(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-09
(45)【発行日】2024-07-18
(54)【発明の名称】モバイル機器据置用クッション
(51)【国際特許分類】
H04M 1/11 20060101AFI20240710BHJP
【FI】
H04M1/11 Z
(21)【出願番号】P 2023503081
(86)(22)【出願日】2021-07-14
(86)【国際出願番号】 KR2021009015
(87)【国際公開番号】W WO2022015038
(87)【国際公開日】2022-01-20
【審査請求日】2023-01-25
(31)【優先権主張番号】10-2020-0089130
(32)【優先日】2020-07-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0053121
(32)【優先日】2020-07-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523015677
【氏名又は名称】キム,ス ジョン
【氏名又は名称原語表記】KIM, Su Jung
【住所又は居所原語表記】#103-1003, 201, Seoun-ro, Seocho-gu, Seoul 06608, Republic of Korea
(73)【特許権者】
【識別番号】523015688
【氏名又は名称】チャ,ユン ア
【氏名又は名称原語表記】CHA, Yun A
【住所又は居所原語表記】#103-1003, 201, Seoun-ro, Seocho-gu, Seoul 06608, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】キム,ス ジョン
(72)【発明者】
【氏名】チャ,ユン ア
【審査官】石井 則之
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第2013-0085100(KR,A)
【文献】登録実用新案第3066529(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M1/02-1/23
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一側に第1面と第2面を含むクッション部と、
前記第2面の少なくとも一部を覆う第3面と、前記第3面の一側に形成された溝を含む据置部と、
を備え、
前記溝が形成された前記第3面の一側の少なくとも一部を前記第2面と付着しないことで前記第2面と前記第3面との間に空間が形成され、
モバイル機器と結合されたアクセサリの少なくとも一部を、前記溝を通じて前記第2面と前記第3面との間の空間に挿入することで、前記据置部に前記モバイル機器を据え置く、
モバイル機器据置用クッション。
【請求項2】
前記第3面の外側面と前記第1面の外側面は、連続的な形状をなすことを特徴とする、請求項1に記載のモバイル機器据置用クッション。
【請求項3】
前記据置部は、前記第3面の一側に形成された複数の溝を含むことを特徴とする、請求項1に記載のモバイル機器据置用クッション。
【請求項4】
前記据置部は、前記第3面の一部を覆う第4面と、前記第4面の一側に形成された溝を更に含み、
前記溝が形成された前記第4面の一側の少なくとも一部を前記第3面と付着しないことで前記第3面と前記第4面との間に空間が形成され、
前記モバイル機器と結合された前記アクセサリの少なくとも一部を、前記第4面に形成された前記溝を通じて前記第3面と前記第4面との間の空間に挿入することで、前記据置部に前記モバイル機器を据え置くことを特徴とする、請求項1に記載のモバイル機器据置用クッション。
【請求項5】
前記第3面の外側面と前記第1面の外側面は、連続的な形状をなすことを特徴とする、請求項4に記載のモバイル機器据置用クッション。
【請求項6】
前記第4面の外側面と前記第3面の外側面は、連続的な形状をなすことを特徴とする、請求項5に記載のモバイル機器据置用クッション。
【請求項7】
前記据置部は、前記第3面の一側に形成された複数の溝を含むことを特徴とする、請求項4に記載のモバイル機器据置用クッション。
【請求項8】
前記据置部は、前記第4面の一側に形成された複数の溝を含むことを特徴とする、請求項7に記載のモバイル機器据置用クッション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、モバイル機器据置用クッションに関し、より詳しくは、モバイル機器を介したコンテンツを多様な姿勢で便利に楽しめるように補助するモバイル機器据置用クッションに関する。
【背景技術】
【0002】
モバイル機器は、手に取ったり、身に付けて簡単に持ち運び可能な情報通信機器である。モバイル機器の一例として携帯用移動通信端末が広く普及しており、現在は各個人が必須的にこれを備えている。
【0003】
特に、携帯電話にインターネット通信と情報検索などコンピュータ支援機能を追加した知能型端末であるスマートフォンの普及率が次第に増加している。このようなスマートフォンは、ユーザが所望するアプリケーションをインストールして利用でき、移動中にインターネット通信、ファックス転送などが可能な特徴がある。
【0004】
近年、スマートフォンが音楽や動画鑑賞のようなコンテンツ鑑賞やゲームなどを楽しむためのエンターテインメント機器として広く活用されることにより、平均利用時間も次第に増えている。スマートフォンの利用時間が増加するにつれて、スマートフォンを利用する姿勢によって身体の一部に痛みが誘発されるという問題がある。例えば、スマートフォンのユーザがスマートフォンを直接腕で持っている状態でスマートフォンを長時間利用するか、スマートフォンの画面を見るために首を下げている姿勢を長時間維持することによって、腕、手首、首、腰などに痛みを誘発する恐れがある。
