(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-10
(45)【発行日】2024-07-19
(54)【発明の名称】食品提供システム、食品提供方法及び食品提供プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/12 20120101AFI20240711BHJP
G06Q 30/06 20230101ALI20240711BHJP
【FI】
G06Q50/12
G06Q30/06
(21)【出願番号】P 2020120252
(22)【出願日】2020-07-13
【審査請求日】2023-03-08
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】520258703
【氏名又は名称】合同会社SKYパートナーズ
(74)【代理人】
【識別番号】100123559
【氏名又は名称】梶 俊和
(74)【代理人】
【識別番号】100177437
【氏名又は名称】中村 英子
(72)【発明者】
【氏名】神谷 勇樹
【審査官】中野 修平
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-227476(JP,A)
【文献】特開平03-046902(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータと、印刷装置と、食品提供棚と、表示装置と、を有する食品提供システムであって、
前記コンピュータは、
注文者が情報入力を行う通信端末から送信された注文情報を受信する受信部と、
前記注文情報に基づき当該注文情報を識別するための注文識別情報を生成して当該注文識別情報を前記印刷装置へと送信する送信部と、を有し、
前記注文情報は、注文に係る食品を示す注文食品情報と、前記注文者が食品を受け取るべき店舗を示す店舗情報と、店内飲食か持ち帰りかを示す食事方法情報と、前記食品の受取日時を示す受取日時情報と、を含み、
前記店舗に配置された前記印刷装置は、
受信した前記注文識別情報に基づき、前記注文情報に対応するバーコードを印刷する印刷機能を有し、
前記店舗に配置された前記食品提供棚は、
前記注文情報に基づき提供される前記食品を収容するために区画された複数の収容区画と、
収容区画に前記食品が収容された際にその食品に付された前記バーコードを読取り可能に前記複数の収容区画ごとに配置された複数の撮像部と、を有し、
前記店舗に配置された前記表示装置は、
前記収容区画に収容された前記食品に対応する前記注文情報の少なくとも一部であって、少なくとも前記食事方法情報を、前記複数の収容区画に対応して表示する表示機能を有し、
前記コンピュータは、
前記収容区画に前記食品が収容された際に当該収容区画に収容された前記食品に付された前記バーコードを撮像部を介して読み取る画像処理部と、
読み取った前記バーコードに基づいて、前記収容区画に収容された前記食品に対応する前記注文情報の少なくとも一部を、前記収容区画に対応して前記表示装置に表示させる表示処理部と、を有し、
前記店舗において前記注文者が前記受取日時に前記食品を受け取ることを可能とする食品提供システム。
【請求項2】
前記表示装置が前記複数の収容区画ごとに前記食品提供棚に複数配置されるか、又は前記食品提供棚と別体とされた1又は複数の表示装置に前記収容区画と前記注文情報の少なくとも一部とが相互に対応付けられて表示されるようになっている、請求項1に記載の食品提供システム。
【請求項3】
前記注文情報は、注文者の氏名、注文者の連絡先、注文に係る価格情報のうちの少なくとも1つを含み、かつ、前記表示装置に、前記注文者の氏名又は前記注文識別情報のうち少なくともいずれか一方を表示する、請求項1又は請求項2に記載の食品提供システム。
【請求項4】
コンピュータにより、
注文者が情報入力を行う通信端末から送信された注文情報を受信する受信ステップと、
前記注文情報を識別するための注文識別情報を生成して当該注文識別情報を印刷装置に向けて送信する送信ステップと、
前記印刷装置に、受信した前記注文識別情報に基づき前記注文情報に対応するバーコードを印刷させる印刷ステップと、
食品提供棚の収容区画に前記注文情報に係る食品が収容された際に、当該食品に付された前記バーコードを撮像部を介して読み取る画像処理ステップと、
読み取った前記バーコードに基づいて、前記収容区画に収容された前記食品に対応する前記注文情報の少なくとも一部を、前記収容区画に対応して表示装置に表示させる表示処理ステップと、を実行する食品提供方法であって、
前記注文情報は、注文に係る食品を示す注文食品情報と、前記注文者が食品を受け取るべき店舗を示す店舗情報と、店内飲食か持ち帰りかを示す食事方法情報と、前記食品の受取日時を示す受取日時情報と、を含み、
前記食品提供棚は、
前記食品を収容するために区画された複数の前記収容区画と、収容区画に食品が収容された際にその食品に付された前記バーコードを読取り可能に前記複数の収容区画ごとに配置された複数の前記撮像部と、を有し、
前記表示装置は、少なくとも前記食事方法情報を表示するものであり、
前記印刷装置、前記食品提供棚及び前記表示装置は、いずれも前記店舗に配置されているものであり、
前記店舗において前記注文者が前記受取日時に前記食品を受け取ることを可能とする食品提供方法。
