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特許7519450メディアセッションを調整するための方法、関連するネットワークノード、関連するワイヤレスデバイス、及び関連するプロダクションデバイス
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  • 特許-メディアセッションを調整するための方法、関連するネットワークノード、関連するワイヤレスデバイス、及び関連するプロダクションデバイス 図1A
  • 特許-メディアセッションを調整するための方法、関連するネットワークノード、関連するワイヤレスデバイス、及び関連するプロダクションデバイス 図1B
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  • 特許-メディアセッションを調整するための方法、関連するネットワークノード、関連するワイヤレスデバイス、及び関連するプロダクションデバイス 図8A
  • 特許-メディアセッションを調整するための方法、関連するネットワークノード、関連するワイヤレスデバイス、及び関連するプロダクションデバイス 図8B
  • 特許-メディアセッションを調整するための方法、関連するネットワークノード、関連するワイヤレスデバイス、及び関連するプロダクションデバイス 図8C
  • 特許-メディアセッションを調整するための方法、関連するネットワークノード、関連するワイヤレスデバイス、及び関連するプロダクションデバイス 図8D
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-10
(45)【発行日】2024-07-19
(54)【発明の名称】メディアセッションを調整するための方法、関連するネットワークノード、関連するワイヤレスデバイス、及び関連するプロダクションデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/22 20090101AFI20240711BHJP
   H04W 28/10 20090101ALI20240711BHJP
   H04W 4/06 20090101ALI20240711BHJP
【FI】
H04W28/22
H04W28/10
H04W4/06 150
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022548252
(86)(22)【出願日】2021-01-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-28
(86)【国際出願番号】 EP2021050114
(87)【国際公開番号】W WO2021160348
(87)【国際公開日】2021-08-19
【審査請求日】2022-09-08
(31)【優先権主張番号】2050139-1
(32)【優先日】2020-02-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SE
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イズベルグ,ピーター
(72)【発明者】
【氏名】レンブラド,ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】ユーン,リカルド
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/236296(WO,A1)
【文献】特開2014-135767(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は複数のワイヤレスデバイスとプロダクションデバイスとの間のメディアセッションを調整するための方法であって、前記メディアセッションは、メディアイベントであるイベントに関連付けられるように構成され、前記プロダクションデバイスは、前記1又は複数のワイヤレスデバイスから、前記メディアセッションのためのメディアデータを受信するように構成され、
前記イベントに関連付けられた1又は複数のワイヤレスデバイス及びプロダクションデバイスを調整(S102)することと、
前記1又は複数のワイヤレスデバイスに、前記イベントに関連付けられた1又は複数のワイヤレスデバイス及びプロダクションデバイスを調整するための調整パラメータを示す制御シグナリングを伝送(S104)することとを含み、
前記調整パラメータは、前記1又は複数のワイヤレスデバイスのレート推奨関連支援及び/又は優先度指示支援を示す役割パラメータを含む、ネットワークノードが実行する方法。
【請求項2】
前記役割パラメータは、前記プロダクションデバイス又は前記1又は複数のワイヤレスデバイスのうちの少なくとも1つへのネットワーク支援要求側の役割として、レート推奨及び/又は優先度を示す役割の割り当てを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記調整パラメータは、前記ネットワークノードが前記1又は複数のワイヤレスデバイスからのネットワーク支援要求であって、レート推奨要求及び/又はクエリを示すネットワーク支援要求を一時的に拒否する期間を示す時間パラメータを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記調整パラメータは、レート推奨及び/又は優先度を示すネットワーク支援タイプ指示を含む、請求項1~3のいずれか1つに記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、前記調整パラメータを示す前記制御シグナリングの前記伝送(S104)に応答して、前記プロダクションデバイス及び/又は前記1又は複数のワイヤレスデバイスのうちの少なくとも1つに、レートパラメータ及び/又は優先度パラメータを含むネットワーク支援情報を伝送(S106)することを含む、請求項1~4のいずれか1つに記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、前記プロダクションデバイスから前記調整パラメータを受信(S103)することを含む、請求項1~5のいずれか1つに記載の方法。
【請求項7】
前記イベントに関連付けられた1又は複数のワイヤレスデバイス及びプロダクションデバイスを調整(S102)することは、
前記プロダクションデバイスから、前記イベントを登録するための登録要求を受信(S102A)することを含み、前記登録要求は、前記イベントに関連付けられた1又は複数のワイヤレスデバイスを示す、請求項1~6のいずれか1つに記載の方法。
【請求項8】
前記登録要求は、前記役割パラメータを含む、請求項7に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ワイヤレス通信の分野に関する。本開示は、方法、関連するネットワークノード、関連するワイヤレスデバイス、及び関連するプロダクションデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレスネットワークを介した協調ビデオストリーミングシナリオでは、2つ以上のワイヤレスデバイス(ユーザ機器、UE、例えばカメラなど)が、ワイヤレスネットワークを介して、プロダクションサーバなどのプロダクションデバイスにメディアを転送するように構成される。更に、ネットワーク又はネットワークに結合された機能が協調ビデオストリーミングのためのネットワーク支援を提供することができるシナリオでは、ワイヤレスデバイスのうちの1又は複数は、メディア転送に加えて、ネットワーク支援シグナリングのために1又は複数のネットワークノード(例えば、1又は複数のネットワーク支援ノード)と通信することができる。
【0003】
プロダクションデバイス(プロダクションサーバなど)及びワイヤレスデバイスは、ネットワーク支援機能と相互作用することもできる。
【0004】
しかしながら、ネットワーク支援シグナリングに関連する通信における課題(ミスアライメントなど)は、プロダクションデバイス及びワイヤレスデバイスへの、及び/又はプロダクションデバイス及びワイヤレスデバイスからのネットワーク支援情報のシグナリングに関連して発生する可能性がある。更に、例えば、複数のノードがネットワーク支援を受信する場合、メディアデータに関連する課題(ビデオ品質適応など)が生じる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
調整パラメータ(役割パラメータ、レートパラメータ、例えばレート制御、又は優先度パラメータ、例えば優先度設定など)において、異なるノードが整合されることが得られるために、協調メディアセッション及び情報フローの管理に関連するネットワーク支援における調整が必要である。
【0006】
更に、ネットワーク支援機能及びネットワーク支援プロトコルを改善するなど、ネットワーク支援の改善が必要である。プロダクションデバイス及びワイヤレスデバイス(カメラなど)は、別個の通信リンクを介して通信し、ネットワーク支援の外部(ネットワーク支援プロトコルの外部など)で情報を交換することができるが、ワイヤレスデバイスとプロダクションデバイスとの間のネットワーク支援及び通信の改善が依然として必要とされている。ネットワーク支援に関連するシグナリングオーバーヘッドを低減するなど、改善を行う必要があり得る。
【0007】
したがって、1又は複数のワイヤレスデバイスとプロダクションデバイスとの間のメディアセッションに対するネットワーク支援を制御するためのプロダクションデバイス、ワイヤレスデバイス、ネットワークノード、及び方法であって、既存の欠点を軽減し、緩和し、又は対処し、協調メディアセッションに関与する種々のエンティティ間の整合を改善するようにネットワーク支援における調整を提供する、プロダクションデバイス、ワイヤレスデバイス、ネットワークノード、及び方法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
