、リポソーム、前駆物質、成膜要素、吸収剤(たとえばカーボンまたはゼオライトの使用など)、環式オリゴ糖、およびそれらの混合物などの捕捉材料でたとえば捕捉することにより、最初に改変することができる。
【0288】
したがって、本明細書に記載されるいくつかの態様は、
a.本明細書に記載されるいくつかの態様の抽出物;
b.香料担体および香料基剤からなる群から選択される少なくとも1種の成分;ならびに
c.任意選択により、少なくとも1種の香料補助剤
を含む、組成物を提供する。
【0289】
本明細書で使用する場合、「香料担体」という用語は、香料の視点から実用上は中性の、すなわち賦香性成分の感覚刺激特性を大きく変えない材料を指す。香料担体は液体でも固体でもよい。
【0290】
液体香料担体の非限定例としては、乳化系、すなわち溶剤および界面活性剤系、または香料業界で一般に用いられる溶剤が挙げられる。香料業界で一般に用いられる溶剤の性質および種類の詳細な説明を網羅することはできない。しかし非限定例の溶剤としては、ジプロピレングリコール、フタル酸ジエチル、ミリスチン酸イソプロピル、安息香酸ベンジル、2-(2-エトキシエトキシ)-1-エタノール、またはクエン酸エチルが挙げられる。香料担体および香料基剤を双方とも含む組成物の場合、前述のもの以外の好適な香料担体は、エタノール、水/エタノール混合物、リモネン、または他のテルペン、Isopar(登録商標)(Exxon Chemical製)という商標で知られるものなどのイソパラフィン、またはDowanol(登録商標)(Dow Chemical Company製)という商標で知られるものなどのグリコールエーテルおよびグリコールエーテルエステルであってもよい。
【0291】
固体香料担体の非限定例としては、吸収性ガムもしくはポリマー、またはさらに封入材料が挙げられる。そのような材料の例は、単糖、二糖、三糖、天然デンプン、化工デンプン、親水コロイド、セルロース誘導体、酢酸ポリビニル、ポリビニルアルコール、タンパク質、またはペクチンなどの壁形成および可塑性付与材料、あるいはさらにH. Scherz, Hydrokolloide: Stabilisatoren, Dickungs- und Geliermittel in Lebensmitteln, Band 2 der Schriftenreihe Lebensmittelchemie, Lebensmittelqualitaet, Behr’s Verlag GmbH & Co., Hamburg, 1996などの参照文献に引用されている材料を含み得る。封入は当業者にとっては周知のプロセスであり、たとえばスプレー乾燥、凝集、またはさらに押出成形などの技法を用いて実施することができ、あるいはコアセルベーションおよび複合コアセルベーション法を含めたコーティング封入からなる。
【0292】
本明細書で使用する場合、「香料基剤」という用語は、少なくとも1種の賦香性共成分を含む組成物を指す。賦香性共成分は、式(I)の化合物を含まない。本明細書で使用する場合、「賦香性共成分」という用語は、快香効果を与えるために賦香性調製物または組成物に用いられる化合物を指す。換言すると、そのような共成分が賦香性であるとみなされるには、ただ匂いを有するというだけでなく、組成物の匂いを積極的な方法もしくは心地良い方法で付与または変更することができると、当業者に認識されなくてはならない。
【0293】
基材中に存在する賦香性共成分の性質および種類については、本明細書でこれ以上詳しく記載するものではなく、いずれにせよ網羅しきれないが、当業者であれば自身の一般知識に基づいて、そして所期の使用または用途、および所望の感覚刺激効果に応じてそれらを選択することができる。一般的には、そうした賦香性共成分は、アルコール、ラクトン、アルデヒド、ケトン、エステル、エーテル、アセタート、ニトリル、テルペノイド、窒素含有または硫黄含有ヘテロ環式化合物、および精油といった多様な化学物質の部類に属し、また該賦香性共成分の起源は天然でも合成でもよい。どのみちそうした共成分の多くが、S. Arctander, Perfume and Flavor Chemicals, 1969, Montclair, New Jersey, USAという書籍もしくはその最近の版、または類似の内容の他の書籍に、ならびに香料分野の豊富な特許文献に列挙されている。該共成分が、さまざまな種類の賦香性化合物を制御下で放出することが知られている化合物であってもよいことも理解される。
【0294】
本明細書で使用する場合、「香料補助剤」という用語は、色、特定の光耐性、化学的安定性その他などの追加で加えられる利点を与えることができる成分を指す。賦香性基材中に一般に使用される補助剤の性質および種類の詳細な説明を網羅することはできないが、該成分は当業者には周知であることに言及しておかねばならない。
【0295】
したがって、いくつかの態様では、本開示は、有効量の本明細書に記載されるいくつかの態様の抽出物を含む、香り付き消費者製品を提供する。いくつかの態様では、香り付き消費者製品は、エアケア製品、ホームケア製品、およびランドリーケア製品からなる群から選択される。
【0296】
いくつかの態様では、有効量の本明細書に記載されるいくつかの態様の抽出物を含む、香り付き消費者製品は、エアロゾルおよび/または水系エアフレッシュナースプレー、芯/リードエアフレッシュナー、液体電気(プラグイン式)エアフレッシュナー、固体支持エアフレッシュナー、ジェル系エアフレッシュナー、膜を含むエアフレッシュナー、ブリーチ、クリーニング、洗濯洗剤粉末、液体万能クリーナー、専用クリーナー、ならびに液体洗剤からなる群から選択される配合物を含む。