【請求項5】
コンピュータに、
注文者が情報入力を行う通信端末から送信された注文情報を受信する受信ステップと、
前記注文情報を識別するための注文識別情報を生成して当該注文識別情報を印刷装置に向けて送信する送信ステップと、
前記印刷装置に、受信した前記注文識別情報に基づき前記注文情報に対応するバーコードを印刷させる印刷ステップと、
食品提供棚の収容区画に前記注文情報に係る食品が収容された際に、当該食品に付された前記バーコードを撮像部を介して読み取る画像処理ステップと、
読み取った前記バーコードに基づいて、前記収容区画に収容された前記食品に対応する前記注文情報の少なくとも一部を、前記収容区画に対応して表示装置に表示させる表示処理ステップと、を実行させる食品提供プログラムであって、
前記注文情報は、注文に係る食品を示す注文食品情報と、前記注文者が食品を受け取るべき店舗を示す店舗情報と、店内飲食か持ち帰りかを示す食事方法情報と、前記食品の受取日時を示す受取日時情報と、を含み、
前記食品提供棚は、
前記食品を収容するために区画された複数の前記収容区画と、収容区画に食品が収容された際にその食品に付された前記バーコードを読取り可能に前記複数の収容区画ごとに配置された複数の前記撮像部と、を有し、
前記表示装置は、少なくとも前記食事方法情報を表示するものであり、
前記印刷装置、前記食品提供棚及び前記表示装置は、いずれも前記店舗に配置されているものであり、
前記店舗において前記注文者が前記受取日時に前記食品を受け取ることを可能とする食品提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品提供システム、商品提供方法、商品提供プログラム及び商品提供棚に係り、特に注文者が自身の注文に係る商品が既に提供済みか否か、又は棚のどの位置に提供されているかを容易に把握することのできる注文品提供システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自宅のパーソナルコンピュータ(いわゆるパソコン又はPC)や携帯情報端末(いわゆるスマートフォン、タブレット端末等)から店舗に対して事前に注文を行い、店舗に出向いた際にその注文に係る商品を受け取るサービスが提供されている。例えば、調理等の時間を要する食品の注文においては、注文者が事前にスマートフォンから注文及び決済を完了しておけば、出来上がり時間になった頃に注文者が店舗に出向いて注文に係る商品を受け取るだけで取引が完了する。このような注文方法によれば、注文者にとっても店舗(提供者)側にとっても時間ロスが少なく効率がよい。
【0003】
例えば、特許文献1には、「店舗側にとっては利用者が商品を選択するまでの時間を省略することができ、利用者側にとっては店舗の混雑状況などの理由により希望の商品を注文する店舗を簡単に再選択することができる」ことを課題とする商品の受注管理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、多くの注文が同時期に重なって発注された場合、注文者ごとの注文に係る商品が混乱してしまう場合がある。例えば、店舗がファーストフード店であって、複数の注文者A~Cが各々商品としてのハンバーガーA~Cを同時間帯に注文したとする。店舗側でハンバーガーA~Cの調理が出来上がっても注文者A~Cが店舗に受け取りに来るまでの間は、ハンバーガーA~Cを取り置きすることとなる。
【0006】
ここで注文者AがハンバーガーAを取りに来た場合には、店舗側で調理済みの複数のハンバーガーA~Cの中からハンバーガーAを特定して注文者Aに渡す必要があるが、注文と商品との対応をよく確認しないと、間違って注文者AにハンバーガーBを渡してしまう場合がある。
【0007】
このように、従来の商品提供方法では、注文者に対し注文と異なる商品を渡してしまうという作業ミス(いわゆる商品の取り違え)が生じるリスクがあった。また、注文に係る商品をその注文者である注文者に正しく渡すために確認や特定の作業に負担が生じていた。したがって、注文者自身が自分の注文に係る商品を容易に特定でき、店舗側スタッフの作業負担を生じることなく自身で自己の注文商品を間違いなく把握することのできる商品提供の方法が望まれていた。
【0008】
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、店舗における商品の受け渡しにおいて、注文者自身が自己の注文に係る商品を容易に特定することができ、店舗側スタッフの作業ミス低減や作業負担軽減に寄与することのできる商品提供システム、商品提供方法、商品提供プログラム及び商品提供棚を提供することを例示的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の例示的側面としての商品提供システムは、以下の構成を有する。
【0010】