【0005】
これと関連して、スマートフォンを置いて利用できるホルダーとしての役割を果たす多様な据置台が販売されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、このような従来の据置台は、複雑な構造を有しながらも、画一的な外形によって据え置きによる不便を招くと共に、ユーザが使用中に飽きを感じ易くなるという問題が存在した。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、モバイル機器を介したコンテンツを多様な姿勢で便利に楽しめるように補助し、個性的な外形を有することで、審美的機能まで行えるモバイル機器据置用クッションを提供することにある。しかし、このような課題は例示的なものであって、これにより、本発明の範囲が限定されるものではない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面によれば、一側に第1面と第2面を含むクッション部と、前記第2面の少なくとも一部を覆う第3面と、前記第3面の一側に形成された溝を含む据置部とを備え、前記第3面の一側に形成された溝にはモバイル機器を据え置き可能であり、据え置かれた前記モバイル機器と結合されたアクセサリの少なくとも一部は、前記第2面と前記第3面との間に介在されるモバイル機器据置用クッションが提供される。
【0009】
本実施形態によれば、前記第3面の外側面と前記第1面の外側面は、連続的な形状をなすことができる。
【0010】
本実施形態によれば、前記据置部は、前記第3面の一側に形成された複数の溝を含むことができる。
【0011】
本実施形態によれば、前記据置部は、前記第3面の一部を覆う第4面と、前記第4面の一側に形成された溝を更に含み、前記第4面の一側に形成された溝には前記モバイル機器を据え置き可能であり、据え置かれた前記モバイル機器と結合されたアクセサリの少なくとも一部は、前記第3面と前記第4面との間に介在されることができる。
【0012】
本実施形態によれば、前記第3面の外側面と前記第1面の外側面は、連続的な形状をなすことができる。
【0013】
本実施形態によれば、前記第4面の外側面と前記第3面の外側面は、連続的な形状をなすことができる。
【0014】
本実施形態によれば、前記据置部は、前記第3面の一側に形成された複数の溝を含むことができる。
【0015】
本実施形態によれば、前記据置部は、前記第4面の一側に形成された複数の溝を含むことができる。
【0016】
前述したもの以外の他の側面、特徴、利点は、以下の発明を実施するための具体的な内容、請求範囲及び図面から明確になるだろう。
【発明の効果】
【0017】
前記のように構成された本発明の一実施形態によれば、モバイル機器のユーザがモバイル機器を手で直接携帯せず、多様な姿勢で便利にモバイル機器を介したコンテンツを楽しめるように補助するモバイル機器据置用クッションを実現できる。
【0018】
また、前記のように構成された本発明の一実施形態によれば、モバイル機器のユーザの姿勢及び視線の位置によって据え置かれたモバイル機器のディスプレイ部の角度を調節できるモバイル機器据置用クッションを実現できる。
【0019】
もちろん、本発明の範囲は、上述した効果によって限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の一実施形態に係るモバイル機器据置用クッションの一部を概略的に示す斜視図である。
【
図2】本発明の他の実施形態に係るモバイル機器据置用クッションの一部を概略的に示す斜視図である。
【
図3】本発明の更に他の実施形態に係るモバイル機器据置用クッションの一部を概略的に示す斜視図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係るモバイル機器据置用クッションの一部を概略的に示す正面図である。
【
図5】
図4のモバイル機器据置用クッションにモバイル機器が据え置かれた様子の一部を概略的に示す例示図である。
【
図6】本発明の他の実施形態に係るモバイル機器据置用クッションの一部を概略的に示す正面図である。
【
図7】本発明の更に他の実施形態に係るモバイル機器据置用クッションの一部を概略的に示す正面図である。
【
図8】本発明の更に別の実施形態に係るモバイル機器据置用クッションの一部を概略的に示す正面図である。
【
図9】本発明の一実施形態に係るモバイル機器据置用クッションの一部を概略的に示す側面図である。
【
図10】
図9のモバイル機器据置用クッションのクッション部が含む第1クッション部材及び第2クッション部材が分離された様子の一部を概略的に示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明は、多様な変更を加えることができ、多様な実施形態を有することができるところ、特定の実施形態を図面に例示し、詳細な説明に詳細に説明しようとする。本発明の効果及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すると明確になる。しかし、本発明は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、多様な形態にて実現できる。
【0022】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図面を参照して説明するとき、同一又は対応する構成要素は、同一の図面符号を付し、これについての重複する説明は省略する。
