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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-09
(45)【発行日】2024-07-18
(54)【発明の名称】エンコーダ付きモータ
(51)【国際特許分類】
   G01D 5/245 20060101AFI20240710BHJP
   H02K 5/22 20060101ALI20240710BHJP
   H01R 12/79 20110101ALI20240710BHJP
   H02K 11/215 20160101ALI20240710BHJP
【FI】
G01D5/245 110W
H02K5/22
H01R12/79
H02K11/215
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2024053518
(22)【出願日】2024-03-28
【審査請求日】2024-05-20
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513262470
【氏名又は名称】シチズンマイクロ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉野 翔
(72)【発明者】
【氏名】柳沢 昌
(72)【発明者】
【氏名】横地 雅人
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 修一
【審査官】藤澤 和浩
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-118591(JP,A)
【文献】特開2013-130394(JP,A)
【文献】特開2008-151787(JP,A)
【文献】特開平10-38614(JP,A)
【文献】実開昭62-87475(JP,U)
【文献】国際公開第2016/114381(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/075789(WO,A1)
【文献】国際公開第2015/129792(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01D 5/00- 5/62
H01R 3/00-43/28
H02K 1/00-99/00
H05K 1/00-13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体の内部に、回転する軸を含むモータ本体部と、前記軸に沿った方向に、前記軸の回転角度を検出し、前記軸の回転角度を表す信号を生成するプリント基板を有するエンコーダ部と、を備え、
前記プリント基板は、前記信号を外部に出力する配線を構成する複数の導線が接続される複数の端子が一直線上に並んで形成された端子列を有し、
前記端子列は、前記端子の並んだ方向に沿った幅が互いに異なるように、複数形成されている、エンコーダ付きモータ。
【請求項2】
複数の前記端子列は、前記端子の並んだ方向が互いに平行となる配置で形成されている、請求項1に記載のエンコーダ付きモータ。
【請求項3】
複数の前記端子列のうち前記幅が相対的に長い方の端子列は、前記幅が相対的に短い方の端子列よりも、前記軸に近く形成されている、請求項1に記載のエンコーダ付きモータ。
【請求項4】
前記プリント基板は、前記端子列が形成された面が前記軸に略直交する姿勢で配置され、
前記導線は、前記プリント基板の前記端子列が形成された面に沿うように前記端子列に接続され、途中の部分で前記軸に沿った方向に屈曲させた状態において、前記導線は、前記軸に沿った方向から見て、前記筐体の外形の領域内に収められる、請求項1に記載のエンコーダ付きモータ。
【請求項5】
前記プリント基板は、前記モータ本体部に電力を供給する導線を、前記軸の方向に沿って、前記プリント基板を通過させる切り欠きが形成されている、請求項1に記載のエンコーダ付きモータ。
【請求項6】
複数の前記端子列のうち前記幅が相対的に短い方の端子列は、前記幅が相対的に長い方の端子列に前記導線が接続された場合に、前記軸に沿った方向から見て、当該導線によって覆われる配置で形成されている、請求項1に記載のエンコーダ付きモータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンコーダ付きモータに関する。
【背景技術】
【0002】
モータには、モータ本体と一体に、回転軸の回転角度を検出するエンコーダを備えたものがある。エンコーダを備えたモータ(エンコーダ付きモータ;以下、単にモータという。)は、例えば、エンコーダの永久磁石がモータ本体の回転軸に固定されているとともに、エンコーダのセンサ素子が検出した回転角度を信号として出力する電気回路が形成されたプリント基板が設けられている(例えば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平11-055903号公報
