(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-10
(45)【発行日】2024-07-19
(54)【発明の名称】動的ダウンリンク制御情報を使用した制御チャネルの監視
(51)【国際特許分類】
H04W 72/232 20230101AFI20240711BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20240711BHJP
H04W 8/22 20090101ALI20240711BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240711BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W72/231
H04W8/22
H04W72/0453
(21)【出願番号】P 2022540394
(86)(22)【出願日】2020-08-07
(86)【国際出願番号】 CN2020107652
(87)【国際公開番号】W WO2022027539
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2022-09-21
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】フー, ヨウジュン
(72)【発明者】
【氏名】ダイ, ボー
(72)【発明者】
【氏名】ファン, フイイン
(72)【発明者】
【氏名】ビアン, ルアンジャン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, ウェイウェイ
(72)【発明者】
【氏名】リウ, クン
【審査官】三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】Huawei, HiSilicon,Other considerations on UE power saving,3GPP TSG RAN WG1 #98b R1-1910079,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98b/Docs/R1-1910079.zip>,2019年10月20日
【文献】ZTE,On PDCCH enhancements for NR URLLC,3GPP TSG RAN WG1 #98b R1-1910100,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98b/Docs/R1-1910100.zip>,2019年10月20日
【文献】InterDigital Inc.,On Potential PDCCH Enhancements for URLLC,3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1901 R1-1900803,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1901/Docs/R1-1900803.zip>,2019年01月25日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
無線通信デバイスが、無線通信ノードから、上位層構成を受信することと、
前記無線通信デバイスが、前記無線通信ノードから、
前記上位層構成に基づいて、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視のための上限をトリガするように構成されているダウンリンク制御情報(DCI)を受信すること
であって、前記PDCCH監視のための前記上限は、1つ以上のスロット(M-PDCCH)内の監視されるべき最大数のPDCCH候補に対する(i)レガシー限界または(ii)非レガシー限界のうちの少なくとも一方を備える、ことと、
前記無線通信デバイスが、適用遅延または前記上限
の前記レガシー限界または前記非レガシー限界のうちの少なくとも一方をトリガするように構成されている前記DCIのスロットの場所に従って、前記上限を適用するための開始場所を決定することと、
前記無線通信デバイスが、
限界持続時間に対応する時間持続時間内の前記開始場所から前記上限に従って、少なくとも1つのスロットにおいて、少なくとも1つのPDCCHをデコーディングすることと
を含む、方法。
【請求項2】
PDCCH監視のための前記上限は
、1つ以上のスロット(M-CCE)内の最大数の非重複制御チャネル要素(CCE)
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記上限は
、
前記M-PDCCHを0に設定させること、または、
前記M-CCEを0に設定させること
を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記上限をトリガすることは、前記上限を示すことを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記DCIは、
新しいまたは定義されたDCIフォーマットを有するDCI、
構成されたスケジューリング無線ネットワーク一時識別子(CS-RNTI)によってスクランブリングされているDCI、
ダウンリンク(DL)半持続的スケジューリング(SPS)割当PDCCHまたは構成されたアップリンク(UL)グラントタイプ2PDCCH、
定義されたRNTIによってスクランブリングされているDCI、
前記無線通信デバイスを含む無線通信デバイスのグループのためのDCIであるDCI、
前記DCI内のNビット(Nは、1よりも大きいか、または、1に等しい)、
前記DCI内のフィールド、
定義されたDCIであるDCI、または、
任意のDCIの受信
のうちの少なくとも1つを介して、前記上限をトリガするように構成されており、
前記Nビットは、1つ以上のレガシー限界または1つ以上の非レガシー限界を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記無線通信デバイスは、
パラメータの上位層構成または前記上限に関連付けられている特徴を有効にするパラメータに従って、前記上限の前記DCIによってトリガされるように構成されている、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記上限は、
各サブキャリア間隔(SCS)に対する前記M-PDCCHまたは前記M-CCEに関する1つ以上の値、または
各SCSに対する前記M-PDCCHまたは前記M-CCEの値の範囲
を備える、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、前記無線通信デバイスが、前記適用遅延に対応する時間持続時間の後、または、ゼロ時間単位に等しい前記適用遅延を伴うまたはそれが不在である前記DCIのスロットの後、前記少なくとも1つのPDCCHをデコーディングすることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は、前記無線通信デバイスが、前記上位層構成のパラメータ、定義されたパラメータ、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)またはPDCCHのうちの少なくとも1つの数秘術、または、帯域幅部分(BWP)のうちの少なくとも1つに従って、前記適用遅延を決定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記方法は、
前記無線通信デバイスが、前記上限に従って、
前記限界持続時間に対応する
前記時間持続時間内に前記少なくとも1つのスロット内の少なくとも1つのPDCCHをデコーディングすることと、
前記無線通信デバイスが、定義されたタイマ、定義された値、前記上位層構成、前記DCIのインジケーション、1つ以上のチャネルに対する定義された持続時間、または、断続受信(DRX)構成のうちの少なくとも1つに従って、前記限界持続時間を決定することと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記上限は、
前記DCIのフィールドまたは媒体アクセス制御制御要素(MAC CE)における1つ以上の状態、
前記DCIまたは前記MAC CEの1つ以上のビット、
前記限界持続時間の満了、
物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)または関連付けられた肯定応答または否定応答(ACK/NACK)の終了、
無線通信デバイスのグループのためのDCIであるDCI、または、前記無線通信デバイスのためのDCIであるDCI、
タイマの満了、
定義されたDCIフォーマット、
構成されたスケジューリング無線ネットワーク一時識別子(CS-RNTI)によってスクランブリングされているDCI、
ダウンリンク(DL)半持続的スケジューリング(SPS)割当PDCCHまたは構成されたアップリンク(UL)グラントタイプ2PDCCH、
定義された無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブリングされているDCI、
定義された集約レベル(AL)、または、
定義された条件
のうちの少なくとも1つを介して、トリガまたは示される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記方法は、前記無線通信デバイスが、集約レベル(AL)と標的検索空間(SS)のための対応するPDCCH候補とを決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記方法は、前記無線通信デバイスが、前記上位層構成、前記DCIのインジケーション、または、定義された設定に従って、前記標的SSを決定することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記方法は、前記無線通信デバイスが、
前記DCIにおけるインジケーション、
無線リソース制御(RRC)シグナリング、
ベースラインAL、
前記上位層構成、または
定義された設定
に従って、複数の選択から、前記ALと前記標的SSのための前記対応するPDCCH候補とを決定することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記ALと前記標的SSのための前記対応するPDCCH候補とを決定することは、
前記無線通信デバイスが、
1つのAL、
少なくとも2つのAL、
1つのALおよび前記1つのALに対応する候補、または、
少なくとも2つのALおよび2つのALに対応する候補
を決定することを含む、または、
前記限界持続時間が、スロットの数、ミリ秒、PDCCH監視機会、または、検索空間(SS)のためのPDCCH監視機会に従って、または、タイマに従って定義される、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記方法は、
前記無線通信デバイスに従って、第1のスロット内の集約レベル(AL)セットを用いて、前記DCIを検出することと、
前記無線通信デバイスが、前記ALセットを用いて、第2のスロットの集約レベルを決定することと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記方法は、
前記無線通信デバイスに従って、第1のスロットをデコーディングし、DCIサイズタイプの数またはDCIフォーマットを用いて、前記第1のスロットを監視することと、
前記無線通信デバイスが、前記DCIサイズタイプの数またはDCIフォーマットに関して、第2のスロットの集約レベルまたは上限を決定することと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
請求項1~17のいずれか1項の方法を実行するように構成されている少なくとも1つのプロセッサを備える無線通信デバイス。
【請求項19】
方法であって、
無線通信ノードが、上位層構成を無線通信デバイスに送信することと、
前記無線通信ノードが、
前記上位層構成に基づいて、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視のための上限をトリガするように構成されているダウンリンク制御情報(DCI)を前記無線通信デバイスに送信すること
であって、前記PDCCH監視のための前記上限は、1つ以上のスロット(M-PDCCH)内の監視されるべき最大数のPDCCH候補に対する(i)レガシー限界または(ii)非レガシー限界のうちの少なくとも一方を備える、ことと、
適用遅延または前記上限
の前記レガシー限界または前記非レガシー限界のうちの少なくとも一方をトリガするように構成されている前記DCIのスロットの場所に従って、前記上限を適用するための開始場所を決定することを前記無線通信デバイスに行わせることと、
限界持続時間に対応する時間持続時間内の前記開始場所から前記上限に従って、少なくとも1つのスロットにおいて、少なくとも1つのPDCCHをデコーディングすることを前記無線通信デバイスに行わせることと
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、限定ではないが、動的ダウンリンク制御情報(DCI)を使用して制御チャネルを監視するための、システムおよび方法を含む、無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
