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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-10
(45)【発行日】2024-07-19
(54)【発明の名称】コネクタおよびコネクタの使用方法
(51)【国際特許分類】
   F16B 7/20 20060101AFI20240711BHJP
【FI】
F16B7/20 B
F16B7/20 C
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021557617
(86)(22)【出願日】2020-03-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-30
(86)【国際出願番号】 US2020024933
(87)【国際公開番号】W WO2020198458
(87)【国際公開日】2020-10-01
【審査請求日】2023-03-06
(31)【優先権主張番号】62/825,412
(32)【優先日】2019-03-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510102122
【氏名又は名称】マテリアライズ・ナムローゼ・フエンノートシャップ
【氏名又は名称原語表記】MATERIALISE NV
【住所又は居所原語表記】Technologielaan 15,B-3001 Leuven,Belgium
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ダス,ブレヒト
(72)【発明者】
【氏名】デイング,フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】マカレンコ,ウォロディミル
(72)【発明者】
【氏名】ラスコ,アイヴァン
(72)【発明者】
【氏名】ロッソー,イライアス
(72)【発明者】
【氏名】ルイス ディアス,アイリーン
(72)【発明者】
【氏名】ヴェルレイセン,ウィレム
【審査官】田村 佳孝
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-525575(JP,A)
【文献】特開昭53-079142(JP,A)
【文献】実開昭63-104189(JP,U)
【文献】実開昭50-148813(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16B 7/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中空構造部に結合するように構成されたコネクタであって、
前記中空構造部の開口部を介して前記中空構造部の内側に確実に嵌合し、材料が前記開口部を介して第1端部を通り前記中空構造部内にさらに導入されるのを防ぐために前記第1端部と前記中空構造部の内壁との間において確実なシールを提供するように構成された前記第1端部と、
前記中空構造部の前記開口部においてプラグを固定するために前記中空構造部の少なくとも一部と係合するように構成されたフックを備える第2端部と、
前記第1端部から前記第2端部まで延在するコアピースと、
を備える前記プラグと、
キャビティを囲む壁と、
前記キャビティへの第1アクセスポイントを提供するように構成され、前記中空構造部と結合された前記プラグを受容するように構成された第1開口部と、
前記キャビティへの第2アクセスポイントを提供するように構成された第2開口部と、
前記キャビティへの第3アクセスポイントを提供するように構成され、第2中空構造部に結合される第2プラグを受容するように構成された第3開口部であって、前記第アクセスポイントが前記第1開口部と前記第開口部との間に延在する前記キャビティを通って延在する連続経路につながるように構成された前記第3開口部と、
を備え、前記プラグから分離するシェルと、
を備え
前記第2中空構造部と結合された前記第2プラグが前記第3開口部において受容され、前記中空構造部と結合された前記プラグが前記第1開口部において受容されるとき、前記プラグおよび前記第2プラグが前記連続経路の物理的バリアを提供する、コネクタ。
【請求項2】
前記中空構造部は、部分的に中空の構造である、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記中空構造部は管である、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記シェルは、機能エレメントに取り付けられる、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記機能エレメントは、センサ、ロケータ、測定デバイス、シミュレータ、接続点、クレーンアイ、クランプ、ホイール、バネ、アクチュエータ、ロードセル、空気圧プローブ、レーザ、および吸引カップから選択される、請求項4に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記プラグの前記コアピースは、複数の脚部を備える、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記フックは、前記中空構造部の外側に突出するように構成される、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記フックは、前記シェルの一部と係合するように構成される、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記シェルの前記一部は、前記キャビティの内側にある、請求項8に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記シェルの前記第1開口部は、前記中空構造部の一部と接触するように構成された第1面を備える、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項11】
前記シェルの前記第1開口部の前記第1面は、前記中空構造部の断面端部と接触するように構成される、請求項10に記載のコネクタ。
【請求項12】
前記シェルは、前記中空構造部の端部を受容するように構成された開放位置と、前記中空構造部の前記端部の周囲を繋ぎ留めるように構成された閉鎖位置と、を有するクランプをさらに備える、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項13】
前記クランプは、前記シェルに可逆的に取り付けられる、請求項12に記載のコネクタ。
【請求項14】
前記クランプ及び前記シェルは、ワンピース構造を形成する、請求項12に記載のコネクタ。
【請求項15】
前記シェルの前記第開口部は、接合化合物を受容するように構成されている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項16】
中空構造部に結合するように構成されたコネクタの使用方法であって、
前記中空構造部の内側に確実に嵌合し、材料が前記中空構造部の開口部を介して第1端部を通り前記中空構造部内にさらに導入されるのを防ぐために前記第1端部と前記中空構造部の内壁との間において確実なシールを提供するように構成された前記第1端部と、
前記中空構造部の前記開口部においてプラグを固定するために前記中空構造部の少なくとも一部と係合するように構成されたフックを備える第2端部と、
前記第1端部から前記第2端部まで延在するコアピースと、
を備える前記プラグを前記中空構造部の前記開口部に挿入するステップと、
キャビティを囲む壁と、
前記キャビティへの第1アクセスポイントを提供するように構成された第1開口部と、
前記キャビティへの第2アクセスポイントを提供するように構成された第2開口部と、
を備え、前記プラグから分離するシェルであって、前記シェルの前記第1開口部に前記中空構造部が結合された前記プラグを挿入するステップと、
前記キャビティおよび前記中空構造部の内側の一部を充填するように前記第2開口部を介して前記シェル内に接合化合物を塗布するステップであって、該ステップにおいて、前記接合化合物が前記第1端部を通り前記中空構造部内にさらに導入されるのを前記プラグが防ぐステップと、
を含む方法。
【請求項17】
前記接合化合物は、接着剤、樹脂、エポキシ樹脂、および複合材料から選択される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
第2中空構造部の開口部内に第2プラグを挿入するステップと、
前記シェルの第3開口部内に前記第2中空構造部が結合された前記第2プラグを挿入するステップであって、該ステップにおいて、塗布された前記接合化合物が前記第2中空構造部内の一部をさらに充填するステップと、
をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記シェルは、機能エレメントに取り付けられる、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記機能エレメントは、センサ、ロケータ、測定デバイス、シミュレータ、接続点、クレーンアイ、クランプ、ホイール、バネ、アクチュエータ、ロードセル、空気圧プローブ、レーザ、および吸引カップから選択される、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願とのクロスレファレンス)
本出願は、2019年3月28日に出願された米国仮特許第62/825,412号の利益を主張する。該仮出願の内容は、参照により完全に組み込まれる。
【0002】
(本発明の分野)
本発明の分野は、中空構造部と結合するように構成され得るコネクタである。複数のコネクタおよび複数の中空構造部は、様々な目的に適合した組織化された構造物または構成された構造物を形成するように、機能エレメントとともに、一緒に組み立てられてもよい。例えば、複数のコネクタによって接合される場合、複数の中空構造部および複数の機能エレメントの集合は共に、サポートまたは基準測定のために使用され得る軽量ジグまたはフィクスチャなどの製造ツールを形成してもよい。
【背景技術】
【0003】
製造環境において、高品質で使用可能な製品の製造は、構成部品を機械加工、及び組み立てることができる精度に依存する。治具、フィクスチャ、及びゲージは、製造工程を補助するために設計された製造ツールである。特定の部品または用途に合わせてカスタマイズすることができるこれらのツールは、部品の支持、特徴部品を位置決めするための基準面、配置テストをするための測定装置などを提供するために使用してもよい。例えば、治具、フィクスチャ、及びゲージなどの製造ツールは、自動車産業における自動車部品の開発、製造、アセンブリ、品質試験のさまざまな段階において広く使用されている。
【0004】