【文献】特許第4804843号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エンコーダのプリント基板には、電力の供給、信号の出力等のための配線が接続される。配線は、例えば、複数の導線を並列に束ねて平型の形状に形成したフラットケーブルである。配線の一端は、配線を構成する複数の導線のそれぞれが、プリント基板に1列に並んで形成されたパッドに別々に接合され、配線の他端は、複数の導線をひとまとめにしたコネクタに接続される。
【0005】
モータが他の機器に接続して使用される場合、配線の他端に設けられたコネクタが、他の機器に設けられたコネクタに接続される。しかし、モータに設けられているコネクタが、他の機器に設けられているコネクタと、サイズが異なる場合がある。この場合、モータに設けられているコネクタと他の機器に設けられているコネクタとの間に、サイズを変換する変換用のコネクタを設ける必要がある。
【0006】
そこで、モータとして、サイズの大きいコネクタを有する配線が接続されたものと、サイズの小さいコネクタを有する配線が接続されたものとを用意しておき、接続される相手のコネクタのサイズに応じて、いずれかのサイズのコネクタを備えたモータを選択できるようにすることで、変換用コネクタを介在させる必要がない。
【0007】
しかし、大きいサイズのコネクタを有する配線には、線径の太い導線が用いられ、小さいサイズのコネクタを有する配線には、線径の細い導線が用いられているのが一般的である。なお、「一般的」というのは、市場における通常の流通の状態で入手可能という状況を意味し、市場における通常の流通の状態ではない、例えば特別な注文という状態で入手可能という状況を含まない。
【0008】
このように、一般的な配線として、大きいサイズのコネクタを有する配線には線径の太い導線が用いられ、小さいサイズのコネクタを有する配線には線径の細い導線が用いられているため、導線が束ねられたフラットケーブルの幅は、コネクタのサイズに応じて異なる。言い換えると、フラットケーブルを構成する複数の導線の配列方向のピッチは、コネクタのサイズに応じて異なる。
【0009】
導線の一端側が接続されるプリント基板における、複数のパッドの配列方向に沿った長さ(以下、配列長さという。)は、フラットケーブルの幅に対応する。言い換えると、プリント基板における、複数のパッドの配列方向のピッチは、フラットケーブルを構成する複数の導線の配列方向のピッチに対応する。したがって、プリント基板は、サイズの異なるコネクタを有する配線に対応して、パッドの配列長さを変える必要がある。
【0010】
しかし、サイズの異なるコネクタを有する配線ごとに、異なるプリント基板を用意することは、部品の管理が複雑になるとともに、コストの上昇も招く。
【0011】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、複数の種類の導線の配線に対応することができるエンコーダ付きモータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、筐体の内部に、回転する軸を含むモータ本体部と、前記軸に沿った方向に、前記軸の回転角度を検出し、前記軸の回転角度を表す信号を生成するプリント基板を有するエンコーダ部と、を備え、前記プリント基板は、前記信号を外部に出力する配線を構成する複数の導線が接続される複数の端子が一直線上に並んで形成された端子列を有し、前記端子列は、前記端子の並んだ方向に沿った幅が互いに異なるように、複数形成されている、エンコーダ付きモータである。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るエンコーダ付きモータは、複数の種類の導線の配線に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】第1のフラットケーブルが接続されたエンコーダ付きコアレスモータを示す斜視図である。
図2図1に示したエンコーダ付きコアレスモータの、中心Cを含む1つの面で切断した断面図である。
図3】第1のフラットケーブルが接続された図1に示したモータからキャップを取り外した状態を示す、図1相当の斜視図である。
図4図3における矢視Aによる平面図である。
図5図4におけるプリント基板単体の平面図である。
図6】第2のフラットケーブルが接続されたモータからキャップを取り外した状態を示す、図3相当の斜視図である。
図7図6における矢視Bによる平面図である。
図8図6に示したモータにキャップを取り付けた状態を示す、図1相当の斜視図である。
図9】プリント基板に第1のフラットケーブルが接続されたモータにおいて、導線をプリント基板の上面に直交する方向(中心Cに沿った方向)に屈曲させた状態を示す、図1相当の斜視図である。
図10図9に示したモータを、中心Cを含む1つの面で切断した、図2相当の断面図である。
図11】プリント基板に第2のフラットケーブルが接続されたモータにおいて、導線をプリント基板の上面に直交する方向(中心Cに沿った方向)に屈曲させた状態を示す、図8相当の斜視図である。
図12図11に示したモータを、中心Cを含む1つの面で切断した、図2相当の断面図である。
