(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-10
(45)【発行日】2024-07-19
(54)【発明の名称】研削方法及び研削装置
(51)【国際特許分類】
B24B 5/04 20060101AFI20240711BHJP
B24B 5/16 20060101ALI20240711BHJP
【FI】
B24B5/04
B24B5/16
(21)【出願番号】P 2020101667
(22)【出願日】2020-06-11
【審査請求日】2023-05-22
(73)【特許権者】
【識別番号】391011102
【氏名又は名称】株式会社岡本工作機械製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100165423
【氏名又は名称】大竹 雅久
(72)【発明者】
【氏名】白井 雄一
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 康人
(72)【発明者】
【氏名】大谷 典久
(72)【発明者】
【氏名】寺澤 有紀
(72)【発明者】
【氏名】上田 航平
【審査官】須中 栄治
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-307305(JP,A)
【文献】特公昭46-001555(JP,B1)
【文献】特開2012-125843(JP,A)
【文献】特開昭52-034497(JP,A)
【文献】特開昭48-070991(JP,A)
【文献】米国特許第06306018(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B24B1/00-1/04
B24B5/00-19/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転する柱状のワークの外周を回転する研削といしの周面で研削する研削方法であって、
前記ワークの回転に同期制御して前記ワークと前記研削といしを前記ワークの回転径方向に相対的に
直線往復移動させて研削するプランジ研削工程と、前記研削といしを前記ワークから遠ざけ前記ワークと前記研削といしを前記ワークの回転軸方向に相対移動させるシフト工程と、を繰り返して実行するシフトプランジ研削工程と、
前記ワークの回転に同期制御して前記ワークと前記研削といしを前記回転径方向に相対的に往復移動させながら前記ワークと前記研削といしを前記回転軸方向に相対移動させて研削するトラバース研削工程と、を具備し、
前記シフト工程の少なくとも一つが行われる際に前記研削といしのドレッシングを行い、
前記シフトプランジ研削工程を実行した後、前記トラバース研削工程を実行し、
前記ワークを横断面
多角形状に研削することを特徴とする研削方法。
【請求項2】
前記トラバース研削工程において、前記ワークの外周を1周研削する際に前記研削といしを前記回転軸方向に送る距離は、前記研削といしの周面の幅よりも短いことを特徴とする
請求項1に記載の研削方法。
【請求項3】
前記トラバース研削工程は、前記ワークの研削加工を開始する前記回転軸方向の位置において前記研削といしを前記回転軸方向に相対移動させずに前記ワークの外周を一周以上研削した後、前記研削といしを前記回転軸方向に相対移動させて研削を行い、前記ワークの研削加工を終了する前記回転軸方向の位置において前記研削といしを前記回転軸方向に相対移動させずに前記ワークの外周を一周以上研削することを特徴とする請求項1
または請求項2に記載の研削方法。
【請求項4】
前記シフトプランジ研削工程において、前記シフト工程で前記研削といしを前記回転軸方向に送る距離は、前記研削といしの周面の幅よりも短いことを特徴とする請求項1ないし
請求項3の何れか1項に記載の研削方法。
【請求項5】
前記シフトプランジ研削工程において、前記シフト工程で前記研削といしを前記回転軸方向に送る距離は前記研削といしの周面の幅よりも長く、前記ワークの前記プランジ研削工程によって研削された外周間の研削されていない外周は、その後の前記シフト工程及び前記プランジ研削工程によって研削されることを特徴とする請求項1ないし
請求項3の何れか1項に記載の研削方法。
【請求項6】
柱状のワークの外周を周面で研削する研削といしと、
前記研削といしを保持して回転させるといし軸と、
前記ワークを保持して回転させる主軸と、
前記といし軸を回転させる研削といし駆動手段と、
前記主軸を回転させる主軸駆動手段と、
前記ワークと前記研削といしを前記ワークの回転径方向に相対移動させる切込方向送り手段と、
前記ワークと前記研削といしを前記ワークの回転軸方向に相対移動させる軸方向送り手段と、
前記研削といしのドレッシングを行うドレッサ装置と、
前記研削といし駆動手段、前記主軸駆動手段、前記切込方向送り手段及び前記軸方向送り手段を制御する制御装置と、を有し、
前記制御装置によって前記ワークの回転に同期制御して前記切込方向送り手段で前記ワークと前記研削といしを前記回転径方向に相対的に