【0023】
以下の実施形態において、第1、第2などの用語は、限定的な意味ではなく、1つの構成要素を他の構成要素と区別する目的で用いた。
【0024】
以下の実施形態において、単数の表現は文脈上、明確に異なる意味を持たない限り、複数の表現を含む。
【0025】
以下の実施形態において、「含む」又は「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、又は構成要素が存在することを意味するものであり、1つ以上の他の特徴又は構成要素が付加される可能性を予め排除するものではない。
【0026】
以下の実施形態において、膜、領域、構成要素などの部分が他の部分上に又は上にあるとするとき、他の部分の真上にある場合のみならず、その中間に他の膜、領域、構成要素などが介在されている場合も含む。
【0027】
図面では、説明の便宜上、構成要素は、その大きさを拡大又は縮小できる。例えば、図面で示された各構成の大きさ及び厚さは、説明の便宜上、任意に示したので、本発明が必ずしも示されたものに限定されるわけではない。
【0028】
ある実施形態が異なって実現可能な場合、特定の工程順序は、説明される順序と異なるように実行することもできる。例えば、連続して説明される2つの工程を実質的に同時に実行することもでき、説明される順序とは反対の順序に実行することができる。
【0029】
本明細書において「A及び/又はB」はAであるか、Bであるか、AとBである場合を示す。そして、「A及びBのうちの少なくとも1つ」は、Aであるか、Bであるか、AとBの場合を示す。
【0030】
以下の実施形態において、膜、領域、構成要素などが繋がっているとするとき、膜、領域、構成要素が直接繋がっている場合、及び/又は、膜、領域、構成要素の中間に他の膜、領域、構成要素が介在して間接的に繋がっている場合も含む。例えば、本明細書において膜、領域、構成要素などが電気的に接続されているとするとき、膜、領域、構成要素などが直接電気的に接続されている場合、及び/又は、その中間に他の膜、領域、構成要素などが介在されて間接的に電気的に接続されている場合を示す。
【0031】
x軸、y軸及びz軸は、直交座標系上の3軸に限定されず、これを含む広い意味として解析できる。例えば、x軸、y軸及びz軸は、互いに直交することも可能であるが、互いに直交しないで互いに異なる方向を指すこともできる。
【0032】
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0033】
図1は、本発明の一実施形態に係るモバイル機器据置用クッションの一部を概略的に示す斜視図であり、
図2は、本発明の他の実施形態に係るモバイル機器据置用クッションの一部を概略的に示す斜視図である。
【0034】
なお、
図1及び
図2では便宜上、据置部200の細部構成の図示を省略した。即ち、
図1及び
図2に点線で示された据置部200は、モバイル機器が据置部200に据え置かれた際に位置する領域として理解され得る。据置部200の多様な実施形態に係る細部構成についての詳細な説明は、
図4~
図8を参照して後述する。
【0035】
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るモバイル機器据置用クッションは、クッション部100及び据置部200を備えることができる。
【0036】
クッション部100は、モバイル機器据置用クッションの全般的な外形を構成する役割を果たす。
【0037】
一実施形態として、クッション部100は、デザイン要素を含む形状を有することができる。即ち、本発明の一実施形態に係るモバイル機器据置用クッションは、デザイン要素を含む形状を有するクッション部100を備えることによって、モバイル機器の据え置き機能だけでなく、審美的機能も行える。
図1では、クッション部100が有するデザイン要素を含む形状の例として、直六面体形状が示されているが、これに限定されるものではない。
【0038】
具体的な例として、クッション部100は、角柱、角錐、角錐台、正多面体などのような多面体又は球、円柱、円錐などのような非多面体の形状を有することができる。即ち、クッション部100は横、縦、高さのある3次元図形の形状を有することができる。
【0039】
具体的な他の例として、クッション部100は、熊、ライオン、虎、子犬、猫などのような多様な動物形状、木、花などの植物形状、その他のキャラクター形状などの形状を有することができる。一方、クッション部100の形状が有する腕、足、尻尾などは、クッション部100が倒れないように支持する役割を果たせる。
【0040】
据置部200は、モバイル機器をクッション部100の一側面上に固定する役割を果たす。据置部200は、クッション部100の一側に位置し、モバイル機器のディスプレイ部が前方に向かうように、即ち、クッション部100の外側面方向に向かうように、モバイル機器を据え置くことができるように構成される。これにより、ユーザは、モバイル機器を据置部200に据え置いて固定させた状態で、モバイル機器のディスプレイ部を介して再生されるコンテンツを便利に楽しめる。即ち、ユーザは、モバイル機器を介してコンテンツを楽しむために、該当モバイル機器を手で直接持っている必要がないので、モバイル機器を長時間利用しても腕、手首などに痛みが発生するのを防止又は最小化できる効果がある。
【0041】
一方、
図2に示すように、本発明の一実施形態に係るモバイル機器据置用クッションは、回転部201を更に備えることができる。
【0042】
なお、
