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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-10
(45)【発行日】2024-07-19
(54)【発明の名称】毛髪用組成物および毛髪処理方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/31 20060101AFI20240711BHJP
   A61K 8/81 20060101ALI20240711BHJP
   A61K 8/06 20060101ALI20240711BHJP
   A61Q 5/00 20060101ALI20240711BHJP
【FI】
A61K8/31
A61K8/81
A61K8/06
A61Q5/00
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019214817
(22)【出願日】2019-11-28
(65)【公開番号】P2021084878
(43)【公開日】2021-06-03
【審査請求日】2022-11-22
(73)【特許権者】
【識別番号】592255176
【氏名又は名称】株式会社ミルボン
(74)【代理人】
【識別番号】110002745
【氏名又は名称】弁理士法人河崎特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】志賀 もえみ
(72)【発明者】
【氏名】瀧野 雄介
【審査官】駒木 亮一
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-254632(JP,A)
【文献】特開2013-040107(JP,A)
【文献】特開2015-093863(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00- 8/99
A61Q 1/00-90/00
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
Japio-GPG/FX
Mintel GNPD
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
イソドデカン及び/又は軽質流動イソパラフィンと、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体と、シア脂と、水が配合され、
前記イソドデカン及び軽質流動イソパラフィンのうち、少なくとも前記イソドデカンが配合され、
前記イソドデカン及び軽質流動イソパラフィンが総量で1.0質量%以上配合され、
前記イソドデカン及び軽質流動イソパラフィンの総量よりも前記シア脂の配合量が少ない、水中油型の毛髪用組成物。
【請求項2】
流動パラフィン(軽質流動イソパラフィンを除く)が無配合、又は、前記イソドデカン及び軽質流動イソパラフィンの総量よりも少量の流動パラフィン(軽質流動イソパラフィンを除く)が配合された請求項1に記載の毛髪用組成物。
【請求項3】
「シア脂の配合量/イソドデカン及び軽質流動イソパラフィンの総配合量」の質量の比率が、0.2以上、1.0未満である請求項1又は2に記載の毛髪用組成物。
【請求項4】
前記シア脂として固形状のシア脂が配合された請求項1~3のいずれか1項に記載の毛髪用組成物。
【請求項5】
前記イソドデカン及び軽質流動イソパラフィンの総量が1.0質量%以上(ただし10質量%以上の場合を除く)請求項1~のいずれか1項に記載の毛髪用組成物。
【請求項6】
毛髪に塗布した後に洗い流さない態様で使用される請求項1~のいずれか1項に記載の毛髪用組成物。
【請求項7】
パーシック油が10質量%以上18質量%以下配合された請求項1~6のいずれか1項に記載の毛髪用組成物。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の毛髪用組成物を使用することを特徴とする毛髪処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪用組成物、および当該毛髪用組成物を使用する毛髪処理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
洗い流さないトリートメント、整髪剤などの洗い流さない態様で使用される毛髪用組成物には、植物油、液状炭化水素などの油性成分が、毛髪のまとまり、柔らかさ、つやの付与といった目的で配合される。
【0003】
油性成分が配合された毛髪用組成物として、特許文献1は、水の配合量が2質量%以下であって、液状炭化水素、シア脂、(モリンガ油/水添モリンガ油)エステルズが配合された毛髪用組成物を開示し、流動パラフィンなどの液状炭化水素と共に配合することで生じるシア脂の析出を、(モリンガ油/水添モリンガ油)エステルズが抑制する(段落0015、表2参照)。
【0004】