直線往復移動させて研削するプランジ研削工程と、前記切込方向送り手段で前記研削といしを前記ワークから遠ざけ前記軸方向送り手段で前記ワークと前記研削といしを前記回転軸方向に相対移動させるシフト工程と、を繰り返すシフトプランジ研削工程と、
前記制御装置によって前記ワークの回転に同期制御して前記切込方向送り手段で前記ワークと前記研削といしを前記回転径方向に相対的に往復移動させながら前記軸方向送り手段で前記ワークと前記研削といしを前記回転軸方向に相対移動させて研削するトラバース研削工程と、を実行し、
前記シフト工程が行われる際に前記ドレッサ装置による前記研削といしのドレッシングを実行することができ、
前記シフトプランジ研削工程を実行した後、前記トラバース研削工程を実行し、
前記ワークを横断面
多角形状に研削することを特徴とする研削装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、研削方法及び研削装置に関し、特に、長尺のワークを横断面非真円形状に研削加工することができる研削方法及び研削装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、円柱状若しくは円筒状のワークの外周を研削加工する円筒研削盤が知られている。例えば、特許文献1には、被研削物を保持して回転させる主軸と、被研削物を研削する研削といしと、研削といしを保持し回転させるといし軸と、といし軸の中心軸に対し直角方向に研削といしを移動させる研削といし送り軸と、を備えた円筒研削盤が開示されている。
【0003】
同文献に開示された円筒研削盤では、研削といし送り軸は、主軸の回転運動に同期して往復運動する。これにより円筒研削盤は、主軸から偏心した円柱状の偏心部の外周部を研削加工することができる。
【0004】
また例えば、特許文献2には、回転するといしをX方向に移動するといし台と、ワークを支持して回転させる主軸と、X方向に直交するZ方向に主軸とといしの相対位置を変更して研削を行う円筒研削盤による端面部形状の加工方法が開示されている。
【0005】
この加工方法では、ワーク端面の仕上がり形状に基づいて、主軸に支持されたワークが一回転する間の回転位相に対応して、ワーク端面への切り込み深さが指定される。そして、回転位相に対応して指定された切り込み深さに基づいて、回転するワークに対して、といしが相対移動するように同期制御が行われ、ワーク端面への切り込みが行われる。これにより、ワーク端面に対して、同心円状とならない凹凸面を持つ3次元表面形状が成形される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】国際公開第2016/162979号
【文献】特開2017-87364号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記した従来技術の円筒研削盤による研削方法では、略柱状のワークを横断面非真円形状に研削加工することが難しいという問題点があった。特に、長尺の多角形柱状体等のワークを研削加工することは困難であった。
【0008】
具体的には、ワークを保持する主軸の回転運動に同期して、研削といしを送る方法では、ワークの外周または端面を非真円形状に研削することができる。しかしながら、ワーク外周の研削可能な主軸方向の長さは、研削といしの研削面の幅に限定される。即ち、主軸方向に対して略直角に研削といしを送る研削加工では、研削といしの研削面の幅よりも長くワークの外周を非真円形状に研削することはできなかった。
【0009】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、横断面非真円形状の長尺のワークを高効率且つ高精度に研削加工することができる研削方法及び研削装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の研削方法は、回転する柱状のワークの外周を回転する研削といしの周面で研削する研削方法であって、前記ワークの回転に同期制御して前記ワークと前記研削といしを前記ワークの回転径方向に相対的に直線往復移動させて研削するプランジ研削工程と、前記研削といしを前記ワークから遠ざけ前記ワークと前記研削といしを前記ワークの回転軸方向に相対移動させるシフト工程と、を繰り返して実行するシフトプランジ研削工程と、前記ワークの回転に同期制御して前記ワークと前記研削といしを前記回転径方向に相対的に往復移動させながら前記ワークと前記研削といしを前記回転軸方向に相対移動させて研削するトラバース研削工程と、を具備し、前記シフト工程の少なくとも一つが行われる際に前記研削といしのドレッシングを行い、前記シフトプランジ研削工程を実行した後、前記トラバース研削工程を実行し、前記ワークを横断面多角形状に研削することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の研削装置は、柱状のワークの外周を周面で研削する研削といしと、前記研削といしを保持して回転させるといし軸と、前記ワークを保持して回転させる主軸と、前記といし軸を回転させる研削といし駆動手段と、前記主軸を回転