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特許7519435保持装置における表示ユニットおよび/または制御ユニットの目標位置を検知する方法ならびに対応する表示ユニットおよび/または制御ユニット
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  • 特許-保持装置における表示ユニットおよび/または制御ユニットの目標位置を検知する方法ならびに対応する表示ユニットおよび/または制御ユニット 図1
  • 特許-保持装置における表示ユニットおよび/または制御ユニットの目標位置を検知する方法ならびに対応する表示ユニットおよび/または制御ユニット 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-10
(45)【発行日】2024-07-19
(54)【発明の名称】保持装置における表示ユニットおよび/または制御ユニットの目標位置を検知する方法ならびに対応する表示ユニットおよび/または制御ユニット
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/72 20210101AFI20240711BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20240711BHJP
   B60R 11/02 20060101ALI20240711BHJP
   H04B 1/3822 20150101ALI20240711BHJP
【FI】
H04M1/72
H04M1/00 U
B60R11/02 C
H04B1/3822
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022521283
(86)(22)【出願日】2020-10-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-16
(86)【国際出願番号】 EP2020078238
(87)【国際公開番号】W WO2021069561
(87)【国際公開日】2021-04-15
【審査請求日】2022-04-08
(31)【優先権主張番号】102019215537.5
(32)【優先日】2019-10-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】591245473
【氏名又は名称】ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(72)【発明者】
【氏名】カレロ,フランチェスコ
(72)【発明者】
【氏名】シュバイクハルト,ハイコ・ミヒャエル
(72)【発明者】
【氏名】リンドシュテット,カルステン
【審査官】小松崎 里沙
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2011/0295458(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0295908(US,A1)
【文献】国際公開第2019/021534(WO,A1)
【文献】特開2003-202229(JP,A)
【文献】特開2010-098356(JP,A)
【文献】特開2014-204242(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/00
1/24-1/82
99/00
B60R 9/00-11/06
G01C21/00-21/36
23/00-25/00
H04B 1/38-1/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
保持装置における表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)の目標位置を検知するための方法であって、
前記方法は、
前記表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)のセンサの少なくとも第1の測定量を検出するステップ(200)と、
前記保持装置の、ブルートゥース(登録商標)モジュールを含む無線信号伝送モジュールの送信信号における、信号強度の第2の測定量を検出するステップ(210)と、
前記保持装置における前記表示ユニットおよび/または制御ユニットの係止位置を含む前記目標位置の到達に関する情報を、
前記第1の測定量と第1の比較量との比較(220)、および
前記第2の測定量による第2の比較量の超過(230)、
に応じて生成するステップ(240)と、を備え、
前記比較(220)によって、前記表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)が、前記保持装置に挿入されているか否かが判定され、
前記超過(230)によって、前記保持装置に前記表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)が固定されていることを検知するための最小信号強度に達していることが示され、
前記第1の測定量は、位置量を表し、
前記第1の比較量は、前記保持装置の収容部に対する前記表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)の第1の設定方位を含む開始位置を表すことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記第1の測定量は、加速度やヨーレートの形態で、前記表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)の位置変化を検出し、