コンピュータと、印刷装置と、商品提供棚と、表示装置と、を有する商品提供システムであって、前記コンピュータは、通信端末から送信された注文情報を受信する受信部と、前記注文情報に基づき当該注文情報を識別するための注文識別情報を生成して当該注文識別情報を前記印刷装置へと送信する送信部と、を有し、前記印刷装置は、受信した前記注文識別情報に基づき、前記注文情報に対応するバーコードを印刷する印刷機能を有し、前記商品提供棚は、前記注文情報に基づき提供される商品を収容するために区画された複数の収容区画と、収容区画に前記商品が収容された際にその商品に付された前記バーコードを読取り可能に前記複数の収容区画ごとに配置された複数の撮像部と、を有し、前記表示装置は、前記収容区画に収容された前記商品に対応する前記注文情報の少なくとも一部を、前記複数の収容区画に対応して表示する表示機能を有し、前記コンピュータは、前記収容区画に前記商品が収容された際に当該収容区画に収容された前記商品に付された前記バーコードを撮像部を介して読み取る画像処理部と、読み取った前記バーコードに基づいて、前記収容区画に収容された前記商品に対応する前記注文情報の少なくとも一部を、前記収容区画に対応して前記表示装置に表示させる表示処理部と、を有する商品提供システム。
【0011】
本発明の他の例示的側面としての商品提供方法は、以下の構成を有する。
【0012】
コンピュータにより、通信端末から送信された注文情報を受信する受信ステップと、前記注文情報を識別するための注文識別情報を生成して当該注文識別情報を印刷装置に向けて送信する送信ステップと、を実行し、前記印刷装置により、受信した前記注文識別情報に基づき前記注文情報に対応するバーコードを印刷する印刷ステップを実行し、前記コンピュータにより、商品提供棚の収容区画に前記注文情報に係る商品が収容された際に、当該商品に付された前記バーコードを撮像部を介して読み取る画像処理ステップと、読み取った前記バーコードに基づいて、前記収容区画に収容された前記商品に対応する前記注文情報の少なくとも一部を、前記収容区画に対応して前記表示装置に表示させる表示処理ステップと、を実行する商品提供方法であって、前記商品提供棚は、前記商品を収容するために区画された複数の前記収容区画と、収容区画に商品が収容された際にその商品に付された前記バーコードを読取り可能に前記複数の収容区画ごとに配置された複数の前記撮像部と、を有する商品提供方法。
【0013】
本発明の更に他の例示的側面としての商品提供プログラムは、以下の構成を有する。
【0014】
コンピュータに、通信端末から送信された注文情報を受信する受信ステップと、前記注文情報を識別するための注文識別情報を生成して当該注文識別情報を印刷装置に向けて送信する送信ステップと、商品提供棚の収容区画に前記注文情報に係る商品が収容された際に、前記印刷装置により印刷されて当該商品に付された前記バーコードを撮像部を介して読み取る撮像ステップと、読み取った前記バーコードに基づいて、前記収容区画に収容された前記商品に対応する前記注文情報の少なくとも一部を、前記収容区画に対応して前記表示装置に表示させる表示処理ステップと、を実行させる商品提供プログラムであって、前記商品提供棚は、前記商品を収容するために区画された複数の前記収容区画と、収容区画に商品が収容された際にその商品に付された前記バーコードを読取り可能に前記複数の収容区画ごとに配置された複数の前記撮像部と、を有する商品提供プログラム。
【0015】
本発明の更に他の例示的側面としての商品提供棚は、以下の構成を有する。
【0016】
コンピュータにより、通信端末から送信された注文情報を受信する受信ステップと、前記注文情報を識別するための注文識別情報を生成して当該注文識別情報を印刷装置に向けて送信する送信ステップと、を実行し、前記印刷装置により、受信した前記注文識別情報に基づき前記注文情報に対応するバーコードを印刷する印刷ステップを実行し、前記コンピュータにより、商品提供棚の収容区画に前記注文情報に係る商品が収容された際に、当該商品に付された前記バーコードを撮像部を介して読み取る画像処理ステップと、読み取った前記バーコードに基づいて、前記収容区画に収容された前記商品に対応する前記注文情報の少なくとも一部を、前記収容区画に対応して前記表示装置に表示させる表示処理ステップと、を実行する商品提供方法に用いられる商品提供棚であって、前記商品を収容するために区画された複数の前記収容区画と、収容区画に商品が収容された際にその商品に付された前記バーコードを読取り可能に前記複数の収容区画ごとに配置された複数の前記撮像部と、を有する商品提供棚。
【0017】
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされるであろう。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、店舗における商品の受け渡しにおいて、注文者自身が自己の注文に係る商品を容易に特定することができ、店舗側スタッフの作業ミス低減や作業負担軽減に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】実施形態1に係る食品提供システムSを説明するための全体構成図である。
【
図2】通信端末U1の表示画面に注文画面U2が表示されている様子を示す図である。
【
図3】コンピュータ20の内部構成を説明する概略ブロック図である。
【
図4】注文情報データベースDのデータ構造を説明するデータ構造図である。
【
図5】プリンタ30が印刷したバーコードBCの印刷結果例である。
【
図8】実施形態1に係る食品提供システムSの利用形態を説明するフローチャートである。
【
図9】実施形態2に係る食品提供システムS2を説明するための全体構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[実施形態1]