1又は複数のワイヤレスデバイスとプロダクションデバイスとの間のメディアセッションを調整するための方法が開示される。本方法は、ネットワークノードによって実行され得る。メディアセッションは、イベントに関連付けられるように構成され得る。メディアセッションは、イベントに対応してもよく、イベントに関連付けられてもよい。プロダクションデバイスは、1又は複数のワイヤレスデバイスから、メディアセッションのためのメディアデータを受信するように構成される。本方法は、イベントを調整することと、1又は複数のワイヤレスデバイスに、イベントを調整するための調整パラメータを示す制御シグナリングを伝送することと、を含む。
【0009】
更に、ネットワークノードが提供され、ネットワークノードは、メモリ回路と、プロセッサ回路と、ワイヤレスインターフェースとを備える。ネットワークノードは、本明細書で開示される方法のいずれかを実行するように構成される。
【0010】
開示されるネットワークノード及び開示される方法は、協調メディアセッションの異なるエンティティ(ワイヤレスデバイス(複数可)、プロダクションデバイスなど)間のネットワーク支援の調整を可能にする。例えば、開示される方法は、関与する種々のエンティティが、割り当てられた役割などの互いのシグナリングを認識することを可能にし、これは、不必要なシグナリングを低減することにつながり得る。
【0011】
1又は複数のワイヤレスデバイスとプロダクションデバイスとの間のメディアセッションを調整するための方法が開示される。本方法は、プロダクションデバイスによって実行され得る。メディアセッションは、イベントに対応し得る(及び/又は関連付けられ得る)。プロダクションデバイスは、1又は複数のワイヤレスデバイスからメディアデータを受信するように構成される。本方法は、ネットワークノードに、調整パラメータを示す制御シグナリングを伝送することを含む。
【0012】
更に、プロダクションデバイスが提供され、ネットワークノードは、メモリ回路と、プロセッサ回路と、ワイヤレスインターフェースとを備える。プロダクションデバイスは、本明細書に開示される方法のいずれかを実行するように構成される。
【0013】
開示されるプロダクションデバイス及び開示される方法は、関与する種々のエンティティが、協調メディアセッションをサポートするネットワーク支援機能に要求/クエリを送信すること、及び/又はメディアセッションのための1又は複数のタイプのネットワーク支援機能を制御することなど、異なる機能に関するそれらの役割を宣言することを可能にする役割割り当てから利益を得ることを可能にする。
【0014】
ネットワークノードを使用して、ワイヤレスデバイスとプロダクションデバイスとの間のメディアセッションを調整するための方法が開示される。本方法は、ワイヤレスデバイスによって実行され得る。本方法は、ワイヤレスデバイスをイベントに登録することと、ネットワークノードから、メディアセッションを調整するための調整パラメータを示す制御シグナリングを受信することと、を含む。
【0015】
本開示の利点は、協調メディアセッションにおいて、ネットワーク支援を使用して異なるエンティティ(ワイヤレスデバイス(複数可)、プロダクションデバイス、及び/又はネットワークノードなど)間で調整が達成されることである。これにより、関与するエンティティが、ネットワーク支援通信の結果として整合された挙動を有することが保証される。また、シグナリングの量を削減することができる。
【0016】
本開示の上記及び他の特徴及び利点は、添付の図面を参照して本開示の例示的な実施形態の以下の詳細な説明によって当業者に容易に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1A図1Aは、例示的なワイヤレス通信システムを示す図である。
図1B図1Bは、本開示による例示的なネットワークノードと、1又は複数の例示的なワイヤレスデバイスと、例示的なプロダクションデバイスとを備える例示的なワイヤレス通信システムを示す図である。
図2図2は、本開示による、1又は複数のワイヤレスデバイスとプロダクションデバイスとの間のメディアセッションを調整するための例示的な方法を図示するフローチャートである。
図3図3は、本開示による、1又は複数のワイヤレスデバイスとプロダクションデバイスとの間のメディアセッションを調整するための例示的な方法を図示するフローチャートである。
図4図4は、本開示による、ネットワークノードを使用して、ワイヤレスデバイスとプロダクションデバイスとの間のメディアセッションを調整するための例示的な方法を示すフローチャートである。
図5図5は、本開示による例示的なネットワークノードを示すブロック図である。
図6図6は、本開示による例示的なプロダクションデバイスを示すブロック図である。
図7図7は、本開示による例示的なワイヤレスデバイスを示すブロック図である。
図8A図8Aは、本開示による例示的なワイヤレスデバイス、例示的なプロダクションデバイス、及び/又は例示的なネットワークノードの間の例示的な通信を示すシグナリング図である。
図8B図8Bは、本開示による例示的なワイヤレスデバイス、例示的なプロダクションデバイス、及び/又は例示的なネットワークノードの間の例示的な通信を示すシグナリング図である。
図8C図8Cは、本開示による例示的なワイヤレスデバイス、例示的なプロダクションデバイス、及び/又は例示的なネットワークノードの間の例示的な通信を示すシグナリング図である。
図8D図8Dは、本開示による例示的なワイヤレスデバイス、例示的なプロダクションデバイス、及び/又は例示的なネットワークノードの間の例示的な通信を示すシグナリング図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
種々の例示的な実施形態及び詳細が、関連する場合に図面を参照して以下に説明される。図面は縮尺通りに描かれている場合もあるし、描かれていない場合もあり、同様の構造又は機能の要素は、図面全体を通して同様の参照番号によって表されることに留意されたい。図面は、実施形態の説明を容易にすることのみを意図していることにも留意されたい。図面は、本開示の網羅的な説明として、又は本開示の範囲に対する限定として意図されていない。更に、図示された実施形態では、示された全ての態様又は利点を有する必要はない。特定の実施形態に関連して説明される態様又は利点は、必ずしもその実施形態に限定されず、そのように図示されていない場合、又はそのように明示的に説明されていない場合であっても、任意の他の実施形態において実施され得る。
【0019】
図面は概略的であり、明確にするために簡略化されており、図面は本開示の理解を助ける詳細を示すに過ぎず、他の詳細は省略されている。全体を通して、同一又は対応する部分には同じ参照番号が使用される。
【0020】
図1Aは、例示的な無線アクセスネットワーク(RAN)ノード400と、1又は複数の例示的なワイヤレスデバイス300と、例示的なネットワークノード500と、例示的なプロダクションデバイス600とを備える例示的なワイヤレス通信システム1を示す図である。
【0021】
図1Aに示される例示的なシナリオでは、1又は複数のワイヤレスデバイス300(1又は複数のカメラなど)が、メディアデータ(メディアコンテンツ、例えばビデオコンテンツなど)を生成している。1又は複数のワイヤレスデバイス300は、ワイヤレスネットワークに接続し、RANノード400を介してプロダクションデバイス600にメディアデータを伝送(22)することができる。メディアデータは、RANノード400を介して(例えば、ワイヤレスネットワーク上で)伝送(22)され(例えば、アップロードされ)、次いで、RANノードは、メディアデータをプロダクションデバイス600に伝送(24)している(例えば、送信している)。1又は複数のワイヤレスデバイス300及びプロダクションデバイス600は、シグナリング26(制御シグナリングなど)を互いに交換することができる。ワイヤレスネットワークは、メディアデータ伝送(22)に関して経時的に変動する性能(例えば、1又は複数のワイヤレスデバイスとRANノードとの間の各無線リンクに関する変動する性能)を有し得る。メディアデータ伝送(22)の変動は、例えば、無線伝搬チャネル及びRANノード負荷(基地局負荷など)の変動に起因して発生し得る。1又は複数のワイヤレスデバイス300からのメディアデータ(カメラからのメディアコンテンツなど)は、プロダクションデバイス600において受信(24)される。プロダクションデバイス600は、例えば、メディアデータ(カメラコンテンツなど)に基づいてメディアセッション(メディアデータ制作、例えばビデオ制作など)を管理するように構成されてもよい。プロダクションデバイス600は、ワイヤレスデバイス300(例えば、カメラ)のうちの1又は複数のうちのどれが、プロダクションデバイス600からメディアデータ配信(ビデオ配信など)に向けて送信(32)されるべきメディアデータ(ライブビデオコンテンツなど)を生成しているかを管理するように構成され得る。
【0022】