【0297】
本発明と同じ目的を担うため、他の配合物を改変する、またはそれを構築するための基本として、開示の概念および具体的な実施形態を容易に利用できることは、当業者であれば理解しよう。また、そのような等価の配合物が、添付の請求項に記載される本開示の趣旨および範囲から逸脱しないことも、当業者であれば認識しよう。
【0298】
さまざまな前述の製品または組成物に、本明細書に記載されるいくつかの態様の抽出物が組み込まれ得る比率は、幅広い値の範囲内で異なる。そうした値は、消費者製品の性質、および所望の感覚刺激効果によるほか、本明細書に記載されるいくつかの態様の抽出物が、当該技術分野で一般に用いられる他の成分、溶剤、または添加物と混合される場合は、所与の組成物中の共成分の性質にもよる。
【0299】
一般には、たとえば賦香性組成物の場合、本明細書に記載されるいくつかの態様の抽出物が組み込まれる組成物の質量に対する該抽出物の典型的な濃度は、質量基準でおよそ0.001%~5%またはそれ以上である。本明細書に記載される組成物が消費者製品に組み込まれる場合はもっと低い濃度、たとえば質量基準でおよそ0.01%~100%を用いることができ、この百分率は消費者製品の質量に対し相対的なものである。
【0300】
具体的には、さまざまな前述の消費者製品に用いられる本明細書に記載される態様の組成物の濃度は、消費者製品の性質に応じてさまざまな幅広い値の範囲内で異なる。たとえば、本明細書に記載されるいくつかの態様の組成物が、香水製品中、質量基準で0.01%~50%の濃度、あるいは質量基準で0.2%~40%の濃度、あるいは質量基準で0.5%~25%の濃度で用いられ得る。たとえば、本明細書に記載されるいくつかの態様の組成物が、布地類ケア製品中、質量基準で0.01%~20%の濃度、あるいは質量基準で0.05%~10%の濃度、あるいは質量基準で0.1%~5%の濃度で用いられ得る。たとえば、本明細書に記載されるいくつかの態様の組成物が、ヘアケア製品中、質量基準で0.01%~10%の濃度、あるいは質量基準で0.05%~5%の濃度、あるいは質量基準で0.1%~3%の濃度で用いられ得る。たとえば、本明細書に記載されるいくつかの態様の組成物が、スキンケア製品中、質量基準で0.01%~10%の濃度、あるいは質量基準で0.05%~5%の濃度、最も好ましくは質量基準で0.1%~2.5%の濃度で用いられ得る。たとえば、本明細書に記載されるいくつかの態様の組成物が、ボディデオドラントまたは制汗剤製品中、質量基準で0.01%~10%の濃度、あるいは質量基準で0.05%~7%の濃度、あるいは質量基準で0.1%~5%の濃度で用いられ得る。たとえば、本明細書に記載されるいくつかの態様の組成物が、皮膚清浄製品中、質量基準で0.01%~5%の濃度、あるいは質量基準で0.05%~3%の濃度、あるいは質量基準で0.1%~2.5%の濃度で用いられ得る。たとえば、本明細書に記載されるいくつかの態様の組成物が、空気清浄製品中、質量基準で0.01%~100%の濃度で用いられ得る。たとえば、本明細書に記載されるいくつかの態様の組成物が、表面ケア製品中、質量基準で0.001%~10%の濃度、あるいは質量基準で0.01%~5%の濃度、あるいは質量基準で0.1%~2%の濃度で用いられ得る。さらに、たとえば、本明細書に記載されるいくつかの態様の組成物が、ペット用トイレ製品中、質量基準で0.001%~1%の濃度、あるいは質量基準で0.005%~0.5%の濃度、あるいは質量基準で0.01%~0.3%の濃度で用いられ得る。
【0301】
いくつかの態様では、上記の態様のいずれかで定義された組成物が、緩い粉体または圧縮体としての多孔性または非多孔性基材の表面に吸収され得、該基材はセルロース(紙/段ボール)、バーミキュライト、他の産業用吸収剤、パーライト、炭酸カルシウム、軽石、木材、おがくず、トウモロコシ穂軸粉末、籾殻粉末、籾殻灰、バイオ炭、デンプン、化工デンプン、およびそれらの混合物から選択される。
【0302】
本明細書に記載される一態様は、本明細書に記載されるいくつかの態様の精油を含有する香り付けされた物品を提供し、該香り付けされた物品は、芳香水、香水、コロン、バスジェル、シャワージェル、シャンプー、ヘアケア製品、化粧品、デオドラント、エアフレッシュナー、洗剤、布地類柔軟剤、およびハウスホールド・クリーナーからなる群から選択される。
【0303】
好適な消費者製品の非限定例としては、以下のものが挙げられる:
- 香水、たとえばファイン・パフューム、オードトワレ、コロン、またはアフターシェーブ・ローション;
- 布地類ケア製品、たとえば液体洗剤、粉末洗剤、洗剤タブレット、洗剤バー、洗剤ペースト、液体布地類柔軟剤、布地類柔軟剤シート、布地類香りブースター、洗濯下処理剤、布地類リフレッシャー、アイロン水、洗濯ブリーチ、カーペットパウダー、またはカーペットクリーナー;
- ヘアケア製品、たとえばシャンプー、ヘアコンディショナー、ヘアクリーム、ヘアオイル、ヘアスタイリング製品(たとえばスプレー、ムース、またはジェル)、ヘアカラー製品、またはヘアパーマ用製品;
- スキンケア製品、たとえばフェースクリーム、フェースローション、シェービング製品(たとえばフォーム、クリーム、ジェル、またはオイル)、ボディおよび/もしくはハンド用製品(たとえばローション、クリーム、ジェル、またはオイル)、皮膚引き締め用製品、脱毛剤、タルカムパウダー、フットケアクリームもしくはローション、赤ちゃん用ワイプ、清浄ワイプ、保湿ワイプ、日焼け防止製品(たとえばスプレー、ローション、クリーム、またはオイル)、日焼け後ローション、またはセルフ・タンニング製品;