標準化機関である、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))は、現在、5G新規無線(5G NR)および次世代パケットコアネットワーク(NG-CNまたはNGC)と呼ばれる新しい無線インターフェースを規定する段階にある。5G NRは、3つの主要なコンポーネント、すなわち、5Gアクセスネットワーク(5G-AN)、5Gコアネットワーク(5GC)、およびユーザ機器(UE)を有するであろう。異なるデータサービスおよび要件の使用可能性を促進するために、ネットワーク機能とも呼ばれる、5GCの要素が、必要性に従って適合され得るように、ソフトウェアベースであるそれらのうちのいくつかを用いて簡略化されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本明細書に開示される例示的実施形態は、先行技術に提示される問題のうちの1つまたはそれを上回るものに関連する問題を解決し、かつ添付の図面と関連して検討されるときに以下の発明を実施するための形態を参照することによって容易に明白であろう、付加的特徴を提供することを対象とする。種々の実施形態によると、例示的システム、方法、デバイス、およびコンピュータプログラム製品が、本明細書に開示される。しかしながら、これらの実施形態は、限定ではなく、一例として提示されることが理解され、開示される実施形態に対する種々の修正が、本開示の範囲内に留まったまま行われることができることが、本開示を熟読する当業者に明白となるであろう。
【0004】
少なくとも1つの側面は、システム、方法、装置、またはコンピュータ可読媒体を対象とする。無線通信デバイスが、無線通信ノードから、上位層構成を受信してもよい。無線通信デバイスは、無線通信ノードから、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視のための上限をトリガするように構成される、ダウンリンク制御情報(DCI)を受信してもよい。いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、上限に従って、少なくとも1つのスロットにおいて、少なくとも1つのPDDCHをデコーディングしてもよい。
【0005】
いくつかの実施形態では、PDCCH監視のための上限は、1つまたはそれを上回るスロット(M-PDDCH)内の監視されるべき最大数のPDCCH候補、または1つまたはそれを上回るスロット(M-CCE)内の最大数の非重複制御チャネル要素(CCE)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、上限は、レガシー限界、非レガシー限界、M-PDDCHを0に設定させること、またはM-CCEを0に設定させることを含んでもよい。いくつかの実施形態では、上限をトリガすることは、上限を示すことを含む。
【0006】
いくつかの実施形態では、DCIは、新しいまたは定義されたDCIフォーマットを有する、DCI、構成されたスケジューリング無線ネットワーク一時識別子(CS-RNTI)によってスクランブリングされている、DCI、ダウンリンク(DL)半持続的スケジューリング(SPS)割当PDCCHまたは構成されたアップリンク(UL)グラントタイプ2PDCCH、定義されたRNTIによって、スクランブリングされている、DCI、無線通信デバイスを含む、無線通信デバイスのグループのためのDCIである、DCI、DCI内のNビットであって、Nは、1を上回るまたは等しい、DCI内のNビット、DCI内のフィールド、定義されたDCIである、DCI、または任意のDCIの受信のうちの少なくとも1つを介して、上限をトリガするように構成される。いくつかの実施形態では、Nビットは、1つまたはそれを上回るレガシー限界、または1つまたはそれを上回る非レガシー限界を示してもよい。
【0007】
いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、パラメータの上位層構成、または上限と関連付けられる特徴を有効にする、パラメータに従って、上限にあるDCIによってトリガされるように構成される。いくつかの実施形態では、上限は、サブキャリア間隔(SCS)毎のM-PDDCHまたはM-CCEに関する1つまたはそれを上回る値、またはSCS毎のM-PDDCHまたはM-CCEの値の範囲を含んでもよい。
【0008】
いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、適用遅延、または上限をトリガするように構成される、DCIのスロットの場所に従って、上限を適用するための開始場所を決定してもよい。いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、適用遅延に対応する、時間持続時間の後、またはゼロ時間単位に等しい、適用遅延を伴う、またはそれが不在である、DCIのスロットの後、少なくとも1つのPDDCHをデコーディングしてもよい。いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、上位層構成のパラメータ、定義されたパラメータ、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)またはPDCCHのうちの少なくとも1つの数秘術、または帯域幅部分(BWP)のうちの少なくとも1つに従って、適用遅延を決定してもよい。
【0009】
いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、上限に従った少なくとも1つのスロット内の少なくとも1つのPDDCHを、限界持続時間に対応する時間持続時間内に、デコーディングしてもよい。いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、定義されたタイマ、定義された値、上位層構成、DCIのインジケーション、1つまたはそれを上回るチャネルに対する定義された持続時間、または断続受信(DRX)構成のうちの少なくとも1つに従って、限界持続時間を決定してもよい。
【0010】
いくつかの実施形態では、上限は、DCIのフィールドまたは媒体アクセス制御制御要素(MAC CE)における、1つまたはそれを上回る状態、DCIまたはMAC CEの1つまたはそれを上回るビット、限界持続時間の満了、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)または関連付けられる肯定応答または否定応答(ACK/NACK)の終了、無線通信デバイスのグループのためのDCIである、または無線通信デバイスのためのDCIである、DCI、タイマの満了、定義されたDCIフォーマット、構成されたスケジューリング無線ネットワーク一時識別子(CS-RNTI)によってスクランブリングされている、DCI、ダウンリンク(DL)半持続的スケジューリング(SPS)割当PDCCHまたは構成されたアップリンク(UL)グラントタイプ2PDCCH、定義された無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブリングされている、DCI、定義された集約レベル(AL)、または定義された条件のうちの少なくとも1つを介して、トリガまたは示される。
【0011】
いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、集約レベル(AL)および標的検索空間(SS)のための対応するPDCCH候補を決定してもよい。いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、上位層構成、DCIのインジケーション、または定義された設定に従って、標的SSを決定してもよい。いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、無線通信デバイスによって、DCIにおけるインジケーション、無線リソース制御(RRC)シグナリング、ベースラインAL、上位層構成、または定義された設定に従って、複数の選択から、ALおよび標的SSのための対応するPDCCH候補を決定してもよい。
【0012】
いくつかの実施形態では、ALおよび標的SSのための対応するPDCCH候補を決定することは、1つのAL、少なくとも2つのAL、1つのALおよび1つのALに対応する候補、または少なくとも2つのALおよび2つのALに対応する候補を決定することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のスロット内の集約レベル(AL)セットを用いて、DCIを検出することに従って、無線通信デバイスは、ALセットを用いて、第2のスロットの集約レベルを決定してもよい。いくつかの実施形態では、第1のスロットをデコーディングし、DCIサイズタイプの数またはDCIフォーマットを用いて、第1のスロットを監視する、無線通信デバイスに応答して、無線通信デバイスは、DCIサイズタイプまたはDCIフォーマットの数に関して、第2のスロットの集約レベルまたは上限を決定してもよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、限界持続時間は、スロットの数、ミリ秒、PDCCH監視機会、または検索空間(SS)のためのPDCCH監視機会に従って、またはタイマに従って定義されてもよい。いくつかの実施形態では、上限は、PDCCHスキップまたはミュートに関する限界、検索空間に関する限界、または制御リソースセットに関する限界を含んでもよい。
【0014】
少なくとも1つの側面は、システム、方法、装置、またはコンピュータ可読媒体を対象とする。無線通信ノードが、無線通信デバイスに、上位層構成を送信してもよい。無線通信ノードは、無線通信デバイスに、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視のための上限をトリガするように構成される、ダウンリンク制御情報(DCI)を送信してもよい。無線通信デバイスは、上限に従って、少なくとも1つのスロットにおいて、少なくとも1つのPDDCHをデコーディングさせてもよい。
例えば、本願は以下の項目を提供する。
(項目1)
方法であって、
無線通信デバイスによって、無線通信ノードから、上位層構成を受信することと、
上記無線通信デバイスによって、上記無線通信ノードから、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視のための上限をトリガするように構成されるダウンリンク制御情報(DCI)を受信することと、
上記無線通信デバイスによって、上記上限に従って、少なくとも1つのスロットにおいて、少なくとも1つのPDDCHをデコーディングすることと
を含む、方法。
(項目2)
PDCCH監視のための上記上限は、1つまたはそれを上回るスロット(M-PDDCH)内の監視されるべき最大数のPDCCH候補、および/または1つまたはそれを上回るスロット(M-CCE)内の最大数の非重複制御チャネル要素(CCE)を備える、項目1に記載の方法。
(項目3)
上記上限は、
レガシー限界、
非レガシー限界、
上記M-PDDCHを0に設定させること、または
上記M-CCEを0に設定させること
を含む、項目2に記載の方法。
(項目4)
上記上限をトリガすることは、上記上限を示すことを含む、項目1に記載の方法。
(項目5)
上記DCIは、
新しいまたは定義されたDCIフォーマットを有するDCI、
構成されたスケジューリング無線ネットワーク一時識別子(CS-RNTI)によってスクランブリングされているDCI、
ダウンリンク(DL)半持続的スケジューリング(SPS)割当PDCCHまたは構成されたアップリンク(UL)グラントタイプ2PDCCH、
定義されたRNTIによってスクランブリングされているDCI、
上記無線通信デバイスを含む無線通信デバイスのグループのためのDCIであるDCI、
上記DCI内のNビットであって、Nは、1を上回るまたは等しい、上記DCI内のNビット、
上記DCI内のフィールド、
定義されたDCIであるDCI、または
任意のDCIの受信
のうちの少なくとも1つを介して、上記上限をトリガするように構成される、項目1に記載の方法。
(項目6)
上記Nビットは、1つまたはそれを上回るレガシー限界または1つまたはそれを上回る非レガシー限界を示す、項目5に記載の方法。
(項目7)
上記無線通信デバイスは、
パラメータの上位層構成または上記上限と関連付けられる特徴を有効にするパラメータに従って、上記上限にある上記DCIによってトリガされるように構成される、項目1に記載の方法。
(項目8)
上記上限は、
サブキャリア間隔(SCS)毎のM-PDDCHまたはM-CCEに関する1つまたはそれを上回る値、または
SCS毎の上記M-PDDCHまたは上記M-CCEの値の範囲
を備える、項目1に記載の方法。
(項目9)
上記無線通信デバイスによって、適用遅延または上記上限をトリガするように構成される上記DCIのスロットの場所に従って、上記上限を適用するための開始場所を決定すること
を含む、項目1に記載の方法。
(項目10)
上記無線通信デバイスによって、上記適用遅延に対応する時間持続時間の後、またはゼロ時間単位に等しい上記適用遅延を伴うまたはそれが不在である上記DCIのスロットの後、上記少なくとも1つのPDDCHをデコーディングすること
を含む、項目9に記載の方法。
(項目11)
上記無線通信デバイスによって、上記上位層構成のパラメータ、定義されたパラメータ、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)またはPDCCHのうちの少なくとも1つの数秘術、または帯域幅部分(BWP)のうちの少なくとも1つに従って、上記適用遅延を決定すること
を含む、項目9に記載の方法
(項目12)
上記無線通信デバイスによって、上記上限に従った上記少なくとも1つのスロット内の少なくとも1つのPDDCHを、限界持続時間に対応する時間持続時間内にデコーディングすること
を含む、項目1に記載の方法。
(項目13)
上記無線通信デバイスによって、定義されたタイマ、定義された値、上記上位層構成、上記DCIのインジケーション、1つまたはそれを上回るチャネルに対する定義された持続時間、または断続受信(DRX)構成のうちの少なくとも1つに従って、上記限界持続時間を決定すること
を含む、項目12に記載の方法。
(項目14)
上記上限は、
上記DCIのフィールドまたは媒体アクセス制御制御要素(MAC CE)における1つまたはそれを上回る状態、
上記DCIまたは上記MAC CEの1つまたはそれを上回るビット、
上記限界持続時間の満了、
物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)または関連付けられる肯定応答または肯定応答(ACK/NACK)の終了、