ネットワークノード500(ネットワーク支援サーバ、例えばネットワーク支援機能など)は、1又は複数のワイヤレスデバイス300及びプロダクションデバイス600にネットワーク支援情報を通信するために、ワイヤレス通信システム1に含まれる。ネットワーク支援情報は、例えば、ネットワーク支援機能(例えば、どのカメラがライブカメラであるかを示す、例えばどのカメラ(複数可)がまもなくライブになると予想されるかを示すカメラ優先度情報などの優先度情報を含む)の提供に関連し得る。ネットワーク支援情報は、同じシステム内で発生する異なるイベント又はセッション間に優先順位を有することが想定され得る。ネットワークノード500は、制御シグナリング28を提供するように構成されてもよく、制御シグナリングは、ネットワーク支援情報(例えば、RANノード400を介した1又は複数のワイヤレスデバイス300とプロダクションデバイス600との間のリンクの無線リンク情報など)を含んでもよい。ネットワークノード500は、制御シグナリング28をプロダクションデバイス600に伝送(30)(例えば送信、例えば転送)することができる。ネットワークノード500及びプロダクションデバイス600は、互いに制御シグナリングを交換(30)することができる。1又は複数のワイヤレスデバイス300とプロダクションデバイス600との間のメディアセッションに対するネットワーク支援は、RANノード400を介して1又は複数のワイヤレスデバイス300とプロダクションデバイス600との間の通信を処理するなどのために、ネットワーク支援プロトコルを含み得る。
【0023】
プロダクションデバイス600及び1又は複数のワイヤレスデバイス300は、ネットワーク支援プロトコルを介してシグナリングされない情報又はデータを伝送及び受信するための別個の通信リンクを有し得る。
【0024】
プロダクションデバイス及びワイヤレスデバイスは、別個の通信リンクを介して通信し、ネットワーク支援プロトコルの外部で情報を交換することができるが、ネットワーク支援機能又はプロトコルがメディアセッションをサポートするために期待されるように動作し得ることを保証することはできない。開示された調整パラメータ(役割パラメータ、レート制御などのレートパラメータ、又は優先度設定などの優先度パラメータなど)を使用して異なるノード/エンティティが整合されることが得られるために、協調メディアセッション(ビデオストリーミングなど)における調整及び情報フローの管理が必要とされている。
【0025】
更に、ネットワーク支援機能及びネットワーク支援プロトコルを改善するなど、ネットワーク支援の改善が必要である。
【0026】
図1Bは、本開示による、例示的な無線アクセスネットワーク(RAN)ノード400と、1又は複数の例示的なワイヤレスデバイス300と、例示的なネットワークノード500と、例示的なプロダクションデバイス600とを備える例示的なワイヤレス通信システム1を示す図である。
【0027】
本明細書で詳細に説明するように、本開示は、セルラーシステム、例えば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))ワイヤレス通信システムを含むワイヤレス通信システム1に関する。ワイヤレス通信システム1は、ワイヤレスデバイス300及び/又はRANノード400を備える。
【0028】
本明細書で開示されるRANノードは、基地局、発展型ノードB、eNB、gNBなど、無線アクセスネットワークにおいて動作する無線アクセスネットワークノードを指す。
【0029】
本明細書で説明するワイヤレス通信システム1は、1又は複数のワイヤレスデバイス300、300A、並びに/又は基地局、eNB、gNB、及び/若しくはアクセスポイントのうちの1又は複数などの1又は複数のRANノード400を含むRANを含み得る。
【0030】
ワイヤレスデバイスは、モバイルデバイス及び/又はユーザ機器(UE)を指し得る。ワイヤレスデバイス300は、光感知デバイス(カメラデバイス、例えばブロードキャストカメラなど)、及び/又は音感知デバイス(マイクロフォンデバイスなど)、及び/又はボリュメトリックキャプチャデバイス(カメラアレイ又はレーザスキャニングデバイスなど)を含み得る。
【0031】
ワイヤレスデバイス300、300Aは、ワイヤレスリンク(又は無線アクセスリンク)10、10Aを介してRANノード400と通信するように構成され得る。
【0032】
ワイヤレスデバイス300、300Aは、RANノード400を介して、並びにネットワークノード500とRANノード400との間のワイヤレス及び/又は有線リンク12Aを介して、ネットワークノード500と通信するように構成され得る。
【0033】
ワイヤレスデバイス300、300Aは、RANノード400を介して、並びにプロダクションデバイス600とRANノード400との間のワイヤレス及び/又は有線リンク12を介して、プロダクションデバイス600と通信するように構成され得る。
【0034】
ネットワークノード500は、プロダクションデバイス600とネットワークノード500との間のワイヤレス及び/又は有線リンク14を介して、(所望によりRANノード400を介して)プロダクションデバイス600と通信するように構成され得る。
【0035】
プロダクションデバイス600は、ワイヤレスデバイスからメディアデータを受信し、メディアコンテンツを生成するように構成されたデバイス(サーバなど)を指す。プロダクションデバイス600は、メディアサーバ、アプリケーションサーバ、プロダクションサーバ、メディアプロダクションユニット、メディア取り込みポイント、コンテンツ配信デバイス、メディアシンクデバイスのうちの1又は複数を含み得る。
【0036】
ネットワークノード500(ネットワーク支援サーバ、例えば、ネットワーク支援機能(NAF)など)は、メディアセッションに対するネットワーク支援サービスを実行するように構成される。ネットワーク支援サービスは、例えば、どのカメラがライブカメラであるかを示すカメラ優先度情報などの優先度情報、レート制御情報、レート適応情報、バッファ関連情報のうちの1又は複数を含む。ネットワークノード500は、1又は複数のワイヤレスデバイス300とプロダクションデバイス600との間のメディアセッションに対するネットワーク支援を制御するように構成される。
【0037】
ネットワークノード500は、イベントを調整するための調整パラメータを示す制御シグナリングを(RANノード400などを介して)1又は複数のワイヤレスデバイス300に伝送するように構成される。
【0038】
図2は、本開示による、1又は複数のワイヤレスデバイスとプロダクションデバイスとの間のメディアセッションを調整するための例示的な方法100のフロー図を示す。例えば、方法100は、1又は複数のワイヤレスデバイスとプロダクションデバイスとの間のメディアセッションに対するネットワーク支援を制御するための方法とみなしてもよい。メディアセッションに対するネットワーク支援は、ワイヤレス及び/又は有線ネットワークの状態に対処するように、ネットワーク支援情報(優先度情報、調整情報、役割情報、レート情報など)を用いてメディアセッションをサポートするものとみなされてもよい。ワイヤレスデバイスは、メディアデータをキャプチャし、プロダクションデバイスに伝送するように構成され得る。
【0039】
方法は、ネットワークノード(図1B図5、及び図8A図8Dのネットワークノード500などの、本明細書で開示されるネットワークノードなど)によって実行され得る。
【0040】
メディアセッションは、イベントに関連付けられるように構成されてもよく、メディアセッションは、イベントに対応又は関連付けられてもよい。メディアセッションは、イベントに関連付けられているものなど、イベント内にあることが分かる。プロダクションデバイスは、1又は複数のワイヤレスデバイスから、メディアセッションのためのメディアデータを受信するように構成される。メディアセッションは、メディアデータのためのセッションとみなすことができる。メディアデータは、オーディオデータ及び/又はビデオデータを含んでもよい。例えば、メディアデータは、3次元オブジェクト(例えば、ボリュメトリックビデオ)の記述など、1又は複数のメディアタイプのメディアデータを含んでもよい。例えば、メディアデータは、コンピュータにより生成されたもの、又は実際のシーンのボリュメトリックキャプチャからの出力(例えば、ポイントクラウドである1つのフォーマット)を含んでもよい。
【0041】
方法100は、イベントを調整(S102)することを含む。例えば、イベントはメディアセッションに対応する。メディアセッションは、イベントに関連付けられているものなど、イベント内にあることが分かる。例えば、イベントを調整(S102)することは、イベント内のメディアセッションを調整することを含む。例えば、イベントを調整(S102)することは、イベントに関連付けられたメディアセッションを調整することを含む。イベントは、ワイヤレスデバイス(複数可)及び/又はプロダクションデバイスによって生成された1又は複数のメディアセッションにつながり得る。例えば、イベントを調整(S102)することは、イベント内のワイヤレスデバイス及び/又はプロダクションデバイスを調整することを含む。例えば、カメラなどのワイヤレスデバイスがコンテンツをプロダクションデバイスに生成しているとき、コンテンツを搬送するメディアセッションはイベントに対応する(例えば、イベントに結合される)。例えば、ネットワーク支援を例えばレート適応のために使用する前に、このためのイベントがネットワークノード(ネットワーク支援ノードなど)において登録及び/又はセットアップされる必要があると仮定することができる。例えば、登録はプロダクションデバイスによって行われてもよい。イベントは時間制限されていてもよい。イベント情報は、例えば、接続されるワイヤレスデバイス(接続されるカメラなど)の数及びそれらの識別情報、システム内の他のトラフィックと比較したイベントの優先度などを示してもよい。
【0042】
1又は複数の例では、イベントは、とりわけ、スポーツイベント、コンサート、ドラマ、及び/又はニュースイベントなどの実在のイベントなどのメディアイベントに対応することができる。
【0043】