図2では便宜上、回転部201の細部構成の図示を省略した。即ち、
図2に点線で示された回転部201は、回転部201が位置する領域として理解できる。
【0043】
具体的に、据置部200は、クッション部100の一側面上で回転が可能なように構成できる。このために、据置部200のクッション部100方向の下面とクッション部100との間には、回転部201を介在させることができる。
【0044】
具体的な例として、回転部201は、据置部200のクッション部100方向の下面に位置する第1回転部材(図示せず)及びクッション部100の一側面のうち据置部200と重なる領域に位置する第2回転部材(図示せず)を含むことができる。このとき、第1回転部材と第2回転部材は、互いにマッチングして結合及び分離することができ、結合された状態で回転が可能な任意の部材であり得る。
【0045】
例えば、第1回転部材は、中心に開口を含むリング状の部材及び前記リング状の部材上に重なるように位置し、複数のパターニングされたホールを有する第1円板状の部材を含むことができる。このとき、第1回転部材の第1円板状の部材は、リング状部材上で回転可能に構成される。第2回転部材は、第2円板状の部材を含み、第2円板状の部材上には、円板と垂直な方向に突出し、第1回転部材が含む複数のパターニングされたホールにマッチングする複数の突出部を形成できる。
【0046】
これにより、第1回転部材及び第2回転部材は、第2回転部材の突出部が第1回転部材のパターニングされたホールにマッチングして挿入されることによって結合できる。また、結合された状態で第1回転部材の第1円板状の部材がリング状部材上で回転することによって、第1回転部材が位置する据置部200を回転させることができる。
【0047】
一方、このような第1回転部材がクッション部100の一側面上に位置し、第2回転部材が据置部200に位置することも可能であるのは当然である。また、回転部201は、クッション部100の外側面の形状に及ぼす影響を最小化できる部分に位置し得る。例えば、クッション部100が動物の顔の形状を有する場合、回転部201は、動物の目、鼻、口などのように周辺領域と区別される特徴がある部分に重畳して位置し得る。
【0048】
図3は、本発明の更に他の実施形態に係るモバイル機器据置用クッションの一部を概略的に示す斜視図である。
【0049】
なお、
図3では便宜上、据置部200の細部構成の図示を省略した。即ち、
図3に点線で示された据置部200は、モバイル機器が据置部200に据え置かれた際に位置する領域として理解できる。据置部200の多様な実施形態に係る細部構成についての詳細な説明は、
図4~
図8を参照して後述する。
【0050】
図3に示すように、モバイル機器据置用クッションは、クッション部100、据置部200及び結合部300を備えることができる。また、選択的な実施形態として、モバイル機器据置用クッションは、支持部400を更に備えることができる。
【0051】
本実施形態によれば、クッション部100は、複数のクッション部材を含むことができる。複数のクッション部材は、互いに結合してクッション部100を構成できる。
図2及び
図3では、クッション部100が第1クッション部材110及び第2クッション部材120を含むことが示されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、クッション部100は、少なくとも2つ以上のクッション部材を含むことができる。
【0052】
前述したように、クッション部材のそれぞれは、デザイン的な要素を含む形状を有することができ、その形状には制限がない。例えば、クッション部材のそれぞれは、多面体、非多面体のような立体図形の形状又は動物形状、植物形状、キャラクター形状などを有することができる。
【0053】
このとき、複数のクッション部材のそれぞれの形状は、クッション部材が互いに結合した際に連続するように形成できる。即ち、クッション部材が結合してクッション部100を構成したとき、クッション部材のそれぞれが有する形状は、互いに調和して特定の形状を構成できる。例えば、
図3に示すように、クッション部100は、動物の頭の形状を有する第1クッション部材110及び該当動物の胴体の形状を有する第2クッション部材120を含むことができる。この場合、第1クッション部材110及び第2クッション部材120が互いに結合したとき、動物の頭及び胴体が繋がって1つの完全な動物形状を構成できる。これと同様、クッション部100は、木の葉状を有する第1クッション部材110及び木の茎状を有する第2クッション部材120を含むか、花びら状を有する第1クッション部材110及び花の茎状を有する第2クッション部材120を含むなど、多様な変形が可能であるのはもちろんである。
【0054】
一方、複数のクッション部材のうちの一部を異なって組み合わせてクッション部100を構成することも可能である。例えば、クッション部100がライオンの頭の形状を有する第1クッション部材110及びライオンの胴体の形状を有する第2クッション部材120を含む場合、他の動物(例えば、虎)の頭の形状を有するクッション部材を第2クッション部材120に結合することによって、クッション部100を構成できる。この場合、ライオンと虎の胴体部の形状は類似しているので、第1クッション部材110のみ変更し、同一の第2クッション部材120を用いて異なる形状を有するクッション部100を構成できる。これにより、ユーザは、クッション部100が有する形状に飽きを感じた場合、モバイル機器据置用クッション全体を変更しなくても新たな形状のクッション部100を組み合わせてユニークなデザイン要素を具現することが可能である。
【0055】
