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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-09
(45)【発行日】2024-07-18
(54)【発明の名称】情報処理装置、及び制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0484 20220101AFI20240710BHJP
   G06F 3/04886 20220101ALI20240710BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20240710BHJP
   G09G 5/37 20060101ALI20240710BHJP
【FI】
G06F3/0484
G06F3/04886
G09G5/00 555G
G09G5/00 530T
G09G5/37 600
G09G5/37 110
G09G5/00 550B
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2023025177
(22)【出願日】2023-02-21
【審査請求日】2023-02-21
(73)【特許権者】
【識別番号】505205731
【氏名又は名称】レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100206081
【弁理士】
【氏名又は名称】片岡 央
(72)【発明者】
【氏名】▲曽▼根 悠一
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 嘉則
【審査官】塚田 肇
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-124735(JP,A)
【文献】国際公開第2020/170461(WO,A1)
【文献】国際公開第2022/049794(WO,A1)
【文献】特開2014-026588(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01,3/048-3/04895
G09G 5/00
G09G 5/37
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイと、
前記ディスプレイに表示させる表示データを一時的に記憶するメモリと、
前記メモリに記憶された前記表示データを前記ディスプレイに表示させる際の制御を行うプロセッサと、
を備え、
前記プロセッサは、
前記ディスプレイの画面領域の全体を表示領域として表示を制御する第1表示モードと、前記画面領域を複数の領域に分けて表示を制御する第2表示モードとを切り替える表示モード切替処理と、
前記第1表示モード及び前記第2表示モードのいずれかの表示モードをユーザの操作により選択可能な選択画面を前記ディスプレイに表示させるとともに、前記選択画面に対して前記表示モードを選択するユーザの操作がされてから所定時間が経過した後に前記選択画面を非表示に制御する選択画面制御処理と、
時間帯に基づく所定の条件に基づいて前記所定時間の設定を変更する表示時間設定処理と、
を行う情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記表示時間設定処理において、時間帯と前記選択画面に対するユーザの操作履歴とに基づいて機械学習された学習済みモデルを用いて、前記所定時間の設定を変更する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記表示時間設定処理において、前記所定の条件に基づいて前記所定時間の変更を促す情報を前記ディスプレイに表示させるとともに、ユーザの操作に基づいて前記所定時間をユーザが設定可能な設定画面を前記ディスプレイに表示させ、
前記設定画面に対するユーザの操作に基づいて前記所定時間の設定が変更されたことを条件として、前記所定時間の設定を変更する、
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記表示モード切替処理において、前記第2表示モードでは、前記ディスプレイの画面領域を第1画面領域と第2画面領域との2つの表示領域に分けて表示を制御するとともに、前記第1画面領域と前記第2画面領域とのそれぞれに表示させる表示データを入れ替えた表示モードにも切り替え可能である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
ディスプレイと、前記ディスプレイに表示させる表示データを一時的に記憶するメモリと、前記メモリに記憶された前記表示データを前記ディスプレイに表示させる際の制御を行うプロセッサと、を備える情報処理装置における制御方法であって、
前記プロセッサが、
前記ディスプレイの画面領域の全体を表示領域として表示を制御する第1表示モードと、前記画面領域を複数の領域に分けて表示を制御する第2表示モードとを切り替えるステップと、
前記第1表示モード及び前記第2表示モードのいずれかの表示モードをユーザの操作により選択可能な選択画面を前記ディスプレイに表示させるステップと、
前記選択画面に対して前記表示モードを選択するユーザの操作がされてから所定時間が経過した後に前記選択画面を非表示に制御するステップと、
時間帯に基づく所定の条件に基づいて前記所定時間の設定を変更するステップと、
を含む制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、折り畳み可能なフレキシブルディスプレイ(表示部)が第1筐体と第2筐体との回動に応じて屈曲可能に第1筐体と第2筐体に亘って設けられている情報処理装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。このように第1筐体と第2筐体に亘って1つのディスプレイが設けられている場合、1つのディスプレイで1画面モードとして使用するだけでなく、1つのディスプレイを第1筐体側の画面領域と第2筐体側の画面領域とに分けて疑似的に2画面モードとして使用することも可能である。
【0003】
また、2画面モードでは、それぞれの画面領域の表示を入れ替えること(即ち、プライマリ画面とセカンダリ画面の入れ替え)が可能なものもある。このように、1画面モードと2画面モードとの切り替えや2画面モードでのプライマリ画面とセカンダリ画面の入れ替えといった表示モードの切り替えを行う際に、表示モードを選択可能な選択画面をポップアップ画面などでディスプレイに表示することで、ユーザが表示モードを選択できるものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-13850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
表示モードを選択可能な選択画面(例えば、ポップアップ画面)に対してユーザが表示モードを選択する操作を行うと、選択された表示モードに切り替わり、選択画面は閉じられて非表示となる。このとき、選択画面に対してユーザが操作したことに応じてすぐに選択画面は閉じるため、ユーザが表示モードを選択した後に再び表示モードを選択しなおすほどの時間は無い。しかしながら、ユーザが選択後に気が変わって別の表示モードを選択したくなる場合や、間違った表示モードを選択してしまう場合もある。その場合、再度、選択画面を表示させる操作を行う必要があるため、手間がかかり操作性が良くなかった。
【0006】
本発明は上記した事情に鑑みてなされたもので、ディスプレイの表示モードを切り替える際の操作性を向上させる情報処理装置、及び制御方法を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第1態様に係る情報処理装置は、ディスプレイと、前記ディスプレイに表示させる表示データを一時的に記憶するメモリと、前記メモリに記憶された前記表示データを前記ディスプレイに表示させる際の制御を行うプロセッサと、を備え、前記プロセッサは、前記ディスプレイの画面領域の全体を表示領域として表示を制御する第1表示モードと、前記画面領域を複数の領域に分けて表示を制御する第2表示モードとを切り替える表示モード切替処理と、前記第1表示モード及び前記第2表示モードのいずれかの表示モードをユーザの操作により選択可能な選択画面を前記ディスプレイに表示させるとともに、前記選択画面に対して前記表示モードを選択するユーザの操作がされてから所定時間が経過した後に前記選択画面を非表示に制御する選択画面制御処理と、所定の条件に基づいて前記所定時間の設定を変更する表示時間設定処理と、を行う。
【0008】
上記情報処理装置において、前記プロセッサは、前記表示時間設定処理において、前記所定時間をユーザが設定可能な設定画面を前記ディスプレイに表示させ、前記設定画面に対する前記ユーザの操作に基づいて前記所定時間の設定が変更されたことを前記所定の条件として、前記所定時間の設定を変更してもよい。
【0009】
上記情報処理装置において、前記プロセッサは、前記表示時間設定処理において、前記選択画面に対するユーザ毎の操作履歴に基づく条件を前記所定の条件として、前記所定時間の設定を変更してもよい。
【0010】
上記情報処理装置において、前記プロセッサは、前記表示時間設定処理において、前記選択画面に対するユーザ毎の操作履歴に基づいて機械学習された学習済みモデルを用いて、前記所定時間の設定を変更してもよい。
【0011】
上記情報処理装置において、前記プロセッサは、前記表示時間設定処理において、時間帯に基づく条件を前記所定の条件として、前記所定時間の設定を変更してもよい。
【0012】
上記情報処理装置において、前記プロセッサは、前記表示時間設定処理において、時間帯と前記選択画面に対するユーザの操作履歴とに基づいて機械学習された学習済みモデルを用いて、前記所定時間の設定を変更してもよい。
【0013】
上記情報処理装置において、前記プロセッサは、前記表示時間設定処理において、使用中のアプリケーションの種類に基づく条件を前記所定の条件として、前記所定時間を変更してもよい。
【0014】
上記情報処理装置において、前記プロセッサは、前記表示時間設定処理において、使用中のアプリケーションの種類と前記選択画面に対するユーザの操作履歴とに基づいて機械学習された学習済みモデルを用いて、前記所定時間の設定を変更してもよい。