前記第1の比較量は、前記第1の測定量の時間経過および/または前記表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)の動きを表すことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2の比較量は信号閾値を表し、前記信号閾値は、前記無線信号伝送モジュールの接近に応じて設定されるように構成されることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、前記保持装置における、前記表示ユニットおよび前記制御ユニット(100)の双方またはいずれかを備えるモバイル端末装置の前記目標位置を検知する、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記保持装置における前記モバイル端末装置の前記目標位置は、前記表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)と、前記保持装置との間の電気接点(150)の検出に応じてさらに検知されることを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項6】
第1および/または第2の比較量は、前記保持装置から前記表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)への伝送によって、前記無線信号伝送モジュールの送信信号を介して伝送されることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
保持装置における表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)の目標位置を検知するための、前記表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)において請求項1からのいずれか一項に記載の方法を実行させるためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムは、
前記表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)のセンサの少なくとも第1の測定量を検出し(200)、
前記保持装置の、ブルートゥース(登録商標)モジュールを含む無線信号伝送モジュールの送信信号における、信号強度を含む第2の測定量を検出し(210)、
前記保持装置における前記表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)の係止位置を含む前記目標位置の到達に関する情報を、
前記第1の測定量と第1の比較量との比較(220)、および
前記第2の測定量による第2の比較量の超過(230)、
に応じて生成し(240)、
前記比較(220)によって、前記表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)が、前記保持装置に挿入されているか否かが判定され、
前記超過(230)によって、前記保持装置に前記表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)が固定されていることを検知するための最小信号強度に達していることが示される、コンピュータプログラム。
【請求項8】
前記コンピュータプログラムは、前記保持装置におけるモバイル端末装置の前記目標位置を検知するための、前記モバイル端末装置に前記方法を実行させるためのコンピュータプログラムであり、前記モバイル端末装置は、前記表示ユニットおよび前記制御ユニット(100)の双方もしくは一方を備える、請求項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
前記プログラムは、第1および/または第2の比較量を、前記保持装置からの伝送によって、前記無線信号伝送モジュールの送信信号を介して検出することを特徴とする、請求項またはに記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
請求項1からのいずれか一項に記載の方法あるいは、保持装置における表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)の目標位置を検知するための、請求項からのいずれか一項に記載のコンピュータプログラムを実行する表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)であって、
前記表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)は、
センサ(130、140)によって位置量を含む第1の測定量を検出し、
受信モジュールによって、前記保持装置の、ブルートゥース(登録商標)モジュール(120)を含む無線信号伝送モジュールの送信信号における、信号強度を含む第2の測定量を検出し、
前記第1の測定量と第1の比較量との比較、および
前記第2の測定量による第2の比較量の超過、
に応じて、
前記保持装置における前記表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)の係止位置を含む前記目標位置に関する情報を生成し、
前記比較(220)によって、前記表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)が、前記保持装置に挿入されているか否かが判定され、
前記超過(230)によって、前記保持装置に前記表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)が固定されていることを検知するための最小信号強度に達していることが示される、表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)。