図13図9に示したモータにおいてコネクタを除いた平面図である。
図14図11に示したモータにおいてコネクタを除いた平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明に係るエンコーダ付きモータの実施形態は、図面を用いて以下のように説明される。
【0016】
図1は第1のフラットケーブル50が接続されたエンコーダ付きコアレスモータ100を示す斜視図、図2図1に示したエンコーダ付きコアレスモータ100の、中心Cを含む1つの面で切断した断面図である。図示のエンコーダ付きコアレスモータ100(以下、モータ100という。)は、本発明に係るエンコーダ付きモータの一実施形態である。
【0017】
また、図3は第1のフラットケーブル50が接続された図1に示したモータ100からキャップ12を取り外した状態を示す、図1相当の斜視図、図4図3における矢視Aによる平面図、図5図4におけるプリント基板40単体の平面図である。
【0018】
図6は第2のフラットケーブル60が接続されたモータ100からキャップ13を取り外した状態を示す、図3相当の斜視図、図7図6における矢視Bによる平面図、図8図6に示したモータ100にキャップ13を取り付けた状態を示す、図1相当の斜視図である。
【0019】
実施形態のモータ100は、全体の外観が図1に示すように略円柱状に形成されている。モータ100は、図2に示すように、筐体10の内部に、モータ本体部20と、エンコーダ部30と、を備えている。
【0020】
[筐体]
筐体10は、モータケース11と、キャップ12(図1参照)又はキャップ13(図8参照)とを有する。モータケース11は、図示の下端が閉じ、上端が開放された円筒状に形成され、内部に、モータ本体部20を収容している。モータケース11は、内部に、中心Cに沿って延びた円筒状の支持部11aを有している。キャップ12とキャップ13は、択一的に設けられる。
【0021】
具体的には、キャップ12は、図3に示すように、エンコーダ部30のプリント基板40に第1のフラットケーブル50が接続された場合に用いられ、キャップ13は、図6に示すように、プリント基板40に第2のフラットケーブル60が接続された場合に用いられる。
【0022】
キャップ12は、図1に示すように、モータケース11の上方に配置されている。キャップ12は、モータケース11の周面の延長線上に形成されて、エンコーダ部30の後述するエンコーダケース31を覆う周壁板と、エンコーダ部30の後述するプリント基板40の一部及び第1のフラットケーブル50の一部(プリント基板40に接続された一端51aを含む導線51の部分)を覆う天板とを有する。天板は、円板の一部を切り欠いた形状であり、また、周壁板は、円筒の一部を切り欠いた形状であり、これら円板の切り欠き及び円筒の切り欠きが、キャップ12の開口12aを形成している。
【0023】
開口12aは、プリント基板40及びエンコーダケース31の各一部をキャップ12の外部に露出させるとともに、第1のフラットケーブル50及び導線26をキャップ12の内部から外部に引き出す領域として形成されている。
【0024】
キャップ13は、図8に示すように、モータケース11の上方に配置されている。キャップ13は、モータケース11の周面の延長線上に形成されて、エンコーダ部30のエンコーダケース31を覆う周壁板と、エンコーダ部30のプリント基板40の一部及び第2のフラットケーブル60の一部(プリント基板40に接続された一端61aを含む導線61の部分)を覆う天板とを有する。天板は、円板の一部を切り欠いた形状であり、また、周壁板は、円筒の一部を切り欠いた形状であり、これら円板の切り欠き及び円筒の切り欠きが、キャップ13の開口13aを形成している。
【0025】
開口13aは、プリント基板40及びエンコーダケース31の各一部をキャップ13の外部に露出させるとともに、第2のフラットケーブル60及び導線26をキャップ13の内部から外部に引き出す領域として形成されている。
【0026】
なお、キャップ12の開口12aを形成する周壁板の切り欠きと、キャップ13の開口13aを形成する周壁板の切り欠きとは、略同じ大きさ(図7に示した第2のフラットケーブル60の導線61の幅W2よりわずかに広い幅)で形成されている。
【0027】
一方、キャップ13の開口13aを形成する天板の切り欠き(図8及び後述する図14参照)は、キャップ12の開口12aを形成する天板の切り欠き(図1及び後述する図13参照)に比べて、中心Cにより近い位置まで大きく形成されている。
【0028】
[モータ本体部]
モータ本体部20は、本実施形態において、ブラシ付きコアレスモータである。モータ本体部20は、回転軸21と、カップコイル22と、永久磁石23と、コンミテータ24と、ブラシ25と、を備える。
【0029】
(回転軸)
回転軸21は、支持部11aの内側を、中心Cに沿って延びて配置されている。回転軸21は、軸方向の各端部付近を、軸受け28a,28bによって支持されている。軸受け28a,28bは、回転軸21の外周面21aと支持部11aの内周面との間に所定の隙間を形成して、回転軸21を、中心C回りに回転自在に支持している。回転軸21の上端部はモータケース11の上端から上方に突出し、回転軸21の下端部は、モータケース11の下端から下方に突出している。