- ボディデオドラントまたは制汗剤製品、たとえばボディデオドラント・スプレー、ロールオン式デオドラント、デオドラントスティック、デオドラントクリーム、制汗剤スプレー、制汗剤スティック、ロールオン式制汗液、制汗剤スティック、または制汗剤クリーム;
- 皮膚清浄製品、たとえば石鹸バー、シャワージェル、液体ハンドソープ、バスフォーム、またはデリケートゾーン洗浄製品;
- 空気清浄製品、たとえばエアフレッシュナースプレー、ジェルエアフレッシュナー、液芯エアフレッシュナー、多孔性基材(たとえば吸取り紙もしくはカード、多孔性セラミック、または多孔性プラスチック)を含む固体エアフレッシュナー、透過性膜を含む液体またはジェルエアフレッシュナー、電動式エアフレッシュナー、および二目的エアフレッシュナー/殺菌スプレー;ならびに/あるいは
- 表面ケア製品、たとえば万能クリーナー、家具用ポリッシュ、木床クリーナー、窓クリーナー、食器手洗い用製品(たとえば液体、ジェル、またはペースト)、食洗器用製品(たとえば粉末、液体、ジェル、タブレット、またはサシェ)、便器掃除液、水タンクに入れるトイレクリーナー、トイレ縁用ブロック、またはトイレ縁用液体;ペット用トイレ。
【0304】
上記で概説したように、本発明の植物バイオマスの抽出物は、果実、たとえばナシまたはイチゴに由来し得る。
【0305】
そこで本発明の別の目的は、抽出物のフレーバー付与組成物としての使用である。換言すると、それはフレーバー付与またはフレーバー付けされた物品を与える、強化する、改善する、または変更する方法またはプロセスに関し、あるいは該方法は該組成物に有効量の抽出物を加えることを含み、たとえばそれによってその典型的なノートを与える。
【0306】
ここで「本発明のフレーバー付与組成物の使用」とは、本発明のフレーバー付与組成物を含有する任意の組成物の使用とも理解すべきであり、またそれはフレーバー業界で有利に採用され得る。
【0307】
さらに、本発明のフレーバー付与組成物は、該組成物が添加される消費者製品によい味を与える、またはそれをよい味に変えるために、フレーバー分野すべてで有利に用いることができる。したがって、本発明は、上記で定義した本発明の組成物を含む、フレーバー付けされた消費者製品に関する。
【0308】
分かりやすくするために、「フレーバー付けされた消費者製品」とは、たとえば医薬組成物、可食ジェルミックスおよび組成物、歯に関する組成物、食品、飲料、ならびに飲料製品などの、可食製品または経口組成物を指すものとする。フレーバー付けされた消費者製品は、種々の形態であり得る。全部ではないが消費者製品の好適な形態としては、揚げた、冷凍の、マリネの、衣をつけた、冷蔵の、脱水した、粉末ブレンドの、缶詰の、再構成された、レトルトの、焼いた、調理した、発酵させた、マイクロフィルター処理された、低温殺菌の、ブレンドされた、または保存処理されたものが挙げられ得る。したがって、本発明のフレーバー付けされた消費者製品は、本発明の組成物を含むほか、任意選択により、所望の可食製品の、たとえばクリームデザートの味およびフレーバーのプロファイルに対応する、有益な剤を含む。
【0309】
食品または飲料の構成要素の性質および種類については、本明細書でこれ以上詳しく記載するものではないが、当業者であれば自身の一般知識に基づいて、そして該製品の性質に応じてそれらを選択することができる。
該フレーバー付けされた消費者製品の典型的な例としては、以下のものが挙げられる:
・ ベークド品(たとえばパン、ドライビスケット、ケーキ、米菓子、米クラッカー、クッキー、クラッカー、ドーナツ、マフィン、ペーストリー、プレミックス、他のベークド品)、
・ ノンアルコール飲料(たとえば含水飲料、濃い/薄い甘味をつけた水ドリンク、フレーバー付けされた炭酸および無発泡のミネラルウォーターおよびテーブルウォーター、炭酸ソフトドリンク、無炭酸飲料、炭酸水、無発泡水、軟水、瓶詰水、スポーツ/エネルギードリンク、果汁ドリンク、野菜ジュース、野菜ジュース調製物、ブロスドリンク)、
・ アルコール飲料(たとえばビールおよびモルト飲料、スピリッツ飲料、ワイン、蒸留酒)、
・ インスタントまたはそのまますぐ飲める飲料(たとえばインスタント野菜ドリンク、粉末状ソフトドリンク、インスタントコーヒーおよび茶、紅茶、緑茶、ウーロン茶、ハーブティー、ココア(たとえば水系)、茶系ドリンク、コーヒー系ドリンク、ココア系ドリンク、薬湯、シロップ、冷凍果実、冷凍果汁、水系氷、果実氷、シャーベット)、
・ シリアル製品(たとえば朝食用シリアル、シリアルバー、エネルギーバー/栄養バー、グラノーラ、調理済み出来合いの米製品、米粉製品、キビおよびモロコシ製品、生または調理済み麺およびパスタ製品)、
・ 乳系製品(たとえばフルーツまたはフレーバー付けされたヨーグルト、アイスクリーム、果実氷、冷凍デザート、フレッシュチーズ、ソフトチーズ、ハードチーズ、ミルクドリンク、ホエー、バター、部分または全加水分解乳タンパク含有製品、発酵乳製品、コンデンスミルク、および類似食品)、
・ 非乳成分(植物系タンパク質、植物性脂肪)を含有する乳類似食品(疑似乳製品)、
・ 糖菓製品(たとえばフィリング、トッピング、チューイングガム、ハードおよびソフトキャンデー)、
・ チョコレートおよびコンパウンドコーティング(たとえばチョコレート、スプレッド)、
・ 油脂またはそのエマルジョン系製品(たとえばマヨネーズ、スプレッド、レギュラーまたは低脂肪マーガリン、バター/マーガリンブレンド、フレーバーオイル、ショートニング、レムラードソース、ドレッシング、サラダドレッシング、スパイス調製物、ピーナツバター)、
・ 卵または卵製品(乾燥卵、卵白、卵黄、カスタード)、
・ デザート(たとえばゼラチン、プリン、デザートクリーム)、