【0015】
上記情報処理装置において、前記プロセッサは、前記表示時間設定処理において、前記所定の条件に基づいて前記所定時間の変更を促す情報を前記ディスプレイに表示させるとともに、ユーザの操作に基づいて前記所定時間をユーザが設定可能な設定画面を前記ディスプレイに表示させ、前記設定画面に対するユーザの操作に基づいて前記所定時間の設定が変更されたことを条件として、前記所定時間の設定を変更してもよい。
【0016】
上記情報処理装置において、前記プロセッサは、前記表示モード切替処理において、前記第2表示モードでは、前記ディスプレイの画面領域を第1画面領域と第2画面領域との2つの表示領域に分けて表示を制御するとともに、前記第1画面領域と前記第2画面領域とのそれぞれに表示させる表示データを入れ替えた表示モードにも切り替え可能であってもよい。
【0017】
また、本発明の第2態様に係る、ディスプレイと、前記ディスプレイに表示させる表示データを一時的に記憶するメモリと、前記メモリに記憶された前記表示データを前記ディスプレイに表示させる際の制御を行うプロセッサと、を備える情報処理装置における制御方法は、前記プロセッサが、前記ディスプレイの画面領域の全体を表示領域として表示を制御する第1表示モードと、前記画面領域を複数の領域に分けて表示を制御する第2表示モードとを切り替えるステップと、前記第1表示モード及び前記第2表示モードのいずれかの表示モードをユーザの操作により選択可能な選択画面を前記ディスプレイに表示させるステップと、前記選択画面に対して前記表示モードを選択するユーザの操作がされてから所定時間が経過した後に前記選択画面を非表示に制御するステップと、所定の条件に基づいて前記所定時間の設定を変更するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0018】
本発明の上記態様によれば、ディスプレイの表示モードを切り替える際の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】第1の実施形態に係る情報処理装置の外観を示す斜視図。
図2】第1の実施形態に係る折れ曲がった状態の情報処理装置の例を示す側面図。
図3】第1の実施形態に係る平面の状態の情報処理装置の例を示す側面図。
図4】第1の実施形態に係る情報処理装置の各種の表示モードの具体例を示す図。
図5】第1の実施形態に係る表示モード切替操作の操作仕様の一例を示す図。
図6】第1の実施形態に係る表示モード選択画面を非表示に制御するまでの時間の一例を説明する図。
図7】第1の実施形態に係る表示時間設定画面の一例を示す図。
図8】第1の実施形態に係る表示時間設定画面の別の例を示す図。
図9】第1の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図。
図10】第1の実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図。
図11】第1の実施形態に係る表示モード選択画面の表示制御処理の一例を示すフローチャート。
図12】第2の実施形態に係る情報処理装置の機械学習を行う機能構成の一例を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
まず、第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理装置10の外観を示す斜視図である。本実施形態に係る情報処理装置10は、クラムシェル型(ノート型)のPC(パーソナルコンピュータ)である。情報処理装置10は、第1筐体101、第2筐体102、及びヒンジ機構103を備える。第1筐体101及び第2筐体102は、略四角形の板状(例えば、平板状)の筐体である。第1筐体101の側面の一つと第2筐体102の側面の一つとがヒンジ機構103を介して結合(連結)されており、ヒンジ機構103がなす回転軸の周りに第1筐体101と第2筐体102とが相対的に回動可能である。第1筐体101と第2筐体102との回転軸の周りの開き角θが略0度の状態が、第1筐体101と第2筐体102とが重なり合って閉じた状態である。第1筐体101と第2筐体102とが閉じた状態のことを「閉状態」(closed)と称する。閉状態において第1筐体101と第2筐体102との互いに対面する側の面を、それぞれの「内面」と呼び、内面に対して反対側の面を「外面」と称する。開き角θとは、第1筐体101の内面と第2筐体102の内面とがなす角とも言うことができる。閉状態に対して第1筐体101と第2筐体102とが開いた状態のことを「開状態」と称する。開状態とは、開き角θが予め設定された閾値(例えば、10度)より大きくなるまで、第1筐体101と第2筐体102とが相対的に回動された状態である。
【0021】
また、情報処理装置10は、カメラ16と、ディスプレイ150とを備える。カメラ16は、第1筐体101の内面に設けられている。ディスプレイ150は、第1筐体101の内面から第2筐体102の内面に亘って設けられている。カメラ16は、例えば第1筐体101の内面のディスプレイ150の画面領域の外側の部分に設けられ、ディスプレイ150に対面する側に存在するユーザなどを撮像することが可能である。ディスプレイ150は、第1筐体101と第2筐体102との相対的な回動による開き角θに合わせて屈曲可能なフレキシブルディスプレイである(図2、3参照)。フレキシブルディスプレイとしては、有機ELディスプレイ等が用いられる。情報処理装置10は、ディスプレイ150の画面領域の全体を1つの画面領域DAとして1画面構成として表示を制御することも、ディスプレイ150の画面領域の全体を第1画面領域DA1と第2画面領域DA2との2つの画面領域に分けて2画面構成として表示を制御することも可能である。ここで、第1画面領域DA1と第2画面領域DA2とは、互いに重ならない画面領域である。ここでは、ディスプレイ150の画面領域のうち第1筐体101の内面側に対応する画面領域が第1画面領域DA1、第2筐体102の内面側に対応する画面領域が第2画面領域DA2であるとする。以下では、1画面構成で表示を制御する表示モードのことを「1画面モード」、2画面構成で表示を制御する表示モードのことを「2画面モード」と称する。
【0022】
なお、ディスプレイ150の画面領域の上にはタッチセンサが設けられている。情報処理装置10は、ディスプレイ150の画面領域に対するタッチ操作を検出することが可能である。ユーザは、情報処理装置10を開状態(一般的には、開き角θ=90度~180度程度)にすることにより、第1筐体101と第2筐体102のそれぞれの内面に設けられたディスプレイ150の表示を視認することやディスプレイ150へのタッチ操作が可能となり、情報処理装置10の使用が可能となる。
【0023】
次に、情報処理装置10の使用形態と画面モードについて詳しく説明する。まず、情報処理装置10の使用形態としては、第1筐体101と第2筐体102との開き角θによって、第1筐体101と第2筐体102とが折れ曲がった状態(Bent form)と、第1筐体101と第2筐体102とが折れ曲がっていない平面の状態(Flat form)とに分けられる。以下では、第1筐体101と第2筐体102とが折れ曲がった状態(Bent form)のことを単に「折れ曲がった状態(Bent form)」、第1筐体101と第2筐体102とが折れ曲がっていない平面の状態(Flat form)のことを単に「平面の状態(Flat form)」と称する。折れ曲がった状態(Bent form)では、第1筐体101と第2筐体102とに亘って設けられているディスプレイ150も折れ曲がった状態になる。平面の状態(Flat form)では、ディスプレイ150も平面の状態になる。
【0024】
図2は、折れ曲がった状態(Bent form)の情報処理装置10の一例を示す側面図である。ディスプレイ150が第1筐体101と第2筐体102とに亘って(またがって)配置されている。ディスプレイ150の画面領域(図1に示す画面領域DA)は、ヒンジ機構103に対応する部分を折り目として折り曲げ(屈曲)が可能であり、この折り目の部分に応じて2つの画面領域に分けられている。ここでは、折り目の部分を境に第1筐体101側の画面領域を第1画面領域DA1、第2筐体102側の画面領域を第2画面領域DA2として示している。ディスプレイ150は、第1筐体101と第2筐体102との回動(開き角θ)に応じて屈曲する。情報処理装置10は、開き角θに応じて折れ曲がった状態(Bent form)であるか否かを判別する。一例として10度<θ<170度である場合に、情報処理装置10は、折れ曲がった状態(Bent form)であると判別する。この状態は、所謂クラムシェルモードやブックモードという使用形態に相当する。
【0025】
図3は、平面の状態(Flat form)の情報処理装置10の一例を示す側面図である。情報処理装置10は、典型的には開き角θが180度である場合に平面の状態(Flat form)であると判別するが、一例として、170度≦θ≦180度である場合に平面の状態(Flat form)であると判別してもよい。例えば、第1筐体101と第2筐体102との開き角θが180度の場合、ディスプレイ150も平面の状態となる。この状態は、所謂タブレットモードという使用形態に相当する。
【0026】
次に、図4を参照して、情報処理装置10の各種の使用形態による表示モードについて詳しく説明する。
図4は、本実施形態に係る情報処理装置10の各種の表示モードの具体例を示す図である。情報処理装置10は、第1筐体101と第2筐体102との開き角θ、情報処理装置10の姿勢(向き)、1画面モードであるか2画面モードであるかなどによって分類される使用形態で表示モードが異なる。なお、1画面のことはシングルスクリーン、2画面のことはスプリットスクリーンまたはデュアルスクリーンなどともいわれる。
【0027】
表示モード(a)は、使用形態として第1筐体101と第2筐体102とが閉状態(Closed)であるときの表示モードである。例えば、この閉状態では、情報処理装置10は、例えばスリープや休止状態(ハイバネーション)などの待機状態となり、ディスプレイ150が表示オフの状態である。このスリープや休止状態(ハイバネーション)などの待機状態は、例えばACPI(Advanced Configuration and Power Interface)で規定されているシステムの電源状態のS3またはS4に相当する。