させる主軸駆動手段と、前記ワークと前記研削といしを前記ワークの回転径方向に相対移動させる切込方向送り手段と、前記ワークと前記研削といしを前記ワークの回転軸方向に相対移動させる軸方向送り手段と、前記研削といしのドレッシングを行うドレッサ装置と、前記研削といし駆動手段、前記主軸駆動手段、前記切込方向送り手段及び前記軸方向送り手段を制御する制御装置と、を有し、前記制御装置によって前記ワークの回転に同期制御して前記切込方向送り手段で前記ワークと前記研削といしを前記回転径方向に相対的に直線往復移動させて研削するプランジ研削工程と、前記切込方向送り手段で前記研削といしを前記ワークから遠ざけ前記軸方向送り手段で前記ワークと前記研削といしを前記回転軸方向に相対移動させるシフト工程と、を繰り返すシフトプランジ研削工程と、前記制御装置によって前記ワークの回転に同期制御して前記切込方向送り手段で前記ワークと前記研削といしを前記回転径方向に相対的に往復移動させながら前記軸方向送り手段で前記ワークと前記研削といしを前記回転軸方向に相対移動させて研削するトラバース研削工程と、を実行し、前記シフト工程が行われる際に前記ドレッサ装置による前記研削といしのドレッシングを実行することができ、前記シフトプランジ研削工程を実行した後、前記トラバース研削工程を実行し、前記ワークを横断面非真円形状に研削することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の研削方法によれば、柱状のワークの外周を研削といしの周面で研削する研削方法であって、ワークの回転に同期制御してワークと研削といしをワークの回転径方向に相対的に往復移動させて研削するプランジ研削工程と、研削といしをワークから遠ざけワークと研削といしをワークの回転軸方向に相対移動させるシフト工程と、を繰り返すシフトプランジ研削工程を実行する。これにより、従来技術の研削方法では加工することができなかった長尺のワークに対して横断面非真円形状の研削加工を行うことができる。
【0013】
また、本発明の研削方法は、ワークの回転に同期制御してワークと研削といしを回転径方向に相対的に往復移動させながらワークと研削といしを回転軸方向に相対移動させて研削するトラバース研削工程を実行する。これにより、長尺のワークを、高効率且つ高精度に、横断面非真円形状に研削加工することができる。
【0014】
また、本発明の研削方法によれば、前記シフトプランジ研削工程を実行した後、前記トラバース研削工程を実行しても良い。これにより、シフトプランジ研削工程で、例えば、粗研削及び中研削を短時間で効率良く実行し、その後、トラバース研削工程で高精度な精研削を行うことができる。よって、柱状の長尺ワークに対して高効率且つ高精度な研削加工が実現し、短時間で高精度な横断面非真円形状のワークが仕上げられる。
【0015】
また、本発明の研削方法によれば、前記トラバース研削工程において、前記ワークの外周を1周研削する際に前記研削といしを前記回転軸方向に送る距離は、前記研削といしの周面の幅よりも短い。このようなトラバース研削工程により、ワークの研削対象となる外周全域について、未研削の部分を残さず、全体を効率良く高精度に研削することができる。
【0016】
また、本発明の研削方法によれば、前記トラバース研削工程は、前記ワークの研削加工を開始する前記回転軸方向の位置において前記研削といしを前記回転軸方向に相対移動させずに前記ワークの外周を一周以上研削した後、前記研削といしを前記回転軸方向に相対移動させて研削を行い、前記ワークの研削加工を終了する前記回転軸方向の位置において前記研削といしを前記回転軸方向に相対移動させずに前記ワークの外周を一周以上研削する。このようなトラバース研削工程により、研削対象となるワークの両端近傍を、未研削の部分を残さず高精度に研削することができる。
【0017】
また、本発明の研削方法によれば、前記シフトプランジ研削工程において、前記シフト工程で前記研削といしを前記回転軸方向に送る距離は、前記研削といしの周面の幅よりも短くても良い。このようなシフトプランジ研削工程により、ワークの研削対象となる外周全域について、未研削の部分を残さず、高精度に研削することができる。
【0018】
また、本発明の研削方法によれば、前記シフトプランジ研削工程において、前記シフト工程で前記研削といしを前記回転軸方向に送る距離は前記研削といしの周面の幅よりも長く、前記ワークの前記プランジ研削工程によって研削された外周間の研削されていない外周は、その後の前記シフト工程及び前記プランジ研削工程によって研削されても良い。このようなシフトプランジ研削工程により、ワークの研削対象となる外周全域について、未研削の部分を残さず、高精度に研削することができる。
【0019】
また、本発明の研削方法によれば、前記ワークを横断面多角形状に研削しても良い。これにより、例えば、横断面正方形状、長方形状、ひし形状、五角形状、六角形状、七角形状、八角形状、小判形状または楕円形状等の長尺のワークを効率良く高精度に仕上げることができる。
【0020】