【0030】
(永久磁石)
永久磁石23は、支持部11aの外周面に固定されている。したがって、永久磁石23は回転しない。永久磁石23は、その外周面とモータケース11の内周面との間に、所定の隙間を空けて配置されている。
【0031】
(カップコイル)
カップコイル22は、コア(鉄心)を使用せずに導線が巻かれて、中心Cに沿って延びた円筒状に形成されている。カップコイル22は、永久磁石23の外周面とモータケース11の内周面との間に形成された隙間に、永久磁石23及びモータケース11に接しないように配置されている。カップコイル22の図示上端部は、回転軸21に設けられたモールド21bの外周面に固定されている。したがって、カップコイル22は、回転軸21と一体に、中心C回りに回転可能である。
【0032】
(コンミテータ)
コンミテータ24は、回転軸21の、モールド21bよりも図示の上方の部分に設けられている。したがって、コンミテータ24は回転軸21と一体に回転可能である。
【0033】
(ブラシ)
2つのブラシ25は、それぞれ、図示を略したブラシ台に固定されている。したがって、ブラシ25は回転しない。ブラシ25は、コンミテータ24の外周面に接するように、配置されている。各ブラシ25には、各ブラシ25に直流電流(電力)を供給する導線26が接続されている。
【0034】
このように構成されたモータ本体部20は、導線26を通じてブラシ25に供給された直流電流が、コンミテータ24、カップコイル22、コンミテータ24、ブラシ25へと順次流れることで、回転軸21、コンミテータ24及びカップコイル22が、中心C回りに回転する。
【0035】
[エンコーダ部]
図3は第1のフラットケーブル50が接続された図1に示したモータ100からキャップ12を取り外した状態を示す、図1相当の斜視図、図4図3における矢視Aによる平面図、図5図4におけるプリント基板40単体の平面図である。
【0036】
図6は第2のフラットケーブル60が接続されたモータ100からキャップ13を取り外した状態を示す、図3相当の斜視図、図7図6における矢視Bによる平面図、図8図6に示したモータ100にキャップ13を取り付けた状態を示す、図1相当の斜視図である。
【0037】
エンコーダ部30は、モータ本体部20の、回転軸21の中心Cに沿った方向(図2において上方)に設けられている。エンコーダ部30は、エンコーダケース31と、磁気ホイール32と、磁気抵抗センサ45(以下、MRセンサ45という。)と、プリント基板40と、第1のフラットケーブル50(配線)又は第2のフラットケーブル60(配線)と、を備える。
【0038】
(エンコーダケース)
エンコーダケース31は、モータケース11の図2における上端側の開口を覆うように設けられているが、回転軸21を貫通させて、エンコーダケース31の上方側に、回転軸21のモールド21bよりも図示の上側の上端部を突出させる。
【0039】
エンコーダケース31は、モータケース11の開口を覆う円板状の底板と、底板から、中心Cに平行に延びた円筒状の周壁板とを有し、全体として有底円筒状に形成されている。エンコーダケース31は、樹脂等の非磁性材料で形成されている。底板の中心部には、回転軸21を貫通させる孔が形成されている。周壁板の上端には、エンコーダケース31の上側の開口を覆うように、プリント基板40が配置されている。プリント基板40は、後に詳述される。底板の孔を貫通して、底板の上方に突出した回転軸21の上端部は、底板とプリント基板40と周壁板とで囲まれたシールド空間内に配置される。
【0040】
(磁気ホイール)
磁気ホイール32は、円板状の永久磁石と、この永久磁石の外周を保持する略円環状の磁石ホルダと、で構成されている。磁気ホイール32は、上述したシールド空間内に突出した回転軸21の上端部に固定されている。したがって、磁気ホイール32は、回転軸21と一体に中心C回りに回転する。
【0041】
(MRセンサ)
MRセンサ45は、シールド空間内に配置されている。具体的には、MRセンサ45は、プリント基板40の下面40b(磁気ホイール32に向いた面)に、磁気ホイール32との間に、中心C方向に沿った隙間を空けて、配置されている。
【0042】
MRセンサ45は、磁気抵抗効果素子(MR素子)を用いた磁気センサの一例であり、磁気ホイール32が中心C回りに回転することで生じる磁界の変化を、電圧の変化として検出する。後述するプリント基板40に設けられた電気(電子)回路が、MRセンサ45が検出した電圧の変化に基づいて、磁気ホイール32の回転角度、すなわち回転軸21の回転角度を検出する。つまり、磁気ホイール32、MRセンサ45及びプリント基板40に形成された電気回路は、回転軸21の回転角度を検出する磁気式のロータリーエンコーダとして機能する。
【0043】
(プリント基板)