製造ツールは、(i)ブラケットによって接合されたアルミニウムプロファイル、及び(ii)センサ、ロケータ、検査ツール、または基準面などの機能エレメントを装着したアルミニウムプロファイル、により構成されてもよい。このシステムはモジュール式のアセンブリおよびカスタマイズを可能にするが、大きな構造物は重く、扱いにくいことがある。例えば、車体を支持するのに十分な大きさのフィクスチャは、150kgを超える重量があり、移動させるためにクレーンまたはフォークリフトを必要とする。これは、機器の必要性、人員、および安全性に影響を及ぼす。このような大きなフィクスチャが使用される場合、製造設備は移動する機器を収容し、さらに、該設備を操作するためのスタッフを追加する必要があり得る。どちらの要因も、よりスリムで、より効率的な操作に対する需要とは反対に、製造プロセスに時間およびコストを追加する。
【0005】
重いアルミニウムプロファイルに関連する時間とコストに対処するために、より軽い材料により作られた代替の製造ツールが最近登場した。例えば、フレームは、アルミニウムプロファイルの代わりにカーボンチューブで作られ、個々にフライス加工され且つ組み立てられるコネクタによって接合され得る。しかしながら、特にカスタマイズされたロケータが製造され、且つコネクタに組み立てられるとき、コネクタは依然として重く、製造費用がかかる場合がある。中空構造部がアルミニウムプロファイルの代替物であってもよく、最終的な組み立て構造物が軽量、且つ組み立ておよび管理が容易な製造ツールを形成するための中空構造部および/または機能エレメントを組み立てるのに適したコネクタが当該技術分野において依然として必要とされている。
【発明の概要】
【0006】
本開示の一態様は中空構造部と結合するように構成されたコネクタに関し、前記コネクタは、第1端部と、第2端部と、前記第1端部から前記第2端部まで延在するコアピースとを備え、前記中空構造部と結合するように構成された、プラグと、連続経路を備えるキャビティを囲む壁と、前記キャビティへの第1アクセスポイントを提供するように構成され、前記中空構造部と結合された前記プラグを受容するように構成された第1開口部と、前記キャビティへの第2アクセスポイントを提供するように構成され、前記第2アクセスポイントが前記連続経路につながる第2開口部と、を備えるシェルと、を備える。
【0007】
特定の実施形態では、前記中空構造部は、部分的に中空の構造であってもよい。例えば、前記中空構造部は管であってもよい。
【0008】
前記シェルは、前記キャビティへの第3アクセスポイントを提供するように構成された第3開口部をさらに備えてもよい。前記第3開口部は、第2中空構造部と結合された第2プラグを受容するように構成されてもよい。
【0009】
特定の実施形態では、前記シェルは、機能エレメントに取り付けられてもよい。前記機能エレメントは、さらなる中空構造部、プレート、ベース、アダプタ、基準面、センサ、ロケータ、測定デバイス、シミュレータ、接続点、クランプ、ホイール、バネ、アクチュエータ、ロードセル、空気圧プローブ、レーザ、および吸引カップから選択されてもよい。
【0010】
前記コネクタは、第1端部と、第2端部と、コアピースとを有するプラグを含んでもよい。特定の実施形態では、前記プラグの前記第1端部は、前記中空構造部と結合するように構成される。前記プラグの前記第1端部は、前記中空構造部の内側に確実に嵌合するように構成されてもよい。例えば、前記プラグの前記第1端部は、前記中空構造部の内側の一部とシールを形成するように構成されたシールエレメントを備えてもよい。前記プラグの前記コアピースは、複数の脚部を備えてもよい。前記プラグの前記第2端部は、例えば、前記中空構造部の外側に突出し、且つ前記中空構造部の一部または前記シェルの一部のうち少なくとも1つと係合するように構成されたフックを備えてもよい。前記シェルの前記一部は、前記キャビティの内側にあってもよい。
【0011】
特定の実施形態では、前記シェルは、前記中空構造部の一部と接触するように構成された第1面を備え得る第1開口部を備える。前記シェルの前記第1開口部の前記第1面は、前記中空構造部の断面端部と接触するように構成されてもよい。
【0012】
前記シェルは、前記中空構造部の端部を受容するように構成された開放位置と、前記中空構造部の前記端部の周囲を繋ぎ留めるように構成された閉鎖位置とを有するクランプを更に備えてもよい。特定の実施形態では、前記クランプは、前記シェルに可逆的に取り付けてもよい。前記クランプ及び前記シェルは、ワンピース構造(one-piece structure)を形成してもよい。
【0013】
特定の実施形態では、前記シェルの前記キャビティ内の前記連続経路は、前記第2開口部、前記第1開口部、及び前記キャビティの他の部分との間に延在してもよい。
【0014】
前記シェルの前記第2開口部は、例えば、接着剤、樹脂、エポキシ樹脂、および複合材料から選択される接合化合物を受容するように構成されてもよい。複合材料は、繊維強化複合材料であってもよい。
【0015】
特定の実施形態では、前記プラグと前記シェルとがワンピース構造を形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、3D物体の設計および製造の実施に適したコンピュータ環境の一例を示す図である。
図2図2は、コンピュータの一例を示す機能ブロック図である。
図3図3は、本明細書で開示される方法およびシステムを使用して3D物体を製造するためのハイレベルな処理を示す図である。
図4図4は、スキャンシステムの一例を示す図である。
図5図5は、コネクタを有する構造物の一例を示す図である。
図6A図6Aは、プラグ(601)およびシェル(620)を備えるコネクタ(600)の一実施形態を示す図である。
図6B図6Bは、プラグ(601)およびシェル(620)を備えるコネクタ(600)の一実施形態を示す図である。
図6C図6Cは、プラグ(601)およびシェル(620)を備えるコネクタ(600)の一実施形態を示す図である。
図6D図6Dは、プラグ(601)およびシェル(620)を備えるコネクタ(600)の一実施形態を示す図である。
図7A図7Aは、プラグ(701)およびシェル(720)を備えるコネクタ(700)の特定の実施形態を示す図である。
図7B図7Bは、プラグ(701)およびシェル(720)を備えるコネクタ(700)の特定の実施形態を示す図である。
図7C図7Cは、プラグ(701)およびシェル(720)を備えるコネクタ(700)の特定の実施形態を示す図である。
図8A図8Aは、プラグ(801)およびシェル(820)を備えるコネクタ(800)の別の実施形態を示す図である。
図8B図8Bは、プラグ(801)およびシェル(820)を備えるコネクタ(800)の別の実施形態を示す図である。
図8C図8Cは、プラグ(801)およびシェル(820)を備えるコネクタ(800)の別の実施形態を示す図である。
図8D図8Dは、プラグ(801)およびシェル(820)を備えるコネクタ(800)の別の実施形態を示す図である。
図9A図9Aは、プラグ(901)及びシェル(920)が互いに接続された例示的なコネクタ(900)を示す図である。
図9B図9Bは、プラグ(901)及びシェル(920)が互いに接続された例示的なコネクタ(900)を示す図である。
図9C図9Cは、プラグ(901)及びシェル(920)が互いに接続された例示的なコネクタ(900)を示す図である。
図10A図10Aは、シェル(1020)の一部が中空構造部(1011)内に延在するコネクタ(1000)の一実施例を示す図である。
図10B図10Bは、シェル(1020)の一部が中空構造部(1011)内に延在するコネクタ(1000)の一実施例を示す図である。
図10C図10Cは、シェル(1020)の一部が中空構造部(1011)内に延在するコネクタ(1000)の一実施例を示す図である。
図11A図11Aは、複数の中空構造部および機能エレメントを接合するように構成されたシェルの実施例を示す図である。
図11B図11Bは、複数の中空構造部および機能エレメントを接合するように構成されたシェルの実施例を示す図である。
図11C図11Cは、複数の中空構造部および機能エレメントを接合するように構成されたシェルの実施例を示す図である。
図11D図11Dは、複数の中空構造部および機能エレメントを接合するように構成されたシェルの実施例を示す図である。
図12A図12Aは、一緒に接合された複数の中空構造部および複数の機能エレメントを備えるアセンブリの異なるビューを示す図である。
図12B図12Bは、一緒に接合された複数の中空構造部および複数の機能エレメントを備えるアセンブリの異なるビューを示す図である。
図12C図12Cは、一緒に接合された複数の中空構造部および複数の機能エレメントを備えるアセンブリの異なるビューを示す図である。
図12D図12Dは、一緒に接合された複数の中空構造部および複数の機能エレメントを備えるアセンブリの異なるビューを示す図である。
図13A図13Aは、プラグ(1301)およびシェル(1320)を備えるコネクタ(1300)の一実施形態を示す図である。
図13B図13Bは、プラグ(1301)およびシェル(1320)を備えるコネクタ(1300)の一実施形態を示す図である。
図13C図13Cは、プラグ(1301)およびシェル(1320)を備えるコネクタ(1300)の一実施形態を示す図である。
図13D図13Dは、プラグ(1301)およびシェル(1320)を備えるコネクタ(1300)の一実施形態を示す図である。
図13E図13Eは、プラグ(1301)およびシェル(1320)を備えるコネクタ(1300)の一実施形態を示す図である。
図14A図14Aは、プラグ(1401)およびシェル(1420)を備えるコネクタ(1400)の一実施形態を示す図である。
図14B図14Bは、プラグ(1401)およびシェル(1420)を備えるコネクタ(1400)の一実施形態を示す図である。
図14C図14Cは、プラグ(1401)およびシェル(1420)を備えるコネクタ(1400)の一実施形態を示す図である。
図15A図15Aは、プラグ(1501)およびシェル(1520)を備えるコネクタ(1500)の一実施形態を示す図である。
図15B図15Bは、プラグ(1501)およびシェル(1520)を備えるコネクタ(1500)の一実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本開示は、特定の実施形態を参照してなされる。本発明のより広い精神および範囲から逸脱することなく、様々な修正および変更を行うことができる。したがって、明細書および図面は、限定的な意味ではなく、例示的な意味で見なされるべきである。
【0018】
