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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-10
(45)【発行日】2024-07-19
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G01D 11/24 20060101AFI20240711BHJP
   G01D 11/28 20060101ALI20240711BHJP
   B60K 35/00 20240101ALI20240711BHJP
【FI】
G01D11/24 A
G01D11/28 L
B60K35/00
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020159368
(22)【出願日】2020-09-24
(65)【公開番号】P2022052865
(43)【公開日】2022-04-05
【審査請求日】2023-07-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000231512
【氏名又は名称】日本精機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】倉品 光
(72)【発明者】
【氏名】有福 大輔
【審査官】平野 真樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-059084(JP,A)
【文献】特開2007-121177(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01D 11/00-13/28
B60K 35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
前記光源の前方に配置される入射面と、前記入射面から入射した光を前記入射面の前記前方で出射する出射面と、前記入射面と前記出射面とを接続する導光部と、
前記導光部に配置されるフック受けと、を有する導光部材と、前記導光部材を前記前方から収容する収容部と、後方から前記前方へ伸び前記フック受けと掛かり合い前記導光部材を前記収容部内に固定するフックと、を有するケースと、
前記出射面の前記前方に配置され、前記出射面から出射された光で照明される点灯する意匠を有する表示板と、を備え、
前記収容部及び前記フックは、前記導光部材を前記表示板と平行な方向に挟み込んで固定
前記収容部は、前記導光部材の方向に突出したリブを有し、前記導光部材は、前記リブと掛かり合うリブ受けを有し、前記リブ及び前記リブ受けは、前記収容部及び前記フックが前記導光部材を挟み込む方向と略同一方向に掛かり合う、表示装置。
【請求項2】
前記リブ受けは、前記前方の視認において前記意匠と重なり合う位置以外に配置される、請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記導光部は、前記入射面と前記出射面とを前記前方の視認においてずれた位置に配置するよう前記入射面と前記出射面とを曲げ部を介して接続する、請求項1記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両等に搭載される表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、後方から前方にかけて配置された、光源、導光部材及び表示板を有する表示装置が知られている。表示板は意匠を有し、導光部材に導かれた光により照明されることにより意匠を点灯表示する。導光部材は、表示板の後方でケース部材に支持され、光源及び表示板に対して位置決めされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2005-156503号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
導光部材は、ケース部材にフックなどで適切な位置に配置され固定される。しかしながら、ケース部材の構造や、ケース部材内の空間の制約上、導光部材を1箇所で固定しなければならない場合も起こり得る。この場合、フックが導光部材を後方に押さえる力がモーメントを発生させてしまい、押さえられた箇所から離れた箇所が前方に押し上がってしまう虞がある。これにより、導光部材が表示板を突き上げてしまい、表示装置の外観を損ねてしまう虞がある。
