(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-10
(45)【発行日】2024-07-19
(54)【発明の名称】ノブ、及び家電製品
(51)【国際特許分類】
G05G 1/10 20060101AFI20240711BHJP
G05G 25/00 20060101ALI20240711BHJP
G05G 1/02 20060101ALI20240711BHJP
【FI】
G05G1/10 B
G05G25/00 C
G05G1/02 B
(21)【出願番号】P 2022525119
(86)(22)【出願日】2020-11-30
(86)【国際出願番号】 CN2020132938
(87)【国際公開番号】W WO2021143377
(87)【国際公開日】2021-07-22
【審査請求日】2022-05-30
(31)【優先権主張番号】202010062913.1
(32)【優先日】2020-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010062899.5
(32)【優先日】2020-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010062920.1
(32)【優先日】2020-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010060522.6
(32)【優先日】2020-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010060482.5
(32)【優先日】2020-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010062922.0
(32)【優先日】2020-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515117198
【氏名又は名称】佛山市▲順▼▲徳▼区美的▲電▼▲熱▼▲電▼器制造有限公司
【氏名又は名称原語表記】FOSHAN SHUNDE MIDEA ELECTRICAL HEATING APPLIANCES MANUFACTURING CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】San Le Road #19,Beijiao,Shunde Foshan,Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】謝昭家
(72)【発明者】
【氏名】王云峰
(72)【発明者】
【氏名】黄庶鋒
(72)【発明者】
【氏名】江徳勇
(72)【発明者】
【氏名】江太陽
(72)【発明者】
【氏名】鄭量
【審査官】藤村 聖子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/075907(WO,A1)
【文献】特開2007-109649(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0021024(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05G 1/00-25/04
H01H 25/00-25/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の感知部材を備える第1のアセンブリと、
前記第1のアセンブリに外嵌され、第2の感知部材を備える第2のアセンブリと、を備え、
前記第2のアセンブリが回転軸で回転するとき、前記第1の感知部材は前記回転軸に対して固定され、前記第2の感知部材は前記回転軸周りに移動し、
前記第1のアセンブリまたは前記第2のアセンブリにさらに吸着部材が設けられ、
前記第1のアセンブリと前記第2のアセンブリは両方とも導電性部材であり、前記第2のアセンブリと前記第1のアセンブリとの間に絶縁部材が設けられ、
前記第2のアセンブリは前記回転軸を中心軸とする導電性リングを備え、前記第2の感知部材は前記導電性リングの内壁に設けられる導電性ブロックであ
り、
前記導電性リングは回転軸の方向において対向する上部開口と下部開口を備え、前記導電性リングの内壁に前記回転軸に向かって突起部が突出して設けられ、前記突起部の前記上部開口に向かう上表面に段差面が形成され、前記第1のアセンブリは前記段差面に係止され、前記段差面との間に前記絶縁部材が設けられ、
前記突起部の前記下部開口に向かう下表面に当接面が形成され、前記導電性ブロックの前記上部開口に向かう上表面と前記突起部の上表面は同じ平面にあり、前記導電性ブロックの前記下部開口に向かう下表面は前記突起部の下表面よりも前記下部開口に近く、
前記絶縁部材は第1の絶縁リングと第2の絶縁リングを備え、前記第1の絶縁リングは互いに接続された収容部と穿孔部を備え、前記収容部は前記上部開口を介して前記段差面に置かれ、前記第2の絶縁リングは互いに接続された覆設部と開孔部を備え、前記覆設部は前記下部開口を介して前記当接面に当接され、前記穿孔部と前記開孔部は連通され、
前記第1のアセンブリは前記収容部に収容され、且つ前記穿孔部と前記開孔部に挿設される、ことを特徴とするノブ。
【請求項2】
第1の感知部材を備える第1のアセンブリと、
前記第1のアセンブリに外嵌され、第2の感知部材を備える第2のアセンブリと、
台座と、を備え、
前記第2のアセンブリが回転軸で回転するとき、前記第1の感知部材は前記回転軸に対して固定され、前記第2の感知部材は前記回転軸周りに移動し、
前記第1のアセンブリまたは前記第2のアセンブリにさらに吸着部材が設けられ、
前記第1のアセンブリと前記第2のアセンブリは両方とも導電性部材であり、前記第2のアセンブリと前記第1のアセンブリとの間に絶縁部材が設けられ、
前記第2のアセンブリは前記回転軸を中心軸とする導電性リングを備え、前記第2の感知部材は前記導電性リングの内壁に設けられる導電性ブロックであり、
前記台座に収納室が形成され、前記第1のアセンブリは前記収納室内に設けられ、前記第2のアセンブリは前記台座に外嵌され、
前記第2のアセンブリは前記台座に回転可能に外嵌され、前記第2のアセンブリは前記台座に対向する第1の表面を備え、前記台座は前記第1の表面に対向する第2の表面を備え、
前記第1の表面と前記第2の表面のうちの一方に、少なくとも1つの第1の磁気吸着部材を含む第1の磁気吸着部材群が設けられ、前記第1の表面と前記第2の表面のうちの他方に、間隔をあけて設けられる少なくとも2つの第2の磁気吸着部材を含む第2の磁気吸着部材群が設けられ、
前記第2のアセンブリが前記台座に対して回転する場合、前記第1の磁気吸着部材群と前記第2の磁気吸着部材群の相互作用力は変化する、ことを特徴とするノブ。
【請求項3】
前記第1の感知部材は前記回転軸を中心軸とし、且つ前記第2のアセンブリに挿設される導電性柱である、ことを特徴とする請求項1
又は2に記載のノブ。
【請求項4】
前記導電性リングは回転軸の方向において対向する上部開口と下部開口を備え、前記導電性リングの内壁に前記回転軸に向かって突起部が突出して設けられ、前記突起部の前記上部開口に向かう上表面に段差面が形成され、前記第1のアセンブリは前記段差面に係止され、前記段差面との間に前記絶縁部材が設けられる、ことを特徴とする請求項
2に記載のノブ。
【請求項5】
前記突起部の前記下部開口に向かう下表面に当接面が形成され、前記導電性ブロックの前記上部開口に向かう上表面と前記突起部の上表面は同じ平面にあり、前記導電性ブロックの前記下部開口に向かう下表面は前記突起部の下表面よりも前記下部開口に近く、
前記絶縁部材は第1の絶縁リングと第2の絶縁リングを備え、前記第1の絶縁リングは互いに接続された収容部と穿孔部を備え、前記収容部は前記上部開口を介して前記段差面に置かれ、前記第2の絶縁リングは互いに接続された覆設部と開孔部を備え、前記覆設部は前記下部開口を介して前記当接面に当接され、前記穿孔部と前記開孔部は連通され、
前記第1のアセンブリは前記収容部に収容され、且つ前記穿孔部と前記開孔部に挿設される、ことを特徴とする請求項
4に記載のノブ。
【請求項6】
前記覆設部に開溝が設けられ、前記導電性ブロックは前記開溝に係止される、ことを特徴とする請求項1
又は5に記載のノブ。
【請求項7】
前記吸着部材は前記第1のアセンブリに設けられ、前記第1のアセンブリは前記回転軸の方向において対向するボタン頂面とボタン底面を備え、前記第2のアセンブリは前記回転軸の方向において対向するノブ頂面とノブ底面を備え、前記第1のアセンブリは前記第2のアセンブリに挿設され、前記ボタン底面は前記ノブ底面より延出している、ことを特徴とする請求項1
又は2に記載のノブ。
【請求項8】
前記ノブは台座をさらに備え、前記台座に収納室が形成され、前記第1のアセンブリは前記収納室内に設けられ、前記第2のアセンブリは前記台座に外嵌される、ことを特徴とする請求項1に記載のノブ。
【請求項9】
前記台座は前記回転軸の方向において対向する台座頂面と台座底面を備え、前記収納室内に前記第1のアセンブリに接続される弾性素子が設けられ、
前記第1のアセンブリは前記収納室内に可動に設けられ、前記台座に対して前記回転軸の方向に沿って移動し、前記台座底面に向かって移動する場合に、前記弾性素子が弾性変形する、ことを特徴とする請求項
2又は8に記載のノブ。
【請求項10】
前記第2のアセンブリは前記台座に回転可能に外嵌され、前記第2のアセンブリは前記台座に対向する第1の表面を備え、前記台座は前記第1の表面に対向する第2の表面を備え、
前記第1の表面と前記第2の表面のうちの一方に少なくとも1つの弾性突起が設けられ、前記第1の表面と前記第2の表面のうちの他方に凹凸構造が形成され、
前記第2のアセンブリが前記台座に対して回転する場合、前記弾性突起は前記凹凸構造に沿って摺動する、ことを特徴とする請求項
8に記載のノブ。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか1項に記載のノブと、コントロールパネルと、を備え、
前記ノブは前記コントロールパネルに吸着され、前記コントロールパネルには、前記第1の感知部材に対応する第3の感知部材、及び前記第2の感知部材に対応する少なくとも2つの第4の感知部材が設けられ、前記少なくとも2つの第4の感知部材は前記第2の感知部材の回転経路に対応して分布され、
前記第1の感知部材と前記第3の感知部材はそれぞれ第1の静電容量の2つの電極として使用され、前記第2の感知部材と前記第4の感知部材はそれぞれ第2の静電容量の2つの電極として使用される、ことを特徴とする家電製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は家電技術分野に関し、特にノブ、家電製品及び関連する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
人々の生活水準の向上に伴い、家電製品の消費者市場も飛躍的に発展し、市場に出回っている多くの家電製品は制御構造を有する。例えば給湯器、ガスコンロ、電子レンジ、洗濯機、調理機、誘導調理器、炊飯器などの電化製品では、制御構造は調整確認等の機能を実現するタッチパネルやボタン、ノブであってもよい。ノブ等の制御構造の場合、その機能が単一であり、使用するのに不便である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、従来の技術におけるノブの機能が単一である問題を解決するように、ノブ、家電製品及び関連する方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明はノブを提供し、第1の感知部材を備える第1のアセンブリと、第1のアセンブリに外嵌され、第2の感知部材を備える第2のアセンブリと、を備え、第2のアセンブリが回転軸で回転するとき、第1の感知部材は回転軸に対して固定され、第2の感知部材は回転軸周りに移動する。
【0005】
本願によるノブは第1のアセンブリと第2のアセンブリを備え、第2のアセンブリは第1のアセンブリに外嵌され、回転軸で回転し、第1のアセンブリにおける第1の感知部材は回転軸に対して固定され、第2のアセンブリにおける第2の感知部材は回転軸周りに移動する。第2の感知部材によって回転調整の機能を、第1の感知部材によって押す又は触れるというボタン決定機能を、それぞれ実現し、回転とボタン機能が統合され、操作がより便利になる。
【0006】
本願は上記ノブを備える家電製品を提供する。
【0007】
本願は磁気吸着ノブの制御方法を提供し、該方法は、磁気吸着ノブが第1のポジションに調整されたことに応答して第1の感知素子によって生成された第1の感知信号を取得した場合、計時を開始するステップと、磁気吸着ノブが第2のポジションに調整されたことに応答して第2の感知素子によって生成された第2の感知信号を取得した場合、計時を停止し、ポジション調整時間長さを決定するステップと、ポジション調整時間長さ、及び第1のポジションと第2のポジションとのポジション差に応じて、ポジションを調整するステップと、を含む。
【0008】
上記磁気吸着ノブの制御方法によって、ある感知信号の持続時間を計算してポジション調整時間長さを決定することによって、ノブの回転速度を判断して対応する調整を実現し、ノブの回転が速すぎるために一部の感知素子が感知信号を生成できないという問題を回避し、ノブのポジション調整を正確に制御することができる。
【0009】
本願は磁気吸着ノブの制御方法を提供し、該方法は、第1の感知電極によって磁気吸着ノブの調整に応答して生成された第1の感知信号の感知値が設定トリガー閾値より大きい場合、第1の感知信号に応じて対応する操作を実行するステップと、第1の感知信号の感知値を下げ、及び/又は第1の感知電極に隣接する第2の感知電極の第2の感知信号の感知値を下げるステップと、を含む。
【0010】
本願による磁気吸着ノブの制御方法によって、第1の感知信号の感知値を下げることによって、第2の感知信号がトリガーされた後、第1の感知信号を再度トリガーすることによるポジション戻りという問題を回避し、第2の感知信号の感知値を下げることによって、第1の感知信号がトリガーされた後、第2の感知信号を誤ってトリガーするという問題を回避し、磁気吸着ノブの正確な制御を実現するのに役に立つ。
【0012】
本願は磁気吸着ノブの制御方法を提供し、該磁気吸着ノブは第1の制御キーと第2の制御キーを備え、該方法は、第1の感知素子によって第1の制御キーの操作制御を感知して生成された第1の感知信号と、複数の第2の感知素子のうちのいずれか1つによって第2の制御キーの操作制御を感知して生成された第2の感知信号とを取得するステップと、第1の感知信号の感知値が第2の感知信号より大きい場合、第1の感知信号に応じて対応する操作を実行するか、または第2の感知信号の感知値が第1の感知信号より大きい場合、第2の感知信号に応じて対応する操作を実行するステップと、を含む。
【0013】
本願の磁気吸着ノブの制御方法によれば、感知信号とトリガー閾値を比較することによって、感知信号がトリガー閾値より大きい場合、対応する機能がトリガーされると、第1の制御キーと第2の制御キーが同時にトリガーされ、誤操作を引き起こすという従来の技術における問題を解決する。本実施例において、第1の制御キーと第2の制御キーの感知信号を比較してから、そのうちの感知値が大きい感知信号をトリガーすることによって、2つのキーが同時にトリガーされる可能性を避け、磁気吸着ノブの正確な制御を実現するのに役に立つ。
【0015】
本願は磁気吸着操作制御ノブの操作制御を検出する識別方法を提供し、タッチ基板の下に設けられ、且つ前記磁気吸着操作制御ノブにおける補助キー上の操作制御を感知して対応する感知値を生成するために使用される補助機能感知電極がトリガーされたか否かを検出するステップと、前記補助機能感知電極がトリガーされたと確認した場合、対応する補助識別命令を生成するステップと、を含む。
【0016】
