(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-09
(45)【発行日】2024-07-18
(54)【発明の名称】複数の発光素子を含む画素回路及びその表示装置および表示パネル
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20240710BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20240710BHJP
G09G 3/3233 20160101ALI20240710BHJP
G09G 3/3266 20160101ALI20240710BHJP
H10K 50/858 20230101ALI20240710BHJP
H10K 59/00 20230101ALI20240710BHJP
H10K 59/12 20230101ALI20240710BHJP
H10K 59/10 20230101ALI20240710BHJP
【FI】
G09F9/00 313
G09F9/00 311
G09F9/00 362
G09G3/20 622B
G09G3/20 624B
G09G3/20 680G
G09G3/20 621K
G09G3/3233
G09G3/3266
H10K50/858
H10K59/00
H10K59/12
H10K59/10
(21)【出願番号】P 2023102906
(22)【出願日】2023-06-23
【審査請求日】2023-06-23
(31)【優先権主張番号】10-2022-0080461
(32)【優先日】2022-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】キム, ハクス
(72)【発明者】
【氏名】ペク, グァンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】チェ, ソンウク
(72)【発明者】
【氏名】チョ, ソンホ
【審査官】西田 光宏
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2011/145174(WO,A1)
【文献】国際公開第2021/064930(WO,A1)
【文献】特開2012-113934(JP,A)
【文献】特開2022-080507(JP,A)
【文献】特開2020-184480(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0322215(US,A1)
【文献】特開2007-245792(JP,A)
【文献】特開2007-219486(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第114639794(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第102456315(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0381484(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 9/00-11/06
B60R 16/00-17/02
G09F 9/00-9/46
G09G 3/00-3/38
H01J 1/00-1/98
H01J 5/00-9/52
H01J 19/00-21/36
H01J 99/00
H04N 5/76-5/907
H10K 50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲート駆動回路、
第1駆動トランジスタ、前記ゲート駆動回路から第1発光信号が提供される第1トランジスタ、前記ゲート駆動回路から第2発光信号が提供される第2トランジスタ、前記第1トランジスタに連結する第1発光素子、
および前記第2トランジスタに連結する第2発光素子を含む第1画素回路、
第2駆動トランジスタ、前記第1発光信号が提供される第3トランジスタ、前記第2発光信号が提供される第4トランジスタ、前記第3トランジスタに連結する第3発光素子、
および前記第4トランジスタに連結する第4発光素子を含む第2画素回路、
それぞれが前記第1発光素子、前記第2発光素子、および前記第3発光素子上に配置される少なくとも3つの第1レンズ、
ならびに
前記第4発光素子上に配置される少なくとも1つの第2レンズを含
み、
前記第1レンズが、光の進行方向が第1方向および第2方向となるように制御し、
前記第2レンズは、光の進行方向が前記第1方向となるように制御し、
前記ゲート駆動回路が、第1モードの駆動に対応して前記第1発光信号を提供し、第2モードの駆動に対応して前記第2発光信号を提供し、
前記第1画素回路が、前記第1モードで動作する第1領域に配置され、
前記第2画素回路は、前記第1モードまたは前記第2モードで動作する第2領域に配置される、表示装置。
【請求項2】
前記第1レンズの平面が、片側方向に延びる長方形に対応し、
前記第2レンズの平面は、円形に対応する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1レンズおよび前記第2レンズのそれぞれの断面が、半円形に対応する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第2レンズの大きさが、前記第4発光素子の発光領域よりも大きい、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第1領域の大きさが、前記第2領域の大きさよりも小さい、請求項
1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記表示装置が車両に配置される場合、前記第1領域が、前記車両の助手席よりも前記車両の運転席に隣接するように配置される、請求項
5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記表示装置が車両に配置される場合、前記第2領域が、前記車両の運転席よりも前記車両の助手席に隣接するように配置される、請求項
5に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1発光素子、前記第2発光素子、前記第3発光素子
および前記第4発光素子が、第1色を発光する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第1発光素子と前記第2発光素子が、第1色を発光し、
前記第3発光素子と前記第4発光素子は、第2色を発光する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第1画素回路
および前記第2画素回路のそれぞれが、共通発光信号が提供されるトランジスタをさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項11】
第1駆動トランジスタ、ゲート駆動回路から第1発光信号が提供される第1トランジスタ、前記ゲート駆動回路から第2発光信号が提供される第2トランジスタ、前記第1トランジスタに連結する第1発光素子、
および前記第2トランジスタに連結する第2発光素子を含む第1画素回路、
第2駆動トランジスタ、前記第1発光信号が提供される第3トランジスタ、前記第2発光信号が提供される第4トランジスタ、前記第3トランジスタと連結する第3発光素子、
および前記第4トランジスタと連結する第4発光素子を含む第2画素回路、
前記第1発光素子、前記第2発光素子、および前記第3発光素子上にそれぞれ配置される少なくとも3つの第1レンズ、
ならびに
前記第4発光素子上に配置される少なくとも1つの第2レンズを含
み、
前記第1レンズが、光の進行方向が第1方向および第2方向となるように制御し、
前記第2レンズは、光の進行方向が前記第1方向となるように制御し、
前記ゲート駆動回路が、第1モードの駆動に対応して前記第1発光信号を提供し、第2モードの駆動に対応して前記第2発光信号を提供し、
前記第1画素回路が、前記第1モードで動作する第1領域に配置され、
前記第2画素回路は、前記第1モードまたは前記第2モードで動作する第2領域に配置される、表示パネル。
【請求項12】
前記第1レンズの平面が、片側方向に延びる長方形に対応し、
前記第2レンズの平面は、円形に対応し、
前記第1レンズおよび前記第2レンズのそれぞれの断面は、半円形に
対応する、請求項
11に記載の表示パネル。
【請求項13】
前記表示パネルが、車両に配置される場合、前記第1領域は、前記車両の助手席よりも前記車両の運転席に隣接するように配置される、請求項
11に記載の表示パネル。
【請求項14】
前記第1画素回路
および前記第2画素回路の各々が、共通発光信号が提供されるトランジスタをさらに含む、請求項
11に記載の表示パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、複数の発光素子を含む画素回路、およびこのような画素回路を含むその表示装置および表示パネルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現代社会の技術が進歩するにつれて、表示装置は使用者に情報を提供するために様々に利用されている。表示装置は、単に視覚的情報を一方向に伝達する電光板を始めとして、使用者の入力を確認し、確認した入力に対応して情報を提供する、より高い技術を求める様々な電子機器にも含まれる。
【0003】
例えば、表示装置は車両に含まれており、車両の運転者(ドライバー)と同乗者に様々な情報を提供することができる。ただし、車両の表示装置は、車両の運行を妨げないように適切にコンテンツを表示する必要がある。例えば、表示装置は、車両の運転中に運転に対する集中度を低下させ得るコンテンツの表示を制限する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書の実施例が解決しようとする課題は、複数の発光素子と複数の発光素子上に配置されたレンズに基づいてモード(mode)に応じてディスプレイの視野角を調整する画素回路、およびそのような画素回路を含む表示装置を提供することである。
【0005】
ただし、本明細書の課題は、上記で言及したものに限定されず、以下の実施例からまた他なる技術的課題を類推することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書の一実施例による表示装置は、ゲート駆動回路と、第1駆動トランジスタ、ゲート駆動回路から第1発光信号が提供される第1トランジスタ、ゲート駆動回路から第2発光信号が提供される第2トランジスタ、第1トランジスタと連結する第1発光素子、および第2トランジスタと連結する第2発光素子を含む第1画素回路と、第2駆動トランジスタ、第1発光信号が提供される第3トランジスタと、第2発光信号が提供される第4トランジスタ、第3トランジスタに連結する第3発光素子、および第4トランジスタに連結する第4発光素子を含む第2画素回路と、それぞれが第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子上に配置される少なくとも3つの第1レンズと、第4発光素子上に配置される少なくとも1つの第2レンズとを含むことができる。
【0007】
本明細書の他の実施例による表示装置は、第1駆動トランジスタ、ゲート駆動回路から第1発光信号が提供される第1トランジスタ、ゲート駆動回路から第2発光信号が提供される第2トランジスタ、第1トランジスタと連結する第1発光素子、および第2トランジスタと連結する第2発光素子を含む第1画素回路と、第2駆動トランジスタ、第1発光信号が提供される第3トランジスタ、第2発光信号が提供される第4トランジスタ、第3トランジスタに連結する第3発光素子、および第4トランジスタに連結する第4発光素子を含む第2画素回路と、それぞれが第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子上に配置される少なくとも3つの第1レンズと、第4発光素子上に配置される少なくとも1つの第2レンズとを含むことができる。本明細書のさらなる実施例によると、本明細書の一実施例による複数の発光素子を含む画素回路は、第1駆動トランジスタ、ゲート駆動回路から第1発光信号が提供される第1トランジスタ、ゲート駆動回路から第2発光信号が提供される第2トランジスタ、第1トランジスタと連結する第1発光素子、および第2トランジスタと連結する第2発光素子を含む第1画素回路と、第2駆動トランジスタ、第1発光信号が提供される第3トランジスタ、第2発光信号が提供される第4トランジスタ、第3トランジスタに連結する第3発光素子、および第4トランジスタに連結する第4発光素子を含む第2画素回路とを含むことができる。
【0008】
その他の実施例の具体的な事項は、詳細な説明および図に含まれている。
【発明の効果】
【0009】
本明細書に係る複数の発光素子を含む画素回路及びその表示装置および表示パネルは、複数の発光素子と複数の発光素子上に配置されたレンズとに基づいてモードに応じて表示装置の視野角を調整することができる。これによって、画素回路および表示装置は、使用者の状況に合わせてコンテンツを提供するようにすることができる。
【0010】
ただし、本明細書で得られる効果は、上記で言及した効果に限定されず、言及しないまた他の効果は、下記の記載から本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るだろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本明細書の一実施例による表示装置の機能ブロック図である。
【
図2】本明細書の一実施例による表示装置の画素回路の例を示す。
【
図3】本明細書の実施例による表示装置の一部の平面を示す。
【
図4】
図3のI-I'線に沿って切断した断面を示す。
【
図5】
図3のII-II'線に沿って切断した断面を示す。
【
図6】本明細書の実施例による表示装置が配置される例を示す。
【
図7】本明細書の実施例による表示装置をより具体的に示す。
【
図8】本明細書の実施例による表示装置に含まれるレンズ配置の例を示す。
【
図9】本明細書の実施例による表示装置に含まれるレンズ配置の例を示す。
【
図10】本明細書の実施例による表示装置に含まれる画素領域とレンズ配置の例を示す。
【
図11】本明細書の実施例による表示装置の画素回路の例を示す。
【
図12】本明細書の実施例による表示装置の信号の流れの例を示す。
【
図13】本明細書の実施例による表示装置においてモードに応じて表示される画面の例を示す。
【
図14】本明細書の実施例による表示装置においてモードに応じて表示される画面の例を示す。
【
図15】本明細書の実施例による表示装置においてモードに応じて表示される画面の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施例で使用される用語は、本開示における機能を考慮しながら可能な限り現在広く使用されている一般的な用語を選択したが、これは当分野に従事している技術者の意図または判例、新しい技術の出現などによって変わり得る。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する説明部分に詳細にその意味を記載する。したがって、本開示で使用される用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本開示の全体にわたる内容に基づいて定義されなければならない。