【0028】
表示モード(b)は、使用形態としては折れ曲がった状態(Bent form)で、且つディスプレイ150の画面領域を第1画面領域DA1と第2画面領域DA2との2つの画面領域に分けて表示を制御する2画面モードであるときの表示モードである。また、情報処理装置10の向きは、第1画面領域DA1と第2画面領域DA2とが縦向きで左右に横に並ぶ向きである。画面領域が縦向きとは、長方形の画面領域の4辺のうちの長辺が縦方向、短辺が横方向になる向きである。画面領域が縦向きの場合は表示の向きも縦向きであり、長辺に沿う方向が上下方向に対応し短辺に沿う方向が左右方向になる向きで表示される。この使用形態は、本を開いたときの左右の頁が左右の画面に相当するような使用形態であり、所謂ブックモードに相当する。この使用形態は、折れ曲がった状態(Bent form)で、且つ第1画面領域DA1と第2画面領域DA2とが横並びで2つを合わせた画面領域が横長であることから、「Fold Landscape」とも称する。
【0029】
この表示モード(b)では、情報処理装置10は、例えば通常の動作状態で、左側の第1画面領域DA1がプライマリ画面として、右側の第2画面領域DA2がセカンダリ画面として、2画面の表示モードとなる。なお、表示モード(b)において、第1画面領域DA1及び第2画面領域DA2とプライマリ画面及びセカンダリ画面との対応関係は、逆としてもよい。
【0030】
表示モード(c-1)は、表示モード(b)と同様に、折れ曲がった状態(Bent form)で、且つディスプレイ150の画面領域を第1画面領域DA1と第2画面領域DA2との2つの画面領域に分けて表示を制御する2画面モードであるときの表示モードであるが、情報処理装置10の向きが異なる使用形態である。情報処理装置10の向きは、第1画面領域DA1と第2画面領域DA2とが横向きで上下に縦に並ぶ向きである。画面領域が横向きとは、長方形の画面領域の4辺のうちの長辺が横方向、短辺が縦方向になる向きである。画面領域が横向きの場合は表示の向きも横向きであり、短辺に沿う方向が上下方向に対応し長辺に沿う方向が左右方向になる向きで表示される。この使用形態はクラムシェル(Clamshell)型のPCの一般的な使用形態の一つである。
【0031】
この表示モード(c-1)では、情報処理装置10は、例えば通常の動作状態で、第1画面領域DA1がプライマリ画面として、第2画面領域DA2がセカンダリ画面として、2画面の表示モードとなる。なお、表示モード(c-1)において、第1画面領域DA1及び第2画面領域DA2とプライマリ画面及びセカンダリ画面との対応関係は、逆としてもよい。
【0032】
例えば、情報処理装置10は、情報処理装置10の姿勢(向き)の変化を検出することで、表示モード(b)から表示モード(c-1)または表示モード(c-1)から表示モード(b)へ自動的に切り替える(Switch by Rotation)。例えば、表示モード(b)に対して表示モード(c-1)は図示でディスプレイ150が右方向へ90度回転した状態であるため、情報処理装置10は、表示モード(b)の状態から右方向へ所定の角度(例えば45度)以上回転したことを検出すると、表示モード(c-1)へ切り替える。また、表示モード(c-1)に対して表示モード(b)は図示でディスプレイ150が左方向へ90度回転した状態であるため、情報処理装置10は、表示モード(c-1)の状態から左方向へ所定の角度(例えば45度)以上回転したことを検出すると、表示モード(b)へ切り替える。
【0033】
表示モード(c-2)は、表示モード(c-1)と同様に、折れ曲がった状態(Bent form)で情報処理装置10の向きも同じであるが、情報処理装置10に載置可能な外付けのキーボード30(Dockable mini KBD:KeyBord)が所定位置に載置されていることが異なる。この使用形態は、クラムシェル(Clamshell)型のPCの一般的な使用形態に物理的なキーボード30が接続されている状態である。例えば、本実施形態ではキーボード30は、第2画面領域DA2のサイズとほぼ同等であり、第2画面領域DA2の上に載置可能に構成されている。なお、キーボード30は、第2画面領域DA2よりも小さい面積を占有するキーボードであっても構わない。一例として、キーボード30は、底面の内部(端部)にはマグネットが設けられており、第2画面領域DA2の上に載置すると、第2筐体102の内面端部のベゼル部分と吸着されて固定される。これにより、元々物理的なキーボードが設けられている旧来からのクラムシェル型のPCと同様の使用形態となる。また、情報処理装置10とキーボード30とは、例えば、Bluetooth(登録商標)で接続される。この表示モード(c-2)では、情報処理装置10は、第2画面領域DA2はキーボード30で視認できなくなるため、黒表示または表示オフに制御する。つまり、この表示モード(c-2)は、ディスプレイ150の画面領域DAのうち表示に有効なのは半分の画面領域となる表示モード(以下、「ハーフ画面モード」と称する)であり、第1画面領域DA1のみが表示領域となる。即ち、ハーフ画面モードは、ディスプレイ150の画面領域(画面領域DA)のうちキーボード30が載置される側の画面領域(第2画面領域DA2)を除く一部の画面領域(第1画面領域DA1)を表示領域として表示を制御する表示モードである。
【0034】
例えば、情報処理装置10は、表示モード(c-1)の状態で、外付けのキーボード30との接続を検出すると、表示モード(c-1)から表示モード(c-2)へ自動的に切り替える(Switch by Dock)。
【0035】
表示モード(d)は、表示モード(b)と同様に、折れ曲がった状態(Bent form)で、情報処理装置10の向きも同じであるが、ディスプレイ150の画面領域の全体を1つの画面領域DAとして表示を制御する1画面モードであることが異なる。この使用形態は、表示モード(b)に対して、1画面モードであることが異なるが、折れ曲がった状態(Bent form)で、且つ画面領域DAが横長であることから、「Fold Landscape」とも称する。画面領域DAは横向きであり、表示の向きも横向きである。
【0036】
ここで、折れ曲がった状態(Bent form)における1画面モードと2画面モードとの切り替えは、例えば、ユーザの操作により行われる。例えば、情報処理装置10は、1画面モードと2画面モードとを切り替え可能なUI(User Interface)としての操作子を画面上のいずれかの場所に表示させ、当該操作子に対する操作に基づいて、表示モード(b)から表示モード(d)へ切り替える(Switch by UI)。この表示モードの切り替え操作の具体例については後述する。
【0037】
表示モード(e)は、表示モード(c-1)と同様に、折れ曲がった状態(Bent form)で、情報処理装置10の向きも同じであるが、ディスプレイ150の画面領域の全体を1つの画面領域DAとして表示を制御する1画面モードであることが異なる。この使用形態は、表示モード(c-1)に対して、1画面モードであることが異なるが、折れ曲がった状態(Bent form)と情報処理装置10の向きから、クラムシェル(Clamshell)型のPCの使用形態に相当する。画面領域DAは縦向きであり、表示の向きも縦向きである。
【0038】
例えば、情報処理装置10は、情報処理装置10の姿勢(向き)の変化を検出することで、表示モード(d)から表示モード(e)へ、または表示モード(e)から表示モード(d)へ自動的に切り替える(Switch by Rotation)。例えば、表示モード(d)に対して表示モード(e)は図示でディスプレイ150が右方向へ90度回転した状態であるため、情報処理装置10は、表示モード(d)の状態から右方向へ所定の角度(例えば45度)以上回転したことを検出すると、表示モード(e)へ切り替える。また、表示モード(e)に対して表示モード(d)は図示でディスプレイ150が左方向へ90度回転した状態であるため、情報処理装置10は、表示モード(e)の状態から左方向へ所定の角度(例えば45度)以上回転したことを検出すると、表示モード(d)へ切り替える。
【0039】
表示モード(d´)は、表示モード(d)と同様に、1画面モードで、情報処理装置10の向きも画面領域DAが横長となる向きであるが、平面の状態(Flat form)であることが異なる。平面の状態(Flat form)とは、第1筐体101と第2筐体102との開き角θが略180度の状態である。この使用形態は、図3を参照して説明した所謂タブレットモードに対応するものであり、平面の状態(Flat form)で、且つ画面領域DAが横長であることから、「Flat Landscape」とも称する。この表示モード(d´)は、表示モード(d)に対して第1筐体101と第2筐体102との開き角θが異なるだけである。表示モード(d)と同様に、画面領域DAは横向きであり、表示の向きも横向きである。
【0040】
表示モード(e´)は、表示モード(e)と同様に、1画面モードで、情報処理装置10の向きも画面領域DAが縦長となる向きであるが、平面の状態(Flat form)であることが異なる。この使用形態は、平面の状態(Flat form)で、且つ画面領域DAが縦長であることから、「Flat Portrait」とも称する。この表示モード(e´)は、表示モード(e)に対して第1筐体101と第2筐体102との開き角θが異なるだけである。表示モード(e)と同様に、画面領域DAは縦向きであり、表示の向きも縦向きである。
【0041】
例えば、情報処理装置10は、情報処理装置10の姿勢(向き)の変化を検出することで、表示モード(d´)から表示モード(e´)へ、または表示モード(e´)から表示モード(d´)へ自動的に切り替える(Switch by Rotation)。例えば、表示モード(d´)に対して表示モード(e´)は図示でディスプレイ150が右方向へ90度回転した状態であるため、情報処理装置10は、表示モード(d´)の状態から右方向へ所定の角度(例えば45度)以上回転したことを検出すると、表示モード(e´)へ切り替える。また、表示モード(e´)に対して表示モード(d´)は図示でディスプレイ150が左方向へ90度回転した状態であるため、情報処理装置10は、表示モード(e´)の状態から左方向へ所定の角度(例えば45度)以上回転したことを検出すると、表示モード(d´)へ切り替える。