【請求項11】
前記表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)は、前記表示ユニットおよび前記制御ユニット(100)の双方またはいずれかを備えるモバイル端末装置である、請求項1に記載の表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)。
【請求項12】
前記表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)は、第1および/または第2の比較量を、前記保持装置からの伝送によって、前記無線信号伝送モジュールの送信信号を介して検出することを特徴とする、請求項1または1に記載の表示ユニットおよび/または制御ユニット(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保持装置における表示ユニットおよび/または制御ユニットの目標位置を検知するための方法およびコンピュータプログラム、ならびに対応する表示ユニットおよび/または制御ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車分野においても、二輪車においても、ナビゲーション装置、タコメータ、またはスマートフォンのような表示ユニットおよび/または制御ユニットをユーザの視野領域に取り付ける必要性がある。ここで、多くのサプライヤは、まず、表示ユニットおよび/または制御ユニットをホルダに挿入し、続いて回転させることを必要とするバヨネットロックを使用する。表示ユニットおよび/または制御ユニットがロックされた後、ユーザはそのユニットの機能を起動させることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、保持装置のさらなる機能を実行するために、表示ユニットおよび/または制御ユニットの適切な保持および/または方向付けがなされる、方法および方法を実施する装置を請求する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明にかかる方法または方法を実行するコンピュータプログラム、ならびに方法またはコンピュータプログラムが実行される装置は、保持装置における表示ユニットおよび/または制御ユニットの目標位置、例えば係止位置を検知するのに適している。ここで、目標位置は、この目標位置において、表示ユニットおよび/または制御ユニットが、これらが保持されるか、またはロックされるか、または固定される保持装置に対して、所定の方位または配置を取るように定義することができる。さらに、目標位置は、保持装置上または保持装置内の表示ユニットおよび/または制御ユニットと送信モジュールおよび/または受信モジュールとの間の最適化されたデータ接続を可能にするように設定されていることが考えられる。当然ながら、この最適化されたデータ接続は、保持装置が取り付けられている車両に取り付けられている、または統合されている、他の、またはさらなる送信モジュールおよび/または受信モジュールに対しても可能である。
【0005】
目標位置を検知するために、方法またはコンピュータプログラムは、表示ユニットおよび/または制御ユニットのセンサの第1の測定量を検出する。ここは、表示ユニットおよび/または制御ユニット、例えばモバイル端末装置の位置または向きを表すセンサ量が略検出されるべきである。さらに、第2の測定量として、保持装置、または保持装置が取り付けられた車両に統合された、例えばブルートゥース(登録商標)モジュールなどの無線信号伝送モジュールの送信信号が検出される。続いて、目標位置の検知、または目標位置の達成度に応じた情報の生成が、第1の測定量と第1の比較量との比較、および第2の測定量と第2の比較量との比較によって行われる。
【0006】
したがって、例えば、保持装置への表示ユニットおよび/または制御ユニットの挿入が検知され、続いて、無線信号送信モジュールの送信信号の受信信号強度の増加を同時に伴うバヨネットロックの回転動作が検知されると、保持装置における表示ユニットおよび/または制御ユニットのロックまたは固定が行われたと見なすことができる。この認識によって、ユーザが手動で行う必要なく、表示ユニットおよび/または制御ユニットにおける制御機能を自動的に起動させることができる。このように、制御機能だけでなく、伝送情報の表示機能もより迅速に提供される。
【0007】
表示ユニットおよび/または制御ユニットのセンサの第1の測定量によって、位置量または方位が検出される。これは、例えば、表示ユニットおよび/または制御ユニットの向きだけでなく、特定の位置座標であってもよい。さらに、複数の第1の測定量が検出され、これらにより、表示ユニットおよび/または制御ユニットの動きが検知され得ることも考えられる。この第1の測定量または複数の第1の測定量の時間経過は、その後、開始位置またはロック工程に対応する1つ(または複数)の比較量と比較される。例えば、第1の比較量を介して、保持装置の対応するホルダへの表示ユニットおよび/または制御ユニットの配置が検知されるように構成することができる。代替的に、第1の比較量は、保持装置への正しい挿入が検知されるように、保持装置の収容部に対する表示ユニットおよび/または制御ユニットの第1の設定方位を表すことも考えられる。
【0008】
本発明の一実施形態では、複数の第1の測定量の検出は、表示ユニットおよび/または制御ユニット、特にスマートフォンのようなモバイル端末装置の位置変化を検出するように構成され得る。このために、例えば、加速度センサやヨーレートセンサのセンサ値が好適である。しかし、輝度の差によって、光センサを用いて、保持装置の動き、特に所定の動きを検知することも可能である。この場合、第1の比較量は、第1の測定量との比較によって検知され得る表示ユニットおよび/または制御ユニットの動きを表す。