無線通信デバイスのグループのためのDCIである、または上記無線通信デバイスのためのDCIである、DCI、
タイマの満了、
定義されたDCIフォーマット、
構成されたスケジューリング無線ネットワーク一時識別子(CS-RNTI)によってスクランブリングされているDCI、
ダウンリンク(DL)半持続的スケジューリング(SPS)割当PDCCHまたは構成されたアップリンク(UL)グラントタイプ2PDCCH、
定義された無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブリングされているDCI、
定義された集約レベル(AL)、または
定義された条件
のうちの少なくとも1つを介して、トリガまたは示される、項目1に記載の方法。
(項目15)
上記無線通信デバイスによって、集約レベル(AL)および標的検索空間(SS)のための対応するPDCCH候補を決定することを含む、項目1に記載の方法。
(項目16)
上記無線通信デバイスによって、上記上位層構成に従った上記標的SS、上記DCIのインジケーション、または定義された設定を決定することを含む、項目15に記載の方法。
(項目17)
上記DCIにおけるインジケーション、
無線リソース制御(RRC)シグナリング、
ベースラインAL、
上記上位層構成、または
定義された設定
に従って、複数の選択から、上記無線通信デバイスによって、上記ALおよび上記標的SSのための上記対応するPDCCH候補を決定することを含む、項目15に記載の方法。
(項目18)
上記ALおよび上記標的SSのための上記対応するPDCCH候補を決定することは、
上記無線通信デバイスによって、
1つのAL、
少なくとも2つのAL、
1つのALおよび上記1つのALに対応する候補、または
少なくとも2つのALおよび2つのALに対応する候補
を決定することを含む、項目15に記載の方法。
(項目19)
第1のスロット内の集約レベル(AL)セットを用いて、上記DCIを検出する上記無線通信デバイスに従って、
上記無線通信デバイスによって、上記ALセットを用いて、第2のスロットの集約レベルを決定すること
を含む、項目1に記載の方法。
(項目20)
第1のスロットをデコーディングし、DCIサイズタイプの数またはDCIフォーマットを用いて、上記第1のスロットを監視する上記無線通信デバイスに従って、
上記無線通信デバイスによって、上記DCIサイズタイプの数またはDCIフォーマットに関して、第2のスロットの集約レベルまたは上限を決定すること
を含む、項目1に記載の方法。
(項目21)
上記限界持続時間は、スロットの数、ミリ秒、PDCCH監視機会、または検索空間(SS)のためのPDCCH監視機会に従って、またはタイマに従って定義される、項目13に記載の方法。
(項目22)
上記上限は、PDCCHスキップまたはミュートに関する限界、検索空間に関する限界、または制御リソースセットに関する限界を備える、項目1に記載の方法。
(項目23)
方法であって、
無線通信ノードによって、無線通信デバイスに、上位層構成を送信することと、
上記無線通信ノードによって、上記無線通信デバイスに、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視のための上限をトリガするように構成されるダウンリンク制御情報(DCI)を送信することと、
上記無線通信デバイスに、上記上限に従って、少なくとも1つのスロットにおいて、少なくとも1つのPDDCHをデコーディングさせることと
を含む、方法。
(項目24)
非一過性コンピュータ可読媒体であって、上記非一過性コンピュータ可読媒体は、命令を記憶しており、上記命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、上記少なくとも1つのプロセッサに、項目1-23のいずれか1項の方法を実施させる、非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目25)
項目1-23のいずれか1項の方法を実施するように構成される少なくとも1つのプロセッサを備える、装置。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本ソリューションの種々の例示的実施形態は、以下の図または図面を参照して下記に詳細に説明される。図面は、例証目的のためだけに提供され、単に、本ソリューションの読者の理解を促進するための本ソリューションの例示的実施形態を描写する。したがって、図面は、本ソリューションの範疇、範囲、または可用性の限定と見なされるべきではない。明確にするため、かつ例証の容易性のため、これらの図面は、必ずしも、正確な縮尺で描かれていないことに留意されたい。
【0016】
【
図1】
図1は、本開示のある実施形態による、本明細書に開示される技法が実装され得る、例示的セルラー通信ネットワークを図示する。
【0017】
【
図2】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的基地局およびユーザ機器デバイスのブロック図を図示する。
【0018】
【
図3】
図3は、例証的実施形態による、動的ダウンリンク制御情報を使用して、制御チャネルを監視する、例示的方法のためのフロー図を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0019】
詳細な説明
本ソリューションの種々の例示的実施形態は、当業者が本ソリューションを作製および使用することを可能にするために、付随の図を参照して下記に説明される。当業者に明白となるであろうように、本開示を熟読後、本明細書に説明される実施例の種々の変更または修正が、本ソリューションの範囲から逸脱することなく、行われることができる。したがって、本ソリューションは、本明細書に説明および図示される例示的実施形態および用途に限定されない。加えて、本明細書に開示される方法におけるステップの具体的順序または階層は、単に、例示的アプローチである。設計選好に基づいて、開示される方法またはプロセスのステップの具体的順序または階層は、本ソリューションの範囲内に留まったまま、並べ替えられることができる。したがって、当業者は、本明細書に開示される方法および技法が、種々のステップまたは行為をサンプル順序において提示し、本ソリューションが、明示的にそうではないことが述べられない限り、提示される具体的順序または階層に限定されないことを理解するであろう。
【0020】
以下の頭字語は、本開示全体を通して使用される。
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
1.モバイル通信技術および環境
【0021】
図1は、本開示の実施形態による、本明細書に開示される技法が実装され得る、例示的無線通信ネットワークおよび/またはシステム100を図示する。以下の議論では、無線通信ネットワーク100は、セルラーネットワークまたは狭帯域モノのインターネット(NE-IoT)ネットワーク等の任意の無線ネットワークであってもよく、本明細書では「ネットワーク100」と称される。そのような例示的ネットワーク100は、基地局102(以降、「BS102」、無線通信ノードとも称される)と、通信リンク110(例えば、無線通信チャネル)を介して相互に通信し得る、ユーザ機器デバイス104(以降、「UE104」、無線通信デバイスとも称される)と、地理的エリア101にオーバーレイする、セルのクラスタ126、130、132、134、136、138、および140とを含む。
図1では、BS102およびUE104は、セル126の個別の地理的境界内に含有される。他のセル130、132、134、136、138、および140はそれぞれ、その配分された帯域幅で動作し、適正な無線カバレッジをその意図されるユーザに提供する、少なくとも1つの基地局を含んでもよい。
【0022】
例えば、BS102は、配分されたチャネル伝送帯域幅で動作し、適正なカバレッジをUE104に提供し得る。BS102およびUE104は、それぞれ、ダウンリンク無線フレーム118およびアップリンク無線フレーム124を介して通信してもよい。各無線フレーム118/124は、サブフレーム120/127にさらに分割されてもよく、これは、データシンボル122/128を含んでもよい。本開示では、BS102およびUE104は、概して、本明細書に開示される方法を実践し得る、「通信ノード」の非限定的実施例として本明細書に説明される。そのような通信ノードは、本ソリューションの種々の実施形態によると、無線および/または有線通信することが可能であり得る。
【0023】
図2は、本ソリューションのいくつかの実施形態による、無線通信信号(例えば、OFDM/OFDMA信号)を伝送および受信するための例示的無線通信システム200のブロック図を図示する。システム200は、本明細書に詳細に説明される必要はない、既知または従来の動作特徴をサポートするように構成される、コンポーネントおよび要素を含んでもよい。一例証的実施形態では、システム200は、上記に説明されるように、
図1の無線通信環境100等の無線通信環境内でデータシンボルを通信(例えば、伝送および受信)するために使用されることができる。
【0024】
システム200は、概して、基地局202(以降、「BS202」)と、ユーザ機器デバイス204(以降、「UE204」)とを含む。BS202は、BS(基地局)送受信機モジュール210と、BSアンテナ212と、BSプロセッサモジュール214と、BSメモリモジュール216と、ネットワーク通信モジュール218とを含み、各モジュールは、必要に応じて、データ通信バス220を介して、相互に結合および相互接続される。UE204は、UE(ユーザ機器)送受信機モジュール230と、UEアンテナ232と、UEメモリモジュール234と、UEプロセッサモジュール236とを含み、各モジュールは、必要に応じて、データ通信バス240を介して、相互に結合および相互接続される。BS202は、任意の無線チャネルまたは本明細書に説明されるようなデータの伝送のために好適な他の媒体であり得る、通信チャネル250を介して、UE204と通信する。
【0025】
当業者によって理解されるであろうように、システム200はさらに、
図2に示されるモジュール以外の任意の数のモジュールを含んでもよい。当業者は、本明細書に開示される実施形態に関連して説明される、種々の例証的ブロック、モジュール、回路、および処理論理が、ハードウェア、コンピュータ可読ソフトウェア、ファームウェア、または任意の実践的それらの組み合わせにおいて実装されてもよいことを理解するであろう。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの本可換性および互換性を明確に図示するために、種々の例証的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概して、その機能性の観点から説明される。そのような機能性が、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとして実装されるかどうかは、特定の用途および全体的システム上に課される設計制約に依存し得る。本明細書に説明される概念に精通する者は、そのような機能性を特定の用途毎に好適な様式で実装してもよいが、そのような実装決定は、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0026】
いくつかの実施形態によると、UE送受信機230は、本明細書では、それぞれ、アンテナ232に結合される回路を備える、無線周波数(RF)送信機およびRF受信機を含む、「アップリンク」送受信機230と称され得る。デュプレックススイッチ(図示せず)が、代替として、時間デュプレックス方式において、アップリンク送信機または受信機をアップリンクアンテナに結合してもよい。同様に、いくつかの実施形態によると、BS送受信機210は、本明細書では、それぞれ、アンテナ212に結合される回路を備える、RF送信機およびRF受信機を含む、「ダウンリンク」送受信機210と称され得る。ダウンリンクデュプレックススイッチは、代替として、時間デュプレックス方式において、ダウンリンク送信機または受信機をダウンリンクアンテナ212に結合してもよい。2つの送受信機モジュール210および230の動作は、アップリンク受信機回路が、無線伝送リンク250を経由した伝送の受信のために、アップリンクアンテナ232に結合されるのと同時に、ダウンリンク送信機が、ダウンリンクアンテナ212に結合されるように、時間的に協調される。逆に言えば、2つの送受信機210および230の動作は、ダウンリンク受信機が、無線伝送リンク250を経由した伝送の受信のためにダウンリンクアンテナ212に結合されるのと同時に、アップリンク伝送機が、アップリンクアンテナ232に結合されるように、時間的に協調されてもよい。いくつかの実施形態では、最小限の保護時間をデュプレックス方向の変化間に伴って、近接時間同期が存在する。
【0027】
UE送受信機230および基地局送受信機210は、無線データ通信リンク250を介して通信し、特定の無線通信プロトコルおよび変調スキームをサポートし得る、好適に構成されたRFアンテナ配列212/232と協働するように構成される。いくつかの例証的実施形態では、UE送受信機210および基地局送受信機210は、ロングタームエボリューション(LTE)および新しい5G規格および同等物等の産業規格をサポートするように構成される。しかしながら、本開示は、必ずしも、特定の規格および関連付けられるプロトコルに用途が限定されないことを理解されたい。むしろ、UE送受信機230および基地局送受信機210は、将来的規格またはその変形例を含む、代替または付加的無線データ通信プロトコルをサポートするように構成されてもよい。
【0028】