【0005】
本開示はこのような事情を考慮してなされたもので、優れた外観性を有する表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の表示装置は、上述した課題を解決するために、光源と、前記光源の前方に配置される入射面と、前記入射面から入射した光を前記入射面の前記前方で出射する出射面と、前記入射面と前記出射面とを接続する導光部と、前記導光部に配置されるフック受けと、を有する導光部材と、前記導光部材を前記前方から収容する収容部と、後方から前記前方へ伸び前記フック受けと掛かり合い前記導光部材を前記収容部内に固定するフックと、を有するケースと、前記出射面の前記前方に配置され、前記出射面から出射された光で照明される点灯する意匠を有する表示板と、を備え、前記収容部及び前記フックは、前記導 光部材を前記表示板と平行な方向に挟み込んで固定前記収容部は、前記導光部材の方向に突出したリブを有し、前記導光部材は、前記リブと掛かり合うリブ受けを有し、前記リブ及び前記リブ受けは、前記収容部及び前記フックが前記導光部材を挟み込む方向と略同一方向に掛かり合う
【発明の効果】
【0007】
本開示の表示装置においては、優れた外観性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の表示装置の実施形態である表示装置の正面図。
図2図1のII-II線に沿う断面図。
図3図1のIII-III線に沿う断面図。
図4】導光部材を前方及び上方から見た外観斜視図。
図5】導光部材を後方及び下方から見た外観斜視図。
図6】中ケースを前方及び上方から見た図。
図7】フック及びフック受けを拡大した説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の表示装置の実施形態を添付図面に基づいて説明する。本開示の表示装置は、例えば自動車や二輪車等の車両や、船舶、農業機械、建設機械に搭載される。
【0010】
図1は、本開示の表示装置の実施形態である表示装置1の正面図である。
【0011】
図2は、図1のII-II線に沿う断面図である。
【0012】
図3は、図1のIII-III線に沿う断面図である。
【0013】
以下の説明において、「前(前面)」、「後(背面)」、「上」、「下」、「右」、及び「左」は、図1から図3図6及び図7における定義「Fr.」、「Re.」、「To.」、「Bo.」、「R」、及び「L」に従う。尚、表示装置1がユーザに視認される側を「前」とする。
【0014】
表示装置1は、表示ユニット10(後方部材)と、回路基板20と、ケース30と、導光部材50と、表示板70と、を主に有する。
【0015】
表示ユニット10は、表示パネルと、バックライトユニットと、ベゼル11と、を有する。
【0016】
表示パネルは、例えばTFT(Thin Film Transistor)方式の液晶表示パネルである。表示パネルは、液晶層を封入する一対のガラス基板を有する。一対のガラス基板には、ITO(Indium Tin Oxide)等により透明電極が形成される。また、表示パネルは、一対のガラス基板を挟み込むように配置された一対の偏光板(偏光フィルタ)を有する。表示パネルは、図示しないフレキシブルプリント基板(FPC(Flexible Printed Circuits))を介して、回路基板20に接続される。表示パネルは、回路基板20の制御部により制御されることにより、透明電極を介して液晶層に駆動電圧が印加される。これにより、液晶層の液晶分子の配向が制御され、表示パネルの個々の画素の透過率が変化することにより、表示パネルは画像を表示する。
【0017】
バックライトユニットは、表示パネルの後方に設けられる。バックライトユニットは、光源基板及び導光部材からなり、表示パネルを後方から照明する。光源基板は、光源の一例である複数のLED(Light Emitting Diode)を実装する。光源基板は、FPC等の可撓性基板を介して、回路基板20と接続される。LEDは、駆動電流が供給されると、導光部材に向けて光を出射する。導光部材は、LEDが出射した光を表示パネルに向けて導く。
【0018】
ベゼル11は、金属製の枠体(フレーム)であり、表示パネル及びバックライトユニットを収容する。表示パネルは、表示ユニット10の前面においては、少なくとも表示画面15を露出させて覆う。