・ 大豆タンパク質またはその他の大豆分別分の製品(たとえば豆乳および豆乳から作られた製品、大豆レシチン含有調製物、豆腐もしくはテンペなどの発酵製品、またはそれらから作られた製品、醤油)、
・ 野菜調製物(たとえばケチャップ、ソース、加工および再構成された野菜、乾燥野菜、急速冷凍野菜、調理済み野菜、酢漬け野菜、野菜濃縮物またはペースト、調理した野菜、ジャガイモ調製物)、
・ 果実調製物(たとえばジャム、マーマレード、果実缶詰)、
・ ベジタリアンミート類似食品または肉代替物、ベジタリアンバーガー、
・ スパイスまたはスパイス調製物(たとえばマスタード調製物、西洋わさび調製物、ピクルス)、混合スパイス、および特に、たとえばスナックの分野で用いられる調味料、
・ スナック品(たとえば焼いた、もしくは揚げたポテトチップス、またはジャガイモ生地製品、パン生地製品、トウモロコシ、米、もしくはアメリカホドイモ系の押出成形品)、
・ 即席食品(たとえばインスタント麺、米、パスタ、ピザ、トルティーヤ、ラップ)、ならびにスープおよびブロス(たとえばストック、ブイヨンキューブ、乾燥スープ、インスタントスープ、調理済みスープ、レトルトスープ)、ソース(インスタントソース、乾燥ソース、出来合いのソース、グレービー、スイートソース、レリッシュソース、サワーソース)、
・ 口腔ケア製品、たとえば歯磨きペースト、マウスウォッシュ、デンタルケア製品(たとえば義歯安定剤)、洗口液、マウススプレー、歯磨き粉、歯磨きジェル、またはデンタルフロス、
・ ペットまたは動物の餌。
【0310】
好ましくは、フレーバー付けされた消費者製品は、ベークド品、乳系製品、乳製品類似食品、油脂もしくはそのエマルジョン系製品、乳製品、糖菓製品、デザート、チョコレートおよびコンパウンドコーティング、シリアル製品、ノンアルコール飲料、アルコール飲料、またはインスタントもしくはそのまますぐ飲める飲料であり得る。
【0311】
好ましくは、フレーバー付けされた消費者製品は、飾物およびフィリング、砂糖系製品、パン、ドライビスケット、ケーキ、米菓子、米クラッカー、クッキー、クラッカー、ドーナツ、マフィン、ペーストリー、プレミックス、フィリング、トッピング、フルーツまたはフレーバー付けされたヨーグルト、アイスクリーム、果実氷、冷凍デザート、スプレッド、レギュラーまたは低脂肪マーガリン、バター/マーガリンブレンド、フレーバーオイル、ショートニング、ドレッシング、スパイス調製物、ピーナツバター、フレッシュチーズ、ソフトチーズ、ミルクドリンク、ホエー、バター、部分または全加水分解乳タンパク含有製品、発酵乳製品、コンデンスミルクおよび類似食品、ゼラチン、プリン、デザートクリーム、チョコレート、スプレッド、含水飲料、濃い/薄い甘味をつけた水ドリンク、フレーバー付けされた炭酸および無発泡のミネラルウォーターおよびテーブルウォーター、炭酸ソフトドリンク、無炭酸飲料、炭酸水、無発泡水、軟水、瓶詰水、スポーツ/エネルギードリンク、果汁ドリンク、野菜ジュース、野菜ジュース調製物、ビールおよびモルト飲料、スピリッツ飲料、ワイン、蒸留酒、インスタント野菜ドリンク、粉末状ソフトドリンク、インスタントコーヒーおよび茶、紅茶、緑茶、ウーロン茶、ハーブティー、ココア、茶系ドリンク、コーヒー系ドリンク、ココア系ドリンク、薬湯、シロップ、チューイングガム、ハードおよびソフトキャンデー、冷凍果実、冷凍果汁、水系氷、果実氷、シャーベット、朝食用シリアル、シリアルバー、エネルギーバー/栄養バー、グラノーラ、調理済み出来合いの米製品、米粉製品、キビおよびモロコシ製品、生または調理済み麺およびパスタ製品であり得る。
【0312】
さまざまな前述の製品に本発明の組成物が組み込まれ得る比率は、幅広い値の範囲内で異なる。そうした値は、フレーバーが付与される消費者製品の性質、および所望の感覚刺激効果によるほか、本発明の組成物が、当該技術分野で一般に用いられる賦香性およびフレーバー付与成分、溶剤、または添加物と混合される場合は、所与の基材中の共成分の性質にもよる。
【0313】
たとえば、フレーバー付けされた消費者製品の場合、本発明の組成物の典型的な濃度は、それらが組み込まれる消費者製品の質量に対し、およそ0.001ppm~40000ppm、より好ましくは0.005ppm~20000ppm、さらに好ましくは0.01ppm~10000ppmである。
【0314】
本発明の好ましい実施形態では、抽出物は、本明細書に提供される本発明のイチゴ抽出物である。
【0315】
本発明のイチゴ抽出物を含む好ましいフレーバー付けされた消費者製品としては、フルーツまたはフレーバー付けされたヨーグルト、アイスクリーム、果実氷、冷凍デザート、含水飲料、濃い/薄い甘味をつけた水ドリンク、フレーバー付けされた炭酸および無発泡のミネラルウォーターおよびテーブルウォーター、炭酸ソフトドリンク、無炭酸飲料、炭酸水、無発泡水および軟水、糖菓製品、たとえば何度も噛むタイプの菓子およびチューイングガム、ならびに他の関連製品が挙げられる。
【0316】
本発明は、限定ではないが以下の実施例で最もわかりやすく説明されており、各略記は当該技術分野での通常の意味を有する。
【図面の簡単な説明】
【0317】
図1】本明細書に記載されるいくつかの態様の、植物バイオマスから精油を抽出する装置を表す図である。
図2】本明細書に記載されるいくつかの態様の、植物バイオマスから精油を抽出する装置を表す図である。
図3】本明細書に記載されるいくつかの態様の方法を表す図である。
図4】旧来のイチゴ抽出物対本発明の方法を用いたイチゴ抽出物のISO官能プロファイル強度を示す図である。
図5】典型的なイチゴ飲料中の旧来のイチゴ抽出物対本発明の方法を用いたイチゴ抽出物のISO官能プロファイル強度を示す図である。