【0042】
なお、表示モード(d´)及び表示モード(e´)において、ユーザが操作を行うことにより、平面の状態(Flat form)のまま2画面モードに切り替えることも可能である。例えば、表示モード(d´)の状態から2画面モードに切り替えると、平面の状態(Flat form)で表示状態は表示モード(b)と同様になる。また、表示モード(e´)の状態から2画面モードに切り替えると、平面の状態(Flat form)で表示状態は表示モード(c-1)と同様になる。
【0043】
また、情報処理装置10は、表示モード(e´)の状態でキーボード30との接続を検出すると、表示モード(e´)から表示モード(c-2´)へ自動的に切り替える(Switch by Dock)。表示モード(c-2´)は、平面の状態(Flat form)であり、表示モード(c-2)に対して第1筐体101と第2筐体102との開き角θが異なるだけである。この表示モード(c-2´)では、情報処理装置10は、第2画面領域DA2はキーボード30で視認できなくなるため、黒表示または表示オフに制御する。つまり、この表示モード(c-2´)は、表示モード(c-2)と同様に、ディスプレイ150の画面領域DAのうち表示に有効なのは半分の画面領域(第1画面領域DA1)のみとなるハーフ画面モードである。
【0044】
また、情報処理装置10は、平面の状態(Flat form)から折れ曲がった状態(Bent form)への変化を検出した場合、1画面モードから2画面モードに切り替えるようにすることもできる。例えば、情報処理装置10は、第1筐体101と第2筐体102との開き角θに基づいて、表示モード(d´)の状態において折れ曲がった状態(Bent form)への変化を検出した場合、表示モード(d´)から表示モード(b)へ自動的に切り替える。また、情報処理装置10は、第1筐体101と第2筐体102との開き角θに基づいて、表示モード(e´)の状態において折れ曲がった状態(Bent form)への変化を検出した場合、表示モード(e´)から表示モード(c-1)へ自動的に切り替える。
【0045】
(表示モードの切り替え操作)
次に、ユーザの操作により表示モードを切り替える際の操作仕様の具体例を説明する。
図5は、本実施形態に係る表示モード切替操作の操作仕様の一例を示す図である。例えば、表示モード切替操作は、表示モード切替機能を実行させるためのアプリケーションのアイコンC1に対する操作である。図5(A)に示す例では、例えばWindows(登録商標)のデスクトップ画面において、タスクバーB1に表示されているボタンB2への操作に応じて表示されるタスクトレイB3(システムトレイ)の中にアイコンC1が表示される。ボタンB2は、隠れているインジケーター(アプリケーションのアイコン)を表示させるための操作子として表示されている。
【0046】
タスクバーB1は、ディスプレイ150の画面領域DA内のいずれかに表示される。例えば、1画面モードであっても2画面モードであっても、ディスプレイ150の画面領域DA内の1か所(例えば、画面領域DAの最下部)のみにタスクバーB1が表示される。なお、2画面モードの場合に、第1画面領域DA1及び第2画面領域DA2のそれぞれに(例えば、それぞれの最下部に)タスクバーB1が表示されてもよい。
【0047】
ユーザによりアイコンC1に対する操作がされると、表示モードを選択可能な表示モード選択画面がポップアップ画面として表示される。なお、折れ曲がった状態(Bent form)から折れ曲がっていない平面の状態(Flat form)へ変化したときに表示モード選択画面がポップアップ画面として表示されてもよい。また、平面の状態(Flat form)から折れ曲がった状態(Bent form)へ変化したときに表示モード選択画面がポップアップ画面として表示されてもよい。
【0048】
表示モード選択画面には、各表示モードの選択が可能なように、各表示モードの選択肢となる表示モード選択アイコンが表示される。例えば、表示モード選択画面には、そのときの使用形態(ディスプレイ150の向き)によってユーザが選択可能な表示モードの選択肢となる表示モード選択アイコンが表示される。ユーザは、表示モード選択アイコンを選択する操作を行うことにより、1画面モードと2画面モードを切り替えることや、2画面モードにおける第1画面領域DA1と第2画面領域DA2とのそれぞれに表示させる表示データを入れ替えること(プライマリ画面とセカンダリ画面を入れ替えること)ができる。図5(B)、(C)は、表示モード選択画面の具体例である。
【0049】
図5(B)は、使用形態が「Landscape」(表示モード(b)、表示モード(d)、表示モード(d´)など)のときに表示される表示モード選択画面M1(ポップアップ画面)の一例を示している。なお、図中の「1」はプライマリ画面であることを示し、「2」はセカンダリ画面であることを示している。表示モード選択画面M1には、表示モード選択アイコンC11、表示モード選択アイコンC12、及び表示モード選択アイコンC13が表示される。表示モード選択アイコンC11は、1画面モード(表示モード(d)及び表示モード(d´))を選択するための操作子として表示される。表示モード選択アイコンC12は、2画面モード(表示モード(b))で第1画面領域DA1がプライマリ画面、第2画面領域DA2がセカンダリ画面となる表示モードを選択するための操作子として表示される。表示モード選択アイコンC13は、2画面モード(表示モード(b))で第2画面領域DA2がプライマリ画面、第1画面領域DA1がセカンダリ画面となる表示モードを選択するための操作子として表示される。以下では、第1画面領域DA1がプライマリ画面及び第2画面領域DA2がセカンダリ画面となる2画面モードに対して、第2画面領域DA2がプライマリ画面及び第1画面領域DA1がセカンダリ画面となる2画面モードを区別して説明する場合には「反転2画面モード」と称する。
【0050】
なお、現在の表示モードに対応する表示モード選択アイコンは、他の表示モード選択アイコンと区別可能な表示態様で表示される。例えば、表示モード選択アイコンC11が現在の表示モードであることがわかるように、他の表示モード選択アイコンC12、C13に対して強調表示されたり、異なる色で表示されたりする。
【0051】
図5(C)は、使用形態が「Clamshell」(表示モード(c-1)、表示モード(e)、表示モード(e´)など)のときに表示される表示モード選択画面M2(ポップアップ画面)の一例を示している。表示モード選択画面M2には、表示モード選択アイコンC21、表示モード選択アイコンC22、及び表示モード選択アイコンC23が表示される。表示モード選択アイコンC21は、1画面モード(表示モード(e)及び表示モード(e´))を選択するための操作子として表示される。表示モード選択アイコンC22は、2画面モード(表示モード(c-1))で第1画面領域DA1がプライマリ画面、第2画面領域DA2がセカンダリ画面となる表示モードを選択するための操作子として表示される。表示モード選択アイコンC23は、2画面モード(表示モード(c-1))で第2画面領域DA2がプライマリ画面、第1画面領域DA1がセカンダリ画面となる表示モード(即ち、反転2画面モード)を選択するための操作子として表示される。
【0052】
なお、図5(B)に示す表示モード選択画面M1と同様に、現在の表示モードに対応する表示モード選択アイコンは、他の表示モード選択アイコンと区別可能な表示態様で表示される。例えば、表示モード選択アイコンC21が現在の表示モードであることがわかるように、他の表示モード選択アイコンC22、C23に対して強調表示されたり、異なる色で表示されたりする。
【0053】
なお、1画面モードと2画面モードとを切り替えるためのUIは、図5に示す例に限定されるものではなく、任意のUIを用いることができる。例えば、操作されるごとに1画面モードと2画面モードとが交互に切り替わる表示モード選択アイコン、または、操作されるごとに1画面モードと2画面モードと反転2画面モードとが順番に切り替わる表示モード選択アイコンが表示されてもよい。
【0054】
タスクバーB1に表示されているボタンB2に対してユーザが操作することによりタスクトレイB3が表示され、さらにタスクトレイB3の中のアイコンC1に対してユーザが操作することで表示モード選択画面M1または表示モード選択画面M2(ポップアップ画面)が開いて表示される。そして、ユーザは、表示モード選択画面M1または表示モード選択画面M2に表示されている表示モード選択アイコンのいずれかを選択することで、選択した表示モードへ切り替えることができる。
【0055】
また、ユーザが表示モード選択アイコンのいずれかを選択する操作を行うと、表示モード選択画面(ポップアップ画面)は閉じて非表示となる。従来、表示モード選択アイコンが選択されたことに応じてすぐに(例えば0.5秒程度で)表示モード選択画面は閉じるため、選択後に再び選択しなおす時間はない。そのため、ユーザが選択後に気が変わって別の表示モードを選択したくなった場合や、間違った表示モードを選択してしまった場合、ユーザは、上述したようにボタンB2に対する操作を行ったのちにタスクトレイB3の中のアイコンC1に対する操作を行って表示モード選択画面M1または表示モード選択画面M2をさせないと表示モードを選択しなおすことができず、手間がかかり不便であった。
【0056】
そこで、本実施形態に係る情報処理装置10は、表示モード選択画面に対して表示モードを選択する操作がされてから表示モード選択画面を非表示に制御するまでの時間を変更することができる。例えば、表示モード選択画面に対して表示モードを選択する操作がされてから表示モード選択画面を非表示に制御するまでの時間をユーザが変更することができる。
【0057】
図6は、本実施形態に係る表示モード選択画面を非表示に制御するまでの時間の一例を説明する図である。図6(A)は、表示モード選択画面M2が表示されている状態を示している。情報処理装置10は、表示モード選択画面M2に対して表示モードを選択する操作がされてから所定時間が経過した後に、図6(B)に示すように表示モード選択画面M2を閉じて非表示に制御する。例えば、ユーザは、この所定時間を、0.5秒、1秒、3秒、及び5秒の中から選択することができる。なお、初期値(Default)は、例えば、0.5秒に設定されている。