本願の磁気吸着操作制御ノブの操作制御を検出するための識別方法は、タッチ基板の下に設けられ、且つ磁気吸着操作制御ノブにおける補助キー上の操作制御を感知して対応する感知値を生成するために使用される補助機能感知電極がトリガーされたか否かを検出するステップと、補助機能感知電極がトリガーされたと確認した場合、対応する補助識別命令を生成するステップと、を含む。本願による識別方法は磁気吸着操作制御ノブに補助識別機能を持たせることができる。
【0017】
本願は磁気吸着操作制御ノブの操作制御を検出するための識別方法を提供し、磁気吸着操作制御ノブにおけるポジション/機能選択感知ブロック上の操作制御を感知して対応する感知値を生成する複数のポジション/機能感知電極の感知値を検出して、第1の方向または第2の方向へ第1の閾値より大きい変化を生成した少なくとも1つの前記ポジション/機能感知電極の感知値があるか否かを判断するステップと、少なくとも1つの前記ポジション/機能感知電極の感知値が第1の方向または第2の方向へ第1の閾値より大きい変化を生成したと決定した場合、対応する識別命令を生成するステップと、を含み、前記識別命令は前記磁気吸着操作制御ノブが磁気吸着タッチパネルに置かれたことを示す第1の識別命令及び/又は前記磁気吸着操作制御ノブが前記磁気吸着タッチパネルから取り外されたことを示す第2の識別命令を含む。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本願のノブの第1の実施例の構造模式図である。
【
図2】
図1に示すようなノブの第1の実施例の断面構造模式図である。
【
図3】本願のノブに対応するコントロールパネルの構造模式図である。
【
図4】本願のノブの第2の実施例の構造模式図である。
【
図5】
図4に示すようなノブの第2の実施例の断面構造模式図である。
【
図6】
図4に示すようなノブの第2の実施例の下面図である。
【
図7】本願のノブの第3の実施例の構造模式図である。
【
図8】
図7に示すようなノブの第3の実施例の断面構造模式図である。
【
図9】本願のノブの第4の実施例の構造模式図である。
【
図10】
図9に示すようなノブの第4の実施例の断面構造模式図である。
【
図11】本願のノブの第5の実施例の構造模式図である。
【
図12】
図11に示すようなノブの第5の実施例の第1の断面構造模式図である。
【
図13】
図11に示すようなノブの第5の実施例の第2の断面構造模式図である。
【
図14】本願のノブの第6の実施例の構造模式図である。
【
図15】
図14に示すようなノブの第6の実施例の断面構造模式図である。
【
図16】本願のノブの第7の実施例の構造模式図である。
【
図17】
図16に示すようなノブの第7の実施例の断面構造模式図である。
【
図18】本願のノブの第8の実施例の構造模式図である。
【
図19】
図18に示すようなノブの第8の実施例の断面構造模式図である。
【
図20】本願のノブの第9の実施例の構造模式図である。
【
図21】本願のノブの第10の実施例の構造模式図である。
【
図22】
図21に示すようなノブの第10の実施例の断面構造模式図である。
【
図23】本願のノブの第11の実施例の構造模式図である。
【
図24】
図23に示すようなノブの第11の実施例におけるセルフロック部とロック部の構造模式図である。
【
図25】
図23に示すようなノブの第11の実施例の断面の構造模式図である。
【
図26】本願の家電製品の一実施例の構造模式図である。
【
図27】
図26に示すような家電製品の一実施例の構造模式図である。
【
図28】
図26に示すような家電製品の一実施例の断面構造模式図である。
【
図29】本願による磁気吸着ノブの制御方法の第1の実施例のフローチャートである。
【
図31】本願による調理装置の第1の実施例の構造模式図である。
【
図32】本願による第1の感知信号と第2の感知信号の模式図である。
【
図33】本願による磁気吸着ノブの制御方法の第2の実施例のフローチャートである。
【
図34】本願による磁気吸着ノブの制御方法の第3の実施例のフローチャートである。
【
図35】本願による第1の感知信号と第2の感知信号の他の模式図である。
【
図36】本願による磁気吸着ノブの制御方法の第4の実施例のフローチャートである。
【
図37】本願による第1の感知信号と第2の感知信号の別の模式図である。
【
図38】本願による調理装置の第2の実施例の構造模式図である。
【
図39】本願による磁気吸着ノブの制御方法の第5の実施例のフローチャートである。
【
図40】本願による磁気吸着ノブの制御方法の第6の実施例のフローチャートである。
【
図41】本願による磁気吸着ノブの制御方法の第7の実施例のフローチャートである。
【
図42】本願による磁気吸着ノブの制御方法の第8の実施例のフローチャートである。
【
図43】本願による磁気吸着ノブの制御方法の第9の実施例のフローチャートである。
【
図44】本願による調理装置の第3の実施例の構造模式図である。
【
図45】本願による調理装置の第4の実施例の構造模式図である。
【
図46】本願の磁気吸着操作制御ノブの操作制御を検出するための識別方法の一実施形態のフローチャートである。
【
図47】磁気吸着タッチパネルと磁気吸着操作制御ノブを組み合わせる場合の構造模式図である。
【
図48】
図2における磁気吸着操作制御ノブの分解構造模式図である。
【
図49】
図46におけるステップS110のフローチャートである。
【
図50】本願の磁気吸着操作制御ノブの操作制御を検出するための識別方法の他の実施形態のフローチャートである。
【
図51】適用シーンにおいて、磁気吸着操作制御ノブを磁気吸着タッチパネルに配置する場合、磁気吸着タッチパネルにおける感知電極の変化量模式図である。
【
図52】適用シーンにおいて、磁気吸着操作制御ノブを磁気吸着タッチパネルから取り外す場合、磁気吸着タッチパネルにおける感知電極の変化量模式図である。
【
図53】適用シーンにおいて、磁気吸着操作制御ノブを磁気吸着タッチパネルに配置する場合、磁気吸着タッチパネルにおける感知電極の変化量模式図である。
【
図54】適用シーンにおいて、磁気吸着操作制御ノブを磁気吸着タッチパネルから取り外す場合、磁気吸着タッチパネルにおける感知電極の変化量模式図である。
【
図55】本願によるコンピュータ可読記憶媒体の一実施例の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本願のノブは家電製品に適用でき、家電製品を制御し、回転調整及びボタン押下確認の機能を統合的に実現し、その構造は具体的に以下の通りである。
【0023】
図1-
図3を参照して、
図1は本願のノブの第1の実施例の構造模式図であり、
図2は
図1に示すようなノブの第1の実施例の断面構造模式図であり、
図3は
図1に示すようなノブに対応するコントロールパネル構造模式図である。
【0024】
本実施例ノブ100は第1のアセンブリ11と第2のアセンブリ12を備え、第2のアセンブリ12は第1のアセンブリ11に外嵌され、第2のアセンブリ12は回転軸Xで回転でき、回転調整の機能を実現する。具体的には、ノブ100全体が共に回転し、即ち第1のアセンブリ11も回転してもよいし、または第2のアセンブリ12のみが回転してもよい。
【0025】
ノブ100において、回転調整とボタン押下確認の機能は具体的に感知部材によって実現される。第1のアセンブリ11は第1の感知部材111を備え、第2のアセンブリ12は第2の感知部材121を備え、第2のアセンブリ12が回転軸Xで回転する場合、第1の感知部材111は回転軸Xに対して固定され、位置の固定によって、押すまたは触れるというボタン押下確認機能を実現する。第2の感知部材121は回転軸Xの周りを移動し、回転調整機能を実現する。
【0026】
本実施例のノブ100は以上のように回転調整とボタン押下確認機能の統合を実現する。
【0027】
ノブ100は家電製品に適用され、コントロールパネル900と合わせて使用することができ、コントロールパネル900に対応する感知部材が設けられ、ノブ100がコントロールパネル900の感知位置に吸着され、感知部材間の感知によって制御を実現する。このような方法によって、家電製品におけるコントロールパネルに溝を開ける必要がなく、コントロールパネルをさっぱりさせることができる。
【0028】
感知制御を実現する感知方式は複数であり、例えば赤外線感知、ホール感知、磁気抵抗感知等であり、静電容量感知であってもよく、本実施例では、静電容量感知を採用する。即ち第1のアセンブリ11と第2のアセンブリ12は両方とも導電性部材であり、感知電極としてコントロールパネル900における感知電極と静電容量を構成し、静電容量感知を実現する。静電容量感知方式を採用することにより、ノブを使用しないとき、ユーザーは指で操作することによってコントロールパネル900の表面で感知制御を生成することもできる。
【0029】
第2のアセンブリ12と第1のアセンブリ11は両方とも導体であるため、両者の干渉を回避するために、両者の間に絶縁部材13が設けられる。
【0030】
第1の感知部材111は、ボタン押下確認機能を実現するために、回転軸Xに対して固定される。本実施例において、第1の感知部材111は具体的に、回転軸Xを中心軸とする導電性柱であり、本実施例において、第1のアセンブリ11全体が第1の感知部材111として第2のアセンブリ12に挿設されることができ、ユーザーは使用時に、第1のアセンブリ11を触れるまたは押すことによって、第1の感知部材111によって生成される静電容量を変更することができ、これにより、感知を実現する。
【0031】
第2のアセンブリ12は回転軸Xを中心軸とする導電性リング122を備え、第2の感知部材121は導電性リング122の内壁に設けられる導電性ブロック121であり、第2のアセンブリ12が回転する際に、導電性ブロック121は回転軸Xの周りを移動し、これにより、回転感知を実現する。第2のアセンブリ12はリング状であり、且つ第2のアセンブリ12は第1のアセンブリ11に外嵌され、即ちノブ全体は円柱状である。
【0032】
第2のアセンブリ12、第1のアセンブリ11及び絶縁部材13の間の組立は主に構造設計によって固定と取付を実現する。
【0033】
具体的に、導電性リング122は回転軸の方向において対向する上部開口1221と下部開口1222を備え、ノブ100は使用時に、下部開口1222がコントロールパネル900に向かう。導電性リング122の内壁には回転軸Xに向かって突起部123が突出して設けられ、突起部123の上部開口1221に向かう上表面に段差面1231が形成され、第1のアセンブリ11は段差面1231に係止され、且つ段差面1231との間に絶縁部材13が設けられる。さらに、導電性ブロック121の上部開口1221に向かう上表面と突起部123の上表面1231は同じ平面にあり、共に段差面1231を構成する。
【0034】
突起部123の下部開口1222に向かう下表面に当接面1232が形成され、導電性ブロック121の下部開口1222に向かう下表面は、突起部123の下表面1232よりも下部開口1222に近く、さらに、導電性ブロック121の下表面は導電性リング122の下表面に揃っている。即ち導電性ブロック121は第2の感知部材として、コントロールパネル900に近接して設けられ、導電性柱は第1の感知部材111として導電性リング122に挿設され、コントロールパネル900に近接して設けられ、感知検出に便利である。
【0035】
第2のアセンブリ12における導電性リング122の突起部123の構造設計のため、組立を簡単にするために、第2のアセンブリ12と第1のアセンブリ11との間の絶縁部材13は第1の絶縁リング131と第2の絶縁リング132を備え、第1の絶縁リング131は上部開口1221から導電性リング122に組み付けられ、第2の絶縁リング132は下部開口1222から導電性リング122に組み付けられる。
【0036】
第1の絶縁リング131は互いに接続された収容部1311と穿孔部1312を備え、収容部1311は上部開口1221を介して段差面1231に置かれ、第2の絶縁リング132は互いに接続された覆設部1321と開孔部1322を備え、覆設部1321は下部開口1222を介して当接面1232に当接され、穿孔部1312と開孔部1322は連通される。
【0037】
第1のアセンブリ11は収容部1311内に収容され、且つ穿孔部1312と開孔部1322に挿設される。第1の絶縁リング131と第2の絶縁リング132を取り付けてから、第1のアセンブリ11を絶縁部材13内に取り付ける。
【0038】
覆設部1321にさらに開溝1323が設けられ、導電性ブロック121は開溝1323内に係止され、導電性ブロック121は直接コントロールパネルと感知を生成することができ、覆設部1321による遮断を避ける。
【0039】
ノブ100は使用時に、コントロールパネル900に吸着される必要があるため、第1のアセンブリ11または第2のアセンブリ12にさらに吸着部材14が設けられ、吸着部材14は磁気吸着部材または吸着ゴムであってもよい。
【0040】
本実施例において、吸着部材14は磁気吸着部材であり、第1のアセンブリ11に設けられ、ノブ100の中央位置にある第1のアセンブリ11はコントロールパネル900に吸着される。本実施例において、第1のアセンブリ11は回転軸Xの方向において対向するボタン頂面112とボタン底面113を備え、第2のアセンブリ12も回転軸Xの方向において対向するノブ頂面124とノブ底面125を備え、第1のアセンブリ11は第2のアセンブリ12に挿設され、ボタン底面113はノブ底面125より延出している。第1のアセンブリ11がコントロールパネル900に接触される場合、第2のアセンブリ12とコントロールパネル900との間に一定の間隔が存在し、ノブ100が回転する際に、ノブ100とコントロールパネル900との間の摩擦力を減少することができる。
【0041】
図3はコントロールパネル900における感知部材の設定方式を示し、第1の感知部材111に対応する第3の感知部材911と第2の感知部材121に対応する少なくとも2つの第4の感知部材912を備え、少なくとも2つの第4の感知部材912は第2の感知部材121の回転経路に対応して分布される。ノブ100が操作されるときに、第3の感知部材911と第4の感知部材912における感知量の変化を検出することによって回転調整機能またはボタン押下確認機能を判断する。
【0042】
静電容量式感知を採用する場合、第3の感知部材911と第4の感知部材912はばね、ITO、コーティング、PCB銅スキン、導電性スポンジ等の良好な導体であってもよい。ノブ100における磁気吸着部材14と相互作用するために、コントロールパネル900内にさらに磁石92が設けられる。
【0043】
本実施例ノブ100は第1の感知部材と第2の感知部材によってノブ調整とボタン押下確認機能をそれぞれ実現する。
【0044】
ノブの回転及びボタンの使用をより便利にさせるために、本願はさらに、構造上でノブを改善する。
【0045】
回転機能に対して、ユーザーが回転操作を行う際に、回転の引っかかり感がはっきりしないと、ユーザーの操作が手ごたえに欠け、誤操作の問題が発生しやすくなる。該問題を解決するために、本願では磁力構造と弾力構造の2種の方式を採用して回転の引っかかり感を実現する。
【0046】
磁力構造に対して、本願は
図4、
図7及び
図9の3つの実施例を提出し、3つの実施例は構造がほぼ同じであるため、以下で、説明するときに同じ組の符号を使用する。
【0047】
該3つの実施例のノブ200に対して、第1のアセンブリ21、第2のアセンブリ22及び台座23を備え、台座23に収納室が形成され、第1のアセンブリ21は収納室内に設けられ、第2のアセンブリ22は台座23に回転可能に外嵌される。台座23は第1のアセンブリ21と第2のアセンブリ22との間に位置し、絶縁体であってもよい。
【0048】