このようなクッション部100の内部は、クッション感のある物質で充填することができる。例えば、クッション部100の内部は、キルト綿、粒綿、ワッフルコットン、シルクコットン、エアロン綿、マイクロファイバーコットン、グース綿、羊毛綿などのような綿又はスポンジなどの物質で充填され得るが、これに限定されるものではない。これにより、クッション部100は、ふわふわとしたクッション感を提供し、クッション部100の一部が外力によって押されても復元され、本来の形状を維持できる。
【0056】
据置部200は、モバイル機器をクッション部100の一側面上に固定する役割を果たす。
【0057】
図3に示すように、据置部200は、第1クッション部材110の一側に位置し得るが、これに限定されるものではない。例えば、クッション部100が含む複数のクッション部材のうちの何れかの一側に位置し得る。
【0058】
一方、
図3では、一般にモバイル機器の長辺が両目の間を連結する線と平行となるように固定してモバイル機器を介したコンテンツを楽しむ点を考慮して、据置部200がx方向の長辺及びz方向の短辺を有する長方形領域を有し、クッション部100の一側に位置するように示されているが、これに限定されない。例えば、据置部200は、x方向の短辺及びz方向の長辺を有する長方形領域を有し、クッション部100の一側に位置することも可能である。この場合、モバイル機器の短辺が両目の間を連結する線と平行となるように固定してモバイル機器を介したコンテンツを楽しめる。しかし、2つの場合のうち何れの場合でも後述する結合部300によって据置部200が位置するクッション部材を回転させることによって、モバイル機器の長辺又は短辺が両目の間を連結する線と平行となるように固定してモバイル機器を介したコンテンツを楽しむことが可能である。
【0059】
結合部300は、クッション部100が含む複数のクッション部材を結合する役割を果たす。
【0060】
一実施形態として、結合部300は、結合された複数のクッション部材のうちの少なくとも1つを回転させることができるように構成される。具体的に、結合部300は、結合された複数のクッション部材のうち、据置部200が位置するクッション部材を据置部200に垂直な仮想の軸(AX)を中心に回転させることができるように構成される。例えば、
図1に示すように、クッション部100が第1クッション部材110及び第2クッション部材120を含み、据置部200が第1クッション部材110の一側に位置する場合、結合部300は、第1クッション部材110を据置部200に垂直な仮想の軸(AX)を中心に回転させることができるように構成される。
【0061】
一方、据置部200が位置するクッション部材を回転させることができる角度及び回転方向には制限がない。例えば、結合部300は、据置部200が位置するクッション部材が0度(degree)~360度の範囲で時計方向又は反時計方向に回転できるように構成できる。
【0062】
これにより、ユーザは、多様な姿勢でモバイル機器を介してコンテンツを楽しめる。具体的に、本発明の一実施形態に係るモバイル機器据置用クッションによれば、ユーザの姿勢によって異なるユーザの視線の角度に対応して据置部200が位置するクッション部材を回転させることができる。例えば、ユーザは、モバイル機器据置用クッションに座っている姿勢でのユーザの両目を連結する直線とモバイル機器の長辺(又は短辺)が平行となるようにモバイル機器を据え置き、座っている姿勢でモバイル機器のディスプレイ部に再生されるコンテンツを楽しめる。このとき、ユーザが座っている姿勢から横になった姿勢へ姿勢を変更するとき、ユーザは、横になった姿勢のユーザの両目を連結する直線とモバイル機器の長辺(又は短辺)が平行となるように据置部200が位置するクッション部材(例えば、第1クッション部材110)を回転させることができる。即ち、ユーザは、据置部200が位置するクッション部材を回転させることによって、据置部200に据え置かれたモバイル機器の角度を回転させることができる。これにより、ユーザは、ユーザの姿勢と関係なく、据え置かれたモバイル機器の角度を自由に調節できる。ユーザは、モバイル機器の画面を見るために首を下げたり、曲げたりする姿勢を取る必要がなくなり、より便利にモバイル機器を介したコンテンツの鑑賞が可能になる。
【0063】
このような結合部300の多様な実施形態に係る細部構成についての詳細な説明は、
図10を参照して後述する。
【0064】
支持部400は、クッション部100が傾いたり、倒れたりしないように支持する役割を果たす。
【0065】
一実施形態として、支持部400は、クッション部100が含むクッション部材のうち、据置部200が位置しないクッション部材の内部に位置し、該当クッション部材が傾いたり、倒れたりしないように支持できる。
【0066】
これにより、ユーザがモバイル機器据置用クッションにモバイル機器を据え置く過程又はモバイル機器を据え置いた後、コンテンツを楽しむ過程で、モバイル機器据置用クッションがモバイル機器の重さ又は外部からの衝撃によって傾いたり、倒れたりせず、本来の位置を維持できることになり、より安定したモバイル機器を介したコンテンツの鑑賞が可能になる。
【0067】
このような支持部400の多様な実施形態に係る細部構成についての詳細な説明は、
図9を参照して後述する。
【0068】
図4は、本発明の一実施形態に係るモバイル機器据置用クッションの一部を概略的に示す正面図であり、
図5は、
図4のモバイル機器据置用クッションにモバイル機器が据え置かれた様子の一部を概略的に示す例示図である。
【0069】
なお、