種々の実施形態によると、BS202は、例えば、進化型ノードB(eNB)、サービングeNB、標的eNB、フェムトステーション、またはピコステーションであってもよい。いくつかの実施形態では、UE204は、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレット、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルコンピューティングデバイス等の種々のタイプのユーザデバイスにおいて具現化されてもよい。プロセッサモジュール214および236は、本明細書に説明される機能を実施するように設計される、汎用プロセッサ、コンテンツアドレス指定可能メモリ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、任意の好適なプログラマブル論理デバイス、離散ゲートまたはトランジスタ論理、離散ハードウェアコンポーネント、または任意のそれらの組み合わせとともに実装または実現されてもよい。このように、プロセッサは、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、状態機械、または同等物として実現され得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、デジタル信号プロセッサおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサコアと併せた1つまたはそれを上回るマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成の組み合わせとして実装されてもよい。
【0029】
さらに、本明細書に開示される実施形態と関連して説明される方法またはアルゴリズムのステップは、直接、それぞれ、プロセッサモジュール214および236によって実行される、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアモジュール、または任意の実践的それらの組み合わせにおいて具現化されてもよい。メモリモジュール216および234は、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野において公知の任意の他の形態の記憶媒体として実現され得る。この点において、メモリモジュール216および234は、それぞれ、プロセッサモジュール210および230が、それぞれ、メモリモジュール216および234から情報を読み取り、そこに情報を書き込み得るように、プロセッサモジュール210および230に結合されてもよい。メモリモジュール216および234はまた、その個別のプロセッサモジュール210および230の中に統合されてもよい。いくつかの実施形態では、メモリモジュール216および234はそれぞれ、それぞれ、プロセッサモジュール210および230によって実行される命令の実行の間、一時的変数または他の中間情報を記憶するために、キャッシュメモリを含んでもよい。メモリモジュール216および234はまたそれぞれ、それぞれ、プロセッサモジュール210および230によって実行されるための命令を記憶するために、不揮発性メモリを含んでもよい。
【0030】
ネットワーク通信モジュール218は、概して、基地局送受信機210と、基地局202と通信するように構成される、他のネットワークコンポーネントおよび通信ノードとの間の双方向通信を可能にする、基地局202のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、処理論理、および/または他のコンポーネントを表す。例えば、ネットワーク通信モジュール218は、インターネットまたはWiMAXトラフィックをサポートするように構成されてもよい。典型的展開では、限定ではないが、ネットワーク通信モジュール218は、基地局送受信機210が、従来のイーサネット(登録商標)ベースのコンピュータネットワークと通信し得るように、802.3イーサネット(登録商標)インターフェースを提供する。このように、ネットワーク通信モジュール218は、コンピュータネットワーク(例えば、移動交換局(MSC))への接続のための物理インターフェースを含んでもよい。規定された動作または機能に対する、用語「~のために構成される(configured for)」、「~のように構成される(configured to)」、およびその活用形は、本明細書で使用されるように、規定された動作または機能を実施するように物理的に構築される、プログラムされる、フォーマット化される、および/または配列される、デバイス、コンポーネント、回路、構造、機械、信号等を指す。
【0031】
開放型システム間相互接続(OSI)モデル(本明細書では、「開放型システム間相互接続モデル」と称される)は、他のシステムと相互接続および通信するように開放する、システム(例えば、無線通信デバイス、無線通信ノード)によって使用されるネットワーク通信を定義する、概念的および論理的レイアウトである。本モデルは、そのそれぞれが、その上方および下方の層に提供されるサービスの概念的集合を表す、7つのサブコンポーネントまたは層に分かれる。OSIモデルはまた、論理的ネットワークを定義し、異なる層プロトコルを使用することによって、コンピュータパケット転送を効果的に説明する。OSIモデルはまた、7層OSIモデルまたは7層モデルと称され得る。いくつかの実施形態では、第1の層が、物理層であってもよい。いくつかの実施形態では、第2の層が、媒体アクセス制御(MAC)層であってもよい。いくつかの実施形態では、第3の層が、無線リンク制御(RLC)層であってもよい。いくつかの実施形態では、第4の層が、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)層であってもよい。いくつかの実施形態では、第5の層が、無線リソース制御(RRC)層であってもよい。いくつかの実施形態では、第6の層が、非アクセス層(NAS)層またはインターネットプロトコル(IP)層であってもよく、第7の層が、他の層であってもよい。
2.動的ダウンリンク制御情報(DCI)を使用して制御チャネルを監視するためのシステムおよび方法
【0032】
5G新規無線アクセス技術(NR)通信システムでは、PDCCHをデコーディングするユーザ機器(UE)(例えば、上記に詳細されるような、UE104または204)は、最大数の監視されたPDCCH候補および最大数の非重複された制御チャネル要素(CCE)によって、限定され得る。REDCAP(低減された能力)UEに関して、より低い電力節約およびUE複雑性が、使用され得る。したがって、CCE数およびPDCCH候補を限定することによる、より多い電力節約およびより少ない複雑性は、効果的方法であり得る。シミュレーション結果は、電力節約技法が、レガシーPDCCH候補限界と比較して、UE電力消費を低減させることができることを示す。CCE数およびPDCCH候補を低減させることによって、電力を節約し、複雑性を低減させるためのプロシージャが、本明細書に提示される。特に、CCE数をブラインドデコーディングすることを低減させるための動的ダウンリンク制御情報(DCI)インジケーションまたはトリガが、実装されてもよい。
【0033】
ユーザ機器(UE)は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を送信することに立って、アップリンクスケジューリンググラント情報と、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を受信するためのダウンリンクスケジューリング配分情報とを受信するべきである。情報は、ダウンリンク制御情報(DCI)に含まれ得、基地局によって、異なるDCIフォーマットでPDCCHチャネル上のUEに送信され得る。したがって、UEは、最初に、PDCCHを監視するべきである。UEが、PDCCHをデコーディングすると、BWP内のスロットあたりの監視されたPDCCH候補の数と、BWP内のスロットあたりの非重複されたCCEの数とは、以下の様式のように限定され得る。
【0034】
テーブル10.1-2は、単一サービングセルを用いた動作のためのサブキャリア間隔(SCS)構成μを用いたDL帯域幅部分(BWP)におけるUEのためのスロットあたりの最大数の監視されたPDCCH候補
【化1】
を提供する。
テーブル10.1-2:単一サービングセルのためのSCS構成μ∈{0,1,2,3}を用いたDLBWPのためのスロットあたりの監視されたPDCCH候補の最大数
【化2】
【表2】
【0035】
テーブル10.1-3は、UEが、単一サービングセルを用いた動作のためのスロットあたりの対応するPDCCH候補を監視することが予期される、SCS構成μを用いたDL BWPのための最大数の非重複されたCCE
【化3】
である。PDCCH候補のためのCCEは、候補が、異なるCORESETインデックスまたは個別のPDCCH候補の受信のための異なる第1のシンボルに対応する場合、非重複として識別されてもよい。
テーブル10.1-3:単一サービングセルのためのSCS構成μ∈{0,1,2,3}を伴うDL BWPのためのスロットあたり非重複されたCCEの最大数
【化4】
【表3】
【0036】
最大PDCCH候補
【化5】
および非重複されたCCE
【化6】
は、レガシー限界と見なされることができる。再定義されたテーブルまたは値は、新しい限界と見なされることができる。新しい限界が、0に設定される場合、値は、UEが、標的スロットを監視またはデコーディングしない(また、本明細書では、PDCCHスキップと称される)ことを示し得る。したがって、限界は、PDCCHスキップを含んでもよい。CCE数またはPDCCH候補およびPDCCHスキップは、最大CCE数またはPDCCH候補が、0に設定されると、特殊な場合と見なされることができる。加えて、新しい限界は、レガシー限界を含んでもよい。
【0037】
加えて、PDCCHを監視するためのUEの動作は、制御リソースセットおよび検索空間セットのためのPDCCH監視機会に実施されてもよい。PDCCHの関連監視パラメータは、無線リソース制御(RRC)シグナリングのSearchSpaceフィールド内に含まれてもよい。SearchSpaceIdおよびcontrolResourceSetId情報要素(IE)は、PDCCH監視のための本SearchSpaceに適用可能な検索空間セットインデックスおよび制御リソースセット(CORESET)を示してもよい。SearchSpaceフィールド内のsearchSpaceTypeIEは、UEが、監視することが予期される、PDCCHの検索空間タイプを示し得る。共通検索空間およびUE特有検索空間は、検出されるべき異なるDCIフォーマットに対応してもよい。共通検索空間は、タイプ3-PDCCH CSSであってもよい。集約レベルおよび対応する候補は、SearchSpace内のnrofCandidatesによって構成されてもよい。
【0038】
電力を節約し、UE複雑性を低減させるために、CCE数またはPDCCH候補を低減させることが、実施されてもよい。UE挙動は、以下のように説明されることができる。UEは、DCIを受信してもよい。DCIは、少なくともスロット内で新しい限界をトリガしてもよい。適用遅延(Xとして示される)の後、UEは、新しい限界を用いて、限界持続時間(Yとして示される)内でスロットを監視してもよい。Yの後、UEは、UEが、レガシーまたは新しい限界を使用すること、またはUEが、所定のDCIフォーマットを受信することを示す、DCIを受信してもよい。このように、UEは、レガシーまたは新しい限界を用いて、スロットを監視してもよい。
【0039】
DCIインジケーションまたは特殊DCIトリガを使用して、UEは、新しい限界を用いて、Y(例えば、スロットまたはミリ秒において)を監視することを開始してもよい。新しい限界、限界持続時間Y、適用遅延X、またはYにおける標的スロットは、RRC、DCIによって、またはデフォルト設定を介して、構成されることができる。加えて、特有ALおよび対応する候補は、UEに関して構成されることができる。トリガ方法、標的SS、またはレガシー限界へのフォールバックの方法が、規定されることができる。
A.新しい限界を示す、またはトリガするためのダウンリンク制御情報(DCI)
1.トリガ方法
【0040】
下記で議論されるトリガ方法のいずれかは、上位層におけるパラメータが、構成された後、または低減されたPDCCH候補またはCCE数に対応する特徴が、有効にされた後、実行されてもよい。
【0041】
いくつかの実施形態では、新しいまたは特有DCIフォーマットが、新しい限界を示す、またはトリガするために使用されることができる。UEが、DCIフォーマットを検出すると、UEは、DCI、上位層構成、またはデフォルトルールによるインジケーションに従って、新しい限界を用いて標的スロットを監視してもよい。
【0042】
いくつかの実施形態では、新しいまたは特有無線ネットワーク一時識別子(RNTI)が、新しい限界を使用するために、UEをトリガするために使用されてもよい。UEが、RNTIを用いてスクランブリングされたDCIを検出する場合、UEは、DCI、上位層構成、またはデフォルトルールによるインジケーションに従って、新しい限界を使用して標的スロットを監視してもよい。
【0043】
いくつかの実施形態では、UEグループDCI(新しいRNTIの有無にかかわらずスクランブリングされる)が、UEの標的化グループのための新しい限界を示すために使用されることができる。UE(グループに属する)が、DCIを検出すると、UEは、DCI、上位層構成、またはデフォルトルールによるインジケーションに従って、新しい限界を用いて標的スロットを監視してもよい。
【0044】
いくつかの実施形態では、DCI内のNビット(フィールドを形成する)は、新しい限界またはレガシー限界を使用するかどうかを示すために使用されてもよい。UEが、DCIにおいて、本フィールドを検出すると、UEは、DCIによるインジケーションに従って、新しい限界またはレガシー限界を用いて標的スロットを監視してもよい。ビットの数は、(N≧1)を上回るまたはそれに等しくてもよい。
【0045】
いくつかの実施形態では、新しいまたは特有DCIが、半持続的スケジューリング、ダウンリンク(SPS-DL)DCI、またはダウンリンク(DL)半持続的スケジューリング(SPS)割当PDCCH、構成グラントアップリンク(CG-UL)DCI、または構成されたアップリンク(UL)グラントタイプ2PDCCH、またはスロットフォーマットインジケーション(SFI)DCI等の新しい限界をトリガしてもよい。UEが、特殊DCIを検出する場合、UEは、DCI、上位層構成、またはデフォルトルールによるインジケーションに従って、新しい限界を用いて標的スロットを監視してもよい。