3つの実施例において、第2のアセンブリ22は台座23に対向する第1の表面221を備え、台座23は第1の表面221に対向する第2の表面231を備え、第1の表面221と第2の表面231のうちの一方に、少なくとも1つの第1の磁気吸着部材24を含む第1の磁気吸着部材群が設けられ、第1の表面221と第2の表面231のうちの他方に、間隔をあけて設けられる少なくとも2つの第2の磁気吸着部材25を含む第2の磁気吸着部材群が設けられる。第2のアセンブリ22は台座23に対して回転する際に、第1の磁気吸着部材群と第2の磁気吸着部材群との相互作用力は変化する。
【0049】
回転アセンブリ22が台座23に対して回転する場合、回転の位置が異なると、第1の磁気吸着部材群と対応する第2の磁気吸着部材群との間の吸引力も対応的に変化し、さらにユーザーが該ノブ200を回転させる回転抵抗も対応的に変化する。第1の磁気吸着部材群における第1の磁気吸着部材24と第2の磁気吸着部材群における第2の磁気吸着部材25は互いに近づく場合、第1の磁気吸着部材群と第2の磁気吸着部材群との間の吸引力により、両者は互いに密着する傾向があり、このとき、ユーザーが該ノブ200を回転する回転抵抗が小さく、第1の磁気吸着部材群における第1の磁気吸着部材24と第2の磁気吸着部材群における第2の磁気吸着部材25は互いに密着している場合、上記両者の間の吸引力作用によって、このとき、ユーザーが該ノブ200を回転して第1の磁気吸着部材群と第2の磁気吸着部材群を互いに分離しようとする回転抵抗が大きい。
【0050】
さらに、ユーザーがノブ200を回転する際の回転抵抗が規則的に変化することを確保するために、第1の磁気吸着部材群と第2の磁気吸着部材群の磁気強度、第1の磁気吸着部材群における第1の磁気吸着部材24の配列間隔及び数、第2の磁気吸着部材群における第2の磁気吸着部材25の配列間隔及び数はいずれも規則的に変化する。詳しくは、第1の磁気吸着部材群と第2の磁気吸着部材群の磁気強度が大きいほど、回転抵抗が大きくなり、ユーザーの手ごたえ強度が大きくなり、回転の引っかかり感が明らかになる。第1の磁気吸着部材群における第1の磁気吸着部材24と第2の磁気吸着部材群における第2の磁気吸着部材25の配列間隔は大きいほど、ユーザーがノブ200を一定速度で回転させるときの、前後2回の引っかかり感の間の間隔時間が長くなる。このため、第1の磁気吸着部材群と第2の磁気吸着部材群の磁気強度、第1の磁気吸着部材群における第1の磁気吸着部材24の配列間隔及び数、第2の磁気吸着部材群における第2の磁気吸着部材25の配列間隔及び数はいずれも具体的な使用ニーズに応じて調整及び設定することができ、ここで、さらに制限しない。なお、本実施例によるボタンは磁力の柔らかい変化によってユーザーが該ノブ200を回転するときの引っかかり感を実現し、回転過程全体の摩擦が小さく、ユーザーが該ノブ200を回転する際により柔らかく、スムーズになる。
【0051】
さらに、この3つの実施例によるノブ200は第1の磁気吸着部材群と第2の磁気吸着部材群を互いに吸引して密着する位置に対応して複数のポジションを設けることができる。第1の磁気吸着部材群と第2の磁気吸着部材群との間の吸引力を利用してノブ200を対応するポジションまで回転させ、これにより、複数のポジションの正確な調整を実現し、ユーザーがノブ200を過度に回転させたり、ノブ200を所定の位置まで回転しなかったりする状況を回避し、本実施例のポジション感が明確になる。
【0052】
この3つの実施例では、第2の磁気吸着部材群は第2のアセンブリ22の回転軸Xを中心軸として設置し、第2の磁気吸着部材群における隣接する第2の磁気吸着部材25の間の角度が5°~180°であり、例えば第2の磁気吸着部材群における隣接する第2の磁気吸着部材25の間の角度は10°、40°、80°、または120°等である。
【0053】
3つの実施例の間の違いについて、以下にさらに説明する。
【0054】
図4-
図6を参照して、
図4は本願のノブの第2の実施例の構造模式図であり、
図5は
図4に示すようなノブの第2の実施例の断面構造模式図であり、
図6は
図4に示すようなノブの第2の実施例の下面図である。
【0055】
第2のアセンブリ22は回転軸を取り囲むノブ内側面を備え、第1の表面221は上記ノブ内側面であり、対応的に、台座23は回転軸を取り囲む台座外側面を備え、台座外側面は第2の表面231である。具体的に、第1の磁気吸着部材群は第1の表面221であるノブ内側面に設けられ、第2の磁気吸着部材群は第2の表面231である台座外側面に設けられる。
【0056】
また、本実施例における第1の磁気吸着部材24は間隔をあけて第2のアセンブリ22に挿設される永久磁石であり、第2の磁気吸着部材25は、第2の表面231上に間隔をあけて形成された複数の磁化可能な突起として設置され、且つ第1の磁気吸着部材24は縦向きに第2のアセンブリ22に挿設される。
【0057】
無論、他の適用シーンでは、第1の磁気吸着部材群も第2の表面231、即ち台座外側面に設けられることができ、対応的に、第2の磁気吸着部材群は第1の表面221に設けられる。具体的に、第1の磁気吸着部材24は4つ設けられる。無論、他の適用シーンでは、第1の磁気吸着部材24の数は1以上の他の任意の数であってもよく、台座1上の第2の磁気吸着部材25と互いに協働してユーザーが第2のアセンブリ2を回転する際に引っかかり感を発生させればよい。
【0058】
さらに、本実施例において、少なくとも1つの第1の磁気吸着部材24は第2のアセンブリ22の回転軸Xを中心軸として均等に分布され、少なくとも2つの第2の磁気吸着部材25も回転軸Xを中心軸として均等に分布され、ユーザーがノブ200を回転する際の回転抵抗は波線で規則的に変化する。
【0059】
無論、他の実施例において、第1の磁気吸着部材24と第2の磁気吸着部材25は回転軸Xを中心軸として均等に分布されなくてもよく、同様に、ユーザーの手ごたえを改善して誤操作を避ける目的を達成することができる。
【0060】
図7-
図8を参照して、
図7は本願のノブの第3の実施例の構造模式図であり、
図8は
図7に示すようなノブの第3の実施例の断面構造模式図である。
【0061】
本第3の実施例と第2の実施例との区別は、本実施例における第2の磁気吸着部材25は間隔をあけて台座23に挿設される永久磁石であり、且つ第2の磁気吸着部材25が台座23に縦向きに挿設されることである。これにより、ユーザーが第2のアセンブリ22を回転する際に、第1の磁気吸着部材24と第2の磁気吸着部材25との間の吸引力または反発力も対応的に変化し、具体的な原理を繰り返して説明しない。しかし、本実施例における第2の磁気吸着部材25の設置は、第2の実施例に比べて、第2のアセンブリ22と台座23との間の作用力の変化範囲が大きく、さらに、ユーザーがノブ200を回転する引っかかり感は明らかになり、さらにポジション感も明確になる。
【0062】
図9-
図10を参照して、
図9は本願のノブの第4の実施例の構造模式図であり、
図10は
図9に示すようなノブの第4の実施例の断面構造模式図である。
【0063】
本第4の実施例の区別は、台座23は互いに接続された挿接部232と嵌設部233を備え、第2のアセンブリ22は互いに接続された段付き部222と外輪部223を備え、挿接部232は段付き部222に挿設され、外輪部223は嵌設部233に外篏される。段付き部222の段差面は第1の表面221であり、嵌設部233の段差面に対向する表面は第2の表面231である。具体的に、第1の磁気吸着部材群の複数の第1の磁気吸着部材24は第2のアセンブリ22の第1の表面221に横向きに設けられ、第2の磁気吸着部材群の複数の第2の磁気吸着部材25は台座23の第2の表面231に横向きに設けられる。
【0064】
以上の3つの実施例は第1の実施例の上でユーザーの使用時の回転の引っかかり感を強化させ、誤操作の問題を避ける。
【0065】
弾力構造について、本願は
図11、
図14及び
図16の3つの実施例を提出し、該3つの実施例は構造がほぼ同じであるため、以下で、説明するときに同じ組の符号を使用する。
【0066】
該3つの実施例ノブ300について、同様に第1のアセンブリ31、第2のアセンブリ32及び台座33を備える。
【0067】
第2のアセンブリ32は台座33に対向する第1の表面321を備え、台座33は第1の表面321に対向する第2の表面331を備え、第1の表面321と第2の表面331のうちの一方に少なくとも1つの弾性突起34が設けられ、第1の表面321と第2の表面331のうちの他方に凹凸構造35が形成される。第2のアセンブリ32が台座33に対して回転する場合、弾性突起34が凹凸構造35に沿って摺動する。
【0068】
具体的に、凹凸構造35は間隔をあけて設けられた複数の突起を備え、隣接する2つの突起の間に凹溝が間隔をあけて形成される。凹凸構造35における突起の突起高さが高いほど、回転抵抗が大きくなり、ユーザーの手ごたえ強度が大きくなり、回転の引っかかり感が明らかになり、隣接する突起の間の隙間が大きいほど、ユーザーがノブ300を一定の速度で回転させるとき、前後2回の引っかかり感の間の間隔時間が長くなる。逆に、凹凸構造35における突起の突起高さが低いほど、回転抵抗が小さくなり、ユーザーの手ごたえ強度が小さくなり、回転の引っかかり感が明らかではなくなり、隣接する突起の間の隙間が小さいほど、ユーザーがノブ300を一定の速度で回転させる2回の引っかかり感の間の間隔時間が短くなる。従って、凹凸構造35における突起の突起高さ及び隣接する突起の間の隙間のサイズは具体的な使用ニーズに応じて調整及び設定することができ、ここでさらに制限しない。
【0069】
さらに、ユーザーがノブ300を回転するときの回転抵抗を規則的に変化させるために、突起の突起高さ及び隣接する突起の間の隙間は規則的に変化することができる。
【0070】
以下の各実施例では、凹凸構造35は第2のアセンブリ32の回転軸を中心軸として設けられ、凹凸構造35における隣接する突起の間の角度は1.5°~180°であり、例えば凹凸構造35における隣接する突起の間の角度は20°、50°、80°または100°等であってもよい。
【0071】
凹凸構造35に沿った弾性突起の摺動により、弾性突起は回転方向に沿って凹凸構造35における複数の突起を弾き、弾性突起が、凹凸構造35における突起から凹溝まで回転する度に、または凹凸構造35における凹溝から突起まで回転する度に、ユーザーがノブ300を回転する回転抵抗はいずれも変化する。
【0072】
さらに、第2のアセンブリ32が回転されていない場合、弾性突起は凹凸構造35における凹溝内に留まることができ、即ち凹溝は第2のアセンブリ32の回転位置に一定のリミット作用を有するため、このノブ300は、凹凸構造35における凹溝に対応して複数のポジションを設定することができ、凹凸構造35における凹溝の上記リミット作用を利用して複数のポジションの正確な調整を実現し、ノブ300を過度に回転させたり、ノブ300が所定の位置まで回転しなかったりする状況を回避する。
【0073】
また、弾性突起の数はノブ300に必要な回転抵抗に応じて調整及び設定することもできる。理論的には、弾性突起の設定数が多いほど、該ノブ300の回転に必要な回転抵抗の最大値が大きくなり、回転の引っかかり感が明らかになり、さらに、ポジション感が明確になる。
【0074】
3つの実施例の間の違いについて、以下にさらに説明する。
【0075】
図11-
図13を参照して、
図11は本願のノブの第5の実施例の構造模式図であり、
図12は
図11に示すようなノブの第5の実施例の第1の断面構造模式図であり、
図13は
図11に示すようなノブの第5の実施例の第2の断面構造模式図である。
【0076】
第2のアセンブリ32は回転軸を取り囲むノブ内側面である第1の表面321を備え、台座33は回転軸を取り囲む台座外側面である第2の表面331を備える。具体的に、ノブ内側面である第1の表面321に凹凸構造35が形成され、台座外側面である第2の表面331に少なくとも1つの弾性突起34が設けられる。無論、ノブ内側面である第1の表面321に少なくとも1つの弾性突起が設けられることもでき、対応的に、台座外側面である第2の表面331に凹凸構造35が形成される。
【0077】
さらに、台座33外側面である第2の表面331に少なくとも1つの板ばね36が設けられ、各板ばね36に弾性突起34が形成される。具体的に、
図12に示すように、板ばね36は曲がった帯状に伸びて設けられ、且つ数が2つであり、対応的に、弾性突起34の数も2つである。且つ、本実施例における凹凸構造35が位置する表面は回転軸に平行な垂直表面であり、即ちノブ内側面は垂直表面であり、板ばね36の弾性突起34も回転軸に平行な方向に沿って設けられ且つ板ばね36から突出し、凹凸構造35に沿って摺動可能であるようにする。
【0078】
無論、板ばね36は他の形状であってもよく、且つ板ばね36の数及び弾性突起34の数は他の任意の数であってもよく、第2のアセンブリ32が台座33に対して回転する際に、弾性突起34が凹凸構造35に沿って摺動する効果を達成すればよい。
【0079】
【0080】
本第6の実施例と上記第5の実施例との区別は、台座外側面である第2の表面331に少なくとも1つの弾性部材37が設けられ、各弾性部材37にボール38が接続され、該ボール38は第2の表面331から突出し、即ち本実施例における弾性突起34は上記ボール38であることである。ユーザーがノブ300を回転するとき、弾性部材37の作用下でボール38が台座33に近づいたり、離れたりし、同時にユーザーの外力作用下で凹凸構造35に沿って摺動し、回転抵抗を変化させるようにする。
【0081】
具体的に、本実施例において、上記弾性部材37はばねであり、無論、他の弾性構造であってもよく、ボール38が凹凸構造35に沿って摺動する場合、回転抵抗を変化させる効果を達成すればよい。また、弾性部材37に接続される上記ボール38は他の形状構造、例えば立方体、六面体等であってもよい。
【0082】
【0083】
本実施例と上記実施例との区別は、台座33は互いに接続された挿接部332と嵌設部333を備え、第2のアセンブリ32は互いに接続された段付き部322と外輪部323を備え、挿接部332は段付き部322に挿設され、外輪部323は嵌設部333に外嵌され、段付き部322の段差面は第1の表面321であり、嵌設部333が段差面に対向する表面は第2の表面331である。
【0084】
実施例における凹凸構造35は第1の表面321である段差面に設けられ、板ばね39は第2の表面331に設けられ、且つ板ばね39の外周に少なくとも1つの弾性アーム391が設けられ、1つの弾性アーム391の自由端に弾性突起34が形成される。具体的に、板ばね39はフラットな閉じた環状構造であり、且つ2つの弾性アーム391を有し、対応的に、弾性突起34も2つである。また、具体的に、本実施例において、凹凸構造35を形成する第1の表面321は回転軸に垂直な水平表面である。無論、本実施例の他の適用シーンにおいて、第1の表面321は傾斜面に設定してもよい。
【0085】
無論、板ばね39は他の形状であってもよく、且つ弾性アーム391及び弾性突起34の数は他の任意の数であってもよく、第2のアセンブリ32が台座33に対して回転する際に、弾性突起34が凹凸構造35に沿って摺動する効果を達成すればよい。
【0086】
以上の3つの実施例は第1の実施例の上でユーザーの使用時の回転引っかかり感を強化させ、誤操作の問題を避ける。
【0087】
ボタン押下機能に対して、ユーザーが使用時に、第1のアセンブリにタッチしクリックするだけで、力の感覚と手ごたえが不足すると、誤操作を引き起こしやすい。該問題を解決するために、本願は
図18、
図20、
図21及び
図23の4つの実施例を提出し、以下でも同じ組の符号で説明して叙述する。
【0088】
ノブ400は第1のアセンブリ41、第2のアセンブリ42及び台座43を備え、台座43は回転軸Xの方向に沿って対向する台座頂面と台座底面を備え、収納室内に第1のアセンブリ41を接続する弾性素子44が設けられる。第1のアセンブリ41は収納室内に可動に設けられ、台座43に対して回転軸Xの方向に沿って移動する。
【0089】