以下、本発明の実施形態1について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る食品提供システム(商品提供システム)Sを説明するための全体構成図である。食品提供システムSは、コンピュータ20、プリンタ(印刷装置)30、食品提供棚(商品提供棚)40、表示装置50を有して大略構成される。本実施形態1では、食品提供システムSとしては、ファーストフード店における受注システムを想定して説明する。商品は食品1としてのハンバーガー、ポテトフライ、ドリンク等である。
【0021】
店舗2にプリンタ30、食品提供棚40、表示装置50が設置されている。コンピュータ20は、店舗2のプリンタ30、食品提供棚40、表示装置50とLAN又はインターネットW等のネットワークを介して接続されていればよく、店舗2に設置されていてもよいし、店舗2外に設置されていてもよい。また、コンピュータ20は、1台でその全ての機能を発揮してもよいし、複数台で機能を分担しつつ全体としてコンピュータ20としての機能を発揮するものであってもよいのはもちろんである。
【0022】
例えば、
図1のように、インターネットWを介して注文者Uの通信端末U1と接続されたコンピュータ20が店舗2内に設置され、店舗2内でLANによりプリンタ30、食品提供棚40、表示装置50と接続されていてもよい。また、後述する実施形態2のように、店舗2外に設置された注文管理サーバとしてのサーバSV1と店舗2内に設置された店舗サーバとしてサーバSV2とが協働してコンピュータ20として機能し、これらサーバSV、SV2がインターネットWを介して注文者Uの通信端末U1と接続されていてもよい(
図9参照)。実施形態2に示すように、サーバSV1に対して店舗側のサーバSV2を複数接続する構成とすることで、複数店舗の注文情報をサーバSV1が統括的に管理することができる。
【0023】
<注文者Uの通信端末U1の説明>
通信端末U1は、インターネットWを介して食品1の発注が可能な情報通信端末であり、例えば、パソコン、スマートフォン、タブレット端末等を通信端末U1として利用することができる。
図2は、通信端末U1の表示画面に店舗2への食品1の注文を行うための注文画面U2が表示されている様子を示す図である。
【0024】
注文画面U2は、注文プログラムによって提供される画面であり、注文プログラムは、アプリとして通信端末U1内のメモリに格納されるか、又はクラウドサーバ内に格納されたものがインターネットWを介してASP(Application Service Provider)として提供され、通信端末U1により利用可能とされている。
【0025】
注文画面U2では、注文情報F1の入力(又は選択)が可能である。注文情報F1は、注文者Uの氏名、注文する店舗2(すなわち、食品1を受け取る店舗2)、注文に係る食品1、店内飲食か持ち帰りかの情報、金額等の情報(注文者氏名情報F11、店舗情報F13、注文食品情報F14、食事方法情報F15、金額情報F18)の一部又は全てを含む。注文情報F1は、更に注文者Uの連絡先、受取日時、担当する店員の情報(注文者連絡先情報F12、受取日時情報F16、担当店員情報F17)を含んでもよい。
【0026】
注文画面U2において注文者Uが注文情報F1を入力すると、その注文情報F1はインターネットWを介してコンピュータ20へと送信される。ここで例えば、注文画面U2において決済(商品代金の支払い)も実行可能であれば、注文者Uが店舗2で食品1を受け取る際に代金支払いを行う必要がないので、更に食品1の受取りが円滑かつ簡単となる。
【0027】
なお、通信端末U1は、必ずしも注文者Uが所有、管理するものでなくともよい。例えば、店舗2の店内に設置されたタブレット端末や注文機(いわゆる券売機、キオスク等)を通信端末U1として利用することができる。その場合において、注文者Uが通信端末U1を操作して注文情報F1を入力してもよいし、注文者Uに代わって店舗2の店員が通信端末U1に注文情報F1を入力してもよい。
【0028】
<コンピュータ20の説明(1)>
図3は、コンピュータ20の内部構成を説明するための概略ブロック図である。コンピュータ20は、内部にコンピュータ20の主要部としてのCPU(演算処理装置)21及び記憶装置としてのメモリ22を有している。メモリ22内には食品提供プログラム(商品提供プログラム)Pが格納されている。コンピュータ20が食品提供プログラムPを実行すると、その実行指令に基づいてCPU21が各種演算処理を行い、その演算処理に伴い一時的又は恒久的に記憶すべき情報がメモリ22内に格納されるようになっている。メモリ22内には、注文情報データベースDも格納されているが、詳細については後述する(
図4参照)。
【0029】
食品提供プログラムPは、コンピュータ20の主要部としてのCPU21を、受信部23、送信部24、画像処理部25、表示処理部26として機能させる。食品提供プログラムPの実行により、その受信部23は受信ステップを、送信部24は送信ステップを、画像処理部25は画像処理ステップを、表示処理部26は表示処理ステップを実行する。
受信部23は、通信端末U1から送信された注文情報F1を受信する機能を有する。受信された注文情報F1は、注文情報データベースDとしてメモリ22内に構築される。