本出願の実施形態は、(i)中空構造部と結合するため、(ii)複数の中空構造部を一緒に接合するため、及び/又は(iii)中空構造部を機能エレメントと接合するために構成される複数のコネクタに関する。コネクタは、(i)1つ以上の中空構造部と結合するように構成されてもよく、(ii)1つ以上の機能エレメント(例えば、さらなる中空構造部、プレート、ベース、アダプタ、基準面、ロケータなど)と結合するようにさらに構成されてもよい。例えば、第1コネクタは、複数の中空構造部を接合するように構成されてもよい。第1中空構造部は第1端部において該コネクタと結合される。第1中空構造部の第2端部において、第2コネクタが結合されてもよい。第1コネクタまたは第2コネクタのうちの少なくとも1つは、機能エレメントと結合されてもよい。それと共に、複数のコネクタ、複数の中空構造部、および複数の機能エレメントは、治具またはフィクスチャなどの製造ツールとして使用され得るアセンブリを同時に形成してもよい。アセンブリの中空構造部、機能エレメント、およびコネクタの夫々の配置は、製造ツールの使用によって指定されてもよい。
【0019】
複数のコネクタは、(i)複数の中空構造部を互いに接合する(例えば、連結する、接続する、取り付ける)ように、および/または(ii)複数の中空構造部を機能エレメントに接合するように構成されてもよい。機能エレメントは、ベースピースまたはベースプレートなどの支持構造物を備えてもよく、またはさらなる機能を有する複数のエレメントを備えてもよい。
【0020】
特定の実施形態では、機能エレメントがグリッパー、またはグリッパーのコンポーネントであってもよい。例えば、中空構造部のアセンブリは、機械加工または成形によって製造された従来の産業用ツールよりも軽量かつ/または容易に組み立てられる産業用ツールであってもよい。複数のロボットアーム、複数の産業用機械、または他の機器は、少なくとも1つの機能エレメントを備える複数の中空構造部のアセンブリと共に、動作するように構成されてもよい。複数の中空構造部のアセンブリと共に動作ように構成された複数の機能エレメントの例示として、複数のグリッパー(例えば、保持デバイスまたは万力)、複数のバキュームインレットまたはアウトレット、複数のリフトデバイス、複数の穿刺デバイス(例えば、ドリルまたは錐)、複数のラベルアプリケータ、複数のファスンデバイス(fastening devices)またはファスナ、複数のタイトゥンデバイス(tightening devices)、複数の切断デバイス、複数の基準ロケータまたは基準面、複数のセンサ、複数のマーキングデバイス、複数のクリーニングデバイス、複数のスタンピングデバイス、複数のレーザ、複数の照明デバイス、複数の位置決めデバイス、および/または複数の測定デバイスなどが含まれるが、これらに限定されない。
【0021】
例示的な実施形態において、フィクスチャなどのアセンブリは、アセンブリに対して3D空間内の3つの異なる位置に、センサ、基準面、およびロケータを含む3つの機能エレメントを含んでもよい。コネクタは、3つの位置のそれぞれに配置されてもよい。各コネクタは機能エレメント(センサ、基準面、またはロケータ)の1つと結合するように構成されている。各コネクタは、少なくとも1つの中空構造部と結合する。この構成では、複数の中空構造部は、複数のコネクタおよび複数の機能エレメントがそれらの必要な空間位置に固定的に保持されるアセンブリの足場を形成してもよい。
【0022】
複数の中空構造部は、アセンブリの複数のコネクタと、アセンブリの複数の機能エレメントとの組み合わせを最良にサポートする構成として組み立てることができる。次に、複数のコネクタは、複数の機能エレメントと結合し、アセンブリ全体を形成するための適当な数の中空構造部と結合するようにカスタマイズされてもよい。一部の実施形態では、複数のコネクタは、付加製造(AM)によって製造してもよい。AM技術は、従来のサブトラクティブ製法よりも、より優れた適応性、カスタマイズオプション、およびより多くの設計自由度を与える。一般に、複数の生産ツールおよびそれらの構成部品の設計、アセンブリおよびディスアセンブリのプロセスは、従来の製造ツールと比較して、単純化され、より効率的にされ得る。
【0023】
(付加製造システム)
本発明の実施形態は、3D物体を設計および製造するためのシステム内で実施することができる。図1を参照すると、3D物体の設計および製造の実装に適したコンピュータ環境の一例が示されている。この環境は、システム100を含む。システム100は、1つまたは複数のコンピュータ102a~102dを含み、これらは、例えば、任意のワークステーション、サーバ、または情報を処理することができる他のコンピューティングデバイスとすることができる。一部の態様では、コンピュータ102a~102dの各々は、任意の適切な通信技術(例えば、インターネットプロトコル)によって、ネットワーク105(例えば、インターネット)に接続することができる。したがって、コンピュータ102a~102dは、ネットワーク105を介して、互いに情報(例えば、ソフトウェア、3D物体のデジタル表現、付加製造デバイスを動作させるためのコマンドまたは命令など)を送受信することができる。
【0024】
システム100は、さらに、1つ以上の付加製造デバイス(devices)または付加製造装置(apparatuses)(例えば、3Dプリンタ)106a~106bを含む。図示のように、付加製造デバイス106aは、コンピュータ102dに直接接続され(ネットワーク105を介してコンピュータ102a~102cに接続されたコンピュータ102dを介して)、付加製造デバイス106bは、ネットワーク105を介してコンピュータ102a~102dに接続される。したがって、当業者であれば、付加製造デバイス106をコンピュータ102に直接接続し、ネットワーク105を介してコンピュータ102に接続し、および/または別のコンピュータ102およびネットワーク105を介してコンピュータ102に接続することができることを理解するであろう。
【0025】
システム100は、ネットワークおよび1つ以上のコンピュータに関して説明されているが、本明細書で説明される技法は、付加製造デバイス106に直接接続することができる単一のコンピュータ102にも適用されることに留意されたい。
【0026】
図2は、図1のコンピュータの一例を示す機能ブロック図である。コンピュータ102aは、メモリ220とのデータ通信におけるプロセッサ210、入力デバイス230、および出力デバイス240を含んでいる。一部の実施形態では、プロセッサは、さらに、任意のネットワークインタフェースカード260とデータ通信する。別個に記載されているが、コンピュータ102aに関して記載されている機能ブロックは別個の構造エレメントである必要はないことを理解されたい。例えば、プロセッサ210およびメモリ220は、単一のチップで実現されてもよい。
【0027】
プロセッサ210は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリート・ゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリート・ハードウェアコンポーネント、または本明細書で説明される機能を実行するように設計されたそれらの任意の適切な組合せとすることができる。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、例えばDSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサの組合せ、DSPコアと接続された1つ以上のマイクロプロセッサの組合せ、または他のそのような構成として実施されてよい。
【0028】
プロセッサ210は、1つ以上のバスを介して、情報を読み取る、または、情報を書き込むために、メモリ220に接続され得る。プロセッサは、追加的にまたは代替的に、プロセッサレジスタのようなメモリを含み得る。メモリ220は、異なるレベルが異なる容量およびアクセス速度を有するマルチレベル階層キャッシュを含むプロセッサキャッシュを含み得る。メモリ220はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)、他の揮発性記憶デバイス、または不揮発性記憶デバイスを含み得る。記憶デバイスには、ハードドライブと、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、フラッシュメモリ、フロッピーディスク、磁気テープ、およびZipドライブなどのような光ディスクとを含めることができる。
【0029】
プロセッサ210はまた、コンピュータ102aのユーザからの入力を受信するために入力デバイス230と、該ユーザに出力を提供するために出力デバイス240と、それぞれ接続され得る。
【0030】
適切な入力デバイスにはキーボード、ボタン、キー、スイッチ、ポインティングデバイス、マウス、ジョイスティック、遠隔制御装置、赤外線検出器、バーコードリーダ、スキャナ、ビデオカメラ(おそらく、例えば、手のジェスチャまたは顔のジェスチャを検出するためにビデオ処理ソフトウェアと結合される)、モーション検出器、またはマイクロフォン(おそらく、音声コマンドを検出するためにオーディオ処理ソフトウェアと結合される)が含まれるが、これらに限定されない。適切な出力デバイスには、ディスプレイおよびプリンタを含む視覚出力デバイス、スピーカ、ヘッドホン、イヤホン、およびアラームを含む音声出力デバイス、付加製造デバイスおよび触覚出力デバイスが含まれるが、これらに限定されない。
【0031】
プロセッサ210は、さらに、ネットワークインタフェースカード260に接続されてもよい。ネットワークインタフェースカード260は、1つ以上のデータ伝送プロトコルに従ってネットワークを介して伝送するために、プロセッサ210によって生成されたデータを準備する。ネットワークインタフェースカード260はまた、1つ以上のデータ伝送プロトコルに従って、ネットワークを介して受信されたデータをデコードする。ネットワークインタフェースカード260は、送信機、受信機、またはその両方を含むことができる。他の実施形態では、送信機および受信機を2つの別個のコンポーネントとすることができる。ネットワークインタフェースカード260は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリート・ゲートまたはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェアコンポーネント、または本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の適切な組合せとして実施することができる。
【0032】
図3は、3D物体またはデバイスを製造するための処理300を示す。図示のように、ステップ305では、コンピュータ102aなどのコンピュータを使用して、物体のデジタル表現が設計される。例えば、2Dまたは3Dデータが、3D物体のデジタル表現を設計するのを支援するために、コンピュータ102aに入力されてもよい。引き続きステップ310において、情報がコンピュータ102aから付加製造デバイス106のような付加製造デバイスに送信され、デバイス106は受信した情報に従って製造処理を開始する。ステップ315において、付加製造デバイス106は、液体樹脂のような任意の適切な材料を用いて3D物体を製造し続ける。
【0033】