また、本発明の研削装置によれば、柱状のワークの外周を周面で研削する研削といしと、研削といしを保持して回転させるといし軸と、ワークを保持して回転させる主軸と、といし軸を回転させる研削といし駆動手段と、主軸を回転させる主軸駆動手段と、ワークと研削といしをワークの回転径方向に相対移動させる切込方向送り手段と、ワークと研削といしをワークの回転軸方向に相対移動させる軸方向送り手段と、研削といし駆動手段、主軸駆動手段、切込方向送り手段及び軸方向送り手段を制御する制御装置と、を有し、制御装置によってワークの回転に同期制御して切込方向送り手段でワークと研削といしを回転径方向に相対的に往復移動させて研削するプランジ研削工程と、切込方向送り手段で研削といしをワークから遠ざけ軸方向送り手段でワークと研削といしを回転軸方向に相対移動させるシフト工程と、を繰り返すシフトプランジ研削工程と、制御装置によってワークの回転に同期制御して切込方向送り手段でワークと研削といしを回転径方向に相対的に往復移動させながら軸方向送り手段でワークと研削といしを回転軸方向に相対移動させて研削するトラバース研削工程と、を実行し、ワークを横断面非真円形状に研削する。このような構成により、従来技術の研削装置では加工することができなかった長尺の柱状のワークを、高効率且つ高精度に、横断面非真円形状に研削加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施形態に係る研削装置の概略を示す平面図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る研削装置の研削工程における研削といし及びワークの概略を示す側面図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る研削装置の(A)第1のシフトプランジ研削工程、(B)第2のシフトプランジ研削工程、における研削といし及びワークの概略を示す平面図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る研削装置のトラバース研削工程における研削といし及びワークの概略を示す平面図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る研削装置のトラバース研削工程における研削といし及びワークの概略を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態に係る研削方法及び研削装置を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る研削装置1の概略を示す平面図である。
【0023】
図1を参照して、研削装置1は、横断面非真円形状の略柱状のワークWを研削加工する装置であり、例えば、CNC(Computerized Numerical Control)円筒研削盤である。
【0024】
研削装置1は、ワークWを研削する研削といし10と、研削といし10を保持するといし軸11と、といし軸11を回転させる研削といし駆動モータ22と、ワークWを保持する主軸12及び心押13と、主軸12を回転させる主軸駆動モータ23と、を有する。
【0025】
ワークWは、研削といし10によって研削される加工対象物であり、略柱状の形態をなす。詳細については後述するが、研削装置1は、略柱状のワークWを横断面非真円形状、例えば、正方形状、長方形状、ひし形状、五角形状、六角形状、七角形状、八角形状等の多角形状や、小判形状または楕円形状等に研削加工することができる。
【0026】
研削といし10は、例えば、セラミック砥粒を含むセラミックといしであり、略円盤状の形態をなし、といし軸11によって保持され回転する。加工時においては、回転する研削といし10の周面が回転するワークWの外周に当接し、ワークWの外周が研削される。
【0027】
といし軸11は、研削といし10を回転自在に保持する機構である。といし軸11の回転中心軸、即ち研削といし10の回転中心軸は、ワークWの回転中心軸(以下、適宜「C軸」と言う。)に対して略平行に設けられている。
【0028】
具体的には、研削といし10の回転中心軸は、正面から見て左右水平方向(以下、適宜「Z方向」と言う。)に延在する。換言すれば、C軸は、Z方向に延在し、研削といし10は、C軸の後方に設けられ、研削といし10の回転中心軸は、C軸と略平行である。
【0029】
なお、といし軸11は、研削といし10の回転中心軸がC軸に対して傾斜するよう、即ちC軸に対して斜め方向に延在するよう、傾斜可能であっても良い。これにより、研削といし10として、回転中心軸に対して傾斜した周面を有するアングルタイプの研削といしを使用して、研削を行うことができる。
【0030】
研削といし駆動モータ22は、といし軸11を介して研削といし10を回転させる研削といし駆動手段である。研削といし駆動モータ22は、例えば、ACサーボモータであり、動力伝達可能にといし軸11に接続されている。研削装置1は、研削といし駆動モータ22を数値制御する制御装置20を有し、研削といし駆動モータ22の駆動は、制御装置20によって制御される。
【0031】