【0030】
図4は、注文情報データベースDのデータ構造を説明するデータ構造図である。注文情報データベースD内には、複数の注文者Uからの複数の注文情報F1が格納されている。各注文情報F1に対して、注文者氏名情報F11、注文者連絡先情報F12、店舗情報F13、注文食品情報F14、店内飲食か持ち帰りかを特定する食事方法情報F15、受取日時情報F16、担当店員情報F17、金額情報F18が相互に関連付けられている。また、これらの注文情報F1の各々に対して、注文情報F1を識別するための注文番号(注文識別情報)F10が関連付けられている。
【0031】
なお、メモリ22内に別途注文者情報データベースが格納されており、注文者氏名情報F11や注文者連絡先情報F12と注文者識別コードとが相互に関連付けられていてもよい。この場合において、注文情報データベースD内で注文者氏名情報F11、注文者連絡先情報F12に代替して注文者識別コードが用いられてもよい。
【0032】
メモリ22内に別途店舗情報データベースが格納されており、店舗情報F13と店舗識別コードとが相互に関連付けられていてもよい。この場合において、注文情報データベースD内で店舗情報F13に代替して店舗識別コードが用いられてもよい。また、メモリ22内に別途店舗情報データベースが格納されており、店舗情報F13と店舗識別コードとが相互に関連付けられていてもよい。この場合において、注文情報データベースD内で店舗情報F13に代替して店舗識別コードが用いられてもよい。
【0033】
上記同様に、注文情報データベースD内の他の注文情報(注文食品情報F14、食事方法情報F15、担当店員情報F17)も、各々を識別するための識別コードと関連付けられており、注文情報データベースD内において、他の注文情報に代替して他の注文情報の各々に対応する識別コードが用いられてもよい。
【0034】
送信部24は、受信した注文情報F1に基づき注文情報F1を識別するための注文番号F10を生成する機能、及び、注文番号F10をプリンタ(印刷装置)へと送信する機能を有する。受信部23が注文情報F1を受信すると、送信部24は、注文情報F1に対応する注文番号F10を生成する。その注文番号F10と注文情報F1とが関連付けられて注文情報データベースDが構築される。
【0035】
送信部24は、生成した注文番号F10を、注文情報F1を特定する情報としてプリンタ30に向けて送信する。なお、続いてプリンタ30及び食品提供棚40の説明を行い、その後にコンピュータ20における画像処理部25及び表示処理部26の説明を行う。
【0036】
<プリンタ30の説明>
プリンタ30は、店舗2内に設置されて使用されるバーコード出力のための出力装置であって、コンピュータ20から注文情報F1に対応する注文番号F10を受信すると、その注文番号F10に基づいて注文情報F1に対応するバーコードBCを印刷する印刷機能を有する。注文番号F10に基づいてバーコードBCを生成する機能は、プリンタ30が有してもよいし、コンピュータ20の送信部24が有してもよい。
【0037】
図5は、プリンタ30が印刷したバーコードBCの印刷結果例である。
図5では、バーコードBCは二次元バーコード(いわゆるQRコード(登録商標))を例示しているが、これに限られず、JANコード等の一次元バーコードであっても、他の二次元バーコードであってもよい。また、実施形態1では、プリンタ30はラベルプリンタであってバーコードBCが印刷された印刷結果物としてのラベル31は裏面がシールとなっていて食品1に貼付可能である。
【0038】
図5(a)~(d)には、バーコードBCが印刷されたラベル31のバリエーションを示す。ラベル31にはバーコードBCの他に、例えば、注文番号F10、注文者氏名情報F11、注文食品情報F14、食事方法情報F15等の注文情報F1の一部又は全部が、補助的に印刷されていてもよい。バーコードBCには、注文情報F1を特定するための情報、例えば注文番号F10の情報だけが埋め込まれており、バーコードBCに対応する注文情報F1の内容(注文者氏名情報F11、注文食品情報F14、食事方法情報F15等)は、メモリ22内の注文情報データベースDによって特定されるものであってもよい。また、バーコードBC内に、注文番号F10、注文者氏名情報F11、注文食品情報F14、食事方法情報F15等が埋め込まれていてもよい。
【0039】
なお、注文情報F1がコンピュータ20によって受信されると、その内容が店舗2の店員に伝達され、店員は、注文情報F1の内容に従って注文情報F1に係る食品1を準備する。例えば、注文情報F1の注文食品情報F14がチーズバーガー及びポテトフライである場合、店員は、チーズバーガーとポテトフライを調理する。そして、調理完了後の食品1に対してそれに対応するバーコードBCを付する。
【0040】
バーコードBCを付するとは、例えば、食品1が包装されていたりパッケージに詰められている場合には、その包装やパッケージにバーコードBCが印刷されたラベル31を貼付することを意味する。また、食品1が提供されるトレーにラベル31が貼付されたり、トレー上にラベル31が置かれることもバーコードBCを付することに含まれる。ラベル31の貼付位置は、後述するカメラ(撮像部)41(
図6参照)の撮像範囲に応じて店員により調整される。
【0041】