【0019】
回路基板20は、ケース30に支持されて表示ユニット10の後方に配置される。回路基板20は、表示ユニット10を制御するための制御部、及び複数の光源21を主に有する。
【0020】
制御部は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を有し、例えば、ROMに書き込まれたプログラムに従って所定の演算処理を実行する。制御部は、例えば、車両のECU(Electronic Control Unit)から車速、エンジン回転数、各種車両情報、ナビゲーション情報等を、各種センサ等を介して取得する。制御部は、取得した情報に基づき、表示ユニット10に情報を表示させる。
【0021】
光源21は、回路基板20の前面20aに設けられる。光源21は、例えばトップビュー型(上面発光型)のLEDである。光源21は、矩形意匠が列状に8個並んだ残燃料計としてのゲージ2で用いられる目盛りとなるセグメント3の数に対応して複数(8個)設けられる。
【0022】
ケース30は、下ケース31と、中ケース32(ケース)と、見返し部材38と、保護カバー39と、を有する。
【0023】
下ケース31は、表示装置1の外郭を成す、遮光性の樹脂(例えば白色のポリプロピレン)である。下ケース31は、内部空間に、中ケース32に支持される導光部材50、表示ユニット10及び回路基板20を主に収容する。
【0024】
中ケース32は、遮光性の樹脂(例えば白色のポリプロピレン)である。中ケース32は、表示ユニット10及び回路基板20を主に支持する。また、中ケース32は、導光部材50を収容し支持及び固定する。中ケース32は、基板側開口端33と、表示板側開口端34と、を有する。基板側開口端33は、回路基板20と接することにより、各光源21の照明範囲をセグメント3の数に対応した数に区切る。表示板側開口端34は、各照明範囲の前方に位置する開口端であり、表示板70と接することにより、基板側開口端33と共に各照明範囲を閉じた空間に区切る。
【0025】
中ケース32は、導光部材50及び表示板70を収容及び固定する(詳細は後述)。中ケース32は、導光部材50を収容することで、導光部材50から出射した光を反射し、導光部材50に再度入射させる。
【0026】
見返し部材38は、遮光性の樹脂(例えば黒色のポリプロピレン)である。見返し部材38は、表示ユニット10の表示画面15以外の領域や、表示板70の視認領域以外の領域、ユーザに対して遮蔽すべきケース30の内部を前方から覆う。見返し部材38は、下ケース31の前方で下ケース31と組み合わされて固定される。
【0027】
保護カバー39は、透光性の樹脂(例えば透明な無機ガラス、ポリカーボネート樹脂、PMMA樹脂)である。保護カバー39は、表示ユニット10や回路基板20を塵埃等から保護する。保護カバー39は、下ケース31及び見返し部材38の前方で下ケース31と組み合わされることにより、表示装置1の前方の外郭としても機能する。
【0028】
導光部材50は、透明な樹脂(例えばPMMA)からなる。導光部材50は、光源21の光を表示板70まで導光する。ここで、図4は、導光部材50を前方及び上方から見た外観斜視図である。図5は、導光部材50を後方及び下方から見た外観斜視図である。
【0029】
導光部材50は、入射面51と、出射面52と、導光部53と、フック受け58と、リブ受け59と、を有する。
【0030】
入射面51は、前後方向に対し略垂直な面であり、導光部材50の後端面である。入射面51は、光源21の前方に光源21と対面して配置され、光源21の光が入射する面である。
【0031】
出射面52は、前後方向に対し略垂直な面であり、導光部材50の前端面である。出射面52は、入射面51から入射し、導光部53を導かれた光を、入射面51の前方で出射する。
【0032】
導光部53は、入射面51と出射面52とを接続し、入射面51から入射した光を出射面52に導く。導光部53は、略L字状であって、曲線的な曲げ部53bを有する曲げ形状を有する。具体的には、導光部53は、入射面51が表示ユニット10の外縁10aよりも外側に位置し、出射面52の少なくとも一部が外縁10aよりも内側に位置するよう、曲げ部53bで前後方向に関して曲がる(前方から後方に伸び曲げ部53bで下方に曲がる)曲げ形状を有する。
【0033】