【0058】
なお、表示モード選択画面M1または表示モード選択画面M2が表示されてから一定時間(例えば、3~5秒)経過してもユーザがいずれの表示モード選択アイコンを選択しなかった場合も、情報処理装置10は、表示モード選択画面を非表示に制御する。また、表示モード選択画面の右上の閉じるボタン「×」に対してユーザが操作した場合、ポップアップされている表示モード選択画面の外側をユーザが操作した場合、または情報処理装置10の向きが変更された場合なども、情報処理装置10は、表示モード選択画面を非表示に制御する。なお、キーボード30が接続されている状態では、第1画面領域DA1のみ表示が有効となるハーフ画面モード(表示モード(c-2)に固定されるため、表示モード選択画面は表示されない。
【0059】
次に、図7及び図8を参照して、表示モード選択画面を非表示に制御するまでの時間をユーザが設定する際の操作仕様について説明する。例えば、情報処理装置10は、表示モード選択画面を非表示に制御するまでの時間をユーザが設定する際に、表示モード選択画面の表示時間を設定可能な表示時間設定画面をディスプレイ150に表示させる。ここで、表示時間設定画面では、表示モード選択画面の表示後にユーザの操作が無い場合に非表示に制御するまでの時間(以下では、「表示後設定時間」と称する)と、表示モード選択画面に対して表示モードを選択する操作がされてから非表示に制御するまでの時間(以下では、「選択後設定時間」と称する)との設定が可能である。
【0060】
図7は、本実施形態に係る表示時間設定画面の一例を示す図である。図示する表示時間設定画面の例では、表示後設定時間(表示後に非表示にするまでの時間)と、選択後設定時間(選択後に非表示にするまでの時間)とのそれぞれについてプルダウン(ドロップダウン)リストから選択することができる。表示後に非表示にするまでの時間は、例えば3秒、5秒、及び8秒の選択肢の中から選択することができる。初期値(Default)は、例えば5秒に設定されている。また、選択後に非表示にするまでの時間は、例えば0.5秒、1秒、3秒、及び5秒の選択肢の中から選択することができる。
【0061】
ユーザは、表示後設定時間と選択後設定時間とのそれぞれを、上述の選択肢のうちのいずれか1つをプルダウンで選択する操作を行うことにより選択することができる。なお、「Reset」に対してユーザが操作を行うと、初期値(Default)が選択された状態になる。選択した後に「保存」に対してユーザが操作を行うと、それぞれ選択されている表示後設定時間と選択後設定時間とが設定される。
【0062】
図8は、本実施形態に係る表示時間設定画面の別の例を示す図である。
図示する表示時間設定画面の例は、図7に示すプルダウン(ドロップダウン)で選択する例に代えて、ラジオボタンで選択する例である。表示後設定時間と選択後設定時間とのそれぞれについての選択肢がラジオボタンと共に表示されている。ユーザは、表示後設定時間についてラジオボタンを選択する操作を行うことにより、例えば3秒、5秒、及び8秒の選択肢の中から選択することができる。同様に、ユーザは、選択後設定時間についてラジオボタンを選択する操作を行うことにより、例えば0.5秒、1秒、3秒、及び5秒の選択肢の中から選択することができる。ユーザがラジオボタンを選択した後、「保存」に対して操作を行うと、それぞれ選択されている表示後設定時間と選択後設定時間とが設定される。
【0063】
(情報処理装置10の構成)
以下、情報処理装置10の具体的な構成について説明する。
図9は、本実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置10は、通信部11と、RAM(Random Access Memory)12と、記憶部13と、スピーカ14と、表示部15と、カメラ16と、第1加速度センサ161と、第2加速度センサ162と、ホールセンサ17と、制御部18とを備えている。これらの各部は、バスなどを介して通信可能に接続されている。
【0064】
通信部11は、例えば、複数のイーサネット(登録商標)ポートや複数のUSB(Universal Serial Bus)等のデジタル入出力ポート、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)等の無線通信を行う通信デバイス等を含んで構成される。例えば、通信部11は、Bluetooth(登録商標)を用いて、前述の外付けのキーボード30などと通信することが可能である。
【0065】
RAM12には、制御部18により実行される処理のプログラムやデータが展開され、適宜、各種データの保存または消去が行われる。例えば、RAM12は、ディスプレイ150に表示させる表示データを一時的に記憶するビデオメモリ(V-RAM)としても機能する。一例として、RAM12は、ディスプレイ150を1画面モードで制御する際の画面領域DAに表示されるデータのビデオメモリとして機能する。また、RAM12は、ディスプレイ150を2画面モードで制御する際の第1画面領域DA1及び第2画面領域DA2に表示されるデータのビデオメモリとして機能する。また、RAM12は、ディスプレイ150をハーフ画面モードで制御する際の第1画面領域DA1に表示されるデータのビデオメモリとして機能する。なお、RAM12は、揮発性メモリであるため、RAM12への給電が停止されるとデータを保持しない。RAM12への給電が停止される際に保持が必要なデータは、記憶部13に移される。
【0066】
記憶部13は、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Resad Only Memory)、Flash-ROMなどのいずれか一つ又は複数を含んで構成される。例えば、記憶部13には、BIOS(Basic Input Output System)のプログラムや設定データ、OS(Operating System)やOS上で動作するアプリのプログラム、及びアプリで使用される各種のデータなどが保存される。
スピーカ14は、電子音や音声などを出力する。
【0067】
表示部15は、ディスプレイ150とタッチセンサ155とを備えている。ディスプレイ150は、前述したように、第1筐体101と第2筐体102との相対的な回動による開き角θに合わせて屈曲可能なフレキシブルディスプレイである。ディスプレイ150は、制御部18の制御に応じて、図4を参照して説明した各表示モードに対応する表示を行う。タッチセンサ155は、ディスプレイ150の画面上に設けられており、画面に対するタッチ操作を検出する。例えば、タッチセンサ155は、1画面モードの際には、画面領域DAに対するタッチ操作を検出する。また、タッチセンサ155は、2画面モードの際には、第1画面領域DA1及び第2画面領域DA2の一方または両方に対するタッチ操作を検出する。また、タッチセンサ155は、ハーフ画面モードの際には、第1画面領域DA1に対するタッチ操作を検出する。タッチ操作には、タップ操作、スライド操作、フリック操作、スワイプ操作、ピンチ操作などが含まれる。タッチセンサ155は、タッチ操作を検出し、検出した操作に基づく操作情報を制御部18へ出力する。
【0068】
カメラ16は、レンズ及び撮像素子などを含んで構成されている。カメラ16は、制御部18の制御に応じて、画像(静止画や動画)を撮像し、撮像した画像のデータを出力する。
【0069】
第1加速度センサ161は、第1筐体101の内部に設けられており、第1筐体101の向き及び向きの変化を検出する。例えば、第1画面領域DA1の長手方向に平行な方向をX1方向、短手方向に平行な方向をY1方向、X1方向及びY1方向に垂直な方向をZ1方向とすると、第1加速度センサ161は、X1方向、Y1方向、及びZ1方向のそれぞれの加速度を検出し、検出結果を制御部18へ出力する。
【0070】
第2加速度センサ162は、第2筐体102の内部に設けられており、第2筐体102の向き及び向きの変化を検出する。例えば、第2画面領域DA2の長手方向に平行な方向をX2方向、短手方向に平行な方向をY2方向、X2方向及びY2方向に垂直な方向をZ2方向とすると、第2加速度センサ162は、X2方向、Y2方向、及びZ2方向のそれぞれの加速度を検出し、検出結果を制御部18へ出力する。
【0071】
ホールセンサ17は、キーボード30が載置されているか否かを検出するために設けられている。例えば、第2筐体102の第2画面領域DA2の上にキーボード30が載置されると、キーボード30の底面の内部に設けられたマグネットが接近することにより磁界が変化し、ホールセンサ17の検出値(出力値)が変化する。つまり、ホールセンサ17は、キーボード30が載置されているか否かによって異なる検出結果を出力する。
【0072】
制御部18は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、マイクロコンピュータ(Microcomputer)等のプロセッサ等を含んで構成されており、それらが記憶部13等に記憶されたプログラム(BIOSや、OS、OS上で動作するアプリなどの各種プログラム)を実行することにより各種の機能を実現する。例えば、制御部18は、第1加速度センサ161及び第2加速度センサ162の検出結果に基づいて、情報処理装置10の姿勢(向き)を検出する。また、制御部18は、第1加速度センサ161及び第2加速度センサ162の検出結果に基づいて、開状態であるか又は閉状態であるか、及び開状態の場合に折れ曲がった状態(Bent form)であるか又は平面の状態(Flat form)であるかなどを検出する。また、制御部18は、第2画面領域DA2の上にキーボード30が載置されているか否かを検出する。そして、制御部18は、検出した情報処理装置10の姿勢(向き)及び状態、キーボード30の接続の有無等に基づいて、図4に示す表示モードの切り替えを制御する。また、制御部18は、図5~8を参照して説明した表示モード選択画面の表示制御、及び表示モード選択画面の表示時間(非表示に制御するまでの時間)の制御を行う。
【0073】
(機能構成)