主軸12は、ワークWを保持して回転させる支持機構であり、ワークWを着脱自在に保持するチャック機構を有する。心押13は、ワークWを回転自在に支持する機構である。詳しくは、主軸12は、ワークWの一方の端部近傍を支持し、心押13は、他方の端部近傍を支持する。
【0032】
ワークWは、主軸12及び心押13によって回転自在に支持される。詳しくは、ワークWは、回転中心軸となるC軸が左右水平方向、即ちZ方向、に延在するよう主軸12及び心押13によって両端近傍が支持されることになる。
【0033】
主軸駆動モータ23は、主軸12を回転させる主軸駆動手段であり、例えば、ACサーボモータである。具体的には、主軸駆動モータ23は、動力伝達可能に主軸12に接続され、主軸12を介してワークWを、C軸を中心として回転させる。主軸駆動モータ23の駆動は、制御装置20によって数値制御される。
【0034】
研削装置1は、ベッド16の上に載置されるといし台14及びテーブル15を有する。といし台14には、研削といし10、といし軸11及び駆動モータ22が支持され、テーブル15には、ワークWを保持する主軸12及び心押13並びにワークWを回転させる主軸駆動モータ23が支持される。
【0035】
といし台14は、C軸に対して略直交する方向、詳しくは、前後水平方向(以下、適宜「X方向」と言う。)に移動可能に設けられている。即ち、ワークWと研削といし10は、ワークWの回転径方向に相対移動可能である。
【0036】
研削装置1には、といし台14を移動させる切込方向送りモータ24が設けられている。切込方向送りモータ24は、例えば、ACサーボモータであり、制御装置20によって数値制御されて、といし台14を介して研削といし10をX方向に送る。即ち、切込方向送りモータ24は、ワークWと研削といし10をワークWの回転径方向に相対移動させる切込方向送り手段である。
【0037】
テーブル15は、C軸に沿って、即ちZ方向に、移動可能に設けられている。つまり、ワークWと研削といし10は、ワークWの回転軸方向に相対移動可能に設けられる。そして、研削装置1は、テーブル15を移動させる左右方向送りモータ25を有する。
【0038】
左右方向送りモータ25は、例えば、ACサーボモータであり、制御装置20によって数値制御され、テーブル15をZ方向に送る。即ち、左右方向送りモータ25は、ワークWと研削といし10をワークWの回転軸方向に相対移動させる軸方向送り手段である。
【0039】
なお、切込方向送り手段として、切込方向送りモータ24でといし台14を移動する構成に代えて、テーブル15をX方向に移動する構成が採用されても良い。また、軸方向送り手段として、左右方向送りモータ25でテーブル15を移動する構成に代えて、といし台14をZ方向に移動する構成でも良い。
【0040】
研削といし10及びワークWが配置された研削加工領域は、図示しないハウジングによって覆われていても良い。ハウジングの略中央前面及び上面は、作業者がワークWのセットまたは加工後のワークWの取り外し等を行うために開口しており、該開口には、開閉自在な図示しない扉が設けられている。
【0041】
また、研削装置1は、研削加工を数値制御して自動研削加工を実行するための制御装置20を有する。制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、加工条件の設定値や演算結果等を記憶する記憶部、後述する操作盤21やその他情報通信端末と通信する通信部等を有する。
【0042】
制御装置20は、研削といし10を回転させる研削といし駆動モータ22、ワークWを回転させる主軸駆動モータ23、研削といし10をX方向に送る切込方向送りモータ24及びワークWをZ方向に送る左右方向送りモータ25に接続されており、これらの駆動を数値制御する。
【0043】
また、制御装置20は、研削といし10及びワークWの形状及び正確な寸法を計測する図示しない各種検出手段を有する。検出手段としては、例えば、プローブ及びその先端に設けられた接触子を有する接触式のセンサ、エアセンサやレーザ光センサ等の非接触式のセンサ、その他各種センサを採用することができる。
【0044】
例えば、研削といし10の外径寸法を正確に測定することができる図示しない研削といしセンサを備えていても良い。このような研削といしセンサで研削といし10の外径寸法が測定されることにより、研削といし10の回転中心軸と、ワークWのC軸と、の中心間距離を正確に把握することができる。これにより、制御装置20は、後述する研削といし10のドレッシングを実行した後においても、工具径補正を行い、切込位置を正確に自動算出できる。
【0045】
制御装置20には、作業者が加工のための各種情報、指示を入力するための操作盤21が接続されている。操作盤21には、操作のための図示しない各種操作ボタンや、加工情報を表示する図示しない表示部等が設けられている。作業者は、操作盤21を操作することにより、研削装置1によるワークWの研削加工を自動で実行することができる。
【0046】