【0013】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」と言う場合、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0014】
本明細書全体に記載の「a、b、およびcの中の少なくとも1つ」の表現は、「a単独」、「b単独」、「c単独」、「aおよびb」、「aおよびc」、「bおよびc」、または「a、b、およびcのすべて」を包括することができる。本明細書の利点および特徴、およびそれらを達成する方法は、添付の図と共に詳細に後述される実施例を参照することによって明らかになるであろう。
【0015】
本明細書における実施例を説明するための図に開示された形状、面積、比率、角度、数などは例示的なものであり、本明細書の実施例が図に示された事項に限定されるものではない。また、実施例の説明において、関連する公知技術の具体的な説明が実施例の要旨を不必要に曖昧にし得ると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0016】
本明細書で言及される「含む」、「有する」、「からなる」などが使用される場合、他の部分が追加され得る。構成要素を単数で表現した場合に特に明示的な記載事項がない限り複数を含む場合を含む。また、構成要素を解析する際に、別途の明示的記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0017】
位置関係の説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~隣に」などで、2つの部分の位置関係を説明する場合、2つの部分の間に1つ以上の他の部分が配置され得る。素子または層が他の素子または層「上」と記載する場合、他の素子の直上または中間に他の層または他の素子を介在した場合のすべてを含む。
【0018】
さらに、第1、第2などの用語が様々な構成要素を説明するために使用されるが、これらの構成要素は、これらの用語によって限定されない。これらの用語は、単に1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本明細書の技術的思想内で第2構成要素であり得る。
【0019】
本明細書に記載された各構成の面積、長さ、または厚さは、説明の便宜のために示されており、本明細書が示した構成の面積および厚さに必ずしも限定されるものではない。
【0020】
本明細書のいくつかの実施例のそれぞれの特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に様々な連動および駆動が可能であり、各実施例は互いに独立して実施することもでき、関連して一緒に実施することもできる。
【0021】
そして、後述される用語は、本明細書の実施における機能を考慮し、定義された用語であり、これは使用者、運用者の意図、または慣習などによって変わり得る。したがって、その定義は、本明細書全体にわたる内容を基に決められなければならない。
【0022】
本明細書の画素回路を構成するトランジスタは、酸化物TFT(Oxide Thin Film Transistor;Oxide TFT)、アモルファスシリコンTFT(a-Si TFT)、低温ポリシリコン(Low Temperature Poly Silicon;LTPS)TFTの中の少なくとも1つ以上を含むことができる。
【0023】
以下の実施例は、有機発光表示装置を中心に説明する。しかし、本発明の実施例は有機発光表示装置に限定されず、無機発光物質を含む無機発光表示装置に適用することもできる。例えば、本発明の実施例は、量子ドット(Quantum Dot)表示装置にも適用することができる。
【0024】
「第1」、「第2」、「第3」などの表現は、実施例別に構成を区別するために使用する用語であり、これらの用語に実施例が限定されるものではない。したがって、同じ用語であっても実施例によって異なる構成を指すことができることを明らかにしておく。
【0025】
以下では、図を参照して本明細書の実施例を説明する。
【0026】
図1は、本明細書の一実施例による表示装置の機能ブロック図である。
【0027】
本明細書の一実施例による表示装置は、電界発光表示装置(Electroluminescent Display)を適用することができる。電界発光表示装置としては、有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode)表示装置、量子ドット発光ダイオード(Quantum-dot Light Emitting Diode)表示装置、または無機発光ダイオード(Inorganic Light Emitting Diode)表示装置を用いることができる。
【0028】
図1を参照すると、表示装置は、表示パネル(DP)、データドライバ(DD)、ゲートドライバ(GD)、タイミングコントローラ(TC)及び電源ユニット(PU)を含むことができる。
【0029】
一実施例では、表示パネル(DP)は、使用者に提供されるイメージを生成することができる。例えば、表示パネル(DP)は、画素回路が配置された画素領域(PA)を介して使用者に提供されるイメージを生成して表示することができる。
【0030】
データドライバ(DD)、ゲートドライバ(GD)、タイミングコントローラ(TC)および電源ユニット(PU)は、信号配線を介して各画素領域(PA)の動作のための信号を提供することができる。信号配線は、例えば、
図2に示すデータライン(DL)、ゲートライン(GL)、および電源電圧供給ライン(PL)を含むことができる。
【0031】
一例として、データドライバ(DD)は、データライン(DL)を介して各画素領域(PA)にデータ信号を印加し、ゲートドライバ(GD)は、ゲートライン(GL)を介して各画素領域(PA)にデータ信号を印加し、電源ユニット(PU)は、電源電圧供給ライン(PL)を介して各画素領域(PA)に電源電圧を供給することができる。
【0032】
タイミングコントローラ(TC)は、データドライバ(DD)及びゲートドライバ(GD)を制御することができる。例えば、タイミングコントローラ(TC)は、外部から入力するデジタルビデオデータを表示パネル(DP)の解像度に合わせて再整列してデータドライバ(DD)に供給することができる。
【0033】
データドライバ(DD)は、データ制御信号に基づいてタイミングコントローラ(TC)から入力するデジタルビデオデータをアナログデータ電圧に変換して複数のデータラインに供給することができる。
【0034】
ゲートドライバ(GD)は、ゲート制御信号に基づいてスキャン信号と発光信号(または発光制御信号)を生成することができる。ゲートドライバ(GD)は、スキャン駆動部と発光信号駆動部を含むことができる。前記スキャン駆動部は、画素の行ごとに連結した少なくとも1つ以上のスキャンラインを駆動するために行順方式でスキャン信号を生成してスキャンラインに供給することができる。前記発光信号駆動部は、画素の行ごとに連結した少なくとも1つ以上の発光信号ラインを駆動するために行順方式で発光信号を生成して発光信号ラインに供給することができる。
【0035】
実施例によれば、ゲートドライバ(GD)は、GIP(Gate-driver In Panel)方式によって表示パネル(DP)に配置することができる。例えば、ゲートドライバ(GD)は、複数個に区分して表示パネル(DP)の少なくとも2つの側面にそれぞれ配置することができる。他の例として、ゲートドライバ(GD)は、表示領域(AA)内に配置してもよい。
【0036】
表示パネル(DP)の表示領域(AA)は、複数の画素領域(または画素、または画素回路)(PA)を含むことができる。画素領域(PA)には、複数のデータライン(例:
図2のデータライン(DL))と複数のゲートライン(例:
図2のゲートライン(GL))が交差し、この交差領域ごとに配置されるサブピクセルを含むことができる。1つの画素領域(PA)に含まれるサブピクセルのそれぞれは、互いに異なる色を発光することができる。例えば、画素領域(PA)は、3つのサブピクセルを用いて青色、赤色および緑色を具現することができる。ただし、これに限定されものではなく、場合によっては、画素領域(PA)は、特定の色(例:白色または黄色)をさらに具現するためのサブピクセルをさらに含むことができる。
【0037】
画素領域(PA)において青色を具現する領域は、青色サブピクセル領域、赤色を具現する領域は、赤色サブピクセル領域、緑色を具現する領域は、緑色サブピクセル領域と呼ぶことができる。
【0038】
実施例では、画素領域(PA)は、複数のサブピクセルを含むことができる。複数のサブピクセルのそれぞれは、互いに異なる視野角を提供する第1レンズ領域と第2レンズ領域とに分けることができる。例えば、画素領域(PA)は、光を第1範囲に提供して第1視野角を形成する第1レンズ領域と、光を第2範囲に提供して第2視野角を形成する第2レンズ領域とを含むことができる。第1範囲は、第2範囲よりも広い範囲に該当し得る。これに関するより具体的な内容は、
図3を参照することができる。
【0039】
非表示領域(BZ)は、表示領域(AA)の周囲に沿って配置することができる。非表示領域(BZ)には、画素領域(PA)に配置された画素回路を駆動するための様々な構成要素を配置することができる。例えば、非表示領域(BZ)には、ゲートドライバの少なくとも一部を配置することができる。非表示領域(BZ)をベゼル(bezel)領域と呼ぶことができる。
【0040】
図2は、本明細書の一実施例による表示装置の画素回路の一例を示す。画素領域(PA)は、それぞれ異なる色を示す複数のサブピクセルと、複数のサブピクセルのそれぞれに対応する画素回路とを含むことができる。
図2は、画素領域(PA)に配置された1つのサブピクセルに対応する画素回路の例を示す。
【0041】
図2を参照すると、画素回路は、複数のトランジスタ(DT、ST、ET1、ET2)、キャパシタ(Cst)、複数の発光素子310、320を含むことができる。
【0042】
駆動トランジスタ(DT)とキャパシタ(Cst)は、スイッチングトランジスタ(ST)と連結することができる。駆動トランジスタ(DT)の第1電極は、電源電圧供給ライン(PL)に連結することができる。
【0043】
スイッチングトランジスタ(ST)は、ゲートライン(GL)に連結してゲート信号の供給を受けることができる。スイッチングトランジスタ(ST)は、ゲート信号によってターンオンまたはターンオフすることができる。スイッチングトランジスタ(ST)の第1電極は、データライン(DL)に連結することができる。このような場合、スイッチングトランジスタ(ST)がターンオンすることによって、データ信号をスイッチングトランジスタ(ST)を介して駆動トランジスタ(DT)のゲート電極に供給することができる。
【0044】
キャパシタ(Cst)は、駆動トランジスタ(DT)のゲート電極と第2電極の間に配置することができる。キャパシタ(Cst)は、駆動トランジスタ(DT)のゲート電極に印加される信号、例えばデータ信号を1つまたは1つ以上のフレームの間、維持することができる。
【0045】
実施例によれば、駆動トランジスタ(DT)、スイッチングトランジスタ(ST)、及びキャパシタ(Cst)は、発光素子(例:第1発光素子310、第2発光素子320)の発光駆動のための構成要素として、駆動部分205と呼ぶことができる。しかし、これらの用語に限定されるものではない。
【0046】
第1発光素子310は、第1発光信号(EM1)によってターンオンまたはオフする第1トランジスタ(ET1)と連結することができる。第2発光素子320は、第2発光信号(EM2)によってターンオンまたはターンオフする第2トランジスタ(ET2)と連結することができる。画素回路の駆動部分205は、第1及び第2トランジスタ(ET1、ET2)をさらに含む。
【0047】
このような場合、第1発光素子310または第2発光素子320は、モード(mode)に応じて画素回路の他の構成、例えば駆動トランジスタ(DT)と連結することができる。モードは、使用者の入力によって指定、または予め指定された条件を満たす場合に決定され得る。例えば、予め所定の第1条件を満たす場合、第1発光信号(EM1)が供給されることによって第1発光素子310が発光することができる。予め所定の第2条件を満たす場合、第2発光信号(EM2)が供給されることによって第2発光素子320が発光することができる。第1条件は、第1モードの駆動のために予め指定された条件を含むことができる。第2条件は、第2モードの駆動のために予め指定された条件を含むことができる。
【0048】
図2の複数のトランジスタは、非晶質シリコン、多結晶シリコン、およびIGZOなどの酸化物半導体の中の少なくとも1つを含むことができる。トランジスタの第1電極または第2電極は、ソース電極またはドレイン電極であり得る。例えば、第1電極はソース電極であり、第2電極はドレイン電極であり得る。他の例として、第1電極はドレイン電極であり、第2電極はソース電極であり得る。
【0049】
図3は、本明細書の実施例による表示装置の一部の平面を示す。
図3は、画素領域(PA)に3つのサブピクセルが配置された場合の画素領域(PA)の平面を示す。
図4は、
図3のI-I'線に沿って切断した断面を示し、
図5は、
図3のII-II'線に沿って切断した断面を示す。以下では、
図3~5を一緒に見ていく。
【0050】
図3において、画素領域(PA)は、青色を具現する青色サブピクセル領域(BPA)、赤色を具現する赤色サブピクセル領域(RPA)、及び緑色を具現する緑色サブピクセル領域(GPA)を含むことができる。実施例によって、青色サブピクセル領域(BPA)は第1サブピクセル、赤色サブピクセル領域(RPA)は第2サブピクセル、そして緑色サブピクセル領域(GPA)は第3サブピクセルに対応することができる。サブピクセルのそれぞれには、画素回路を対応させることができる。各サブピクセルごとに対応する画素回路を配置することができる。
【0051】
画素領域(PA)は、互いに異なる視野角を提供する第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)および第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)を含むことができる。各画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)は、該当する画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)と個別に動作することができる。例えば、各画素領域(PA)は、該当する画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、REW、GWE)上に位置する第1発光素子310(例:
図2の第1発光素子310)及び該当する画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)上に位置する第2発光素子320(例:
図2の第2発光素子320)を含むことができる。
【0052】
実施例では、第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)のそれぞれには、少なくとも1つの第1レンズ510を配置することができる。第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)のそれぞれには、少なくとも1つの第2レンズ520を配置することができる。例えば、第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)のそれぞれには、1つの第1レンズ510が配置され、第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)のそれぞれには、2つの第2レンズ520を配置することができる。
【0053】
実施例では、第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)のそれぞれに含まれる第1レンズ510の中の少なくとも一部の大きさは、異なり得る。例えば、青色に該当する第1レンズ領域(BWE)に含まれる第1レンズ510と、赤色に該当する第1レンズ領域(RWE)に含まれる第1レンズ510の大きさは異なり得る。
【0054】
実施例では、青色に対応する第2レンズ領域(BNE)、赤色に対応する第2レンズ領域(RNE)、および緑色に対応する第2レンズ領域(GNE)の中の少なくとも2つの領域それぞれに含まれる第2レンズ520の数は、異なり得る。例えば、青色に該当する第2レンズ領域(BNE)に含まれる第2レンズ520の数と、赤色に該当する第2レンズ領域(RNE)に含まれる第2レンズ520の数は、異なり得る。他の例として、緑色に該当する第2レンズ領域(GNE)に含まれる第2レンズ520の数と、赤色に対応する第2レンズ領域(RNE)に含まれる第2レンズ520の数は、異なり得る。
【0055】
第1発光素子310は、特定の色を示す光を放出することができる。例えば、第1発光素子310は、基板100上に順に積層された第1下部電極311、第1発光層312、及び第1上部電極313を含むことができる。基板100は、絶縁性物質を含むことができる。基板100は、透明な物質を含むことができる。例えば、基板100は、ガラスまたはプラスチックを含むことができる。
【0056】
第1下部電極311は、導電性物質を含むことができる。第1下部電極311は、高い反射率を有する物質を含むことができる。例えば、第1下部電極311は、アルミニウム(Al)および銀(Ag)などの金属を含むことができる。第1下部電極311は、多重層構造を有することができる。例えば、第1下部電極311は、ITOおよびIZOなどの透明な導電性物質からなる透明電極間に金属からなる反射電極が位置する構造を有することができる。
【0057】
第1発光層312は、第1下部電極311と第1上部電極313の間の電圧差に対応する輝度の光を生成することができる。例えば、第1発光層312は、発光物質を含む発光物質層(Emission Material Layer;EML)を含むことができる。発光物質は、有機物質、無機物質、またはハイブリッド物質を含むことができる。
【0058】
第1発光層312は、多重層構造を有することができる。例えば、第1発光層312は、正孔注入層(Hole Injection Layer; HIL)、正孔輸送層(Hole Transport Layer; HTL)、電子輸送層(Electron Transport Layer; ETL)電子注入層(Electron Injection Layer; EIL)の中の少なくとも1つをさらに含むことができる。
【0059】
第1上部電極313は、導電性物質を含むことができる。第1上部電極313は、第1下部電極311とは異なる物質を含むことができる。第1上部電極313の透過率は、第1下部電極311の透過率より高くてもよい。例えば、第1上部電極313は、ITOおよびIZOなどの透明な導電性物質からなる透明電極であり得る。これによって、本明細書の実施例による表示装置では、第1発光層312によって生成された光を第1上部電極313を介して放出することができる。
【0060】
第2発光素子320は、第1発光素子310と同じ色を具現することができる。第2発光素子320は、第1発光素子310と同じ構造を有することができる。例えば、第2発光素子320は、基板100上に順に積層された第2下部電極321、第2発光層322、及び第2上部電極323を含むことができる。
【0061】
第2下部電極321は第1下部電極311に対応し、第2発光層322は第1発光層312に対応し、第2上部電極323は第1上部電極313に対応することができる。例えば、第2下部電極321は、第1下部電極311と同じ構造で第2発光素子320に対して形成することができ、これは、第2発光層322と第2上部電極323についても同じである。すなわち、第1発光素子310と第2発光素子320は、同じ構造を有するように形成することができる。ただし、これに限定されるものではなく、場合によっては、第1発光素子310と第2発光素子320の少なくとも一部の構成は、異なって形成することもできる。
【0062】
実施例では、第2発光層322は第1発光層312と離隔することができる。これにより、本明細書の実施例による表示装置では、リーク電流(leakage current)による発光を防止することができる。また、本明細書の実施例による表示装置では、使用者の選択または予め指定された条件に応じて、第1発光層312および第2発光層322の中の一方でのみ光を生成することができる。
【0063】
実施例では、画素領域(PA)の第1発光素子310及び第2発光素子320は、該当する画素領域(PA)の駆動部分(例:
図2の駆動部分205)上に位置することができる。例えば、基板100上には、少なくとも1つの絶縁膜(例:素子バッファ膜110、ゲート絶縁膜120、層間絶縁膜130、下部保護膜140、オーバーコート層150)が位置し、各画素領域(PA)の第1発光素子310および第2発光素子320は、絶縁膜の中の一方の上に配置することができる。これによって、本明細書の実施例による表示装置では、各画素領域(PA)の第1発光素子310および第2発光素子320は、該当する画素領域(PA)の駆動部分205と不必要に連結することを防止することができる。
【0064】
実施例では、基板100上には、素子バッファ膜110、ゲート絶縁膜120、層間絶縁膜130、下部保護膜140及びオーバーコート層150を積層することができる。素子バッファ膜110は、絶縁性物質を含むことができる。例えば、素子バッファ膜110は、酸化シリコン(SiO)および窒化シリコン(SiN)などの無機絶縁物質を含むことができる。素子バッファ膜110は、多重層構造を有することができる。例えば、素子バッファ膜110は、窒化シリコン(SiN)からなる膜と酸化シリコン(SiO)からなる膜の積層構造を有することができる。
【0065】
実施例では、素子バッファ膜110は、素子基板100と各画素領域(PA)の駆動部分205との間に位置することができる。素子バッファ膜110は、駆動部分205の形成工程において基板100による汚染を防止することができる。例えば、各画素領域(PA)の駆動部分205に向いた基板100の上部面は、素子バッファ膜110で覆われ得る。各画素領域(PA)の駆動部分205は、素子バッファ膜110上に位置することができる。
【0066】
実施例では、ゲート絶縁膜120は、絶縁物質を含むことができる。例えば、ゲート絶縁膜120は、酸化シリコン(SiO)および窒化シリコン(SiN)などの無機絶縁物質を含むことができる。ゲート絶縁膜120は、高い誘電率を有する物質を含むことができる。例えば、ゲート絶縁膜120は、酸化ハフニウム(HfO)などのHigh-K物質を含むことができる。ゲート絶縁膜120は、多重層構造を有することができる。
【0067】
ゲート絶縁膜120は、素子バッファ膜110上に位置することができる。ゲート絶縁膜120は、トランジスタの半導体パターンとゲート電極との間に延長することができる。例えば、駆動トランジスタ(DT)及びスイッチングトランジスタ(ST)のゲート電極は、ゲート絶縁膜120によって駆動トランジスタ(DT)及びスイッチングトランジスタ(ST)の半導体パターンと絶縁され得る。ゲート絶縁膜120は、各画素領域(PA)の第1半導体パターン及び第2半導体パターンを覆うことができる。駆動トランジスタ(DT)及びスイッチングトランジスタ(ST)のゲート電極は、ゲート絶縁膜120上に位置することができる。
【0068】
層間絶縁膜130は、絶縁性物質を含むことができる。例えば、層間絶縁膜130は、酸化シリコン(SiO)および窒化シリコン(SiN)などの無機絶縁物質を含むことができる。層間絶縁膜130は、ゲート絶縁膜120上に位置することができる。層間絶縁膜130は、駆動トランジスタ(DT)及びスイッチングトランジスタ(ST)のそれぞれのゲート電極とソース電極との間、及びゲート電極とドレイン電極の間に延長することができる。例えば、駆動トランジスタ(DT)およびスイッチングトランジスタ(ST)のそれぞれのソース電極およびドレイン電極は、層間絶縁膜130によってゲート電極と絶縁され得る。層間絶縁膜130は、駆動トランジスタ(DT)およびスイッチングトランジスタ(ST)のそれぞれのゲート電極を覆うことができる。各画素領域(PA)のソース電極及びドレイン電極は、層間絶縁膜130上に位置することができる。ゲート絶縁膜120及び層間絶縁膜130は、各画素領域(PA)内に位置する各半導体パターンのソース領域及びドレイン領域を露出することができる。
【0069】
実施例では、下部保護膜140は、絶縁物質を含むことができる。例えば、下部保護膜140は、酸化シリコン(SiO)および窒化シリコン(SiN)などの無機絶縁物質を含むことができる。下部保護膜140は、層間絶縁膜130上に位置することができる。下部保護膜140は、外部の水分および衝撃による駆動部分205の損傷を防止することができる。下部保護膜140は、基板100と対向する駆動トランジスタ(DT)及びスイッチングトランジスタ(ST)の表面に沿って延長することができる。下部保護膜140は、各画素領域(PA)内に位置する駆動部分205の外側で層間絶縁膜130と接触することができる。
【0070】
オーバーコート層150は、絶縁物質を含むことができる。オーバーコート層150は、下部保護膜140とは異なる物質を含むことができる。例えば、オーバーコート層150は、有機絶縁物質を含むことができる。オーバーコート層150は、下部保護膜140上に位置することができる。オーバーコート層150は、各画素領域(PA)の駆動部分205による段差を除去することができる。例えば、素子基板100と対向するオーバーコート層150の上面は、平らな平面(flat surface)であり得る。
【0071】
実施例では、第1トランジスタ(ET1)は、駆動トランジスタ(DT)のドレイン電極と第1発光素子310の第1下部電極311との間に電気的に接続することができる。第2トランジスタ(ET2)は、駆動トランジスタ(DT)のドレイン電極と第2発光素子320の第2下部電極321との間に電気的に接続することができる。
【0072】
第1トランジスタ(ET1)は、第1発光半導体パターン211、第1発光ゲート電極213、第1発光ソース電極215、及び第1発光ドレイン電極217を含むことができる。第1トランジスタ(ET1)は、スイッチングトランジスタ(ST)及び駆動トランジスタ(DT)と同じ構造を有することができる。例えば、第1発光半導体パターン211は、素子バッファ膜110とゲート絶縁膜120の間に位置し、第1発光ゲート電極213は、ゲート絶縁膜120と層間絶縁膜130の間に位置することができる。第1発光ソース電極215及び第1発光ドレイン電極217は、層間絶縁膜130と下部保護膜140の間に位置することができる。第1発光ゲート電極213は、第1発光半導体パターン211のチャネル領域と重畳することができる。第1発光ソース電極215は、第1発光半導体パターン211のソース領域と電気的に接続することができる。第1発光ドレイン電極217は、第1発光半導体パターン211のドレイン領域と電気的に接続することができる。
【0073】
実施例では、第2トランジスタ(ET2)は、第2発光半導体パターン221、第2発光ゲート電極223、第2発光ソース電極225、及び第2発光ドレイン電極227を含むことができる。例えば、第2発光半導体パターン221は、第1発光半導体パターン211と同じ層上に位置し、第2発光ゲート電極223は、第1発光ゲート電極213と同じ層上に位置し、第2発光ソース電極225および第2発光ドレイン電極227は、第1発光ソース電極215および第1発光ドレイン電極217と同じ層上に位置することができる。
【0074】
実施例では、第1トランジスタ(ET1)は、スイッチングトランジスタ(ST)および駆動トランジスタ(DT)と同時に形成することができる。第1トランジスタ(ET1)は、第2トランジスタ(ET2)と同時に形成することができる。
【0075】
各画素領域(PA)の第1発光素子310及び第2発光素子320は、該当する画素領域(PA)のオーバーコート層150上に位置することができる。例えば、第1発光素子310の第1下部電極311は、下部保護膜140及びオーバーコート層150を貫通して第1トランジスタ(ET1)の第1発光ドレイン電極217と電気的に接続し、第2発光素子320の第2下部電極321は、下部保護膜140及びオーバーコート層150を貫通して第2トランジスタ(ET2)の第2発光ドレイン電極227と電気的に接続することができる。
【0076】
各画素領域(PA)の第2下部電極321は、該当する画素領域(PA)の第1下部電極311と離隔し得る。例えば、各画素領域(PA)の第1下部電極311と第2下部電極321との間には、バンク絶縁膜160が位置することができる。バンク絶縁膜160は、絶縁性物質を含むことができる。例えば、バンク絶縁膜160は、有機絶縁物質を含むことができる。バンク絶縁膜160は、オーバーコート層150とは異なる物質を含むことができる。
【0077】
各画素領域(PA)の第2下部電極321は、バンク絶縁膜160によって該当する画素領域(PA)の第1下部電極311と絶縁され得る。例えば、バンク絶縁膜160は、各画素領域(PA)内に位置する第1下部電極311の端部及び第2下部電極321の端部を覆うことができる。これにより、表示装置では、第1発光素子310が位置する各画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)によるイメージまたは第2発光素子320が位置する各画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)によるイメージを使用者に提供することができる。
【0078】