図6】5%濃縮果汁(57Brix)を含有するストロベリー・ジューシー・ウォーター対5%濃縮果汁(65Brix)を含有するストロベリー・ジューシー・ウォーター対本発明の方法を用いたイチゴ抽出物を含有するストロベリー・ジューシー・ウォーターのISO官能プロファイル強度を示す図である。
【0318】
実施例
実施例1:ジャスミニウム・グランジフロルム(Jasminium grandiflorum)からの精油の抽出
図3を参照すると、摘み立てのジャスミニウム・グランジフロルム(Jasminium grandiflorum)の花を、4kg/時間の速度でマイクロ波抽出器内に導入した。マイクロ波抽出器の長さは2.5mであった。摘み立ての花を電力200ワットのマイクロ波エネルギー(バイオマス1kgあたり0.56KWHの電力)に供して留出物が得られ、そのときマイクロ波抽出器内のチャンバー(たとえば図1および図2を参照)の温度は60~80℃の温度に維持した。植物バイオマスがマイクロ波抽出器を通過する時間は、およそ20分であった。
【0319】
マイクロ波抽出器の底部から質量測定により留出物を収集し、該留出物をXAD4樹脂カラムに与えた。カラム内の樹脂が飽和すると、樹脂カラムに結合した物質を、およそ5ベッドボリューム/時間の流量でエタノールにより脱離させ、エタノール中所望の濃度を有する精油を含む組成物となるように総体積を調節した。ここで、樹脂カラムから精油を溶離するのに、およそ3~15ベッドボリュームを要した。
【0320】
いくつかの実験では、マイクロ波抽出器から収集した留出物は、XAD4樹脂カラムに与える前、200~3000ppmの濃度を有する精油を含んでいた。精油の組成をGCにより分析し、その結果を以下の実施例2の表1に報告する。
【0321】
実施例2:ジャスミニウム・グランジフロルム(Jasminium grandiflorum)由来の精油
3つの別々の実験から、XAD4樹脂カラムに与える前の、マイクロ波抽出器から収集した留出物を含む3つの組成物のCG分析の結果を以下の表1に報告する。比較のために、4つの市販の供給源からの精油の構成要素を含めている。精油の官能特性も評価した。
【0322】
【表1-1】
【0323】
【表1-2】
【0324】
【表1-3】
【0325】
【表1-4】
【0326】
これらのデータは、本明細書に開示の方法が、ジャスミニウム・グランジフロルム(Jasminium grandiflorum)から、7~11%w/wの(z)-ジャスモン、10~17%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オール、40~62%w/wの酢酸ベンジル、および1~7.1%w/wの安息香酸ベンジルを含む精油を再現可能に生産できることを示唆している。比較として、市販の供給源から得たジャスミン精油は、1.5~7%w/wの(z)-ジャスモン、1.5~5%w/wの(±)-3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オール、6~17%w/wの酢酸ベンジル、および6~13%w/wの安息香酸ベンジルを含んでいた。
【0327】
XAD4樹脂カラムに与える前の、マイクロ波抽出器から収集した留出物を含む3つの組成物はまた、市販の供給源からの精油よりもっと、摘み立てのジャスミンの花のような匂いがした。
【0328】
実施例3:カナンガ・オドラタ(Cananga odorata)からの精油の抽出
摘み立てのカナンガ・オドラタ(Cananga odorata)の花を、4kg/時間の速度でマイクロ波抽出器内に導入する。マイクロ波抽出器の長さは2.5mである。摘み立ての花を電力200ワットのマイクロ波エネルギーに供して留出物を得、そのときマイクロ波抽出器内のチャンバー(たとえば図1および図2を参照)の温度は60~80℃の温度に維持する。植物バイオマスがマイクロ波抽出器を通過する時間は、およそ20分である。
【0329】
マイクロ波抽出器の底部から質量測定により留出物を収集し、該留出物をXAD4樹脂カラムに与える。カラム内の樹脂が飽和すると、樹脂カラムに結合した物質を、およそ5ベッドボリューム/時間の流量でエタノールにより脱離させ、エタノール中所望の濃度を有する精油を含む組成物となるように総体積を調節する。ここで、樹脂カラムから精油を溶離するのに、およそ3~15ベッドボリュームを要し得る。
【0330】
いくつかの実験では、マイクロ波抽出器から収集され得る留出物は、XAD4樹脂カラムに与える前、200~3000ppmの濃度を有する精油を含み得る。精油の組成をGCにより分析する。
【0331】
実施例4:本明細書に記載される態様の方法によりピペル・ニグルム(Piper nigrum)から調製した抽出物
ピペル・ニグルム(Piper nigrum)植物の乾燥させたコショウの実をひいて、8kg/時間の速度でマイクロ波抽出器内に導入した。マイクロ波抽出器の長さは2.5mであった。ひいたコショウの実を、バイオマス1kgあたり0.27KWHの電力のマイクロ波エネルギーに供して留出物を得、そのときマイクロ波抽出器内のチャンバー(たとえば図1および図2を参照)の温度は81~100℃の温度に維持した。8kg/時間の速度で蒸気も抽出器に加えた。バイオマスがマイクロ波抽出器を通過する時間は、およそ20分であった。
【0332】
マイクロ波抽出器の底部から質量測定により留出物を収集し、該留出物をXAD4樹脂カラムに与えた。カラム内の樹脂が飽和すると、樹脂カラムに結合した物質を、およそ5ベッドボリューム/時間の流量でエタノールにより脱離させ、エタノール中所望の濃度を有する抽出物を含む組成物となるように総体積を調節した。ここで、樹脂カラムから抽出物を溶離するのに、およそ3~15ベッドボリュームを要した。エタノール抽出物(マイクロ波抽出物1)および留出物(マイクロ波抽出物2)の組成をGCにより分析し、その結果を以下の表2に報告する。