なお、本実施形態1では、バーコードBCを出力するための出力装置としてバーコードBCを印刷可能なプリンタ30、特にラベルプリンタを例示して説明したが、食品1に付することのできるバーコードBCを出力可能なものであれば、出力装置としては必ずしもプリンタ30に限られない。
【0042】
<食品提供棚40の説明>
図6は、食品提供棚40の概略構成図である。食品提供棚40は、店舗2内に設置され、商品としての食品1を提供するための棚である。調理済みであり、注文者Uに提供可能となった食品1を注文者Uが自ら受け取ることが可能なように、食品提供棚40は複数の区画棚(収容区画)42(42a~42f)を有している。区画棚42は、注文情報F1に基づき提供される食品1を収容するために複数に区画された領域である。
【0043】
複数の注文者Uからの複数の注文が同時期にあったときに、複数の注文情報F1の各々に対応する複数の調理済みの食品1が複数の区画棚42(42a~42f)に載置(収容)可能となっている。
【0044】
複数の区画棚42(42a~42f)の各々には、対応するカメラ41(41a~41f)が複数配置されている。すなわち、区画棚42aにはカメラ41aが、区画棚42bにはカメラ41bが配置されている。カメラ41は、区画棚42に食品1が載置(収容)された際にその食品1に貼付されたバーコードBCを読取り可能である。
バーコードBCを読み取るために、カメラ41は、食品1に貼付されたラベル31と対向するように配置される。例えば、食品1のパッケージの上面にラベル31が貼付される場合には、区画棚42の上側内面にカメラ41が配置される。食品1のパッケージの側面にラベル31が貼付される場合には、区画壁42の左右側壁にカメラ41が配置される。食品1のパッケージの底面にラベル31が貼付されて、区画壁42の底面に配置されたカメラ41がバーコードBCを読み取るものであってもよい。
【0045】
撮像部は、バーコードBCを読取り可能な光学装置であればよく、例えば、CCDやCMOS等の撮像素子を備えたカメラ41を適用可能であるが、LEDや半導体レーザ等の発光光源と受光センサとを備えたバーコードリーダであってもよい。カメラ41によるバーコードBCの読取りは、画像処理部25の機能により実現される。カメラ41がバーコードBCを読み取ると、その読取り信号がコンピュータ20へと送信される。
【0046】
<コンピュータ20の説明(2)>
画像処理部25は、区画棚42に食品1が載置された際に食品1に付されたバーコードBCをカメラ41を介して読み取る機能を有する。カメラ41の視野内にバーコードBCが読取り可能に出現すると、画像処理部25はカメラ41にバーコードBCの読取りを実行させ、その読取り信号をコンピュータ20へと送信させる。そして、画像処理部25は、バーコードBCの読取り信号に基づき、バーコードBCに対応する注文番号F10及び注文情報F1を注文情報データベースDを用いて特定する。
【0047】
区画棚42のうちの複数(例えば、区画棚42a~42c)に食品1(1a~1c)が載置され、各食品1a~1cに各々バーコードBCa~BCcが付されている場合、画像処理部25は、各区画棚42a~42cに各々配置されたカメラ41a~41cにバーコードBCa~BCcの読取りを実行させ、その複数の読取り信号をコンピュータ20へと送信させる。
【0048】
画像処理部25は、バーコードBCa~BCcの読取り信号に基づき、バーコードBCa~BCcに各々対応する複数の注文番号F10及び注文情報F1を注文情報データベースDを用いて特定する。
【0049】
表示処理部26は、バーコードBCに基づいて、区画棚42内の食品1に対応する注文情報F1の一部又は全部を区画棚42に対応して表示装置50に表示させる機能を有する。表示処理部26は、例えば、バーコードBCaに基づき特定された注文番号F10や注文情報F1の一部又は全部を、区画棚42a内の食品1aに対応して表示装置50に表示させる。また、例えば、バーコードBCbに基づき特定された注文番号F10や注文情報F1の一部又は全部を、区画棚42b内の食品1bに対応して表示装置50に表示させる。また、例えば、バーコードBCcに基づき特定された注文番号F10や注文情報F1の一部又は全部を、区画棚42c内の食品1cに対応して表示装置50に表示させる。
【0050】
ここで、表示装置50が、食品提供棚40の複数の区画棚42の各々に設けられている場合には、バーコードBCaに基づく食品1aの注文情報F1の一部又は全部が、区画棚42aに対応して設けられた表示装置50aに表示され、バーコードBCbに基づく食品1bの注文情報F1の一部又は全部が、区画棚42bに対応して設けられた表示装置50bに表示され、バーコードBCcに基づく食品1cの注文情報F1の一部又は全部が、区画棚42cに対応して設けられた表示装置50cに表示される。
【0051】
このように、区画棚42内に食品1が載置された際に、その載置された食品1に対応する注文情報F1が表示装置50に表示されるので、食品1を受け取りに店舗2に来店した注文者Uは、店員の手を煩わせることなく、かつ、間違えることなく自身の注文に係る食品1を自ら受け取ることができる。
【0052】
<表示装置50の説明>
表示装置50は、区画棚42に載置された食品1に対応する注文情報F1の少なくとも一部を区画棚42に対応して表示する表示機能を有するディスプレイ装置である。表示装置50としては、例えば、液晶、プラズマ、有稀EL等の表示装置の他、電子ペーパーを適用することもできる。