各画素領域(PA)内に位置する第1発光素子310の第1発光層312及び第1上部電極313は、バンク絶縁膜160によって露出した該当第1下部電極311の一部領域上に積層することができる。各画素領域(PA)内に位置する第2発光素子320の第2発光層322及び第2上部電極323は、バンク絶縁膜160によって露出した該当第2下部電極321の一部領域上に積層することができる。例えば、バンク絶縁膜160は、各画素領域(PA)内に第1発光素子310による光が放出される第1発光領域(BE1、RE1、GE1)及び第2発光素子320による光が放出される第2発光領域(BE2、RE2、GE2)を区別することができる。各画素領域(PA)内で区分された第2発光領域(BE2、RE2、GE2)の大きさは、第1発光領域(BE1、RE1、GE1)の大きさより小さくてもよい。
【0079】
各画素領域(PA)の第2上部電極323は、該当する画素領域(PA)の第1上部電極313と電気的に接続することができる。例えば、各画素領域(PA)内に位置する第2発光素子320の第2上部電極323に印加される電圧は、該当画素領域(PA)内に位置する第1発光素子310の第1上部電極313に印加される電圧と同じであり得る。各画素領域(PA)の第2上部電極323は、該当画素領域(PA)の第1上部電極313と同じ物質を含むことができる。例えば、各画素領域(PA)の第2上部電極323は、該当画素領域(PA)の第1上部電極313と同時に形成することができる。各画素領域(PA)の第2上部電極323は、バンク絶縁膜160上に延長されて該当画素領域(PA)の第1上部電極313と直接に接触することができる。各画素領域(PA)内に位置する第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)の輝度および第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)の輝度は、該当画素領域(PA)で生成された駆動電流によって制御することができる。
【0080】
各画素領域(PA)の第1発光素子310及び第2発光素子320上には、封止部材400が位置することができる。封止部材400は、外部の水分および衝撃による発光素子310、320の損傷を防止することができる。封止部材400は、多重層構造を有することができる。例えば、封止部材400は、順に積層された第1封止層410、第2封止層420、および第3封止層430を含むことができる。第1封止層410、第2封止層420、および第3封止層430は、絶縁物質を含むことができる。第2封止層420は、第1封止層410および第3封止層430とは異なる物質を含むことができる。例えば、第1封止層410および第3封止層430は、無機絶縁物質を含む無機封止層であり、第2封止層420は、有機絶縁物質を含む有機封止層を含むことができる。これにより、表示装置の発光素子310、320は、外部の水分および衝撃による損傷をより効果的に防止することができる。
【0081】
各画素領域(PA)の封止部材400上には、第1レンズ510及び第2レンズ520が位置することができる。
【0082】
第1レンズ510は、各画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)上に位置することができる。例えば、各画素領域(PA)の第1発光素子310によって生成された光は、該当画素領域(PA)の第1レンズ510を介して放出され得る。第1レンズ510は、少なくとも一側方向の光が制限され得ない形状を有することができる。例えば、各画素領域(PA)内に位置する第1レンズ510の平面形状は、第1方向に延長するバー(bar)形状を有することができる。
【0083】
このような場合、画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)から放出される光の進行方向は、第1方向に限定され得ない。例えば、画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)を介して提供されるコンテンツ(またはイメージ)は、使用者と第1方向に隣接する周囲の人々と共有することができる。第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)を介してコンテンツを提供する場合は、第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)が提供する第2視野角範囲よりも広い第1視野角範囲でコンテンツを提供するモード(mode)として第1モードと呼ぶことができる。
【0084】
第2レンズ520は、各画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)上に位置することができる。画素領域(PA)の第2発光素子320によって生成された光は、該当する画素領域(PA)の第2レンズ520を介して放出され得る。第2レンズ520は、通過する光の進行方向を第1方向および/または第2方向に制限することができる。例えば、画素領域(PA)内に位置する第2レンズ520の平面形状は、円形形状を有することができる。このような場合、画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)から放出される光の進行方向を第1方向および第2方向に制限することができる。すなわち、画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)によって提供されるコンテンツは、使用者周辺の人々と共有されなくてもよい。第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)を介してコンテンツを提供する場合は、第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)が提供する第1視野角範囲より狭い第2視野角範囲でコンテンツを提供するモード(mode)として第2モードと呼ぶことができる。
【0085】
各画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)に含まれる第1発光領域(BE1、RE1、GE1)は、該当する画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)上に位置する第1レンズ510に対応する形状を有することができる。例えば、各画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)内に定義された第1発光領域(BE1、RE1、GE1)の平面形状は、第1方向に延びるバー(bar)形状を有することができる。画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)上に位置する第1レンズ510は、該当画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)に含まれる第1発光領域(BE1、RE1、GE1)より大きい大きさを有することができる。これにより、画素領域(PA)の第1発光領域(BE1、RE1、GE1)から放出される光の効率を向上させることができる。
【0086】
各画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)に含まれる第2発光領域(BE2、RE2、GE2)は、該当する画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)上に位置した第2レンズ520に対応する形状を有することができる。例えば、画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)に含まれる第2発光領域(BE2、RE2、GE2)の平面形状は、円形形状を有することができる。画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)上に位置する第2レンズ520は、該当する画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)内に含まれる第2発光領域(BE2、RE2、GE2)よりも大きい大きさを有することができる。例えば、各画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)内に位置する第2発光領域(BE2、RE2、GE2)の平面形状は、該当する画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)上に位置する第2レンズ520の平面形状と同心円であり得る。このような場合、画素領域(PA)の第2発光領域(BE2、RE2、GE2)から放出される光の効率を向上させることができる。
【0087】
実施例では、画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)は、1つの第1発光領域(BE1、RE1、GE1)を含むことができる。画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)は、多数の第2発光領域(BE2、RE2、GE2)を含むことができる。
【0088】
実施例では、画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)上には、1つの第1レンズ510を配置することができる。画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)上には、多数の第2レンズ520を配置することができる。
【0089】
一実施例では、画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)内に含まれる第2発光領域(BE2、RE2、GE2)は、サブピクセル領域別に駆動することができる。1つのサブピクセル領域に含まれる第2発光領域(例:第2発光領域(BE2)、第2発光領域(RE2)、または第2発光領域(GE2))を同時に駆動することができる。
【0090】
実施例では、各画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)上には、1つの第2下部電極321を配置することができる。第2発光領域(BE2、RE2、GE2)間において、バンク絶縁膜160は、第2下部電極321と第2発光層322の間に位置することができる。第2発光領域(BE2)間、第2発光領域(RE2)間、及び/又は第2発光領域(GE2)間においてバンク絶縁膜160は、第2下部電極321と第2発光層322の間に位置することができる。各第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)の第2発光領域(BE2、RE2、GE2)間で、第2発光層322は、バンク絶縁膜160によって第2下部電極321と離隔することができる。このような場合、第2発光領域(BE2、RE2、GE2)の発光効率を向上させることができる。
【0091】
実施例では、画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)内に位置する第2発光領域(BE2、RE2、GE2)それぞれの面積を特定の値に指定することができる。例えば、第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)内に位置する第2発光領域(BE2、RE2、GE2)それぞれの面積は、互いに等しく具現することができる。画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)内に位置する第2発光領域(BE2、RE2、GE2)の各面積は、隣接する画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)内に含まれる第2発光領域(BE2、RE2、GE2)と同じ面積を有することができる。
【0092】
実施例では、サブピクセル領域(RPA、GPA、BPA)ごとに第2発光領域の数が異なり得る。例えば、青色サブピクセル領域(BPA)の第2レンズ領域(BNE)内に定義された第2発光領域(BE2)の数は、赤色サブピクセル領域(RPA)の第2レンズ領域(RNE)内に定義された第2発光領域(RE2)の数よりも多くてもよい。赤色サブピクセル領域(RPA)の第2レンズ領域(RNE)内に定義された第2発光領域(RE2)の数は、緑色サブピクセル領域(GPA)の第2レンズ領域(GNE)内に定義された第2発光領域(GE2)の数より多くてもよい。このような場合、画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)上に位置する第2発光素子320の効率偏差を、各画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)内に定義された第2発光領域(BE2、RE2、GE2)の数によって補完することができる。
【0093】
実施例では、サブピクセル領域(RPA、GPA、BPA)ごとに第1発光領域(BE1、RE1、GE1)の大きさが互いに異なっていてもよい。例えば、青色サブピクセル領域(BPA)の第1発光領域(BE1)は、赤色サブピクセル領域(RPA)の第1発光領域(RE1)と異なる大きさを有することができ、緑色サブピクセル領域(GPA)第1発光領域(GE1)とは異なる大きさを有することができる。青色サブピクセル領域(BPA)の第1発光領域(BE1)の大きさは、赤色サブピクセル領域(RPA)の第1発光領域(RE1)の大きさより大きくてもよい。赤色サブピクセル領域(RPA)の第1発光領域(RE1)の大きさは、緑色サブピクセル領域(GPA)の第1発光領域(GE1)の大きさより大きくてもよい。これによって、本明細書の実施例に係る表示装置では、各画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)上に位置する第1発光素子310の効率偏差を、各画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)内に定義される第1発光領域(BE1、RE1、GE1)の大きさによって補完することができる。
【0094】
実施例では、画素領域(PA)の第1レンズ510および第2レンズ520上には、レンズ保護膜600が位置することができる。レンズ保護膜600は、絶縁性物質を含むことができる。例えば、レンズ保護膜600は、有機絶縁物質を含むことができる。レンズ保護膜600の屈折率は、各画素領域(PA)内に位置する第1レンズ510の屈折率および第2レンズ520の屈折率より小さくてもよい。これにより、本明細書の実施例に係る表示装置では、各画素領域(PA)の第1レンズ510及び第2レンズ520を通過した光が、レンズ保護膜600との屈折率差により基板100の方向に反射しないことがあり得る。
【0095】
図6は、本明細書の一実施例による表示装置が配置される例を示す。
図6は、表示装置が車両に配置される場合をより具体的に示す図である。
【0096】
図6を参照すると、表示装置610は、車両のダッシュボード(dash board)の少なくとも一部に配置することができる。車両のダッシュボードは、車両の前座席(例:運転席、助手席)の前面に配置される構成を含む。例えば、車両のダッシュボードは、車両内部の様々な機能(例:エアコン、オーディオシステム、ナビゲーションシステム)を操作するための入力構成を配置することができる。