図5では、モバイル機器500の一例としてスマートフォンが示されているが、これに限定されるものではない。例えば、モバイル機器500は、携帯可能な情報通信機器であって、スマートパッド、タブレットPC、イーブック(e-book)又はPMPなどの多様な携帯用情報処理機器、通信機器又はマルチメディアプレーヤーなどであり得る。また、据え置こうとするモバイル機器500の種類によって、クッション部100の大きさ及び据置部200の大きさを設計及びデザインできるのは当然である。
【0070】
図4及び
図5に示すように、本発明の一実施形態に係るモバイル機器据置用クッションが備える据置部200は、透明フィルム部材210及び開口部を含むことができる。
【0071】
透明フィルム部材210は、クッション部100が含むクッション部材のうちの何れか1つの外側面上に位置する。
【0072】
このような透明フィルム部材210は、透明な材質のフィルムで構成される。これにより、透明フィルム部材210で覆われた領域を視覚的に露出させることができる。このとき、「視覚的に露出させる」とは、透明フィルム部材210で覆われた領域が肉眼で認知されることを意味する。即ち、透明フィルム部材210で覆われた領域を、透明フィルム部材210により覆われた時と覆われていない時で視覚的に同一に認知させることができる。
【0073】
具体的に、モバイル機器500が据置部200に据え置かれていないとき、即ち、モバイル機器500が透明フィルム部材210の下部に挿入されていないとき、透明フィルム部材210は、クッション部材の外側面のうち透明フィルム部材210と重なる領域を視覚的に露出させる。即ち、モバイル機器500がモバイル機器据置用クッションに据え置かれていないとき、透明フィルム部材210で覆われた領域の形態が視覚的に露出されるため、据置部200がクッション部100の全体的な外形に影響を与えなくなる。これにより、モバイル機器据置用クッションは、モバイル機器500が据え置かれていないとき、据置部200の影響を受けず、審美的機能を行える。
【0074】
これとは異なり、モバイル機器500が据置部200に据え置かれたとき、即ち、モバイル機器500が透明フィルム部材210の下部に挿入されたとき、透明フィルム部材210は、挿入されたモバイル機器500のディスプレイ部を視覚的に露出させる。従って、ユーザは、モバイル機器500をモバイル機器据置用クッションに据え置いていない時と同様、モバイル機器500のディスプレイ部を介して再生されるコンテンツを楽しめる。
【0075】
一方、一実施形態として、透明フィルム部材210は、モバイル機器500のスピーカ部に対応して位置する少なくとも1つのスピーカホールを含むことができる。このようなスピーカホールは、モバイル機器500が据置部200に据え置かれたとき、モバイル機器500のスピーカ部にマッチングされる。これにより、モバイル機器を介して再生されるコンテンツが音を含む場合、据え置かれたモバイル機器のスピーカ部から出力された音は、透明フィルム部材210に影響を受けず、直接外部に伝播できる。これにより、出力された音が透明フィルム部材210によってユーザに完全に伝達されないのを防止又は最小化できる。
【0076】
開口部は、透明フィルム部材210とクッション部材の外側面との間にモバイル機器500が介在するように、モバイル機器500を挿入できる通路を提供する役割を果たす。
【0077】
一実施形態として、透明フィルム部材210は単一フィルムであって、左側、右側、上側、下側のうちの何れか3つの角をクッション部100の外側面に付着させ、残りの1つの角を開放できる。このとき、開放された角は、開口部として活用できる。即ち、ユーザは、モバイル機器500を開放された角を通じて挿入して透明フィルム部材210及びクッション部100の外側面の間に介在させることで、モバイル機器500をモバイル機器据置用クッションに据え置くことができる。
【0078】
他の実施形態として、透明フィルム部材210は、二重フィルムであって、下部フィルムと上部フィルムを含むことができる。下部フィルムは、4つの角の全部がクッション部100の外側面に付着されており、上部フィルムは、下部フィルム上に重なるように位置する。また、下部フィルムと上部フィルムは左側、右側、上側、下側のうちの何れか3つの角を結合させ、残りの1つの角を開放できる。このとき、開放された角は、開口部として活用できる。即ち、ユーザは、モバイル機器500を開放された角を通じて挿入して下部フィルムと上部フィルムとの間に介在するようにすることで、モバイル機器500をモバイル機器据置用クッションに据え置くことができる。このような上部フィルムと下部フィルムは、透明な材質で構成され、互いに同一又は異なる材質で構成できる。
【0079】
図6は、本発明の他の実施形態に係るモバイル機器据置用クッションの一部を概略的に示す正面図である。
【0080】
ユーザのモバイル機器には、モバイル機器のディスプレイ部が位置する前面と反対の後面に、ハンドグリップアクセサリを付着させることができる。例えば、ハンドグリップアクセサリは、円形の上板及び前記上板の直径よりも小さな直径を有し、上板の下部に配置されるボディを含むグリップトック(Griptok(登録商標))などのようなハンドグリップのためのアクセサリであり得る。この場合、ハンドグリップアクセサリの少なくとも一部(例えば、円形の上板部分の一部)を、モバイル機器据置用クッションに挿入することによって、モバイル機器を据え置くことができる。
【0081】
図6に示すように、据置部200が位置するクッション部材の外側面は、第1面P1及び第2面P2を含むことができる。また、据置部200は、第2面P2と重なるように、第2面P2上に位置する第3面P3及び第3面P3の一側に形成された溝220を含むことができる。