【0053】
図6に示すように、表示装置50(50a~50f)が区画棚42(42a~42f)に各々対応して食品提供棚40に設けられている場合には、表示装置50(50a~50c)は各々対応する区画棚42(42a~42c)に載置された食品1(1a~1c)の注文情報F1や注文番号F10を表示する。
【0054】
また、例えば、
図7に示すように、食品提供棚40と別体とされた表示装置50が店舗2内に設置されている場合には、表示装置50に複数の区画棚42(42a~42f)に対応する画像G(Ga~Gf)と、各区画棚42(42a~42f)に載置された食品1(1a~1c)の注文情報F1や注文番号F10が表示されるようになっていてもよい。
【0055】
店舗2に来店した注文者Uは、店舗2内の表示装置50を確認すれば、自分の注文に係る食品1が出来上がっているか否か、またどの区画棚42に載置されているかを迅速かつ確実に把握することができる。
【0056】
<食品提供システムSの利用形態>
次に、
図8のフローチャートを用いて、本実施形態1の食品提供システムSの利用形態について説明する。
【0057】
注文者Uが通信端末U1から食品1の注文を行う(S.1)。このとき、店舗2を特定し、複数の食品メニューの中から注文に係る食品1を選択し、注文者Uの情報を入力し、決済を完了させる。食品1の受取日時は、注文者Uが指定するものであっても、店舗2側から指定するものであってもよい。
【0058】
注文情報F1がインターネットWを介してコンピュータ20へと送信される(S.2)。店舗2側では、プリンタ30が、注文情報F1に対応するバーコードBCを印刷する(S.3)。そして受信した注文情報F1に基づき店員が食品1の調理を行う(S.4)。食品1の調理に際して、店員は、プリンタ30により印刷されたラベル31のバーコードBC又はバーコードBCと共に補助的に印刷された注文食品情報F14等の情報に基づいて調理すべき食品1を把握してもよい。また、コンピュータ20が受信した注文情報F1に基づき、厨房内に設置された表示装置(不図示)に注文内容が表示されることにより、店員が調理すべき食品1を把握してもよい。
【0059】
調理が完了したら店員が食品1のパッケージに注文情報F1に対応するバーコードBCが印刷されたラベル31を貼付し、その食品1を適宜空いている区画棚42に載置する。区画棚42に食品1が載置されると(S.5)、食品1が載置された区画棚42に対応するカメラ41がバーコードBCの読取りを行う(S.6)。なお、食品1が区画棚42に載置されたか否かの検出(S.5)は、カメラ42とは別に各区画棚42に設置された図示しないセンサによって行われてもよいし、食品提供棚40全体を俯瞰する撮像装置等のセンサ(カメラ42とは別のものである。)により区画棚42ごとの食品1の有無を判断することにより行われてもよい。本実施形態では、カメラ42の視野内にバーコードBCの存在が検出されたか否かに基づいて各区画棚42に食品1が載置されたか否かの検出(S.5)が行われる。
【0060】
読み取ったバーコードBCに基づいて、コンピュータ20がバーコードBCに対応する注文情報F1を特定する(S.7)。食品1が載置された区画棚42に対応する表示装置50に注文情報F1の一部又は全部が表示される(S.8)。なお、(S.8)においては、「表示装置50に、食品1が載置された区画棚42に対応して注文情報F1の一部又は全部が表示される」であってもよい。
【0061】
[実施形態2]
図9は、本発明の実施形態2に係る食品提供システムS2を説明するための全体構成図である。この実施形態2では、店舗2外に設置された注文管理サーバとしてのサーバSV1と店舗2内に設置された店舗サーバとしてサーバSV2とが協働してコンピュータ20として機能する。
【0062】
このように食品提供システムS2を構成することにより、複数店舗の注文情報をサーバSV1が統括的に管理することができる。すなわち、注文者Uからの注文情報F1はすべてサーバSV1が受信し、店舗2ごとに当該店舗2に対応する注文情報F1をサーバSV1が当該店舗2のサーバSV2に向けて送信することができる。
【0063】
サーバSV1において複数店舗の注文情報F1の全てを統括管理することができ、かつ、店舗2側では当該店舗2に対応する注文情報F1のみを受信することができる。
【0064】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。
【0065】
なお、本発明は、以下の趣旨を含む。
【0066】
[趣旨1]
コンピュータと、印刷装置と、商品提供棚と、表示装置と、を有する商品提供システムであって、
前記コンピュータは、
通信端末から送信された注文情報を受信する受信部と、
前記注文情報に基づき当該注文情報を識別するための注文識別情報を生成して当該注文識別情報を前記印刷装置へと送信する送信部と、を有し、
前記印刷装置は、
受信した前記注文識別情報に基づき、前記注文情報に対応するバーコードを印刷する印刷機能を有し、
前記商品提供棚は、
前記注文情報に基づき提供される商品を収容するために区画された複数の収容区画と、
収容区画に前記商品が収容された際にその商品に付された前記バーコードを読取り可能に前記複数の収容区画ごとに配置された複数の撮像部と、を有し、