プリント基板40は、図2に示すように平板状で、かつ図3-5に示すように平面視で概略円形の輪郭で形成されている。プリント基板40は、後述する第1のパッド列41及び第2のパッド列42が形成された上面40aが回転軸21に略直交する姿勢で、配置されている。プリント基板40は、図5に示すように、円形の輪郭から切り欠かれた図4の右側半分の領域における上側の領域46及び下側の領域47は、後述する図9,11に示すように、2本の導線26をそれぞれ、中心C方向に沿って、プリント基板40の下方から上方に通過させる領域である。
【0044】
プリント基板40は、図4に示すように、エンコーダケース31の平面視の外径より小さいため、プリント基板40の平面視での概略円形の直径D1(図5参照)は、モータケース11の外径D0(図2参照)より小さい。
【0045】
プリント基板40の上面40a(下面40bの反対側の面)には、上述した、MRセンサ45が出力した電圧の変化に基づいて回転軸21の回転角度を検出する電気(電子)回路(図示を省略)の他に、電気(電子)回路を導線51(図4参照)又は導線61(図7参照)と電気的に接続するための端子である第1のパッド41aが並んだ第1のパッド列41(図5参照;第1の端子列)及び第2のパッド42aが並んだ第2のパッド列42(図5参照;第2の端子列)が形成されている。
【0046】
プリント基板40が図5に示した姿勢のとき、第2のパッド列42は、プリント基板40の、方向N(後述の配線延在方向N)における中心Cの近くであって、中心Cよりも僅かによりも図示の左側の領域に形成され、第1のパッド列41は、配線延在方向Nにおける中心Cよりも図示の右側の領域に形成されている。また、プリント基板40の、第2のパッド列42よりも図示左側の領域に、図示を省略した、MRセンサ45が出力した電圧の変化に基づいて回転軸21の回転角度を検出する電気(電子)回路が形成されている。
【0047】
第1のパッド列41は、本実施形態においては10個の第1のパッド41aが一定の間隔(例えば、1.27[mm])で、所定の方向M(後述のパッド並び方向M)に平行な一直線上に並んで形成されている。第1のパッド列41は、10個の第1のパッド41aの全体で、図5に示すように、幅L1で形成されている。第1のパッド列41は、図3,4に示す第1のフラットケーブル50(配線)が接続される端子である。
【0048】
第1のフラットケーブル50は、プリント基板40に設けられた電気(電子)回路によって生成された信号を外部に出力する配線である。第1のフラットケーブル50は、10本の導線51が並んで一体の平坦な束に形成されたものであり、導線51間は、例えばピッチ1.27[mm]で形成されている。
【0049】
第1のフラットケーブル50は、10本の導線51の束の線幅W1(図4参照)が、第2のパッド列42の幅L2よりも小さく、第1のパッド列41の幅L1と略等しい。第1のフラットケーブル50は、導線51間のピッチが1.27[mm]に限定されず、また、導線51の数も10本に限定されない。また、第1のフラットケーブル50は、導線51間のピッチが互いに異なっていてもよい。
【0050】
したがって、プリント基板40は、導線51を、上面40aに沿って、第1のパッド列41のパッド並び方向Mに直交する配線延在方向Nに延びるように配置した状態(図4参照)で、第1のパッド列41を構成する10個の各第1のパッド41aに、第1のフラットケーブル50を構成する10本の各導線51の一端51aを、一体のままで接続させることができる。
【0051】
つまり、第1のパッド列41は、第1のフラットケーブル50を構成する導線51間を引き裂いて一端51a間の間隔を広げることなく、そのままの状態で全ての導線51の一端51aを各第1のパッド41aに接続させることができる。導線51の一端51aと各第1のパッド41aとの接続は、例えば、半田付けである。
【0052】
第1のフラットケーブル50を構成する10本の各導線51の他端51bには、図3に示すように、10本の導線51をひとまとめに固定した、いわゆる1.27ピッチのコネクタ52が接続されている。1.27ピッチのコネクタ52は、外部の機器から延びた1.27ピッチの別のコネクタと嵌合可能である。
【0053】
第2のパッド列42は、本実施形態においては10個の第2のパッド42aが一定の間隔(例えば、2.54[mm])で、パッド並び方向Mに平行な一直線上に並んで形成されている。第2のパッド42aは、第1のパッド41aよりサイズが大きく、また、パッド間の間隔も第1のパッド41aより大きい。したがって、第2のパッド列42は、10個の第2のパッド42aの全体で、図5に示すように、幅L1より大きい幅L2(>L1)で形成されている。第2のパッド列42は、図6,7に示す第2のフラットケーブル60(配線)が接続される端子である。
【0054】
なお、第2のパッド列42から出力される信号は、第1のパッド列41から出力される信号と同じである。すなわち、第2のパッド列42は、第1のパッド列41と同じ機能を有する。
【0055】
第2のフラットケーブル60も、第1のフラットケーブル50と同様、プリント基板40に設けられた電気(電子)回路によって生成された信号を外部に出力する配線である。第2のフラットケーブル60は、10本の導線61が並んで一体の平坦な束に形成されたものであり、導線61は導線51に比べて線径が太く形成されているため、導線61間は導線51間よりも広い、例えばピッチ2.54[mm]で形成されている。