【0046】
いくつかの実施形態では、任意のDCIは、新しい限界の使用をトリガしてもよい。UEが、DCIを受信すると、新しい限界が、トリガされてもよい。
2.RRC、DCI、またはデフォルト設定による限界のインジケーション
【0047】
レガシー限界テーブルは、異なるサブキャリア間隔(SCS)のための1つの限界セットと見なされることができる。逆に言えば、N個の限界セットが存在してもよい。PDCCH候補またはCCE数に関するN個の数の限界セットを(または1つの値をそれぞれ伴うN個のテーブル、またはN値を伴う1つのテーブル)は、DCIによって示される、事前定義される、または上位層(例えば、RRC)によって構成されることができる。
【0048】
上位層インジケーションは、特有の限界セット(UEによって使用されるべき、またはUEによる使用のために提案される)を示す、または規定する、フィールドを含んでもよい。各限界セットは、限界識別子または数(例えば、フィールド内にある場合とそうではない場合がある)を有してもよい。別のフィールドは、限界識別子数のリスト(例えば、UEが使用するために提案される)を示してもよい。上位層インジケーションは、N個の限界セットを示すために、
【化7】
ビットを使用することを含んでもよい。
【0049】
DCIインジケーションは、N個の限界セットを示すためのフィールドを含んでもよい。N個の限界セットは、事前定義されることができる、またはリストからのものであることができる。N個の限界セットの実施例は、下記のテーブル1に示される。
【表4】
上記に示されるように、SCS(u値)に関して、X
iは、特有の限界セットをレガシー限界から識別する、値を含んでもよい。SCSに関して、X
iは、0に等しい値(例えば、UEによるPDCCHの監視なし)を含んでもよい。
【0050】
加えて、Xは、テーブル2として示される、整数範囲[X
1~X
N]の一部であることができる。
【表5】
【0051】
同様に、SCSに関して、Xiは、レガシー限界からの値を備えてもよい。さらに、SCSに関して、Xiは、0に等しい値(例えば、UEによって監視されない)を備えてもよい。N=2(2つの限界セット=1つのレガシーセット、1つの新しいセット)の場合、具体的実施例が、以下のように示されることができる。
【0052】
実施例1-1:nは、係数であり、PDCCH候補に関する2つの限界セット
【表6-1】
【表6-2】
【0053】
実施例1-2:nは、係数であり、CCE数に関する2つの限界セット
【表7】
上記の実施例では、nは、所定の整数である、または上位層構成(例えば、RRC)によって構成または取得されてもよい。
【0054】
実施例1-3:新しい限界セットはそれぞれ、PDCCH候補に関して0に設定される(いくつかのシナリオでは、新しい限界セットのいくつかのみまたは全てが、0に設定されてもよい。
【表8】
【0055】
実施例1-4:新しい限界セットはそれぞれ、CCE数に関して0に設定される。いくつかのシナリオでは、新しい限界セットのうちのいくつかのみが、0に設定されてもよい。
【表9】
【0056】
限界セットが、0に設定される場合、UEは、Yにおけるスロットを監視しなくてもよい。さらに、SCSに関する限界セットにおける1つの値が、0として設定される場合、UEは、SCSとともに構成されると、Yにおけるスロットを監視しなくてもよい。
3.適用遅延(X)
【0057】
いくつかの実施形態では、DCIトリガ条件が、充足される場合、UEは、新しい限界(例えば、すぐに)を使用することを開始してもよく、X=0またはパラメータXが、構成される必要はないことを意味する。パラメータXは、存在しなくてもよい、または定義されなくてもよい。いくつかの実施形態では、DCIトリガ条件が、充足される場合、UEは、適用遅延X>0(スロットまたはms)の後、新しい限界を使用することを開始してもよい。値Xは、上位層シグナリング(例えば、RRC)によって事前定義または構成され、例えば、以下の様式で定義されてもよい。
【化8-1】
または
【化8-2】
nは、スケジューリングDCIを伴うスロット(またはスロットの持続時間)であり、X
0は、PDSCHの数秘術に基づき、μ
PDSCHおよびμ
PDCCHは、それぞれ、PDSCHおよびPDCCHに関するサブキャリア間隔構成であり、Z
uは、異なるSCSに従った、固定または構成された値である。
【0058】
X
0/Z
uは、以下のような上位層構成によって、事前定義または構成されてもよい。
【表10-1】
【表10-2】
【0059】
適用遅延Xは、SPS-DL(例えば、RRCパラメータである、SPS-Configを使用して)、CG-UL(RRC等の上位層パラメータである、ConfiguredGrantConfig)において構成されることができる、または帯域幅部分(BWP)あたりで構成されることができる。BWPあたり構成では、各構成は、対応するBWPにおいて有効であってもよい。BWP切替は、構成の変更(異なるBWPに変更されるとき)を指し得る。
4.限界持続時間(Y)
【0060】
限界持続時間Yでは、UEは、新しい限界を使用して、スロットを監視してもよい。UEは、本明細書で議論されるプロシージャのいずれかを使用して、Yを定義してもよい。いくつかの実施形態では、限界持続時間Yは、タイマとして定義されることができる。いくつかの実施形態では、限界持続時間Yは、デフォルト値(例えば、Y=8スロット/ms)に設定されてもよい。いくつかの実施形態では、限界持続時間Yは、上位層によって構成される、構成された値であってもよい。例えば、値は、SPS-Config/ConfiguredGrantConfigにおいて構成されてもよい。値は、BWPあたりまたは検索空間(SS)あたりで構成されてもよい。
【0061】
いくつかの実施形態では、限界持続時間Yは、DCIによって示されてもよい。値のセットYは、上位層パラメータにおけるリストによって、事前定義または構成されてもよい。いくつかの実施形態では、限界持続時間Yは、PDCCH終了スロットと対応するPDSCH/PUSCH開始スロットとの間の時間ドメイン持続時間として定義されてもよい。値は、例えば、適用遅延Xを含む、または除外する、K0/K2に等しくてもよい。
【0062】
いくつかの実施形態では、限界持続時間Yは、PDSCH開始(または終了)スロットと肯定応答(例えば、ACKまたはNACK)フィードバック開始(または終了)スロットとの間の時間ドメイン持続時間として定義されてもよい。値は、適用遅延Xを除外してもよい。いくつかの実施形態では、限界持続時間Yは、PDCCH終了スロットと肯定応答(例えば、ACK/NACK)フィードバック開始(または終了)スロットとの間で定義されてもよい。値は、適用遅延Xを除外してもよい。
【0063】
いくつかの実施形態では、限界持続時間Yは、BWPあたりベースで構成されてもよい。各構成は、対応するBWPにおいて有効であり得る。BWP切替は、構成における変更を指し得る。いくつかの実施形態では、限界持続時間Yは、SSあたりベースで構成されてもよい。各構成は、対応する検索空間において有効であり得る。異なるSSは、構成における変更を示してもよい。例えば、限界持続時間タイマは、{2,4,8,16}の可能性として考えられるY値を有することを定義され得、DCIは、2ビットを使用して、値4を示し得る。UEは、ひいては、Y=4スロット/msにおいて新しい限界を使用してもよい。タイマが、満了する(例えば、Y=4スロット/msを超えて)場合、UEは、レガシー限界にフォールバックしてもよい。
5.レガシー限界へのフォールバック方法
【0064】
いくつかの実施形態では、DCIのフィールドまたは媒体アクセス制御制御要素(MAC CE)における、1つまたはそれを上回る状態、またはDCIまたはMAC CEの1つまたはそれを上回るビットが、使用されてもよい。例えば、Nビットインジケーションが、使用されてもよい。Nビットにおける2^N状態またはDCIにおけるNビットフィールドの内の1つが、レガシー限界または新しい限界を使用することを示すために使用されてもよい。UEが、新しい限界を示す状態を受信すると、UEは、新しい限界を用いてYにおいてスロットを監視してもよい。UEが、レガシー限界を示す状態を受信すると、UEは、レガシー限界を用いてスロットを監視してもよい。
【0065】
いくつかの実施形態では、(例えば、フォールバック方法のための)レガシー限界のトリガまたはインジケーションは、タイマの満了を介してもよい。いくつかの実施形態では、レガシー限界のトリガまたはインジケーションは、定義されたDCIフォーマットを介してもよい。いくつかの実施形態では、レガシー限界のトリガまたはインジケーションは、CS-RNTIまたは定義されたRNTIによってスクランブリングされた、DCIの少なくとも一部を介してもよい。いくつかの実施形態では、レガシー限界のトリガまたはインジケーションは、定義されたALを介してもよい。いくつかの実施形態では、トリガまたはインジケーションは、定義された条件を介してもよい。
【0066】
いくつかの実施形態では、限界持続時間Yを伴うタイマが、満了すると、UEは、レガシー限界を用いてスロットを監視するためにフォールバックし得る。いくつかの実施形態では、UEが、所定のDCIフォーマット(例えば、非アクティブ化されたSPS-DLまたはCG-UL DCI)を受信すると、UEは、レガシー限界を用いてスロットを監視するためにフォールバックし得る。例えば、UEが、非アクティブ化されたSPS-DL DCIを受信すると、UEは、レガシー限界を用いてスロットを監視するためにフォールバックし得る。いくつかの実施形態では、PDSCHが終了する、またはACK/NACKが終了すると、UEは、レガシー限界を用いてスロットを監視するためにフォールバックし得る。
【0067】
いくつかの実施形態では、新しい限界をアクティブ化するDCIは、UEグループDCIであり得、非アクティブ化するDCIは、UE特有DCIであり得る、またはタイマが、満了する。いくつかの実施形態では、新しい限界をアクティブ化するDCIは、UEグループDCIであり得、非アクティブ化するDCIは、UEグループDCIであり得る、またはタイマが、満了する。いくつかの実施形態では、新しい限界をアクティブ化するDCIは、UE特有DCIであり得、非アクティブ化するDCIは、UE特有DCIであり得る、またはタイマが、満了する。UEグループDCIは、UEグループ共通CSS(タイプ3CSS)を指し得る。SPS-DL DCIは、CS-RNTIを用いてスクランブリングされたDCIが、SPSスケジューリングのために使用されることを指し得る。定義は、CG-UL DCIと類似してもよい。
B.限界持続時間(Y)内の標的スロット
【0068】
限界持続時間Y内で、機会スロットの全て(またはそのうちのいくつか)が、新しい限界を用いて監視されることができる。例えば、機会スロットのうちのいくつかは、新しい限界を用いて、標的スロットとして選択されることができ、他のスロットは、レガシー限界を用いて、監視されることができる。
1.N個全ての機会スロットを通した循環
【0069】
Nは、上位層によって構成されてもよく、DCIにおけるビットの数を決定してもよい。例えば、Nは、上位層によって構成されてもよい。DCIにおける2ビットフィールドは、各スロットが、新しい限界を使用する標的スロットであるかどうかを示すために使用されてもよい。DCIは、UE特有であってもよく、1つのDCIのみを用いて、特定のUEのために使用されることができる。
【0070】
加えて、DCIは、UEグループDCIであることができる。DCIが、複数のUEを示すために使用されることができる。DCI構造は、{ブロック数1、ブロック数2、…、ブロック数N}と類似し得る。各ブロックは、UEグループのUE毎のフィールドを有してもよい。ブロックの開始位置は、ブロックとともに構成される、UEに関する上位層構成によって提供されるパラメータによって決定されてもよい。
2.N個の機会スロット毎の所定の限界
【0071】
UEは、ルールに従って、第1のスロットに関する上限と、第2のスロットに関する別のセットの上限とを適用してもよい。各機会は、対応する限界と、n個全ての機会スロットサイクルとを有してもよい。n個の機会スロットに関する特有の限界は、(例えば、ルールを介して)事前定義される。例えば、ルールは、以下であってもよい。(1)第1のスロットは、限界X1に対応し、第2のスロットは、限界X2に対応する。n番目のスロット機会は、X1≦X2≦…≦Xnで充足されたXnに対応し、(2)第1のスロットは、限界X1に対応し、第2のスロットは、限界X2に対応し、n番目のスロット機会は、X1≧X2≧…≧Xnで充足されるXnに対応し、(3)X2i≦X2i+1またはX2i≧X2i+1であって、iは、自然数であり、(4)他のルールは、上位層によって再定義または構成される。
3.DCIインジケーションによって選択された標的スロットセットの定義
【0072】
UEは、DCIのインジケーションに従って、複数のルールからルールを選択してもよい。いくつかの実施形態では、所定のM個のルールが存在すると、DCIは、
【化9】
ビットを用いたM個のルールの1つを示すために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、上位層によって構成されたM個のルールが存在すると、DCIは、
【化10】
ビットを用いたM個の制限の1つを示すために使用されてもよい。
【0073】
どのルールが選択されるべきかは、DCIに従い、1つまたはそれを上回る制限を被る。制限は、上位層によって構成される、N個全ての機会スロットの循環を含んでもよい。制限は、n個の機会スロット(例えば、ルール1、ルール2、ルール3等)毎の事前定義または構成された限界を含んでもよい。
C.集約レベル(AL)および対応する候補に関するDCIのインジケーション
【0074】
searchspace IEは、ALおよびSSのためのPDDCH候補を構成してもよい。ALが、RRC周期に関して適応するべきであるため、より多いタイプの集約レベルが、構成されてもよく、より多いPDCCH候補の使用につながる。しかしながら、期間に関して、チャネル条件が、静的であるべきと識別される場合、より少ないPDCCH候補が、電力およびUE処理時間を節約するために使用されることができる。