方法100は、1又は複数のワイヤレスデバイスに、イベントを調整する(イベントに関連付けられたデバイスを調整するなど)ための調整パラメータを示す制御シグナリングを伝送(S104)することを含む。調整パラメータは、メディアセッションへのネットワーク支援機能の調整をサポートするように、例えば、1又は複数のワイヤレスデバイスとプロダクションデバイスとの間のメディアセッションへのネットワーク支援を制御するように構成されたパラメータとみなすことができる。調整パラメータは、調整ネットワーク支援(例えば、優先度及び/又は要求/調整レート推奨、及び/又は要求の拒否)を可能にし得る。換言すれば、調整パラメータは、ネットワーク支援調整パラメータ、例えば、ネットワーク支援を調整するためのパラメータ、例えば、メディアセッションに対するネットワーク支援を制御するためのパラメータとみなすことができる。例えば、共有されるべきネットワーク支援情報ごとに、開示される方法は、調整パラメータを通信することによって、イベントのために調整及び割り当てが実行されることを可能にする(これは、イベント又はメディアセッションに関与するエンティティ間で調整者の役割が明確になることを可能にし得る)。
【0044】
例えば、調整パラメータは役割パラメータを含む。1又は複数の例示的な実施形態では、役割パラメータは、プロダクションデバイス又は1若しくは複数のワイヤレスデバイスのうちの少なくとも1つへのネットワーク支援要求側役割の割り当てを示す。例えば、ワイヤレスデバイス及びプロダクションデバイスはそれぞれ、ネットワーク支援要求側役割の一部であるレート推奨についてネットワーク支援機能に尋ねる可能性を有してもよい。しかしながら、特定のワイヤレスデバイスに関するネットワーク支援のために、デバイスのうちの1つ(ワイヤレスデバイス及びプロダクションデバイス)のみがメディアセッション中にその役割を担うことを保証することが望ましい場合がある。例えば、定義された種々の役割、例えば、「ネットワーク支援要求側」の役割(例えば、換言すれば、レート推奨要求側)が存在してもよく、これは、例えば、レート推奨要求/クエリをネットワーク支援機能として動作するネットワークノードに送信することが現在期待されているノード(ワイヤレスデバイス又はプロダクションデバイス)のうちの1つに割り当てられてもよい。
【0045】
例えば、5つのワイヤレスデバイス(5つのカメラなど)があるシナリオでは、ワイヤレスデバイスのうちの4つがネットワーク支援要求側役割を有し、第5のワイヤレスデバイスについては、プロダクションデバイスがネットワーク支援要求側役割を有することが想定され得る(例えば、第5のワイヤレスデバイスは、プロダクションデバイスと通信することができるが、ネットワークノードと通信する能力を有さない旧式のカメラであってもよい、NAF)。
【0046】
1又は複数の例示的な方法では、調整パラメータは、ネットワークノードが1又は複数のワイヤレスデバイスからのネットワーク支援要求を一時的に拒否する期間を示す時間パラメータを含む。期間は、ネットワークノードがネットワーク支援要求に対する否定応答(例えば、否定応答NACKメッセージを使用することによって)をワイヤレスデバイスに伝送する期間であり得る。期間は、ネットワークノードがネットワーク支援のためにワイヤレスデバイスをブロックする期間であり得る。例えば、ネットワークノード(ネットワーク支援ノードなど)は、イベント又はメディアセッションが調整されていないとネットワークノードが考えるシナリオにおいて、拒否(ブロッキング/否定応答など)を使用することができる。例えば、ネットワークノードは、第1のワイヤレスデバイスが特定のワイヤレスデバイスに関係する要求又はクエリを送信した場合、他のワイヤレスデバイスからの追加の要求又はクエリを一時的にブロックしてもよい。例えば、一時的ブロッキングは、ワイヤレスデバイスごとにタイマ及び定義されたタイマ値を使用して、ワイヤレスデバイスに対する要求/クエリの際にタイマを開始し、タイマが満了するまで、あるワイヤレスデバイスに対する任意のレート推奨又は同様のものを用いてその他のワイヤレスデバイスに応答しないことができる。例えば、プロダクションデバイスは、ワイヤレスデバイス(カメラ「X」など)に関する要求/クエリを送信し、ネットワーク支援機能などのネットワークノードは、ワイヤレスデバイスにタイマ値内で要求/クエリを送信させることを回避するために、ブロック/否定応答で応答するように構成されてもよい。
【0047】
1又は複数の例示的な実施形態では、ネットワークノードは、新しいイベント及び/又は新しいメディアセッションが作成されるまで、他のワイヤレスデバイスからのいかなる追加のクエリも許可しないことがある。例えば、タイマ値は無限大であってもよい。
【0048】
1又は複数の例示的な方法では、調整パラメータは、ネットワーク支援タイプ指示を含む。例えば、調整は、ネットワーク支援のタイプに従って実行され得る。例えば、役割パラメータは、(例えば、優先度を示すネットワーク支援タイプ指示を使用して)優先度指示支援などの、ネットワーク支援タイプのためのネットワーク支援要求側役割の割り当てを示す。例えば、ネットワーク支援のタイプは、レート推奨関連支援情報及び/又は優先度指示支援シグナリングを含んでもよい。1又は複数の実施形態では、役割パラメータは、レート推奨関連支援情報を伝送する役割を示すパラメータを含み得る。1又は複数の実施形態では、役割パラメータは、優先度指示支援シグナリングを示すパラメータを含み得る。例えば、イベントが優先度指示のための役割のみを有し、任意の他の支援シグナリングのための他の役割を有しないことが想定されてもよい。例えば、イベントがレート推奨のための役割のみを有し、任意の他の支援シグナリングのための他の役割を有さないことが想定されてもよい。
【0049】
1又は複数の例示的な方法では、方法100は、調整パラメータを示す制御シグナリングの伝送(S104)に応答して、プロダクションデバイス及び/又は1若しくは複数のワイヤレスデバイスのうちの少なくとも1つに、ネットワーク支援情報を伝送(S106)することを含む。1又は複数の実施形態では、ネットワーク支援情報は、イベントに関連付けられた全てのデバイス、すなわち、1又は複数のワイヤレスデバイス、及びプロダクションデバイスに伝送され得る。1又は複数の実施形態では、ネットワーク支援情報は、プロダクションデバイスに伝送され得る。1又は複数の実施形態では、ネットワーク支援情報は、イベントに関連付けられた全てのワイヤレスデバイスに伝送され得る。例えば、ネットワーク支援情報は、主に1つの特定のワイヤレスデバイスに関係する。換言すれば、ネットワーク支援情報は、調整パラメータによってシグナリングされる役割割り当てに応答して伝送され得る。例えば、ネットワーク支援ノードなどのネットワークノードは、ネットワーク支援情報、例えば、レート推奨情報を、ネットワーク支援要求を伝送したデバイスよりも多くのノードに配信するように構成されてもよい。例えば、ネットワーク支援機能は、ネットワーク支援情報(例えば、レート推奨情報)の、ネットワーク支援要求を送信したノード(例えば、UE)への伝送だけでなく、プロダクションデバイスへの伝送も可能にすることができる。例えば、ネットワーク支援要求がプロダクションデバイスから伝送されたとき、個々のUEもネットワーク支援情報(レート推奨など)を同様に受信することができる。
【0050】
1又は複数の例示的な方法では、ネットワーク支援情報は、レートパラメータ、及び/又はデバイス優先度パラメータ、及び/又はバッファパラメータ、及び/又は品質報告パラメータを含む。例えば、レートパラメータは、推奨レートパラメータ及び/又はレートカテゴリパラメータを含んでもよい。例えば、バッファパラメータは、バッファレベルパラメータ、及び/又はバッファブースティングパラメータを含んでもよい。
【0051】
1又は複数の例示的な方法では、イベントを調整(S102)することは、プロダクションデバイスから、イベントを登録するための登録要求を受信(S102A)することを含む。1又は複数の例示的な方法では、登録要求は、イベントに関連付けられた1又は複数のワイヤレスデバイスを示す。1又は複数の例示的な方法では、登録要求は、役割パラメータ、又は所望により、役割パラメータを含み得る調整パラメータを含む。
【0052】
1又は複数の例示的な方法では、方法100は、プロダクションデバイスから調整パラメータを受信(S103)することを含む。所望により、調整パラメータは役割パラメータを含む。1又は複数の例示的な方法では、調整パラメータがプロダクションデバイスから受信されるとき、ネットワークノードは、調整パラメータを1又は複数のワイヤレスデバイスに伝送するように構成され得る。
【0053】
図3は、本開示による、1又は複数のワイヤレスデバイスとプロダクションデバイスとの間のイベント内のメディアセッションを調整するための例示的な方法200のフロー図を示す。所望により、方法200は、プロダクションデバイス(図1B及び図6図8A図8Cのプロダクションデバイス600などの、本明細書に開示されるプロダクションデバイスなど)で実行される。
【0054】
方法200は、調整パラメータを示す制御シグナリングをネットワークノードに伝送(S204)することを含む。1又は複数の例示的な方法では、調整パラメータは役割パラメータを含む。1又は複数の例示的な方法では、役割パラメータは、プロダクションデバイス又は1若しくは複数のワイヤレスデバイスのうちの少なくとも1つへのネットワーク支援要求側役割の割り当てを示す。1又は複数の例示的な方法では、調整パラメータは、ネットワークノードが1又は複数のワイヤレスデバイスからのネットワーク支援要求を一時的に拒否する期間を示す時間パラメータを含む。所望により、時間パラメータは、例えばネットワークノードにおいて採用されるために、プロダクションデバイスから伝送される。所望により、時間パラメータは、ネットワークノードに直接設定されたパラメータ(ネットワークノード機能など)である。
【0055】
1又は複数の例示的な方法では、方法200は、ネットワーク支援要求側役割をプロダクションデバイスに割り当てる(S203)ことを含む。