【0097】
実施例では、表示装置610は、車両のダッシュボードに配置され、車両の前記様々な機能の少なくとも一部を操作する入力部として動作することができる。表示装置610は、車両に関する各種情報、例えば車両の走行情報(例:車両の現在速度、残留燃料量、走行距離)、車両の部品に関する情報(例:車両タイヤの損傷度)などを提供することができる。
【0098】
表示装置610は、図に示したように車両の前座席に配置された運転席と助手席を横切るように配置することができる。表示装置610の使用者は、車両の運転者と助手席に搭乗した同乗者とを含むことができる。すなわち、車両の運転者と同乗者は、ともに表示装置610を用いることができる。
【0099】
実施例では、表示装置610は、複数の領域に区分することができる。例えば、表示装置610は、運転者に隣接して配置される第1領域と、助手席に隣接して配置される第2領域とに区分することができる。第1領域及び第2領域は、表示装置610の表示領域においてコンテンツが表示される領域を区分したものであってもよい。ここで、車両の運転席は、車両を運行するためのハンドルが配置された座席、すなわち車両を走行させる人が座る座席に対応し得る。助手席は、運転席以外の座席で車両に搭乗している同乗者が座る座席に対応し得る。
【0100】
実施例では、第1領域と第2領域は、それぞれが互いに異なる表示装置として具現することができるが、これに限定されるものではなく、図に示したように1つの表示装置610上で区分された領域に該当することもできる。
【0101】
実施例において
図6によって示される表示装置610は、表示装置610に含まれる表示パネル(例:
図1の表示パネル(DP))の少なくとも一部に対応することができる。例えば、
図6に示す表示装置610は、表示パネルの表示領域と非表示領域の少なくとも一部を示すものであり得る。表示装置610の構成のうち、
図6に示す部分以外の構成は、車両の内部に実装することができる。
【0102】
図7は、本明細書の実施例による表示装置をより具体的に示す図である。
【0103】
図7を参照すると、表示装置610の表示領域(AA)は、第1領域710と第2領域720とに分けられる。第1領域710は、車両の運転席に隣接する表示装置610の一部領域を含むことができる。第2領域720は、車両の助手席に隣接する表示装置610の一部領域を含むことができる。
【0104】
実施例では、第1領域710は第1モードで動作し、第2領域720は第1モードまたは第2モードで動作することができる。例えば、第1領域710は、第2領域と比較してより広い視野角を有する第1モードで動作することができる。第2領域720は、第1モードまたは第1領域710と比較して、より狭い視野角を有する第2モードで動作することができる。他の例として、第1領域710は、車両の運転席と助手席に位置する使用者にコンテンツすべてを提供する第1モードで動作することができる。第2領域720は、条件または入力に応じて第1モードまたは車両の助手席に位置する使用者にのみコンテンツを提供する第2モードで動作することができる。
【0105】
実施例では、第1領域710と第2領域720の面積は、予め指定することができる。例えば、第1領域710は、第2領域720より小さな面積または大きな面積で予め指定することができる。他の例として、第1領域710と第2領域720は、それぞれ表示領域の面積の50%に対応することができる。
【0106】
実施例では、表示領域の一側には、ゲートドライバ730を配置することができる。ゲートドライバ730は、
図1のゲートドライバ(GD)に対応することができる。場合によっては、ゲートドライバ730を表示領域の少なくとも一方の側に配置することができる。例えば、ゲートドライバ730は、表示領域の上側、下側、左側、および右側の中の少なくとも1つに配置することができる。他の実施例では、ゲートドライバ730は、表示領域の両側に配置することができる。
【0107】
実施例では、第1領域710と第2領域720のそれぞれに画素回路を配置することができる。例えば、第1領域710には第1画素回路を配置し、第2領域720には第2画素回路を配置することができる。第1画素回路と第2画素回路は、ゲートドライバ730から発光素子を駆動するための信号の提供を受けることができる。これに関するより具体的な説明は後述する。
【0108】
第1画素回路と第2画素回路上には、発光素子の光の進行方向を制御するレンズを配置することができる。レンズの配置に関しては、第1領域710と第2領域720を横切るAA'ラインに基づいて、
図8~
図10を通じて説明する。
【0109】
図8および
図9は、本明細書の実施例による表示装置に含まれるレンズ配置の一例を示す。
【0110】
図8は、
図7の第1領域(例:
図7の第1領域710)のうち、AA'上に配置される第1サブピクセル領域810と、
図7の第2領域(例:
図7の第2領域720)のうち、AA'上に配置される第2サブピクセル領域820、そして第1サブピクセル領域810および第2サブピクセル領域820にゲート信号を提供するゲート駆動回路830(
図7のゲート駆動回路710の少なくとも一部)を示す。
【0111】
より具体的に説明すると、AA'上には、複数のサブピクセルを含む第1画素領域(第1領域に含まれる)と、複数のサブピクセルを含む第2画素領域(第2領域に含まれる)を配置することができる。
図8は、説明の便宜上、第1画素領域に配置される複数のサブピクセルの中の1つのサブピクセルに対応する第1サブピクセル領域810と第2画素領域に配置される複数のサブピクセルの中の1つのサブピクセルに対応する第2サブピクセル領域820を示す。
【0112】
図8を参照すると、第1サブピクセル領域810には、第1画素回路と第1画素回路上に配置される2つの第1レンズ510を配置することができる。第2サブピクセル領域820には、第2画素回路と第2画素回路上に配置される1つの第1レンズ510と2つの第2レンズ520を配置することができる。
【0113】
一実施例では、第1サブピクセル領域810に配置されたレンズのうち、第2ライン802に連結する第1レンズ510の大きさは、第4ライン804に連結する第1レンズ510の大きさとは異なってもよい。例えば、第2ライン802に連結する第1レンズ510と第3レンズの大きさは異なるように形成することができる。例えば、第2ライン802に連結する第1レンズ510の大きさは、第4ライン804に連結する第1レンズ510の大きさよりも大きくてもよい。
【0114】
一実施例では、第1サブピクセル領域810に配置された第1レンズ510のうち、第2レンズ520とゲートラインを共有するレンズ、例えば第1ライン801と第2ライン802に連結する第1レンズ510の大きさは、他の第1レンズ510の大きさより小さくてもよい。ここで、他の第1レンズ510は、第2サブピクセル領域820に配置された第1レンズ510とゲートラインを共有するレンズを含むことができる。第1サブピクセル領域810に配置された第1レンズ510のうち、第2レンズ520とゲートラインを共有するレンズの大きさは、第2レンズ520の集光効率に基づいて決定することができる。例えば、第2レンズ520の集光効率が第1レンズ510の集光効率よりも高い場合、第2レンズ520とゲートラインを共有するレンズは、集光効率に反比例して縮小した大きさを有することができる。
【0115】
実施例では、第1サブピクセル領域810に配置される第1レンズ510の大きさが異なるように形成される場合、第1レンズ510のそれぞれの中心線が一致するように配置することができる。例えば、第1サブピクセル領域810に配置される第1レンズ510のそれぞれの中心点は、同じ列に含まれるように第1サブピクセル領域810内に配置することができる。
【0116】
実施例では、第1サブピクセル領域810の第1画素回路は、第1発光素子と第2発光素子を含むことができる。第1発光素子と第2発光素子のそれぞれの上には、第1レンズ510をそれぞれ配置することができる。第2サブピクセル領域820の第2画素回路は、第3発光素子と第4発光素子を含むことができる。第3発光素子上には、第1レンズ510が配置され、第4発光素子上には、第2レンズ520を配置することができる。
【0117】
実施例において、第1発光素子を含む第1画素回路と、第3発光素子を含む第2画素回路は、共通発光信号(EM0)と第1発光信号(EM1)をゲートドライバ830から提供を受けることができる。一例として、第1発光素子を含む第1画素回路と、第3発光素子を含む第2画素回路は、第1モードの駆動に対応して第1ライン801を介して共通発光信号(EM0)をゲートドライバ830から供給され、第2ライン802を介して第1発光信号(EM1)をゲートドライバ830から供給され、第1発光素子と第3発光素子を発光させることができる。第1サブピクセル領域810は、第1発光素子上に配置される第1レンズ510を介して第1モードの視野角を提供することができる。第2サブピクセル領域820は、第3発光素子上に配置される第1レンズ510を介して第1モードの視野角を提供することができる。
【0118】
ここで、第1モードは、車両の運転者と同乗者にコンテンツを共通に提供するモードに該当し得る。第1モードでは、運転者と同乗者に同じようにコンテンツを表示することができる。これにより、運転者と同乗者は、同時に表示装置を介して表示されるコンテンツを利用することができる。実施例によれば、第1モードは、共有モードまたはシェアモードと呼ぶことができるが、これらの用語に限定されるものではない。
【0119】
実施例では、第2発光素子を含む第1画素回路と、第4発光素子を含む第2画素回路は、共通発光信号(EM0)と第2発光信号(EM2)をゲートドライバ830から提供を受けるとができる。一例として、第2発光素子を含む第1画素回路と、第4発光素子を含む第2画素回路は、第2モードの駆動に対応して第3ライン803を介して共通発光信号(EM0)をゲートドライバ830から供給され、第4ライン804を介して第2発光信号(EM2)をゲートドライバ830から供給され、第2及び第4発光素子を発光させることができる。第1サブピクセル領域810は、第2発光素子上に配置される第1レンズ510を介して第1モードの視野角を提供することができる。第2サブピクセル領域820は、第4発光素子上に配置された第2レンズ520を介して第2モードの視野角を提供することができる。
【0120】
一方、第2発光素子が配置される第1サブピクセル領域810は、第2モードの発光信号(例:共通発光信号(EM0)、第2発光信号(EM2))が提供されても、第2発光素子が駆動し、第1レンズ510を介して第1モードの視野角で光を提供することができる。第4発光素子が配置される第2サブピクセル領域820は、第2モードの発光信号(例:共通発光信号(EM0)、第2発光信号(EM2))に応答して第4発光素子が駆動し、第2レンズ520を介して第2モードの視野角で光を提供することができる。
【0121】
すなわち、第2発光素子上には第1レンズ510が配置され、第4発光素子上には第2レンズ520が配置されることにより、第1サブピクセル領域810の視野角よりも第4発光素子が配置された第2サブピクセル領域820の視野角は、より狭くてもよい。このような場合、第2モードの発光信号が第1および第2サブピクセル領域810、820に共通に提供されても、第1サブピクセル領域810は第2発光素子から提供される光(またはコンテンツ)を第1レンズ510を介して運転者と同乗者の両方に提供することができる。すなわち、第1サブピクセル領域810は、第1モードの視野角で光を提供する第1モードで動作することができる。しかしながら、第2サブピクセル領域820は、第4発光素子から提供される光(またはコンテンツ)を第2レンズ520を介して同乗者に提供するが運転者には提供しないように制限することができる。すなわち、第2モードの駆動に対応して、第1サブピクセル領域810は第1モードの視野角で光を提供し、第2サブピクセル領域820は第2モードの視野角で光を提供することができる。
【0122】
第1サブピクセル領域810は、第1モードの発光信号が提供されると、第1発光素子が駆動し、第2モードの発光信号が提供されると、第2発光素子が駆動することにより、第1レンズ510を介して第1モードの視野角で光を提供することができる。これにより、第1サブピクセル領域810の第1及び第2発光素子は、交互に駆動することで劣化が低減され、寿命を延ばすことができる。
【0123】
ここで、第2モードは、車両の運転者と同乗者を区別してコンテンツを提供するモードに該当し得る。第2モードでは、運転者と同乗者に互いに異なるコンテンツを表示することができる。または、第2モードでは、運転者にはコンテンツの表示が制限され、同乗者にのみコンテンツを表示することができる。または、第2モードでは、運転者と同乗者のそれぞれが表示装置を介して認識可能なコンテンツを区別することができる。すなわち、運転者には第1サブピクセル領域810のコンテンツが認識可能であり、同乗者には第1サブピクセル領域810および第2サブピクセル領域820のコンテンツが認知可能であり得る。実施例によれば、第2モードは保護モード、個別モード、またはプライバシーモードと呼ぶことができるが、これらの用語に限定されるものではない。
【0124】
本実施例によれば、表示装置(または表示パネル)は、第2モードの駆動に対応して、第1サブピクセル領域810には走行に関する必須コンテンツが表示されるようにしながら、第2サブピクセル領域820のコンテンツ(例:運転の妨害になり得るエンターテイメントコンテンツ)を運転者には制限することで、運転者の運転集中度を向上させ、より安全に走行するようにさせることができる。また、表示装置は、同乗者には第2サブピクセル領域820に表示されるコンテンツが認識されるようにすることにより、同乗者は自由に表示装置を利用するようにして表示装置の使い勝手を向上させることができる。
【0125】
図8は、第2サブピクセル領域820において第1レンズ510が第2レンズ520より上に配置される例を示したが、これに限定されるものではない。第2サブピクセル領域820に関して、第1レンズ510および第2レンズ520の配置の他の例は、
図9を参照することができる。
【0126】
実施例では、第1ライン801と第3ライン803は、同じ信号を提供するラインであり得る。このような場合、第1ライン801と第3ライン803は、互いに連結することができるが、これに限定されるものではなく、別々のラインで形成することもできる。
【0127】
図9は、
図7の第1領域(例:
図7の第1領域710)のうち、AA'上に配置された第1サブピクセル領域810と、
図7の第2領域(例:
図7の第2領域720)のうち、AA'上に配置された第2サブピクセル領域820、そして第1サブピクセル領域810および第2サブピクセル領域820にゲート信号を提供するゲート駆動回路830(
図7のゲート駆動回路710の少なくとも一部)を示す。以下、
図9に関して、
図8で説明した内容と重複する内容は省略する。
【0128】
図9を参照すると、第2サブピクセル領域820の第2レンズ520は、第1レンズ510より上に配置することができる。
【0129】
一実施例では、第2レンズ520は、第2サブピクセル領域820に配置された第2画素回路の第3発光素子上に配置し、第1レンズ510は、第2画素回路の第4発光素子上に配置することができる。