これらの任意の適切な材料には、フォトポリマー樹脂、ポリウレタン、メチルメタクリレート-アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン コポリマー、ポリマー-セラミック複合材料などの再吸収性材料などが含まれ得るが、これらに限定されない。市販の材料の例としては、(1)DSM Somos社のDSM Somos(登録商標)シリーズの材料7100、8100、9100、9420、10100、11100、12110、14120および15100、(2)Stratasys社の材料、ABSplus-P430、ABSi、ABS-ESD7、ABS-M30、ABS-M30i、PC-ABS、PC ISO、PC、ULTEM 9085、PPSFおよびPPSU、(3)3-Systems社の材料、Accura Plastic、DuraForm、CastForm、LaserformおよびVisiJet line、(4)EOS社の、PA線材料、PrimeCast材料およびPrimePart材料、ならびに、AlumideおよびCarbonMideが挙げられる。3-Systems社の材料、VisiJet線には、Visijet Flex、Visijet Tough、Visijet Clear、Visijet HiTemp、Visijet e-stone、Visijet Black、Visijet Jewel、Visijet FTIなどが含まれ得る。他の材料の例として、Objet Fullcure、Objet Veroclear、Objet Digital Materials、Objet Duruswhite、Objet Tangoblack、Objet Tangoplus、Objet Tangoblackplusなどの物体材料が含まれ得る。材料の別の例として、Renshape 5000および7800シリーズの材料が含まれ得る。さらに、ステップ320において、3D物体が生成される。
【0034】
図4は、3次元(3D)物体を生成するための例示的な付加製造装置400を示す。この例において、付加製造装置400は、レーザ焼結デバイスである。レーザ焼結デバイス400は、1つ以上の3D物体を層ごとに生成するために使用されてもよい。レーザ焼結デバイス400は、例えば、粉末(例えば、金属、ポリマーなど)を利用して、構築処理の一部としての1度の処理につき1層ずつ、物体を構築することができる。
【0035】
連続する粉体層は、例えば、再コーティング機構(例えば、再コーティングブレード、ドラム、またはローラ)を使用して、互いの上に広げられる。再コーティング機構は、該再コーティング機構が構築領域450の構築表面448を横切って、例えば示された方向(矢印)に移動するときに、層に対応する粉体を堆積する。あるいは、該再コーティング機構が、別の層の構築などについて、構築領域の他の側から開始する場合に反対方向に移動するときに、層に対応する粉体を堆積する。堆積後、コンピュータ制御されたレーザ走査デバイス444からのCOレーザ光線が構築表面448をスキャンし、製造物の対応する断面の粉末粒子を一緒に選択的に結合させる。一部の実施形態では、レーザ走査デバイス444がX-Y可動赤外レーザ源である。このように、レーザ源は、そのビームを粉体の最上層の特定の位置に向けるために、X軸に沿って、かつY軸に沿って移動させることができる。あるいは、一部の実施形態では、レーザ走査デバイスは、レーザスキャナを備えていてもよい。該レーザスキャナは、静止レーザ源からレーザビームを受け取り、移動可能なミラーの上を偏向させて、該デバイスの作業領域内の特定の位置にビームを向ける。レーザ露光中、粉末温度は、材料(例えば、ガラス、ポリマー、金属)の転移点を超えて上昇し、その後、隣接する粒子が一緒に流れて3D物体を生成する。また、デバイス400は任意に、放射ヒータ(例えば、赤外線ランプ)および/または空気制御デバイス(図示せず)を含んでもよい。放射ヒータは、新しい粉体層の再コーティングとその層の走査との間の粉体を予熱するために使用されてもよい。一部の実施形態では、放射ヒータは省略されてもよい。空気制御デバイスは、例えば、粉末酸化のような望ましくないシナリオを回避するために、処理全体にわたって使用されてもよい。
【0036】
制御コンピュータ434は、付加製造装置400の動作を制御するように構成されてもよい。制御コンピュータは、画像取得デバイス436を制御するように構成されてもよい。一部の実施形態において、制御コンピュータは、図2の1つ以上のコンピュータ102であってもよいし、図3のコンピュータ305であってもよい。一部の実施形態において、制御コンピュータ434は、付加製造装置400との間のインタフェースとして、組み込まれたまたは設定されたコントローラであってもよい。まとめると、付加製造装置400、制御コンピュータ434、およびすべてのコンポーネントは、本明細書に開示される実施形態を構築するシステム430であり得る。
【0037】
本明細書に開示される様々な実施形態は、コンピュータ制御システムの使用を提供する。当業者は、これらの実施形態が汎用および/または特定用途コンピューティングシステムの環境または構成の両方を含む、多数の異なる種類のコンピューティングデバイスを使用して実装され得ることを容易に理解するであろう。
【0038】
上記の実施形態に関連して使用するのに適した周知のコンピューティングシステム、環境、および/または構成の例にはパーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルドまたはラップトップデバイス、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースのシステム、プログラマブル家庭用電化製品、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、上記のシステムまたはデバイスのいずれかを含む分散コンピューティング環境などが含まれ得るが、これらに限定されない。これらのデバイスは記憶された命令を含んでいてもよく、該命令は、コンピュータデバイス内のマイクロプロセッサによって実行されると、コンピュータデバイスに、指定された動作を実行させて、命令を実行させる。本明細書で使用されるように、命令は、コンピュータによって実現される、システム内の情報を処理するためのステップを指す。命令は、ソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアで実現され得る。そして、命令は、システムのコンポーネントによって行われる任意の種類のプログラムされたステップを含む。
【0039】
マイクロプロセッサは、Pentium(登録商標)プロセッサ、Pentium Proプロセッサ、8051プロセッサ、MIPS(登録商標)プロセッサ、Power PC(登録商標)プロセッサ、またはAlpha(登録商標)プロセッサなどのように、従来の任意の汎用の、シングルチップまたはマルチチップマイクロプロセッサであってもよい。さらに、マイクロプロセッサは、デジタル信号プロセッサまたはグラフィックプロセッサなどの任意の従来の特定用途向けマイクロプロセッサであってもよい。マイクロプロセッサは、典型的には従来のアドレス線、従来のデータ線、および1つまたは複数の従来の制御線を有する。
【0040】
本明細書で開示される本発明の態様および実施形態は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの任意の組合せを生成するために、標準的なプログラミング技法またはエンジニアリング技法を使用して、方法、装置、または製造品として実現され得る。本明細書で使用される「製造品」という用語は、光記憶デバイスなどのハードウェアまたは非一時的なコンピュータ可読媒体、ならびに信号、搬送波などの揮発性または不揮発性メモリデバイス、または一時的なコンピュータ可読媒体で実現されるコードまたはロジックを指す。そのようなハードウェアは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、複合プログラマブル論理デバイス(CPLD)、プログラマブル論理アレイ(PLA)、マイクロプロセッサ、または他の同様の処理デバイスを含むことができるが、これらに限定されない。
【0041】
制御コンピュータ434は、レーザ走査デバイス444に接続されてもよい。レーザ走査デバイスは、レーザ源から受け取ったレーザビームを構築領域内に向けることができる可動ミラーを含んでいてもよい。レーザ源はまた、可動レーザ源であってもよく、または、ステレオリソグラフィデバイス400内に設けられたレーザスキャナであってもよい。制御コンピュータ434は、レーザスキャンシステム444の移動および機能を制御するソフトウェアをさらに含んでいてもよい。したがって、制御コンピュータ434は、レーザ走査デバイスのモーメントおよびアクティブ化を制御するように構成されていてもよい。
【0042】
制御コンピュータ434は、さらに、画像取得アセンブリ436からデータ/画像を受信するように、画像取得アセンブリ436との間のインタフェースとして機能するように構成されていてもよい。制御コンピュータ434は、さらに、データ/画像を処理して、本明細書で説明するように、構築処理においてエラーがあるか否か、またはエラーが発生しそうか否かを判定するように構成されていてもよい。制御コンピュータ434は、さらに、画像取得アセンブリ436がいつどのように画像を取り込むかを制御するように構成されていてもよい。
【0043】
画像取得アセンブリ436は、付加製造装置400に取り付けられるように、それと一体化されるように、および/またはそれとは別に位置するように構成されていてもよい。そして、画像取得アセンブリ436は、構築領域450および/または構築表面448を監視するような位置に配置されてもよい。さらに、画像取得アセンブリ436は、動かないように構成されていてもよいし、様々な角度から構築領域450を監視するために、(制御コンピュータ434から受信される制御信号に基づいて)移動可能に構成されていてもよい。
【0044】
画像取得アセンブリ436は、構築表面448の画像を取得するように構成されていてもよい。より具体的には、画像取得アセンブリ436は、スキャンシステム444によって構築表面448上に作られた、レーザスポットおよび/または他のマークの画像を取得するように構成されてもよい。画像取得アセンブリ436は、カメラ、例えば、光学カメラを含んでもよい。カメラは、走査デバイスをキャリブレーションするのに十分な精細さで構築表面448上のスポットおよび他のマークをキャプチャするのに十分な解像度を有する、市販の既製(「COTS」)デジタルカメラであってもよい。一部の実施形態では、画像取得アセンブリ436は、光学カメラ、熱画像化デバイス、IRカメラ、紫外線(UV)カメラ、または他の信号を視覚信号に転送するセンサのうちから選択される。
【0045】
(コネクタ)