次に、情報処理装置10において、制御部18が表示モードを切り替える表示モード制御処理についての機能構成について詳しく説明する。
【0074】
図10は、本実施形態に係る情報処理装置10の機能構成の一例を示す概略ブロック図である。制御部18は、載置検出部181と、表示モード制御部182と、表示時間設定部183と、選択画面制御部184とを備えている。
【0075】
載置検出部181は、ホールセンサ17による検出結果に基づいて、ディスプレイ150の画面領域DAのうち第2画面領域DA2へのキーボード30の載置を検出する。例えば、載置検出部181は、ホールセンサ17の検出値(出力値)に基づいて、第2画面領域DA2の上にキーボード30が載置されているか否かを検出する。
【0076】
表示モード制御部182は、図4に示す各表示モードの切り替えを制御する表示モード切替処理を行う。例えば、表示モード制御部182は、載置検出部181による検出結果に基づいて、ハーフ画面モードへの切り替えを制御する。例えば、表示モード制御部182は、載置検出部181によりキーボード30の載置が検出された場合にはハーフ画面モードに制御し、キーボード30の載置が検出されない場合には1画面モードまたは2画面モードに制御する。
【0077】
また、表示モード制御部182は、表示モード選択画面(図5(B)、(C)参照)に示すに対して表示モードを選択するユーザの操作に基づいて表示モードの切り替えを制御する。また、表示モード制御部182は、情報処理装置10の姿勢(向き)及び状態(折れ曲がった状態(Bent form)であるか又は平面の状態(Flat form)であるか)などに基づいて表示モードの切り替えを制御する。
【0078】
表示時間設定部183は、所定の条件に基づいて、表示モード選択画面に対して表示モードを選択するユーザの操作がされてから表示モード選択画面を非表示に制御するまでの選択後設定時間(選択後に非表示にするまでの時間)の設定を変更する表示時間設定処理を行う。例えば、表示時間設定部183は、選択後設定時間をユーザが設定可能な表示時間設定画面(図7、8参照)をディスプレイ150に表示させる。そして、表示時間設定部183は、表示時間設定画面に対するユーザの操作に基づいて、選択後設定時間の設定が変更されたことを条件として、選択後に非表示にするまでの時間の設定を変更する。表示時間設定部183は、選択後設定時間の設定を設定情報記憶部131に記憶させる。設定情報記憶部131は、例えば記憶部13に含まれる。
【0079】
また、表示時間設定部183は、表示モード選択画面の表示後にユーザの操作が無い場合に非表示に制御するまでの表示後設定時間(表示後に非表示にするまでの時間)の設定を変更する表示時間設定処理を行う。例えば、表示時間設定部183は、表示後設定時間をユーザが設定可能な表示時間設定画面(図7、8参照)をディスプレイ150に表示させる。そして、表示時間設定部183は、表示時間設定画面に対するユーザの操作に基づいて、表示後設定時間の設定が変更されたことを条件として、表示後に非表示にするまでの時間の設定を変更する。表示時間設定部183は、表示後設定時間の設定を設定情報記憶部131に記憶させる。
【0080】
選択画面制御部184は、表示モード選択画面の表示及び非表示を制御する選択画面制御処理を行う。例えば、選択画面制御部184は、ユーザの操作に基づいて、現在の表示モードにおいて選択可能な表示モードの選択が可能な表示モード選択画面(図5(B)、(C)参照)をディスプレイ150に表示させる。例えば、選択画面制御部184は、ユーザにより表示モード選択画面を表示させる操作(例えば、図5(A)に示すアイコンC1に対する操作)がされた場合、表示モード選択画面をディスプレイ150に表示させる。
【0081】
なお、選択画面制御部184は、情報処理装置10の向きが変更された場合、或いは状態(折れ曲がった状態(Bent form)、平面の状態(Flat form)など)が変化した場合に、表示モード選択画面をディスプレイ150に表示させてもよい。
【0082】
そして、選択画面制御部184は、表示モード選択画面に対して表示モードを選択するユーザの操作がされた場合、当該操作がされてから所定時間が経過した後に、表示していた表示モード選択画面を非表示に制御する。例えば、選択画面制御部184は、設定情報記憶部131に記憶されている選択後設定時間を上記所定時間として、表示モードを選択するユーザの操作がされてから選択後設定時間が経過した後に表示モード選択画面を非表示に制御する。
【0083】
また、選択画面制御部184は、表示モード選択画面に対して表示モードを選択するユーザの操作がされない場合には、設定情報記憶部131に記憶されている表示後設定時間が経過した後に表示モード選択画面を非表示に制御する。
【0084】
(表示モード選択画面制御処理の動作)
次に、制御部18が表示モード選択画面の表示を制御する表示制御処理の動作について説明する。
図11は、本実施形態に係る表示モード選択画面の表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
【0085】
(ステップS101)制御部18は、表示モード選択画面を表示させるトリガがあったか否かを判定する。例えば、制御部18は、ユーザにより表示モード選択画面を表示させる操作(例えば、図5(A)に示すアイコンC1に対する操作)がされた場合、表示モード選択画面をディスプレイ150に表示されるトリガがあったと判定する。なお、制御部18は、情報処理装置10の向きが変更された場合、或いは状態(折れ曲がった状態(Bent form)、平面の状態(Flat form)など)が変化した場合に、表示モード選択画面をディスプレイ150に表示されるトリガがあったと判定してもよい。制御部18は、表示モード選択画面をディスプレイ150に表示されるトリガが無い場合(NO)、ステップS101の処理を再び行う。一方。制御部18は、表示モード選択画面をディスプレイ150に表示されるトリガがあったと判定した場合(YES)、ステップS103の処理へ進む。
【0086】
(ステップS103)制御部18は、表示モード選択画面(例えば、ポップアップ画面)をディスプレイ150に表示させる(図5(B)、(C)、図6(A)参照)。そして、ステップS105の処理へ進む。
【0087】
(ステップS105)制御部18は、ステップS103で表示モード選択画面を表示させてからの表示後経過時間の計測を開始する。そして、ステップS107の処理へ進む。
【0088】
(ステップS107)制御部18は、表示モード選択画面に対して表示モードを選択する操作がされたか否かを判定する。制御部18は、表示モードを選択する操作がされていないと判定した場合(NO)、ステップS109の処理へ進む。一方、ユーザが表示モード選択画面に対して表示モードを選択する操作を行うと、制御部18は、表示モードを選択する操作がされたと判定して(YES)、ステップS111の処理へ進む。
【0089】
(ステップS109)制御部18は、ステップS105で計測を開始した表示後経過時間が表示後設定時間(表示後に非表示にするまでの時間)に達したか否かを判定する。表示後設定時間は、例えば、表示時間設定画面(図7、8参照)に対するユーザの操作に基づいて設定されて設定情報記憶部131に記憶されている。制御部18は、表示後経過時間が表示後設定時間に達していないと判定した場合(NO)、ステップS107の処理に戻る。一方、制御部18は、表示後経過時間が表示後設定時間に達したと判定した場合(YES)、ステップS103で表示させた表示モード選択画面を非表示に制御する(ステップS119)。
【0090】
(ステップS111)制御部18は、表示モード選択画面に対して表示モードを選択するユーザの操作がされてから(ステップS107で表示モードを選択する操作がされたと判定されてから)の選択後経過時間の計測を開始する。そして、ステップS113の処理へ進む。
【0091】
(ステップS113)制御部18は、ステップS111で計測を開始した選択後経過時間が選択後設定時間(選択後に非表示にするまでの時間)に達したか否かを判定する。選択後設定時間は、例えば、表示時間設定画面(図7、8参照)に対するユーザの操作に基づいて設定されて設定情報記憶部131に記憶されている。例えば、選択後設定時間は、初期値では0.5秒であるが、表示モードの選択後に選択しなしが可能なように初期値よりも長い時間(例えば、3秒など)にユーザによって変更可能である。制御部18は、選択後経過時間が選択後設定時間に達していないと判定した場合(NO)、ステップS115の処理へ進む。一方、制御部18は、選択後経過時間が選択後設定時間に達したと判定した場合(YES)、ステップS103で表示させた表示モード選択画面を非表示に制御する(ステップS119)。
【0092】
(ステップS115)制御部18は、表示モード選択画面に対して表示モードを選択する操作がされたか否かを判定する。制御部18は、表示モードを選択する操作がされていないと判定した場合(NO)、ステップS113の処理へ戻り、選択後経過時間が選択後設定時間に達したか否かを判定する。一方、ユーザが表示モード選択画面に対して表示モードを選択する操作を行うと、制御部18は、表示モードを選択する操作がされたと判定して(YES)、ステップS117の処理へ進む。
【0093】
(ステップS117)制御部18は、選択後経過時間の計測を中止してリセットする。そして、ステップS111の処理へ戻り、制御部18は、ステップS115で表示モードを選択する操作がされたと判定されてからの選択後経過時間の計測を開始する。
【0094】
そして、制御部18は、ステップS115で表示モードを選択する操作がされたと判定されてからの選択後経過時間が選択後設定時間に達したか否かを判定し(ステップS113)、選択後経過時間が選択後設定時間に達したと判定した場合(ステップS113:YES)、ステップS103で表示させた表示モード選択画面を非表示に制御する(ステップS119)。
【0095】
(第1の実施形態のまとめ)