ユーザーが第1のアセンブリ41を操作する場合、第1のアセンブリ41が台座43の底面に向かって移動し、弾性素子44が弾性変形する。これにより、ユーザーは対応する機能の調整を実現するために、弾性素子44の弾性力に抗して第1のアセンブリ41を押す必要があり、第1のアセンブリ41はストロークが変化するので、ユーザーが良好な力の感覚と手ごたえ体験を有し、且つ誤操作の問題を効果的に避ける。且つ、ユーザーがボタン400を操作し終わった後、第1のアセンブリ41は弾性素子44自体の弾性力の作用下で元の状態に復元することができる。
【0090】
以下に4つの実施例を更に説明する。
【0091】
図18-19を参照して、
図18は本願のノブの第8の実施例の構造模式図であり、
図19は
図18に示すようなノブの第8の実施例の断面構造模式図である。
【0092】
台座43は互いに接続されたベース部432と嵌設部433を備え、ベース部432に第1の溝穴4321が形成され、嵌設部433に第2の溝穴4331が形成され、第1の溝穴4321と第2の溝穴4331は上記収納室431を構成し、対応的に、第1のアセンブリ41は互いに接続された接続部411とボタン部412を備え、接続部411はベース部432に嵌設され、ボタン部412は嵌設部433に嵌設される。
【0093】
本実施例において、弾性素子44はボタン部412とベース部432との間に接続され、第2の溝穴4331に位置する。具体的に、弾性素子44はばねであり、ばねはボタン部412とベース部432との間に接続され、且つ接続部411に外嵌される。無論、弾性素子44は他の弾性構造、例えば弾性カンチレバー、弾性シート等であってもよく、ユーザーがボタン400を押す場合、弾性素子44が弾性変形することを達成すればよい。
【0094】
なお、異なるタイプの弾性素子44は異なる弾性力があり、弾性素子44の最大変形程度、ユーザーがボタン400を押す押圧力も異なり、さらに、ユーザーの力の感覚と手ごたえ体験も異なる。また、第1のアセンブリ41が台座底面へ移動する距離の増加、即ち押圧ストロークの増加に伴って、ユーザーがボタン400を押す押圧力の変化方式も異なる。これにより、ボタン400における弾性素子44の採用タイプは具体的な使用ニーズに応じて決定することができ、最大押圧ストローク及び押圧力の変化は具体的な使用ニーズに応じて調整及び設定することもできる。
【0095】
例えば、ばねのような弾性素子は大きな押圧ストロークを実現することができるが、弾性台座のような弾性素子またはシリコーンのような弾性素子は小さい押圧ストロークのみを実現する。本実施例において、押圧ストローク範囲は0.15mm~20mmであり、例えば押圧ストロークは0.15mm、10mm、15mmまたは20mm等であってもよい。無論、他の実施例において、押圧ストローク範囲は0.2mm~10mmであり、使用性能により優れる。
【0096】
図20を参照して、
図20は本願のノブの第9の実施例の構造模式図である。
【0097】
本実施例と上記第8の実施例との区別は、台座43は互いに接続されたベース部432と嵌設部433を備え、ベース部432に第1の溝穴4321が形成され、嵌設部433に第2の溝穴4331が形成され、第1の溝穴4321と第2の溝穴4331は上記収納室431を構成し、対応的に、第1のアセンブリ41は互いに接続された接続部411とボタン部412を備え、接続部411はベース部432に嵌設され、ボタン部412は嵌設部433に嵌設され、弾性素子44は接続部411と嵌設部433との間に接続され、第1の溝穴4321に位置する。具体的に、
図20を参照し、弾性素子44はばねであり、ばねは接続部411と嵌設部433との間に接続され、且つボタン部412に外嵌される。第8の実施例において、ばねが圧縮変形し、第9の実施例においてばねが引っ張り変形する。
【0098】
図21-22を参照して、
図21は本願のノブの第10の実施例の構造模式図であり、
図22は
図21に示すようなノブの第10の実施例の断面構造模式図である。
【0099】
本実施例において、収納室431は貫通穴構造であり、弾性素子44の一端は第1のアセンブリ41に接続され、他端と台座底面は同じ平面にある。
【0100】
さらに、弾性素子44は固定部441と固定部441に接続されて中空形状に設置される外輪部442を備え、固定部441は第1のアセンブリ41に接続される。このため、第1のアセンブリ41が第1の方向に沿って台座底面に向かって移動する場合、外輪部442は第1の方向に沿って台座底面に向かって移動し、即ちユーザーが第1のアセンブリ41を押す場合、同様に、外輪部442を第1の方向に沿って台座底面に向かって移動させるために、弾性素子44の弾性力に抗する必要もある。逆に、ユーザーがボタン400に押圧力を印加しない場合、第1のアセンブリ41が台座底面から離れるように移動すると、弾性素子44は自体の弾性力の作用下で元の状態に復元し、さらに、固定部441及び固定部441に接続される第1のアセンブリ41は両方とも台座底面から離れるように移動し、第1のアセンブリ41を元の位置に戻させる。
【0101】
具体的に、本実施例において、上記弾性素子44は弾性シリコーンまたはゴムであってもよいが、これらに制限されない。
【0102】
図23-25を参照して、
図23は本願のノブの第11の実施例の構造模式図であり、
図24は
図23に示すようなノブの第11の実施例におけるセルフロック部とロック部の構造模式図であり、
図25は
図23に示すようなノブの第11の実施例の断面構造模式図である。
【0103】
本実施例において、第1のアセンブリ41はセルフロック部413とロック部414を備え、ロック部414はセルフロック部413よりも台座底面に近く設けられ、弾性素子44はロック部414に接続される。セルフロック部413のロック部414と接続される端面に第1のV字型突起4131と第2のV字型突起4132が設けられ、ロック部414のセルフロック部413と接続される端面に第1のV字型凹溝4141、第2の開溝4142及び第2の合わせ面4143が設けられ、第1のV字型凹溝4141はV字型を構成する第1の傾斜面41411と第2の傾斜面41412を備え、第2の合わせ面4143は第2の傾斜面41412に接続され、且つ第2の傾斜面41412と同じ平面にあり、第2の合わせ面4143は第2の開溝4142の溝口に接続され、第1のV字型突起4131は第1のV字型凹溝4141に嵌設され、第2のV字型突起4132は第2の合わせ面4143に当接される。
【0104】
使用時、セルフロック部413は、第1の押圧力により、第2のV字型突起4132が第2の合わせ面4143に作用し、ロック部414が同時に弾性素子44の作用下で回転し、第2のV字型突起4132は第2の開溝4142に嵌め込まれる。セルフロック部413は、第2の押圧力により、第1のV字型突起4131が第1の傾斜面41411に作用し、ロック部414が同時に弾性素子44の作用下で回転し、第2のV字型突起4132が第2の合わせ面4143に当接される。これにより、ユーザーが1回目に押したとき、第1のアセンブリ41は台座底面に向かってある位置に移動し、セルフロック機能を実現し、このとき、ユーザーが第1の押圧力を取り除くと、第1のアセンブリ41は依然として前述の位置に留まって移動せず、ユーザーの操作に便利である。操作が完了した後、ユーザーが再度押圧したとき、セルフロックが解放され、第1のアセンブリ41は弾性素子44の弾性作用下で台座底面から離れるように移動し、元の状態に復元するようにする。
【0105】
以上の4つの実施例は第1の実施例の上でユーザーの使用時のボタン押下感を強化し、誤操作の問題を避ける。
【0106】
上記ノブの11の実施例は構造特徴が互いに矛盾しない場合、様々な態様から最適な効果を達成するために、組み合わせて使用することができる。上記ノブはコントロールパネルと合わせて家電製品に適用でき、このため、本願は家電製品をさらに提出する。
【0107】
図26-
図28を参照して、
図26は本願の家電製品の一実施例の構造模式図であり、
図27は
図26に示すような家電製品の一実施例の構造模式図であり、
図28は
図26に示すような家電製品の一実施例の断面構造模式図である。本実施例の家電製品800はノブ81とコントロールパネル82を備える。ノブ81は上記ノブ100-400であってもよく、コントロールパネル82は上記コントロールパネル900であってもよい。
【0108】
ノブ81は第1の感知部材811と第2の感知部材812を備え、ノブ81はコントロールパネル82に吸着され、コントロールパネル82における第3の感知部材821と第4の感知部材822はそれぞれ互いに感知し、感知制御を実現する。第3の感知部材821と第4の感知部材822は具体的に感知ばねを使用し、他の実施例で導電性プラスチック等を使用することもできる。
【0109】
第1の感知部材811と第3の感知部材821は静電容量を構成し、ユーザーの操作時に第3の感知部材821の静電容量の変化を検出することによって、押すまたは触れるという確認機能が実現したか否かを判断でき、第2の感知部材812と第4の感知部材822は静電容量を構成し、且つ少なくとも2つの第4の感知部材822は取り囲むように分布されるため、第4の感知部材822の静電容量を検出することによってノブ81の回転を決定することができる。
【0110】
家電製品800は給水器、ガスコンロ、電子レンジ、洗濯機、オーブン、冷蔵庫、エアコン、及びウォーターディスペンサー等の制御可能な電器であってもよい。ノブ81はコントロールパネル82に吸着され、コントロールパネル82によって家電製品の制御を実現し、回転調整とボタン押下確認の制御機能を行うことができる。
【0111】
続いて
図1-2を参照すると、該磁気吸着ノブ100は第2のアセンブリ12と吸着部材14を備え、第2のアセンブリ12のある側辺に第2の感知部材121が設けられ、第2のアセンブリ12が中心を回って回転する際に、第2の感知部材121は第2のアセンブリ12とともに回転する。
【0112】
続いて
図3を参照すると、コントロールパネル900は複数の第4の感知部材912と磁石92を備える。磁石92と磁気吸着ノブ100の吸着部材14が互いに吸引することによって、磁気吸着ノブ100の固定を実現する。
【0113】
第2の感知部材121は第2のアセンブリ12とともに回転する際に、複数の第4の感知部材912と第2の感知部材121は感知を生成して感知信号を生成する。
【0114】
8つの第4の感知部材912を例として、8つの第4の感知部材912を1-8つのポジションに分けることができ、1ポジションの第4の感知部材912が第2の感知部材121を感知したとき、1ポジションに対応する感知信号を生成し、コントローラは異なるポジションの第4の感知部材912によって送信された感知信号によって異なるポジションの調整を実現することができる。
【0115】
装置に必要なポジション数は第4の感知部材912の数の1倍ひいては2倍を超える可能性があるため、磁気吸着ノブ100は、通常、まず、順次に得られるキー値に対して差分処理を行い、次に、回転方向に応じて相応の加減算を行う。該キー値は異なる第4の感知部材912の番号を示し、例えば、1番目の第4の感知部材912のキー値は1であり、2番目の第4の感知部材912のキー値は2であり、以下同様である。具体的に、合計で8つの第4の感知部材912であり、16のポジションに対応し、順次に得られたキー値が1、2、3であると、ポジションが4ポジション上がったと決定する。
【0116】
ノブを速く回転すると、フィルタリング、チップ処理速度等の問題により、第4の感知部材912の出力値が最終的に失われる可能性があり、その結果、回転時に加減算される差分は必ずしも隣接する2つの第4の感知部材912の差分ではなく、ジャンプ値がある可能性があり、且つ同じキー値の出力時間は長い場合も短い場合もある(信号フィルタリング影響により、新しい感知素子キー値は出力回数が少なすぎるために削除されて出力されなく、このとき、前の感知素子キー値を常に出力する)ため、回転速度を識別してポジションの高速または低速での加減算をすることができなく、ユーザー体験から見ると、本来ユーザーがノブを高速で回転して、ポジションを高速で加減算しようとするが、実際に低速論理でポジションを加減算するか、またはその過程中にポジションの速度変化が時には速く、時には遅くなる。
【0117】
図29を参照し、
図29は本願による磁気吸着ノブの制御方法の第1の実施例のフローチャートであり、該方法は、以下のステップを含む。
【0118】
ステップ11では、第1の感知信号を取得した場合、計時を開始する。第1の感知信号は、磁気吸着ノブが第1のポジションに調整されたことに応答して1番目の第4の感知部材によって生成される。
【0119】
1番目の第4の感知部材は磁気吸着ノブが第1のポジションに調整されたことに応答することは、即ち1番目の第4の感知部材と磁気吸着ノブの第2の感知部材が互いに作用して感知信号を生成することを示す。理解できることとして、一実施例において、第1の感知信号の感知値を判断する必要があり、第1の感知信号の感知値が予め設定トリガー閾値より大きいと、計時を開始する。
【0120】
選択的に、一実施例において、カウンターを利用してカウントすることで、計時を実現することができ、具体的に、第1の感知信号を取得し始めると、カウントを開始し、第1の感知信号を取得し続けるか、またはいずれの感知信号も取得しなかった場合、カウントを累積する。ノブが第2のポジションに調整されたことに応答して2番目の第4の感知部材によって生成された第2の感知信号を取得した場合、カウントを停止してカウント値をポジション調整時間長さとして使用し、カウントをゼロにリセットし、カウントを再開する。
【0121】
ステップ12では、第2の感知信号を取得した場合、計時を停止し、ポジション調整時間長さを決定する。第2の感知信号は、磁気吸着ノブが第2のポジションに調整されたことに応答して2番目の第4の感知部材によって生成される。
【0122】
一選択的な実施例において、感知信号のトリガー閾値がAであると仮定すると、1番目の第4の感知部材の第1の感知信号の感知値がAより大きい場合、カウントを開始し(例えば1秒に1回)、ノブの回転に伴って、第1の感知信号の感知値は次第に下がり、第1の感知信号の感知値がAより小さくなった場合、任意の感知信号を取得しなかったとみなし、このとき、カウントし続ける。ノブが2番目の第4の感知部材まで回転されると、第2の感知信号の感知値が次第に増加し、第2の感知信号の感知値がAより大きくなった場合、カウントを停止し、累加されたカウント値に応じてポジション調整時間長さを決定し、カウントをゼロにリセットし、カウントを再開する。
【0123】
ステップ13では、ポジション調整時間長さ、及び第1のポジションと第2のポジションとのポジション差に応じて、ポジションを調整する。
【0124】
一選択的な実施例において、
図30に示すように、
図30はステップ13のフローチャートであり、ステップ13は具体的に、
ステップ131では、ポジション調整時間長さ、及び第1のポジションと第2のポジションとのポジション差に応じて、ポジション停留時間を決定する。
【0125】
選択的に、ポジション調整時間長さを第1のポジションと第2のポジションとのポジション差で割ることによって、ポジション停留時間を取得する。
【0126】
ポジション停留時間が△Tであり、ポジション調整時間長さがkey_cntであり、ポジション差(即ちキー値差)がkey_differ_valueであると仮定すると、
△T=key_cnt/key_differ_valueである。
【0127】
ステップ132では、ポジション停留時間に応じて対応するポジション調整モードを決定する。
【0128】
ポジション調整モードは高速調整モードと低速調整モードを含み、高速モードは、ノブが高速で回転されるのを示し、低速モードはノブが低速で回転されるのを示す。
【0129】
選択的に、ポジション停留時間が予め設定された時間閾値より大きい場合、高速調整モードに決定することができるか、またはポジション停留時間が予め設定された時間閾値より小さい場合、低速調整モードに決定することができる。
【0130】
該予め設定された時間閾値は経験値に応じて設定されることができる。
【0131】