【0333】
【表2-1】
【0334】
【表2-2】
【0335】
これらのデータは、本明細書に開示の方法が、ピペル・ニグルム(Piper nigrum)から、9~15%w/wのサビニン、12~16%w/wのβ-ピネン、6~11%w/wのδ3-カレン、および20~30%w/wのリモネンを含む精油を再現可能に生産できることを示唆している。さらに、本明細書に開示の方法により生産したピペル・ニグルム(Piper nigrum)由来の精油中のベータ-カリオフィレンの量は、7~12%w/wであり、ピペリンは検出されなかった。
【0336】
比較として、市販の供給源から得たピペル・ニグルム(Piper nigrum)由来の精油は、およそ3%w/wのピペリン、20~35%w/wのベータ-カリオフィレン、0.5~7%w/wのサビニン、0.5~10%w/wのβ-ピネン、1~11%w/wのδ3-カレン、および6~16%w/wのリモネンを含んでいた。
【0337】
実施例5:本明細書に記載される態様の方法によりナシから調製した抽出物
新鮮なナシの実を薄切りにし、7kg/時間の速度でマイクロ波抽出器内に導入した。マイクロ波抽出器の長さは2.5mであった。薄切りにしたナシを、バイオマス1kgあたり0.33KWHの電力の200Wマイクロ波エネルギーに供して留出物を得、そのときマイクロ波抽出器内のチャンバー(たとえば図1および図2を参照)の温度は60~80℃の温度に維持した。バイオマスがマイクロ波抽出器を通過する時間は、およそ20分であった。
【0338】
マイクロ波抽出器の底部から質量測定により留出物を収集し、該留出物をXAD4樹脂カラムに与えた。カラム内の樹脂が飽和すると、樹脂カラムに結合した物質を、およそ5ベッドボリューム/時間の流量でエタノールにより脱離させ、エタノール中所望の濃度を有する抽出物を含む組成物となるように総体積を調節した。ここで、樹脂カラムから抽出物を溶離するのに、およそ3~15ベッドボリュームを要した。エタノール抽出物(マイクロ波抽出物1)および留出物(マイクロ波抽出物2)の組成をGCにより分析し、その結果を以下の表3に報告する。
【0339】
【表3-1】
【0340】
【表3-2】
【0341】
これらのデータは、本明細書に開示の方法が、ナシから、0.2~12%w/wの酢酸ブチル、0.1~6%w/wの酢酸ヘキシル、3~15%w/wのアセトール、2~8%w/wの酢酸、0.5~2%w/wのフルフラール、0.5~2%w/wのフルフラールアルコール、0.2~2%w/wの2-メチル酪酸、0.1~4%w/wのエチル3-ヒドロキシオクタノアート、6~46%w/wの1,3-ジヒドロキシアセトン、0.2~7%w/wの1,3-オクタンジオール、0.5~4%w/wの5-ヒドロキシ-5,6-ジヒドロールマルトール、および1~4%w/wの5-ヒドロキシメチルフルフラールを含む抽出物を再現可能に生産することができることを示唆している。さらに、エタノール抽出物中、メチル2,4-デカジエノアート、エチル2,4-デカジエノアート、ゲラニオール、メチル3-ヒドロキシオクタノアート、2-フェニルエチルアルコール、およびp-ビニルフェノールも存在していた。
【0342】
比較として、市販の供給源から得たナシ抽出物は、およそ2%w/wの酢酸ブチル、およそ0.4%w/wのフルフラール、およびおよそ0.3%w/wのエチル3-ヒドロキシオクタノアートを含んでいた。さらに、酢酸ヘキシル、アセトール、酢酸、フルフラールアルコール、2-メチル酪酸、1,3-ジヒドロキシアセトン、1,3-オクタンジオール、メチル2,4-デカジエノアート、エチル2,4-デカジエノアート、5-ヒドロキシ-5,6-ジヒドロールマルトール、ゲラニオール、メチル3-ヒドロキシオクタノアート、2-フェニルエチルアルコール、5-ヒドロキシメチルフルフラール、およびp-ビニルフェノールは検出されなかった。
【0343】
本明細書に記載される方法により生産したナシ由来の抽出物は、非常にフルーティーであり、瑞々しく香しいウィリアムナシのグルマンノートを有し、また市販の抽出物よりもはるかに力強かった。
【0344】
実施例6:本明細書に記載される態様の方法により緑茶葉から調製した抽出物
乾燥緑茶葉に水を添加して含水させて、乾燥バイオマスの200%の質量を有するバイオマスとし、10kg/時間の速度でマイクロ波抽出器内に導入した。マイクロ波抽出器の長さは2.5mであった。含水させた葉を、バイオマス1kgあたり0.43KWHの電力の300Wマイクロ波エネルギーに供して留出物を得、そのときマイクロ波抽出器内のチャンバー(たとえば図1および図2を参照)の温度は70~90℃の温度に維持した。バイオマスがマイクロ波抽出器を通過する時間は、およそ20分であった。
【0345】
マイクロ波抽出器の底部から質量測定により留出物を収集し、該留出物をXAD4樹脂カラムに与えた。カラム内の樹脂が飽和すると、樹脂カラムに結合した物質を、およそ5ベッドボリューム/時間の流量でエタノールにより脱離させ、エタノール中所望の濃度を有する抽出物を含む組成物となるように総体積を調節した。ここで、樹脂カラムから精油を溶離するのに、およそ3~15ベッドボリュームを要した。エタノール抽出物(マイクロ波抽出物1)および留出物(マイクロ波抽出物2)の組成をGCにより分析し、その結果を以下の表4に報告する。
【0346】
【表4】
【0347】