導光部53は、略四角柱状を有する。導光部53は、入射面51(の外縁)と出射面52(の外縁)とを接続する左面55a、右面55b、上面55c及び下面55dを有する。
【0034】
フック受け58は、上面55cの前後方向において入射面51側であって、中ケース32のフック42(後述)に対応する位置に配置され、フック42と掛かり合う。フック受け58は、上面55cから略垂直に突出しており、前後方向に直交する受け側対向面58a(対向面)と、先端58bと、を有する。
【0035】
リブ受け59は、フック受け58よりも前方であって、下面55d上の曲げ部53bに配置される。リブ受け59は、表示板70と対面した際にゲージ2の各セグメント3と前後方向に重なり合わない位置に配置されるのが好ましい。このため、リブ受け59は、下面55dの左右端にそれぞれ配置されるのが好ましい。リブ受け59は、上下方向に直交する受け側対向面59aで滑り防止リブ47のリブ側対向面47aと掛かり合う。
【0036】
表示板70は、導光部材50の出射面52の前方に配置される。表示板70は、前方からは見返し部材38、後方からは中ケース32により挟み込まれて支持される。表示板70は、基材と、意匠層と、を有する。基材は、透過性(透光性)を有する樹脂(例えばポリカーボネート)からなる板状部材である。意匠層は、基材の前面側又は背面側に形成された、黒色等の遮光性インキで印刷された印刷層である。意匠層は、ゲージ2の残燃料計の文字である“F”や“E”の形に抜き文字状に形成されることにより透光性を有する意匠を有する。
【0037】
表示板70は、意匠として特に、導光部材50の出射面52から出射された光で照明され点灯するゲージ2を有する。ゲージ2は、左右方向に一列に配列された8個のセグメント3からなる。ゲージ2は、セグメント3の点灯数に応じて燃料残量を表示する。ゲージ2は、表示ユニット10の一部と前方方向において重なる位置に配置されることにより、表示態様の異なる表示画面15と近接してゲージ2を表示するというデザイン性を有する。
【0038】
次に、中ケース32の詳細について説明する。図6は、中ケース32を上方及び前方から見た図である。図7は、フック42及びフック受け58を拡大した説明図である。
【0039】
中ケース32は、収容部41と、フック42(図2)と、滑り防止リブ47と、を有する。
【0040】
収容部41は、導光部材50を前方から収容することが可能な領域を形成する。収容部41は、導光部53の左面55aと対向する左壁45a、右面55bと対向する右壁45b、及び下面55dと対向する下壁45d、及び上面55cと対向する上壁45cの4面からなる。左壁45a、右壁45b及び下壁45dは、導光部53の曲げ部53bを含む形状に対応する(沿った)形状を有する。すなわち、左壁45a、右壁45b及び下壁45dは、導光部53の後端53a(入射面51と同一面上)から先端53cまでの領域を覆う。収容部41は、導光部53と密着しており、導光部53で出射した光を反射させて再入射させる。また、収容部41は、導光部53内の光を意図しない方向に反射させてしまう虞のある直線的な角を有しない曲線的な形状からなるため、導光部材50の導光効率を向上できる。
【0041】
下壁45dは、下面55dを押す下リブ49を有する。下リブ49は、可能な限り光源21に近い位置が好ましい。下リブ49は、下面55dに対向し、前後方向(光源21方向)に伸び下面55d側に突出する。左壁45a及び右壁45bは、左面55a及び右面55bを押す左右リブ46を有する。左右リブ46は、左面55a及び右面55bにそれぞれ対向し、前後方向に伸び左面55a側及び右面55b側にそれぞれ突出する。
【0042】
フック42は、上壁45c上に後方から前方に伸びるよう、配置される。フック42の先端は、上面55cでフック受け58と掛かり合う爪42aを有する。爪42aは、前後方向に直交する面に対して爪42aの根元42bを起点に前方及び下方の方向に傾斜したフック側対向面42c(対向面)を有する(図7)。
【0043】
滑り防止リブ47は、下壁45dであって、下面55dの2箇所のリブ受け59の位置に対応する2箇所に配置される。滑り防止リブ47は、上下方向に直交するリブ側対向面47a(図3)でリブ受け59の受け側対向面59aと掛かり合う。
【0044】
次に、導光部材50が収容部41に収容され固定される構造について詳細に説明する。
【0045】