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置10は、ディスプレイ150と、ディスプレイ150に表示させる表示データを一時的に記憶するRAM12(メモリの一例)と、RAM12に記憶された表示データをディスプレイ150に表示させる際の制御を行う制御部18(例えば、CPU、GPU、マイクロコンピュータ等のプロセッサのいずれかを含む構成の一例)と、を備える。制御部18は、ディスプレイ150の画面領域DAの全体を表示領域として表示を制御する1画面モード(第1表示モードの一例)と、画面領域DAを複数の領域(例えば、2つの領域)に分けて表示を制御する2画面モード(第2表示モードの一例)とを切り替える表示モード切替処理を行う。また、制御部18は、1画面モード及び2画面モードのいずれかの表示モードをユーザの操作により選択可能な表示モード選択画面(選択画面の一例、図5(B)、(C)参照)をディスプレイ150に表示させるとともに、表示モード選択画面に対して表示モードを選択するユーザの操作がされてから所定時間が経過した後(例えば、選択後表示時間が選択後設定時間に達した場合)に表示モード選択画面を非表示に制御する選択画面制御処理を行う。また、制御部18は、所定の条件に基づいて上記所定時間(例えば、選択後設定時間)の設定を変更する表示時間設定処理を行う。
【0096】
これにより、情報処理装置10は、表示モード(例えば、1画面モードと2画面モードのいずれか)を選択するユーザの操作がされてから表示モード選択画面を非表示に制御するまでの選択後設定時間を変更することができるため、ディスプレイ150の表示モードを切り替える際の操作性を向上させることができる。
【0097】
例えば、制御部18は、上記表示時間設定処理において、選択後設定時間をユーザが設定可能な表示時間設定画面(設定画面の一例、図7、8参照)をディスプレイ150に表示させ、表示時間設定画面に対するユーザの操作に基づいて選択後設定時間の設定が変更されたことを上記所定の条件として、選択後設定時間の設定を変更する。
【0098】
これにより、情報処理装置10は、表示モードを選択するユーザの操作がされてから表示モード選択画面を非表示に制御するまでの選択後設定時間を、ユーザが適切な時間に変更することができるため、ディスプレイ150の表示モードを切り替える際の操作性を向上させることができる。
【0099】
また、制御部18は、上記表示モード切替処理において、2画面モードでは、ディスプレイ150の画面領域DAを第1画面領域DA1と第2画面領域DA2との2つの表示領域に分けて表示を制御するとともに、第1画面領域DA1と第2画面領域DA2とのそれぞれに表示させる表示データを入れ替えた表示モードにも切り替え可能である。
【0100】
これにより、情報処理装置10は、ユーザが1画面モードと2画面モードの切り替えだけでなく、2画面モードにおいてプライマリ画面とセカンダリ画面の入れ替えも容易に行うことができる。
【0101】
また、本実施形態に係る情報処理装置10における制御方法は、制御部18(例えば、CPU、GPU、マイクロコンピュータ等のプロセッサのいずれかを含む構成の一例)が、ディスプレイ150の画面領域DAの全体を表示領域として表示を制御する1画面モード(第1表示モードの一例)と、画面領域DAを複数の領域(例えば、2つの領域)に分けて表示を制御する2画面モード(第2表示モードの一例)とを切り替えるステップと、1画面モード及び2画面モードのいずれかの表示モードをユーザの操作により選択可能な表示モード選択画面(選択画面の一例、図5(B)、(C)参照)をディスプレイ150に表示させるステップと、表示モード選択画面に対して表示モードを選択するユーザの操作がされてから所定時間が経過した後(例えば、選択後表示時間が選択後設定時間に達した場合)に表示モード選択画面を非表示に制御するステップと、所定の条件に基づいて上記所定時間(例えば、選択後設定時間)の設定を変更するステップと、を含む。
【0102】
これにより、情報処理装置10における制御方法は、表示モード(例えば、1画面モードと2画面モードのいずれか)を選択するユーザの操作がされてから表示モード選択画面を非表示に制御するまでの選択後設定時間を変更することができるため、ディスプレイ150の表示モードを切り替える際の操作性を向上させることができる。
【0103】
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、表示モード選択画面に対して表示モードを選択するユーザの操作がされてから表示モード選択画面を非表示に制御するまでの選択後設定時間を、ユーザが変更可能な構成を説明した。本実施形態では、ユーザ毎の操作履歴に基づく条件で、選択後設定時間を変更する構成について説明する。
【0104】
例えば、ユーザにより選択後設定時間が1秒または3秒など初期値(例えば0.5秒)に対して長い時間に設定されている場合でも、ユーザが表示モードの選択後に選択しなおすことがない状態が一定期間以上続く場合がある。このような場合には、制御部18(表示時間設定部183)は、選択後設定時間を初期値(例えば0.5秒)よりも短い時間に変更してもよい。また、選択後設定時間が初期値(例えば0.5秒)のまま変更されていないが、ユーザが表示モードの選択後に選択しなおす頻度が多い場合には、制御部18(表示時間設定部183)は、選択後設定時間を初期値(0.5秒)よりも長い時間(例えば、1秒、3秒など)に変更してもよい。
【0105】
例えば、制御部18は、表示モード選択画面に対するユーザの操作履歴(表示モードを選択する操作の操作履歴)をユーザ毎(ユーザの識別情報毎)に関連付けて設定プロファイルとして保存しておき、当該設定プロファイルに基づいて選択後設定時間を変更する。
【0106】
このように、本実施形態に係る情報処理装置10において、制御部18は、所定の条件に基づいて選択後設定時間の設定を変更する表示時間設定処理において、表示モード選択画面に対するユーザの操作履歴(設定プロファイル)に基づく条件を上記所定の条件として、選択後設定時間の設定を変更する。
【0107】
これにより、情報処理装置10は、表示モード選択画面に対するユーザ毎の操作履歴に基づいて、表示モードを選択するユーザの操作がされてから表示モード選択画面を非表示に制御するまでの選択後設定時間をユーザ毎の操作履歴に応じた適切な時間に自動で変更することができるため、ディスプレイ150の表示モードを切り替える際の操作性を向上させることができる。
【0108】
なお、制御部18は、表示モード選択画面に対するユーザ毎の操作履歴(設定プロファイル)に基づいて機械学習することにより、ユーザ毎に適切な選択後設定時間に自動で変更してもよい。
【0109】
図12は、本実施形態に係る情報処理装置10の機械学習を行う機能構成の一例を示す概略ブロック図である。この図において、図10の各部に対応する構成には同一の符号を付している。制御部18Aは、載置検出部181と、表示モード制御部182と、表示時間設定部183と、選択画面制御部184と、学習部185とを備えており、学習部185を備えている点が、図10の制御部18の構成と異なる。
【0110】
学習部185は、入力データに基づいて機械学習を行って学習済みモデルを生成する。例えば、学習部185は、表示モード選択画面に対するユーザ毎の操作履歴(設定プロファイル)を入力のデータセットとして機械学習を行い、ユーザ毎に学習済みモデルを生成する。
【0111】
制御部18Aは、表示時間設定処理において、表示モード選択画面に対するユーザ毎の操作履歴に基づいて機械学習された学習済みモデルを用いて、選択後設定時間の設定を変更する。
【0112】
これにより、情報処理装置10は、表示モード選択画面に対するユーザ毎の操作履歴に基づいて機械学習を行うことで、ユーザ毎の操作履歴に応じた適切な選択後設定時間に自動で変更することができるため、ディスプレイ150の表示モードを切り替える際の操作性を向上させることができる。
【0113】
なお、情報処理装置10は、表示モード選択画面に対するユーザ毎の操作履歴に基づいて選択後設定時間の設定を自動で変更するのではなく、選択後設定時間の変更を促す情報をディスプレイ150に表示させ、ユーザ自身が選択後設定時間の変更を行うようにしてもよい。
【0114】
例えば、制御部18(18A)は、表示時間設定処理において、表示モード選択画面に対するユーザ毎の操作履歴に基づく条件に基づいて、選択後設定時間の変更を促す情報をディスプレイ150に表示させる。また、変更を促す情報を見たユーザが表示時間設定画面)を表示させる操作を行うと、制御部18(18A)は、ユーザの操作に基づいて選択後設定時間をユーザが設定可能な表示時間設定画面(図7、8参照)をディスプレイ150に表示させる。そして、制御部18(18A)は、表示時間設定画面に対するユーザの操作に基づいて選択後設定時間の設定が変更されたことを条件として、選択後設定時間の設定を変更する。
【0115】
これにより、情報処理装置10は、表示モード選択画面に対するユーザ毎の操作履歴に基づいて、ユーザ毎の操作履歴に応じた適切な選択後設定時間をユーザに促すため、ユーザが適切な選択後設定時間に設定することができ、ディスプレイ150の表示モードを切り替える際の操作性を向上させることができる。
【0116】
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態について説明する。
本実施形態では、時間帯に基づく条件で、選択後設定時間を変更する構成について説明する。
【0117】
時間帯(例えば、夕方、深夜など)によって、ユーザが表示モードの選択を間違いやすい場合がある。間違った表示モードを選択してしまった場合、ユーザが表示モードの選択後に選択しなおす頻度が多くなるため、制御部18(表示時間設定部183)は、選択後設定時間を初期値(0.5秒)よりも長い時間(例えば、1秒、3秒など)に変更してもよい。
【0118】
例えば、制御部18は、所定の条件に基づいて選択後設定時間の設定を変更する表示時間設定処理において、時間帯に基づく条件を所定の条件として、選択後設定時間の設定を変更する。
【0119】
これにより、情報処理装置10は、表示モードを選択するユーザの操作がされてから表示モード選択画面を非表示に制御するまでの選択後設定時間を、時間帯によって適切な時間に自動で変更することができるため、ディスプレイ150の表示モードを切り替える際の操作性を向上させることができる。
【0120】
なお、制御部18は、時間帯と表示モード選択画面に対するユーザの操作履歴(設定プロファイル)とに基づいて機械学習することにより、時間帯に応じて適切な選択後設定時間に自動で変更してもよい。
【0121】