また、特許文献2は、油性成分を分散できるアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、流動パラフィンなどの無極性油、シア脂などの所定の植物油、アルカリ剤、水が配合された整髪剤を開示し、この整髪剤によれば、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体で硬くなりやすい毛髪の感触が改善される(段落0002、0004、0005、表1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2017-100967号公報
【文献】特開2015-93863号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、成分の析出、毛髪の硬さの改善が求められる一方、使用の際に毛髪用組成物が接した手がべたつく感触、毛髪がべたつく感触は、使用感の向上の観点から、改善が望まれる。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑み、毛髪、手のべたつく感触が抑えられる毛髪用組成物、及び毛髪処理方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者等がアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体を配合した水中油型毛髪用組成物について検討を行った結果、イソドデカン又は軽質流動イソパラフィンを配合すればべたつく感触が抑えられることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、イソドデカン及び/又は軽質流動イソパラフィンと、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体と、水が配合された水中油型の毛髪用組成物である。
【0010】
本発明に係る毛髪用組成物は、流動パラフィンが無配合、又は、前記イソドデカン及び軽質流動イソパラフィンの総量よりも少量の流動パラフィンが配合されたものが良い。この毛髪用組成物によれば、べたつき抑制により優れる。
【0011】
本発明に係る毛髪用組成物は、シア脂が配合されていても良い。シア脂の配合による毛髪への感触付与を期待できる一方、シア脂の析出が課題視されるが、イソドデカン又は軽質流動イソパラフィンの配合がその析出を抑制する。
【0012】
本発明に係る毛髪用組成物おける上記シア脂は、固形状のシア脂であってもよい。シア脂が固形状の場合には上記の析出が生じ易くなるが、イソドデカン又は軽質流動イソパラフィンの配合がその析出を抑制する。ここで、シア脂が「固形状」とは、液状ではないとの意味であり、25℃・静止状態で流動性を示さないものである。
【0013】
本発明に係る毛髪用組成物において、前記イソドデカン及び軽質流動イソパラフィンの総量が1.0質量%以上配合されたものが良い。1.0質量%以上の配合量であれば、べたつく感触の抑制、シア脂の析出抑制に好適である。
【0014】
本発明に係る毛髪用組成物において、前記イソドデカン及び軽質流動イソパラフィンの総量よりも前記シア脂の配合量が少ないと良い。このような配合量であれば、シア脂の析出抑制に好適である。
【0015】
本発明に係る毛髪用組成物は、洗い流さないトリートメント、整髪剤などの毛髪に塗布した後に洗い流さない態様で使用されるものとして好適である。
【0016】
また、本発明に係る毛髪処理方法は、本発明に係る毛髪用組成物を使用することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る毛髪用組成物によれば、イソドデカン又は軽質流動イソパラフィンが配合されるから、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体で形成される水中油型組成物を使用する際における毛髪や手のべたつきが抑えられる。
【0018】
また、本発明に係る毛髪処理方法によれば、使用する毛髪用組成物にイソドデカン又は軽質流動イソパラフィンが配合されているから、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体で形成される水中油型組成物を使用する際における毛髪や手のべたつきが抑えられる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の実施形態に基づき、本発明を以下に説明する。
本実施形態に係る毛髪用組成物は、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、アルカリ剤、及び水が配合された水中油型の組成物(水の配合量は、例えば40質量%以上)であり、イソドデカン、軽質流動イソパラフィンなどの油性成分も配合される。また、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体が配合された水中油型の毛髪用組成物として公知のものに配合される成分を、任意に配合しても良い。
【0020】
(アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体)