ステップ133では、ポジション調整モードに応じてポジションを調整する。
【0132】
ポジション調整モードは少なくとも2種の異なる調整速度のモードを含む。
【0133】
例えば、ポジション調整モードは第1の調整モードの場合、第2の調整モードの場合、第3の調整モードの場合を含み、第1の調整モード、第2の調整モード及び第3の調整モードの調整速度は順次逓増する。ポジション調整モードが第1の調整モードである場合、第1のポジション調整幅に応じてポジション調整を実行し、またはポジション調整モードが第2の調整モードである場合、第2のポジション調整幅に応じてポジション調整を実行し、またはポジション調整モードが第3の調整モードである場合、第3のポジション調整幅に応じてポジション調整を実行する。第1のポジション調整幅、第2のポジション調整幅、第3のポジション調整幅は順次逓減する。
【0134】
ポジション調整モードが高速調整モードである場合、第1のポジション調整幅に応じてポジション調整を実行し、またはポジション調整モードが低速調整モードである場合、第2のポジション調整幅に応じてポジション調整を実行する。
【0135】
一選択的な実施例において、第1のポジション調整幅は第2のポジション調整幅より大きい。具体的に、高速調整モードと低速調整モードのために異なるポジションを設定することができ、例えば高速調整モードは5つのポジションに対応し、低速調整モードは1つのポジションに対応する。
【0136】
このように、現在のポジションがBである場合、まず、キー値の変換に応じてポジションを上げるか下げるか(例えばキー値が増加すると、上げることを示し、キー値が減少すると、下げることを示す)を決定する。ポジションを上げる高速調整モードであると、Bポジションを基準として5つのポジションを直接加算し、ポジションを上げる低速調整モードであると、Bポジションを基準として1つのポジションを直接加算する。同様に、ポジションを下げる高速調整モードであると、Bポジションを基準として5つのポジションを直接減算し、ポジションを下げる低速調整モードであると、Bポジションを基準として1つのポジションを直接減算する。
【0137】
他の選択的な実施例において、ポジションの調整幅はキー値の変化状況とポジション調整モードに応じて決定されることができる。例えば、キー値が1→3になり、且つ高速調整モードに決定すると、調整幅を2倍増加し、即ちポジションは現在の1ポジションから5ポジションまで調整する。キー値が1→3になり、且つ低速調整モードに決定すると、調整幅が変わらなく、即ちポジションは現在の1ポジションから3ポジションまで調整する。
【0138】
他の選択的な実施例において、第1のポジション調整幅は最大ポジションまで上げるか、または最小ポジションまで下げるものであり、第2のポジション調整幅は1ポジション上げるか、または1ポジション下げるものである。例えば、ポジションは合計で1-16ポジションを含む。現在のポジションは8ポジションである場合、ポジションを上げる際に高速調整モードに決定すると、16ポジションまで直接上げ、ポジションを下げる際に高速調整モードに決定すると、1ポジションまで直接下げる。さらに、現在のポジションが8ポジションである場合、ポジションを上げる際に低速調整モードに決定すると、9ポジションまで直接上げ、ポジションを下げる際に低速調整モードに決定すると、7ポジションまで直接下げる。
【0139】
本実施例による磁気吸着ノブの制御方法は、第1の感知信号を取得した場合、計時を開始するステップであって、第1の感知信号は、磁気吸着ノブが第1のポジションに調整されたことに応答して1番目の第4の感知部材によって生成される、ステップと、第2の感知信号を取得した場合、計時を停止し、ポジション調整時間長さを決定するようにするステップであって、第2の感知信号は、磁気吸着ノブが第2のポジションに調整されたことに応答して第2の感知信号是2番目の第4の感知部材によって生成される、ステップと、ポジション調整時間長さ、及び第1のポジションと第2のポジションとのポジション差に応じて、ポジションを調整するステップと、を含む。上記方法により、ある感知信号の持続時間を計算してポジション調整時間長さを決定することによって、ノブの回転速度を判断して対応する調整を実現し、ノブの回転が速すぎるために一部の感知素子が感知信号を生成できないという問題を回避し、ノブのポジション調整を正確に制御することができる。
【0140】
図31を参照して、
図31は本願による調理装置の第1の実施例の構造模式図であり、該調理装置310はカウントモジュール311と調整モジュール312を備える。
【0141】
カウントモジュール311は、第1の感知信号を取得した場合、計時を開始するために使用され、第1の感知信号は、磁気吸着ノブが第1のポジションに調整されたことに応答して1番目の第4の感知部材によって生成される。カウントモジュール311はさらに、第2の感知信号を取得した場合、計時を停止し、ポジション調整時間長さを決定するようにするために使用され、第2の感知信号は、磁気吸着ノブが第2のポジションに調整されたことに応答して2番目の第4の感知部材によって生成され、調整モジュール312はポジション調整時間長さ、及び第1のポジションと第2のポジションとのポジション差に応じて、ポジションを調整するために使用される。
【0142】
続いて
図32を参照すると、
図32は本願による第1の感知信号と第2の感知信号の模式図である。理解できることとして、時間X(第1の感知信号のトリガー時間)が開始したとき、1番目の第4の感知部材912によって生成された第1の感知信号の感知値はトリガー閾値より大きく、第1の感知信号がトリガーされ、ノブの回転に伴って、第1の感知信号の感知値は次第に増加し、続いて次第に減少する。ノブ100が1番目の第4の感知部材912と2番目の第4の感知部材912との間まで回転した場合、第2の感知信号は次第に増加し、第2の感知信号の感知値がトリガー閾値より大きくなるので誤ってトリガーされる問題を引き起こす可能性がある。
【0143】
ノブ100の回転に伴って、第2の感知信号の感知値がトリガー閾値より大きくなった場合、第2の感知信号がトリガーされる。第2の感知信号がトリガーされた後、このとき、磁気吸着ノブ100の操作を停止すると、第2の感知信号は対応する機能を持続的にトリガーするが、再び磁気吸着ノブ100を操作すると、ノブ100の第2の感知部材121は同時に1番目の第4の感知部材912と2番目の第4の感知部材912に近づいているため、第1の感知信号の感知値がトリガー閾値より大きくなる可能性が高く、第1の感知信号がトリガーされ、ポジション戻りを引き起こす。
【0144】
以下、いくつかの実施例を通じて上記問題の解決手段を説明する。
【0145】
図33を参照して、
図33は本願による磁気吸着ノブの制御方法の第2の実施例のフローチャートであり、該方法は、以下のステップを含む。
【0146】
ステップ21では、第1の感知信号の感知値は設定トリガー閾値より大きい場合、第1の感知信号に応じて対応する操作を実行する。第1の感知信号は、1番目の第4の感知部材によって磁気吸着ノブの調整に応答して生成される。
【0147】
選択的に、複数の第4の感知部材は異なる調整ポジションに対応することができ、第1の感知信号がトリガーされると、ポジション調整を行い、1番目の第4の感知部材に対応するポジションに調整する。
【0148】
ステップ22では、第1の感知信号の感知値を下げ、及び/又は1番目の第4の感知部材に隣接する2番目の第4の感知部材の第2の感知信号の感知値を下げる。
【0149】
一方で、第1の感知信号の感知値を下げることができる。理解できることとして、第1の感知信号がトリガーされており、装置は該第1の感知信号に既に応答したため、第1の感知信号は常に大きな感知値を保持すると、他の感知信号(例えば他の回転ポジションの感知信号または確認キーの感知信号)がトリガーされることができない問題を引き起こす可能性が高い。
【0150】
1つの状況で、1番目の第4の感知部材に対応する第1の感知信号がトリガーされた後、第1の感知信号の感知値を下げ、ノブの回転に伴って、2番目の第4の感知部材に対応する第2の感知信号がトリガーされる。このとき、ユーザーは磁気吸着ノブを触れるのを停止すると、第2の感知信号が持続的にトリガーされていて、ユーザーは再び磁気吸着ノブを触れると、第1の感知信号の感知値が下げられ、トリガー閾値に達しにくいため、依然として第2の感知信号のトリガーを保持し、ポジション戻りの問題を防止する。
【0151】
他の状況で、1番目の第4の感知部材に対応する第1の感知信号がトリガーされた後、第1の感知信号の感知値を下げる。このとき、ユーザーが確認ボタンを操作した場合に第1の感知信号が大きすぎる(トリガー閾値より大きい)ので確認ボタンがトリガーできない、という問題を避ける。
【0152】
他方で、1番目の第4の感知部材に隣接する2番目の第4の感知部材の第2の感知信号の感知値を下げることもできる。理解できることとして、第2の感知信号が下げられ(例えばトリガー閾値以下まで下げる)た後、第2の感知信号のトリガーを遅らせることができ、これにより、第1の感知信号の持続時間が増加し、第1の感知信号の感知値がトリガー閾値を下回ってから第2の感知信号をトリガーでき、第2の感知信号が誤ってトリガーされる問題を避けるようにする。
【0153】
例えば、ノブを回転するとき、本来ポジション2に調整したいが、操作が正確ではないので、ノブをポジション2とポジション3との間に回転させると、このとき、ポジション3に対応する3番目の第4の感知部材も感知信号を生成する可能性がある。このような場合、ポジション2に対応する感知信号が既にトリガーされているため、このとき、ポジション3に対応する感知信号の感知値を下げ、ポジション3が誤ってトリガーされるのを避ける。ノブをポジション3まで回転させ続け、ポジション3に対応する感知信号がトリガー閾値を超えるまで持続的に増加した場合、ポジション3に対応する機能をトリガーする。
【0154】
また、一実施例において、ノブが通電されると、全ての感知信号の感知値をゼロにリセットすることができる。
【0155】
本実施によるノブの制御方法は、第1の感知信号の感知値が設定トリガー閾値より大きい場合、第1の感知信号に応じて対応する操作を実行するステップであって、第1の感知信号は1番目の第4の感知部材によってノブの調整に応答して生成される、ステップと、第1の感知信号の感知値を下げ、及び/又は1番目の第4の感知部材に隣接する2番目の第4の感知部材の第2の感知信号の感知値を下げるステップと、を含む。上記方法により、第1の感知信号の感知値を下げることによって、第2の感知信号がトリガーされた後、第1の感知信号が再びトリガーされてポジション戻りが発生するという問題を避け、第2の感知信号の感知値を下げることによって、第1の感知信号がトリガーされた後、第2の感知信号が誤ってトリガーされる問題を避けることができ、ノブの正確な制御を実現するのに役に立つ。
【0156】
図34を参照して、
図34は本願によるノブの制御方法の第3の実施例のフローチャートであり、該方法は以下のステップを含む。
【0157】
ステップ31では、第1の感知信号の感知値が設定トリガー閾値より大きい場合、第1の感知信号に応じて対応する操作を実行する。第1の感知信号は、1番目の第4の感知部材によって磁気吸着ノブの調整に応答して生成される。
【0158】
ステップ32では、第1の感知信号がトリガーされてから設定時間後に、第1の感知信号の感知値を0に調整する。
【0159】
図35に示すように、
図35は本願による第1の感知信号と第2の感知信号の他の模式図である。
【0160】
設定時間(時間A)は実際の必要に応じて任意に設定することができ、一選択的な実施例において、10-1000ms、例えば400msに設定することができる。該時間帯は実際の必要に応じて設定することができ、ユーザーが頻繁的に操作すると、磁気吸着ノブの応答をより敏感にする必要があり、10msに設定でき、ユーザーが頻繁的に操作しないと、磁気吸着ノブの調整をより安定させる必要があり、1000msに設定できる。
【0161】
図35から分かるように、第1の感知信号がトリガーされてから設定時間後に、第1の感知信号の感知値を0に調整する。即ち事前に第1の感知信号を0に更新し、第2の感知信号の信号値が増加してトリガー閾値を超えると、第2の感知信号が直接トリガーされるが、第1の感知信号の感知値が0に調整されると、トリガーされない。
【0162】
さらに、第1の感知信号がトリガーされてから設定時間後に、第1の感知信号の感知値を0に調整する。このとき、確認ボタンを操作すると、第1の感知信号の感知値が大きすぎて第1の感知信号がトリガーされるため確認ボタンがトリガーされることができないという問題を引き起こさない。
【0163】
また、第1の感知信号の感知値を0に更新するため、後続で第1の感知信号の感知値はまた下がり続ける可能性があるが、感知値が負になる状況を回避するために、第1の感知信号の感知値が負である場合、第1の感知信号の感知値を0に調整する。
【0164】
図36を参照して、
図36は本願による磁気吸着ノブの制御方法の第4の実施例のフローチャートであり、該方法は、以下のステップを含む。
【0165】
ステップ41では、第1の感知信号の感知値が設定トリガー閾値より大きい場合、第1の感知信号に応じて対応する操作を実行する。第1の感知信号は、1番目の第4の感知部材によって磁気吸着ノブの調整に応答して生成される。
【0166】
ステップ42では、第2の感知信号の感知値が設定閾値より大きい場合、第2の感知信号の感知値を下げる。
【0167】
一選択的な実施例において、第2の感知信号の感知値を0に調整することができる。
【0168】
しかし、いくつかの状況で、第2の感知信号の感知値を0に調整すると、磁気吸着ノブの第2の感知部材を2番目の第4の感知部材まで回転させた場合、2番目の第4の感知部材の感知値が増加するがトリガー閾値に達することができなく、これにより、第2の感知信号がトリガーされることができない。従って、他の実施例において、第2の感知信号の感知値を設定されたルールに応じて下げることができる。
【0169】
図37に示すように、
図37は本願による第1の感知信号と第2の感知信号の更なる模式図である。
【0170】
一選択的な実施例において、第2の感知信号の感知値がトリガー閾値の第1の比率より大きい場合、第2の感知信号の感知値をトリガー閾値の第2の比率に下げ、第1の比率と第2の比率は両方とも1以下であり、且つ第1の比率が第2の比率より大きい。
【0171】
例えば、第2の感知信号の感知値がトリガー閾値の70%より大きい場合、第2の感知信号の感知値をトリガー閾値の50%に下げる。
【0172】
図37から分かるように、在第2の感知信号の感知値がC(トリガー閾値の第1の比率)に達すると、第2の感知信号の感知値をD(トリガー閾値の第2の比率)に下げ、このように、第2の感知信号の増加を遅らせることにより、第1の感知信号がトリガーされた場合、第2の感知信号の感知値が同時にトリガー閾値より大きくなり、第2の感知信号が誤ってトリガーされる問題を回避する。
【0173】
図38を参照して、
図38は本願による調理装置の第2の実施例の構造模式図であり、該調理装置380は応答モジュール381と調整モジュール382を備える。
【0174】
応答モジュール381は、第1の感知信号の感知値が設定トリガー閾値より大きい場合、第1の感知信号に応じて対応する操作を実行するために使用され、第1の感知信号は1番目の第4の感知部材によってノブの調整に応答して生成される。調整モジュール382は、第1の感知信号に応答した後、第1の感知信号の感知値を下げ、及び/又は前記1番目の第4の感知部材に隣接する2番目の第4の感知部材の第2の感知信号の感知値を下げる。
【0175】
続けて
図1-
図2を参照すると、ノブ100は第1のアセンブリ11、吸着部材14、第1の絶縁リング131、導電性リング122及び第2の絶縁リング132を備える。第1のアセンブリ11と吸着部材14は導電性リング122内に設けられ、且つ第1のアセンブリ11は吸着部材14に接続される。