例えば、研削装置1は、作業者が図示しないスタートボタンを押下して開始の指示を入力する、という簡単な操作のみで、テーブル15にセットされたワークWを自動で検出し、設定された通りの研削加工を自動で開始及び停止することができる。
【0047】
また、研削装置1には、研削といし10のドレッシングを行うための図示しないドレッサ装置等が設けられている。これらドレッサ装置を利用したドレッシングは、ワークWを研削加工する工程の途中においても実行することができる。これにより、研削といし10の研削面となる周面を好適な状態に保つことができ、長尺のワークWに対して高精度な研削加工を行うことができる。
【0048】
次に、
図2ないし
図6を参照して、研削装置1を用いたワークWの研削方法について詳細に説明する。
図2は、研削装置1の研削工程における研削といし10及びワークWの概略を示す側面図である。
【0049】
図1及び
図2を参照して、研削装置1によるワークWの研削工程では、略柱状のワークWは、主軸駆動モータ23によって駆動され、主軸12と共にC軸を中心として回転する。
【0050】
研削といし10は、研削といし駆動モータ22によって駆動され、といし軸11と共に、C軸に略平行なZ方向の回転中心軸を中心として回転する。ワークWの回転方向と、研削といし10の回転方向は、同一である。これにより、研削されたワークWの外周を正確に確認することができる。なお、ワークWの回転と、研削といし10の回転は、逆方向であっても良い。ワークWと研削といし10が逆回転であっても、研削加工を行うことができる。
【0051】
研削といし10は、切込方向送りモータ24によって駆動され、X方向、即ちワークWの回転径方向、に送られる。そして、回転する略柱状のワークWの外周に、回転する略円盤状の研削といし10の周面が当接し、研削といし10によってワークWの外周が研削される。
【0052】
ここで、主軸駆動モータ23及び切込方向送りモータ24は、制御装置20によって同期制御される。具体的には、制御装置20は、ワークWの回転に同期して切込方向送りモータ24を自動制御して、研削といし10をX方向に往復移動させる。即ち、制御装置20は、ワークWの回転に同期制御して、ワークWと研削といし10をワークWの回転径方向に相対的に往復移動させる。
【0053】
このような方法により、ワークWを横断面非真円形状、例えば、
図2に示すように、六角形状若しくはその他多角形状等、または楕円形状等に研削加工することができる。このようにワークWの回転に同期して研削といし10をワークWの回転径方向に往復移動させる研削方法は、
図3ないし
図5を参照して後述するシフトプランジ研削工程S10、S20、トラバース研削工程S30、S130において使用される。
【0054】
図3は、研削装置1の研削工程における研削といし10及びワークWの概略を示す平面図である。
図3(A)は、第1のシフトプランジ研削工程であるシフトプランジ研削工程S10、
図3(B)は、第2のシフトプランジ研削工程であるシフトプランジ研削工程S20、を示している。
【0055】
図3(A)に示すように、第1のシフトプランジ研削工程としてのシフトプランジ研削工程S10では、先ず、ワークWの研削開始位置に研削といし10が送られる。研削加工を開始するZ方向の位置は、例えば、ワークWの研削対象となる外周の正面視左側の端部近傍である。
そして、回転する研削といし10の周面を回転するワークWの外周に当接させてワークWの外周を研削するプランジ研削工程S11が実行される。
【0056】
詳しくは、
図2を参照して説明したとおり、プランジ研削工程S11では、研削といし10は、切込方向送りモータ24(
図1参照)によって送られ、ワークWの回転に同期してX方向に往復移動する。そして、ワークWは、横断面非真円形状に研削される。
【0057】
図3(A)を参照して、プランジ研削工程S11による研削加工が終了したら、研削といし10をX方向にワークWから遠ざけ、ワークWと研削といし10をワークWの回転軸方向に相対移動させるシフト工程S12が実行される。具体的には、シフト工程S12では、ワークWは、左右方向送りモータ25(
図1参照)によって送られ、Z方向、即ちC軸に沿って、正面視左側に移動する。即ち、研削といし10は、正面視右側に相対移動する。
【0058】
次いで、ワークWに接近するようX方向に研削といし10が送られ、回転する研削といし10の周面が回転するワークWの外周に当接して、ワークWの外周を横断面非真円形状に研削するプランジ研削工程S13が実行される。
【0059】
そして、プランジ研削工程S13による研削加工が終了したら、研削といし10をX方向にワークWから遠ざけ、ワークWと研削といし10をZ方向に相対移動させるシフト工程S14が実行される。そして、ワークWを横断面非真円形状に研削する次の工程として、プランジ研削工程S15が行われる。
【0060】
その後、上述と同様に、シフト工程S16、プランジ研削工程S17、シフト工程S18、プランジ研削工程S19、が順次実行される。即ち、ワークWの研削対象となる外周のZ方向の他方の端部近傍、この例では正面視右側の端部近傍まで、シフトプランジ研削工程S10による研削加工が行われる。
【0061】