これらのデータは、本明細書に開示の方法が、緑茶葉から、12~30%w/wのカフェイン、およびおよそ1%w/wのフルフリルアルコールを含む抽出物を再現可能に生産することができることを示唆している。さらに、3,5-オクタジエン-2-オン、β-イオノン、および4,5-エポキシ-β-イオノンも存在していた。
【0348】
比較として、市販の供給源からの緑茶抽出物は、およそ2%のw/wカフェイン、およびおよそ8%w/wのフルフラールアルコールを含んでいた。さらに、3,5-オクタジエン-2-オン、β-イオノン、および4,5-エポキシ-β-イオノンは不存在であった。
【0349】
実施例7:本明細書に記載される態様の方法によりショウガ根から調製した抽出物
新鮮なショウガ根を薄切りにし、7kg/時間の速度でマイクロ波抽出器内に導入した。マイクロ波抽出器の長さは2.5mであった。薄切りにした根を、バイオマス1kgあたり0.45KWHの電力の300Wマイクロ波エネルギーに供して留出物を得、そのときマイクロ波抽出器内のチャンバー(たとえば図1および図2を参照)の温度は70~90℃の温度に維持した。バイオマスがマイクロ波抽出器を通過する時間は、およそ20分であった。
【0350】
マイクロ波抽出器の底部から質量測定により留出物を収集し、該留出物をXAD4樹脂カラムに与えた。カラム内の樹脂が飽和すると、樹脂カラムに結合した物質を、およそ5ベッドボリューム/時間の流量でエタノールにより脱離させ、エタノール中所望の濃度を有する抽出物を含む組成物となるように総体積を調節した。ここで、樹脂カラムから精油を溶離するのに、およそ3~15ベッドボリュームを要した。エタノール抽出物(マイクロ波抽出物1)および留出物(マイクロ波抽出物2)の組成をGCにより分析し、その結果を以下の表5に報告する。
【0351】
【表5-1】
【0352】
【表5-2】
【0353】
これらのデータは、本明細書に開示の方法が、ショウガ根から、13~15%w/wのユーカリプトール、2~6%w/wの6-メチル-5-ヘプテン-2-オン、19~25%w/wのネラール、およそ0.4%w/wの2-ヘプタノン、26~29%w/wのゲラニアール、およそ0.7%w/wのネロール、およびおよそ0.3%w/wのゲラニオールを含む精油を再現可能に生産することができることを示唆している。さらに、ジンギベレンは検出されなかった。
【0354】
比較として、市販の供給源から得たショウガ精油は、およそ0.1%w/wの2-ヘプタノン、およそ2.9%w/wのユーカリプトール、およそ0.3%w/wの6-メチル-5-ヘプテン-2-オン、およそ8.8%w/wのネラール、およそ16.3%w/wのゲラニアール、およそ18.5%w/wのジンギベレン、およそ0.2%w/wのネロール、およびおよそ1%w/wのゲラニオールを含んでいた。
【0355】
実施例8:本明細書に記載される態様の方法によりコーヒー豆から調製した抽出物
焙煎したてのコーヒー豆をひき、12kg/時間の速度でマイクロ波抽出器内に導入した。マイクロ波抽出器の長さは2.5mであった。ひいた豆を、バイオマス1kgあたり0.24KWHの電力の120Wマイクロ波エネルギーに供して留出物を得、そのときマイクロ波抽出器内のチャンバー(たとえば図1および図2を参照)の温度は70~90℃の温度に維持した。バイオマスがマイクロ波抽出器を通過する時間は、およそ20分であった。
【0356】
マイクロ波抽出器の底部から質量測定により留出物を収集し、該留出物をXAD4樹脂カラムに与えた。カラム内の樹脂が飽和すると、樹脂カラムに結合した物質を、およそ5ベッドボリューム/時間の流量でエタノールにより脱離させ、エタノール中所望の濃度を有する精油を含む組成物となるように総体積を調節した。ここで、樹脂カラムから精油を溶離するのに、およそ3~15ベッドボリュームを要した。エタノール抽出物(マイクロ波抽出物1)および留出物(マイクロ波抽出物2)の組成をGCにより分析し、その結果を以下の表6に報告する。
【0357】
【表6-1】
【0358】
【表6-2】
【0359】
これらのデータは、本明細書に開示の方法が、コーヒー豆から、およそ0.6%w/wの2,3-ペンタンジオン、2~2.5%w/wのコーヒーフラノン、3~4%w/wの2-メチルピラジン、0.5~2%w/wのアセチルメチルカルビノール、0.5~8%w/wのアセトール、およそ0.2%w/wの2-シクロペンテノン、およそ0.4%w/wの2-ヒドロキシ-3-ペンタノン、0.5~1.5%w/wの1-ヒドロキシ-2-ブタノン、3~5%w/wのフルフラール、およそ1.5%w/wのギ酸フルフリル、0.5~3%w/wのプロパン酸、および35~45%w/wのフルフリルアルコールを含む抽出物を再現可能に生産することができることを示唆している。
【0360】
比較として、市販の供給源からの抽出物は、0.1%w/wのコーヒーフラノン、0.6%w/wの2-メチルピラジン、0.4%w/wのフルフラール、0.1%w/wのギ酸フルフリル、0.8%w/wのプロパン酸、24%w/wのフルフリルアルコールを含んでいた。さらに、2,3-ペンタンジオン、アセチルメチルカルビノール、アセトール、2-シクロペンテノン、2-ヒドロキシ-3-ペンタノン、および1-ヒドロキシ-2-ブタノンは検出されなかった。
【0361】
本明細書に記載される態様の方法により得られたコーヒー抽出物の違いは、スイートノート各種に寄与する揮発性化合物および新鮮なコーヒーの嗅覚的プロファイルにおいて、市販の抽出物と異なっていることである。
【0362】
実施例9:イチゴ抽出物由来の精油
マイクロ波抽出器から収集した留出物を含む3つの組成物のHPLC分析の結果を以下の表7に報告する。比較のために、市販の供給源からの精油の構成要素を含めた。