コネクタは中空構造部に結合するように構成されてもよい。前記コネクタは、(i)第1端部と、第2端部と、前記第1端部から前記第2端部まで延在するコアピースとを備え、前記中空構造部と結合するように構成された、プラグと、(ii)連続経路を備えるキャビティを囲む壁と、前記キャビティへの第1アクセスポイントを提供するように構成され、前記中空構造部と結合されたプラグを受容するように構成された第1開口部と、前記キャビティへの第2アクセスポイントを提供し、前記第2アクセスポイントが連続経路につながるように構成された第2開口部と、を備えるシェルと、を備える。
【0046】
例示的な複数のコネクタが図に示されている。図5は、コネクタ(500a、500b、500c、および500d)が中空構造部(511a、511b、511c、511d、511e、および511f)および機能エレメント(512a、512b、512c、および512d)と結合される構造物の例示を示す。
【0047】
複数の中空構造部は、完全に中空であってもよく、または部分的に中空であってもよい。中空構造部の一端または両端は、開放されていてもよい。中空構造部は、その長さに沿って均一である円筒壁のような、単一の連続壁によって囲まれてもよい。特定の実施形態では、中空構造部が連続していない1つ以上の壁を備えてもよい。その結果、中空構造部はその長さに沿った1つ以上のポイントに複数のギャップ、複数の孔、または複数の溝を有する。中空構造部は、管であってもよく、円、楕円、正方形、三角形、または任意の多角形など、任意の幾何学的形状の断面積を有していてもよい。
【0048】
複数の機能エレメントは、コネクタ、中空構造部、および機能エレメントのアセンブリに機能を提供する構造物、エレメント、特徴物、デバイス、または装置のいずれかのタイプであってもよい。一部の実施形態では、機能エレメントは、中空構造部、プレート、ベース、アダプタ、基準面、センサ、ロケータ、測定デバイス、シミュレータ、接続点、クランプ、ホイール、バネ、アクチュエータ、ロードセル、空気圧プローブ、レーザ、または吸引カップのうちの1つである。機能エレメントは、支持構造物であってもよい。機能エレメントは、複数のデバイスをアセンブリに固定するように構成されたファスナ、コネクション、またはロック機構であってもよい。固定は、可逆的であってもよい。その結果、複数のデバイスは、機能エレメントおよびアセンブリに取り付けられるか、またはそこから取り外され得る。
【0049】
機能エレメントは、例えば、ネジ、ボルト、または他の機械的ファスナによって、コネクタのシェルに取り付けてもよい。機能エレメントは、例えば、接着剤などの接合化合物によりシェルに接着してもよい。
【0050】
図6A~6Dは、プラグ(601)およびシェル(620)を備えるコネクタ(600)の実施形態を示す。プラグは、様々な異なる形状及び特徴を有していてもよい。原則、プラグは、第1端部と、第2端部と、コアピースとを有し得る。プラグの第1端部は、例えば、中空構造部の内側に確実に嵌合することによって、中空構造部と結合するように構成されてもよい。プラグの第1端部は、中空構造部の内側の一部とシールを形成するように構成されたシールエレメントを備えてもよい。例示的なシールエレメントは、Oリングが嵌合し得る溝である。シールエレメントは、接着剤または接合化合物を受容するように構成された領域であってもよい。複数のプラグは、単一の脚部又は複数の脚部を備える複数のコアピースを備えてもよい。プラグの第2端部は、例えば、中空構造部の内部またはシェルのキャビティ内において、中空構造部の一部またはシェルの一部のうちの少なくとも1つと係合するように構成されたフックを備えてもよい。フックは、例えば、中空構造部に対してプラグを位置決めするように構成してもよい。その結果、プラグは、中空構造部の開口部で固定され、中空構造部内にさらに移動しない。
【0051】
図6Aは、第1端部(601a)、第2端部(601b)、およびコアピース(601c)を備える例示的なプラグ(601)を示す。プラグ(601a)の第1端部は、溝(602)を備える。プラグ(601b)の第2端部は、複数のフィン(603a、603b)と、フック(604)と、を備える。
【0052】
図6Bは、中空構造部(611)に結合されたプラグ(601)の断面図を示す。プラグ内のシールエレメントは、Oリング(606)(例えば、ゴム製)を受容するように構成されたプラグの第1端部(601a)に溝(602)を備える。Oリング(606)は、プラグ(601)と中空構造部(611)の内壁との間に確実なシールを提供する。プラグ(601b)の第2端部において、フック(604)は、中空構造部(611)の外側に延在し、中空構造部(611)の一部(例えば、外面または外壁)と係合される。例えば、フック(604)は、中空構造部(611)の一部との相互作用によってプラグ(601)が中空構造部(611)に挿入され得る程度を制限するように構成される。中空構造部(611)の端部の周囲を閉鎖するクランプ(623)を含む、シェル(620)の断面も見ることができる。
【0053】
図6Cは、シェル(620)およびOリング(606)を有するプラグ(601)を示す。プラグ(601)は、中空構造部(611、図示せず)と結合する位置に示されている。第1開口部(621)およびキャビティ(622)を備えたシェル(620)が示されている。シェルは、また、閉鎖位置において示されるクランプ(623)を備える。シェル(620)は、キャビティへの第2アクセスポイントを提供するように構成された第2開口部(624)を備える。
【0054】
シェルは、中空構造部の端部を受容するように構成された開放位置と、中空構造部の端部の周囲を固定するように構成された閉鎖位置と、を有するクランプ(「クランプ機構」または「ファスナ」も)を備えてもよい。クランプは、ネジのような機械的ファスナにより閉じてもよいし、クランプの部品をクリップ止めまたはネジ止めすることによって閉じてもよい。クランプは、クランプが開放位置または閉鎖位置となるように共に動作する1つ以上のコンポーネントを備えてもよい。
【0055】
シェルおよびクランプは、ワンピース構造であってもよい。その結果、クランプはシェルと連続する。あるいは、クランプがシェルから取り外し可能であってもよい。クランプおよびシェルは、例えば機械的ファスナによって、またはコンフォーマル(conformal)な様式もしくは相補的な様式により共に嵌合することによって、一緒に結合されてもよい。例えば、クランプは、シェルの相補的な凹部に、カチッとはまる厚みのある端部を備えてもよい。クランプは、シェルの開口部における表面とコンフォーマルな表面を有していてもよい。
【0056】
図6Dは、組み立てられたシェル(620)、第1中空構造部(611)、および本実施例ではベース部品である第1機能エレメント(612)の外観図を示す。また、(611)のような複数の中空構造部である追加の機能エレメント(613)および(614)も示されている。プラグ(601)はこの外観図からは見えないが、図6Bおよび6Cに示されるように、第1中空構造部(611)の内側に配置される。
【0057】
図14は、シェル(1420)およびプラグ(1401)を備えるコネクタ(1400)のさらなる例示を示す。図14Aは、シェル(1420)に結合され、クランプ機構(1423)によって固定される中空構造部(1411)の内側に構成されるプラグ(1401)を示す。
【0058】
図14Bに示されるように、プラグ(1401)は、第1端部(1401a)、第2端部(1401b)およびコアピース(1401c)を備える。プラグの第1端部(1401a)は、溝(1402)を備える。プラグ内のシールエレメントは、プラグの第1端部(1401a)に溝(1402、図14Aに示す)を備える。プラグは、Oリング(1406、図14Bに示す)(例えば、ゴム製またはシリコン製)を受容するように構成されている。Oリング(1406)は、プラグ(1401)と、中空構造部(1411)の内壁と、の間に確実なシールを提供する。プラグの第2端部(1401b)は、複数のフィンおよびフック(1404)を備える。フック(1404)は、中空構造部(1411)の外部に延在し、中空構造部(1411)の一部(例えば、外面または外壁)と係合するように構成される。
【0059】
複数のプラグは、1つ以上の通気孔を備えてもよい。通気孔は、硬化剤および/または強化剤(例えば、接合化合物)がシェル(1420)に塗布される場合に、空気を逃がすことを可能にし得る。(i)シェル(1420)、(ii)プラグ(1401)、(ii)中空構造部(1411)、および(iv)Oリング(1406)などの任意のクランプ機構(1423)およびシール手段が所定の位置にある場合、硬化剤および/または強化剤(例えば、接合化合物)は、(i)シェルの開口部に塗布(例えば、注入)されてもよく、(ii)シェルのキャビティ、およびプラグを取り囲む任意の空間を含む中空構造部の一部に充填してもよい。これらの中空空間から空気を逃がすために、シェルは複数の開口部を備えてもよい。複数のプラグは、通気孔として作用することができる複数の開口部を備えてもよい。図6Aにおいて、プラグの第1端部(601a)の溝は、複数の通気孔であってもよい。これらの通気孔は、空気が通過することができる開口部として提供してもよいし、硬化剤および/または強化剤(例えば、接合化合物)を通過させずに、空気のみを通過させるように構成されてもよい。例示的な通気孔は、プラグ(601a)の端部がチェスセットのルークの上端部に類似するように、プラグ(601a)の端部の周りに構成された1つ以上の溝を備えてもよい。図14に示す別の例示的な通気孔は、プラグ(1401a)の第1端部に1つ以上の穴を備えてもよい。図14Aおよび14Bには単一の穴(1460a)が示され、図14Cには3つの穴(1460a、1460b、および1460c)が示されている。複数の通気孔は、1つ以上の溝、穴、チャネル、または他の開口の形態をとってもよい。これにより、シェル、プラグ、または複数の中空構造部の任意の部分の内部および任意の部分の周囲の複数のキャビティおよび複数の中空を通って空気が移動可能となる。
【0060】
少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれ以上の中空構造部をシェルに結合してもよい。例えば、シェルは、キャビティへの第3アクセスポイントを提供するように構成された少なくとも1つの第3開口部を備えてもよい。第3開口部は、追加の中空構造部に結合される追加のプラグを受容するように構成されてもよい。シェルは、その各々がプラグに結合される複数の中空構造部を収容するために複数の開口部を備えるように設計されてもよい。
【0061】
図11は例示的な複数のコネクタを示し、各コネクタは、複数の開口部を備える1つのシェルを備える。各開口部は、中空構造部に結合されるプラグを受容するように構成されている。図11Aには、複数の開口部を有する例示的なシェル(1120)を示す。シェルは、本例では複数の中空構造部のアセンブリを持ち上げるために使用され得るクレーンアイである機能エレメント(1112)に取り付けられる。
【0062】