【0176】
選択的に、第1のアセンブリ11はボタン頂面112と第1の感知部材111を備えることができ、ボタン頂面112はユーザーが触れるために使用され、第1の感知部材111は装置パネルに接続されるために使用される。選択的に、第1の感知部材111は中空構造であり、吸着部材14は第1の感知部材111の中空構造内に設けられる。他の実施例において、第1のアセンブリ11は押圧タイプの制御キーであってもよく、ばね等の押圧機構によって弾性押圧を実現する。
【0177】
さらに、第1の絶縁リング131は第1のアセンブリ11と導電性リング122との間に設けられ、同時に第1のアセンブリ11と導電性リング122を隔離し、具体的に、第1の絶縁リング131はボタン頂面112と導電性リング122との間に設けられる。第2の絶縁リング132は第1のアセンブリ11と導電性リング122との間に設けられ、第1のアセンブリ11と導電性リング122を隔離するために使用され、具体的に、第2の絶縁リング132は第1の感知部材111と導電性リング122との間に設けられる。実際の作動中に、導電性リング122と第1のアセンブリ11との間に電気接続がない。
【0178】
さらに、導電性リング122に内(または外)へ延びる第2の感知部材121が設けられ、導電性リング122を回転する場合、ポジションの調整などの予め設定された機能を実現することができる。吸着部材14と装置パネル下の磁石92は互いに吸引され、磁気吸着ノブ100の固定を実現する。
【0179】
図3を再び組み合わせて、該コントロールパネル900は第3の感知部材911、複数の第4の感知部材912及び磁石92を備える。磁石92と磁気吸着ノブ100の吸着部材14は互いに吸引され、磁気吸着ノブ100の固定を実現する。
【0180】
第3の感知部材911は、第1のアセンブリ11の操作制御を感知して第3の感知信号を生成するために使用される。複数の第4の感知部材912は、導電性リング122の回転操作を感知するために使用され、複数の第4の感知部材912のうちの1つが導電性リング122を感知して第4の感知信号を生成する。
【0181】
本実施例において、第1のアセンブリ11は、例えば確認、電源オン、電源オフ、一時停止等の機能を実現することができ、長押し、ダブルタップ等の操作に対応する異なる機能を設定することもできる。導電性リング122は回転によって様々な機能または複数のポジションの調整を実現することができる。
【0182】
図3に示すように、8つの第4の感知部材912を例として、8つの第4の感知部材912を1-8つのポジションに分けることができ、1ポジションの感知部材が導電性リング122の操作制御を感知して、1ポジションに対応する感知信号を生成する場合、コントローラは異なる第4の感知部材912によって送信された感知信号に応じて異なるポジションの調整を実現することができる。
【0183】
第1のアセンブリ11、導電性リング122及び両者の間の絶縁材料は、それ自体が1つの静電容量を構成するため、手が導電性リング122によって選択された第4の感知部材912に触れただけで、第1のアセンブリ11も一定の感知量があり、これにより、導電性リング122の第4の感知部材912に触れただけで、第1のアセンブリ11は、寄生静電容量感知により確認機能をトリガーする可能性がある。以下、いくつかの実施形態を通じてこの問題を解決する。
【0184】
図39を参照して、
図39は本願による磁気吸着ノブの制御方法の第5の実施例のフローチャートであり、該方法は以下のステップを含む。
【0185】
ステップ51では、第3の感知信号と第4の感知信号を取得する。第3の感知信号は第3の感知部材により第1のアセンブリの操作制御を感知して生成され、第4の感知信号は複数の第4の感知部材のうちのいずれかにより導電性リングの操作制御を感知して生成される。
【0186】
理解できることとして、第1のアセンブリと第3の感知部材との間に一定の静電容量があり、手(または体の他の部位)が第1のアセンブリを触れると、第1のアセンブリと第3の感知部材との間の静電容量が変化するため、第3の感知信号を生成する。選択的に、第3の感知信号の感知値と第1のアセンブリと第3の感知部材との間の静電容量の変化量は比例することができる。
【0187】
さらに、第3の感知信号の感知値の違いや、感知信号の持続時間の違いに応じて異なる機能、例えば強押し、軽押し、長押し、ダブルタップ等を実現することができる。
【0188】
図2と
図3を組み合わせ、第2の感知部材は導電性リングのノブに伴って異なる第4の感知部材に対応し、異なる第4の感知部材が異なる機能または調整ポジションに対応している。目標感知部材が感知信号を生成すると、目標感知部材に対応する機能の実行がトリガーされる。理解できることとして、第2の感知部材が目標感知部材に対応すると、目標感知部材に隣接する他の感知部材にも小さい感知値が生じる。一選択的な実施例において、複数の第4の感知部材のうちの感知値が最大の感知信号に対応する機能をトリガーさせることができる。他の選択的な実施例においては、あるトリガー閾値を設定することができ、感知信号の感知値が該トリガー閾値より大きいと、対応する機能をトリガーする。
【0189】
ステップ52では、第3の感知信号の感知値が第4の感知信号より大きい場合、第3の感知信号に応じて対応する操作を実行する。
【0190】
ステップ53では、第4の感知信号の感知値が第3の感知信号より大きい場合、第4の感知信号に応じて対応する操作を実行する。
【0191】
理解できることとして、第3の感知信号の感知値が第4の感知信号より大きい場合、第3の感知信号はユーザーにより第1のアセンブリを触れることによって生成され、第4の感知信号は第1のアセンブリと導電性リングとの間の作用によって生成されるため、第3の感知信号のみをトリガーして対応する操作を実行する。
【0192】
同様に、第4の感知信号の感知値が第3の感知信号より大きい場合、第4の感知信号はユーザーにより導電性リングを操作して生成され、第3の感知信号は第1のアセンブリと導電性リングとの間の作用により生成されるため、第4の感知信号のみをトリガーして対応する操作を実行する。
【0193】
従来の技術においては、感知信号とトリガー閾値を比較することによって、感知信号がトリガー閾値より大きい場合、対応する機能がトリガーされ、これにより、第1のアセンブリと導電性リングが同時にトリガーされる可能性があり、誤操作を引き起こす。これと異なり、本実施例において、第1のアセンブリと導電性リングとの感知信号を比較することによってそのうちの感知値が大きい感知信号のみをトリガーし、このように、2つのキーが同時にトリガーされる可能性を避け、磁気吸着ノブの正確な制御を実現するのに役に立つ。
【0194】
図40を参照して、
図40は本願によるノブの制御方法の第6の実施例のフローチャートであり、該方法は以下のステップを含む。
【0195】
ステップ61では、第3の感知信号と第4の感知信号を取得する。第3の感知信号は第3の感知部材により第1のアセンブリの操作制御を感知して生成され、第4の感知信号は複数の第4の感知部材のうちのいずれかにより導電性リングの操作制御を感知して生成される。
【0196】
ステップ62では、第3の感知信号の感知値が第4の感知信号より大きく、且つ第1の設定閾値より大きい場合、第3の感知信号に応じて対応する操作を実行する。
【0197】
ステップ63では、第4の感知信号の感知値が第3の感知信号より大きく、且つ第2の設定閾値より大きい場合、第4の感知信号に応じて対応する操作を実行する。
【0198】
一実施例において、第1の設定閾値と第2の設定閾値を予め設定することができる。例えば、第1のアセンブリのみを触れた場合は、現在の第1のアセンブリに対応する感知信号を取得し、且つ該感知信号に応じて第1の設定閾値を決定する。
【0199】
例えば、最小の感知値が0であり、第1のアセンブリのみを触れた場合、現在第1のアセンブリに対応する感知信号の感知値はAであると、第1の設定閾値をS1として決定することができ、該第1の設定閾値S1はAより小さく且つAに近い値であり、例えばS1=A*80%である。
【0200】
無論、他の実施例において、ここでの第1の設定閾値もある範囲にすることができ、例えばA*80%-A*120%とし、第3の感知信号の感知値がA*80%-A*120%範囲内にあると、第3の感知信号に応じて対応する操作を実行する。
【0201】
第2の設定閾値の設定方式は第1の設定閾値の設定方式と類似し、ここで繰り返して説明しない。
【0202】
図41を参照して、
図41は本願によるノブの制御方法の第7の実施例のフローチャートであり、該方法は以下のステップを含む。
【0203】
ステップ71では、第3の感知信号と第4の感知信号を取得する。第3の感知信号は第3の感知部材により第1のアセンブリの操作制御を感知して生成され、第4の感知信号は複数の第4の感知部材のうちのいずれかにより導電性リングの操作制御を感知して生成される。
【0204】
ステップ72では、第3の感知信号の感知値が第4の感知信号より大きく、第1の設定閾値より大きく、且つ第4の感知信号の感知値が第3の設定閾値より小さい場合、第3の感知信号に応じて対応する操作を実行する。
【0205】
ステップ73では、第4の感知信号の感知値が第3の感知信号より大きく、第2の設定閾値より大きく、且つ第3の感知信号の感知値が第4の設定閾値より小さい場合、第4の感知信号に応じて対応する操作を実行する。
【0206】
一実施例において、第1の設定閾値、第2の設定閾値、第3の設定閾値及び第4の設定閾値を予め設定することができる。例えば、第1のアセンブリのみを触れた場合、現在の第1のアセンブリに対応する感知信号を取得し、且つ該感知信号に応じて第1の設定閾値を決定し、且つ現在の導電性リングに対応する感知信号を取得し、該感知信号に応じて第3の設定閾値を決定する。
【0207】
例えば、最小の感知値が0であり、第1のアセンブリのみを触れた場合、現在の第1のアセンブリに対応する感知信号の感知値がAであり、現在の導電性リングに対応する感知信号の感知値はBであると、第1の設定閾値をS1として決定することができ、第3の設定閾値がS3であり、該第1の設定閾値S1はAより小さく且つAに近い値であり、例えばS1=A*80%であり、該第3の設定閾値S3はBより大きく且つBに近い値であり、例えばS3=B*120%である。
【0208】
無論、他の実施例において、ここでの第1の設定閾値もある範囲にすることができ、例えばA*80%-A*120%とし、第2の設定閾値もある範囲にすることができ、例えばB*80%-B*120%とすると、第3の感知信号の感知値がA*80%-A*120%範囲内にあり、且つ第4の感知信号の感知値がB*80%-B*120%範囲内にあるとき、第3の感知信号に応じて対応する操作を実行する。
【0209】
第2の設定閾値と第4の設定閾値の設定方式は第1の設定閾値と第3の設定閾値の設定閾値の設定方式と類似し、ここで繰り返して説明しない。
【0210】
図42を参照して、
図42は本願によるノブの制御方法の第8の実施例のフローチャートであり、該方法は以下のステップを含む。
【0211】
ステップ81では、第3の感知信号と第4の感知信号を取得する。第3の感知信号は第3の感知部材により第1のアセンブリの操作制御を感知して生成され、第4の感知信号は複数の第4の感知部材のうちのいずれかにより導電性リングの操作制御を感知して生成される。
【0212】
ステップ81の後で、ステップ82またはステップ84を実行する。
【0213】
ステップ82では、第3の感知信号の感知値が第4の感知信号より大きい場合、第3の感知信号に応じて対応する操作を実行する。
【0214】
ステップ83では、第4の感知信号のノイズ感知値を下げる。
【0215】
理解できることとして、ステップ82では第3の感知信号がトリガーされたことが確認されると、第4の感知信号の感知値をノイズであるとみなすことができ、従来の技術において、このときの第4の感知信号の感知値をノイズ感知値として決定する。実際に導電性リングをトリガーする必要がある場合、生成されたリアルタイムの第4の感知信号の感知値から該ノイズ感知値を減算するため、ノイズ感知値が大きすぎると、第4の感知信号の感知値から該ノイズ感知値が減算されてさらに小さくなり、トリガーしにくい。
【0216】
このため、本実施例において、第4の感知信号のノイズ感知値を下げることによって、実際に導電性リングを使用するときに、導電性リングが正常にトリガーされることができる。
【0217】
選択的に、第4の感知信号のノイズ感知値を1/4~1/2下げる。
【0218】
ステップ84では、第4の感知信号の感知値が第3の感知信号より大きい場合、第4の感知信号に応じて対応する操作を実行する。
【0219】
ステップ85では、第3の感知信号のノイズ感知値を下げる。
【0220】
理解できることとして、ステップ84では第4の感知信号がトリガーされたことが確認されると、第3の感知信号の感知値をノイズであるとみなすことができ、従来の技術において、このときの第3の感知信号の感知値をノイズ感知値として決定する。実際に第1のアセンブリをトリガーする必要がある場合、生成されたリアルタイムの第3の感知信号の感知値から該ノイズ感知値を減算するため、ノイズ感知値が大きすぎると、第3の感知信号の感知値から該ノイズ感知値が減算されてさらに小さくなり、トリガーしにくい。
【0221】
このため、本実施例において、第3の感知信号のノイズ感知値を下げることによって、実際に第1のアセンブリを使用するときに、第1のアセンブリが正常にトリガーされることができる。
【0222】
選択的に、第3の感知信号のノイズ感知値を1/4~1/2下げる。
【0223】
図43を参照して、
図43は本願による磁気吸着ノブの制御方法の第9の実施例のフローチャートであり、該方法は以下のステップを含む。
【0224】
ステップ91では、第3の感知信号と第4の感知信号を取得する。第3の感知信号は第3の感知部材により第1のアセンブリの操作制御を感知して生成され、第4の感知信号は複数の第4の感知部材のうちのいずれかにより導電性リングの操作制御を感知して生成される。
【0225】
ステップ91の後で、ステップ92またはステップ94を実行する。
【0226】
ステップ92では、第3の感知信号の感知値が第4の感知信号より大きい場合、第3の感知信号に応じて対応する操作を実行する。
【0227】
ステップ93では、第4の感知信号のトリガー閾値を上げる。
【0228】
理解できることとして、ステップ92では、第3の感知信号がトリガーされたことを確認したが、第4の感知信号がトリガーされる可能性がまだあるため、第4の感知信号のトリガー閾値を上げて、第4の感知信号のトリガー難易度を高くすることができる。具体的に、第4の感知信号のノイズ感知値変化量に応じて、第4の感知信号のトリガー閾値を上げることができる。例えば、第4の感知信号のノイズ感知値がCであると、第4の感知信号のトリガー閾値をC*20%-C*30%上げる。
【0229】
ステップ94では、第4の感知信号の感知値が第3の感知信号より大きい場合、第4の感知信号に応じて対応する操作を実行する。
【0230】
ステップ95では、第3の感知信号のトリガー閾値を上げる。
【0231】
理解できることとして、ステップ94では、第4の感知信号がトリガーされたことを確認したが、第3の感知信号がトリガーされる可能性がまだあるため、第3の感知信号のトリガー閾値を上げて、第3の感知信号のトリガー難易度を高くすることができる。具体的に、第3の感知信号のノイズ感知値変化量に応じて、第3の感知信号のトリガー閾値を上げることができる。例えば、第3の感知信号のノイズ感知値がDであると、第3の感知信号のトリガー閾値をD*20%-D*30%上げる。
【0232】
図44を参照して、
図44は本願による調理装置の第3の実施例の構造模式図であり、該調理装置440は信号取得モジュール4401と実行モジュール4402を備える。
【0233】