【0056】
第2のフラットケーブル60は、10本の導線61の束の線幅W2(図7参照)は、第1のパッド列41の幅L1よりも大きく、第2のパッド列42の幅L2と略等しい。第2のフラットケーブル60は、導線61間のピッチが2.54[mm]に限定されず、また、導線61の数も10本に限定されない。また、第2のフラットケーブル60は、導線61間のピッチが互いに異なっていてもよい。
【0057】
したがって、プリント基板40は、導線61を、上面40aに沿って、第2のパッド列42のパッド並び方向Mに直交する配線延在方向Nに延びるように配置した状態(図7参照)で、第2のパッド列42を構成する10個の各第2のパッド42aに、第2のフラットケーブル60を構成する10本の各導線61の一端61aを、一体のままで接続させることができる。
【0058】
つまり、第2のパッド列42は、第2のフラットケーブル60を構成する導線61間を引き裂いて、一端61a間の間隔を広げることなく、そのままの状態で全ての導線61の一端61aを各第2のパッド42aに接続させることができる。導線61の一端61aと各第2のパッド42aとの接続も、例えば、半田付けである。
【0059】
第2のフラットケーブル60を構成する10本の各導線61の他端61bには、図6に示すように、10本の導線61をひとまとめに固定した、いわゆる2.54ピッチのコネクタ62が接続されている。2.54ピッチのコネクタ62は、外部の機器から延びた2.54ピッチの別のコネクタと嵌合可能である。
【0060】
なお、2.54ピッチのコネクタ62は、1.27ピッチのコネクタ52と嵌合可能の別のコネクタとは嵌合することができず、一方、1.27ピッチのコネクタ52は、2.54ピッチのコネクタ62と嵌合可能の別のコネクタとは嵌合することができない。
【0061】
したがって、モータ100に接続される外部の機器から延びた別のコネクタが1.27ピッチのコネクタの場合、モータ100は、プリント基板40の第1のパッド列41に、第1のフラットケーブル50が接続され、モータ100に接続される外部の機器から延びた別のコネクタが2.54ピッチのコネクタの場合、モータ100は、プリント基板40の第2のパッド列42に、第2のフラットケーブル60が接続される。
【0062】
ここで、第1のパッド列41と第2のパッド列42とは、図5に示すように、パッドが並んだ方向(第1のパッド41aが並んだ方向と第2のパッド42aが並んだ方向)Mが互いに平行となる配置で形成されている。
【0063】
また、第2のパッド列42の幅L2は、第1のパッド列41の幅L1よりも広いため、図5に示すように、第2のパッド列42は、第1のパッド列41よりも、プリント基板40の外形輪郭である概略円形の中心Cに近い位置に形成されている。つまり、第2のパッド列42は、プリント基板40の概略円形の直径D1に近い幅L2(<直径D1)を有しているため、直径D1となる弦に近い位置に形成されている。
【0064】
一方、第1のパッド列41の幅L1は、第2のパッド列42の幅L2よりも狭いため、第1のパッド列41は、第2のパッド列42よりも、プリント基板40の中心Cから遠い位置に形成されている。つまり、第1のパッド列41は、第2のパッド列42よりも、直径D1となる弦から遠い位置に形成されている。
【0065】
第1のパッド列41に第1のフラットケーブル50が接続された状態は、図2,3に示すように、プリント基板40の上面40aに沿って、かつ、図4に示すように、配線延在方向Nで、第2のパッド列42が形成された側とは反対向きに延びるように、各導線51の一端51aが各第1のパッド41aに接続される。また、各第1のパッド41aに接続された各導線51の一端51a及び第2のパッド列42は、図1に示すように、キャップ12によって覆われる。
【0066】
一方、第2のパッド列42に第2のフラットケーブル60が接続された状態は、図6に示すように、プリント基板40の上面40aに沿って、かつ、図7に示すように、配線延在方向Nで、第1のパッド列41が形成された側に向けて延びるように、各導線61の一端61aが各第2のパッド42aに接続される。このとき、第1のパッド列41は、第2のパッド列42に接続された第2のフラットケーブル60によって覆われた状態となる。この状態では、第1のパッド列41は、中心Cに沿った方向から見て、第2のパッド列42に接続された第2のフラットケーブル60によって覆われて保護される。また、各第2のパッド42aに接続された各導線61の一端61aは、図8に示すように、キャップ13によって覆われる。
【0067】
なお、プリント基板40は、第1のパッド列41に第1のフラットケーブル50が接続された状態又は第2のパッド列42に第2のフラットケーブル60が接続された状態で、上面40aを絶縁材料で被覆(コーティング)して、パッド列41,42とフラットケーブル50,60との接続部を保護することが好ましい。
【0068】