導光部材50は、中ケース32の前方の表示板側開口端34から、後端53a側から収容部41に組み付けられる。導光部材50は、フック受け58でフック42と掛かり合い、収容部41に固定される。このとき、フック受け58は、先端58bと受け側対向面58aとの成す角58cが爪42aの根元42bから前方かつ下方の方向に斜めに形成される斜面であるフック側対向面42cに掛かり合い、フック42の弾性により後方かつ下方に押される。下壁45dの下リブ49(収容部)と及びフック42は、導光部材50を表示板70と平行な方向に挟み込んで固定する。これにより、導光部材50は、略上下方向及び前後方向において中ケース32により固定される。また、下リブ49は光源21に近い位置で導光部材50を挟み込むため、光源21に近い位置で精度よく入射面51を位置決めできる。導光部材50は、左右リブ46により左右方向を位置決めされる。
【0046】
このとき、図7に示すように、フック受け58の受け側対向面58aは、前後方向に直交する面に関して平行である。一方、フック側対向面42cは、前後方向に直交する面に関して傾斜しており、受け側対向面58aとフック側対向面42cは前後方向に関して隙間を介して向かい合うことになる。すなわち、フック42は、フック受け58に対して後方の力を作用させることを低減し、主に表示板70と平行な方向に関して力を作用させる。
【0047】
ここで、フック受け58を介して導光部材50に後方に強い力が加わると、モーメントが発生し導光部材50の先端53cが浮き上がる虞がある。この場合、導光部材50が先端53cで表示板70を押し上げてしまい、表示板70が突き上げられてしまう虞がある。例えば、中ケース32に、モーメントに対応する力を先端53c側に作用させるための押さえを設けることも考えられる。しかしながら、中ケース32の成形のための型の都合上、中ケース32の外側に対して遮光を要する部分に孔ができてしまうため、押さえを形成する手段は取り得ない。これに対し、中ケース32は、フック42で主に表示板70と平行な方向で押さえて支持する構造としたため、モーメントを発生する虞を低減できる。
【0048】
また、導光部材50は、リブ受け59においても滑り防止リブ47と掛かり合う。滑り防止リブ47及びリブ受け59は、収容部41及びフック42が導光部材50を挟み込む方向と略同一な方向、すなわち、表示板70と平行な方向に掛かり合う。導光部材50がフック42から下方に押される力が強い場合には、導光部材50が曲線形状の下壁45dを滑り上がってしまい下方にずれる虞がある。しかしながら、滑り防止リブ47及びリブ受け59がリブ側対向面47a及び受け側対向面59aで掛かり合うことにより、導光部材50を所要の位置に固定できる。
【0049】
このような表示装置1は、導光部材50を中ケース32の収容部41に好適に保持できるため、導光部材50が表示板70を突き上げてしまうことを低減でき、使用時において優れた外観性を有することができる。
【0050】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0051】
リブ受け59は、フック受け58の前方に位置する例を説明したが、これに限らず後方に位置してもよい。
【0052】
導光部53が略四角柱状である例を用いて説明したが、円柱、三角柱、四角柱以上の多角柱であってもよい。
【0053】
セグメント3は、残燃料計の目盛りであったが、これに限らず、ターンやハイビームや燃料残量警告灯等のインジケータ意匠であってもよい。
【符号の説明】
【0054】
1 表示装置
2 ゲージ
3 セグメント
10 表示ユニット
10a 外縁
11 ベゼル
15 表示画面
20 回路基板
20a 前面
21 光源
30 ケース
31 下ケース
32 中ケース
33 基板側開口端
34 表示板側開口端
38 見返し部材
39 保護カバー
41 収容部
42 フック
42a 爪
42b 根元
42c フック側対向面
45a 左壁
45b 右壁
45c 上壁
45d 下壁
46 左右リブ
47 滑り防止リブ
47a リブ側対向面
49 下リブ
50 導光部材
51 入射面
52 出射面
53 導光部
53a 後端
53b 曲げ部
53c 先端
55a 左面
55b 右面
55c 上面
55d 下面
58 フック受け
58a 受け側対向面
58b 先端
58c 角
59 リブ受け
59a 受け側対向面
70 表示板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7