【0363】
【表7】
【0364】
これらのデータは、本明細書に記載される方法が、既存の方法による抽出物中には存在しないアントシアニンおよびアントシアニジンを含むイチゴ抽出物を提供することを示唆している。また、本発明の方法により調製された抽出物が、0.2g/100gを上回る糖(グルコース、フルクトース、スクロース、ラクトース、マルトース、およびガラクトースを含む)を含有することも注目され得る。これは糖の存在が0.2g/100gを下回る既存の方法による抽出物と対照的である。このことは、0.2g/100gを上回る糖を有する抽出物は規制制度によってはジュースとすることができるので、抽出物の位置づけにとって重要であり得る。
【0365】
実施例10:イチゴ抽出物由来の香気化合物
以下の表8は、半定量的方法(ダイナミックヘッドスペース(=DHS)/GC/MS)により得られた、旧来の蒸留プロセスにより得たイチゴ抽出物(旧来の抽出物)と、本発明の方法により得たイチゴ抽出物(「新イチゴエコ抽出物/果汁」と呼ぶ)との、主要香気化合物の測定可能な差を示す。分析比較はISO官能強度で行っており、分子の濃度(単位はppm)はそのまますぐ飲めるドリンク(RTD)に対し相対的なものである。
【0366】
【表8】
【0367】
甘酸っぱい溶液(5Brix、0.1%クエン酸)中の旧来のイチゴ抽出物対新エコ抽出物のISO官能プロファイル強度を図4に示す。
【0368】
ここで、本発明の方法により得たイチゴ抽出物(「新イチゴエコ抽出物/果汁」と呼ぶ)が、官能プロファイルにおいて、旧来の抽出物に対し大差を示しているのがわかる。明らかに、そのような差はプロファイルの全体的なフレーバー、ジャミー、およびフローラルといった局面の増加である。他の顕著な差は、抽出物の発酵臭、アップル、およびアルコール性のプロファイルの減少である。
【0369】
実際、本発明の方法により得たイチゴ抽出物は、全体的な‘イチゴ’測定において、旧来の抽出物よりもはるかに高い官能プロファイルを有している。グラフは、新エコ抽出物中の主要香気化合物の存在が、プロファイルをいかによりイチゴらしくしているか、つまりフルーティー、クリーミー、ジャミー、フローラル、ストロベリーにしているかを示している。
【0370】
典型的な飲料用途(BWAT ストロベリー、Brix=5、pH=3.4)中の2種類の旧来のイチゴ抽出物対新エコ抽出物のISO官能プロファイル強度の別の例を図5に報告する。
【0371】
パネルのセットアップ:目的:官能プロファイル;パネリスト数:訓練を受けた10名のパネリストにより実施;各試料を2回査定した。ANOVAの結果(有意確率):試料間の有意差90%(!)、95%(*)、99%(**)、および99.9%(***)。
【0372】
抽出物_1は、エコ抽出物よりも有意にアップル、アルコール性、および発酵臭と感じられる。抽出物_2は、エコ抽出物よりも有意にアルコール性、および発酵臭と感じられる。エコ抽出物Orgは、抽出物_1および抽出物_2よりも、全体的なフレーバー、ストロベリー、ジャミー、フルーティー、およびフローラルが、有意に力強く感じられる。ここで、本発明の方法により得たイチゴ抽出物(「エコ抽出物」と呼ぶ)は、旧来の抽出物よりもジャミー、フルーティー、およびフローラルであることがわかる。
【0373】
典型的な飲料用途(BWAT ストロベリー・ジューシー、Brix=5、pH=3.4)中の2種類の旧来のイチゴ抽出物対新エコ抽出果汁のISO官能プロファイル強度の別の例。データを図6に示す。
【0374】
パネルのセットアップ:目的:ストロベリー・ジューシー飲料に加えた5%濃縮果汁(57Brix)を含有する1試料、5%濃縮果汁(65Brix)を含有する1試料、およびエコ抽出物/果汁を含有する1試料の官能特性を記述すること。パネリスト数:訓練を受けた8名のパネリストにより実施;各試料を2回査定した;11の記述語の強度を直線スケールで評価(0=感じない;10=非常に強く感じる)。データ分析:繰返し再現性、識別、およびグループ内コンセンサスのレベルを測定するいくつかの統計学的ツールにしたがい、パネルのパフォーマンスを検証する。各属性に関し試料間の有意差を特定する。平均スコアについての混合モデルの分散分析(ANOVA)(固定効果=産物;変量効果=パネリスト)。ANOVAの結果(有意確率):試料間の有意差90%(!)、95%(*)、99%(**)、および99.9%(***)。
【0375】
図6から、以下の結論が導かれ得る。(i)5%濃縮果汁(57brix)含有ストロベリー・ジューシー・ウォーターは、エコ抽出物/果汁(本発明の方法から調製したイチゴ抽出物)含有試料よりも有意にアップル、アルコール性、および発酵臭と感じられる。(ii)5%濃縮果汁(65brix)含有ストロベリー・ジューシー・ウォーターは、エコ抽出物/果汁含有試料よりも有意にアップル、アルコール性、および発酵臭と感じられる。(iii)エコ抽出物/果汁含有ストロベリー・ジューシー・ウォーターは、他の2つの試料よりも有意に全体的なフレーバーが力強く、よりストロベリー、フルーティー、ジャミー、クリーミー、スウィートであるが、それらよりもアップル、発酵臭、およびアルコール性でない。
【0376】
この文書全体で引用した刊行物をすべて、参照により本明細書に援用する。上記では本発明のさまざまな態様を実施例および好ましい実施形態を参照して説明したが、本発明の範囲は、前記の明細書により定められるのではなく、特許法にしたがい適切に解釈される以下の請求項により定められることが理解されよう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6