以上のように構成されたモータ100は、エンコーダ部30のプリント基板40が、幅L1の第1のパッド列41と幅L1よりも広い幅L2の第2のパッド列42との2種類のパッド列が形成されている。第1のパッド列41は、幅L1が第1のフラットケーブル50の導線51の線幅W1に対応して形成され、第2のパッド列42は、幅L2が、第2のフラットケーブル60の導線61の線幅W2に対応して形成されている。
【0069】
言い換えると、第1のパッド列41は、複数の第1のパッド41aのパッド並び方向Mにおけるピッチが、第1のフラットケーブル50の複数の導線51のパッド並び方向Mにおけるピッチに対応して形成され、第2のパッド列42は、複数の第2のパッド42aのパッド並び方向Mにおけるピッチが、第2のフラットケーブル60の複数の導線61のパッド並び方向Mにおけるピッチに対応して形成されている。
【0070】
これにより、モータ100は、接続相手である外部の機器が有するコネクタのサイズの大小に応じて、サイズが異なる2種類のコネクタ52,62を有する、互いに線幅Wが異なる第1のフラットケーブル50又は第2のフラットケーブル60を選択的に、共通するプリント基板40に接続することができる。
【0071】
このように、モータ100は、中間に変換用コネクタを介在させることなく、また、サイズの異なるコネクタを有するフラットケーブルごとに異なるプリント基板を用意することなく、線径又は幅の異なる2種類の導線51,61をそれぞれ有する第1のフラットケーブル50、第2のフラットケーブルを60に対応することができ、部品の管理が複雑になるのを防止し、コストの上昇を防止することができる。
【0072】
[導線を屈曲させた状態に関する説明]
図9は、プリント基板40に第1のフラットケーブル50が接続されたモータ100において、導線51をプリント基板40の上面40aに直交する方向(中心Cに沿った方向)に屈曲させた状態を示す、図1相当の斜視図、図10図9に示したモータ100を、中心Cを含む1つの面で切断した、図2相当の断面図である。
【0073】
また、図11は、プリント基板40に第2のフラットケーブル60が接続されたモータ100において、導線61をプリント基板40の上面40aに直交する方向(中心Cに沿った方向)に屈曲させた状態を示す、図8相当の斜視図、図12図11に示したモータ100を、中心Cを含む1つの面で切断した、図2相当の断面図である。
【0074】
また、図13は、図9に示したモータ100においてコネクタ52を除いた平面図、図14は、図11に示したモータ100においてコネクタ62を除いた平面図である。
【0075】
実施形態のモータ100は、プリント基板40に第1のフラットケーブル50が接続されている状態で、図9,10に示すように、導線51を、一端51aと他端51bとの間の途中の部分でプリント基板40の上面40aに直交する方向(中心Cに沿った方向)に屈曲させた状態とすることができる。つまり、図10に示すように、プリント基板40の上面40aに沿うように第1のパッド列41に接続されてキャップ12の開口12aからキャップ12の外部に引き出された導線51は、この開口12aから外部に露出した途中の部分において、中心Cに沿って図示の上方に向けて、曲げ半径R1で屈曲させた状態とされる。
【0076】
このとき、中心Cに沿って上方に屈曲した導線51及びプリント基板40を通過した導線26は、図10,13に示すように、中心Cに沿った方向から見て、モータ100の外形輪郭となる直径D0の内側の領域内に収められる。つまり、モータ100は、導線51を中心C方向に屈曲した状態で、導線51及び導線26まで含めたモータ100の占有領域を、モータ100の筐体10の外形の領域と、その外形を、中心C方向に延長した領域とを合わせた、直径D0の円柱状の範囲内(空間内)とすることができる。
【0077】
したがって、モータ100は、導線51を中心C方向に屈曲させた状態で、占有領域をコンパクトで単純な形状の範囲に収めることができる。
【0078】
実施形態のモータ100は、プリント基板40に第2のフラットケーブル60が接続されている状態で、図11,12に示すように、導線61を、一端61aと他端61bとの間の途中の部分でプリント基板40の上面40aに直交する方向(中心Cに沿った方向)に屈曲させた状態とすることができる。つまり、図12に示すように、プリント基板40の上面40aに沿うように第2のパッド列42に接続されてキャップ13の開口13aからキャップ13の外部に引き出された導線61は、この開口13aから外部に露出した途中の部分において、中心Cに沿って図示の上方に向けて、曲げ半径R2(>R1)で屈曲させた状態とされる。
【0079】
このとき、導線61は、導線51よりも線径が太いため、導線51よりも曲げに対する剛性が強い。したがって、導線61の曲げ半径R2は、導線51の曲げ半径R1より大きくなる。
【0080】
しかし、導線61の一端61aが接続される第2のパッド42aは、導線51の一端51aが接続される第1のパッド41aよりも、中心Cに近い位置に形成されている。したがって、モータ100は、第2のパッド42aに接続された一端61aからモータ100の外形輪郭までの、N方向に沿った長さ(図12参照)を、第1のパッド41aに接続された一端51aからモータ100の外形輪郭までの、N方向に沿った長さ(図10参照)よりも、長く確保することができる。