【0082】
このとき、第1面P1は、据置部200が据え置かれるクッション部材の外側面のうち据置部200と重畳しない領域の面を意味し、第2面P2は、据置部200が据え置かれるクッション部材の外側面のうち据置部200と重畳する領域の面を意味する。また、第3面P3は、第2面P2を覆い、第2面P2上に位置する面を意味する。
【0083】
第2面P2と第3面P3は、少なくとも一部が付着されないことによって、必要に応じて第2面P2と第3面P3との間に所定の空間を形成できる。具体的に、溝220が位置する第3面P3の一側の少なくとも一部を、下部の第2面P2と付着しないようにできる。これにより、モバイル機器に取り付けられたアクセサリを、溝220を通じて据置部200に据え置くことができる。具体的に、モバイル機器に取り付けられたアクセサリの少なくとも一部を第2面P2及び第3面P3の間に介在させるように挿入することによって、モバイル機器を据置部200に据え置くことができる。一方、固定力を向上させるために、第3面P3の溝220が形成された一側の内部には、ゴム紐などのような弾力ある材質の部材を配置できる。
【0084】
また、第3面P3の外側面の形態は、第1面P1の外側面の形態と連続的であり得る。
図6に示すように、正面図上で第2面P2は、第3面P3で覆われて視覚的に露出せず、第1面P1は、第3面P3で覆われないので、視覚的に露出される。従って、クッション部材の外形の統一性のために、第1面P1の形態と第3面P3の形態は、自然に連結される形態であり得る。
【0085】
例えば、据置部200が位置するクッション部材が正面図上に動物の顔の形状を有する場合、第3面P3の溝220が形成された一側の上部に位置する第1面P1の外側面の形態と、第3面P3の溝220が形成された一側の下部に位置する第3面P3の外側面の形態は、互いに調和をなし、1つの動物の顔の形状を構成できる。これにより、据置部200がクッション部100の全体的な外観に影響を与えないことにより、モバイル機器据置用クッションが据置部200の影響を受けず、審美的機能を行える。
【0086】
図7は、本発明の更に他の実施形態に係るモバイル機器据置用クッションの一部を概略的に示す正面図である。
【0087】
図6では、据置部200が1つの溝220を有する場合を示しているが、据置部200が有する溝220の個数及び位置には制限がない。例えば、
図7の据置部200が3つの溝220を有するのと同様、据置部200は、複数の溝220を有することができる。
【0088】
このように据置部200が複数の溝220を備える場合、ユーザの目線又は好みによってモバイル機器を多様な位置に据え置くことができる効果がある。
【0089】
図8は、本発明の更に別の実施形態に係るモバイル機器据置用クッションの一部を概略的に示す正面図である。
【0090】
図6及び
図7では、据置部200が第3面P3のみを有する場合を示しているが、据置部200が有する面の個数及び位置には制限がない。
【0091】
一実施形態として、
図8に示すように、据置部200は、第3面P3の一部と重なるように、第3面P3上に位置する第4面P4を更に含むことができる。また、第4面P4の一側には、別途の溝220を形成できる。第3面P3と第4面P4は、少なくとも一部を付着しないようにすることにより、必要に応じて第3面P3と第4面P4との間に所定の空間を形成できる。具体的に、溝220が位置する第4面P4の一側の少なくとも一部を、下部の第3面P3と付着しないようにできる。これにより、モバイル機器に取り付けられたアクセサリを、溝220を通じて据置部200に据え置くことができる。具体的に、モバイル機器に取り付けられたアクセサリの少なくとも一部を第3面P3及び第4面P4の間に介在させるように挿入することによって、モバイル機器を据置部200に据え置くことができる。一方、固定力を向上させるために、第4面P4の溝220が形成された一側の内部には、ゴム紐などのような弾力ある材質の部材を配置できる。
【0092】
また、第4面P4の外側面の形態は、第3面P3の外側面の形態と連続的であり得る。
図8に示すように、正面図上で第2面P2は、第3面P3で覆われて視覚的に露出せず、第1面P1は、第3面P3で覆われないので、視覚的に露出される。また、第3面P3は、第4面P4で覆われる部分を除いた部分のみ視覚的に露出される。従って、クッション部材の外形の統一性のために、第1面P1の形態、第3面P3において第4面P4で覆われていない部分の形態及び第4面P4の形態は、自然に連結される形態であり得る。
【0093】
例えば、据置部200が位置するクッション部材が正面図上で動物の顔の形状を有する場合、第3面P3の溝220が形成された一側の上部に位置する第1面P1の外側面の形態と、第3面P3の溝220が形成された一側の下部に位置する第3面P3の外側面の形態が互いに調和をなし、第4面P4の溝220が形成された一側の上部に位置する第3面P3の外側面の形態と第4面P4の溝220が形成された一側の下部に位置する第4面P4の外側面の形態は、互いに調和をなし、1つの動物の顔の形状を構成できる。これにより、据置部200がクッション部100の全体的な外観に影響を与えないことにより、モバイル機器据置用クッションが据置部200の影響を受けず、審美的機能を行える。
【0094】
このように据置部200がそれぞれ別途の溝を有する複数の面を含む場合、ユーザの目線又は好みによってモバイル機器を多様な位置に据え置くことができる効果がある。
【0095】
図9は、本発明の一実施形態に係るモバイル機器据置用クッションの一部を概略的に示す側面図である。
【0096】