信号取得モジュール4401は第3の感知信号と第4の感知信号を取得するために使用され、第3の感知信号は第3の感知部材により第1のアセンブリの操作制御を感知して生成され、第4の感知信号は複数の第4の感知部材のうちのいずれかにより導電性リングの操作制御を感知して生成される。
【0234】
実行モジュール4402は、第3の感知信号の感知値が第4の感知信号より大きい場合、第3の感知信号に応じて対応する操作を実行すること、または第4の感知信号の感知値が第3の感知信号より大きい場合、第4の感知信号に応じて対応する操作を実行することに使用される。
【0235】
図45を参照して、
図45は本願による調理装置の一実施例の構造模式図であり、該調理装置450はコントロールパネルを備え、該コントロールパネルは外部の磁気吸着ノブと互いに吸引して接続される場合、磁気吸着ノブによって調理装置450を制御することができる。
【0236】
該調理装置450はコントローラ451とメモリ452を備え、該コントローラ451は感知部材における第3の感知部材と複数の第4の感知部材を接続し、該メモリ452にプログラムデータが記憶され、該コントローラ451は該プログラムデータを実行して、上記磁気吸着ノブの制御方法を実現する。
【0237】
該調理装置450は炊飯器、電磁コンロ、ジューサー、電子レンジ、洗濯機等であってもよく、ここで一々例示しない。
【0238】
図46を参照して、
図46は本願の磁気吸着操作制御ノブの操作制御を検出するための識別方法の一実施形態のフローチャートである。本願の磁気吸着操作制御ノブの操作制御を検出するための識別方法の実行主体は磁気吸着タッチパネルである。
【0239】
図2を参照して、該磁気吸着タッチパネル1000はタッチ基板1100、補助機能感知電極1200、複数のポジション/機能感知電極1300、記憶装置1400及び処理装置1500を備え、補助機能感知電極1200と複数のポジション/機能感知電極1300はタッチ基板1100の同じ側に設けられ、同時に、タッチ基板1100の補助機能感知電極1200と複数のポジション/機能感知電極1300を設置しない側は磁気吸着操作制御ノブ2000を配置するために使用される。磁気吸着タッチパネル1000は上記実施例におけるコントロールパネルであり、補助機能感知電極1200は上記実施例における第3の感知部材であり、ポジション/機能感知電極1300は上記実施例における第4の感知部材912である。
【0240】
該磁気吸着操作制御ノブ100は磁気でタッチ基板1100に吸着され、このような設置により、タッチ基板1100に溝を開ける必要なしに磁気吸着操作制御ノブ2000により関連する操作制御を実現し、美しく実用的で、且つ防水性があり、溜まった油汚れを洗浄する必要がある場合、直接に磁気吸着操作制御ノブ100をタッチ基板1100から取り外すだけで、最大限に美しさを維持することができ、ユーザーにより良い使用体験をもたらす。
【0241】
図48を組み合わせて、磁気吸着操作制御ノブ2000は補助キー2100とポジション/機能選択感知ブロック2210を備え、補助キー2100とポジション/機能選択感知ブロック2210の材料はいずれも導電性材料(例えば金属材料)であり、補助キー2100は補助機能感知電極1200に対応し、ポジション/機能選択感知ブロック2210は複数のポジション/機能感知電極1300に対応する。補助キー2100は上記実施例における第1のアセンブリであり、ポジション/機能選択感知ブロック2210は上記実施例における第2の感知部材である。
【0242】
具体的に、磁気吸着タッチパネル1000における補助機能感知電極1200と複数のポジション/機能感知電極1300は、それぞれ磁気吸着操作制御ノブ2000における補助キー2100とポジション/機能選択感知ブロック2210上の操作制御を感知して対応する感知値を生成するために使用され、また、複数のポジション/機能感知電極1300は異なるポジションまたは異なる実行機能に対応し、ユーザーは磁気吸着操作制御ノブ2000を操作制御してポジション/機能選択感知ブロック2210の位置を変えると、ポジション/機能選択感知ブロック2210と複数のポジション/機能感知電極1300との間の静電容量が変化し、このとき、複数のポジション/機能感知電極1300のうちの1つが選択され、これにより、機能またはポジションの選択を実現する。つまり、本願における磁気吸着操作制御ノブ2000は静電容量感知式磁気吸着操作制御ノブである。
【0243】
記憶装置1400にプログラムが記憶され、処理装置1500は記憶装置1400、補助機能感知電極1200及び複数のポジション/機能感知電極1300に接続されて記憶装置1400に記憶されたプログラムを呼び出し、本願における磁気吸着操作制御ノブの操作制御を検出するための識別方法を実行する。
【0244】
続いて
図46を参照し、該識別方法は以下のステップを含む。
【0245】
S101では、補助機能感知電極がトリガーされたかどうかを検出する。補助機能感知電極はタッチ基板に設けられ、且つ磁気吸着操作制御ノブにおける補助キー上の操作制御を感知して対応する感知値を生成するために使用される。
【0246】
S102では、補助機能感知電極がトリガーされたと確認した場合、対応する補助識別命令を生成する。
【0247】
具体的に、ユーザーが補助キーを触れると、補助キーと補助機能感知電極との間の静電容量値が変化し、このとき、補助機能感知電極は対応する感知値を生成する。このとき、補助機能感知電極がトリガーされ、これにより、磁気吸着タッチパネルは対応する補助識別命令を生成し、さらに、磁気吸着操作制御ノブに補助識別機能を持たせることができる。
【0248】
ある適用シーンでは、ユーザーは磁気吸着操作制御ノブを操作制御することによって複数のポジション/機能感知電極の選択を実行した後、ユーザーは補助キーを操作することによって確認し、ユーザーが確認した後にのみ、磁気吸着タッチパネルは対応するポジション/機能を選択する。つまり、このとき、補助キーは確認キーであり、ユーザーは補助キーを操作制御することによって確認し、具体的に、このとき、ユーザーが補助キーを操作制御すると、補助機能感知電極がトリガーされ、その後、対応する確認識別命令を生成する。
【0249】
他の適用シーンでは、ユーザーは補助キーを操作制御することによってキャンセル、一時停止等の操作を実行することができ、例えば、装置が稼働している場合、ユーザーは補助キーを操作制御することによって装置を一時停止するか、または、ユーザーはポジションまたは機能を選択した後、補助キーを操作制御することによって前回のポジションまたは機能の選択をキャンセルする。
【0250】
ここで、説明の便宜上、以下で、ユーザーが補助キー0を操作制御して確認する例をとって説明する。
【0251】
一実施形態において、ポジション/機能選択感知ブロックはポジション/機能選択感知ブロックの内壁に突設され、ポジション/機能選択感知ブロックは導電性材料(例えば金属材料)から製造され、同時に磁気吸着操作制御ノブは第1の磁性部材、第1の絶縁リング及び第2の絶縁リングを更に備える。第1の磁性部材は上記実施例における磁気吸着部材である。
【0252】
補助キーはボタン頂面及びボタン頂面に突設される第1の感知部材を備え、ボタン頂面はユーザーの手部に接触するために使用され、第1の感知部材は順次に第1の絶縁リング、導電性リング及び第2の絶縁リングを貫通してタッチ基板に接触する。具体的に、第1の感知部材のボタン頂面から離れた端面はタッチ基板に接触され、同時に第1の感知部材は中空構造であり、凹溝(図示せず)が設けられ、第1の磁性部材は該凹溝に収容され、第1の磁性部材と磁気吸着タッチパネルにおける磁石を互いに吸引することで磁気吸着操作制御ノブはタッチ基板に吸着され、第1の絶縁リングと第2の絶縁リングは導電性リングと補助キーを隔離するために使用される。磁気吸着操作制御ノブにおける第1の磁性部材は磁石であってもよいし、磁石によって吸引されることができる金属部材であってもよい。
【0253】
図48の磁気吸着操作制御ノブでは、ユーザーは導電性リングを回転することによってポジション/機能選択感知ブロックの状態を変え、これにより、複数のポジション/機能感知電極を選択する。
【0254】
図3のボタンに対して、ユーザーがポジション/機能を選択して導電性リングを操作制御したい場合、ユーザーは補助キーを同時に触れる可能性があり、このとき、補助機能感知電極と複数のポジション/機能感知電極はいずれも対応する感知値を生成するが、ポジション/機能感知電極の優先処理の原則に基づいて、もしこのとき補助機能感知電極がトリガーされることに応じてそのまま対応する補助識別命令を生成すると、誤操作の現象が発生する。
【0255】
このため、上記に存在した欠陥を回避するために、
図49に示すように、ステップS101は具体的に、以下のステップを含む。
【0256】
S1011では、補助機能感知電極の感知値が第1のトリガー閾値を超えたかどうかを検出する。
【0257】
S1012では、補助機能感知電極の感知値が第1のトリガー閾値を超えたと決定した場合、補助機能感知電極の感知値が第1のトリガー閾値を超える前の第1の時間帯及び/又は補助機能感知電極の感知値が第1のトリガー閾値を超えた後の第2の時間帯内で、第2のトリガー閾値を超える少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値があるかどうかを判断する。
【0258】
S1013では、第1の時間帯と第2の時間帯内で第2のトリガー閾値を超える少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値がないと決定した場合、補助機能感知電極がトリガーされたと決定する。
【0259】
補助機能感知電極の感知値が第1のトリガー閾値を超えた場合、ユーザーが補助キーを触れたことを示すが、このとき、ユーザーが導電性リングを操作制御すると同時に補助キーを誤って触れる状況を排除する必要があるため、補助機能感知電極の感知値が第1のトリガー閾値を超える前の第1の時間帯及び/又は補助機能感知電極の感知値が第1のトリガー閾値を超えた後の第2の時間帯内で、第2のトリガー閾値を超える少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値があるかどうかを判断する。
【0260】
具体的に、ユーザーが磁気吸着操作制御ノブを操作制御してポジション/機能を選択した後からユーザーが補助キーを触れて確認する前までの時間帯内で、複数のポジション/機能感知電極の感知値はいずれも強制的に更新され、このとき、すべてのポジション/機能感知電極の感知値はいずれも第2のトリガー閾値より低いため、補助機能感知電極の感知値が第1のトリガー閾値を超える前の第1の時間帯内で第2のトリガー閾値を超える1つのポジション/機能感知電極1300の感知値が存在すると、ユーザーがこの時間帯内で磁気吸着操作制御ノブ2000を操作制御することによってポジション/機能感知電極を選択したことを示し、ポジション/機能感知電極1300の優先処理の原則に応じて、このとき、ユーザーが補助キーを触れる操作を誤操作として判断する。
【0261】
また、ユーザーがポジション/機能を選択したい場合、補助キーに意図せずに触れると、このとき、ユーザーはポジション/機能のみを選択したいので、補助キーに触れた直後に補助キーを離す。このとき、ユーザーが補助キーを触れる時間が短くても、補助機能感知電極の感知値が第1のトリガー閾値を超えるため、この状況を排除するために、補助機能感知電極の感知値が第1のトリガー閾値を超えた後の第2の時間帯内で第2のトリガー閾値を超える1つのポジション/機能感知電極の感知値が存在するかどうかを判断する。このときに第2のトリガー閾値を超える1つのポジション/機能感知電極の感知値が存在すると、このとき、ユーザーがポジション/機能感知電極を選択したことを示し、同様に、ポジション/機能感知電極の優先処理の原則に基づいて、このとき、ユーザーが補助キーを触れる操作も誤操作として判断する。
【0262】
ある適用シーンでは、補助機能感知電極の感知値が第1のトリガー閾値を超える前の第1の時間帯内で第2のトリガー閾値を超える少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値がないとき、補助機能感知電極がトリガーされたと決定する。他の適用シーンでは、補助機能感知電極の感知値が第1のトリガー閾値を超えた後の第2の時間帯内で第2のトリガー閾値を超える少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値がないとき、補助機能感知電極がトリガーされたと決定する。更なる適用シーンでは、補助機能感知電極の感知値が第1のトリガー閾値を超える前の第1の時間帯内と超えた後の第2の時間帯内でいずれも第2のトリガー閾値を超える少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値がないとき、補助機能感知電極がトリガーされたと決定する。
【0263】
本実施形態において、第1のトリガー閾値は第2のトリガー閾値に等しい。他の実施形態において、第1のトリガー閾値は第2のトリガー閾値に等しくなくてもよく、ここで制限しない。
【0264】
本実施形態において、第1の時間帯は15~25ミリ秒、例えば15ミリ秒、20ミリ秒または25ミリ秒であり、第2の時間帯は25~35ミリ秒、例えば25ミリ秒、30ミリ秒または35ミリ秒である。
【0265】
本実施形態において、補助識別命令を生成する時点は対応するポジション/機能選択命令を生成する時点の後であり、且つ補助識別命令を生成する時点は対応するポジション/機能選択命令を生成する時点から40~60ミリ秒の間隔、例えば40ミリ秒の間隔、50ミリ秒の間隔または60ミリ秒の間隔がある。
【0266】
つまり、補助識別命令を生成する時点と対応するポジション/機能選択命令を生成する時点との間に予め設定された時間間隔が存在する。具体的に、該予め設定された時間間隔は、ユーザーが導電性リングを操作制御するときに補助キーを誤って触れたことによって補助機能感知電極がトリガーされることを排除するために使用され、さらに、誤操作の発生を減少させる。
【0267】
他の実施形態において、補助識別命令を生成する時点と対応するポジション/機能選択命令を生成する時点の前の時間間隔は他のものであってもよく、ここで制限しない。
【0268】
ある適用シーンでは、ステップS1012は、補助機能感知電極の感知値が第1のトリガー閾値を超える前の第1の時間帯内で、第2のトリガー閾値を超える少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値があるかどうかを判断するステップと、第1の時間帯内で第2のトリガー閾値を超える少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値がないのを決定した場合、補助機能感知電極の感知値が第1のトリガー閾値を超えた後の第2の時間帯内で、第2のトリガー閾値を超える少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値があるかどうかを判断し、第1の時間帯と第2の時間帯内でいずれも第2のトリガー閾値を超える少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値がないかどうかを決定するステップと、を含む。
【0269】
この適用シーンでは、その前の第1の時間帯内で第2のトリガー閾値を超える少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値がない場合のみ、その後の第2の時間帯内で第2のトリガー閾値を超える少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値があるかどうかを判断し、これにより、作業量を減少して、効率を向上させることができる。
【0270】