前記表示装置は、
前記収容区画に収容された前記商品に対応する前記注文情報の少なくとも一部を、前記複数の収容区画に対応して表示する表示機能を有し、
前記コンピュータは、
前記収容区画に前記商品が収容された際に当該収容区画に収容された前記商品に付された前記バーコードを撮像部を介して読み取る画像処理部と、
読み取った前記バーコードに基づいて、前記収容区画に収容された前記商品に対応する前記注文情報の少なくとも一部を、前記収容区画に対応して前記表示装置に表示させる表示処理部と、を有する商品提供システム。
【0067】
[趣旨2]
前記表示装置が前記複数の収容区画ごとに前記商品提供棚に複数配置されるか、又は前記商品提供棚と別体とされた1又は複数の表示装置に前記収容区画と前記注文情報の少なくとも一部とが相互に対応付けられて表示されるようになっていてもよい。
【0068】
[趣旨3]
前記注文情報は、注文者の氏名、注文者の連絡先、注文に係る商品情報、注文に係る価格情報、受取日時情報のうちの少なくとも1つを含み、かつ、前記表示装置に、前記注文者の氏名又は前記注文識別情報のうち少なくともいずれか一方を表示してもよい。
【0069】
[趣旨4]
コンピュータにより、
通信端末から送信された注文情報を受信する受信ステップと、
前記注文情報を識別するための注文識別情報を生成して当該注文識別情報を印刷装置に向けて送信する送信ステップと、を実行し、
前記印刷装置により、
受信した前記注文識別情報に基づき前記注文情報に対応するバーコードを印刷する印刷ステップを実行し、
前記コンピュータにより、
商品提供棚の収容区画に前記注文情報に係る商品が収容された際に、当該商品に付された前記バーコードを撮像部を介して読み取る画像処理ステップと、
読み取った前記バーコードに基づいて、前記収容区画に収容された前記商品に対応する前記注文情報の少なくとも一部を、前記収容区画に対応して前記表示装置に表示させる表示処理ステップと、を実行する商品提供方法であって、
前記商品提供棚は、
前記商品を収容するために区画された複数の前記収容区画と、収容区画に商品が収容された際にその商品に付された前記バーコードを読取り可能に前記複数の収容区画ごとに配置された複数の前記撮像部と、を有する商品提供方法。
【0070】
[趣旨5]
コンピュータに、
通信端末から送信された注文情報を受信する受信ステップと、
前記注文情報を識別するための注文識別情報を生成して当該注文識別情報を印刷装置に向けて送信する送信ステップと、
商品提供棚の収容区画に前記注文情報に係る商品が収容された際に、前記印刷装置により印刷されて当該商品に付された前記バーコードを撮像部を介して読み取る撮像ステップと、
読み取った前記バーコードに基づいて、前記収容区画に収容された前記商品に対応する前記注文情報の少なくとも一部を、前記収容区画に対応して前記表示装置に表示させる表示処理ステップと、を実行させる商品提供プログラムであって、
前記商品提供棚は、
前記商品を収容するために区画された複数の前記収容区画と、収容区画に商品が収容された際にその商品に付された前記バーコードを読取り可能に前記複数の収容区画ごとに配置された複数の前記撮像部と、を有する商品提供プログラム。
【0071】
[趣旨6]
コンピュータにより、
通信端末から送信された注文情報を受信する受信ステップと、
前記注文情報を識別するための注文識別情報を生成して当該注文識別情報を印刷装置に向けて送信する送信ステップと、を実行し、
前記印刷装置により、
受信した前記注文識別情報に基づき前記注文情報に対応するバーコードを印刷する印刷ステップを実行し、
前記コンピュータにより、
商品提供棚の収容区画に前記注文情報に係る商品が収容された際に、当該商品に付された前記バーコードを撮像部を介して読み取る画像処理ステップと、
読み取った前記バーコードに基づいて、前記収容区画に収容された前記商品に対応する前記注文情報の少なくとも一部を、前記収容区画に対応して前記表示装置に表示させる表示処理ステップと、を実行する商品提供方法に用いられる商品提供棚であって、
前記商品を収容するために区画された複数の前記収容区画と、
収容区画に商品が収容された際にその商品に付された前記バーコードを読取り可能に前記複数の収容区画ごとに配置された複数の前記撮像部と、を有する商品提供棚。
【符号の説明】
【0072】
BC、BCa~BCc:バーコード D:注文情報データベース
F1:注文情報 F10:注文番号(注文識別情報)
F11:注文者氏名情報 F12:注文者連絡先情報
F13:店舗情報 F14:注文食品情報
F15:食事方法情報 F16:受取日時情報
F17:担当店員情報 F18:金額情報
G(Ga~Gf):画像 P:食品提供プログラム(商品提供プログラム)
S、S2:食品提供システム(商品提供システム)
SV1:サーバ(注文管理サーバ) SV2:サーバ(店舗サーバ)
U:注文者 U1:通信端末
U2:注文画面 W:インターネット
1、1a~1c:食品(商品) 2:店舗
20:コンピュータ 21:CPU(演算処理装置)
22:メモリ(規則装置) 23:受信部
24:送信部 25:画像処理部
26:表示処理部 30:プリンタ(印刷装置)
31:ラベル 40:食品提供棚(商品提供棚)
41、41a~41f:カメラ(撮像部)
42、42a~42f:区画棚(収容区画)
50、50a~50f:表示装置