ここで、各シフト工程S12、S14、S16、S18において、ワークWと研削といし10がZ方向に相対移動する距離L2は、研削といし10の幅寸法L1よりも長い。
即ち、距離L2>幅寸法L1である。
【0062】
これにより、シフトプランジ研削工程S10によって研削加工されたワークWの外周には、研削といし10が当接しないために研削されなかった未研削部18が残ることになる。
【0063】
次に、
図3(B)に示すように、第2のシフトプランジ研削工程としてのシフトプランジ研削工程S20が実行される。シフトプランジ研削工程S20は、第1のシフトプランジ研削工程S10によって研削されたワークWの外周間に残された研削されていない未研削部18を研削加工する工程である。
【0064】
シフトプランジ研削工程S20では、ワークWの研削対象となる外周のZ方向の他方の端部近傍から一方の端部近傍まで、残された未研削部18の全てを研削する加工が行われる。換言すれば、ワークWの研削対象となる外周の正面視右側の端部近傍から正面視左側の端部近傍までの未研削部18についての研削加工が行われる。
【0065】
詳しくは、先ず、研削といし10が、正面視で最も右側の未研削部18を研削可能なZ方向位置に送られるシフト工程S21が実行される。そして、全ての未研削部18を順次研削するように、前述のシフトプランジ研削工程S10と同等に、プランジ研削工程S22、シフト工程S23、プランジ研削工程S24、シフト工程S25、プランジ研削工程S26、シフト工程S27、プランジ研削工程S28、が順次実行される。
【0066】
このような第1のシフトプランジ研削工程であるシフトプランジ研削工程S10及び第2のシフトプランジ研削工程であるシフトプランジ研削工程S20により、ワークWの研削対象となるZ方向に延在する広い外周全域について、未研削部18を残さず、高精度に研削することができる。即ち、従来技術の研削方法では加工することができなかった長尺のワークWに対して横断面非真円形状の研削加工を行うことができる。
【0067】
なお、
図3(A)に示すシフトプランジ研削工程S10の変形例として、各シフト工程S12、S14、S16、S18で研削といし10をZ方向に送る距離L2は、研削といし10の周面の幅寸法L1よりも短くても良い。
即ち、距離L2<幅寸法L1でも良い。
【0068】
このような方法により、ワークWの研削対象となる外周の一方の端部近傍から他方の端部近傍まで研削といし10を送るシフトプランジ研削工程(S10に相当)により、ワークWの研削対象となる外周全域について、未研削部18の部分を残さず、高精度に研削することができる。
【0069】
また、シフトプランジ研削工程S10及びシフトプランジ研削工程S20において、プランジ研削工程S11、S13、S15、S17、S19、S22、S24、S26、S28が実行される工程間に、研削といし10が図示しないドレッサ装置等に送られ、研削といし10のドレッシングが行われても良い。
【0070】
即ち、各シフト工程S12、S14、S16、S18、S21、S23、S25、S27が行われる際に、研削といし10がドレッサ装置等に送られ、研削といし10のドレッシングが行われても良い。これにより、研削といし10の周面を好適な状態に保つことができ、長尺のワークWに対して高精度な研削加工を行うことができる。
【0071】
図4は、研削装置1のトラバース研削工程S30における研削といし10及びワークWの概略を示す平面図である。
図4に示すように、トラバース研削工程S30では、制御装置20(
図1参照)は、研削といし10をX方向に往復移動させながら、ワークWをZ方向に送る。
【0072】
詳しくは、制御装置20は、切込方向送りモータ24(
図1参照)をワークWの回転に同期制御して、ワークWと研削といし10を回転径方向に相対的に往復移動させる。そして、この状態で、制御装置20は、左右方向送りモータ25(
図1参照)を数値制御して、ワークWと研削といし10をC軸に沿って相対移動させる。
【0073】
換言すれば、トラバース研削工程S30では、制御装置20は、極座補間を使用し、C軸と、X方向の切込軸と、の同期制御を行い、更にヘリカル補間を使用し、Z方向のテーブル左右軸の送り制御を行う。
【0074】
即ち、制御装置20は、研削といし10を、ワークWの回転径方向に送る切り込み深さをC軸の回転に同期して制御し、所定の非真円形状動作を行いながら、所定の送り速度でZ方向に相対移動させて、螺旋状の動作が加えられた軌跡で相対的に移動させる。
【0075】
ここで、ワークWの外周を1周研削する際に、研削といし10をC軸方向、即ちZ方向、に送る距離L3は、研削といし10の周面の幅寸法L1よりも短い。
つまり、距離L3<幅寸法L1である。
【0076】
これにより、ワークWの研削対象となる外周について、未研削の部分を残さずに研削することができる。即ち、横断面非真円形状、例えば、多角形状、のワークWの外周面を、長手方向に段差なく延長することができる。
【0077】