【0056】
1又は複数の例示的な方法では、方法200は、ネットワーク支援要求側役割を1又は複数のワイヤレスデバイスのうちの少なくとも1つに割り当てる(S203)ことを含む。
【0057】
1又は複数の例示的な方法では、方法200は、ネットワーク支援要求をネットワークノードに伝送(S205)することを含む。1又は複数の例示的な方法では、方法200は、ネットワークノードからネットワーク支援情報を受信(S206)することを含む。
【0058】
1又は複数の例示的な方法では、方法200は、ネットワークノードにイベントを登録(S202)することを含む。
【0059】
1又は複数の例示的な方法では、イベントを登録(S202)することは、イベントを登録するための登録要求をネットワークノードに伝送(S202A)することを含む。1又は複数の例示的な方法では、登録要求は、イベントに関連付けられた1又は複数のワイヤレスデバイスを示す。
【0060】
図4は、本開示による、ネットワークノードを使用して、ワイヤレスデバイスとプロダクションデバイスとの間のメディアセッションを調整するための例示的な方法310のフロー図を示す。所望により、方法310は、ワイヤレスデバイス(図1B及び図7図8A図8Dのワイヤレスデバイス300など、本明細書で開示されるワイヤレスデバイスなど)によって実行される。
【0061】
方法310は、ワイヤレスデバイスをイベントに登録(S302)することを含む。方法310は、ネットワークノードから、メディアセッションを調整するための調整パラメータを示す制御シグナリングを受信(S304)することを含む。1又は複数の例示的な方法では、調整パラメータは役割パラメータを含む。
【0062】
1又は複数の例示的な方法では、役割パラメータは、プロダクションデバイス又はワイヤレスデバイスへのネットワーク支援要求側役割の割り当てを示す。
【0063】
1又は複数の例示的な方法では、調整パラメータは、ネットワークノードがワイヤレスデバイスからのネットワーク支援要求を一時的に拒否する期間を示す時間パラメータを含む。期間は、ネットワークノードがネットワーク支援要求に対する否定応答(例えば、否定応答NACKメッセージを使用することによって)をワイヤレスデバイスに伝送する期間であり得る。期間は、ネットワークノードがネットワーク支援のためにワイヤレスデバイスをブロックする期間であり得る。
【0064】
1又は複数の例示的な方法では、調整パラメータが時間パラメータを含む場合、方法310は、期間の満了まで後続のネットワーク支援要求の伝送を送信しない(S305)ことを含む。換言すれば、期間の満了まで後続のネットワーク支援要求の伝送を送信しないことは、後続のネットワーク支援要求を伝送することを控えることを含み得る。
【0065】
1又は複数の例示的な方法では、方法310は、ネットワークノードから、メディアセッションを調整するための調整パラメータを示す制御シグナリングを受信(S304)することに応答してなど、ネットワーク支援情報をネットワークノードから受信(S306)することを含む。
【0066】
1又は複数の例示的な方法では、方法310は、ネットワーク支援情報に従って、メディアデータをプロダクションデバイスに伝送(S308)することを含む。
【0067】
図5は、本開示による例示的なネットワークノード500のブロック図を示す。ネットワークノード500は、メモリ回路501と、プロセッサ回路502と、ワイヤレスインターフェース503とを備える。ネットワークノード500は、図2に開示される方法のいずれかを実行するように構成されてもよい。換言すれば、ネットワークノード500は、1又は複数のワイヤレスデバイスとプロダクションデバイスとの間のメディアセッションに対するネットワーク支援を制御するように構成され得る。メディアセッションは、イベントに対応し得る(及び/又は関連付けられ得る)。プロダクションデバイスは、1又は複数のワイヤレスデバイスから、メディアセッションのためのメディアデータを受信するように構成される。
【0068】
ネットワークノード500は、ワイヤレス通信システムを使用して、本明細書で開示されるワイヤレスデバイスなどのワイヤレスデバイスと、及び本明細書で開示されるワイヤレスデバイスなどのプロダクションデバイスと通信するように構成される。
【0069】
ワイヤレスインターフェース503は、ネットワーク支援をサポートする3GPPシステムなど、3GPPシステムなどのワイヤレス通信システムを介したワイヤレス通信のために構成される。
【0070】
ネットワークノード500は、イベントを(例えば、ワイヤレスインターフェース503及び/又はプロセッサ回路502を介して)調整するように構成される。
【0071】
ネットワークノード500は、イベントを調整するための調整パラメータを示す制御シグナリングを、1又は複数のワイヤレスデバイスに(ワイヤレスインターフェース503などを介して)伝送するように構成される。
【0072】
1又は複数の例示的なネットワークノードでは、調整パラメータは役割パラメータを含む。1又は複数の例示的なネットワークノードでは、役割パラメータは、プロダクションデバイス又は1若しくは複数のワイヤレスデバイスのうちの少なくとも1つへのネットワーク支援要求側役割の割り当てを示す。
【0073】
1又は複数の例示的なネットワークノードでは、調整パラメータは、ネットワークノードが1又は複数のワイヤレスデバイスからのネットワーク支援要求を一時的に拒否する期間を示す時間パラメータを含む。
【0074】
1又は複数の例示的なネットワークノードでは、調整パラメータは、ネットワーク支援タイプ指示を含む。
【0075】
1又は複数の例示的なネットワークノードでは、ネットワークノード500は、調整パラメータを示す制御シグナリングの伝送に応答して、ネットワーク支援情報を、プロダクションデバイス及び/又は1若しくは複数のワイヤレスデバイスのうちの少なくとも1つに(ワイヤレスインターフェース503などを介して)伝送するように構成される。
【0076】
1又は複数の例示的なネットワークノードでは、ネットワーク支援情報は、レートパラメータ、及び/又はデバイス優先度パラメータ、及び/又はバッファパラメータ、及び/又は品質報告パラメータを含む。
【0077】
1又は複数の例示的なネットワークノードでは、ネットワークノード500は、プロダクションデバイスから調整パラメータを(例えば、ワイヤレスインターフェース503を介して)受信するように構成される。
【0078】
1又は複数の例示的なネットワークノードでは、ネットワークノード500は、イベントを登録するための登録要求をプロダクションデバイスから受信することによってイベントを調整するように構成される。イベントに関連付けられた1又は複数のワイヤレスデバイスを示している登録要求。
【0079】
1又は複数の例示的なネットワークノードでは、登録要求は役割パラメータを含む。
【0080】
プロセッサ回路502は、所望により、図2に開示される動作のいずれか(S102A、S103、S106のうちのいずれか1又は複数など)を実行するように構成される。ネットワークノード500の動作は、非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、メモリ回路501)に記憶され、プロセッサ回路502によって実行される実行可能論理ルーチン(例えば、コード行、ソフトウェアプログラムなど)の形態で具現化されてもよい。
【0081】
更に、ネットワークノード500の動作は、ネットワークノード500が実行するように構成された方法とみなすことができる。また、説明された機能及び動作はソフトウェアで実装されてもよいが、かかる機能は、専用ハードウェア若しくはファームウェア、又はハードウェア、ファームウェア及び/若しくはソフトウェアの何らかの組み合わせを介して実行されてもよい。
【0082】
メモリ回路501は、バッファ、フラッシュメモリ、ハードドライブ、リムーバブルメディア、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、又は他の適切なデバイスのうちの1又は複数であり得る。典型的な構成では、メモリ回路501は、長期データ記憶のための不揮発性メモリと、プロセッサ回路502のためのシステムメモリとして機能する揮発性メモリとを含み得る。メモリ回路501は、データバスを介してプロセッサ回路502とデータを交換することができる。メモリ回路501とプロセッサ回路502との間に制御線及びアドレスバスが存在してもよい(図5には図示せず)。メモリ回路501は、非一時的コンピュータ可読媒体とみなされる。
【0083】
メモリ回路501は、メモリの一部に調整パラメータを記憶するように構成され得る。
【0084】
図6は、本開示による例示的なプロダクションデバイス600のブロック図を示す。プロダクションデバイス600は、メモリ回路601と、プロセッサ回路602と、ワイヤレスインターフェース603とを備える。プロダクションデバイス600は、図3に開示される方法のいずれかを実行するように構成される。換言すれば、プロダクションデバイス600は、1又は複数のワイヤレスデバイス300とプロダクションデバイス600との間のイベントに対応するメディアセッションを調整するように構成される。
【0085】
プロダクションデバイス600は、1又は複数のワイヤレスデバイスからメディアデータを受信するように構成される。
【0086】
プロダクションデバイス600は、ワイヤレス通信システムを使用して、本明細書に開示されるワイヤレスデバイスなどのワイヤレスデバイスと通信するように構成される。
【0087】
ワイヤレスインターフェース603は、ネットワーク支援をサポートする3GPPシステムなど、3GPPシステムなどのワイヤレス通信システムを介したワイヤレス通信のために構成される。
【0088】