図11Aでは、シェル(1120)の開口部に配置された7つのクランプ(1123a~1123g)および7つの中空構造部(1111a~1111g)が示されている。他の複数のクランプおよび他の複数の中空構造部は部分的に示されており、ラベルされていない。シェルは、複数の中空構造部の全体的なアセンブリにおいて必要とされる数の中空構造部に結合するようにカスタマイズされてもよい。当該シェルは、当該アセンブリにおいて必要とされる数の機能エレメントを結合するようにカスタマイズされてもよい。シェルは、角張った形状又は湾曲した形状、又はその両方を有してもよい。
【0063】
図11B~11Dは、複数の中空構造部に結合されたシェルとプラグを備える別の例示的なコネクタの異なる図を示す。中空構造部をシェルに結合するために2つ以上のタイプのプラグおよび/または2つ以上のタイプのクランプを使用してもよい。図11Bは、複数の中空構造部(1121a~1121f)に結合されたシェル(1110)の外観図である。このシェル(1110)は、中空構造部のアセンブリをプレアセンブリフィクスチャに接合するために使用され得る機能エレメント(1132)に取り付けられる。機能エレメント(1132)は、ネジを介してシェル(1100)に取り付けられてもよい。1つの中空構造部(1121g)は、シェルのキャビティを貫通し、Oリングのようなシールエレメントによりシェル内に固定され、クランプされていない。図11B~11Dに示される他の複数の中空構造部は、ラベルされていない。複数のクランプ(1133d~1133f)は、中空構造部の端部の周囲を閉じ、ネジと共に保持される、第1の例示的なタイプのクランプである。複数のクランプ(1133a~1133c)は、所定の位置にネジ止めする異なる例示的なタイプのクランプである。シェル(1100)は、キャビティへのアクセスを提供する開口部(1228)をさらに備える。開口部(1228)は、硬化剤および/または強化剤(例えば、接合化合物)を受容するように構成されてもよい。
【0064】
図11Cでは、クランプ1133a、1133b、1133c、1133d、および1133eは部分的にまたは完全に取り外されている。中空構造部1121aおよび1121dは、当該中空構造部の内側に配置されたプラグ(1101aおよび1101d)を示すために取り外されている。図11Dでは、シェルのキャビティ(1122)が複数の中空構造部に対してどのように配置されるかを示すために、シェル(1110)の一部が切り取られている。この図では、中空構造部1121d、1121e、および1121fもまた、プラグ1101d、1101e、1101fに対する、およびシェル(1100)およびキャビティ(1122)に対するそれらの位置を示すために、切欠き図により示されている。中空構造部1121gは、この中空構造部がシェルのキャビティ(1122)をどのように横断するかを示すために、切欠き図により示されている。同様に、機能エレメント(1132)とシェル(1110)との間の取り付けは、切欠き図により示されている。機能エレメント(1132)は、ハウジング(1139)にぴったりと結合される。ハウジング(1139)は、機能エレメントを受容するように構成されたシェル(1100)の一部である。
【0065】
一部の実施形態では、機能エレメントの少なくとも一部、または機能エレメントに関連する複数の構造物は、シェルとインテグラル構造(integral structure)を形成してもよい。シェルは、機能エレメントを取り付け得る構造物を備えてもよい。例えば、シェルは、機能エレメントを取り付け得るネジ山、又はクリップを備えてもよい。シェルは、機能エレメントを受容および/または保持するように構成されたハウジングを備えてもよい。例えば、ハウジングは、ハウジングが機能エレメントの外側の輪郭に一致するように、特定の機能エレメントに対して相補的であってもよい。ハウジングは、異なる機能エレメントを受容するように構成された一般的な開口部であってもよい。機能エレメントは、中空構造部が結合されるシェルの開口部に対して機能エレメントのためのハウジングが配置される箇所に従って、複数の中空構造部に対して位置決めされてもよい。例えば、図11Dでは、中空構造部(1121c、d、e、f、およびg)に対する機能エレメント(1132)の位置は、複数の中空構造部が結合される複数の開口部に対するハウジング(1139)の形状によって確立されてもよい。
【0066】
複数のコネクタ、複数の中空構造部、および複数の機能エレメントの組み合わせは、1つのアセンブリを形成してもよい。例示的なアセンブリの特徴は、図12に示されている。図12Aでは、アセンブリ(1208)が複数のコネクタ、複数の中空構造部、および複数の機能エレメントを備える。例示的な複数の中空構造部(1211aおよび1211b)、例示的な複数のコネクタ(1200aおよび1200b)、および例示的な複数の機能エレメント(1212a、1212bおよび1212c)には、ラベルが付けられている。コネクタ(1200b)には、クランプ機構(1223b)およびシェル(1220b)がラベル付けされている。複数のコネクタのプラグは、この図では示されていない。アセンブリ(1208)において、シェルおよび(複数の)プラグを備える各コネクタは、複数の中空構造部を収容する。これらのような複数のコネクタは、異なる方向に配向され、複数の機能エレメントに対して位置決めされた複数の中空構造部のアレイを一緒に接合するノードとして機能してもよい。
【0067】
複数の機能エレメントは、機能エレメント1212cがシェル(1220b)に取り付けられる図12Aのように、シェルと結合するように構成されてもよい。複数の機能エレメントは、複数の中空構造部と結合するように構成されてもよい。図12Aおよび図12Bは、中空構造部(1211a)に結合された複数の機能エレメント1212aおよび1212bを示す。複数の機能エレメントは、例えば、接着、クランプ、および/またはクリップによって、1つの中空構造部に直接的に連結されてもよい。一部の実施形態では、機能エレメントは、アダプタを介して中空構造部に結合されてもよい。
【0068】
図12C~12Dは、複数の中空構造部に関する1つの機能エレメントの例示をさらに示す。図12Cにおいて、シェル(1220c)は、中空構造部(1211c)を受容するように構成される。この例示では、中空構造部(1211c)はシェル(1220c)のキャビティを貫通する。中空構造部は、(i)複数のプラグ(図示せず)によって、又は(ii)シェルと中空構造部との間に確実に嵌合するように構成された複数の〇リングなどのようなファスナによって、シェル内に固定されてもよい。シェルは、機能エレメント(例えば、1212d)が取り付けられるハウジング(1239)を備える。図12Dは、2つの機能エレメント(1232および1242)に取り付けられたシェル(1220c)を示す。機能エレメント(1232)は、ホイールまたはプーリシステムの一部のような丸い機構である。機能エレメント(1242)は、さらなる機能エレメント(1212d)または別のシェルにさらに取り付け得るロック機構である。
【0069】
図7A~7Cは、プラグ(701)およびシェル(720)を備えるコネクタ(700)の特定の実施形態を示す。
【0070】
図7Aは、第1端部(701a)と、第2端部(701b)と、コアピース(701c)とを備える例示的なプラグ(701)を示す。プラグの第1端部(701a)は、溝(702)を備える。プラグの第2端部(701b)は、複数のフック(704a、704b、704c)を備える。コアピースは、中空構造部の内側においてプラグ(701)を中央に寄せるための複数のセンタリングエレメント(705a、705b、および705c)をさらに備える。
【0071】
図7Bは、中空構造部(711)に結合されたプラグ(701)の断面図を示す。プラグの第1端部(701a)の溝(702)は、プラグ(701)と中空構造部(711)との間において確実なシールを提供する〇リング(図示せず)を受容するように構成されている。プラグの第2端部(701b)において、複数のフック(704aおよび704cが、この図に示されている)は、中空構造部(711)の外側に延在し、中空構造部(711)の一部と係合している。中空構造部(711)の端部の周りを閉じる〇リング(724)を有するクランプ(723)を備えるシェル(720)の断面図についても示されている。
【0072】
図7Cは、組み立てられたシェル(720)、中空構造部(711)、および本実施例ではベース部品である第1機能エレメント(712)の外観図を示す。また、第1機能エレメント(711)のような複数の中空構造部である追加の複数の機能エレメント(713)および(714)についても示されている。プラグ(701)は、この外観図には示されていない。しかし、プラグ(701)は、図7Bに示すように、中空構造部(711)の内側に配置される。
【0073】
図8A~8Dは、プラグ(801)およびシェル(820)を備えるコネクタ(800)の別の実施形態を示す。
【0074】
図8Aは、第1端部(801a)と、第2端部(801b)と、コアピース(801c)とを備える例示的なプラグ(801)を示す。プラグの第1端部(801a)は、溝(802)を備える。コア(801c)は、各々が足(806)を有する複数の個々の脚部(i、ii、iii、およびivとラベル付けされている)を備える。
【0075】
図8Bは、本実施例では中空管である中空構造部(811)に結合されたプラグ(801)の断面図を示す。プラグの第1端部(801a)の溝(802)は、プラグ(801)と中空構造部(811)との間に確実なシールを提供する〇リング(図示せず)を受容するように構成されている。中空構造部(811)の端部の周りを閉じるクランプ機構(823)を備えるシェル(820)の断面も示されている。クランプ機構(823)は、第1ホルダ(826)をシェル(801)に取り付ける第1ネジ山(825a)を備える。クランプ機構(823)は、第1ホルダ(826)を第2ホルダ(827)に固定する第2ネジ山(825b)を更に備える。図8Bでは、クランプ機構(823)が閉じられ、中空構造部(811)を所定の位置に保持する。第1ホルダ(826)および第2ホルダ(827)のネジを外して係合を解除する場合、クランプ機構(823)は中空構造部(811)を解放する。
【0076】
図8Cは、シェル(820)、クランプ機構(823)、および中空構造部(811)の外観の拡大図を示す。第1ホルダ(826)および第2ホルダ(827)は、この図で示される第2ネジ山(825b)を介して係合される。
【0077】
図8Dは組み立てられたシェル(820)、中空構造部(811)、および本実施例ではベース部品である第1機能エレメント(812)の外観図を示す。また、複数の中空構造部である追加的な複数の機能エレメント(813)および(814)も示されている。プラグ(801)は、この外観図には示されていないが、図8Bに示すように、中空構造部(811)の内側に配置される。
【0078】