【0081】
このように、モータ100は、第1のパッド列41に対する第2のパッド列42の配置により、導線61の曲げ半径R2が導線51の曲げ半径R1より大きくても、中心Cに沿って上方に屈曲した導線61及びプリント基板40を通過した導線26は、図12,14に示すように、中心Cに沿った方向から見て、モータ100の外形輪郭となる直径D0の内側の領域内に収められる。
【0082】
つまり、モータ100は、導線61を中心C方向に屈曲した状態で、導線61及び導線26まで含めたモータ100の占有領域を、モータ100の筐体10の外形の領域とその外形を中心C方向に延長した領域とを合わせた、直径D0の円柱状の範囲内(空間内)、とすることができる。
【0083】
したがって、モータ100は、導線61を中心C方向に屈曲させた状態で、占有領域をコンパクトで単純な形状の範囲に収めることができ、モータ100を他の外部機器に接続する場合に、他の外部機器におけるモータ100の設置スペースを確保し易くすることに貢献することができる。
【0084】
さらに、モータ100は、図14に示すように、キャップ13の開口13aを形成する天板の切り欠きが、図13に示すキャップ12の開口12aを形成する天板の切り欠きに比べて、中心Cにより近い位置まで大きく形成されている。
【0085】
このような、キャップ12に対するキャップ13の構成は、導線61の曲げ半径R2が導線51の曲げ半径R1よりも大きい場合に中心Cに沿って上方に屈曲した導線61の占有領域を、モータ100の外形輪郭となる直径D0の内側の領域内に収めるために、導線61の屈曲の開始位置を導線51の屈曲の開始位置よりも中心Cに近づけるのに役立てることができる。
【0086】
実施形態のモータ100は、エンコーダ部30が、磁気式のロータリーエンコーダであるが、本発明に係るエンコーダ付きモータは、エンコーダ部が、光学式のロータリーエンコーダ、電磁誘導式のロータリーエンコーダ又は機械式(接触式)のロータリーエンコーダ等のその他の方式のロータリーエンコーダであってもよい。
【0087】
実施形態のモータ100はコアレスモータであるが、本発明に係るエンコーダ付きモータはコアレスモータに限定されず、コア(鉄心)を有するモータであってもよく、また、本発明に係るエンコーダ付きモータはブラシレスモータであってもよい。
【0088】
実施形態のモータ100では、2種類のパッド列(第1のパッド列41、第2のパッド列42)がプリント基板40の同一面(上面40a)に形成されているが、本発明に係るエンコーダ付きモータでは、2種類のパッド列がプリント基板の互いに異なる面(上面と下面)に形成されていてもよい。
【0089】
実施形態のモータ100では、線径や幅の異なる2種類のフラットケーブル(第1のフラットケーブル50、第2のフラットケーブル60)に対応するようにパッド(第1のパッド41a、第2のパッド42a)の並んだ方向に沿った幅が異なる2種類のパッド列(第1のパッド列41、第2のパッド列42)がプリント基板40に形成されているが、本発明に係るエンコーダ付きモータは、この形態に限定されない。
【0090】
すなわち、本発明に係るエンコーダ付きモータは、線径や幅の異なる3種類以上のフラットケーブルに対応するように、複数の端子の並んだ方向に沿った幅が異なる3種類以上の端子列がプリント基板に形成されていてもよい。この場合、エンコーダ付きモータは、3種類以上の異なる幅の端子列は、各端子列を構成する複数の端子の並んだ方向が、互いに平行となる配置で形成されていることが好ましい。
【符号の説明】
【0091】
10 筐体
20 モータ本体部
21 回転軸
30 エンコーダ部
40 プリント基板
41 第1のパッド列(端子列)
41a 第1のパッド(端子)
42 第2のパッド列(端子列)
42a 第2のパッド(端子)
50 第1のフラットケーブル(配線)
60 第2のフラットケーブル(配線)
51,61 導線
100 エンコーダ付きコアレスモータ
C 中心(軸)
L1,L2 幅
M パッド並び方向(端子の並んだ方向)
N 配線延在方向
【要約】
【課題】エンコーダ付きモータにおいて、複数種類の導線の配線に対応可能とする。
【解決手段】エンコーダ付きコアレスモータ100は、筐体10の内部に、回転軸21を含むモータ本体部20と、回転軸21の回転角度を検出し回転軸の回転角度を表す信号を生成するプリント基板40を有するエンコーダ部30と、を備え、プリント基板40は、信号を外部に出力する第1のフラットケーブル50(配線)の導線51が接続される第1のパッド41a(端子)が並んで形成された第1のパッド列41(端子列)及び第2のフラットケーブル60(配線)の導線61が接続される第2のパッド42a(端子)が並んで形成された第2のパッド列42(端子列)を有し、第1のパッド41aが並んだ方向Mに沿った幅L1と第2のパッド42aが並んだ方向Mに沿った幅L2とが異なる。
【選択図】図5
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14