【0075】
DCIは、ALおよび標的SSに関する候補を示してもよい。UEが、標的SSにおいてスロットを監視すると、UEは、ALおよび限界持続時間Yにおける候補を用いて、PDCCHをデコーディングしてもよい。限界持続時間時間Yの後、またはUEがレガシー限界にフォールバックするためのインジケーションを受信すると、UEは、RRC構成されたALおよび候補を用いて、スロットを監視するためにフォールバックし得る。
1.標的検索空間
【0076】
いくつかの実施形態では、標的SSは、ALおよび候補を示すDCIが対応する、SSに対応してもよい。これは、UEが、示されたALおよび候補を用いて単一特有SSを監視することを意味し得る。いくつかの実施形態では、標的SSは、USSに対応してもよい。これは、UEが、示されたALおよび候補を用いてUSSを監視することを意味し得る。いくつかの実施形態では、標的SSは、USSまたはUEグループCSSを含んでもよい。いくつかの実施形態では、標的SSは、上位層によって構成されてもよい。例えば、searchspace IE内の1ビットは、標的SSかどうかを示してもよい。加えて、RRCにおけるパラメータ内のXビットは、SSが、標的SSとして選択されることを示す。
【0077】
いくつかの実施形態では、標的SSは、DCIによって示されてもよい。DCIは、とりわけ、USS、グループ共通CSS、またはセル特有CSSから、1つまたはそれを上回るSSを示してもよい。例えば、標的SSセットは、全てのUSSを含んでもよい。X USSは、UEのために構成されてもよい。SSが、標的SSであることを示すDCIにおいて、ビットマップを伴うXビットがあってもよい。別の実施例では、標的SSセットは、全てのUSSであってもよく、Xの総数USSの1つは、標的SSであってもよい。SSが、選択されたことを示すDCIにおいて、
【化11】
ビットがあってもよい。
2.トリガ
【0078】
総SSの数が、Nより大きいまたは等しい場合、またはUSSの数が、Nより大きいまたは等しい、またはsearchspcae IEによって構成されるSSの数が、Nより大きいまたは等しい、または標的SSの数が、Nより大きいまたは等しい場合、フィールドは、DCIにおけるALまたは対応する候補が、存在することを示してもよい。
【0079】
SS構成に関する、またはX≧X0(X0は、閾値値である)を伴う複数のSS構成に関する、集約レベルのXタイプが存在する場合、フィールドは、DCIにおけるALまたは対応する候補が、存在することを示してもよい。上位層が特有パラメータを構成する場合、または上位層によって提供されるパラメータが、本特徴を有効にすることを示す場合、フィールドは、ALまたはDCIにおける対応する候補が、存在することを示してもよい。
【0080】
上記に説明されるトリガ方法および適用遅延方法もまた、適用可能であり得る。上記に説明される限界持続時間Yおよび標的スロット方法もまた、適用可能であり得る。
3.既存の構成からRRCパラメータsearchspaceIEからのALおよび候補のDCIにおけるインジケーション
【0081】
SS構成または複数のSS構成に関するXタイプの集約レベルが存在する場合、
【化12】
または
【化13】
ビットが、DCIまたはRRCシグナリングを使用して、どのAL(ALの1タイプ)および対応する候補が選択され得るかを示すために使用されてもよい。例えば、以下となる。
【表11】
【0082】
SS構成または複数のSS構成のためのXタイプの集約レベルが存在する場合、Nビットは、どのAL(1またはより多いタイプのAL)および候補が選択され得るかを示すために使用されてもよい。
【0083】
Nが、構成される場合、最大で2^N状態が存在してもよい。例えば、N=3であって、{x0,x1,x2,x3}(ALセット)を含む、4つのタイプのALが存在する。
【表12】
【0084】
例えば、N=3であって、{x0,x1,x2,x3,x4}(ALセット)を含む、5つのタイプのALが存在する
【表13】
【0085】
例えば、N=3であって、{x0,x1,x2}(ALセット)を含む、3つのタイプのALが存在する。
【表14】
【0086】
例えば、N=2であって、{x0,x1,x2}(ALセット)を含む、3つのタイプのALが存在する。
【表15】
【0087】
例えば、N=2であって、{x0,x1}(ALセット)を含む、2つのタイプのALが存在する。
【表16】
【0088】
xi-1<xiのとき、以下のルールが、検討され得る。(1)小ALが、より高い優先順位を有するべきである、(2)少数のALタイプが、より高い優先順位を有するべきである、および(3)「持続的」複数のALa(xi-1,xi)が、「断続的」(xi-1,xi+1)よりもより高い優先順位を有するべきである。
【0089】
ALセットは、x個のグループとして分割されてもよく、グループの1つを示すために、
【化14】
ビットを使用してもよい。いくつかの実施形態では、ビットマップまたはリソースインジケータ値(RIV)方法が、ALセットをグループに分割するために使用されてもよい。ビットマップを用いることで、ALセットは、n個のタイプのALを備える。nビットを伴うビットマップが、どのタイプのALが1つのグループの中に選択されるかを示す。RIV方法を用いることで、プロシージャは、以下の様式で定義されてもよい。
【化15】
式中、0<L≦14-Sであって、Sは、開始ALを指し、Lは、1つのグループから成る、ALのタイプの数を指し、開始および長さインジケータ値(SLIV)は、1つのグループのためのインジケータを指し、n
0は、
【化16】
に等しい。
【0090】
ベースラインALは、以下の様式で定義されてもよい。いくつかの実施形態では、ベースラインALは、平均に基づいてもよい。SS(例えば、USS、USSおよびUEグループCSS、1つのSS、全てのSSまたは所定の構成されたSS、または標的SS)によって構成される平均ALは、ベースラインAL(BAL)として仮定されてもよい。ALセットは、{M
1,M
2…,M
J}であってもよく、BALM
jは、
【化17】
最小値を充足させるために決定されてもよい。M
iに関する2つの異なるソリューションが存在する場合、より大きいものまたはより小さいものが、BALのために使用されることができる。
【0091】
いくつかの実施形態では、ベースラインALは、最頻値、中央値、最頻値、または分散値に従って、使用されてもよい。SS(例えば、USS、USSおよびUEグループCSS、1つのSS、全てのSSまたは事前定義または構成されたSS、または標的SS)によって構成される、ALの最頻値、中央値、最頻値、分散値は、BALを計算するために使用されることができる。本演算は、平均と類似し得る。
【0092】
ALは、BALと、オフセットによるNビットを伴う、DCIとに基づいて、定義されてもよい。例えば、N=2であって、BALをM
iとして設定する。
【表17】
【0093】
ALセットが、機会スロット循環に関して定義されてもよい。ALセットは、J個の機会スロット、例えば、{M1,M2…,MJ}に関して定義されてもよい。UEは、AL=M1を用いて(1+J*n)番目のスロットを監視してもよく、AL=Miを用いて(i+J*n)番目のスロットを監視してもよく、nは、自然数である。オフセットAが、考慮されることができる。UEは、AL=M1を用いて(1+J*n+A)番目のスロットを監視し、AL=Miを用いて(i+J*n+A)番目のスロットを監視してもよい。
【0094】
複数のALセットは、事前定義またはRRC構成される、または上位層によって構成されることができ、セットの1つは、DCI、RRCパラメータ、上位層構成、またはデフォルトルールによって示される、または選択されることができる。
4.レガシー監視にフォールバックするためのプロシージャ
【0095】
いくつかの実施形態では、DCIにおける1ビットは、レガシー監視または限界にフォールバックするかどうかを示すために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、Nビットにおける1つの状態は、UEがレガシー監視または限界にフォールバックすることを示すために使用されてもよい。限界持続時間Yの後、またはタイマが、満了した後、UEは、レガシー監視または限界にフォールバックしてもよい。
【0096】
UE挙動に関して、UEは、2つまたはそれを上回る検索空間の間で区別されることができない、スロット上では、DCIを受信することが予期され得ない。いくつかの実施形態では、UEは、異なるALおよび候補を示す機会スロット上では、複数のDCIを受信することが予期され得ない。UEが、適用遅延Xにおいて、ALまたは候補(限界)を示すDCIを受信すると、UEは、ALおよび候補を変更するDCIを受信することが予期され得ない。
D.対応するSSにおけるXおよびDCIフォーマットZへのALセットを伴うダウンリンク制御情報(DCI)の検出
【0097】
ALに関して、UEが、時間限界持続時間Yまたは標的スロットまたは標的SSにおいて、ALセットX={M1,M2…,MJ}を用いてDCIを検出した後、UEは、AL=Xを用いてスロットを監視し得る(またはそれが予期され得る)。UEが、スロットiXi={M1,M2…,MJ}においてALセットXを用いてDCIを検出した後、UEは、ALXi={M1,M2…,MJ}を用いて次のPDCCH機会スロットを監視し得る。換言すると、UEは、ALXi-1={M1,M2…,MJ}を用いてPDCCH機会スロットi(例えば、標的スロット、標的SS、限界持続時間Y、またはその他において)を監視し得る(またはそれが予期され得る)。セットXi-1={M1,M2…,MJ}は、UEが、PDCCH機会スロットi-1を監視し、それを用いてDCIを検出することになるとき、ALセットであってもよい。候補は、ALに関して同一であることができる。
【0098】
DCIサイズタイプまたはDCIフォーマットの数に関して、UEが、トリガDCIを用いてPDCCH機会スロットをデコーディングし、UEが、スロットにおいて、DCIサイズタイプの数(またはDCIフォーマット)xを取得した後、UEは、時間限界持続時間Yにおけるxに関連した限界を用いて、スロットを監視することが予期され得る。例えば、xが、1~閾値x0に属するとき、新しい限界または限界X0が、使用されてもよい。そうでなければ、対応するレガシー限界が、使用されてもよい。Xが、インターバルxi-1+1~xiに属するとき、新しい限界または限界Xiが、使用されてもよい。
【0099】
限界持続時間Yは、とりわけ、スロット、ミリ秒、タイマ、PDCCH監視機会の数、またはSSに関するPDCCH監視機会の数に基づいて定義されてもよい。加えて、PDCCH候補およびCCE数以外に、限界はまた、とりわけ、PDCCHスキップ(またはPDCCHミュート)、限定された検索空間、または限定されたCORESETを含んでもよい。
E.半持続的スケジューリング(SPS)検証
【0100】
マルチトランスポートブロック(TB)スケジューリング特徴が、構成または有効にされると、SPSアクティブ化または解放M-PDCCH検証に関する特殊フィールドは、以下のようであってもよい。ユニキャストフィールドのためのスケジューリングTBにおける冗長性バージョンが、0(例えば、「00」)に設定されてもよい。DCIフォーマット6-0Aに関するユニキャストフィールドのためのスケジューリングTBにおけるハイブリッド自動反復要求(HARQ)プロセス数が、「000」に設定されてもよい。周波数分割デュプレックス(FDD)におけるDCIフォーマット6-1Aに関するユニキャストフィールドのためのスケジューリングTBにおけるHARQプロセス数が、「000」に設定されてもよい。時分割デュプレックス(TDD)におけるDCIフォーマット6-1Aに関するユニキャストフィールドのためのスケジューリングTBにおけるHARQプロセス数が、「0000」または「000」に設定されてもよい。例えば、以下である。テーブル9.2-1D:multi-TB-DL-configまたはmulti-TB-UL-configが、構成される場合の、SPSアクティブ化MPDCCH検証に関する特殊フィールド
【表18】
テーブル9.2-1E:multi-TB-DL-configまたはmulti-TB-UL-configが、構成される場合の、SPS解放MPDCCH検証に関する特殊フィールド
【表19】
【0101】
マルチTB HARQプロセスグループフィールドは、「0」に設定されてもよい。マルチTB HARQプロセスグループフィールドが、提示される場合、「0」に設定されてもよい。
F.動的ダウンリンク制御情報を使用して、制御チャネルを監視するための方法
【0102】
ここで
図3を参照すると、動的ダウンリンク制御情報(DCI)を使用して、制御チャネルを監視する方法300が、描写される。方法300は、BS102またはUE104等の本明細書に詳細される1つまたはそれを上回るコンポーネントを使用して実装され得る、またはそれによって実施され得る。概要として、無線通信デバイスが、上位層構成(305)を受信してもよい。無線通信デバイスは、ダウンリンク制御情報(310)を受信してもよい。無線通信デバイスは、レガシーまたは非レガシー限界(315)を使用するかどうかを決定してもよい。レガシー限界を使用することを決定すると、無線通信デバイスは、非レガシー限界(320)を適用してもよい。逆に言えば、非レガシー限界を使用することを決定すると、無線通信デバイスは、レガシー限界(325)を適用してもよい。無線通信デバイスは、非レガシー限界(330)を使用して、制御チャネルをデコーディングしてもよい。無線通信デバイスは、フォールバック条件が、充足される(335)かどうかを決定してもよい。無線通信デバイスは、レガシー限界(340)を使用して、制御チャネルをデコーディングしてもよい。
【0103】