【0009】
目標位置に到達したことの検知は、保持装置または車両に取り付けられた、例えばブルートゥース(登録商標)モジュールなどの無線信号伝送モジュールの送信信号を検出することで、追加的に行われる。ここで、送信信号は、表示ユニットおよび/または制御ユニット内の対応する受信モジュールによって検出することができる。無線信号伝送モジュールの取付位置と無線信号伝送モジュールの送信電力とを両方知ることにより、所定の目標位置に応じた保持装置への表示ユニットおよび/または制御ユニットの適切な保持がなされる第2の比較量として、信号閾値を設定することができる。第2の測定量が現在この信号閾値を超えているか、またはこの信号閾値に到達している場合、方法またはコンピュータプログラムからなる方法またはシステム、あるいは表示ユニットおよび/または制御ユニットは、表示ユニットおよび/または制御ユニットが所定の目標位置にあると見なすことができる。
【0010】
任意選択的に、方法が目標位置を検知する前に、さらなる条件が満たされる必要があるように構成することもできる。ここで、保持装置は、まず目標位置にある表示ユニットおよび/または制御ユニットの電気接点と電気的に結合される電気接点を有することができる。これは、例えば、モバイル端末装置の接続要素が保持装置の対応する接続要素に接触することによって達成できる。ここで、これらの電気接点において、表示ユニットおよび/または制御ユニットまたは保持装置によって電流、電圧または抵抗の測定が行われると、接触、さらには目標位置を検知することができる。
【0011】
本発明の特別な実施形態では、保持装置に挿入する前に、表示ユニットおよび/または制御ユニットと、保持装置または無線信号伝送モジュールと、の間に既存の無線接続が存在するように構成される。ここで、第1の比較量および/または第2の比較量は、無線接続を介して伝送することができ、これにより、挿入および目標位置の達成を検知することができる。保持装置または保持装置が取り付けられている車両から、対応する比較量が表示ユニットおよび/または制御ユニットにこのように伝送される利点は、伝送された比較量が、保持装置に存在する特定の形状および条件を含むことができることである。したがって、第2の比較量は、維持されるべき、目標位置とブルートゥース(登録商標)モジュールとの間の必要な幾何学的間隔に適合した信号閾値を含んでいてもよい。
【0012】
任意選択的に、第1および/または第2の比較量は、平均値を中心とした、例えば1%、2%、5%、または10%の値の範囲を有する構成とすることができる。これにより、製造精度や、車両における保持装置の変動する装着状態を調整することができる。
【0013】
本発明は、特に有利には、例えば自転車や電動自転車のような二輪車に適用することができる。したがって、例えば、スマートフォンを電動機の速度表示器や制御ユニットとして利用することができる。しかし、このためには、脱落や不正確なロックによる意図しない損傷を防ぐために、付属の保持装置における適切で確実な保持が必要である。さらに、特に、例えばブルートゥース(登録商標)を介した無線データ伝送の場合には、制御だけでなく、二輪車からのデータのフィードバックを確実にするために、定義された信号強度が望まれている。このために、保持装置内の送信モジュールからスマートフォンの受信モジュールまでの最短距離を意図的に設定することで達成される、最小の信号受信強度が要求される。当然ながら、スマートフォンからブルートゥース(登録商標)モジュールの受信モジュールへの制御信号の送信についても同様である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明にかかる評価ユニットが、例えば表示ユニットおよび/または制御ユニットに設けられている様子を概略的に示すブロック図である。
図2】本発明にかかる方法の実施形態の1つの可能性を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1のブロック図を参照して、本発明にかかる方法または対応するコンピュータプログラムを実行する装置の原理を説明する。ここで、検出した測定量の評価に適した制御ユニット100が設けられている。この制御ユニット100は、独立したユニットとして保持装置に取り付けられてもよいし、保持装置に挿入されて最終的にロックまたは固定される上位装置の一部であってもよい。特に、制御ユニット100は、例えば速度表示ユニットなどの表示ユニットの一部であることを企図し得る。さらに、制御ユニット100は、例えばスマートフォンなどのモバイル端末装置の一部であってもよい。
【0016】
任意選択的に、制御ユニット100は、方法を実行するための、または目標位置を検知するための比較量を記憶できるメモリ110を有する。さらに、制御ユニット100は、表示ユニットおよび/または制御ユニット100、またはモバイル端末装置に存在するセンサ120の第1の測定量を検出する。センサ120は、加速度センサ、ヨーレートセンサ、位置センサ、傾斜センサ、角度検出センサであってもよいが、GPSや他の位置特定モジュールであってもよい。さらに、制御ユニット100は、表示ユニットおよび/または制御ユニット100が挿入されるべき保持装置に設けられた、例えばブルートゥース(登録商標)モジュールなどの無線信号伝送モジュール130の第2の測定量を検出する。代替的に、無線信号伝送モジュールは、保持装置が取り付けられた車両の保持装置とは別個に設置されてもよい。さらに、任意選択的に、電気接続が表示ユニットおよび/または制御ユニット100上の電気接点140を介して検出されてもよい。さらに、任意選択的に、無線信号伝送モジュール130またはさらなる送信モジュール150が、対応する第1および/または第2の比較量を表示ユニットおよび/または制御ユニットに送信する手段である無線接続を行ってもよい。したがって、このようにして送信され、表示ユニットおよび/または制御ユニット100から受信され、記憶される比較量は、保持装置の所定の寸法、幾何学的形状、および/または配置構成、ならびに車両上の無線信号伝送モジュール130の配置構成に個別に適合させることができる。