他の適用シーンでは、ステップS1012は、補助機能感知電極の感知値が第1のトリガー閾値を超えた後の第2の時間帯内で、第2のトリガー閾値を超える少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値があるかどうかを判断するステップと、第2の時間帯内で第2のトリガー閾値を超える少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値がないのを決定した場合、補助機能感知電極の感知値が第1のトリガー閾値を超える前の第1の時間帯内で、第2のトリガー閾値を超える少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値があるかどうかを判断し、第1の時間帯と第2の時間帯内でいずれも第2のトリガー閾値を超える少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値がないかどうかを決定する。
【0271】
この適用シーンでは、その後の第2の時間帯内で第2のトリガー閾値を超える少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値がない場合のみ、その前の第1の時間帯内で第2のトリガー閾値を超える少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値があるかどうかを判断し、これにより、作業量を減少して、効率を向上させることができる。
【0272】
ここで、説明する必要があることとして、以上で
図3構造の磁気吸着操作制御ノブを組み合わせて識別方法を説明したが、本願の識別方法は他の構造の磁気吸着操作制御ノブに適用でき、該磁気吸着操作制御ノブはポジション/機能の選択、及び確認を同時に実現しさえすればよい。
【0273】
続いて
図47を参照し、該磁気吸着タッチパネルは、タッチ基板、補助機能感知電極、複数のポジション/機能感知電極、記憶装置及び処理装置を備える。補助機能感知電極と複数のポジション/機能感知電極はそれぞれタッチ基板の下に設けられ、且つそれぞれ磁気吸着操作制御ノブにおける補助キーとポジション/機能選択感知ブロック上の操作制御を感知して対応する感知値を生成するために使用される。記憶装置にプログラムが記憶され、処理装置は記憶装置と補助機能感知電極及び複数のポジション/機能感知電極に接続して記憶装置に記憶されたプログラムを呼び出し、これにより、上記のいずれかの実施形態における磁気吸着操作制御ノブの操作制御を検出するための識別方法におけるステップを実行する。磁気吸着操作制御ノブの操作制御を検出するための詳しい識別方法について、上記実施形態を参照することができ、ここで繰り返して説明しない。
【0274】
図50を参照して、
図50は本願の磁気吸着操作制御ノブの操作制御を検出するための識別方法の他の実施形態のフローチャートである。本願の磁気吸着操作制御ノブの操作制御を検出するための識別方法の実行主体は磁気吸着タッチパネルである。
【0275】
具体的に、該識別方法は以下のステップを更に含む、
【0276】
S111では、複数のポジション/機能感知電極の感知値を検出して、第1の方向または第2の方向へ第1の閾値より大きい変化を生成した少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値があるかどうかを判断する。
【0277】
S112では、少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値が、第1の方向または第2の方向へ第1の閾値より大きい変化を生成したと決定した場合、対応する識別命令を生成する。識別命令は磁気吸着操作制御ノブが磁気吸着タッチパネルに置かれたことを示す第1の識別命令及び/又は磁気吸着操作制御ノブが磁気吸着タッチパネルから取り外されたことを示す第2の識別命令を含む。
【0278】
磁気吸着タッチパネルに磁気吸着操作制御ノブを置く場合、ポジション/機能選択感知ブロックとポジション/機能感知電極との間の静電容量式誘導効果のため、少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値は一方向へ第1の閾値より大きい変化を生成し、磁気吸着操作制御ノブが置かれていない場合と比べて、急激な変化を形成する。磁気吸着タッチパネルから磁気吸着操作制御ノブを取り外す場合、同様に静電容量式誘導効果のため、少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値も一方向へ第1の閾値より大きい変化を生成し、磁気吸着操作制御ノブを磁気吸着タッチパネルに置く場合と比べて、急激な変化も形成する。
【0279】
上記実施形態において、静電容量式誘導効果に基づいて少なくとも1つの第4の感知部材の感知値の変化状況を利用してノブが磁気吸着タッチパネルに置かれたか、磁気吸着タッチパネルから取り外されたかを判定し、追加の素子を増加せずにノブの状態を決定することを実現し、追加のコストを増加するのを避ける。
【0280】
本実施形態において、少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値が第1の方向へ第1の閾値より大きい変化を生成したと決定した場合、第1の識別命令を生成する。または、少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値が第2の方向へ第1の閾値より大きい変化を生成したと決定した場合、第2の識別命令を生成する。
【0281】
理解できることとして、磁気吸着タッチパネルに磁気吸着操作制御ノブを配置するときにポジション/機能感知電極によって生成される感知値変化方向は、磁気吸着操作制御ノブを取り外すときに生成される感知値変化方向と反対であり、具体的に
図51と
図52を参照することができる。
【0282】
このため、ある適用シーンでは、磁気吸着操作制御ノブを置くときに、少なくとも1つのポジション/機能感知電極によって生成される感知値変化方向を正方向として設定すると、磁気吸着操作制御ノブを取り外すときに、少なくとも1つのポジション/機能感知電極によって生成される感知値変化方向を負方向として設定する。
【0283】
つまり、この適用シーンでは、第1の方位は正方向であり、即ち、少なくとも1つのポジション/機能感知電極1200の感知値の増加量が第1の閾値より大きい場合、磁気吸着操作制御ノブが磁気吸着タッチパネルに置かれたことを示す第1の識別命令を生成し、第2の方向は負方向であり、即ち、少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値の減少量が第1の閾値より大きい場合、磁気吸着操作制御ノブが磁気吸着タッチパネルから取り外されたことを示す第2の識別命令を生成する。
【0284】
本実施形態において、
図51と
図52を組み合わせ、ステップS101は、具体的に、複数のポジション/機能感知電極の感知値を検出して、第1の方向または第2の方向へ第1の閾値より大きい変化を生成した第1のポジション/機能感知電極と第2のポジション/機能感知電極の感知値があるかどうかを判断することをさらに含み、第1のポジション/機能感知電極は第2のポジション/機能感知電極に隣接し、且つ置かれたまたは取り外された磁気吸着操作制御ノブが磁気吸着タッチパネルに置かれた場合の、磁気吸着タッチパネルにおけるポジション/機能選択感知ブロックの投影は第1のポジション/機能感知電極と第2のポジション/機能感知電極との間の領域に少なくとも部分的に重なり合う。
【0285】
具体的に、磁気吸着操作制御ノブを磁気吸着タッチパネルに置く場合、ポジション/機能選択感知ブロックが同時に2つの隣接するポジション/機能感知電極に隣接して置かれる可能性があり、このとき、ある場合には、磁気吸着タッチパネルにおけるポジション/機能選択感知ブロックの投影全体は隣接する第1のポジション/機能感知電極と第2のポジション/機能感知電極との間に位置し、他の場合には、磁気吸着タッチパネルにおけるポジション/機能選択感知ブロックの投影の一部は隣接する第1のポジション/機能感知電極と第2のポジション/機能感知電極との間に位置し、他の部分は第1のポジション/機能感知電極及び/又は第2のポジション/機能感知電極に重なり合う。このとき、磁気吸着操作制御ノブを置く及び磁気吸着操作制御ノブを取り外すときに、第1のポジション/機能感知電極と第2のポジション/機能感知電極の感知値はいずれも第1の閾値より大きい変化を生成するため、このとき、識別の正確さのために、該隣接する第1のポジション/機能感知電極と第2のポジション/機能感知電極の感知値の変化状況に応じて磁気吸着操作制御ノブの状態を決定する必要がある。
【0286】
ポジション/機能感知電極がポジション/機能選択感知ブロックに近いほど、その感知値の変化量が大きくなり、例えば
図51と
図52の適用シーンでは、第1のポジション/機能感知電極は第2のポジション/機能感知電極よりもポジション/機能選択感知ブロックに近いため、ノブを置くまたは取り外すときに、第1のポジション/機能感知電極における感知値の変化量は第2のポジション/機能感知電極における感知値の変化量より大きい。
【0287】
同時に、
図51と
図52の適用シーンでは、ノブを置くまたは取り外すときに、第1のポジション/機能感知電極と第2のポジション/機能感知電極以外の、他のポジション/機能感知電極の感知値は第1の方向または第2の方向へ変化を生成するが、変化が大きくなく、第1の閾値を超えない。
【0288】
他の実施形態において、磁気吸着操作制御ノブを磁気吸着タッチパネルに置くとき、ポジション/機能選択感知ブロックが1つのポジション/機能感知電極に向かい合って設けられるのを確保することができる場合、ステップS110は具体的に、複数のポジション/機能感知電極の感知値を検出して第1の方向または第2の方向へ第1の閾値より大きい変化を生成した1つのポジション/機能感知電極の感知値が存在するかどうかを判断してもよい。
【0289】
本実施形態において、第1の閾値はノイズフロアの20%以上を超える。
【0290】
具体的に、ユーザーが磁気吸着操作制御ノブを操作制御してポジション/機能を選択する場合、選択されたポジション/機能感知電極によって生成される感知値は変化し、選択されていないポジション/機能感知電極によって生成される感知値も変化する可能性があるが、その変化量は選択されたポジション/機能感知電極によって生成される変化量を超えない。つまり、ユーザーがポジション/機能を選択する場合、選択されたポジション/機能感知電極によって生成される感知値の変化量が最大である。しかし該変化量にもある上限が存在し、該上限をノイズフロアとして定義する。つまり、ノイズフロアは、ユーザーが磁気吸着操作制御ノブを操作制御してポジション/機能を選択する場合、選択されたポジション/機能感知電極によって生成される感知値の最大変化量である。
【0291】
本実施形態は、ユーザーが磁気吸着操作制御ノブを操作制御してポジション/機能を選択するため、少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値が第1の方向または第2の方向へ第1の閾値より大きい変化を生成することを排除するために、第1の閾値がノイズフロアの20%以上を超えるように設定し、例えば第1の閾値がノイズフロアの20%、30%または40%を超える。
【0292】
本実施形態において、該識別方法はさらに以下のステップを含む。
【0293】
S121では、補助機能感知電極の感知値を検出して、その感知値が第1の方向または第2の方向へ第2の閾値より大きい変化を生成したかどうかを判断する。
【0294】
S122では、補助機能感知電極の感知値が第1の方向または第2の方向へ第2の閾値より大きい変化を生成したと決定した場合に、対応する補助識別命令を生成する。補助識別命令は磁気吸着操作制御ノブが磁気吸着タッチパネルに置かれたこと示す第1の補助識別命令及び/又は磁気吸着操作制御ノブが磁気吸着タッチパネルから取り外されたことを示す第2の補助識別命令を含む。
【0295】
具体的な実施例において、ユーザーが補助キーを操作制御する具体的な確認の説明について、上記実施例を参照することができ、ここで繰り返して説明しない。補助キーも第1のアセンブリである。
【0296】
本実施例の磁気吸着タッチパネルに1つの補助機能感知電極が存在し、該補助機能感知電極はノブにおける補助キーに対応し、即ち第1のアセンブリに対応し、且つ補助機能感知電極とポジション/機能感知電極はタッチ基板の同じ側にある。
【0297】
ある適用シーンでは、ユーザーは、まず導電性リングを回転することによってポジション/機能選択感知ブロックの状態を変え、これにより、複数のポジション/機能感知電極を選択する。また、ユーザーがポジション/機能を選択した後、ユーザーは補助キーを触れることによって確認し、その後、装置は対応するポジション/機能を調整する。つまり、このとき、補助キーは確認キーであり、ユーザーは補助キーを操作制御することによって確認し、具体的に、このとき、ユーザーが補助キーを操作制御すると、補助機能感知電極がトリガーされ、その後、対応する確認識別命令を生成する。
【0298】
他の適用シーンでは、ユーザーは補助キーを操作制御することによってキャンセル、一時停止等の操作を実行することができ、例えば、装置が稼働している場合、ユーザーは補助キーを操作制御することによって装置を一時停止するか、または、ユーザーはポジションまたは機能を選択した後、ユーザーは補助キーを操作制御することによって前回のポジションまたは機能の選択をキャンセルする。
【0299】
要するに、補助キーの機能について本願は制限しない。
【0300】
補助機能感知電極について、磁気吸着操作制御ノブを置くまたは取り外す場合、
図53と
図54に示すように、補助機能感知電極と補助キーとの間の静電容量式誘導効果のため、補助機能感知電極における感知値の変化量は固定値であるため、本実施形態は、補助機能感知電極の感知値の変化量を利用して補助識別する。これによって、少なくとも1つのポジション/機能感知電極の感知値が第1の方向または第2の方向へ第1の閾値より大きい変化を生成したことが磁気吸着操作制御ノブを置く及び取り外すしたためではなく、外部の要素の干渉(例えば磁気吸着操作制御ノブに油汚れを生成する)のためであることを回避ができ、識別の正確さを確保する。
【0301】
本実施形態において、補助機能感知電極の感知値が第1の方向へ第2の閾値より大きい変化を生成したと決定した場合、第1の補助命令を生成し、または、補助機能感知電極の感知値が第2の方向へ第2の閾値より大きい変化を生成したと決定した場合、第2の補助命令を生成する。
【0302】
ポジション/機能感知電極感知値の変化方向と同様に、磁気吸着操作制御ノブを置く及び取り外す場合、補助機能感知電極における感知値の変化方向が反対である。
【0303】
本実施形態において、第2の閾値は第1の閾値に等しい。他の実施形態において、第2の閾値は第1の閾値と等しくない場合があり、ここで制限しない。
【0304】
説明する必要があることとして、上記磁気吸着操作制御ノブの構造により本願の識別方法を説明したが、本願の識別方法は他の構造の磁気吸着操作制御ノブにも適用でき、つまり、本願は磁気吸着操作制御ノブの具体的な構造を制限しない。
【0305】
図54を参照して、
図54は本願のコンピュータ可読記憶媒体の一実施形態の構造模式図である。該コンピュータ可読記憶媒体540にプログラムデータ541が記憶され、該プログラムデータ541がプロセッサによって実行されるときに、上記のいずれかの方法の実施形態を実現する。
【0306】
コンピュータ可読記憶媒体540は、Uディスク、光ディスクなどの携帯型記憶媒体であってもよいし、端末、サーバー、調理装置、コントロールパネル等であってもよく、ここで制限しない。
【0307】
以上は本発明の実施形態だけであり、これによって本発明の特許範囲を限定することを意図するものではなく、本発明の明細書及び図面の内容を利用して行った等価構造または等価プロセス変換は、直接的または間接的に他の関連する技術分野に適用でき、いずれも同様に本発明の特許保護範囲内に含まれる。