図13は、シェル(1320)およびプラグ(1301)を備えるコネクタ(1300)のさらなる例示を示す。プラグは、シェル(1320)の開口部に配置された中空構造部(1311)に結合される。図13Aは、(i)シェル(1320)、(ii)中空構造部(1311)、および(iii)第1ホルダ(1326、図13Aには示されていない)および第2ホルダ(1327)を備えるクランプ機構(1323)の外観図を示す。第2ホルダは、ネジ山を介してシェル(1320)に取り付ける。本実施例では、シェルの開口部にはクランプ機構(1323)の第2ホルダ(1327)のネジ山と係合するネジ山がある。
【0079】
図13Bは、第2ホルダ(1327)が取り外されたときのコネクタ及び中空構造部の図を示す。シェル(1320)のネジ山(1321)は、この図に示されている。第1ホルダ(1326)は、この図に示されており、中空構造部(1311)の端部の周囲を閉塞する別部品であってもよい。特定の実施形態では、第2ホルダ(1327)を時計回り方向へ回転させると、第2ホルダ(1327)がシェル(1320)に取り付けられるだけでなく、中空構造部(1311)の軸方向に、かつシェル(1320)に向かって、第1ホルダ(1326)とともに、クランプ機構(1323)が移動する。この動作により、末端(1328)が中空構造部をよりしっかりと把持するので、第1ホルダ(1326)が圧縮される。中空構造部は、回転し、第1ホルダ(1326)内において、より確実に把持するよう嵌合し得る。従って、中空構造部(1311)、第1ホルダ(1326)、および第2ホルダ(1327)の組み合わせは、シェル(1320)により確実に固定されてもよい。
【0080】
一部の実施形態では、中空構造部の端部の周りにおいて第1ホルダ(1326)を回転させることによって、末端(1328)が中空構造部をよりしっかりと把持してもよい。末端は、第1ホルダが中空構造部の端部の周りにおいて回転するときに、相対的に移動する1つ以上の突起を備えてもよい。例えば、中空構造部の端部の周りにおいて第1ホルダを時計回りに回すと、複数の突起が互いに近づき、それによって中空構造部の端部をより確実に把持することができる。第1ホルダが中空構造部の端部の周りで反時計回り方向に回されると、複数の突起は互いにさらに移動し、それによって中空構造部の端部を緩めることができる。
【0081】
第1ホルダは、(i)中空構造部がシェル(1320)に取り付けられ、(ii)第2ホルダ(1327)を使用して固定される前に、中空構造部の端部に配置されてもよい。特定の実施形態では、第1ホルダ(1326)は、連続構造にて取り付けられるように、クランプ機構(1323)のシェルおよび/または第2ホルダ(1327)と一体であってもよい。あるいは、第1ホルダ(1326)は、シェルおよび/または第2ホルダ(1327)と接触し、これらの構造物と係合する別個の部品であってもよい。図13Bの例示的な第1ホルダ(1326)は、一端においてシェルの開口部と接触し、中空構造部(1311)の端部の周囲を確実に閉じる。第2ホルダ(1327)は、第1ホルダ(1326)の上に嵌合する。クランプ機構は、第2ホルダ(1327)を第1ホルダ(1326)に接続するための、クリップまたはネジ山などの追加の接続手段をさらに備えてもよい。一部の実施形態では、第1ホルダ(1326)は、追加の接続手段を必要とすることなく、第2ホルダ(1327)の内側に確実に嵌合することができる。例えば、第2ホルダ(1327)の内径は、第1ホルダ(1326)の外径の周囲にしっかりと嵌まるような寸法にされてもよい。
【0082】
図13Cでは、第1ホルダ(1326)が取り外されており、シェル(1320)と中空構造部(1311)との間にプラグ(1301)の一部が示されている。図13Dでは、中空構造部(1311)は、プラグ(1301)の向きを示すために取り外されている。図13Eは、シェル(1320)の代替図であり、シェル(1320)および隣接する中空構造部(1311e)に対して配置されたときのプラグ(1301)を示す。
【0083】
一部の実施形態では、例示的な複数のコネクタは、インテグラル構造、ワンピース構造を共に形成するプラグおよびシェルを備えてもよい。このようなコネクタは、(i)シェルおよび/または中空構造部の内面のみに接触してもよく、または(ii)シェルおよび/または中空構造部の外面のみに接触してもよい。コネクタは、シェルの内面と中空構造部の外面と接触してもよく、またはその逆も同様である。
【0084】
図9A図9Cは、例えば、連続したワンピース構造として、プラグ(901)とシェル(920)とが互いに接続されている例示的なコネクタ(900)を示す。
【0085】
図9Aは、第1中空構造部(911)および第2中空構造部(912)が係合したコネクタ(900)の外観図を示している。第1中空構造部(911)および第2中空構造部(912)は、コネクタの複数のエレメントが示されるように透明構造として示されている。コネクタ(900)は、シェル(920)と、プラグ(901)と、を備える。プラグ(901)は、第1端部(901a)と、第2端部(901b)と、その間に位置するコアピース(901c)とを有する。本実施例では、プラグの第1端部(901a)と第2端部(901b)は同一の構成であり、それぞれが〇リング(図示せず)を受容するように構成された溝部(902aおよび902b)を備える。
【0086】
図9Bは、コネクタ(900)の断面図である。シェル(920)は、(i)中空構造部(911)の一部が嵌合する第1開口部(931)と、(ii)キャビティ(922)へのアクセスポイントを提供する第2開口部(932)とを備える。キャビティ(922)は、キャビティの大部分を通って延在する連続経路を備える。例えば、第1開口部(931)、キャビティ(922)、および第2開口部(932)はすべて、連通キャビティ(922)の経路に沿った状態となる。第2中空構造部(912)の一部と嵌合する第3開口部(933)もある。プラグ(901)のコアピース(901c)は、湾曲しており、シェル(920)に接続されている。
【0087】
図9Cは、シェル(920)、第1中空構造部(911)および第2中空構造部(912)の外観図を示す。この図面には、プラグは示されていない。図10A図10Cは、シェル(1020)の一部が中空構造部(1011)内に延在するコネクタ(1000)の別の例示を示す。このコネクタのプラグは図示されていない。
【0088】
図10Aは、第1中空構造部(1011)および第2中空構造部(1012)と係合するコネクタ(1000)の外観図を示している。第1中空構造部(1011)および第2中空構造部(1012)は、コネクタの複数のエレメントが示されるように透明構造として示される。コネクタ(1000)は、第1端部(1001a)および第2端部(1001b)を有するシェル(1020)を備える。本実施例では、シェルの第1端部(1001a)と第2端部(1001b)は同一の構成である。このコネクタ(1000)において、第1中空構造部(1011)及び第2中空構造部(1012)は、シェル(1020)上においてレッジ(1050a及び1050b)と接触する。プラグは、この図面には示されていないが、シェル(1020)に取り付けられてもよく、または別部品であってもよい。
【0089】
図10Bは、コネクタ(1000)の断面図である。シェル(1020)は、キャビティ(1022)の一部へのアクセスを提供する開口部(1032)を備える。図10Cは、シェル(1020)、中空構造部(1011)および第2中空構造部(1012)の外観図を示す。
【0090】
図15A~15Bは、シェル(1520)およびプラグ(例えば、1501a)を備えるコネクター(1500)のさらなる例示を示す。図15Aは、2つの中空構造部(1511aおよび1511b)を接合するコネクタ(1500)を示す。コネクタ(1500)は、シェル(1520)およびプラグ(1501a)を備える。プラグ(1501a)は、中空構造部(1511a)の内側に嵌合する。一部の実施形態では、プラグは、第1端部と、第2端部と、第1端部から第2端部まで延在するコアピースと、を備えてもよい。プラグは、中空構造部内に物理的バリアを形成するように構成された任意の形状を有してもよい。例えば、プラグは、中空構造部の内面とプラグの外面との間に隙間なく、中空構造部の内側に嵌合するようなサイズの幾何学的形状(例えば、円柱または立方体)であってもよい。プラグは少なくとも2つの構成、すなわち、(i)少なくともプラグの第1部分が中空構造部の内側に物理的バリアを形成する第1の構成と、(ii)少なくともこのプラグの第1部分が中空構造部よりも小さく、中空構造部内を自由に移動する第2の構成と、を有することができる。したがって、プラグ(またはプラグの少なくとも第1部分)は、第2の構成である場合、中空構造部内に挿入され、中空構造部内に配置されてもよい。その場合、プラグ(またはプラグの少なくとも第1部分)は、中空構造部の内側にバリアを形成する第1の構成に移動または変更されてもよい。
【0091】
2つの構成を有する例示的なプラグは、(i)第1の構成において膨張し、(ii)第2の構成において、折り畳まれる、または収縮する部分(例えば、アーム)を有するプラグであってもよい。プラグは、発泡体材料または弾性材料などの、圧縮および膨張する材料から形成されてもよく、または部分的に形成されてもよい。
【0092】
特定の実施形態において、プラグは、物理的バリアを形成し、中空構造部の開放端をシールするキャップであってもよい。プラグは、中空構造部の外側、周囲、または内側に嵌合し、中空構造部から分離している、および/または分離可能な部品であってもよい。一部の実施形態では、プラグは中空構造部と一体であってもよい。例えば、簡単なプラグは中空構造部の閉鎖端であってもよい。当該閉鎖端は中空構造部と一体である。閉鎖端は中空構造部と同じ材料で作ることができ、連続したワンピース構造であってもよい。閉鎖端は、中空構造部とは異なった材料でできていてもよいが、分離しておらず、および/または分離可能ではなく(例えば、プラグは、例えば、溶接、融着、または他の取り付け手段により、中空構造部に非可逆的に取り付けられている)、プラグおよび中空構造部がワンピース構造として機能するようになっている。本明細書に記載されるように、中空構造部は、その全長に沿って、またはその長さの少なくとも一部に沿って中空であってもよい。中空構造部は、構造部の長さに沿って連続する、または構造部の長さに沿って中断される内部チャネルを有してもよい。複数の中空構造部は、材料(例えば、液体、ガス、または接合化合物)が通過しない1つ以上の閉鎖端を有してもよい。閉鎖手段は、中空構造部とは別個であるか、または中空構造部と一体であるかにかかわらず、プラグであってもよい。
【0093】
一部の実施形態では、プラグは中空構造部の外側に嵌合する。例えば、そのようなプラグは中空構造部とシェルとの間のアダプタとして構成されてもよい。当該プラグは、中空構造部の外面と接触するように構成された第1端部と、シェルの表面と接触するように構成された第2端部と、を有する。プラグは、(i)プラグの一部が中空構造部の端部の周りを移動可能に配置され得る第1の構成、および(ii)プラグが中空構造部の端部を確実に把持または保持する第2の構成など、少なくとも2つの構成を有していてもよい。
【0094】