【0017】
表示および/または制御ユニット100が保持装置内の目標位置に到達したことを検知した後、表示および/または制御ユニット100内の評価ユニットは、表示および/または制御ユニット100の機能または車両の構成要素160を自動的に駆動制御してもよい。任意選択的に、または追加的に、ユーザは対応する装置170によって、目標位置への到達を検知したことを、視覚的または音響的に通知されてもよい。
【0018】
目標位置は、保持装置における表示ユニットおよび/または制御ユニット100がロックまたは固定されている、表示ユニットおよび/または制御ユニット100の係止位置として設定されてもよい。このようにして、表示ユニットおよび/または制御ユニット100は、ユーザがそれ以上関わることなく、保持装置から取り外されたり、脱落したりすることが防止されている。さらに、目標位置は、保持装置における表示ユニットおよび/または制御ユニット100の好ましい方位に設定されていてもよい。例えば、スマートフォンを使用する場合、保持装置の画面は、可能な限り幅広い表示を可能にするために、意図的に長手方向に設置するよう構成することができる。このような表示は、例えば、ナビゲーションの目的に有益である。代替的に、画面は、二輪車のハンドルで可能な限りスペースを取らないように、長手方向に配向されるよう構成することができる。
【0019】
方法またはコンピュータプログラムの開始後、ステップ200において、表示および/または制御ユニット100内のセンサ120の少なくとも第1の測定量が検出される。この第1の測定量は、例えば、加速度センサ、ヨーレートセンサ、輝度センサ、一般的に位置センサ、または傾斜センサのセンサ量であり得る。当然ながら、センサ量の組み合わせは、保持装置に対する表示ユニットおよび/または制御ユニット100の方位および/または位置を検知するために検出されてもよい。さらなるステップ210では、ブルートゥース(登録商標)モジュール130の送信信号が検出される。ここで、2つのステップ200、210は、交互に、並行して、またはステップ220以降の測定量の後続の評価とは独立して検出することができる。さらに、測定量の経時変化を検出するために、複数の測定量を検出することも考えられる。これにより、表示ユニットおよび/または制御ユニット100の動きや、無線信号伝送モジュール130の信号強度の変化を検知することができる。
【0020】
検出された第1の測定量および第2の測定量を評価するために、ステップ220において、第1の測定量が第1の比較量と比較される。これにより、表示ユニットおよび/または制御ユニット100が保持装置に挿入されているかどうかを判定することができる。さらに、同一または異なるセンサからの第1の測定量を検出することにより、表示ユニットおよび/または制御ユニット100の動きが、保持装置のロックおよび/または固定を可能にするのに適しているかどうかを検知することができる。このように、センサ量によって、バヨネットロックの使用における典型的な回転を検知することができる。しかし、センサ量を用いて、いくつかの公知の保持概念で同様に使用されるスライド運動も検知することができる。ステップ220での比較により、保持装置内の表示ユニットおよび/または制御ユニット100をロックまたは固定するための典型的な動きが検知されない場合、方法は、第1の測定量の検出を再度実行することができる。
【0021】
さらなるステップ230では、検出された第2の測定量が第2の比較量と比較される。ここで、第2の比較量は、保持装置における表示ユニットおよび/または制御ユニット100の確実なロックを検知するために達成されなければならない最小信号強度を表す。同時に、最小信号強度は、無線伝送が制御信号の送信および作動パラメータの受信に十分であることを保証する。ステップ230は、ステップ220の前に行ってもよいし、ステップ220の後に行ってもよいし、このステップとは独立して行ってもよい。最小信号強度に達していないことが検知された場合、ステップ200で測定量の検出を再開してもよく、または、代替的に、ステップ210で新しい第2の測定量のみを検出してもよい。
【0022】
ステップ220において、ロックに適した動きが行われたことが検知され、無線信号伝送モジュールの受信信号の送信強度が最小信号強度を上回る場合、後続のステップ240において、目標位置、係止位置、または表示ユニットおよび/または制御ユニット100の所望の方位を正しく達成したことを表す信号が生成される。この信号は、車両のユーザに視覚的または音響的に伝達することができる。
【0023】
本発明のさらなる実施形態では、第1および/または第2の比較量は、サイズ間隔として示すことができる。したがって、平均値からの偏差が1%、2%、5%、10%であれば、平均値を起点とした信号強度が達成されたと考えることができる。任意選択的に、目標位置を検知するためのこのような公差の増加は、ユーザによって選択されてもよい。この場合は、例えば、保持装置が車両のブルートゥース(登録商標)モジュールとは別個に、例えばハンドルに取り付けられ、スペースの都合で間隔を大きくしなければならない場合に考えられる。
【0024】
任意選択的に、さらなるステップ250において、目標位置に到達したことの検知に基づいて、保持装置が取り付けられている二輪車の構成要素の制御が行われてもよい。例えば、簡単な発進ができるように、電動自転車のモータを自動的に待機状態にすることができる。代替的または追加的に、クラウドサーバとの無線接続の初期化を開始することができる。
図1
図2