本実施形態の毛髪用組成物に配合されるアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体は、導入された炭素数10以上のアルキル基により油性成分の分散を可能とする高分子乳化剤として知られているものである。
【0021】
上記アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体は、公知のものが選ばれると良く、例えば、アクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10-30)共重合体が挙げられ、市販品としてはLubrizol Advanced Materials社が製造する「Pemulen TR-1 Polymeric Emulsifier」、「Pemulen TR-2 Polymeric Emulsifier」が挙げられる。本実施形態の毛髪用組成物におけるアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体の配合量は、適宜設定されるべきものであるが、0.05質量%以上2.0質量%以下が良く、0.1質量%以上1.0質量%以下が好ましく、0.1質量%以上0.5質量%以下がより好ましい。0.05質量%以上であれば、油相の分散性に適し、2.0質量%以下であれば、毛髪の硬い感触の抑制に適する。
【0022】
(アルカリ剤)
本実施形態の毛髪用組成物において、アルカリ剤は、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体が油性成分を分散させる機能のために配合される。
【0023】
上記アルカリ剤としては、例えば、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、アルギニンなどの有機アルカリ;アルカリ金属の水酸化物(水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなど)、アンモニア、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムなどの無機アルカリ;が挙げられる。本実施形態の毛髪用組成物において、一種又は二種以上のアルカリ剤を配合すると良く、アルカリ剤の配合量は、例えば0.05質量%以上0.5質量%以下である。
【0024】
(油性成分)
本実施形態の毛髪用組成物における油性成分は、水中油型組成物の水相内に油滴分散させるものであり、毛髪のまとまり、柔らかさ、又はつやなどを付与するために配合される。上記油性成分として配合されるものは、油脂(シア脂など)、炭化水素(イソドデカン、軽質流動イソパラフィン、流動パラフィンなど)、エステル油などの公知の油性成分から選ばれる一種又は二種以上である。
【0025】
本実施形態の毛髪用組成物には、イソドデカン、軽質流動イソパラフィン、又は、イソドデカン及び軽質流動イソパラフィンが配合される。イソドデカン又は軽質流動イソパラフィンの配合により、手や毛髪がべたつく感触を抑制できる。
【0026】
本実施形態の毛髪用組成物におけるイソドデカンの配合量は、1.0質量%以上が良く、3.0質量%以上が好ましく、5.0質量%以上がより好ましい。1.0質量%以上の配合であると、べたつく感触の抑制に好適である。イソドデカンの配合量の上限は、特に限定されないが、例えば20質量%である。
【0027】
本実施形態の毛髪用組成物における軽質流動イソパラフィンの配合量は、1.0質量%以上が良く、3.0質量%以上が好ましく、5.0質量%以上がより好ましい。1.0質量%以上の配合であると、べたつく感触の抑制に好適である。軽質流動イソパラフィンの配合量の上限は、特に限定されないが、例えば20質量%である。
【0028】
本実施形態の毛髪用組成物におけるイソドデカン及び軽質流動イソパラフィンの総配合量は、1.0質量%以上が良く、3.0質量%以上が好ましく、5.0質量%以上がより好ましい。1.0質量%以上の配合であると、べたつく感触の抑制に好適である。その総配合量の上限は、特に限定されないが、例えば20質量%である。
【0029】
本実施形態の毛髪用組成物には、毛髪のつや、保湿感の向上の観点から、流動パラフィンを配合すると良い。当該毛髪用組成物における流動パラフィンの配合量は、0.5質量%以上が良く、1.0質量%以上が好ましく、2.0質量%以上がより好ましい。一方、流動パラフィンはイソドデカン又は軽質流動イソパラフィンによるべたつき抑制の程度を低下させる場合があるので、流動パラフィンの配合量は、イソドデカン及び軽質流動イソパラフィンの総配合量よりも少量が好適であり、例えば5.0質量%未満が良く、4.0質量%未満が好ましい(無配合であれば、イソドデカン又は軽質流動イソパラフィンによるべたつき抑制の程度を低下させる虞はない。)。
【0030】
本実施形態の毛髪用組成物においては、毛髪の感触調整などの目的で、25℃において液状又は固形状のシア脂を配合しても良い。シア脂は低温になるほど析出し易い成分であり、固形状のものはより析出し易い傾向にあるが、本実施形態の毛髪用組成物にはイソドデカン又は軽質流動イソパラフィンが配合されるから、その析出が抑えられる。
【0031】