プロダクションデバイス600は、調整パラメータを示す制御シグナリングをネットワークノードに(例えば、ワイヤレスインターフェース603を介して)伝送するように構成される。1又は複数の例示的なプロダクションデバイスでは、調整パラメータは役割パラメータを含む。1又は複数の例示的なプロダクションデバイスでは、役割パラメータは、プロダクションデバイスへの、又は1若しくは複数のワイヤレスデバイスのうちの少なくとも1つへのネットワーク支援要求側役割の割り当てを示す。
【0089】
1又は複数の例示的なプロダクションデバイスでは、調整パラメータは、ネットワークノードが1又は複数のワイヤレスデバイスからのネットワーク支援要求を一時的に拒否する期間を示す時間パラメータを含む。所望により、時間パラメータは、例えばネットワークノードにおいて採用されるために、プロダクションデバイスから伝送される。所望により、時間パラメータは、プロダクションデバイスに直接設定されるパラメータである。
【0090】
1又は複数の例示的なプロダクションデバイスでは、プロダクションデバイス600は、(例えば、プロセッサ回路602を使用して)ネットワーク支援要求側役割をプロダクションデバイスに割り当てるように構成される。
【0091】
1又は複数の例示的なプロダクションデバイスでは、プロダクションデバイス600は、(例えば、プロセッサ回路602を使用して)ネットワーク支援要求側役割を1又は複数のワイヤレスデバイスのうちの少なくとも1つに割り当てるように構成される。
【0092】
1又は複数の例示的なプロダクションデバイスでは、プロダクションデバイス600は、ネットワーク支援要求をネットワークノードに(ワイヤレスインターフェース603などを介して)伝送するように構成される。
【0093】
1又は複数の例示的なプロダクションデバイスでは、プロダクションデバイス600は、ネットワークノードからネットワーク支援情報を(ワイヤレスインターフェース603などを介して)受信するように構成される。
【0094】
1又は複数の例示的なプロダクションデバイスでは、プロダクションデバイス600は、ネットワークノードにイベントを登録する(例えば、ワイヤレスインターフェース603及び/又はプロセッサ回路602を介して)ように構成される。
【0095】
1又は複数の例示的なプロダクションデバイスでは、プロダクションデバイス600は、イベントを登録するための登録要求をネットワークノードに(ワイヤレスインターフェース603などを介して)伝送するように構成される。1又は複数の例示的なプロダクションデバイスでは、登録要求は、イベントに関連付けられた1又は複数のワイヤレスデバイスを示す。
【0096】
プロセッサ回路602は、所望により、図3に開示される動作のいずれか(S202、S202A、S203、S205、S206のうちのいずれか1又は複数など)を実行するように構成される。プロダクションデバイス600の動作は、非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、メモリ回路601)上に記憶され、プロセッサ回路602によって実行される実行可能論理ルーチン(例えば、コード行、ソフトウェアプログラムなど)の形態で具現化されてもよい。
【0097】
更に、プロダクションデバイス600の動作は、プロダクションデバイス600が実行するように構成された方法とみなすことができる。また、説明された機能及び動作はソフトウェアで実装されてもよいが、かかる機能は、専用ハードウェア若しくはファームウェア、又はハードウェア、ファームウェア及び/若しくはソフトウェアの何らかの組み合わせを介して実行されてもよい。
【0098】
メモリ回路601は、バッファ、フラッシュメモリ、ハードドライブ、リムーバブルメディア、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、又は他の適切なデバイスのうちの1又は複数であり得る。典型的な構成では、メモリ回路601は、長期データ記憶のための不揮発性メモリと、プロセッサ回路602のためのシステムメモリとして機能する揮発性メモリとを含み得る。メモリ回路601は、データバスを介してプロセッサ回路602とデータを交換することができる。メモリ回路601とプロセッサ回路602との間に制御線及びアドレスバスも存在してもよい(図6には示されていない)。メモリ回路601は、非一時的コンピュータ可読媒体とみなされる。
【0099】
メモリ回路601は、メモリの一部に調整パラメータを記憶するように構成され得る。
【0100】
図7は、本開示による例示的なワイヤレスデバイス300のブロック図を示す。ワイヤレスデバイス300は、メモリ回路301と、プロセッサ回路302と、ワイヤレスインターフェース302とを備える。ワイヤレスデバイス300は、図4に開示された方法のいずれかを実行するように構成される。換言すれば、ワイヤレスデバイス300は、ネットワークノードを使用して、ワイヤレスデバイス300とプロダクションデバイス600との間のメディアセッションを調整するように構成される。
【0101】
ワイヤレスデバイス300は、ワイヤレス通信システムを使用して、本明細書に開示されるプロダクションデバイスなどのプロダクションデバイス600と通信するように構成される。
【0102】
ワイヤレスインターフェース303は、ネットワーク支援をサポートする3GPPシステムなど、3GPPシステムなどのワイヤレス通信システムを介したワイヤレス通信のために構成される。
【0103】
ワイヤレスデバイス300は、ワイヤレスデバイスをイベントに登録する(例えば、ワイヤレスインターフェース303及び/又はプロセッサ回路302を介して)ように構成される。例えば、イベントは、ワイヤレスデバイスと、ネットワークノードと、プロダクションデバイスとの間で調整される。
【0104】
ワイヤレスデバイス300は、ネットワークノードから、メディアセッションを調整するための調整パラメータを示す制御シグナリングを(ワイヤレスインターフェース303などを介して)受信するように構成される。1又は複数の例示的なワイヤレスデバイスでは、調整パラメータは役割パラメータを含む。
【0105】
1又は複数の例示的なワイヤレスデバイスでは、役割パラメータは、プロダクションデバイス又はワイヤレスデバイスへのネットワーク支援要求側役割の割り当てを示す。
【0106】
1又は複数の例示的なワイヤレスデバイスでは、調整パラメータは、ネットワークノードがワイヤレスデバイスからのネットワーク支援要求を一時的に拒否する期間を示す時間パラメータを含む。
【0107】
1又は複数の例示的なワイヤレスデバイスでは、調整パラメータが時間パラメータを含む場合、ワイヤレスデバイス300は、期間の満了まで、後続のネットワーク支援要求の伝送を(プロセッサ回路302及び/又はワイヤレスインターフェース303を使用するなどして)送信しないように構成される。
【0108】
1又は複数の例示的なワイヤレスデバイスでは、ワイヤレスデバイス300は、メディアセッションを調整するための調整パラメータを示す制御シグナリングのネットワークノードからの受信に応答して、ネットワークノードから、ネットワーク支援情報を(ワイヤレスインターフェース303などを介して)受信するように構成され得る。
【0109】
1又は複数の例示的なワイヤレスデバイスでは、ワイヤレスデバイス300は、ネットワーク支援情報に従って、メディアデータをプロダクションデバイスに(ワイヤレスインターフェース303などを介して)伝送するように構成され得る。
【0110】
プロセッサ回路302は、所望により、図4に開示された動作のいずれか(S305、S306、S308のいずれか1又は複数など)を実行するように構成される。ワイヤレスデバイス300の動作は、非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、メモリ回路301)上に記憶され、プロセッサ回路302によって実行される実行可能論理ルーチン(例えば、コード行、ソフトウェアプログラムなど)の形態で具現化され得る。
【0111】
更に、ワイヤレスデバイス300の動作は、ワイヤレスデバイス300が実行するように構成された方法とみなすことができる。また、説明された機能及び動作はソフトウェアで実装されてもよいが、かかる機能は、専用ハードウェア若しくはファームウェア、又はハードウェア、ファームウェア及び/若しくはソフトウェアの何らかの組み合わせを介して実行されてもよい。
【0112】
メモリ回路301は、バッファ、フラッシュメモリ、ハードドライブ、リムーバブルメディア、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、又は他の適切なデバイスのうちの1又は複数であり得る。典型的な構成では、メモリ回路301は、長期データ記憶のための不揮発性メモリと、プロセッサ回路302のためのシステムメモリとして機能する揮発性メモリとを含み得る。メモリ回路301は、データバスを介してプロセッサ回路302とデータを交換することができる。メモリ回路301とプロセッサ回路302との間に制御線及びアドレスバスも存在してもよい(図7には示されていない)。メモリ回路301は、非一時的コンピュータ可読媒体とみなされる。
【0113】
メモリ回路301は、メモリの一部に調整パラメータを記憶するように構成され得る。
【0114】
図8A図8Dは、本開示による例示的なワイヤレスデバイス300、300A、例示的なプロダクションデバイス600、及び/又は例示的なネットワークノード500の間の例示的な通信を示すシグナリング図である。図8A図8Dのシグナリング図は、1つの例示的なワイヤレスデバイスを示しているように見えるが、これらのシグナリング図は、複数のワイヤレスデバイス300、300Aを有するシナリオに適用可能である。メディアセッションは、ネットワークノード500を介して、複数のワイヤレスデバイス300、300Aとプロダクションデバイス600との間で調整されることが想定され得る。