【0130】
第1サブピクセル領域810に第1発光素子を含む第1画素回路と、第2サブピクセル領域820に第3発光素子を含む第2画素回路は、共通発光信号(EM0)と第2発光信号(EM2)をゲートドライバ830から提供を受けることができる。一例として、第1発光素子を含む第1画素回路と、第3発光素子を含む第2画素回路は、第2モードの駆動に対応して共通発光信号(EM0)と第2発光信号(EM2)をゲートドライバ830から第1および第2ライン801、802を介して提供を受けることができる。
【0131】
第1サブピクセル領域810に第2発光素子を含む第1画素回路と、第4発光素子を含む第2画素回路の第4発光素子は、共通発光信号(EM0)と第1発光信号(EM1)をゲートドライバ830から提供を受けることができる。一例として、第1発光素子を含む第1画素回路と、第4発光素子を含む第2画素回路は、第1モードの駆動に対応して共通発光信号(EM0)と第1発光信号(EM1)をゲートドライバ830から第3および第4ライン803、804を介して提供を受けることができる。
【0132】
第1モードは、上述したように車両の運転者と同乗者にコンテンツを共通に提供するモードに対応することができる。第2モードは、車両の運転者と同乗者を区別してコンテンツを提供するモードに対応することができる。
【0133】
他の実施例では、第1レンズ510は第2発光素子上に配置し、第2レンズ520は第4発光素子上に配置することができる。このような場合、第2発光素子は第4発光素子より上に配置することができる。
【0134】
図8および
図9では、1つの発光素子上に第1レンズ510が1つ配置され、1つの発光素子上に第2レンズ520が2つ配置される例を示した。しかし、これに限定されるものではなく、1つの発光素子上に第1レンズ510を複数個配置してもよく、1つの発光素子上に第2レンズ520を3個以上配置したり、1個を配置することもできる。これに関連するより具体的な例は、
図10を参照することができる。
【0135】
図10は、本明細書の実施例による表示装置に含まれる画素領域とレンズ配置の例を示す。
図10のX軸は画素行に対応し、Y軸は画素列に対応することができる。
図10では、1つの画素行の互いに異なる列に配置された2つの画素領域(PA1、PA2)を例として示した。しかしながら、これに限定されるものではなく、1つの画素行に3つ以上の画素領域を配置することができることは言うまでもない。
【0136】
図10を参照すると、1つの画素行に複数の画素領域を配置することができる。例えば、n番目の画素行に第1画素領域(PA1)と第2画素領域(PA2)を配置することができる。第1画素領域(PA1)と第2画素領域(PA2)のそれぞれには、互いに異なる色を発光する複数のサブピクセル(SP1、SP2、SP3)、例えば、青色サブピクセル、緑色サブピクセル、赤色サブピクセルを配置することができる。
【0137】
実施例では、第1画素領域(PA1)は第1領域710(
図7)に含まれ、第2画素領域(PA2)は第2領域720(
図7)に含まれ得る。第1画素領域(PA1)は、車両の運転席に隣接して配置される領域に対応することができる。第2画素領域(PA2)は、車両の助手席に隣接して配置される領域に対応することができる。
【0138】
実施例では、画素領域(例:
図1の画素領域(PA))が3つのサブピクセルを含む場合、同じ行の互いに異なる列に配置されたサブピクセルのうち、同じ色を発光するサブピクセルは、ゲート駆動回路101のようなラインで連結することができる。例えば、第1画素領域(PA1)の第1サブピクセル(SP1)は、第2画素領域(PA2)の第1サブピクセル(SP1)と連結することができる。第1画素領域(PA1)の第2サブピクセル(SP2)は、第2画素領域(PA2)の第2サブピクセル(SP2)と連結することができる。第1画素領域(PA1)の第3サブピクセル(SP3)は、第2画素領域(PA2)の第3サブピクセル(SP3)と連結することができる。
【0139】
実施例では、画素領域は、複数のサブピクセルのそれぞれに対応するサブピクセル領域を含むことができる。サブピクセル領域は、サブピクセルに含まれる発光素子のそれぞれに対応するレンズ領域を含むことができる。レンズ領域には、発光素子と発光素子上に配置されるレンズを含むことができる。
【0140】
一実施例では、1つのレンズ領域は複数のレンズを含むことができる。すなわち、1つの発光素子上に複数のレンズを配置することができる。
図10を参照すると、第1画素領域(PA1)の第3サブピクセル(SP3)は、第1レンズ領域511と第2レンズ領域512を含むことができる。第1画素領域(PA1)の第3サブピクセル(SP3)に含まれる第1レンズ領域511には第1レンズ510を1つ配置し、第2レンズ領域512には第1レンズ510を2つ配置することができる。第2レンズ領域512に配置される第1レンズ510の大きさは異なり得るが、これに限定されるものではない。第2画素領域(PA2)の第3サブピクセル(SP3)は、第1レンズ領域511と第2レンズ領域512を含むことができる。第2画素領域(PA2)の第3サブピクセル(SP3)に含まれる第1レンズ領域511には第1レンズ510を1つ配置し、第2レンズ領域512には第2レンズ520を6つ配置することができる。
【0141】
互いに同じ色を発光するサブピクセル、例えば、第1画素領域(PA1)の第3サブピクセル(SP3)と第2画素領域(PA2)の第3サブピクセル(SP3)とは、同一のゲートラインと連結することができる。例えば、第1画素領域(PA1)の第3サブピクセル(SP3)は、第1発光素子と第2発光素子を含み、第2画素領域(PA2)の第3サブピクセル(SP3)は、第3発光素子と第4発光素子を含む場合、第1発光素子を含む第1画素回路と第3発光素子を含む第2画素回路は、ゲートドライバ101の第1ライン801、および第2ライン802と連結することができる。第1ライン801及び第2ライン802は、共通発光信号(EM0)と第1発光信号(EM1)を供給することができる、第2発光素子を含む第1画素回路と第4発光素子を含む第2画素回路は、ゲートドライバ101の第3ライン803及び第4ライン804と連結することができる。第3ライン803及び第4ライン804は、共通発光信号(EM0)と第2発光信号(EM2)を供給することができる。
【0142】
実施例では、第2領域に配置されるサブピクセルにおいて第1レンズ510が配置される発光素子と第2レンズ520が配置される発光素子の位置は、予め指定することができる。例えば、第2画素領域(PA2)の第1サブピクセル(SP1)では、第1レンズ510及び第1レンズ510が配置される発光素子を第2レンズ520及び第2レンズ520が配置される発光素子より下に配置することができる。第2画素領域(PA2)の第3サブピクセル(SP3)では、第1レンズ510及び第1レンズ510が配置される発光素子を第2レンズ520及び第2レンズ520が配置される発光素子よりも上に配置することができる。
【0143】
実施例では、サブピクセル(SP1、SP2、SP3)に配置されるレンズの数および大きさは、サブピクセル(SP1、SP2、SP3)の形態および面積の中の少なくとも1つによって決定され得る。例えば、第1画素領域(PA1)の第3サブピクセル(SP3)において第1レンズ510が配置される発光素子のそれぞれに対応するレンズ領域の面積が異なると、それに応じて第1レンズの数を異なるように配置するかまたは大きさが異なるように配置することができる。ただし、レンズの面積と大きさは、レンズの機能、すなわち視野角の制御を制限しない。
【0144】
図11は、本明細書の実施例による表示装置の画素回路の例を示す。具体的には、
図11は、第1モードで動作する第1領域に含まれる第1画素回路1101と、第1モードまたは第2モードで動作する第2領域に含まれる第2画素回路1102の例を示す。
【0145】
図11を参照すると、第1画素回路1101と第2画素回路1102の構造は、互いに対応することができる。第1画素回路1101に含まれる構成要素と第2画素回路1102に含まれる構成要素は、互いに同じであってもよい。以下では、
図11の第1画素回路1101及び第2画素回路1102を
図8に対応させて説明する。
【0146】
実施例では、第1画素回路1101は、第1駆動トランジスタ(DT1)、ゲート駆動回路から第1発光信号(EM1)の提供を受ける第1トランジスタ(T1)、ゲート駆動回路から第2発光信号(EM2)の提供を受ける第2トランジスタ(T2)、第1トランジスタ(T1)に連結する第1発光素子(ED1)、第2トランジスタ(T2)に連結する第2発光素子(ED2)を含むことができる。第1トランジスタ(T1)及び第2トランジスタ(T2)は、第1発光制御トランジスタ(T1)及び第2発光制御トランジスタ(T2)で表現することができる。
【0147】
実施例では、第1駆動トランジスタ(DT1)の第1電極は高電位電源ラインに連結し、電源供給部から高電位電圧(ELVDD)の提供を受けることができる。第1駆動トランジスタ(DT1)の第2電極は、ゲート駆動回路から第1発光信号(EM1)の供給を受ける第1トランジスタ(T1)と連結し、第2発光信号(EM2)の供給を受ける第2トランジスタ(T2)と連結することができる。
【0148】
実施例では、第1駆動トランジスタ(DT1)の第2電極は、第1スキャントランジスタ(ST1)と連結することができる。第1駆動トランジスタ(DT1)のゲート電極は第1キャパシタ(C1)と連結することができる。
【0149】
実施例では、第1キャパシタ(C1)は、1フレーム(frame)の間、一定の電圧を維持するためのストレージキャパシタを含むことができる。第1キャパシタ(C1)は、第1駆動トランジスタ(DT1)と第4スキャントランジスタ(ST4)の間に連結され、第4スキャントランジスタ(ST4)を介して供給されたデータ電圧(Vdata)を1フレームの間一定に維持することができる。第1キャパシタ(C1)は、第1駆動トランジスタ(DT1)のゲートソース間電圧(Vgs)を1フレームの間一定に維持することができる。
【0150】
実施例によれば、第1キャパシタ(C1)は、2つ以上のフレームの間、一定の電圧を維持することもできる。このような場合、第1キャパシタ(C1)は、第1駆動トランジスタ(DT1)のゲートソース間電圧(Vgs)を2つ以上のフレームの間、一定に維持することができる。
【0151】
実施例では、第1スキャントランジスタ(ST1)の第1電極は、第1駆動トランジスタ(DT1)のゲート電極と連結することができる。第1スキャントランジスタ(ST1)の第2電極は、第1駆動トランジスタ(DT1)の第2電極と連結することができる。第1スキャントランジスタ(ST1)のゲート電極は、第2スキャン信号(SCAN2)を提供する第2スキャンラインに連結することができる。第1スキャントランジスタ(ST1)は、第2スキャンラインを介してゲート駆動回路から第2スキャン信号(SCAN2)の提供を受けることができる。
【0152】
第1スキャントランジスタ(ST1)のゲート電極は、第2スキャントランジスタ(ST2)および第3スキャントランジスタ(ST3)のそれぞれのゲート電極と連結することができる。第2スキャントランジスタ(ST2)および第3スキャントランジスタ(ST3)のそれぞれのゲート電極は、第2スキャン信号(SCAN2)を提供する第2スキャンラインに連結することができる。このような場合、第1スキャントランジスタ(ST1)、第2スキャントランジスタ(ST2)、および第3スキャントランジスタ(ST3)は、第2スキャン信号(SCAN2)によってオンまたはオフすることができる。
【0153】
実施例では、第2スキャントランジスタ(ST2)の第1電極は、第1トランジスタ(T1)および第1発光素子(ED1)と連結することができる。例えば、第2スキャントランジスタ(ST2)の第1電極は、第1トランジスタ(T1)の第2電極及び第1発光素子(ED1)のアノード電極と連結することができる。第2スキャントランジスタ(ST2)の第2電極は、基準電圧供給部から基準電圧供給ラインを介して基準電圧(Vref)の提供を受けることができる。
【0154】
実施例では、第3スキャントランジスタ(ST3)の第1電極は、第2トランジスタ(T2)および第2発光素子(ED2)と連結することができる。例えば、第3スキャントランジスタ(ST3)の第1電極は、第2トランジスタ(T2)の第2電極及び第2発光素子(ED2)のアノード電極と連結することができる。第3スキャントランジスタ(ST3)の第2電極は、基準電圧供給部から基準電圧供給ラインを介して基準電圧(Vref)の提供を受けることができる。
【0155】
実施例では、第4スキャントランジスタ(ST4)は、第1キャパシタ(C1)、第5スキャントランジスタ(ST5)、およびデータ電圧供給ラインに連結することができる。第4スキャントランジスタ(ST4)の第1電極は、第1キャパシタ(C1)および/または第5スキャントランジスタ(ST5)と連結することができる。第4スキャントランジスタ(ST4)の第2電極は、データ電圧供給ラインに連結することができる。第4スキャントランジスタ(ST4)のゲート電極は、第1スキャンラインを介してゲート駆動回路から第1スキャン信号(SCAN1)が供給される。第4スキャントランジスタ(ST4)は、第1スキャン信号(SCAN1)によってオン/オフすることができる。第4スキャントランジスタ(ST4)がオンになると、データ電圧を第1キャパシタ(C1)に提供することができる。
【0156】
実施例では、第5スキャントランジスタ(ST5)の第1電極は、第4スキャントランジスタ(ST4)および/または第1キャパシタ(C1)に連結することができる。第5スキャントランジスタ(ST5)の第2電極は、基準電圧供給部から基準電圧供給ラインを介して基準電圧(Vref)の提供を受けることができる。
【0157】
実施例では、第1画素回路1101は、共通発光信号が提供されるトランジスタをさらに含むことができる。例えば、第1画素回路1101は、共通発光信号が提供される第5スキャントランジスタ(ST5)をさらに含むことができる。第5スキャントランジスタ(ST5)のゲート電極は、ゲート駆動回路から共通発光信号ライン(例:
図8の第1ライン801)を介して共通発光信号(EM0)の供給を受けることができる。第5スキャントランジスタ(ST5)は、共通発光信号(EM0)によってオンまたはオフすることができる。
【0158】
実施例では、第1トランジスタ(T1)は、第1駆動トランジスタ(DT1)と第1発光素子(ED1)の間に連結することができる。第1トランジスタ(T1)のゲート電極は、第1発光信号ライン(例:
図8の第2ライン802)に連結し、第1発光信号(EM1)の供給を受けることができる。第1トランジスタ(T1)は、第1発光信号(EM1)によってオンまたはオフすることができる。例えば、第1トランジスタ(T1)は、第1発光信号(EM1)が供給されることに対応してオンすることができる。このような場合、第1発光素子(ED1)と第1駆動トランジスタ(DT1)を連結することができる。
【0159】
実施例では、第2トランジスタ(T2)は、第1駆動トランジスタ(DT1)と第2発光素子(ED2)の間に連結することができる。第2トランジスタ(T2)のゲート電極は、第2発光信号ライン(例:
図8の第4ライン804)と連結し、第2発光信号(EM2)の供給を受けることができる。第2トランジスタ(T2)は、第2発光信号(EM2)によってオンまたはオフすることができる。例えば、第2トランジスタ(T2)は、第2発光信号(EM2)が供給されることに対応してオンすることができる。このような場合、第2発光素子(ED2)と第1駆動トランジスタ(DT1)を連結することができる。
【0160】
実施例では、第1発光素子(ED1)のカソード電極は、電源供給部から低電位電圧供給ラインを介して低電位電圧(ELVSS)の提供を受けることができる。第1発光素子(ED1)は、第1トランジスタ(T1)がオンすることに対応して第1駆動トランジスタ(DT1)と連結することができる。このような場合、第1発光素子(ED1)は、第1駆動トランジスタ(DT1)から電圧の提供を受けて発光することができる。
【0161】
実施例では、第2発光素子(ED2)のカソード電極は、電源供給部から低電位電圧供給ラインを介して低電位電圧(ELVSS)の提供を受けることができる。第2発光素子(ED2)は、第2トランジスタ(T2)がオンすることに対応して第1駆動トランジスタ(DT1)と連結することができる。このような場合、第2発光素子(ED2)は、第1駆動トランジスタ(DT1)から電圧の供給を受けて発光することができる。
【0162】
実施例では、第2画素回路1102は、第2駆動トランジスタ(DT2)、ゲート駆動回路から第1発光信号(EM1)の提供を受ける第3トランジスタ(T3)、ゲート駆動回路から第2発光信号(EM2)の提供を受ける第4トランジスタ(T4)、第3トランジスタ(T3)に連結する第3発光素子(ED3)、第4トランジスタ(T4)に連結する第4発光素子(ED4)を含むことができる。第3トランジスタ(T3)及び第4トランジスタ(T4)は、第3発光制御トランジスタ(T3)及び第2発光制御トランジスタ(T4)で表現することができる。
【0163】
実施例では、第2駆動トランジスタ(DT2)の第1電極は高電位電源ラインに連結し、電源供給部から高電位電圧(ELVDD)の提供を受けることができる。第2駆動トランジスタ(DT2)の第2電極は、ゲート駆動回路から第1発光信号(EM1)の提供を受ける第3トランジスタ(T3)と連結し、第2発光信号(EM2)の提供を受ける第4トランジスタ(T4)と連結することができる。
【0164】
実施例では、第1駆動トランジスタ(DT1)の第2電極は、第1スキャントランジスタ(ST1)と連結することができる。第1駆動トランジスタ(DT1)のゲート電極は、第2キャパシタ(C2)と連結することができる。
【0165】
実施例では、第2キャパシタ(C2)は、1フレームの間、一定の電圧を維持するためのストレージキャパシタを含むことができる。第2キャパシタ(C2)は、第2駆動トランジスタ(DT2)と第9スキャントランジスタ(ST9)の間に連結し、第9スキャントランジスタ(ST9)を介して供給されたデータ電圧(Vdata)を1フレームの間、一定に維持することができる。第2キャパシタ(C2)は、第2駆動トランジスタ(DT2)のゲートソース間電圧(Vgs)を1フレームの間、一定に維持することができる。
【0166】
実施例において、第9スキャントランジスタ(ST9)に供給されるデータ電圧(Vdata)は、第1画素回路1101の第4スキャントランジスタ(ST4)に供給されるデータ電圧(Vdata)に対応することができる。また、図に示していないが、第9スキャントランジスタ(ST9)にデータ電圧(Vdata)を供給するデータラインと、第4スキャントランジスタ(ST4)にデータ電圧(Vdata)を供給するラインの少なくとも一部を連結することができる。
【0167】
実施例では、第6スキャントランジスタ(ST6)の第1電極は、第2駆動トランジスタ(DT2)のゲート電極と連結することができる。第6スキャントランジスタ(ST6)の第2電極は、第2駆動トランジスタ(DT2)の第2電極と連結することができる。第6スキャントランジスタ(ST6)のゲート電極は、第2スキャン信号(SCAN2)を提供する第2スキャンラインに連結することができる。第6スキャントランジスタ(ST6)は、第2スキャンラインを介してゲート駆動回路から第2スキャン信号(SCAN2)の提供を受けることができる。
【0168】
第6スキャントランジスタ(ST6)のゲート電極は、第7スキャントランジスタ(ST7)及び第8スキャントランジスタ(ST8)のそれぞれのゲート電極と連結することができる。第7スキャントランジスタ(ST7)および第8スキャントランジスタ(ST8)のそれぞれのゲート電極は、第2スキャン信号(SCAN2)を提供する第2スキャンラインに連結することができる。このような場合、第6スキャントランジスタ(ST6)、第7スキャントランジスタ(ST7)、および第8スキャントランジスタ(ST8)は、第2スキャン信号(SCAN2)によってオンまたはオフすることができる。
【0169】
実施例では、第7スキャントランジスタ(ST7)の第1電極は、第3トランジスタ(T3)および第3発光素子(ED3)と連結することができる。例えば、第7スキャントランジスタ(ST7)の第1電極は、第3トランジスタ(T3)の第2電極及び第3発光素子(ED3)のアノード電極と連結することができる。第7スキャントランジスタ(ST7)の第2電極は、基準電圧供給部から基準電圧供給ラインを介して基準電圧(Vref)の提供を受けることができる。
【0170】
実施例では、第8スキャントランジスタ(ST8)の第1電極は、第4トランジスタ(T4)および第4発光素子(ED4)と連結することができる。例えば、第8スキャントランジスタ(ST8)の第1電極は、第4トランジスタ(T4)の第2電極及び第4発光素子(ED4)のアノード電極と連結することができる。第8スキャントランジスタ(ST8)の第2電極は、基準電圧供給部から基準電圧供給ラインを介して基準電圧(Vref)の提供を受けることができる。
【0171】
実施例では、第9スキャントランジスタ(ST9)は、第2キャパシタ(C2)、第10スキャントランジスタ(ST10)、およびデータ電圧供給ラインに連結することができる。第9スキャントランジスタ(ST9)の第1電極は、第2キャパシタ(C2)および/または第10スキャントランジスタ(ST10)と連結することができる。第9スキャントランジスタ(ST9)の第2電極は、データ電圧供給ラインに連結することができる。第9スキャントランジスタ(ST9)のゲート電極には、第1スキャンラインを介してゲート駆動回路から第1スキャン信号(SCAN1)の提供を受けることができる。第9スキャントランジスタ(ST9)は、第1スキャン信号(SCAN1)によってオン/オフすることができる。第9スキャントランジスタ(ST9)がオンになると、データ電圧を第2キャパシタ(C2)に提供することができる。
【0172】
実施例では、第10スキャントランジスタ(ST10)の第1電極は、第9スキャントランジスタ(ST9)および/または第2キャパシタ(C2)に連結することができる。第10スキャントランジスタ(ST10)の第2電極は、基準電圧供給部から基準電圧供給ラインを介して基準電圧(Vref)の提供を受けることができる。
【0173】
実施例では、第2画素回路1102は、共通発光信号が提供されるトランジスタをさらに含むことができる。例えば、第2画素回路1102は、共通発光信号が提供される第10スキャントランジスタ(ST10)をさらに含むことができる。第10スキャントランジスタ(ST10)のゲート電極は、ゲート駆動回路から共通発光信号ライン(例:
図8の第1ライン801)を介して共通発光信号(EM0)の供給を受けることができる。第10スキャントランジスタ(ST10)は、共通発光信号(EM0)によってオンまたはオフすることができる。
【0174】
実施例では、第3トランジスタ(T3)は、第2駆動トランジスタ(DT2)と第3発光素子(ED3)の間に連結することができる。第3トランジスタ(T3)のゲート電極は、第1発光信号ライン(例:
図8の第2ライン802)と連結して第1発光信号(EM1)の供給を受けることができる。第3トランジスタ(T3)は、第1発光信号(EM1)によってオンまたはオフすることができる。例えば、第3トランジスタ(T3)は、第1発光信号(EM1)が供給されることに対応してオンすることができる。このような場合、第3発光素子(ED3)と第2駆動トランジスタ(DT2)が連結することができる。
【0175】
実施例では、第4トランジスタ(T4)は、第2駆動トランジスタ(DT2)と第4発光素子(ED4)の間に連結することができる。第4トランジスタ(T4)のゲート電極は、第2発光信号ライン(例:
図8の第4ライン804)と連結して第2発光信号(EM2)の供給を受けることができる。第4トランジスタ(T4)は、第2発光信号(EM2)によってオンまたはオフすることができる。例えば、第4トランジスタ(T4)は、第2発光信号(EM2)が供給されることに対応してオンすることができる。このような場合、第4発光素子(ED4)と第2駆動トランジスタ(DT2)が連結することができる。
【0176】
実施例では、第3発光素子(ED3)のカソード電極は、電源供給部から低電位電圧供給ラインを介して低電位電圧(ELVSS)の提供を受けることができる。第3発光素子(ED3)は、第3トランジスタ(T3)がオンすることに対応して第3駆動トランジスタ(DT3)と連結することができる。このような場合、第3発光素子(ED3)は、第3駆動トランジスタ(DT3)から電圧の提供を受けて発光することができる。
【0177】
実施例では、第4発光素子(ED4)のカソード電極は、電源供給部から低電位電圧供給ラインを介して低電位電圧(ELVSS)の提供を受けることができる。第4発光素子(ED4)は、第4トランジスタ(T4)がオンすることに対応して第2駆動トランジスタ(DT2)と連結することができる。このような場合、第4発光素子(ED4)は、第2駆動トランジスタ(DT2)から電圧の提供を受けて発光することができる。
【0178】
実施例によれば、第2画素回路1102の第3発光素子(ED3)と連結した第3トランジスタ(T3)を第2発光信号(EM2)を提供するラインと連結し、第4発光素子(ED4)に連結する第4トランジスタ(T4)を第1発光信号(EM1)を提供するラインと連結することができる。すなわち、発光素子に連結するトランジスタ(T3、T4)と、発光信号(EM1、EM2)を
図11とは異なって交差して連結することができる。このような場合、
図9の実施例を具現することができる。ただし、これは例示であるだけで、
図9の実施例を限定するものではない。
【0179】
実施例では、第1画素回路1101と第2画素回路1102に含まれるトランジスタ(例:第1駆動トランジスタ(DT1)、第1スキャントランジスタ(ST1)~第10スキャントランジスタ(ST10)、第1トランジスタ(T1)、第2トランジスタ(T2))の中の少なくとも一部は、n型トランジスタまたはp型トランジスタであり得る。p型トランジスタの場合、各駆動信号のローレベル電圧はTFTをターンオンさせる電圧を意味し、各駆動信号のハイレベル電圧はTFTをターンオフさせる電圧を意味することができる。
【0180】
ここで、ローレベル電圧は、ハイレベルより低い予め指定された電圧に対応することができる。例えば、低レベル電圧は、-8V~-12Vの範囲内に該当する電圧を含むことができ、高レベル電圧は、ローレベル電圧より高い予め指定された電圧に対応することができる。例えば、ハイレベル電圧は、6V~8Vの範囲内に該当する電圧を含むことができる。実施例によれば、ローレベル電圧は第1電圧と呼び、ハイレベル電圧は第2電圧と呼ぶことができる。このような場合、第1電圧は第2電圧より低い値であり得る。
【0181】
実施例では、第1発光信号(EM1)と第2発光信号(EM2)は、第1領域および第2領域の中の少なくとも1つのモード制御に関連する入力に応じて、第1画素回路1101および第2画素回路1102の中の少なくとも1つに提供することができる。例えば、第1モードの動作を惹起する入力が加わったり、第1条件(予め指定された条件)を満たすことに対応して、第1発光信号(EM1)を第1画素回路1101及び第2画素回路1102に提供することができる。第2モードの動作を惹起する入力が加えられるか、または第2条件(第1条件と区別される所定の条件)を満たすことに対応して、第2発光信号(EM2)を第1画素回路1101および第2画素回路1102に提供することができる。第1発光信号(EM1)または第2発光信号(EM2)の提供に対応して、第1発光素子(ED1)と第3発光素子(ED3)が発光したり、第2発光素子(ED2)と第4発光素子(ED4)が発光することができる。
【0182】
実施例において、第1発光素子(ED1)、第2発光素子(ED2)、第3発光素子(ED3)及び/又は第4発光素子(ED4)は、有機発光ダイオード、無機発光ダイオード、又は量子ドット発光素子などであり得る。発光素子(例:第1発光素子(ED1)、第2発光素子(ED2)、第3発光素子(ED3)、または第4発光素子(ED4))が有機発光ダイオードである場合、発光素子の発光層は、有機物を含む有機発光層を含むことができる。
【0183】
実施例では、第1発光素子(ED1)、第2発光素子(ED2)、第3発光素子(ED3)、及び第4発光素子(ED4)上には、それぞれ少なくとも1つのレンズを配置することができる。一実施例では、第1発光素子(ED1)、第2発光素子(ED2)、及び第3発光素子(ED3)上に少なくとも3つの第1レンズを配置することができる。第4発光素子(ED4)上に少なくとも1つの第2レンズを配置することができる。例えば、第1発光素子(ED1)、第2発光素子(ED2)、及び第3発光素子(ED3)上には、それぞれ第1レンズを1つずつ配置することができる。第4発光素子(ED4)上には、
図8に示したように、2つの第2レンズを配置することができる。
【0184】
一実施例では、第1レンズの平面は、片側方向に延びる長方形に対応し得る。第2レンズの平面は、円形に対応し得る。第1レンズおよび第2レンズのそれぞれの断面は、半円形に対応し得る。第2レンズの大きさは、第4発光素子(ED4)の発光領域より大きくてもよい。例えば、第2レンズは、第4発光素子(ED4)を覆う形態で配置することができる。
【0185】
第1レンズは、光の進行方向が第1方向および第2方向となるように制御するレンズを含むことができる。第2レンズは、光の進行方向が第1方向となるように制御するレンズを含むことができる。
【0186】
第1レンズが配置された発光素子(例:第1発光素子(ED1)、第2発光素子(ED2)、及び第3発光素子(ED3))に対応する領域の視野角は、第1値を有することができる。第2レンズが配置された発光素子(例:第4発光素子(ED4))に対応する領域の視野角は、第2値(第1値より小さい)を有することができる。
【0187】
実施例では、ゲート駆動回路(未図示)は、第1モードの駆動に対応して第1発光信号(EM1)を提供し、第2モードの駆動に対応して第2発光信号(EM2)を提供することができる。第1モードが駆動する場合は第1発光信号(EM1)を提供し、第2モードが駆動する場合は第2発光信号(EM2)を提供することができる。