上記シア脂は、本実施形態の毛髪用組成物において、1.0質量%以上10質量%未満が良く、2.0質量%以上8.0質量%未満が好ましく、3.0質量%以上7.0質量%未満がより好ましい。1.0質量%以上配合することで、シア脂による毛髪感触付与に好適であり、10質量%未満であると、シア脂析出の抑制に好適である。また、シア脂の析出を抑える観点から、シア脂はイソドデカン及び軽質流動イソパラフィンの総配合量よりも少ない配合量が好ましく、「シア脂の配合量/イソドデカン及び軽質流動イソパラフィンの総配合量」の比率は、1.0未満が良く、0.9未満が好ましい。
【0032】
(任意成分)
上記の通り公知の成分を本実施形態の毛髪用組成物に任意配合でき、当該任意成分は、ノニオン界面活性剤、増粘剤(カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロースなど)、多価アルコール、香料、防腐剤、紫外線吸収剤などである。
【0033】
ノニオン界面活性剤は、油性成分の分散性向上に好適であり、公知のノニオン界面活性剤から選ばれた一種又は二種以上を本実施形態の毛髪用組成物に配合すると良い。このノニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が挙げられる。本実施形態の毛髪用組成物におけるノニオン性界面活性剤の配合量は、例えば0.5質量%以上5.0質量%以下である。
【0034】
(剤型)
本実施形態の毛髪用組成物の剤型は、ハンドリング性の観点から、クリーム状であると良い。このクリーム状の剤型のときのせん断応力τは、例えば100Pa以上500Pa以下であり、レオメーター(例えば、HAAKE社製の応力制御型レオメーター「Rheo Stress 6000」)を使用し、測定温度:25℃、コーンプレートセンサーの直径:35mm、コーンプレートセンサーの傾斜角:2°の条件で、フローカーブモードにおいて、せん断速度dγ/dtの値が36.67s-1の時点のせん断応力τを採用する。
【0035】
(pH)
本実施形態の毛髪用組成物の25℃におけるpHは、例えば4以上7以下である。
【0036】
(用途)
本実施形態の毛髪用組成物は、洗い流さないトリートメント、整髪剤など、毛髪に塗布した後に洗い流さない態様で使用される用途に好適である。当該組成物を使用する場合、例えば、手で毛髪に塗布した後、必要に応じて温風で乾燥させる。
【実施例
【0037】
以下、実施例に基づき本発明を詳述するが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるものではない。
【0038】
実施例及び比較例の毛髪用組成物を製造し、べたつき、シア脂析出の評価を行った。詳細は、以下の通りである。
【0039】
(毛髪用組成物)
水と、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、カルボキシビニルポリマー、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、水酸化カリウム、流動パラフィン(40℃の動粘度:12.4cSt)、イソドデカン、シア脂(融点30~35℃)、パーシック油、コメヌカ油、2-オクチルドデカノール、オレイン酸オレイル、メチルポリシロキサン、1,3-ブチレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(20E.O.)、エデト酸二ナトリウム、フェノキシエタノール、パラベン、及び香料から選んだ成分を配合し、pHが6程度である実施例及び比較例の水中油型クリーム状毛髪用組成物を調製した。水と配合した成分及びその配合量は、下記表1~2の通りとした。
【0040】
(べたつきの評価)
次の(1)~(4)の手順により、べたつきの評価を行った。
(1)パルプ素材の紙シート(縦120mm×215mm)を64等分の大きさに細断し、紙片を作成。
(2)実施例及び比較例のいずれかの毛髪用組成物0.3gを手の甲に塗布し、30秒放置。
(3)手の甲に紙片20枚を載せた後、手の甲を鉛直方向に向ける。
(4)落下せずに手の甲に残った紙片数を記録。
上記(4)の紙片数が少ないほど、べたつきが抑制されたと評価。
【0041】
(シア脂析出の評価)
実施例及び比較例のいずれかの毛髪用組成物40g程度を充填し、密栓した容量50mlの透明容器を、-10℃で1か月放置後に室温に戻したときの外観を目視し、シア脂の析出有無を確認した。評価基準は、次の通りとした。
○:シア脂の析出が認められなかった
×:シア脂の析出が認められた
【0042】
下記表1に、べたつきの評価結果と共に、実施例1a~1g及び比較例1a~1bの毛髪用組成物において水と共に配合した成分およびその配合量を示す。表1の実施例1a~1gと比較例1a~1bの対比において、イソドデカンの配合により、手に残った紙片数の減少傾向が認められるから、べたつきを抑制可能であると確認できる。
【0043】
【表1】
【0044】
下記表2に、シア脂析出の評価結果と共に、実施例2a~2e及び比較例2a~2cの毛髪用組成物において水と共に配合した成分およびその配合量を示す。表2の実施例2a~2eと比較例2a~2cの対比において、イソドデカンの配合によりシア脂析出を抑制可能であると確認できる。
【0045】
【表2】