例えば、図12に示す情報処理装置10の機能構成において、制御部18Aが備える学習部185は、時間帯と表示モード選択画面に対するユーザ毎の操作履歴(設定プロファイル)とを入力のデータセットとして機械学習を行い、学習済みモデルを生成する。
【0122】
制御部18Aは、表示時間設定処理において、時間帯と表示モード選択画面に対するユーザの操作履歴とに基づいて機械学習された学習済みモデルを用いて、選択後設定時間の設定を変更する。
【0123】
これにより、情報処理装置10は、時間帯によって適切な選択後設定時間に自動で変更することができるため、ディスプレイ150の表示モードを切り替える際の操作性を向上させることができる。
【0124】
なお、情報処理装置10は、時間帯に基づいて選択後設定時間の設定を自動で変更するのではなく、時間帯に応じて選択後設定時間の変更を促す情報をディスプレイ150に表示させ、ユーザ自身が選択後設定時間の変更を行うようにしてもよい。
【0125】
例えば、制御部18(18A)は、表示時間設定処理において、時間帯に基づく条件に基づいて選択後設定時間の変更を促す情報をディスプレイ150に表示させる。また、変更を促す情報を見たユーザが表示時間設定画面)を表示させる操作を行うと、制御部18(18A)は、ユーザの操作に基づいて選択後設定時間をユーザが設定可能な表示時間設定画面(図7、8参照)をディスプレイ150に表示させる。そして、制御部18(18A)は、表示時間設定画面に対するユーザの操作に基づいて選択後設定時間の設定が変更されたことを条件として、選択後設定時間の設定を変更する。
【0126】
これにより、情報処理装置10は、時間帯によって適切な選択後設定時間をユーザに促すため、ユーザが適切な選択後設定時間に設定することができ、ディスプレイ150の表示モードを切り替える際の操作性を向上させることができる。
【0127】
<第4の実施形態>
次に、第4の実施形態について説明する。
本実施形態では、使用中のアプリケーションの種類に基づく条件で、選択後設定時間を変更する構成について説明する。
【0128】
アプリケーションの種類によっては、表示倍率などによって表示モードを変更したくなるもの、或いは使用している途中で表示モードを切り替えたくなるものがあり得る。また、複数のアプリケーションを実行している場合には、どの表示モードが適切であるか迷う場合もある。このような場合、ユーザが表示モードの選択後に選択しなおす可能性があるため、制御部18(表示時間設定部183)は、使用中のアプリケーションの種類に基づいて、選択後設定時間を初期値(0.5秒)よりも長い時間(例えば、1秒、3秒など)に変更してもよい。
【0129】
ここで、使用中のアプリケーションの種類とは、アプリケーションのタイトル、バージョン、ジャンルなどのいずれであってもよい。
【0130】
例えば、制御部18は、所定の条件に基づいて選択後設定時間の設定を変更する表示時間設定処理において、使用中のアプリケーションの種類に基づく条件を所定の条件として、選択後設定時間の設定を変更する。
【0131】
これにより、情報処理装置10は、表示モードを選択するユーザの操作がされてから表示モード選択画面を非表示に制御するまでの選択後設定時間を、使用中のアプリケーションの種類によって適切な時間に自動で変更することができるため、ディスプレイ150の表示モードを切り替える際の操作性を向上させることができる。
【0132】
なお、制御部18は、使用中のアプリケーションの種類と表示モード選択画面に対するユーザの操作履歴(設定プロファイル)とに基づいて機械学習することにより、使用中のアプリケーションの種類に応じて適切な選択後設定時間に自動で変更してもよい。
【0133】
例えば、図12に示す情報処理装置10の機能構成において、制御部18Aが備える学習部185は、使用中のアプリケーションの種類と表示モード選択画面に対するユーザ毎の操作履歴(設定プロファイル)とを入力のデータセットとして機械学習を行い、学習済みモデルを生成する。
【0134】
制御部18Aは、表示時間設定処理において、使用中のアプリケーションの種類と表示モード選択画面に対するユーザの操作履歴とに基づいて機械学習された学習済みモデルを用いて、選択後設定時間の設定を変更する。
【0135】
これにより、情報処理装置10は、使用中のアプリケーションの種類によって適切な選択後設定時間に自動で変更することができるため、ディスプレイ150の表示モードを切り替える際の操作性を向上させることができる。
【0136】
なお、情報処理装置10は、使用中のアプリケーションの種類に基づいて選択後設定時間の設定を自動で変更するのではなく、使用中のアプリケーションの種類に応じて選択後設定時間の変更を促す情報をディスプレイ150に表示させ、ユーザ自身が選択後設定時間の変更を行うようにしてもよい。
【0137】
例えば、制御部18(18A)は、表示時間設定処理において、使用中のアプリケーションの種類に基づく条件に基づいて選択後設定時間の変更を促す情報をディスプレイ150に表示させる。また、変更を促す情報を見たユーザが表示時間設定画面)を表示させる操作を行うと、制御部18(18A)は、ユーザの操作に基づいて選択後設定時間をユーザが設定可能な表示時間設定画面(図7、8参照)をディスプレイ150に表示させる。そして、制御部18(18A)は、表示時間設定画面に対するユーザの操作に基づいて選択後設定時間の設定が変更されたことを条件として、選択後設定時間の設定を変更する。
【0138】
これにより、情報処理装置10は、使用中のアプリケーションの種類によって適切な選択後設定時間をユーザに促すため、ユーザが適切な選択後設定時間に設定することができ、ディスプレイ150の表示モードを切り替える際の操作性を向上させることができる。
【0139】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。例えば、上記の各実施形態で説明した構成は、任意に組み合わせてもよい。
【0140】
また、上述した実施形態では、ディスプレイ150の画面領域を1つの画面領域DAとして表示を制御する1画面モード(第1表示モードの一例)と、第1画面領域DA1と第2画面領域DA2との2つの画面領域に分けて表示を制御する2画面モード(第2表示モードの一例)の例を説明したが、ディスプレイ150の画面領域を分ける場合、2つの画面領域に限られるものではなく、3つ以上の画面領域に分けてもよい。
【0141】
また、上述した実施形態では、情報処理装置10が折り畳み可能な1つのディスプレイ150を備える例を説明したが、複数のディスプレイを備えてもよい。例えば、情報処理装置10は、第1筐体101の内面と第2筐体102の内面とのそれぞれに1つずつ合計2つのディスプレイを備えた構成としてもよい。2つのディスプレイを備えた構成の場合、2つのディスプレイの画面領域の全体を1つ表示領域として表示を制御する1画面モード(第1表示モードの一例)と、2つのディスプレイの画面領域を2つの領域(例えば、第1画面領域DA1と第2画面領域DA2)に分けて表示を制御する2画面モード(第2表示モードの一例)とを切り替える構成としてもよい。
【0142】
また、上述した実施形態では、入力部(タッチセンサ)と表示部とが一体となって構成されている複数のタッチパネル式のディスプレイに対するタッチ操作の例を説明したが、タッチ操作に限定されるものではなく、マウスによるクリック操作、ジェスチャーによる操作などとしてもよい。
【0143】
なお、上述した情報処理装置10は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した情報処理装置10が備える各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述した情報処理装置10が備える各構成における処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
【0144】
また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部又は外部に設けられた記録媒体も含まれる。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に情報処理装置10が備える各構成で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0145】
また、上述した実施形態における情報処理装置10が備える各機能の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、又は全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
【符号の説明】
【0146】
10 情報処理装置、101 第1筐体、102 第2筐体、103 ヒンジ機構、11 通信部、12 RAM、13 記憶部、14 スピーカ、15 表示部、16 カメラ、150 ディスプレイ、155 タッチセンサ、161 第1加速度センサ、162 第2加速度センサ、17 ホールセンサ、18,18A 制御部、181 載置検出部、182 表示モード制御部、183 表示時間設定部、184 選択画面制御部、185 学習部、30 キーボード
【要約】
【課題】ディスプレイの表示モードを切り替える際の操作性を向上させること。
【解決手段】情報処理装置は、ディスプレイと、ディスプレイに表示させる表示データを一時的に記憶するメモリと、メモリに記憶された表示データをディスプレイに表示させる際の制御を行うプロセッサと、を備える。プロセッサは、ディスプレイの画面領域の全体を表示領域として表示を制御する第1表示モードと、画面領域を複数の領域に分けて表示を制御する第2表示モードとを切り替える表示モード切替処理と、第1表示モード及び第2表示モードのいずれかの表示モードをユーザの操作により選択可能な選択画面をディスプレイに表示させるとともに、選択画面に対して表示モードを選択するユーザの操作がされてから所定時間が経過した後に選択画面を非表示に制御する選択画面制御処理と、所定の条件に基づいて所定時間の設定を変更する表示時間設定処理と、を行う情報処理装置。
【選択図】図6
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12