さらに詳細に、無線通信デバイス(例えば、UE104)が、無線通信ノード(例えば、BS102)から上位層構成を読み出す、識別する、または受信してもよい(305)。無線通信ノードは、上位層構成を無線通信デバイスに提供する、送信する、または伝送してもよい。上位層構成は、とりわけ、無線リソース制御(RRC)パラメータ、断続受信(DRX)パラメータ、および帯域幅部分(BWP)関連パラメータ等の1つまたはそれを上回るパラメータを含んでもよい。上位層構成のパラメータは、スロットあたり制御チャネル(例えば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH))候補と、スロットあたり制御チャネル要素(CCE)数限界とを規定する、識別する、または別様に定義してもよい。各スロットは、制御チャネルに関するリソース(例えば、時間および周波数)に対応するまたは含んでもよい。制御チャネル候補は、無線通信デバイスによって監視されるべき、単一セルにおける制御チャネルのセットを識別するまたは含んでもよい。CCE数限界は、制御チャネルにおける単一セル内の非重複要素の数を定義または規定してもよい。
【0104】
無線通信デバイスは、ダウンリンク制御情報(DCI)を無線通信ノードから読み出す、識別する、または別様に受信してもよい(310)。無線通信ノードは、DCIを無線通信デバイスに提供する、送信する、または伝送してもよい。DCIは、制御チャネル(例えば、PDCCH)監視のための上限をトリガする、または示すように構成されてもよい。上限は、1つまたはそれを上回るスロットにおけるPDDCHの数および制御チャネル要素の数に関連してもよい。いくつかの実施形態では、PDCCH監視のための上限は、1つまたはそれを上回るスロット(M-PDDCH)において、監視するべき最大数のPDCCH候補を識別するまたは含んでもよい。いくつかの実施形態では、PDCCH監視のための上限は、1つまたはそれを上回るスロットにおいて、最大数の非重複制御チャネル要素(CCE)を識別するまたは含んでもよい。いくつかの実施形態では、上限は、レガシー限界または非レガシー限界を識別するまたは含んでもよい。いくつかの実施形態では、上限は、M-PDCCHをヌル(例えば、0)に設定してもよい。いくつかの実施形態では、上限は、M-CCEをヌル(例えば、0)に設定してもよい。いくつかの実施形態では、上限は、M-PDCCHまたは各サブキャリア間隔(SCS)のためのM-CCEに関する値を含んでもよい。いくつかの実施形態では、上限は、M-PDCCHまたはSCS毎のM-CCEに関する値の範囲を含んでもよい。いくつかの実施形態では、上限は、とりわけ、PDCCHスキップまたはミュートに関する限界、検索空間に関する限界、および制御リソースセット(CORESET)に関する限界等のPDCCH監視のための1つまたはそれを上回る制約を含んでもよい。
【0105】
無線通信デバイスは、上限に関する非レガシー(またはレガシー)値を使用するために、DCIによってトリガされてもよい。DCIは、任意の数の条件または要因を使用して、上限をトリガする、または示すように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、DCIは、新しいまたは定義されたDCIフォーマットを識別する、または有してもよい。DCIは、種々のフォーマット(例えば、1-x、0-x、または2-x)に従ってもよく、フォーマットのうちの1つまたはそれを上回るものは、PDCCH監視のための上限をトリガする、または示すために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、DCIの少なくとも一部は、構成されたスケジューリング無線ネットワーク一時識別子(CS-RNTI)または定義されたRNTIによってスクランブリングされてもよい。DCIの部分は、巡回冗長性チェック部分に対応してもよく、上限をトリガする、または示すためにスクランブリングされてもよい。RNTIは、定義済み、または新しく定義されてもよく、無線通信デバイスに対応してもよい。いくつかの実施形態では、上限をトリガする、または示すためのDCIの構成は、とりわけ、ダウンリンク(DL)半持続的スケジューリング(SPS)割当PDCCHまたはアップリンク(UL)グラントタイプ2PDCCH等のPDCCHを介してもよい。いくつかの実施形態では、DCIは、無線通信デバイスを含む、無線通信デバイスのグループのためのDCIに対応する、それを含む、またはそのものであってもよい。DCIグループは、標的化無線通信デバイスのグループのためのRNTIの使用の有無にかかわらず、識別されてもよい。
【0106】
いくつかの実施形態では、上限をトリガする、または示すためのDCIの構成は、DCI内のNビット(例えば、N≧1を用いて)を介してもよい。Nビットは、1つまたはそれを上回るレガシー限界または1つまたはそれを上回る非レガシー限界の使用を示してもよい。Nビットは、レガシーまたは非レガシー限界の使用を示すために、DCI内にフィールドを形成してもよい。いくつかの実施形態では、DCIの構成は、DCI内のフィールドを介して、上限をトリガする、または示す。フィールドは、レガシーまたは非レガシー限界の使用を示してもよい。いくつかの実施形態では、上限をトリガする、または示すためのDCIの構成は、定義されたDCIである、またはそれに対応するDCIを介してもよい。定義されたDCIは、新しく定義されたDCIであってもよい、または所定または既存のセットのDCIの1つに従ってもよい。いくつかの実施形態では、上限をトリガする、または示すためのDCIの構成は、任意のDCIの受信に応答してもよい。
【0107】
いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、パラメータの上位層構成を介して、DCIによってトリガされるように構成されてもよい。上位層構成は、RRC、DCIによって、またはデフォルトによるものでもよく、上限をトリガする、または示すためのパラメータを含む、フィールドを含んでもよい。いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、上限と関連付けられる少なくとも1つの特徴を有効にする、パラメータを介して、DCIによってトリガされるように構成されてもよい。少なくとも1つの特徴は、上位層構成(例えば、パラメータを含有するフィールド内に)に示される、または含まれてもよい。
【0108】
無線通信デバイスは、PDCCH監視のための上限をトリガする条件を識別または決定してもよい(315)。決定は、無線通信ノードから受信されたDCIに従ってもよい。受信に応じて、無線通信デバイスは、DCIを解析してもよい。DCIの解析は、上限がPDCCH監視のためにトリガされるかどうかを示してもよい。例えば、無線通信デバイスは、DCI内のNビットフィールドを解析してもよい。Nビットから、無線通信デバイスは、上限に関するレガシー値または非レガシー値を使用するかどうかを決定してもよい。Nビットが、非レガシー(または再定義された)値の使用を示す場合、無線通信デバイスは、非レガシー値が、PDCCH監視のために使用されるべきであることを決定してもよい。他方では、Nビットが、レガシー値の使用を示す場合、無線通信デバイスは、レガシー値が、使用されるべきであることを決定してもよく、無線通信デバイスは、そのような値が、PDCCH監視のために使用されるべきであることを決定してもよい。レガシー限界を使用することを決定すると、無線通信デバイスは、非レガシー限界を識別する、選択する、または別様に適用してもよい(320)。逆に言えば、非レガシー限界を使用することを決定すると、無線通信デバイスは、レガシー限界を識別する、選択する、または別様に適用してもよい(325)。
【0109】
無線通信デバイスは、非レガシー限界を使用して、制御チャネルを処理またはデコーディングしてもよい(330)。無線通信デバイスは、非レガシー値に設定された上限に従って、少なくとも1つのスロットにおいて、少なくとも1つのPDDCHをデコーディングしてもよい。無線通信は、上限を使用して、少なくとも1つのスロットにおけるPDCCHを監視してもよい。デコーディングによって、無線通信デバイスは、PDCCHデータ(例えば、DCI)を見出す、または識別し得る。いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、スロット内のPDCCHを検索するために、ブラインドデコーディングを適用してもよい。いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、ある時間持続時間内にスロットにおけるPDCCHをデコーディングしてもよい。時間持続時間は、とりわけ、少なくとも1つの標的スロット、少なくとも1つの標的検索空間(SS)、標的SSにおける少なくとも1つの標的スロット、または標的SSのPDCCH機会に対応してもよい。
【0110】
いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、上限を適用するための開始場所を識別または決定してもよい。開始場所は、そこでPDCCH監視のための上限を適用する、場所(例えば、時間)を識別してもよい。開始場所の決定は、適用遅延に従う、または適用遅延がゼロ時間単位またはそれが不在であるとき、DCIのスロットの後であってもよい。いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、任意の数の要因を使用して、適用遅延を識別する、計算する、または決定してもよい。いくつかの実施形態では、適用遅延の決定は、1つまたはそれを上回る上位層構成のパラメータに従ってもよい。いくつかの実施形態では、適用遅延の決定は、少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の数秘術、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、またはPDCCHに従ってもよい。いくつかの実施形態では、適用遅延の決定は、帯域幅部分(BWP)あたりベースであってもよい。決定を用いることで、無線通信デバイスは、適用遅延に対応する、時間持続時間の後、または適用遅延がゼロ時間単位またはそれが不在である、DCIのスロットの後、PDCCHをデコーディングしてもよい。
【0111】
いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、限界持続時間に対応する時間持続時間の間、少なくとも1つのPDCCHのデコーディングにおける上限を適用または使用してもよい。限界持続時間は、スロットの数、ミリ秒、PDCCH監視機会、SSのためのPDCCH監視機会に従って、またはタイマに従って定義されてもよい。無線通信デバイスは、任意の数の要因を使用して、限界持続時間を識別する、計算する、または決定してもよい。いくつかの実施形態では、限界持続時間は、定義されたタイマに従ってもよい。いくつかの実施形態では、限界持続時間は、デフォルト値、唯一の値、所定の値、特有値、または1つのセットの値等の定義された値に従ってもよい。いくつかの実施形態では、限界持続時間は、上位層構成に従ってもよい。いくつかの実施形態では、限界持続時間は、DCI(例えば、フィールドに規定されるような)からのインジケーションに従ってもよい。いくつかの実施形態では、限界持続時間は、1つまたはそれを上回るチャネルに対する定義された持続時間(例えば、上記に定義されるように、PDCCH終了スロットと対応するPDSCHまたはPUSCH開始スロットとの間またはK0/K2に等しい)に従ってもよい。いくつかの実施形態では、限界持続時間は、断続受信(DRX)構成に従ってもよい。開始場所の決定は、上限をトリガするように構成される、DCIのスロットの場所に従ってもよい。
【0112】
デコーディングする際、無線通信デバイスは、集約レベル(AL)および標的検索空間(SS)のための対応するPDCCH候補を識別または決定してもよい。集約レベルは、PDCCHに関して割り当てられたCCEの数を指す、またはそれに対応し得る。例えば、集約レベルは、PDDCH(例えば、PDCCH DCIメッセージ)を搬送するために、(例えば、CORESET内の)リソース要素の数を測定してもよい。ALを決定するために、無線通信デバイスは、標的SSを識別または決定してもよい。標的SSの決定は、上位層構成、DCIにおけるインジケーション、または定義された設定(例えば、デフォルト設定、唯一の設定、定義または所定の設定、設定のセットの規定された設定)に従ってもよい。
【0113】
いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、複数の選択から、ALおよび標的SSのための対応するPDCCH候補を決定してもよい。いくつかの実施形態では、決定は、DCIにおけるインジケーションに従ってもよい。DCIは、ALおよび標的SSのための対応するPDCCHを規定または定義してもよい。いくつかの実施形態では、決定は、RRCシグナリングに従ってもよい。いくつかの実施形態では、決定は、ベースラインALに従ってもよい。ベースラインALは、ALの平均数、ALにおける最頻値、中央値、最頻値、または分散値に対応してもよく、またはDCIに示されるようなものであってもよい。いくつかの実施形態では、決定は、上位層構成(例えば、RRC、DCI、またはデフォルト)に従ってもよい。いくつかの実施形態では、決定は、定義された設定(例えば、デフォルト設定、唯一の設定、所定の設定、規定または所定の設定のセットの1つ)に従ってもよい。
【0114】
ALおよび対応するPDCCH候補または標的SSを決定する際、無線通信デバイスは、任意の数のALおよび対応するPDCCH候補を識別または決定してもよい。いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、1つのALを決定してもよい。いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、1つのALと、1つのALに対応する候補(例えば、PDCCH候補)とを決定してもよい。いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、少なくとも2つのALを決定してもよい。いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、少なくとも2つのALと、2つのALに対応する候補とを決定してもよい。
【0115】
いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、別のスロットにおけるALセットの識別に基づいて、1つのスロットにおけるALを識別または決定してもよい。スロットはそれぞれ、とりわけ、PDCCH機会スロット、標的スロット、限界持続時間における1つのスロット、または任意のスロットに対応する、またはそれらであってもよい。いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、第1のスロットにおけるALセットを用いて、DCIを検出してもよい。DCIの検出に応答して、無線通信デバイスは、第1のスロットにおいて検出されたALセットを用いて、第2のスロットのALを決定してもよい。いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、別のスロットから識別されたDCIに関して、1つのスロットにおけるALまたは上限を識別または決定してもよい。いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、第1のスロットをデコーディングし、DCIサイズタイプの数またはDCIフォーマットを使用して、第1のスロットを監視してもよい。いくつかの実施形態では、無線通信デバイスは、第1のスロットからDCIサイズタイプまたはDCIフォーマットの数に関して、第2のスロットにおけるALまたは上限を決定してもよい。
【0116】
無線通信デバイスは、フォールバック条件が、充足されるかどうかを識別または決定してもよい(335)。フォールバック条件は、レガシー値が、PDCCH監視における上限に関する非レガシー値の代わりに使用されるべきである、コンテキストまたはシナリオを定義または規定してもよい。フォールバック条件は、無線通信ノードから受信されたDCIによってトリガまたは示されるレガシー値を用いて、上限と関連付けられ得る。フォールバック条件が、トリガされると、無線通信デバイスは、PDCCH監視のためのレガシー限界を使用して、制御チャネルをデコーディングしてもよい。そうでなければ、フォールバック条件が、トリガされないと、無線通信デバイスは、PDCCH監視のための非レガシー限界を使用して、制御チャネルをデコーディングすることを継続し得る。
【0117】
レガシー限界を用いた上限のトリガまたはインジケーションは、上記に議論されるような、非レガシー限界を用いた上限のトリガまたはインジケーションに類似してもよく、任意の数の要因に従ってもよい。いくつかの実施形態では、トリガまたはインジケーションは、DCIのフィールドまたは媒体アクセス制御制御要素(MAC-CE)における、1つまたはそれを上回る状態を介してもよい。DCIまたはMAC-CE内のフィールドは、フォールバック(例えば、PDCCH監視に関するレガシー限界の使用)が、トリガされるべきかどうかを示してもよい。いくつかの実施形態では、トリガまたはインジケーションは、DCIまたはMAC CEの1つまたはそれを上回るビットを介してもよい。DCIまたはMAC-CE内のビットは、フォールバックが、トリガされるべきであるかどうかを示してもよい。いくつかの実施形態では、トリガまたはインジケーションは、PDSCHの終了または関連付けられる肯定応答(ACK)または否定応答(NACK)を介してもよい。PDSCHが終了すると(例えば、ACKまたはNACKによって示される)、無線通信デバイスは、レガシー限界のトリガを決定してもよい。
【0118】
いくつかの実施形態では、トリガまたはインジケーションは、無線通信デバイスのグループ(UEグループDCI)に関するDCIに対応するDCI、または無線通信デバイスに関するDCIを介してもよい。非レガシー限界をアクティブ化するDCIは、無線通信デバイスを含む、UEグループに関してもよく、非レガシー限界を非アクティブ化するDCIは、無線通信デバイスに対応するUE特有DCIであってもよい。いくつかの実施形態では、レガシー限界のトリガまたはインジケーションは、タイマの満了を介してもよい。タイマは、1つまたはそれを上回るスロットにおけるPDCCH監視を追跡してもよい。いくつかの実施形態では、レガシー限界のトリガまたはインジケーションは、定義されたDCIフォーマットを介してもよい。DCIは、種々のフォーマット(例えば、1-x、0-x、または2-x)に従ってもよく、フォーマットのうちの1つまたはそれを上回るものは、PDCCH監視のための上限をトリガする、または示すために使用されてもよい。
【0119】
いくつかの実施形態では、レガシー限界のトリガまたはインジケーションは、CS-RNTIまたは定義されたRNTIによってスクランブリングされたDCIの少なくとも一部を介してもよい。DCIの部分は、巡回冗長性チェック部分に対応してもよく、上限をトリガする、または示すためにスクランブリングされてもよい。RNTIは、定義済み、または新しく定義されてもよく、無線通信デバイスに対応してもよい。いくつかの実施形態では、レガシー限界のトリガまたはインジケーションは、とりわけ、ダウンリンク(DL)半持続的スケジューリング(SPS)割当PDCCHまたはアップリンク(UL)グラントタイプ2PDCCH等のPDCCHを介してもよい。いくつかの実施形態では、レガシー限界のトリガまたはインジケーションは、定義されたALを介してもよい。トリガに関する定義されたALのうちの少なくとも1つの検出に応じて、無線通信デバイスは、フォールバックに入り、PDCCH監視に関するレガシー限界をトリガしてもよい。いくつかの実施形態では、トリガまたはインジケーションは、定義された条件を介してもよい。
【0120】
無線通信デバイスは、レガシー限界を使用して、制御チャネルをデコーディングしてもよい(340)。無線通信デバイスは、レガシー値における上限セットに従って、少なくとも1つのスロットにおいて、少なくとも1つのPDDCHをデコーディングしてもよい。レガシー値に設定される上限を使用するPDDCHのデコーディングは、異なる値の使用を除き、非レガシー値に設定される上限を使用したデコーディングに類似してもよい。レガシー限界を使用する制御チャネルのデコーディングは、レガシー限界が、適用されるべきと決定される、またはトリガフォールバック条件に応答すると、実施されてもよい。
【0121】
本ソリューションの種々の実施形態が、上記に説明されたが、それらは、限定としてではなく、実施例としてのみ提示されたことを理解されたい。同様に、種々の略図は、例示的アーキテクチャまたは構成を描写し得、これは、当業者が、本ソリューションの例示的特徴および機能を理解することを可能にするために提供される。しかしながら、そのような当業者は、本ソリューションが、図示される例示的アーキテクチャまたは構成に制限されず、種々の代替アーキテクチャおよび構成を使用して実装されることができることを理解するであろう。加えて、当業者によって理解されるであろうように、一実施形態の1つまたはそれを上回る特徴は、本明細書に説明される別の実施形態の1つまたはそれを上回る特徴と組み合わせられることができる。したがって、本開示の範疇および範囲は、上記に説明される例証的実施形態のいずれかによって限定されるべきではない。
【0122】
また、「第1」、「第2」等の指定を使用した本明細書における要素の任意の参照は、概して、それらの要素の量または順序を限定するものではないことを理解されたい。むしろ、これらの指定は、本明細書では、2つまたはそれを上回る要素または要素のインスタンス間で区別する便宜的手段として使用されることができる。したがって、第1および第2の要素の参照は、2つのみの要素が採用され得る、または第1の要素がある様式において、第2の要素に先行しなければならないことを意味するものではない。
【0123】
加えて、当業者は、情報および信号が種々の異なる技術および技法のいずれかを使用して表されることができることを理解するであろう。上記の説明において参照され得る、例えば、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、およびシンボルは、例えば、電圧、電流、電磁波、磁場または粒子、光学場または粒子、または任意のそれらの組み合わせによって表されることができる。
【0124】
当業者はさらに、本明細書に開示される側面に関連して説明される、種々の例証的論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、方法、および機能のいずれかが、電子ハードウェア(例えば、デジタル実装、アナログ実装、またはその2つの組み合わせ)、ファームウェア、命令を組み込む種々の形態のプログラムまたは設計コード(本明細書では、便宜上、「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュールと称され得る)、またはこれらの技法の任意の組み合わせによって実装されることができることを理解するであろう。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの本可換性を明確に図示するために、種々の例証的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップは、概して、その機能性の観点から上記に説明される。そのような機能性が、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェア、またはこれらの技法の組み合わせとして実装されるかどうかは、特定の用途および全体的システム上に課される設計制約に依存する。当業者は、説明される機能性を特定の用途毎に種々の方法で実装することができるが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものではない。
【0125】
さらに、当業者は、本明細書に説明される種々の例証的論理ブロック、モジュール、デバイス、コンポーネント、および回路が、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、または任意のそれらの組み合わせを含み得る、集積回路(IC)内に実装される、またはそれによって実施されることができることを理解するであろう。論理ブロック、モジュール、および回路はさらに、アンテナおよび/または送受信機を含み、ネットワークまたはデバイス内の種々のコンポーネントと通信することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであることができるが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、または状態機械であることができる。プロセッサはまた、コンピューティングデバイス、例えば、DSPおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併せた1つまたはそれを上回るマイクロプロセッサの組み合わせ、または本明細書に説明される機能を実施するための任意の他の好適な構成の組み合わせとして実装されることができる。
【0126】
ソフトウェア内に実装される場合、機能は、1つまたはそれを上回る命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されることができる。したがって、本明細書に開示される方法またはアルゴリズムのステップは、コンピュータ可読媒体上に記憶されるソフトウェアとして実装されることができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体の両方を含み、コンピュータプログラムまたはコードを1つの場所から別の場所に転送することを可能にされ得る、任意の媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の利用可能な媒体であることができる。限定ではなく、一例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、または所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形態で記憶するために使用され得、かつコンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含むことができる。
【0127】
本書では、用語「モジュール」は、本明細書で使用されるように、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、および本明細書に説明される関連付けられる機能を実施するためのこれらの要素の任意の組み合わせを指す。加えて、議論の目的のために、種々のモジュールは、離散モジュールとして説明される。しかしながら、当業者に明白となるであろうように、2つまたはそれを上回るモジュールが、組み合わせられ、本ソリューションの実施形態に従って関連付けられる機能を実施する、単一モジュールを形成してもよい。
【0128】
加えて、メモリまたは他の記憶装置および通信コンポーネントが、本ソリューションの実施形態において採用されてもよい。明確にする目的のために、上記の説明は、異なる機能ユニットおよびプロセッサを参照して本ソリューションの実施形態を説明していることを理解されたい。しかしながら、異なる機能ユニット、処理論理要素、またはドメイン間の機能性の任意の好適な分配が、本ソリューションから逸脱することなく使用されてもよいことが明白であろう。例えば、別個の処理論理要素またはコントローラによって実施されるように例証される機能性は、同一処理論理要素またはコントローラによって実施されてもよい。故に、具体的機能ユニットの参照は、厳密な論理または物理構造または編成を示すのではなく、説明される機能性を提供するための好適な手段の参照にすぎない。
【0129】
本開示に説明される実施形態の種々の修正が、当業者に容易に明白となり、本明細書に定義された一般的原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態に適用されることができる。したがって、本開示は、本明細書に示される実施形態に限定されることを意図するものではなく、下記の請求項において制限されるように、本明細書に開示される新規特徴および原理と一致する最も広い範囲と見なされる。