【0115】
図8Aにおいて、ネットワーク支援機能として動作するネットワークノード500は、イベント登録を示す1又は複数のメッセージ802(登録要求など)を交換することによって、プロダクションデバイス600へのイベント登録を実行する。1又は複数のメッセージ802は、本明細書で開示される役割パラメータなど、本明細書で開示される調整パラメータを含む。例えば、役割パラメータは、ネットワーク支援要求側役割がプロダクションデバイス600又はワイヤレスデバイス300、300Aに割り当てられていることを示す。
【0116】
ワイヤレスデバイス300、300Aは、登録を示す1又は複数のメッセージ804を交換することによって、ネットワークノード500とのワイヤレスデバイス登録(カメラ登録など)を実行する。1又は複数のメッセージ804は、本明細書で開示する役割パラメータなど、本明細書で開示する調整パラメータを含み得る。例えば、役割パラメータは、ネットワーク支援要求側役割がプロダクションデバイス600又はワイヤレスデバイス300、300Aに割り当てられることを示してもよい。
【0117】
図8Bにおいて、ネットワーク支援機能として動作するネットワークノード500は、イベント登録を示す1又は複数のメッセージ802(登録要求など)を交換することによって、プロダクションデバイス600へのイベント登録を実行する。
【0118】
ワイヤレスデバイス300、300Aは、登録を示す1又は複数のメッセージ804を交換することによって、ネットワークノード500とのワイヤレスデバイス登録(カメラ登録など)を実行する。
【0119】
ネットワークノード500は、メッセージ806をプロダクションデバイス600に送信する。メッセージ806は、ワイヤレスデバイス登録情報を示す。例えば、ワイヤレスデバイス登録情報は、ワイヤレスデバイス識別子(例えば、UE識別子)、ブランド情報、タイプ情報、及び能力(解像度、フレームレート、コーデックサポート、ビットレート範囲のうちの1又は複数に関するものなど)のうちの1又は複数を含む。
【0120】
ネットワークノード500は、プロダクションデバイス600からメッセージ808を受信する。メッセージ808は、本明細書で開示される役割パラメータなど、本明細書で開示される調整パラメータを含む。例えば、役割パラメータは、ネットワーク支援要求側役割がプロダクションデバイス600又はワイヤレスデバイス300に割り当てられることを示す。
【0121】
ネットワークノード500は、メッセージ810をワイヤレスデバイス300、300Aに送信する。メッセージ810は、おそらくプロダクションデバイス600によって割り当てられる、本明細書で開示される役割パラメータなどの、本明細書で開示される調整パラメータを含む。例えば、役割パラメータは、ネットワーク支援要求側役割がプロダクションデバイス600又はワイヤレスデバイス300、300Aに割り当てられていることを示す。
【0122】
プロダクションデバイス600は、プロダクションイベントにおける(例えば、ワイヤレスデバイス及びプロダクションデバイスの)各ノード/エンティティの役割を定義することが想定され得る。例えば、プロダクションデバイス600は、プロダクションデバイス600によってイベントに登録されることが予想される複数のワイヤレスデバイス(カメラ又はマイクロフォンなど)を定義する。イベント(新しいビデオストリーミングイベントのセットアップなど)を決定するとき、プロダクションデバイスは、ワイヤレスデバイスの役割を定義することができる。
【0123】
所望により、プロダクションデバイス600は、新しいワイヤレスデバイスがイベントに登録されるたびに、ネットワーク支援機能として機能するネットワークノード500によって通知され得る。プロダクションデバイスは、調整パラメータ(例えば、役割パラメータ、例えば、カメラがイベントにおいて取るべき役割に関する情報)で応答することができる。
【0124】
本開示では、イベントに関連付けられた各エンティティは、各エンティティがどの役割に割り当てられているかを知ることができ、プロダクションデバイスは、システムが調整されることを保証することができる。
【0125】
図8Cにおいて、ネットワーク支援機能として動作するネットワークノード500は、イベント登録を示す1又は複数のメッセージ802(登録要求など)を交換することによって、プロダクションデバイス600へのイベント登録を実行する。
【0126】
ワイヤレスデバイス300、300Aは、登録を示す1又は複数のメッセージ804を交換することによって、ネットワークノード500とのワイヤレスデバイス登録(カメラ登録など)を実行する。
【0127】
ネットワークノード500は、プロダクションデバイス600からメッセージ812を受信する。メッセージ812は、(ワイヤレスデバイスのためのレート推奨などの)ネットワーク支援要求である。
【0128】
ネットワークノード500は、メッセージ814をプロダクションデバイス600に送信する。メッセージ814は、ネットワーク支援情報を含む。
【0129】
ネットワークノード500は、メッセージ816をワイヤレスデバイス300、300Aに送信する。メッセージ816は、ネットワーク支援情報を含む。換言すれば、ネットワークノード500は、ネットワーク支援情報をワイヤレスデバイス300、300Aに配信する。
【0130】
ワイヤレスデバイス300は、メッセージ818をネットワークノード500に送信する。メッセージ818は、(ワイヤレスデバイスのためのレート推奨などの)ネットワーク支援要求である。
【0131】
ネットワークノード500は、メッセージ820をワイヤレスデバイス300に送信する。メッセージ820は、レート推奨に関するネットワーク支援情報を含む。ネットワークノード500は、メッセージ822をプロダクションデバイス600に送信する。メッセージ822は、レート推奨に関するネットワーク支援情報を含む。
【0132】
例えば、ネットワーク支援ノードなどのネットワークノードは、ネットワーク支援情報、例えば、レート推奨情報を、ネットワーク支援要求を伝送したデバイスよりも多くのノードに配信するように構成されてもよい。例えば、ネットワーク支援機能は、ネットワーク支援情報(例えば、レート推奨情報)の、ネットワーク支援要求を送信したノード(例えば、UE)への伝送だけでなく、プロダクションデバイスへの伝送も可能にすることができる。例えば、ネットワーク支援要求がプロダクションデバイスから伝送されたとき、個々のUEもネットワーク支援情報(レート推奨など)を同様に受信することができる。
【0133】
図8Dにおいて、ネットワーク支援機能として動作するネットワークノード500は、イベント登録を示す1又は複数のメッセージ802(登録要求など)を交換することによって、プロダクションデバイス600へのイベント登録を実行する。
【0134】
ワイヤレスデバイス300、300Aは、登録を示す1又は複数のメッセージ804を交換することによって、ネットワークノード500とのワイヤレスデバイス登録(カメラ登録など)を実行する。
【0135】
ネットワークノード500は、プロダクションデバイス600からメッセージ812を受信する。メッセージ812は、(ワイヤレスデバイスのためのレート推奨などの)ネットワーク支援要求である。ネットワークノード500は、メッセージ814をプロダクションデバイス600に送信する。メッセージ814は、レート推奨に関するネットワーク支援情報を含む。
【0136】
ワイヤレスデバイス300は、メッセージ818をネットワークノード500に送信する。メッセージ818は、(ワイヤレスデバイスのためのレート推奨などの)ネットワーク支援要求である。
【0137】
ネットワークノード500は、メッセージ824をワイヤレスデバイス300に送信する。メッセージ824は、ネットワークノードがワイヤレスデバイスからのネットワーク支援要求を一時的に拒否する期間を示す時間パラメータを含む調整パラメータを示す制御シグナリングを含む。例えば、メッセージ824は、(例えば、レート推奨の代わりに)NACKメッセージなどの否定応答を含む。
【0138】
例えば、ネットワークノードは、第1のワイヤレスデバイスが特定のワイヤレスデバイスに関係する要求又はクエリを送信した場合、他のワイヤレスデバイスからの追加の要求又はクエリを一時的にブロックしてもよい。例えば、一時的ブロッキングは、ワイヤレスデバイスごとにタイマ及び定義されたタイマ値を使用して、ワイヤレスデバイスに対する要求/クエリの際にタイマを開始し、タイマが満了するまで、あるワイヤレスデバイスに対する任意のレート推奨又は同様のものを用いてその他のワイヤレスデバイスに応答しないことができる。例えば、プロダクションデバイスは、ワイヤレスデバイス(カメラ「X」など)に関する要求/クエリを送信し、ネットワーク支援機能などのネットワークノードは、ワイヤレスデバイスにタイマ値内で要求/クエリを送信させることを回避するために、ブロック/否定応答で応答するように構成されてもよい。
【0139】
1又は複数の例示的な実施形態では、ネットワークノードは、新しいイベントが作成されるまで、他のワイヤレスデバイスからのいかなる追加のクエリも許可しないことがある。例えば、タイマ値は無限大であってもよい。
【0140】
本開示による方法及び製品(ネットワークノード、プロダクションデバイス、及びワイヤレスデバイス)の実施形態は、以下の項目に記載される。
項目1.1又は複数のワイヤレスデバイスとプロダクションデバイスとの間のメディアセッションを調整するための方法であって、メディアセッションは、イベントに関連付けられるように構成され、プロダクションデバイスは、1又は複数のワイヤレスデバイスから、メディアセッションのためのメディアデータを受信するように構成され、