例示的なコネクタ(1500)において、シェル(1520)が中空構造部の面と接触するように構成された第1面を有する第1開口部を備えてもよく、それによって境界面(1550)を形成する。図15Aにおいて、シェルの開口部のリムは、中空構造部の断面端部と接触して、境界面(1550)を形成してもよい。一部の実施形態では、シェルの一部が中空管を受容するように構成されてもよく、または逆に、シェルの一部が中空管の内側に嵌合するように構成されてもよい。
【0095】
シェル(1520)及び中空構造部(1511a)は、例えば、エポキシ樹脂、接着剤、又は複合材料のような硬化剤及び/又は強化剤(例えば、接合化合物)によって、一緒に保持されるか、又はそれらの内面で固定されてもよい。シェル(1520)は、硬化剤および/または強化剤(例えば、接合化合物)を受容するための第2開口部(1532)を備えるように構成されてもよい。一部の実施形態では、接合化合物は、第2開口部(1532)を介して注入または塗布され、シェルのキャビティおよび中空構造部の内側の一部を充填する。図15Bは、コネクタ及び複数の中空構造部の断面図である。図15Bは、接合化合物(1580)が、シェル(1520)を第1中空構造部(1511a)および第2中空構造部(1511b)に接合する連続的な内部充填物をどのように形成するかを示す。接合化合物(1580)は、プラグ(1501a)の物理的バリアによって中空構造部(1511a)にさらに流入することが防止され、同様に、プラグ(1501b)によって中空構造部(1511b)にさらに流入することが防止される。
【0096】
一部の実施形態では、シェルは、1つの中空構造部を1つ以上の中空構造部に接合する外部のラップまたはクランプを備えてもよい。特定の実施形態では、コネクタ(1500)はシェル(1520)および中空構造部(1511a)を固定する外部機構をさらに備えてもよい。外部機構は、本明細書に記載されるようなクランプ機構であってもよい。または、外部機構は、シェル(1520)の外側と、境界面(1550)において接合する中空構造部(1511a)の外側と、を覆うように構成されるスリーブ、ソックス、収縮チューブ、テープ、フィルム、または他のラップのうちの1つ以上であってもよい。例示的な外部機構(1523)を図15Aに示す。一部の実施形態では、シェルは、(i)内部手段(例えば、シェルのキャビティ内に塗布された接合化合物)、または(ii)外部手段(例えば、中空構造部の外面の周りのクランプ機構または外部ラップ)、または(iii)内部手段および外部手段の両方の組合せ、によって中空構造部に接合されてもよい。
【0097】
シェル(1520)は、(i)さらなるプラグおよびさらなる中空構造部を受容するように、または(ii)1つ以上の中空構造部に接触し、それによってそれらを一緒に結合するように、構成される追加的な複数の開口部を有していてもよい。図15Aでは、例示的なシェル(1520)は第1中空構造部(1511a)および第2中空構造部(1511b)に接触するように構成される。
【0098】
特定の実施形態では、シェルの第1開口部は、中空構造部の一部と接触するように構成された第1面を備える。中空構造部の一部は、中空構造部の断面端部であってもよい。シェルの第1面は、中空構造部を位置決めするための基準面を備えてもよい。基準面の一例は、中空構造部の断面端部が接触し、移動しない面であってもよい。シェルの第1面の一例は、図10Aにおけるシェル(1020)上のレッジ(ledge)(1050aおよび1050b)である。各レッジは、中空構造部(1011または1012)の断面と接触する。
【0099】
特定の実施形態では、中空構造部の端部は、シェルの第1開口部を介してキャビティ内に挿入されてもよい。特定の実施形態では、中空構造部は、キャビティ内に中空構造部を挿入することなく、シェルの第1開口部の第1面上に配置されてもよい。これにより、シェル上に複数の中空構造部を横向きに組み立てることが可能となる。特定の実施形態では、中空構造部はテレスコーピング式(telescoping)であってもよい。その結果、シェルが既に所定の位置に固定されており、かつ/またはアクセスが困難である場合、中空構造部はシェルの第1開口部に挿入されてもよく、またはシェルの第1開口部の第1面上に配置されてもよい。例えば、他の複数の中空構造部が所定の位置においてコネクタを固定し、最後の中空構造部が配置され得る角度を制限する可能性があるため、複数の他の中空構造部がすでにシェル内またはシェル上に配置された後に、最終(または後の)中空構造部を配置することは困難であり得る。
【0100】
(キャビティを通る連続経路)
コネクタの特定の実施形態において、前記シェルは、連続経路を備えるキャビティを囲む壁と、前記キャビティへの第1アクセスポイントを提供するように構成され、前記中空構造部と結合された前記プラグを受容するように構成された前記第1開口部と、前記キャビティへの第2アクセスポイントを提供するように構成され、前記第2アクセスポイントが前記連続経路につながる第2開口部と、を備える。前記連続経路は、前記シェル内の前記第1開口部と、前記シェル内の前記第2開口部と、前記キャビティの他の部分との間に延在してもよい。特定の実施形態では、前記連続経路は前記キャビティの大部分を通って延在する。
【0101】
コネクタおよび中空構造部を備え、連続経路を充填するために塗布され得る硬化剤および/または強化剤としての機能エレメントを選択的にさらに備えるアセンブリを強化するために、シェル内の連続経路は使用されてもよい。例えば、シェルの第2開口部は、キャビティへの第2アクセスポイントを提供するように構成されてもよく、第2アクセスポイントは連続経路につながる。シェルの第2開口部は、接合化合物としての硬化剤および/または強化剤を受容するように構成されてもよい。接合化合物は、接着剤、樹脂、エポキシ樹脂、複合材料、またはこれらのいずれかの混合物であってもよい。特定の実施形態では、複合材料は炭素繊維複合材料などの繊維強化複合材料であってもよい。接合化合物は、コネクタのシェル、中空構造部、機能エレメントの表面に結合してもよく、接続を強化し、かつ/または組み立てられた構造物の剛性を増大させるためにキュア(cure)、ハーデン(harden)、固形化などを行ってもよい。
【0102】
硬化剤および/または強化剤(例えば、接合化合物)に接触する複数の面は、コネクタ内の複数の構造物に対する接合化合物の結合を容易にするために、不均一(uneven)、不規則(irregular)、粗い(rough)、またはテクスチャーされて(textured)いてもよい。例えば、(i)シェルの内面、または(ii)中空構造部の断面、内面、または外面、および/または(iii)コネクタの任意の部分は、不均一、不規則、粗い、またはテクスチャーされていてもよい。隆起バンプ、チャネル、溝、リブ、条痕、ピット、リッジ、または段部などの任意の複数のミクロ構造物または複数のマクロ構造物を使用して、この表面を生成してもよい。これらの構造物は、(i)規則的に配列されていてもよく、または(ii)コネクタの面もしくはコネクタの面の一部に不規則に配置されていてもよい。特定の実施形態では、粗面がコネクタを構築するために使用される技術の結果であり得る。例えば、コネクタを形成するために付加製造(AM)技術が使用される場合、コネクタ内の未処理の面は粗くてもよい。特定の実施形態では、粗面は後処理(例えば、平滑な面の研磨(sanding)、ディンプリング(dimpling)、またはポックマーキング(pock-marking))後に生じてもよい。
【0103】
一部の実施形態では、少なくとも第1の時点の間に硬化剤および/または強化剤(例えば、接合化合物)と接触する面は平滑であってもよい。例えば、この第1の時点の間に、接合化合物が平滑面に結合するのを防止するために、平滑面を使用してもよい。平滑面は接合化合物を案内するために使用されるが、それ自体は接合化合物に結合しないチャネルまたは溝であってもよい。少なくとも1つの平滑面または面の一部は、コネクタを構築するために使用される技術の結果であり得る、または平滑面は粗面を後処理(例えば、研磨(polishing))後に生じてもよい。
【0104】
硬化剤および/または強化剤(例えば、接合化合物)がシェルの第2開口部に塗布される場合、接合化合物は、連続経路に沿って移動し得、そして最終的にキャビティを充填し得る。接合化合物は、また、シェルの第1開口部から外部に移動し得、プラグの第2端部の周りを移動し得る。接合化合物は、プラグのコアを囲み、さらに中空構造部の内側に接触してもよい。しかしながら、接合化合物は、中空構造部の内側に確実に配置されたプラグの第1端部を越えて移動することができない場合があり得る。特定の実施形態では、例えば、クランプ機構が、第2開口部を介してまたは直接的に、クランプおよび中空構造部の外側のいずれかに塗布される接合化合物を受容するように構成される場合、接合化合物は中空構造部の外側を囲んでもよい。
【0105】
特定の実施形態では、シェルは、硬化剤および/または強化剤(例えば、接合化合物)が塗布されるときにキャビティから空気を排出するように構成された少なくとも1つの排出(または排気)開口部を備えてもよい。例示的な排出開口部は、中空構造部と接触するシェルの一部の近傍に配置されてもよい。
【0106】
(アセンブリ)
特定の実施形態では、少なくとも1つのコネクタ、少なくとも1つの中空構造部、およびオプションによる少なくとも1つの機能エレメントを一緒に組み立てて、治具またはフィクスチャなどのアセンブリを形成してもよい。例示的なアセンブリは、複数のコネクタおよび中空構造部、および少なくとも1つの機能エレメントを備えてもよい。アセンブリは、剛性、強度、およびコンポーネントの正確な位置決めを必要とする場合がある。剛性および強度は、少なくともシェルの内部、プラグの周囲、および中空構造部の内側に塗布される硬化剤および/または強化剤(例えば、接合化合物)の使用によって達成されてもよい。
【0107】
使用時には、複数のアセンブリは力を受ける。少なくとも1つのコネクタと、中空構造部と、オプションによる少なくとも1つの機能エレメントとを備えるアセンブリは、力を釣り合わせるように設計されてもよい。例えば、フィクスチャは、力を釣り合わせつつフィクスチャの特定の領域に印加され得るトルクを最小限に抑えるために、特定の領域内で互いに間隔を置いて配置された2つのコネクタを有してもよい。
【0108】
特定の実施形態では、シェルがコネクタ用のモールドであってもよい。モールドに接合化合物を充填した後、シェルを取り外してもよい。接合化合物のみにより、複数の中空構造部および/または複数の機能エレメントのアセンブリを支持するのに十分であってもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図8C
図8D
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図11C
図11D
図12A
図12B
図12C
図12D
図13A
図13B
図13C
図13D
図13E
図14A
図14B
図14C
図15A
図15B