また、トラバース研削工程S30では、ワークWの研削加工を開始するZ方向の位置において、ワークWと研削といし10をZ方向に相対移動させずに、ワークWの外周が一周以上研削される。そして、ワークWの外周が一周以上研削された後に、ワークWがC軸に沿って送られ、ワークWと研削といし10がZ方向に相対移動する。
【0078】
また、ワークWの研削加工を終了するZ方向の位置において、ワークWと研削といし10をZ方向に相対移動させずに、ワークWの外周は一周以上研削される。これにより、ワークWの研削対象となる外周の両端近傍について、未研削の部分を残さず高精度に研削することができる。
このようなトラバース研削工程S30により、加工が難しい長尺のワークWを、高効率且つ高精度に、横断面非真円形状に研削加工することができる。
【0079】
例えば、
図3に示すシフトプランジ研削工程S10及びシフトプランジ研削工程S20を実行した後、
図4に示すトラバース研削工程S30が実行されても良い。これにより、シフトプランジ研削工程S10、S20で、例えば、粗研削及び中研削を短時間で効率良く実行し、その後、トラバース研削工程S30で高精度な精研削を行うことができる。よって、柱状の長尺ワークWに対して高効率且つ高精度な研削加工が実現し、短時間で高精度な横断面非真円形状のワークWが仕上げられる。
【0080】
図5は、研削装置1の他の研削工程の例として、トラバース研削工程S130における研削といし10及びワークWの概略を示す平面図である。
図5に示すように、トラバース研削工程S130は、前述のトラバース研削工程S30(
図4参照)と同等の研削工程が、Z方向の送りを反転させながら複数回実行される研削方法である。
【0081】
例えば、研削といし10がワークWに対して正面視右側Z方向に相対移動する第1のトラバース研削工程としてのトラバース研削工程S131と、その反対方向、即ち正面視左側Z方向、に相対移動する第2のトラバース研削工程としてのトラバース研削工程S132と、更にその反対方向、即ち正面視右側Z方向に相対移動する第3のトラバース研削工程としてのトラバース研削工程S133と、が順次実行されても良い。また、同等の研削工程が更に多数回繰り返されても良い。
【0082】
第1ないし第3のそれぞれのトラバース研削工程S131~S133に対しては、それぞれ既に説明したトラバース研削工程S30と同等の移動制御が行われる。つまり、制御装置20(
図1参照)は、ワークWの回転に同期制御して研削といし10をX方向に往復移動させながら、ワークWと研削といし10をZ方向に相対移動させる。
【0083】
第1ないし第3のそれぞれのトラバース研削工程S131~S133において、ワークWの外周を1周研削する際に、研削といし10をZ方向に送る距離L3は、研削といし10の周面の幅寸法L1よりも短い。
即ち、距離L3<幅寸法L1である。
【0084】
最初に実行されるトラバース研削工程S131からその次のトラバース研削工程S132に移行する際、及びトラバース研削工程S132からその次に実行されるトラバース研削工程S133に移行する際においても、研削といし10のX方向往復移動とワークWの同期回転制御は継続して実行される。その際、最終仕上げまでの総削り代を大きくするよう、研削といし10がX方向に送られても良い。
【0085】
また、第1ないし第3のそれぞれのトラバース研削工程S131~S133では、ワークWの研削加工を開始するZ方向の位置において、ワークWと研削といし10をZ方向に相対移動させずに、ワークWの外周が一周以上研削される。そして、ワークWの外周が一周以上研削された後に、ワークWがC軸に沿って送られ、ワークWと研削といし10がZ方向に相対移動する。
【0086】
また、第1ないし第3のそれぞれのトラバース研削工程S131~S133において、ワークWの研削加工を終了して次の工程に移行するZ方向の位置では、ワークWと研削といし10をZ方向に相対移動させずに、ワークWの外周が一周以上研削される。
【0087】
このようなトラバース研削工程S130により、長尺のワークWに対して、総削り代の大きい研削加工を効率良く実行することができ、高精度な横断面非真円形状の仕上げを施すことができる。
【0088】
以上説明の如く、本実施形態に係る研削装置1によれば、従来技術の研削方法では加工することができなかった長尺のワークWに対して、横断面非真円形状の研削加工を高効率且つ高精度に行うことができる。
【0089】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
【符号の説明】
【0090】
1 研削装置
10 研削といし
11 といし軸
12 主軸
13 心押
14 といし台
15 テーブル
16 ベッド
18 未研削部
20 制御装置
21 操作盤
22 研削といし駆動モータ
23 主軸駆動モータ
24 切込方向送りモータ
25 左右方向送りモータ
S10、S20 シフトプランジ研削工程
S11、S13、S15、S17、S19、S22、S24、S26、S28 プランジ研削工程
S12、S14、S16、S18、S21、S23、S25、S27 シフト工程
S30、S130、S131、S132、S133 トラバース研削工程
W ワーク