イベントを調整(S102)することと、
1又は複数のワイヤレスデバイスに、イベントを調整するための調整パラメータを示す制御シグナリングを伝送(S104)することとを含む、方法。
項目2.調整パラメータは、役割パラメータを含む、項目1に記載の方法。
項目3.役割パラメータは、プロダクションデバイス又は1若しくは複数のワイヤレスデバイスのうちの少なくとも1つへのネットワーク支援要求側役割の割り当てを示す、項目2に記載の方法。
項目4.調整パラメータは、ネットワークノードが1又は複数のワイヤレスデバイスからのネットワーク支援要求を一時的に拒否する期間を示す時間パラメータを含む、項目1~3のいずれか1つに記載の方法。
項目5.調整パラメータは、ネットワーク支援タイプ指示を含む、項目1~4のいずれか1つに記載の方法。
項目6.方法は、調整パラメータを示す制御シグナリングの伝送(S104)に応答して、プロダクションデバイス及び/又は1若しくは複数のワイヤレスデバイスのうちの少なくとも1つに、ネットワーク支援情報を伝送(S106)することを含む、項目1~5のいずれか1つに記載の方法。
項目7.ネットワーク支援情報は、レートパラメータ、及び/又はデバイス優先度パラメータ、及び/又はバッファパラメータ、及び/又は品質報告パラメータを含む、項目6に記載の方法。
項目8.方法は、プロダクションデバイスから調整パラメータを受信(S103)することを含む、項目1~7のいずれか1つに記載の方法。
項目9.イベントを調整(S102)することは、
プロダクションデバイスから、イベントを登録するための登録要求を受信(S102A)することを含み、登録要求は、イベントに関連付けられた1又は複数のワイヤレスデバイスを示す、項目1~8のいずれか1つに記載の方法。
項目10.登録要求は、役割パラメータを含む、項目2に従属する項目9に記載の方法。
項目11.1又は複数のワイヤレスデバイスとプロダクションデバイスとの間のメディアセッションを調整するための方法であって、プロダクションデバイスは、1又は複数のワイヤレスデバイスからメディアデータを受信するように構成され、
調整パラメータを示す制御シグナリングをネットワークノードに伝送(S204)することを含む、方法。
項目12.方法は、ネットワーク支援要求側役割を、プロダクションデバイスに、又は1若しくは複数のワイヤレスデバイスのうちの少なくとも1つに割り当てる(S203)ことを含む、項目11に記載の方法。
項目13.調整パラメータは、役割パラメータを含み、役割パラメータは、プロダクションデバイス又は1若しくは複数のワイヤレスデバイスのうちの少なくとも1つへのネットワーク支援要求側役割の割り当てを示す、項目11又は12に記載の方法。
項目14.調整パラメータは、ネットワークノードが1又は複数のワイヤレスデバイスからのネットワーク支援要求を一時的に拒否する期間を示す時間パラメータを含む、項目11~13のいずれか1つに記載の方法。
項目15.方法は、
ネットワークノードにネットワーク支援要求を伝送(S205)することと、
ネットワークノードからネットワーク支援情報を受信(S206)することとを含む、項目11~14のいずれか1つに記載の方法。
項目16.方法は、ネットワークノードにイベントを登録(S202)することを含む、項目11~15のいずれか1つに記載の方法。
項目17.イベントを登録(S202)することは、
イベントを登録するための登録要求をネットワークノードに伝送(S202A)することを含み、登録要求は、イベントに関連付けられた1又は複数のワイヤレスデバイスを示す、項目11~16のいずれか1つに記載の方法。
項目18.ネットワークノードを使用して、ワイヤレスデバイスとプロダクションデバイスとの間のメディアセッションを調整するための方法であって、
ワイヤレスデバイスをイベントに登録(S302)することと、
ネットワークノードから、メディアセッションを調整するための調整パラメータを示す制御シグナリングを受信(S304)することとを含む、方法。
項目19.調整パラメータは、役割パラメータを含む、項目18に記載の方法。
項目20.役割パラメータは、プロダクションデバイス又はワイヤレスデバイスへのネットワーク支援要求側役割の割り当てを示す、項目19に記載の方法。
項目21.調整パラメータは、ネットワークノードがワイヤレスデバイスからのネットワーク支援要求を一時的に拒否する期間を示す時間パラメータを含む、項目18~20のいずれか1つに記載の方法。
項目22.調整パラメータが時間パラメータを含む場合、方法は、期間の満了まで、後続のネットワーク支援要求の伝送を送信しない(S305)ことを含む、項目21に記載の方法。
項目23.方法は、ネットワークノードから、ネットワーク支援情報を受信(S306)することを含む、項目18~22のいずれか1つに記載の方法。
項目24.方法は、ネットワーク支援情報に従ってメディアデータをプロダクションデバイスに伝送(S308)することを含む、項目18~23のいずれか1つに記載の方法。
項目25.メモリ回路と、プロセッサ回路と、ワイヤレスインターフェースとを備えるネットワークノードであって、項目1~10のいずれか1つに記載の方法のいずれかを実行するように構成される、ネットワークノード。
項目26.メモリ回路と、プロセッサ回路と、ワイヤレスインターフェースとを備えるプロダクションデバイスであって、項目11~17のいずれか1つに記載の方法のいずれかを実行するように構成される、プロダクションデバイス。
項目27.メモリ回路と、プロセッサ回路と、ワイヤレスインターフェースとを備えるワイヤレスデバイスであって、項目18~24のいずれか1つに記載の方法のいずれかを実行するように構成される、ワイヤレスデバイス。
【0141】
「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語の使用は、特定の順序を意味するものではなく、個々の要素を識別するために含まれる。更に、「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語の使用は、順序又は重要性を示すものではなく、むしろ、用語「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」などは、ある要素を別の要素から区別するために使用される。「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」などの語は、ここ及び他の箇所ではラベル付けの目的のためだけに使用されており、任意の特定の空間的順序又は時間的順序を示すことを意図していないことに留意されたい。更に、第1の要素のラベル付けは、第2の要素の存在を意味せず、逆もまた同様である。
【0142】
図1A図8Dは、実線で示されるいくつかの回路又は動作と、破線で示されるいくつかの回路又は動作とを含むことが理解されよう。実線に含まれる回路又は動作は、最も広い例示的な実施形態に含まれる回路又は動作である。破線に含まれる回路又は動作は、実線の例示的な実施形態の回路又は動作に加えて取られ得る更なる回路又は動作に含まれ得るか、又はその一部であり得る、或は更なる回路又は動作である例示的な実施形態である。これらの動作は、提示された順序で実行される必要はないことを理解されたい。更に、全ての動作が実行される必要はないことを理解されたい。例示的な動作は、任意の順序及び任意の組み合わせで実行されてもよい。
【0143】
「含む(comprising)」という語は、列挙されたもの以外の要素又は工程の存在を必ずしも排除しないことに留意されたい。
【0144】
要素に先行する単語「a」又は「an」は、複数のかかる要素の存在を除外しないことに留意されたい。
【0145】
いずれの参照符号も特許請求の範囲を限定するものではなく、例示的な実施形態は、ハードウェア及びソフトウェアの両方によって少なくとも部分的に実装されてもよく、一部の「手段」、「ユニット」又は「デバイス」は、ハードウェアの同じアイテムによって表されてもよいことに更に留意されたい。
【0146】
本明細書で説明される種々の例示的な方法、デバイス、ノード、及びシステムは、方法工程又はプロセスの一般的なコンテキストで説明されており、これらは、一態様では、ネットワーク化された環境においてコンピュータによって実行されるプログラムコードなどのコンピュータ実行可能命令を含む、コンピュータ可読媒体において具現化されるコンピュータプログラム製品によって実装され得る。コンピュータ可読媒体は、限定はしないが、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)などを含む取り外し可能記憶デバイス及び取り外し不可能記憶デバイスを含み得る。概して、プログラム回路は、指定されたタスクを実行するか又は特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含み得る。コンピュータ実行可能命令、関連するデータ構造、及びプログラム回路は、本明細書で開示される方法の工程を実行するためのプログラムコードの例を表す。かかる実行可能命令又は関連するデータ構造の特定のシーケンスは、かかる工程又はプロセスにおいて説明される機能を実装するための対応する動作の例を表す。
【0147】
特徴が示され説明されてきたが、それらは特許請求される開示を限定することを意図するものではないことが理解され、特許請求される開示の範囲から逸脱することなく種々の変更及び修正が行われ得ることが当業者に明らかになるであろう。したがって、本明細書及び図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味で考慮されるべきである。特許請求される開示は、全ての代替形態、修正形態、及び均等物を包含することが意図されている。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図8C
図8D