【0188】
このような場合、第1画素回路1101が配置された第1領域には、第1レンズが配置されるので、第1モードまたは第2モードの駆動に関係なく第1領域は、第1モードを維持することができる。すなわち、第1領域は、第1モードまたは第2モードの駆動とは無関係に視野角が第1値を有することができる。第2領域の場合、第1モードの駆動に対応して第1値に対応する視野角を有し、第2モードの駆動に対応して第2値に対応する視野角を有することができる。第2領域は、第1モードの駆動に対応して第1モードで駆動し、第2モードの駆動に対応して第2モードで駆動することができる。ここで、第2モードは第1モードよりも視野角が狭くなるため、第2領域から所定距離より遠くに位置する運転席の使用者、すなわち運転者にはコンテンツを提供し得ない。一方、第2領域から所定距離よりも近い位置にある助手席に位置する使用者、すなわち同乗者にコンテンツを提供することができる。
【0189】
図12は、本明細書の実施例による表示装置の信号フローの例を示す。
図12は、
図11の実施例による表示装置の第1画素回路1101と第2画素回路1102に提供される信号の流れを例示的に示す。
【0190】
図12を参照すると、タイミングコントローラは、一定周期を有する垂直同期信号(Vsync)に基づいてゲートドライバを制御するゲート制御信号を生成することができる。垂直同期信号(Vsync)は、図に示すように各フレームのアクティブ期間(例:第1アクティブ期間1201、第2アクティブ期間1202)とアクティブ期間1201、1202の間の非アクティブ期間を含むことができる。
【0191】
タイミングコントローラは、垂直同期信号(Vsync)に基づいてモード制御信号(Input_mode1)およびゲート制御信号を生成してゲートドライバを制御することができる。ゲートドライバは、モード制御信号(Input_mode1)及びゲート制御信号に基づいて共通発光信号(EM0)、第1発光信号(EM1)、第2発光信号(EM2)を生成し、表示パネルに配置された画素回路に供給することができる。
【0192】
実施例では、ゲートドライバは、タイミングコントローラから第1アクティブ期間1201で、モード制御信号(Input_mode1)を第2モード状態(Mode2)で印加を受け、第2アクティブ区間1202で、モード制御信号(Input_mode1)を第1モード状態で印加を受けることができる。モード制御信号(Input_mode1)を第1または第2モード状態で印加する場合は、例えば、第1条件(例:車両が停止したとき)を満たしたとき、または使用者から入力が加えられたときを含むことができる。
【0193】
実施例では、ゲートドライバは、モード制御信号(Input_mode1)のレベルに関係なく、共通発光信号(EM0)を生成して表示パネルに配置された画素回路(例:第1画素回路、第2画素回路)に提供することができる。例えば、共通発光信号(EM0)は、各フレームのアクティブ期間1201、1202のそれぞれで生成され、画素回路に印加することができる。共通発光信号(EM0)の印加時点は、予め指定することができる。
【0194】
実施例では、ゲートドライバは、モード制御信号(Input_mode1)の第2モード状態に応答して、オフ状態の第1発光信号(EM1)とオン状態の第2発光信号(EM2)を生成し、画素回路に供給することができる。例えば、第1発光信号(EM1)は、モード制御信号(Input_mode1)が第2モード状態に印加される第1アクティブ期間1201の間、オフ状態で印加することができ、第2発光信号(EM2)は、オン状態で印加することができる。例えば、第1発光信号(EM1)は、第1アクティブ期間1201の間、オフ状態で印加することができる。第2発光信号(EM2)は、第1アクティブ期間1201の大部分の期間にわたってオン状態で印加することができ、共通発光信号(EM0)と同期する一部期間にのみオフ状態で印加することができる。
【0195】
実施例では、ゲートドライバは、モード制御信号(Input_mode1)の第1モード状態に応答して、オン状態の第1発光信号(EM1)とオフ状態の第2発光信号(EM2)を生成し、画素回路に供給することができる。例えば、第1発光信号(EM1)は、モード制御信号(Input_mode1)が第1モード状態に印加される第2アクティブ期間1202の間、オン状態で印加することができ、第2発光信号(EM2)は、オフ状態で印加することができる。例えば、第2発光信号(EM2)は、第2アクティブ期間1202の間、オフ状態で印加することができ、第1発光信号(EM1)は、第2アクティブ期間1201の大部分の期間、オン状態で印加することができ、共通発光信号(EM0)に同期する一部期間にのみオフ状態で印加することができる。
【0196】
図13~
図15は、本明細書の実施例による表示装置においてモードに応じて表示される画面の例を示す。
【0197】
図13は、表示装置が第2モードで動作することに対応して、運転席から見た表示装置を示す。実施例において、表示装置が第2モードで動作する場合、第1画素回路(例:
図11の第1画素回路1101)が配置される第1領域は、第1値の視野角を有し、第2画素回路(例:
図11の第2画素回路1102)が配置される第2領域は、第2値(第1値未満の予め指定された値)の視野角を有することができる。そのような場合、図に示すように第1領域に表示されるコンテンツは、運転席から認知することができる。しかし、第2領域に表示されるコンテンツは、視野角の制限によって運転席から認知することができない。
【0198】
図14は、
図13と同じ状況で助手席から見た表示装置を示す。第1値の視野角は、複数の方向からコンテンツを認識できるように第2値より大きく設定された値であり、第1領域に表示されるコンテンツは、助手席から認知することができる(運転席でも認知可能)。第2値の視野角は、第2領域に隣接して配置された助手席に対してコンテンツが認知されるように第1値より小さく設定された値であり、第2領域に表示されるコンテンツは助手席から認知することができ、運転席からは認知することができない。
【0199】
実施例では、
図14は、第1モードで動作するときに運転席と助手席から見た表示装置を示すことができる。第1モードは、第1領域と第2領域が運転席と助手席を含む表示装置の近傍にすべて認知されるようにすることができる。これにより、
図14に示すように、第1領域と第2領域のコンテンツを運転席と助手席のそれぞれから認知することができる。すなわち、第1モードでは、運転席と助手席から同じコンテンツを認知することができる。
【0200】
図15は、第1領域と第2領域で1つのコンテンツを共有して表示する例を示す。具体的には、
図15は、第1モードにおいて、第1領域と第2領域を含むより広い領域に1つのコンテンツを表示する例を示す。第1モードでは、運転席と助手席のそれぞれで同じコンテンツを認識することができるので、運転席と助手席のそれぞれで
図15に示す形態でコンテンツを認識することができる。
【0201】
実施例によれば、1つのコンテンツを共有して表示する
図15の状況が続いて、第2モードに切り替える必要があり得る。このような場合、第1領域には予め指定されたコンテンツが表示され、共有していたコンテンツは、第2領域にのみ表示することができる。第1領域に表示されるように予め指定されたコンテンツは、例えば、運転を妨げないコンテンツであり、ナビゲーション、天気情報、または走行情報を含むことができる。他の例として、予め指定されたコンテンツは、ブラック画面として、何も表示されない空白画面となるように、空白画面に対応するコンテンツを含むことができる。
【0202】
本明細書の実施例による複数の発光素子を含む画素回路及び表示装置および表示装置に含まれる表示パネルは、以下のように説明することができる。
【0203】
本明細書の実施例による表示装置は、ゲート駆動回路と、第1駆動トランジスタ、ゲート駆動回路から第1発光信号が提供される第1トランジスタ、ゲート駆動回路から第2発光信号が提供される第2トランジスタ、第1トランジスタと連結する第1発光素子、第2トランジスタと連結する第2発光素子を含む第1画素回路、第2駆動トランジスタ、第1発光信号が提供される第3トランジスタ、第2発光信号が提供される第4トランジスタ、第3トランジスタに連結する第3発光素子、第4トランジスタに連結する第4発光素子を含む第2画素回路、それぞれが第1発光素子、第2発光素子、および第3発光素子上に配置される少なくとも3つの第1レンズ、および第4発光素子上に配置される少なくとも1つの第2レンズを含むことができる。
【0204】
本明細書のいくつかの実施例によれば、表示装置の第1レンズの平面は片側方向に延びる長方形に対応し、第2レンズの平面は円形に対応することができる。第1レンズおよび第2レンズのそれぞれの断面は、半円形に対応することができる。第2レンズの大きさは、第4発光素子の発光領域より大きくてもよい。第1レンズは、光の進行方向が第1方向および第2方向となるように制御し、第2レンズは、光の進行方向が第1方向となるように制御することができる。
【0205】
本明細書のいくつかの実施例によれば、ゲート駆動回路は、第1モードの駆動に対応して第1発光信号を提供し、第2モードの駆動に対応して第2発光信号を提供することができる。第1画素回路は、第1モードで動作する第1領域に配置され、第2画素回路は、第1モードまたは第2モードで動作する第2領域に配置することができる。第1領域の大きさは、第2領域の大きさよりも小さくてもよい。表示装置が車両に配置される場合、第1領域は、車両の助手席よりも車両の運転席に隣接するように配置することができる。表示装置が車両に配置される場合、第2領域は、車両の運転席よりも車両の助手席に隣接するように配置することができる。
【0206】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1発光素子、第2発光素子、第3発光素子および第4発光素子は、第1色を発光することができる。
【0207】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1発光素子と第2発光素子は第1色を発光し、第3発光素子と第4発光素子は第2色を発光することができる。
【0208】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1画素回路および第2画素回路のそれぞれは、共通発光信号が提供されるトランジスタをさらに含むことができる。
【0209】
本明細書の実施例による表示パネルは、第1駆動トランジスタ、ゲート駆動回路から第1発光信号が提供される第1トランジスタ、ゲート駆動回路から第2発光信号が提供される第2トランジスタ、第1トランジスタと連結する第1発光素子、第2トランジスタと連結する第2発光素子を含む第1画素回路、第2駆動トランジスタ、第1発光信号が提供される第3トランジスタ、第2発光信号が提供される第4トランジスタ、第3トランジスタに連結する第3発光素子、第4トランジスタに連結する第4発光素子を含む第2画素回路、第1発光素子、第2発光素子、および第3発光素子上にそれぞれ配置される少なくとも3つの第1レンズ、および第4発光素子上に配置される少なくとも1つの第2レンズを含むことができる。
【0210】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1レンズの平面は片側方向に延びる長方形に対応し、第2レンズの平面は円形に対応し、第1レンズおよび第2レンズのそれぞれの断面は半円形に対応することができる。第1レンズは、光の進行方向が第1方向および第2方向となるように制御し、第2レンズは、光の進行方向が第1方向となるように制御することができる。
【0211】
本明細書のいくつかの実施例によれば、ゲート駆動回路は、第1モードの駆動に対応して第1発光信号を提供し、第2モードの駆動に対応して第2発光信号を提供することができる。
【0212】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1画素回路は第1モードで動作する第1領域に配置し、第2画素回路は第1モードまたは第2モードで動作する第2領域に配置することができる。
【0213】
本明細書のいくつかの実施例によれば、表示パネルが車両に配置される場合、第1領域は、車両の助手席よりも車両の運転席に隣接するように配置することができる。
【0214】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1画素回路および第2画素回路のそれぞれは、共通発光信号が提供されるトランジスタをさらに含むことができる。
【0215】
本明細書の一実施例による複数の発光素子を含む画素回路は、第1駆動トランジスタ、ゲート駆動回路から第1発光信号が提供される第1トランジスタ、ゲート駆動回路から第2発光信号が提供される第2トランジスタ、第1トランジスタと連結する第1発光素子、および第2トランジスタと連結する第2発光素子を含む第1画素回路と、第2駆動トランジスタ、第1発光信号が提供される第3トランジスタ、第2発光信号が提供される第4トランジスタ、第3トランジスタに連結する第3発光素子、および第4トランジスタに連結する第4発光素子を含む第2画素回路とを含むことができる。
【0216】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1発光信号は、第1モードの駆動に応答してゲート駆動回路によって提供され得、第2発光信号は、第2モードの駆動に応答してゲート駆動回路によって提供され得る。
【0217】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1画素回路は、第1モードで動作する第1領域に配置され、第2画素回路は、第1モードまたは第2モードで動作する第2領域に配置され得る。
【0218】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1画素回路と第2画素回路のそれぞれは、共通発光信号が提供されるトランジスタをさらに含むことができる。
【0219】
以上、添付の図を参照して本明細書の実施例をさらに詳細に説明したが、本明細書は必ずしもこのような実施例に限定されるものではなく、本明細書の技術思想から逸脱しない範囲内で多様に変形して実施することができる。したがって、本明細書に開示された実施例は、本明細書の技術思想を限定するものではなく説明するためのものであり、このような実施例によって本明細書の技術思想の範囲が限定されるものではない。したがって、上記で説明した実施例はすべての点で例示的なものであり、限定的なものではないと理解されなければならない。本明細書の保護範囲は、以下の特許請求の範囲によって解釈されなければならず、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本明細書の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0220】
DP:表示パネル
TC:タイミングコントローラ
DD:データドライバ
GD:ゲートドライバ
PA:画素領域
PU:電源ユニット
AA:表示領域
BZ:非表示領域
310:第1発光素子
320:第2発光素子