本発明の一実施形態に係るモバイル機器据置用クッションは、据置部200が位置しないクッション部材の内部に位置し、クッション部100が傾いたり、倒れたりしないように支持する役割を果たす支持部400を備える。
【0097】
一実施形態として、
図9に示すように、支持部400は、クッション部材の外観形状の少なくとも一部に対応するワイヤであり得る。ワイヤは、特定水準以上の重さを有し、クッション部100の重心が据置部200が位置しないクッション部材側に偏るようにする。このようなワイヤは、鉄、銅などの金属又は合金を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0098】
他の実施形態としては、支持部400は、事前に設定された重量を有する重り物質(図示せず)であり得る。重り物質は、据置部200が位置しないクッション部材の内部に位置し、クッション部100の重心が据置部200が位置していないクッション部材側に偏るようにする。一方、重り物質は、クッション部材の内部で移動できるように構成され、必要に応じてモバイル機器据置用クッションの重心が据置部200からより遠く位置するようにできる。このような重り物質は、複数の粒で構成されることができる。また、重り物質は、ポリエーテルスルホン(polyethersulfone)、ポリアクリレート(polyacrylate)、ポリエーテルイミド(polyetherimide)、 ポリエチレンナフタレート(polyethylene naphthalate)、 ポリエチレンテレフタラート(polyethylene terephthalate)、ポリフェニレンスルファイド(polyphenylene sulfide)、ポリアリレート(polyarylate)、ポリイミド(polyimide)、ポリカーボネート(polycarbonate)又はセルロースアセテートプロピオネート(cellulose acetate propionate)のような高分子樹脂を含むことができる。
【0099】
図10は、
図9のモバイル機器据置用クッションのクッション部が含む第1クッション部材及び第2クッション部材が分離された様子の一部を概略的に示す側面図である。
【0100】
本発明の一実施形態に係るモバイル機器据置用クッションは、クッション部材を結合する結合部300を含む。
【0101】
一実施形態として、
図10に示すように、クッション部100が第1クッション部材110及び第2クッション部材120を含む場合、結合部300は、第1クッション部材110に形成された凹部と第2クッション部材120に形成された突出部とを含むことができる。突出部が凹部に挿入されることによって、第1クッション部材110と第2クッション部材120を結合することができる。このとき、突出部の断面及び凹部の断面は、円形を有するように形成されることによって、第1クッション部材110と第2クッション部材120が結合された後、第1クッション部材110を回転させることができるようにする。一方、突出部の外側面及び凹部の内側面は、滑らかな材質で構成され、第1クッション部材110の回転を更に容易にできる。
【0102】
他の実施形態として、結合部300は、第1クッション部材110及び第2クッション部材120の連結部に位置する別途の結合部材を含むことができる。例えば、第1クッション部材110には、第1結合部材が位置し、第2クッション部材120には、第2結合部材が位置し得る。このとき、第1結合部材と第2結合部材は、互いにマッチングして結合及び分離することができ、結合された状態で回転が可能な任意の部材であり得る。
【0103】
例えば、第1結合部材は、中心に開口を含むリング状の部材及び前記リング状の部材上に重なるように位置し、複数のパターニングされたホールを有する第1円板状の部材を含むことができる。このとき、第1結合部材の第1円板状の部材は、リング状部材上で回転可能に構成される。第2結合部材は、第2円板状の部材を含み、第2円板状の部材上には、円板と垂直な方向に突出し、第1結合部材が含む複数のパターニングされたホールにマッチングされる複数の突出部を形成できる。
【0104】
これにより、第1結合部材及び第2結合部材は、第2結合部材の突出部が第1結合部材のパターニングされたホールにマッチングして挿入されることによって結合できる。また、結合された状態で第1結合部材の第1円板状の部材がリング状部材上で回転することによって、第1結合部材が位置する第1クッション部材110を回転させることができる。
【0105】
一方、このような第1結合部材が第2クッション部材120に位置し、第2結合部材が第1クッション部材110に位置することも可能であるのは当然である。
【0106】
これまではモバイル機器据置用クッションについてのみ主に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、このようなモバイル機器据置用クッションを製造するためのモバイル機器据置用クッションの製造方法も本発明の範囲に属すると言える。
【0107】
本発明は、図面に示された実施形態を参考にして説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、これより多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解するだろう。従って、本発明の真の技術的な保護範囲は、添付の特許請求の範囲の技術的思想によって定められるべきである。
【0108】
最近、多くの人がスマートフォンを利用する時間が次第に増えているという点を考慮すると、スマートフォンを据え置くことのできるモバイル機器据置用クッションである本発明は、産業上の利用可能性が高い。